茜「うっお-! くっあー! ざけんなー!」文香「あの」 (52)

~事務所~

茜「あっ、文香ちゃん! おはようございます!」

文香「おはようございます……茜さんは、何に怒っていたのですか?」

文香「何か、お仕事で嫌なことでもあったのでしょうか」

茜「仕事はバッチリですよ! 嫌なことなんてありません!」

茜「ただ! どうしても分かり合えないものがあって!」

茜「その苛立ちを、体を動かして発散していました!」

文香「分かり合えない……それは、悲しいことですね」

文香「誰とでも仲良くなれる茜さんが分かり合えないもの……何でしょうか」

茜「課題です!」

文香「課題」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469884934

茜「仕事で忙しかったので、特別に期限を伸ばしてもらっていたんですが!」

茜「それでも期限が明日に迫ってしまいました!」

茜「あっ! 毎日やってはいたんですよ! けど全然進まなくてこの有様です!」

茜「走ってきてもいいですか!」

文香「いけません」

茜「ですよね!」

文香「量は、どのくらいでしょうか」

茜「このくらいです!」ドサッ

文香「現文、数学、英語……結構ありますね」

茜「ですが、スムーズにいけば今日中に終わらなくはないはずです!」

茜「問題は、今日はもう7時間しかありませんし、スムーズにいくならこんなことにはなっていません! うーボンバー!」

文香(茜さんがヤケになっている……)

