アンチョビ「これが私の戦車道」 (987)

アンチョビ「まさか、私が戦車道のない高校に転校することになるとはな…」

アンチョビ「…まぁ、あのまま一年間を過ごすよりかはマシ…か」

※このSSでのアンツィオの存在はありません
※みほも大洗にいます
※ペパロニとカルパッチョの二人はいます もちろんこの二人も登場しますのでご期待ください

※百合要素あり 
※オリ展開 独自解釈などが満載なので注意
※キャラ崩壊は…しないように努力します


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469342065


アンチョビ「さて、学校に行こうかね…」

アンチョビ「うーん、焼きたてのパンのいい匂いだ」

・・・・・
???「たかちゃん…また一緒だね」

???「あぁ、そうだな…」

???「よろしくな、ひなちゃん」

アンチョビ「さーて、3年C組の教室は…ここか」

キーンコーンカーンコーン

教師「おはようございます、では授業を始めましょう…」

・・・・・

お昼

アンチョビ「さて、もうお昼か」

アンチョビ(ふぅ、普通科の授業は慣れるのに時間がかかりそうだな…)

生徒A「ぼそぼそ…なんで生徒会が…」

アンチョビ「…?」

杏「…やあっ!」

アンチョビ「…えっと、誰だ?」

杏「生徒会長の角谷杏だよ、まーよろしく!」

アンチョビ「あ、あぁ、私の名前は」

柚子「安斎智代美ですね」

アンチョビ「待て、なぜ、私の名前を知っている?」

桃「少し、話がある」

アンチョビ「……」

杏「必修選択科目なんだけどさー、戦車道を選んでね、よろしく」

アンチョビ「何!?ここは戦車道がない学校はずじゃ!」

千代美じゃなかったっけ?

アンチョビ「何!?ここは戦車道がない学校だったはずだろ!」

桃「今年から復活することになった」

杏「いやー、運命だねぇ」

アンチョビ「必修選択科目は自由に選べるはずだったよな!?」

杏「とにかくよろしくー」

アンチョビ「戦車道の復活か」

アンチョビ「……まさか!」

・・・・・

アンチョビ「おい!みほ!」ガララッ

アンチョビ(…遅かったか…!)

みほ「…………」

>>5
変換ミスです!言うキャラも間違えていたので訂正! ○ 柚子「安斎智代美ですね」 → 桃「安斎智代美だな」

華「あの…貴女は」

沙織「みほのお友達?」

アンチョビ「あぁ、安斎千代美だ」

アンチョビ「みほ、大丈夫か?」

みほ「………あ、安斎さん」

アンチョビ「生徒会から、戦車道をするようにと言われたんだな」

アンチョビ「言われたことは…気にするな、私がなんとかする」

みほ「う、うん…」

アンチョビ「…みほの友達か?」

【あとわかりにくくなるのを防止するため智代美ではなくアンチョビで行きますのでご了承を】

華「ええ、五十鈴華と申します」

沙織「武部沙織だよ…よろしくね」

アンチョビ「…そうか」

アンチョビ「……みほのこと、よろしく頼む」

華「あ、ええと、どちらに行かれるんですか?」

アンチョビ「生徒会室だ」

生徒会室

アンチョビ「失礼する」

桃「どうした」

柚子「さっそく返事?」

アンチョビ「あぁ…」

アンチョビ「……戦車道、やろうじゃないか」

桃「本当か!?」

アンチョビ「だが一つ、約束がある」

アンチョビ「彼女から…」

アンチョビ「西住みほから手を引け!」

杏「…」

アンチョビ「あの子の事情くらいは、もう把握済みなんだろ?」

アンチョビ「必要なのは戦車道の経験者か、それとも指揮官か?」

杏「りょーほー」

アンチョビ「おそらく、この学校には私とみほしか戦車道の経験者はいないはずだ、そうだろ?」

杏「…そうだねぇ」

アンチョビ「なら私でいい、彼女を巻き込む必要はないな」

杏「君はいいのかい?」

アンチョビ「私のことも調べたのか」

杏「まぁねー、大丈夫?」





杏「西住流を裏切ることになるよ?」



アンチョビ「…あぁ」


アンチョビ「破門だろうが絶縁だろうが、ある程度の覚悟はできているつもりだ」


杏「…そう、んじゃ考えとくね、よろしくー」

3日後

アンチョビ(しかし、派手なオリエンテーションだったな)

アンチョビ(何をそんなに急いで…)

アンチョビ「けど、約束はしたし、とりあえずはこれで一安心…か」

桃「普通一課、二年A組西住みほ、普通一課、二年A組西住みほ」

桃「至急生徒会室に来るこ…」

アンチョビ「!?」

アンチョビ「まさか…いや、そんなはずは」

アンチョビ「くそっ!」

バァン!

アンチョビ「おいこら!どういうことだ!約束が違うぞ!」

みほ「あ、安斎さん!?」

アンチョビ「みほ、生徒会の言うことなんて聞くな、今すぐ断れ!」

アンチョビ「で、どういうつもりだ」

アンチョビ「言ったはずだよな!もうみほには近づくなと!」

杏「いやー、んな約束、したっけ?」

アンチョビ「とぼけてんじゃ…」

みほ「待ってください…安斎さん!約束って」

アンチョビ「おい!忘れたならもう一度言うぞ!」

アンチョビ「私が戦車道をやるかわりに、みほに近づくな…そういう約束だったはずだ!!」

みほ「!?」

杏「あー、そうだったね、でも、それに答えたつもりはないなぁ」

アンチョビ「私だけじゃ不満なのか!?」

桃「戦力が多いことに越したことはない」

華「やりたくない人を無理にやらせるつもりなんですか?」

アンチョビ(この二人もみほに付き添ってくれたのか)

杏「んなこと言ってるとあんたたち、この学校にいられなくしちゃうよ?」

沙織「そんな!脅すなんて卑怯よ!」

柚子「会長はいつだって本気だよ、今のうちに謝っておいたほうが」

生徒会とみほの友人の二人が、口論を始める
その間に私は、みほの手を握った

アンチョビ「……行くぞ、みほ」

みほ「えっ??安斎さん!?」

アンチョビ「せっかく友人ができてすぐで悪いが、転校しよう、その方がいい」

みほ「え…」

アンチョビ「どうした?まさか…みほ」

アンチョビ「…迷っているのか?」

みほ「う、うん」

アンチョビ「それなら…みほに任せる…」

アンチョビ「どうしたいかはみほが決めてくれ」

みほ「ええっ!で、でも…」

アンチョビ「やりたいならやりたいでいい」

アンチョビ「やりたくないならやりたくないでいい」

アンチョビ「言っておくが私のことは考えるな、みほのことだけを考えろ」

アンチョビ「どっちを選んでも、私はみほの味方だ」

みほ「…うん、わかった」

・・・・・・

みほ「…あの…私!」

みほ「…………戦車道、やります!」

華・沙織「ええええ!」

柚子「よかった」

桃「ふっ」

アンチョビ「………そうか」

アンチョビ(それが…みほが選んだ道なんだな)

沙織「ほんとうに大丈夫?」

華「無理することはありませんのよ」

みほ「大丈夫です」

みほ「…あの、安斎さん」

アンチョビ「……」

みほ「また、よろしくおねがいします!」

アンチョビ「…あぁ」

華「…あの、あの人は…」

みほ「安斎さんは…私の親友であり…」




みほ「私の師匠でもあるんです」


みほ「私は、あの人に、戦車道を教わった恩人なんです」

沙織「え、ええええええ!?」

華「まぁ…」

夜、アンチョビの家にて

アンチョビ「さて…と」

アンチョビ「まほか?」

まほ「安斎か、どうした?」

アンチョビ「実はな…大洗で戦車道を続けることになった」

まほ「なっ!大洗には、戦車道の教科はなかったはず」

アンチョビ「あぁ、今年から復活することになったそうだ、想定外の出来事だな」

まほ「まさか…」

アンチョビ「あぁ、私だけならまだよかったんだがな」

アンチョビ「……みほも戦車道を始めた」

まほ「な!?それじゃあ、安斎、お前の立場はどうなる?」

アンチョビ「西住家の妹を籠絡して、西住流に反旗を翻す裏切り者…」

アンチョビ「こんなところか?」

まほ「……!」

まほ「…絶縁されるぞ」

アンチョビ「構わないさ、戦車道に関しては家族には関係がない」

アンチョビ「私だけの問題だからな、覚悟はできている」

まほ「…そうか、だが、みほは…」

アンチョビ「これが家元に知られたら…勘当されるかな?」

まほ「十中八九…そうなるな」

まほ「なぜ止めなかった…」

アンチョビ「あの娘が戦車道をやりたいと、そう言ったからだ」

アンチョビ「まぁ、みほのメディアへの露出もないように努力する」

アンチョビ「どこまで隠し通せるかはわからないけど…」

アンチョビ「一応、まほにだけはと思って、伝えておいた」

まほ「…」

まほ「なぜ…なぜ安斎は、そこまでにみほに…」

アンチョビ「言いたいことは終わった…切るぞ」

まほ「…………」

まほ「…安斎…」

アンチョビ(今日から戦車道の授業が始まる…)

アンチョビ(見たところ、生徒会を含めて23人か、あの条件にしては少ないな)

アンチョビ(乗れても精々6台だな…)

アンチョビ(しかし、なんであの生徒達はバレー部のユニフォームを着ているんだ…)

アンチョビ(あと、なんだかさっきから誰かに見られているような…)

「なにこれ」

「ボロボロ」

「ありえねぇッス!」

「侘び寂びで、よろしいんじゃ」

アンチョビ(…まぁ、当然の反応か)

みほ「……装甲も転輪も大丈夫そう、これならいけるかも」

おおー!

アンチョビ「…………」

今日ははここまで
アンチョビのテンションが低いなのは仕様です
タイトルにガルパンって付けておけばよかった…

お待たせしましたー 二話もできたので投下しますね

アンチョビ(さて、やることになったからには、みほのサポートに回るか)

みほ「しかし、これじゃあ戦車が足りない…」

桃「そうだな…あと5両は欲しいな」

杏「じゃあ…皆で戦車探そっか!」

沙織「どういうこと?」

桃「この学校は何年も前に戦車道は廃止になっている」

桃「だが売れ残った戦車がどこかに廃棄されているはずだ」

桃「いや、かならずある」

アンチョビ(売れ残った戦車か…P40とかあればいいけど…)

桃「明日、教官が来るので、今日中に5両を集めるぞ」

アンチョビ「何か手がかりはないのか?」

杏「ない!」

・・・・・・・
沙織「駐車場に戦車はないんだね…」

華「山奥にならあるんじゃないでしょうか」

みほ「じゃあ、山の方をさがしましょうか…安斎さん?」

アンチョビ「みほ、気がついていないのか?」

アンチョビ「誰だ!さっきからこそこそと後ろを見てるのは」

優花里「!」

ペパロニ「!」

優花里「は、はい………2年C組、秋山優花里です!」

ペパロニ「同じく2年C組、ペパロニッス!」

華「よろしくお願いします、五十鈴華です」

沙織「武部沙織だよ!」

みほ「あ…西ず」

優花里「存じあげてます!西住みほ殿に安斎千代美殿、ですね!」

ペパロニ「あの…あたし達、お二方の大ファンなんっスよ!」

ペパロニ「一緒に戦車道ができてすごく嬉しいっス!」

アンチョビ「そ、そうか…」

みほ「よかったら、一緒に探さない?」

優花里「いいんですか!不束者ですが、よろしくお願いします」

ペパロニ「よろしくッス!」

アンチョビ「さて…どこに戦車があるのやら」

華「あら、あっちから匂いが」

ペパロニ「くんくん…確かに匂うっすね!」

華「あら、あなたもですか」

ペパロニ「結構鼻が効くんッス!」

優花里「では、パンツァー・フォー!」

沙織「パンツがアホ!?」

アンチョビ「パンツァー・フォー 戦車前進という意味だ…」

みほ「あ、あははは…」

アンチョビ(そうか、こういう基礎知識も教えこまなきゃいけないな…これは大変そうだ)

ペパロニ「見つけました!38tとCV33ッス!」

桃「片方は豆戦車か、だが、ないよりはマシだな」

桃「ご苦労、運搬は自動車部に依頼するので、引き続き捜索を」

桃「会長、二両見つかりました」

杏「やればできるもんだね」

・・・・・

桃「三突、CV33、89式、M3中戦車リー、そして38tとⅣ号か」

桃「会長、振り分けはどうしましょうか」

杏「見つけたもんが見つけた戦車に乗ればいいんじゃない?」

桃「では、38tは我々が…CV33はどうしましょうか?」

アンチョビ「私が乗ろう、操縦手はペパロニだ」

杏「ほう、面白いね」

杏「でもさ、できれば安斎ちゃんには三突かⅣ号に乗って欲しいなぁ、経験者が豆戦車に乗るのはちょっとね」

アンチョビ「そうだな…じゃあ人員のあいているⅣ号だな」

アンチョビ「ペパロニ」

ペパロニ「なんスか!」

アンチョビ「一人になってしまうが、CV33の運転の練習をしておけ」

アンチョビ「偵察役は必須であり大役だからな」

ペパロニ「了解っス!」

桃「では、このあとは各自の戦車の清掃を行う」

桃「清掃が終わり次第、帰っていいぞ、残りは今日中にすべて自動車部に整備させる」

アンチョビ(自動車部…か)

・・・・・・・・・

華「もう・・・つめたぃいいい」

アンチョビ「ひっ!」

ペパロニ「ちょっとびっくりしたっス!」

夕方

みほ「…」

アンチョビ「……まさか、一緒に戦車道を続けることになるとはな」

みほ「はい、課題は多いですが…」

みほ「安斎さんと一緒なら、大丈夫な気がしてきました」

アンチョビ「そうか…困ったことがあったら、いつでも頼ってくれ」

みほ「はい!」

アンチョビ「そういえば、学園に用事を思い出した」

アンチョビ「それじゃあ、また明日…あ、不審者とかには気をつけ」

沙織「みほ!ここにいたんだ・・・」

みほ「沙織さん、華さん…」

華「安斎さん、とてもいい人なのですね」

みほ「ええ、優しく、まっすぐな人です」

アンチョビ「なっ…///」

優花里「あのっ!?」

優花里「よければ今からちょっと寄り道をしていきませんか」

アンチョビ「あぁ、みほ、それじゃあ」

優花里「安斎さんも一緒に!」

アンチョビ「そ、そうか…それなら」

みほ「安斎さん、用事があるんじゃ?」

アンチョビ「あぁ、それなら…深夜にでも行けばいい」

みほ「・・・?」

アンチョビ「ここは…戦車道ショップか」

優花里「はい!色々と見て回りましょう」

沙織「そういえば戦車道って危ないの?」

優花里「実弾を使いますけど、比較的安全には配慮されてますよ」

アンチョビ「けど、しっかりと安全確認と細かい修理をしないと怪我は起きるぞ!注意しておけ!」

アンチョビ(だから心配なんだよな…生徒会は大丈夫だとか言ってたけど…)

TVアナウンサー「……それでは、昨年のMVPであり、強化指定選手にしていされた」

TVアナウンサー「西住まほ選手にインタビューしました」

アンチョビ「!」

TVアナウンサー「戦車道の勝利の秘訣とはなんですか」

まほ「諦めないこと、そして」

みほ「どんな状況でも逃げ出さないこと…ですね」

アンチョビ「……みほ」

みほ「………」

アンチョビ(まほ、それは私達へのメッセージか?)

沙織「そうだ、これからみほの部屋に行っていい?」

華「私も、ご一緒させてもよろしいでしょうか?」

みほ「うん!いいよ…安斎さんも」

アンチョビ「もちろん付いて行く、優花里、お前もどうだ?」

優花里「はい!ご一緒させていただきます!」

・・・・・・・・・

沙織「安斎さん!料理上手なんですね」

アンチョビ「まぁな、イタリアンが好きでよく作ってたんだ」

華「それでは、よければ、今度ご馳走してくださいますか?」

アンチョビ「あぁ、そのくらいならいつでもやってやるぞ」

沙織「それじゃあ、また明日ー!」



みほ「はーい!」

みほ「……やっぱり転校してきてよかった!」

アンチョビ(…良かったな、みほ、良い友人に恵まれて)

アンチョビ「じゃあ、みほ、また明日」

みほ「うん!」

アンチョビ「……さて、と」

戦車内ガレージ

アンチョビ「…なにぃ!?もう修理が半分以上終わっている!?」

アンチョビ「しかも…終わっている戦車はどれも完璧じゃないか…」

ナカジマ「あぁ、戦車道履修者の方ですか、こんばんはー!」

アンチョビ「こんばんは…自動車部でいいのか?」

ナカジマ「はい!」

アンチョビ「戦車は意外とデリケートだから、気になってたが、これなら大丈夫そうだな」

ツチヤ「難しい部分もあるけど、たのしいよー」

アンチョビ「少し手伝うぞ、構わないか?」

ナカジマ「はい!戦車に詳しい経験者がいると助かります、よろしくお願いします!」

アンチョビ(普通は戦車のどこを触っていいのかすらわからないはず…)

アンチョビ(それをたった半日でこれだけ…すごいな)

ホシノ「ありがとうございます!おかげで5時間ほど休めます」

アンチョビ「あ、あぁ…こっちこそ、わざわざありがとう」

ナカジマ「いえ、また壊したらいつでも相談してください!」

アンチョビ「……あぁ、軽い修理は覚えさせるけどな、頼むことも多くなるだろう」

アンチョビ「…さて、私も帰って寝るか」

・・・・・・・・・
翌日

アンチョビ「寝過ごしたー!」

アンチョビ「やばい!急いで…みほ!なにやってるの!?」

みほ「すみません!この人を運んでて…」

アンチョビ「わかった、付き合う!急ぐぞ!」

麻子「あぁ、そんな…ひっぱらない…で…」

・・・・・・・・

アンチョビ「ギリギリ・・・セーフ・・・」バタリ

みほ「あ、安斎さん!?」

アンチョビ「大丈夫、ちょっと疲れただけか…」

そど子「冷泉さん!安斎さんと西住さんに感謝するのね!」

麻子「……」


麻子「…いつか借りは返す」

沙織「教官もおそーい、焦らすなんて大人のテクニックだよね」

アンチョビ「あれか…あの登場は…」

柚子「学園長の車が…!」

杏「あー、やっちったねー」

アンチョビ「来たな…」

蝶野「蝶野亜美よ!」

蝶野「よろしくね!戦車道は初めての人が多いと聞いていますが、一緒に頑張りましょ!」

蝶野「あら、西住師範のお嬢様じゃないですか、お姉様も元気?」

みほ「・・・あ、はい」

アンチョビ「いきなりですまないが、きょうはどのような演習をする?」

蝶野「あら、貴女は…安斎さん!なんで貴女もこんなところに…」

アンチョビ「質問の内容に答えて欲しい」

蝶野「……そうね、今日は実践的な練習、CV33以外の5両で練習試合よ!」

蝶野「役割を決めて、指定の場所まで移動してね」

柚子「い、いきなり試合なんて大丈夫ですか」

蝶野「大丈夫よ!戦車なんてばーっとうごかしてダーッと」

アンチョビ(あぁ、この人はこんな感じだったな)

蝶野「ルールは簡単、最後まで残ってたチームの勝ちよ!」

蝶野「はい、皆速く乗り込んで!」

みほ「安斎さん…」

アンチョビ「みほ、私達のチーム以外のチームに操縦法を教えるから、少し待っててくれ」

アンチョビ「その間に、役割決めと運転の仕方は教えておいてくれ」

みほ「う、うん」
・・・・・
優季「どーやって動かすのこれ」

桂利奈「知ってそうな友達に聞いてみよっか」

アンチョビ「いいや、私が教える…」

梓「安斎さん!」

アンチョビ「いいか?基本は車と一緒だ」

アンチョビ「エンジンを掛け、ギアを入れて、アクセル踏めばすすみ、ブレーキを踏めば止まる」

アンチョビ「ただ、ハンドルはないから気をつけろ」

桂利奈「ギアってどれー?」

アンチョビ「そこからか・・・ちょっと待ってろ!」

・・・・

桂利奈「やったー!動いたー!」

梓「ありがとうございましたー!」

アンチョビ「さて他のチームは…大丈夫そうだな」

アンチョビ「よし、待たせて悪かった」

ペパロニ「あのー、あたしどうしましょ」

アンチョビ「そうだな…」

アンチョビ「走らせながら周りの戦車を見ておけ、良い勉強になるはずだ」

ペパロニ「了解っス!!」

アンチョビ「みほ、戦車の動かし方は教えたな!」

みほ「うん」

優花里「じゃあ、速くエンジンを掛け直してください!」

華「はい」

優花里「ヒャッホオオオオオオ!やっぱり最高だぜぇえええ!」

アンチョビ(パンツァー・ハイ…)

みほ「安斎さんは通信手をお願いします」

アンチョビ「わかった…ってなんでみほが装填手なんだ」

みほ「くじ引きで決まって…」

アンチョビ「……みほ、一応聞いておくが、砲弾は持てるか?」

みほ「はい、大丈夫です」

沙織「それじゃあ…パンツァー・フォー!」

蝶野「皆、スタート位置についたわね!」

蝶野「戦車道は礼に始まり礼に終わるの…礼!」

一同「よろしくお願いします」

優花里「いよいよ試合ですね!とりあえず撃ってみます?」

アンチョビ「闇雲に撃っても当たらない、狙いを決めよう」

沙織「ねぇ、真っ先に生徒会を潰さない?」

アンチョビ「悪くない判断だが、どうしてだ?」

沙織「教官が男の人じゃなかった!」

アンチョビ「………」

沙織「で、生徒会のいる方向はどっち?」

アンチョビ「あぁ、地図と運行しそうな方向から察するに…」

ドォン

アンチョビ(随分と速いな…)

典子「まずはⅣ号を叩く」

エルヴィン「まずはバレー部と協力してⅣ号だ、秘密協定は締結済み」

アンチョビ(共同で狙ってきているな、動きも狙いも悪くない、本当に初心者か?!)

沙織「こわぁい!逃げよう!」

アンチョビ「落ち着け!相手も初心者だ、装填には時間がかかるはず」

アンチョビ「後泣くんじゃない!落ち着いて、ゆっくりと深呼吸だ!」

アンチョビ(よし、この調子なら何とか逃げれそうだが…橋が気になるな…)

アンチョビ(ん・・・前!)

アンチョビ「おい!止まれ!前に人が居る!」

みほ「危ない!」

麻子「……」

今日はここまでになります
投稿速度ですが一週間に2話分投下できれば速いほうだと思ってください
ひなちゃんが空気ですが次の3~4話あたりでガッツリ出す予定です
なので本編ではない話もちょくちょく出てきますのでご了承を

三話できたんで投下していきまーす

アンチョビ「おいとまれ!」

華「は、はい!」

麻子「…」

アンチョビ「大丈夫か」

沙織「あれ、麻子じゃん!何やってるの…授業中だよ!」

麻子「沙織か…」

ドォン!

みほ「あ、危ないから中にはいってください」

アンチョビ「そうは言いたいが定員オーバーだ!」

アンチョビ「ええい無理矢理押し込むか!」

ペパロニ「安斎さーん!」

アンチョビ「ペパロニ!ちょうど良い!」

ペパロニ「乗っていきます?」

アンチョビ「あぁ」

アンチョビ「みほ、この先の橋は渡ろうとするな!橋の向こうでも、有効射程には入っている!」

みほ「はい、わかりまし」

ガァン!

沙織「ひぃ!?」

アンチョビ「悪い、すぐに離れる!」

アンチョビ「ペパロニ!出してくれ」

ペパロニ「はい!」

麻子「……空気が薄い…」

みほ「朝つらそうだったもんね」

沙織「低血圧だから朝弱くて…そのせいで遅くなったんだね」

みほ「それで朝あんなに辛そうだったんだ」

ドォン!

沙織「あぁ、もうやだー!みほ、どうしよー!」

みほ「橋の手前まで行ってください、迎え撃ちましょう」

華「りょ、了解で」

ドゴーン!

沙織「きゃああ!」

みほ「おちついt・・・はっ、華さん?!」

華「……」

優花里「操縦手、失神!行動不能!」

みほ「そんな…」

みほ「…安斎さんはCVに乗っちゃったし…操縦は苦手だけど私がやるしか」

麻子「借りを返す時が来たようだな」

ギャルギャルギャル…!

沙織「ま、麻子!?」

麻子「私がやろう」

優花里「運転できたんですか?」

麻子「今覚えた」

優花里「いまぁ!?」

沙織「さすが学年主席!」

・・・・・・・・・

アンチョビ「止めてくれ…」

ペパロニ「安斎さん、どうしたんスか?」

アンチョビ「Ⅳ号が止まった…何かあったのか?」

アンチョビ「このままじゃただの的だぞ」

アンチョビ「いや、動き出した…」

アンチョビ「…あれは明らかに初心者の動きじゃない、みほか?」

アンチョビ「いや、みほは装填手のままか…だとすると…」

アンチョビ「何にせよ、面白くなってきたじゃないか」

・・・・・・・

みほ(……よし、ここでなら…)

みほ「秋山さん!砲塔を回転させて!」

優花里「了解であります!」

みほ「まずは三突を叩きます…」

みほ「発射用意!」

みほ「………撃て!」

ドォォォン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

華「違うんですそんな活け方…んはっ!?」

みほ「華さん、大丈夫ですか」

華「はい、すみません…しかし、今のは…」

みほ「こちらの砲撃です、秋山さん、次行きます」

優花里「なんか…じんじんします…あ、はい!」

沙織「何…今の…すごい」

麻子「おー」

みほ「今度は89式」

優花里「はい!」

典子「狙ってくるぞ!フォーメーションB!!」

みほ「撃て!」

バァン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

典子「まともにアタック食らったー!」

沙織「は、橋の向こうからなにか来るよ!」

桃「ふっふふ、ここがお前らの死に場所だ!」

みほ「撃て!」

バァン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

華「…なんだか…気持いいぃ…」

桃「やられた…」

柚子「桃ちゃんここで外す?」

桃「桃ちゃんって呼ぶなー!」

梓「やっぱり経験者がいるだけで違うんだ!逃げよ逃げよ!」

あずさ「そうしよそうしよ!」

桂利奈「ちょっと!なんかハマって…動かな…」

バキィン!! カッ シュポッ

蝶野「試合終了、Ⅳ号チームの勝利!」

アンチョビ「………」

ペパロニ「何のメモを取ってるんスか?」

アンチョビ「全チームの行動の把握とその動きについて、気になった部分をまとめているんだ」

ペパロニ「どれどれ、見せてもらって…え!?こんなにいっぱいッスか!?」

アンチョビ「あぁ、細かい所までは見きれてないからもっと多いぞ」

アンチョビ「特に課題が多そうなのは1年チームだな」

アンチョビ「まぁ初めてでここまで動かせるだけですごいんだが」

アンチョビ「…まずは基礎の砲撃と走行訓練だな…」

アンチョビ「試合は終わった、私達も帰るぞ」

ペパロニ「はい!」


・・・・・・・・・

温泉

華「最初はどうなるかと思ったけど、すごくワクワクしました」

優花里「はい!大変充実しました!」

沙織「けど、車長はやっぱみほがやってよね!」

華「私達では、戦車のことよくわかりませんし」

優花里「西住殿は頼りになりますし!」

みほ「私が!?そ、そんな!わ、私なんて…全然」

アンチョビ「良いんじゃないか、みほが車長のほうが皆安心するだろう」

みほ「あ、安斎さん…」

華「よろしくお願いします!」

沙織「よろしく!」

優花里「よろしくお願いいたします」

みほ「……は、はい!こちらこそ!よろしく!お願いします!」

アンチョビ「決まりだな」

アンチョビ(本当に、いい友達を持てたな)

みほ「さて、じゃあ残りは…」

沙織「みほ!私はなにがいいかな?」

みほ「誰とでも仲良くなれるから通信手とかかな」

沙織「わかった、頑張るね!」

華「あ、あの!私!砲手をやりたいんです…」

華「なんか砲撃が癖になっちゃって、それに、強い自分になれそうな気がして…」

みほ「じゃあ五十鈴さんが砲手で…」

優花里「それじゃあ、私が装填手をやります」

みほ「あとは操縦手は……安斎さん…?」

アンチョビ「なぁ、私が離れてから一度Ⅳ号が止まった時、そこから操縦を行っていたのは誰だ?」

アンチョビ「明らかに動きが手慣れた戦車乗りのソレだったぞ」

みほ「…えっと、それは」

麻子「………」

沙織「麻子、操縦手お願い!」

麻子「もう書道を選択している」

沙織「遅刻ばっかりで単位足りてないじゃん!」

麻子「ぐっ!?」

沙織「このままじゃ留年だよ!」

麻子「……わかった、やろう、戦車道」

優花里「決まりですね」

みほ「でも、安斎さんは…」

アンチョビ「みほ、私のことは気にするな」

アンチョビ「とはいったものの、どうするか…」

カルパッチョ「あら…貴女は…」

アンチョビ「あぁ、三突に乗ってた」

カルパッチョ「通信手のカルパッチョです」

アンチョビ「三突も定員オーバーだったな…確か歴史が好きな人達の集まりだっけ?」

カルパッチョ「はい…もっとも、私はちょっと違いますが」

アンチョビ「どういうこと?」

カルパッチョ「そのグループの一人が、私の幼なじみなんです」

アンチョビ「なるほど、そういうことか、じゃあ、私が入り込む理由はないな」

カルパッチョ「すみません…」

アンチョビ「となると…」

桃「なに!?38tの砲手をするだと!?」

アンチョビ「今空いているのがそこしかないからな、もっとも私はCV33でも構わないけど」

杏「んー、三突かⅣ号じゃだめ?」

アンチョビ「すまないが、両方共もういっぱいだ、私の入り込む余地はない」

杏「そっか、なら…安斎ちゃんにはCV33に乗ってほしいなー」

杏「言ってたよね?偵察役も重要だって、それに動ける戦車も増やしておきたいし…」

アンチョビ「なるほど…わかった」

杏「ほいじゃよろしくー」

アンチョビ「ペパロニ」

ペパロニ「なんスか?」

アンチョビ「予定より速いけど、私もこの戦車に乗り込むことになった」

アンチョビ「よろしく頼むぞ!」

ペパロニ「はい!よろしくお願いするッス!」

翌日

アンチョビ「な・・・なななな」

アンチョビ「なんだこれぇーーー!!?」

ペパロニ「あー、なんか昨日塗装とか色々と自動車部が手伝ってましたけど、こういうことだったんですね」

優花里「あー!38tが!三突が!M3が89式がなんか別のものにー!」

優花里「あんまりですううう!」

沙織「私達も色塗り替えればよかった!」

みほ「…ふっ、ふふふふっ」

優花里「西住殿…」

みほ「戦車をこんな風にするなんて、考えられないけど、なんか楽しいね」

みほ「戦車で楽しいなんて思ったの、久しぶり」

アンチョビ「…………」

アンチョビ「じゃあ、今日は走行訓練を始める!全員戦車に乗れ!」

梓「安斎さんなんかかっこいいです!」

優季「軍服が似合ってます~」
・・・・・・・・

ダージリン「大洗女子学園…戦車道を復活なされたんですね、おめでとうございます」

ダージリン「結構ですわ」

ダージリン「受けた勝負は逃げませんもの」

・・・・・・・・

数日後

アンチョビ(ここ数日、色々と教えこんだけど)

アンチョビ(こいつら、まるでスポンジみたいだな)

アンチョビ(受けたアドバイスを吸収し見事に活かせている)

アンチョビ(みんなセンスもあるし、やりがいがある)

桃「えー、急な話になってすまないが」

桃「今度、聖グロリアーナ女学院と練習試合をすることになった」

アンチョビ「はぁ!?」

桃「試合は次の日曜日のお昼、当日は朝の6時に集合」

麻子「!?」

アンチョビ「ちょっと待て!なんでそんな強豪と試合をするんだ!」

桃「会長の命令だ」

杏「いやー、やっぱりやるなら強いところがいいじゃん?」

アンチョビ「それはそうだが…」

沙織「グロリアーナ…?」

優花里「聖グロリアーナは全国大会で準優勝したこともある強豪です」

華「準優勝…」

沙織「えー大丈夫なの!?」

桃「各隊長は明日の夕方に作戦会議を行うので出席するよう…以上!」

桃「以上が、私の戦略だ、なにか意見は」

アンチョビ「……」

アンチョビ(…その作戦自体は悪くはない)

アンチョビ(だが…)

みほ「………」

杏「安斎ちゃん、どーかしたー?」

アンチョビ「…ちょっといいか?」

杏「いいよ、いってみー?」

アンチョビ「…グロリアーナもこちらが待ちぶせをしてくることは想定済みのはずだ」

アンチョビ「このフィールドで私達が有利に立てる数少ないポイントだからな」

アンチョビ「それに、この作戦だけで向こうの戦車を全て殲滅出来るとは思えない」

アンチョビ「その後のバックアップも、しっかり考えなくてはならん」

アンチョビ「最悪だと逆包囲の可能性もある」

杏「あー、確かに」

おおー!

桃「黙れ!私の意見に口を挟むな、そんなことを言うならお前が隊長をやれ!」

アンチョビ「……だが、悪くない作戦なのは間違いない」

アンチョビ「戦車の性能で不利な以上、作戦勝ちしか勝利の道はないからな」

桃「…そ、そうだよな!」

杏「でもさー、隊長は安斎ちゃんがやってよ、安斎ちゃんが指揮とって!」

アンチョビ「…いや、隊長をやるならみほだろう」

みほ「ふぇえ!?な、なんで!?」

アンチョビ「みほも多分、私と同じことを考えていたはずだ、そうだよな」

みほ「…………は、はい」

アンチョビ「なら、戦車の性能のいいⅣ号に乗っているみほのほうが適任だ」

アンチョビ「豆戦車に乗っている隊長なんて聞いたことがない」

アンチョビ「みほが隊長、私は副隊長になって、みほをサポートする」

アンチョビ「それでいいか?」

杏「異議なーし、かしまもいいよな」

桃「…わかった、隊長が西住、副隊長が安斎、これで行こう」

杏「頑張ってよ!勝ったら干し芋三日分だから」

アンチョビ「負けたら?」

杏「大納涼祭りであんこう踊りをやってもらおうかな」

梓「ええー!あの踊りを!?」

カエサル「なん…だと…」

アンチョビ「そんなに酷いのか…わかった、ベストを尽くそう」

みほ「は…はい!」

・・・・・・・・
試合前日の夕方

みほ「……安斎さん」

アンチョビ「みほ、どうした」

みほ「やっぱり…変わってください、私に隊長なんて…」

アンチョビ「安心しろ、みほにならできる」

みほ「でも…安斎さんのほうがきっといい指揮を」

アンチョビ「…」ナデナデ

みほ「あっ…」

アンチョビ「隊長が弱気でどうする…」

みほ「…はい」

みほ(あぁ、そうだった、久しぶりだ、この感覚は…)

みほ(私がいつも弱気になった時、お母さんは私を怒鳴っていた)

みほ(そんなんじゃダメだ、そんなことでは西住流の名に傷がつくと)

みほ(でも、安斎さんは、私を怒鳴ったことはほとんどなかった…私が弱気なときはいつも)

みほ(こうして、落ち着くまでずっと頭を撫でてくれたんだ…)

みほ「安斎さん…大丈夫です、私…頑張ります」

アンチョビ「よかった…」

カエサル「隊長!副隊長ー!」

アンチョビ「ん?確か三突の…何があった!」

カエサル「ひなちゃんが…ひなちゃんが!」

アンチョビ「倒れた!?…わかった、みほ、行くぞ」

みほ「はい!」

カエサル「ひなちゃん、熱がでてて…」

おりょう「脚気か!?」

エルヴィン「ペストか!?」

左衛門佐「疫病か!?」

アンチョビ「いやどう見ても風邪だろ」

「「「「それだ!」」」」

アンチョビ「ふざけてる場合か、試合は明日なんだぞ!」

カエサル「しかし、ひなちゃんは私たちのチームの通信手を…」

みほ「当日は4人で、車長が通信手と兼任でいく?」

エルヴィン「いや、できれば安斎が車長をやって欲しい、通信手は私がやる」

アンチョビ「私がか?」

エルヴィン「あぁ、黒森峰の風神とよばれし」

アンチョビ「わかった」

アンチョビ「三突の車長をやろう」

アンチョビ「だから…その話はそれまでにしてくれ」

エルヴィン「……すまない」

みほ「…」

カルパッチョ「ごめんなさい…私のせいで…ゴホッゴホッ」

みほ「いや、気にしないで、ゆっくりと休んでください」

カルパッチョ「は、はい…」

アンチョビ「とりあえず、車長として一つ聞きたいんだが」

おりょう「何ぜよ?」

アンチョビ「あの旗を外さないか、三突の車高の低さを」

「「「「駄目だ!」」」」

アンチョビ「そ…そうか」

アンチョビ(大丈夫かなぁ…)

桃「今日はこちらの突然の申し出を聞き入れてくださって感謝する」

ダージリン「いえ、こちらこそ本番前の調整にはいいと思ったので…」

ダージリン「しかし一両減ったとききましたが」

アンチョビ「あぁ、欠員が出てな、すまないが5対5で頼めないだろうか」

ダージリン「かしこまりました…それにしても、個性的な戦車ですわね…」

アンチョビ「悪い、あまり気にしないでくれ…」

ダージリン「ですが、私たちはどんな相手でも全力を尽くしますわ、お互い、頑張りましょ?」

ダージリン「…あら、貴女は…まさか」

アンチョビ「人違いだ…よろしく頼む」

ダージリン「…………」

アンチョビ「ペパロニ、悪いが38tの装填手を頼む」

ペパロニ「了解っス!」

審判「それではこれより聖グロリアーナ女学院対大洗女子学園の試合を始める!一同、礼!」

アンチョビ「みほ、落ち着いて、いつも通りにいけ」

みほ「…はい!」

審判「試合開始!」

みほ「パンツァー・フォー!」

今日はここまで
次回は木曜辺りに投下出来ると思います
今回のSSではアンツィオがいないので全国大会の組み合わせが変わりますのでご了承ください

エルヴィンがチョビを呼び捨てにしてるのがちょっと。

普段の三凸は歴女4人とヒナちゃんで運用してるって事でOKですか?

>>97
あ~呼称についてはミスです、今後は気をつけますねすみませんでした

はい!三突はヒナちゃんと歴女4人で運用しています

× エルヴィン「いや、できれば安斎が車長をやって欲しい、通信手は私がやる」
○ エルヴィン「いや、できれば副隊長が車長をやって欲しい、通信手は私がやる」
誤字脱字やミスがあるかもしれませんが温かい目で見てください…

みほが黒森峰に残ってアンチョビだけ大洗に行くというのも考えたんですけど
ありのほうがいいかなぁと思いみほも大洗に行くことになりました

後、本編と全く同じ展開になる…とは行かないと思います
それだと本編にアンツィオ組が増えただけのイージーモードになっちゃいますからね

特に決勝戦とアンツィオがいない二回戦はかなり変わると思います

あと劇場版は多分やりません
大学選抜戦は内容がほとんど変わらないと思われるので…大洗・知波単VSプラウダ・聖グロのエキシビションの方はやるかも…

ではこれから4話投下しまーす
2回戦の相手はオリジナルじゃない…とだけはいっておきます 既存の高校のどれかです

優花里「いよいよ始まりますね」

みほ「まず我々が偵察に向かいますので100mほど前進してそこで停車してください」

杏「なんか作戦名ないのー?」

みほ「……そうですね、こそこそ作戦です、こそこそ隠れて、こそこそ倒していきましょう」

アンチョビ(相変わらず作戦名は、可愛らしい名前なんだな)
・・・・・・・・・・
みほ「マチルダⅡ4両、チャーチル1両前進中」

優花里「さすが綺麗な隊列を組んでますね」

みほ「うん、あれだけの速度であの隊列を維持するなんてすごい」

優花里「こちらの徹甲弾ですと、正面装甲は抜けませんね」

みほ「そこは…戦術と腕かな」

優花里「…はい!」

みほ「では私達が先行して引きつけますので、みなさんは指定の位置についていてください」

アンチョビ「了解!さぁ、いくぞ」

おりょう「あぁ…安斎副隊長…この名前はダメぜよ」

エルヴィン「そうか、ソウルネームを決めなければいけないな」

アンチョビ「ソウルネーム?」

カエサル「魂の名前だ」

カエサル「そうだな…何がいい?」

アンチョビ「今はそんなものより大事なことが…」

エルヴィン・おりょう・カエサル・左衛門佐「「「「ない!」」」」

アンチョビ「そ、そうか……それじゃあ、指定の場所についたら考えよう」

エルヴィン「了解!」

エルヴィン「さて、指定の場所についたな」

カエサル「それでは、あとはⅣ号を待つだけだな」

おりょう「それでソウルネームについてだが…どうするぜよ?」

エルヴィン「ここに来る前にいいのを1つ思いついた、副隊長はよくペパロニと一緒にいたよな?」

アンチョビ「あぁ、練習中に懐かれてしまってな」

左衛門佐「そして今日、カルパッチョの代わりを務めることになった」

おりょう「二人共…パスタに関係のある名前ぜよ…」

エルヴィン「アンチョビというのはどうだろう?」

アンチョビ「アンチョビ~?」

「「「それだ!」」」

桃「おい!Ⅳ号が来たぞ!配置に付け!」

アンチョビ「あぁ、もうアンチョビでもなんでもいい!行くぞ!」

左衛門佐「出陣だ!」

梓「き、緊張してきた…」

アンチョビ「M3、もし怖いと思ったら外に出ず戦車の中にいろ!」

アンチョビ「戦車の中の方がカーボンがある分安全なはずだ」

梓「りょ、了解です!みんないい?」

「「「「はーい!」」」

左衛門佐「で、副隊長、どこを狙えばいい?」

アンチョビ「よし!履帯を狙え、相手の足を崩すぞ」

左衛門佐「承知!」

桃「撃て!うてぇー!」

アンチョビ「おい!味方を撃ってどうする!待ち伏せがバレたじゃないか!」

アンチョビ(まさか…トリガーハッピーか!?)

アンチョビ「相手は構わず向かってきてる…」

アンチョビ「逆包囲を狙ってきているぞ!迎え撃て!」

エルヴィン「M3リーが戦闘不能…38tが履帯を外したか……カエサル、装填急げ!」

カエサル「わかっている!」

アンチョビ(とりあえず、あいつらが外に逃げるっていう最悪の状態は防げたか…)

アンチョビ(結構あるんだよな…戦車を破棄して外に逃げるって…)

アンチョビ(他の子たちは肝が座ってるみたいだが…覚悟ができてない子がいるのはしょうがない)

エルヴィン「…このままじゃジリ貧になるな、アンチョビ副隊長…どうする?」

桃「無事な車両はとことん打ち返せー!」

アンチョビ(38tはあの調子か…こりゃ、次の課題は決まりだな…)

アンチョビ「だが、このままでは終われない…終わらせないぞ!」

エルヴィン「で、どういう作戦を…?」

アンチョビ「……あぁ、みほ、第二プランだ!

みほ「はい!」

アンチョビ「おりょう、Ⅳ号に続け!」

おりょう「了解ぜよ!」

アンチョビ「M3!全員いるな?」

「「「はい!」」」

アンチョビ「安全を確認したら外に出て市街地を見てみろ…!きっといい勉強になるはずだ!」

アンチョビ「総員、Ⅳ号に付いて行くように市街地に迎え!」

「「「はい!」」」

みほ「もっとこそこそ作戦を開始します!」

アンチョビ「反撃の時間といこうじゃないか!」

町の通り

エルヴィン「ここでいいのか…?」

アンチョビ「あぁ、おそらく相手はここを通るはず…」

アンチョビ「この場所なら相手はこっちがみえないはずだ」

アンチョビ「いいか、相手が通り過ぎた、その瞬間を狙え」

左衛門佐「御意!」

カエサル「…来たぞ!」

アンチョビ「0距離だ!抜ける!」

アンチョビ「撃てぇ!」

ドォォン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

アンチョビ「よし!」

左衛門佐「やったぁ!」

エルヴィン「よし!」

アンチョビ「みほ、こちら三突一両撃破した、警戒しながら次の場所に移る!」

カエサル・エルヴィン「「はっはっはっは」」

アンチョビ「慢心するな、数はまだ私達が不利だ、このままいくぞ!」

エルヴィン「りょ、了解!」

おりょう「でも…旗はどうするぜよ!」

アンチョビ「………」

アンチョビ「…すまないが……」

アンチョビ「市街地戦だとこの旗は相手にとって目印になる可能性が高い…」

アンチョビ「横から狙われたら三突だとひとたまりもなくやられる…」

左衛門佐「くっ………」

おりょう「そう言われたなら…仕方がないぜよ…」

エルヴィン「今の車長は…アンチョビ殿だからな…従うしかあるまい」

カエサル「わかった…旗は置いていこう、このまま次のポイントに…って敵戦車が!?」

アンチョビ「何!?路地に逃げ込め!」

・・・・・・

アンチョビ「危なかったな、三突の車高の低さをうまく活かせてよかった…」

エルヴィン(もし、あのまま旗をつけていたら…やられていた…か)

エルヴィン「で、どうすればいい?」

アンチョビ(残っているのは私達とⅣ号だけ…出来る限り速めに倒して合流をしておきたい…)

アンチョビ「隠れる…ポイントには向かわない」

エルヴィン「それでは…」

アンチョビ「あぁ、回り込んで戦うぞ、有効射程はこっちのほうが長いからな!」

左衛門佐「承知!」

カエサル「わかった!」

おりょう「いくぜよ!」

エルヴィン「了解!」

アンチョビ「行くぞ!」

おりょう「うおおおお!」

アンチョビ「撃てぇ!」

ドォン!

アンチョビ「外れた!どうする!?もっと近づくか!」

左衛門佐「そうしてくれると助かる!」

アンチョビ(安易に敵の射程に入るのは避けたいが…もう時間がない、いつまでⅣ号が持つか…)

アンチョビ「…なら…」

アンチョビ「今から敵の射程に潜り込む!撃ってくるぞ…覚悟を決めろ!」

カエサル「よし・・・装填完了!」

左衛門佐「この距離なら行けるぞ!」

アンチョビ「あぁ…今だ!撃てぇ!」


ドォォォン!ドォン!



