【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語・3 (1000)

宇宙世紀0080年1月1日15:00、地球連邦政府と「ジオン共和国」との間に終戦協定および講和条約が結ばれた。
これにより0079年1月3日7:20に行われた「ジオン公国」の地球連邦政府に対する戦線布告によって始まった「一年戦争」は幕を閉じた。

しかし、これは「戦争」の終結を意味するものではなかった。
一部の旧「ジオン公国軍」将校や兵士たちは終戦後も連邦政府に投降しなかったのだ。

「彼ら」は「ジオン共和国」の決定を良しとせず、宇宙、地上の各地に潜伏し独自に連邦政府に対する抵抗活動を開始した。

「彼ら」は「ジオン残党軍」と呼ばれた。
「彼ら」の「戦争」はまだ終わっていない。
「ジオン残党軍」は今も地球連邦軍との「戦争」を続けている……



※前スレ
【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語
【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465657372/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467208156

※前スレ
【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語・2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467208156/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469695806

このスレはジオン残党兵指揮官(主人公)を安価とコンマにより導く、ジオニストのジオニストによる、ジオニストのためのスレです


[注意事項]
・基本的に遅筆です
・ガノタとしてはそれなりです
・手探り進行です
・その癖にやたらとシステムが複雑です
・↑のためシステムなどで数多くの変更点が出てくると思われます
・初心者のため、アドバイスをいただけると非常に助かります
気軽にコメしてください
・もしかしたら歴史が…?

☆このスレの基本について

○ジオン残党軍らしい行動をしましょう
・ジオン残党軍はあくまでジオン残党軍です
・連邦軍との戦力差は歴然です
玉砕覚悟でない限りゲリラ戦に徹しましょう
・財政面での差も歴然です
無駄な出費は控えましょう
無駄な出費は控えましょう
大切なことなので二回言いました
・MSの性能差はパイロットの技量と気合いでカバーしましょう
・MSの補充は基本的にはありません
壊さないように気を付けましょう
・パイロットの補充も基本的にはありません
戦死させないように気を付けましょう
・と、ここまでは主人公側が圧倒的に不利です。しかし…!

○ジオンはあと10年は戦える!
・士気、精神力、経験、パイロットの技量はこちらの方が遥かに上です
・またこちらのMSは旧式機といえども近代化改修が施してあります
・加えて「改造」(後述)や「地形効果」(後述)を活用すればステータスで上回ることも…?
・ジオン残党軍に対して援助を行う協力組織も存在します
(ジオンシンパ、某ハイム・エレクトロニクス社など)
・各地で戦っている他のジオン残党軍たちもいます
彼らと合流できれば…?
・「ジオン公国」は戦いに敗れた訳ではありません、ジーク・ジオン!!

☆進行について

○行動について
・このスレの基本単位は1日です
1日に実行可能なコマンドは1つです
・選択可能なコマンドは「出撃」、「特訓」、「改造」、「外出」、「会話」、「開拓」、「その他」の7つです


・「出撃」
MSに乗り出撃します
・「特訓」
パイロット1名を特訓し、能力値を上昇させることができます
能力の上昇値はコンマによります
・「改造」
「資金」を消費しての補修、「燃料」を消費しての「補給」および「資材」を消費してのMSの強化ができます
所持している「兵装」、パーツ」をMSに取り付けて「(魔)改造」することもできます
・「外出」
行き先を選択して外出をします
情報収集や物資の購入、スポンサーとの交渉などを行うことができます
・「会話」
基地内の対象1人と会話できます
会話の流れ次第では……
・「開拓」
基地の周辺を開拓することができます
・「その他」
通常は選択できないコマンドです
一定条件を満たしている時のみ選択できます

☆「資金」について
○これがなくては何もする事ができません。
……ジオン残党軍は常にこれがカツカツですが

○用途
・「戦闘」で傷付いた機体の補修
・「燃料」の購入
・「弾薬」の購入
・「資材」の購入
・MSの「維持費」
・兵士たちの「生活費」
・その他賄賂として使用する、など使用方法は無限大です。
……使用可能な「資金」は有限ですが

○入手方法
・一週間ごとの協力組織からの資金提供
・地球連邦軍からの強奪
・「資材」、「燃料」、「パーツ」、「弾薬」などの売却
・ガンダム売るよ
・その他武器の闇取引など(闇商人などとのコネクションが必須)

☆「燃料」について
○「燃料」はMSを動かすために必要なものです
……ジオン残党軍はこれも(ry

○用途
・MSへの「補給」

○入手方法
・一週間ごとの協力組織からの提供
・地球連邦軍からの強奪
・「資金」による購入
・その他油田の開発など

☆「資材」について
○無改造で連邦のMSに挑むのは危険です
よって「資材」が必要となります
……ジオン残党軍は(ry)

○用途
MSの強化

○入手方法
・一週間ごとの協力組織からの提供
・地球連邦軍からの強奪
・「資金」による購入
・その他小惑星の開発など

☆MSについて

○MSのパラメータについて
・耐久値…0になると被撃破となります
・装甲…ダメージ軽減判定に影響します
・機動力…1ターンごとの行動値に影響します
・運動性…回避判定に影響します
・積載量…この値を越えた重量の兵装の搭載などはできません
・燃料…0になると移動ができなくなります
「補給」以外では回復しません
・維持費…毎日この値が所持「資金」より引かれます
高性能なMSほどこの値が高くなります
・地形適性…これと地形が合致した場合、機動力と運動性にプラス補正がかかります(例:砂漠適性 1を持つユニットが砂漠で戦闘する場合、機動力と運動性がそれぞれ1.1倍になる)
・その他:ビーム兵器使用可能、サイコミュシステム搭載etc……


基準:MS-06F ザクⅡ
・耐久値:300
・装甲:100
・機動力:100
・運動性:100
・積載量:120
・燃料:100
・維持費:10
・地形適性:なし

○兵装について
MSの兵装には以下のパラメータが設定されています

・攻撃力…弾薬一発当たりの威力に影響します
・命中率…攻撃の命中判定に影響します
・射程…射程外の敵機に対しては使用できません
・重量…兵装の重量です
内蔵兵器の重量は0です
・弾数…発射可能な弾数です
・単価…弾薬一発当たりの値段です
・特殊効果…兵装の特殊効果です



ザク・マシンガン
・攻撃力:4×コンマ
・命中率:85
・射程:1-15
・弾数:300
・重量:20
・単価:1

ザク・バズーカ
・攻撃力:600
・命中率:65
・射程:1-20
・弾数:5
・重量:50
・単価:100

ヒート・ホーク
・攻撃力:800
・命中率:100
・射程:0
・弾数:なし
・重量:10
・単価:なし

ヒート・ロッド
・攻撃力:600
・命中率:100
・射程:0
・弾数:なし
・重量:0
・単価:なし
・特殊効果:スタン30%

☆パイロットについて

○パイロットには以下のパラメータが設定されます

・射撃…射撃兵装の威力と命中率に影響します
・格闘…格闘兵装の威力と命中率に影響します
・耐久…耐久値に影響します
・装甲…装甲値に影響します
・操縦…機動力に影響します
・反応…回避率に影響します

○指揮官には以下のパラメータが追加されます
・指揮…部隊全体の能力に影響します
・魅力…交渉などの成功率に影響します
・運…要所要所で影響します

例:ALL5のパイロットがザクⅡに搭乗した場合

ザクⅡ(ALL5パイロット)
・耐久値:300×1.5=450
・装甲:100×1.5=150
・機動力:100×1.5=150
・運動性:100×1.5=150
・積載量:120
・燃料:100
・維持費:10
・地形適性:なし

装備:
ザク・マシンガン
・攻撃力:4×コンマ×1.5=6×コンマ
・命中率:85×1.5=127.5≒130
・射程:1-10
・弾数:300
・重量:20
・単価:1

ヒート・ホーク
・攻撃力:800×1.5=1200
・命中率:100×1.5=150
・射程:0
・弾数:なし
・重量:10
・単価:なし

☆隊員

○グラーフ隊(仮)


○名前:ローラ・グラーフ 【主人公】
○性別:女
○年齢:19
○階級:中尉

○容姿:
一目でじゃじゃ馬と分かるオッドアイの少女。瞳の色は赤と緑。茶髪をサイドテールにしている。
身長は145cm、体重は40kg
胸部装甲なんて飾りです、偉い人にはそれが分からんのですよ

○性格:
・短気
・お嬢様口調
・語尾は「~なのですよ、なのですか」
・MSフェチ
・基本的には礼儀正しい
・だが身長について触れると…
・胸のことは気にしていない
・かなりのアンチ連邦主義者
・自分を殺戮人形にしようとしているが……

○ステータス
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6

[指揮]5
[魅力]1
[運]6

○名前:ホワン・ファジュン
○性別:男
○年齢:22
○階級:曹長

○容姿:
無精髭を生やした細身の男。だがその長身は鍛え上げられている。髪の色は黒 。 全身に拷問で受けた数がある

○性格
・故事成語を良く使う
・勤勉で知識の宝庫(ややオタクっぽい)
・趣味は筋トレ
・つまり文武両道
・しかしヘタレである
・が、常に理性的であり判断力に優れる
・気弱でもある
・が、口は固く忠誠心も高い

○能力値
[射撃] 1
[格闘] 7
[耐久] 5
[装甲] 10
[操縦] 3
[反応]2

○名前:オリビア・コロウィ
○性別:女
○年齢:36
○階級:伍長

○容姿:
褐色長身のグラマラスな女性。髪の色は金。つり目眼鏡。南米やアジアやオセアニアの血が混ざっているとか。

○性格:
・竹を割ったような性格
なお指揮官は竹を割ったような胸の模様
・見た目に反して純朴で優しい
・普段は陽気で寛容だが戦闘になると冷静で無慈悲
・ヘビースモーカー
・酒好き

○能力値
[射撃] 6
[格闘] 3
[耐久] 4
[装甲] 9
[操縦] 5
[反応] 7

○名前:ウラジミール・ハフマン
○性別:男
○年齢:43
○階級:伍長

○容姿:
爬虫類のような目をした野生的な厳つい男。髪型は角刈り。ガッチリとした体格の持ち主。脂肪≠筋肉、いいね?

○性格:
ガチガチの軍人
・が、物事に対しては冷静かつ柔軟に対応する
・そして真面目でお人好しな苦労人でもある、常に笑顔は絶やさない
・さらに汚れ役が必要な時は自ら進んで引き受ける
・加えて老獪でもあり、政治的駆け引きなどはお手の物
・趣味は家庭菜園と料理

○能力値
[射撃] 6
[格闘] 6
[耐久] 6
[装甲] 7
[操縦] 10
[反応] 1

○備考
階級が低いのには何か理由が…?

○ミラージュフレイム隊


○名前:カノン(花音)・ロンカイネン
【ミラージュフレイム隊隊長】
○性別:女
○年齢:26
○階級:少佐
○異名:「摩利支天」
○パーソナルカラー:朱(肩、武器、盾)

○容姿:
東洋系トランジスタグラマー。髪は黒髪のロング。アオザイ着用。

○性格
・趣味は料理
・ON時↓
・凛として淑
・ゆったりと落ち着いている(いい意味で)
・OFF時↓
・あづ~…湿気ェ…
・ゆったりと落ち着いている(悪い意味で)

○能力値
[射撃] 2
[格闘] 9
[耐久] 6
[装甲] 6
[操縦] 3
[反応] 10

○名前:ジェイスン・グレイ
○性格:男
○年齢:18
○階級:中尉

○容姿:
柴犬のように可愛いらしい手足の長い青年。だがその全身の傷跡がただそれだけの青年でないことを物語っている。

○性格:
・チームワークを大事にする熱血漢
・喧嘩っ早い
・が、ポーカーフェイス
・口には出さないタイプ

○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 10
[耐久] 4
[装甲] 2
[操縦] 2
[反応] 3

○名前:ナタリヤ・”マチェット”・シャルマ
○性別:女
○年齢:48
○階級:少尉

○容姿:
褐色の肌に隻眼の蒼い目と天然パーマの蒼い髪を持つ女性。指輪やネックレス、目立つ金属製の髪飾りと言った装身具を身につけている。

○性格:
・豪快&大胆不敵なオカン
・過去をいじられるのが嫌い
・キシリア崇拝者
・『ジオン公国』以外、特に『ジオン共和国』に対しては激しい敵愾心を持つ

○能力値:
[射撃] 9
[格闘] 5
[耐久] 7
[装甲] 3
[操縦] 10
[反応] 9

○名前:バラク・ニイレレ
○性別:男
○年齢:29
○階級:少尉

○背の高いドレッドヘアの黒人。ひげ面でおじん臭い。トレードマークは野球帽。

○性格
・面白黒人
・野球用語を使う
・戦闘中は陽気な音楽を聴く
・そして兎に角よく喋る
・しかしそれは…
・トラウマを抱えている

○能力値
[射撃] 10
[格闘] 1
[耐久] 9
[装甲] 9
[操縦] 9
[反応] 9

○メカニック


○名前:アンナ・キキヤマ
○性別:女
○年齢:18

○容姿:
日本人に近い顔立ちの少女。目の下にはクマが。身長は150cm。 重MSではない。
ローラと並ぶと良い引き立て役に。
黒髪をゆるふわロングの長髪にしている

○性格:
・連邦、ジオンのMSを問わず使われている技術やその性能に興味を示す
・特技は間に合わせの修理や現地改修
・内向的だが、メカに関しては頑固
・モノアイ大好き
・面倒見がいいが、時に度を越しておせっかい焼きになる
・甘いものに目がない

○名前:カトルーシャ・チュオン
○性別:女
○年齢:24

○容姿:
グンバツの脚とスタイルの女性。だが髪がボサボサだったりと見た目にはこだわらない。

○性格
・整理整頓が趣味
・だが天然ボケ
・機械いじりが得意
・だが天然ボケ
・理想家でポエマー

☆現時点での所持機体

○グフ・カスタム×1
○イフリート×1
○ザク・デザートタイプ×1
○ザク工兵仕様×1

○グフ・ハンター×1
○ドム・バラッジ×1
○ドム・トローペン×1

○ギャロップ×1
○カーゴ×1

○地球連邦軍IFV×1
○ジム(地上仕様)×1

☆その他の事柄に関しては前スレ、前々スレを参照してください


それではスレ目を開始します
ジーク・ジオン!!

○ローラ・グラーフ中尉
スナイパーライフル残弾:12-6=6

○アサルトライフル×6を入手しました

○対MS誘導弾を入手しました

○【弾薬】を0.05×300×18=270入手しました

○発見確率及び被発見確率が大きく減少しました

--密林地帯--


カノン「間も無く、だね」

ナタリヤ「そうさね…」



バラク「はぁ…それなりの付き合いだった我らが「基地」チャンともこれでオサラバかぁ…」

オリビア「心中お察しします」

バラク「ありがと」

ローラ「………」



○残行動値:115
○残燃料:92
○【友軍】基地までの距離:2
○発見中部隊:なし


1.移動(消費行動値:距離×10)
2.索敵(消費行動値:50)


※発見確率、被発見確率、共に大きく減少中


第一次投下はここまで


↓1

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症

建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる

うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー

この風、この肌触りこそ速報よ

それでは本日の投下(第二次)を開始します
ジーク・ジオン!!

○2進みました


バラク「おっ、見えた見えた!中尉サン、オリビアサン、見える?アレだよ、アレ!アレ!」

バラクは左手でハンドルを握りながら、右手で前方を指差した。

オリビア「『アレ』…ですか?」

バラク「そう!アレアレ!」

オリビア「えっと…」

バラク「ニッシッシッシ、実はネ、アレがオレたちの「基地」の入り口なのヨ!」

オリビア「えっ?」

オリビアはバラクが指差した方角を注視してみる。しかしオリビアには矢張 り、そこもまた密林の一角にしか見えなかった。

バラク「HAHAHAHAHA!全然分かんないでしょ?入り口には気を使ったのヨー!」

ローラ「…優れた技術を持たれているようなのです」

バラク「そらそうヨ!オレたち特殊部隊だモン!」

バラクは一呼吸おいてから続けた。

バラク「特殊部隊に必要とされるのはMSの操縦テクだけじゃないんだゼ?」パチッ

カノン「こうしてこの「基地」に帰ってくるのもこれが最後か」

ナタリヤ「そう考えると、少しは色々と思わないでもないねぇ」

カノン「私も「あはれ」を感じるよ」

カノンはアクセルを踏む力を弱め、サウロペルタを減速させ始める

カノン「『彼女』には何と説明したものか」



☆【友軍】基地に到着しました

○残行動値:95
○残燃料:90
○発見中部隊:なし


被発見安価
0 発見される
1~99 発見されない

↓1

--鉱山跡地 廃坑内--



ローラ「成る程…」

ローラは案内された「基地」の格納庫の「天井」を見ながら呟いた。

ローラ「鉱山の跡地を基地として利用されていたのですか」

カノン「丁度良い場所にあったものだから、ね」ストッ

カノンは「1号車」の運転席から降りながら応えた。

カノン「旧世紀の鉱山の跡地、今では誰からも、それこそ地球連邦からも忘れられている…ここはそんな場所だったのさ」

バラク「それをオレたちが、それなりの手間暇かけて何とか基地として使えるようにしたってワケ」

ナタリヤ「ま、簡単に言えばあるものを利用させてもらったってことさね」

「格納庫」…廃坑を柱で補強したもの…を見ながらバラクとオリビアは言った。

カノン「それでもここは私たちの「基地」であり、「ジオン」の基地だった」

バラク、ナタリヤ「……」

カノン「………」

カノン「グラーフ中尉、私たち「ミラージュフレイム隊」で目標を回収してくる」

ローラ「では、わたくしたちは手筈通り周辺警戒をさせていただくのです。行きますよ」

オリビア「はっ!」

カノン「…行こう」

ナタリヤ「あいよ」

バラク「了解、隊長サン」

2つ部隊」は反対方向に別れ、歩き始めた。

--【友軍】基地 通路--



カノン「回収対象は『彼女』のみ、他は全て放棄する」タッタッタッタッタッタッ…!

バラク「あーあー、もったいない」
タッタッタッタッタッタッ…!

ナタリヤ「仕方がないさ」
タッタッタッタッタッタッ…!

通路に軍靴の音が響く。

カノン「ナタリヤさん」
タッタッタッタッタッタッ…!

ナタリヤ「任せときな」
タッタッタッタッタッタッ…!

ナタリヤは三つに分かれている通路を右に曲がった。

カノン「バラク」

バラク「りょーかい」
タッタッタッタッタッタッ…!

バラクは三つに分かれている通路を左に曲がった。

カノン「「備えあれば憂いなし」、古人は良い言葉を残してくれたものだ」
タッタッタッタッタッタッ…!

カノンは三つに分かれている通路のうちの中央を見た。

カノン「空き家だけを残していくのは客人に失礼だからね…さて」
タッタッタッタッタッタッ…!

カノンの横を「この先居住区」と記してあるプレートが打ち付けられた壁が過ぎ去った。

カノン「『彼女』には…正直に話すか」
タッタッタッタッタッタッ…!

カノン「話せば分かってくれるだろう」タッタッタッタッタッタッ…!

カノンは『彼女』の居る部屋へと急いだ。

--密林地帯 鉱山跡地近く--


ローラ「上空に機影は?」

オリビア「認められません」

オリビアは双眼鏡を覗きながら応えた。

ローラ「そうですか、地上にも敵影らしきものは見当たらないのです」

ローラもまた双眼鏡を覗いていた。

ローラ「引き続き警戒をお願いするのですよ」

オリビア「はっ!」

ローラ「…10分」

ローラは呟くと目から双眼鏡を離した。

ローラ「……」チラ

代わりに覗いた軍用腕時計の針はカノンたちと一時的に別れてから、あと2秒で10分と言うことを表していた。

ローラ「……」

ウゥゥゥゥゥン…!

ローラ「!」

時計の針が10分が経過したことを伝えたのと、サウロペルタのエンジン音が聞こえたのはほぼ同時だった。

カノン「待たせたね」

ローラが振り返るとそこには「ミラージュフレイム隊」がいた。

ローラ「…目標の回収には成功されたのですか?」

カノン「ああ。ついでに「置き土産」も置かせてきてもらった」

バラク「まったく…隊長サンったら人使いが荒いんだから…」

ナタリヤ「若いのが文句を言うんじゃないよ」

バラク「へーへー」

オリビア「もしかして回収された「対象」と言うのは…」

カノン「ああ」

カノンは「一号車」の後部座席に目をやった。

カノン「『彼女』だ」

そこには1人の少女がいた。
年端も行かぬ…それこそ7、8歳程度の少女が。

???「……」

どこか不自然な印象の少女が。

○謎の幼女の設定をします


名前案を募集させていただきます
↓1~5
(条件:ファーストネームのみ)

1.イリス
2.ファニール
3.アライア
4.アリシア
5.アンゲル


ファーストネームだけなのには勿論理由があります


多数決
↓1~5

○名前が「アリシア」に決定しました


○能力値を設定します

↓1[射撃]

↓2[格闘]

↓3[耐久]

↓4[装甲]

↓5[操縦]

↓6[反応]


※能力値決定後???補正が入ります


今日はここまで

では
ジオン公国に栄光あれ!!

☆研究・開発について
○研究・開発には様々なものが必要となります

・研究者
・人員
・施設
・設備
・資金&資金&資金etc…

中でもNT関連であれば元フラナガン機関の研究者、と言ったように専門の知識と技術を持った人材の確保は必須です

ただし現地改修や現状技術の応用と呼べるレベルのものであれば、この限りではありません

残党軍はとにかく台所事情が厳しいので序盤は研究・開発は、ほぼ不可能です





ただし……

前スレの???安価のコンマを計算式に代入して当てはめたら無口系幼女になりました

コンマ神は言っている、このスレはようι”ょが出る運命だと

可能性としては南極条約さんがまた無視されたり、何らかの2号機がまた盗まれたりしていた可能性が存在しました

ちなみに移動中にMS部隊と遭遇していた場合は対MS用兵装を所持していなかったので…

どうやら天祐は我らにあるようです


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

・能力値が決定しました

○???補正:ALL+3


[射撃]10(ゾロ目)+3=13

[格闘]3+3=6

[耐久]9+3=12

[装甲]2+3=5

[操縦]10+3=13

[反応]3+3=6



【第一級機密事項】
【……は「超人」的な射撃戦能力の持ち主です。中、遠距離からの正確かつ素早い射撃は敵対勢力にとって脅威となるでしょう。格闘戦能力に関しても常人以上の適正を持ちますが、射撃戦能力と比した場合やや不安が残ります。射撃を中心とした運用が無難と思われます。また……】

○容姿の設定を追加してくだい


○前提条件
・幼女(7~8歳)
・小柄
・発育不良が認められる


追加要素
↓1

○どうやらアジア系ではないようです

※さり気に結構なフラグが建ちました


○性格の設定を追加してください

○前提条件
・無口
・無表情
・基本は無感情
・だが同時に精神的な不安定性が見られる


追加要素
↓1~2

・謎の幼女の設定が終了しました


○名前:アリシア
○性別:女
○年齢:7~8(推定)

○容姿:
金髪碧眼の少女。同年代と比較した場合発育不良が認められる。

○性格:
無口で無表情で無感情…に見えるが実は好奇心旺盛で怖いもの知らずで命知らずな幼女。何故か性知識が豊富。

能力値
[射撃]13

[格闘]6

[耐久]12

[装甲]5

[操縦]13

[反応]6



「………進んでみる…」
「………これは…?」
「大丈夫………たぶん…」
「……【自主規制】?」

※自主規制がかかります
寒い時代なのです



どうしてようι”ょが性知識豊富なんですかね……
オークランド研究所…オークランド…オーク…

○キャラメイクが終了しました

○本編に戻ります

カノン「名前は「アリシア」。アリシア、こちらがこれから私たちが世話になるグラーフ中尉と、その部下のコロウィ伍長だ」

アリシア「………」チラ

「アリシア」と呼ばれた少女はローラたちに視線を移した。

アリシア「………」ジー

その様子もまたどこかが不自然であった。

ローラ(この少女が…)

アリシア「………」ジー

ローラ「………」

アリシア「………ローラ?」

ローラ「ええ」

アリシア「………オリビア?」

オリビア「…はい」

アリシアは新しく認識する「2人」を確かめた。そして

アリシア「……「アリシア」」

自ら名をその「2人」に伝えた。

ローラ「…ロンカイネン少佐」

カノン「分かっているよ」

カノン「アリシアに関する詳細な説明は「帰還」後に改めてさせてもらう。その為の資料も回収してきた」

「1号車」の後部座席、アリシアの隣には大型のアタッシュケースがあった。

カノン「…感謝する、グラーフ中尉、コロウィ伍長。私の無茶な頼みを…」

ローラ「まだなのです」

ローラ「まだ「作戦」は終了していないのですよ」

カノン「…フッ、そうだったね」

ローラ「「帰還」するまでが今回の「作戦」なのですよ」ザッ

ローラは「2号車」へと歩を進め始めた。

-------------------------------------------------

アリシア「………」クイッ

カノン「?」クルッ

裾を引かれて「1号車」の運転席からカノンは振り返った。

アリシア「………」ジー

後部座席からアリシアがカノンを見つめていた。

カノン「…大丈夫だ」ポンポン

アリシア「……」

カノンは軽くアリシアの頭を撫でた。

カノン「『摩利支天』は誤った判断は下さない」

アリシア「……ほんとう?」ジー

カノン「私を信じたまえ」

アリシア「……わかった」パッ

アリシアの手は裾から離れた。

カノン「ありがとう」

アリシア「……べつに」

カノン「フフッ…」

ナタリヤ「隊長」

カノン「何だね?」

ナタリヤ「アタシはこれからもアンタに着いていくよ」

カノン「……」

ナタリヤ「…ミラージュフレイム隊の隊長はアンタなんだ。それが何処であろうと、アンタの居る場所がアタシらの居る場所さ」

カノン「…フッ、ナタリヤさんもありがとう」

ナタリヤ「なぁに、改めてアタシらの意思を示しただけさね」

バラク「中尉サン、中尉サン!」

ローラ「…何なのですか?」

バラク「オレたちってこれから仲間になるワケじゃん?だからサ、これから「中尉サン」じゃなくて「ローラチャン」って呼…」

ローラ「は?」ギロッ

バラク「…ぼうだなんて思ってもいないです、ハイ!いや、ホントホント!」

ローラ「………」

バラク「……ほ、本当です中尉サン…」

ローラ「……フン…」

バラク「………」

バラク「……」クイクイ

オリビア「?」スッ

手招きされ、オリビアは「2号車」の運転席のバラクに耳を寄せた。

バラク「オリビアサン、オリビアサン」ヒソヒソ

オリビア「「さん」は要りませんよ?」ヒソヒソ

バラク「いやいや、オレこう見えても女性と年長者に対する敬意は忘れないタイプなのヨ。だから「オリビアサン」は「オリビアサン」。それより、オリビアさん…あのサ、一つ聞きたいことがあるんだけど?」ヒソヒソ

オリビア「私に答えられることであれば」ヒソヒソ

バラク「じゃあ聞かせてもらっちゃうんだけどサ……中尉サンって基本こんな感じ?」ヒソヒソ

オリビア「基本こんな感じですね。」ヒソヒソ

バラク「ヒェッ」ヒソヒソ

オリビア「ですが…悪い人ではありませんよ」ヒソヒソ

バラク「……冗談とか通じるタイプ?」
ヒソヒソ

オリビア「 …冗談によりますね」
ヒソヒソ

バラク「あ、なーんだ!よし、それだけ分かれば十分!ありがと、オリビアサン!たぶんだけどさァあ、オレたちとオリビアサンたちは上手くやっていけるヨ!」ヒソヒソ

オリビア「…こちらこそありがとうございます」ヒソヒソ

ローラ「何をお二人で話されているのですか?」

バラク「HAHAHA!お気になさらず!」

オリビア「ちょっとした話です」

ローラ「………」

「諸君!」

バラク「おおっと出発の時間だ!」

バラクは前へ向き直るとハンドルを握った。

--密林地帯--


ナタリヤ「運転中はいい子にしてるんだよ」

アリシア「………」コクッ

オリビア「受け入れ体制の方は何とかなっていると思います」

バラク「ヒェー、仕事が早いねぇ!」

カノン「月に叢雲花に風。諸君、最後まで気を抜くなよ」

ローラ「……」 ガシャッ



○残行動値:195
○残燃料:90
○「デルヴィッシュ」までの距離:10
○発見中部隊:なし


1.移動(消費行動値:距離×10)
2.索敵(消費行動値:50)

○地球連邦軍警戒態勢中
○発見確率、被発見確率、共に大きく減少中


↓1

○5進みました


アリシア「……見えなく…なった…」

ナタリヤ「あの「基地」とはもうお別れなんだよ」

アリシア「お別…れ…」

カノン「……」



オリビア「ギャロップまではあと[5]…このまま行けるといいのですが…」

バラク「そうであってくれなくちゃ困るよ…ア!そうだ、中尉サ…!」

ローラ「わたくしはレーダーではないのです」

バラク「……あ、アハハ…」

ローラ「先程は偶然なのですよ」



遭遇安価
0~5 遭遇
6~99 遭遇せず

○遭遇を回避しました


アリシア「……いない」

ナタリヤ「……」チラ

カノン「進もう」



バラク「イヤッホーウ!こりゃ行けんじゃねーノ!」

オリビア「行けそうですね…!」

ローラ「……」



○残行動値:145
○残燃料:85
○「デルヴィッシュ」までの距離:5
○発見中部隊:なし


1.移動(消費行動値:距離×10)
2.索敵(消費行動値:50)

○地球連邦軍警戒態勢中
○発見確率、被発見確率、共に大きく減少中


↓1

○5進みました


カノン「一段落だ」

カノンはアクセルから脚を離し、ブレーキを踏んだ。

「1号車」は徐々に減速を始め…やがて止まった。

アリシア「……デルヴィッシュ…」

カノンたちの目の前にはギャロップ級陸戦艇「デルヴィッシュ」…その姿があった。


遭遇安価
0~5 遭遇
6~99 遭遇せず

↓1

○遭遇せず


バラク「よっ!」

「1号車」のブレーキ音から遅れること少し、「2号車」のブレーキ音もまた密林の音の中に混ざった。

バラク「ふぃー、とうちゃーく!」

オリビア「無事に着けましたね、中尉!」

ローラ「…ええ」

ローラは「デルヴィッシュ」の巨軀を見上げた。

--ギャロップ級陸戦艇「デルヴィッシュ」 格納庫--



ジェイスン「よくぞご無事で戻られました、隊長」ビシッ!

ジェイスン・グレイ中尉は無事「対象」の回収に成功し戻ってきた「仲間」たちを敬礼で出迎えた。

カノン「フッ…今日もありがとう、ジェイスン」

ジェイスン「バラクさんとナタリヤさんもよくぞご無事で」ビシッ!

バラク「ただいまー!」

ナタリヤ「ただいま」

ジェイスン「アリシアもよく…無事で……」

アリシア「………泣い…てる?」

ジェイスン「だって…アリシアが無事に……」

アリシア「……ジェイスン…」

ジェイスンは一番年少の仲間は敬礼で出迎えることができなかった。

ジェイスン「よかった…」

アリシア「………」



ジェイスン「……」ゴシゴシ!

ジェイスンは軍服の袖で目元を強く擦った。

ジェイスン「…グラーフ中尉、コロウィ伍長…貴方方には何とお礼を言わせていただけば良いか…」

ジェイスンは相変わらず無表情だった。だが…目元は赤かった。

ローラ「……」ビシッ!

オリビア「…!」

オリビア「……」ビシッ!

ローラ「当然のことをしただけのことなのです」

ローラとオリビアは敬礼で応えた。



☆「デルヴィッシュ」への帰投に成功しました!

☆「アリシア」の回収に成功しました!

???「鋼は歪まず、志は曲げられず、よって鋼の志は歪むことも曲がることもない」」

格納庫にその声が響いたのは、ジェイスンの男泣きをナタリヤが宥め始めたのと時を同じくしてだった。

ローラ「!」

???「「鋼の志を持ちし戦士が集いし時、彼らは万物を断つ刃となり、また何物をも通さぬ盾とならん」」

ローラは声のした方向を見た。

???「お帰りな…あれ、初めまして…?初めまして~、そしてお帰りなさいです~」

そこにいたのは若い女だった。

ローラ「…貴女は?」

ローラはグフ・ハンターの肩の上にいる女に問いかけた。

???「私ですか?私は姓はチュオン、名はカトルーシャと申す者です~」クイッ

女は作業用ゴーグルを上げながら応えた。

カノン「あぁ、ただいま、ルーシャ」

ローラ「ルーシャ…?」


カトルーシャ・チュオン…詩作と整理整頓を趣味とし、隊内ではルーシャの愛称で呼ばれている天然なミラージュフレイム隊の専属メカニック。

カノンは困惑の表情を浮かべているローラとオリビアに簡潔な説明をした。

--「デルヴィッシュ」 メインブリッジ--



ローラ「ええ……ええ……分かりました、伝えさせていただくのです……ではまた」ピッ

ローラはギャロップの通信機のスイッチを切った。

ローラ「ギャロップを格納出来るだけのスペースの確保に成功された、とのことなのです」

バラク「マジ?!」

ローラ「マジなのです」

カノン「かなり優秀な工兵が部下にいるようだね」

ローラ「…まぁ」

カトルーシャ「気になります~、どの様なお人なんですか~?」

ローラ「えぇと…一言では説明し辛い方なのです」

アリシア「………くせもの…?」

ローラ「適切な表現なのです」

オリビア「料理と家庭菜園がご趣味な方なんです」

ナタリヤ「へぇ、料理ねぇ…隊長」

カノン「ああ、是が非でも話したくなったよ」

ローラ「?」

ジェイスン「隊長は料理が趣味なんですよ」

ローラ「…成る程なのです」

メインブリッジにはローラとオリビア、カノンとナタリヤとバラク、さらにはジェイスンとアリシアとカトルーシャを合わせた8人の人間が居た。

カノン「さて…と。ジェイスン」

カノンは「デルヴィッシュ」の操縦桿を握るジェイスンに尋ねた。

ジェイスン「システムオールグリーン、いつでも出せます」

ジェイスンは計器類を見ながら応えた。

カノン「さすがだ。…諸君、これより我々はグラーフ中尉の下へと身を寄せる。良いね?」

ジェイスン、バラク、ナタリヤ、カトルーシャ、アリシア「……」

賛同の言葉はなかった。
賛同の言葉は必要なかった。

何故ならミラージュフレイム隊の間に言葉は必要なかったからだ。
ミラージュフレイム隊の隊員たちは言葉を交わすことなく、言葉を交わす以上に互いを理解できていた。

カノン「グラーフ中尉、改めてよろしく頼む」

グラーフ「こちらこそ、なのです」

カノン「……」スッ

カノンは手を差し出した。

ローラ「………むぅ…」スッ

ローラも手を差し出した

カノン・ローラ「……」ギュッ

2人の「指揮官」は互いの手を握り合った。

今日はここまで

これにて一区切り
あとは「基地」へと帰還するのみです

※アリシアには乗機がありません
能力を発揮させてやりたい場合は乗機を用意してあげてください

では
勝利の栄光を君に!

GMをジェイスンにあげてギャロップ任せるんじゃだめ?