文香「あの……よければ、私が手伝いましょうか」

茜「文香ちゃんがですか! うー……その申し出はとても嬉しいのですが! やはり、自分でやらなければ意味がありません!」

文香「いえ、問題を解くのは茜さんで、私は教えるだけです」

文香「それなら問題ないと思うのですが……」

茜「なんと! それはその通りです! では、お願いしますッ!」

文香「はい……微力ですが力になれれば……」

茜「では、数学からご教授願います!」

文香「私は、文系ですが……高校数学ならまだ……」ペラッ

文香「ええと『動点PはXY平面上の原点を出発し、X軸の正方向に1秒に1だけ進むものとし』」

茜「文香ちゃん!」

文香「何でしょうか?」

茜「1秒に1ずつ動く点Pって何が目的なんでしょうかね!」

文香「……さあ?」

茜「私なら1秒に10くらいは進めますよ! 熱血動点Aです!」

文香「確かに、茜さんはとてもアクテイブですね……本の虫の私には、眩しいです」

茜「文香ちゃんが虫……きっと綺麗な蝶ですね!」

文香「そんな……私には勿体無いです……」

茜「いやいや! 文香ちゃんは綺麗で! 可愛いです! もっと自信を持ってください!」

文香「うぅ……」

文香「そ、それよりも課題を……」

茜「そうでした!」

文香「『Y軸の負の方向に進む場合は』」

茜「文香ちゃん!」

文香「はい?」

茜「池の周りを違う早さで一周する兄弟は、何が目的なんでしょうか!」

文香「確かに……何故でしょうか」

茜「忘れ物をした兄を追いかける弟もいましたよね! 今ならケータイですぐ解決ですね!」

文香「そうですね……。小説でも、ケータイがあることで話が作りづらくなっているそうです」

文香「忘れ物と言えば……少し恥ずかしい話ですが、昔こんなことが……」

茜「何ですか!?」

文香「高校生の私は、バス通学をしていました……その日は、昨晩から夢中になっていた本を読んでいたのです」

文香「母の呼びかけにも曖昧に応じ、本を読みながらバス停まで行き、バスに乗ってからも読み続け……終点につき、そこで気がつきました」

茜「ふむふむ!」

文香「自分が手に持った本以外は、何も持っていなかったことに……」

茜「なんと! ドジっ子ですね!」

文香「はい……鞄はもちろん、財布もケータイも無かったので、運転手さんから家に戻るためのお金を借りて……母も呆れていました」

茜「けど、そんなに夢中になれるものがあるっていうのは素敵なことです! 文香ちゃんは偉いです!」

文香「茜さんにそう言ってもらえると、悪い経験ではなかった……そう思えるから不思議です」

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症

建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる

うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー

茜「私もそういう経験ありますよ! 私は、毎朝ジョギングをしているんです!」

文香「朝から……尊敬します」

茜「ありがとうございます! で、ふと思ったんです!『どうせこの後学校に行くならそのまま行けばお得』だと!」

文香「……それは、制服を着て鞄を持っている時、でしょうか」

茜「ジャージで手ぶらの時です!」

文香「……それで、その時はどうしたんでしょうか」

茜「学校に着いてから意味が無いことに気がついたので、走って寮まで戻って着替えて、また学校に行きました!」

文香「…………えぇ」

茜「早朝ジョギングだったのが幸いでした!」

文香「あっ……茜さん、そろそろ問題を……」

茜「文香ちゃん!」

文香「はい?」

茜「因数分解ってどうして分解してしまうんでしょうか! そのままの君が好きでは駄目なんでしょうか!」

文香「そのままの君が好き……確かに、それも真実だと思います……」

文香「ですが、一度分解することで理解できるものもあるのではないでしょうか」

茜「なるほど! なんだか深いですね!」

文香「分解し、見つめなおし、再構成する……様々なことに通じると思います……」

ちひろ「あの、二人とも」

文香「……なんでしょうか?」

茜「なんですか!?」

ちひろ「そろそろ、集中しましょう?」

~19:00~

文香「ふぅ……数学はこれでおしまいですね」

茜「成し遂げました!!! 文香ちゃんありがとうございます!!!」

文香「いえ、私は大したことは……茜さんの努力の結果です」

茜「そんな! 文香ちゃんがいなかったら、ダメダメでしたよ!」

茜「文香ちゃん、教え方も上手ですし、勉強が楽しく感じます!」

文香「そんなに褒められると……照れてしまいます」

茜「いえ、まだ褒め足りません! 文香ちゃんすごい!! 文香ちゃんは神!!! ふみふみ is GOD!!!」

文香「つ、次は英語を……! 英語をしましょう……!」カオマッカ

茜「英語ですか! 得意ではないですが頑張ります!」

文香「茜さんは、何が得意なんですか?」

茜「体育です!!!!」

文香(知ってました)

茜「では、さっそくやりましょう!」

文香「はい。ええと、『He injured his shoulder by work to sort chicks into male and female.』を訳して……」

茜「……」ガタガタ

文香「……茜さん?」

茜「……はっ! すいません! 体が運動を求めていて、今にも走り出しそうなんです!」

茜「くぅ……! 体が求めています……! 夕日に向かって全力ダッシュという快感を……!」ガタガタ

文香「駄目です茜さん……! こらえてください……!」

茜「わ、わかっています……! ですが、体が言うことを……!」ガタガタ

文香「だったら、私が力づくで押さえ込みます……!」ギュッ

茜「文香ちゃん!? わたしの背中に!」

文香「これで……立ち上がることは出来ません……!」

茜「駄目です文香ちゃん! 離れないと危険です!」

文香「離れません……!」

茜「私の体温と貧乏ゆすりの摩擦熱でオーバーロードするだけです! 離れてください!」

文香「茜さんの課題を落とすわけにはいきません……」

文香「私は、茜さんが……落ち込むのを見たくありません……」

茜「文香ちゃん!」

ガチャ

奏「お疲れ……あら?」

茜「これ以上はもう……!」

文香「それでも私は……!」

奏「あらあら。お熱いのね、妬けちゃうわ」

茜「そうです! 火傷しちゃいますよ文香ちゃん!」

奏「……いや、そういう意味じゃないけど。まあ、お邪魔なら退散しようかしら?」

文香「邪魔なんてことは……」

茜「ないです!」

奏「……ええと、私がいるのにそんなことをされるのも、正直困るのだけど」

茜「そんなこととは!?」

奏「その状況よ」ユビサシ

茜「これは、今にも走り出しそうとする私の体を文香ちゃんが抑えてくれてるんです!」

文香「なので、離れるわけにはいきません」ギュウウ

奏「…………その意味はよくわからないけど、傍から見ると恋人の戯れにしか見えないわよ」

茜「……?」

文香「……?」

茜「……」

文香「……」

茜「……!」

文香「……!」バッ

奏「やっとわかってくれたのね」

文香「奏さん違うんです。これは、そういうアレではなく、もっと、こう……アレなんです。決して奏さんの考えるアレでなく」

奏「語彙力が行方不明よ文香」

茜「そうです! 文香ちゃんは、温もりと共に愛情を伝播させていたのではなく、私の抑えきれない獣を飼いならす鎖になってくれたんです!」

奏「ああ、ここにいたのね」

文香「あの、その、HoMoは素敵な曲です。奏さんらしさを感じる素晴らしい曲です」

茜「はい!!! HoMoっていい曲ですよね!!!」

奏「お願い、唐突で雑な話題切り替えに私の歌を使わないで。あとその略し方はやめて。本当に」

~21:00~

茜「奏ちゃんも手伝ってくれたお陰でスムーズに出来ました!」

文香「はい……今度何かお礼をしましょう」

茜「はい!!!」

文香「残りは現文ですか……しかし、事務所を閉めるまでには終わりそうにないですね」

茜「心配無用! 残りは私一人でも平気です!」

文香「……『羅生門』は、お読みになったことはありますか?」

茜「あります!」

文香「どのような感想を持ちましたか?」

茜「強そうな響きですよね!」

文香(……不安です)