 カッ シュポッ


 カッ シュポッ



アンチョビ「ぐっ、相打ちか…」

アンチョビ「みほ!三突は撃破されたがマチルダを2両撃破した…後は頼んだぞ!」

みほ「はい!」

アンチョビ「…済まない、私の責任だ、あそこでもっと冷静に立ちまわってさえいれば、撃破はされなかったかもしれない」

カエサル「いや、アンチョビ副隊長、貴女のおかげで我々は素晴らしい戦いが出来た、感謝する」

カエサル「…旗はもう、取り外さないといけないな」

アンチョビ「…いいのか?」

エルヴィン「あぁ、もしあの旗があったら隠れていた時に私たちはやられていただろう…」

左衛門佐「私は、もっと遠距離からの狙撃術を習得しなければいけないな…」

おりょう「試合の終わった後で良ければ、悪かった所をまとめて教えてほしいぜよ」

カエサル「やれることはやったはずだ、後は仲間たちを信じよう」

アンチョビ「……そう、だな!」

アンチョビ(…少し変な奴らだと思っていたが…いい奴らじゃないか)

アンチョビ「負け…か」

アンチョビ(まぁ今の戦力でグロリアーナ相手に残り1両までもっていけたのは…よくやったほうか…)

ダージリン「ありがとうございました、いい試合でしたわ、貴女が隊長さん?」

アンチョビ「いや、私は副隊長だ、三突に乗っていた」

ダージリン「まぁ、ではあのⅣ号は…」

アンチョビ「私より優秀な隊長が乗っている」

ダージリン「そう、ですか…」

アンチョビ「……」

ダージリン「貴女のこと、思い出しましたわ」

ダージリン「でも確か貴女は黒森峰の…」

アンチョビ「その話はよしてくれ…」

ダージリン「あら、これは、失礼いたしました」

杏「いやー、負けちゃったね」

アンチョビ「そういえば、負けたら、あんこう踊りだったな」

杏「まー、こういうのは連帯責任ってことで」

・・・・・・・・・・・

アンチョビ「何だこの踊りはー!」

ペパロニ「いやー楽しいッスね!」

アンチョビ(みほ、大丈夫かな…)

みほ「sdkんちあおkか、w…!!」

アンチョビ(あ、混乱してる、ネットに動画が上がらなきゃいいけど…)

アンチョビ(まぁもし上がっても…あの二人は見ないか)

燃やして焦がしてゆーらーゆらー

・・・・・・・・・

アンチョビ「…二度と踊りたくないな…」

カエサル「アンチョビ副隊長!」

アンチョビ「お、どうした?って三突から降りたのにその名前続いているんだな…」

左衛門佐「自由時間中にカルパッチョ殿のお見舞いに参ろうと思うのだが、どうだろうか?」

アンチョビ「おぉ!それはいいな、付き合うぞ!」

エルヴィン「副隊長……隊長のことはいいのか?」

アンチョビ「あぁ」

沙織「みほー、自由時間どこに行こうか!」

みほ「えっと…」

華「とりあえずどこかご飯を食べに行きましょうか」

アンチョビ(きっと、あの子たちなら大丈夫だろう…)

アンチョビ「…さぁ、行こう!」

カルパッチョ「たかちゃん、みんな、ありがとう…」

カルパッチョ「副隊長、苦労を掛けました…」

カエサル「だいぶ良くなったみたいだな…本調子になるまでゆっくり休んでくれ」

カルパッチョ「たかちゃん…ありがとう…///」

エルヴィン「これからは、副隊長抜きになる」

左衛門佐「今度は、我々五人で戦果を収めるぞ!」

おりょう「そのために、残りの自由時間は帰って練習ぜよ!」

カエサル「妙案だな…副隊長は大丈夫か?」

アンチョビ「いいだろう、付き合うぞ」

学校

アンチョビ「さて、そうはいったけど戦車の修理に時間がかかりそうだな…どうしたものか」

梓「あの…安斎副隊長…」

アンチョビ「…どうした?」

梓「あの…私達…何も出来ず…みなさんの足を引っ張ってしまい、すみませんでした!」

アンチョビ「別にいいさ、むしろここまで戦えたのが不思議なくらいだ 気にしていない」

あや「あの、私達、次までにもっと上手くなりたいです、副隊長、色々と教えて下さい!」

優季「先輩たち、かっこよかったです!」

あゆみ「次は私も」

桂利奈「一生懸命頑張ります!」

「だから…」

「「「「今後もご指導、よろしくお願いします!」」」」

アンチョビ「わかった、私はそういう精神は大好きだ…」

アンチョビ「だが、意気だけが良くてもダメだぞ」

アンチョビ「そこまで言うのなら、今度の試合、私に成長したという姿をきちっと見せてみろ!」

「「「「「はい!」」」」」

アンチョビ「よし戦車は壊れているから、今日は講習だな、行くぞ!」

「「「「「はい!」」」」」

アンチョビ(皆、とても前向きだな…落ち込むものも居ると思ったが…)

アンチョビ(この調子で行けば全国大会も…もしかしたら)



杏「これからは…作戦は西住ちゃんと安斎ちゃんに任せるね」

桃「なっ!?」

杏「んでこれ、三突とⅣ号の人達にって」

・・・・・
ダージリン「今日はありがとう」

ダージリン「貴女達との試合、とても楽しかったわ」

ダージリン「また公式戦で戦いましょう」
・・・・・

優花里「すごいです!聖グロリアーナは好敵手と認めた相手にしか紅茶を送らないとか!」

優花里「昨日の敵は今日の友ですね!」

エルヴィン「今日の夜は茶会だな」

左衛門佐「できれば緑茶がよかった…」

杏「公式戦はかたないとねー」

みほ「はい、次は勝ちたいです」

沙織「公式戦?」

優花里「戦車道の…全国大会です!」

・・・・・・・

全国大会抽選会場

アンチョビ「………」

数日前

杏「んで抽選だれいくー?」

アンチョビ「私が行こう」

杏「んじゃチョビ子ね」

アンチョビ「ちょっと待て、なんでその名前を知っている」

杏「練習してた時にちょくちょく聞いてたから」

アンチョビ「って、その呼び名はなんだ!」

杏「別にいいじゃん、ちょびー、で、本当にいいの?」

アンチョビ「何がだ…」


杏「全国の戦車乗りの目の前に姿を晒すことになるよ?」

アンチョビ「構わない、戦車道を再びやると決めた時から…覚悟はできている」

杏「んじゃよろしくー」
・・・・・・・・
アンチョビ(まほや家元は…見ているかな?)

アンチョビ(……………)

「次、大洗女子学園!」

アンチョビ「………」

あ、あれって…黒森峰の…!?

風神…転校したって噂は本当だったんだ!

でも彼女って確か西住流の門下生なんじゃ…

もし黒森峰と戦うことになったりでもしたら…

ガヤガヤ…

アンチョビ「……」

「大洗女子学園、8番」

アンチョビ「……」

アンチョビ「相手はサンダース大附属…」

アンチョビ「…いきなり強豪が相手か…」

アンチョビ「…!」

まほ「………………」

アンチョビ「…まほ」

戦車喫茶

アンチョビ「悪いな、初戦から4強と当たることになってしまった」

沙織「4強?」

アンチョビ「私達が初戦で当たるサンダース大付属、この前戦った聖グロリアーナ、プラウダ、黒森峰」

アンチョビ「この4校が常にトップを争っていたことから4強と言われるようになった」

華「なるほど…」

優花里「サンダースはすごくリッチな学校で大量の戦車を保有している学校です」

アンチョビ「だが、1回戦で使える戦車は10両までだ…それにこの大会はフラッグ戦のルールを採用している」

沙織「フラッグ戦?」

みほ「相手のフラッグ車を撃破したら勝ちになるの」

アンチョビ「まぁ当然、向こうもフラッグ車を守ったり、こっちのフラッグ車を狙ってくるわけだが…」


エリカ「あら?副隊長…」

アンチョビ「……?」

みほ「あ…」

エリカ「あぁ…元でしたか…」

アンチョビ「逸見…」

エリカ「あら……裏切り者の副隊長も…ご一緒でしたか」

アンチョビ「久しぶりの再開だってのに手厳しいなぁ」

エリカ「貴女のせいで…隊長がどれほど…」ブツブツ…

まほ「エリカ…どうし…!」

アンチョビ「久しぶりだな…まほ」

まほ「…みほ……安、斎…」

今回はここまで 次回は速くて日曜日の夜になると思います

誤字訂正
×アンチョビ「久しぶりの再開だってのに手厳しいなぁ」
○アンチョビ「久しぶりの再会だってのに手厳しいなぁ」

あと黒森峰は副隊長が二つあったということになっています 
ここらへんのことはサンダース付属戦が終わったら詳しく語ることになると思います

よし!じゃあ続き、一気にサンダース戦終わりまで投下しまーす

みほ「お姉…ちゃん」

まほ「まだ戦車道をやっているとは思わなかった…」

みほ「…」

優花里「お言葉ですが、あの試合のみほさんの判断は、間違ってませんでした!」

エリカ「部外者は口を挟まないで頂戴…」

まほ「……」

エリカ「……」

エリカ「隊長、行きましょう」

まほ「あ、あぁ…」

エリカ「一回戦は、サンダースと当たるんでしょう?」

エリカ「無様な戦い方をして、西住流の名を汚さないことね」

沙織「何よその言い方!」

華「あまりにも失礼じゃ…!」

エリカ「貴女達こそ、戦車道に対して失礼じゃない?」

エリカ「無名校のくせに…」

アンチョビ「出場することに意義があると、私は考えているがな、今のままでは門が狭くなるだけだ」

エリカ「…ふん、頑張ってね」

まほ「…安斎…」

まほ「……一つだけいいか?」

アンチョビ「…なんだ?」

まほ「……私は…」

エリカ「隊長!」

まほ「…あ、あぁ、済まない…また、今度話そう…」

沙織「何よあの人!試合になったら絶対負けないんだから」

華「嫌な感じですわ」

優花里「あの…今の黒森峰は去年の準優勝校ですよ、それまでは9連覇してて…」

沙織「え”っ!?そ、そんなに強いの!?」

優花里「はい…特に、今年3年生になる世代は歴代でも最高と言われているほどのチームでして…1年の時に」

アンチョビ「あくまで、私がいた頃の話だけどな、今どうなっているかはしらない」

優花里「……安斎殿…」

アンチョビ「……二人が怒るのも仕方がないさ…」

アンチョビ「それほどのことを、私はしてしまったからな」

みほ「……」

アンチョビ「湿っぽい空気にして悪かった」

アンチョビ「さぁケーキを食べようか…今日は私のおごりだ」

麻子「もう2つ食べてもいいか」

アンチョビ「好きなだけ食え!」

エリカ「隊長…元副隊長のことは気になさらずに」

エリカ「貴女は、西住流を背負っていく戦車乗りなんですからね」

まほ「あ、あぁ…そうだな」

エリカ「……」

エリカ(…あの日から、隊長の笑顔を私は見たことがない)

エリカ(安斎元副隊長が大洗に行ってしまった…あの日から)

エリカ「………」

エリカ(もし決勝まで上がってきたら…叩き潰す…)

アンチョビ「………」

みほ「…安斎さん」

アンチョビ「みほ、お前は気にするな」

アンチョビ「…あの試合は、私が全て悪かったんだ」

優花里「おふたりとも…ここにいましたか」

アンチョビ「あぁ」

優花里「全国大会…出場出来るだけで、私は嬉しいです」

優花里「他の学校の試合も見れますし、大切なのはベストをつくすことです」

優花里「もし負けても」

杏「それじゃこまるんだよねー」

桃「絶対に勝て!」

桃「我々はどうしても勝たなければならないんだ」

柚子「そうなんです、だって負けたら私達…」

杏「しーっ」

杏「まぁ、すべては二人に掛かってるから、頑張ってね」

アンチョビ「……」

アンチョビ「しかし、編成がわかればなんとかなるが…ファイアフライは出てくるかな」

みほ「どうでしょう…初戦だから温存すると思いますが…」

優花里「………」

・・・・翌日

アンチョビ「よし!練習は終わりだ…しかし秋山はどこだ」

みほ「心配だね…家に行ってみようか」

アンチョビ「あぁ」

華「私達も行きましょう!」

沙織「うん!」

麻子「おー」

秋山家

秋山父「あら、貴方達は…」

みほ「私達、秋山さんの友達で…」

秋山父「と、友達ぃ!?あ、上がってください」

秋山母「まぁ、あの子にも…」

秋山母「もしかして、戦車道の人たち?」

みほ「は、はい」

秋山母「皆さんのこと、優花里からよく聞いてますよ…あの娘のこと、よろしくお願いします」

アンチョビ「いい家族だな…」

華「そうですね…」

優花里「あれ?みなさんなんでうちに」

みほ「あ、優花里さん…心配したんですよ」

アンチョビ「練習をサボるとはいい度胸だな…」

優花里「す、すみません!」

沙織「ってなんで玄関から入らないの?」

優花里「この格好だと両親が心配すると思って」

麻子「なるほど、で、どうしたんだ?」

優花里「はい!ちょうど良かったです」

優花里「ぜひ、見ていただきたいものがあるんです!」

アンチョビ「な…これって…サンダースの学園艦じゃないか!」

沙織「ええ!?」

アンチョビ「これ…どうやって撮影したんだ」

優花里「はい!コンビニの輸送船に乗り込んでから制服に着替えたんです!」

アンチョビ「……ルール上問題はない…だがな」

アンチョビ「今後はこういうことはやるなよ、もしお前に何かあったら…」

優花里「…ご、ごめんなさい、ご心配をお掛けしました!」

アンチョビ「…けど、よくやってくれた」

優花里「あ、ありがとうございます!」

アンチョビ「さて、見てみようじゃないか…偵察の成果を…」

アンチョビ「なるほど…」

沙織「最後、潜入してるのバレちゃったんだよね?」

優花里「申し訳ございません…」

華「編成を変えてくるってことはあるんじゃないでしょうか」

アンチョビ「真っ向勝負、フェアプレイで戦うのが今のサンダースの流儀だ」

アンチョビ「多分、編成は変えてこないだろう」

アンチョビ「これで…かなり戦略を立てやすくなったな」

みほ「はい…じゃあこれからみんなで作戦会議をしましょうか!」

「おー!」

試合当日

アンチョビ「よし!準備いいかー?」

「「「大丈夫でーす!」」」

アンチョビ「ペパロニ、大丈夫か?」

ペパロニ「大丈夫っス!CV33!いつでもオーケーっス!」

ケイ「ハーイ!オットボール三等軍曹!!」

優花里「わぁ!?」

アンチョビ「サンダースの隊長か…」

優花里「あ、あの…この前は、その…」

ケイ「また今度遊びに来てね!!ウチはいつでもオープンだからね!!」

優花里「は、はい!ありがとうございます!」

ケイ「いい試合をしましょう!それじゃあ!」

沙織「隊長さん、いい人そうだね…」

エリカ「もうすぐ始まりますね」

まほ「あぁ…」

エリカ「どう思いますか?隊長」

エリカ「戦車の質も量もサンダースが圧倒しています、流石に厳しいのでは?」

まほ「何が起こるかがわからないのが戦車道だ」

まほ「互いの作戦次第で戦況はいくらでも変わる」

エリカ「す、すみません…」

まほ(彼女が負ける姿を…私は見に来たわけではない)

まほ(…さて、どう戦う?)

審判「これより!大洗女子学園対サンダース大附属の試合を始めます!」

審判「試合…開始!」

みほ「パンツァー・フォー!」

ケイ「GO AHEAD!」

みほ「アヒルさんチームは右側、ハムスターさんチームは左側のほうを偵察してください」

みほ「我々はカメさんチームを守りながら森の中を真っすぐ進みます」

アンチョビ「ハムスター、了解!」

典子「了解!」

桃「あのチーム名、なんとかならなかったのか?」

杏「可愛らしいからいいじゃない」

アンチョビ「さぁ、ペパロニ…行くぞ!」

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「さて……敵は…っと」

アンチョビ「……って!前にいきなり3両来てる!」

アンチョビ「こうた・・・後ろからも3両だと!?」

アンチョビ「こちらハムスター!シャーマン6両に囲まれた!」

みほ「ええっ?!」

アンチョビ「なんとか逃げ出すけどそっちから援軍を送ってくれ!」

エリカ「豆戦車1両にシャーマン6両!?)

エリカ「数で戦うといっても…あまりにも多すぎでは!?」

まほ(私も真っ先に偵察役である安斎を潰しに行く)

まほ(それはわかるが…)

まほ(だが、なぜ安斎の位置をあぁも簡単に…)

アンチョビ「狙いは私か!?豆戦車じゃ偵察が精々だぞ!」

アンチョビ「…しかしこうもピンポイントで……まさか!」

アンチョビ(通信傍受機…!)

アンチョビ「………やっぱりか!」

アンチョビ「…しかし、どうする…あいつらに伝える方法…」

ドォォン!

アンチョビ「とにかく今は合流して抜け出さないと…ペパロニ、おもいっきり飛ばせ!」

ペパロニ「了解っス!」

みほ「囲まれた!」

みほ「これで全10両中9両投入か…」

華「フラッグ車以外全車攻めの態勢ですか…」

優花里「あまりにも集中し過ぎでは…」

アンチョビ「こちらハムスター!もうすぐ合流する」

アンチョビ「けどシャーマン6両に集中砲火されてる!いつまで持つか…」

みほ「こちらも追われています…止まるよりまっすぐ突き進みましょう!」

アンチョビ「了解!」

みほ「あひるさんチームも、このまま全速力で進んでください」

典子「はい!」

・・・・・・・
アンチョビ「ふぅ、なんとか抜けて…森までこれたが…」

アンチョビ「ペパロニ、よくやってくれた」

みほ「はい、一時はどうなるかと…しかしなんだか私達の動きを読めてるみたいで…」

アンチョビ「それなんだがな…みほ…上を見てみろ」

みほ「うえ……あ!」

みほ「無線傍受機…!」

アンチョビ「フェアプレイが聞いて呆れるな…反則スレスレの行為だ」

みほ「…確かにルールブックには書かれていませんが…このままじゃ…!」

みほ「!・・・それなら!」

アンチョビ・みほ「「これを利用してフラッグ車をおびき出せば」」

みほ「…安斎さんも同じことを」

アンチョビ「ふっ…やることは…決まったな…!」

みほ「武部さん、各車両への本当の通信は今後、メールで連絡してください」

沙織「わかった!」


みほ(それでは、こっそり作戦を開始します!)

みほ【ジャンクションに隠れて待ち構えましょう!】

アリサ(敵はジャンクションね…)

アリサ「敵はジャンクションよ!囮を北上させて!左右から包囲!」

ケイ「オッケー!」

・・・・・・・・

みほ【囲まれた!前者全車後退!38tはC1024地点に移動してください!】

アリサ(フラッグ車ね…もらった!)

アンチョビ「………」

ハムスターさんチーム 安斎より

こちら敵フラッグ車を発見
これから気づかれないようにゆっくりと追跡を行う
おそらくフラッグ車はこのまま安全であると思われる南西地点に向かっているはずだ
カバは所定の位置で待ち伏せ、あんこうはとうさぎは強襲の用意、フラッグ車のカメは安全な地点に退避
アヒルは囮役として逃げたあとはフラッグ車の護衛を行うように

ペパロニ「姐さんメール打つのめっちゃ速いっすね」

アンチョビ「まぁ…ちょっとな」

アンチョビ(黒森峰時代に散々質問攻めにあったからな…なれてしまった…)

・・・・・・・

【こちら包囲部隊!誰もいません!】

【偵察してくださった安斎さんのおかげで助かりました…】

【この敵車両数ならなんとかできそうです】

【全車両、集まってください、このままファイアフライを叩いて追ってくる車両も撃破しましょう!】

アリサ「なんですってぇ!?」

アリサ「…でも、勝負に出たようね!」

アリサ「全車両が攻めこみに来た今がチャンスです!こちらも全車両で迎え撃ちましょう!」

ケイ「OK!……」

ケイ「ねぇアリサ…なんでそこまでわかっちゃうの?」

アリサ「女の勘です」

ケイ「アハハッ!いいわね!そういうの」

アリサ「…はい」

アリサ(すみません…でも貴女を勝たせるためには…)

アンチョビ「さて…そろそろか」

アンチョビ(敵は9両動いているということはフラッグ車は当然丸裸…)

アンチョビ(…勝負の時間はあっても5分~10分…その間に…)

アンチョビ(フラッグ車を撃破する)

アンチョビ(フラッグ車の護衛はないってビデオ明言してたけど…本当だったとは…)

アンチョビ(通信に夢中で何も警戒してないじゃないか)

こちら あんこう いつでもいけるよ

こちら うさぎ おっけーです

アンチョビ「…よし!」

アンチョビ「…ペパロニ、行くぞ!作戦開始!」

【こちら殲滅部隊…戦車の影も形もありません!逃げられました!】

【ファイヤフライ!誰も居ないぞ!】

アリサ「誰もいない!?そんな……」

アリサ「まさか…」

サンダース生徒A「ジーザス!敵発見!後ろから来ます!CV33です!」

アリサ「たかが豆戦車…ほっときなさ…」

サンダース生徒B「側面からⅣ号とM3リーも一斉に来ました!」

アリサ「な、なんですってぇ!?後退後退!逃げるわよ!」

アリサ「こちらフラッグ車!完全に動きを読まれました!応援をもとみます!」

ケイ「WHY!?い、今すぐ向かうわ…」

ケイ「……どういうことよ!どういうことなのよ!?」

アリサ「おそらく無線傍受を使っていたのを読まれて……ハメられました!」

ケイ「…バッカモーン!」

アリサ「申し訳ありません…」

ケイ「戦いはフェアプレイでっていつも言ってるでしょ!」

ケイ「急いで向かうからとっとと逃げ続けなさい!」

アンチョビ「いいか!当てさえすればこちらの勝ちだ…しっかりと狙っていけ!」

華「はい!」

・・・・・・・
まほ「…決まったな」

エリカ「こんなことになるなんて…」
・・・・・・・
アリサ「どうして…どうして!?」

アンチョビ「おっと!そっちには進まないでほしいねぇ!」

アンチョビ「スパーラ!」

アリサ「なっ!?そんな機銃あたってもたいしたことないわ!撃ちなさい!」

アンチョビ「おっと!よし…こっちを向いたな…」

アンチョビ「いいか、聞こえているだろうから言ってやる」

アリサ「!」

アンチョビ「偵察や情報を纏めるときの大切な言葉をな…」

ダージリン「あらら、決まりですね」

オレンジペコ「逃走先に三突が」

ダージリン「完全に情報負けですわね…」

オレンジペコ「でも、どうして…最初のほうは全ての采配が的中していたのに…なんでこんなガタガタに…」

ダージリン「こんな言葉を知っているかしら?」



アンチョビ・ダージリン「百聞は一見にしかず…!」

アリサ「なっ…!?」

アンチョビ「もしかして、騙されやすいだろ?」

アリサ「……撃てぇ!撃てぇ!」

左衛門佐「この距離なら…前にアンチョビさんに教わった長距離狙撃で…」

アリサ「え!?後方から三突!?砲塔回しなさ」

エルヴィン「撃てぇー!!!」

ドォン!

……ガゴォン!! カッ シュポッ

審判「サンダース大附属…フラッグ車、走行不能!」

審判「試合終了!大洗女子学園の勝利!」

ケイ「……あっちゃー」

ケイ「もう少しだったのになー」

みほ(後方からシャーマンが来ていた…危なかったぁ…)

まほ「…」

エリカ「まさか…敵車両を一両も撃破せずに勝つなんて…」

まほ「…流石だな、安斎、みほ」

エリカ「………」
・・・・・・・
ケイ「貴女がキャプテン?」

みほ「あっ…はい…」

ケイ「盗み聞きなんてつまらないことをしちゃって悪かったわね…」

アンチョビ「……」

ケイ「…完敗よ…見事な作戦だったわ…」

アンチョビ「ま、普通に来られてたら、どうなっていたかわからないがな」

ケイ「でも……勝ったのは貴方達よ」

みほ「…あ、ありがとうございます!」

アンチョビ「しかし…どういう教育をしてるんだ」

ケイ「ごめんなさい…いつも言ってるんだけどね…」

ケイ「何か私達にできることないかしら、償わせてもらうわ」

アンチョビ「そうだな…」

アンチョビ「それじゃあ…今度大洗に来ないか?」

ケイ「WHY?」

アンチョビ「合同練習と練習試合に付き合ってくれ」

アンチョビ「多分消化不良な部員も沢山いるだろ?」

アンチョビ「お互いほとんど戦車にダメージがないし、悪くない提案だと思うが…どうだ?」

ケイ「いいわね!是非、喜んで参加させてもらうわ!」

ケイ「……………」

ケイ「……反省会するから」

アリサ「」

ナオミ「あーあ、出番なしかぁ…」

ケイ「それとね…」

ケイ「戦車もほとんど壊れてないからってことで近日中に大洗と練習を行うことになったわ」

ケイ「日程が決まったら、今度大洗に行きましょ!」

ケイ「ナオミ、練習試合ではおもいっきり暴れてやりなさい」

ナオミ「イエス、マム!」

ケイ「次は…フェアプレイでね!」

アリサ「はっ…はい!」

ダージリン「お見事ですわね…」

オレンジペコ「…はい」

ダージリン「さて、偵察も終わりましたし…二回戦の準備でもしましょうか」

ダージリン「安斎さん、みほさん」

二回戦 大洗女子学園 VS 聖グロリアーナ女学院

ダージリン「こうも速く再戦の機会に巡り会えるなんて…」

ダージリン「運命の赤い糸でも…結ばれているのかしら」

沙織「さて、私達も帰ろ!特大のパフェでも食べに」

prrrrrrrr

麻子「…知らない番号」

麻子「…え」

アンチョビ「どうした?」

麻子「おばぁが倒れた」

沙織「えええ!?」

みほ「そんなっ…」

麻子「行かなきゃ…」

沙織「でも大洗に行くのには今日の夜…」

麻子「じゃあ泳いで…」

まほ「私達の乗ってきたヘリを使って」

アンチョビ「まほ…」

エリカ「この子達にヘリを貸すなんて」

まほ「これも戦車道よ」

まほ「…エリカ、操縦は頼んだぞ」

エリカ「…わかりました」

みほ「…お姉ちゃん…ありがとう」

まほ「…………」

アンチョビ「…?どうかしたか?」

まほ「後で少し話がある、電話にはいつ出れる?」

アンチョビ「そうだな…夕方の6時頃でいいか?」

まほ「あぁ、わかった…」

・・・・・・・
その日の夜……

ピンポーン

アンチョビ「おっ…来たな…」

アンチョビ「ようこそ、さぁ、入りなよ」

まほ「お邪魔する…」

今日はここまで
なんと二回戦の相手はグロリアーナです 果たしてみほ達は勝てるのか
次回は木曜から日曜のどこかで投下できたらなと考えています
サンダースとの練習の話も入れていくつもりです

思ったより今日かけたんで更新します
チョビが後半戦に乗る戦車は強めの戦車になります(作中だと最高クラスもあるかも?)
ちなみにドイツ戦車です

アンチョビ「急に泊まると聞いてびっくりしたぞ、晩飯は何がいい?」

まほ「好きにしてくれ」

アンチョビ「わかった…少し待ってろ」

まほ「いい忘れていた…一回戦…おめでとう」

アンチョビ「あぁ、ありがとう」

まほ「随分と時間がかかったな」

アンチョビ「…どうだ?」

まほ「…カレーか」

まほ「……覚えていたんだな、私の好きなもの」

アンチョビ「あぁ、私特製のカレーだ、味わって食えよ!」

まほ「…いただきます」

アンチョビ「で、泊まっていくんだったな、布団を用意しとくから今のうちにお風呂に入っておけ」

アンチョビ「パジャマはあるが下着とかはサイズがあわないから今日のうちに洗って乾かしておこう」

まほ「…助かる」

アンチョビ「いいっていいって、これくらいはね」

アンチョビ「…もしかしたら、こうやって過ごせるのは…今日が最後になるかもしれないしな…」

まほ「!」

アンチョビ「…」

まほ「………」

まほ「なぁ…安斎」

アンチョビ「どうした?思いつめたような顔をして…まほらしくな」

まほ「お前に、伝えたい事がある」

アンチョビ「…………何だ?」

まほ「安斎…黒森峰に…戻ってこないか?」

アンチョビ「……」

まほ「副隊長と機動部隊隊長の席は…まだ空けてある」

アンチョビ「風神隊は…解散したんじゃなかったのか?」

まほ「確かにそうだ…だが、お前が戻ってきたら再結成を行うつもりだ」

まほ「私だけじゃない…安斎の帰りを待っている生徒は沢山いる」

まほ「家元や他の生徒には私が説得する」

まほ「今からでも…遅くはないはずだ」

まほ「みほはもう大丈夫だろう?なら…もう安斎がみほを」

アンチョビ「まほ…悪いが私には無理だ」

まほ「……どうしてだ」

アンチョビ「………」

アンチョビ「もし今の私が黒森峰に戻ってきても…ろくな事にはならない」

まほ「…そんなことはない、もうあの時のような事は起きない、起こさせない」

アンチョビ「今の私は、あの時の、ただ勝利を追い求めていた私じゃない」

まほ「……そうか」

アンチョビ「……」

まほ「………」

アンチョビ「…風呂にでも入ってこい」

まほ「……あぁ」

その後…帰るまで私達はのんびりとすごした…

何をするわけでもなく、何かを話し合うわけでもなく…ただ…二人で…

それは…ちょっとだけ…居心地が悪かった

翌日朝

まほ「……世話になったな」

アンチョビ「エリカのやつにはちゃんと泊まることを伝えたのか?」

まほ「地元のホテルに泊まった…と言っておいた」

アンチョビ「……そうか」

まほ「……」

まほ「安斎…」

アンチョビ「どうした?」



まほ「大洗は…楽しいか?」

アンチョビ「…あぁ、最初はどうなるかと思ったけど、いいやつらばっかりだよ」

アンチョビ「最初は、みほが変わるいいきっかけになってくれればと思ってたんだが…」

アンチョビ「いつの間にかは…私もあいつらのことが好きになっていた」

まほ「黒森峰…よりもか?」

アンチョビ「…………あぁ」

まほ「………」

まほ「……そうか…でも」

アンチョビ「悪いが…何を言われようと、私は黒森峰に戻る気はない」

まほ「!」

アンチョビ「昨日も言ったがあの時の私には、戻れないだろうしな…」

アンチョビ「私は、みほや、大洗の仲間たちと優勝を目指す」

アンチョビ「……すまないな、まほ」

アンチョビ「お前に責任を押し付けて…逃げるようなことをしてしまった」

アンチョビ「隊の再編成とかも……すごく大変だっただろう」

まほ「……」

アンチョビ「そして、逃げた私が、大洗でのんきに戦車道を続けているんだもんな…」

アンチョビ「恨むなら…恨んでくれても構わない…」

まほ「…違う!私は恨んでなどいない!それに…安斎も逃げてなんていな」

アンチョビ「……………これで最後だ…」



まほ「・・・え?」


アンチョビ「この大会を最後に…私は戦車道の世界から…」


アンチョビ「姿を消すつもりだ」

まほ「・・・・・・え?」

アンチョビ「みほにはもう、信頼できる友や仲間がいる…」

アンチョビ「来年に私が居なくなっても、何も問題はない」

アンチョビ「私の意志は…あの娘がしっかりと受け継いでくれる」

アンチョビ「あの子ならきっと、素晴らしい戦車道を見つけるはずだ」

まほ「そんな…!」

アンチョビ「西住流を敵に回してまで受け入れる大学がいくつあるか…プロも私の実力では…」

アンチョビ「私はもう十分だ、十分すぎるほど…」

まほ「安斎!」

まほ「それは…それだけはダメだ!」ギュッ

アンチョビ「まほ…」

まほ「一緒のチームにならなくても構わない!」

まほ「西住流のことを忘れてもいい!」

まほ「…他の学校でも、プロチームでも、社会人でも…なんでもいい!」

まほ「だから…だから…」

まほ「何があっても…戦車道だけは続けてくれ…」

まほ「それだけは…約束してくれ…」

アンチョビ「まほ……」





……………………すまない



まほ「…………」

まほ「…………携帯…」

まほ「…エリカか……迎えに来てくれ…」

エリカ「た、隊長!どうかされましたか!?声…」

まほ「…速く…」

エリカ「わかりました!すぐに向かいます!」

まほ「……………」

まほ「…あん…ざい…」

エリカ「!」

エリカ「隊長…まさか元副隊長のところに…!」

まほ「………」

エリカ「……ギリッ」

聖グロリアーナ女学院 ダージリンの部屋

ダージリン「さて…ペコ、今回の相手、どう思う?」

オレンジペコ「やっぱり中核は安斎さんでしょうか、一回戦の戦法は見事でした」

ダージリン「いいえ、彼女はあくまでサポート役よ」

ダージリン「…西住みほ…」

ダージリン「そしてそれに追従するように動く仲間たち…」

ダージリン「あの集団の指揮と連携力は目を見張るものがあるわ」

オレンジペコ「では…どうなさるおつもりで…」

ダージリン「みほさんも、どんな経緯があれ結局西住の子」

ダージリン「彼女の采配や指揮は西住流の一つの発展形にちかいわ」

ダージリン「黒森峰での対策法と同じ戦法を取りましょう」

ダージリン「高い連携力を持っているなら…」

ダージリン「その連携を破綻させれば…怖いものはない」

ダージリン「ローズヒップ」

ローズヒップ「お呼びですか!ダージリン様!」バァーン!

ダージリン「クルセイダー隊を3両出しますわ…思い切り暴れなさい」

ローズヒップ「わかりましたわ!」

アンチョビ「………………」

アンチョビ「……さて…試合まで2週間か」

アンチョビ(しかし…今回は相手が悪すぎる…)

アンチョビ(…やっぱり、行くしかないか)

アンチョビ「……悪い、みほ、2日ほど練習に来れなくなった」

アンチョビ「…ちょっと、次の試合のために…やることがあってな」

アンチョビ「あぁ、皆を見ておいて欲しい、次のグロリアーナ戦」

アンチョビ「このまま戦えば99% 私達が負ける」

アンチョビ「どこまで私に出来るかはわからないが…」

アンチョビ「やれるだけのことはやるつもりだ」

アンチョビ「どこに行くかって…?」

アンチョビ「まぁそれは内緒だ、帰ってきたら教えてやる」

アンチョビ「麻子には、お見舞いに同行が出来ないとだけ伝えてくれ、終わったら私もお見舞いに向かう」

アンチョビ「……ここだな」

アンチョビ「大学選抜…島田流の後継者が率いるチームが試合を行っているのは…」

アンチョビ(おそらく、次の試合…グロリアーナはうちの連携を潰しに来る)

アンチョビ(みほの采配とは…相性が悪くなる…ならば)

アンチョビ「新しい何かを見つけるには…これしかない!」

アンチョビ「…始まった!」

アンチョビ「…」

アンチョビ(言葉が見つからない…)

アンチョビ(序盤の消耗戦から…中盤の包囲戦)

アンチョビ(特に終盤、センチュリオンが出てからの強襲戦は、私が次にやりたいことそのものじゃないか)

アンチョビ(変幻自在のニンジャ殺法…これなら…)

アンチョビ(これなら…グロリアーナにも通用する!)

千代「大会で忙しい時期のはずなのに…随分と余裕なのですね」

アンチョビ「わぁあ!?」

千代「あら、ごめんなさい、急に声をかけてしまって…」

アンチョビ「島田流の…家元!?」

アンチョビ(なんで私なんかに声を!?)

千代「初めまして…安斎千代美さん…」

アンチョビ「え?どうして私の名前を」

千代「高校一年生の時のあの戦いで、貴女のことを知りました」

千代「で…西住流の手先がなぜ…」

アンチョビ「あ、ぜ、ぜひ戦術の参考にしようと…」

千代「………ほう」

アンチョビ「え、えっと!!私はもう、西住流の門下生ではないです」

千代「まぁ!貴女のような優秀な戦車乗りが、破門されたのですか?」

アンチョビ「まぁ、色々と事情がありまして…」

千代「そうですか…そうでしたか…」

千代「……どうでしたか?うちの戦いは」

アンチョビ「…」

アンチョビ「…すごいですね、戦術のレベルも、組員の練度も連携も桁が違う」

アンチョビ「特に、あの隊長車のセンチュリオンはその中でも別格です」

アンチョビ「…たった一両で戦況をひっくり返す力を持っています」

千代「……」

アンチョビ「どうしました?」

千代「あなた…西住流は破門になったんですよね?」

アンチョビ「破門状は来てないけど…まぁ、いずれはそうなるはずです」

千代「……そう」

千代「…………なら、ウチに来ません?」

本日はここまで
今回は間の話が多く試合まで結構長くなりますのでご了承ください…

では続き投下していきまーす

アンチョビ「ええ?!」

千代「来年、大学に入学してからで構いません、きっと安斎さんなら島田流に適応できると思います…」

千代「大学選抜は島田流のチームです、西住流の跡取りはおそらく今年から発足するプロチームに入るでしょうから、西住流の影響もないでしょう」

アンチョビ「……そのお言葉は嬉しいです…ですが…」

アンチョビ「この大会を最後に…私は戦車道を辞めるつもりなんです…」

千代「あら、勿体無い…」

アンチョビ「すみません、けど、もう決めたことなので…」

千代「……わかりました、でも…」

愛里寿「お母様、そちらの人は?」

千代「…あぁ、愛里寿…黒森峰の風神よ」

愛里寿「風神…貴女が…」

アンチョビ「大学選抜の隊長の天才、島田愛里寿…」

アンチョビ「いいものを見せてもらった……それでは、これで失礼します」

千代「ええ…最後に…」

千代「島田流はいつでも貴女を歓迎します、お考えが変わりましたら、連絡をください」

アンチョビ「わかりました……考えておきます」

アンチョビ「それと…今の私は黒森峰にはいません…」

アンチョビ「私の今の学校は、大洗女子学園です」

千代「…大洗…たしかあの学校は…」

アンチョビ「ただいまー」

みほ「あ、安斎さん、おかえりなさい」

優花里「安斎殿、どこに行ってたんですか?」

アンチョビ「…みほ」

みほ「…?」

アンチョビ「次の試合の指揮…私にやらせてくれ」

アンチョビ「グロリアーナを倒す秘策を見つけた」

アンチョビ「まず、向こうはこちらの得意とする戦いを知っている」

アンチョビ「そして、その戦いに持ち込んで来ようとするのを読んでいる」

アンチョビ「おそらく、私達を散り散りにさせて連携が取れなくなったところでじっくりと各個撃破…といったところか」

アンチョビ「私達は戦車の数、質のどちらでも不利なことを考えると…」

アンチョビ「今のままでは間違いなく私達の戦列は崩壊する」

みほ「…はい、でも、どうしたらいいのか…」

アンチョビ「なら…その読み通りにする」

アンチョビ「今回は…相手の土俵で戦うのさ」

・・・・・・・・・・・・

作戦説明中…

アンチョビ「以上が私の作戦だ、どうだ?」

アンチョビ「…どうだ、みほ」

みほ「確かにこれならいけるかもしれません……でもこの戦法を使うのは少しリスクが高い気が…」

アンチョビ「そうだ…戦車の性能が不利なうえ相手が分散するかはわからない」

アンチョビ「それに…クルセイダーの存在も気になる、もし隊列の数を減らして遊撃部隊のクルセイダーを出されたら…この作戦は破綻しかねない」

アンチョビ「あくまでプロットの段階だ…まだまだ煮詰めないといけない」

アンチョビ「しかし、この作戦だけでなくとも正確な砲撃と移動技術など個々の練度をさらに上げる必要がある…」

アンチョビ「…そのために」

ケイ「ハーイ!」

アンチョビ「強力な助っ人を用意した」

みほ「ケイさん!合同練習は明後日からのはずじゃ!?」

ケイ「やることが増えたから出来る限り速く来てくれって安斎ちゃんに言われちゃってね」

ケイ「で、どういう練習を重視するのかしら?」

アンチョビ「砲手の練習だ、しばらくファイヤフライの砲手を貸してくれないか」

ケイ「いいよ、ナオミ…色々と教えてあげて」

ナオミ「イエス、マム!」

アンチョビ「練習試合は一週間後、シャーマンを仮想敵として作戦を展開してみよう」

みほ「……はい!」

ナオミ「的に攻撃を当てることだけを意識して…」

ナオミ「砲手に一番必要なのは…集中力と冷静さ…」

華「……はい」

左衛門佐「御意…」

桃「わかった…」

あけび「はい!」

あゆみ「わかりました」

あや「はーい!」

ナオミ「…ファイア!」

ドドッドドォン!!!

ナオミ「…うさぎ…主砲を右3度、上に2度上げてみて、副砲も同じく」

ナオミ「あんこうはその調子、アヒルは…もう少し距離を詰めてみようか」

ナオミ「カバはもう少し遠距離から狙ってみよう…強襲作戦でも狙撃術は重要になる」

ナオミ「………カメはもう少しブレを抑えて…」

ナオミ(しかし…なんだこのチーム名は…まぁ、わかりやすいからいいが…)
・・・・・・・・・・・
ナオミ「…」

アンチョビ「どうだった?うちの砲手達は」

ナオミ「悪くない…」

ナオミ「特にあんこうとアヒルはまだまだ伸びるな」

ナオミ「だが…カメの砲手…あれは厳しいな」

アンチョビ「……」

ナオミ「…致命的な部分が一つあってな…」

ナオミ「おかしいと思って近くで見させてもらったが…」

ナオミ「砲撃の瞬間…わずかに手元がぶれている」

アンチョビ「どうすればいい?」

ナオミ「………はっきり言うが、直しようがない」

アンチョビ「本人には伝えたか?」

ナオミ「いや…だが、自覚はしているみたいだ」

アンチョビ「わかった…なんとかしないとな…」

アンチョビ「さて…砲手の本でも買うか…といっても、私に何が出来るかは分からないが…」

アンチョビ「…あれは…」

杏「……」

アンチョビ「生徒会長…あんなに真剣に…何を」

杏「硬そうな戦車がいっぱいだなぁ…タイミングを見極めて薄いとこを狙うか…」

アンチョビ(戦車のシュミレーションゲームか…)

杏「……さてと…」

アンチョビ(少し見てみるか…)
・・・・・・・・・・・
アンチョビ(…なるほど)

杏「ふいー、なんとかいい感じに…!」

アンチョビ「面白いことをしているじゃないか」

杏「…あはは、見られちゃったね」

短めですが今日はここまで
次回は多分日曜日になると想います

お待たせしました それでは投下します

アンチョビ「ここで砲手の練習をしていたのか」

杏「いーや、私の趣味だよ?」

アンチョビ「それにしては、随分と入れこんでるようにも見えるが」

杏「そう?」

アンチョビ「あぁ、砲手としては間違いなく一級品だ」

杏「えへへー、褒められちゃった」

アンチョビ「…なぁ、会長」

杏「どうした?」

アンチョビ「前々から気になっていたんだが…」

アンチョビ「…何故そこまで、勝ちにこだわる」

杏「んー、やるからには勝ちたいじゃん?」

アンチョビ「それもそうだが」

杏「…それ以上でもそれ以下でもないよ」

アンチョビ「……」

杏「安斎ちゃん、ありがとね、戦車道を続ける覚悟を決めてくれて」

杏「安斎ちゃんと西住ちゃんがいなかったら…サンダースには勝てなかった」

アンチョビ「……次も勝つぞ」

杏「おっけい!」

桃「……あの!」

ナオミ「…何だ」

桃「…どうすればいい!どうすれば、当てられるんだ!」

ナオミ「…」

桃「教えてくれ…このままでは…」

ナオミ「的を狙うセンスは決して悪くない」

ナオミ「手の震えを抑えるしかないな…」

ナオミ「意識しても治らないということは…かなりの時間が必要になる」

桃「なんだっていい!すぐに克服できる方法を教えてくれ」

ナオミ「私が教えれることは全て教えた…あとは…意識の問題だな」

桃「意識…?」

ナオミ「……いずれ、必ず…震えの止まる日が来る」

ナオミ「必ずだ」

桃「何故そう言いきれる!」

ナオミ「…」

ナオミ「私が言えるのは…それだけだ」

数日後

ケイ「どう?練習の成果は」

みほ「はい!皆さん、すごくレベルアップしたと思いいます!」

ケイ「そう!よかったわ!」

ケイ「今日の練習は終わりなのかしら?」

みほ「はい…けど今日はこの後…」

ケイ「何をするの?」

みほ「このままの戦力では、今後の戦いを勝ち抜くのは厳しいということで…戦車を探します!」

ケイ「戦車を…探す?」

みほ「はい、実は大洗には昔戦車道があったんですが、その時の戦車がまだ残っているんです」

ケイ「オウ!それは楽しそうネ!私達も探すの手伝うわ!」

みほ「ありがとうございます!」

ケイ「ハイ!オットボール!」

優花里「ケイさん!」

ケイ「一緒に探さない!」

優花里「いいんですかー!よろしくお願いします!」

アンチョビ「しかし戦車なんてどこにあるのかねぇ」

ペパロニ「うーん、匂いだとこっちで間違いないんですがねぇ…」

カルパッチョ「あら?副隊長…」

カエサル「アンチョビ殿もここに?」

おりょう「占いの結果で、ここに戦車があると出たが…」
 
左衛門佐「…あ!」

アンチョビ「あれは…」

ペパロニ「おー!戦車見つけたっス!…で…なんでしたっけ?」

エルヴィン「まさか……大洗にこの戦車があるなんて…!」

左衛門佐「強い戦車なのか?」

エルヴィン「強いなんてものじゃないぞ…この戦車は」

アンチョビ「V号戦車パンター…」

アンチョビ「私が昔、乗っていた戦車だ」

カルパッチョ「まぁ…」

アンチョビ(だがこのパンター…G型でもA型でもない…まさか…)

アンチョビ「…F型か!?」

優花里「見つけました!ルノーB1bisです!」

ケイ「やったわね!オットボール!」

みほ「ケイさんの勘、当たりましたね」

ケイ「まぁね…けど近くにまだありそうな気がするのよね…」

麻子「あれか…」

ケイ「物干し竿に主砲だなんて、いいセンスしてるわね」

梓「船の中に何があるかもしれないと思って降りたけど」

沙織「迷っちゃった…」

アリサ「次…左ね」

沙織「!?」

紗希「…」

あゆみ「詳しそうだったから連れてきたって」

アリサ「アンタ達地図も持たずに船の地下を捜索するなんて…遭難するとこだったわよ」

梓「あ・・・ありがとうございます!」

アリサ「別にいいわよ…で、ここかしら…これは」

優季「やったー!」

あや「おっきくてつよそー」

アリサ「ポルシェティーガーか…装甲と主砲は最高クラスの戦車ではあるけど…」

…………
桃「皆ご苦労だった、2回戦には間に合わないが、これで先への希望ができた」

杏「戦車の修理は自動車部に任せて…人員にはあてがあるから心配しないでね」

ケイ「さて、明日は練習試合、3日後はいよいよ本番ね、ダージリンは強いわよ!」

みほ「ごめんなさい、こんなに長くいてもらうなんて」

ケイ「いいのいいの、戦車道の課外授業ってことで学校には連絡してるから」

みほ「本当に…ありがとうございます!」

桃「西住…なんか言え」

みほ「…え?」

桃「…締めろ」

みほ「……」

みほ「皆さん、相手はまた強豪ですが、決して勝てない戦力ではないはずです」

みほ「交流試合では負けましたが、あの時の私達とは違います…」

みほ「怪我のないように、精一杯やりましょう!」

おおおおーー!!!!