>>109
人は、同じ過ちを繰り返す…

【訂正】
○能力値
[射撃] 10
[格闘] 1
[耐久] 9
[装甲] 9
[操縦] 9→10
[反応] 9


>>107
機種転換が大変(MS→陸戦艇)なのであまりお勧めしません
隠しステの機種転換関連補正の絡みでしばらくかなりキツいです


極地型ガンダムって…
余剰パーツ出過ぎ定期


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

--「基地」居住区 浴場--


ローラ「………」サァァァァァァ…

数時間後、2人の「指揮官」の姿は「基地」の浴場にあった。

ローラ「………」サァァァァァァ…

カノン「大したものだねぇ~」

ローラ「そうなのですか?」

ローラがシャワーで体の汗を洗い流しながら尋ねた。

カノン「そうだとも~」キュッ キュッ

カノンはシャワーの蛇口を捻りながら答えた。

カノン「何せ…こ~やって蛇口を捻れば、シャワーから水が…」

カノン「出てくるんだから~」
サァァァァァァ…

カノン「こんな風にちゃ~んとシャワーを浴びたのは…久しぶりだよ~…」
サァァァァァァ…

ローラ「この浴場はウラジミールの『自信作』なのですよ」サァァァァァァ…

カノン「あぁ…やっぱりそうか~……うんうん…だろ~ね~…あっ…!」
サァァァァァァ…

ローラ「どうされたのですか?」
サァァァァァァ…



カノン「大変だ…グラーフ中尉…」
サァァァァァァ…

ローラ「だから、どうされたのですか?」サァァァァァァ…

カノン「今何か言おうと思ってたんだけど……忘れてしまった」サァァァァァァ…

ローラ「………」サァァァァァァ…

カノン「私はな~んと言おうとしていたんだったっけなぁ……」サァァァァァァ…

ローラ「………」サァァァァァァ…

カノン「う~む……」サァァァァァァ……

ローラ「………」キュッ キュッ

ローラはシャワーの蛇口を閉めた。
そして蛇口の隣に置いてあったものを掴むと、カノンに向かってそれを差し出しながら言った。

ローラ「それはもしかして、これに関することであられたのではないのですか?」スッ

カノン「あ!…そ~だったよ~」
サァァァァァァ…

ローラが差し出したのは石鹸だった。

カノン「石鹸を取ってくれるよ~に言おうとしてたんだった~」キュッ キュッ

カノン「感謝するよ~」ハシッ

ローラ「……」

カノン「いや~、ありがたいありがた~い」

ローラ「……本当に同一人物なのですか…?」ボソッ

カノン「んにゃ~?」

ローラ「よく考えさせていただいたら、わたくしたちは恵まれていた方だったのですね、と言ったのです」

カノン「あ、そ~なのかい?」

ローラ「ええ」

ローラ「わたくしはシャワーがあることに慣れてしまっていたのですよ。人間は慣れる生き物、だとはよく言ったものなのですよ」

カノン「……」

ローラ「この「基地」は恵まれていたのです。水源を偶然確保できたことに始まり、偶然…」

カノン「……」ポン

ローラ「!」

突然ローラの肩にカノンの手が置かれた。

ローラ「ロンカイネン少佐?」

カノン「………」

ローラ「えっと…」

カノン「すぅ……」

ローラ「……は?」

カノン「すぅ……すぅ……」

ローラ「………は?」

寝息だった。聞き間違えようがないほど寝息だった。

カノン「すぅ……すぅ……」

ローラ「…………」

確かに事前にカノンから言われてはいた。

「私はONとOFFはしっかりと切り替えることにしているんだ」と。だがこれは…

ローラ「もはや別人なのですよ…」

カノン「すぅ……すぅ……」

ローラ「………」

カノン「むにゃ……」フラッ

ローラ「……」ガシッ

カノン「うーむ……もう食べられないよ~…」スヤスヤ



「同じメカニック同士なかよくしましょ~、アンナちゃん。とゆ~わけでお近づきの印に詩を送らせてもらいます~」

「あ…は、はい…」

「ごほん、「宇宙は広く、世界は狭い。誰にも星の数を数え切ることは
」……」

「…………」ソロリ…ソロリ…

「どこへ行くつもりだい、アリシア」

「……!」ピタッ

「冒険の旅は取り敢えず汗を流してからにしてもらえないかい?」

「…………てへ」




カノン「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

ローラ「………」

オリビア「中尉、ロンカイネン少佐は…?」

ローラ「お休みになられました」

オリビア「えっ…体を洗いながら…ですか…?」

ローラ「お体を洗われながら、なのです」

オリビア「……」

ローラ「……」

カノン「むにゃむにゃ……」スヤスヤ



ローラはこれからミラージュフレイム隊の隊員たちと上手くやっていけるか不安になった。

--同時刻 「基地」居住区 食堂--


バラク「チェッ!つまんねーノ!」

バラクは食堂の椅子の上で叫んだ。

バラク「ア、そうだ!」

ジェイスン「駄目ですよ」

バラク「ちょっ…!まだオレ何も言ってないんだケド?!」

ジェイスン「バラクさんの言いそうなことぐらい分かります」

ジェイスン「浴場に向かうことは自分が許可しません」

バラク「ギクッ!」

ジェイスン「…図星だったようですね」

バラク「い、いや違うんだ、ジェイスン!オレは決してヤラシイ目的じゃ…そう!決して覗きとかなんて…!

ウラジミール「ぐふふふふ、若いですなぁ」ヌッ

バラク「ワァオ?!」ビクッ!

バラク「……ってウラジミールサンか…」

バラク「もー、ウラジミールさん!いきなり出て来ないでヨ…!心臓に悪いジャン!」

ウラジミール「ぐふふふ、それはそれは…すみませんでした」

ウラジミールは笑った。

ウラジミール「お詫びの代わりと言っては難ですが」スッ

ウラジミールは半透明の液体が入ったボトルを差し出した。

ウラジミール「いかがです?」

ボトルにはラベルが貼られていた。

バラク「…!それってまさか…!」

ウラジミール「ぐふふ、そのまさかです」ゴトッ

ウラジミールはボトルを食堂のテーブルの上に置いた。

ウラジミール「ま、あくまで趣味の範囲で作ったものですから、その辺りはご了承ください」コトッ コトッ

さらにコップが2つテーブルの上に並んだ。

ウラジミール「お口に合うと良いのですが」キュッ キュッ キュッ ポンッ
トクトクトクトク…

ウラジミールはボトルの蓋を開け、そして傾けた。
コップの中身が半透明の液体で満たされていく。

ウラジミール「どうぞ」

バラク「待ってましたー!」ガシッ グイッ

バラクはコップを掴むと中身を一気に飲み干した。

バラク「……ッハァ!…ねェねェチョット」

ウラジミール「何ですかな?」

バラク「これどこの?」

ウラジミール「ぐふふ」クイッ

ウラジミールは自分を指差した。

バラク「えっ…ひょっとしてこれってウラジミールサンのお手製?!」

ウラジミール「ぐふふふふ、お恥ずかしながら。お味の方は?」

バラク「もーサイッコー!オレの好みどストライク!あのぉ…ウラジミールサン?」

ウラジミール「ただ今」
トクトクトクトク…

バラク「ヒャッホー!」

ウラジミール「ぐふふふふ」

ウラジミールはボトル…日付けと共に「spirit」の文字が記されたラベルが貼られている…を再び傾けた。

ウラジミール「中尉ど…ふむ、この呼び方は紛らわしいですねぇ…グレイ殿と呼ばせていただいて構わないでしょうか?」

ジェイスン「はい、構いません」

ウラジミール「ありがとうございます。では、グレイ殿も如何です?」

ウラジミールはジェイスンにコップを差し出した。

ジェイスン「そうですね…」

バラク「HAHAHAHAHA!飲みなってジェイスン!美味いから、チョー美味いから!飲まなきゃ損よ、ア、損損と!」クイッ

バラク「……ッハァ!」

ジェイスン「…………」

ジェイスン「自分にも一杯いただけませんか?…普段は飲まないんですが、今日は飲みたい気分なんです」

ウラジミール「ぐふふ、かしこまりました」トクトクトクトク…

ジェイスン「今日は同志と、「仲間」と出会うことができた記念すべき日ですから」

ウラジミール「そして文字通り「同じ釜の飯を食う仲」となる日でもあります」スッ

ジェイスン「フ、違いありません」
ペコリ
ハシッ クイッ

ジェイスンは一礼をすると、グラスを傾けた。

ジェイスン「ん…結構クセが強いですね。…でも美味しいです」

ウラジミール「ぐふふふふふ」

ジェイスン「…ウラジミールさん」

ウラジミール「はい?」

ジェイスン「…これからお世話になります」

ウラジミール「ぐふふ、こちらこそ」

ジェイスン「………」

ウラジミール「………」

「う、ウラジミールさん…!あ、あのー…!」

厨房の方から青年の声がした。

ウラジミール「おっと」

「や、野菜切り終わりました…!」

ファジュンの声だ。

ウラジミール「すぅ…ありがとうございました!すぐにそちらへ行きます!」

ウラジミールは厨房で夕食に使う食材の下ごしらえをしているファジュンに返事をした。

ウラジミール「私はこれで。お二人はお飲みになられながらお待ちください」フカブカ

バラク「はいはーい!」

ジェイスン「ありがとうございます」

ウラジミール「では」


この日の夕食はこの「基地」が体験してきた中で最も賑やかな夕食となった。

その後の飲み比べ対決もこの「基地」が体験してきた中で最も賑やかな飲み比べ対決となったのは当然のことであった。

従って酔い潰れてベッドに担ぎ込まれた人数がこの「基地」始まって以来のものであったのも至極当然の流れであった。

☆【友軍】との合流に成功しました

○戦力の増強に成功しました

○陸戦艇格納庫が突貫作業により作られました(面積:4)
※格納:【2】×6+【6】×2=【24】
(格納中:【21】


--7日目終了--

--東南アジア 地球連邦軍 とある基地 司令室--


ドゥワイト・モーネン中佐は焦っていた。

ドゥワイト「忌々しいスペースノイド共め…」

ドゥワイトはこの基地の司令であり、またこの地域の「残党狩り」を指揮する立場の者でもあった。

ドゥワイト「…」

ドゥワイトは手元の報告書を見た。
今回もまた自軍の損害のみが延々と書き連ねられている報告書を。

ドゥワイト「……ぬぅぅ…」

報告書をもう一度読み直す。
しかし当然だが報告書の内容は読み直したところで変わりはしない。

ドゥワイト「目立った功績は上げることが出来ず、失態ばかりが次々と……」

「戦場」を知らない上層部は口々に言う。

「『残党軍』を相手に何を手こずっているのか?」」と。

ドゥワイト「くっ…!上は少しも理解してはいない…『残党軍』ってのは降伏勧告にも終戦協定にも従わなかった連中なんだ」

司令室の窓には何時もと変わらないジャングルが写っていた。

ドゥワイト「………」
グシャリ!

ドゥワイトは報告書を握り潰した。



1~30 「まあいい…」
31~60 「こうなれば…」
61~80 「おのれ…」
81~00 「何故だ…!」

↓1

○「おのれ…」


ドゥワイト「おのれ…相変わらず逃げ足の速い連中だ!」

ジオン残党軍の「基地」があると目されていたエリアで偵察任務に当たっていた小隊が壊滅した。

ドゥワイト「勘付かれたか…」

ドゥワイトはこの意味が分からぬほど愚かな男ではなかった。

全滅させられたのは偵察部隊だ。輸送部隊ではなく。

ドゥワイト「切羽詰まって見境なく、と言うわけはないだろうな。偵察部隊を襲撃しても自らの居場所を教えるだけ、と言うことが分からんような連中ではない…」

ドゥワイト「フン…連中が見境なく襲撃するようなヤツらであれば、こうも苦労はさせられていない…」

ドゥワイトは自嘲気味に呟いた。

ドゥワイト「『オスカー・チーム』を壊滅させることで連中は装備と「時間」を得た。…連中は自らの活動拠点の座標を割り出される可能性があると知りつつこれを実行した」

ドゥワイトはデスクの上の書類に目をやった。

ドゥワイト「奴らは「基地」の所在をこちらに教えても良いと思った。奴らは「時間」が得られさえすればよかった。…ここから導き出される結論は一つしかない」

ドゥワイト「連中は自分たちの危機を察知し拠点を放棄した。」パッ

ドゥワイトは手を開いた。丸められた報告書は重力に従って地に落ちた。

ドゥワイト「降り出しに戻る…だ」
ガシャ

ドゥワイトはデスクの上の書類を乱暴に掴んだ。

ドゥワイト「「基地攻略作戦」は中止だ。…もぬけの殻など攻撃したところで意味はないのだから、な!」
ビリッ!

書類は2つの歪な形に破れた。

ドゥワイト「このままで済むと思うなよ…」

ドゥワイトは拳を握りしめながら言った。

ドゥワイト「お前たち全員を狩ってやる!私が…私が…!」ビリッ!

書類は4枚の歪な形に変わった。

ドゥワイト「…部隊を再編する。確実に…連中を追い詰めてやる…」

ドゥワイト「………」

ドゥワイト「見ているがいい…」

ドゥワイトは握りしめた拳を震わせながら言った。



【地球連邦軍】


○「基地攻略作戦」が中止されました

○部隊が一部再編成されました

○新たな「ジオン残党軍」拠点の特定作業が開始されました。

--8日目開始--


☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6
○所持:
【資金】6487-(657+10×9-2)=5742
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:反連邦組織×1
○所持機体数:4+2+6=12
○所持余剰兵装:
・MLRS×1
○特殊所持品:なし


ローラ「……頭が痛いのです…」



行動
1.出撃
2.特訓(選択不可)
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

○会話


ローラ「……少しフラつくのですよ…」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.カノン・ロンカイネン少佐
5.ジェイスン・グレイ中尉
6.バラク・ニイレレ少尉
7.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
8.アリシア


↓1

--居住区 アリシアの部屋(仮)--


ローラ「…いないのです」

その部屋にローラが訪ねた少女は居なかった。

ここはアリシアに昨日割り当てられた部屋だった。ローラはここに来ればアリシアに会うことができると考えたのだ。

だがアリシアの姿はこの部屋にはなかった。

ローラ「………」


1.探す
2.考える
3.尋ねる
4.訪ねる


↓1

○考える


ローラ「居られない以上は探さねばなりませんが…闇雲に探しても見つけられるものではないのですよ」

ローラは少し考えを巡らせる事にした。

ローラ「「好奇心が旺盛」で「怖いもの知らずの命知らず」…と昨日お聞きしたのです。…姿が見えないときは「「冒険」に行っていると考えた方が良い」、とも」

ローラ「アリシアさんは今はこの「基地」のどこかを「冒険」されておられると考えるのが妥当なのです」

ローラ「「好奇心が旺盛」で「怖いもの知らずの命知らず」…その様なアリシアさんが興味を持たれそうな場所と言えば……」


1.格納庫
2.厨房
3.兵装倉庫
4.畑
5.射撃場
6.弾薬貯蔵庫


↓2

--射撃場--



ローラ「ここに居られたのですね」

アリシア「!」

アリシアが「冒険」に向かう場所として、まずローラが思い付いたのは射撃場だった。

そして案の定アリシアは射撃場に居た。

アリシア「………ローラ…?」

ローラ「他の誰方にお見えになられるのですか?」

アリシア「………どうして…?」

ローラ「貴女が興味を持たれそうな場所を考えさせていただいたのです」

アリシア「………」ジー

アリシアはじっとローラを見つめた。

ローラ「…わたくしの顔に何かついているのですか?」

アリシア「………」フルフル

アリシアは首を横に振った。

アリシア「かん……さつ……」ジー

ローラ「観察?」

アリシア「……」コクッ

今度はアリシアは首を縦に振った。

アリシア「ローラを……かんさ……あ……おし…まい…」スッ

ローラ「…観察は終わられたのですか?」

アリシア「……」コクッ

ローラ「………」

アリシア「………」

ローラ(……会話の難易度が高いのです…)



アリシア
1何の用か聞く
2.的を指差す
3.走り出す
4.自分を指差す


↓1

今日はここまで

長い1日が終わりました

ミラージュフレイム隊と合流できたこと、及び「アリシア」との出会いは今後の展開を大きく左右します

地球連邦軍も段々と動き出し始めてきました

ローラの行き着く先はどこなのか


では
ジオン公国に栄光あれ!!

☆「補修」について

○「補修」は「改造」から選択可能です
○「補修」には日数とメカニックが必要です
○メカニック1人が「補修」で1日に回復させることが可能な耐久値は100(暫定)です
○「補修」中の機体は出撃させられません(中止可能)
○メカニックに対して特に指示を出していない場合は、メカニックたちは「補修」作業に取り組んでいます
○こまめな「補修」をお勧めします



それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○自分を指差す


アリシア「………」スッ

アリシアは自らを指差した。

アリシア「……うら…」

ローラ「裏…?」

アリシア「……」

ローラ「……」

アリシア「……」

ローラ(…考えるのです、言葉の意味を…裏…裏…裏…)

ローラ「…!」

ふとローラは一つの発想に至った。

ローラ「わたくしの番、と仰られているのですか?」

アリシア「……」コクッ

ローラ(…成る程なのです)

僅かながらローラにもベースボールの知識があったことが功を奏した。

ローラ(確か先行の回が「表」、後攻の回を「裏」と言ったはずなのです)

ローラ「…今度はわたくしが貴女を観察させていただく番であると仰られたいのですか?」

アリシア「………」コクッ

アリシアは頷いた。

アリシア「………チェンジ…」

ローラ「わたくしには他人を観察する趣味は…」

アリシア「………」ジー

ローラ「……」

アリシア「………」ジー

ローラ「…………」

ローラ「…観察させていただけばよろしいのですか?」

アリシア「………」コクッ

ローラ「……分かりました。わたくしも貴女の観察をさせていただくのです」

アリシア「………」コクッ

ローラ「………」

ローラはアリシアの「観察」を始めた。


観察結果
↓1(コンマが高ければ高いほど…)

○87(グゥレイトォ!)


ローラ「……」ヒュッ!

何かが風を切る音がした。

アリシア「…」バッ!

アリシアは一歩後ろへと跳んだ。

ローラ「………」

先ほどまでアリシアの頭があった位置にはローラの軍靴があった。

それは一切加減のないハイキックだった。

アリシア「………」

風を切ったのはローラの脚だったのだ。

ローラ「……」ヒュッ!

ローラは続けて蹴りを繰り出した。

ハイキックの反動をそのまま活かした回転蹴りだった。常人ならば避けることは愚か反応することすら出来なかったであろう。だが

アリシア「……」サッ!

アリシアはこれに反応してしゃがんだ。ローラの蹴りはアリシアの頭上を通過した。

アリシア「………」スッ

アリシアはその姿勢のまま右腕を引いた。

肉体言語はGガンの領分だろwww

アリシア「……」ヒュッ!

引きしぼられた弓から矢が放たれかのようだった。

アリシアがカウンターとして放った「掌底打ち」はローラの無防備になっている顎を

ローラ「……」ガシッ!

アリシア「!」

捉えなかった。

ローラ「甘いのですよ」

ローラはアリシアの腕を右手で掴んでいた。

アリシア「………」

ローラ「しかし及第点ではあるのですよ」パッ

ローラ「悪くない反応なのです」スクッ

ローラは手を離すと体勢を戻した。

ローラ「誰に教わられたのですか?」
キュッ

ローラが軍服を整え直しながら尋ねた。

アリシア「………カノン…」

アリシアが拳を引きながら答えた



>>167
私のローラはちょっとコミュ障で短気で肉体じゃない言語でものごとを表現するのが不得意なんです…

アリシア「いまの……かん……さつ……?」

ローラ「ええ」

アリシア「………やりかた……らんぼう……」

ローラ「回りくどいやり方は嫌いなのですよ」

アリシア「………ふぅん……」

ローラ(わたくしは当てるつもりで攻撃を加えさせていただきました。それを躱されたと言うことは……)

ローラはアリシアを見る。

ローラ「…………」

アリシア「………ローラ……おも…しろい…」

アリシアもまたローラを見た。

アリシア「わたし……ローラ………きに……いった……」

ローラ「有難うございます、とでも言わせていただくべきなのですかね」

アリシア「………」

ローラ「………」


アリシア
1.「……かんさつ…できた…?」
2.「また……あそぶ……?」
3.「らんぼうは……だめ……だけど……」
4.「おなか……すいた……」


↓2

○「……かんさつ…できた……?」


アリシア「……かんさつ…できた……?」

ローラ「お陰様で、なのです」

アリシア「………そう……」

ローラ「さて…わたくしの用は済んだのですよ」クルッ

ローラはアリシアに背を向けた。

ローラ「お邪魔してしまったのです」

ローラ「後はごゆっくりと「冒険」の続き…を!」バシッ!

アリシア「!」

ローラはアリシアの突きを弾くために、言葉を中断せざるをえなかった。

ローラ「わたくしの背後を狙うとは。さすがは「怖いもの知らず」の「命知らず」なのです」

アリシア「………てへ…」

ローラ「まったく…」

ローラは後ろを振り返らないまま呟いた。

ローラ「遊び足りない、と仰られたいのですか?」

アリシア「………ふふ……ローラ……わたし……わかって、くれる……」

ローラ「………」

アリシア「……もっと……しりたい……もっと……もっと……」

ローラ「……はぁ」

ローラはため息を吐いた。

ローラ「良いでしょう、もう少しだけ遊んで差し上げるのです。ただし、」

ローラは振り返った。

ローラ「後悔されても知らないのですよ」

○アリシアに気に入られました

○アリシアの「特訓」が可能となりました

--夜 「基地」 司令室--


ローラ「ふぅ…良い運動になったのです」

ローラは今日を振り返りながら呟いた。

ローラ「それにしても…」

コンコン

ローラ「……む」

その時ドアがノックされた。

ローラ「………」

ローラは少し考えた。

この時間に自分の部屋を訪ねて来た人物が誰であるか、と言うことについて。

結論を出すのにそう時間はかからなかった。

ローラ「空いているのですよ」

がちゃり、とドアが開く音がした。

カノン「こんばんは、グラーフ中尉」

ローラ「こんばんは、なのです」

そこに立っていたのはローラが予想した通りの人物だった。

カノン「夜分遅くに済まない」

ローラ「いえ、お気になさらず」

カノン「失礼させてもらうよ」

ガチャリ、ドアが閉まる音がした。

ローラ「そこの椅子にどうぞ」

カノン「ありがとう」ツカツカツカツカ スト

カノンは椅子に座った。背筋が伸びた美しい座り方だった。

ローラ「「ON」なのですね」

カノン「ああ」

カノンは凛とした口調で言った。

-------------------------------------------------


カノン「今日はアリシアの相手をしてくれたそうだね」

ローラ「アリシアさんから聞かれたのですか?」

カノン「ああ。それはもう嬉しそうに私に話してくれたよ」

カノンは一瞬アリシアの部屋のある方角を見た。

カノン「ありがとう、グラーフ中尉。君のおかげで今日はアリシアを寝かしつけるのがとても楽だった」

ローラ「今までご苦労されていたのですね」

カノン「まあ、好奇心旺盛な子どもを寝かしつけるつけるほど大変なことは中々ないからね」

ローラ「『摩利支天』でもアリシアさんには敵いませんか」

カノン「それどころかミラージュフレイム隊の全戦力を以って足るか、と言ったところだよ。

カノンは一呼吸おいた。

カノン「で…だ。…どうだった?」

ローラ「…「資料」の内容を信じることにさせていただきました」

カノン「…そうか」

ローラ「……」

カノン「……」

ローラ「『強化人間』…でしたか?」

カノン「…ああ」

ローラ「人工ニュータイプ『製造』計画」

ローラは『製造』の部分を強調するように言った。

ローラ「フン…『製造』と言う単語を選択するあたりが虫唾が走るのですよ」

カノン「感謝する」

ローラ「…?何になのです?」

カノン「「アリシア」のために怒ってくれていることにだ」

ローラ「……」

カノン「…我が国もフラナガン機関においてニュータイプ研究は行っていた。時には戦災孤児などを被験者にして、ね」

カノンはぽつり、と言った。

カノン「君もそのことは知っているだろう?」

ローラ「…ええ」

カノン「子どもを兵器にした、と言う点では…」

ローラ「ですが…!」

カノン「分かっているよ。我が軍が被験者としたのは志願者たちだけだ」

ローラ「……っ…」

カノン「我々は勝たねばならなかったんだよ、グラーフ中尉…」

ローラ「……」

カノン「…話を戻そう。アリシアについての話に」

カノンはローラを真っ直ぐに見た。

カノン「私が最初に説明出来ない、と言った理由を理解してもらえたと思う」

ローラ「…信じたくなかったのです」

カノン「私も「資料」を最初に読んだとき抱いたのは君と同じ気持ちだった」

カノンは天を仰いだ。
天井越しに宇宙(そら)を見た。

カノン「「アリシア」と言う名前は私が付けた。…彼女には名前がなかった」

カノンの顔は見えない。

カノン「ニュータイプとは何か、この「計画」の立案者ないしは立案者たちはこう考えた「高いパイロット適性、中でも飛び抜けた空間認識能力と高い反応速度を持ち、さらには「超常」的な能力さえ兼ね備えた「部品」である、と」

ローラ「………っ…」

カノン「そんな「部品」を人工的に作り出すにはどうしたら良いか…フ、倫理観を捨てれば人は簡単に答えを得ることができる」

カノン「結果としてこの計画は一定の成果を上げた、戦災孤児に精神操作と機械的な肉体強化を施してニュータイプを「作る」と言う計画は」

ローラ「投薬と暗示、それから投薬…投薬…投薬…アリシアさんはそうやって「超人」的な反応速度を「引き出された」」

カノン「しかし子供の身体能力では肝心の「操縦」ができない。子供の身体能力ではGなどに耐えられない…ならば外科的手術で耐えられるように作り変えてしまえば良い。発想としては合理的だ」

ローラ「………」

カノン「………」

ローラ「…今ごろ血眼になって探されているでしょうね」

カノン「ああ…」



ローラ
1.「お茶を淹れさせていただくのです」
2.「手のかかる子ほど可愛い、らしいのです」
3.「わたくしにとっては関係のないことなのですが」
4.「今日はもう寝ましょう」


↓1

今日はここまで

安価↓1

良識ありそうな人ばかりで安心だったか
闘わせないであげるのが幸せかな

むしろ倫理観ないけどいい雰囲気な部隊とかの方が面白そうな気がするのでそれが見たかったかなあ
しっかり設定で入れないと無理だったか

>>192
戦わせるも良し、戦わせないのもまた良しです。ですが……

>>193
倫理観はあります。
ただし、連邦兵には相手が生身でも120mmをブチ込みます。
倫理観はあります。
ただし、投降してきた連邦兵は「捕虜」にはしません。


【魅力】10のカノンが仲間になった今なら、スポンサーを見つけに行くことも十分に可能です。


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○「手のかかる子ほど可愛いい、らしいのです」



ローラ「手のかかる子ほど可愛い」

唐突な言葉だった。

ローラ「手のかかる子ほど可愛い、らしいのです」

カノン「……グラーフ中尉…?」ス

カノンはローラを見た。

ローラ「……」

カノン「…!」

目と目があった。

ローラの瞳は燃えていた。
見る者を吸い込むような赤と緑に。

ローラ「これは事実なのですか?」

ローラは問うた。

カノン「…君は…」

ローラ「……」スクッ

ローラは立ち上がり、明瞭な口調で言った。

ローラ「わたくしは「ジオン軍人」なのです」

ローラ「わたくしは「ジオン軍人」…「兵士」以外の何者でもないのですよ」

それは意志の表示であった。

ローラ「わたくしは「政治家」でも「思想家」でもないのです。わたくしは「政治」をすることは出来ません、わたくしは「思想」を説くことも出来ません」

それは意志の表明であった。

ローラ「わたくしに出来ることはただ一つ…ただ1人の「ジオン軍人」としての本分を全うさせていただくことだけなのですよ」

それは……意志の証明であった。

ローラ「「兵士」の本分は戦うこと、「ジオン軍人」の本分は戦うことなのです。…わたくしには他のことは出来ません」

瞳が瞳を捉えた…捉え直した。

ローラ「戦うべき理由があるか否か、わたくしは判断を下すのみなのですよ。………問わせていただくのです、貴女方にとってアリシアさんとは何なのですか?」

ローラは問うた。

カノン「………」

ローラ「………」

そしてカノンの答えを「待った」。

時計の針が時を刻む音が部屋に数回響いた。

カノン「…手のかかる子、さ」

カノンが「答えた」。

カノン「手のかかる…かわいい子だ」

ローラ「では…」

カノン「ああ、手のかかる子ほど可愛いと言うのは事実だ」

ローラ「…そうなのですか」

ローラは「応えた」

ローラ「どうやら…戦うべき理由はある様なのです」

ローラ「ロンカイネン少佐」

カノン「何だね?」

ローラ「アリシアさんに伝えておいていただきたいのです、「気が向いたら遊び相手になって差し上げます」と」

カノン「分かった。伝えておくよ」

ローラ「あくまで「気が向いたら」、「気が向いたら」なのです。ここをしっかりとお伝えください」

カノン「分かっているよ。しっかりと伝えておく」

ローラ「………」

カノン「………」

2人の「指揮官」が、2人の「軍人」が…2人の「人間」がそこにはいた。

ローラ「あぁ、そう言えばなのですが…貴女の好きなお茶をまだ伺っていなかったのです」

カノン「おや、お茶をご馳走してくれるかね?」

ローラ「貴女のお好みの茶葉があれば、ですが。それで?」

カノン「そうだな…私はロータスティーが好きなんだが…あるかな?」

ローラ「………」ゴトッ

ローラは司令室の机の引き出し開け、中を探った。

ローラ「えぇと……あ」ハシッ スッ

ローラ「運が良かったのですよ」

ローラの手には小瓶…「lotus tea」と記されたラベルが貼られている…が握られていた。

ローラ「ちょうど一回分だけ残っていたのです」

ローラは小瓶の中の茶葉を見ながら言った。

ローラ「さて…と。階級が上であられる方に命令をさせていただくようで大変心苦しいのですが…」

カノン「お湯を沸かしてくれば良いのだろう?」

ローラ「引き受けてくださるのですか?」

カノン「お安い御用さ」

ローラ「わたくしはティーセットの用意をさせていただきますので」

カノン「本格的なんだね」

ローラ「どうせやるなら、がわたくしの信条なのです。それに…これからはこの様な場でなくては、お茶を飲むことは出来ないでしょうから」

茶葉の入った瓶がローラの手の中で揺れた。

ローラ「やれやれなのですよ…まさかお茶をゆっくりと飲めなくなる日が来るとは。…アリシアさんにうろちょろされていては、落ち着いてお茶を嗜ませていただくことなど不可能なのです」

ローラは神妙な面持ちのまま言った。

○関係が変化しました


・ローラ→カノン
「些か難しく考えられ過ぎなのですよ」

・ローラ→アリシア
「もう少し大人しい方であられたら助かったのですがね」

・アリシア→ローラ
「……………たのしい……」

・カノン→ローラ
「「ジオン軍人」…か」




--8日目 終了--

--9日目開始--


☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6
○所持:
【資金】6487-(657+10×9-2)=5173
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:反連邦組織×1
○所持機体数:4+2+6=12
○所持余剰兵装:
・MLRS×1
○特殊所持品:なし


ローラ「…今日もまた1日が始まるのです」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○会話


ローラ「やるべきことは山積しているのですよ」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.カノン・ロンカイネン少佐
5.ジェイスン・グレイ中尉
6.バラク・ニイレレ少尉
7.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
8.アリシア


↓1

--居住区 通路--


ローラ「アリシアさんとお話…しなくてはならないのですよ」

ローラ「………」

ローラ「はぁ、まずは探すところから始めなければならないのが面倒なのです」


向かう場所
1.格納庫
2.厨房
3.兵装倉庫
4.畑
5.射撃場
6.弾薬貯蔵庫
7.パーツ保管庫
8.燃料貯蔵庫


↓1

--パーツ保管庫--


アリシア「………」ジー

ローラ「今日はここに居られたのですね」

アリシア「!」クルッ!

アリシアは振り返った。

アリシア「………ローラ…」

ローラ「ええ、わたくしなのですよ」



ローラ
1.何を見ていたのか、と尋ねる
2.ここには面白いものはない、と言う
3.アテが外れたか、と尋ねる
4.うろちょろしないでもらえると助かる、と言う


↓1

○ここには面白いものはない、と言う



ローラ「ここには貴女がご興味をお示しになられるであろうものはないのですよ」

アリシア「………」キョロキョロ

アリシアは周囲を見回した。

アリシア「…………たし…かに…」

ローラ「はぁ…」

アリシア「…………おかしい……」

ローラ「何がなのですか?」

アリシア「………かいてた……のに……」

ローラ「…?」

アリシア「………」スッ

アリシアはパーツ保管庫の扉を指差した。

アリシア「………ちがう……」

ローラ「………」

アリシア「………」

ローラ「……あぁ!扉には「パーツ保管庫」と書いてあったのに、と言われたいのですか?」

アリシア「………」コクッ

アリシア「………からっぽ…」

ローラ「悪かったのですよ!…お目当のものが見つからずさそがし落胆されたことでしょう」

アリシア「………」コクッ

ローラ「む……」

アリシアは怖いもの知らずだった。

アリシア「………」

ローラ「……はぁ、力が抜けるのですよ…良いですか、アリシアさん?」

アリシア「………」コクッ

ローラ「パーツ保管庫にパーツが無いのは、お恥ずかしい話なのですが現在わたくしたちが余剰パーツを所持していないからなのです」

アリシア「………いっこも……?」

ローラ「一個も、なのです」

アリシア「………」

ローラ「ご理解いただけましたか?」



アリシア
1.「…………ざんねん…」
2,「…………ある……よ……」
3.「…………ほしい……」
4.「…………ひのくるま…?」


↓1

○「…………ある……よ……」


アリシア「…………ある……よ……」

ローラ「……は?」

アリシア「………」スッ

アリシアは指差した。今度は扉とは異なる場所を。

アリシア「………」

ローラ「……?」

ローラはアリシアが指差した場所に目を移した。

アリシア「………ない…なら……あるに……する……」

ローラ「…貴女は何を……!」

ローラはその時気が付いた。

ローラ「貴女…」

アリシア「………」コクッ

アリシアが指差した場所はパーツ保管庫の壁でなかったのだ。

ローラ「使用していない機体を解体しろ、と言われたいのですね?」

アリシア「………」コクッ

アリシアが指差したのはパーツ保管庫の壁の向こう側、格納庫だったのだ。

アリシア「………つかわ……ない………ひつよう………ない……」
チラ

アリシアはローラを見た。

アリシア「………パーツ……ない………こまる………」

ローラ「ご自分が何を仰られているかお分かりになられているのですか?」

アリシア「………」コクッ

ローラ「…良いですか、アリシアさん?MSの解体作業と言うのはそう簡単に出来るものでは………」

--格納庫--


ローラ「何故わたくしは格納庫へと来てしまったのですか…」

ローラは誰にともなく呟いた。

アリシア「…………ありがとう……」

ローラ「どういたしまして!…なのです」

アリシア「………きいて……くれた……」

ローラ「仕方なくなのです、仕方なく!」

ローラは軍服の裾を正しながら言った。

ローラ「貴女が裾を離してくださる気配が微塵も感じられなかったので仕方なく、なのです」

アリシア「…………てへ……」

ローラ「てへ、ではないのです!はぁ…この方法でわたくしの首を縦に振らせられるのはこれが最初で最後なのですよ、良いですか?」

アリシア「………」コクッ

ローラ「はぁ…」



ローラ
1.メカニックの様子を確認する
2.鹵獲機の状態を確認する
3.グフ・カスタムの様子を確認する
4.格納庫全体の確認をする

↓2

○メカニックの様子を確認する

-------------------------------------------------


ローラ「………」ツカツカツカツカ ツカッ

ローラはグフ・カスタムの前で足を止めた。

アリシア「………」トコトコトコトコ

足音が後ろから近づいてきた。

アリシア「………」トコトコトコトコ トコ

足音はローラの隣で止まった。

ローラ「……」スッ

ローラはグフ・カスタムを…正確にはグフ・カスタムの補修作業中の2人のメカニックを指差した。

アリシア「………」

アリシアは顔を上げて2人を見た。

アンナ「………」バチバチバチバチ…!

カトルーシャ「『…刃はただ刃であることを欲した。刃は己が刃であることを知っていた。刃は……』」ブツブツブツブツ…
ギュィィィィィ…!

ローラ「アリシアさんはお二人がどの様な状態にあると思われますか?」

アリシア「…………いそがしい……とっても……」

ローラ「つまりはそう言うことなのです」

格納庫内には様々な機械音が響いていた。

ローラ「MS1機を修理するだけでこうなのです。…MSを解体している余裕などないのですよ」

アリシア「………」

ローラ「ちなみに、なのですが今のキキヤマさんにわたくしたちの声は届かないのですよ」

アリシア「………ルーシャ、も……」

アリシア「………」ジー…

アンナ「………」バチバチバチバチ…!

カトルーシャ「『…それは気高き狼であり、それは誇り高き鷲である。刃は狼であり鷲である。刃は…』ブツブツブツブツ
ギュィィィィィ…!

アリシア「……………あきら……める……」

ローラ「分かっていただけたのですか」

アリシア「………」コクッ

アリシア「……ぱーつ……だいじ………でも……これは、もっと……だいじ………」

アリシアは「グフ・カスタム」を見上げながら言った。

アリシア「これ……ローラの、たいせつ………とっても……」

ローラ「!」

アリシア「………わかる…から………あきらめる……」

ローラ「………」


アリシア「………かえ…」

ローラ「待つのです」

アリシア「………?」クルッ

ローラ「…ゴホン。わたくしは無駄足と言うものが嫌いなのです。…よく踏まされるのですが…それはそれなのです」

ローラはグフ・カスタムを見上げたまま言った。

ローラ「アリシアさん」

アリシア「………?」

ローラ「持久力と瞬発力の訓練なのです。そうですね…30分以内にわたくしの裾をもう一度掴まれることが出来たら…明日もお相手して差し上げるのです」

アリシア「………!」

ローラ「格納庫は立体的な施設、この様な訓練の場には適しているのです。ですから……」

アリシア「……」バッ!

ローラ「………」タンッ バッ!

アリシアがローラ目掛けて飛びかかったのと、ローラが手すりに乗り跳んだのはほぼ同時だった。

--夜 「基地」 司令室--


ローラ「はぁ……」

ローラは裾を見ながらため息を吐いた。

ローラ「明日も…なのですよ。本当に手のかかる…」

ローラ「…わたくしも愚かなのですよ。何を思ったのですかね、最後の1分で隙を見せて差し上げるとは…」

ローラ「………」

ローラ「しかし…確かにパーツ保管庫に何も入っていないと言うのは問題なのですよ」

ローラ「人手が足りないのもまた問題なのです」

ローラ「どうにかする術を見つけなければならないのですよ」

ローラ「………」

ローラ「…子供の意見と言うのは案外参考になるものですね」


○関係が変化しました


・ローラ→アリシア
「わたくしは忙しいのですよ、まったく……」

・アリシア→ローラ
「………………ぶきよう……」



--9日目 終了--

--10日目開始--


☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6
○所持:
【資金】5173-(657+88)=4604
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:反連邦組織×1
○所持機体数:4+2+6=12
○所持余剰兵装:
・MLRS×1
○特殊所持品:なし


ローラ「遊んでいる余裕などないのですよ」

行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1


今日はここまで

☆二丁持ち、二刀流について

○同じ携行兵装を二個装備している場合、二丁持ちまたは二刀流をすることができます

○二丁持ち、二刀流は同じ兵装で連続攻撃を加えることができます

○二丁持ち、二刀流は行動値100を消費します

○二丁持ち不可:バズーカ(ジオン)系、スナイパーライフル系、その他両手持ちが必要な兵装

○二刀流不可:ヒート・ランサー、エクスキャリバー、ツイン・ビーム・スピア、ガンダム・ハンマー、その他両手持ちが必要な兵装

○使用タイミングには気を付けてください



それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!