文香「……その、お部屋にお邪魔してもいいでしょうか」

文香「どうせなら、最後まで見届けたいです」

茜「文香ちゃん……! ありがとうございます! とっても嬉しいです!」

茜「けど、遅くなっても、明日の大学は大丈夫ですか?」

文香「ええ……明日は休講なので、ご心配はいりません」

茜「そうですか! 課題が終わったら楽しみです!」

文香「……? そうですね」

~茜ルーム~

茜「散らかってますが、くつろいでください!」

文香「そんなことはないですよ……。茜さんらしい部屋……ですね。温かくて活力を感じます」

茜「元気が取り柄ですから! 文香ちゃんも元気になりましょう! おー!」

文香「お、おー……?」

茜「では、さっそく取り掛かりましょう!」

文香「はい……現文は私の得意分野ですから、任せてください」フンス

茜「おお! 頼りにしてますね!」

文香「何はともかく、現文は文章を読むことが肝心です。ざっとでいいので、通して読んでください」

茜「なるほど! ざっとでいいんですか!」

文香「はい……。まずは全体の流れを掴み、どうしてそうなったのかを細部を読んで理解していく。それが良いかと」

文香「現文の問題は、基本的に文章を読めばわかることしか問いません」

文香「『この時の登場人物の心情を答えよ』という問題であっても、その前後から推測することで大抵解けます」

茜「大抵……そうじゃない場合はどうすればいいんですか?」

文香「その場合は、悪問だと諦めましょう。別の問題で点を取ればいいのです」

茜「ですが、逃げるのはよくないですよ!」

文香「逃げではありません。後ろに向かって前進しているだけです」

茜「ならいいですね!」

文香「前置きが長くなりました……。とりあえず、読んでみてください。私は、その間に問題を確認します」

茜「はい! 頑張りますね!」

文香「……」ペラッ

茜「むむむ!」

文香「……」

茜「んんっー!」

文香「……」ペラッ

茜「うおおおおおおおおおお!!!!」

文香「……あの、茜さん。そんなに力を入れて読まなくて大丈夫ですよ」

茜「ハッ! すいません! 教科書を読もうと意識するとつい!」

文香(読書は、そこまで体力を使うことでしょうか……?)

文香「もっと肩の力を抜いて……」サワッ

茜「ひゃんっ!?」

文香「……」

茜「……あっ! そ、その私くすぐったがりで! 肩もみとかされると今みたいにですね!」

茜「え、えっと! は、恥ずかしいので忘れてください……」

文香「…………」

茜「ふ、文香ちゃん? 」

文香「……少し指の運動をしたいのですが、手伝っていただけませんか?」

茜「え、ええ?」

文香「合意と見なしました」サッ

茜「ふ、文香ちゃ! ひぅん! だ、だめです本当に…… !」ドタンバタン

文香「どうしてでしょう……しおらしい茜さんを見ていると胸が熱くなります……」

文香「これが、『ぎゃっぷもえ』というものでしょうか……」

茜「文香ちゃん……許して……」

文香「許す……? 私は、ただ肩を揉んでいるだけです……。何を許すというのでしょう」モミモミ

茜「いじわるです……」

文香「もっと強く揉んでしまうと、どうなるのでしょうか……ふふっ……」

茜「うう……」

ガチャバンッ

みく「茜ちゃんうっさいにゃ! なんで勉強教えてもらってるのに叫んでるのにゃ!」

茜「あっ」ウツブセ

文香「……あっ」ウマノリ

みく「……えっ、何してんの」

文香「……………………文香にゃんは、茜にゃんと仲良しなのにゃん」ネコポーズ

みく「人のネタを誤魔化しに使うにゃ!」

~23:00~

茜「……やっっっっりました!!!!!」

文香「はい、無事に全て終わりました」

茜「文香ちゃんありがとうございました!!! 日付が変わる前に終わるとは思っていませんでした!!!」

文香「いえ、それは茜さんの努力あってこそです。私は、多少手伝っただけです」

茜「その手伝いがほんっとうに助かったんです! 私一人では、朝までかかっていました!」

文香「……そんなことはない、と思います。……たぶん」

茜「それよりもお腹が空きましたね! 夜ご飯も食べずに課題をやっていましたから!」

文香「そうですね……課題に集中……脱線も随分してしまいましたが」

茜「カップ麺くらいしかありませんが、文香ちゃんは何味がいいですか!」

文香「えっ?」

茜「……あれ?」

文香「いつまでもお邪魔するのも如何かと思い、お暇するつもりだったのですが……」

茜「そうだったんですか!? 私、文香ちゃんが泊まっていくつもりだと思っていました!」

文香(……それで『課題が終わったら楽しみ』と)