ナカジマ「あー………これ、ちょっとまずいね」

ツチヤ「そうだね…」

アンチョビ「どうした?何かあったのか…?」

ナカジマ「パンターのことなんだけどね」

アンチョビ「…壊れてるのか?」

ホシノ「あぁ…一番大事な動力部分がね…」

スズキ「エンジン部分の大半がイカれてる、あと基線長式測距儀も完全にダメだね」

ツチヤ「これじゃあまぁ売れないよねぇ」

アンチョビ「じゃあ、直せそうにないのか……」

ナカジマ「いや、なんとか修理することは出来るよ」

アンチョビ「何!?」

ツチヤ「エンジン部分だけは直せそうなんだ!」

ホシノ「準決勝には死ぬ気で間に合わせるからね!」

ナカジマ「けど機動力はかなり落ちると思ってね…足回りの改装も行うから目立たないようにはするつもりだけど」

アンチョビ「わかった…それでもいいさ、主砲と装甲はそのままなんだろ?」

アンチョビ「大きな戦力になってくれるはずだ」

ナカジマ「一応、限定的であれば最高速度をだすことは出来るだろうけど…」ボソボソ…

ナカジマ「数分…いや加速するだけなら複数回に分ければ…」ボソボソ

アンチョビ「なにか言ったか?」

ナカジマ「うぅん、なんでもない」

ナカジマ(まだまだ机上の空論…言うのは修理が終わったら…)

2日後…

みほ「…」

華「みほさん、どうかしましたか?」

みほ「昨日の練習試合…確かにうまくはいったけど」

みほ「本番でも…同じことが出来るかどうか…」

優花里「…みなさんの士気も高いですし、きっと大丈夫ですよ」

沙織「私は、楽しめればそれでいいよ」

みほ「楽しむ…」

麻子「練習も…試合も…戦車の整備も…まぁ、悪いものではなかったな」

みほ「そういえば…戦車道で楽しい…なんて思ったの…安斎さんと最初に戦車道をやった時以来だった…」

みほ「前はずっと…勝たなきゃ…って思ってた」

みほ「だから前、私のせいで負けた時…戦車から逃げたくなって」

優花里「私!あの試合テレビ見てました!」

みほ「!」

優花里「全国大会の決勝戦で、西住殿の前の車両にアクシデントが起きて荒れ狂う川に落ちたんです」

優花里「その時、西住殿は戦列を離れて…助けに向かったんですよ」

みほ「でも…そのせいで…フラッグ車を守ることが出来なくなっちゃって…」

みほ「10連覇…出来なかったんだ」

優花里「安斎さんはその時のフラッグ車に乗っていたんですよね」

みほ「うん…」

みほ「だから…安斎さん、わたしのことを…」
・・・・・・・・
アンチョビ「済まない…私の責任だ」

アンチョビ「私が敵の砲弾を躱すようにしっかりと動けていたら…」

アンチョビ「もう少しで雷神隊がフラッグ車を倒せていた…」

アンチョビ「10連覇こそは出来なかったが…来年、また優勝するぞー!」
・・・・・・・・

みほ「本当は私のせいなんです…雷神隊の副隊長だったのに…無理を言って風神隊に入れてもらって…」

みほ「それで連携が取れなくて…その」

華「雷神隊と…風神隊…?」

アンチョビ「まほが率いる重戦車による電撃戦での殲滅が主な雷神隊」

アンチョビ「私が率いていたパンターを中心とした偵察・撹乱・殲滅を行う風神隊」

アンチョビ「1年の時の全国大会の準決勝で思いついたこの編成は…」

アンチョビ「大成功に終わった」

華「安斎さん…」

アンチョビ「三連覇は間違いなしなんて言われたっけなぁ」

アンチョビ「実際は…二連覇もできなかったわけだが」

みほ「…………」

アンチョビ「みほ、大丈夫か?」

みほ「うん…少し…気分が悪くなっちゃったから…おトイレに行ってくるね…」
・・・・・・・・・・・
アンチョビ「よし、じゃあ、今のうちに少し…」

アンチョビ「黒森峰でのことについて話そうか」」

アンチョビ「私は…戦車道を極めるために8連覇中の黒森峰に入学した」

アンチョビ「そして入学してすぐ…西住まほに出会った」

アンチョビ「…私達はすぐ親友になった」

アンチョビ「当時の私は西住流に憧れていて…入門して彼女に…西住流の全てを教わった」

アンチョビ「その時は…毎日が…すごく楽しかった」

アンチョビ「そうして夢中で彼女の背中を追いかけていたら…いつの間にか、副隊長にまで上り詰めていた」

優花里「1年生の時に黒森峰の副隊長!?」

沙織「すっごーい!」

アンチョビ「そして1年の全国大会…準決勝…風神隊と雷神隊のデビュー戦」

アンチョビ「…相手は、プラウダ高校」

アンチョビ「私達は勝った…その時の試合がマスコミに取り上げられ、私は一気に知名度を上昇させた」

麻子「……」

アンチョビ「……しかし…その大会で決勝である出来事が起きた」

アンチョビ「戦車道の大会はトーナメント制だ」

アンチョビ「強豪校同士が決勝に行くのが普通だが…」

アンチョビ「時々、そのトーナメントが偏ることがあってな」

アンチョビ「その時は四強の高校全てが下のブロックに行っていたんだ」

アンチョビ「そして決勝の相手は毎年出場する常連ではあったが1回戦負けが普通、よくて2回戦という高校だった」

アンチョビ「戦車の数も足りてなくて今までの戦いですでに満身創痍の状態……と言った感じだった」

アンチョビ「さて…何が起きたと思う?」

華「………まさか」

アンチョビ「蹂躙だ…」

アンチョビ「私達は…そんな彼女たちを…完膚なきまでに喰らい尽くした」

アンチョビ「戦いに容赦はいらない、それについては確かに間違ってはいない」

アンチョビ「だが…私達はやりすぎた」

アンチョビ「彼女達の心を…へし折ってしまった…」

アンチョビ「その学校は…その大会以降、戦車道の対外試合をしなくなった」

アンチョビ「決勝が終わったあと…拍手が遅れて鳴ったのを、今でも覚えている」

華「そんな…」

アンチョビ「…そして、私は…」
・・・・・・・・・
まほ「やったな、安斎!」ギュッ

アンチョビ「あ、あぁ…」

まほ「黒森峰を優勝に導けたのは、お前がいてくれたからだ」

アンチョビ「…………」

アンチョビ「なぁ…まほ…」

まほ「…どうした?」

アンチョビ「…いや、なんでもない」
・・・・・・・・・
アンチョビ「私は…西住流のあり方に…疑問を抱くようになった」

アンチョビ「勝利のためには犠牲も容赦も慈悲もいらない」

アンチョビ「それが本当に正しいのか…わからなくなったんだ」

アンチョビ「そしてあんなに楽しかった時間のはずが…いつの間にか冷たくなっていた」

アンチョビ「私の求めていた戦車道が…何だったのか、わからなくなっていた」

アンチョビ「そう思っている中で…夏が過ぎ、秋を過ぎ…冬を越え…春がきた」

アンチョビ「そして…まほに…入学したみほの面倒を見てくれと言われた」

アンチョビ「どうやら、うまく馴染めなかったらしい」

アンチョビ「みほも私と同じように西住流そのものに疑問を抱いていた」

アンチョビ「私は…みほに、この一年、考え続けてきたことや戦車道の技術や知識を全て教えた」

アンチョビ「そしてみほと新しい戦車道を探そうとしていた」

アンチョビ「みほに教えている間は…私も楽しかったし…彼女も笑顔を見せるようになった」

アンチョビ「けど…あの試合で事故が起きて…」

アンチョビ「風神隊と雷神隊の間に…大きな亀裂が入った」

優花里「亀裂…とは」

アンチョビ「すまない、この話はまた今度だ…あまり、私も思い出したくはない」

アンチョビ「それに…」

みほ「…安斎さん…」

優花里「あ、西住殿…」

アンチョビ「悪い、色々と話しちゃったが…大丈夫だったか?」

みほ「うん………私は大丈夫」

アンチョビ「まぁ色々あって、私とみほが取った解決策が、戦車道のない学校に転校すること」

アンチョビ「荒っぽい選択だったが…こうするしかなかったんだ」

アンチョビ「…あのまま…黒森峰が崩壊しかねないよりかは…」

沙織「………」

華「……」

アンチョビ「…」

優花里「で、でも、西住殿のあの判断は…間違ってないと思います!」

優花里「きっと助けてもらった人は…西住殿に感謝していると思います」

みほ「優花里さん…」

沙織「そうだよね!勝つだけが戦車道じゃないじゃん!」

アンチョビ(……)

沙織「私達の歩んだ道が、戦車道になるんだよ!」

アンチョビ(……あぁ、本当に、いい奴らだ…)

アンチョビ(こいつらになら…みほを任せられる…)

試合当日

ダージリン「ごきげんよう…安斎さん、みほさん」

アンチョビ「クルセイダーがいるな、珍しいじゃないか」

ローズヒップ「待ってましたわよー!風神!」

ローズヒップ「秘密兵器ですわーーーー!」

みほ「今日は、よろしくお願いします」

ダージリン「ええ、貴女との再戦、楽しみにしていたわ」

みほ「私もです」
・・・・・・・・・・・・・
試合開始!

ダージリン「全車前進」

みほ「パンツァー・フォー!」

今回はここまで
次回はグロリアーナ戦 遅くても一週間以内に投下の予定です
準決勝をどうするかでちょっと悩んでたりしてます

では投下します

ダージリン「ローズヒップ、出過ぎないようにね」

ローズヒップ「了解ですわー!」

オレンジペコ「しかし…この作戦、よくOG会が認めましたね…」

ダージリン「最終的に優雅に勝つのは私達よ…そろそろかしら」

ローズヒップ「敵影発見!あれは…風神ですわぁー!やっつけますのよー!」

ダージリン「ローズヒップ、風神の相手はまだ先よ、ポイントに付くまでは私達の護衛を務めなさい」

ローズヒップ「りょ、了解ですわ!でも放ったらかしにしてもいいんですの!?」

ダージリン「あの人の役割は偵察よ、CV33では私達に対しては何もできないわ」

ダージリン「陣地についたら好きなように行動なさい、風神相手に暴れても構わないわ」

ダージリン「ただし、必ず私が戻って来いと言ったら戻ること…これだけは守ってね、ローズヒップ」

ローズヒップ「了解ですわ!」

アンチョビ「堅実に有利なポイントに移動しているな…これを崩すとなると大変そうだ」

みほ「ハムスターさん、相手の陣営はどうですか?」

アンチョビ「前方にクルセイダーが三両、側面にマチルダが2両ずつ、背面にもマチルダが2両」

アンチョビ「そしてその中央にフラッグ車のチャーチル…か」

アンチョビ「……あれ?」

アンチョビ「クルセイダーが…こっちに来ている!?」

ダージリン「さて…行きなさい、ローズヒップ」

ローズヒップ「風神!いざ尋常に、勝負でありますわあああああああああああああ!」

ダージリン「…まぁ、そうなりますわよね、敵戦車を発見したら逐一報告をするように」

ローズヒップ「見ていてくださいダージリン様!5分で終わらせますのよーー!」

ダージリン「残りの6両はこのままの位置で待機、ローズヒップの報告を待ちましょう」

アンチョビ「撃ってきた!ペパロニ!急いで逃げるぞ!」

アンチョビ「みほ!どうする!?」

みほ「合流せずにそのまま逃げてください!」

みほ「おそらく私達の方に逃げると予測してこちらの位置を把握するのが狙いだと思います!」

アンチョビ「…オッケー、死ぬ気で逃げる」

ペパロニ「姐さん!向こうの戦車も超速いっすよー!」

アンチョビ「行進間射撃でこの速度の状態で当てるのは難しいはずだ!」

アンチョビ「行き止まりに追いやられるなよ!」

7分後
ダージリン「……ローズヒップ」

ローズヒップ「なんでしょうか、ダージリン様!」

ダージリン「敵戦車の報告は?」

ローズヒップ「CV33一両以外まだ発見できてませんわー!!」

ローズヒップ「撃てぇー!…また外しましたわ…」

ダージリン「……そう、ならば、風神は諦めて別の場所に偵察に行きなさい」

ダージリン「おそらくその風神は囮ね……追いかけたところで不利になるだけよ」

ローズヒップ「くっ……了解ですわ!」

アンチョビ「みほ!クルセイダーが離れた、おそらくそっちに向かっているぞ」

みほ「わかりました…では、例のあの作戦を発動しますか?」

アンチョビ「あぁ!いくぞ」

みほ「各車両に通達します」

みほ「これより、おしのび作戦を開始します!」

オレンジペコ「あれは…八九式ですね」

ダージリン「一両であるところをみると…囮かしら」

ダージリン「ローズヒップ、大洗の戦車は居ましたか?」

ローズヒップ「いましたわ!山の上に陣営を構えていますわ!」

ローズヒップ「風神が逃げこむようにそちらに向かいましたから間違いないですわ!」

ダージリン「少しだけ待ちなさい、八九式を追いつつ、こちらも向かいます」

ローズヒップ「サンドイッチですわね!」

ダージリン「えぇ」

典子「撃ってきたー!」

あけび「反撃!って全然効いてない…」

みほ「アヒルさんは所定の位置に逃げ込んでください」

みほ「おそらく撃破は狙ってこないと思います」

みほ「カバさんは隊列の最後尾の車両を狙い撃ってください!」

みほ「もし当たらなくても一撃で離脱するようにしてください!」

エルヴィン「了解…!」

典子「わかりました!」

ローズヒップ「Ⅳ号、M3リー、CV33にあれは…フラッグ車の38tですわ!」

ダージリン「わかったわ、ありがとう、すぐに向かうわ」

オレンジペコ「このままいけば相手を包囲できますね」

ダージリン「けど、誘い込んでいるようにもみえるわね」

ダージリン(みほさんがあの時と同じ作戦を行うとは思えない…しかし、何故?)

ダージリン「正面からならこちらの装甲は抜けないわ、安心して…」

ドォォォン!

ダージリン「なっ!?」

……ガゴォン!! カッ シュポッ

マチルダ車長A「すみません!三突にやられました!」

ダージリン「いつの間にそんな場所に……!!?」

オレンジペコ「看板で壁に紛れ込んでたみたいですね…」

エルヴィン「ふふふ、これぞ我らの作戦だ!」

おりょう「アンチョビ殿の作戦ぜよ」

カエサル「次のポイントに行くぞ!」

ダージリン「くっ…ですが、もう少しでクルセイダーと合流する」

ダージリン「後方を警戒しながらこのままフラッグ車を撃破しましょう」

ダージリン「…Ⅳ号が見えてきたわね、もういいわ、各車、八九式を撃ちなさい」

ダージリン「一斉射撃で逃げ場をなくしましょう」

典子「根性で躱せー!」

ドォォォン!ドォン!ドォォォォン!

妙子「さすがにこれは…」

ドォン!

……ガゴォン!! カッ シュポッ

忍「きゃああっ!?」

あけび「すみません!アヒルさんチーム、撃破されました…」

ダージリン「それでは…包囲作戦開始、じわじわと詰め寄りましょう」

4分後
ダージリン「動きがないわね」

オレンジペコ「はい、全車エンジンを止めているみたいですし」

ダージリン「そろそろ撃ってきてもおかしくない距離のはず…」

オレンジペコ「では、クルセイダー隊に突撃させますか」

ダージリン「ローズヒップ、行きなさい」

ローズヒップ「わっかりましたわー!」

ローズヒップ「Ⅳ号、覚悟ー!」

バキィ!

ローズヒップ「なっ!???!?」

ローズヒップ「なんですのおおおおおおおおおおお!?」

ダージリン「デコイ!?」

ローズヒップ「M3もデコイ!38tもデコイですわー!」

ローズヒップ「あ、風神が逃げましたわ!」

ダージリン「戻るわよ!ローズヒップ!付いてきなさい」

ダージリン(有利なポイントを確保されたかしら…)

ダージリン(まさか…こんな作戦で来るなんて…)

ダージリン「前方と側面を警戒して…市街地に戻るわ」

ローズヒップ「わかりまし」

ドォォォン!……ガゴォン!! カッ シュポッ

ローズヒップ「一両やられた!?誰に…」

ローズヒップ「Ⅳ号が…背後から!?」

とりあえずここまで

更新前にここまでの流れを
試合開始→ダー様市街地での有利なポイントを制圧→ローズヒップ率いるクルセイダー隊がアンチョビを襲撃→なんとか逃げきる

おしのび作戦開始→八九式が山岳地帯まで誘導→ローズヒップがⅣ号や38tを発見→三突が隙を突いて一両撃破→一斉射撃によりアヒルさんチーム撃破

山岳地帯に置いてあったのはデコイだったということに気がつく→市街地に戻ろうとしたところをⅣ号が背後から急襲しクルセイダーをⅠ両撃破

こんな感じです 試合場所は大洗とは少し違いますが山岳地帯と市街地の2つがあると思ってくだされば結構です

・・・・・・・・・・・
一週間前…

アンチョビ「うーん…当初の作戦だと失敗する可能性が高いな…」

みほ「どうしましょうか…」

アンチョビ「大学選抜にあって私達に足りないもの…」

アンチョビ「みほは何が足りないと思う?」

みほ「一番足りないのは戦車の数ですね…あとは人員もです」

アンチョビ「…そうだな、この作戦は戦力があって初めて成立する作戦だ」

アンチョビ「…こればかりはどうしようもない」

アンチョビ(あのセンチュリオンみたいな他を圧倒できるような力も私達にはない…)

みほ「うーん…安斎さんは他にどんな作戦を思いつきました?」

アンチョビ「違う作戦か…そうだな」

アンチョビ「よし、それじゃあ…いっそのこと…」

アンチョビ「本当にニンジャになるか!」

みほ「それって…もしかして!」

アンチョビ「戦車が足りないなら…作ればいい!」
・・・・・・・・・・・
みほ「こちらあんこう、ハムスターと合流しました、これより相手の背面を狙います」

みほ「そちらは引き返すフラッグ車を狙ってください」

みほ「って…え?」

アンチョビ「そのまま向かってきたぁ!?逃げるぞ!」

ダージリン「背面に三突がいる以上、正面突破が一番ね」

ダージリン「ローズヒップ、背後にいるであろう三突をあぶり出しなさい」

ローズヒップ「わかりましたわー!」

ダージリン「さて…6両相手に逃げきれるかしら?」
・・・・・・・・・・
みほ「こちらあんこう、現在山岳地帯でマチルダとチャーチルに追われています」

みほ「ですが、速度差のおかげでこのまま振り切れそうです、各車報告をお願いします」

アンチョビ「ハムスターは、あんこうの前にいるぞ、同じくマチルダとチャーチルに追われてる」

梓「こちらウサギ、敵影無し」

エルヴィン「こちらカバ、敵影なし、ポイントの移動も検討したいんだが…どうだろうか」

みほ「カバさんはそのままの位置をキープしていてください」

杏「こちらカメさん、ちょっとまずいかもー」

杏「近くでエンジン音が聞こえるよ、そろそろ…」

ローズヒップ「三突ー!!!」

杏「あー、見つかっちった、逃げるね」

アンチョビ「何!?みほ!ここは任せた」

みほ「あ、はい!」

ローズヒップ「ダ、ダージリン様!三突はいませんでしたがフラッグ車を発見いたしましたわ!」

ダージリン「ローズヒップ…落ち着きなさい、フラッグ車の護衛は?」

ローズヒップ「いませんわー!やっつけますのよー!」

ダージリン「そのままA2067地点に誘導しなさい、それと…」

ダージリン「リミッターを解除してもよろしいわ」

ローズヒップ「その言葉を待ってましたわー!」

杏「かしまー、追われてるぞ」

柚子「このままじゃ追いつかれちゃう!」

桃「くっ…当たれ!」

ドォォン!

桃「くそ!どうして!」

杏「…………」

杏「かしま…かわ」

柚子「右方向から戦車が…あれは、CV33!?」

アンチョビ「スパーラ!」

ローズヒップ「あたたたた!」

ローズヒップ「やってくれましたわねー!風神!」

ローズヒップ「でもリミッターを解放した私からは…もう逃れられませんわーーーー!!」

アンチョビ「速い!?だがこの速さを利用すれば…ペパロニ!壁面によれ!」

ペパロニ「了解っス!」

ローズヒップ「覚悟!」

アンチョビ「とにかく逃げろ!すぐに援軍がむか」

ドォォン!!

……ガゴォン!!……カッ シュポッ

ローズヒップ「やりましたわ!とうとう風神を撃…は!?」

ローズヒップ「ぶ、ぶつかりますわ!?こ、こうた!?」

ドン!ガシャアアアン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「くっ…こちらハムスター!クルセイダーにやられた!」

杏「さんきゅー、チョビ、けどもう一両残って…」

梓「みんな、いくよ!」

あや「おっけー!」

桂利奈「あいあいあーい!」

梓(もう…逃げない!)

梓「主砲、副砲!撃てぇー!」

ドォォォォォォン

……カッ シュポッ

あゆみ「や…やったー!」

優季「初撃破~!」

アンチョビ「ペパロニ、大丈夫か?」

ペパロニ「な、なんとか大丈夫ッス…けど撃破されました…すみません」

アンチョビ「いや、むしろよくここまで持ったものだ」

アンチョビ(…これで向こうの残りは6両…そして、クルセイダーはもういない)

アンチョビ(これなら…)

ダージリン「ローズヒップ!」

ローズヒップ「申し訳ありません、ダージリン様…クルセイダー隊……やられてしまいましたわ…」

ダージリン「こちらもⅣ号に逃げ切られました…」

ダージリン「……各車分散しフラッグ車の捜索を開始、可能であると判断した場合は戦闘を行っても構わないわ」

ダージリン(こちらは6両、向こうは4両か…)
・・・・・・
みほ「こちらあんこう、現在市街地のビルの間に隠れています」

みほ「敵チームの分散を確認、フラッグ車と2両だけを残して残り3両はそちらに向かいました」

沙織「ねぇみぽりん、今が絶好のチャンスじゃない?」

みほ「そうなんだけど…敵のフラッグ車の位置が悪い、おそらく攻めても返り討ちにあいます」

みほ(しかしダージリンさんが戦力の逐次投入を行うとは考えにくい…もしかして)

みほ「カメさんチームはウサギさんチームと一緒に指定するポイントに向かってください」

みほ「カバさんチームはそのままの位置をキープしてください」


みほ「皆さん、おそらく相手は勝負に出てきます、決着を付けましょう!」

ダージリン「フラッグ車を発見したのね…すぐに向かうわ」

ダージリン「…さぁ、彼女達は来るかしら?」

オレンジペコ「どうでしょうか?」

ダージリン「向こうがこちらの状況を把握しているなら…ここで仕掛けてくるはずよ」

ダージリン「ほら…来た」

ドォォン!……カッ シュポッ

みほ「こちらあんこう、護衛のマチルダⅡを撃破しました」

みほ「カバさんチーム、お願いします!」

エルヴィン「心得た!」

左衛門佐「この距離…もう外しはしない!」

エルヴィン「有効射程まで…3…2…」

エルヴィン「今だ!撃てぇーーー!」

ドォォォォォォン!……カッ シュポッ

エルヴィン「護衛のマチルダⅡ一両を撃破!このままフラッグ車に向かって突撃します!」

ダージリン「あら…」

ダージリン(Ⅳ号だけで来ると思っていましたが…甘かったようですね…)

ダージリン「……お見事よ、みほさん」

ダージリン「でも…」

ダージリン「こんな格言を知っている?」

ダージリン「不利は一方の側にだけあるものではない。」

ドォォォォォォン!……カッ シュポッ

エルヴィン「こちら三突…撃破されました!!」

ダージリン「次!側面に来るわ!装填急ぎなさい!」

ダージリン「………!」

ダージリン(…一瞬の砲塔の動きを見て…フェイントで逆方向に動いた…!?)

パリーン…!

ダージリン「…砲当旋回!急いで!」

みほ「撃て!」

ダージリン「砲撃!」

ドォォォン!

ドォォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

審判「聖グロリアーナ女学院フラッグ車…走行不能

審判「勝者…大洗女子学園!」

杏「にひひ!やったね!」

あゆみ「やったぁ!勝ちました!」

あや「ばんざーい!ばんざーい!」

典子「やりましたね!安斎副隊長!」

アンチョビ「…あぁ」

アンチョビ(…もしⅣ号、三突両方がやられていたら…手詰まりになってた…)

アンチョビ(危なかった…)

みほ「安斎さん!」ダキっ

アンチョビ「みほ!」

みほ「安斎さんのおかげで…なんとか勝てました」

アンチョビ「みほ…それは違うぞ」

みほ「え?」

アンチョビ「私だけじゃない、ここにいる…全員で勝ち取った勝利だ!」

みほ「……はい!」

まほ「……」

エリカ「…あんな小細工や後のない作戦を行うなんて…あの人らしくないですね」

まほ「……」

エリカ「…隊長?」

まほ「…あれが…彼女の選んだ道…だというのか」

エリカ「…」

まほ「安斎…」

千代「…島田流を参考にすると言っていたのに……まったく違う戦法をとるとは…」

愛里寿「気に入らないのですか、お母様」

千代「いえ、その逆よ」

千代「おそらく、彼女なりに考えての作戦なのでしょう」

千代「……安斎千代美」

千代(ますます、彼女に興味が湧いてきたわ)

ダージリン「……」

ローズヒップ「ダージリン様…申し訳ありませんでしたわ…私がもっとよく動けていれば…」

ダージリン「胸を張りなさいローズヒップ、貴女はよくやったわ」

ローズヒップ「ダージリン様…」

ダージリン「ローズヒップ」

ダージリン「来年からは貴女がグロリアーナをまとめなさい」

ローズヒップ「マ…マジですの!?」

ダージリン「えぇ、貴女ならきっと、聖グロリアーナをもっと良い方向に導けるわ」

ローズヒップ「……はい!」

ローズヒップ「わかりましたわー!!来年は絶対に優勝しますわよー!」

ダージリン「ええ、楽しみにしているわ」

翌日

アンチョビ(さて…次の相手は……プラウダか)

アンチョビ「また強豪なうえに…しかも向こうは15両…」

アンチョビ「今のままでは…まず負け」

prrrrr

アンチョビ「もしもし」

ナカジマ「あー、安斎さん?」

アンチョビ「どうかしたか?」

ナカジマ「いいニュースと悪いニュースがあるんだけど…どっちが聞きたい?」

アンチョビ「…悪いニュースで」

ナカジマ「ポルシェティーガーのことなんですけど部品の発注が時間がかかりそうなので一週間後の準決勝には間に合いそうにないです」

アンチョビ「そうか…それで良いニュースは?」

ナカジマ「パンターの修理が終わったよ!今からこれる」

アンチョビ「…!わかった、すぐに向かおう!」

今日はここまで 次回プラウダ戦準備回+島田愛里寿回です

劇場版というかVS島田愛里寿は多分やります
あと西住みほが大洗にいるというのがここからのお話で割と重要だったりします
とりあえず戦闘ないんで日曜か月曜に更新したいです…

お待たせしました
それでは投下します

ナカジマ「どう?」

アンチョビ「最高速度は40キロ前後ってところか…よくここまで直せたな」

ナカジマ「本当は限定的に限界速度まで出せるようにしたかったんだけどね…これが限界だったよ」

アンチョビ「いや十分だ、ところで乗組員は」

杏「んー、車長がチョビで操縦手がペパロニってのは決まってるんだけど…他がどうなるか」

アンチョビ「問題は装填手と砲手だな、その二人がいれば…」

スズキ「じゃあ私が装填手をやりますよ!」

ナカジマ「それじゃあ僕が砲手かな?」

アンチョビ「自動車部はいいのか?」

ナカジマ「実はポルシェティーガーの搭乗を任されたので…経験は積んでおきたいです!!」

ホシノ「残った私達はCV33に乗るよ!」

ツチヤ「ドリフトドリフト!」

アンチョビ「よし、これで揃ったな…Ⅳ号に長砲身は付けたか?」

ナカジマ「はい!大変でしたがとてもやりがいがありました」

アンチョビ「あとルノーの乗組員は?」

杏「そっちに関しては風紀委員の3人にやってもらうから大丈夫!」

アンチョビ(ルノーに三人乗りかぁ…)

アンチョビ「次の試合まであと一週間しかない中で…どこまでやれるかは不安だが…」

アンチョビ「まぁ相手は去年の優勝校だ、胸を借りるつもりで」

桃「それでは駄目だ!!」

アンチョビ「…!」

杏「勝たなきゃ…ダメなんだよね」

アンチョビ「…………」

翌日

アンチョビ「ケイ、本当にいろいろとありがとうな」

ケイ「ナイスな試合だったわ!」

アンチョビ「無茶を言ってしまったな、だが、おかげで良い戦いができた」

ケイ「私達も楽しかったわ、それじゃあね!」

アンチョビ「あぁ…」ピッ

アンチョビ(しかし…サンダースとグロリアーナに勝ってから皆浮かれているな)

アンチョビ(まぁ無理も無いか…強豪相手にニ連勝したんだ…)

アンチョビ(だが…4強の中でも黒森峰とプラウダは別格の強さを誇る…)

アンチョビ(そして…それを知っている人間はこの中では少ない)

アンチョビ(よし…一度彼女達の強さを見せてみるか)

アンチョビ「ただ…映像の資料がないんだよなぁ」

アンチョビ「まほに頼むわけにはいかないし…このまま用意しないのも…まずい気もする」

prrrr

アンチョビ(ん?こんな朝速くに…誰からだ?)

アンチョビ「もしもし」

千代「もしもし……安斎千代美さんですね」

アンチョビ「!?!??」

アンチョビ「島田流のい、家元!?」

千代「千代で構わないですよ」

アンチョビ「連絡先…教えましたっけ?」

千代「……この前の貴女の試合ですが」

アンチョビ(スルーされた…)

千代「見させてもらいました」

アンチョビ「え?!」

千代「私達以上にニンジャになっていましたね」

アンチョビ「あぁ…その…」

千代「あまり参考にはならなかったかしら…?」

アンチョビ「レ、レベルが高すぎて参考にならなかったんです…」

アンチョビ「すみません…」

千代「いえいえ、とても良い戦いでしたよ…」

アンチョビ「そ、そうですか…ありがとうございます」

アンチョビ(もしかしたら…)

アンチョビ「あの…差し出がましいかもしれませんが…」

千代「どうかしましたか?」

アンチョビ「プラウダ高校の試合を録画したデータなどはあるでしょうか?」

千代「…………」

千代「…えぇ、ありますよ」

千代「…戦車道の大会の試合は全て録画し戦術の参考にさせてもらっています」

アンチョビ「もしよろしければ…その」

千代「…えぇ、持ちだしてもらっても構いません、お好きにお使いください」

アンチョビ「本当ですか!?」

千代「ただし…条件が1つあります」

アンチョビ「な、なんでしょうか?」

千代「…簡単なことです…明日の朝10時に大洗の駅に来てください」

千代「2日ほど大事な期間を拘束してしまいますが…よろしいでしょうか」

アンチョビ「…わかりました、では、また翌日」

アンチョビ「みほ…すまないが明日から2日間ほど出ることになった」

みほ「………?」

アンチョビ「ちょっと頼みごとをしてな、次の試合で必要な物を調達する」

みほ「…わかりました」

アンチョビ「悪いが皆のことをしっかりと見ておいて欲しい」

アンチョビ「あと暖房機器を用意しておいてほしいが…大丈夫か?」

みほ「はい!」

アンチョビ「じゃあ、頼んだぞ」

翌日

アンチョビ「さて…そろそろか」

愛里寿「……こんにちは、安斎さん」

アンチョビ「…!」

アンチョビ(島田流の跡取り…というかなんで私の名前を!?)

愛里寿「…?どうして驚いているの?」

愛里寿「……もしかしてお母様から何も聞かされてないの?」

アンチョビ「…そうだが」

愛里寿「実は…明日の朝までお母様は大洗で仕事なんです」

愛里寿「大学選抜チームも今日は練習は休みなので…」

アンチョビ(あー、そういうことか)

アンチョビ(一日面倒を見てくれってことか…なるほどね)

アンチョビ「よし、愛里寿ちゃん、早速だけどどこに行きたい?」

愛里寿「実は…前から一度、行ってみたいところがあったの」

愛里寿「もう潰れているとも聞いたことがあるんだけど…」

アンチョビ「よし!じゃあそこに行こうか!」

ボコミュージアム

愛里寿「ーーーー!」キラキラキラキラ

アンチョビ「結構…古いな」

愛里寿「本当にあったんだ!ボコミュージアム!」

アンチョビ「どうやらまだやっているみたいだな」

ボコ「お!よく来たなお前達!オイラが相手してやろう!」

ボコ「ボッコボコにしてやるぜ!」

愛里寿「あー!生ボコだー!」

ボコ「うわ!何をする!やめろぉ!」

アンチョビ「…」

愛里寿「……あれ?安斎さん…もしかして」

愛里寿「ボコのこと…嫌いなの?」

アンチョビ「いや、ボコは好きだ!」

アンチョビ「今通っている学校の友達にボコの大ファンが居るんだ!」

アンチョビ「それで私も何度かボコのアニメを見たことがある」

愛里寿「本当!!?」

アンチョビ「あぁ、よーし!今日は思いっきり楽しむぞー!」

愛里寿「うん!」

ボコ「みんな!オイラに力をくれ!」

愛里寿「頑張れー!ボコー!」

ボコ「もっとだー!」

アンチョビ「頑張れーー!!!ボコー!」

愛里寿「ボコーー!頑張れー!!」

ボコ「みんな!ありがとう!皆の声援がオイラのパワーになったぜ!」

ボコ「うおおおお!お前らまとめてやってやら…あっ」ガシッ

ドガバギボコスカギャアア…

ボコ「…やられたー」

アンチョビ「あ、結局やられるんだな」

愛里寿「それがボコだから」

アンチョビ「そういうものなのか…」

アンチョビ(だがこの諦めずに戦う姿は…悪くないな…)

アンチョビ(……………負けてもいい存在…か)

愛里寿「楽しかったー!」

アンチョビ「そ、そうだな」

アンチョビ(まさか…アトラクションを全部回りきるとは…私達以外全然お客さんがいなかったな)

アンチョビ(スタッフの目が若干死んでいた気もするが気にしないでおこう)

アンチョビ(よし、今度みほと一緒に行ってみるか)

アンチョビ「さて…愛里寿ちゃん、ホテルに泊まるお金はあるのかい?」

愛里寿「はい!私は大丈夫です…それじゃあ…」

アンチョビ「……なぁ」

アンチョビ「もしよかったら私の家にでも行くか!」

愛里寿「え?迷惑になるのでは…」

アンチョビ「構わないさ…」

愛里寿「それでは…お言葉に甘えて…」

アンチョビ「ところで好きな料理を教えてくれないか?」

アンチョビ「腕によりをかけて作ってやる…なにがいい?」

アンチョビ「出来たぞ!目玉焼きハンバーグだ!」

愛里寿「わぁー!安斎さん、ありがとう!」

アンチョビ「どうだ…美味しいか?」

愛里寿「うん!とっても美味しい!」

アンチョビ「そうか、それはよかった」

アンチョビ(しかし…とてもあのセンチュリオンに乗っていた化物とは思えないな…)

アンチョビ(戦車に乗ったら人が変わる…か…みほと同じタイプだな)

アンチョビ「さて…こうなると服が問題か…なにかあったかな…」

アンチョビ「…ぶかぶかでいいならあるが…」

愛里寿「構いません」

アンチョビ「じゃあ風呂にでも入るか…」


アンチョビ「悪いな、布団が1つしか無くて…私は床で寝るから…」

愛里寿「ごめんなさい…」

アンチョビ「構わないさ、たまにはこういうのも悪くない」

愛里寿「それじゃあ…おやすみなさい」

アンチョビ「あぁ……おやすみなさい」

………………
……………
…………
「……安斎さんはなにも悪くない!悪いのはあの副隊長よ!」

やめろ

10連覇ならず!まさかの敗戦の戦犯とは!?

やめろ

「風神隊一同は…貴女の判断を信じます」

「…が…彼女の存在は…認可することができません」

やめろ

「こんな形で引退することになるなんて…あの娘さえいなければ…」

やめろ

「貴女は…西住に生まれたものとしての自覚が足りないわ」

やめろ

「…安斎さん…ごめん」

「…もう…私」

やめろ…やめろ…やめろ…!

「戦車道…やりたくない」

やめろおおおおお!

アンチョビ「ハッ…」

アンチョビ「……またあの夢か…」

アンチョビ「…愛里寿ちゃん?」

愛里寿「大丈夫?」

アンチョビ「…悪かったな…」

愛里寿「私は大丈夫です…それよりも…何かあったの?」

アンチョビ「…昔の話だ」

愛里寿「……」

アンチョビ「朝から騒がしくしたな…」

愛里寿「すごい汗…大丈夫?」

アンチョビ「………………」

アンチョビ「もう…慣れた」

アンチョビ「ちょうどいい時間だ、朝飯の支度をしてくる…ついでに乾燥にも行ってくるよ」

アンチョビ「もう少し寝ていてもいいよ」

愛里寿「あ…うん…行ってらっしゃい」

アンチョビ「行ってきます」

愛里寿「…………」

愛里寿「…安斎…さん」

アンチョビ「さて、そろそろか」

千代「あ、いた…こんにちは」

アンチョビ「こんにちは、千代さん」

千代「愛里寿のこと…ありがとうございました」

アンチョビ「じゃあ…」

千代「えぇ、ですがDVDをお渡しする前に」

千代「もう一つだけ…見てもらいたいものがあります」

千代「付いてきてください」

アンチョビ「これは…」

千代「社会人の強豪チームと大学選抜チームの試合です」

アンチョビ「え!?」

千代「試合前日に良いリフレッシュが出来たと愛里寿も喜んでいましたよ」

アンチョビ「…」

千代「メモを取る必要はありません」

アンチョビ「…?」

千代「すぐに、貴女が学ぶことです」

アンチョビ「………すみません」

アンチョビ「前にも話したとおりそのお誘いは…」

千代「…どうして?」

アンチョビ「だから私は戦車道を…」

千代「…辞める身なのに…何故そんなに一心不乱にメモを取ろうとしたんですか?」

アンチョビ「これはその…いつものクセです…」

千代「…嘘ですね」

千代「貴女は…戦車道を続けたいと思っている」

アンチョビ「…」

千代「愛里寿は…貴女をとても気に入ったみたいです」

千代「安斎さん…もう一度聞きます」

千代「…島田流に来る気はありませんか?」

アンチョビ「話すことは…それだけですか?」

千代「つまり…NO…ということですね」

アンチョビ「申し訳ありません…」

千代「いえ、構いませんよ…貴方の意志を尊重します」

千代「そして…これがプラウダ高校をの戦いをまとめたDVDです」

アンチョビ「ありがとうございます」

千代「それと…折角ですから、あの娘が頑張っているところを見てやってください」

アンチョビ「…はい」

千代「……」

千代(………これでいい)

千代(いずれ…貴女は必ず首を縦に振る…)

千代(あの娘が…彼女を…)



千代(西住みほを裏切ることなど……ありえない)



大洗女子学園 統廃合及び学園艦廃艦のお知らせ


千代(数週間後が…楽しみですよ)


千代(…安斎千代美さん…)

しほ「貴女は知っていたの?」

まほ「…はい」

しほ「……あの子が…」

しほ「まさか、みほも…」

まほ「………はい」

しほ「…そう」

しほ「西住の名を背負っているのに勝手なことを…」

しほ「これ以上…生き恥を晒させる訳にはいかないわ」

しほ「準決勝は私も見に行くわ…あの子達に…」

しほ「勘当と破門を言い渡すためにね」

まほ「……」

今日はここまで 次回は火曜日か水曜日になります
次回はプラウダ戦導入と前半戦くらいになると思います

誤字脱字は結構気を使ってるつもりですがすみません…今から投下します
プラウダ戦が終わったら番外編の短編を2~3個位やるつもりです

ノンナ「二回戦は残念でしたね」

カチューシャ「まさかあなたが弱小校に負けるなんてね…」

ダージリン「勝負は時の運…と言うでしょ?」

ダージリン「それにしても 随分と余裕なのね、練習しなくてもいいの?」

カチューシャ「燃料の無駄よ!私達は…貴方達とは違うの」

ダージリン「……」

ダージリン「…相手が…黒森峰の風神だとしても?」

カチューシャ「……!!」

パリーン

カチューシャ「……冗談はやめてほしいわね!」

ダージリン「あら?かなり前から噂になっていたわよ」

ダージリン「彼女は戦車道のない無名校に転校し3ヶ月という短い期間で大洗をここまで引っ張りあげてきたのよ…」

カチューシャ「……じゃあ、今の黒森峰はどうなってるのよ!」

ダージリン「まほさん一人の体制じゃないかしら」

カチューシャ「……そう」

カチューシャ「……悪いけど急用ができたわ、お茶会は終わりよ」

ダージリン「あら?また随分とやる気を出したわね」

カチューシャ「……あの二人は…私が倒すの!」

カチューシャ「ノンナ!行くわよ!」

ノンナ「はい」

カチューシャ「……あの二人は…私が倒すの!」

カチューシャ「ノンナ!行くわよ!」

ノンナ「はい」

ダージリン「あらあら…私は美味しい紅茶を飲みに来ただけなのに…」

ダージリン「随分と…吹雪いてきたわね」

アンチョビ「みほ、2日ほど空けてしまって悪かった」

みほ「いえ…私は大丈夫です…けど…」

アンチョビ「……なんだこの有様は」

そど子「ちょっとメイクは禁止!仮装も禁止よ!」

みほ「なんだか皆浮かれているみたいで…でも士気は高いです」

アンチョビ「はぁ…一応暖房器具は用意してあるようだな…」

アンチョビ(…今の浮かれている状況でこれを見せても…全員の士気が下がるだけか…)

アンチョビ「ペパロニ…とりあえず今から言うものを用意しておけ」

アンチョビ(……これは、使わなさそうだな)

アンチョビ(それよりも、最悪の事態に備えることのほうが重要だ)

ペパロニ「了解っス!」

みほ「ところでこの二日間…島田流のところで…何をしていたんですか?」

アンチョビ「あぁ、ちょっと欲しかったものがあってな、それの交渉だ」

アンチョビ「ただ、上手く行かなかった…」

みほ「そうだったんですか…残念でしたね…」

アンチョビ(……今のこの雰囲気をうまく活かせればいいんだが…)

試合当日

沙織「寒い!マジ寒いんだけど!」

ナカジマ「戦車の整備はよし!いつでも行けるよ」

アンチョビ「いきなりの試合で大変だと思うが…落ち着いてくれよ無茶だけはするなよ」

そど子「わかりました!」

カルパッチョ「たかちゃん…大丈夫?マフラーあんだんだけど」

カエサル「おぉ!それは助かる!ありがとう!」
…………
カチューシャ「…」

みほ「あれは…プラウダ高校の隊長と副隊長」

優花里「地吹雪のカチューシャにブリザードのノンナですね」

アンチョビ「……」

カチューシャ「……三突 Ⅳ号 M3リー ルノーB1bis 八九式 CV33 38t……そしてパンターのF型…か」

杏「やぁやぁカチューシャ、よろしくね」

カチューシャ「…今日はよろしく」

カチューシャ「……!」

アンチョビ「やぁカチューシャ、久しぶりだな、今日はお手柔らかに」

カチューシャ「……」

カチューシャ「…あなたとは決勝で戦うと思っていたわ」

カチューシャ「今度こそ…リベンジするつもりだったのに」

アンチョビ「去年勝ったのはそっちだろ…リベンジするなら…」

カチューシャ「…あんな勝ち方…カチューシャは認めてないわ!!!」

カチューシャ「……今年は必ずあんたを倒すわ…」

カチューシャ「…あら?西住流の…」

みほ「…」

カチューシャ「……フン、行くわよ、ノンナ」

ノンナ「ダスビダーニャ」

梓「……なんか怖かったですね…プラウダの隊長」

杏「普段はもうちょっと生意気なんだけどね」

しほ「…」

千代「あら?西住流の…」

まほ「…島田流の家元!」

しほ「…何故貴女がこんなところに」

千代「戦車道の試合を見ることにいちいち理由がいるのかしら?」

愛里寿「母上…」

まほ「島田流の跡取りも…」

千代「…ところで、しほさん…ひとつ聞きたいことがあります」

しほ「………なんでしょうか?」


千代「安斎千代美さんに…破門を言い渡しましたか?」

まほ「!」

しほ「いえ…まだですが?」

千代「あら?あの娘のした行為を考えると破門が当然では?」

千代「もしかして…」

千代「しほさん…あれほどの逸材を飼い殺しにするなんて…許しませんよ?」

しほ「…この試合が終われば彼女に破門を言い渡すつもりです」

千代「…そう、ならよかったわ」

まほ「お言葉ですが…どういうことでしょうか?」

まほ「なぜ貴方が…安斎のことを…」

千代「……彼女にはこの大会が終わった直後に…島田流に入ってもらいます」

まほ「…!」

千代「しほさん、期待して待っていますよ、それでは」

しほ「………」
………
千代「愛里寿、この戦局…どう思う?」

愛里寿「プラウダの優勢には間違いないですが…彼女がどう動くか」

千代「…始まったわね」

みほ「ハムスターさんチームのお二人さんは先行して索敵をお願いします」

ツチヤ「オッケー!」

みほ「ヒョウさんチームを中心にしてフラッグ車の八九式を展開しましょう」

アンチョビ「パンターだから豹…か、そのまますぎやしないか?」

アンチョビ「さて…どうくるか」

ホシノ「見つけたよ…T34…3両…!」

アンチョビ(おそらく…罠だ)

アンチョビ「…いや…あれは…」

典子「突撃しましょう!!」

みほ「え?!」

梓「ここは一気に決着を付けましょう!」

杏「さんせーい」

エルヴィン「我々は今乗っています!今なら負ける気がしない!」

アンチョビ「………深追いはするなよ」

アンチョビ「カモさんチーム、大丈夫か?」

そど子「こちらカモ、大丈夫です!」

アンチョビ「よし…突撃!」

みほ「…よし!カバさんチームの皆さん、射撃してください!」

ドォォォン!

みほ「私達も砲撃します!」

アンチョビ「よし!私達も行くぞ!撃てぇー!」

ドォォォン!!ドォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

沙織「やったー!一気にニ両も!」

優花里「ロシアのT34を撃破できるなんて、これはすごいことですよ!」

みほ「……上手く行きすぎている」

ツチヤ「こちらハムスター、フラッグ車を発見したよ、どうする?」

桃「千載一遇のチャンス!突撃!」

典子「アターック!」

エルヴィン「突撃ー!」

アンチョビ(これで撃破できればいいんだが…)

ドォォォン!ドォォォン!ドドドォォォォン

……カッ シュポッ

左衛門佐「やったぁ!」

アンチョビ「おい……ちょっと待て…これ以上は!」

…………
カチューシャ「あらあら、こんな安直な囮に引っかかるなんて」

カチューシャ「あんなに弱かったかしら?風神って」

ノンナ「違います」

ノンナ「カチューシャがそれ以上に強くなったんですよ…」
…………

桃「フラッグ車さえ撃破すれば…」

みほ「……!」

アンチョビ「…まずい!」

アンチョビ「おい!東に移動しろ!急っ……!」

アンチョビ「南南西に方向転換…ダメか!」

アンチョビ「……やられた!」

みほ「囲まれてる…」

華「周りは全員…敵だらけです…!」

みほ「…あ、あれ…!」

アンチョビ「あそこなら…よし!」

アンチョビ「こちらヒョウ!私達が盾になる!全車両は南西の大きな建物に逃げてくれ!」

梓「わかりました!」

エルヴィン「了解!」

アンチョビ「そら!どんどん撃ってこい!パンターの正面装甲はそんなものでは抜けないぞ!」

ガァン!

アンチョビ「くっ…だが、まだまだぁ!!」

みほ「安斎さん!それ以上は無理です…速く中に」

アンチョビ「わかった!」

ドォォォン!ドォォン!ドォォォン!ドォォォン!ドォォォォォン!