○改造


ローラ「グフ・カスタムの様子を見に行かねばならないのです」


1.補修(補修対象:補修中=1:1)
2.補給(補給対象:6)
3.強化
4.兵装(余剰兵装:1)
5.パーツ(予備パーツ:0)
6.解体
7.開発(選択不可)


↓1

前に車両getしたけど売り払う方法はどうすんの?それとも解体して資材にしてからじゃないとダメ?

○補修

--格納庫--


ローラ「さて…」

ローラは補修作業中の2人のメカニックを見た。

アンナ「……」ジジジジジ…!

カトルーシャ「……」ギリッギリッギリッギリッ

ローラ「………」

ローラは知っていた。このメカニックたちは作業に熱中する性質の持ち主たちであるということを。

また、作業に熱中している間は他のことは目にも耳にも入らないと言うことを。

ローラ「進捗状況はもう理解させてはいただいたのですが、念の為にお話も聞かせていただきたいところなのですよ」

ローラはグフ・カスタムを見上げながら言った。

ローラ「呼びかけさせていただいたところで、これだけ機材の音が響いていては……」

クイッ

その時ローラの裾を引いた者がいた。

ローラはその者に対して振り返ることなく言ったり

ローラ「今朝はお早いのですね、アリシアさん」

アリシア「………」

裾を引いたのはアリシアだった。



>>243
反連邦組織やゲリラ、闇ブローカーなどと接点を持っていれば、そこと取引きをすることが可能です
現時点でも「反連邦組織」と取引きをすることが可能です

ローラ「わたくしは約束は違えないのですよ。…後できちんと遊んで差し上げ…」

アリシア「……」クイッ

アリシアはもう一度ローラの裾を引いた。

ローラ「…はぁ…何か火急の御用でもあられるのですか?」クルッ

ローラはため息と共に振り返った。

アリシア「………」

ローラ「わたくしは今は…」

アリシア「………」スッ

アリシアは片手で持っていたものを差し出した。

グフカスタムの修理が終わったら、MLRS(だったか?)をオリビアかウラジミールの機体に装備させたいが、作業中に伝えるのは出来ない?

ローラ「…!それは…」

アリシア「………まふぃん…」

ローラ「見れば分かるのです。わたくしが言いたいことはそう言うことではなくてですね…」

アリシア「………じゃむ……なかみ……」

ローラ「マフィンの中身をお伺いしている訳でもないのですよ。わたくしは……」

アリシア「………ウラジミール…」

ローラ「ああ、そうなのですか。ハフマン伍長からいただかれたのですか。それは良かったのです。それでですね……」




>>247
メカニックの指示している作業内容の変更は任意で可能です
1人に補修を担当させ、もう1人に強化を担当させるといったことも可能です

アリシア「……はやおき……えらいから……って……」

ローラ「そうなのですか、そうなのですか。それで……」

アリシア「………5にんぶん……もらった……」

ローラ「そうなので……ん?…5人分?」

アリシア「………」コクッ

アリシアは頷いた。

アリシア「………ローラ………ひつようだから……って……」

ローラ「……」

ローラは厨房でマフィンを焼いている角刈りの厳つい男の姿を思い浮かべた。

ローラ「…ハフマン伍長はわたくしの行動を読まれていたと言うことなのですか…」

アリシア「………ひつよう…?」

ローラ「…ええ。そのマフィンが入っている籠ごと貸してはいただけないですか?」

アリシア「………」スッ

ローラ「感謝させていただくのです」
ハシッ

ローラはアリシアから籠を受け取った。

ローラ「ハフマン伍長にも後でお礼を述べさせていただかなくてはならないのですよ」

ローラは右手で籠を高く上げると、左手を腰に当てた

ローラ「ゴホン…」

そして咳払いを一つすると言った。

ローラ「今朝の朝食はハフマン伍長お手製のジャム入りマフィンなのですk……」

アンナ「マフィン?!」

効果は抜群だった。

------------------------------------------------


アンナ「補修完了率は約95%…と言ったところでしょうか」モグモグ

ローラ「流石のお仕事なのです」

アンナ「いえ、そんな……」モグモグ

ローラ「それで?」

アンナ「今日中に補修作業は終えられると思います。と言うより…今日の午前中には終わると思います」
モグモグ ゴクン

アンナは咀嚼していたマフィンを飲み込んだ。

アンナ「それで…なんですけど……」

ローラ「鹵獲した連邦の兵装に興味がお有りになられるのですね」

アンナ「えっ…?ど、どうして……」

ローラ「顔に書いてあるのですよ」

アンナ「そ、そんなにです…か…?」

ローラ「そんなに、なのです」

ローラは半ば呆れた様に言った。

○補修状況


○グフ・カスタム(ローラ機)
耐久値:937/1000
補修速度:115+100/1日
作業担当メカニック:
・アンナ・キキヤマ:115/1日
・カトルーシャ・チュオン:100/1日


○指示
・アンナ・キキヤマ
1.作業続行
2.作業変更

・カトルーシャ・チュオン
3.作業続行
4.作業変更

↓1(1、3 の様にお願いします)

ローラ「…良いでしょう。…キキヤマさん」

アンナ「は、はいっ」

ローラ「連邦から鹵獲した兵装をどうするかは貴女にお任せさせていただくのです」

アンナ「えっ、いいんですか…?!」

ローラ「ある物は使わなければもったいないのですよ」

アンナ「グラーフ中尉……あっ、ありがとうございますっ!えっと…じゃあ、いきなりなんですが…取り付け作業に取り組ませていただいてもいい…でしょうか?」

ローラ「本当にいきなりなのです」

アンナ「うぁ…や、やっぱりいきなりすぎましたか…ね…?」

ローラ「ええ」

アンナ「そ、その…」

ローラ「まずはパイロットにお尋ねになられるののが先なのですよ。機体に取り付け作業を行ってもよいか、否か」

アンナ「あっ…!」

ローラ「どの機体に取り付けられるおつもりだったのですか?」


アンナ
1.グフ・カスタム
2.イフリート
3.ザク・デザートタイプ
4.ザクⅡ工兵仕様

↓1

アンナ「えっと…その…イフリートに……」

ローラ「何故なのですか?」

アンナ「えっ、あっ…それは…イフリートが一番向いているって思ったから…で…その…」

ローラ「ホワン曹長がテストパイロットとしては適任だから、ですか?」

アンナ「うぁっ…?」

ローラ「データのない兵装をいきなり実戦で使うことはできないのです。よって、誰方かに予めテストパイロットとしてデータを収集していただいておく必要がある」

ローラは鹵獲した「MLRS」の方に目をやった。

ローラ「そうですね…データの収集ほどホワン曹長に適されたお仕事はないのですよ。…ホワン曹長にはわたくしから言わせていただくのです」スクッ

ローラは立ち上がった。

ローラ「では早速取り付け作業に取り掛かられてください」

アンナ「あっ、あの…?!」

ローラ「どうかされましたか?」

アンナ「い、いいんですか…?」

ローラ「…?」

アンナ「だから…その……」

ローラ「…あぁ。人手の事でしたらご心配なさらないでいただきたいのです。どの道しばらくは大人しくしておくつもりでしたから」

ローラは今度は作業中のカトルーシャに目をやりながら言った。

ローラ「派手なことを続けてさせていただくのは得策ではないのですよ。…アンナさん」

アンナ「ふぁいっ…!…あ」

ローラ「一週間以内に機体バランス等に関するデータをまとめてわたくしに提出するのです」

アンナ「えっ…あっ…い、一週…?」

ローラ「ではわたくしはこれで」クルッ

アンナ「あ、あのっ…!」

ローラ「他に必要なものがあられましたらご遠慮なく仰られてください。アリシアさん」ツカツカツカツカ…

アリシア「………」ピョコッ バッ!

ローラは返事を待たなかった。
いつものことであった。

アンナ「グラ……あ…」

アンナが声をかけようとした時には既にローラは格納庫から消えていた。

アンナ「………」

これもいつものことであった。

--「基地」通路--


アリシア「いい……の……?」
トコトコトコトコ

ローラ「…貴女にはこの質問ばかりさせていただいている気がしますが、今回もまたさせていただくのです。…何がなのですか?」ツカツカツカツカ

アリシアの歩きながらの質問に、ローラもまた歩きながらの質問で返した。

アリシア「………へんじ……」
トコトコトコトコ

ローラ「…あぁ、良いのですよ。どうせ決まっていることなのですから」
ツカツカツカツカ

アリシア「……?」トコトコトコトコ


ローラ「アンナさんの腕は確かなのです。ホワン曹長の分析力も確かなのです。一週間でも長いぐらいなのですよ」ツカツカツカツカ

アリシア「………しん……らい……?」トコトコトコトコ

ローラ「……そう…とも言わなくもないかもしれなくはないのです。…ゴホン、とにかく、決まりきっていることの答えを待たせていただく必要はないのですよ」ツカツカツカツカ

アリシア「………ふふ…」トコトコトコトコ

ローラ「……何か?」ツカツカツカツカ

アリシア「………べつに…」トコトコトコトコ

アリシア「………かるく…なった……」トコトコトコトコ

ローラ「……は?」ツカツカツカツカ

アリシア「………かご…」トコトコトコトコ

ローラ「……アリシアさん、貴女は主語を先に言われると良いと思うのです」ツカツカツカツカ

アリシア「………?」トコトコトコトコ

ローラ「………」ツカツカツカツカ

アリシア「………」トコトコトコトコ

ローラ「……はぁ…何でもないのですよ」ツカツカツカツカ

ローラ「確かに…軽くなったのですよ」

ローラは左手にマフィンを、右手に空になった籠を持ちながら言った。

ローラ「わたくしたちで食べてしまいましたからね。……正確にはアンナさんとわたくしたちで、なのですが」

アリシア「………」コクッ

ローラ「お茶も無しによく召し上がられるものなのです」

ローラは消えたマフィンの小山を思い出し、それと同時にそのマフィンの小山を消したメカニックを思い浮かべながら言った。

ローラ「まあ、高性能機ほど燃費が悪化するのは避けられないことなのですよ」

アリシア「………」コクッ

アリシアがやや強く頷いた。

○グフ・カスタムの補修が93.7%完了しました
※【資金減少】4604-215×3=3959

○イフリートへのMLRS取り付け作業が開始されました
※作業完了まで:5日


--10日目終了--

--11日目開始--


☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6
○所持:
【資金】3959-(657+88)=3214
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:反連邦組織×1
○所持機体数:4+2+6=12
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○MLRS取り付け完了まで:4日


ローラ「規模が拡大した分……対策を講じねばならないのですよ」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○外出


ローラ「………」


外出先
1.反地球連邦組織の村(近隣の農村)
2.近隣の農村.ロ
3.近隣の都市
4近隣の密林
5.その他


↓1

○反地球連邦組織の村


ローラ「…気は進みませんが…その様な事を言える立場にはないのですよ」

ローラ「「村長」さんにお話を聞いていただくしかないのです」

ローラ「………」



???「?」ツカツカツカツカ ツカッ


通りがかった人物
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.カノン・ロンカイネン少佐
5.ジェイスン・グレイ中尉
6.バラク・ニイレレ少尉
7.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
8.アリシア


↓1

殲滅すると増えるジオン残党軍をUC0080からUC0097以降まで叩き潰し続ける体力を持つ連邦軍より大きな敵、資金難……

マジパナイ

>>279
資金難は超が付く程の強敵です
ぶっちゃけ資金力を付けない限り、「勝利」はありません
が、それはつまり裏を返せば……

※そろそろ連邦上層部直属の部隊が証拠隠滅の為にやってきます

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

貴官らの協力に感謝する!

では早速ですが


1.クロスボーンズ
2.ヴェステージ
3.JLA(密林区間解放集会)
4.ジョークルホープス
5.SSS


1は頭蓋骨と骨を交差させたシンボル
2は英語で「痕跡、名残」
3はそれっぽい略称を付けさせていただきました
4はアイスランド語で「氷河湖決壊洪水」
5は少しだけ変えさせていただきました


○多数決
先取:2

↓1~

○反地球連邦組織、改め密林区間解放集会(JLA)となりました


これからも反地球連邦勢力は度々登場するかと思われますので、その時はよろしくお願いします


○本編に戻ります

バラク「ちゅーいサンっ!」

ローラ「む…」チラッ

ローラは声がした方向をチラリと見た。

バラク「Hey!」

そこに立っていたのはドレッドヘアーの上から野球帽を被っている、長身の黒人だった。

ローラ「…ニイレレ少尉なのですか」

ローラは横目でバラクを見ながら言った。

ローラ「わたくしに何かご用があられるのですか?」

バラク「HAHAHAHA!オレってばカワイ子チャンを見たらつい声をかけずにはいられ…」

ローラ「そうなのですか。ではごきげんよう」スタスタスタスタ…

バラク「ちょっ?!」

ローラ「………」スタスタスタスタ…

バラク「待って待って待って待って!ジョーク、今のジョーク!!」

ローラ「……はぁ…」スタ

ローラは静かな場所へ移るために動かしていた脚を一時止めた。

4がよかったけどもう決まっていたか、残念
ということはこれからは東南アジアが活動拠点になるのかな?

-------------------------------------------------


バラク「なるほど、なるほど、大体分かった。簡単に言えば、「お金がない」ってことネ?」

ローラ「……ええ…」

バラク「ウヒィ、確かにそりゃァ大変だ!」

ローラ(どうしてわたくしはニイレレ少尉にお話してしまったのでしょうか…)」

バラク「どーにかしないと…ア、一個だけ聞いてもイイ?」

ローラ「……どうぞ」

バラク「その…アテとかそー言うのはある感じ?」

ローラ「………ないことはないのです…」

ローラの口数は何時にもまして少なかった。

ローラ「………」

バラク「………(あ、そーゆーことか)

バラクはローラが悩んでいた理由を理解した。

バラク(なるほどネ…)

優秀なMSパイロットとは複雑なシステムを理解し、巧みに操れるパイロットのことだ。故に「エースパイロット」の多くは優秀な頭脳の持ち主である。

そして、バラクは「エースパイロット」であった。「そうは見えないだろうが」と言う枕言葉と共に紹介されるのが常の「エースパイロット」ではあったが。

バラク(中尉サンの言うアテってのは十中八九JLAのことだ。たぶんだけど中尉サンが悩んでるポイントは……)チラ

ローラ「………」

バラクはローラを見た。

バラク「(むむむ……ア、そうだ!)ニッシッシッシ!オレいいこと思いついちゃった!中尉サンってゲームとかするタイプの子どもだった?」

ローラ「……は?」

バラク「オレはするタイプの子どもだったんだ。、特に…ベースボールチームのメンバーを「育成」する感じのゲームとかが好きな、サ。あのさ……」

--「基地」 居住区 食堂--



カノン「…で、私の出番とゆ~わけかい?」シュルッ

カノンはエプロンを外しながら言った。

ローラ「ええ。貴女のお力をお貸しいただきたいのです」

バラク「こう言うことに関しては隊長サンの右に出る人はいないから、ネ?」

カノン「ふふふ……」パタッ パタッ

カノンの膝の上でエプロンが丁寧に畳まれていく。

カノン「嬉しいことを言ってくれるねぇ~」パタッ パタ

カノン「よ~し、わかった。私も微力ながら力を貸させてもらうよ~」

ローラ「有難うございます」ペコリ

バラク「HAHAHAHAHA!隊長サン、分かってるゥ~!」

カノン「ふっふ~。ちょ~どお礼も言いに行きたいと思ってたところだったしね~」スクッ トサ

カノンは椅子から立ち上がると、テーブルに四つ折りに畳んだエプロンを置いた。

カノン「最初は面白い組み合わせが来たな~、と思ったけど、なっとく、なっとく~」

それからローラとバラクの方へと改めて向き直った。

カノン「交渉事ならこの『摩利支天』に任せたまえ~」

カノンの手にはいつの間にか髪留めが握られていた。

カノン「自分でゆ~のも難だけど~、私はこ~ゆ~ことが…」キュッ

カノン「とても得意なんだ」

カノンは髪留めで髪を束ねた。

バラク「ヒュー!」

「ON」と「OFF」、「カノン・ロンカイネン少佐」と「花音・ロンカイネン」が切り替わった。

カノン「受けた恩は返さなくてはね。…グラーフ中尉、「譲ってほしいもの」と「貸してほしいもの」が一つずつあるんだが…良いかね?」

ローラ「…交渉に必要なものなのですか?」

カノン「必須ではないが、あれば交渉がかなり楽になる」

ローラ「…「譲って欲しいもの」とは?」

カノン「格納庫にある君たちが連邦軍から鹵獲した機体だ」

ローラ「ふむ……」


ローラが「譲る」もの
1.ジム
2.IFV
3.ジム&IFV
4.譲らない


↓2

ローラ「承ったのです。GM(ゲム)をお譲りさせていただくのです」

カノン「構わないのかね?」

ローラ「ええ、構わないのです」

カノン「…感謝する。バラク」

バラク「HAHAHA!お土産を持って行く係なら任せてちょーだい!」

カノン「理解が早くて助かるよ」

バラク「まーね!」

カノン「フッ…やれやれ」




>>289
東南アジアが活動拠点となります
しばらくは密林に潜んでのゲリラ活動がメインとなります
(特定のフラグ達成でイベント)

カノン「それから…」

ローラ「「貸して欲しいもの」ですか?」

カノン「…そうだ。具体的に言うと…」スッ

カノンは厨房を指した。

ローラ「あの人の力を借りたい」

カノン「…!」

ローラ「あの人は料理以外も「上手い」、違うかね?」

厨房には明かりが灯っていた。

--JLA拠点 見張り台--


マオが生まれて初めて銃を持ったのは17年前のことであった。

幼いマオに銃は重かった。だが、マオはその重さが嬉しかった。

銃の重さ、それは自分が「戦士」として認められたことの証明に他ならなかったからだ。

これで自分も「戦い」に加わることができる。
これで自分も「解放」の為に戦うことができる。
これで自分も「同胞」の為に戦うことができる。
これで自分も「敵」を撃つことができる。
これで自分も…「仇」を討つことができる。

銃を持ったその日、マオは「戦士」になった。

そして今ではマオもマオの父……「戦士」として死んだ…と同じ様に、「強く、誇り高く、死を恐れない戦士」だった。

マオ「…ミンか」

マオは自らの背後に立った男に言った。

ミン「む……気付かれたか」

マオの背後に立った男…マオと同じ「戦士」である男は…やや残念そうに言った。

ミン「今日は気付かれずに背後を取れたと思ったんだが」

マオ「もし仮にそれが出来たとして何になる?」

ミン「細やかな達成感が得られる。見張り交代の時間だ」

マオ「ああ」ブンッ

マオは手に持っていたライフルを慣れた手付きでミンに投げ渡した。

ミン「よっ」ガシッ

ミンもまた、慣れた手付きでライフルを受け取った。

ミン「一応聞いておくが…異常はなかったか?」

マオ「異常があったら私もお前もこうしては……!」バッ!

マオは双眼鏡を眼に当てた。

ミン「…マオ?!」

マオ「ジムだ…!」

マオは一点を指差した。

ミン「なっ…?!」バッ!

ミンも双眼鏡を眼に当て、マオが指差した方向を見た。

マオ「ここが見つかったとでも…」

ミン「いや、待て!…違う、盾を見ろ!」

マオ「盾?…!」

ジムの盾には「ジオン公国」のエンブレムが大きく描かれていた。

マオ「あれは…」

ミン「どうやら村長の客人のようだ…」

ミンはジムを先導するサウロペルタを双眼鏡越しに見ながら言った。

--JLA拠点 村長の家--



村長「此方の方々が?」

ローラ「ええ、ご紹介させていただくのです。右から順にバラク・ニイレレ少尉」

バラク「ども」ペコリ

ローラ「ジェイスン・グレイ中尉」

ジェイスン「……」フカブカ

ローラ「そして…カノン・ロンカイネン少佐なのです」

カノン「……」スッ

カノンは村長に手を差し出した。

村長「……」

カノン「……」

村長「……」スッ ギュッ

村長は少し間をおいて、カノンから差し出された手を握った。

カノン「ご紹介に与りましたカノン・ロンカイネンです」

村長「この「村」の村長を務めさせていただいている者です」

カノン「今日はお会いできて光栄です、JLA指導者の1人、「村長」さん」

村長「こちらこそ光栄の至りです、ミラージュフレイム隊隊長、『摩利支天』さん」

カノン(……さて)


○交渉開始

○カノン:最初に切り出す話題

1.「感謝」
2.「縁」
3.「手土産」
4.「解放」
5.「名前」
6.「理想」
7.「能力」


↓1

カノン「これも「縁」と言うものなのでしょうね」

村長「縁、ですか?」

カノン「ええ、「縁」です。「巡り合わせ」と言い換えても構いません。とにかく、私たちはこうして出会いました」

村長「…そうですな。「解放」の為に戦う「戦士」たちと「戦士」たちの出会い…偶然だとは思えません」

カノン「私もです。私はこの「出会い」には意味があると思います。そして私は…「縁」と言うものを大切にする主義なんです」

カノンは軽く微笑んだ。

カノン「「縁」とは不思議なものです。人と人を出逢わせ、結びつける」

カノンはちらりとバラクとジェイスンを見た。

カノン「「縁」が私と「ミラージュフレイム隊」を出逢わせ、結びつけてくれました。今の私があるのは「縁」のおかげです」

村長「ほっほっほ、ご謙遜を。「縁」は出逢わせ、結びつける「のみ」です」

カノン「私は他人を頼るのが上手かっただけです」

村長「他人を頼る、つまりは他人の長所を見抜く、それは立派な才能ですよ」

カノン「才能、ですか?」

村長「ご自覚が無いとは言われませんな?」

カノン「まあ、無いと言えば嘘になるでしょうね。私にはこの「才能」しかない、とも言うのですが」

村長「故に己の「才能」の「使い道」をよくご理解しておられる」

カノン「随分と私を買っていただけているのですね」

村長「当然の事です。「才能」の一端を垣間見させていただいたのですから」

村長は家の外の方に目を向けた。

村長「あなたは誰が何を持ち、また持っていないのかをよくご理解されている」

村長は次にカノンの顔を見た。

村長「これも「縁」だと仰られるのですかな?」

カノン「あの「ジム」がこうしてここにある事を「出逢い」と形容するならば、これもまた「縁」でしょう」

村長「ほほぅ…」

カノン(フッ…流石は指導者、と言ったところかな?)



○カノン
1.「私たちは「戦士」です」
2.「あなたは仰られましたね」
3.「気に入っていただけたようですね」
4.「貴方もお上手だ」
5.「お互い賢い選択をしましょう」
6.「先程も言わせていただきましたが…」
7.「単刀直入に言いましょう」


↓2

カノン「気に入っていただけたようですね」

村長「ええ、MSは滅多に入手出来ないものですからな」

カノン「あくまで「滅多に」なんですね?」

村長「…恐ろしいお人だ」

カノン「フ…ありがとうございます」

カノンは微笑んでいた。

村長「………」

カノン「対価はいただきません」

カノンは微笑みながら言った。

カノン「これは私たちからの「手土産」ですから」

村長「…MSをいただける、と?」

カノン「はい」

村長「……」

カノン(………)

村長は黙した。

村長「……私の負けですな」

暫くの沈黙の後、村長は呟いた。

村長「いやはや…貴女は本当に恐ろしいお人だ。それ以外の言葉が思いつけません」

カノン「私たちからの「手土産」は受け取っていただけるのですね?」

村長「受け取らせていただきましょう」

カノン「感謝します」スッ

カノンは手を差し出した。

村長「どういたしまして、ではアベコベですな」スッ ギュッ

村長は今度は…差し出された手をすぐに握った。

カノン「フッ…そうでもありませんよ。これは互いにとって良いことなのですから」

村長「互いにとって…確かにそうですな。…お話の方を詳しくお聞かせ願えませんかな」

カノン「喜んで。ハフマンさん」

ウラジミール「では私の方から」スクッ

話を静かに聞いていたウラジミールはその時になって初めて動いた。

話がまとまった「その時」になって。

--夜 「基地」 厨房--



カノン「ふわぁ~…」

「カノン・ロンカイネン」は大きあくびをした。

カノン「今日は疲れた~」

ウラジミール「ぐふふ、お疲れ様でした」

カノン「ん、ありがと~。ふわぁ…」

ウラジミール「夕食の準備は…」

カノン「いやいや~、夕食の準備は私にもやらせて…もらうよ~」

ウラジミール「お疲れなのでは?」

カノン「それを言うならハフマンさんも…じゃないのかい?」グググ…

カノンは伸びをしながら言った。

カノン「……っはぁ~…バラクの考えを具体的な形にしたのは…ハフマンさんなんだから~」

ウラジミール「ぐふふ、「作る」のが私の仕事ですから。あれぐらいでは疲れた、だなんて言ってられません」

カノン「んにゃ~…「あれぐらい」で済ませられるハフマンさんはす~ごいねぇ~……」

ウラジミール「いえいえ」

カノン「ま~たそんな風に……あ、そ~だ。ハフマンさ~ん」

ウラジミール「何ですかな?」

カノン「「ミラージュフレイム隊」に入らな…」

ウラジミール「申し訳ありませんが謹んでお断りささせていただきます」

カノン「…そうだろうねぇ~。

ウラジミール「私の現在の上官は「中尉殿」ですから」

カノン「知ってるよ~、聞いてみただけぇ~」

カノン「グラーフ中尉は部下に恵まれてるねぇ~。…とゆ~より、グラーフ中尉に人を惹きつける「何か」があるのかな~?アリシアもすぐ懐いたし~」

ウラジミール「ぐふふふふ、そうなのかもしれませんねぇ」

カノン「……君は…」

ウラジミール「む?」

カノン「……いや、何でもない。君がそ~していたいなら、私は君の意思を尊重する」

ウラジミール「…ありがとうございます…「少佐殿」」

カノン「しっかし~、今日は大成功だったねぇ~」

ウラジミール「ぐふふ、でしたなぁ」

カノン「私たちにはMSの操縦から運用方法、整備方法に至るまでの知識と技術…それと「腕」と「頭」があった」

ウラジミール「そして…村長さんは資金力と勇敢な兵は持っておられましたが、MSに関する知識と技術、それと「ゲリラを軍隊にする術」をお持ちになられていなかった」

カノン「これぞまさしく……なんだっけ~?」

ウラジミール「Win-Win」

カノン「あ~、それそれ~」

カノン「これから私たちはJLAの「戦士の諸君にびしばしとMSに関する知識と技術、それから「軍隊」としての戦術を叩き込んじゃわせてもらう~」

ウラジミール「ぐふふ、そうして私たちはその「授業料」をいただく。これで当面は【資金】の心配は必要ありませんなぁ」

カノン「ふっふっふ~、何と言っても『摩利支天』の「授業」だからねぇ~」

ウラジミール「異名があられるとこう言った時に便利ですなぁ」

カノン「ああ、ほんと便利だよ~。それでハフマンさん、今日はどれぐらいもらったんだっけ~?」


「授業料」
【500】×↓1(コンマ一桁)

○【500】×7=【3500】
○【資金】:【6714】


今日はここまで

詳しい説明は次回にさせていただきますが、今回の交渉で互いが得たものは


ジオン残党軍:
・資金源
・人手
・JLA側とのさらなる結び付きetc…

JLA:
・MSの運用ノウハウ
(MSはあっても運用ノウハウがなかった)
・優秀な教官
・戦術と戦略

となります。ちなみにetc…の部分がかなり重要です。
【魅力】10は伊達じゃない!


では
ジオン公国に栄光あれ!!

某オンラインにアッグガイが追加される日を夢見ています

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

ウラジミール「【3,500】ほどです」

カノン「ふむふむ、なるほどねぇ、ふっふっふ~」

ウラジミール「ぐふふ、嬉しそうな顔をされていますな?」

カノン「嬉しそうに見える~?」

ウラジミール「少なくとも、私にはそう見えますな」ヒョイ

ウラジミールは「米粉」と書かれた袋を手に取りながら言った。

カノン「フォー?」

ウラジミール「ぐふふ、よくお分かりになられましたな」

カノン「私がフォーを食べたい気分だったからねぇ~、もしかしてハフマンさんもかな~って思ったんだよ~」

ウラジミール「そう言うことでしたか。いやはや、気が合いますねぇ」

カノン「そうだねぇ~。ハフマンさんは私の悪巧みもすぐに理解してくれたしねぇ~」

ウラジミール「ぐふふ、偶然ですよ」

カノン「ふ~む、偶然ねぇ……その偶然は、たまたま「自分もそれまでに似た様なことを考えついてはいた」とゆ~よ~な偶然かな~?」

ウラジミール「ぐふふふふ…私が考えていたのは「机上の空論」です」

カノン「それが「机上の空論」じゃ~なくなった、私たちが君たちの「基地」を間借りさせてもらうよ~になったことで」

ウラジミール「ぐふふ、そう言うことです」

カノン「正直なんだね~?」

ウラジミール「「正直は最善の策」と言うではありませんか?」バサッ

ウラジミールはボウルに米粉を投じた。

カノン「ふふ、ハフマンさんのそ~ゆ~ところ、私は嫌いじゃないよ~?」

ウラジミール「ぐふふふふ…」

カノン「4分の2と8分の2じゃ~、同じ2でも全然違うからねぇ~。だからこの案は、君たちと私たち、2つの「部隊」が合流できたことによって初めて実行に移せるよ~になった案だ」

ウラジミール「ご快諾ありがとうございました」

カノン「いやいや~、気にしないでくれたまえ~。私も教官役にはあの2人こそが適任だと思っていたところだったからねぇ~」

カノンは「村」に駐留させることにした2人の「教官」の顔を思い浮かべながら言った。

カノン「ジェイスンとバラク、あの2人ならきっとい~教官になってくれるだろ~」

ウラジミール「ぐふふ、お二人を「信頼」なされているのですね」

カノン「と~ぜんじゃないか~。2人とも私の優秀な部下なんだから~」




カノン「隊長の仕事は部下を「信頼」すること…だと私は思うんだよねぇ~。ぬるま湯~」

ウラジミール「どうぞ」スッ

カノン「ありがと~」ハシッ

カノンはウラジミールから差し出しされた壺を受け取ると礼を言った。

カノン「バラクはああ見えてもエースパイロットなんだ~。腕だけなら私より上だしねぇ~、戦闘を教える教官としてだって活躍してくれるだろう」ジョボジョボジョボジョボ…

カノンは壺を傾けた。
壺の中に入っていたぬるま湯が音を立ててボウルへと流れ込んでいく。

カノン「ジェイスンもねぇ~、優秀なんだよ~。ジェイスンは戦闘でのチームワークの大切さをよ~く理解してる。戦術を教える教官としてはぴったりだろう」

ジョボジョボジョボジョボ…ジョボ

カノン「かくしてJLAは2人の優秀な「教官」を得た」コトン

カノンは壺をボゥルの傍に置いた。

ウラジミール「と同時に少佐殿はJLAの凡その戦力と規模を把握することに成功なされた」

カノン「ふふ、「生徒」のコンディションを把握することも「教官」の仕事の1つだったとゆ~だけのことさ」

ウラジミール「ぐふふ、どちらの目的も果たされましたな」

カノン「ま~ね~」

カノン「信頼関係を「構築」してくれていた工兵がいたからこそさ~、「村長」さんは私たちの「提案」を受け入れてくれたのはねぇ~」

ウラジミール「ぐふふ、「作る」のも「構築」するのも工兵の仕事ですから」

カノン「また簡単に言うねぇ……ふわぁぁ…」

カノンは欠伸をした。

カノン「それが一番難しいってゆ~のに。…よし~、かき混ぜ…いや、ここはハフマンさんにやってもらおっかな~」サッ

ウラジミール「ぐふふ、かしこまりました」スッ

カノンとウラジミールは場所を入れ替わった。

カノン「下地「作り」の上手い人にお任せ~、適材適所ってゆ~ことで~。期待させてもらうよ~」

ハフマン「ぐふふ、期待にはお応えしますよ」

そう言うとハフマンは米粉を水で溶き始めた。

カノン「じゃ~、私は野菜を切っておくよ~」

ハフマン「お願いします」

カノン「任せておきたまえ~」

カノン(麺、具材、スープ、この3つがまとまってこそ美味しいフォーとなるのだよ~。ふっふっふ~)

カノン(大切なのまとまること…これはフォーだけに限った話じゃないのだよね~)

カノン(きっと「村長」さんはフォーを作るのも上手いんだろうねぇ~。だって……これを分かっていてくれたんだから)

カノン(MSはと~っても強力な兵器だ。05だって通常兵器よりはず~っと強い。JLAの友人たちはそれをよ~く知ってた)

カノン(「私たち」や「反地球連邦組織」の「掃討」には大規模な戦力は投入できない。連邦は連邦で余裕がないからね~)

カノン(連邦軍はその長~い歴史の中で今が一番弱ってる)

カノン(大規模な戦力の投入はできない…しかし「掃討」は進めなくちゃ~いけない。ど~すればい~か?)