茜「ごめんなさい勝手に勘違いして……。け、けど夜中に一人は危ないですよ!」

文香「タクシーを使えば……」

茜「……」シュン

文香「……と思いましたが、ご好意に甘えさせて頂きます」

茜「本当ですか!」

文香「はい……せっかくの機会ですから……」

茜「嬉しいです!」

文香(そこまで喜んでもらえると、私も嬉しくなりますね……)

茜「では、まずはご飯です! こんな時間にカップ麺なんてイケないことをしているみたいですね!」

文香「そう、なのですか?」

茜「菜々ちゃんが言ってました!」

文香「……どういう意味でしょう? 確かに夜食にカップ麺は、あまり良くないと思いますが」

茜「私たちも菜々ちゃんも、若いですしそこまで気にしなくていいですよね!」

茜「あっ、味噌味と醤油味どっちがいいですか!」

文香「では味噌を……」

茜「はい、3分間まってください!」

茜「出来ました! 頂きます!」

文香「頂きます……」

茜「何かやり遂げた後のご飯は美味しいですね!」ズゾゾ

文香「そうですね……ふぅ……達成感は最高のスパイスです……」ズズッ

茜「……」

文香「……茜さん? どうしました?」

茜「い、いえ! 髪をかきあげる仕草がセクシーだなと! ただそれだけです!」

文香「そ、そんなことは……」

茜「……」

文香「……」

茜「の、伸びないうちに食べましょう!」ズゾゾゾゾソ

文香「は、はい……あつっ……」

茜「ごちそうさまでした!」

文香「ごちそうさまでした……」

茜「寝るにはまだ時間がありますね! だったら、やることは決まっています!」

文香「なんでしょう……?」

茜「ガールズトークですよ! たぶん、パジャマパーティーではこういうことをするものです!」

文香「ガールズトーク……どういった議論を交わすのでしょうか」

茜「うーん……定番は恋愛じゃないですか? 好きな男の人ですかね!」

文香「男性……と言われても、私の周囲で親しい男性はプロデューサーさんくらいしか……」

茜「私もですね!」

文香「……」

茜「……」

茜「別の話題にしましょう!」カアァ

文香「そ、そうですね」カアァ

茜「男の人はアレだったので! 友達の話をしましょう!」

茜「文香ちゃん、打上げで遊園地に行ったんですよね! その時の話とか聞きたいです!」

文香「はい……CAERULAの皆さんたちと楽しんできました……」

文香「ああいった華やかな場所とは縁遠い生き方をしていたもので、新鮮でしたね……」

茜「飛烏ちゃんが面白かったと聞いたんですが、本当ですか!」

文香「飛烏さんが面白い……そうですね、大人びた世界を持っている彼女が見せる歳相応の顔は、可愛らしく……面白かったかもしれません」フフッ

文香「あの日は、貴重な経験をしたと言えますね……今も、ですが」

茜「今もですか?」

文香「はい……知っての通り日陰者でしたので……部屋に泊まるほど親しい友人はいませんでした」

文香「それに、本の世界だけで満足して外に目を向けようとせず、閉じこもっていたのです」

文香「何しろ、カレー店にも行ったことがないほどでしたから……」

茜「また一緒に行きたいですね!」

文香「そうですね……」フフッ

文香「……茜さんと過ごしていると『もっと早く経験していれば』と自分の至らなさを悔やむこともあります」

文香「けれど、それ以上に『またやってみたい』と思えるのです。今までの自分では考えられないくらい、前向きに」

文香「そして、そんな茜さんの眩しさに負けたくない。茜さんが太陽だとしても、私は月ではなく星でありたい……。そんな風に思ったのも初めてです」

茜「それは……お互いに高め合うライバルということですね!」

文香「はい……。私では、役者不足かもしれませんが……」

茜「そんなことありません! 文香ちゃんは、私の知らないことをいっぱい知っていますし、今日だって助けてくれました!」

茜「苦手な運動だって、克服しようと努力もしています! 役者不足なんてことありません!」

文香「茜さん……」

茜「静かに本を読んでいる姿も可愛いですし、髪もさらさらですし、目もキラキラしてすっごく綺麗です!」

文香「あ、茜さん……」

茜「それに胸も大きい――」

文香「茜さん!!!」

茜「大きな声も出せるようになったんですね!」