………

みほ「砲撃が止んだ…?」

プラウダ隊員「……」

プラウダ隊員「カチューシャ隊長からご命令です」

プラウダ隊員「失望した、3時間後に総攻撃を行う」

プラウダ隊員「隊長は心が広いので怪我をしたくなかったらすぐに降伏しなさいとのことです」

プラウダ隊員「今なら観客全員の目の前で風神が土下座すれば許してやる…とのことです」

桃「なんだと…」

プラウダ「では、懸命な判断を」

アンチョビ「……」

みほ「安斎さん…」

アンチョビ「さて…敵は降伏を催促してきたが…どうする?」

典子「誰が土下座なんか!」

桃「決まっている!徹底抗戦だ!」

エルヴィン「そうだ!」

梓「戦い抜きましょう!」

みほ「でも…こんなに囲まれていては…」

みほ「一斉に砲撃を受けたら怪我をするかもしれないし…」

みほ「…安斎さんは何か?」

みほ「…安斎さん?どこに行くんです?」

アンチョビ「…土下座をするのは私一人だ…私一人が恥をかけばいい」

アンチョビ「ここまでやれただけでも十分じゃないか…胸を張って大洗に」

桃「駄目だ!我々は必ず勝たなければ…」

アンチョビ「…結果よりも大事なものがある」

アンチョビ「"今の"私は…そう思っている」

みほ「………」

桃「何を言っている…」

桃「負けたら我が校がなくなるんだぞ…!」

みほ「え…学校が…なくなる?」

アンチョビ「……」

杏「河嶋の言うとおりだ…この全国大会で優勝しなければ」

杏「我が校は廃校になる」

………
文化科学省

杏「廃校!?」

辻「学園艦の維持には莫大な資産がかかります」

辻「そのため全体の数を減らすために統廃合を行うことになりました」

辻「特に、成果のない学校から廃校にしていきます」

柚子「そんな!」

桃「唐突すぎる!」

辻「大洗女子学園は昔は戦車道が盛んだったようですが…近年は生徒数も減っておりとりわけ」

杏「そうか…じゃあ…戦車道やろっか!」

杏「まさか優勝校を廃校にするなんてことはしないよね?」
………

………
アンチョビ「……なるほどな、納得した」

アンチョビ「なぜ今年になっていきなり戦車道を復活させたのか…」

アンチョビ「生徒会がなぜあそこまで勝ちにこだわっていたか」

アンチョビ「法外な履修手当や大掛かりな宣伝活動を行ったのか」

アンチョビ「なぜ…私とみほを強引な手段で戦車道をやらせたのか」

杏「いやー、昔栄えてたんだからもっと良い戦車があると思ってたんだけど」

杏「予算がなくて皆売っちゃったんだって」

杏「…現実って非情なもんだね」

柚子「みんな…黙っていて…ごめんなさい」

杏「無謀だったかもしれないけどさー、あと一年泣いて学校生活を送るより…希望を持ちたかったんだよ」

アンチョビ「なぜ…私にそのことを話さなかった」

杏「いきなり転校してきた子に全部を背負わせるのは可哀想だと思ってね…経緯も経緯だったし…」

アンチョビ「そうか…」

典子「バレー部復活どころか…学校そのものが…」

おりょう「無条件降伏…」

優花里「そんな事情があったなんて…」

華「この学校が廃校になったら私達もバラバラに…」

沙織「ええ!?…そんなの嫌だよ!」

麻子「単位修得は…夢のまた夢か」

カルパッチョ「たかちゃんとも離れ離れに…」

ペパロニ「そんな!姐さんに一生付いて行くって決めたのに!」

ナカジマ「もう自動車も解散か」

アンチョビ「…」

アンチョビ「……みほ」

みほ「……」


みほ「…まだ試合は終わってません」

みほ「まだ負けたわけじゃありませんから」

杏「西住ちゃん」

みほ「頑張るしかないです!」

みほ「だって、来年もまたこの学校で戦車道をやりたいから」

みほ「…みんなと」

優花里「私も西住殿と同じ気持ちです!」

沙織「そうよ!とことんやろうよ!諦めたら終わりじゃん!戦車も恋も!」

華「まだ戦えます!」

麻子「うむ」

アンチョビ(……そうか)

アンチョビ(なら…私がやることは…ただひとつ)

アンチョビ「私もだ」

アンチョビ(彼女の望みを…叶えることだ)

みほ「ただ怪我の無いように冷静な判断で行動しましょう!」

アンチョビ「それじゃあ各車修理を続けてくれ!」

アンチョビ「やるぞ!」

ナカジマ「ところで…この包囲網を突破する作戦は?」

アンチョビ「ある!」

梓「本当ですか!?」

アンチョビ「だが、少々危険な作戦になるぞ」

アンチョビ「聞こう……絶対に勝ちたいか…?」

アンチョビ「…答えを聞くまでもないようだな」ブチッ

みほ「……安斎さん…!?」

千代「完全に囲まれてしまったわね…ここからぬけ出すとなると…」

愛里寿「……」

千代「あら?失望したかしら?」

愛里寿「…いえ、彼女が降伏をするならまだしも…」

愛里寿「あくまで彼女は戦いを続けるようです」

愛里寿「むしろ…彼女の闘志にようやく火が付いたようにも見えます」

千代「あら、あれは…偵察かしら」

千代「…あら?」

オレンジペコ「大洗女子…ピンチですね」

ダージリン「プラウダの隊長はこの状況を楽しんでいるでしょうね」

ダージリン「あら?彼女…」

ローズヒップ「どうかされましたの?」

ダージリン「いえ…少しね」
………
まほ「!!!」

しほ「どうかしましたか?」

まほ「いえ、なんでもありません」

まほ(彼女が…安斎が…)

まほ(…髪を下ろした…)

…………
カチューシャ「……ねぇノンナ」

ノンナ「なんでしょうか」

カチューシャ「彼女…降伏すると思う?」

ノンナ「ありえないと思います」

カチューシャ「そうよね…私もそう思うわ」

ノンナ「ではなぜ3時間もの猶予を?」

カチューシャ「簡単なことよ」

カチューシャ「彼女を…完膚なきまでに叩き潰したいから」

カチューシャ「少し眠るわ…おやすみなさい」
…………

ペパロニ「それ…地毛だったんですね」

アンチョビ「ウィッグか何かだと思ってたのか!?」

アンチョビ「というか黒森峰の頃はいつもこうだっただろ、覚えてないのか?」

ペパロニ「あー、そういえばそうでしたね」

アンチョビ「さて…それじゃあペパロニ、偵察に行くぞ!」

ペパロニ「了解ッス!」
…………
アンチョビ「みんなの偵察の結果から推測するに…だいたいこんな感じだな」

優花里「雪の進軍は楽しかったです!」

エルヴィン「あぁ、楽しかった」

みほ「みんな…ありがとう…」

アンチョビ(包囲の薄いところがあるな…いつも通りの二重包囲戦法か)

アンチョビ「よし!これならいける!」


そど子「何よ!結果的にはよかったじゃない!」

みほ「皆、ありがとうございます…」

アンチョビ「さて、作戦も決まったが…この悪天候か」

アンチョビ「プラウダの連中は慣れっこだろうが…」

アンチョビ「あと一時間半…待つことになるな」

おりょう「天はわれわれを見捨てたのか…」

ホシノ「熱いのは大丈夫なんだけど…寒いのは少し苦手かな…」

カルパッチョ「…たかちゃん…寒い…」

桃「ええい!なにかないのか!?」

柚子「こういう事態は想定してなかったので…乾パンしか」

アンチョビ「ペパロニ!あれを用意しろ!」

ペパロニ「アレっすね!了解っス!」

桃「アレってなんだ?」

桃「アレってなんだ?」

アンチョビ「みんな!インスタントのイタリアンスープを用意した!」

アンチョビ「寒さはこれでしのげるはずだ」

梓「おぉー!」

沙織「あったかい…」

アンチョビ「…みんなどんどん飲め!」

みほ「……安斎さん」

アンチョビ「包囲されることを想定しててよかったよ…これでなんとか…」

アンチョビ「……まさかあんなにあったスープまで無くなるとは…」

優花里「お腹はいっぱいになりましたけど…うぅ…寒いです…」

そど子「…寝ちゃ駄目だよ…ゴモヨ」

妙子「……」

みほ「みんなどうしたの?元気だしていきましょう!」

みほ「さっき皆で決めたじゃないですか!降伏しないで最後まで戦うって」

「「「……はーい」」」

桃「安斎!西住!」

桃「…なんとかしろ!」

みほ「ええ!?」

アンチョビ(確かにこの状況は改善しないといけないが…もう手が)

みほ「……わかりました」

アンチョビ「…みほ?」

アアアンアン アアアンアン

アアアン アアアン アン アン アン

アンチョビ「!?」

優花里「西住殿!?」

あの子 会いたや あの海越えて

あたまの灯は 愛の証

燃やして 焦がして ゆーらゆら

みほ「皆も歌ってください!私が踊りますから!」

桃「逆効果だぞ!」

燃やして 焦がして ゆーらゆら

こっち来て アンアン

逃げないで アンアン

波に揺られて アンアンアン

華「あの恥ずかしがり屋のみほさんが…」

優花里「…あんこう踊りを!?」

あした 会いましょ あの浜近く

麻子「微妙に間違ってるけどな」

優花里「私も踊ります!」

沙織「私達も行くよ!」

華「やりましょう!」

麻子「うむ」

あなたの灯は 恋の光

アンチョビ「……ペパロニ、私達もやるぞ」

ペパロニ「……了解っス!」

誘って 焦らして ぴっかぴか

誘って 焦らして ぴっかぴか

ダージリン「ハラショーですわ」

まほ「……」

千代「お見事ですね…西住さん」

しほ「……」

愛して アンアン

泣かさないで アンアン

いやよいいわよ アンアンアン

プラウダ隊員「あ…あの!」

プラウダ隊員「もうすぐタイムリミットです…降伏は」

みほ「しません」

みほ「………最後まで戦います」
…………
カチューシャ「で?土下座?」

ノンナ「いえ、やはり降伏はしないそうです」

カチューシャ「…まぁ、そうよね…」

カチューシャ「それじゃあ、ぶっ潰すわよ!」

…………
みほ「安斎さん…本当に大丈夫ですか?」

アンチョビ「心配するな…道は必ず切り開く」

アンチョビ「会長、ほんとうにここで良いのか?」

杏「うん、河嶋なら、きっと大丈夫」

ナカジマ「あはは、まぁこの作戦だとボクにはちょっと荷が重いだろうからね」

ナカジマ「ただ、38tの装填は任せておいてね!」

アンチョビ「……あぁ、頼んだぞ」

杏「………安斎ちゃん、西住ちゃん」

杏「私らをここまで連れて来てくれて…ありがとうね」

アンチョビ「……」

みほ「……」コクッ

千代「…この配置は…」

千代「愛里寿…起きなさい」

愛里寿(防寒具フル装備)「母上様…ようやく試合が動くの?」

千代「えぇ、おそらく…」

千代「私達が最も見たいものを彼女が見せてくれるはずよ」
…………
杏「さぁいくよぉ!」

みほ「…これより」

みほ「とっぷう作戦を発動します!」

みほ「……パンツァー・フォー!」

アンチョビ(さて…行くぞ、パンター)

アンチョビ「……突撃!」

カチューシャ「来た……総員一斉砲撃!」

ドォォン!ドォォン!ドドォン!

カチューシャ(あえて包囲の薄い所を作ったわ…そこに誘い込んで挟んでオシマイ)

アンチョビ「いけいけ!足を止めるな!どこまでも進めぇー!!」

アンチョビ「38t…気を引き締めろ!」

柚子「はい!」

アンチョビ「…来るぞ!」

杏「おぉーこえー!よーし!」

みほ「このまま突っ込みます!ヒョウさんチーム!お願いします!」

カチューシャ「ええ!?こっち!?あえて分厚いところを狙うなんて…!」

アンチョビ「撃てぇー!」

ドォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「よし!一気に駆け抜けるぞ!」

みほ「はい!」

カチューシャ「やったわね…後続何が何でも阻止!」

みほ「正面5両!」

そど子「後続4両来ています!…いや、それ以上かも…」

アンチョビ「正面5両は…私達が引き受けた!」

アンチョビ「…後で合流する」

アンチョビ「カメさんチーム!いくぞ!」

桃「わかった」

アンチョビ「…みほ!急いで旋回してくれ!」

みほ「はい!気をつけて!」

アンチョビ「さぁ…暴れるぞ!」

オレンジペコ「パンターが敵に突っ込んでいます!」

オレンジペコ「さすがにあれは…無謀なんじゃ…」

ダージリン「あら?去年の決勝…オレンジペコは見ていなかったのかしら?」

オレンジペコ「あ、はい…」

ダージリン「去年の決勝戦…事故が起きて前方二両が戦列を離れてしまい」

ダージリン「フラッグ車の護衛をしていたティーガーⅡも撃破されてしまった」

ダージリン「つまり、彼女の乗ったフラッグ車が丸裸になってしまったの」

ダージリン「…けれど…彼女は諦めなかった」

ダージリン「すぐにその場を抜け出すと市街地に向かい」

ダージリン「そこで彼女はフラッグ車とは思えないほどの大暴れをしたわ」

ダージリン「プラウダはT34を6両使い強引に包囲することで…なんとか勝ちへと持ち込んだ…」

ダージリン「もし歯車が1つでもずれていたら…プラウダの勝利はなかったでしょうね」

今回はここまで 次回 プラウダ戦の決着まで
アンチョビちゃんが髪を下ろすのは今回限りの予定です

おまたせしました~ それでは投下します

アンチョビ「かかってこい!相手になってやる!」

杏「T34の72に85にスターリンか…」

アンチョビ「安心しろ…全部抜ける!」

アンチョビ「いいか!38tでも0距離の側面なら装甲が抜けるはずだ!」

アンチョビ「危険だが注意していけ!」

桃「あぁ…撃つぞ!」

柚子「はい!」

ドォォン!

桃「くそっ!なんでこんな時に…手が…震えて…」

桃「…止まれ…止まれ」

ナオミ『……いずれ、必ず…震えの止まる日が来る』

ナオミ『必ずだ』

柚子「桃ちゃん!もう一度行くよ!」

桃「止まれぇええ!」

ドォォォォン!

……カッ シュポッ

桃「あ………当たった?」

柚子「やったよ柚子ちゃん!初撃破!」

桃「……うん」

柚子「って、来てる!」

アンチョビ「させるかぁあー!!撃てぇ!」

ドォォォォン!!

……カッ シュポッ

ナカジマ「装填完了!次!いつでも行けるよ!」

柚子「桃ちゃん!!」

桃「あ、あぁ……」

ドォォォォン

ガァン!

柚子「1両履帯破損!」

桃「また…当たった…」

アンチョビ「よし!もらった!」

ドォォン……カッ シュポッ

柚子「もう一度行くよ!」

桃「……よし!」

アンチョビ「左は私が引き受けた、右の車両の後方部を狙え!」

桃「わかった!」

桃(手の震えが…止まった)

桃(これなら…いける!)

ドォォォォン!

ドォォォォン!!ガァン!

……カッ シュポッ

クラーラ「すみません、パンターにやられました!」(ロシア語)

クラーラ「あのパンター…化け物です!このままでは全滅します」(ロシア語)

クラーラ「すぐに援軍を求めます!」(ロシア語)

ノンナ「わかりました、すぐに向かいます」(ロシア語)

カチューシャ「アンタ達!日本語で話しなさいよ!」

ノンナ「カチューシャ隊長…風神が暴れているようです…前方隊ももう長く持たないと」

カチューシャ「なんですって!?」

ノンナ「カチューシャ隊長…私に風神との一騎討ちのチャンスをください」

カチューシャ「何言ってんのよ!アンタまで失うわけには…」

ノンナ「…………信じてください」

ノンナ「私が…必ず…風神を倒します」

カチューシャ「……わかったわ、けど、約束して」

カチューシャ「必ず…戻ってきなさい」

ノンナ「…わかりました」

ノンナ「JS2はストップ、私と交代してください」

アンチョビ「よし!残りニ両だ!一気に片付けるぞ!」

ドォォォォン!

……カッ シュポッ

ドォォン!

ガァン!

アンチョビ「甘い甘い!撃てぇー!」

ドォォォン!……カッ シュポッ

アンチョビ「よし!これで終わり…撤収だ!」

アンチョビ「しかし会長…あんた、ここまで出来るなんてすごい…」

ドォォン!!

アンチョビ「…!」

アンチョビ「カメさんチーム!大丈夫か1」

……カッ シュポッ

桃「やられたが…なんとか…大丈夫だ」

柚子「何…今のは…」

アンチョビ「この狙撃能力…来たか!」

ノンナ(次は…パンター……)

ノンナ(おそらく向こうもこちらの撃破を狙いに距離を詰めてくるはず…)

ノンナ(チャンスはおそらく4回…十分…)

ノンナ「…仕留める」
・・・・・・・・・
アンチョビ「…止まれ!」

アンチョビ「……」

ペパロニ「姐さん?こんなとこ棒立ちでいいんすか!?」

アンチョビ「安心しろ、ここの距離だと正面装甲は抜けない」

アンチョビ「向こうは残り6両…今みほ達を追っているのが3両でフラッグ車とその護衛が1両」

アンチョビ「そして…今いるノンナが…一両」

アンチョビ「ここで仕留めることができれば…一気に形勢は傾く…」

アンチョビ「…賭けてみるか!」

アンチョビ「……ペパロニ!突っ込むぞ!」

アンチョビ「最高速度で突撃だ!」

ペパロニ「…了解っス!」

アンチョビ「会長!頼むぞ!」

杏「りょーかい」

ノンナ「……来た」

ノンナ(落ち着いて…一発目は向こうの反応力の確認)

ノンナ「砲撃!」

ドォォォン!

ノンナ「…よし」

ノンナ(これなら…角度を修正…動きにタイミングを合わせて…)

ノンナ(二発目!)

ドォォォォン!!

ノンナ(ギリギリで躱された…!)

ノンナ(くっ…ならば…もっと精密度を上げて…)

ノンナ「これなら…」

ノンナ「ほうげ」

ドォォン!

ノンナ「…砲撃!」

ドォォォォン!

ノンナ(タイミングを完全に読まれた…!)

ノンナ(間隔が一定だったのがまずかったか…)

ノンナ「これで最後…」

ノンナ(……カチューシャ…どうか私に力を…)

ノンナ(……)

ノンナ(今!)

ドォォォォン!!

ノンナ「………」

ノンナ「………申し訳ございません…カチューシャ様…」

ノンナ「約束…守れそうにないで」

バゴォォォーン!!!

……カッ シュポッ

ノンナ「……!」

アンチョビ「なるべくジグザグに動け!砲塔の動きだけを注意しろ!」

ヴウウウウウ…

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「来たぞ!」

アンチョビ「…今のは…回避のタイミングを読んできたな」

アンチョビ「ペパロニ…こっちの声にあわせて…回避運動を行ってくれ」

ヴウウウウウー!

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「……今!」

ペパロニ「よっと!」

アンチョビ「よし…狙撃の間隔は20秒…」

アンチョビ「会長!」

杏「オッケー!」

アンチョビ「……今だ!撃てぇ!」

ドォォン!

杏「…ごめーん外しちゃった!」

アンチョビ「構わない!目的は牽制だ…次が最後…気を引き締めろ!」

ヴウウウウウ……ボボボボッ…

スズキ「……この音…まずい!」

アンチョビ「…今だ!右方向に躱せ!」

ペパロニ「はい!」

杏「やったぁ!」

ペパロニ「最高っすよ!アンチョビ姐さん!!」

アンチョビ「よし!そのまま側面に入って…」

スズキ「安斎さん!すぐに止まってください!オーバーヒートしています!」

スズキ「このままではエンジンが!」

アンチョビ「何!?」

バゴォォォーン!!!

……カッ シュポッ

バゴォォォーン!!!

みほ「!」

みほ「こちらあんこう!聞こえますか!こちらあんこう!応答お願いします!」

沙織「ヒョウさんチーム!聞こえますか!!応答願います!」

みほ「……返事がない」

沙織「今の爆発は…」

みほ「もしかして…エンジンが…」

みほ「……安斎さん!助けに行かなきゃ!」

麻子「敵車両は3両…抜け出すのは難しくはないぞ」

アンチョビ「ごほごほ…みほ!」

みほ「…安斎さん!」

アンチョビ「返事が遅れた チームヒョウ!撃破こそされたが全員無事だ!」

アンチョビ「すまない…エンジンがイカれた……けどなんとか5両倒せた」

アンチョビ「本当はもう一両倒すつもりだったんだが…悪かった」

みほ「いえ!気にしないでください!ありがとうございます!」

アンチョビ「みほ…後は頼んだぞ!」

みほ「…はい!」

ノンナ「……」

ノンナ(…危ないところでした…)

ノンナ(向こうのトラブルがなければ…負けていたのはこちらだった…)

ノンナ「カチューシャ…風神が倒れました」

ノンナ「すぐに合流します…」

カチューシャ「本当!さすがノンナね!」

ノンナ「……」

ノンナ(またしても…私の負けですね…安斎さん)

千代「………」

愛里寿「母上…」

千代「…素晴らしいわ」

千代「彼女こそ島田流の理想を体現できる人物…」

愛里寿「はい…私も、そう思います」

千代「…しかし、思わぬ邪魔が入ったようですね」

千代(こうなったら…あの手で行きますか)

千代「…もしもし、大学選抜チームの整備班ですか、私です」

千代「…えぇ、至急、例のモノを用意してちょうだい」

まほ(あれだ…あれこそが…)

まほ(彼女の本当の実力…)

まほ(やはり彼女は…私の求める真の西住流に必要な…)

しほ「…」

まほ「彼女の実力は本物です…彼女を破門にするにはあまりに惜しいと私は思います」

まほ「…どうか、思い直していただけないでしょうか…」

しほ「……」
…………

みほ「この窪地を脱出します!全車あんこうについて来てください!」

カチューシャ「風神がいなくなったのなら後は低スペック集団のみ!」

カチューシャ「フラッグ車以外の全車両で包囲!」

カチューシャ「フラッグ車はおとなしくしておきなさい!」

カチューシャ「冬眠中のヒグマのようにね!」

カチューシャ「ノンナ…戻ってきたのね」

ノンナ「えぇ…仕留めに行きましょう…」
……
みほ「追ってくるのは全部で4両…フラッグ車はいない…なら」

みほ「カバさんチームは次の稜線を超えたところで待機していてください!」

みほ「主力が手薄なうちにフラッグ車を叩きます!」

カチューシャ「追え追えー!」

ノンナ「二両ほどいないようですが…」

カチューシャ「そんな細かいコトどうでもいいからフラッグ車を狙い打ちなさい!」

ノンナ「はい」

みほ「…優花里さん、もう一度偵察に出てください」

優花里「了解であります!」

優花里「はっ!」

優花里「…どこか高いところ…あった!」
………
アンチョビ「…」

桃「西住はやってくれるでしょうか」

アンチョビ「……アイツなら大丈夫だ」

アンチョビ(カチューシャ…私を倒していい気になっているようだが…)

アンチョビ(このチームの隊長は…未だに健在だぞ)

梓「皆!フラッグ車を守りましょう!」

ツチヤ「了解!」

そど子「風紀委員の腕の見せどころね!」

典子「根性おぉー!!」

典子「…バレー部ファイトー!おー!」
………
優花里「フラッグ車……いた!」

優花里「発見しました!」

みほ「わかりました!」

みほ(おそらくフラッグ車は合流せずこのまま逃げ切るか…)

みほ(もしくは合流するかのどちらかのはず…)

みほ「どちらにせよ…追わないと勝てない!」

みほ「行きましょう!」

ドォン!……カッ シュポッ

ツチヤ「ハムスターさんチーム…撃破されちゃったぁ…後はよろしく…」

ドォン!……カッ シュポッ

梓「こちらウサギさんチーム!撃破されました」

ドォン!……カッ シュポッ

そど子「カモさんチーム!撃破されました!アヒルさんチームの健闘を祈ります!」
…………………
あけび「もうだめだぁ…」

典子「泣くな!涙はバレー部が復活したその日のためにとっておけ!」

妙子「大丈夫!こんな砲撃!強豪校のスパイクに比べたら全然です」

忍「そうね、でも今はここが私達にとっての東京体育館!」

忍「あるいは代々木第一体育館!」

バレー部「「「「そーれそれそれー!!!」」」」
………………
ドォン!……カッ シュポッ

みほ「KV-2はなんとか撃破したけど…フラッグ車が…」

みほ「こんな時…」

みほ「安斎さんなら…」

みほ「……!」

・・・・・・・
一年前

アンチョビ「みほ…私の采配に疑問を抱いたことがあるか?」

みほ「いえ…ありません」

みほ「安斎さんの判断はいつも正しくて…」

アンチョビ「それじゃあダメだ」

アンチョビ「いざという時は…自分で考えるんだ」

アンチョビ「特に私がいない時はそうしたほうがいい」

みほ「で、でも…」

アンチョビ「大丈夫だ…お前には私以上の素質がある」ナデナデ…

みほ「あっ…いえ、そんなことは全然…///」

アンチョビ「……みほは…みほの信じる道を進め」

アンチョビ「そうすれば…必ず上手くいく」
・・・・・・・
みほ「……私の…信じる道…」

みほ「……よし!」

みほ「カバさんチーム!追撃を中止してください!」

エルヴィン「了解!」

優花里「近づいてきます!あと一つ右折してくれれば!」

みほ「…わかりました!ありがとう!」

みほ「…この位置なら…華さん!」

みほ「機銃掃射で右に曲がるように誘導してください!」

華「わかりました!!」

優花里「…入りました!H43地点まで50メートル!」

みほ「撃ち方用意!」

みほ「……撃てぇー!」

ドォォォン!!!
………
ノンナ「…捕まえた!」

ドォォォン!

典子「…!」

典子「来てる…躱して!」

ドォォォン!

………

……………
…………
………


……………カッ シュポッ

審判「……試合終了…」

審判「………大洗女子学園の勝利!」

みほ「………!」

カエサル・カルパッチョ・エルヴィン・左衛門佐「やったぁ!」

華「やりましたね!」

沙織「すごーい!」

杏「うむ!」

桃「よかったぁあああ!」

「「「「「ばんざーい!」」」」」

アンチョビ「……ふー」

ペパロニ「姐さん!?大丈夫ですか、どこか痛むんですか?」

アンチョビ「いや、大丈夫だ」

アンチョビ「…とうとう、ここまで来たか…」

アンチョビ「……まほ」

カチューシャ「………」

カチューシャ「……」

カチューシャ「…うっ」

カチューシャ「ううううっ…ぅっ」

ノンナ「どうぞ」

カチューシャ「泣いてないわよ!」

優花里「西住殿!すごいです!」

杏「よくやったぞ!」

柚子「ありがとうーーー!」

桃「……」

アンチョビ「…みほ」

みほ「……安斎さん!」

アンチョビ「……うわぁ!?」ギュムッ

ペパロニ・優花里「!?」

みほ「………安斎さん、ありがとうございます!」

みほ「貴女の言葉がなかったら…私…」

アンチョビ「………」ナデナデ

アンチョビ「…よくやったな、みほ」

みほ「…はい!」

カチューシャ「せっかく包囲の一部を薄くして…そこに引きつけてぶっ叩くなんて」

カチューシャ「まさか…包囲の正面を突破されるなんて思わなかったわ…」

みほ「私もです…」

カチューシャ「え?」

みほ「あそこで一気に攻撃されてたら…負けてたかも…」

カチューシャ「…いや、アンタ達なら…とにかくあなた達なかなかのもんよ…」

カチューシャ「言っとくけど悔しくなんて無いから!ノンナ…!」

ノンナ「はい」

カチューシャ「…」スッ

みほ「……」ギュッ

カチューシャ「…決勝戦、見に行くわ」

カチューシャ「カチューシャをがっかりさせないでね」

みほ「はい!」

ノンナ「風神…」

アンチョビ「今の私は…風神ではない」

ノンナ「いえ…貴女と戦った時…私は感じました」

ノンナ「貴女の…風を…」

ノンナ「次に戦うことがあれば…トラブルのないことを祈っています」

アンチョビ「そうだな…」

…………
しほ「勝ったのは相手が油断したからよ」

まほ「いえ、彼女達には実力があります」

まほ「みほと安斎の判断と心を合わせて戦った…チームの勝利です」

しほ「あんなものは邪道」

しほ「決勝では…王者の戦いを見せてやりなさい」

まほ「…西住流の誇りにかけて…必ず…」

千代「邪道?これだから西住流はお硬いんですよ」

しほ「…何の御用ですか?」

千代「…私には二人共とても魅力的に感じました」

しほ「……」

千代「決勝戦もとても楽しみです」

千代「あの子たちがどういう戦車道を見せてくれるのか…」

千代「…それでは私たちはこれで」

千代「あぁ、勘当と破門の件、くれぐれもよろしくお願いします」

千代「…もう私たちは、動き出しているので…」

しほ「……」

まほ「……」
………………
千代「西住みほ…彼女も欲しくなってきたわ」

愛里寿「お言葉ですが母上…二兎を追う者は…」

千代「えぇ、わかっているわ…けれど…一匹の兎を捕まえたら」

千代「もう一匹も自然とついていきそうですけど…ふふふっ」

2日後

ナカジマ「あちゃー、こりゃダメだね」

アンチョビ「そうか…」

ナカジマ「修理は完璧だったけど……寿命だったみたいだね」

ツチヤ「動かすとしたらエンジンを総とっかえしないとね」

アンチョビ「そうか…よくやってくれたよ…」

杏「決勝はパンターなし…か」

柚子「パンターのエンジンってとっても高価ですからね…」

杏「どこかでエンジンが落ちてないかなー」

配達員「あのー、大洗女子学園の安斎千代美さんっていらっしゃいますか?」

アンチョビ「私だが…」

配達員「差出人不明の方から…こんなものが届いています…」

アンチョビ「これは…」

アンチョビ「パンターのエンジン!」

ナカジマ「すごい!新品のエンジンだ!」

ホシノ「これなら…決勝でもいけるよ!」

アンチョビ(……)

みほ「……安斎さん、もしかしてこの前の交渉って……」

アンチョビ「いや、私はこんなものは頼んでいない!」

みほ「えぇ!?じゃあ…」

アンチョビ「だが…差出人は…想像がつく」

アンチョビ(……USB…一人でみるように…か)


アンチョビ「…さて、どんなデータが入っているのやら…」

アンチョビ「これは…動画か…」

アンチョビ「…………」

アンチョビ「…………!!!」

アンチョビ「…………!」

アンチョビ「…何…だって…!?」

アンチョビ「……………」

……………
千代「もしもし…あら?安斎さん…」

千代「私からのプレゼント…気に入っていただけましたか?」

千代「それと…USBの方ももう拝見なされたようですね」

千代「…お返事の電話…ですよね?」

千代「………ふふ、わかりました」

千代「では…決勝戦が終わったら、愛里寿に迎えに行かせます…」

千代「…安斎千代美さん…」




千代「…………大学選抜チームは…貴女を歓迎します」



…ガチャ

今回がここまで
次回は結構遅れてしまいそうです…なんとか8月終わるまでには劇場版に入りたい…

今回はここまで…です すみません…
次回は番外編+黒森峰戦直前までになります 
番外編はある副隊長視点での回想になります

あと…このSSの主人公は終始アンチョビです…主人公交代とかはないので安心を

番外編だけ出来たので投下
今日の深夜には続き投下したいなぁ

番外編 ある少女の独白

???「彼女と初めて出会ったのは一年前、黒森峰でのことだった」

???「彼女はどこか冷たい目で…戦車に乗っていた」

???「私は、彼女の去年の功績を知っていた」

???「…安斎千代美」

???「西住流の跡取りである隊長…西住まほと彼女は…風神と雷神と呼ばれていた」

???「私は昔から西住流に憧れて戦車道を始めて、西住まほを追いかけるように黒森峰に入学した」

???「そして私は西住まほが隊長を務める、雷神隊に入隊することになったわ」

???「入隊した私は必死に努力した」

???「誰よりも勉強を重ね、誰よりも…戦車に乗り続けた」

???「そんな私の努力を…隊長は認めてくれた」

まほ「逸見エリカ」

まほ「…本日から」

まほ「風神隊の副隊長を務めてもらいたい…」

まほ「…期待しているぞ」

エリカ「…最初に聞いた時は、訳がわからなかった」

エリカ「私は、いきなり風神隊の副隊長を行うことになってしまったのだ」

……………
エリカ「…今日から副隊長を務めることになりました…逸見エリカです」

安斎千代美「やぁやぁ、隊長の安斎だ」

エリカ「……よろしくお願い致します」

安斎千代美「不満そうな表情だな」

エリカ「いえ…別に」

安斎千代美「まぁまぁ、今日はうちの隊を見ていってくれ」

エリカ「………なんですかこれは!」
………
エリカ「そこにあったのは雷神隊とはまったく違う環境だった」

エリカ「彼女達は…遊んでいたのだ」

………
安斎千代美「雷神隊の奴らがちょくちょく見に来るが…みーんな同じ反応だ」

エリカ「当たり前です!雷神隊ではこんなことありえません!」

安斎千代美「…まぁ、確かにそうだな、まほならこんなことは絶対にしないだろうなぁ」

安斎千代美「…集合!」

風神隊隊員「「「はい!」」」

エリカ「!?」

風神隊隊員A「隊長!」

風神隊隊員B「何の御用ですか!?」

安斎千代美「…新しい副隊長だ、ほら、挨拶」

エリカ「…逸見エリカ…です」

エリカ(驚いたわね…さっきまでだらけていたのに…)

エリカ(あの人の一声だけで…全員の眼の色が変わった…)

安斎千代美「それじゃあ、今日はちょっと速めに練習を始めるが…構わないか?」

風神隊隊員A「私達は問題ありません!」

安斎千代美「よし!じゃあ今日もやるぞ!」

安斎千代美「戦車の整備がしっかり行き届いているかの確認が終わり次第、訓練場に集合だ!」

風神隊隊員一同「「「はい!」」」

エリカ「……」

まほ「驚いたか」

エリカ「あんなやり方…いいんですか?」

まほ「普通なら…まず成立しないだろうな」

まほ「あの部隊は安斎千代美の存在があって初めて成り立つんだ」

エリカ「…どういうことでしょうか?」

まほ「あの部隊には一年、または二年生の隊員が多い」

エリカ「はい、それはしっています」

まほ「あの部隊に配属している隊員のほとんどが…安斎千代美に憧れを抱いている」

まほ「彼女は…異質とも言えるほどのカリスマを持っているんだ」

まほ「エリカ、今日の訓練でなにか気になったことはないか?」

エリカ「…私が気になったのは…訓練の最後ですね…」

………………
安斎千代美「今日の訓練、皆ご苦労だった」

安斎千代美「…特にヤークトパンター砲手!」

風神隊隊員D「…は、はい!」

安斎千代美「………よくやった、今日の訓練で掴んだ感覚を…忘れるなよ」

風神隊隊員D「はい!」
……………
まほ「安斎は訓練が終わった後…かならずその日の一番よかった人を選ぶ」

まほ「…尊敬している人間に自分の頑張りを認めてもらえるんだ」

まほ「これほど…嬉しいことはない」

エリカ「……」

まほ「彼女は…誰よりも優しく…誰よりも強い…」

まほ「だからこそ皆、彼女についていくんだ」

エリカ「……」

まほ「…それが彼女の部隊…風神隊だ」

まほ「その実力は…お前もよく知っているはずだ」

エリカ「えぇ…」

安斎千代美「みほ、今日の訓練…どうだった?」

みほ「あ、はい…とても充実しました」

安斎千代美「そうか、よかった」

みほ「ところで…あの副隊長は…」

安斎千代美「あぁ、心配するな、きっとまほが、彼女に風神隊を見せたかっただけだろう」

安斎千代美「きっと私達が卒業したら、彼女とみほが…黒森峰を支える」

安斎千代美「まほは…そう思っているんだろう」

みほ「…私には無理です」

安斎千代美「どうしてそう思う?」

みほ「…私は…安斎さんみたいに強くないですし…いつも弱気な私は…んっ」

安斎千代美「私のやり方でなくていい」ナデナデ…

安斎千代美「その時は…みほのやり方でチームを導け」

みほ「は、はい…」

安斎千代美「…よし、決めた…風神隊も正式に副隊長をつけよう」

安斎千代美「…みほ、副隊長はお前だ…頼んだぞ」

みほ「…え?!ええええ!?」

安斎千代美「よし!そうときまったら…会議として今から…」

風神隊隊員「隊長!」

安斎千代美「ん?どうした?」

風神隊隊員「…お話があります」

安斎千代美「わかった、みほ、少し待っていてくれ」

安斎千代美「みほのことか…」

風神隊隊員「私達は彼女を特別扱いしているのではないかと思っています…」

安斎千代美「あぁ、そうだ」

風神隊隊員「!?」

安斎千代美「事実だからな、誤魔化してなにになる」

安斎千代美「彼女には将来、私の跡を継いでもらうつもりだ」

安斎千代美「そのために、彼女の育成に力を入れている」

安斎千代美「彼女には…大きな才能がある」

安斎千代美「…ちなみにこれはまほの頼みでもある」

風神隊隊員「………」

風神隊隊員「…隊長がそこまで言うのなら…私達はそれに従います」

安斎千代美「悪かったな…お前達に気をかけられなくて…」ナデナデ

風神隊隊員「あっ…///」

安斎千代美「…感謝している…こんな私でも…付いてきてくれるなんて」

エリカ「そして…月日は流れ…私は雷神隊の副隊長になった」

エリカ「全国大会も順調に勝ち上がったが…ある出来事が起きたわ」

エリカ「決勝戦、私達は敵の策でバラバラ分断させられてしまった」

エリカ「私は安斎千代美と一緒にいた…そして」

エリカ「敵の砲撃で前方を守っていた戦車が一台…濁流の流れる川に落ちたわ」

エリカ「そして戦車に乗っていた人員を救助するために」

エリカ「…西住みほは、戦車を乗り捨てた」

全国大会決勝戦

エリカ「な、何やってんのよ!あの娘は!」

ドォォォン!!

エリカ「くっ、ティーガーⅡ、撃破されました!フラッグ車、すぐに逃げてください!」

安斎千代美「…………エリカ」

エリカ「何ですか!?速く逃げて」

安斎千代美「これから…かなりの無茶をする」

安斎千代美「もしかしたら…負けるかもしれない」

安斎千代美「一つだけ…言っておく」

安斎千代美「もしこの試合に負けても…みほを責めないでやってくれ」

安斎千代美「……頼んだぞ」

私達は…負けた

安斎千代美は…敗北は自分の責任だと言っていたが…

彼女の戦績を見てそう思う人など一人もいなかった

雷神隊も風神隊も……私も…彼女の…西住みほの存在が許せなかった

敬愛する隊長に土を付けたのだ

その怒りは……とても大きなものだった

彼女がその後…何をされたのかは…いや、これは語らないでおこう

そして…それを聞いたあの人は…

…ある一つの…決断を下した

まほ「……安斎…」

安斎千代美「…」

まほ「何を言っているんだ…安斎…」

安斎千代美「…よく聞こえなかったか?」

まほ「…冗談はよせ……」

安斎千代美「じゃあもう一度言おう」

安斎千代美「…彼女を泣かせるような戦車道を私は歩みたくない」

安斎千代美「…私は…彼女とともに大洗に行く」

まほ「…安斎!お前まで大洗に行く必要は」

安斎千代美「今のみほの味方になれるのは…私だけだ」

安斎千代美「…私がいなければ…あの娘はたった一人になってしまう…」

まほ「…安斎…」

安斎千代美「…何より」

安斎千代美「…私ももう…ここにはいたくない」

まほ「…………そうか」

エリカ「彼女は…」

エリカ「黒森峰で得たものを全て捨て…西住みほを選んだのだ」

エリカ「みほの何が彼女をそうさせたのかは私にはわからない」

エリカ「…彼女が離れたことで黒森峰…特に風神隊が大パニックになった」

エリカ「彼女についていこうとするもの…戦車道をやめるもの…隊長を恨むものまで現れた…」

エリカ「…この崩壊を…彼女は想像できていたはずだ」

エリカ「彼女はこうなることを知ってやったんだ」

エリカ「隊長が黒森峰の再興に…どれだけの苦労をかけたかも…彼女は知らない…」

エリカ「そして彼女達は…大洗で逃げたはずの戦車道を始め…」

エリカ「のこのことここまで上がってきた」

エリカ「彼女には…絶対に負けない」

エリカ「安斎…千代美…」

エリカ「……」

…ギリッ

………番外編はここまで
回想は多くてもあと3回やりそうです…

お待たせしました それでは投下します
ちなみに風神隊はまほとアンチョビの会話シーンでも明言されている通りもう解散されています
どこかしらの回想で詳しく話せたらいいなー位の感覚です

みほ「決勝戦は20両までオーケーだから…」

みほ「ティーガー…パンター…ヤークトパンター…エレファント…」

みほ「…これでは戦車にあまりに差があります」

柚子「どこかに戦車たたき売りしてないですかねぇ」

みほ「…安斎さんは…なにか…」

みほ「……安斎さん?」

アンチョビ「…」

みほ「……?」

アンチョビ「今、メールが届いた…自動車部からだ」

アンチョビ「…ポルシェティーガーのレストアが終わったらしい」

桃「…本当か!」

ナカジマ「あちゃー、またやっちゃったー!」

ナカジマ「おーい!ホシノー!消火器用意してー!」

桃「…………」

優花里「これ!レア戦車なんですよね!マニアにはたまらない一品です!」

アンチョビ「機動性は最悪だが装甲と主砲の威力は間違いない」

優花里「まぁ…この通り壊れやすいんですよね」

桃「これが…ポルシェティーガー…」

柚子「他に戦車はないんでしょうか…」

杏「とりあえず残った予算でヘッツァー改造キット買ったから!」

柚子「結構無理矢理ですね」

桃「あとはⅣ号にシュルツェンを付けますか!」

ねこにゃー「あの…西住さん…」

みほ「あら?貴女は…猫田さん」

ねこにゃー「今から僕も戦車道できないかな」

ねこにゃー「操縦は…慣れているから」

みほ「大丈夫だけど…もう乗る戦車がどこにも…」

ねこにゃー「あの戦車は試合には使えないの…?」

みほ「…あの戦車?」

アンチョビ「三式か…これはいけそうだ!」

ねこにゃー「よ、よろしくお願いします」
……………
みほ「ポルシェティーガーは自動車部の皆さん…」

みほ「三式はねこにゃーさんと…そのお友達」

アンチョビ「問題は…パンターか」

アンチョビ「砲手は会長、操縦手はペパロニとして…」

アンチョビ「…装填手がほしいな…」

カルパッチョ「あの…」

アンチョビ「あぁ、カルパッチョか」

カルパッチョ「よかったら装填手…私がやりましょうか?」

アンチョビ「何!?」

カルパッチョ「実は…学校外で私、少し戦車道をしていて…」

杏「あれ?でも戦車道は経験ないって」

カルパッチョ「…わざわざ特筆すべきことでもないと思いまして…ごめんなさい」

カルパッチョ(それに…頑張ってる貴ちゃんの邪魔をする訳にも行かないしね)

カルパッチョ「それで…少し装填手をやっていたんです…」

アンチョビ「…パンターの砲弾はそこそこ重いぞ」

カルパッチョ「…任せてください!」

アンチョビ「……よし、やってみろ」

カルパッチョ「はぁっ!」

アンチョビ「…………驚いたな」

エルヴィン「カエサル殿よりも装填が速そうぜよ」

カエサル「酷いことを言うな!というかひなちゃん!装填手出来るなら最初から言ってよ!」

カルパッチョ「ごめんね~」

カルパッチョ「でも…皆のために頑張ってるたかちゃんもすてきだったよ~」

カルパッチョ「…///」

桃「練習終了!やるべきことは全てやった!」

杏「さぁー!いよいよ決勝戦だよ!目標は優勝だからねー!」

桃「大それた目標なのはわかっている…だが私達は並み居る強豪を打ち破ってここまで来た」

桃「相手は…黒森峰女学園だ」

杏「…じゃあ、西住ちゃんとチョビから何か一言」

みほ「……」

アンチョビ「…私からでいいか?」

杏「いいよん」

アンチョビ「…正直…この戦力でここまでこれるとは思わなかった」

アンチョビ「……みんな、まずは最後まで怪我のないよう全力を尽くそう」

アンチョビ「最後は…笑顔で大洗に帰るぞ!」

「「「おー!」」」

杏「シンプルだね~、けどよろしい、じゃあ西住ちゃん」

みほ「は、はい…」

みほ「……明日対戦する黒森峰女学園は…」

みほ「私と安斎さんがいた学校です…」

みほ「でも、今はこの大洗が…私の母校で…」

みほ「…私も安斎さんも…頑張るので…」

みほ「皆さん…頑張りましょう!」

「「「おー!」」」

まほ「……」

エリカ「どうしたんですか?」

まほ「…エリカ、風神隊の再結成は可能か」

エリカ「諦めてください…アレはもう…不可能です」

まほ「…そうか」

エリカ「ですが…小規模のパンター部隊なら可能ですね」

まほ「そうか」

エリカ「…しかしパンター部隊の士気は未だに下がったままです…」

まほ「なら…仕方あるまい…重戦車重視で行くしかないな」

エリカ「そうなりますね…例のアレも…用意しておきます」

まほ「……………安斎…」

エリカ「………くっ!」

アンチョビ「…」

華「どうした?食べないならもらいますよ」

アンチョビ「あぁ、悪い」

麻子「……」

アンチョビ「カツ…か、美味しいぞ」

沙織「ありがとう!…唐突ですがここで重大な発表があります!」

アンチョビ「何だいきなり…」

沙織「じゃん!アマチュア無線2級!」

みほ「すごい!2級ってかなり難しいのに」

優花里「通信手の鏡ですね」

沙織「えへへ、どんなとこにも電波飛ばすよ!」

みほ「………」

優花里「西住殿が涙を!?」

沙織「みぽりん、どうしたの!?」

華「からしが目に入ったんですか?」

みほ「違うの……大丈夫…」

みほ「…私…皆と出会えて本当によかった」

みほ「私…今…毎日がすごく楽しいです」

みほ「麻子さん、華さん、沙織さん、優花里さん」

みほ「そして…安斎さん」

みほ「皆のことが……大好きです」

優花里「……に、西住殿に告白されました~!!!」

みほ「だから…私は次の試合、絶対に…負けたくないんです!」

アンチョビ「……」

………………
アンチョビ「……じゃあな、みほ」

みほ「はい!また明日!」

アンチョビ「…勝とう、絶対に」ナデナデ…

みほ「…はい!」
……………
麻子「…………」

アンチョビ「…みんな、どうかしたか?」

麻子「何か隠していないか?」

アンチョビ「…いや、何も」

華「言いたくないことなのでしょうか?」

アンチョビ「………」

アンチョビ「…………」

麻子「黙っていては…何もわからないが…何かあるんだな」

アンチョビ「…約束してくれないか」

沙織「……何を?」

アンチョビ「みほのことをよろしく頼む」

沙織「安斎さん…なにか言えないことでもあるのかな…?」

沙織「最近の安斎さん…元気がなくて…」

華「…まるで、今にも消えてしまいそうな…」

麻子「まさか…な、いや、そんなはずは…」

優花里「麻子殿…どうかなさいました?」

麻子「机上の空論だ…」

アンチョビ「なっ…ペパロニ!」

ペパロニ「姐さーん、遅かったっスね」

アンチョビ「なんでうちの前に!!」

ペパロニ「ひひっ、姐さんと最後の夜を一緒に過ごそうと思って」

アンチョビ「ずっと待ってたのか!」

ペパロニ「はい!すっかり冷えちゃいましたけど、カツサンドありますよ!」

アンチョビ「とにかく中にはいれ!」

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「ペパロニ…どうして」

ペパロニ「だって最近の姐さん、元気がないじゃないですか」

ペパロニ「それで私にできることがあるならなーって考えて行動に移しただけッス!」

アンチョビ「……そうか…」

アンチョビ「なぁ…ペパロニ…」

ペパロニ「なんっスか?」

アンチョビ「…いや、なんでもない」

アンチョビ「今日はもう遅いから泊まっていけ」

ペパロニ「わかったッス!」

アンチョビ(身支度はこれでよしっと…)

アンチョビ(…今日でここともお別れになるのか)

アンチョビ(…この大洗とも)

ペパロニ「姐さん、そんなに食えない…ですっよ…」

アンチョビ「……」

アンチョビ(……いや、もうこれしかないんだ…)

アンチョビ「……ペパロニ」

アンチョビ「…お前にも、辛い思いをさせるかもしれない」

アンチョビ「…だが、お前の明るさなら…きっと乗り越えられると…私は信じている」

アンチョビ「…………」

……………
みほ「こんな時間に…誰だろう…」

みほ「…ふえぇ?安斎…さん?」

アンチョビ「…」

みほ「どうしたんですか…忘れ物ですか?」

アンチョビ「みほ…今から大切なモノをお前に渡す…」

みほ「……なんですか?」

アンチョビ「…これだ」

アンチョビ「もし、お前がどうしようもない局面に立った時に…このUSBにあるデータを見てくれ」

みほ「…そんな、安斎さんがいなくなる…わけじゃないんですから」

アンチョビ「私の高校の戦車道は明日が最後だ…みほには必要のないものだと思うが」

アンチョビ「最低でも一年は離れ離れになる以上…どうしても寂しくなる時とかあるだろ?」

アンチョビ「…その時は…これを見てくれ」

みほ「…?」

みほ「………わかりました」

アンチョビ「約束だぞ、すぐには見ないでくれよ」

アンチョビ「…どうしてもダメだと思った時だけだぞ…いいな」

みほ「……はい」
………………………
アンチョビ「…きっと、みほなら大丈夫」

アンチョビ「…きっとな」

…………………
ダージリン「みほさん、安斎さん、ごきげんよう」

アンチョビ「おう!来てくれたのか」

みほ「ダージリンさん、こんにちは」

ダージリン「貴方達ならきっと良い成果を上げるでしょう」

ダージリン「今度は何を見せてくれるのか…楽しみにしているわ」

ケイ「ミホー!」

みほ「ケイさん!」

ケイ「…またエキサイティングでクレイジーな戦い期待しているわ!」

ケイ「頑張ってね!」

みほ「はい!」

カチューシャ「ミホーシャ…あとチヨーシャ」

カチューシャ「このカチューシャ様が見に来てやったわよ!」

アンチョビ「…アンタはまた肩車か」

カチューシャ「悪かったわね!それよりも黒森峰なんてボッコボコにしちゃいなさいよね!」

みほ「あっ…はい」

カチューシャ「それだけよ、じゃあね~ピロシキ~」

ノンナ「ダスビダーニャ」

ダージリン「本当に貴方達って不思議な人ね…」

ダージリン「戦った相手とみんな仲良くなるなんて…」

アンチョビ「…」
………………
蝶野「両チーム、隊長!副隊長!前へ!」

まほ「…やはり来たか、安斎」

アンチョビ「今日はいい勝負をしようじゃないか」

まほ「あぁ…」

エリカ「……弱小校のくせに…ここまでこれるなんて…」

エリカ「まぁいいわ、邪道は叩き潰してやるわ」

アンチョビ「みほ…気にするな、いつも通りで行け」

みほ「はい…」

蝶野「…それでは…一同!礼!」

「「「…よろしくおねがいします!」」」

…………………
千代「……始まるわね」

しほ「……そうですね」

千代「…愛里寿、彼女の高校生活での最後の戦いが始まるわ…」

千代「彼女の集大成…見せてもらいましょう」

愛里寿「えぇ、とても楽しみです…」
…………………
試合…開始!