カノン(答えは1つ…強力な少数の兵器…MSを中心として「掃討」を進めればいい。結果的に「損害」を抑えることにもつながるし~)

カノン(JLAも何度かMSに大変な目に遭わされたことがあるんだろ~ね~。JLAの兵士たちは勇敢だけど、勇敢さだけでは圧倒的な兵器の性能差は埋められない)

カノン(JLAの友人たちはMSに対して……近い言葉を探すなら……「畏怖」…「憧れ」…かな?…を抱いていた)

カノン(そこに私たちが…「鋼鉄の巨人」の力を示してきた「部隊」と「ミラージュフレイム隊」がやってきた。……「手土産」を持って)

カノン(「私たち」には「手土産」を用意できるだけの「力」がある…「手土産」にできるだけの「力」も。JLAの友人たちはそ~「考えてくれた」)

カノン(「友情」は「無償」…「対価」を求めない方がもっとい~ものを得られることもある)

カノン(「村長」さんは私たちとより「仲良く」なった方が…結び付きを強くして「まとまった」方がいいと「決断」してくれた)

カノン(改めてその「決断」に感謝させてもらうよ~、「村長」さん。一週間もすれば「部隊」が出来上がってることだろうねぇ~)

カノン(「解放」の為に戦う「戦士」たち……「村長」さんたちとはこれからも「仲良く」やっていきたいものだよ~)

カノン「ふわぁぁぁ……」

カノンは1つ、大きな欠伸をした。

カノン(グラーフ中尉は【資金】を「貰う」のが嫌だったんだろ~ねぇ。気持ちは分かるよ~)

カノン(だからバラクはJLAと「契約」すること…「貰う」んじゃなくて「支払ってもらう」…にした。これなら対等な取り引きだからねぇ~)

カノン「ふわぁ……今日は疲れたよ~……」

○スポンサーを獲得しました
・JLA:【資金】3,500/1週間

○JLAとの協力関係がより密接なものとなりました

○ジェイスン・グレイ中尉、バラク・ニイレレ少尉の両名が「JLA拠点」に教官として駐留することになりました
(※呼び戻すのには「1日」かかります)

○JLAへの教導が開始されました



--11日目終了--

--12日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6

○所持:
【資金】6714-(657+10×6+5×3-2)=5984
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:6日
○所持機体数:4+1+6=11
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○MLRS取り付け完了まで:3日


ローラ「一先ずの窮地は脱した…と見てよいのでしょうね」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○会話


ローラ「「指揮官」は楽ではないのですよ…」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
7.カトルーシャ・チュオン
8.アリシア


↓1

--「基地」 野外--


オリビア「……」カチッ シュボッ

オリビアはタバコを一本くわえると、ライターで火をつけた。

オリビア「………ふぅ…」スパー…

オリビアはタバコは必ず野外で吸うことにしていた。

オリビア「この一本が……」

ローラ「格別、なのですか?」

オリビア「!」

ローラ「貴女は居場所がある程度特定できるので助かるのですよ」

オリビア「っと…!すみません、今灰皿に…!」

ローラ「お構いなく、なのです。わたくしは個人の楽しみをお邪魔するほど無粋な人間ではないのです」

オリビア「あ、そうですか?では、遠慮なく」

オリビアは煙草の煙を燻らせながら言った。

オリビア「すみません」

ローラ「いえ、お気になさらないでいただきたいのです」


ローラ:話題
1.現在の状況について
2.煙草について
3.自分について
4.これからについて


↓1

オリビア「………」スパー…

ローラ「……」

オリビア「………」チラリ

ローラ「……」

オリビア「……あの…?」

ローラ「…これから」

オリビア「…えっ?」

ローラ「「これから」について貴女はどう思われておられるのですか?」

オリビア「これから、と言うと…?」

ローラ「「これから」わたくしたちはどうすべきか、と言う意味なのです」

オリビア「………」

煙草の煙が風に揺れた。

オリビア「どうして私に…?」

ローラ「行動には必ず理由が伴わなければならないのですか?…何となく、なのですよ」

ローラは煙を目で追いながら言った。

ローラ「で、どう思われているのですか?」

オリビア「え、ええと…」



オリビア:「これから」
1.「戦う」
2.「目指す」
3.「実現させる」
4.分からない


↓1

オリビア「…分からないです」

ローラ「……」チラ

ローラはオリビアの横顔を見た。
煙草の火が静かに燃えていた。

オリビア「これからどうすべきなのか…私にはわかりません」

ローラ「…「分からない」、それが貴女のお考えなのですか?」

オリビア「ご期待に添えずすみません……ふぅ……」

煙がオリビアの口から吹き出された。煙は…密林の空気と混ざり合って…消えた。

オリビア「私には分からないことばっかりです…このジャングルと同じぐらい…分からないことばっかりなんです」

オリビアは視線を空に向けた。

オリビア「…今日は曇りですね」

ローラ「ええ」

オリビア「…晴れますかね?」

ローラ「いつかは必ず」

オリビア「………」

ローラ「………」

オリビア「その…」

ローラ「一本いただけませんか?」

オリビア「…えっ?」

ローラ「一本いただけませんか、とお尋ねさせていただいたのです」

オリビア「は、はぁ…」

オリビアは煙草を一本取り出した。

ローラ「………」スッ

ローラは手を差し出した。

オリビア「……」ポン

オリビアはその上に煙草を置いた。

ローラ「…コロウィ伍長。「隊長」の責務とは何だと思われますか?」

ローラがぽつり、と呟くように言った。それから…矢張り答えを待たずに言った。

ローラ「「隊長」の責務とは「隊」の指揮を取ること…率い導くことなのです」

オリビア「……!」

ローラ「わたくしは…ほかの方に自分の考えを伝えさせていただくのは苦手なのです。ですから…これも上手く言葉にさせていただくことが出来ないのです」

オリビア「………」

オリビアは煙草を手渡す為に中腰になっていた。だから、ローラの顔を見ることが出来なかった。


ローラ:言葉
1.「仕方のない「部下」なのです」
2.「全く以って参考にならなかったのですよ」
3.「わたくしも「分からない」のです」
4.「しかし貴女はここに居るのです」


↓1

ローラ「わたくしも分からないのです…これからわたくしたちがどうすべきなのか。だからお尋ねさせていただいたのです」

ローラは言い切った。

ローラ「分からないことばかりなのはわたくしも同じなのですよ。ここから見上げる宇宙(そら)と同じ…不透明なものに遮られ、見ることが叶わないのです」

オリビア「……中…」

ローラ「ですが、わたくしにも分かることが1つだけ、確かなことが1つだけあるのです」

ローラはオリビアの言葉を遮った。
そして言った。

ローラ「わたくしは「ジオン軍人」なのです」

ローラは「ジオン軍人」だった。分からないことばかりの中で…それは確かなことだった。

ローラ「いえ、わたくし「たち」は「ジオン軍人」なのです」

オリビア「……!」

ローラ「今は宇宙(そら)は見えないのです。しかし…必ず雲は晴れる…宇宙(そら)は必ずまた見ることが出来るのです」

ローラの声は…とても明瞭だった。

ローラ「…申し訳ないのです。わたくしは矢張り考えていることを上手く言葉に出来な…」

オリビア「…分かりました」

ローラ「…!」

今度言葉を遮られたのは…オリビアだった。

オリビア「分かりました。あ、正確にはどうしたら「分かる」のかが分かりました」

ローラ「……?」

オリビア「見えないだけで宇宙(そら)はいつもあります…そう、ですよね?」

ローラ「………」

オリビア「決めました。私は中尉に…中尉のご決断に従います」

ローラ「…あ…お、お待ちください!わたくしは…」

オリビア「少尉、ご存知ですか?「隊員」の役目を。…「隊長」を信じ、支えることです」

オリビアは…ハッキリと言った。

オリビア「分からないなら…みんなで考えればいいんですよ。みんなで話し合えば恐らく…いえ、必ずいい考えが出せます!」

ローラ「……あ…」

オリビア「………」

ローラ「………」

ローラ「……ふっ…ふふっ…」

オリビア「えっ、あの…?」

ローラ「何だ…そんなに簡単なことだったのですね。はぁ…わたくしと言う者は…」

ローラは…言った。

ローラ「「話し合う」…こんな簡単なことも思い付くことが出来なかったのです。…コロウィ伍長」

オリビア「…何でしょうか?」

ローラ「「同胞」たちは知恵をお貸ししてくださると思われますか?」

オリビア「…はい。貸してくださると思います」

ローラ「………」

ローラ「1人の力では不可能なことも、2人の力、3人の力…4人、5人、6人…同じ「ジオン軍人」の力を合わせれば可能となる……コロウィ伍ちょ…」

オリビア「私は中尉の「部下」です。ハフマンさんも、ホワンさんも、アンナさんも」

ローラ「……そうですか」

オリビア「はい」

ふと光が差した。

オリビア「あっ!雲が…!」

いつの間にか雲間には切れ目が生まれていた。

ローラ「晴れたのです」

オリビア「はい、晴れました!」

ローラとオリビアは空を…宇宙(そら)を仰いだ。

ローラ「…………有難うございました」ボソッ

オリビア「…?今何か…」

ローラ「火をお貸しください、と言ったのですよ。貴女はわたくしに煙草だけしかお貸しくださらないのですか?」

オリビア「………」

ローラ「フン…」

オリビア「ふふっ…すみませんでした。今火をお貸しします」カチッ シュボッ

オリビアはライターをつけた。

ローラ「ん…」ジジ…

ローラは煙草を口にくわえると、ライターにかざした。

ローラ「すぅ……」

ローラは先が赤くなったことを確認すると、煙草を吸った。そして……

ローラ「げほっ!ごほっ、ごほっ、ごほっ…!げほっ…げほげほっ!……うぅ……」

オリビア「中尉?!」

むせた。

○関係が変化しました

・ローラ→オリビア
「「分からない」ことを「分からない」と言える方。その様な方は好ましいのです」

・オリビア→ローラ
「「ジオン軍人」として、「部下」として、この人となら……」



--12日目 終了--

今日はここまで

ローラは はなしあいを おぼえた!
コミュしょうが すこしだけ かいぜんされた!

物事は少しずつ動いていきます

では
ジオン公国に栄光あれ!!

最終目標はラプラスの箱の奪取になるのかな
ガンダム試作機と先行開発されたNT-Dシステムが襲ってきそう

前話題に上がった時はネタみたいな扱いだったけど、
ラスボスとして本当にブルーディスティニーのEXAMシステムが出てきそうだな

>>374
「星の屑作戦」、「水天の涙作戦」etc…
「最終目標」は「何の為に」「何を」「どうするのか」が重要となります

>>375
ラスボスは……
展開次第では連邦が何を引っ張り出して来ても不思議ではありません
※ジオン残党軍とガンダムは無限に増え(ry
「最終目標」達成の為には相応の「準備」が必要と思われます


むせる


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

--13日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6

○所持:
【資金】5984-(657+73)=5244
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:5日
○所持機体数:4+1+6=11
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○MLRS取り付け完了まで:2日


ローラ「……煙草はもう二度と吸わないのです」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

○開拓


ローラ「今の内に色々とやっておいた方が良いかもしれないのですよ」

ローラ「………」


相談相手
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
7.カトルーシャ・チュオン
8.アリシア


↓1


前々から思ってたけど、これバラク少尉入ってないよね
いやどーせ選ばないからいいんだけど

--「基地」ブリーフィングルーム--


カノン「ふぅむ~、「やっておくべきこと」かぁ~」

ローラ「ええ。ご助言をいただきたいのですよ」

カノン「ん~…そ~だね~……」



>>383
バラクとジェイスンはJLA拠点にいるので、選択肢から外してあります


カノン:助言
1.防衛機能強化
2.防衛設備設置
3.防衛設備建造
4.防衛施設建造


↓1

○防衛施設建造


カノン「だったら…こ~ゆ~のは、ど~かな?」コン コン

カノンはブリーフィングルームの机を…正確にはその上に乗っている地図を叩いた。

カノン「この基地の「見取り図」を見せてもらってたんだけどね~。ちょ~っと、むむ~ってなったことがあったんだよ」

ローラ「……」チラ

ローラはカノンが指で叩いた場所を見た。

ローラ「……成る程なのです」

ローラ「防衛機能が貧弱、と言われたいのですか?」

カノン「忌憚なく言わせてもらえば、そ~かな」

ローラ「……」

ローラはもう一度地図に目をやった。

ローラ「しかし…」

カノン「ま~ま~、話は最後まで聞きたまえ~」

ローラ「む…」

カノン「私はだねぇ~……」

--「基地」 野外--


カノン「「防衛施設」、とゆ~のは思っているより簡単に作れるものなんだよ~」

カノンは目の前に広がる密林を見渡しながら言った。

ローラ「古典的な方法なのですね…」

カノン「そのと~り~、古典的な方法だ。でも、だからこそ確実な方法でもあるんだ~」

ローラは目の前に広がる密林の…地面を見た。

ローラ「………」

ローラ「「落とし穴」ですか」

カノン「これがけっこ~効果があるんだよ~」

廃坑…廃棄された坑道。
人類が資源を喰らい尽くした痕。

カノン「対費用効果はバツグンだしね~」

ローラたちの「基地」の周りにはその様な廃坑が数多く存在していた。

カノン「坑道を拡張し、崩れやすくしておく…下側から削られて脆くなった地盤には重いものは支えられない」

ローラ「結果として、MSが乗ると崩れる「落とし穴」となる、と」

カノン「そ~ゆ~こと~」

カノン「もちろんアンダーグラウンド・ソナーなんか使われたら一発でバレちゃいはするけどね~」

ローラ「しかし、「一手」稼ぐことはできるのです」

カノン「そ~、でもって…その「一手」は大きい。いざとゆ~ときの「一手」はとても、ね~」

カノンとローラは地面を見た。

ローラ「地図をご覧になられていて気付かれたのですか?」

カノン「そんなとこ、かな~」


廃坑:個数
↓1+↓2 コンマ一桁

○13個


カノン「13箇所。トラップとしては、じゅーぶんに機能する個数だと思うよ~」

カノンは指を折って数えながら言った。

カノン「「トラップがある」と警戒してもらうにはじゅ~ぶんな、ね~。あ、ハフマンさんはどれぐらいで終わらせられるって~?」

ローラ「06J型を使えば3日、とのことなのです」

カノン「お~、早いね~」

カノンとローラは地面…の下の坑道内で作業中のウラジミールのザクを見ながら…実際には見えないが…言った。

ローラ「トーチガンなどがあれば1日と少しで終わらせられる、とも仰られていたのですよ」

カノン「ふぅ~む………」

ローラ「…?どうかされたのですか?」

カノン「…いや~、なんでも~」

ローラ「……?」

カノン「気にしないでくれたまえ~」


○作業が開始されました
・「落とし穴」:3日
・作業:ウラジミール・ハフマン伍長
・使用MS:ザクⅡ工兵仕様


--13日目終了--

--14日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6

○所持:
【資金】5244-(657+73)=4514
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】3041
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:4日
○所持機体数:4+1+6=11
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○MLRS取り付け完了まで:1日
○「落とし穴」作業完了まで:2日


ローラ「「落とし穴」とは…「物は使いよう」なのですね」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

今日はここまで

では
ジオン公国に栄光あれ!!


歩兵が突入・制圧しに来たときの白兵戦ってどういう扱いになるんだろうか?
システムの関係上、そういうイベントは起こらないのかな

>>400
歩兵ユニットVS歩兵ユニットの戦いになります
詳しくは最初の白兵戦の時に説明させていただきます
施設の制圧はどれだけ時代が進もうと、歩兵にしかできないのです


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○特訓


ローラ「……」


対象
1.ローラ・グラーフ中尉
2.アリシア


↓1

○アリシア


ローラ「…備えあれば憂いなし、とはホワン曹長のお言葉でしたかね」


特訓内容
1.射撃
2.格闘
3.耐久
4.装甲
5.操縦
6.反応

特訓方法
A.訓練(パイロット)
B.訓練(MS)
C.模擬戦


↓1

○射撃・訓練(MS)


ローラ「軍人とは…いえ、今はその様なことは言ってはいられないのですよ」

--格納庫--


アリシア「……………」ジー…

アリシアは「グフ・カスタム」を見ていた。

アリシア「…………」ジー…

ローラ「探させていただく手間が省けたのですよ」

アリシア「………」クルッ

アリシア「………ローラ…?」

ローラ「…アリシアさん、少しよろしいでしょうか?」

アリシア「…………?」

-------------------------------------------------


アリシア「………テスト…?」

ローラ「ええ、貴女の……能力を見させていただきたいのです。MSの基本的な操縦方法はお分かりになられるのですよね?」

アリシア「………」コクッ

ローラ「…………」

アリシア「………?」

ローラ「いえ、何でもないのですよ」

ローラ「とにかく、わたくしはまだ貴女の能力をこの目で確かめさせていただいてはいないのですよ」

アリシア「………見たい、の……?」

ローラ「万が一の場合に備えて、把握させていただいておきたいだけなのです」

アリシア「…………そう……」

アリシアは表情を変えずに言った。

ローラ「お引き受けしていただけますか?」

アリシア「…………ローラのお願い……なら……」

ローラ「…感謝させていただくのです」

ローラ「チュオンさん、グフ・カスタムへの弾薬の装填はどうなっておられるのですか?」

ローラはグフ・カスタムを見上げているカトルーシャに尋ねた。

カトルーシャ「終わってまーす。えーっとー、今回は実弾で良かったんですよねー?」

ローラ「ええ」

アリシア「…………」クイッ

ローラ「…?」

アリシアに裾を引かれ、ローラは振り返った。

アリシア「…………」ジー

ローラ「どうしてそう不思議そうなお顔をされているのですか?」

アリシア「………」スッ

アリシアはグフ・カスタムを指差した。

ローラ「……あぁ。どうして貴女のテストに際して、わたくしのグフ・カスタムのお話をさせていただているのかと言いますと……はぁ…」

ローラはため息を一つつき言った。

ローラ「今日、貴女がお乗りになられるからなのですよ」

ローラ「無論わたくしと二人でなのです」

アリシア「………いい…の…?」

ローラ「他に方法が無いので仕方なく、なのですよ。今回「だけ」なのです、今回「だけ」。お尋ねになられたいことはそれだけなのですか?」

アリシア「…………」

ローラ「………」

アリシア「………」コクッ

ローラ「…そうですか」

ローラ「アリシアさんをお借りさせていただくのです」

チュオン「「了解」してますー」

アリシア「………」チラ

アリシアは一瞬チュオンを見た。
そして

アリシア「……………」
クイッ

すぐにまた視線を戻し、ローラの裾を引いた。

アリシア「…………」

ローラ「?」

アリシア「…………早く……」

アリシアが理解するのには一瞬で十分だった。


--「基地」 地下演習場--


ローラ「過去にもグフ系統のMSを操縦された経験が?」

アリシア「………」フルフル

ローラがグフ・カスタムのコックピット内で操縦席に座っているアリシアに対して発した疑問の答えは否定だった。

ローラ「となると…先程までにさせていただいたわたくしからの説明だけで?」コクッ

グフ・カスタムを手足の如く自在に操りながら、少女は今度は首を縦に振った。

ローラ(初めてお乗りになられる機体で……)

アリシア「………」

アリシアの能力の「テスト」は開始からそう時間が経たないうちに、早くも一項目を残すところとなっていた。

アリシア「………ローラ…」

ローラ(あり得ない習熟速度なのです。それこそ「常人」には不可能な………)

アリシア「…………ローラ…?」

ローラ「あ、あぁ…すみません。次は「射撃」能力のテスト…最後のテストなのです」

アリシア「………最後…?」

ローラ「今日はこれで終了なのですよ。あそこに並べられた石がお見えになられますか?」

ローラは操縦席の横からメインモニターの右上辺りを指差しながら言った。

アリシア「………うてばいい……の……?」

ローラ「ええ。3点射15回であの15個の石のうち何個を破壊できたか、それを評価させていただくのですよ。試験の内容は理解していただけましたか?」

アリシア「………」コクッ

アリシアは頷くと操縦桿を引き、ペダルを踏んだ。
鋼鉄の巨人は操縦に合わせ、恰もそれ自身が意志を持っているかのように動いた。

アリシア「………」

メインモニターの中央に石の列を捉えたアリシアはトリガーボタンを押した。



○命中個数=13+↓1(2以上で満点の評価)

○13+2(+4)=15(+4) 満点評価


アリシア「…………?」

ローラ「…満点なのです」

15個あった石は全てが砕けていた。
それは15回の3点射撃の全てが標的を捉えたと言う事を意味していた。

アリシア「………やりぃ…」グッ

アリシアはローラからの評価に無言でガッツポーズをした。

MSのコクピット内で無邪気に喜ぶ少女
。ローラは「何か」を感じたが…「何か」を言葉にする事は出来なかった。

※コンマ1桁と表記し忘れていました
大人の特権を発動します(全裸並感)


○獲得経験値
↓1(コンマ1桁)×100%
※能力上昇まで:10

○アリシア
○入手経験値:3
○【射撃】上昇まで:7

○グフ・カスタム
・ガトリング・シールド:450-45=401

○【弾薬】:3041-174×3=2519



--14日目終了--

--14日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6

○所持:
【資金】4514-(657+73)=3784
【燃料】1482
【資材】1000
【弾薬】2519
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:3日
○所持機体数:4+1+6=11
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○MLRS取り付け完了まで:0日(完了)
○「落とし穴」作業完了まで:1日


ローラ「戦力は少しでも欲しいところなのですが…」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

○改造


--格納庫--


ローラ「ご苦労様だったのです」

ローラはイフリート…背部に多連装ロケットシステム、MLRSが装備されている…を見上げながら言った。

ローラ「ハードポイントを新たに増設されたのですか」

アンナ「は、はい…普通に取り付けてしまうと腕部と干渉してしまうので…他にも機体バランスとの兼ね合いなんかからこの形で取り付けました」

ローラ「ん」スッ

ローラは手のひらを上に向けた。

アンナ「え、えっと……あっ…!データですね…!」スッ トサ

アンナはローラの手のひらの上に数枚の書類を置いた。

ローラ「………」ジー

ローラは書類に目を通す。
書類には大量の数字や計算式が全て手書きで記されていた。

ローラ「………」ペラッ

ローラはページをめくった。
二枚目の書類にも同じく大量の数字や計算式が全て手書きで記されていた。

ローラ「……手」

アンナ「えっ……?」

ローラ「手をわたくしに見せてはいただけないですか?」

アンナ「手……あっ、ま、マニュピレーターは……」

ローラ「イフリートのではなく貴女の手なのですよ」

アンナ「えっ……?」

ローラ「早く!」

アンナ「は、はひっ…!」ソ…

ローラ「……」ガシッ

差し出された腕をローラは勢いよく掴んだ。

アンナ「ひっ?!」

ローラ「………」ジー

ローラはアンナの手を「観察」した。

ローラ「………」

アンナの手には新しく出来たと思われるタコが幾つかあった。

ローラ「フン……」パッ

ローラはアンナの手を離すと鼻を鳴らした。

ローラ「この調子ですと……ホワン曹長」

ホワン「は、はいっ…!」

ローラ「報告書」スッ

ホワン「あっ…ど、どうぞ…!」トサ

ローラは先程アンナから計測結果を受け取ったように、ファジュンからも報告書を受け取った。

ローラ「………」

報告書は一見しただけでは何枚あるか数えることは出来なかった。

ローラ「まったく……手」

ファジュン「あの…」

ローラ「手!」

ファジュン「は、はいいっ…!」ソ…

ローラ「……」ガシッ!

ローラ「………」ジー…

ローラはファジュンの手も見た。

ファジュン「そ、その……」

ファジュンの元々硬い手は、タコでさらに硬くなっていた。

ローラ「…ホワン曹長、キキヤマさん」パッ

ローラはファジュンの腕を離しながら言った。

ローラ「誰がここまで詳細なデータを取れと……ハァ……」

ローラは左手に一纏めにして持っているデータの計測結果と報告書の重みに思わずため息を吐いた。

ローラ「……機材も無しによくもまぁここまでされたものなのです」

ローラは呟くように言った。

ローラ「………」クルッ

ローラは2人の「部下」へと向き直った。

ローラ「………」

アンナ、ファジュン「あの…」

アンナ、ファジュン「あっ…!」

アンナ「ど、どうぞ……」

ファジュン「い、いえ…こちらこそ……」



ローラ:行動
1.尋ねる
2.向かう
3.呟く
4.確かめる


↓1

今日はここまで

イフリートは魔改造してこそ
ファジュンとの会話がある種のフラグだったりします

ではジオン公国に栄光あれ!!


シュナイドいいよね…

>>434
いい……


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○尋ねる


ローラ「作業の方はこれで完了なのですか?」

アンナ「えっと……」チラッ

ファジュン「……」コクコク

アンナ「い、一応は…」

ローラ「一応?」

アンナ「あっ…お、終わりました…!」

ローラ「ホワン曹長は?」

ファジュン「こ、こっちも…です…!」

ローラ「…そうなのですか」

ローラはイフリートを見、それからファジュンとアンナに視線を戻した。

ローラ「では…お二人にはわたくしから新たな指示を出させていただくのです」

ローラは一呼吸置いた。

ローラ「ホワン曹長とキキヤマさんには今日1日の静養を命じさせていただくのです」

ホワン「へっ…?」

アンナ「えっ…?」

ローラ「何を驚かれているのですか?」

ファジュン「それは……」

ローラ「クマ」

ローラはファジュンの言葉を遮った。

ローラ「ファジュン曹長は鏡でご自分の目の下を確認された方が良いのですよ」

ローラは呆れを隠さない口調で言った。

ローラ「キキヤマさんに至っては…言うまでもないのです。まったく…誰も目の下のクマをさらに濃くしろとは命令させていただいていないのですよ」

ローラ「お二人とも色々と言われたいことはあるでしょうが、これは上官命令なのですよ」

ファジュン・アンナ「………」

ファジュンとアンナは顔を見合わせた。それから

ファジュン「すみません…」ペコリ

アンナ「あ、ありがとうございます…!」ペコリ

頭を下げた。

ローラ「…頭を下げられる謂れはないのですよ」フイッ

ローラは明後日の方向を向いた。

ローラ「…いざと言う時に倒れられては迷惑…それだけなのですよ」

ローラの声はくぐもってよく聞こえなかった。

○改造メニュー

1.補修(補修対象:補修中=0:0)
2.補給(補給対象:0)
3.強化
4.兵装(余剰兵装:0)
5.パーツ(予備パーツ:0)
6.解体
7.開発(選択不可)


○指示
・アンナ・キキヤマ
※静養中

・カトルーシャ・チュオン
↓1

○解体

○解体対象:
1.地球連邦軍IFV



○地球連邦軍IFV

-------------------------------------------------


ローラ「チュオンさん」

ファジュンとアンナが格納庫から去った後、ローラはこの「基地」のもう1人のメカニックの名を呼んだ。

カトルーシャ「はいはい~、呼ばれて飛び出てルーシャです~」

もう1人のメカニック…カトルーシャ・チュオンは何時もの調子で姿を現した。

ローラ「今日は貴女1人に作業をお任せさせていただくことになるのですよ。構われませんか?」

カトルーシャ「ん~、アンナちゃんが居ないのは寂しいですけど~…大丈夫です~」

カトルーシャは手に付いた機械油を肌着で拭きながら答えた。

ローラ「…依頼させていただきたいことがあるのですよ」

カトルーシャ「機械関連のことですか~?」

ローラ「ええ」スッ

ローラは格納庫のとある一角を指差した。

ローラ「あれを解体して資材に変えていただきたいのです」

ローラが指差した先には鹵獲した地球連邦軍の歩兵戦闘車があった。

ローラ「頼まれていただけますか?」

カトルーシャ「ローラさんのお頼みとあらば~」

ローラ「感謝させていただくのです」

カトルーシャ「あれを【解体】して【資材】に変えるとしたら~……【資材】300…で2日…ですかね~」

ローラ「300で2日…分かりました。お願いさせていただくのです」

カトルーシャ「了解しました~」ビシッ

カトルーシャは敬礼をした。

○イフリートへのMLRS取り付け作業が完了しました

○地球連邦軍IFVの解体作業が開始されました

○全機体の補修・補給が完了しました
【燃料】1482-69=1413
【弾薬】2519-(25+60+135)=2299

--東南アジア 上空--


強襲型ガンペリー「……」ヴウウウウウ…

上空を灰色に塗られた機体が3機、編隊を組み飛行していた。

強襲型ガンペリー「……」ヴウウウウウ…

この機体の名は『強襲型ガンペリー』、または『ガンペリー・シギント』。

強襲型ガンペリー「……」ヴウウウウウ

いずれの名もこの機体が「通常」の任務に使用されるものではないことを示していた。

強襲型ガンペリー「……」ヴウウウウウ…

強襲型ガンペリー「……」ヴウウウウウ…

強襲型ガンペリー「……」ヴウウウウウ…

灰色の機体たちが飛ぶ空は不釣り合いに青かった。

--強襲型ガンペリー機内--


「隊長、間も無く予定の友軍基地の管制圏内に入ります」

「そうか」カチッ

「隊長」と呼ばれた男は通信機のスイッチを入れた。

「全員聞け。これより我々はドゥワイト司令の下に「増援部隊」として「着任」する」

「「………」」

「疑惑の眼で見られるだろうが気にする必要はない。我々の任務はドゥワイト司令麾下の部隊と誼みを通ずることではないのだからな」

「「………」」

「今回の我々の任務は「目標」とその資料の「回収」または「破壊」、及び「目標」に関わった者を残らず消すことだ」

男は眉一つ動かさずに言った。

「疑わしきは「消せ」。「アレ」の存在の露見は避けなくてはならない」

「「………」」

「『恐れるな、躊躇うな、務めを果たせ』。…以上だ」

男は通信機のスイッチを切った。

「………」

その顔には何の表情も浮かんではいなかった。


--東南アジア とある連邦軍基地 司令室--


ドゥワイト「………」コツ…コツ…コツ…

ドゥワイトは待っていた。
彼の副官、バーガンが「客人」を連れてくるのを。

ドゥワイト「………」コツ…コツ…コツ…

ドゥワイトは机を指で叩くことで気を紛らわしていた。そうしていなければ「客人」を待つことなど出来そうになかったからだ。

ドゥワイト「「増援部隊」、か…」
コツ…コツ…コツ…コツ…

ドゥワイトは眉を顰めた。

コンコン

ドアがノックされた。

ドゥワイト「御到着か。…ご客人を入れて差し上げろ」

「はっ!」ガチャッ

ドアが開き2人の男が司令室に入ってきた。

バーガン「……」ペコリ

1人はよく知っている自分の副官だった。もう1人は…

???「………」

知らない男だった。

ドゥワイト(この男が…)

???「………」スッ

男はドゥワイトに手を差し出した。

ドゥワイト「………」スッ ギュッ

ドゥワイトは事務的に差し出しされた手を握った。

???「『ペンドラゴン隊』隊長、アレクシス・R・ペンドラゴンです」

ドゥワイト「ドゥワイト・モーネンだ」

アレクシス「お会い出来て光栄です、モーネン司令」

アレクシスは何の表情も浮かべないまま言った。

-------------------------------------------------


ドゥワイト「…連中の目的は何だと思う?」

「ペンドラゴン」と名乗る男が立ち去った後の司令室で、ドゥワイトはバーガンに向かって言った。

バーガン「分かりません。ですが、ただの「増援部隊」ではないことは確かでしょう」

ドゥワイト「お前もそう思うか?」

バーガン「思わない方がどうかしています」

バーガンは現在格納作業中の「ペンドラゴン隊」の機体を思い浮かべながら言った。

バーガン「あのガンペリーの改修型…あれは私は初めて見ました」

ドゥワイト「私もだ」ピッ

ドゥワイトは立体ディスプレイのスイッチを入れた。ホログラフィーが机の上に投影される。

ドゥワイト「見ろ。連邦軍のデータベースを検索した結果だ」

バーガン「…「強襲型ガンペリー」…ですか?」

ドゥワイト「ガンペリーの改修型らしい。詳しいことはここを見てくれ」

ドゥワイトは立体画像の下の文字列を指差した。

バーガン「………これは…」

バーガンは文字列を目で追いながら呟いた。

ドゥワイト「バカ高い機体だ。とてもじゃないが本部が本来ならこんな「辺境」に送る事などありえんような、な」

バーガン「やはり搭載しているMSも…なのでしょうか?」

ドゥワイト「だろうな。まだ見せて「いただけて」はいないが」

ドゥワイト「フン…今までどれだけ増援要請を行おうと梨の礫だったと言うのに、今さらこんな「増援部隊」をよこしておいて疑われんとでも思っているのか」

バーガン「疑われても構わない、と言うことでは?」

ドゥワイト「ム……だとすると…」

バーガン「はい」

ドゥワイト「………」

バーガン「…………」

ドゥワイト「……想像していたより厄介な事に巻き込まれてしまった様だな」

バーガン「らしいですね。どうされますか?」

ドゥワイト「そうだな……この場合は「どうもしない」のが一番だろう」ピッ

ドゥワイトは立体ディスプレイのスイッチを切りながら言った。

ドゥワイト「連中の本当の「任務」は分からない…が、表向きが「増援部隊」である以上は「増援部隊」の真似事はしてみせねばならんだろう」

ドゥワイトは椅子に腰かけ直した。

ドゥワイト「この基地へ「増援部隊」として来たのは任務が長期間に渡る…拠点が必要である…と考えたからと見ていい」

バーガン「当面の利害は一致する、と?」

ドゥワイト「連中の「敵」も「ジオン残党軍」だろう。敵の敵は…と言うヤツだ」

ドゥワイトは窓の外に目を向けた。
灰色の「強襲型ガンペリー」は同じ色の基地施設の中でも……どこか異質だった。

ドゥワイト「上が表に出せんような「任務」の為にここに送り込んだ連中だ。腕「だけ」は信用できる」

バーガン「先程の「ペンドラゴン」と名乗った男がそうでしたからね」

ドゥワイト「ああ。あの目は……「慣れている」…いや、「慣れきっている」目だった」

ドゥワイトは何の感情も浮かんでいなかった「目」…移している「モノ」を「モノ」としか捉えていなかった「眼」を思い出しながら言った。

ドゥワイト「こちらに「彼ら」の指揮権はないが、「手伝い」を頼むことはできる。…精々「残党狩り」を「手伝っていただこう」じゃないか」

バーガン「了解しました」


【CAUTION】
○「ペンドラゴン隊」が到着しました

○地球連邦軍の動向に注意してください


--15日目終了--


--16日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】3784-(634+73)=3077
【燃料】1413
【資材】1000
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:2日
○所持機体数:4+6=10
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○「落とし穴」作業完了まで:0日(完了)
○地球連邦軍IFV解体完了まで:1日


ローラ「嫌な感じがするのです…」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○会話


ローラ「誰方にお話させていただきたい、と言う訳ではないのですが…」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
7.カトルーシャ・チュオン
8.アリシア


↓2

○カトルーシャ・チュオン


--格納庫--


カトルーシャ「『誇りでは身を守れない』ジジジジジジジ…!!

カトルーシャは自作の詩を呟きながら、地球連邦軍の歩兵戦闘車を解体作業をしていた。

カトルーシャ『しかし誇りを喪っては身を守る意味がない』
ジジジジジジジ…!!

作業中に詩を呟くのはカトルーシャの癖だった。
自分でも変わった癖だとは思っていたが、別段だからどうと思ってはいなかった。

カトルーシャ「『口にすることは容易い』」

カトルーシャ・チュオンとはそう言う人間だった。


カトルーシャ「『しかしそれを守ることは容易ではない』ジジジジジジジ…!!

カトルーシャ「『誇りを』……ん」
カチ ジュゥゥゥ……

カトルーシャは詩を口遊みながらの解体作業を一時中止した。

カトルーシャ「汗が…」スチャ

目に汗が入ったからだ。
顔の汗を拭くには手を止め溶接用保護面を顔から外すしかない。

カトルーシャ「ふぅ……タオルタオル…」ハシッ フキフキ

カトルーシャは右隣に置いておいたタオルを手に取ると顔を拭った。

カトルーシャ「む~、我ながらすごい汗ですね~……あら?」

カトルーシャはそこで気が付いた。
解体作業の様子を眺めている人物がいたことに。

カトルーシャ(ローラさん?)

ローラ「……」

その人物はこの「基地」の指揮官」だった。

カトルーシャ(ん~…)



カトルーシャ:行動
1.声をかける
2.作業を続ける
3.様子を見る
4.手を振る


↓1

○声をかける


カトルーシャ(すこ~し声をかけさせてもらいましょう~。考えてても仕方ありませんし~)ゴトッ

カトルーシャは溶接機を左隣に置いた。

カトルーシャ「こほん……ローラさん」

ローラ「!」

カトルーシャ「何かご用でしょ~か~?」

ローラ「え、えぇと…その……特に用事はないのですが……」

ローラ「これは…何と申し上げさせていただきましょうか…その……」

ローラはそこまで言うと黙り込んだ。

カトルーシャ(………むむ~…)スッ

カトルーシャは顎に手を当てた。

カトルーシャ(むむむ~……)

ローラ「………」

カトルーシャ(……やっぱり考えても分からないですね~)

カトルーシャは結論を出した。

-------------------------------------------------


ローラ「…MSを見ていると落ち着くのですよ」

ローラはぽつりと言った。

ローラ「わたくしは…はぁ…この際言ってしまわないと言うのも潔くないのです…気分が少し不安定になってしまった時は格納庫に来ることにしているのです」

カトルーシャ「………」コクコク
トポトポトポトポ…

カトルーシャはティーカップにティーポットから紅茶を注ぎながら頷いた。

ローラ「はぁ………」

カトルーシャ「………」
トポトポトポトポ…

ローラ「最近のわたくしは口が軽い気がするのですよ…」

カトルーシャ「いいじゃないですか~。軽すぎるのは困りますけど~、重すぎても疲れちゃいますし~」
トポ…

ローラ「「疲れる」…」

カトルーシャ「そ~ですよ~」

カトルーシャはティーポットを左隣に置いた。

ローラ「……ふっ、そうですね。抱え込む程の物でもない事を抱え込んで「疲れる」…その方が馬鹿らしいのです」

ローラは口元で笑った。

ローラ「お話の続きをさせていただくのですよ。…わたくしはMSが好きなのです。MSはわたくしにとっては「兵器」以上の存在なのです」

ローラ「ですから…格納庫も好きなのです。MSに囲まれることが出来ますから…とにかく落ち着く場所なのです」

カトルーシャ「…何かあったんですか~?」

ローラ「他愛もないことなのですよ。…不安を感じたのですよ。不快感…の方が表現としては適当かもしれないのですが」

カトルーシャ「……」コクコク


ローラ:行動
1.苦笑する
2.訝しむ
3.褒める
4.省みる


↓1

今日はここまで

ちなみに12日目のオリビアとの会話が無ければ、ローラは声をかけられた段階で走って逃げて(コミュ障発動)いました

カトルーシャの格好は肌着+作業着の下+α程度だと思ってください

では
ジオン公国に栄光あれ!!

☆強化について
○強化によって機体のステータスを上昇させることが出来ます

○ただし一つのステータスを上昇させると一つのステータスが減少します
※例:
上昇:耐久値
減少:機動性or運動性or積載量or燃料

○機体の強化に必要な【資材】は一段階毎に増加します



それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○褒める


ローラ「つまり簡単に言わせていただくと……気分転換に来たのです」

カトルーシャ「……」コクコク

ローラ「今日のやるべきことをやる前に、少しだけ格納庫に寄らせていただこうと思ったのですよ」

カトルーシャ「……」コクコク

ローラ「少しだけの予定だったのですよ。ところが…わたくしのその予定は狂ってしまったのです。チュオンさんの所為で」

カトルーシャ「……」コクコ…

カトルーシャ「……はわ?」

カトルーシャは首を縦に振りかけて止めた。

ローラ「チュオンさんの手際が余りにお見事なものでしたからつい…見入ってしまったのですよ」

ローラは解体途中の歩兵戦闘車の方を向いていた。

ローラ「長居するつもりは無かったと言うのに……」

カトルーシャ「………」

ローラ「………」

カトルーシャ「…ふふっ」

ローラ「…!」

カトルーシャ「ありがとうございます~」

ローラ「………べ、別に…」

カトルーシャ 「見入ってもらえただなんてメカニック冥利に尽きます~」

ローラ「むぅ………」

カトルーシャ「褒めてもらえると心が軽くなっちゃいます~」

ローラ「………大袈裟なのです」

カトルーシャ「いえいえ~、大袈裟なんかじゃないですよ~。褒めてもらえて心が軽くならない人なんていないと思います~」

ローラ「………そうなのですか?」

カトルーシャ「はい~。あ、そうです~。良いことを思い付きました~」

カトルーシャ「私にも中尉さんを褒めさせてほしいです~」

ローラ「………は…?」

カトルーシャ「言葉は掛け合うものですから~。私は心を軽くしてもらいました~、だから今度は…」

ローラ「け、結構なのです…!!」

ローラはカトルーシャの言葉を大声で遮った。

ローラ「わたくしは…………から……」

カトルーシャ「……?」

ローラ「わたくしはこの様にしてお話を聞いていただけた上に、お茶まで淹れていただけて時点で……時点で……」ゴニョゴニョ…

カトルーシャ「え~っと~…」

ローラ「な、何でもないのです!何でも…!とにかく結構なのです!えっと…子供扱いしないでほしいのですよ!」

カトルーシャ「………」

ローラ「………ふ、フン…!」スッ クイッ

ローラはティーカップを手に取ると勢いよく中の紅茶を飲んだ。

ローラ「あつっ……!」

当然淹れたての紅茶は熱かった。


カトルーシャ「……」ジー

ローラ「な、何なのですか?!」

カトルーシャ「いえいえ~」

-------------------------------------------------

アリシア「……ローラ………ぶきよう………」

------------------------------------------------

カトルーシャ「ちょっと納得してただけです~」

ローラ「は、はぁ?!」

カトルーシャはやんわりと誤魔化した。

○関係が変化しました


○ローラ→カトルーシャ
「腕は良いのです、腕「は」…ま、まあ、お茶を淹れられるのも……」

○カトルーシャ→ローラ
「なんとなく色々~と分かった気がします~」


--16日目終了--

--17日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】3077-(634+73)=2370
【燃料】1413
【資材】1000+300=1300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:1日
○所持機体数:4+6=10
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし
○地球連邦軍IFV解体完了まで:0日(完了)
・入手:【資材】300


ローラ「……威厳が欲しいのです」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

○開拓


ローラ「まだまだ基地機能を拡張したいところなのです」

ローラ「例えば……」


○開拓
1.施設増設
2.防衛設備増設
3.新施設建設
4.その他


↓1

○軍事施設


ローラ「トーチカや砲台、レーダーサイト…そう言った施設が欲しいところなのです」

ローラ「滑走路…は今のところはよいでしょう」

ローラ「この「基地」の性質上大掛かりな物は建造出来ませんが…無いよりはマシなのですよ」


ローラ:建造(予定)軍事施設
※トーチカ等
↓2

トーチカってMSサイズ?