文香「……ええと、話を戻すと、これからも私が知らなかった世界に連れて行って貰えると嬉しいです」

茜「もちろんです! 文香ちゃんも、私が知らないことをたくさん教えて下さい!」

文香「はい……。お互いの世界を重ねあって出来る物語……それを綴っていきましょう」

茜「はい! これからもよろしくお願いします!」

文香「……それでその、早速で申し訳ないのですが」

茜「なんですか!? なんでも言ってください!」

文香「……ラーメン店にも行ったことがないので、付き添ってくれると、とても心強いのですが」

茜「任せて下さい! ラーメンも得意ですから!」

文香「得意不得意があるものなんですか……奥が深いですね」

茜「ラーメンといえば、この間藍子ちゃんがですね――」

~8:00~

チュンチュン

文香「ん……あれ……ベッド……?」

文香「ええと……確か茜さんとのお喋りが白熱して……そのまま寝てしまって……」

文香「茜さんが……運んでくれたんでしょうか……」

文香「目覚ましは……8時……」

文香「……茜さんは、もう学校でしょうし……もう少しだけ……」ギュウウ

文香(温かくて……柔らかくて……ホッとします……)

茜「……すぅ」

文香「………………ん?」

文香(この抱きまくらは、もしかして……)

茜「んんっ……」

文香「茜さん!? 学校に行ったはずでは!? お、起きないと遅刻しますよ!」ガクガク

茜「……んっ、あれ……文香ちゃん……んー、おはようございます!」

文香「おはようございます! どうして茜さんが寝坊なんて……もしかして、私に遅くまで付き合ったせいですか!」

茜「いえ、文香ちゃんのせいじゃないですよ! ちゃんと早朝ジョギングもしましたし!」

文香「じゃあ、なんで私のと、隣……で……」

茜「それはですね! ジョギングの後シャワーを浴びて部屋に戻ると、文香ちゃんが気持ちよさそうに眠っていたので!」

茜「そう言えば二度寝したことないなぁと思って、経験してみようと布団に飛び込んだわけです!」

茜「とてもぐっすり眠れていい気分でした!」

文香「それは何より……そうではなく! 急がないと遅刻を……!」

茜「むむっ! それは困ります、急がなければ!」

文香「ああ、茜さん寝ぐせがついています……けど、直す時間が……」

茜「走れば間に合いますから、走りながら直しましょう!」

文香「私は、エクストリームスポーツの経験はありません……」

文香「プロデューサーさんに送ってもらえば……ですが、こんな早朝では迷惑に……」

茜「プロデューサーさんも一緒に走るんですか! 面白そうですね!」

文香「そういう話ではなく……ああ、どうすれば……」オロオロ

茜「ピンチはチャンスといいますし、今もチャンスということでしょうか!」

文香「いっそ走ってしまえば……私の限界を超える時が……」



文香(タクシーを呼べばいいことに気がついたのは10分後でした)

おわり

おまけ

ちひろ「シンデレラフェス中はSSR確率が通常1.5%から2倍の3%に!」シュッ

ありす「そんな! あんなものを喰らったら茜さんの財布が!」

文香「茜さん、逃げてください!」

ガッ

ありす「無償石で受け止めた!?」

文香「いつの間にあんなに無償石を!?」

茜「ふふ……Ituneカードで受け止めたら財布が砕けますからね」

ちひろ「今回からは、期間限定アイドルも登場します!」シュッ

ガッ ガッ

ありす「あれでは無償石が持ちませんよ!」

茜「こいつの使い道はまだありますよー!」(思い出の鍵

ちひろ「うっ!?」(無償石ポロリ

茜「これで……あんたんです!」ポチッ

白 封 筒

茜「うっぎゃあああ! おがっおがっおがが! うがああああー!」

文香「茜さん!?」

今日からのイベントで茜ちゃんがどんな活躍するのか楽しみです

ここまで読んでくれた方々ありがとうございました

ちっひ「私は地獄を見ましたよ……あなたにやられて会社も事務所ももういない」

ちっひ「プライドもズタズタにされてねぇ……」

>茜「こいつの使い道はまだありますよー!」

>茜「うっぎゃあああ! おがっおがっおがが! うがああああー!」

おまえどんだけボンボンテリー好きなんだよ!
乙!

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