みほ「……パンツァー・フォー!」

アンチョビ「……行くぞ!」

今回はここまで 次回は黒森峰前半戦(例のアレとの戦いの前まで)
小梅ちゃんが来ないのは仕様です ミスではありません
回想は…書けたら入れていきます…

次回にみほ視点での回想を入れます
…かなり重い話になる予定です…
でも…最後には全員が笑顔で終われるようになんとか書いていきたいです…

回想できたんで投下していきます

みほ「私は…弱い人間です」

みほ「…私は西住流の後継者の一人として…生まれました」

みほ「…戦車道に勝つために…幼い頃からずっと勝つことだけを考えるようにと強いられていました」

みほ「…そしてお姉ちゃんと一緒の高校…黒森峰女学園に入学しました」

みほ「最初はお姉ちゃんと同じ部隊だったんだけど…皆と上手く馴染むことが出来なくて」

みほ「それを見かねたお姉ちゃんが…風神隊に異動するようにと言われました」

みほ「そして…私は」

みほ「…安斎千代美さんに出会ったんです」

みほ「安斎さんに…初めて出会った時のことは…今でもよく覚えています」

まほ「…みほ、挨拶を…」

みほ「はい…西住みほです…よろしくおねがいします」

安斎千代美「…あぁ、よろしく」
……………………
みほ「どことなく…冷たい人だと感じました」

みほ「本当に上手くやっていけるのか…心配でした」

みほ「…その日は…安斎さんと試合を行うことになりました…」

みほ「……安斎さんはすごく強くて…でもなんとか勝とうと思って頑張ったけど」

みほ「…私は負けてしまいました」

みほ「西住流に…負けは許されない」

みほ「叱られるんだろうなと…私は安斎さんのところに向かいました」

みほ「しかし…安斎さんは…」
……………………
安斎千代美「みほ、今日の試合、楽しかったか?」

みほ「…え?」

安斎千代美「そうだな…最初の私達が突撃したとこで動きを読み間違えただろ」

みほ「は…はい」

安斎千代美「それがまずかったな」

みほ「ご、ごめんなさい!」

安斎千代美「なんで謝る…」

安斎千代美「…初めての部隊での指揮でここまでやれるなんて…すごいことだ」ナデナデ…

みほ「ひゃあ!」

安斎千代美「あぁ、悪かったな…けど、本当に良かったぞ」

みほ「……え?」

みほ「で、でも私…負けて…」

安斎千代美「結果なんてどうでもいい」

みほ「!!」

安斎千代美「それよりも…どうだった?楽しかったか?」

みほ「…ごめんなさい…よく、わかりませんでした」

安斎千代美「そうか、まぁまだまだこれからさ」

みほ「……安斎さん…実は昔から気になっていたことがあって…」

みほ「ひとつ…ずっと気になったことを…聞いてみてもいいですか?」

安斎千代美「…どうした?」


みほ「戦車道って絶対、何があっても…勝たなきゃ…ダメなんですか?」


安斎千代美「…………!!」

みほ「どんなことよりも…勝つほうが優先なんですか…」

安斎千代美「…」

みほ「…安斎さん?」

みほ「あ、私…なにかダメなこといいましたか」

安斎千代美「…私も…同じ疑問を抱いていた」

みほ「え?」

安斎千代美「前は…勝利することが戦車道において最も重要なことだと思っていた」

安斎千代美「だけど…今は…私もよくわからないんだ」

安斎千代美「…勝利だけを追い求める…本当にそれでいいのか」

安斎千代美「まだ…その答えは出せてない」

みほ「……」

安斎千代美「…これからもよろしくな」

みほ「……は、はい!」

みほ「安斎さんとの日々は…とても充実していました」

みほ「すごく優しくて…頼りになる…」

みほ「そんな彼女に…色々なことを教わりました」

みほ「お姉ちゃんは最初、雷神隊に戻すつもりだったんだけど…」

みほ「私が無理を言って…風神隊の副隊長になることになりました」

みほ「そして私は安斎さんと一緒に新しい戦車道を見つけようと…模索している中…」

みほ「…あの事件が…起こってしまいました」

みほ「私は…川に落ちた戦車を助けたい…という一心で戦列を離れました…しかし」

みほ「……その結果…フラッグ車の守りが手薄になって…」

……………
安斎千代美「…今回の敗北は私の責任です」

安斎千代美「……申し訳ありません…」

黒森峰OGA「いえ、貴女はよくやっていました…それよりも」

黒森峰OGB「途中で戦列を離れた隊長…あれは確か…」

黒森峰OGC「西住みほ…でしたね、あの娘のほうがよっぽど…」

安斎千代美「みほは悪くありません!あの娘は…ただ、彼女達を…」
……………
10連覇ならず!まさかの敗戦の戦犯とは!?

みほ「………」

ビリビリビリ!

安斎千代美「…みほ、気にするな…」

安斎千代美「誰も…お前のしたことを責めたりなんかはしないはずだ」

みほ「…うん」

まほ「…みほ」

エリカ「………」

みほ「…お姉ちゃん…ごめんなさい」

まほ「…もう終わったことだ…今更どうにも出来ない」

安斎千代美「そんな言い方はないだろ!」

みほ「……」

まほ「みほには…責任はとってもらう」

まほ「風神隊副隊長の座を降りてくれ…」

みほ「はい…」

………………
黒森峰3年生A「まさか、こんな最後で引退することになるとは思わなかったわ…」

安斎千代美「申し訳ありません…私の責任です」

黒森峰3年生B「……安斎さんはなにも悪く無い!悪いのはあの副隊長よ!」

黒森峰3年生C「風神隊は黙っていなさい!」

黒森峰3年生A「こんなんじゃ…先輩たちにどう顔向けすればいいのよ!」

安斎千代美「………」

まほ「申し訳ありません…」

黒森峰3年生C「謝っても…何になるのよ!」

みほ「………」

みほ(…わたしのせいだ…私のせいで…安斎さんやお姉ちゃんが…)
………………

みほ「………」

安斎千代美「負けてしまったのは…私のミスだ」

安斎千代美「あの状況なら、みほがいても負けていた」

安斎千代美「こちらを上手く分断した…向こうの作戦勝ちだ…」

安斎千代美「だから…みほを責めないでほしい」

風神隊隊員A「…お言葉ですが…隊長」

安斎千代美「どうした?」

風神隊隊員A「…彼女はいつまで風神隊に…」

安斎千代美「風神隊から…追放しろということか?」

風神隊隊員B「はい」

安斎千代美「駄目だ、それだけは許さない…」

風神隊隊員C「でも…」

安斎千代美「くどい!」

みほ「………」

………………
黒森峰生徒A「ねぇねぇ、聞いた?黒森峰の10連覇ができなくなった話」

黒森峰生徒B「うん、確か隊長の妹のせいで負けたんだっけ?」

みほ「…!」

黒森峰生徒A「何でも…試合中にどこかに行ったんだって」

黒森峰生徒B「うんうん…ひどいよね、先輩たち、皆泣いてたそうだし」
………………
みほ「…戦車道の練習…行かないと…あっ」

みほ「…私のパンツァージャケットが…ボロボロに…」

みほ「ひどい…誰がこんなことを…」

みほ「とりあえず、なにか代理の服を…」
……………
クスクスクス…西住さん、恥ずかしい

パンツァージャケットを忘れて体操服で練習に参加するだなんて…

クスクスクス…

みほ「………」

しほ「…みほ、座りなさい」

みほ「………」

しほ「何で呼ばれたかは…わかっているわよね?」

みほ「…はい」

しほ「みほ…あなたには…西住に生まれたものとしての自覚が足りないわ」

みほ「で、でもお母さん!」

しほ「犠牲なくして…大きな勝利を得ることは出来ないわ」

みほ「…!」

しほ「もういいです…あなたとは話したくありません」

みほ「あっ…お母さん!」

しほ「下がりなさい…」

みほ「…失礼します」

安斎千代美「………」

みほ「…………………」

安斎千代美「…みほ、大丈夫か?」

みほ「あ、はい…私は…平気です」

Ⅲ号隊員「…西住さん」

安斎千代美「…お、良かった!退院したのか!」

みほ「あ、もう怪我の方は…大丈」

Ⅲ号隊員「………」


Ⅲ号隊員「何で…私達を助けたの?」


みほ「……………え?」

Ⅲ号隊員「あなた…自分がしたことをわかっていないの!?」

Ⅲ号隊員「あなたが私達を助けに向かったせいで…安斎隊長のフラッグ車が単独行動をせざるを得ない状況まで追い込まれたのよ!!」

みほ「………」

Ⅲ号隊員「…あなたの助けなんていらなかった…」

みほ「…………………え?」

安斎千代美「…!」

Ⅲ号隊員「…余計なお世話だったって言っているの!」

安斎千代美「…みほ!」

みほ「………」バタリ

安斎千代美「みほ…おい!しっかりしろ!みほ!」

みほ「……」

安斎千代美「……みほ」

みほ「…安斎さん…」

安斎千代美「おはよう、みほ、大丈夫か?」

安斎千代美「……安心しろ、ここは私の家だ」

みほ「安斎さん……私…」

みほ「自分の正しいと思ったことを…皆に否定されて…皆、私なんていなくなればいいと思って…」

みほ「私の居場所は……もうどこにもなくて…」

みほ「何が正しいのかも…わかんなくなって……」

安斎千代美「……」

みほ「…最後には…安斎さんも…」

安斎千代美「みほ…私は…」

みほ「……ごめんなさい…安斎さん…」

安斎千代美「…みほ?」

みほ「もう…私…誰も信じられない…」グッ



みほ「もう…戦車道…やりたくない」ボロボロ…

安斎千代美「っ……!」

安斎千代美「……」ダキッ

みほ「…安斎さん…?」

みほ「……駄目だよ…安斎さん…」

みほ「私なんかのことなんて…もう…放っておいて…」

安斎千代美「…!」

安斎千代美「……みほ!」

みほ「……」

安斎千代美「…私は絶対…お前を裏切ったりなんかしない!」

みほ「………!」

安斎千代美「何があっても、私はお前の味方だ!」

みほ「…あん…ざい…さん…安斎…さん」

安斎千代美「…そうだ!今日は一日…みほの大好きなボコのアニメでも見ようか」

みほ「でも……安斎さん、学校が…」

安斎千代美「…どうでもいい」

安斎千代美「みほの方が大事だ…学校には、私から連絡しておく」

数日後

みほ「…」

安斎千代美「……みほ、少しだけ…外に出る」

みほ「どこに行くの」

安斎千代美「…買い出しだ…一緒にいくか?」

みほ「……うん…」

安斎千代美「わかった、行くぞ」
………………
安斎千代美「久しぶりの外だな」

みほ「……うん」

安斎千代美「みほは何が食べたい?」

みほ「…マカロン」

安斎千代美「じゃあ買い溜めするか」

みほ「…うん」

安斎千代美(いつまでも…この生活を送るわけにはいかないな)

安斎千代美「みほ…学校にはいけるか?」

みほ「……ごめんなさい」

安斎千代美「気にするな…それでいい」

みほ「…」

安斎千代美「…ちょっと話があるんだが…」

みほ「…何?」

安斎千代美「単位は問題ないよな?」

みほ「うん…戦車道大会に参加することが…黒森峰での進学の条件だから」

安斎千代美「4月になったら…一緒に転校しよう」

みほ「えっ」

安斎千代美「行き先は…大洗女子学園」

安斎千代美「戦車道の授業がない学校だ」

安斎千代美「…みほ、ここを離れよう」

みほ「そんな!安斎さんまで…」

安斎千代美「……みほを一人にはさせられない」

安斎千代美「それに…私ももう、ここにいたくない」

みほ「……」

安斎千代美「私の親の許可はもうもらっている」

安斎千代美「悪いが…家元に話をしておいてくれ」

みほ「…うん、あれ?安斎さん!?どこに…」

安斎千代美「ちょっと…学校に行ってくる」

………………
安斎千代美「…ただいま、どうだった?みほ」

みほ「もう勝手にしなさい…だって…」ハハハッ

安斎千代美「……そうか」

安斎千代美「みほ、4月から…もう何も考える必要はない」ナデナデ…

安斎千代美「西住流ももう関係ない」

安斎千代美「普通の女子高生として…やりなおすんだ」

みほ「…うん」

みほ(…ありがとう…安斎さん…)

みほ(こんな…私なんかのために)
………………
みほ「…私は弱い人間です」

みほ「私が弱いせいで…安斎さんまで巻き込んで…」

みほ「…辛いことから…全部逃げてしまった」

みほ「……もし安斎さんが側に居なかったら…」

みほ「私は、完全にダメになっていたかもしれない」

みほ「安斎さんには…感謝しても…しきれません…」

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


みほ「……私は…弱い人間です」


みほ「…その心の支えがいなくなってしまうと」


みほ「また…すぐに…潰れてしまいます」

………………
杏「西住ちゃん…まだ部屋から出てきてないの?」

優花里「はい…あの日以来…ずっと」

沙織「直接家に行っても…返事はあるんだけど…入れてもらえなくて」

杏「…今日、乗り込むよ」

華「どうやって乗り込むつもりですか」

杏「マスターキー」

麻子「駄目だ…逆効果になる可能性がある」

杏「うーん、けど…これ以上放っておくわけにはいかないし…どうしたもんかね…」
………………

…………………
………………

みほ「……………」

みほ「…………」

みほ「……安斎さん」

みほ「……どうして……」

みほ「…どうして……居なくなっちゃったんですか……」

今日はここまで…決勝戦の方は明日更新します

回想はアンチョビ視点はやるって決めてるんですが…まほ視点をどうするかで悩んでいます
エリカが出なかったのはアンチョビとの約束を守ったからです
流石に小梅ちゃんにあの台詞を言わせる訳にはいかなかったのでモブにしました
…小梅ちゃんは小梅ちゃんで多分どこかで出します

ごめんなさい 今日更新遅くなりそうです…
ガルパン新作キタ!やった!

それでは投下します

みほ「このまま207地点に向かいましょう!有利なポイントに移動して長期戦に」

アンチョビ「そろそろか」

ドォォォォォン!

アンチョビ「来た!」

アンチョビ「総員!全速力で逃げろ!」

沙織「え?もう!」

梓「いきなりなにこれ!」

桃「森の中をショートカットしてきたのか」

優花里「これが西住流!」

ペパロニ「すげぇッス!」

典子「何も見えない!」

アンチョビ「落ち着け!このまま207地点に迎え!ジグザグに動いて足を止めるなよ!」

みほ「前方の森に移動してください!」

アンチョビ(しかし妙だな…黒森峰の攻撃にしては…あまり激しくない)

アンチョビ「まほは何を狙っているんだ…」

アンチョビ「って三式!何でバックしてるんだ!大丈夫か!?」

ドォォォォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「三式がやられた…!」

みほ「…大丈夫ですか!?」

ねこにゃー「ごめんなさい…西住さん…もうゲームオーバーになっちゃった」

アンチョビ「怪我はないか…」

ももがー「全員大丈夫です!」

アンチョビ「そうか…よかった」

アンチョビ「みほ!あの作戦を頼む…私とヘッツァーは…別行動を取らせてもらうぞ」

みほ「はい!」

みほ「全車両、もくもく作戦です!」

沙織「もくもく用意!」

優季「もくもく用意!」

典子「もくもく用意!」

エルヴィン「もくもく用意!」

ゴモヨ「もくもく用意~」

ナカジマ「準備完了!」

みほ「…もくもく始め!」

エリカ「煙?忍者じゃないんだし…こざかしい」

まほ「撃ち方止め、全車両、側面を警戒しろ、パンターとヘッツァーが戦列を離れた」

エリカ「逃がしていいんですか?」

まほ「下手に向こうの作戦に乗るな、無駄弾を打たせる可能性が高い」

まほ「この先は坂道だ、向こうにはポルシェティーガーがいる…」

まほ「十分に時間はあるはず…何!?」

まほ「3両で引っ張りあげたのか…なるほど」

みほ「パラリラ作戦です!」

そど子・典子「パラリラ、了解!」

エリカ「……こんな広範囲で煙が広がるなんて…」

みほ「…あと少し…」

アンチョビ「さて…と…てぇー!」

ドォォォォォン!

ガギィン

ドォォォォォン!

ガァン………カッ シュポッ

ドォォォォォン!

ガァン!

桃「やった!二両履帯破壊!」

アンチョビ「こっちはパンター一両を撃破!」

杏「河嶋ー!あたったぞー!」

アンチョビ「よし!次のポイントに行くぞ!」

ペパロニ「了解ッス!」

まほ「深追いはするな…隊の分散が狙いのはずだ」

まほ「………」

まほ(安斎…敵に回すとこれ以上恐ろしい相手はいないな)

まほ(……そもそも安斎が今もいれば…)

まほ(最初の電撃戦で…全てが終わっていたはずだ)

まほ「……全車停止」

まほ「想定より速く陣を構築したな」

まほ「…囲め」

みほ「砲撃、始め!」

ドォォォォォン!

ドォォォォォン!

ドォォォン!

ドォォォォォン!

………カッ シュポッ

………カッ シュポッ

優花里「五十鈴殿!やりましたね!」

華「はい!」

みほ「2両撃破…これで残り17両」

みほ「あれ?向こうは13両…?」

みほ「安斎さん、2両だけ別行動をしていませんか?」

アンチョビ「…あぁ、私もそれが気になっている…何かあるかもしれん」

アンチョビ(まさか…)

アンチョビ「今はとにかく向こうの数を減らそう…そうでないと話にならない」

みほ「はい!」

まほ「ヤークトティーガー…正面へ」

ガァン!ガァン!

華「硬い…」

みほ「…ここを脱出します!アンチョビさん!カメさん!お願いします!」

みほ「これよりおちょくり作戦を開始します!」
…………
直下「あああああああ!直したばっかりなのにー!」

アンチョビ「後方くらい警戒しろよなー、直下!」

直下「た、隊長!?」

ドォォォォォン!

ガァン………カッ シュポッ

アンチョビ「よし!突っ込め!」

杏「とっつげきぃ!」

柚子「こんなすごい戦車相手に二両で突っ込むなんて…」

桃「今更ながら無謀な作戦だな」

アンチョビ「突っ込んだほうが安全だ」

アンチョビ「ペパロニ!行けるか!」

ペパロニ「問題ないっス!」

アンチョビ「撃てぇー!」

ドォォォォォン!

ガァン………カッ シュポッ
………
まほ「…やはり来たか」

まほ「………安斎!」

アンチョビ「……まほ、来るか…」

アンチョビ「……だが!」

まほ「……!」

アンチョビ「悪いが相手してる余裕はないんでね!」

アンチョビ「みほ、このまま前に進め!!」

まほ「敵のペースに呑まれるな!」

まほ「全車!Ⅳ号を狙え!」

………
カチューシャ「おもしろぉい!」

カチューシャ「さすがチヨーシャにミホーシャね!」

ダージリン「向こうの弱点である突発的な作戦に弱いことを上手く利用しているわね」

ケイ「これで…15対7、しかも包囲網を抜けだした…」
………
ツチヤ「ヒャッホォ!」

優花里「やった!」

麻子「やれやれ…スリル満点だな」
………
ナカジマ「はいはい、大丈夫でちゅよ~」

みほ「走りながら戦車を修理してる…」

優花里「さすが自動車部ですね!」

エリカ「ふふふ、今度こそ…!?」

エリカ「ちょっと…どこ向いて…何やってんのよ!」

エリカ「…転輪が壊れた!?こんな時に…速く直しなさい!」

優花里「この先はどうするんですか?」

華「だいぶ離しました」

みほ「この川を渡ります…」

優花里「えええ!?」

みほ「上流にはレオポン、下流にはアヒルさんがいてください!」

みほ「川に流されないように、重い車両から先に進みます」

みほ「全車…前進してください」

みほ「・・・急がないと…」

桂利奈「・・・・あれ?」

桂利奈「・・・あれ?あっ…動かない!」

沙織「みぽりん!ウサギさんチームが…」

みほ「エンスト!?」

桂利奈「全然エンジン掛からないよぉ!」

梓「先輩!私達は大丈夫です!後で追いかけます」

沙織「このままじゃあ…横転しちゃう!」

麻子「だが、向こうも追いかけてきているぞ…」

華「……みほさん」

みほ「……」ガタガタガタガタ…

沙織「みぽりん…手が…」

アンチョビ「…………行け!」

みほ「………!」

アンチョビ「みほ……行け!」

アンチョビ「助けたいんだろ!なら…ためらうな…行け!」

みほ「…安斎さん…!」

沙織「うん、行ってあげなよ…こっちは私達が見るから!」

みほ「沙織さん………優花里さん!ワイヤーにロープを!」

優花里「……はい!」

みほ「…みんな、少しだけ待っててください!」

麻子「前進するより、仲間を助けることを選ぶとはな…」

華「それが…みほさんの戦車道なんですね」

優花里「はい!だから西住殿についていけるんです…だからこそ私達は…」

沙織「…ここまで…これたんだよね」

華「私…この試合…絶対勝ちたいです」

華「…みほさんの戦車道が間違ってないことを証明するために…私、勝ちたいです!」

優花里「その通りです!」

沙織「勿論だよ!」

麻子「無論…負けるつもりはない」

杏「いやー、飛んでるねぇ、西住ちゃん」

アンチョビ「…………あぁ」

アンチョビ(……これが…みほの戦車道だ)

杏「どうしたの…チョビ?」

アンチョビ「………」

アンチョビ「…いや、なんでもない」
………
梓「隊長!ありがとうございます!」

あや「隊長…」

みほ「みんなでこれを引っ張りましょう」

全員「「「はい!」」」

沙織「みんな!みぽりんを援護して!」

ナカジマ「オッケー!」

そど子「隊長!かっこいいじゃないの!」

典子「…隊長を守るんだ!」

エルヴィン「今ほど思ったことはない!回転砲塔が羨ましいと!」

「「「よいしょ!よいしょ!」」」

みほ「…よし!ワイヤーを戦車に!」

梓「…隊長!」

梓「ありがとうございました!」

「「「ありがとうございました!」」」
………

桂利奈「かかってぇ……」

桂利奈「…きたああああ!」

沙織「みぽりん!ウサギさんエンジン復帰したって!」

みほ「…よかった!」

みほ「みんな!ウサギさんに速度を合わせて動いてください」

沙織「…抜けた!」

ドン!ドォォォン!ドォォォォォン!

優花里「あと数秒遅かったらやられてましたね…」

エリカ「どこへ向かう気…?」

まほ「…おそらく…市街地」
………
アンチョビ「…よかった…さて、私達も合流して市街地に…」

アンチョビ「………!」

アンチョビ(……思い出した…)

アンチョビ(いや…そんな…でも…アレは…)

桃「隊長ー!」

アンチョビ「…みほー!」

みほ「安斎さん!」

アンチョビ「なんとかここまでこれたな…あれは…Ⅲ号か」

みほ「Ⅲ号なら突破できます…行きましょう!」
………
アンチョビ(何だ…3号のこの動き…)

みほ「……!!!」

アンチョビ「……!」

優花里「……あ、あれは…」

アンチョビ「…やはりか…まほが導入するかもって1年の時から言っていたが」

アンチョビ「…まさか…本当に導入するなんて…」

アンチョビ「…マウス!」

優花里「すごい…動いているの…初めて見ました」

アンチョビ「後退しろ!急げ!」

ドォォォォォン!

アンチョビ「カモさんチーム!大丈夫か」

そど子「全員大丈夫です!…何よあの戦車!校則違反よ!」

左衛門佐「……カモさんチームの仇!」

アンチョビ「やめろ!下手に喧嘩を売っていい相手じゃ…」

ドォォォォォン!

………カッ シュポッ
…………
エリカ「そう…わかったわ…」

エリカ「隊長…2両撃破したそうです」

まほ「…そうか…」

次 回

まほ「…フラッグ車だけを狙え!」

アンチョビ「………突撃!!」

エリカ「………風神!!!」

みほ「ここで決着を付けます!」

みほ「…やっと見つけたよ…私の戦車道!」

ガールズ&パンツァー 第一部最終回 

あとには退けない戦いです!

???「………」

???「…状況開始」

具体的に2~3時間後くらい!

エルヴィン「我らの」

カエサル「歴史に」

左衛門佐「今…」

おりょう「幕が降りた」

カルパッチョ「たかちゃん!大丈夫!?」

カエサル「ひなちゃん…私達は…なんとか大丈夫」

カルパッチョ「よ、よかった…」

そど子「冷泉さん!後は頼んだわよ!約束は守るから!」

麻子「おぉー!」

ドォォォォォン!ドォン!ドォォォン!

アンチョビ「…くっ…これはまずいな…Ⅲ号は撃破したが…」

みほ「市街戦に持ち込むには…マウスの撃破は必須…でも…」

優花里「マウスすごいですね!前も後ろもどこも抜けません!」

沙織「まるで戦車が乗っかかっちゃいそうなくらいだよ!」

みほ「……!」

みほ「沙織さん!ありがとう!」

みほ「カメさん、アヒルさん!少々無茶な作戦ですが、今から指示に従ってください!」

アンチョビ「…何をする気だ?」

桃「まさかこんな作戦とは……」

柚子「やるしかないよ!桃ちゃん…」

桃「…あぁ!」ガリガリガリガリッ

マウス車長「なっ!?ヘッツァーが!?」

あゆみ「撃てるものなら…」

あや「撃ってみろ!」

典子「さぁ行くよ!」

典子「そーれ!」

マウス車長「!?」

典子「ブロック完了しました!」

マウス車長「ちょっとそこの軽戦車!そこをどけ!」

典子「やです、それに八九式は軽戦車じゃないし」

あけび「中戦車だし」

マウス車長「振り落としてやる!」

みほ「そのままなんとか踏みとどまってください…華さん…スリットを狙って…」

華「…はい!」

みほ「…撃て!」

ドォォォォォン!

……………カッ シュポッ

みほ「やったぁ!」

アンチョビ「……黒森峰…あと3分で市街地に到着するぞ…」

みほ「わかりました…皆さん、次の行動に移ってください」

アンチョビ「…」

アンチョビ「…みほには…驚かされるな」

……………カッ シュポッ

桃「……」

桃「…よくやってくれたな、ここまで」

柚子「うん、私達の役目は終わりだね」

みほ「…すみません」

桃「気にするな!いい作戦だった」

柚子「後はお願いね!」

桃「頼むぞ!」

みほ「…はい!」
・・・・・
みほ「こちらは残り5両です」

みほ「ですが、フラッグ車は互いに1両だけです」

みほ「向こうの狙いはフラッグ車である私達あんこうチームです!」

みほ「出来る限り向こうの戦力を分散させてください!」

典子「みんなー、敵を挑発するよー!」

みほ「フラッグ車との1対1にはレオポンさんチームの協力が不可欠です」

ナカジマ「了解!」

梓「先輩!後方のエレファントとヤークトティーガー!私達に任せてもいいですか」

みほ「お願いします!

アンチョビ「…」

みほ「安斎さん…」

アンチョビ「私は…好きに暴れればいいんだな」

みほ「…はい!出来る限り敵チームを撹乱してください」

アンチョビ「あぁ…みほ…」

みほ「…何ですか?」

アンチョビ「…お前はもう…私の…」

みほ「…ふぇ?」

アンチョビ「…ほら!最後の一言がまだ残ってるぞ」

みほ「はい…それでは…これより最後の作戦」

みほ「…ふらふら作戦を開始します!」

沙織「こちらあんこう、448ジャンクション、左折します」

沙織「レオポンとヒョウさんは373左折、アヒルさん373、右折してください」

妙子「373の先、あと3つ直進してください」

忍「はい!」

梓「最後尾、発見 あや、準備いい?」

あや「オッケー!」

あや「とりゃー!」

ドォォォォォン!

あゆみ「怒ってる怒ってる!」

優季「桂利奈ちゃん!その次右折!」

桂利奈「あいー!」

優季「その次も次も次も右折!」

桂利奈「あいあいあーい!」

梓「昨日徹夜で考えた私達の作戦を実行する時が来たよ、名付けて!」

「「「戦略大作戦!」」」

梓「回り込めた!撃てぇ!」

梓「…0距離でも倒せないなんて」

あや「硬すぎる…」

梓「こんなの…もうどうすれば…」トントン…

紗希「……」



紗希「…やっきょう…すてるとこ…」


梓「…!」

あや「紗季ちゃん天才!」

あゆみ「よし!じゃあせーので撃とう」

「「「せーので!」」」

ドォォォォォン!ドォォォォォン!……………カッ シュポッ

エリカ「M3にやられた!?何やってるのよ!」

まほ「フラッグ車だけを狙え!」

黒森峰隊員「このぉ!八九式のくせにぃ!」

典子「やーいやーい」

梓「ヤークトティーガー…絶対に先輩達のところに行かせちゃいけない!」

梓「一か八かだけど…ここで倒すよ!」

あや「どうやって!」

梓「桂利奈ちゃん!くっついて!」

桂利奈「あいー!」

あや「128ミリ超怖いんですけど!」

梓「そこを左に曲がって!」

ドォォォォォン!………バァン!カッ シュポッ

ガァン!バギィイン………カッ シュポッ

梓「すみません…西住隊長!ウサギさんチーム、やられちゃいました!」

梓「全員無事です…あとは皆さんに任せます」

「「「よろしくお願いしますー!」」

みほ「間もなくHS地点です、レオポンさん、ヒョウさん、今どこですか?」

アンチョビ「間もなくHS地点だ、レオポンを先行させている」

みほ「0017に移動してください!」

みほ「…これで!」

エリカ「なっ!しまった!」
・・・・・
まほ「……」

みほ「……」

まほ「西住流に逃げるという選択肢はない…」

みほ「…」

まほ「…こうなったらここで決着をつけるしかないな」

みほ「………受けて立ちます」

アンチョビ「………」

アンチョビ「さて……」

アンチョビ「みほを助けに行くぞ」

ペパロニ「えええ!?どうやって!」

アンチョビ「廃校舎の中を突き抜ける!」

アンチョビ「カルパッチョ…榴弾装填準備!」

アンチョビ「行くぞ!」

エリカ「何やってんのよ!失敗兵器相手に…!」

エリカ「あれは…パンター…でも何であんなところに行くの…」

エリカ「…アンタ達、ここは任せたわよ!」

アンチョビ「…………撃てぇ!」

ドォォォォォン!

アンチョビ「…思った通り…これなら行けそうだ!」

アンチョビ「………突撃!」

ドォォォォォン!

アンチョビ「何!?」

エリカ「……………風神!」
………………
アンチョビ「ペパロニ!急速旋回!急げ!」

ペパロニ「うおおおお!」

アンチョビ「カルパッチョ!装填急げ!」

アンチョビ「会長!この速度…行けるか」

会長「まっかせておいてー」

アンチョビ「時間がもうない…短期決着だ!」

エリカ「……あなただけは…許さない!」

エリカ「…隊長の心も知らず…あなたは裏切った!」

エリカ「隊長は…あなたのことを今でも思っている…!」

エリカ「……あの人の心には…今でもあなたがいるのよ!」

エリカ「安斎…千代美!」
……………
アンチョビ「撃てぇー!」

エリカ「…撃てぇええええええええ!」

ドォォォォォン!

ドォォォォォン!

ガァアアアン!!

………カッ シュポッ

エリカ「……負けた…」

エリカ「…どうして…どうしてよ…」

エリカ「どうして…私は…勝てないの…」

アンチョビ(……………引き分け…か)

アンチョビ「みほ…履帯がやられた…今から修理しても、もう間に合わない」

アンチョビ「……後は、頼んだぞ」

杏「後は…託すだけだな」

ペパロニ「そうッスね」

カルパッチョ「…あれは?…ティーガーⅡの…通信手?」

ペパロニ「こっちに向かってくる…」

小梅「……隊長」

アンチョビ「…お前は」

アンチョビ「……Ⅲ号の」

小梅「…」

アンチョビ「…何の用だ?」

アンチョビ「それと…私はもう隊長じゃない」

小梅「……いえ、今でも…あなたが私の中での隊長です」

アンチョビ「…」

アンチョビ「…そうか」

小梅「……ずっと…彼女に…言えなかったことがあるんです」

小梅「今更…言っても、もうどうにもならないことは…承知しています」

アンチョビ「…」

小梅「でも…どうしても…言いたいんです」

小梅「あの時、周りに押し殺されて、何も言えなかった自分が、悔しくて」

小梅「でも…本当に言ってもいいのかが…すごく不安で…」

アンチョビ「…試合が終わった後に言ってやれ」

アンチョビ「…みほもきっと…少しは救われるはずだ」

小梅「は…はい!」

………カッ シュポッ

典子「こちらアヒルさんチーム…撃破されました!」

ナカジマ「こちらレオポン…もうダメだ…やられたー」

みほ「…やっぱり一撃を回避してその隙を狙うしか…」

みほ「優花里さん!装填時間更に短縮ってできますか!」

優花里「はい!任せてください!」

華「0.5秒だけ停車時間をください確実に撃破してみせます」

みほ「麻子さん、全速力で一気に敵車両の後部まで回り込めますか?」

麻子「履帯切れるぞ」

みほ「…大丈夫…ここで決めるから」

麻子「わかった」

みほ「…………………前進!」

みほ「グロリアーナのときは失敗したけど…今度は必ず」

みほ「撃て!」

まほ「…撃てぇ!」


……

ドォォォォォン!

ドォォォォン!
………

みほ「…………」

まほ「………」

まほ「……ふっ」


蝶野「……黒森峰、フラッグ車、走行不能」


蝶野「よって…」


蝶野「大洗女子学園の勝利!」

みほ「……」

沙織「やったよ!みぽりん!」

華「勝ちました!」

優花里「私達、勝ちました!!」

麻子「うむ」

みほ「…勝った…んだよね」

沙織「うん!」

みほ「…!」

梓「先輩ー!」

典子「ナイスクイック!」

エルヴィン「エクセレント!」

そど子「やるじゃないの!」

ペパロニ「最高ッス!」

カルパッチョ「素晴らしかったです」

みほ「…皆…ありがとう」

沙織「…私達も降りよ…ってみぽりん、大丈夫?」

みほ「ごめん…力が入らなくて…」

みほ「んんっ…よいしょっと…わわっ」

ガシッ…

みほ「…あっ///」

アンチョビ「………」

みほ「………安斎…さん」

アンチョビ「…みほ…」

みほ「…はい…」

アンチョビ「…お疲れ様」

アンチョビ「…よくやったな」

みほ「はい!」

桃「…西住、安斎!」

アンチョビ「何だ?」

桃「この度の活躍…感謝の念に耐えない…」

桃「本当に…ありが…ありが…うわああああああああああん!!!」

柚子「…桃ちゃん…泣きすぎ…」

杏「…西住ちゃん、安斎ちゃん」

杏「これで学校…廃校にならずにすむよ」

みほ「…はい!」

杏「…私達の学校、守れたよ!」

アンチョビ「…あぁ!」

杏「…!」ダキっ

杏「………」

杏「…ありがとね…」

みほ「…いえ、私の方こそ…ありがとうございました…」

アンチョビ「………」

杏「よし、それじゃあそろそろ」

みほ「…あ、ちょっとだけ、すみません」

アンチョビ「……」

みほ「…お姉ちゃん…」

まほ「…」

まほ「…優勝おめでとう、安斎、みほ…」

まほ「…完敗だな…」スッ…

アンチョビ「…」

みほ「…」ギュッ

まほ「西住流とはまるで違う…みほらしい戦いだったな」

まほ「…それと…彼女から伝えたい事があるそうだ」

みほ「…あなたは…」

小梅「…みほさん、私の事、覚えているでしょうか」

小梅「私…あの時に…みほさんに助けてもらった…赤星小梅です」

みほ「……」

小梅「みほさん…あの時は…本当に…」

小梅「助けてくれて…ありがとうございました!」

みほ「……!」

小梅「あの時西住さんが助けてくれたおかげで、私は今、ここにいます!!」

小梅「本当に…ありがとうございました…!」

みほ「……」

アンチョビ「…みほ、あの時、お前のしたことは…」

アンチョビ「やっぱり、間違いなんかじゃなかったんだよ」

みほ「…はい!じゃあ…行くね!」

アンチョビ「……」

みほ「お姉ちゃん!」

みほ「…やっと見つけたよ…私の戦車道!」

まほ「…!」

エリカ「…次は、負けないわよ」

みほ「…はい!」

アンチョビ「…」

まほ「…安斎」

アンチョビ「あの子は…みほは…救われた」

アンチョビ「とても綺麗で…素晴らしい戦車道を…彼女は見つけたんだ」

アンチョビ「彼女は幸せになることが…できた」

アンチョビ「私の役目は終わった」

まほ「…」

アンチョビ「…まほ」

アンチョビ「……みほのことを…頼んだぞ…」

まほ「…!?」

アンチョビ「…それと…」

アンチョビ「また…いつの日か…」

アンチョビ「…いや、いい、この約束は…また今度にしよう」

まほ「………安斎!」

蝶野「優勝!大洗女子学園!」

ダージリン「おめでとう!」

オレンジペコ「おめでとうございます!」

ケイ「コングラッチュレーション!」

カチューシャ「ハラショー!!」

ノンナ「おめでとう…」(ロシア語)

千代「……」パチパチパチ…

千代「行くわよ…愛里寿」

愛里寿「ええ、母上」

千代(…西住みほ…か)

千代(ふふふ、ふふふふふふふふふっ)

しほ「………」

しほ「…ふぅー」パチパチパチ…

みほ「帰ってきた…」

杏「隊長…なんか言え!」

みほ「え?」

アンチョビ「……」

みほ「えっと…あの…え…あっ…」

みほ「………パンツァー・フォー!」

「「「「おおおー!!!」」」」

……………
沙織「ねぇ、帰ったらどうする?」

みほ「え?」

優花里「そうですね…お風呂に入って」

麻子「アイス食べて…」

沙織「…戦車乗ろっか!」

みほ「…はい!」

???「…………」

???「状況開始」

みほ「!?」

アンチョビ(………来たか)

みほ「前方から戦車が接近!」

みほ「優花里さん!なんだかわかりますか!?」

優花里「あ…あれは…」

優花里「…センチュリオンです!」

みほ「全車両!停止!」

みほ「…………一体、誰が…」

愛里寿「……」

みほ「女の子?」

愛里寿「迎えに来たよ…安斎千代美さん」

みほ「ふぇ?」

アンチョビ「……」

みほ「…安斎…さん?」

愛里寿「さぁ、速く手を」

アンチョビ「………あぁ」

ガシッ

みほ「……………ぇ?」

愛里寿「中へ入ってください…通信手の席を空けてありますから」

アンチョビ「…わかった」

みほ「…………安斎さん!」

みほ「どうしたんですか…戻ってきてください…安斎さん!」

愛里寿「……状況終了…これより帰還する」

アンチョビ「………」

さ よ な ら

みほ「………………!!!」

みほ「麻子さん!あの戦車を体当たりで止めてください!荒っぽくても構いません!」

麻子「了解」

愛里寿「…」

麻子「!」

みほ「躱された…」

みほ「………全車両!センチュリオンをなんとしても止めてください!」

愛里寿「…装填して」

アンチョビ「おい!こんな市街地で発砲するのか!」

愛里寿「大丈夫…周りに損害が出ないようあのⅣ号だけを…確実に撃破する」

アンチョビ「そういう問題じゃ…」

麻子「来てるぞ」

みほ「麻子さん!もう一度お願いします!」

麻子「了解…」

麻子「くっ…またダメか…!!」

優花里「西住殿!」

みほ「センチュリオンがこっちを向いて…!」

ドォォォォォン!
……………………
みほ「……ハッ!」

みほ「…………また…あの夢…」

みほ「…いや…夢じゃあ…ないん…だよね…」

みほ「………………………安斎さん」

みほ「……どうして…」

……………………
愛里寿「…安斎さん、挨拶を」

アンチョビ「……あぁ」

アンチョビ「今日から大学選抜チームのメンバーに加わることになった…」



アンチョビ「…安斎千代美だ」

本日はここまで…ガールズ&パンツァーTV版での話はここで終わりです
これからは劇場版のストーリーを軸に物語が進んでいきます
次回からは3日~1週間位の間隔になりそうです…

どういう展開にしようか迷っててまったく書けない!とりあえず今日の夜アンチョビ回想投下します

…………
全国大会…準決勝

安斎千代美「…終わりだ!プラウダ!」

ドォォォォォン!

………………カッ シュポッ

審判「試合終了…黒森峰女学園の…勝利!」

安斎千代美「…まほ!大成功だったな!」

まほ「あぁ!安斎…!」

アンチョビ「私が西住まほに出会ったのは…高校1年生の時」

アンチョビ「私はその時、勝利することを求めて黒森峰に入学した」

アンチョビ「…まほとはすぐに意気投合した」

アンチョビ「日本戦車道ここにありと言われるほどの実績のある西住流に憧れていた私は」

アンチョビ「まほの誘いを二つ返事で受け入れ西住流に入ることになった」

アンチョビ「……そこで私は…自分で言うのも何だが…才能を開花した…」

アンチョビ「同期や先輩を次々と抜き去っていき…」

アンチョビ「大会の前には黒森峰の副隊長にまで上り詰めていた」

アンチョビ「当時の黒森峰の先輩達は私に対して何も言わなかった…」

アンチョビ「西住流が認める人材なら…問題ないということだったのだろうか」

アンチョビ「そして準決勝…私達は1つの作戦を思い付く」

アンチョビ「部隊を2つに分けて…それぞれの役割を遂行する作戦」

アンチョビ「これがプラウダの立ててきた作戦と噛みあった」

アンチョビ「私達は勝った…そして決勝戦…」

アンチョビ「その相手は…」

安斎千代美「アンツィオ高校?」

まほ「毎年出場していた高校だな、一回戦負けの常連だ」

まほ「だが…ここまで来たということは……実力は確実にあるはずだ」

まほ「油断はしない」

安斎千代美「あぁ…そうだな」

まほ「…安斎」

安斎千代美「何だ…?」

まほ「…勝つぞ」

安斎千代美「…わかっている」

安斎千代美(アンツィオ高校…どこかで聞いたことがあるような…)

安斎千代美(…なんだったかな…)

全国大会 決勝戦

安斎千代美「………」

審判「………試合終了…黒森峰女学園の…勝利」

安斎千代美「……なんだ…これは…」

残存車両 黒森峰女学園 20両 アンツィオ高校 0両

安斎千代美「…なんなんだ…この結果は!?」
………………………
まほ「やったな、安斎!」ギュッ

安斎千代美「…………あ、あぁ…」

まほ「ありがとう…安斎」

まほ「私が黒森峰を優勝に導けたのは、お前がいてくれたからだ」

安斎千代美「…………」

安斎千代美「なぁ…まほ…」

まほ「…どうした?」

安斎千代美「本当に…これで…」

まほ「…?」

安斎千代美「…いや、なんでもない」

アンチョビ「その日以降…アンツィオ高校は高校戦車道から姿を消した…」

アンチョビ「試合後…私は思い出した…」

アンチョビ「あの高校は…私に対して…スカウトを申し出てきた高校だった」

アンチョビ「アンツィオ高校の復興を頼みたい…と」

アンチョビ「私は考慮の末に断ることにした…自分の力を黒森峰で試してみたかったからだ」

アンチョビ「おそらく…今年が最後だったのだろう」

アンチョビ「私は勝つことが正しいことなのかと悩み始めた…」

アンチョビ「周囲の尊敬の反応を受け流しながら…悩んで…悩んで…悩み続けた…」

アンチョビ「そして…みほと出会うことで…みほとの時間を過ごすことで…」

アンチョビ「私は…勝つことだけじゃない…戦車道の楽しさを知ることができた…」

アンチョビ「…だが…」

審判「試合終了…プラウダ高校の…勝利!」

安斎千代美「……クソッ!」

安斎千代美「クソ!クソ!クソ!クソォ!」

風神隊隊員A「……隊長」

風神隊隊員B「……隊長、元気だしてください、あなたはよく頑張りました」
…………
アンチョビ「…私は弱い人間だ」

アンチョビ「誰かを守ることも…救うことも出来ない人間だ」

アンチョビ「私があの場で負けなければ…みほはあんなことにならなかった」

アンチョビ「あの試合のみほのあの判断はただしかった」

アンチョビ「だが…負けてしまった」

アンチョビ「…私のせいだ…私が悪かったんだ」

アンチョビ「…しかし、私の周囲は私のことを一切責めなかった」

アンチョビ「糾弾されるべきは彼女ではなく私でなくてはならないのに…」

アンチョビ「…私は…彼女が壊れていくのを…見ることしか出来なかった」

アンチョビ「…西住みほのせいで負けたという噂だけが広がっていった最悪の状況を前に…私は何もできなかった」

アンチョビ「私は…激しい怒りを覚えた…黒森峰に…そして」

アンチョビ「何も出来なかった自分に」
…………
アンチョビ「今でも…あの日のことを覚えている」

アンチョビ「度重なるいじめで傷だらけのみほ、それでも…目の光はあった」

アンチョビ「…だけど…あの日のあの発言で…」

Ⅲ号隊員「…あなたの助けなんていらなかった」

Ⅲ号隊員「……余計なお世話だったって言っているの!」

アンチョビ「彼女の目が…完全に死んだ」

アンチョビ「みほの心は…粉々に砕けた」

アンチョビ「…みほは倒れた…そして私の家で目覚めて…」

みほ「……ごめんなさい…安斎さん…」

安斎千代美「…みほ?」

みほ「もう…私…」

みほ「戦車道…やりたくない」ボロボロ…

アンチョビ「それまで…一度も涙を見せなかった彼女が…ボロボロと涙を流した…」

アンチョビ「……彼女の心を壊したのは…私だ」

アンチョビ「その時に私は決めた…」

アンチョビ「私のの全てを投げ出しても…彼女を救おうと…」

アンチョビ「また…彼女が心から笑えるために…彼女の味方であろうと…」
………
みほ「…あれ?安斎さん!?どこに…」

安斎千代美「ちょっと…学校に行ってくる」
…………

まほ「…安斎?」

安斎千代美「じゃあ…もう一度言ってやる!」

安斎千代美「…彼女を泣かせるような戦車道なんて私は歩みたくない」

安斎千代美「…私は…彼女とともに大洗に行く!」

まほ「…安斎!お前まで大洗に行く必要は」

安斎千代美「…私がいなければ…あの娘はたった一人になってしまう…」

まほ「…安斎…」

安斎千代美「何より…」

安斎千代美「私ももう…ここにはいたくない」
…………
風神隊隊員A「隊長…お久しぶりです…皆隊長がいなくて寂しがってましたよ」

安斎千代美「…風神隊を全員集めろ、話がある」

風神隊隊員A「はい!わかりました…」
………………
安斎千代美「……聞け!」

安斎千代美「今日をもって…風神隊を解散とする!」

風神隊隊員A「ええええええええ!?」

風神隊隊員B「隊長!?それでは私たちは…」

安斎千代美「…………それだけだ、もう二度と…私はここには来ない」

風神隊隊員C「そんな!隊長が居なくなったら私達…」

風神隊隊員D「どうしていいかわかりません!」

安斎千代美「……」

風神隊隊員B「隊長、待ってください!」

安斎千代美「…離してくれないか」

風神隊隊員A「で、でも…」

安斎千代美「…………これ以上…私を…怒らせないでくれ…」

風神隊隊員A「ひっ!」

風神隊隊員C「ま、待ってください!隊長ー!」

しほ「……」

安斎千代美「…失礼します」

しほ「…あなたですか、みほの様子はどうですか?」

安斎千代美「順調に回復しています」

しほ「…そう、一日でも速く戦車道に戻るようにと…伝えなさい」

安斎千代美「……」グッ

安斎千代美(まだ…そんなことを言っているのか…)

安斎千代美(みほがいま…どういう状況なのかも知らずに…)

安斎千代美「…いえ、彼女は…もう…戦車道はやりません」

しほ「…そんなことが、西住流に生まれたものとして…許されるとでも?」

安斎千代美(……そんなに…)

安斎千代美(そんなに西住流は偉いのか…)