>>496
その辺りも含めてお願いします

○レーダー


ローラ「レーダー…があれば基地機能を格段に向上させることが出来るのですが……」

ローラ「……必用な物が足りなさ過ぎるのですよ。転用するにも…」

ローラ「ままならぬものなのです…何か手はないのでしょうか」

ローラ「この様な時は……」


ローラ:行動
1.ウラジミールに相談する
2.カノンに相談する
3.自力で考えみる
4.その他


↓1

--「基地」 野外 畑--


ウラジミール「工兵として言わせていただくと…厳しいと言わせていただかざるを得ませんねぇ」

ローラ「やはりそうなのですか…」

ウラジミール「無から有を生み出すことはできませんからねぇ。レーダーとなると創意工夫だけでは如何とも…」

ローラ「…不可能でしょうか?」

ウラジミール「不可能、と言う言葉は好きではないのですが…お役に立てず申し訳ありません」

ウラジミールは頭を下げた。

ウラジミール「100%不可能、と言う訳ではないのですが…」

ローラ「…連邦から、なのですか?」

ウラジミール「ええ。必用な物の入手方法が考えられるとしたら現時点ではそれだけでしょう」

ローラ「………」

ウラジミール「移送中のレーダーなどをいただければ楽なんですがねぇ…」


ローラ:レーダー設置に向けて
1.情報を集める
2.直接手段に出る
3.JLAに協力を仰ぐ
4.協力者を見つける


↓2

○情報を集める


ローラ「先ずはそこから…なのですね」

ローラは呟く様に言った。

ローラ「必要な物を入手出来る機会があるのか、ないのか…また機会があったとしてリスクがリターンに見合うだけのものなのか…」

ローラは顎に手を当てる。

ローラ「補足した輸送部隊を片っ端から…ともいかないのですよね?」

ウラジミール「入手出来る可能性は低いと思われます」

ローラ「なのですよねぇ…」

ローラ「となると…必要なものは情報なのですよ。情報が無ければ判断をすることも出来ないのです」

ウラジミール「「村長」殿にお聞きしてみますか?」

ローラ「ええ、取り敢えずは。いずれにせよ近日中には伺わなければなりませんし。ちなみに…最低限何が必要ななのですか?」

ウラジミール「そうですなぁ…送信機と受信機さえあれば何とか形には」

ローラ「成る程…」

ローラは考えこみながら言った。

○「レーダー」設置計画が動き出しました

○レーダー設置可能条件:
特定の【アイテム】と設置に必要なだけの【資材】を所持する



--17日目終了--

--18日目開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】2370-(634+73)=1663
【燃料】1413
【資材】1300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:0日(受け取り可)
○所持機体数:4+6=10
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「複数の意味で「村長」さんをお訪ねした方が良さそうなのですよ」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○外出・JLA拠点


ローラ「「村長」さんをお訪ねさせていただくのです」

ローラ「お聞きしたいことがありますし、何より教導がご順調かが気になるのです」

ローラ「今回は…」



○外出:同行
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
7.カトルーシャ・チュオン
8.アリシア


↓2(複数選択可)

ニュータイプは殺し合う道具ではないとは言うけれど…

それでは本日の投下を外 開始します
ジーク・ジオン!!

--「基地」 野外--


ナタリヤ「ちょっといいかい?」

ローラ「む…」

「基地」の屋外でファジュンとウラジミールを待っていたローラはナタリヤから声をかけられた。

ナタリヤ「アンタに幾つか聞きたいことがあってね」 キラ…

ナタリヤの指輪が太陽の光を反射して光った。

ローラ「…何なのですか?」チラ

ローラはナタリヤの方へ視線を向けると尋ねた。

ナタリヤ「ファジュン曹長とハフマン伍長は何をしているんだい?」

ローラ「「村長」さんへのお土産のハーブをサウロペルタに積み忘れられていたそうで、先程取りに戻られたのですよ」

ナタリヤ「2人でかい?」

ローラ「重くはないのですが嵩張るため、1人では持ちきれないそうなのです」

ナタリヤ「…そうかい」

ナタリヤはやや溜めてから言った。

ローラ「わたくしに聞かれたいこととはそれだけなのですか?」

ナタリヤ「いや、今のは質問の前の確認みたいな物さね」

ローラ「わたくし「だけ」にお尋ねされたいと言うことなのですか」

ナタリヤ「まぁ……そんなところさ」

ナタリヤは見える方の目も閉じた。

ナタリヤ「…………」

ローラ「…………」

ナタリヤ「どうしてアタシなんだい?」

ローラ「どうして、とは?」

ナタリヤ「アンタはアタシがJLAに対して…現地民に対して…あまりいい感情を持っちゃいないって事を分かってたはずだよ」

ナタリヤは瞑目したまま尋ねた。

ナタリヤ「アンタの眼の底で燃えてる炎はアタシのと同じ炎だ。…分かってたんだろ?」

ローラ「…だとしたら?」

ローラは小さく尋ね返した。

ナタリヤ「アタシをJLAの拠点に連れて行く理由が分からないんだよ。アタシを連れて行っても面倒が増えるだけさね」

ローラ「………」

ナタリヤ「隊長を留守番させてアタシ
を同行させる…それがどうしてなのか気になってしまってね」

ローラ「…成る程」

ナタリヤ「聞かせてくれるかい?」


ローラ:返答
1.今回必要な人員だと思ったから
2.自分と同じだと思ったから
3.1人に2つのことは頼めないから
4.「ジオン軍人」だと思ったから


↓2

○1人に2つのことは頼めないから


ローラ「簡単なお話なのですよ」

ローラは言った。

ローラ「1人の人間を2つに分けることは出来ないからなのです」

ナタリヤ「1人の人間を…。…!」

ナタリヤはその時点で何かに気が付いた。

ナタリヤ「そりゃあもしかして…」

ローラ「ええ」

ローラは澄ました顔で言った。

ローラ「ロンカイネン少佐には「基地」の防衛をしていただくとは一言も言わせていただいていないのですよ」

ナタリヤ「……と言うことは…」パチ

ナタリヤは目を開いた。するとそこには

カノン「そう言うことだ、ナタリヤさん」

ナタリヤ「ハァ…だと思ったよ」

カノン「ふふっ」

アオザイを着た「カノン・ロンカイネン少佐」が立っていた。

カノン「少し街へ行ってくる」

ナタリヤ「何のために…ってのは聞くまでもないさね。何日ぐらいの予定なんだい?」

カノン「約3日間の予定だ」

ナタリヤ「……」チラ

ナタリヤはローラを見た。

ナタリヤ「得心がいったよ。隊長は別行動を取るつもりだったんだね」

カノン「すまないね」

ナタリヤ「いや、別に構わないさ。ただ…」

カノン「分かっているよ」

カノンは笑みを浮かべた。

ナタリヤ「………ハァ」

ナタリヤは笑みにため息で答えた。

カノン「私が不在の間はグラーフ中尉に従うように」

ナタリヤ「了解」

カノン「グラーフ中尉」

ローラ「お任せくださいなのです」

ローラ「納得していただけたようなのです」

ナタリヤ「ああ、納得したよ。半分は」チャラ

ナタリヤの装身具が鳴った。

ナタリヤ「ただ、もう半分はまださね。…どうして私を連れて行くんだい?」

ローラ「それもまた簡単な話なのです。理由があるからなのですよ」

ナタリヤ「理由?」



ローラ:理由
1.ナタリヤの技術も必要になるだろうから
2.『信用』出来るから
3.カノンに薦められたから
4.公私混同をするようには見えないから


↓1

○ナタリヤの技術も必要になるだろうから



ローラ「貴女の技術が必要だからなのですよ」

ナタリヤ「…どこまで知ってるんだい?」

ローラ「”マチェット”の由来程度は」

ナタリヤ「…!」

ローラ「お力添えをお願いさせていただくのですよ」

ナタリヤ「………」

カノン「…ナタリヤさん。思うところはあるだろうが、ここは一つ…」

ナタリヤ「……」ギュ…

ナタリヤはネックレスを軽く握った。

カノン「…頼む」

ナタリヤ「………」

カノン「………」

ナタリヤ「……ハァ、卑怯だよ、隊長さんは。アンタの頼みをアタシが断れるワケがないじゃないか」

カノン「ありがとう」

ナタリヤ「中尉さん。アタシはアースノイドが嫌いだ。幾ら協力関係にあるからと言って、アースノイドに力を貸すなんて真っ平ご免だよ」スッ

ナタリヤはネックレスから手を離した。

ナタリヤ「だがね…アタシは軍人だ。軍人ってのは心じゃなくて頭で物を考える生き物さね」

ローラ「お力添えしていただけるのですね」

ナタリヤ「アタシの技術が『ジオン』の役に立てるなら」

ローラ「必ずお役に立つのです」

ナタリヤ「信じるよ、アンタの言葉」

ローラ「わたくしは嘘は申し上げません」

ナタリヤ「知ってるよ。と言うより…アンタ、嘘をつけないだろ?」

ローラ「むっ…?!」

ナタリヤ「ふふっ」

カノン「フッ…」

ローラ「そ、そんなことは……」

ザッ ザッ ザッ ザッ

ウラジミール「いやはや、お待たせさせてしまいましたなぁ」

ウラジミールが幾つかの小包を持って姿を現したのはその時だった。

ファジュン「お、お待たせしました…!」

やや遅れてファジュンも幾つかの小包を抱えた状態で姿を現した。

カノン「……」

丁度良いタイミングで。丁度…ローラとナタリヤの会話が終わるタイミングで。

カノン「……だな」ボソッ

ウラジミール「おや、今何か仰られましたかな?」

カノン「ハフマンさんがいるなら安心だな、と言ったんだ」

実際カノンはそう思ったので、これは強ち嘘ではなかった。

--JLA拠点 村長の家--


村長「ようこそお出でくださいました」ゴトッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ

村長は「客人たち」の前に湯呑みを並べながら言った。

村長「ローラさん、ウラジミールさん、ファジュンさん…そして”マチェット”さん」

ナタリヤ「バラクかい?」

村長「ご明察です」

ナタリヤはJLAの構成員たちに自分たち「ミラージュフレイム隊」のことと、その武勇伝を語り聴かせているバラクの姿を想像してみた。

それは余りにも容易なことだった。

ウラジミール「ぐふふ、今回の「手土産」はこれにさせていただきました」
ポンポン

ウラジミールは傍らの小包の山を軽く叩いた。

村長「おぉ、これはこれは…ありがたく頂戴させていただきます」

村長は小包の山を見ると嬉しそうに言った。

ウラジミール「前回の「手土産」に比べれば大分見劣りするものですが」

村長「いえいえ、これはこれで有難いものですよ」

ファジュン「………」

ファジュンはそれぞれの小包に入っている「ハーブ」の名前を…もちろん名前以外も…知ってはいたがそれをわざわざ口に出すような事はしなかった。

村長「あなた方の育てられた「香辛料」は評判が良いですから。この前なども…」

ローラ「…村長さん」

村長「あぁ、いけません。話が逸れてしまうところでした。年寄りの悪い癖ですなぁ」

ローラ「………」

村長「そう言えばまだ本日のご用件を伺わせていただいておりませんでしたな。…今日はどの様なご用件で?」


ローラ:最初の話題
1.MSについて
2.情報について
3.変化について
4.技術について


↓1

今日はここまで


×次回はコンマ多めと…
○次(の次の)回はコンマ多めと…
と言うことで…

ここでゾロ目とは……これは中々大きいです

では
ジオン公国に栄光あれ!!

会話においても順序は大切です

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○変化について(ゾロ目)



ローラ「そのご質問に対して正確に答えさせていただくのは困難なのです」

村長「ほほぅ…と、仰られますと?」

ローラ「本日お訪ねさせていただいた理由を一言にまとめさせていただくのは難しいのですよ」

村長「そういうことですか」

ローラ「お話が早くて助かるのですよ」

ローラはやや間を置いた。

ローラ「まずは変化についてお聞かせいただきたいのです。どの様な些細なことでも構いません。この一週間で何か「変化」が起きていたら教えていただきたいのです」

村長「「変化」…ですか」

村長はやや俯いた。

村長「一週間前と比して変わったことならばありますよ。…拠点が一つ壊滅させられました」

ローラ「…その拠点とはもしや、連邦軍基地の動向の監視を担われていた拠点では?」

村長「ええ。我々の同胞たる勇敢なる戦士たちは大地に還りました。瞬く間の出来事であったそうです」

ローラ「…ホワン曹長」

ファジュン「え、えっと…情報漏洩はもちろんありえませんよ…ね?」

村長「我々は皆同胞を売るぐらいなら迷いなく死を選びます」

村長は断固とした口調で言った。

ファジュン「で、ですよね…!ですから…その…多分なんですけど……通信を傍受されたんじゃないか…と思います」

村長「…ファジュンさんはその様にお考えになられるのですかな?」

ファジュン「他の可能性は……まず「烏頭白くして馬角を生ず」…だと思います」

村長「………」

ファジュン「あ、あまり考えたくはないんですが…その……」

ナタリヤ「使っていた暗号の一つが解読されちまった」

ファジュン「…あっ…は、はい……」

ファジュンは下を向いた。

ナタリヤ「参ったことだね。暗号が解読されちまったら、おちおち通信なんか出来やしない」

村長「目下は無線を用いた通信の使用は禁止させています」

ナタリヤ「それが正解さね。それ以外に対処方法はないからねぇ」

村長「対策を打っていた為にどの暗号が解読されたのかはすぐに分かりました。しかし…」

ローラ「連邦は今までも貴方方の暗号の解読作業を進められていましたが、解読されることはなかった」

ナタリヤ「とっくに解読出来てたのを隠してただけってのは……いや、それはないね。アタシがここでこうしているのが何よりの証拠だよ 」

村長「ええ。我々を欺く為だけにあれだけの規模の部隊は編成しないでしょうし、出来ないでしょうからな」

ウラジミール「ふぅむ…と言うことは暗号が解読されたのはここ数日の間、となりますな」

ローラ「…早すぎるのですよ」

ファジュン「…………」

ファジュンは考えを巡らせた。
どうしてこれ程の短時間で暗号の解読と拠点の位置の特定にまで至れたのかについて。

ファジュン「……村長さん」

村長「…何ですかな?」

ファジュン「えっと…その……っ……その拠点の生き残りの方たちは…」

村長「…3人です」

ファジュン「そ、その方たちは何か仰られたりは…していませんでしたか?」



拠点壊滅に関する情報
↓1
(高コンマほど情報が詳細に)

○13:ほぼ不明


村長「……」フルフル

村長は静かに首を横に振った。

村長「まだ三人とも話が出来るような状態にはないのです」

ファジュン「あっ…」

村長「すみません」

ファジュン「い、いえ…!こちらこそ…!」

村長「ただ…うわ言で繰り返している言葉ならばあります」

ファジュン「…!お聞かせ願えますか?」

村長「ええ。「緑の悪魔」、と」

ファジュン「み、「緑の悪魔」…?」

村長「「緑の悪魔が村を焼いた」。そう繰り返しているのです」

ファジュン「………」

ファジュンは「緑の悪魔」と言う単語を頭の中で繰り返し呟いてみた。

村長「本人たちに直接聞ければ良いのですがな…今はこれだけしかお教えして差し上げることが出来ません」

ファジュン「そ、その…いつ頃……?」

村長「分かりません。何せ……いえ、とにかく今はただ分からない、としかお答え出来ません」

ファジュン「…そ、そうですか……」

ファジュンは下を向いたまま言った。

ファジュン「……………」

村長「……」

ナタリヤ「手がかりはそれだけみたいだねぇ」

ウラジミール「ですが感謝すべきです。少なくとも「緑の悪魔」と言う脅威が存在することを知ることができたのですから」

ファジュン「です…ね…。「緑の悪魔」…警戒した方がいいでしょう」

ローラ「…………」

村長「…変化についてのお話はこれだけです」


ローラ:次の話題
1.MSについて
2.情報について
3.技術について
4.その他について



↓2

○技術について



ローラ「………」クイ ズズズ…

ローラは湯呑みを手に取り傾けた。
乾いた口内を緑茶が潤した。

ローラ「…「緑の悪魔」が何者であれ、わたくしたちはそう遠くないうちにその「緑の悪魔」と戦わなくてはならないのですよ」ゴトッ

ローラは湯呑みを置いた。

ローラ「「緑の悪魔」は恐らくは連邦のMSなのです」

ファジュン・ウラジミール・ナタリヤ「……」

「ジオン兵」たちは無言で同意を示した。

ローラ「確認させていただくのですよ。…村長さんは「緑の悪魔」は連邦のMSであると思われますか?」

村長「恐らくは…そうであろうと思います」

ローラ「連邦はわたくしたち共通の敵、そうですね?」

村長「ええ。私たち共通の倒すべき…「敵」です」

ローラ「では…「緑の悪魔」も我々の共通の敵、そうですね?」

村長「ええ。同胞の仇は必ず討たなければなりません」

ローラ「わたくしたちは「技術」を持っているのです。「敵」を…「連邦」と戦う為の技術を」

ローラは淡々と言った。

ローラ「「技術」は共有されるべきだとわたくしは思うのですよ」

ナタリヤ「……」

ローラ「現在わたくしたちは貴方方に「技術」をご教授させていただいているのです」

ローラは言った。

ローラ「わたくしたちの「技術」は貴方方のお役に立てていますか?」

村長「端的に言わせていただくならば…「途轍もなく」と言ったところですかな」

村長が言った。

村長「私たちはMSを「戦力」として持つことができました」スッ…ズズ…

村長は緑茶で喉の渇きを癒した。

村長「大変感謝させていただいております」

ローラ「………」

村長「………」

ローラ「わたくしたちは更なる「技術」を提供させていただこうと考えさせていただいているのです」

ローラの額には汗が浮かんでいた。

ローラ「新たな共通の脅威が現れた今、わたくしたちは協力関係をさらに深める必要があると思うのですよ」

村長「ふぅむ……」チラ

村長はローラを見た。

村長「……」チラ

ナタリヤ「……」

それからナタリヤを見た。

村長「願っても無いお話です。よろしいのですかな?」

間を置いた後村長は言った。

村長「我々にはこれ以上対価をお支払いさせていただくことは出来ませんが」

ローラ「構わないのですよ」

外で鳥類の羽ばたく音がした。

ローラ「わたくしたちは対価をいただきたい訳ではないのですから」


ローラ:対価の代わり
1.借用
2.紹介
3.報告
4.捜索


↓1

○借用


ローラ「ただ…欲を言わせていただければ幾つかお貸ししていただきたいものがあるのです」

村長「…何ですかな?」

ローラ「まずは人、なのです」

村長「と、仰られますと?」

ローラ「具体的にはメカニックなのです。優秀なメカニックをお貸しいただけると助かるのですが」

村長「ほほぅ…」

村長はローラを見た。

村長「「基地」に人員を派遣させていただけば良いのですかな?」

ローラ「ええ」

村長「私たちは貴方方の「基地」の正確な場所を知ることになります」

ローラ「それが何か?」

ローラは間髪を入れずに返した。

村長「いえ、確認させていただいただけです」

ローラ「…そうですか」

村長「優秀な者を何名かそちらに行かせましょう」

ローラ「感謝させていただくのです」

ローラ「それからなのですが…戦力も少しお貸しいただきたいのです」

村長「…どの様な戦力を必要とされているのですかな?」

ローラ「JLAの勇敢なる戦士を」

ローラの額を汗がつたった。

ローラ「具体的に言わせていただくと……」


兵種
1.装甲車両
2.戦闘車両
3.機械化歩兵
4.歩兵
5.航空機

↓1

戦力

↓2(高コンマほど…)

大型兵器を運用しているなら、突入・制圧ほど怖いものはないからね

MSは陣地兵器に勝ち、陣地兵器は歩兵を足止めし、歩兵はMSの基地を制圧できる

>>568
相性やハイローミックスが重要なのです
戦いは数だよ兄貴!!


施設の占拠が出来るのは歩兵だけ、古事記にもそう書かかれている


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○装甲車両:小規模



ローラ「装甲車両部隊をお貸ししていただきたいのですよ」

村長「…装甲車両部隊、ですか?」

ローラ「ええ」

村長「……ふぅむ…」

村長は目を閉じ自身の頭の中を覗いた。

村長「………」

彼は老齢ではあったが、その頭脳は少しも衰えてはいなかった。

村長「…機動砲3……そうですな、現在我々がお貸し出来るとしたら機動砲1に歩兵戦闘車両2…これだけです」

ローラ「機動砲3…」

ローラは言葉を繰り返した。

村長「各拠点の防衛を固めなければならぬのです。心苦しくはあるのですが、どうかご容赦くだされ」

ローラ「いえ」フルフル

ローラは首を小さく横に振った

村長「申し訳ありませんな。…お帰りの際に、と言うことでよろしいのですかな?」

ローラ「その様にしていただけると有難いのです」

村長「分かりました。お帰りの際に、ですな。メカニックもその時に同乗させましょう」

ローラ「ご厚意に感謝させていただくのです」ペコリ

ローラは頭を下げた。

村長「こちらこそ」ペコリ

村長も頭を下げた。

ローラ(ふぅ……)

ローラは内心で息を吐くと、手の甲で額の汗を拭った。

ウラジミール「……」チラ

ウラジミールはローラを一瞬だけ見たが

ローラ「……」

ウラジミール「……」ス

ローラが毅然として姿勢を崩していないのを見ると、すぐに視線を戻した。

ローラ「わたくしたちの仲はこれでさらに深まったのですよ」

村長「喜ばしいことですなぁ」

ローラ「同意させていただくのです。……ところで…」

村長「ジェイスンさんとバラクさんのことですかな?」

ローラ「…お二人は?」

村長「貴方方が来られた、と見張りから知らせが入ったと同時に使いを行かせましたから…」

「お連れしました」

その時部屋の外…戸一枚で隔てられた外から男の声がした。

村長「おぉ…丁度でしたな。ドー、お二人を連れて中に入りなさい」

「はっ!」スッ

戸が開き、1人の男が部屋に入ってきた。

村長「ドーです」

ドー「……」ペコリ

ドーはローラたちに向かって会釈をした。

ストストストスト…

続いて2人の男が部屋に入ってきた。

1人はどことなく「柴犬」を想起させるポーカーフェイスの若者だった。

もう1人は背の高いドレッドヘアの黒人だった。

言うまでもないだろうがこの二人の男とは

ナタリヤ「一週間振りだねぇ、ジェイスン、バラク」

ジェイスン「お久しぶりです」

バラク「ハーイ!元気してたー?!」

ジェイスンとバラクであった。

--JLA拠点 地下--


そこは広大な空間であった。

小さな農村の地下には全くの別世界が広がっていた。

地上に溢れていたのは土と木と水、生命の香りだった。
対して地下に溢れているのは鉄と火薬とオイル…そう言った類の香りだ。

この空間には格納施設が、貯蔵施設が、訓練施設が、通信施設が…「戦士」たちが「戦士」たちであることを表すありとあらゆる施設が立ち並んでいた。

ここはJLAの『拠点』であった。

村長「この一帯の地下は蟻の巣のようになっています」ザッザッザッザッ

歩きながら村長は言った。

村長「洞窟に地底湖、坑道に廃坑に盗掘の痕、それから我々が様々な目的の為に掘ったトンネル…それらが複雑に入り組んでいるのです」

銃声が木霊している。訓練中の「戦士」たちがいるのだろう。

村長「この一帯の地下がどの様になっているのか、その全てを把握している者はいません。…我々を除いては」

村長は後ろの「客人」たちに言った。

村長「ですからお気を付けください」

バラク「そーそー、気を付けた方がいいゼ!ここってば完全に迷路だからサァア、オレなんかこの一週間の間に10回も迷子なっちゃったのヨ、HAHAHAHAHA!」ザッザッザッザッ

ジェイスン(正確には12回ですが)
ザッザッザッザッ

ナタリヤ「自慢してどうするんだい」ザッザッザッザッ

ウラジミール「ぐふふ、相も変わらずお見事なものですなぁ。そうは思われませんか」
ザッザッザッザッ

ファジュン「はい…。「面壁九年」…どころじゃなかっただろうなぁ……」ザッザッザッザッ

ローラ(広いのですよ……)
ザッザッザッザッ

ローラ「…間もなく、なのですか?」
ザッザッザッザッ

村長「ええ。間もなく、です」スッ
ザッザッザッザッ

村長は前方を指差した。

ドゴォォォォン…!!

轟音が響いたのはその時だった。
まるで「巨人が転んだかの様な」轟音が村長が指差した方向から響いたのは。

ローラはそれを聞いて納得した。

ローラ「成る程。確かに間も無くの様なのですよ」


--JLA拠点 地下 演習場--


ミン「一本取られた」

ミンは「ジム」のコックピット内で呟いた。

「ジム」のモニターに映っている映像は180度回転していた。つまりミンの「ジム」は横転していた。

「私の勝ちだな」

ミン「…らしいな」

通信機から流れるマオの言葉にミンは応えた。

ミン「まさか「組み伏せられる」とはな」

「想定していなかったのか?」

ミン「ああ。どうやら俺はまだ「コイツ」での戦い方がよく分かっていないみたいだ」コンコン

ミンはとコンソールを叩いた。

ミン「ま、そのうち「コイツ」の手脚も自分の手脚みたいに……ん?」

ミンはモニターを見た。
モニターには180度回転した村長と「教官」たちが映っていた。



○JLA拠点:MS保有数
・3+↓1(コンマ1桁/2)
※切り上げ

○JLA拠点:MS保有数=3+6/2=6
・3個小隊が2個組めます


○パイロットの名前を設定します
東南アジア系の名前を4つください
↓1~4

------------------------------------------------


バラク「ハイハーイ、ちゅうもーく!今からJLAMS部隊のイカれたメンバーを紹介するゼ!」

ジェイスン(イカれたメンバーって…)

バラクの後ろには6人の「パイロット」が立っていた。

バラク「右から順にラージャ、シラプ、シャーディ、サワク、マオ、ミン」

バラクは「パイロット」たちを一人ずつ指差しながら言った。

ジェイスン「適性が高い者を6名選出しました」

バラク「まずはラージャだケド、」

ナタリヤ「その話は後にしとくれ」

バラク「エェ?!」

ナタリヤ「アンタは話し始めたら止まらなくなるだろうが。「パイロット」のことを知っておくのも大事だけど、取り敢えずそれは後だよ」

バラク「だってよー、ラージャ!」

ラージャ「話し出したら止まらないのは事実だろ?」

バラク「なんとまあ孤立無援!」

ナタリヤ「全体の進捗状況を教えな。話はそれからさね」

ローラ「ええ、まずは全体の進捗状況をお教えいただきたいのです」

ジェイスン「同感です」

バラク「ちょっ、ちょっ?!」バッ!

ファジュン「あ、あはは…」

ウラジミール「ぐふふ」

バラク「エェェ?!え、援護!援護ちょうだい!」バッ!

「「すみません、「教官殿」」」

バラク「キミたち息ピッタリだね、うん!」

ナタリヤ「…この一週間こんな感じだったのかい?」

村長「ええ」

ナタリヤ「…そうかい」

ナタリヤ(バラクもジェイスンも大したヤツだよ……)

ローラ「ニイレレ少尉」

バラク「ハイハイ、分かった!分かった!話せばいいんでショ!」

ナタリヤ「あぁ?!」

バラク「ヒィッ!」

バラク「は、話させていただきます…」

クスクスクスクス…

バラク「オイコラ、今笑ったの誰?!」

バラクは6人のパイロットたちに問うた。

「「……」」スッ

6本の右腕が挙がった。

バラク「キミたち正直だね、うん!!」

ウラジミール「賑やかですなぁ」

ファジュン「ですね」

------------------------------------------------


ジェイスン「この部隊は6機の「ジム」らなっています」

ジェイスンは演習場に並んでいる「ジム」たちを指しながら言った。

ジェイスン「パイロットは先程お話させていただいた通りです。皆さん「技術」を習得されるのが早いため助かっています」

ジェイスンは手に数枚紙を持っていた。

ジェイスン「ついでに言わせていただくと教え甲斐もあります」


○教導:進捗状況
↓1(高コンマほど進んでいる)

○87:実戦投入も可能なレベル


ジェイスン「進捗状況に関してですが……ええと…その…」

ジェイスンはそこで言葉に詰まった。

ジェイスン「皆さん大変……」

もしこの場にこの若者を知らない者がいたらこう思ったかもしれない。
「ああ、口に出すのも躊躇われるほどなんだ」と。

しかし、この場にいる者たちは皆知っていた。この若者がどのような若者であるかということを。

ジェイスン「熱心で…その……もう自分から教えさせていただくことはありません!!」

シラプ「いやいや、そんなことはないから!」

サワク「ジェイスンくーん!」

ジェイスン・グレイは表情に全く現れないだけで、感情がすぐに表に出る男だった。そして熱血漢であった。

ミン「評価してもらえるのは嬉しいが、流石にそれは…」

マオ「落ち着け」

ジェイスン「言い過ぎだったでしょうか…?」

バラク「まあ、ちょっとだけ。ごほん、選手交代!」

バラクは一歩前に進み出た。

バラク「えー、進捗状況の報告をさせていただきますっ!当初の予定では今はどーやったらMSを動かせるか、的なことをやってる段階でした。……「が」!」

バラク「が」を強調して言った。

バラク「当初の予定は大幅に狂うことになりました、もちろんイイ意味で!HAHAHAHAHAHA!」

バラク「いやー、たぶん「教官」が超がつきまくるぐらい優秀だったんでしょうネ!今やってるのは主に戦術やフォーメーションの訓練、つーまーりー……」

バラクは溜めてから言った。

バラク「戦力としては十分に投入可能なレベルです!」

ローラ「本当なのですか?」

バラク「本当も本当!」

ローラ「………」

ローラは舌を巻いた。

ローラ(一週間でそのレベルにまで…)

ウラジミール(ふむ……)

ファジュン「「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」と呂蒙言ったそうですが…」

ナタリヤ「やるじゃないか」

バラク「まーネ!そら優秀な「教官」と「生徒」が揃えばそうよ!HAHAHAHAHAHA!」

バラクは呵々大笑した。

バラク「てなワケで大体の説明はこんな感じデス!Hey、ジェイスン!」

ジェイスン「分かりました!詳しい説明は自分に任せてください!」

バラク「ヒュー、ジェイスンったら分かってるゥー!」

ジェイスン「ありがとうございます!」

ジェイスンは改めてローラたちの方へと向き直った。

ジェイスン「では……」

-------------------------------------------------


ローラ「…理解させていただいたのですよ」

ローラはジェイスンの話を全て聞き終えると言った。

ローラ「「村長」さん」

村長「はい?」



ローラ:発言
1.「ご満足いただけましたか?」
2.「如何がなされるおつもりなのですか?」
3.「JLAの「戦士」は皆優秀なのですね」
4.「この結果は予想されていましたか?」


↓2

HGUCでドワッジ出ないかなぁ……出ないよなぁ……


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○「ご満足いただけましたか?」



ローラ「ご満足いただけましたか?」

それは問いだった。
簡潔で短い、ローラの好む問い方だった。

村長「…」

問いを受けた村長はほんの僅かの間だけ黙考したが、すぐにこの問いに対する最適な回答を導き出した。

村長「ええ」

問いと同じ様に簡潔で短い答えだった。

そして問いと同じ様に複数の意味を持つ答えであった。

村長「大きな決断の後に続く道は二つしかありません。先へと続く道か、それとも崖への道かのどちらかです」

村長は一拍置いた。

村長「…我々の決断は誤ってはいなかったようです。今我々の目の前には先へと続く道があるのですからな」

ローラ「先へと続く道、とは?」

村長「真の「解放」への道です」

ローラ「……」

紅と翠の瞳が老人を見据えた。

村長「私は理想論者ではありません。私が…我々が求めているのは現実の「解放」です」

ローラ「…よく存じ上げさせていただいているのです。つまり…今貴方には現実として「先へと続く道」が見えている、という事なのですね」

村長「正確には見えるようになった、ですかな。MSを戦力として運用出来るようになった。これは大きな一歩です」

ローラ「……」

紅と翠の瞳が老人の目を見据えた。
老人の目は夢物語を語っている者の目ではなかった。

老人の目は…まさしく「先へと続く道」が見えている者の目だった。

ローラ(見えておられるのですね…)

この「拠点」にいる者たち…JLAの者たち…は皆が同じ目をしていた。
老若男女問わず、皆が同じ目をしていた。

ローラ「……」チラ

ローラはJLAMS部隊の「パイロット」たちをチラリと見た。
「パイロット」たちの目にもそれは映っていた。

ローラ「………」

彼らの目は「未来」を見ていた。

村長「む…?」

ローラ「あぁ、いえ」

ローラは打ち消し…切り替えた。

ローラ「何でもないのですよ。それよりも「二歩目」、なのです」

ローラは…ローラ・グラーフ中尉は言った。

ローラ「貴方方が「ご満足された」のは「これまで」であって、「これから」には「ご満足」されておられない…違いますか?」

村長「…勿論です。我々は「これから」の為に戦っているのですからな」

老人は少女の問いにそう答えた。

ローラ「「一歩目」を踏み出すだけでは前へは進みません。「二歩目」を踏み出してこそ初めて前へと進めるのですよ」

村長「仰られる通りです」

ローラ「…「二歩目」は既に考えられておられるのですか?」

村長「二歩目を考えずに一歩目を踏み出すような者はいずれ転びます」

ローラ「…貴方は転ばれるような方ではないのですよ。足腰もしっかりしてらっしゃいます。…お聞かせいただけますか、「二歩目」を?」

村長「ええ」

村長は頷いた。

村長「二歩目は…「軍」を作ることです。一歩目より遥かに時間はかかるでしょう。しかしとどのつまり、「軍」に「勝つ」ことが出来るのは「軍」だけです」

ローラ「………」

ローラはそこで躊躇うような素振りを見せたが…

ローラ「………」スッ

手を差し出した。

村長「む…?」

ローラ「ロンカイネン少佐を真似させていただく事にしたのですよ」

ローラ「親愛の情を示させて頂こうと思いまして。…協力関係を結べたのが貴方方で良かったのです」

村長「……」

村長は少し戸惑ったが…

村長「…我々も同じ様に考えさせていただいております」 スッ ギュ

すぐに手を伸ばしローラの手を握った。

ローラ「我々の「これから」に」

村長「…我々の「これから」に」

ファジュン「はぁぁ……」ホッ

ウラジミール(…一安心、ですなぁ)

バラク(ふぃー…見てるだけで疲れたー…)

ジェイスン(それぞれが出来ることをやった成果ですね…!)

ナタリヤ「………」

ローラ「村長さん」

村長「何ですかな?」

ローラ「「これから」についての事のですが……」

--同時刻 東南アジア 街 通り--



カノン(ふむ…)ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

街の通りを歩きながらカノンは考えていた。

ガヤガヤ…ガヤガヤ…

カノン(人が多いな。当たり前のことだが市も並んでいる)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ガヤガヤ…ガヤガヤ…

カノン(…こう言った光景にさえ何かしらを感ぜずにはいられないのは…やはり私がそれだけこう言った場所から遠ざかっていたと言うことなのだろうか)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ガヤガヤ…ガヤガヤ…

カノン(まぁ、「街」と呼べるような場所を訪れるのが久しぶりなのは事実だからね。さて…私がどれだけ「街の歩き方」を覚えているかだが……)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(そこは自分を信じることにしよう。自分を信じなくては何事も始められない)ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(さて…まずはどうしようかな)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…



○カノン:街での最初の行動
1.誰かに話しかける
2.周囲を観察する
3.街の中心部を目指す
4.適当な場所で涼む



↓2

○周囲を観察する



カノン(そうだね……ここは定石に従っておくとしよう)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(最初は定石通り「観察」から、だ)ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノンは周囲の観察を始めた。

カノン「………」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノンは「観察」が得意だった。
無論、人を見るのが得意だと言う意味だけではなく。

カノン「………」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

「観察」とは「キョロキョロと周りを見渡す」と言うことではないとカノンはよく知っていた。

カノン(どうやら私の目はまだ「街の歩き方」を覚えてくれていたようだ)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノンは「観察」によって得られた情報を頭の中で整理しながら思った。

カノン(こうして「それとなく」眺めるだけで必要な情報を拾ってくれる)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(…………)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(……ふむ…)


カノン:「観察」の結果
1~25 「人物」が気になった
26~50 「モノ」が気になった
51~75 「何か」が気になった
76~0 「これ」と言うものはなかった

↓1

○「何か」が気になった


カノン(特に気になる「人」も「モノ」もいない)ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

「観察」の結果カノンは思った。

カノン(…と、言うことはなかったな)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(何かが引っかかった。…何だ、何が私の中で引っかかったんだ?)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノン(…………)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…



カノン:引っかかった存在
1~35 「人物」
36~70 「モノ」
71~0 まだ分からない


↓1

○まだ分からない


カノン(……足りないな)

カノンは心の中で呟いた。

カノン(まだ「何か」が「何」であるかをけっするには「観察」が足りない)

カノン(もう少し「観察」を続けたいところだが…)

カノン(…………)

カノン(よし)



カノン:「観察」の為の行動
1.誰かを待っている体を装う
2.通りが見える店に入る
3.このまま通り過ぎる
4.買い物客を装う
5.その他


↓1

○市の品物の値段について考える



カノン(ここは一つ発想を変えよう。「考察」…「観察」結果の「考察」をしてみるとしよう)

カノン(私は周囲を「観察」した結果「何か」が気になった。その引っかかったものは「何か」…もっと言えば私の「目」は何を違和感として捉えたのか)

カノン(「ヒト」や分かりやすい「モノ」であればすぐに分かった筈だ。しかし私は分からなかった)

カノン(分からないからこそ…「分かる」。その「何か」は私があまり気に留めなかったものだ)

カノン(私が気に留めないようなもの…思わず意識の外に置きかけてしまったもの……)

カノン(…!)