安斎千代美「詳しい話は……もうそろそろ…」

prrrrrrrrrrrr

しほ「…はい…」

しほ「……………」

しほ「…………」

しほ「………もう、勝手にしなさい」ピッ

安斎千代美「……」

安斎千代美「…それでは…失礼いたしました…それと、一言だけ言わせてください」

安斎千代美「私はあなたを尊敬していました」

安斎千代美「…ですが…今は違います」

安斎千代美「…あなたは……最低の母親です」

しほ「…!」

安斎千代美「…それでは」

安斎千代美「……もう、会うことはないでしょう」

アンチョビ「それから……まほや黒森峰の戦車道履修生、西住しほとは…転校するまで二度と会うことはなかった」

アンチョビ「時々、まほからメールや電話でみほの様子を聞いてくるくらいだった」

アンチョビ「その後黒森峰がどうなったのかは…私は知らないし…知るつもりもなかった」

アンチョビ「寮を引っ越して住所を変えて…みほと…二人っきりでの生活が始まった」

アンチョビ「料理店でアルバイトを始め…空いている時間はすべてみほのために費やした」

アンチョビ「朝も昼も夜も…みほと一緒に過ごした」

アンチョビ「そして…半年後…なんとかみほは…回復できた」

アンチョビ「私の前では笑顔を見せることが出来るようにもなった」

アンチョビ「そして私達は…大洗に転校した」
…………
アンチョビ「大洗に戦車道を復活させる…」

アンチョビ「そう聞いた時…私はみほの元へ急いだ」

アンチョビ「…彼女の目からまた…光が消えていた」

アンチョビ「私はなんとか戦車道をさせないように交渉したが…向こうは聞くつもりがない」

アンチョビ「西住の名は…ここでも彼女を苦しめるのか…」

アンチョビ「しかし…驚いたことがひとつあった」

アンチョビ「彼女は悩んでいた…彼女は…彼女なりに……戦車道にもう一度向きあおうとしていた」

アンチョビ「…私は…みほの判断に身を委ねることにした」

アンチョビ「そして…彼女はもう一度戦車道を歩みだした」

アンチョビ「私は…みほが大洗で戦車道をやると決めた時こそ不安だった」

アンチョビ「また…あの時に逆戻りしてしまうのではないかと…」

アンチョビ「だが…それは杞憂に終わった」

アンチョビ「友人に囲まれて楽しそうに笑いながら戦車に乗っていた彼女を見て…」

アンチョビ「私は安堵した…」

アンチョビ「…信頼できる友や仲間が見つかったことで…私がみほの側にいる必要はなくなった」

アンチョビ「みほは…救われた…」

アンチョビ「だが…その居場所が…今年で無くなろうとしている」

アンチョビ「みほの居場所が…また奪われる…優勝しなければならない…絶対に…」

アンチョビ「しかし、準決勝の翌日…ある一本のUSBデータ…その動画を見た時」

アンチョビ「私は…驚愕の事実を知ることになった」

千代「こんばんは、それともこんにちはでしょうか」

千代「安斎さん、決勝進出おめでとうございます」

千代「さて…用件ですが…早速話していきたいと思います」

千代「まずはパンターのエンジンですが…あれは私からのプレゼントです」

千代「せっかく決勝に上がったのに…本来の力を使えずに敗退などというのは…見たくなかったですから…」

千代「料金は請求しません…好きな様にお使いください…」

千代「そして…ここからが本番です」

千代「安斎さん…あなたは今、大洗女子学園が廃校危機を迎えている…という事実を聞かされていますか?」

千代「…おそらくあの試合の中で聞かされていると想定しています」

千代「…包囲されてからの後半戦以降…あなたの眼の色が変わったのがわかりました」

千代「あの試合は…なかなかいいものを見せてくれましたね…」

千代「そして…廃校の話について詳しく調べてみたところ…どうやらかなり深いところまで進んでいたようで…」

千代「おそらく、大洗女子学園がここまでの快進撃を行うとは誰も思わなかったのでしょう」

千代「…大洗が決勝に進出しても廃艦の流れで物事は動いています…」

千代「……向こうはそちらとの約束を反故にするつもりでしょう」

千代「…正式な書類があるなら…優勝すれば問題はないでしょうが…おそらく、口約束でしょう」

千代「…私は…」

千代「あなた達のこの戦いが…ただの無駄なあがきにしかならないことが…許せません」

千代「さて…安斎千代美さん…」

千代「学園艦…守りたいですか?」

千代「…もしあなたが…大洗を…西住みほの居場所を守りたいのならば…」

千代「同梱されている画像ファイルを開いてみてください」

千代「希望はまだ…残されていますよ…」

アンチョビ「………!」

千代「……そこに…書かれているのは…学園艦の取引表です」

千代「廃艦になった場合、学園艦は解体か買い取りかのどちらかの道をたどることになります」

千代「これはその買い取りのレート表…大洗も掲載されていますね…まだ決まってるわけではないのに…」

千代「頭金1億に…学園艦の運営費…」

千代「…つまり、これだけの金額があれば……大洗を救うことが出来ます」

千代「最高でも5億…といったところでしょうか」

千代「…それだけあれば大洗は廃校の危機を免れます、生徒もそのまま、来年からも何も変わりません」

千代「しかしあなたに5億なんて資金はあるわけがない…」

千代「では…何故私があなたにこれを見せたのか…」

千代「実は…近々、大学選抜だけでなく中学生や高校生の頃から島田流での育成を行おうと計画を立てていまして…」

千代「…ちょうど…私達の願いと…一致するんですよね…」

千代「あなた達は学園を守りたい…私は…学園艦が欲しい」

千代「………大洗を島田流の育成機関として存続させることであるならば…廃校を阻止することが可能です」

千代「…そのために…私が提示する条件はたった1つです」

千代「大洗で実績を残しつつ生徒数を増やすためには…」

千代「戦車道と島田流の2つを全面的に押し出して、学生を呼びかける必要があります」

千代「そのためには…大洗女子学園出身で島田流の選手としてプロや大学などで活躍していく広告塔が必要となってきます…」

千代「…もう、ここまで言えば…わかりますよね?」

千代「私の話は…これで終わりです…」

千代「………どうするかはあなた次第です…では」

アンチョビ「優勝したら文科省は約束を守るかもしれない…」

アンチョビ「だが…誓約書がない以上…その保証もない」

アンチョビ「…もし廃校が決まってしまったら…その時には何もかもが手遅れになるかもしれない…」

アンチョビ「私が彼女にできることなんて…もう何もないと思っていた…だが…」

アンチョビ「最後に大きな仕事が残っていた…」

アンチョビ「私は…西住みほを…彼女の居場所を」

アンチョビ「…大洗女子学園を守るために」

アンチョビ「一つの決断をくだした」

アンチョビ「もしもし…家元ですか?」

アンチョビ「はい…拝見しました」

アンチョビ「……はい」

アンチョビ「えぇ…大学選抜チーム…の件…承諾いたします」

アンチョビ「…はい、その代わりに一つだけ条件があります」

アンチョビ「大洗のこと…くれぐれも…よろしくお願いします」

アンチョビ「はい…ありがとうございます」

今日はここまで このスレ以内に終わるのか不安になってきました
ちなみに大学選抜でのアンチョビの戦車は特別な戦車を用意する予定はありません
パーシングかパンターかチャーフィーのどれか…になりそうです

杏「エキシビジョンは中止する?」

華「秋山さんとエルヴィンが指揮を執るようにってみほさんから連絡がありました」

杏「ありがと…まぁあんなことがあったら西住ちゃんも来れないよね…」

杏「今から断るわけにも行かないし…そろそろ…」

杏「さて…そろそろ」

優花里「……お待たせしました!」

杏「来たか!」

優花里「はい!彼女の名前がようやくわかりました!…」

杏「…島田愛里寿」

優花里「間違いないです!搭乗車両もセンチュリオンで一致しています!」

杏「…日本戦車道ここにありともいわれた…西住流」

杏「それに匹敵する実力を持つ…島田流の跡取り」

杏「飛び級を繰り返し今では大学選抜チームの隊長…か」

麻子「つまり、安斎さんは大学選抜チームの所に行ったと考えて間違いないな」

華「…何故ですか?」

麻子「怪しい部分は思い返せばいくつかある」

麻子「一番気になるのはパンターのエンジン、安斎さんは否定していたが」

麻子「これは島田流の送ったものとみて間違いないだろう」

麻子「そうでなければ…差出人を不明にする必要が無いからな」

麻子「事実、その次の日以降…安斎さんの顔色が変わった」

麻子「何かを隠していることはわかったが」

麻子「…まさかこういう事態になるとは…」

沙織「じゃあ、安斎さんは大学選抜チームにいるんだよね!」

麻子「まず間違いないだろうな」

沙織「みぽりんの所に行って…」

麻子「待て、西住さんにはこのことを伝えるな…西住さんに伝えるのはもっと詳しくわかってからだ」

麻子「まだ確証があるわけじゃない…それに今教えたところで何になる」

華「でも…どうして安斎さんが大学選抜チームに…?」

杏「そうなんだよねぇ…そこが…どうにも引っかかるんだよねぇ…」

………………
みほ「………」

ピンポーン

沙織「…みぽりん、いる?」

みほ「…うん」

沙織「……最近は…ちゃんとご飯食べてる?」

みほ「……うん、大丈夫…」

沙織「よかった…これ、いつもの手作りのおにぎり…置いておくね」

沙織「たまには外に出ないと駄目だよ…学校に来て…とかまでは言わないから」

沙織「あとゆかりんすごい気合はいってた…頑張って勝ちます!って言ってたよ」

みほ「……ありがとう」

沙織「何かわかったら、すぐにみぽりんに知らせるからね」

みほ「…うん」

みほ「……」

みほ「……美味しい」モグモグ…

みほ「……ダメだなぁ…私」

みほ「エキシビョンの指揮も…秋山さんに任せちゃったし…」

みほ「…あははっ…私…安斎さんがいないと…何もできないや…」

みほ「……」

みほ「……あっ、そういえば…」

みほ「これ…みても…いいのかな?」

みほ「パソコン……どこにしまったかな…?」
…………
みほ「えっと…たしかパスワードは…」

みほ「よかった…あってた…えっと…こうしてっと」

みほ「………何が入っているんだろう…」

みほ「…動画ファイル??」

みほ「……安斎さん…!?」

アンチョビ「みほ…これを見ている…ということは…」

アンチョビ「私はもう、お前の側にはいないんだろう」

アンチョビ「…だが、私はみほなら大丈夫だと信じている」

みほ「…ごめんなさい…安斎さん…私…全然大丈夫じゃない…です」

みほ「………」

アンチョビ「けど、これを見ているって事はなにか挫けるような出来事があったんだろう」

アンチョビ「残念だが…今、みほがこれを見ている時は…私が…みほを助けることは出来ない…」

アンチョビ「だけど…みほ…お前の周りを見てみろ」

アンチョビ「…みほの周りには、沢山の仲間がいるはずだ」

アンチョビ「あんこうチーム、生徒会…戦車道を通じて、多くの人と友だちになったんだ」

アンチョビ「困ったときは…誰かに頼ってもいいんだ、甘えてもいいんだ」

アンチョビ「たった一人で…悩む必要は…ないんだ」

みほ「………」

アンチョビ「もう…おそらく、みほには…会うことはできない」

アンチョビ「もし会えたとしても…みほの知っている安斎千代美はもうどこにもいないだろう」

みほ「…そんな!?」

アンチョビ「けど…私が教えたこと…伝えたことは…みほの心に残っていると…私は信じている」

みほ「………」

アンチョビ「元気を出せ、みほ…お前は…独りなんかじゃない」

みほ「…はい」

アンチョビ「お前の進む道を信じれば…きっとうまくいく」

アンチョビ「…私から言えることは…それだけだ」

みほ「………はい!」

アンチョビ「………最後に」

アンチョビ「こんな形でしか…お前を守ることが出来ない私を…」

アンチョビ「どうか…許してくれ…」

みほ「……?」

……………………
アンチョビ「さて…私の戦車は…」

アンチョビ「チャーフィー、軽戦車か」

愛里寿「不満…?」

アンチョビ「構わないさ、良い戦車だな…と思ってな」

愛里寿「ごめんなさい…もっと良い戦車を用意したかったんだけど…これが精一杯だった」

アンチョビ「…それで、私は何をすればいい?」

愛里寿「偵察部隊の隊長をしてほしい…」

アンチョビ「い、いきなりか!?」

愛里寿「本当は……大学選抜チームの本隊の副隊長に任命したかったんだけど…」

愛里寿「今の副隊長のみんなに反対されちゃって…」

アンチョビ(まぁ高校生の私がいきなり副隊長は怒るのも無理はないか)

アンチョビ「わかった、やれるだけのことは…やってみる」

???「隊長を困らせるなんて…」

???「あの高校生…許せないわね」

???「でも、私達が反対したからじゃ…」

???「何?じゃああの子を認めろっていうの?」

???「実績はあるみたいだけど?黒森峰で1回優勝してるし今年は無名の学校を優勝に導いたとか」

???「…なによルミ?あなた、賛成派なの?」

ルミ「まぁ悪い気はしないかなーって、島田流親子のお気に入りらしいし」

ルミ「それに、隊長の扱いに際しては私達の方が一日の長があるよ、アズミ」

アズミ「メグミはどう思う?潰しとく?」

メグミ「私はあのチャーフィー部隊をどう率いるかが注目ですね…」

アンチョビ「よし、今度、空いている時間にまたボコミュージアムに行こうか」

愛里寿「うん!」

バミューダ三姉妹「!?!?!?」

メグミ「ねぇ!今の聞いた?」

アズミ「うん、はっきりと聞いたわ」

ルミ「隊長とデートの約束だなんて…しかも…ま…た?」

バミューダ三姉妹「許せない…!」
…………
ザッ

アンチョビ「ん?」

メグミ「新入りさん、こんにちは」

アンチョビ「あぁ、初めまして…安斎千代美だ」

メグミ「……あなた、隊長のことはどう思ってますか?」

アンチョビ「…え?」

ルミ「隊長のことはどう思ってるのって聞いてるの!?」

アンチョビ「……」

アンチョビ「稀代の天才…ですね」

アンチョビ「学ぶことが多そうでこれからが楽しみです」

アズミ(あら?意外と謙虚なのね…それとも…ハッタリかしら?)

アズミ「そう、じゃあ私達の名前は?」

アンチョビ「えっと…アズミさんに、ルミさんに…メグミさんですよね?」

アンチョビ「一応名簿は全部目を通していましたので…」

メグミ(……なかなかやるわね)

アズミ「今日の練習が終わったあと…付き合えるかしら?」

アンチョビ「構いませんが…」

アンチョビ「ただし、未成年なので…お酒は…」

ルミ「いいよ、いろいろと…聞かせてね」

アンチョビ「……?」

アンチョビ「さて…練習だがチャーフィーにまず慣れないとな」

アンチョビ「…しかし高校生である私の言うことを聞くのだろうか…」
…………
アンチョビ「今日から…チャーフィー部隊の隊長を任命されました…安斎千代美です」

アンチョビ「…よろしくお願いします!」

チャーフィー隊隊員「初めまして…さっそくだけど乗ってみましょうか?」

アンチョビ「…お願いします…せっかくなので」

アンチョビ「…しばらくは今までどおりの練習メニューでお願いします」

チャーフィー隊隊員「…あら?指示とかは出さないんですか?」

アンチョビ「ええ、いつも通りでお願いします」

チャーフィー隊隊員「わ、わかりました」

アンチョビ「…前期の隊長は?」

チャーフィー隊元隊長「………私ですが」

アンチョビ「この3日間…練習メニューや紅白戦での指揮はあなたに任せます」

チャーフィー隊元隊長「…え!?」

アンチョビ「…そんなに驚くことでしょうか?」

チャーフィー隊元隊長「…ですが、それではあなたは…」

アンチョビ「………もともと、私はよそ者です」

アンチョビ「いきなりあなた達の指揮をとれと言われて…私も少し困惑しています」

アンチョビ「てっきりパーシングかチャーフィーの通信手辺りだと思っていましたので…」

アンチョビ「それに、見ず知らずの高校生に指揮されるっていうのも、嫌だと思いませんか?」

チャーフィー隊元隊長「…いえ、私達は大丈夫です」

アンチョビ「…そうですか、じゃあやるべきことがわかったら指揮は私がやるようにします」

アンチョビ「それまでは…よろしくお願いします…」

チャーフィー隊元隊長「…え、えぇ…」

チャーフィー隊元隊長「…それでは、今日の練習メニューはここまで…お疲れ様!」

アンチョビ「お疲れ様でした!」

アンチョビ「……」

アンチョビ(さすがは大学のエースが集まったチーム…練度は段違いだな)

アンチョビ「何でこんな部隊で私が隊長をやることになったんだ…」

アンチョビ「おっと…そろそろ時間だったな」

アンチョビ「けど…その前に…あの人のところに行くか」
………………
チャーフィー隊元隊長「…」

チャーフィー隊隊員A「なんというか…憎めない人でしたね」

チャーフィー隊隊員B「実力は確実にあるだろうね…今まで高校生がここに来たって例にないし」

チャーフィー隊隊員B「…まぁ隊長は複雑なんだろうなぁ」

チャーフィー隊元隊長「…」
………………

千代「あら?安斎さん…どうしました?」

アンチョビ「…千代さん、一つ聞きたいことがあります」

千代「…何でしょうか?」

アンチョビ「何故…私が隊長になったんですか?」

千代「……」

アンチョビ「今日一日、彼女達の練習風景を見させてもらいました」

アンチョビ「…彼女達はとても素晴らしい戦車乗りです」

アンチョビ「私が指揮を行うのには…もったいないくらい…」

アンチョビ「…どうして…私が…」

千代「…あなたを隊長にしようと言ったのは…愛里寿です」

アンチョビ「愛里寿ちゃんの…」

千代「えぇ、愛里寿の期待に…応えてあげてください」

千代「あなたなら…それが出来るはずです」

千代「それでは…」

アンチョビ「…………」

ルミ「お、先に来てたのね、おーい」

アンチョビ「あ、こんばんは…みなさん」

アズミ「…そんなに硬くならなくてもいいわよ」

メグミ「さぁ!行きましょう!」

ルミ「おー!」
………………
ルミ「で……安斎さんはどうやってうちの隊長と知り合ったの?」

アズミ「またボコミュージアムに行くって……またってなんですかぁ?」

メグミ「安斎さん?もしかして…うちの隊長に…に興味があったりとかは…」

アンチョビ「え、ええと…」

ルミ「まぁ聞きたいことは山程あるからね、とりあえず…今日は飲むよぉー!」

アンチョビ「ええ!?お酒飲むんですか」

アズミ「…当然じゃない、あ、でも安斎さんはジュースね」

アンチョビ「一応ノンアルコールのビールならいけますが…」

ルミ「あぁ、黒森峰の出身だったね…じゃあ…それにしましょうか」

かんぱーい

アンチョビ「…ということなんです」

ルミ「いいなぁあああああああああ!!」

メグミ「隊長とデートした上に…お泊りだなんて…」

アズミ「手料理にお風呂に…一緒に寝るだなんて…羨ましすぎる!」

アンチョビ「い、いや…一緒にはねてな」

アズミ「…メグミ?ギルティORノットギルティ?」

メグミ「……………問答無用でギルティー!!!」

アズミ「はい!ギルティ頂きました!」

ルミ「ねぇ、安斎さん…?」

アズミ「…私達と…勝負…しましょう?」

アンチョビ「は、はい?」
………………
メグミ「3VS1って…安斎さんが少しかわいそうな気もするけど…」

アズミ「仕方ないわよ…これはおしおきなんだから」

ルミ「ま、洗礼ってことで…」

アズミ「…隊長に手を出したらどうなるのか教えてあげないとね」

アンチョビ「敵はパーシング3両…こっちはチャーフィーか」

愛里寿「騒がしいけどどうかしたの?」

アンチョビ「なんか副隊長の三人と戦うことになったんです…」

愛里寿「…向こうはパーシング?」

アンチョビ「はい…」

愛里寿「……そっちは?」

アンチョビ「チャーフィー1両です…」

愛里寿「そう……ちょっと待ってて」
………………
アンチョビ「さて…チャーフィーに乗る…ってあれ?」

???操縦手「あ、安斎さんですか、こんにちは」

アンチョビ「あの時の…どうしてここに?」

???操縦手「…チャーフィー全部を緊急メンテナンスなんだって、隊長命令だとか」

アンチョビ「何!じゃあ戦車は…」

???操縦手「ウチの隊長から聞かされてるよ…副隊長らと戦うことになったんだって?」

アンチョビ「あ…はい」

???操縦手「大変だね…戦車がないなら…こいつに乗りなよ」

アンチョビ「これは…センチュリオン!?」

センチュリオン操縦手「操縦は任せて!」

アズミ「始まったわね、ルミ、偵察お願い」

ルミ「了解…どう来ると思う?」

メグミ「こそこそと逃げまわるんじゃないかしら?」

ルミ「じゃあ速めに見つけてじっくり包囲しよう…ってあれ?」

ルミ「なんか今…見覚えのある黒い戦車が見えたような…あれ?」

ドォォォン!

………カッ シュポッ

ルミ「嘘っ!?」

アズミ「どうしたの、ルミ!?」

ルミ「センチュリオンがいきなり来て……撃ってきた!?」

アンチョビ「まさか…こいつに乗ることになるとは…」

センチュリオン砲手「次…どうする?」

アンチョビ「不意打ち気味とはいえ……バミューダトライアングルを封じることはできた…」

アンチョビ「M012地点に移動してください…」

アンチョビ「おそらく、向こうは有利な場所に移動するはずです…もうその前に一両叩きます」

センチュリオン操縦手「りょーかい」
………………
アズミ「何?!隊長が援軍に来たの!?」

メグミ「でも隊長は今日はお出かけのはず…まさか」

アンチョビ「…いた!」

メグミ「やっぱり…」

アズミ「隊長のみが許されるセンチュリオンに…何故彼女が…!」

アンチョビ「撃てぇー!」

ドォォォン!

アズミ「…くっ、隊長車を傷つけてしまうのはいやですが…覚悟してくなさい!」

アズミ「…!消え…」

アンチョビ「撃てぇ!」

ドォォォン!

………カッ シュポッ

メグミ「停車した!砲撃お願いします!」

ドォォォン!

ガァン!

メグミ「弾かれた…後退後退!!」

メグミ「って追いつかれますよねぇー!」

ドォォォン!

………カッ シュポッ
………………
アンチョビ「……………」

センチュリオン砲手「…いっちょあがり」

アンチョビ「…すごい」

アンチョビ「これが…大学選抜最強のチーム」

ルミ「ごらああああああああああ!」

アンチョビ「!?」

アズミ「あなた!さっさと隊長の戦車から降りなさい!」

メグミ「…今のナシ!もう一回勝負!」

アンチョビ「あ、いや、でもチャーフィーは今整備中らしくて」

メグミ「パンターでもいいじゃない!」

ルミ「もう怒ったわ!ギッタギタのボッコボコに…」

愛里寿「…何をしているの…?」

ルミ「…隊長!この女が…隊長の戦車を」

愛里寿「……うん、私が貸したの」

アズミ「えぇ!?」

メグミ「そんな!この女(アマ)には勿体無いです!」

愛里寿「……何か不満なの?」

ルミ・アズミ・メグミ「…………!」

ルミ・アズミ・メグミ「…す、すみませんでしたああああああああ!!!!!」

愛里寿「…いいよ、そんなに怒ってるわけじゃないから」

愛里寿「安斎さん…用事が終わったから…いこ?」

アンチョビ「え?どこに?」

愛里寿「約束通り…ボコミュージアム!」

ルミ・アズミ・メグミ「…!」

アンチョビ「あ、ええと…その…」

アンチョビ「……!」

ルミ(あぁ!?断るのか!?)

メグミ(隊長を悲しませたらどうなるのか…わかってるでしょうね…!)

アズミ(…ニコリ)

アンチョビ「よ、よぉおおおし!行こうか!」

愛里寿「うん!じゃあ、試合はまた今度ね」

アンチョビ「え?また…試合するのか?」

愛里寿「まぁ…あの結果じゃ三人も納得は行かないだろうし、公平な条件で…もう一度」

ルミ・アズミ・メグミ(ギラーン!)

アンチョビ(あ、あぁ……)

アンチョビ「…」

愛里寿「ボコー!がんばれー!ボコー!」

アンチョビ「……」

愛里寿「…安斎さんも応援して…」

アンチョビ(あぁ、そうだ…頑張れ…私!)

アンチョビ(まだまだ始まったばかりじゃないか…ここでくじけてどうする…!)

アンチョビ(よし!ここらへんで大声を出して…スッキリしようじゃ…)

アンチョビ「…が…」

みほ「………頑張れ」

みほ「…頑張れっ!ボコー!」

アンチョビ「頑張れー!ボコー!!」

みほ「頑張れー!……あれ?」

みほ「今の声…」

沙織「………!」

優花里「…!!」

華「あらあら…」

麻子「こんな偶然が…あるものなんだな」

みほ「…………あ、ああああああああ!!!!!」

アンチョビ「ああああああああ!!!」

みほ「安斎さん…!」

優花里「確保ォォー!!」

アンチョビ「悪い!逃げるぞ!愛里寿!」

愛里寿「え、ええっ!?」

今日はここまで
描写し忘れたんで追記しますが三姉妹との約束を決めてから試合までは4日くらいの間があったと思ってください
次回はそこそこ立ち直ってからボコミュージアムまでのみほ視点でのお話です
ちなみにエキシビョン戦はもともとの劇場版と何も変わらないのでカットします 申し訳ありません!

今日の深夜1時頃…もしかしたら…いけるかもです

みほ「……」

みほ(…行こう…大洗に…)
…………
杏「あれ?西住ちゃん!?」

みほ「…………」

杏「…もう、大丈夫なの?」

みほ「…はい!」

杏「……そっか…よかった…」

みほ「秋山さんは…?」

杏「あそこの部屋で作戦会議中だよ、悩んでるみたいだから手伝ってあげて!」

みほ「…はい!」

優花里「うーん、ここでプラウダの後ろを付いて…上手く包囲に持ち込めれば…」

ペパロニ「パンターが使えないのが大きいッスね…」

カルパッチョ「代理の車長を用意するのはどうでしょうか?」

エルヴィン「いや、慣れてない戦車を使うのは難しいだろう、しかも本番は明日だ」

みほ(みんな…真剣に考えてる…)

みほ(慣れてないはずなのに…私のために…)

みほ(…ありがとう…)

みほ「うーん…この作戦は…こっちにポルシェティーガーを回したほうがいいかな」

優花里「確かに…!流石ですね!西住殿……」

優花里「……西住殿?」

みほ「優花里さん、ありがとう、迷惑をかけて…ごめんなさい」

優花里「……」

みほ「私も…作戦会議、参加してもいいかな」

優花里「………!はい!」

麻子「本当に…もう大丈夫なのか」

みほ「安斎さんがいないのは寂しいですけど…」

みほ「泣いても…安斎さんは戻ってきません」

沙織「何かあったらすぐに私達に言ってね!」

華「出来ることがあったら…全力で協力いたします」

優花里「私達は、いつでも西住殿の味方ですからね!」

みほ「……はい!」
………………
翌日 エキシビョン戦後 

みほ「…エキシビョン、負けちゃったね…」

優花里「でも、途中までは完璧でした…」

みほ「あそこで知波単学園の皆さんがちょっと前に出過ぎちゃったのがまずかったですね」

みほ「でも、西さんも反省してたみたいだし…」

みほ「……楽しかった」

沙織「そうだね…すごく楽しかった」

みほ「…あれ?」

みほ「校門…なにか?」

華「キープ…アウト?」

そど子「何よこれえええええええええ!」

役員「君たち…勝手に中には入ってはいけませんよ」

桃「あの!私達は…ここの生徒で…」

役員「もう君たちはここの生徒ではない…」

そど子「どういうことですか!?」

役員「君から説明しておきたまえ…」

杏「……」

桃「会長…どうしたんですか!?」

杏「…大洗女子学園は……8月31日をもって廃校が決定した」

「「「えええええ!?」」」

沙織「戦車道の大会で優勝したら…廃校は取り消されるんじゃ…」

杏「あれは…確約ではなかったそうだ」

桃「何ぃ!?」

みほ「つまり…私達の戦いは…」

杏「……」

杏「廃校に基づいて学園艦は解体される…」

桃「そんな…」

典子「それじゃあバレー部は…」

そど子「風紀委員は…どうなるっていうのよ!」

ガヤガヤガヤガヤ…

桃「こうなったら抵抗するぞ!徹底抗戦だ!」

エルヴィン「そうだ!このまま終われるか!」

ペパロニ「学園にたてこも…」

杏「…残念だが本当に廃校なんだ!」

杏「…もし我々が抵抗を行ったら一般の再就職は斡旋しないそうだ…」

杏「…………すまない」

みほ「そんな…ひどい…」

カルパッチョ「…急すぎます」

みほ「戦車は…?」

杏「文科省の預りとなる」

優花里「…戦車まで!?」

ペパロニ「あんまりッス!」

みほ「………」

柚子「みなさん…決まってしまったことは仕方がありません」

柚子「寮の人は寮に戻って、自宅の方は家族と一緒に引っ越しの準備をしましょう」

みほ「……」

沙織「み、みぽりん?」

みほ「だ、大丈夫…大丈夫…だから」
………………
みほ(学校がなくなる…皆と離れ離れに…)

みほ(でも…もう決まっちゃったんだよね…)

みほ(…もう、私達には…何も…)

prrrrrr

みほ「…電話…誰からだろう?」

みほ「……!!!!!」

着信 安斎さん

みほ「もしもし!安斎さんですか!」

千代「こんばんは」

みほ(安斎さんじゃない…)

みほ「……どなたですか?」

千代「……初めまして…私、島田流家元の…島田千代です」

千代「携帯番号がわからなかったので、安斎さんの電話を借りています」

みほ「は、はい…初めまして…」

みほ「それで…どういう用件でしょうか」

千代「安斎千代美さんのことについて…お話が」

みほ「……」

千代「……彼女は今、私が運営している大学選抜チームにいます」

みほ「……!」

千代「…彼女に…会いたいですか?」

みほ「………はい」

千代「では…3日後の正午に…大洗にあるボコミュージアムというところに来てください」

千代「そうしたら、彼女に会えます」

みほ「…わかりました」

千代「しかし…彼女は…ある覚悟を持って…私達の所に来ました」

みほ「……?」

千代「わかりませんよね、ならいいましょう」

千代「…自分の一生を島田流に捧げる覚悟です」

みほ「………!!!」

みほ「……どういう…ことですか…!?」

千代「……さぁ?しかしこれだけは確実にいえます…」

千代「彼女は…二度と貴方達のところには戻れないし…戻るつもりもないでしょう」

みほ「……!」





千代「あなた達が何をしようとも……安斎千代美は…もう、取り戻せません」



千代「それでは…失礼します」

千代「あぁ、それとこのことについては…他言無用でお願いします」

千代「…いいですね?」

みほ「……はい」

千代「それでは…」ピッ
…………………
千代「…思ったよりも…文科省が速く動きましたね…」

千代「さぁて…西住みほがどう出るか…楽しみですね」

みほ「……」

桃「サンダースがうちの戦車を預かってくれるそうだ!」

柚子「紛失したという書類も作ったわ」

杏「これで戦車は大丈夫だね!」

ケイ「ハーイ!」

杏「さんきゅー!さんきゅー!」

ケイ「こんなのお安い御用よ!」

みほ「……」

沙織「みぽりん…?どうかしたの?」

みほ「あっ、ううん、なんでもないよ…」

千代「貴方達が何をしようとも……安斎千代美はもう、取り戻せません…」

アンチョビ「もう…おそらく、みほには…会うことはできない」

アンチョビ「もし会えたとしても…みほの知っている安斎千代美はもうどこにもいないだろう」

みほ(…安斎さん…一体、何があったんですか…)

華「みほさん…どうかしましたか?」

みほ「…あっ、サンダースの皆さん、ありがとうございまーす!」

ケイ「ハーイ!ところで…安斎ちゃんは?」

みほ「………」

ケイ「……悪いことを聞いちゃったみたいね…とにかく急いで!ハリアップ!」

みほ「…あ、はい!」

ケイ(………どういうこと?)
……………
飛行中

ケイ「…まほ…今、起きている?」

まほ「…あぁ、何かあったのか?」

ケイ「まぁ聞いてよー、今大洗の戦車を運んでいるんだけど」

ケイ「大洗にいるはずの安斎ちゃんの姿がどこにも見当たらなかったの」

まほ「…何!?」

ケイ「みほにも声をかけたんだけどね…どうやらみほもしらないみた」

まほ「どういうことだ!」

ケイ「…わからないわ」

ケイ「けど…何かやばい予感がするのよね…女の勘ってやつなのかしら…」
…………
まほ「…安斎が…消えた?」

まほ「……!」

まほ「まさか…あの時の言葉は…」
………
アンチョビ「…まほ」

アンチョビ「……みほのことを…頼んだぞ…」
………
まほ「……エリカ!」

エリカ「…どうしました?隊長」

まほ「安斎が消えたそうだ」

エリカ「はぁっ!?」

エリカ「あっ、すみません…隊長…」

エリカ(………あの人は…っ!)

翌日 夕方

みほ「行っちゃったね…学園艦…」

華「はい…なんだか、不思議な気分ですね、潮の香りがしませんし…」

みほ「海の上じゃないのも新鮮だね」

麻子「あぁ、そうだな」

沙織「えー、いいじゃん、山も」

キィイイイイン

みほ「……!」

みほ「…来た!」
…………………
優花里「約束通り運んできてくれましたね!」

みほ「皆さん、ありがとうございました」

ケイ「ちゃんと届けたわよ!」

アリサ「この借りは高く付くわよ?」

みほ「え?」

アリサ「この借りを返すために戦車道を続けなさい」

アリサ「今度は私達がアンタたちをボコボコにする番だから…」

みほ「はい!」

杏「とりあえずここでしばらくは生活は出来そうだな」

桃「…いいんですか?」

杏「…………もうちょっとしたら出かけてくる…かーしま、後は頼んだぞ」

桃「はい!」

prrrrrrrr

杏「…どちらさん?」

まほ「…もしもし、大洗の生徒会長だな」

杏「黒森峰の隊長が…私に何の用だい?」

まほ「今の安斎千代美に関して…そちらが知っていることを聞かせて欲しい」

杏「………正直、わかんないことだらけ」

杏「大学選抜チームにいるって可能性が見え隠れしてるんだけどさ」

まほ「…大学選抜?あの島田流のか…」

杏「そーそ、二回戦以降、ちょくちょく交流してたみたいよ」

エリカ「…隊長、調べてみます」

まほ「……わかった…貴重な情報、感謝する」

まほ「…安斎千代美は私の大切な親友だ…出来ることがあるならば…協力しよう」

3日後…約束の日

みほ「みんな、ボコミュージアムってところがあるんだけど…」

みほ「よかったらみんなで行かない?」

沙織「え?」

みほ「ほら、いろんなことがあって…ようやく落ち着いたから…気分転換に…どうかなって」

優花里「賛成です!」

麻子「悪くないな…」

華「はい!行きましょう!」
……………………
優花里「なんというか…随分ボロボロですね…」

みほ「……」

沙織「あれ?みぽりん…どうしたの?」

みほ「行こう」

華「あっ、はい…」
…………
麻子「どこかで見たようなアトラクションばかりだな」

華「随分とガラガラでしたね…ショーに並んでいるのも私達だけですし」

みほ(そろそろ時間のはず…)

麻子「西住さん、さっきから時計ばかり気にしているが…」

みほ「そろそろ、ショーが始まるから…気になっただけ…」

みほ(…12時…)

みほ(…………来ない)

みほ(複数人で来たのがまずかったのか…それとも…嘘の情報だったのか…)

みほ(…安斎さんには会えなかった…)

みほ(…残念だけど、今日はボコミュージアムを楽しんで帰ろう)

みほ(そうだ、ボコを応援しなきゃ…)
………………
ボコ「みんな!オイラに力をくれー!」

みほ「………頑張れ」

みほ「…頑張れ!ボコー!」

アンチョビ「頑張れー!ボコー!!」

みほ「頑張れー!……あれ?」

みほ「今の声…」

みほ(…まさか…)

沙織「………!」

優花里「…!!」

華「あらあら…」

麻子「こんな偶然が…あるものなんだな」

みほ(いや…偶然じゃない…これは…)

みほ「…………あ、ああああああああ!!!!!」

アンチョビ「ああああああああ!!!」

みほ「安斎さん…!」

みほ(本当に…本当に来たんだ…安斎さん…!)

優花里「確保ォォー!!」

みほ(安斎さん…聞かせてください…あなたの今を…そして…)

アンチョビ「こんな形でしか…お前を守ることが出来ない私を…」

アンチョビ「どうか…許してくれ…」

みほ(なんで…あんなことを言ったのか…教えてください!)

今回はここまでです
果たしてアンチョビは捕まるのか
…そして島田流家元の電話の真意とは…
ここから試合までそこそこ長くなるかもしれませんがご容赦を

アンチョビ「愛里寿!しっかり掴まってて!」

愛里寿「うん!」

アンチョビ「はぁ…はぁ…な、なんとか…逃げ切ったか」

愛里寿「安斎さん…大丈夫?」

アンチョビ「…ま、まぁ…大丈夫」

華「…」ガシッ

優花里「…」ガシッ

アンチョビ「あ…」

優花里「西住殿!安斎殿を確保しました!」

優花里「はい!例の島田愛里寿も一緒です…」

アンチョビ「あ!あそこにパンターⅡが!」

優花里「え!?どこですか!?」

アンチョビ「華…すまない!」ドン

華「きゃあっ!」

優花里「はっ!大丈夫ですか!華さん!」

華「軽く押されただけです…でも…安斎さんが…」

アンチョビ「…行くぞ…愛里寿!」

愛里寿「う、うん……」

アンチョビ「な…なんとか逃げ切ったか」

愛里寿「……うん」

アンチョビ「バスの中までは流石に追って来ないだ」

アンチョビ「……ん?」

アンチョビ「あれ…Ⅳ号戦車か!?」
…………
みほ「麻子さん、安斎さんが降りるまで後ろにつけてください!」

麻子「おっけー」

みほ「他の皆さんもすぐに向かうそうです、このまま追い込みましょう!」

沙織「うん!皆、急いでね!」

アンチョビ「まずいな…」

アンチョビ「もしもし…家元ですか?」

アンチョビ「みほに今追われています」

アンチョビ「お迎えをお願いできないでしょうか」

アンチョビ「…わかりました…じゃあ○○駅前のバス停でお願いします」
………
アンチョビ「よし!降りるよ、愛里寿」

愛里寿「うん」

アンチョビ「戦車が近づいてくるだろうけど…こわがらないで…」

愛里寿「わかった…でも、私…あまり走れな…」

アンチョビ「それじゃあ…よいしょっと…」

愛里寿「えっ?…ええっ///」

アンチョビ「……行くぞ!」

アンチョビ「………」ダッダッダッ

アンチョビ「…あれか!」

アンチョビ「失礼します!」

???「おっけー、飛ばすよー!」
…………………
アンチョビ「……ふぅ、なんとか捕まらずにすんだ…」

アンチョビ「怪我はないか、愛里寿」

愛里寿「うん…私は大丈夫」

愛里寿「ルミも…ありがとう…」

アンチョビ「…え?ルミ…?」

ルミ「隊長の危機なんですからこのくらいお安い御用ですよ…」

ルミ「それと…安斎さん、あとで…先ほどの行為について説明してもらいますから…」

アンチョビ「あ、あれは…」

ルミ「お姫様抱っこかぁ…いいなぁ、羨ましいなぁ…」

ルミ「アズミやメグミにも言わないとな~」

みほ「……逃げられちゃいましたね…」

優花里「すみません…」

みほ「…いいよ、気にしてないから…」

みほ「…でも、なんで安斎さん…あんなに必死になって…」

みほ「やっぱり…もう私達とは…」

麻子「しかし、これで安斎さんが大学選抜チームに居るのは確定したな」

麻子「おそらくは島田流が…鍵を握っている…」

麻子「そしてボコミュージアムにバスや電車来ていたことを考えると大学選抜はそう遠くないところにいるようだ」

麻子「この周囲を調べれば…何かわかるかもしれない」

沙織「一歩前進だね」

華「そうですね…そういえばみほさん、実家、戻らなくてはならないんじゃ」

みほ「あ、そうか…転校の手続きをしないと…」

沙織「よかったら一緒についていこうか?」

みほ「うぅん…大丈夫」

2日後

アンチョビ「……公平な条件…で再試合か…」

アンチョビ「こっちはチャーフィー5両…向こうはパーシング3両…」

アンチョビ「…バラバラに戦ったらバミューダトライアングルの餌食になるな」

アンチョビ「皆さん、全車両で五角形を作ってください!」

アンチョビ「まずは向こうの様子を見ます…どこから来ても問題のないように警戒態勢を続けてください」
……………
アズミ「向こうは堅実に来たようね」

ルミ「それなら、あえて最初はバミューダアタックを封印しましょうか」

メグミ「…そうですね…」

ルミ「そういえば…あの後あの子が吐いたんだけどさ」

ルミ「隊長をお姫様抱っこだけじゃなくて…おんぶもしてたらしいよ」

アズミ「…ふーん」

メグミ「そう……」

バミューダ三姉妹「「「…………潰す…」」」

アンチョビ「…来た!」

アンチョビ「あれ?一両だけ?アンブッシュか?」

アンチョビ「こちらからは迫らず…ギリギリまで引きつけてください…」

アンチョビ「向こうが撃ってきたら、この距離を維持しつつ砲撃してください」

ドォォォン!ドォォォン!

アンチョビ「…この距離を維持できたまま…撃破できればいいけど…!」

アンチョビ「…右から……しまっ!」

ルミ「いただきまーす」

ドォォォン!

アンチョビ「…あ、危ない…もうちょっとでやられていた」

アンチョビ「だが…二両に挟まれるな…速度は上…全速力でここから脱出します!」

ルミ「あらー、逃げられちゃった」

アズミ「なかなかやるわね」

メグミ「えぇ、最善策を取り続けているわ」

ルミ「あれで高校生か…二回の優勝も納得だわ」

アズミ「高校生相手にちまちましてるのもしょうがないわ」

ルミ「やっぱりやる?相手は5両だけど」

メグミ「いつも通りの」

ルミ「バミューダアタック!」

アンチョビ「そろそろ…来るか」

メグミ「さっきといいやりにくい地形ね」

アズミ「じゃあ軽く二両撃破して逃げさせますか」

ルミ「オッケー!」

アンチョビ「…バミューダアタック」

アンチョビ「副数の戦車が変幻自在の動きを行うことで砲手の動きを阻害する攻撃」

アンチョビ「……それなら」

アズミ「仕掛けるわ!」

アンチョビ「一か八かのバミューダ破り!」

アズミ「…ここ!」

アンチョビ「…撃てぇ!」

ビュオオオオオ!

ドォォォン!

アズミ「甘いわ!」スッ

ルミ「ぇ!?」

……カッ シュポッ

ルミ「ど…どうして…」

アンチョビ「狙いを撹乱させるってことは…動きまわるってことですよね?」

アンチョビ「当てないと撃破は出来ない、装填にも時間が掛かるしその間にやられる可能性も高い…」

アンチョビ「焦りを利用したいい作戦ですね…だけど…」

アンチョビ「…腕が止まるくらいなら…適当でいいんですよ!」

アンチョビ「なんせ…的が3つもあるんだから…」

メグミ「まさか…こんな方法でバミューダアタックを破るなんて…」

アズミ「けどこちらも2両撃破したわ…撤退しましょう!」

アンチョビ「これでバミューダアタックは封じることができた…次!」

アズミ「次、どうする?」

メグミ「二人版のアタックは効果が半減するわ…しかも、また撃ってくるかもしれない」

アズミ「そうね…側面を狙いましょう、向こうも3両…」

メグミ「えぇ」
……………
アンチョビ「…このままいきますよ!」

アンチョビ「…よし!このまま次のポイントに移動して…」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「……待ち伏せか!」

メグミ「これでイーブン…面白くなってきたじゃない」

アンチョビ「…撃てぇー!」

ドォォォン!

ドォォォン!

アンチョビ「速い!けどなんとか…」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

メグミ「…あらら?」

アンチョビ「…やった…けど!」

ドォォォン!

アンチョビ「残っているのは私だけ…ですか」

アンチョビ「一騎討ち…ですね…」

アズミ「えぇ、正直…あなたがここまでやるとは思わなかったわ」

アンチョビ「…そうですか」

アズミ「…隊長が気に入るだけのことはありますね」

アズミ「だけど、私達にも大学選抜の意地があるので…譲るわけにはいかないわ」

アンチョビ「…望むところです」

アンチョビ「……」

アズミ「……」

アンチョビ「…今!」

アンチョビ「…撃てぇー!」

ドォォォン!

アズミ(この地形なら…)

アズミ「右にドリフト…急速転回!!」

アンチョビ「…躱された!?」

ドォォォォン!!

アズミ「私の勝ちね…」

アンチョビ「……最後のは…」

アズミ「ぶっつけ本番の新必殺技よ、上手く行ってよかったわ」

アンチョビ「…そうですか…」

アンチョビ(この対応力…さすが大学選抜…)

アンチョビ「良い勉強になりました」

アズミ「えぇ、あなたの実力も確かなものね…そこは認めるわ」

ガシッ…

アズミ「けど……」

ギュウウウウウウウウウ…

アンチョビ「あだだだだだだだっ」

アズミ「隊長のことは…また別ですからね」

アンチョビ「は、はい!わかりましたぁ!!」

アズミ「よろしい!」

愛里寿「安斎さんはどうだった?」

ルミ「強かったですよ…」

メグミ「バミューダアタックをあぁいう形で破られたのは初めてです」

アズミ「まぁ本人曰く当たるかどうかはわからない賭けみたいなものだったらしいですが…驚かされました」

愛里寿「…そっか、じゃあ副隊長の件は…」

メグミ「えぇ、構いませんよ、彼女の実力なら務まるでしょう…」

ルミ「千代美…だから?」

アズミ「名前は後で考えましょうか…4人だから…えーっと」

愛里寿「……」

愛里寿「…私も…安斎さんと…戦ってみたいな」

メグミ「…いいんじゃないですか?」

愛里寿「…そう?」

アズミ「えぇ、まぁ隊長が勝つのは決まっているでしょうが…」

ルミ「きっと、喜んで戦ってくれると思いますよー」

愛里寿「…わかった」

ルミ「…ところで…」

アズミ「隊長はあの人のこと…どう思ってるんですか?」

愛里寿「えっ!?」

愛里寿「えっと…その…あの……」

メグミ「やっぱり潰しましょうか」

愛里寿「と、友達…かな」

バミューダ三姉妹「「「……!」」」

ルミ「そうですかー!友達なんですかー」

アズミ「よい友好関係を築きあげてくださいね…友達…として」

メグミ「私達も友達として…応援します」

愛里寿「あ、ありがとう…」

2日後…

愛里寿「今日はよろしく…安斎さん」

アンチョビ「あぁ…よろしく頼む」

愛里寿「この前…チャーフィー部隊のみんなが安斎さんのこと褒めてた」

アンチョビ「そ、そうか?」

愛里寿「うん、負けはしたけど副隊長三人相手にすごく良い指揮だったって…」

愛里寿「また指揮をとってほしいって言ってた」

アンチョビ「そ、そう言われると少し照れるな…」

愛里寿「今日は…パンター5両VSシャーマン3両…の殲滅戦で」

アンチョビ「あぁ、お手柔らかに頼むよ」

愛里寿「うん!」

アンチョビ「数は私達が有利…おそらくいきなりは仕掛けてこないはず……」

アンチョビ「二両を前に出して…側面を取られないようにしつつ…」

アンチョビ「戦車の影…来たか」

アンチョビ「…いや!いくらなんでも速すぎ…」

アンチョビ「というかシャーマンじゃな…」

アンチョビ「……あれは……」

アンチョビ「ティーガー!?」

まほ「撃てぇー!!」

ドォォォン!!

アンチョビ「…やられた!大丈夫か?」

アンチョビ「どういうことだ!向こうにティーガーはいないはず」

アンチョビ「…そもそも大学選抜にティーガーは…なかった」

まほ「次だ!撃てぇ!」

アンチョビ「とにかく逃げないと……!」

アンチョビ「………!」

アンチョビ「…ティーガーⅡに…ヘッツアーに…パンターまで…」

アンチョビ「…完全に囲まれた…!」

ドォォォン!ドォォォン!ドォォォン!

アンチョビ「……ダメか…」

……カッ シュポッ

アンチョビ「……」

アンチョビ「…ティーガーがこっちに来る……まさか…あれは…」

まほ「安斎、聞こえているならハッチを開けろ」

アンチョビ「………まほ」

エリカ「迎えに来たわ…いや、確保しにきた…って言ったほうが良いかしら」

アンチョビ「……あっ!あそこにみほが…」

まほ「……いくぞ」ガシっ

アンチョビ「なっ!?は、離せ…引っ張るな!いきなりなんでこんな…」

まほ「みほが待っている…」

アンチョビ「え?!どうして」

エリカ「…それを聞きたいのはこっちよ…!」

エリカ「暴れないで!行くわよ」

…旧上岡小学校 空き教室

まほ「…少し待ってろ」

アンチョビ「…」

エリカ「…」

アンチョビ「…」ガチャガチャ…

エリカ「逃げようとしても無駄よ…」

アンチョビ「あぁ、手錠を嵌められたのは初めてだな…」

エリカ「貴重な体験よ…感謝なさい」

アンチョビ「なぁ、エリカ…早速だがこれ外してくれないか」

エリカ「……ダメ、逃げるでしょ」

アンチョビ「相変わらず…厳しいな…」

まほ「…待たせたな」

みほ「…………」

アンチョビ「…みほ」

みほ「……安斎さん」

まほ「……」バシッ!

みほ「!」

バシッ…バシッ…バシッ!

まほ「目は覚めたか?」

みほ「お姉ちゃん!やめて!」

アンチョビ「…痛いじゃないか…まほ…」

まほ「………まだまだ足りないが…みほの前だ…このくらいで勘弁してやる」

まほ「話は…全て聞かせてもらった…」

まほ「なぜ…大洗を去ったのか」

まほ「なぜ島田流に入ったのか…」

アンチョビ「そうか、なら、手錠を外してくれないか…」

まほ「なぜ…みほ達に相談しなかった」

アンチョビ「言っても…どうにもならなかったじゃないか…解決策が…それしかなかったんだから…」

アンチョビ「それに…決勝前に戦っても無駄になるなんて言ったら…士気が下がるじゃないか…」

まほ「だが、安斎一人が抱え込む必要はなかったはずだ!」

アンチョビ「……」

まほ「…もういい、みほ…後は好きにしろ」

みほ「うん…お姉ちゃん、ありがとう…」

まほ「…エリカ…行くぞ」

エリカ「……はい」

みほ「……」

アンチョビ「……」

ここまで
次回はボコミュージアムからアンチョビとの対面シーンまでのみほ視点回です
根性で今から書きます

拉致に至った経緯は次回のみほ視点で説明しますがまほに関しては完全に描写不足です…すみません
怒りにくい妹のために怒ってやったとでも解釈してください…

すみません…ちょっと遅れそうです…すみません…

ええと…なんかすみませんでした…
劇場版何回か見なおしたら元気出てきたので…明日の昼には投下できそうです…

辻「廃校の件はもうすでに決定したはずです…」

杏「ですが、優勝すれば廃校はまぬがれる約束をしたはずです」

辻「口約束は約束じゃないでしょう」

杏「……」

辻「可能な限り善処したんです…ご理解ください」
…………
理事長「文科省が一旦決定したことは我々も覆せないからなぁ」

杏「向こうの面子が立たない…ということですか」

理事長「そういうことになるな…」

蝶野「面子ということであれば…優勝するほどの力のある高校をみすみす廃校にしてしまっては…」

蝶野「それこそ戦車道連盟の面子が立ちません」

理事長「ううむ…」

蝶野「戦車道に力を入れると言っている国の方針とも矛盾していますし、なによりもイメージが下がります」

杏「…私達は優勝すれば廃校が撤回されると信じて戦ってきました」

杏「最初から信じていた道がなかったと言われて、引き下がるわけには行きません」

理事長「しかし、今、文科省は2年後に開催される世界大会のためのプロリーグの設営で頭がいっぱいだしなぁ」

杏「プロリーグ…それですね」

蝶野「ここは…超信地旋回で行きましょう」

理事長「…?」

みほ「……」

まほ「……みほ」

みほ「…お姉ちゃん」

まほ「……おかえり」
……………
みほ「いいの?」

まほ「ここはお前の家だ…戻ってくるのに何の遠慮がある?」

しほ「まほ……お客さん?」

まほ「……学校の友人です」

しほ「…そう…………王手」パチン

杏「…待った!」

しほ「…またですか?」

杏「うーん……」

みほ「今の声…会長?」

………………
しほ「…みほは…上手くやっていますか?」

杏「えぇ、よくやってくれていますよ」

杏「彼女がいなかったら、大洗はなくなってましたから」

しほ「…そう…」

杏「……」パチン

しほ「……」パチン

杏「…だーは、参りました…」

しほ「…で、ご用件は?まさか、将棋のために来たわけではないですよね?」

杏「……西住しほさんに…お話と…」

杏「お願いしたいことがあります」
……………
まほ「……どうかしたか?」

みほ「…変わってない…」

まほ「書類は…?」

みほ「…これ…」

まほ「…ちょっと待ってろ…」

まほ「……みほ」

みほ「え、お姉ちゃん、その書類とはんこは…」

まほ「しーっ」

みほ「……」

まほ「…さて、みほ…少し…聞きたいことがある」

みほ「………」

まほ「安斎のことについてだ…」
…………
みほ「…」

まほ「安斎に…会ったのか…」

みほ「うん…逃げられちゃったけどね…」

まほ「……そうか…」

まほ「…大洗に転校する前日……私は安斎と約束をした」

まほ「…みほの側に出来る限りいてほしい……と…」

まほ「私は…お前の側にはいてやれなかった」

まほ「本当は…私がいなければならないはずなのに…」

みほ「お姉ちゃん…」

まほ「だが…私では…お前を助けることができなかった…」

まほ「何もかも気がついた時には…遅かった……」

まほ「みほ…本当に……すまなかった…」

みほ「……安斎さんがずっと言ってました」

みほ「妹のことが嫌いな姉なんていない、いたとしても…まほは絶対に違う…って」

まほ「…!」

みほ「……ずっと私の事…心配してくれてたんだよね」

まほ「………」

みほ「……」

まほ「…安斎は…わかったと…笑顔で応えてくれた」

まほ「…だが、そんな彼女が約束を破り…大学選抜チームに行った」

まほ「…あいつは約束を忘れるようなやつじゃない」

まほ「……何かがあるはずなんだ…何かが…」

しほ「…………」

杏「…お願い…できないでしょうか」

しほ「来年、戦車道大会で大洗女子学園が出てこなければ…」

しほ「黒森峰で叩き潰すことが…できなくなるわね」

杏「……ありがとうございます」
……………
prrrrrrr

杏「失礼します…もしもし…そう、終わったんだね」

杏「なにか気になるものあった…?」

杏「…興味深い映像を発見…わかった」

杏「じゃあ西住ちゃんと私の携帯にメールで映像を送って」
……………
しほ「若手の育成なくして、プロ選手の育成は成し得ません」

しほ「これだけ隔たりがあったのでは、プロリーグの設営委員会の委員長を務めるのも…難しいでしょうね」

辻「いや、それは…今年度中にプロリーグを設営しないと大会の誘致が出来なくなるのはご存知でしょう?」

しほ「優勝したチームを廃校にするのは文科省が掲げるスポーツ振興にも反します」

辻「しかしまぐれで優勝したチームですから…」

しほ「戦車道にまぐれなし!あるのは実力のみ!」

辻「!」

しほ「どうしたら…認めていただきますか?」

辻「…まぁ、大学強化チームに勝ちでもしたら…」

杏「わかりました!勝ったら廃校を撤回してもらえるんですね!」

辻「えええ!?」

杏「今ここで、誓約書にサインをお願いします…」

杏「噂では口約束は約束ではないようですからねー」

みほ「………………!!」

まほ「みほ、どうかしたか?」

みほ「…これ…」

まほ「………………!」

まほ「…これは…」

みほ「安斎さんはこれをみて…」

まほ「なるほど…」

みほ「…」

杏「西住ちゃ~ん、動画は見たかな?」

みほ「…はい」

杏「安斎ちゃん、西住ちゃんを守ろうとしてたんだね」

みほ「…はい」

杏「……大学強化チームと戦って勝ったら廃校を撤回できるようにした」

みほ「…………!」

杏「この試合に勝てば…彼女を救える」

みほ「…!!!」

まほ「エリカ!何かわかったことがあるか!」

エリカ「はい!ついさっき、SNSからの写真で彼女の場所を特定しました!」

エリカ「そして黒森峰の諜報部によると明日試合を行うそうです!」

まほ「…みほ…」

みほ「…私…安斎さんと…話がしたい」

みほ「………安斎さんを助けたい!」

まほ「わかった…少々強引な手段になるが…なんとかして…安斎を連れてくる!」

みほ「お願い…お姉ちゃん!」

翌日

千代「家元襲名…おめでとうございます」

しほ「ありがとうございます」

しほ「ここは是非、大学強化チームの責任者である…島田流家元にも…ご了承を頂きたいと思いまして…」

千代「……」ズズズ……

千代「………お断りいたします」

しほ「!?」

杏「!?」

杏「……どうしてでしょうか」

千代「……大学強化チームは3ヶ月先までスケジュールが埋まっています」

千代「この期間の間に試合をすることはできません…」

千代「…申し訳ありませんが…他との試合を…」

しほ「安斎千代美」

千代「!!!」

しほ「…彼女の存在が理由でしょう?」

しほ「西住流の門下生である彼女が島田流に入ったという情報を聞いたものでして」

千代「……」

杏「あなたは廃校を救うという条件で彼女を引き入れた」

杏「彼女の弱点である西住ちゃんを使ってね…」

杏「そして…電話することで…西住ちゃんをも引き入れようとした」

杏「おそらく、心の拠り所である安斎ちゃんの姿を見て彼女もそれに付いて行くと思ったんでしょうね」

杏「……しかし彼女は…以前の彼女ではなかった」

杏「彼女は…前に進んでいたんです」

千代「な、なぜ…そんなことが…」

杏「彼女の使っていたパソコンですよ…」

杏「パスワードの解析に時間がかかりましたが…映像の削除は行ってなかったようですね」

杏「すべて見せてもらいましたよ…あなたの計画を」

千代「なっ!?」

杏「しかし、廃校が決定する前に買い取ってないのをみると…」

杏「あなたは安斎千代美と西住みほ以外は転校しても良いと思ってたようですが」

杏「…さて、もしこのことを…彼女が…安斎ちゃんが知ったら…どうなるでしょうね?」

千代「……なるほど、しかし彼女にどうやって話すのですか?…彼女が大学強化チームに居る限り…」

千代「彼女がこのことを知ることは…絶対にありません」

千代「何を言おうと…勝負は受けませんよ……安斎千代美がこちら側であるかぎりは…」

杏「そろそろ…かな」

prrrrrrrr

prrrrrrr

千代「………………」

しほ「…出たほうが…いいと思いますよ」

千代「…もしもし」

千代「……何ですって!?」

千代「ええ!すぐに追いなさい!」ガチャッ

千代「あなた達…なんてことを!?」

杏「もともとそっちがやってきたことじゃん」

千代「あれは本人も同意した…」

杏「彼女は…決して島田流を選んだ訳じゃない」

杏「…彼女は…西住みほと大洗を守るためにその道を選んでいただけです」

杏「もし私達や彼女を本当に納得させたいのならば…」

千代「ぐっ……わかりました」

千代「受けましょう、その勝負…」

千代「ただし…こちらもやるからには手加減はいたしません」

みほ「安斎さん……痛くなかった?」

アンチョビ「あぁ…まぁ、平気だ、手錠も片手だけだし…」

アンチョビ「金具に当たらないように手袋もしてたからな」

アンチョビ「なんか拘束にしてはおかしいと思ってたら…最初から叩く気だったな…まぁ当然か」

アンチョビ「約束を破って…みほのことを放っておいて…勝手に行動を取ったんだからな」

アンチョビ「…まほがあんだけ怒るのもしょうがない」

アンチョビ「…さて、みほ…なんでこんなことをした?」

アンチョビ「こんなに強引な手段を取っておいて……何かしら理由があるんだろ?」

みほ「……話がしたかったんです」

みほ「…安斎さんと…話が…」

……………
アンチョビ「あはははっ……なんだ、そういう…ことだったのか…」

アンチョビ「…私は……もう少しで…」

みほ「私からは…以上です、おそらく今頃は…」

みほ「はい!会長ですか?」

みほ「…わかりました、ありがとうございます」

みほ「……大学強化チームとの試合が決まりました」

みほ「試合は2日後…私達が勝てば完全に廃校が撤回され」

みほ「負けたら…大洗女子学園の実権を島田流が握ることになります」

みほ「そして…安斎さん…」カチャッ…

アンチョビ「……みほ?」

みほ「…安斎さんは…どうしますか?」

みほ「安斎さんがいなくなり…大学側が承認をしたことで…試合が行われることが決まりました」

みほ「もし安斎さんが大学強化チームに戻っても試合は行われます」

みほ「もし…安斎さんが大学強化チームに戻るつもりなら…私もお姉ちゃんももう止めません」

みほ「…その時は…安斎さん…あなたであろうと…倒します」

アンチョビ「大学強化チームは…強いぞ?」

みほ「相手が誰だろうと…どんな条件だろうと…この勝負だけは…負けるわけにはいきません」

みほ「私は…ずっと助けられてきた…安斎さんを…助けたいんです」

アンチョビ「……どうして……」

みほ「…だって…だって…私は…」

みほ「安斎さんのことが…!」ギュッ

アンチョビ「……みほ…!」

みほ「……!」

アンチョビ「……ありがとう」

千代「…もしもし!」

アンチョビ「家元…ですか」

千代「…安斎さんですね…」

アンチョビ「……申し訳ありませんが今日を持って…私は大学強化チームを除隊します…」

アンチョビ「私は…みほの味方になります」

千代「…わかりました…ですが、それでいいんですか?」

千代「大学強化チームの強さは…よくわかっているでしょう?」

アンチョビ「ええ、知っていますよ」

千代「もし負けたら……どうなるかは…わかっていますよね」

アンチョビ「…さぁ?あいにくのところ負けることなんて考えてないんで」

アンチョビ「…それでは…失礼します」
…………
千代「徹底的に叩き潰しなさい!」

千代「西住流の名が地に落ちるようにね…」

愛里寿「試合の件は承知いたしました…ですが、一つお願いがあります」

千代「何?」

愛里寿「もし私が勝ったらボコミュージアムのスポンサーになってほしいの、このままじゃ多分廃館になるから」

千代「…いいわよ…思い切りやりなさい」

愛里寿「…わかりました」

今日はここまで 次回は会長帰還から試合開始まで
多分本編はこのスレで終わる…はず
番外編とかエピローグまでやると足りなくなるかもしれません
ちょっと展開が強引かもしれませんが許して下さい…

桃「はぁ…はぁ…」

ペパロニ「……河嶋さん…そこまで無理しなくてもいいんですよ!」

桃「お前こそ…生徒会でもないのに…」

ペパロニ「…まぁ暇なんッスよ…姐さんもいないし…」

桃「お前は…不安じゃないのか?」

ペパロニ「…何が?」

桃「安斎がいなくなった、もう二度と戻ってこないかもしれないんだぞ」

ペパロニ「…私は、姐さんを信じます」

ペパロニ「もし姐さんが戻ってこなくても…その時は…追いかけるだけッス」

桃「…強いんだな…お前は…おっと…うわぁ!?」ガラガラガラ

ペパロニ「大丈夫ッスか!?」

桃「あぁ、このくらいなんてことは…!」

杏「…」

みほ「……」

アンチョビ「………」

杏「ただいま」

桃「………!」

ペパロニ「…!!」

桃「…かいちょ~!!!」

ペパロニ「姐さ~ん!!!」

アンチョビ「…ただいま…ペパロニ」

ペパロニ「…姐さーん!!」

・・・・・・・・・
講堂

桃「全員集まったなぁ!」

杏「…皆…試合が決まった」

カルパッチョ「試合?」

杏「大学強化チームとだ」

優花里「ええ!?」

みほ「もしその試合に勝つことができれば…今度こそ廃校は撤回されます」

杏「そして…」

アンチョビ「…」

杏「チョビ子も戻ってきた…」

杏「チョビ、なんか言え」

アンチョビ「…え?!」

エルヴィン「…」

カエサル「…」

典子「…」

アンチョビ「……みんな、私が勝手に行動して、全員に心配をかけてしまった」

アンチョビ「…私のいない間、大洗が大変なことになっていたのを…みほから聞いた」

アンチョビ「私も…大洗を守るために…戦うつもりだ…」

アンチョビ「本当に…すまなかった!」

ナカジマ「……おかえり!」

エルヴィン「貴公の帰還を待ち望んでいたぞ!」

ペパロニ「うわああああああああ!!!姐さーん!姐さーん!」

典子「コーチ!待ってました!」

梓「安斎さん!おかえりなさい!」

アンチョビ「わー!お前らー!」

杏「…無理な戦いなのはわかっている!けど…私達は必ず勝って…」

杏「みんなで大洗に…」

杏「学園艦に…帰ろう!」

「「「おー!」」」

桃「社会人を破ったチーム!?」

桃「それはあまりに無理なのでは!?」

杏「無理は承知だよー」

柚子「西住ちゃん、敵は何両出してくるの?」

みほ「………」

みほ「30両…」

カエサル「何!?」

みほ「しかも…殲滅戦です」

あや「殲滅戦ってなんだったっけ?」

みほ「相手のチームを全て撃破したほうが勝ちます」

アンチョビ「つまりこっちは向こうの30両を撃破しないといけないわけだな」

桃「そんな!西住!お前から勝つのも無理だと伝えてくれ!」

みほ「…いえ、勝てます」

みほ「勝たなきゃいけないんです…勝つための戦術を組まないといけないんです…」

アンチョビ「……」

愛里寿「…」

千代「どうしたの?」

愛里寿「こんな形で…彼女と戦うことになるなんて」

千代「…」

愛里寿「母上、戦力差があまりにも大きすぎるのでは?」

千代「殲滅戦を推奨してきたのは文科省の方ですからね…プロの試合は殲滅戦と決まっているとか」

愛里寿「…」

千代「それに…」

千代(向こうが9両のまま来るとは思えない…おそらく)

千代「ねぇ…愛里寿」

愛里寿「…何でしょうか?」

千代「いや、なんでもないわ」



杏「西住ちゃん…」

みほ「…何でしょうか?」

杏「どうする?辞退するって手も…

みほ「それはありません」

杏「……」

みほ「退いたら…道はなくなります」

杏「…そっか」

杏「…厳しい戦いになるな」

みほ「…私達の戦いは…いつもそうでした…けど」

沙織「みぽり~ん」

華「みほさん!」

優花里「西住殿ー!」

麻子「…」

アンチョビ「……みほ…」

みほ「みんながいますから」

みほ「…」

アンチョビ「…なぁ、みほ」

みほ「はい?」

アンチョビ「綺麗な星空だな…」

みほ「…はい」

アンチョビ「みほ…良い戦略は思いついたか?」

みほ「………」

みほ「いえ、山岳地帯におびき寄せて…各個撃破できれば勝機はありますが…」

アンチョビ「…」

みほ「…でも、練度も戦車も…向こうのほうが数段上です…」

アンチョビ「…それでも…負ける訳にはいかないな」

みほ「…はい」

アンチョビ「みほ…」

アンチョビ「もし大学強化チームとの試合に勝ったら…」

みほ「…?」

アンチョビ「……いや、この話は忘れてくれ」

みほ「…?」

みほ「…」

アンチョビ「……」

愛里寿「…安斎さん…」

愛里寿「私が…勝ったら…約束して…」

愛里寿「この前の続きを…邪魔無しでやるって…」

アンチョビ「あぁ…わかった」

蝶野「それでは…大学強化チーム対大洗女子学園の試合を始める…」

蝶野「一同!礼」

みほ「…よろしくお願いし」

まほ「まったー!」

みほ「!?」

みほ「今の声は…」

アンチョビ「ま、まほ!?」

みほ「お姉ちゃん!?」

アンチョビ「ティーガーⅠ、ティーガーⅡ…それにパンターが4両…」

まほ「大洗女子学園、西住まほ」

エリカ「同じく大洗女子学園、逸見エリカ」

まほ「以下30名、この戦いに参戦する…短期転校の手続きは済ませてきた」

まほ「戦車道連盟の許可も得ている…」

みほ「…お姉ちゃん……ありがとう」
……
千代「やはり来ましたか…西住流」

しほ「………」

千代「…ですが、援軍にしては少々心もとないですね…」

千代「あら…あれは…ふふふっ」

千代「なるほど…面白くなってきたわね…」

千代(愛里寿…あなたの願い…叶いそうね)

しほ「………」

ケイ「私達も転校してきたわよ!」

アリサ「協力してあげるわ!」

典子「サンダースも来た!」

カチューシャ「もう!一番乗り逃しちゃったじゃない!」

ノンナ「いいじゃないですか、カチューシャ」

クラーラ「大洗のみなさんを助けるんですから順番は関係ないと思います」(ロシア語)

カチューシャ「クラーラ!日本語で話しなさいよ!」

ダージリン「やっぱり試合にはいつものタンクジャケットで行きますか」

オレンジペコ「じゃあなんでわざわざ仕入れたんですか?」

ダージリン「みんな着てみたかったんだって」

ローズヒップ「オーホホホホホ!!!ぶっ飛ばしますわよー!」

みほ「プラウダやグロリアーナまで…」

アキ「大洗女子学園のみなさん、継続高校から転校してきましたー」

アキ「何だかんだいって助けてあげるんだね」

ミカ「違う…風が呼んできただけなのさ」

ミカ(それに…あの人の起こす風を…また感じたいからね)

アキ「ミカ?どうしたの?」

ミカ「なんでもないよ」

西「大洗女子学園諸君!昨日の敵は今日の友!知波単学園21両ここに推参!」

まほ「悪いが援軍は全部で21両、知波単からは4両だ」

西「すみませーん!心得違いをしてました!17両は待機!」

アンチョビ「……これで…30両…」

優花里「継続高校にに知波単学園まで…!」

桃「これなら勝てるかも!」

辻「試合前の援軍追加はルール違反じゃないんですか!?」

蝶野「…異議を唱えられるのは、相手チームだけです」

愛里寿「私達は大丈夫です…試合を始めてください」

愛里寿(…よかった)

愛里寿(これで…対等に彼女と戦える…)

大洗女子学園 待機室
みほ「では…こちらの4小隊で組もうと思います」

ひまわり ティーガー×1 ティーガーⅡ×1 3突 八九式 KV-2 IS-2 T-34/85×2 8

たんぽぽ Ⅳ号 ルノーB1 Pティーガー 3式 クルセイダー チャーチル マチルダ 7
 
あさがお M3 シャーマン シャーマン75ミリ ファイヤフライ 97式×4 8

あじさい パンターF型 パンターG型×4  BT-42 ヘッツァー 7

みほ「あさがおの隊長はケイさん ひまわりはおね…まほ選手 たんぽぽはダージリンさん」

みほ「あじさいは安斎さんでお願いします」

みほ「副隊長はカチューシャさん、お願いします」

カチューシャ「わかったわ!全員ぶっ飛ばすわよ!」

まほ「大隊長はみほか…皆、作戦はみほと安斎に任せよう」

アンチョビ「で?どうする?」

みほ「……まずは相手の様子を伺います…じっくりといきましょう」

アンチョビ「…まぁこっちは急造チームだからなぁ、妥当なところだ…」

アンチョビ「だが…みほらしくはないな」

みほ「え?」

アンチョビ「みほの戦車道、みほの戦いでいいんだよ」

アンチョビ「定石だけでは…大学選抜チームには勝てない」

みほ「でも…」

アンチョビ「ここにいる皆は大洗を救うためにここまで来たんだ…そうだよな?」

「「「……」」」コクリ

アンチョビ「なら…急造でも…きっと…いや、絶対にうまくいく」

アンチョビ「まぁ、確かに最初は足並みを揃えるためにも定石通りでいいかもしれない」

アンチョビ「…だが、もしそれでダメだったら…その時は迷うな」

アンチョビ「みほ…お前の戦車道を貫け!」

みほ「…わかりました!」

アンチョビ「さて…そろそろ…か」

直下「隊長!いつでも準備出来ています」

アンチョビ「……」

赤星「隊長!」

アンチョビ「お前達…まだ…私を…」

元風神隊隊員A「私達の中では…今でもあなたが隊長です!」

元風神隊隊員B「…隊長!行きましょう!」

アンチョビ(…まほのやつ…パンターを4両も持ってきたのはこのためか…)

アンチョビ「すまないが…私はもう…」

元風神隊隊員A「私達が…まほ隊長に無理を言ったんです…」

赤星「安斎隊長を…みほさんを助けたいって!」

アンチョビ「!」

直下「隊長!この試合…」

赤星「絶対に…勝ちましょう!」

アンチョビ「……あぁ!!」

アンチョビ「よし…なら……久しぶりに…あれ、やるか…」シュルシュル…

「「「はい!」」」

安斎千代美「……我らは…」

安斎千代美「風神隊!」


「「「風神隊!」」」


安斎千代美「敵は大学強化チーム!!」

安斎千代美「相手はこれまで私達が戦った相手の誰よりも…強敵だ…」

安斎千代美「…だが!」


「「「「…風は決して止むことはない!!」」」」


安斎千代美「一同に告ぐ!」


安斎千代美「…巻き起こせ!荒れ狂え!吹き飛ばせ!突き進め!」

「「「はい!」」」

安斎千代美「ふふふ、一年ぶりなのに…未だに完璧じゃないか…!」

安斎千代美(まぁ、覚えている私も…大概…か)

アンチョビ「……行くぞ!」

「「「おおおおおおぉーーーー!」」」

ビュオオオオオオオオオオ!!!

ミカ「……すごい風だね…」
………
カチューシャ「準備完了よ!」

ケイ「私達もいつでもオッケー!」

まほ「…行こうか」

アンチョビ「…みほ…勝つぞ」

みほ「…はい」

蝶野「試合開始!」

みほ「……パンツァー・フォー!」

今日はここまで
いよいよ終わりが見えてきました 最後まで頑張ります

知波単学園に関しては福田はいませんがゲリラ作戦はやります(発案者やメンバーが変わります)
知波単学園と継続高校に関しては本編完結後にちょっとした番外編をやろうと思ってて(エキシビションがないから出番が少なかったため)
その時は短編集として新しくスレで立てて…って感じで考えてます
バレー部とサンダースとプラウダ、自動車部やまほも書き足りないなぁって考えてたり…まぁとりあえずはこのスレを完結させるのが最優先ですね
明後日にはなんとか投下したいです

アンチョビ「おそらく相手は…チャーフィーを偵察として仕向けてくるはず…」

アンチョビ「まほ!狙いはおそらくお前達と私達だ」

アンチョビ「…黒森峰とプラウダの重戦車を叩きに来るはず」

まほ「あぁ…」

アンチョビ「こちらあじさい…敵戦車発見、ゆっくり横一列で迫ってきている」

まほ「わかった…しかし…安斎…」

まほ「相変わらず偵察は自分でやるんだな」

アンチョビ「…まぁな」

まほ「こちらひまわり、高地のふもとに達した」

まほ「今先遣隊の八九式を送っている」

典子「こちら八九式…頂上誰もいません」

まほ「……わかった」

まほ「……安斎、お前はどう思う?」

アンチョビ「罠の可能性が高いが…何を用意しているか…だな」

カチューシャ「…M24は登るの遅いし…チャーフィーは敵じゃない…かといってセンチュリオンが来るとも思えないし…」

アンチョビ「退路を確保しながらゆっくり進んでくれ、高地を取れれば有利になるのは間違いない」

まほ「序盤で戦果をあげておきたいのは間違いない…行くか」

エリカ「はい」

カチューシャ「よーし行くわ!203高地よ!」

おりょう「203高地…」

エルヴィン「プラウダはどんな戦いか知ってるのか?」

カエサル「負ける気か?」
……………
みほ「あさがおはそのままひまわり左翼を前進してください!」

ケイ「わかったわ」

ダージリン「私達は?」

みほ「たんぽぽは右翼の高地脇に沿って進んでひまわりの援護をお願いします」

みほ「…安斎さん達も同じように…お願いします」

アンチョビ「あぁ…わかった!」

ダージリン「成功は大胆不敵の子供…最初から勝負に出るのね」

チャーフィー隊隊長「隊長、敵中隊、高地北上中…頂上到達まで…あと5分です、どうします?」

愛里寿「取らせておけ…アレを使う」

愛里寿「安斎さんは…?」

チャーフィー隊隊長「パンターの姿…確認できません」

愛里寿「わかった」

愛里寿「アズミ中隊、高地西の森林を全速で前進」

愛里寿「敵小隊を突破しと中央の部隊をおびやかせ」

アズミ「了解、アズミ中隊…全速前進」

愛里寿「ルミ中隊は湿原まで前進、敵と遭遇した場合は突破せず釘付けにしておけ」
…………
アリサ「こちらアリサ…今のところ異常なし」

ケイ「そっちはどう?」

西「こちら知波単学園…敵影はなし…順調に進撃ちゅ…」

ドォン!ドォン!

西「3時の方向より敵砲撃!!」

ケイ「CQCQ!あさがお 敵と遭遇!」

ダージリン「こちらダージリン、10時から敵戦車接近…来る!」

ドォォォン!ドォォォォン!

みほ「向こうはまずたんぽぽとあさがおを潰しにきた」

ダージリン「みほさん…指示を」

みほ「…はい!ひまわりが頂上に達するまでは被弾しないよう慎重に動いてください」

みほ「西さん、無理な突撃はくれぐれもしないように」

西「はい!わかりました!」

まほ「頂上に達した…今から援護に向かう」

みほ「皆さん、お願いします!」

西「はい!攻撃開…うわぁ!?」

西「わわわっ、すごい砲撃…!」

ケイ「…敵の攻撃が激しすぎる…」

ナオミ「…知波単の援護に行けない…!」

梓「なにこれぇー!!」

池田「こうなったら…突撃!」

西「おいまて!突撃はまだ速い…」

ドォォォン!!!

…カッ シュポッ

…カッ シュポッ

池田「池田車、行動不能!」

名倉「こちら名倉車!善戦するもやられました!」

ケイ「こちらあさがお!突破された!アリサ!追撃お願い!」

アリサ「イエスマム!急いで…」

ドォォォン!ドォォォン!

アリサ「うわああああ!?」

アリサ「左右履帯破損!動けない…」

ケイ「SHIT!態勢を立てなおすわよ!」

カチューシャ「中隊長!速くあさがおの援護に…」

まほ「攻撃を許可する!」

カチューシャ「…撃てええ

バゴオオオオオオオオオオン!

えええええ?!?」

まほ「全車無事か!?」

ノンナ「無事ですが…これは一体!?」

アンチョビ「…」

典子「こちらひまわり!とんでもないスパイクが飛んできました!上からです!」
…………………
みほ「…上から…?」

沙織「もしかしてこれかな…ブルムくま」

優花里「爆発が大きすぎます…もしかして」

優花里「シュトゥルム・ティーガーじゃ!」

みほ「それも…多分違う…なんだろう…」

バゴオオオン!

典子「ひえええええ!」

まほ「落ち着け!第三射までまだ時間はある…」

まほ「包囲されつつあるな…中隊全速前進!たんぽぽとあじさいと合流する!」

アンチョビ「手伝うぞ!」

アンチョビ「まほ!急いでそっちに向かう…なんとか逃げてくれ!」

まほ「わかった」
…………………
カチューシャ「にぎぎ…私はやられたりしないわよ!」

クラーラ「カチューシャ様が危ない…」(ロシア語)

ノンナ「全員で突破するわよ…」(ロシア語)

クラーラ「カチューシャ様…」(ロシア語)

クラーラ「私達が囮になります」(ロシア語)

ノンナ「…無茶です」(ロシア語)

ノンナ「そんなことをしたらカチューシャに嫌われてしまいますよ」(ロシア語)

クラーラ「この状況を打破できるなら嫌われても結構です」(ロシア語)

カチューシャ「ノンナ!クラーラ!貴方達日本語で喋りなさいって何度言ったら……クラーラ!?」

クラーラ「……」

クラーラ「カチューシャ様、お先にどうぞ…それでは…」

クラーラ「ごきげんよう」

カチューシャ「クラーラ、あんた…日本語…って!何する気なのよ!?」

クラーラ「カチューシャ様…一緒に戦うことが出来て…光栄でした」

クラーラ「…プラウダのために!」(ロシア語)

バゴオオオン!

…………カッ シュポッ

カチューシャ「クラーラァ!」
…………………
ニーナ「私だちの車大きいから盾になるんでねーか…」

アリーナ「いくべか!」

ニーナ「んだんだ…!」

カチューシャ「かーべーたん?!」

カチューシャ「ニーナ!アリーナ…あなた達……」

アリーナ「隊長はおらだちが…まもるべ!速くさぎに!」

ドォォォン!

ドォォォン!

ドォォォン!

ニーナ「街道上の怪物を…なめんなああああ!」

ドォォォン!

ドォォォォォン!

カチューシャ「…ぐっ!」

ドォォォン…!

ノンナ「カチューシャ、逃げてください」

カチューシャ「逃げるなんて隊長じゃないわ…!」

ノンナ「ここは私達が食い止めます…」

カチューシャ「…ノンナ…あなたまで!?」

アンチョビ「……!」

カチューシャ「チヨーシャ…!これなら!」

アンチョビ「…ノンナ…」

ノンナ「……行ってください…」

ノンナ「…安斎さん…」

アンチョビ「何だ?」

ノンナ「カチューシャ様のこと…頼みました」

アンチョビ「………わかった」

ノンナ「この試合…無事勝つことができたら…その時は…」

ノンナ「…今度こそ…あなたを捉えます」

アンチョビ「…あぁ…いつでも相手になってやる」

ノンナ「…ありがとうございます」(ロシア語)

アンチョビ「…悪いな、ノンナ…ロシア語はさっぱりなんだ」

アンチョビ「今度来る時までに…覚えておく」

アンチョビ「行くぞ、カチューシャ」

カチューシャ「ちょっと!チヨーシャ!逃げるっていうの!?」

カチューシャ「迎え撃ちなさいよ!全部…全部やっつけなさいよ…!」

カチューシャ「私達を叩き潰した…あの時みたいに!」

ドォォォン!

…カッ シュポッ

ノンナ「………」

アンチョビ「…行くぞ…カチューシャ!」

ドォォォン!ドォォォン!

ノンナ「カチューシャ…私がいなくても…あなたは…必ず…」

ノンナ「…勝利します」

ドォォォン!ドォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

カチューシャ「………!」

カチューシャ「………ノン…ナ…」

アンチョビ「カチューシャ!!何をしている!」

カチューシャ「……」

アンチョビ「…お前は…彼女達の意志を…無駄にするのか!?」

カチューシャ「ぐっ……ううううう…!」

カチューシャ「撤退…するわよ!」

ドォォォォン!

…………カッ シュポッ

審判「大洗連合チーム KV-2…走行不能…」

アンチョビ「こちらあじさい、なんとかひまわりとの合流に成功した」

アンチョビ「だがひまわりは残り4両…危ない状況だ」

アンチョビ「あの頭上からの砲撃…なんとかしないといけないな…」

優花里「うーん…ロケット推進音がなかったから…シュトゥルムティーガーじゃない…」

優花里「あっ…とすると…!」

みほ「うん…おそらくあれは…」

みほ「安斎さん…」

アンチョビ「……」

みほ「…カール自走臼砲の撃破…お願いします」

アンチョビ「…わかった」

アンチョビ「…パンター2両はここでひまわりの援護!残りの2両とヘッツァー!BT42は私についてこい!」

みほ「えっ?!」

アンチョビ「ここが崩れたら一気に終わるからな!車両は少ないほうがいいだろ?」

みほ「そんな!いくらなんでも…無茶で」

アンチョビ「私が信用出来ないのか?」

みほ「……!」

アンチョビ「…風は必ず…吹かしてやる!」

アンチョビ「あじさい…いや…」

アンチョビ「…どんぐり小隊…全速前進!」

アンチョビ「ペパロニ、飛ばせぇー!」

ペパロニ「了解ッス!」
……………
愛里寿「…安斎さんが動いた…」

愛里寿「…陽動なのか、破れかぶれか…」

愛里寿(あの方向…アレを倒すつもりか…)

愛里寿「ルミ中隊、パーシングを1両送り込め」

ルミ「了解!」

愛里寿(さぁ…どうする?)

アンチョビ「いたな…カール…」

アンチョビ「装填が自動って…よく文科省と戦車道連盟がアレを認めたもんだな」

杏「…厄介な所にいるね…」

ペパロニ「橋が破壊されてて普通には進めない上に周りは崖で登れないッス」

カルパッチョ「おまけにパーシング4両が護衛にいますね」

ミカ「……」ポロロン

アンチョビ「……」

アンチョビ「………いや、いける」

杏「ほう?」

アンチョビ(ここから左の密林地帯、ここを思いっきり走れば…向こうの陸地までの距離はそう遠くない…)

アンチョビ(おまけに…崖の部分が坂になってる…これなら…ジャンプ台として使える!)

アンチョビ「…ちょっと無茶することになるが大丈夫か?」

赤星「はい!」

直下「問題ありません!」

ミカ「……あなたの判断を信じよう……その代わり…」

ミカ「…風を…感じさせてくれないか?」

アンチョビ「うーん、お前の言うことは…相変わらずよくわからないな」

ミカ「物事のすべてを理解する必要なんてないのさ」ポロロン

ミッコ「…ニヒヒッ」

アンチョビ「…」

ミカ「…」

ミカ「……行くぞ」

ドシュウウウウ!

アンチョビ「風神隊!彼女に続け…!」

直下「は、はいいいい!」

赤星「続けって…まさか、本当にここを飛ぶんですか!?」

アンチョビ「あぁ!ここからなら全速力で飛ばせばパンターでも行けるはずだ…!」

アンチョビ「私達はもう少し待ってから…ヘッツァー!頼んだぞ!」

桃「わ、わかった!」

カール乗務員「…さーて、どこからでも…かかってきなさ…あ!?」

ミカ「…用意!」

直下「うわあっ!!!」

ドガァン…

直下「っ…撃てぇー!」

ドオオオン!

ドオオオン!!!

…カッ シュポッ

カール乗務員「なっ!?」

カール乗務員「隊長!パーシング1両!撃破されました!」

愛里寿「落ち着いて!何があったの!?」

カール乗務員「それが…パンターのG型とBT42が空を飛んできて…」

愛里寿「ええっ!?」

カール乗務員「残り3両が今2両を追っています…!」

カール乗務員「ああっ!?正面からヘッツァーがぁ!」

愛里寿「…安斎さん、一体…何をしたの!?」

アキ「これは人生にとって必要なことなの!?」

ミカ「…おそらくね」

桃「うぉおおおおおおおおお!!!!!」

桃「こっっじみてるぞおおおおおおおおおおお!」

桃「柚子ちゃん!怖い!避けてぇ!!絶対避けて!」

柚子「わかってるよ!」

バゴオオオオォォン!!!

ドオオオン!

桃「ひぃい!」

ミッコ「…!」

パーシング乗務員A「こちらパーシング今、BTを追って…ひゃあああっ?!」

ガラガラガラガラ…ガァン

…カッ シュポッ

パーシング乗務員A「すみません!こちらパーシング!崖に埋もれて行動不能です!」

直下「1対1なら…なんとか…撃てぇー!!」

ドオオオン!

ドオオオン!

直下「やられたけど…1両倒せた!」

アキ「残り1両!」

ミカ「ミッコ!左!」

ドオオオォン!!

ミッコ「…いー!?」

バゴオオオン…

パーシング乗務員B「…よし!!」

ドシャアアアアアッ…ガッガッ…

ギャアアアッ!!!

パーシング乗務員B「ええ?!履帯無しなのに!?」

ミッコ「天下のクリスティー式!舐めるなよぉー!」

アンチョビ「カールが横を向いた…今だ!!」

赤星「はい!」

アンチョビ「ペパロニ!全開で行け!」

ペパロニ「了解ッス!」

アンチョビ「……飛っべええええええ!!!」

ビュオオオオオオオオオオ!!!

カール乗務員「隊長!さらにパンター2両がさっきと同じ場所から…風に乗って…」

ミカ「…うん…」

ミカ「…いい風だ」

カール乗務員「飛んできましたぁああ!」

アンチョビ「…撃てぇー!!!」

ドオオオォォォン!

ドオオオォォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「…やった!」

ドォォォン!

ガァン!

パーシング隊員B「やった…これで!」

ミッコ「んんっ…ぎぎっぎいいいいいい!!」

パーシング隊員B「片輪走行…あのBT-42…不死身なの!?」

ミカ「………」


ミカ「…トゥータ!」


アキ「…!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ……カッ シュポッ

アンチョビ「こちら…あじさい…カール自走臼砲およびパーシング4両を撃破!」

みほ「…!安斎さん!」

まほ(さすがだな…安斎…)

アンチョビ「ただ…ミカと直下が…!」

ミカ「……いい風だったよ…風神さん」

ミカ「…皆さんの健闘を祈ります」ポロロン…

大学選抜 残り23両 大洗連合 残り23両
……
愛里寿「…カールが撃破された…」

ルミ「えええ?!」

アズミ「仕切り直し…ですね、しかし、どうやって…あの場所のカールを…」

愛里寿「…パンターが…飛んだらしい」

メグミ「44トン近くあるパンターが…飛んだ!?」

アズミ「そんなこと…」

愛里寿「ええ、普通じゃない…」

愛里寿「でも…彼女なら不思議じゃないかも…」

愛里寿「安斎さんなら…」

愛里寿「遊園地に向かおう」

ルミ「は…はい!」

アンチョビ「たっだいまー」

みほ「おかえりなさい、安斎さん…」

優花里「KV-2 IS-2 T-34 97式2両 BT42 パンター1両が撃破されましたね…」

沙織「でもこっちはカール自走臼砲とパーシングを6両撃破したよ」

アンチョビ「……なんとかイーブンってところか?」

カチューシャ「けど…プラウダはカチューシャだけになっちゃった…」

ダージリン「あら?まだあなたが残っているじゃない…カチューシャ」

カチューシャ「わかってるわよ!」

みほ「すみません…私の責任です…」

アンチョビ「…気にするな、まだまだ始まったばっかりだ…」

みほ「…はい…これからはチームワークで行きましょう!」

エリカ「…えぇ、そうね」

みほ「小隊を組み直して…遊園地に行きましょう…」

みほ「…パンツァー・フォー!」

今回はここまでです
次回は観覧車くらいまで…かなぁ 書き次第投下します

本当だったらパンターの重さ的に失速して落ちるんだろうけどまぁそこは主人公補正ってことで…
どうしても直下さんと小梅ちゃんに一矢報いて欲しかったんです…

玉田「こんな辺鄙なところまで撤退するとは」

西「違うぞ玉田、これは転進だ!」

ダージリン「面白い戦いになりそうね」

アッサム「…しかし、データの上ではまだまだ私達が…」

ダージリン「運命は浮気者…不利な方に味方するとは限らない…ね?隊長」

みほ「はい、私達は…私たちにできる戦いをしましょう」

あや「私たちにできる戦い…」

梓「なんだろう…」

西「突撃…いや、それは違う」

アンチョビ「…第二ラウンド開始だ!」

まほ「南正門入り口配置完了」

アンチョビ「西裏門配置したぞー」

ダージリン「東の方も固めたわ」

ナカジマ「中央広場…あと3分で修理終わるよ」

アンチョビ「さて…どこから来るか…」

アンチョビ(…ジェットコースターの上からなら敵の行動が見れるが…)

アンチョビ(流石にパンターじゃ無理か)

みほ「戦闘準備…」

ドォン!ドォン!

まほ「…撃て!」

まほ「…土煙で数が見えないな…」

アンチョビ「敵が攻撃してくる頻度は?」

まほ「散発的だな…」

まほ「それに明らかにあちらからもこちらが見えないはず…」

まほ「…どう思う、安斎?」

アンチョビ「陽動の可能性が高いな…そのまま持ちこたえてくれ」

まほ「わかった、隙を見て突破する」

アンチョビ「……みほ!本命は他の可能性が高い、応援はそっちに回してくれ」

みほ「わかりました」

玉田「よーし!敵が来たら知波単名物総突撃だー!!」

アンチョビ「…」

西「我らには風神がついている!神風をおこそ…」

アンチョビ「あのー、ちょっといいか?」

西「な、何でしょうか」

アンチョビ「むやみやたらに突っ込んでもいいことなんか一つもないぞ、下手したら全滅もありえる」

玉田「何ぃ!知波単の魂をなんだと思って…」

西「待ってください……何か策があるのですか?」

アンチョビ「…そうだなぁ…こういうのはどうだ?」

バゴオオオン!

ローズヒップ「チャーフィー!いざ尋常に勝負!」

ダージリン「……!」

ダージリン「戻りなさい!ローズヒップ!」

ドォン!

ローズヒップ「お、おおおっ!?」

オレンジペコ「あ、あれは…」

アッサム「T-28…重戦車…」

アンチョビ「……みほ!」

アンチョビ「おそらく東側が本命だ!援軍はそっちに回してくれ」

みほ「わかりました!サンダースのみなさん!お願いします!」

ケイ「もう向かってるわよ!」

ダージリン「私達もトータスを持ってくればよかったわ」

オレンジペコ「持ってませんけどね」

玉田「西隊長!風神殿!急いで突撃するべきでは?」

アンチョビ「まぁ待て…味方を信頼するのも大事なことさ」

玉田「しかし!」
…………
まほ「…」

カチューシャ「4両しかいないみたいだけど?」

まほ「釘付けにしておくだけのようだな…」

まほ「…行こうか」

まほ「…エリカ、頼む」

エリカ「はい!」

ドォォォン!

ガァン!!

エリカ「ティーガーの装甲を舐めないでもらいたいわね!」

ドォォォン!

まほ「撃てぇー!!」

カチューシャ「…撃ちなさい!!」

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

ドォォン!

エリカ「今よ!砲撃!」

……カッ シュポッ

カチューシャ「一両逃げたわね…」

まほ「すぐに東側の救援に向かうぞ」

エリカ「はい!」

西側

ドォォォン!

パーシング隊員C「…敵影無し…」

パーシング隊員C「対岸にも敵影はなし…」

アンチョビ「おーい!こっちこっちー」

パーシング隊員C「パンターを発見、攻撃開始!!」

アンチョビ「…今だ!」

玉田「…よぉし!撃て!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「よくやった!一旦撤退してくれ」

西「後退的前進!」

アンチョビ「西、これがゲリラ作戦だ…突撃だけじゃない…戦車道にはこういう戦いもある」

アンチョビ「くれぐれも引き際を間違えるなよ…失敗したら即撤退だ!」

西「はい!」

アンチョビ「ウチの部隊を2両貸すから好きに使ってくれ」

西「……了解であります!…ところで隊長達ははどちらへ?」

アンチョビ「…ちょっと…気になることがある」
…………
アンチョビ「みほ、これからどうする?」

アンチョビ「…分散させて各個撃破するのが敵の狙いなんだろうが…」

みほ「…みなさん、出来る限りまとまってください!」

アンチョビ(今のところは…順調だ)

アンチョビ(だが、愛里寿がこのまま動かないわけがない…)

アンチョビ(何かある…だが…それがわからない…)

アンチョビ「みほ、ちょっとだけ戦列を離れる…少し考えたいことがある」

みほ「はい!わかりました」

玉田「まだでありますか?」

西「まだまだ…」

玉田「そろそろ頃合いかと」

西「まだまだ…」

玉田「……もはや我慢の限界であります!」

西「こら、むやみに動かすな!風船は割れやすいんだぞ!」

パァン!

西「しまった!撤退的前進!」
…………
あや「出た!逃げろー!」

梓「あぁ!そっちじゃないって!」

ダージリン「気をつけて、挟まれるわよ」

ケイ「西の路地に逃げ込んで!正面ドームを逆周りに!」

桂利奈「西ってどっち!?」

あゆみ「わかんなーい!」

まほ「こちら…チャーフィーの動きに仕組まれた何かを感じる、注意してくれ」

ダージリン「追撃は散発的……妙ね」

ナオミ「…」

ドォン!

……カッ シュポッ

西「うーん、気がついているはずだろうに何もしてこないぞ…」

アンチョビ「……」

杏「どーしたのチョビ、さっきから安全な場所で地図とにらめっこなんかしちゃってさ」

アンチョビ「……」

アンチョビ「………」

アンチョビ「…………!!!」

アンチョビ「やってくれたな!島田愛里寿!」

アンチョビ「…このままじゃ……!」

アンチョビ「ペパロニ!Y4地点に飛ばせ!」

華「これ、まずくないですか?」

沙織「みぽりん!通用門組がY4地点で包囲されようとしている!」

みほ「すぐに向かいます!西裏門組と南正門組は急いで向かってください」

まほ「わかった…」

西「了解!」

まほ(……別行動…)

まほ「…安斎……まさか…!」

まほ「エリカ!少しここを離れる!後は任せるぞ!」

エリカ「あ、はい!」

西「行け!楔を撃ちこめ!」

玉田「うぉおおおお…ああああ…」

パンター乗務員B「ちょっと!そんなつっこんんだら…あっ」

ドォン!

……カッ シュポッ

アズミ「包囲完了…っと」

メグミ「一方的すぎて心苦しいわ」

ルミ「隊長!後は私達に任せてください…」

アンチョビ「…遅かったか!」

みほ「………そんな…」

優季「なんか知らないけど、先輩たち、囲まれてない!?」

あや「やばーい!」

桂利奈「突撃してやっつけよう!」

あゆみ「一両だけじゃ…無理!」

梓「でも…このままじゃ…」

紗希「………」トントン…

梓「…ちょっと紗希!ちょうちょは後に……?」

紗希「………」


紗希「…かんらんしゃ…」


梓「……!」

あや「そうだ!観覧車!」

桂利奈「…よーし!」

梓「あや、あゆみ、準備はいい!」

梓「ミフネ作戦!行きます!」

梓「…撃てぇ!」

ドォン!

ドォン!

ガァァン!

梓「やった!」

あや「紗希ちゃん天才!」

ガラガラガラガラガラガラ…!