そこでカノンは「違和感」が何であったのかに気付いた。

カノン(やれやれ…私とした事がうっかりしていた。永らく貨幣経済から離れていたから…では言い訳にはならないな)

カノンは市の一つを見た。

カノン(ここもだ)

別の市も見る。それとまた別の市も。

カノン(ここも…ここもだ)

カノンは三つの市の品物の値段…値札に記してある…を見て確信した。

カノン(品物の値段がおかしい。「違和感」の正体はこれだったのか。そうと分かれば…)チラ

カノンは市の一つに目をつけた。

-------------------------------------------------


カノン「やぁ、こんにちは」

カノンが「買い物をする」場所として選んだのは若い男が開いている市だった。

男「あぁ、こんにちは」

カノン「少し品物を見せてもらってもいいかい?」

男「いいとも。ゆっくり見ていってくれ」

カノン「ふふっ、ありがとう」

カノンは微笑んだ。

カノン「うぅむ……」

カノンは考える仕草をした。

カノン「……」ハシッ

それからこの市の品物…柑橘を一つ手に取った。

カノン「これは幾らだい?」

男「値段なら値札に書いてあるよ」

カノン「おっと、それは失敬」


カノン:発言
1.「随分と高いね」
2.「随分と安いね」
3.「負けてくれないか?」
4.「大変そうだね、君も」



↓1

○「大変そうだね、君も」



カノン「大変そうだね、君も」

カノンは値札を「見る」と言った。

男「あんたもかい?」

カノン「まぁね」

カノンは柑橘を手で転がしながら言った。

カノン「安くしても売れない、生活が苦しい限りだよ」

男「……まったくだ」

カノン「こんなに良い品物だと言うのに…これはこの様な値で売られるべきようなものではないよ」

男「だろ?俺だって常日頃から値札にもう一桁加えられたら、って思ってんだ。はぁ……無理な話だけどな」

男はため息をついた。

男「何て言うんだったかな?えぇと……」

カノン「『デフレーション』」

男「そう、それだ!」

男は手をポンと打った。

男「おれみたいなのには良く分からないんだがな…「デフレーション」ってのはカラマンシーの値段を値下げし続けなきゃならないような状態ってことでいいのかい?」

カノン「凡そはそんなところだね。「デフレーション」と言うのは一言で言い表すならば…「物価が下がり続けていく状態」、だ」

カノンは身振りを加えながら言った。

カノン「困った物だよ。特に私たちのような存在にはどうすることも出来ないと言う点が、ね」

男「…違いないな。俺たちにはどうすることも出来やしない」

男も大袈裟な身振りとともに言った。

男「美味いモンを作れば売れるってんなら話は楽なのになぁ…世の中ってのはそうも単純じゃないらしい」

カノン「さらに政府は当てに出来ないと来た」

男「そうだそうだ、アンタの言う通りだ。政府は全くアテにならない。……アンタ、口は固い方か?」

カノン「役人に聞かれたらマズい話かい?」

男「わざわざ歯の尖った犬の耳に聴こえるように飼い主の悪口を言う理由があるかい?」

カノン「…ないな。安心したまえ、私は口の固さには自信がある」

男「信じさせてもらうぞ?」

カノン「ああ、私を信じたまえ」

男「…アンタは知ってるかい?この「デフレーション」とやらの原因を?」

カノン「「一年戦争」だろう?」

男「そうだ。じゃあ、どうして「一年戦争」の所為でこうなっちまったってのは?」

カノン「「ジオン」がコロニーを落として地球を滅茶苦茶にしてしまったからじゃないのかい?」

カノンは顔色一つ変えずに言った。

男「…それも原因の一つではあるかもしれないな」

カノン「まるで大元の原因が別にあるような口調だね?」

男「実際別にあるからな」

カノン「と、言うと?」

男「「連邦」だよ。こうなった原因は」

男はハッキリと言い切った。

男「「地球連邦政府」とか言う名前だけはご立派なヤツらの所為さ」

カノン「ほぅ……」

男「アンタも知ってるだろ、ヤツらのやり口は。奪えるだけ奪って後は知らん顔、返せなんて言った日には」スッ

男は人差し指をこめかみに当てた。

男「これだ。バーン、ってな」

男の目にはいつの間にか炎が宿っていた。

男「ヤツらは戦争への協力だとか何とかって名目で、こんな小さな街からも何もかもを奪っていきやがった」

カノン「………」

男「後には残ったのは……こんなどうしようもない毎日だけだ」

カノン「君も「連邦」を憎んでいるのかい?」

男「憎んでいないヤツなんかこの街にはいないよ。…あぁ、そう言えば偉い学者先生とやらがラジオで言ってたのを思い出したよ」

男は一呼吸置いた。

男「『「デフレーション」とは市場に出回る貨幣の量が下がるから云々』ってな。そりゃ出回る貨幣の量は下がるさ、全部持っていかれちまったらちゃ回るものも回らないに決まってる」


カノン:行動
1.礼を言って「買い物」を終える
2.男の意見に賛同を示す
3.東南アジアの歴史を持ち出す
4.「ジオン」をどう思うか尋ねる


↓1

今日はここまで


・中央集権体制と地方
・人種問題や宗教問題
・戦争の結果拡散された兵器
・旧世紀からの遺恨
・地球連邦軍の疲弊etc…
一年戦争直後は色々な火種が燻りまくっていたのではないかな、と


では
ジオン公国に栄光あれ!!

ガンダム7号機が実戦投入される時代なので……

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○「ジオン」をどう思うか尋ねる



カノン「どうせ持っていくのならば、あるところから持っていけば良いのにね」

カノンは男の言葉が終わるのを待ってから言った。

カノン「私も話を一つ思い出したよ。風の噂で聞いた話なんだがね」

男「どんな話だい?」

カノン「この期に乗じて私たちとは正反対に儲けている奴らがいるだろう?」

男「…「連邦」とつるんでる奴らか」

カノン「そこは君の想像にお任せしておくよ。歯の鋭い犬に噛み付かれたくないのは私も同じだからね」

カノンはぼかして言った。

カノン「あくまで噂なんだが……「戦後復興」とやらはそう言った手合いの都合の良いように進められているらしいよ」

男「…「重要地域の優先」ってヤツかい?」

カノン「そうだ。「重要地域の優先」、又の名を「小遣い稼ぎ」」

カノンは「嫌味っぽく」言った。

カノン「「重要地域」…ある意味では間違ってはいないね」

男「ああ。政治家たちが「重要」な「小遣い稼ぎ」をする為の「地域」って意味で、「重要地域」ならな」

男もカノンに同調して…カノンは自分に同調していると思って…嫌味っぽく言った。

カノン「これが事実だとしたら腹立たしい限りだよ」

男「事実だよ。まず間違いなくね」

男は間髪を入れずに言った。

男「連邦の政治家ってのはどいつもこいつも腐ってるからな。賄賂を受け取るぐらい…失敬、「小遣い稼ぎ」ぐらい何とも思っちゃいない」

男は柑橘が入った籠を親指で指しながら言った。

男「おれは腐ったカラマンシーは絶対に売らない。そこには誰よりも気を使ってる自信がある」

カノン「ふむ、道理で君の売っているカラマンシーはどれも傷一つない見事なものばかりな訳だ」

男「ははは、まぁな」

男「腐ったカラマンシーは周りのカラマンシーまで腐らせる。だけど腐った政治家ってのはもっと厄介だ。なにせ…国全体を腐らせてしまう」

カノン「腐ったカラマンシーは取り除けばいい。しかし腐った政治家はそうもいかない」

男「腐っている政治家を取り除いていったら、カラマンシーの籠と違って何も残らないだろうからな」

人は話を聞いてくれる相手が居るとつい饒舌になってしまうものだ。

男「…「ジオン」が「戦争」を吹っかけたくなった気持ちも分かるよ」

男は吐きすてる様に言った。

カノン(ふむ…)

カノン「ジオン」の気持ちが、ねぇ…」

男「…同じだからな、ここも…おれたちも。「支配」され、「奪われ」てきた、ずっと、ずっと、ずっとだ」

男は続けた。

男「「ジオン」の肩を持つ訳じゃない。「ジオン」に家族を奪われたヤツだって何人も知ってる」

カノン「………」

男「だけどな…俺たちは白人とは違う。「ジオン」が悪魔なんかじゃないってことを知ってる」

男の目はどこか「遠く」を見ていた。

男「「支配され、奪われる」…「否定され、誇りを踏みにじられる」…これがどう言うことかおれたちは身をもって知っている」

カノン(知っている、か…)

男「難しいことは分からないが…一年戦争」だって「連邦」が最初からスペースコロニーの自治と独立を認めてればそもそも起こらなかったことなんじゃないのか」

カノン「……」

男「少なくとも、おれはそう思う」

男は言った。

男「大きな声じゃ言えないが……おれは「ジオン」に勝って欲しかった」

カノン「どうしてだい?」

男「「ジオン」が勝てば…何かが変わったかもしれなかったじゃないか。結局「戦争」に勝ったのは「連邦」だった。何も変わらなかった…この「戦争」は何も生まなかった」

カノン「…」

カノンは気付いた。男が見ていたものが「宇宙」だったことに。

男「もし「ジオン」が「連邦」をコテンパンにした上で「独立」してくれていたら、おれたちも……なんてな。…ふぅ……」

そこまで言うと男は短く息を吐いた。

男「悪かったな、 面白くもない話に付き合わせてしまって。アンタも暇じゃないだろうに」

カノン「いや、気にしないでくれたまえ。君との話は中々実りがあったからね。…カラマンシーをもらえるかい?」

男「まいどあり、量は?」

カノン「この買い物袋を甘酸っぱい香りでいっぱいにしてくれ」スッ

カノンは手に提げていた麻の買物袋を差し出した。

男「はいよ」ハシッ

男はカノンから買物袋を受け取ると柑橘を詰め始めた。

男「アンタ、名前は?」ヒョイヒョイヒョイ…

カノン「悪いがまだ誰かに口説かれるつもりはなくてね」

男「ははは、そうかい!じゃあ口説かれたくなった時はおれに教えてくれ」
ヒョイヒョイヒョイ…

カノン「考えておくよ」

男「頼んだよ」スッ

男は柑橘がいっぱいに詰まった買い物袋をカノンに差し出した。

カノン「ふふっ」ハシッ

カノン「代金はこれで足りるかな?」
スッ

カノンは紙幣を差し出した。

男「釣りが少し出るぐらいだな」ハシッ
ゴソゴソ スッ

男「釣りだ」ジャラッ

男は紙幣を足元の籠に入れると、代わりに何種類かの硬貨をカノンの手のひらの上に置いた。

男「あぁ、そうだ。オマケを入れさせてもらったからな」

買い物袋の中にはいっぱいのカラマンシーの上に見事なコブミカンが何個か絶妙なバランスを保って乗せられていた。

カノン「おや、いいのかい?」

男「アンタはおれのカラマンシーを褒めてくれたからな。長話にも付き合ってくれた。それに……」

男はニコリと笑った。

男「おれは美人には甘いんだ」

カノン「ふふっ、そうかい」

男「もらってくれるかい?」

カノン「ああ、ありがたく」

カノンは男に微笑みを返した。

--通り--


カノン(我ながら良い「買い物」をしたものだ)ザッザッザッザッ…

カノンは爽やかな香りのする買い物袋を見ながら思った。

カノン(このカラマンシーもオレンジも良いものだ。それにこのパパイヤやクワイも)ザッザッザッザッ…

カノンの手には柑橘が顔を覗かせている買い物袋の他にも、幾つかの買い物袋が握られていた。

カノン(…「買い物」をしたのは正解だったな)

カノンは今回「買い物」をした場所のことを一つずつ思い返した。

カノン(あれから幾つかの場所で「買い物」をしたが、どこも同様にデフレーションに苦しめられていた)

カノン(また同様に大多数が「連邦」に対して多かれ少なかれ憎悪に近い不満を、「ジオン」に対してシンパシーに近い感情を抱いていた)

カノン(…デフレーションの原因は十中八九需要の不足だろう。それに富の集中…中央と地方の格差の拡大が絡んでいる)

カノン(ハフマンさん風に言うなら……「「材料」は揃っている」と言ったところかな)

カノン「………」

カノン(…さて)

カノンは夕日に染まり始めた空を見上げた。



カノン:行動
1.早めに宿を探す
2.「街歩き」を続ける
3.早めの夕食にする
4.夜になるのを待つ
5.予定を切り上げる


↓2

○「街歩き」を続ける


カノン(もう少し「街歩き」をするとしようかな)

カノン(それが一番「自然」な行動でもある。夕暮れ時に買い物袋を携えて道を歩く女を怪しむ人間はそうはいない)

カノン(宿を取るのは夜が遅くなってからでいいだろう。この街ではその方が「らしい」)

カノンは視線を再び前に向けた。

カノン(もう少し色々と知っておきたいしね。時間は有限だ)



カノン:「街歩き」
1.少し移動する
2.誰かに話しかける
3.周囲を観察する
4.適当な店に入る
5.その他


↓1

○繁盛していそうな大型店舗をメモしておく


カノン(例えば……どこが儲けているのか、なんてね)

カノンはある考えを思い付いていた。

カノン(調べておいて損はないだろう。それどころかこれは後々役に立つ…そんな気がする)

カノン(そうと決まれば、街の中心部を目指さなくてはならないな)

カノン(この辺りには大きな建物自体がない。酒場や市があるぐらいだ)

カノンは少しだけ歩を進めるスピードを上げた。

カノン(…通りを真っ直ぐに進めば迷うという事はないだろう)

--街 中心部--



カノン(ここがこの街の中心部か)

カノンは幅の広い「道路」を見ながら言った。

カノン(道幅も広い。それこそMSが通れるぐらいに)

既に日は沈み、代わりに空には月が浮かんでいた。
しかし、それでも夜の闇はこの場を支配できていなかった。

カノン(間違いないな。ここがこの街の中心部だ)

カノンは星の光をかき消すように光を放っている街の明かりを見ながら思った。

カノン(街灯、ネオン…店の照明。「街」の中心部と言うだけのことはある)

カノンは横目で背の高い建物を見た。
煌々とした照明で夜を照らしている背の高い建物を。

カノン(大型商業施設か…)

カノンは自分がこの「背の高い建物」たちにあまり良くない感情を抱いていることに気付いた。

カノン「…風情がないな」

カノンの口から思わず言葉が漏れた。

戦争において、一番大切なのは正義よりも大義だからな
『中央集権の一強多弱状態に異を唱え、地方分権を推進する』を掲げれば、流石にただのテロリスト扱いはされないだろう

現状に不満を持つ政治家を『つい譲歩したくなるような状況』に追い込めば、少しは連邦の牙城を崩せるかも?

カノンは夜の闇が好きだった。夜の空気が、夜の静けさが、夜の星が…好きだった。

夜だけではない、カノンは風情のあるものが好きだった。静謐な美しさ、趣があるものが。

カノン(これでは宇宙(そら)が見えないじゃないか…)

カノンはそれを自らの体を流れる「ニホン」の血の為だと解釈していた。
「ニホン」の人々は風情のあるものを愛していたそうだからだ。

カノン(……おっと)

カノンはそこで自分が「仕事」に私情を持ち込んでいる事に気付いた。

カノン(今は「仕事中」だった)

カノンは意識を街に戻した。

カノン(「仕事」に私情を挟んでしまっては上手くいくものも上手くいかない。…「仕事」に集中しなければ)

カノン(取り敢えずは…)

カノンは大型商業施設の看板を見た。

カノン(ここから始めるとしよう。名前は……よし、覚えた)

大型商業施設の派手な看板は激しく自己主張をしていた。

カノン(夜に開店していて尚且つ客がいる、照明が眩しい、塗装が新しい、店に出入りする客の服装、その他諸々)

カノン(「儲かっている」と断じるには材料が足りないが、、この街の一般的な「店」に比べて「儲けている」と断じるには十分だ)

カノン(そして…私はそれだけを知ることが出来れば十分だ)

カノンは大型商業施設から目線を逸らした。

カノン(次だ)

「背の高い建物」はまだまだあった。

カノン(ジュニアハイスクールの宿題を思い出すよ。「街のお店を調べましょう」だったかな?)

カノン(ふっ、ちゃんとジュニアハイスクールの宿題には意味があったようだね。馬鹿にしないで真面目にやっておいてよかったよ)

カノンは「背の高い建物」たちを見た。

カノン(しらみ潰しにやるとしよう。一つずつ、一つずつ確認するとしよう。幸いなことに数はそこまで多くはない)

カノン「………」ザッ

カノンは「仕事」を始めた。

カノン(エレメンタリースクールの宿題を思い出すよ。「街のお店を調べましょう」だったかな?)

カノン(ふっ、ちゃんとエレメンタリースクールの宿題には意味があったようだね。馬鹿にしないで真面目にやっておいてよかったよ)

カノンは「背の高い建物」たちを見た。

カノン(しらみ潰しにやるとしよう。一つずつ、一つずつ確認するとしよう。幸いなことに数はそこまで多くはない)

カノン「………」ザッ

カノンは「仕事」を始めた。

-------------------------------------------------


カノン(こんなところかな)

カノンが「仕事」を終えた頃には辺りはやっと暗くなり始めていた。

カノン(目ぼしい大型店舗の名前は覚えた。宿で紙に写すとしよう)

「仕事」を終えたカノンは既にある確信を抱いていた。

カノン(どうやら…欲しかった結果は手に入りそうだ。後は然るべき情報と照合して……)

カノン(むっ…!)

その時だった。カノンが何者かの気配を感じ取ったのは。


カノン:接触
1~50 一般人
51~75 チンピラ
76~85 挙動不審な男
86~0 MP

↓1

○挙動不審な男



カノン「……」 チラ

カノンは気配の主に察知されないように気配のする方向を見た。

怪しげな男「……」キョロキョロ

そこに居たのは見るからに挙動不審な男であった。

怪しげな男「……」キョロキョロ

不安そうに常に周囲を伺っている。

怪しげな男「……」 キョロキョロ

額にはうっすらと汗が浮かんでいた。

カノン(ふむ…)

カノンは男を「観察」した。

怪しげな男「はぁ…はぁ…」キョロキョロ

カノン(「私は不審人物です」と書いてある紙を顔に貼り付けながら歩いているようなものだね)

カノン(この「不審人物」くんが何者であるかは分からないが、「素人」である事だけは分かる)

カノンは冷静に判断を下した。

カノン(可能性が高い順に考えるなら……)

怪しげな男「あっ…!」

男はその時になって始めてカノンの存在に気付いた。

カノン(…やっとかね)

カノンは心の中で呟いた。

カノン「やぁ、こんばんは」

怪しげな男「あっ…こ、こ、こんばんは…!」


カノン:行動
1.世間話をする
2.何を売っているのか尋ねる
3.宿を探していると言う
4.何を持っているのか尋ねる
5.その他

↓1

今日はここまで

「街歩き」は今のところいい感じです
ここで集めた情報次第で……

カノンの魅力10をフル活用するのが鍵です(カノンは自覚して行動しています)

では
ジオン公国に栄光あれ!!

>>665
かなり的確な読みです
どの様な「大義」(=最終目標)を掲げるかがこのスレの行き先を左右すると言っても過言ではありません

どんな手段を用いて、何の為に、何を為すのかが重要です(例:「ラプラスの箱」で連邦政府を「脅し」、「譲歩を引き出し(=時間を稼ぎ)」、「サイド共栄圏」を完成させる)
如何にカードを揃え、如何にそのカードを使うかです


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○世間話をする



カノン「道を急いでいるようだが…帰りが遅くなってしまった口かい?」

怪しげな男「そ、そんなところ…だ…」ソワソワ

男は落ち着かない様子で応えた。

カノン「ふふっ、そうかい。実は私も帰りが遅くなってしまった口でね…」

「そんな男の様子には少しも気付いていない」と言う体でカノンは話す。

カノン「ほら、見てくれたまえよ。この両手の買い物袋を」

カノン「つい買い物に夢中になってしまってね、気が付けばこんな時間になってしまっていたんだ。君は?」

怪しげな男「えっ…?」

カノン「君はどうして帰りが遅くなってしまったんだい?」

カノンは『何気なく、興味本位で』尋ねた。

怪しげな男「そ、そ、それはっ……」

男は明らかにこの質問に焦った。

怪しげな男「そのっ…それ…は…」

カノン(………)

怪しげな男「それっ…はっ…」

カノン「仕事が長引いてしまった、違うかい?」

怪しげな男「…!」コクコクッ…!

男はカノンの問いに対して食い気味に首を縦に振った。

カノン(……)

まるで渡りに船だったとでも言わんばかりに。

カノン「そうか…それは大変だったね。お疲れ様、と言わせてもらえるかい?」

怪しげな男「あ、あぁ……」

カノン(…決まりかな)


カノン「ただ、あまり仕事に精を出しすぎるのも良くないよ。体を壊してしまっては元も子もない」

カノンは男を「観察」しながら言った。

カノン「それに…帰りが遅くなると言うのも良くないよ。最近の夜道は物騒だからね」

男「だ…だな…っ…」

カノン「暗くなるとチンピラやゴロツキ、麻薬の密売人…」

男「!!」ビクッ!!

カノン「(決まりだな)…などがウロつき始める。やれやれ、憲兵も君ほど仕事熱心であってくれたらどれだけ助かるか」

カノン「私は常日頃から思っているんだよ。憲兵は……あっ!」

カノンは『声を上げた』

カノン「いけないな、つい話し込んでしまうところだった。いやはや、悪かったね。見境なく話し相手にしようとしてしまうのが私の悪い癖なんだ」

怪しげな男「い、いや…」

カノン「お互い帰りを急いでいる途中だと言うのに。済まなかったね」

カノンは買い物袋の紐を握り直しながら言った。

-------------------------------------------------


カノン(1回目か2回目の仕事だろうね)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノンが先程別れた挙動不審な男…まだ青年と言ってよかった…を「観察」した結果得られた結論だった。

カノン(行動、表情、声音の全てに考えていることが出ていた。…致命的なまでに向いていない)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノンは青年の怯えていたような顔を思い浮かべた。

カノン(麻薬の密売人と言う職業には)
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

「背の高い建物たち」は月明かりを受けてうっすらとした…しかし大きい影を街に落としていた。

カノン「………」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

カノンの影はやがて街に吸い込まれるように消えた。

○JLA装甲車両部隊(装輪戦車(機動砲)×3)が【自軍】に加わりました


○装輪戦車
・耐久値:200
・装甲:25
・機動力:100
・運動性:30
・積載量:0
・燃料:100
・維持費:3
・地形適性:地上

○兵装
キャノン砲
・攻撃力:200
・命中率:70
・射程:1-15
・弾数:10
・重量:×
・単価:30
・適性:地

機関銃
・攻撃力:0.1×コンマ
・命中率:80
・射程:0-10
・弾数:300
・重量:×
・単価:0.1
・適性:地

○JLAからメカニックが派遣されました

○ジェイスン・グレイ中尉とバラク・ニイレレ少尉による「教導訓練」はかなり順調のようです

○ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉が…

○別行動中のカノン・ロンカイネン少佐が幾つかの情報を入手しました



--18日目終了--

--19日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】1663-(634+63)+3500=4466
【燃料】1413
【資材】1300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:7日
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「昨日は大変だったのですよ…」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○会話


ローラ「確認をさせていただいておいた方が良いのですよ」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.ナタリヤ・”マチェット”・シェルマ少尉
7.カトルーシャ・チュオン
8.アリシア
9.JLA戦闘部隊
10.JLAメカニック隊



↓2

--ブリーフィングルーム--



カノン「ふわぁ……」パタリ

カノンは欠伸ををすると、上半身をブリーフィングルームの机の上に投げ出した。

カノン「ねむい……」

呟きが口から漏れた。

カノン「……」ウト…ウト…

瞼が重力に従って閉じられた。

カノン「………」

カノンは寝息を…

カノン「…っとっと~!」パチッ!

たて始めなかった。

カノン「あぶないあぶな~い…」ムクリ

カノン「しゃきっと…しなきゃ~」
フルフルフルフル

カノンは身を起こし、眠気を追い払うように首を振った。

カノン「一休みするのは…やることをやってからにしなきゃね~……」

机の上には紙が並べられていた。

カノン「がんばら…なくちゃ~……」

カノン「私は……」

ローラ「ロンカイネン少佐」

カノン「……にゃ?」チラ

カノンは声のした方向を向いた。

ローラ「わたくしなのですよ」

声の主はローラだった。

カノン「お~、グラーフちゅ~い~…これはちょ~どいいところに~」

カノンはローラの姿を確認すると言った。

カノン「すまないが…私の髪を束ねてはもらえないかな~」

-------------------------------------------------


カノン「ありがとう」キリッ

ローラ「………」

カノン「…?どうかしたのかい?」

ローラ「いえ…何でもないのですよ…」

ローラは先程までのカノンを思い浮かべながら言った。

ローラ(やはりONとOFFの切り替え、で済ませられるレベルではないと思うのですよ…)

カノン「まだ慣れないかい?」

ローラ「…!」ビクッ

ローラ「あ、貴女は…」

カノン「いや、何。グラーフ中尉の視線から考えていることを予想させてもらったまでさ」

ローラ「……」

カノン「ふふっ…」

カノンは笑った。

ローラ「……ご、ごほん!」

ローラは気恥ずかしくなったので咳払いをした。

ローラ「まあ、それはそれとして……そちらは如何だったのですか?」

カノン「それなり、と言ったところだったかな。幾つか仕入れてきたよ。食材も…情報も。そちらは…と言う質問は必要ないね」

カノンはローラを見ると言った。

ローラ「「村長」さんとは上手く「話」を付けられたようじゃないか」

カノン「どうにか…が「上手く」の前に入るのですよ」

カノンはローラを見ながら言った。

-------------------------------------------------


カノン「まさか一週間でそれだけ成果が出るとはね。ふふっ…」

ローラ「お嬉しそうなのですよ」

カノン「そりゃあ嬉しいさ。部下の活躍が嬉しくない隊長なんているのかい?…そうか、「教導訓練」はそこまで進んだのか……」

ローラ「驚異的な早さなのですよ。…今頃は恐らく次の段階へと進まれているのです」

カノン「ナタリヤさんも「教官」に加えた段階に、かね?」

ローラ「ええ」

カノン「ふふっ、JLAのパイロット君たちも大変だね。ジェイスンとバラクに加えてナタリヤさんの「指導」まで受けるとなれば……」

ローラ「時間がない以上は仕方がない事なのですよ。JLAの方々には頑張っていただきましょう」

カノン「おやおや、君も中々だね」

会話はそこで途切れた。

カノン「………」

ローラ「………」

カノン「…どうしてナタリヤさんのことを知っていたんだい?」



ローラ:回答
1~30 グラーフ家の人間だから
31~60 小耳に挟んだことがあったから
61~80 有名だったから
80~99 名前を見たことがあったから


↓1

○グラーフ家の人間だから



ローラ「わたくしがグラーフ家の人間だからなのですよ」

カノン「…「グラーフ」と聞いた時からもしやとは思っていたが…」

ローラ「ええ。貴女がご想像されている「グラーフ」なのですよ」

ローラは自らのファミリーネームをやや強く発音した。

ローラ「これ以上のご説明が必要ですか?」

カノン「いや、もう十分だ」

ローラ「…そうなのですか」

カノン「そう言えば風の噂で聞いたことがあったよ…まさか君だったとはね」

ローラ「驚かれましたか?」

カノン「それなりには、ね」

ローラ「ご質問は以上なのですか?」

カノン「ああ」

ローラ「…本当に以上なのですか?」

カノン「以上だが…それがどうかしたのかね?」

ローラ「いえ…その……」

カノン「私は「ローラ・グラーフ中尉」と言う「人間」を知っている。それ以上何を知る必要があるんだね?」

ローラ「…!」

カノン「……」

ローラ「…ありがとうございます」

カノン「お互い様さ」

ローラ「………」

カノン「………」

ローラ「…話を本筋から逸らしてしまったのです」

カノン「それは私の台詞だよ」

カノン「話を本筋に戻そうか。…私たちはJLAの拠点にジェイスンとバラクに加え、新たにナタリヤさんを「教官」として駐留させることにした」

カノンは確認する様に言った。

カノン「あの2人でそれだけの成果が上がったのであれば、3人ならより多大な成果を上げられることはまず間違いないだろう」

ローラ「一ヶ月もあればMSを中核とした「大隊」が編成出来る様になっていると思われるのです」

カノン「「大隊」か…本当に「軍」を作るつもりなのだね、「村長」さんは」

ローラ「あの方は何時も本当のことしか仰られないのですよ。あの方が「軍」を作る、と仰られたらそれは文字通り「軍」を作る、と言う意味なのです」

カノン「グラーフ中尉もだが…「村長」さんが味方で良かったよ。典型的な「味方なら心強い」人だ」

ローラ「敵に回していたらと思うと…なのですよ。…村長さんからお借りしたさせていただいたものについてはお話させていただいたと思うのです」

カノン「装輪戦車3両とメカニックだったかな?」

ローラ「ええ」

カノン「これもまた…お互いにとって利益になることだね」

ローラ「…ええ」

カノン「私たちは不足している人手を補える。JLAの戦闘員君たちとメカニック君たちは…」

ローラ「わたくしたちの多種多様なノウハウを直接学ぶ事が出来る。皆様優秀な方々なのです」

カノン「グラーフ中尉から見ても、かい?」

ローラ「ロンカイネン少佐から見られても、だと思われるのです」

カノン「ふふっ、良い返しだ。メカニック君たちは…」



メカニック:人数
↓1(コンマ/2)
(補修速度:30/1日)

メカニック:人数
↓1(コンマ一桁/2)

○7/2≒4(切り上げ)



カノン「4人だったかな?…心配だ」

ローラ「…?MSの整備にはまだ慣れられてはいませんが、メカニックとしての腕の方は…」

カノン「ルーシャ」

ローラ「あっ…」

カノン「彼らは実質的にはアンナ君とルーシャから指導を受けることになるのだろう?」

ローラ「まぁ…そうなるのです」

カノン「アンナ君は問題ないだろう」

ローラ「キキヤマさんはメカニックとしての腕と知識は確かですし、他にも必要な資質は兼ね備えられているのですよ」

カノン「ルーシャも腕も知識もあれば、資質もあるんだが……」

ローラ「………」

カノン「………」

ローラ「…実はわたくしもチュオンさんはまだよく…」

カノン「良い娘なんだがね…」

ローラ「アリシアさんも…

カノン「アリシアの面倒は私が見よう」

ローラ「わたくしもアリシアさんの面倒は見させていただくのですよ」

カノン・ローラ「……」

カノン「…ジェイスン君を呼び戻したいんだが…?」

ローラ「お気持ちは分かりますが、そうもいかないのですよ」

カノン「分かっているさ…」

ローラ「信じましょう」

カノン「そうだね、信じよう」

ローラ「ふぅ…何だか疲れたのですよ…」

カノン「分かるよ。…だが、」

ローラ「理解させていただいているのですよ」スッ

ローラは椅子に座り直した。

ローラ「そろそろ入らなくてはならないのですよね。本題の中の本題に」

カノン「………」

ローラ「「緑の悪魔」の話に」

カノン「グラーフ中尉」

ローラ「何でしょうか?」

カノン「「緑の悪魔」の話の前に、私の報告から聞いて貰ってもよいだろうか?」

ローラ「…分かりました」

カノン「感謝する。要点だけ掻い摘んで話させてもらうよ」

ローラ「お願いするのです」

カノン「…まずは……」

-------------------------------------------------


カノン「…と言う訳だ」

ローラ「深刻なデフレーションと連邦への憎悪に近い不満、なのですか」

カノン「それに加えて治安の悪化と格差の拡大だ。下地は十分と言ったところだろう」

ローラ「1日でよく調べられたのですよ」

カノン「1日は24時間もあるんだ。1つの街の状態を知るには十分だよ。…本当はあと2日はあの街を「観察」させてもらうつもりだったんだがね」

ローラ「何かあられたのですね?」

カノン「あった、と言うより居た、かな」

カノン「…連邦の諜報員がいた」

ローラ「…!諜報員が…?」

カノン「私と同じことをしていた。間違いない」

カノンは断言した。

カノン「無論ここへ案内するような事はしていない」

ローラ「……何故諜報員が…?」

ローラは尋ねた。

カノンは答えた。

カノン「諜報活動の為だろう」

ローラ「わたくしたちの動きを探りに…?」

カノン「私がまず考えたのもそれだった。しかし違った。その諜報員が行っていたのは……人探しだった」

カノン「……」

カノン「…金髪碧眼の7、8歳の少女を探していたんだ」

ローラ「…!それは…」

カノン「断定は出来ない。…が、無関係だとは到底思えない」

ローラ「………」

カノン「この情報を持って一刻も早く帰還する事が最優先だと判断した。グラーフ中尉、「緑の悪魔」と人探しをしていた連邦の諜報員…この2つを結びつけるものは何もない」

カノンは淡々と言った。

カノン「だが…私はこの二つは関係があると思う」

ローラ「理由は?」

カノン「「勘」だ。笑うかい?」

ローラ「いいえ。私も「勘」には何度も助けられてきたのですよ」

カノン「……そうか」

ローラ「時には理論や推理より「勘」の方が正解を示していることもあるのですよ。…それで、如何なされるのですか?」

カノン「…今日と明日で考えさせて欲しい」

ローラ「…了解したのですよ」

カノン「済まない」

ローラ「貴女が謝られることではないのですよ」

カノン「……」

ローラ「……」

「秘密」が生まれた瞬間だった。

○関係性が変化しました


○ローラ→カノン
「「ジオン」の名に恥じぬ行いをさせていただくのですよ」

カノン→ローラ
「グラーフ中尉は頼りになるな…」




--19日目終了--

今日はここまで


安価の結果、「動き」を察知できた形となります
カノンは夜中のジャングルの中を帰ってきました

アリシアの存在やJLAとの関係、連邦軍の動向etc……
慎重な行動が重要です


では
ジオン公国に栄光あれ!!

夜中のジャングルを帰ってきた……?

モビルファイターですか?

>>722
サウロペルタかワッパで片道6時間ぐらいの道のりを帰ってきた、と言うことにしてください
密林に慣れていれば夜中のドライブだって平気……なハズ



それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

--20日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】4446-(634+63)=3749
【燃料】1413
【資材】1300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:6日
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「あれやこれやと考えるのはわたくしの性分ではないのですが…


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○改造

--格納庫--


「ここは……して………」

「ぐぃ~っと…しゅぴ~ん…と……」

格納庫には声が響いていた。

ローラ「………」

ローラは声の主たち…この「基地」のメカニックたちに目をやった。

「え、えっと…ですから……」

「がきーんって感じです~」

2人のメカニックは整備法をレクチャーをしている最中だった。

ローラ「………」チラ

ローラは視線をレクチャーをしている者たちから、レクチャーを受けている者たちへと移した。

ローラ「………」

レクチャーを受けている者たち…JLAからこの「基地」へと派遣された4人の「メカニック」たちへ。

「すみませんが、「がきーん」とは…?」

「「がき~ん」、は「がき~ん」です~」

4人の「メカニック」たちはMSの整備法を学んでいる最中だった。

ローラ「苦戦されておられるようですね…」

ローラは呟くように言った。

ローラ「………」

「た、たぶんなんですけど……を……して……を……する……ことじゃないかな…と。……ですよ…ね?」

「お~、アンナちゃんは説明上手ですね~。そ~ゆ~感じです~」

ローラ「………」

ローラはしばらくその光景を見ていた。

それなりの時間が流れた。

ローラ「………こほん」

ローラは意を決したように咳払いを一つした。

ローラ「あー、あー…こほん、えほん……そ、そこの方々…っ!」

「「!」」

「…?あっ…!」

「あ~、おはよ~ございます~」

ローラ「…おはようございます」

JLAの「メカニック」たちが何一つ聞き漏らさない様に耳を澄ませていたのは、ローラにとって幸いな事だった。

いつもなら必ず必要な「こちらに気付いてもらう」と言う手順をほぼ省略出来たのだから。

○改造メニュー

1.補修(補修対象:補修中=0:0)
2.補給(補給対象:0)
3.強化
4.兵装(余剰兵装:0)
5.パーツ(予備パーツ:0)
6.解体
7.開発(選択不可)


○指示
・アンナ・キキヤマ
↓1

・カトルーシャ・チュオン
↓2

-------------------------------------------------

ローラ「ご様子は見させていただいていたのですよ」

ローラはメカニックたちの前に立つと言った。

アンナ「あっ…えと…その……」

カトルーシャ「ど~でしたか~?」

アンナ「…!ちゅ、チュオンさん…!」

カトルーシャ「?」

アンナ「そんな……直接的な聞き方は…その……」アセアセ…!

ローラ「…良かったのですよ」

ローラはワタワタとしているアンナとは対照的に落ち着いた口調で言った。

ローラ「見させていただいていたわたくしはそう思ったのです」

アンナ「あっ…えっ、あっ…ありがとうございますっ…!」

カトルーシャ「お褒めにあずかり光栄です~」

ローラ(ご説明の仕方にはかなりの差こそあられましたが…)

ローラは視線を2人の背後…JLAのメカニックたちの方へと向けた。

ローラ「皆様はどうでしたか?…あっ、つまり…MSの整備は…どの様なものとして感じられましたか?」

ローラはやや言葉に詰まりながら言った。

ローラ「お聞かせ願いたいのですが…」

JLAメカニック「……」スッ

JLAのメカニックの1人が手を挙げた。

JLAメカニック「………」

ローラ「貴方は…」



○JLAメカニックの名前
↓1(フルネームでなくても可)

ローラ「貴方は…ソリダスさんでしたか?」

ソリダス「…驚いたな。まだ一度しか名乗っていないはずなんだが…」

JLAから派遣された「メカニック」の1人、ソリダスは腕を組みながら驚嘆を交えた声で言った。

ローラ「一度お聞きすれば十分なのです。…それで?」

ソリダス「あぁ…率直に言わせて貰えば…難しい、の一語に尽きるな」

ソリダスは簡潔に言った。

ソリダス「いわゆる「通常兵器」の整備とは手間が比べ物にならんな。これからこれを覚えるのは……かなり苦労しそうだ」

ローラ「……」

ソリダス「悪いが即戦力にはなれそうにない」

ソリダスは他のJLAのメカニックたちを見回した。

ソリダス「すまねぇな、中尉さん」

ローラ「………」

ソリダス「………」

ローラ「はぁ……」

ローラはソリダスに視線を据え直した。

そして言った。

ローラ「申し訳なく思われている方の顔ではないのですが?」

ソリダス「…!」

ローラ「……」

ソリダス「……ふっ…ふふっ…ガッハッハッハッハ!」

ソリダスは腹から笑った。

ソリダス「ダメか!少しは神妙な顔をしてみようと思ってたんだが…顔に出ちまってたか!ガッハッハッハッハ!」

ローラ「……ふふっ」

ソリダス「難しい、って事はやり甲斐があるって事だ!苦労しそう、って事は新しい事を覚えられるって事だ!これに胸を躍らせられなきゃメカニックじゃねえよ!」

「「……」」コクコク

ソリダスの言葉にJLAのメカニックたちは頷く。

ソリダス「ましてや「解放への道」を歩いてる実感があるとなりゃあな!中尉さん、俺たちは即戦力にはなれん。だが…必ず近いうちに戦力になる!」

ソリダスはアンナとカトルーシャを見た。

ソリダス「優秀な「教官」の下には優秀な「生徒」が集まるってな!ガッハッハッハッハ!」

アンナ「ゆ、優秀な教官……」

カトルーシャ「ど~もです~」

ローラ「…成る程。そう言うことでしたら…優秀な「生徒」の皆様に一つ「課題」を出させていただきたいのですが?」

ソリダス「「課題」ねぇ、何だい?」

ローラ「「MSの強化」なのですよ。キキヤマさん、チュオンさん」

ローラは2人の「教官」に言った。

ローラ「「MSの強化」をお頼みされてはいただけないですか?」

2人の「教官」はそれぞれ言った。

アンナ「えっと……あっ、そう言うことですか…!」

カトルーシャ「ご命令とあらば~」

○強化


○機体
1.グフ・カスタム
2.イフリート
3.ザク・デザートタイプ
4.ザクⅡ工兵仕様
5.グフ・ハンター
6.ドム・バラッジ
7.ドム・トローペン

○強化するステータス
A.耐久値
B.装甲
B.機動力
D.運動性
E.積載量
F.燃料


アンナ
↓1

カトルーシャ
↓2

(※1.Bの様にお願いします)

○グフ・カスタム:運動性
・運動性:170→187(+10%)
・必要【資材】:500(LV.0→LV.1)
・デメリット
1.耐久値-5%
2.装甲-5%
3.燃料-10%
4.積載量-5%

↓1

○グフ・ハンター:運動性
・運動性:155→165(+10%)
・・必要【資材】:500(LV.0→LV.1)
・デメリット
1.耐久値-5%
2.装甲-5%
3.燃料-10%
4.積載量-5%

↓2

今日はここまで

女っ気がないよ、兄さん
実はあるのだ、オルバよ
…密かにあったりします

一つのステを強化すると一つのステが犠牲になります

では
ジオン公国に栄光あれ!!

眠気だけを殺す機械が欲しいです

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○強化プラン

○MS-07B-3 グフカスタム
・耐久値:500→475
・装甲:205
・機動力:170
・運動性:170→187
・積載量:100
・燃料:100
・維持費:65
・地形適性:地上
【必要労力:300】

○グフ・ハンター
・耐久値:425
・装甲:170→162
・機動力:150
・運動性:145→160
・積載量:100
・燃料:100
・維持費:45
・地形適性:地上、密林
【必要労力:300】

-------------------------------------------------


ローラ「…と言うようにしていただきたいのですよ」

ローラはメカニックたちに要望を述べた。

アンナ「軽量化、ですか…。わかりました」

カトルーシャ「同じくです~」

要望を二つ返事で聞き入れられた。

ローラ「お願いさせていただくのですすよ」

簡潔な返事がローラは好きだった。

ローラ「ソリダスさんたちには…」

ソリダス「嬢ちゃんたちの手伝いをさせてもらえばいいんだろ?」

ローラ「…お話が早くて助かるのですよ。頭で覚えるより体で覚えた方が早いのですよ」

ソリダス「いいのか、嬢ちゃんたちのMSに万が一にでも何かあった場合の責任は取れねえぜ?」

ローラ「優秀な『生徒』に優秀な『教官』、万が一が起きるはずなどないのです」

ソリダス「ふっ…ガッハッハッハ!違いねぇな!」

ソリダスは呵々大笑した。



ソリダス「学ばさせてもらうぜ。…2人と2人、でいいか?」

ローラ「ええ。異論はないのですよ。お二方は?」

アンナ「わ、私もないですっ…!」

カトルーシャ「またまた同じくです~」

ローラ「では…」

ソリダス「おう!じゃあ…俺とソイツがこっち、もう2人がそっちを手伝させてもらうとするかな」

ソリダスはJLAのメカニックの1人を親指で指しながら言った。

ソリダス「ガッハッハ!改めてご鞭撻のほどを頼むぜ、『教官』さん!」

アンナ「あっ…は、はいっ…!が、頑張りますっ…!」

「お願いします」

カトルーシャ「はいはい~、お願いされちゃいます~」

ローラ「………」

ローラはそれぞれを足して2で割れば丁度良くなるのではないかと思ったが、口には出さなかった。

同時に格納庫も騒がしくなったものだ、とも思ったがこれも口には出さなかった。

○「強化」が開始されました

○グフ・カスタム
・作業完了まで:2日
(300/115+30×2≒1.7)

○グフ・ハンター
・作業完了まで:2日
(300/100+30×2≒1.9)

【資材】1300-500×2=300


--20日目終了--

--21日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】3749-(634+63)=3052
【燃料】1413
【資材】300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:5日
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○強化完了まで
・グフ・カスタム:1日
・グフ・ハンター:1日
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「ロンカイネン少佐が時間をお求めになられたのが一昨日…なのですよ」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○会話


ローラ「すぅ……はぁ……」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.カトルーシャ・チュオン
7.アリシア
8.JLA戦闘部隊
9.ソリダス
10.JLAメカニック隊



↓1

○JLA戦闘部隊(ゾロ目)



ローラ「ご挨拶も兼ねて……なのですよ」

--「基地」 野外--


ローラ「……」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ローラはある場所を目指して歩いていた。

ローラ「……」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

「基地」は密林の中にある。つまり熱帯性の木々の中にある。

ローラ「……」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ

ローラは「基地」の周囲で一番背の高い木の下で立ち止まった。

ローラ「…恐らくはここなのですよ」




○JLA戦闘部隊隊長:名前&性別
↓1

ローラ「……コホン」

ローラは一つ咳払いをした。

ローラ「シャルル・マーコットさん!」

それから恐らくは樹上に居るであろう男に向かって呼びかけた。

ローラ「貴方とお話をさせていただきたいのですが、お時間の方はよろしいでしょうか?!」

ローラ「すぅ……」

ローラ「シャルル・マーコットさん!」

ローラはもう一度呼びかけた。

ローラ「シャルル…」

「待って待って待って!」
ガサ…ガサガサガサッ…

ローラがもう一度呼びかけようとしたのと、木の枝が揺れ始めたのはほぼ同時だった。

ローラ「…居られたようなのです」

「ちょっと、待って、ね、っと!」
ガサガサガサッ…シュタッ!

その男は地面に降り立った。

「ふぅ……」

男の髪には木の葉が付いていた。

ローラ「シャルル・マーコットさんですね?」

シャルル「うん、シャルル・マーコットは……あっ」ピッ

樹から降りてきた男…シャルル・マーコットは髪についていた葉をはらった。

シャルル「失礼。…ごほん、「シャルル・マーコット」ならぼくだけど…?」

シャルルはローラを見ながら言った。



ローラ:行動
1.自己紹介をする
2.樹上に居た理由を尋ねる
3.話し合いたいことがあると言う
4.まだ木の葉が付いていると指摘する


↓1

○樹上に居た理由を尋ねる



ローラ「先程も申し上げさせていただきましたが、お時間の方を少々いただきたいのです」

シャルル「…ぼくと話し合いたいことが?」

ローラ「ええ。……ですがその前に…」

シャルル「?」

ローラ「……」チラッ

ローラはシャルルが降りてきた樹を見た。

ローラ「樹の上に居られた理由をお尋ねさせていただきたいのですよ」

シャルル「樹の上に居た理由…?」

ローラ「行動原理を知りたいと思うのは当然のことではないですか?」

シャルル「むぅ、一理あるね。えーっと…樹の上に居たのは……樹の上に居たかったから、かな」

ローラ「…はい?」

シャルル「趣味なんだ、ぼくの」

シャルルはそう言うと樹を撫でた。

シャルル「ぼくは樹が好きだから樹に登っていた…えーっと、これ理由の説明になってるかな?」

ローラ「………」

シャルル「微妙に説明になってない、と…」

シャルルはローラの表情から自分の説明不足を読み取った。

シャルル「あー、だからだね…ぼくは樹が好きなんだ。樹が好きだから…えーっと……」



シャルル:行動
1.ローラを樹の上に連れて行く
2.他の事柄に例える
3.ローラへの説明を諦める
4.逆に何故上らないのか尋ねる


↓1

○他のものに例える


シャルル「高いところが好きなんだ。モビルスーツに乗ってるみたいで」

ローラ「成る程、そう言うことでしたか!」

シャルル(あっ、上手く例えられたみたい。グラーフ中尉はMS好きって知ってて良か……)

ローラ「あぁ、理解させていただいのですよ!そう言うことでしたか、そう言うことでしたか!それならば理解出来るのです!モビルスーツのコックピットに乗る、と言うのはそれだけで気分が高揚してしまうものですからね!
上手く説明出来ない感覚、と言うのもまた理解出来るのです!わたくしも……」

シャルル(…った……)

ローラ「好きだから登る…分かるのですよ。モビルスーツが好きだから乗る、と同じ感覚でよろしいのですよね?モビルスーツを身近に感じられるように樹を…高さを感じられる、と言う理由でよろしいのですよね?モビルスーツと触れ合いたいから……」

シャルル(……良くなかったかも…ひょっとしてグラーフ中尉って好きなものの話になると人が変わったみたいになるタイプじゃ……)

-------------------------------------------------


ローラ「ですから……が……なので……を………が………場合に……」

シャルル(変わるタイプだった…)

ローラ「有視界戦闘において………は………図らずも………を果たして………」

シャルル(さっきからずっと…………まぁ、でも……)

ローラ「における……優位性を………あっ…!も、申し訳ないのです!つい…」

シャルル「……確かにきみは信頼できそうだ」

ローラ「………えっ?」

シャルル「ぼくは自慢じゃないけど変わり者なんだ。だからいろーんな判断基準も変わってる」

シャルルは自分を指差しながら言った。

シャルル「これぼくの持論なんだけど…好きなものについて熱意を持って語れる人は信頼できる」

シャルル「だってぼくたちだって……好きなものの為に命を燃やしているんだから。ん…また何か微妙に説明になってない気が……」

ローラ「………」

シャルル「ま、いーや。とにかくぼくは君を今から信頼する。誰に何と言われようともぼくはそう決めた」


ローラ:反応
1~45. 「変わった」方なのです
46~90. 話が進めやすくなったのです
91~0, 何を言ってるのか分から…いや、分からない訳ではないのですが…


↓1

今日はここまで

シャルルはフランスの人名なので…
過去に色々とあったり…?

では
ジオン公国に栄光あれ!!

あえて言おう、亀であると!

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○話が進めやすくなったのです



ローラ「えぇと…有難うございます、なのです」

シャルル「どういたしまして」フカブカ

シャルルは恭しく頭を下げた。

シャルル「改めて名乗らせてもらおうかな。ぼくはシャルル・マーコット。JLAの「戦士」で、部隊長を務めさせてもらってる」

ローラ「…ローラ・グラーフなのです。階級は中尉、この「基地」の司令官を務めさせていただいているのです」

シャルル「よろしく、グラーフ中尉」

ローラ「こちらこそよろしくお願いさせていただくのです、マーコットさん」

ローラ「わたくしは貴方の「信頼する」と言うお言葉を信頼させていただくのです」

シャルル「じゃあ…君もぼくを信頼してくれたってことでいいのかな?」

ローラ「ええ。そうとってくださって構わないのですよ」

シャルル「そっか。…あっ、じゃあ信頼し合った記念にお茶とかどう?」

ローラ「良いですね。…そのお誘いに乗らせていただきたいところのです」

ローラは真っ直ぐにシャルルの方を向いた。

ローラ「お話の後で、なら」

ローラ「お話をさせていただいた後で、ならば喜んでお付き合いさせていただくのですが」

シャルル「あはは、君は話の持って行き方が上手いなぁ」

シャルルは後頭部に手を当てた。

シャルル「君の話を聞かせてもらおう。…話って言うのは?」

ローラ「お話と言うのはですね……(「信頼」していただけたおかげでお話を進めやすくなったのです。…と、なれば……)」



ローラ:話の内容
1.車両部隊の運用について
2.指揮権について
3.「緑の悪魔」について
4.当面の行動について



↓1

○「緑の悪魔」について


ローラ「「緑の悪魔」について、なのですよ」

シャルル「…!」

「緑の悪魔」と聞いた瞬間にシャルルの顔付きは変わった。

シャルル「…「緑の悪魔」」

ローラ「ええ」

シャルル「……」

シャルルの顔からは笑みが消えていた。

ローラ「ご説明は不要かと思われるのです。ですから…単刀直入に言わせていただくのですよ」

シャルル「…何?」

ローラ「「緑の悪魔」に対してどう出るべきか、ご意見をお伺いしたいのですよ」

シャルル「…どうしてぼくに?」

ローラ「貴方の意見はJLAの意見なのです…違いますか?」

シャルル「………」

ローラ「………」

シャルル「まぁ、そんなところだね」

シャルル「…分かった。ぼくの…ぼくらの意見を言わせてもらおう」

シャルルはやや間を置いてから言った。

シャルル「「同胞の敵は必ず討たなければならない。血は血で、鉛には鉛で答えなければならない」」

ローラ「……」

シャルル「……と、言うのはぼくらの感情だ」

ローラ「…それはご意見ではないのですね」

シャルル「感情に従っていたら冷静な判断はできないよ。ぼくらの戦いは「解放」の為のものであって「報復」の為のものじゃない」

シャルル「全ての戦いは「解放」の為のものでなくてはならない。だか……「まだ戦うべきではない」と言うのが「意見」だ」

ローラ「…情報が足らなさ過ぎるからなのですか?」

シャルル「うん…。今の時点でぼくらが「緑の悪魔」について知ってることは何もない」

シャルルは拳を握りしめながら言った。

シャルル「…どうしようもない」

ローラ「………」

シャルルの拳は強く握られていた。

シャルル「あの拠点の生き残りが目を覚ましてくれる…とりあえずはそれからだね」

ローラ「…ご意見、感謝させていただくのです」

ローラたちとJLA、二つの勢力が力を合わせたとしても地球連邦軍との戦力差は明白だ。

シャルル「……」

JLAの「意見」は合理的なものであった。

ローラ「………」

ローラはシャルルが拳を強く握りしめている理由が痛い程に理解できた。

ローラ「…すみません」

シャルル「どうして謝るんだい?」

ローラ「いえ、その…」

シャルル「……」

ローラそれは……」

シャルル「………お茶」

ローラ「えっ…?」

シャルル「話の続きはお茶をしながら、じゃダメかな?」

拳はいつの間にか解かれていた。

シャルル「喉が渇いちゃって、さ」

シャルル「だめ?」

ローラ「……」ジ…

ローラはシャルルを見た。
シャルルの顔には笑みが戻っていた。

ローラ「……いえ」

ローラは応えた。

ローラ「…ですね。ここで話しても、お茶を飲みながら話しても変わりはないのですよ」

シャルル「君は話がわかるね!」

ローラ「…ありがとうございます」

ローラは目の前の「笑顔」に礼を述べた。

--深夜 「基地」 格納庫--



ローラ「……ふぅ…」

ローラは茶を一口飲むと息をついた。

ローラ「………」コトッ…

ティーカップを置いた。
音が響いた。

深夜の格納庫は昼間の忙しさが嘘のように静かだった。

ローラ「そろそろ…ですかね」

カツ…カツ…カツ…カツ…

ローラが言い終えるのと同時に格納庫に足音が響いた。

ローラ「……」

カツ…カツ…カツ…カツ…カツ…カツ

ローラは足音の主に挨拶をした。

ローラ「こんばんはなのです…ロンカイネン少佐」

カノン「こんばんは、グラーフ中尉」

足音の主、カノンは挨拶を返した。

------------------------------------------------


ローラ「昼間にマーコットさんとお話をさせていただいたのです」

カノン「マーコット君、と言うとJLAの…?」

ローラ「ええ。装輪戦車隊の隊長さんなのです」

ローラは格納庫の装甲戦車に目を向けた。

ローラ「何と申しますか…ご自分でも仰られていましたが……ユニークな方であられたのですよ」

ローラはマーコットとの「話し合い」を思い出しながら言った。

ローラ「そして…聡明な方でもあられました。密林における車輌の運用に関しては勉強をさせていただいたのです」

カノン「マーコット君とは気が合ったようだね」

ローラ「ええ。会話が苦にならなかったのです」

カノン「………」

ローラ「………」

夜の格納庫は静かだった。

ローラ「アリシアさんは?」

カノン「何とか寝かしつけてきたよ」

ローラ「大変でしたね」

カノン「否定はしないよ」

ローラ「………」

カノン「………」

ローラ「…結論は出されましたか?」

カノン「…ああ」



【重要】カノン:結論
○JLAにアリシアに関する情報等を…
1.伝える
2.伝えない


↓2

○伝える



カノン「伝えることにしたよ」

ローラ「…良いのですか?」

カノン「「友人」たちに隠し事はしたくない…二日間考えた末の結論だ」

ローラ「………」

カノン「資料も開示するつもりだ。話だけでは信憑性に欠けるからね」

カノンは静かに言った。

ローラ「「緑の悪魔」に関する推測もお話されるおつもりなのですか?」

カノン「…隠し事はしない。そう決めた」

ローラ「「緑の悪魔」はアリシアさんとご関係があられるとお思いになられているのですね」

カノン「推測に過ぎない、がね」

ローラ「…これは話される必要はないのでは?」

カノン「JLAの諜報能力は高い。もし推測が当たっていた場合……いや、私の推測は当たるんだ。嫌な推測に限って」

ローラ「決められたのですね」

カノン「ああ」

ローラ「わたくしたちが「巻き込んだ」と取られる可能性もありますが?」

カノン「考えに考え抜いた末の結論さ。責任は全て私が取る」

ローラ「………」

カノン「………」

ローラ「了解したのです」

カノン「感謝する」

ローラはカノンを見た。

ローラ「ただし…万が一の場合の責任はわたくしにも負わせていただくのです」

カノン「グラーフ中尉…」

ローラ「わたくしはこの「基地」の「指揮官」なのです。「指揮官」は責任を負う義務があるのです」

カノン「………」

ローラ「異論は認めないのです」

カノン「…了解した」

カノンは瞑目し…答えた。

ローラ「…子どもは手がかかるのですよ」

ローラは呟くように言った。

ローラ「全く…本当に…」

ローラ「………」

ローラ「…手がかかるのです」

カノン「………」

夜は静かに更けていった。




アリシアとJLA面子との絡みが見たかったんよ

1日1アクションって少なすぎるよ!
平時の時なら十分だけれど、戦時中だったら悠長すぎる!
刻一刻と連邦の包囲網は完成していっているというのに!(さいとうたかを顔)

>>807
ところがぎっちょん!
絡むのはこれからです
なおコミュ力

>>808
「このアナベル・ガトーは3年待ったのだ!」
「8年間…この日をどんなに……!」
最後までチャンスを待つのが本当のプロ(さいとうたかを顔)
>>1が亀なのは……うん…



それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

--東南アジア とある連邦軍基地 作戦会議室--


「戦略」の重要性を知らない軍人はいないだろう。
「戦略」は「戦争」をする上では必要不可欠なものだ。

「敵」との「戦争」に勝つためには何を、どの様に、どうすれば良いのか。
「戦略」とは言うなれば「どの様に戦争をするか」、である。

「戦略」を基に「戦術」が練られ、「戦術」に基づいて「軍」は動く。

極端な言い方をすれば、「戦略」を決定出来る立場にいる者は、事実上「軍」をどう動かすか…それを決定出来る立場にある者だ。

そしてここ…地球連邦軍のとある基地の作戦会議室では今まさにその「戦略」が決められようとしているところだった。

アレクシス「以上が私が提案させていただく「作戦」の内容です」

アレクシスはスクリーンを指示棒で差しながら言った。

「「……」」

作戦会議室にいるアレクシス以外の者たち…この基地の「頭脳」である者たちの目はスクリーンとアレクシスに向けられていた。

アレクシス「今ご説明させていただいた地点への攻撃、これが最も効果的な「作戦」です」

「…理由を聞かせてもらえるか?」

そうアレクシスに尋ねたのは「頭脳」の1人…ノーツ大尉だった。

「繰り返させていただくことになりますが、この地点に「密林地域解放集会」の拠点が存在すると考えられるからです」

ノーツ「…根拠は?」

ノーツの声には露骨な悪感情が込められていた。

「戦略的観点等からの推察です」

気付いていないのだろうか。いや、違う。気にしていないのだ。

「仕事」の邪魔になるようなもの…例えば感情などと言ったもの…をアレクシスはとうの昔に捨てていた。

アレクシス「先日壊滅させた拠点の位置、地理的条件、各種観測結果、その他入手に成功した情報などから総合的に判断した結果です。詳しくはお手元の資料をご参照してください」

「「……」」

紙をめくる音が疎らに作戦会議室に響いた。

ノーツ「…この場所は我々も過去に偵察を行っている」

アレクシス「航空機への対策を怠るほど彼らは愚かではありません。航空士官のノーツ大尉はその事をよくご存知かと思われますが」

ノーツ「……っ…」

歴戦の航空士官は言い返す言葉を見つける事が出来なかった。

ダナー「…何か勘違いをしているのではないのかね?」

ノーツ大尉の次に口を開いた「頭脳」はダナー少佐だった。

ダナー「君に指揮権はない」

アレクシス「知っています。ですからこうして「提案」させていただいているのです」

アレクシスは眉一つ動かさずに答えた。

ダナー「ぬ、ぬぅ……」

アレクシス「………」

アレクシスはターナー少佐をちらりとだけ一瞥すると、「頭脳」の中でも最終的な決定権を持つ人物に目を向けた。

アレクシス「モーネン中佐」

ドゥワイト「……いいだろう」

「戦略」を決める為の「作戦会議」の一部始終を見聞きしていたドゥワイトは短く言った。

ドゥワイト「…アレクシス大尉の「提案」した「作戦」は理に適っており、かつ効果的な作戦であると私は判断した」

「「……」」

「頭脳」たちの一部は何かを言いたそうな顔をしていたが、結局は誰も何も言わなかった。

ドゥワイト「異論のある者は?」

ドゥワイトは職務上の義務として尋ねた。

「「………」」

異論など上がるはずがなかった。
アレクシスの「提案」した「作戦」は評価せざるを得ないものであったから。

こうして「戦略」が決まった。

アレクシス「………」

「増援部隊の隊長」の「提案」によって。


--22日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】3052-(634+63)=2355
【燃料】1413
【資材】300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:4日
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○強化完了まで
・グフ・カスタム:完了
・グフ・ハンター:完了
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「信念を貫くのみ、なのですよ」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

○会話


ローラ「………」


会話対象
1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.カトルーシャ・チュオン
7.アリシア
8.シャルル・マーコット
9.JLA戦闘部隊
10.ソリダス
11.JLAメカニック隊



↓1

ここから先は連取は安価下と言っておこうか
…安価下とさせていただきます

↓1

>>1が持たん時が来ているのだ!
(訳:すみません。今日は寝落ちさせてください…)


会話対象安価は↓1でお願いします


すまん寝てた
複数指定ってありなの?
できるなら>>821

>>824
原則的に「会話」は複数指定は不可です
申し訳ありませんが今回は安価下とさせていただきます


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○アリシア



ローラ「まずは…アリシアさんにご確認をさせていただかなければならないのですよ」

ローラ「…………」

ローラ「…探させていただくのですよ」



ローラ:アリシアを探す場所
1.ブリーフィングルーム
2.射撃場
3.格納庫
4.屋外


↓1

--射撃場--


アリシア「……」

アリシアはただ静かに待っていた。

アリシア「……」

「静か」に「待たされていた」ことは数え切れないほどあった。
だが静かに待つ、と言うのは初めて行うことであった。

アリシア「………」

アリシアはそうしようと思った理由を上手く言語化する事が出来なかった。
ただ…そうすべきだと「感じた」のだ。

アリシア「……………」

アリシアはただじっと待っていた。

アリシア「………!」バッ!

アリシアは気配を感じて振り向いた。

ローラ「………」

アリシア「………」

振り向いた先…射撃場の入り口にローラが立っていた。

ローラ「…おはようございます」

アリシア「………おはよう……」

目と目が合った。

その瞬間アリシアは自分が「感じたモノ」が間違っていなかったことを確信した。

-------------------------------------------------


ローラ「今日は大人しいのですね」

アリシア「………うん……」

今射撃場に居るのはローラとアリシアの2人だけだ。

ローラ「何時もの騒がしさはどうされたのですか?」

アリシア「………おやすみ……」

ローラ「…何時もの御騒がしいアリシアさんはお休み、と言うことなのですか?」

アリシア「………」コク…

ローラ「…………」

ローラ「知らない方が大勢来られたからなのですか?」

アリシア「……」フルフル…

ローラ「お留守番続きだったからなのですか?」

アリシア「……」フルフル……

アリシアはローラの質問に対して立て続けに首を横に振った。

そして言った。

アリシア「………ぴりぴりしてる……から……」

ローラ「ぴりぴり…?」

アリシア「………」コク……

アリシア「みんな……ぴりぴりで……ちくちくで……ぐにゃぐにゃ……だから……」

アリシアは「感じているモノ」を言った。

アリシア「かんじる……つたわる……わかる………から………」

ローラ「…!」

ローラはアリシアの言葉の正確な意味は分からなかった。
しかしアリシアの「感じているモノ」は……理解出来た。

アリシア「どよん……は………かなしい………から………」

ローラ「…貴女は……」

アリシア「わたし……ちがう……?」

アリシアは目線を変えずに言った。

アリシア「みんな……もやもや……わたしのせい………ちがう……?」

ローラ「……っ…」

ローラは答える事が出来なかった。

アリシア「カノン……ルーシャ……オリビア……ウラジーミル……ファジュン……アンナ………それに…ローラも……」

アリシアの目線が少しだけ下に落ちた。

アリシア「もやもや……わたしのせい………だから……」

ローラ(「ニュータイプ」だから、なのですか)

「常人」にさえ思いや考え、感情…などと言った「モノ」を「感じ取る」能力は備わっている。

ローラ(だと、したら…)

人為的に「感じ取る」力を「常人」より遥かに強化された存在であるアリシア…作られたニュータイプであるアリシアは…

ローラ(………)

どれだけの「モノ」を「感じ取れる」…否、「感じ取れて」しまうのだろうか。



アリシア「…………」

アリシアは既に「感じ取って」いたのだ。周囲の「思い」を。

アリシア「……わたし……でしょ……?」

ローラを見て「予感」は「確信」に変わった。ローラが嘘をつくのが下手だとアリシアは知っていた。

アリシア「………ローラ…」

ローラ「………」



ローラ:行動
1.肯定する
2.謝る
3.見る
4.黙る


↓1

○謝る


ローラ「…すみません」

ローラは短い謝罪の言葉を口にすると

ローラ「すぅ……」

息を小さく吸った。そして…

ローラ「……」バチン!!

アリシア「…!!」

自分の頬を強く平手で打った。
射撃場内に音が響くほどの強さで。




ローラ「情けない…腹立たしい限りなのですよ!腹立たしすぎて…どうしたら良いか分からないほどなのです!」

ローラは吐き出すように言った。

ローラ「決断を下しておきながら心の中に迷いがあった自分が…その迷いの所為でアリシアさんを不安にさせてしまった自分に…腹が立つのです…!」

アリシア「……!」

ローラ「「指揮官」の役目と言うものをすっかり失してしまっていたのですよ…!あぁ…腹立たしいのです!」

アリシア「……ローラ…」

ローラ「アリシアさん、申し訳ありませんでした」

ローラは頭を深く下げた。

ローラ「………」スッ

十数秒経った。
ローラは頭を上げた。

アリシア「あ………」

ローラの瞳には先程までの「もやもや」は無かった。

ローラ「わたくしにお話をさせてください」

アリシア「………」コクッ

ローラ「有難うございます」

代わりに何時ものように…炎が燃えていた。

-------------------------------------------------


ローラ「…これがロンカイネン少佐の決断なのです」

ローラとアリシアはいつの間にか並ぶ様にして腰を下ろしていた。

アリシア「それで………みんな………」

ローラ「ええ」

ローラが応えた。

ローラ「ただ勘違いはされないでいただきたいのですよ。ロンカイネン少佐は……」

アリシア「知ってる………」

アリシアが応えた。

アリシア「カノン……やさしい……から……」

説明をする必要は無かった。
カノンが下した決断がアリシアの為のものでもあるものだったという事は。

ローラ「…蛇足だったのです。すみません」

アリシア「………」フルフル

アリシアは首を横に振ると

アリシア「………」スクッ

立ち上がった。

アリシア「……ローラ…」

ローラ「?」

ローラは少しだけ目線を上げてアリシアを見た。

アリシア「……ありがと…」

ローラ「えっ」

アリシア「ローラも……やさしい……」

ローラ「は、はぁ?」



アリシア:行動
1.微笑む
2.思い返す
3.説明する
4.走り出す



↓1

今日はここまで

この私が(台風の)直撃を受けている?!

では
ジオン公国に栄光あれ!!

バトルユニバースは良ゲー
アサルトサヴァイヴは……うん

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○思い返す


アリシア「「わたし」……みて、くれるから……」

アリシアは脳裏に焼きついている記憶を思い返す。

------------------------------------------------

「「5番」への処置を開始する」

「「ソレ」の モニターを続けろ」

「「被験体」の調整にはまだ時間がかかりそうだな」

-------------------------------------------------

今でも傷跡となって消えない記憶を。

鈍い痛みや苦しみしか世界には存在しないと思っていた頃の記憶を。

「5番」や「ソレ」…「被験体」などと呼ばれていた頃の記憶を。

アリシア「ローラ……呼んでくれる………わたし、の……名前……」

ローラは自分を「アリシア」と呼んでくれる。

アリシア「「わたし」を……「アリシア」…を……みて、くれる…」

ローラは自分に「話」をしてくれた。
自分に説明をしてくれた。

人間(ヒト)が人間に対してそうする様に。

ローラたちは自分を「同じ」存在として扱ってくれた。

アリシア「……やさしい…」

自分が知っている言葉の中で、ローラたちを表すのに1番近いのは「やさしい」だった。

アリシア「だから………ありがとう……」

アリシアはローラの方へ振り返った。
その拍子に一瞬襟元が捲れた。

ローラ「……っ…」

幾つもの手術痕が一瞬だけ姿を見せ、またすぐに襟に隠れた。

ローラ「………」グググ…

「資料」に載せられている「写真」、
「眼」で実際に見る「現実」。

その二つの間には余りに差がある。

ローラは「現実」に対して拳を強く握った。

アリシア「たくさん…もらった、から……わたし……まんぞく……だから……」

ローラ「……」

アリシア「…いい……から………もしっていうときは……わたし、を……」

ローラ「巫山戯ろなのです!!」バッ!

ローラは勢いよく立ち上がった。

アリシア「…!」ビクッ!

ローラは人の話を最後まで聞かなかった…この時も。

ローラ「…馬鹿なことは考えられないでいただきたいのですよ!」

ローラ「貴女はこの「基地」の人員なのです。それをご自覚いただきたいのですよ」

ローラは早口だった。

ローラ「わたくしの言っている意味がご理解できますか、出来ますね?」

アリシア「………う、うん……」

ローラ「でしたら話は簡単なのです」

アリシア「……もしか…して……」

ローラ「勘違いしないでいただきたいのです」

ローラはアリシアの眼を見た。

ローラ「子供1人の面倒すらろくに見られなかったとあればジオン軍人の名折れ、と言うだけなのですよ」

アリシア「………」

ローラ「…誇りだけは捨てるつもりはないのですよ」

ローラは一呼吸置いた。

ローラ「…以上なのです」

アリシア「…………」

ローラ「……」

アリシア「……ローラ……」

シャルル「そっか、君はそう言う姿勢を貫くつもりなんだね」

ローラ・アリシア「!」バッ!

ローラとアリシアは一斉に射撃場の入り口を見た。

シャルル「ごめんごめん。盗み聞きするつもりはなかったんだけどさ」

そこに立っていたのはJLAの「戦士」であるシャルルだった。

シャルル「グラーフ中尉と「アリシア」ちゃんがどー言う風に考えてるのかは聞かせてもらったよ」

アリシア「………」

シャルル「誇りだけは捨てるつもりはない、か……」

ローラ「………」チラ

ローラはシャルルの背後に目をやった。

ソリダス「よう」

カノン「……」

シャルルの背後にはソリダスとカノンが立っていた。

シャルル「「アリシア」ちゃんのことは今さっきロンカイネン少佐から聞いた」

ローラ「…それで?」

シャルル「ぼくら…JLAとしては姿勢を示さなきゃならない」

ローラ「姿勢、ですか」

シャルル「諸々に加えて「緑の悪魔」と関係があるかも、なんて知っちゃった以上はね」

アリシア「………」

シャルル「…最初に言っておくけど、ぼくの意見はJLAの意見だと思ってもらって構わないよ。JLAは一つの志の下に動いてるからね」

シャルルははっきりと言った。

シャルル「微妙に説明になってない気はするけど…まぁ、そこは許してほしいかな」



シャルル「じゃ、早速だけど姿勢を示させてもらうね。簡潔に言わせてもらうと……」

ローラ「……っ…」

ローラは思わず身を固くした。シャルルがどの様な言葉を口にするか、それで「これから」が変わるからだ。

シャルル「『我ら「解放」の為に戦う戦士なり』」

ローラ「…?それは…」

シャルル「そ、ぼくらの活動理由であり存在理由」

ソリダス「つまりだな…」



ソリダス:台詞
1.『剣は同胞の為にあり』
2.『戦士は誇りと共に』
3.『自由をこの手に』
4.『死すとも、志は死さず』


↓2

○『戦士は誇りと共にあり』


ソリダス「『戦士は誇りと共にあり』っと事だ」

ソリダスはシャルルの言葉にもう一つ言葉を付け加えた。

ソリダス「「誇り」は何より大切なもんだ。「誇り」を持たねえヤツは「戦士」じゃねぇ」

シャルル「そーゆーこと。手段を選ばない、って事は「誇り」を捨てるって意味じゃない。ありがと、ソリダス」

ソリダス「いいってことよ!」

シャルル「…ゴホン」

シャルルは小さく咳払いをした。

シャルル「アリシアちゃん、って呼んでもいい?」

アリシア「…………」コク……

シャルル「じゃ、アリシアちゃん。この場でぼくは約束しよう。「誇り」にかけて君を守る、と」

アリシア「………えっ…?」

シャルル「ちなみにぼくって誠実な事で有名なんだよ?」

アリシアはシャルルの言葉に驚きを隠せなかった。

アリシア「……………」

シャルル「ふふふ、」

驚きを隠せなかったのはアリシアだけではなかった。

ローラ「え、えぇと…どうして…なのですか?」

シャルル「どうして、って言うと?」

ローラ「…どうして貴方がアリシアさんを…?」

シャルル「君たちがぼくらを信頼してくれたから、かな」チラ

シャルルは一瞬だけカノンを顧りみた。

シャルル「君たちはぼくらにアリシアちゃんのことを包み隠さず話してくれた」



ソリダス「『信頼』には『信頼』で応える。それが俺たちの「誇り」だ」

ローラ「貴方方は…」

シャルル「ぼくらはアリシアちゃんを守る。1人の女の子の「解放」…その為に戦えないようじゃぼくらに存在意義はない」

シャルルは真面目な口調で言った。

シャルル「もしもアリシアちゃんを連邦に差し出すことで「解放」が得られるとしても…ぼくらはアリシアちゃんを絶対に差し出したりはしない」

アリシア「……………」

アリシアはシャルルを見上げた。

シャルル「そんな「解放」は要らない。ぼくらが求めるのは本当の意味での「解放」だ」

シャルルはそこまで言うと後ろを振り返った。

シャルル「説明に……なったかな?」

ソリダス「それを聴く相手は俺じゃねぇだろ?」

シャルル「確かに」

シャルルは再び前を向き、尋ねた。

シャルル「説明になった…かな?」

ローラ「………」

シャルル「………」

ローラ「…総意、なのですね?」

シャルル「そ。形式上「寄り合い」はしなくちゃだけど」

ローラ「「誇り」にかけて?」

シャルル「「誇り」にかけて」

ローラ「………」チラ

ローラはシャルルを見、ソリダスを見アリシアを見た。

ローラ「…………」

そして……

ローラ「有難うございます」フカブカ…

深く頭を下げた。

信頼と敬意と…感謝を込めて。

ローラ「………」

シャルル「………」

ローラ「………」スッ

深い礼の後、ローラは頭を上げた。

ローラ「このご恩は必ず…」

シャルル「じゃ、今からお茶しない?」

ローラ「えっ……?」

シャルル「それでいいよ。アリシアちゃんも一緒にみんなで…ソリダスはどーせ暇でしょ?」

ソリダス「全ッ然暇じゃねぇよ!…だが…茶なら付き合ってやるよ、ガッハッハッハッハ!」

ソリダスは笑いながら答えた。

シャルル「そう言ってくれると信じてたよ。…いいかな?」

ローラ「………ええ」

ローラは応えた。

アリシア「…………」

アリシアはまだ不思議そうな顔をしていた。



ローラ「………」チラ

ローラはシャルルの背後を…カノンを見た。

カノン「………」

カノンは何時も通り落ち着いている様に見えた。

ローラ(ロンカイネン少佐…)

だがローラには分かった。
カノンの瞳の色が何時もと異なるものであることに。

カノン「……………」

それは「安堵」と言う言葉で表現するには余りに複雑な色だった。

○関係性が変化しました


○ローラ→アリシア
「誇りにかけて、なのです」

○アリシア→ローラ
「…………ぶきよう……ほんとに……」


○JLAと合意に至りました。
(交渉相手:シャルル・マーコット)
○合意内容:アリシアの「解放」

○JLAとの信頼関係が強化されました



--22日目終了--

--23日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】2355-(634+63)=1658
【燃料】1413
【資材】300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:3日
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○強化完了まで
・グフ・カスタム:完了
・グフ・ハンター:完了
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「喉のつかえが取れた。その様な気分なのですよ…」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓2

常時とは異なる時間帯ですが…

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○ウラジミール・ハフマン伍長


ローラ「…良い機会かもしれないのですよ」


特訓内容
1.射撃
2.格闘
3.耐久
4.装甲
5.操縦
6.反応

特訓方法
A.訓練(パイロット)
B.訓練(MS)
C.模擬戦


↓1

○耐久・訓練(パイロット) (ゾロ目)


--「基地」 屋外 畑--


ウラジミール「これはこれは中尉殿」

ウラジミールはローラの姿を見ると鋤を置いた。

ウラジミール「おはようございます」

ローラ「おはようございます、なのですよ。…お邪魔してしまいましたか?」

ウラジミール「いえいえ、ちょうど今終わったところです」

ウラジミールは畑を指しながら言った。

ウラジミール「ぐふふ、良いタイミング、と言うわけではありませんが」

畑の土は見事に耕されていた。

ローラ「えぇと…今はお時間がある、と捉えさせていただいてもよろしいのですね?」

ウラジミール「ぐふふ、何か私にご用でも?」

ローラ「用、と言えば用なのですよ」

ローラはウラジミールを見た。

ローラ「先にお尋ねさせていただくのですよ。お時間の方をいただけないですか?」

ウラジミール「ぐふふ…」

ウラジミールは鋤をちらりと見た。

ウラジミール「農機具を片付けさせていただいてからでも構いませんかな?」

-------------------------------------------------


ローラ「………」

ローラは畑の傍の石に腰掛けていた。

ローラ「………」チラ

何とはなしに足下に目をやった。

ローラ「……おや」

そこには野草が花を咲かせていた。

ローラ(この花の名前は…いえ)

そこまででローラは花の名前に関して考えるのを止めた。

ローラ(考えても仕方がないことなのですよ)

考えたところで花の名前は分かりはしないからだ。



ウラジミール「何と言う名前なのでしょうねぇ」

ローラ「む……」サッ

ローラは顔を上げた。

ウラジミール「ぐふふ、お待たせしました」

ウラジミールが立っていた。

ローラ「農機具の片付けを終えられたのですね?」

ウラジミール「ええ。申し訳ありませんでした」

ローラ「お気になさらないでいただきたいのですよ」

ウラジミール「ぐふふ、そう言っていただけると助かります。さて……」

ローラ「ええ」スクッ

ローラはウラジミールの言葉に合わせて立ち上がった。

ウラジミール「訓練、でしたかな?」

ローラ「その様なものなのですよ」

ローラは腕を回しながら言った。

ローラ「着いてきてください」 クルッ

ローラは後ろを向いた。

ウラジミール「どちらまで?」

ローラ「ここから少し離れた場所へ、までなのですよ」

ウラジミール「ぐふふ、お優しいのですね。花を踏まない様に場所を移されるとは」

ローラ「……!」

ウラジミール「ぐふふ」

ローラ「………ふ、フンッ…!」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ローラは早足で歩を進め始めた。

ローラ「………」ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

ウラジミール「……」

遠ざかっていくローラの背中をウラジミールは少しの間見ていた。

ウラジミール(……ふむ)
ザッ…

ウラジミールは何かが分かった、と言う様な顔を一瞬だけした。
そしてローラの背中を追い始めた。

ウラジミール「ぐふふ…… 」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

密林の土を踏む音が重なった。



○取得経験値
↓1(コンマ一桁)×100%×2(ボーナス)

○ウラジミール・ハフマン伍長
○入手経験値:1×2=2
○【耐久】上昇まで:8


--23日目終了--

--23日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】1658-(634+63)=961
【燃料】1413
【資材】300
【弾薬】2299
○協力組織:密林区間解放集会(JLA)
・【資金】入手まで:2日
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○強化完了まで
・グフ・カスタム:完了
・グフ・ハンター:完了
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「備えておかねばならないのですよ」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

今はここまで 一時中断します

ガンプラの部品注文ってどうしてこうも……

それでは第二次投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○外出


ローラ「やらなければならない事は…」


外出先
1.JLA拠点
2.近隣の農村
3.近隣の都市.イ
4近隣の密林
5.その他


↓1

○近隣の都市


ローラ「お話の通りならば……」


○外出:同行


1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.カトルーシャ・チュオン
7.アリシア
8.シャルル・マーコット
9.ソリダス



↓1(複数選択可)

-------------------------------------------------


ローラ「都市部なのですよ」

ローラは今回の外出の目的地を口にした。

ローラ「わたくしはこれから都市部へと赴こうと考えさせているのですよ」

ローラはそこまで言うと目の前の二人の男を改めて見た。

男のうちの一人は不安で堪らない、と言った様子だ。
逆にもう一人は何の不安気もなさそうに平然としている。

一見二人は正反対に見える。

だが二人の男にはある共通点があった。その共通点と言うのは…

-------------------------------------------------


ローラ「都市部なのですよ」

ローラは今回の外出の目的地を口にした。

ローラ「わたくしはこれから都市部へと赴こうと考えさせているのですよ」

ローラはそこまで言うと目の前の二人の男を改めて見た。

男のうちの一人は不安で堪らない、と言った様子だ。
逆にもう一人は何の不安気もなさそうに平然としている。

一見二人は正反対に見える。

だが二人の男にはある共通点があった。その共通点と言うのは…

ローラ「驚かれないのですね」

ファジュン「ま、まぁ……」

シャルル「あんまりねー」

二人ともローラの言葉に対して驚愕乃至はそれに似た感情を示していなかったことだ。

シャルル「驚いた方がよかった?」

ローラ「いえ、驚かれない方がお話を進めやすいので結構なのです」

ローラは淡々と言った。

「連邦の諜報員がいた」と言う報告をローラがカノンから受けたのはつい数日前のことだ。

ファジュンとシャルルもその事実と意味は知っている。

しかし、二人とも敢えてそこに行くと言うローラの言葉に驚くことはなかった。

ファジュン「『大智は愚の如し』…あっ、愚って言いたい訳じゃなくて…そのっ……!」

ローラ「『わたくしには何か考えがある』、と仰られたいのですね」

ファジュン「あっ…そ、そう…です…!」

ファジュンはホッとした表情をした。

ローラ「…無論なのですよ。考え無しに行動するほどわたくしは「愚」ではないのです」

シャルル「その「考え」を聞かせてもらえる?」

ローラ「ええ」

ローラはシャルルの問いに応えた。

ローラ「わたくしが都市部へと赴こうと考えさせていただいた理由は……」



ローラ:理由
1.情報収集のため
2.状況打破のため
3.連絡を取るため
4.連邦の目をそらす為
5.その他

↓2

○下見


ローラ「下見、なのですよ」

シャルル「下見…?」

ローラ「あまり考えたくはないのですが…万が一の場合を考えない訳にはいかないのです」

ファジュン「『渇して井を穿つ』じゃ……あっ…ま、万が一の場合って言うのは……もしかして……」

ローラ「明日は我が身、なのですよ」

ローラは短く言った。

ローラ「「かくれんぼ」は永遠に続けられるものではないのですよ。違いがあるとすればどれだけ隠れていられるか、それだけなのですよ」

ローラ「「息を潜めてただじっとしている」なら話は別ですが…そうさせていただくつもりはないのです」

シャルル「…君はこの「基地」もいつかは発見される、そう思っているんだね?」

ローラ「そう考えさせていただかない理由がないのですよ」

ローラの瞳の炎が揺れた。

ローラ「…連邦から逃げ隠れする方法を考えなくてはならないとは忌々しい限りなのですが」

ローラ「お話を戻させていただくのですよ。…もうお分かりの事とは思いますが、わたくしの言う「下見」とはそうなった場合に「打つ手無し」とならないようにする為のものなのです」

シャルル「市街地ゲリラでもするつもりなのかい?」

ローラ「場合によっては」

シャルル「…「かくれんぼ」は自分の庭でしかできないよ?」

ローラ「ですから、これから「下見」に行かせていただくのですよ」

シャルル「………ふぅん…」

ローラ「「状況」は利用出来るうちに利用しておくべきなのですよ。…ホワン曹長、例のリストは?」

ホワン「で、出来てます…一応は……」

シャルル「例のリスト……ってアレのこと?」

ローラ「なのですよ。…行動に移すつもりならば急いだ方が良いと思うのですが?」

シャルル「……そうかもしれないね」

シャルルは確認するように言った。

ファジュン「ぐ、具体的な手段は……?」

ローラ「貴方にお任せするのですよ」

ファジュン「へっ……?」

ローラ「今から半日は準備に当てるのですよ。考えてください」

ファジュン「い、いや…あのっ……!」

ローラ「貴方にしかお頼み出来ないことなのです」

ファジュン「……!」

ローラの顔は真剣なものであった。

ローラ「……」

ファジュン「………」

ローラ「…シャルルさん」スッ

ローラはシャルルを見据えた。

ローラ「お頼みさせていただきたいことがあるのですよ」

シャルル「それはぼくに出来ること?」

ローラ「…半日あれば」

シャルル「……ぼくが今からしようと思ったことで合ってる?」

ローラ「ええ。合っているのですよ」

今日はここまで

「都市」では慎重かつ大胆に行動してください

では
ジオン公国に永遠あれ!!

※ローラはコミュ障です

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

--夕刻 東南アジア 都市 通り--



ローラ「………」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

紅い太陽に照らされながら、ローラは街の通りを歩いていた。

ローラ「ホワン『さん』」

ファジュン「は、はい…!」

ローラ「マーコット『さん』」

シャルル「はいはーい」

ファジュンとシャルルも歩きながら答えた。

ローラ「よろしい、なのです。すぅ……」

ローラは小さく息を吸った。

ローラ「行動開始なのですよ」

ホワン・シャルル「……」コクッ

ファジュンとシャルルは小さく頷いた。

三人の姿は街に、夕暮れに、道を急ぐ人々の喧騒の中に溶け込んでいた。

夕陽は誰もを等しく紅く照らす。
その者がどの様な者であったとしても等しく。



【重要】ローラ:行動
1.シャルルの『友人』の家へと向かう
2.シャルルの『知人』と会う
3.『ある人物』と接触する
4.『有力者』との接触を図る


↓2

○『ある人物』と接触する

--路地裏--


ローラ「まるで迷路なのですよ…」

路地裏を歩きながらローラは呟いた。

シャルル「あはは、だよねー」

実際そこはさながら迷路の様であった。細い道が幾重にも入り組み、明らかに地図には載っていないであろう建物が並んでいた。

ファジュン「裏側…ですか…」

シャルル「そ。ここはそれなりに整然とした街の裏側」

道の脇の側溝を何色とも形容し難い濁った水が流れている。

シャルル「表があるなら裏があるのもとーぜん、ってね」

ローラ「ここもまた歪み、なのですね」

シャルル「…ある意味ではね。ファジュン『くん』」

ファジュン「な、何でしょうか…?」

シャルル「きみって武術とかの心得があったりする?」

ファジュン「一応…は…」

シャルル「ああ、やっぱりそーか。きみいい体してるもんね。変な意味じゃなくて」

ファジュン「えっと…自分の身は自分で守れ…と言うことですか…?」

シャルル「飲み込みが早くて助かりよ」

シャルルは周りをさり気なく見た。

シャルル「ここには憲兵がいないからね。良くも悪くも」

物陰から幾つかの「気配」がこちらを伺っていた。

シャルル「自分の身は自分で守るしかない」

ローラ「わたくしにはお尋ねになられないのですね?」

シャルル「聞いた方がいい?」

ローラ「………」

シャルル「………」

ローラ「いえ、結構なのですよ」

シャルル「だよねー」

シャルルは口角を上げた。

シャルル「…先を急ごっか。はぐれない様に気を付けてね」

ファジュン「き、気を付けます……よいしょ」

ファジュンは荷物を背負い直した。

ローラ「了解なのですよ」

ローラは軽く拳を作りながら言った。

夕陽は誰もを等しく紅く染める。
しかし何事にも例外と言うものは存在する。

日の光が届かない場所に居る者が紅く染まることはない。

------------------------------------------------


シャルル「さーて、そろそろだよ。そろそろ会えるはずだ」

シャルルは「待っているはずの相手」が友人であるかのような口調で言った。

ファジュン「この先に……」

シャルル「そ」

ローラ(…この先にその方が……)


待ち合わせの相手:コンマ
↓1

ローラ「…!」

その時だった。ローラが「気配」を感じ取ったのは。

ローラ「…ファジュン『さん』」

ファジュン「………」コクッ

ファジュンは小さく頷いた。

シャルル「話をすれば、ってやつだね」

ローラ「ええ。手間が一つ省けたのですよ」

ローラたちは足を止めた。

ローラ「丁重なお出迎え、有難うございますなのです!」

ローラは「気配」たちに聞こえるように大声で「礼」を述べた。

「………」ガチャッ

男が一人物陰から姿を現した。
アサルトライフルをローラたちに向けながら。

「…………」ガチャガチャガチャガチャッ…!

それに続く様に次々と物陰から男たちが姿を現した。
この男たちも様々な銃器をローラたちに向けていた。

ローラ「…………」

「…………」


-------------------------------------------------


「初めまして」

ローラ「こちらこそ初めまして、なのです」

「君たちが来るのを待っていたよ」

ローラ「わたくしも貴方にお会い出来るのを楽しみにしていました」

それはごく一般的な会話であった。

待っていた者が来た者を歓迎し、来た者がそれに応える。

ただ一つ一般的でない部分があるとすれば……

「………」ガチャッ…

ローラたちは銃器を突き付けられていると言うことだ。

ローラ「わたくしはジオン公国中尉、ローラ・グラーフなのです」

ファジュン「同じく曹長、ホワン・ファジュン…です」

シャルル「ぼくは密林地域解放集会のシャルル・マーコット」

「………」


適当な人名or通称等
↓1

スカー「…「スカー」だ」

顔に大きな傷のある男は「客人」たちに対してそう名乗った。

スカー「本名を名乗った方が良かったかな?」

ローラ「いえ、わたくしがお聞きしたいのは貴方の本名ではないのですよ」

スカー「フフフ、ありがとう。本名を聞かれたら困るところだった。知らない者は教えられないからね」

スカーは笑った。だが目は少しも笑ってはいなかった。

スカー「それにしても…ここに来るまでの道のりは大変だっただろう。楽にしてくれ」

ローラ「是非お言葉に甘えさせていただきたいところなのですが…お断りさせていただくのです」

スカー「椅子のクッションが硬すぎたかな?」

ローラ「クッションに関してはご心配なく、なのですよ」

スカー「では、何かな?」

ローラ「この方たちに銃を下ろしていただく様に言ってはいただけませんか?」

スカー「残念だがそれだけは出来ない」

ローラ「わたくしたちは丸腰なのです」

スカー「素手でも人は殺せる」

ローラ「信頼していただけると嬉しいのですが?」

スカー「ここでは常に疑わなければ生きていけないんだ」

ローラ「どの様にすれば信頼していただけるのですか?」

スカー「ザクの一機でも見せてくれるなら」

ローラ「MSは「基地」に置かせて来ていただいたのです」

スカー「じゃあ…君が「ローラ・グラーフ中尉」であることを示せる証拠ならば何でもいいよ」

ローラ「今「何でも」と仰られましたか?」

スカー「ああ、言ったよ」

ローラ「如何なる手を用いてでもわたくしが「ローラ・グラーフ」であると示させていただけば良いのですね?」

スカー「示す方法があるのかい?」

ローラ「手っ取り早い方法が」

スカー「ならば…示してもらえるかい?」

ローラ「言質はいただいたのです」

ローラは言質を取ったことを確認すると……

ローラ「ふっ!」ミシッ!

「ガッ……?!」

ローラのこめかみにアサルトライフルを突き付けていた男の鳩尾に裏拳を叩き込んだ。

ローラ「……」ガシッ!

ローラは急所への鋭い一撃を受け腰を曲げよろめく男の後頭部を掴むと

ローラ「1人」バガァァァン…!!

テーブルに叩きつけた。

木製のテーブルが割れる大きな音と男が倒れる小さな音がした。

おいバカなにやってるwww

「ヤロウ…!!」

即座にローラに左側からサブマシンガンを向けていた男がローラのこめかみを撃ち抜こう引き金に指をかけた。が…

「……なっ…?!」

既にローラは椅子に座ってはいなかった。

バギッッッ!!

「ギャッ……!!」

次の瞬間何かが折れる音と共に激痛が男を襲った。

ローラ「……」スッ…

それは男の脛骨がローラの蹴りで折れた音だった。

ローラ「2人」バキィィィッッ…!!

「……!」フラッ…ドサッ

男は長く痛みを感じずに済んだ。
すぐにローラが男の顎に鋭いアッパーカットを放ったからだ。

男の意識は刈り取られた。

「……っ!!」ガシャガシャッ!

ファジュンに銃を向けていた2人の男はほぼ同時にその銃をローラに向けた。

悪くない判断だった。

ファジュンを自由の身にしてしまった以外は。

>>931
口より先に手が出る子なのです

ファジュン「哈!!」バキッ!!バキッ!!

「………」フラッ…ドサドサッ

ファジュンの手刀が2人の男の頸を捉えていた。

2人の男は声を上げる間も無く倒れた。

シャルル「おー、かっこいー」

シャルルが喝采を上げた。

ローラ「3人、4人」バッ!

ローラは倒れている男の数を数えると、まだ倒れていない2人の男を見た。

「う、動くなっ!」ガチャッ!

2人の男のうちの1人がシャルルのこめかみに拳銃を突きつけながら言った。

「う、動くと……」

ローラ「動くと?」

「……!!」

ローラはアサルトライフルの銃口をスカーに向けていた。1人目の男が構えていたものだ。

ローラ「動くと…どうなるのですか?」

ローラはもう一度尋ねた。

スカー「こんな事をしたらどうなるか…分かっているのかい?」

ローラ「さあ。教えていただけませんか?」

スカー「………」

ローラ「………」

スカー「……」スクッ

スカーは立ち上がった。

ローラ「………」ツカ…ツカ…ツカ…ツカ…

そして一歩ずつローラの方へ近寄ると……


スカー「こんな事をしたらどうなるか…分かっているのかい?」

ローラ「さあ。教えていただけませんか?」

スカー「………」

ローラ「………」

スカー「……」スクッ

スカーは立ち上がった。

スカー「………」ツカ…ツカ…ツカ…ツカ…

そして一歩ずつローラの方へ近寄ると……

スカー「………」スッ

手を差し出した。

ローラ「その手は…?」

スカー「握手だよ。俺は約束は守る男だからね」

ローラ「認めていただけたのですか?」

スカー「これが「手っ取り早い」方法とやらなんだろう?」

ローラ「最も容易かつ、理解していただきやすい方法だと思いまして」

スカー「フフフ、君はとんでもないな」ニッコリ

スカーはニッコリと笑った。

スカー「疑ってすまなかった。…銃を降ろせ。床に転がりたくはないだろう?」

「………」スチャスチャッ…

シャルル「あはは、ヒヤヒヤしたよー」

スカー「とてもそうは見えなかったが?「力」を示す以上に確実な方法はない…話を聞かせてもらおう、ローラ・グラーフ中尉」

ローラ「ふふっ、有難うございます」スッ

ローラ、スカー「……」ギュッ

ローラとスカーは互いの手を握り合った。

-------------------------------------------------


スカー「人払いは済ませたよ。この「部屋」の中にいるのは俺と君たちだけだ」

シャルル「もし僕らがバタフライナイフなんかをポケットに入れてたら?」

スカー「その時は俺の見る目がなかったと言うだけの話だよ」

スカーは当たり前の様に言うと、改めてローラたちの方へ向き直った。

「部屋」には新しいテーブルが置かれていた。

スカー「それじゃ、話とやらを聞かせてもらえるかい?」



○交渉開始
○ローラ:用事
1.物資の取り引き
2.協力の要請
3.支援の申し出
4.情報の交換
5.その他


↓1

今日はここまで

台所事情が厳しいのはどこも同じ
【資金】はとても大切なのです

では
ジオン公国に栄光あれ!!


そりゃこの手の連中は金を掴ませとけば一番手っ取り早いわな

中々突破口が見つからないのう
派手な行動を起こすのにマジで3年くらいかかりそう

>>944
恐らく…と言うか確実に長期にわたる戦いになると予想されます
準備をすることと機会を待つこととタイミングを逃さないことが重要です


それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

○情報の共有


ローラ「有難うございます。では、端的に申し上げさせていただくのです…わたくしたちと情報の共有をしてはいただけませんか?」

スカー「情報の共有?」

シャルル「悪くない話だと思うけど?」

スカー「……確かに悪くない話ではある」

スカーはそう言うと不敵に笑った。

スカー「だからこそ解せない」

ローラ「解せない、と仰られると?」

スカー「うまい話には裏がある。不幸にもこの教訓を知らなかった連中がどうなったか…俺はそれをよく知っている」

シャルル「あはは、やだなー。裏なんてないよ?」

スカー「フフフ、すまない。疑っているワケじゃないんだ。ただ、理由を教えて欲しいんだ。君たちが俺たちなんかと情報を共有したい理由をね」

スカーは笑顔を崩さないまま言った。

スカー「あぶれ者と情報を共有したところで君たちに大したメリットはないはずだが?」



○シャルル:台詞
1.「あまり謙遜しすぎるのはよくないよ?」
2.「やってみなくちゃ分からないじゃないか」
3.「だったら逆に聞かせてもらおうかな」
4.「そんなにぼくらは信用できないかい?」
5.「だ、そーだけど?」



↓1

○「だったら逆に聞かせてもらおうかな」



シャルル「だったら逆に聞かせてもらおうかな」

シャルルもまた笑顔を崩さぬまま言った。

シャルル「きみはぼくらが何のメリットもない取り引きをすると思っているのかな?」

スカー「…………」

シャルル「………」

スカー「…やるね」

シャルル「どーも」

ローラ「貴方方と情報交換を行うことはわたくしたちにとって非常に意味のあることだと考えさせていただいているのですよ」

ローラ「何故なら…この街のことを一番よく知っているのは貴方方なのですから」

スカー「いや、それは少し違う」

ローラ「?」

スカー「俺たちが知っているのはこの街のことだけじゃない」

スカーは両手を広げた。

スカー「あぶれ者ってのは必ずどこの街にもいるからね。どの街にも「友人」がいるんだ、俺たちの「友人」が」

ローラ「つまり、貴方のお耳にはご「友人」たちを通じて様々な話が入られる、と?」

スカー「道端に落ちてる石ころを気にしないように、誰も俺たちのことは気にしない。フフフ…石ころにも耳はあると言うのにね」

シャルル「スカー…あ、スカーさん?」

スカー「スカーでいいよ」

シャルル「じゃ、スカー。この話の流れって期待してもいい流れだよなぬ?」

スカー「俺たちと組むことが嫌じゃないなら」

ローラ「何の成果も出さずに帰らせていただくワケにはいかないのですよ」

シャルル「右に同じく、かな」

スカー「そうか…」チラッ

ファジュン「……!!」ビクッ! コクコク!

スカー「……」チラ

ローラ・シャルル「………」

スカー「はぁ……誓約書でも書いた方がいいかい?」

ローラ「有難うございます」フカブカ…

シャルル・ファジュン「……」フカブカ…

スカー「………」

-------------------------------------------------


シャルル「……と、こんなものかな」

スカー「…驚いたな」

シャルル「何が?」

スカー「包み隠さず話すんだね」

シャルル「包み隠したら情報の共有にならないじゃないか、スカー」

スカー「フフフ…それもそうか」

ローラたちからの話を聞き終えたスカーは笑った。

ローラ「ご満足していただけましたか?」

スカー「これで満足しなければバチが当たると言うものだよ。……さて、次は…」

ローラ「お待ちください」

スカー「……ん?」

ローラはスカーの言葉を途中で止めた。

ローラ「その前に見ていただきたいものがあるのですよ。…ホワン曹長」

ファジュン「は、はいっ…!」

ホワンは背負っていた荷物に手をかけ、開けた。

ファジュン「……これをどうぞ」トサ

そして取り出したものをテーブルの上に置いた。それは数点の資料だった。

スカー「これは?」

ローラ「この街の繁盛されている大型の店舗を所持している企業…その中で会計に不自然な点があるもの…さらにはその中でも連邦が絡んでいると見られる店舗のリストなのですよ」

スカー「……もらってもいいのかい?」

ローラ「その為に作成し、持ってこさせていただいたのですよ」



スカー:情報
↓1(高コンマほど重要な情報入手)

スカー「礼を言わせてもらうよ」

スカーはテーブルの上の資料を見ながら言った。

スカー「そうそう、実は俺は予言が得意なんだよ」

ローラ「そうだったのですか?」

スカー「ああ、試しに一つ予言をしよう。…「1週間後に連邦政府とつるんで私腹を肥やしていた悪徳商人に天罰がくだるだろう」」

ローラ「ふふっ、「予言」を外されたことは?」

スカー「ないよ。俺は「予言」を外したことはない」

スカー「ちなみにアサルトライフルかサブマシンガンがもう少しあれば「予言」がより確実なものになるんだが…」

ローラ「ファジュン曹長」

ファジュン「………」ガシャッ…!!

ファジュンは背負っていた袋を強く揺すった。機械部品が触れ合う音がした」

ローラ「ジオン製のものでよろしければ」

スカー「…1丁幾らだい?」



ローラ:値段提示
↓1

人的資源の確保もまた重要です

それでは本日の投下を開始します
ジーク・ジオン!!

ローラ「お代は結構なのですよ」

ローラは「部屋」の入り口を背に言った。

ローラ「これはわたくしたちから先程の方々へのお見舞いの品、とでも考えていただきたいのです」

スカー「それはそれは…親切にどうも」

ローラ「受けとっていただけますか?」

スカー「ああ」

ローラ「……」ペコリ

ローラは頭を下げた。

スカー「フフフ、君たちのような「客人」は初めてだ」

スカーはローラたちを順に見た。

スカー「「礼節」を弁えている「客人」はね。「礼節」を弁えている「客人」には「礼節」を以って答えなければならない」

スカー「「皆」にも言っておかなければならないね、この「客人」たちに対しては失礼のないように、と」

ローラたちは次からは丸腰でもスカーを訪ねられるだろう。
スカーの言う「皆」は愚かではないからだ。

法のない場所にも「ルール」はある。
そして、ここの「皆」…この街の陰に暮らす「皆」…は「ルール」を守ることの重要性をよく知っていた。

スカー「今度こそ俺の番だね。包み隠さず話させてもらうよ、何が聞きたい?」

ローラ「貴方が知られていること全てを」

ローラは端的に言った。

スカー「フフフ、いいだろう。話が少し長くなるが構わないかい?」

ローラ「ええ」

スカーは口角を上げて笑った。

スカー「必要な情報か不必要な情報か、それはそちらで判断してもらえるかな」

スカーはそう言うと「話」を始めた。

○スカーと協力関係を構築することに成功しました

○スカーの「客人」としての立ち場を手に入れました

○市街地ゲリラ戦に向けた準備を進めることに成功しました
・市街地における協力者の確保)

○情報が入手しやすくなりました

--東南アジア 密林地帯--



カー「…間違いはなかったようだな」

ブラッドハウンドの自席にてギュール中尉は手許のモニターに表示されている様々なデータを一通り見終えると言った。

カー「ジャブローからの「お客さん」たちが言っていた通りだ」

モニターには数字やグラフと言った多種多様なデータが重なり合い表示されていた。

一般の人間にはこれらのデータが何を表しているかも分からないだろう。

だがカーはこれらのデータの一つ一つが何を表しているかを知っていた。

それだけではない、カーには更にそれらのデータたちを総合する能力があった。総合して結論を導き出す能力が。

密林の中に潜む「反体制勢力」との戦いの中で身につけた能力が。

カー「………」ピッ ピッ ピッ ピッ

カーはモニターを操作した。

数秒後モニター画面にはデータに代わり、カーの上官であるダナー少佐の顔が映し出されていた。

ダナー「君からの連絡を待っていたよ、カー中尉」

ダナーは画面越しに言った。


ダナー「結論だけ聞こう、どうだったかね?」

カー「連中の予測通りでした」

ダナー「と、なると…」

カー「ほぼ確実にポイントに目標は存在します」

ダナー「…そうか」

ダナーは画面越しに面白くなさそうな顔をした。

ダナー「君が言うのだから間違いはないのだろうが…」

カー「お気持ちは分かります」

カーも苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

ダナー「「お客様」たちにまた大きな顔をされるのは気に食わないからな…」

ダナーは首を横に振った。

ダナー「…だが、「お客様」たちのおかげでJLAの拠点をまた発見出来たのも事実だ。規模は?」

カー「規模もまた連中の予測通りであると思われます」

ダナー「何から何まで、と言う訳かね」

カー「今から観測データを送信します」ピッ

モニターにデータの送信が開始されたことを示すメッセージが表示された。

「戦場」において情報は重要な意味を持つ。
ましてやそれが拠点に対する攻略作戦発動の始まりを告げる物ともなれば。

○「攻略作戦」が発動されました


--24日目 終了--

--25日目 開始--

☆ステータス
○名前:ローラ・グラーフ
○階級:中尉
○能力値:
[射撃] 10
[格闘] 7
[耐久] 10
[装甲] 8
[操縦] 7
[反応] 6


○所持:
【資金】961-(634+63)=264
【燃料】1413
【資材】300
【弾薬】2299
○協力組織:
・密林区間解放集会(JLA)
【資金】入手まで:1日
・裏社会組織×1
○所持機体数:4+6(+3)=10(+3)
○所持余剰兵装:なし
○特殊所持品:なし


ローラ「そろそろ動きがあってもおかしくない頃合いなのです」


行動
1.出撃
2.特訓
3.改造
4.外出
5.会話
6.開拓
7.その他(選択不可)


↓1

○外出


ローラ「この様な場合は…」


外出先
1.JLA拠点
2.近隣の農村
3.近隣の都市.イ
4.近隣の都市.ロ
5.近隣の密林
6.その他


↓1

○近隣の都市.ロ


ローラ「またしても危険ではあるのですが…」


○外出:同行(複数選択可)

1.ホワン・ファジュン曹長
2.オリビア・コロウィ伍長
3.ウラジミール・ハフマン伍長
4.アンナ・キキヤマ
5.カノン・ロンカイネン少佐
6.カトルーシャ・チュオン
7.アリシア
8.シャルル・マーコット
9.ソリダス


↓1


--格納庫--



ソリダス「ピクニック、ってワケじゃァなさそうだな?」

ソリダスは顎に手を当てながら聞いた。

アンナ「な、何か大事な用……とか…?」

アンナは小さな声で聞いた。

アリシア「………どん……ぱち……?」

アリシアはローラを見つめながら聞いた。

ローラはそれらの質問に対してまとめてこう答えた。

ローラ「遠出をするのに付き合っていただきたいのですよ」

アリシア「とお……で……?」

ローラ「お訪ねさせていただきたい街があるのですよ」

アンナ「え、えっと……」

ローラ「何か?」

アンナ「えっ、あっ……そ、その……」

ソリダス「昨日の今日で、って言いたいんじゃねえのか?」

アンナに加勢をするようにソリダスが言った。

ソリダス「街には連邦の諜報員共が居やがる、中尉さんは昨日そんな場所に言ったばかりだ。しかもそこに行ったのは危ねぇヤツらと会うため、と来たもんだ」

ソリダス「危ねぇヤツら、なんてオレたちが言うのもおかしいが…それは兎も角、今日も街へ出かけるなんて聞かされりゃあ止めたくなるのが人情、ってヤツだろうよ」

ローラ「……そうなのですか?」

アンナ「あっ…え、えっと………」

ローラ「………」

アンナ「…………は、はい……」

ローラ「…成る程」

ローラ「ご心配いただき有難うございます…なのですよ。危険なことはわたくしも承知の上なのですよ」

アリシア「……なら………あえて……?」

ローラ「…ええ」

ローラは瞑目した。

ローラ「されど…なのですよ」

ソリダス「するってぇと?」

ローラ「………」

ローラは目を開いた。



ローラ:目的
1.情報収集のため
2.技術提供のため
3.資金獲得のため
4.反転攻勢のため
5.その他


↓1

○技術提供のため



ローラ「技術提供の為なのですよ」スッ

ローラは一枚の紙切れを取り出した。

ローラ「昨日スカーさんからある方への「紹介状」をいただいたのです」

ローラは紙切れをソリダスの前へとかざした。

ソリダス「…!おいおい…そりゃあ一体…」

ソリダスは「紹介状」に書いてある名前を見て愕然とした。

--東南アジア 都市.ロ 裏路地--



ソリダス「中尉さん、オレは腹は括ったぜ」

ソリダスは重そうな袋を片手に持ちながら言った。

ソリダス「ここまで来ちまったら腹を括るしかねぇからな」

アンナ「わ、わたしも……です……」

アンナがそれに続くように言った。

アンナ「………がんばります」

ローラ「…お二人には期待させていただいているのですよ」

アンナ・ソリダス「………」


ローラ「アリシアさんは……」

アリシア「わかってる……」

ローラ「………」

アリシア「わかってる……よ……」

ローラ「…お願いさせていただくのですよ」

アリシア「………」コクッ


この街の裏路地も薄暗く、荒れていた。
ここも何かが腐敗したような臭いで溢れていた。
ここにも日の光は差し込んではいなかった。

だが、ここはスカーが支配していた裏路地とは違っていた。

不気味なほど静かだと言う点において。

この裏路地は静かだった。物陰に気配もなく、後をつけてくる足音も何もなかった。

ローラ(お話に聞いていた通りの場所
のようなのですよ)

ローラはポツリと呟くと一歩を踏み出した。

暗く静かな…口を開けて獲物を待ち構えているかのような路地の奥へと。

☆残レスが少ない為、このスレはここまでとさせていただきます

○次スレのスレタイは「あるジオン残党軍指揮官の物語・4」とさせていただきます

○前スレと同様に残りのレスには、これから登場するであろう準モブの名前案やシステムの改善案などを書き込んでいただけると大変助かります

○武装組織の名前案などもいただけると助かります。活動思想なども添えていただけるとなお助かります


ではまた次スレにて

CCC(クレイジー・クライム・カンパニー)

名前通りいかれた犯罪者ギルド。ではなく、ジオン残党を含めた犯罪者集団に潜入→連邦警察・連邦軍に情報をリークする半民間企業(ティターンズコソセイギダ)


ビルダーズ

MSで瓦礫撤去、建築補助等を行う売国奴達。『ジオン共和国』に還るまでの間に少しでも『やってしまった事』への償いをと地球復興に手を貸す


RR(ダブルアール)

ランバ・ラルとは特に関係はない。『真実は遍く民衆の元に』という妄執に従いラジオ放送をはじめ広く(?)報道(?)活動をする

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