優季「ってやばーい」

桂利奈「逃げろおおおおお!」

梓「ん?あれ…包囲網に向かっていってるのって…」

梓「安斎さんに…まほさん!?」

………
数分前

アンチョビ「……赤星!」

赤星「…はい」

アンチョビ「…後のことは頼んだ…みほを助けてやってくれ」

赤星「…隊長!いくらなんでも…!」

アンチョビ「わかっているさ、だが…ここであいつらを助けないと……」

まほ「安斎…何をする気だ!?」

アンチョビ「まほ!何でお前…」

まほ「質問に答えてくれ」

アンチョビ「突貫して…包囲網を無理矢理こじ開ける…」

まほ「自分の身を…犠牲にして…か」

アンチョビ「…2両くらいはもっていきたいなぁ…そうすれば突破できそう…」

まほ「……」

まほ「…私も行こう」

アンチョビ「…いや、まほはダメ…」

まほ「…………」

アンチョビ(あぁ、話を聞くような顔じゃないなぁ…これ)

アンチョビ「…危なくなったら…すぐに逃げろよ…」

まほ「…ありがとう」

アンチョビ「こうして肩を並べるの…いつ以来だ?」

まほ「…風神隊と雷神隊が出来てからは一回もなかったな」

アンチョビ「…なんだか…懐かしいな」

まほ「なぁ、安斎?」

アンチョビ「…なんだ?」

まほ「あの時…全国大会の決勝戦の後…お前は何を言おうとしたんだ?」

アンチョビ「………」

アンチョビ「…いつの日か…」

アンチョビ「……もう一度…お前と一緒に戦いたい」

まほ「……!」

アンチョビ「…そう、思っただけさ」

まほ「……そうか」

アンチョビ「離れ離れになった…全然違う道を歩むことになった…」

アンチョビ「だがそれでも……私達は…今でも…親友だ」

まほ「…あぁ」

アンチョビ「よし、それじゃあ…」

ガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!

アンチョビ「なんだ!?」

まほ「あれは…」

アンチョビ「…あいつらか…!」

まほ「…なるほど、効果的だな」

アンチョビ「………」

まほ「………」

アンチョビ「…行くぞ!」

安斎千代美「……風神隊隊長!安斎千代美!パンター!」

まほ「雷神隊隊長!西住まほ!ティーガーⅠ!」

安斎千代美・まほ「「……突貫!!!」」

パーシング隊員D「…ん!?」

アズミ「ええ!?」

ルミ「なんだ!?」

メグミ「……観覧車!?」

アズミ「反対側からは…戦車まで…」

安斎千代美「…撃てぇー!!」

ドォン!

……カッ シュポッ

エルヴィン「パンジャンドラム!?」

ケイ「わーお!」

まほ「撃てぇー!!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

安斎千代美「道が開けた!まほ!退くぞ!」

まほ「わかった!」

安斎千代美「こっちだ!全員、観覧車に気をつけつつ、私達について来い!」

パララララ……

ローズヒップ「あら?変ですわ!」

アリサ「変ですわじゃない!」

パーシング隊員D「退避行動ー!!」

アズミ「観覧車に巻き込まれないで…!」

ナオミ「……ここだ!」

ドォン!

メグミ「ってこっちに来たぁ!」

ルミ「しまった!突破された…追えぇ!」

…………………

みほ「安斎さん!お姉ちゃん!ありがとう…」

アンチョビ「で…どうする、隊長」

みほ「…ほぼすべての相手が園内に侵入したので…プランGで戦います」

アンチョビ「オッケー、各車!連携をしっかりとれよ!」

アンチョビ「…まほ、みほ…一緒にいくか!」

まほ「…あぁ!」

みほ「はい!」

今日はここまでになります
チョビの結末は結構意外なものになります…お楽しみに

お待たせしましたー これより投下します

ダージリン「観覧車さん、力尽きそうね」

典子「観覧車先輩!ありがとうございました!」

ナカジマ「ばいばーい、かんちゃーん!」

杏「達者でなー!」
………
アンチョビ「カバさんチーム、そろそろあれ、行けるんじゃないか!」

カエサル「あぁ、やってみる」

左衛門佐「お色直しでござる!」

カルパッチョ「たかちゃん、頑張ってー」

カエサル「わかってるよ!ひなちゃん!」

エルヴィン「…これか」

あゆみ「結局さ…私達にできることってなんだろう?」

優季「重戦車キラー!」

桂利奈「…違うと思う」

梓「もっと身の丈にあった戦い方をしようよ!」

あや「でも、何を…」

梓「…あれは!」
………
ドォン!

ドォン!

ナカジマ「おーい!今は逃げる時だよー、カチューシャ」

カチューシャ「呼び捨てにしないでよ!」

ナカジマ「じゃあかっちゃん!」

カチューシャ「かっちゃん!?」

ねこにゃー「いいから急ぐぞよかっちゃん…」

カチューシャ「逃げるならアンタ達だけ逃げなさい…私はここで戦うわ!」

ナカジマ「…」

スズキ「…力むなよ、かっちゃん」

ナカジマ「戦うのはみんなで…だよ!」

カチューシャ「!」

ももがー「ノンナさんたちがいなくなってもも!」

ぴよたん「私達がいるぴよ!」

ねこにゃー「今は同じチームだにゃー」

ナカジマ「…そうそう」
・・・・・・
西「大洗の命運!この一戦にあり!各員一層努力せよ!」

玉見「しかし…4両では…」

西「安心しろ…最強の助っ人を連れてきた!」

典子「本家参上ーーーーー!」

パンター乗務員A(……)

パンター乗務員A(なんで私達もアヒルを着けてるんだろう…)

小梅(何でだろうね…)

ローズヒップ「来ましたのでございますのよ!」

桃「急いで逃げるぞ!」

エルヴィン「オールコレクト!」

カエサル「マスター・アーム・オン!」

エルヴィン「ファイアー!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

カエサル「アンチョビ副隊長…直伝、マカロニ作戦!大成功!」

カエサル「次行くぞ!」
・・・・・・
ドォン!ドォン!

ガァン!

そど子「やったわねー!」

ゴモヨ「いまはチームプレイだよ!そど子」

カエサル「マスターアーム!オン!」

エルヴィン「ファイヤー!」

ドォン!

……カッ シュポッ

カエサル「よし!次だ!」

ねこにゃー「騎兵隊が襲ってくるにゃーーーーー!」

ももがー「あわわわわわわわ!!」

ナカジマ「で?どうする、ジェロニモ」

ねこにゃー「囲まれますぞ、ジェロニモ!」

カチューシャ「誰がジェロニモよ!」

カチューシャ「建物の中突っ切っちゃって!セットみたいなものだから大丈夫!」

ナカジマ「了解!ジェロニモ!」

ガァン!バラバラバラ…

ドォォォン!

ドォォォン!

……カッ シュポッ

カチューシャ「今よ!」

ドォォォン!ドォォォン!

ねこにゃー「ほいっと!」

ぴよたん「ピヨッ!」

ももがー「ももんがっ!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

まほ「…チャーフィーを一両発見、攻撃を開始する」

まほ「……撃てぇー!!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「みほ!そっちにパーシングがいるぞ!」

みほ「はい!撃て!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

優花里「やりましたね!五十鈴殿!」

華「…はい!」

アンチョビ「…よし!今だ!」

パーシング隊員G「なっ!?てぇー!」

アンチョビ「甘い甘い!みほ!」

みほ「はい!撃てぇー!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

典子「Fクイック、いっくよー!」

パンター乗務員A「Fクイックってなんですか!?」

西「敏捷作戦第6号ですね!」

パンター乗務員A「なんでわかるの!?」

西「準備完了であります!」

ドォォォン!

ガァン!

西「しまったぁ!」

玉田「ええい!このぉ!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

西「玉田お見事!」

玉田「アヒル殿!次の指示は!」

典子「天井からのナックルサーブでWブロックからの近距離スパイク!」

小梅「わかった…やってみる!」

パンター乗務員A「え!?小梅ちゃんわかるの!?」

小梅「なんとなくですが…」

パーシング乗務員「砲身が刺さるぞ!旋回してダメージ回避!」

典子「アタックお願いします!」

小梅「はい!」

典子「今だ!Wブロック!根性で押せ!」

玉田「うおおおおおおお!!」

典子「根性おおおおおおお」

あけび「ふううううううううん!」

妙子「やっぱり意味ないと思いますよ!」

小梅「今だ!撃て!!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

典子「ナイスファイト!」

愛里寿「あっちのチームは…まるでボコね」

愛里寿「どれだけボコボコにされようとしても…すぐに立ち向かってくる」

愛里寿「……お姉様」
…………………
3年前…

愛里寿「…お姉様!」

???「苦労をかけるね、愛里寿…」

愛里寿「島田流を受け継ぐ覚悟はできています!だから…お姉様は…」

???「…私はもうここにいられないのさ」

愛里寿「どうして!どうしてそこまでして…」

???「……そうだね…」

???「…風を……追いかけたいからさ」

愛里寿「…え?」

???「いつか…愛里寿にもわかる日が来るよ」

???「…きっと」
……………………
愛里寿「…最終目標は安斎さんのパンター」

愛里寿「他の戦車も見つけ次第…撃破して」

アズミ「まさか高校生がここまでやるなんて…」

ルミ「あの子だけじゃなかった…わね、小賢しい」

アズミ「どうする?」

メグミ「ここで隊長に泣きつくなんて!」

アズミ「でも自分たちの面子ばっかり言ってたら…」

愛里寿「やってやる~やってやる!」

バミューダ三姉妹「「「!!!」」」

愛里寿「やーってやるぜ、いーやなアイツをボコボッコにー」

愛里寿「喧嘩は売るもの、どうどうとー」

愛里寿「かーたでかぜきり、たんかきるー」

アズミ「隊長が歌いだした」

ルミ「ということは!」

メグミ「中隊前進!」

ダージリン「この通路はあの戦車にとっては狭すぎるでしょう…」

バキィン!がガガガッガ

ダージリン「なっ!?」

オレンジペコ「脱いだ!?」
……
カエサル「マスターアーム・オン!」

アズミ「…それはない」

ドォォォン!

エルヴィン「ファイ…え?!」

……カッ シュポッ

カエサル「ええ!?何故バレた!」

左衛門佐「完璧だったのに!?」

西「隊長車発見!突撃ぃ!」

玉田「いくぞ!」

典子「はい!」

小梅「いきましょう!」

パンター乗務員A「隊長!西裏門からセンチュリオン来ました!」

小梅「5両で突っ込みます!」

アンチョビ「気をつけろ!そいつは化物だ!」

愛里寿「パンターが2両…97式二両……89式が1両…」

愛里寿「パンターの側面に回って」

センチュリオン操縦手「あいよ!」

愛里寿「撃て」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

小梅「きゃああっ!」

愛里寿「…違う…」

西「なっ!?砲撃!」

ドォォォン!ドォォォォン!

愛里寿「…撃て」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

愛里寿「…違う…」

パンター乗務員A「そんな…!」

小梅「…安斎さん!パンター2両…やられました!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

西「あいたー!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

玉田「何ぃ!?」

典子「超根性ぉーーー!!!!」

ガァン!

愛里寿「…当ててきた…けど」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

愛里寿「…これでパンターは残り一両…」

愛里寿「安斎さんは…風神は…どこ…?」

典子「すみません!センチュリオンに5両やられました!全滅です!」

アンチョビ「…何!?」

アッサム「データによりますとウィークポイントはここかと」

オレンジペコ「これ…優雅な勝ち方とは程遠いような…」

ダージリン「今は安斎さんとみほさんを助けに来たのよ、私達の勝利じゃないわ」

ダージリン「17ポンド砲さん?準備の方は?」

ナオミ「とっくに出来ている」

ナオミ「行くぞ」

ダージリン「どうぞ」

ドォォォン!

ガラガラッ…

バァン!

………ドォォォン!

……カッ シュポッ

ダージリン「成功ね、アッサムのデータ主義も悪いものではないわね」

アッサム「ですがデータによるとこの後の生還率は…」

ダージリン「みほさん、安斎さん…頑張って」

ダージリン「戦いは…最後の5分間にあるのよ」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

メグミ「ちまちましたってしょうがないわね、集まりましょう」

アズミ「いつも通りの」

ルミ「バミューダアタック!」

梓「いた!チャーフィー!撃てぇ!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

あや「よっしゃ!」

あゆみ「やった!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

梓「きゃあっ!」

あゆみ「え!?何があったの?」

梓「敵にやられたんだ!安斎さん!センチュリオンがそっちに向かっています!」

アンチョビ「…わかった!」

アズミ「一気に蹴散らして隊長と合流するわよ」

ケイ「ストップ・ザ・ファイア!」

ドォォォン!

ドォォォン!

アリサ「おのれえええええ!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

ギャアアアッ…

ナオミ「……え?!」

ルミ「ざんねーん」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

ケイ「oops!!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

ドォォォン!

ガァン!

……カッ シュポッ

桃「うわぁああ!やられたー!」

ももがー「ももん…がっ!!」

ガギンッ!

愛里寿「…撃て」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

そど子「きゃあああ!何よあれー!校則違反よぉ!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

愛里寿「目標…中央広場」

バミューダ三姉妹「「「了解!」」」

ローズヒップ「チャーフィー!!!」

ローズヒップ「…リミッター外しちゃいますのよおおおおおお!」

ガアアアアアッ!

ローズヒップ「いっき…ますのよおおおおおお!」

バッ!

ドォォォン!

ドォォォン!

……カッ シュポッ

ガアアン!

……カッ シュポッ
……………
カチューシャ「体当たりでもいいから、センチュリオンとの合流を阻止して!」

ルクリリ「了解!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

ルクリリ「くっそお!」

ナカジマ「このままじゃ追いつけないからパワー出すよ!」

ナカジマ「スリップで付いてきてね!よろしくね!」

エリカ「スリップするのか?」

カチューシャ「スリップストリームね!」

ナカジマ「…!」

ルミ「そんなんじゃいつまでたっても追いつけないよーノロマさんたちー」

ツチヤ「エンジン規定はあるけど…モーターはないもんねぇ!」

ガアアアアアアアッ!

ルミ「え!?嘘!」

ナカジマ「行け!超音速の貴公子!」

バアアアン!

ナカジマ「あれ?」

……カッ シュポッ

カチューシャ「よくやったわね!今よ!」

エリカ「えぇ!」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

ドォォォン!

ドォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ
・・・・・・・・
まほ「安斎!残っているのは…私達だけだ」

アンチョビ「あぁ、合流するのを阻止しないと…」

アンチョビ「…いた!パーシング2両!」

アンチョビ「…まほ!みほ!」

まほ「あぁ!」

みほ「はい!」

アズミ「…撃て!」

まほ「…撃てぇー!」

ドォォォン

ドォォォン!

……カッ シュポッ

アズミ「…やられた!」

アンチョビ「撃てぇ!」

ドォォォン!

杏「ありっ!?」

アンチョビ「…外した!?」

まほ「安斎!」

アンチョビ(やられる!?)

ドォォォン!

ガァン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「まほ!?」

みほ「撃て!」

メグミ「なっ!?」

ドォォォン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「まほ…」

まほ「どうやら…ここまでのようだな…」

アンチョビ「まほ…何故私を庇った!」

まほ「ティーガーなら撃破されないと思ったからだ…」

まほ「安斎…みほ……絶対に負けるな」

アンチョビ「……あぁ」

みほ「お姉ちゃん……はい!」

愛里寿「Ⅳ号に…パンターF型…!」

愛里寿「……見つけた…風神!」

アンチョビ「……センチュリオン」

みほ「……」

アンチョビ「みほ…あれを倒せば…私達の勝ちだ…」

みほ「はい!」

アンチョビ「……」

みほ「……」

アンチョビ「…行くぞ!」

みほ「……はい!」

アンチョビ「カルパッチョ!装填速めにな!」

カルパッチョ「はい!」

アンチョビ「ペパロニ!気合を入れろよ!」

ペパロニ「わかってますよ!姐さん!!」

アンチョビ「会長!!」

杏「いっくよー!」

アンチョビ「突撃ぃ!」

一旦ここまで
今日のうちに大学選抜戦"は"終わるつもりです

再開しまーす

みほ「建物を盾にしつつ…砲撃を開始してください!」

アンチョビ「…絶対にこっちからは近づくな!距離をとって見え隠れするチャンスを掴め!!」

愛里寿「…まずは…あの大隊長車…Ⅳ号を狙う…」

アンチョビ「狙いはおそらく…私達だ!…トンネルの中には入れ…向こうが狙ってくるがタイミングをずらす!」

アンチョビ「ペパロニ!行けるな!?」

ペパロニ「問題ないッス!」

アンチョビ「…今だ!」

アンチョビ「……何!?みほ!」

愛里寿「…撃て!」

みほ「停止!」

ドォォォン!

みほ「あ…危なかった…」

アンチョビ「…狙いは…みほ…なのか?」

アンチョビ「大隊長車を潰しに来るのか…なら…」

みほ「並んでください!一斉に攻撃します!」

アンチョビ・みほ「「撃てぇ!」」

ドォォォン、ドォォォォン!

愛里寿「…回避行動、C21」

みほ「えええ?!」

アンチョビ「…なっ!?」

愛里寿「撃て!」

ドォォォン

ガギィン!

アンチョビ「…みほ!」

みほ「大丈夫です!」

アンチョビ「次!てぇー!」

ドォォォン!

愛里寿「回避行動、B14、その後砲撃」

ドォォォン!

ドォォォン!

ガギィン!

アンチョビ「ぐっ…なんて挙動をするんだ!」

みほ「……毎回ぎりぎりで躱される…遮蔽物を利用しても…効果がない…」

アンチョビ「…参ったな…2対1でもこれか…」

みほ「…来る!?」

愛里寿(…すごい)

アンチョビ「逃げろ!」

ドォォォン

愛里寿(安斎さんはまだ納得できる…けど…あのⅣ号…)

愛里寿(…正直、最初の2発で終わると思っていたのに…ここまでやるなんて…)

愛里寿「回避行動…言わなくても大丈夫?」

センチュリオン操縦手「オッケー、アドリブでいい?」

愛里寿「うん、多分この調子だと、間に合わなくなる…そっちの動きにあわせる」

センチュリオン操縦手「オッケー!いっくぞおおお!」

ギャアアアアアアアア

みほ(完成したドリフト走行…)

みほ(…これなら…)

みほ「撃てぇ!」

ドォォォン!

センチュリオン操縦手「当たらないよ~!」

愛里寿「撃て!」

アンチョビ「今だ!撃てぇ!」

センチュリオン操縦手「そらよ!」

愛里寿「…撃てぇ!」

ガギィン!

みほ「ぐっ…!」

アンチョビ「…ジリ貧になるな…」

愛里寿「…遊具を壊せ…撹乱した所を、一気に叩く」

アンチョビ「…みほ!」

みほ「…はい!」

ドォォォン!

ガラガラガラガラ!

アンチョビ「なにぃ!?」

アンチョビ(狙いを切り替えに来たのか?!)

愛里寿「……撃て!」

アンチョビ(いや、違う!これは私とみほを引き離すための…)

みほ「…停止!」

ドォォォン!

アンチョビ「…みほ!」

みほ「…まだ動けます…大丈夫…です…」

アンチョビ「クソッ………やられるのは…時間の問題か…」

みほ「…安斎さん…」

アンチョビ「……何だ?」

みほ「…お願いしたいことがあります…」

みほ「…………」

アンチョビ「……わかった!」

愛里寿「…山頂まで登った…何をする気だ?」

センチュリオン乗務員「どうします?」

愛里寿「…迎え撃つ、Ⅳ号を撃破したところでパンターの攻撃を回避後…撃破しろ」

センチュリオン乗務員「了解!」
…………
みほ「…行きましょう」

アンチョビ「…あぁ」

アンチョビ(…みほ…)

みほ「……」

愛里寿「来る!」

愛里寿「パンターが…前!?」

アンチョビ(私が…お前を…守る!)

みほ「安斎さん!」

ドォォォン!

愛里寿「空砲!?」

みほ「行ってください!」

アンチョビ「……うああああああああああ!!!!!」

アンチョビ(そうだ…私は…)

ビュオオオオオオオオオオオオ!!!

愛里寿「撃て!」

ドォォォン!

ガギィン!

アンチョビ(風と…仲間と共に…)

愛里寿(止まらない!)

アンチョビ「いっけえええええ!」

アンチョビ(どこまでも…どこまでも…)

愛里寿「!」

ビュオオオオオオオオオオ!!!

アンチョビ(…駆け抜ける!)

愛里寿「……!」

アンチョビ(…これが…私の…)

愛里寿(この風…!?)

アンチョビ「撃てえっーーー!」




アンチョビ(…戦車道だ!)

ドォォォォォン!

…………………
………………
……………

ミカ「………」

ミカ「…風が…止んだ…」

…………………………カッ シュポッ

……………カッ シュポッ

審判「センチュリオン…パンターF型…走行不能!」

審判「…残存車両を確認中!」

審判「………目視確認、完了」

審判「大学選抜チーム、残存車両なし」

審判「大洗女子学園…残存車両……1!」


蝶野「…大洗女子学園の勝利!」


「よっしゃああああああああああああ!!」

「きゃあああああああああああああ!」

「やったああああああああああ!」

あや「え?何?勝ったの?」

カチューシャ「ハラショー!ピロシキィ!」

典子「ばんざーい!」

ケイ「イエーイ!!」

ノンナ「勝利!」(ロシア語)

クラーラ「やりました!」(ロシア語)

理事長「あーはははっ!!!!」

辻「」

しほ「…」

千代「…」

しほ「…終わりましたね…」

千代「ええ、とても…とても良い勝負でした」

柚子「う、うううぅうう…」

桃「」

柚子「桃ちゃん!起きて!勝ったんだよ!」

桃「はっ!…うううぅ!!」
……………
杏「…チョビ、終わったぞ」

カルパッチョ「…安斎さん」

ペパロニ「…姐さん」

アンチョビ「………あぁ」

アンチョビ「…私達の…勝ちだ!」

アンチョビ「…さて…おぉ、みんないる」

みほ「安斎さあああああああああん!」ダキッ

アンチョビ「うおあああっ!?」ガシッ

優花里「!?」

まほ「!?」

ペパロニ「!?」

みほ「安斎さん!安斎さん!安斎さぁーん!」ギュウウウ!

アンチョビ「みほ!落ち着け!恥ずかしい!…後、苦し…!」

柚子「ふたりともありがとおおお!」

桃「勝ったぁ!勝ったぞぉ!」

まほ「……」ジー

エリカ「隊長…お疲れ様でした」

まほ「…あぁ」ジー

エリカ「…どうかしたんですか?」

まほ「…いや、なんでもない」ジー

エリカ「…はぁ」

ダージリン「みほさん、安斎さん、おめでとう」

ケイ「おめでとう!」

カチューシャ「ま、おめでと!」

みほ「安斎さんが居なかったら…私……あっ…//////」

アンチョビ「みほ…悪いが…ちょっとだけ離れてくれ…」

みほ「…………はい…///」

アンチョビ「がほっ…あ、ありがとう」

みほ「み、皆ひゃん……///本当に…ありがとう…ございました!」

「「「ありがとうございました!」」」

西「良い試合が出来ました!」

愛里寿「……」

アンチョビ「あ、愛里寿ちゃん…」

愛里寿「安斎さん…ありがとう、楽しかった…」

アンチョビ「あぁ、明日には大洗に帰るから…チャーフィーの部隊と副隊長にはあとで挨拶を…」

愛里寿「…これ…」

アンチョビ「…ん?ボコのキーホルダー?」

愛里寿「…私からの勲章よ…」

アンチョビ「ありがとう…だが…これはみほのものだ」

愛里寿「え?」

アンチョビ「最後の作戦は…みほが立てたんだ…」

アンチョビ「私だけじゃ…愛里寿ちゃんには勝てなかった…」

アンチョビ「それに…みほは大のボコ好きなんだ…」

愛里寿「…そう…わかった…」

みほ「ありがとう…大切にするね」

愛里寿「…安斎さん…みほさん…」

愛里寿「…次は…負けないから…」スッ

みほ「……はい!」

アンチョビ「あぁ!」
……………
千代「次からは…わだかまりのない試合をしたいですわね」

しほ「ええ、ところで…彼女の処分について…ですが…」

千代「実は…それについては、妙案があります……」

千代「………」

しほ「………」

しほ「……なるほど…それはいいかもしれないわね」

prrrrrrr

千代「…はい」

千代「…えぇ、計画をプランBの第二段階へ移行しなさい」ピッ

しほ「また何か企んでるんですか?」

千代「…まさか…」

千代「勢いに乗りすぎて壊れてしまったもの達に…救いの手を差し伸べるだけですよ」

しほ「……?」
………………
まほ「…安斎!」

アンチョビ「…まほ…?」

まほ「……」

アンチョビ「……」

まほ「…また会おう」

アンチョビ「…!」

アンチョビ「……あぁ!」

アキ「戦車道は人生において大切なものすべてが詰まってる…本当だったんだね!」

ミカ「だろう?」ポロロン

ミカ(風は…止まった…)

ミカ(…だが、きっとまた…更に大きく吹き始めるのだろう…)

ミカ(…彼女の道が…ここで終わるわけではないのだから…)
………………
そど子「……!」

麻子「あっ…!」

みほ「あああー!」

アンチョビ「……」

優花里「学園艦が…」

杏「帰ってきた!」

桃「やったあああああああ!」

みほ「…」ギュッ

アンチョビ「…」

みほ「…安斎さん…!」

アンチョビ「……帰ろう!!」

みほ「…はい!」

アンチョビ「…はい、もしもし…」

アンチョビ「……わかりました、すぐに向かいます」

みほ「…安斎さん?」

アンチョビ「…みほ、学校が始まるのっていつからだっけ?」

みほ「…えっと、確か4日後ですね」

アンチョビ「4日後…か、ぎりぎりで間に合いそうだな」

みほ「どうかしたんですか?」

アンチョビ「西住流に家元に呼ばれた…熊本に行ってくる」

みほ「ふぇ?!わ、私も一緒に…」

アンチョビ「私一人で来いって念押しされた」

しほ「…」

アンチョビ「こうして…対面することは…もうないと思っていました」

しほ「…私もです」

千代「失礼します」

アンチョビ「…島田流の…家元!」

千代「…安斎さん」

アンチョビ「……何故あなたがここに…」

しほ「それでは…全員揃ったところで…話を始めましょうか」

しほ「……今回あなたを呼んだのは…」

しほ「…あなたの今後についてです…」

アンチョビ「…」

…………
しほ「…以上になりますが…どうでしょうか?」

千代「…安斎さん?」

アンチョビ「…私は…西住流にも島田流にも…多大な迷惑を掛けました」

アンチョビ「絶縁されて、二度と戦車道ができない位の覚悟でこの場に来たんですが…」

アンチョビ「…正直…許されるなんて…まったく思っていなくて」

千代「…あなたには大きな才能があります…それを潰すなんて…ありえませんよ」

しほ「西住流と島田流…2つの流派を学んだのは…後にも先にもあなただけです」

しほ「それに…あなたには借りがあったので…あなたは覚えてるかどうかはわかりませんが」

アンチョビ「…ありがとう…ございます」

千代「これからはもっと大きな視点で…世界の視点で戦車道を見なければならない…」

アンチョビ「…2年後の世界大会…ですね」

千代「…えぇ、あなたには…それの誘致とプロリーグの設営と運営の手伝い」

しほ「そして…まだ見ぬ選手のスカウトや育成をやってもらいたいのです」

千代「そうですね…だいたい5~6年位でしょうか?」

アンチョビ「5~6年…ですか」

千代「安心してください、世界大会やプロリーグへの参加をしつつ…ですから」

アンチョビ「……少し…考えさせてください…」

しほ「…えぇ、今日この場で…というのは私達も求めていません」

アンチョビ「あのー、ちなみにもし断ったら?」

千代「しほさん!破門にするんですか?もらっちゃってもいいですか?」

しほ「泥棒猫に取られるのは癪ですのでそのままにしておきます」

しほ「もっとも、名前だけの在籍になりますが…」

アンチョビ「つまり…ほぼ今までと変わらない…ということですね?」

しほ「えぇ…そうなります」

アンチョビ「…そう、ですか」

しほ「用件は以上です…」

アンチョビ「…失礼します」

しほ「…」

千代「いいんですか?」

しほ「…何がです?」

千代「あれだとあの子が受けるメリット…何もありませんよ?」

しほ「ええ、贖罪なんて最初からさせるつもりはありませんから…あなたもですよね?」

しほ「この提案を彼女にすると言いだしたのはあなたですよ」

千代「はい、むしろ私は…感謝しているくらいです」

千代「それにしても…断りやすいようにといっても…5~6年って盛り過ぎでは?」

しほ「…そうですか?本来の1年だとみほが卒業するまでなので断らないと思って…」

千代「なんだか、もったいない気もしますけどね…彼女なら素晴らしい働きをしそうですし…」

しほ「…あの娘には…あの娘の道があります…」

しほ「私達がどうこう言うものではありません」

千代「…そうね」

今回はここまで
この家元の偽の提案からちょっとした事件が発生します

ちなみにこの事件関連が終われば本編は終わりですが
本編が終わったらあんまり活躍出来なかった、描写が薄かったキャラ中心の短編集やこれってなんだったのな過去話
エピローグを別スレでやったりする予定です

…今やろうかなと思っているので

全盛期の風神です!(カチューシャ)
お見舞いです!(麻子、久子、そど子)
新統帥誕生です!(???)
吹雪VS突風です!(ノンナ)
CV33の引退です!(ペパロニ、自動車部)
バレー部との特訓です!(バレー部)
サンダース、訪問します!(優花里、ケイ、アリサ、ナオミ)
ゲリラ作戦です!(福田、西)
ボコミュージアムでデートです!(みほ、まほ、愛里寿)
風の始まり(まほ)
風の原点(ミカ)
エピローグ
このくらいあります…後は生徒会とかアリクイさんチームとかもなにか書きたいですね…
………いつ終わるんだろう

くどいし途中でエタるからエピローグを長々やるのはオススメしない

>>894
それもそうですね
エピローグはこのスレでやって短編集ももうちょっと少なくしようかな…

一応ちゃんと30両倒してるっていう証明のために確認用に書いておいた撃破表を載せておきます
総合スコア

まほティーガーⅠ   4両(南門でパーシング1 観覧車でパーシング1 みほチョビとのトリオでのチャーフィー1  アズミ)
エリカティーガーⅡ  2両(南門でパーシング1 ルミ)
3突         2両 (マカロニ作戦でパーシング2)
八九式        0
KV2          0
IS-2         2(撤退しながらパーシング2)
T34          2(南門でパーシング1 セットでパーシング1)
Ⅳ号         3(3両とのタッグでパーシング2、メグミパーシング) 14
ルノー        0
P           1(セットでパーシング1)
クルセイダー     1(リミッター解除でチャーフィー1)
3式         1(セットでパーシング1)
マチルダ       0
チャーチル      1(T28を共同作戦で撃破)
パンター部隊     2 カール護衛のパーシング1(直下)、ゲリラ作戦でパーシング1(赤星)
M3          1(追いかけてチャーフィー1)
シャーマン      0
ファイアフライ    1 (包囲前にパーシング1) 
75ミリ       0
97式        2ゲリラ作戦でパーシング2(どっちも玉田)
BT24         3(カール戦での護衛のパーシング3) 
ヘッツァー      0
チョビ        3両 カール自走臼砲を撃破(赤星と共同) 観覧車でパーシング1 センチュリオン1

とりあえず今日の夜にはまた投下予定です

アンチョビ「で…大洗に戻ったのはいいが…」

ダージリン「大洗でのお茶会も悪く無いわね」

ノンナ「カチューシャ様…お茶…熱くはありませんか?」

カチューシャ「このくらい平気よ」

アリサ「ほんっとここの戦車倉庫は狭いわね」

ナオミ「サンダースが大きすぎるだけだ」

ケイ「あ、はーい!アンチョビー!」

アンチョビ「ちょっと待てケイ!何故その名前を知っている!?」

ローズヒップ「ソウルネームだなんてかっこいいですわね!で、アンチョビってどういう意味ですの?」

西「多分風神殿のことですから、すごくかっこいい由来なんでしょうな!」

オレンジペコ「えっと…そ、そうですね…」

エリカ「パスタの一種よ」

ミカ「……」ポロロン

まほ「……おかえり…安斎」

アンチョビ「まほ、熊本に居ないと思ったら…どういうことだ?」

エリカ「短期転校は2週間が最低期間なのよ…あと10日はここにいるわ」

アンチョビ「なるほど…」

まほ「で…どうだった?家元は…」

アンチョビ「そのことなんだが…」

アンチョビ「…私は、2週間後に熊本に行く」

まほ「…!」

ケイ「ええ!?」

アンチョビ「5~6年間、プロリーグの運営とか世界大会の誘致とか選手の育成をしろ…だってさ」

ダージリン「まぁ…」

まほ「……最低でも…5年か」

カチューシャ「ちょっと!勝手に引退だなんて許さないわよ!」

アンチョビ「待てよカチューシャ、引退だなんて誰も言ってないだろ!」

アンチョビ「まロリーグには入れるから戦車道は続けられる」

カチューシャ「ならいいわ!プロリーグの世界で今度こそボッコボコにするんだから!」

まほ「……そうか…」

アンチョビ「そんなわけで会長-」

杏「んー?」

アンチョビ「卒業式には出たいから卒業式まで公欠扱いで…」

バサッ…

アンチョビ「…よろし…く?」

みほ「………………え?」

アンチョビ「……みほ…?」

みほ「安斎さんが…いなくなる…?」

アンチョビ「聞いてたのか…」

みほ「安斎さん、冗談はやめてください!」

アンチョビ「私は本気だが?」

みほ「…嘘です!聞きたくないです!」

みほ「また…安斎さんがいなくなるなんて…!」

みほ「…しかも…5年もだなんて…」

みほ「……そんなことって…」

まほ「落ち着け、みほ、安斎の選んだ道なんだ…暖かく見送って」

みほ「また…安斎さんと一緒にいられるとおもったのに…」

アンチョビ「………みほ…」

みほ「…安斎さん…考えなおしてください…」

アンチョビ「……」

アンチョビ「…わかった…」

みほ「…ありがとうございます…」
…………………
その日の夕方

アンチョビ「…みほ」

みほ「…安斎さん…答えは…」

アンチョビ「……すまない」

みほ「!!!」

みほ「そう…ですか…」

アンチョビ「…みほ」

アンチョビ「どうしても…私を…止めたいか?」

みほ「はい、安斎さんが居ない日々なんて…考えたくないです」

アンチョビ「……」

アンチョビ「…わかった」

アンチョビ「……大洗女子学園、隊長…西住みほ!」

みほ「!」

アンチョビ「お前に…決闘を申し込む!」

カチューシャ「えええ!?ミホーシャとチョビーシャが決闘!?」

ノンナ「そうみたいですね」

カチューシャ「…面白そうじゃない!」

ダージリン「まぁ、アンチョビさんとみほさんが…」

西「そうです!4日後、演習場で1VS1で戦うようです」

ケイ「しっかし、あれだけ仲の良い二人に…何かあったのかしら?」

アリサ「おそらく…昨日の件では?」

杏「チョビ子~」

アンチョビ「どうした?」

杏「これでよかったの?」

アンチョビ「……あぁ」

アンチョビ「荒っぽいが…みほに気付かせるにはこれが一番だ」

アンチョビ「出来の悪い弟子を送り出すのは…師匠の最後の務めだ」

杏「随分とハードルが高いんだねー」

杏「西住ちゃんなら高校戦車道の中でも…間違いなくトップクラスの実力者なのに」

アンチョビ「師匠にずっとおんぶに抱っこでいるつもりの弟子がどこにいる」

杏「それもそっか」

アンチョビ(…みほ…お前は…まだ気がついていないのか?)

みほ「……」

まほ「みほ…安斎と戦うことになったらしいな」

みほ「…うん」

まほ「…安斎は強いぞ」

みほ「わかっています…でも…負けるわけにはいきません」

まほ「…なぁ、みほ…」

みほ「はい?」

まほ「…なんで安斎がお前に決闘を申し込んだか…」

まほ「その理由が…わかるか?」

みほ「…それは…」

みほ「…お母さん達が提示した道に行こうと…したんじゃ」

まほ「みほ…それは違う…」

みほ「え?」

まほ「…安斎は…」

まほ「………いや、やめておこう…試合、楽しみにしているぞ」

みほ「…?」

みほ「皆さん、お願いします…力を貸してください」

優花里「私は西住殿の味方です!」

麻子「任せろ」

沙織「頑張ろー!」

華「勝ちましょう!」

みほ「皆…ありがとう!」

アンチョビ「……」

短めですが今日はここまで
最後の試合は西住みほVSアンチョビです
この対戦カードを最後にする…というのは最初から決めてました
いよいよ物語も大詰めですがどうか最後まで付き合ってください……明日また夜に更新します

ごめんなさい 急用が入ったため今日の更新難しそうです

試合当日

みほ「…」

アンチョビ「よろしくな…みほ」

みほ「……はい」

ダージリン「…まほさん、この試合、どう見ますか?」

まほ「…安斎の勝ちだ…」

ダージリン「…決めつけるのですか?」

まほ「……普通ならな」

まほ「…だが…安斎はこの試合…勝つことは二の次だ」

ダージリン「ほう?それじゃあ…何を目的としているのかしら?」

まほ「彼女は…安斎は…」

まほ「みほの本能を覚醒させるために戦うんだ」

ダージリン「みほさんの…?」

まほ「…始まった」
………………
みほ「安斎さん…どこから来るんだろう…」

沙織「会敵するとしたらどのくらいかな」

みほ「多分10分後くらいだと思う」

みほ「麻子さん、安斎さんはおそらく奇襲してくるだろうから周囲に気をつけてください」

麻子「了解」

みほ「おかしい…もう15分以上経つのに……」

沙織「迷ってるのかな?」

優花里「…あっ!発見しました!」

みほ「……麻子さん、バレないように気をつけながらゆっくりと側面に回り込んでください」

麻子「了解」

みほ「パンターの正面装甲は抜けません、ですが、側面なら大丈夫です」

華「…わかりました…」
………
みほ「……おかしい」

みほ「安斎さんなら…もう私達には…気がついているはず…」」

アンチョビ「……隙だらけだ!」

沙織「みぽりん!後ろ!」

みほ「…え?!」

アンチョビ「撃てぇー!!」

みほ「前進!!」

ドォォォン!

ガァアアン!

みほ「…きゃっ…そんなっ…どうして…」

麻子「してやられたな…」

みほ「…デコイ!?」

アンチョビ「…」

みほ「安斎さんが来てる…迎え撃たないと…砲撃!!」

ドォォォン!

ガァン!

みほ「側面に回りこんでください!優花里さん!装填を速めに!」

麻子「オッケー」

優花里「了解で…あります!」

……………
ドォォォン!

ガァァァン!

みほ「装甲がどんどん削られている…このままだと…」

沙織「みぽりん!一気に決着をつけようよ!」

みほ「……」

みほ(うん、勝つにはもうそれしかない…このまま戦ってもやられるだけ)

みほ(でも……絶対に安斎さんは対応してくる…どうすれば…)

アンチョビ「てぇー!!」

ドォォォン!

ガァン!

みほ「……あれ?」

みほ「パンターが…離れていく…」

優花里「次の奇襲を狙ってくるんですかね…」

アンチョビ(みほ…まさかこのまま終わるわけがないと思うが…)

アンチョビ(次の襲撃で仕留めさせてもらおう…)
…………
カチューシャ「あれ?逃げちゃうんだ、このまま攻めてたら間違いなく勝ってたのに」

ケイ「どうだろう、あまり長い時間戦ったら…みほも対応してきそうだけど」

まほ「それだけじゃない」

ノンナ「ほう?どういうことでしょうか?」

まほ「安斎がここで離れたのは二度目の奇襲を行うためと…みほに最後の時間を与えることだ」

ダージリン「…」

まほ「もしここでみほが気が付かないなら…」

まほ「安斎には…絶対勝てない」

みほ「……やっぱり…安斎さんはすごい…」

沙織「みぽりん…どうする?」

みほ「……」

みほ(このままいてもやられるだけ…何か策を考えないと…)

みほ(でも私なんかが考えていることは…きっと安斎さんも想定しているはず…)

みほ(やっぱり…私は…安斎さんには…)

沙織「みぽりん!!」

みほ「!!!」

沙織「安斎さんといられるのは…今日で最後になるかもしれないんだよ!」

沙織「安斎さんは5年って言ってるけど…」

沙織「プロリーグではバラバラになって敵同士になるかもしれないんだよ!」

沙織「みほは…みほはこのままでいいの!?」

みほ「…!」

優花里「西住殿!」

華「みほさん!」

麻子「…西住さん…」

みほ「………!」

………
アンチョビ「困ったときは…誰かに頼ってもいいんだ、甘えてもいいんだ」

アンチョビ「たった一人で…悩む必要は…ないんだ」

アンチョビ「元気を出せ、みほ…お前は…独りなんかじゃない」

アンチョビ「お前の進む道を信じれば…きっとうまくいく」
………
みほ「そうだよね…今日が最後かも…しれないんだよね…」

沙織「みぽりんって安斎さんに色々教わったんだよね」

みほ「うん…いっぱい…いっぱい…大切なことを教えてくれた」

優花里「ならば、今、その教わった成果を安斎殿に見せましょう!」

麻子「安心しろ、どこでも行ってやる」

華「私達がついていますから…安心してください」

みほ「…みんな」

みほ(そっか…ここには私を信頼してくれている…皆が居るんだ)

みほ(ダメだよね…指揮官の私がしっかりしなきゃ)

みほ(…………でも)

みほ「…ありがとう…私…」

みほ「皆と出会えて…本当に…本当に…」グスッ…

沙織「みぽりん、泣くのは…安斎さんに勝ってからだよ!」

麻子「で、どうする?隊長」

華「私達に任せてください!」

優花里「西住殿!命令してください!」

みほ(……勝とう!いや、全力を尽くそう!)

みほ(安斎さんも…それを望んでいるはず…!)

みほ「それでは…」

みほ(おそらく…安斎さんの意表を突くには…これしか方法はない…)

みほ「…………」

優花里「了解であります!」

沙織「わかった!行こう!」

華「行きましょう!」

麻子「行くぞ」

みほ「皆さん……お願いします!」

まほ「…目覚めようだな…」

ダージリン「えぇ…」

カチューシャ「……どういうことよ」

まほ「まだ気が付かないのか?」

カチューシャ「うっ…何よ!何が悪いの!」

まほ「私達は、安斎ではなく…みほに負けているんだ」

ダージリン「えぇ、そうね、私も最後はみほさんのフェイントで負けてますもの」

カチューシャ「た、確かに…フラッグ車がやられたのはミホーシャの作戦だけど…」

ケイ「三突の待ち伏せはみほの提案だったとは後で聞いたけど……」

まほ「大学選抜戦でも…みほの作戦によってセンチュリオンは倒された…」

まほ「…私も同じだ…」

まほ(さぁみほ…お前とその仲間達との戦車道を…アイツに見せつけてやれ!)

アンチョビ「…そろそろ動くぞ」

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「……この音…」

アンチョビ「…そうか…そっちから来たか!」

アンチョビ「…ペパロニ!前進して回避!」

アンチョビ「…みほ!」

みほ「安斎…さん!」

アンチョビ・みほ「「勝負!」」

ドォォォン!

ドォォォン!!

ドォォォン!!!

ドォォォン!

ガァン!ガァン…パラパラッ…

ペパロニ「アンチョビ姐さん!この撃ち合い…最高っス!」

ドォォォン!

アンチョビ「あぁ、最高だ!」

杏「いっくよー!」

カルパッチョ「装填完了しました!」

アンチョビ「ここで…決めるぞ…撃てぇー!!」

ドォォォン!

ドォォォォン!

優花里「ヒャッホオオオオオオオオ!最高だぜぇ!」

麻子「回りこむぞ…」

華「いつでもいけます!」

沙織「みぽりん!」

みほ「…撃て!」

ドォォォン!

ドォォォン!

……………
…………
………

……………カッ シュポッ
……………カッ シュポッ

アンチョビ「同時……引き分けか?」

みほ「…そうみたいですね」

アンチョビ「スローで見ればわかるかもしれないが…そういうカメラは大洗にはなかったな…」

みほ「はい」

アンチョビ「…さて、どうする?」

アンチョビ「…明日…もう一試合やるか?」

みほ「…!」

みほ「……いえ、今日の戦いだけで私は十分です」

みほ「……」

沙織「みぽりん?」

優花里「西住殿?」

みほ「…ごめん、ちょっと安斎さんと二人きりになりたいの…いい?」

麻子「わかった…」

みほ「ありがとう」

アンチョビ「どうかしたか?みほ?」

みほ「…安斎さん、熊本に行ってください」

アンチョビ「はぁ?!」

アンチョビ「みほ…いいのか?」

みほ「…本当は…ずっと安斎さんの側にいたいです…けど」

みほ「大好きなあなたが決めた道を…応援したいという気持ちもあります…」

アンチョビ「…そうか」

みほ「そして…安斎さんがどうして私に決闘を申し込んだのか…」

みほ「どうしてあのUSBを送ったのか…今ならわかります…」

みほ「安斎さんがいなくなっても…大洗には…支えてくれる人達がいる…」

みほ「皆がいるってことを教えたかったんですよね…」

アンチョビ「…」

みほ「…本当に…色々と…ありがとうございました」

アンチョビ「……あぁ」

みほ「…そして」

みほ「1年後…無事に…大洗を卒業したら、私も安斎さんを手伝います」

アンチョビ「なっ!?」

みほ「ずっと…思ってたんです……安斎さんは私のことを支えてくれて…安斎さんに色々なことを教わって…」

みほ「ずっと…貸しをつくったままで…」

みほ「私に何か…恩返しができないかなって…」

みほ「…安斎さんの助けに…安斎さんの支えになりたいんです!」

アンチョビ(みほ…そんなに…私のことを…)

みほ「……ダメ…ですか…」

アンチョビ「……わかった」

アンチョビ「そこまで言うなら…みほの好きにしろ」

みほ「……はい!」

アンチョビ「…それじゃあ、報告をしに一緒に熊本に行こうか!」

アンチョビ「…はい」

みほ「…」

アンチョビ「…」

しほ「………」ダラダラ…

アンチョビ「ということで…家元」

アンチョビ「この前の件…受け入れさせてもらいます」

みほ「私も、1年後に…安斎さんの手伝いをします!」

千代「ま、待ったー!」

みほ「ふぇ!?」

アンチョビ「島田流の家元…何故またここに…」

千代「いやー、あなたから返事があるって言うから慌ててね…」

しほ「……安斎千代美、そして…みほ…」

千代「あなた達が…私達の助けをする必要はありません」

アンチョビ「え?」

千代「えーっと…実は…」

アンチョビ「本当は、一年だったのを…断るために…五年に…ですか」

しほ「ええ…まさかそんなことがあったなんて…」

みほ「それじゃあ…」

しほ「…みほ、あなたが手伝いをする必要はありません…」

しほ「安斎さんも本当なら…別に良かったんですが…」

千代「まぁまぁ、本人がやりたいって言ってるんだしいいじゃないですかー」

しほ「あなたと近づく機会が増えるので厄介だなと」

千代「…えー、ひどいですね…」

しほ「それと…手伝うのは安斎さん、貴女が卒業してからで結構です」

しほ「それまではみほの隣にいてあげてください…」

アンチョビ「…わかりました」

みほ「……」

しほ「みほ…」

みほ「……はい」

しほ「…あなたは…あなたの好きな道を進みなさい」

みほ「……!」

しほ「それじゃあ…もう下がってもいいわよ…」

みほ「……失礼します…」

アンチョビ「失礼します…」

アンチョビ「一年か…みほ、大丈夫か?」

みほ「…はい、いずれにせよ…いつかは来る日のことでしたから…覚悟はできています」

アンチョビ「プロも大学も…どっちも学園艦からは離れるからな…」

みほ「一年間…みんなで頑張って全国大会に出るから…安斎さん…」

アンチョビ「あぁ…必ず見に行く…」

みほ「はい!」

アンチョビ「しかし…時間が出来たな…みほ…どこか行きたいところはあるか??」

みほ「私、ボコミュージアムに行きたいです!」

アンチョビ「わかった!行くぞ!」ギュッ

みほ「はい!」ギュッ

杏「おー、おかえり-!」

アンチョビ「どうしたんだ?皆で戦車を並べて…」

杏「いやさー、明日で皆帰っちゃうから、思い出作りってことで」

杏「全員でバトルロワイヤルをやろうと思ってね」

アンチョビ「…面白そうだな!」

杏「最後まで勝ち残ったら素晴らしい商品があるからねー!」

アンチョビ「みほ…皆が待っているな…行こうか!」

みほ「ええ、行きましょう!」

アンチョビ・みほ「パンツァー・フォー!」

アンチョビ「これが私の戦車道」

------FINE------

これでアンチョビとみほの物語は終わりです
色々ありましたがなんとか完結できました…
いくつか反省点も見つかりましたが書いててすごく楽しかったです

番外編とエピローグは別スレでやるつもりです
当初の予定よりかは短くするつもりですがそこそこ長くなっちゃうかも…

ここまで読んで頂き…本当にありがとうございました!
…批評や感想などは今後の参考にします!
次の長編は…百合モノを書きたいですね…

うーん、長編は暫くの間は書かずに語彙力とかプロットとかをもっと練ることを勉強しないといけませんね…
改めて読みなおすとアンチョビを強くしすぎたのと出張らせすぎたところとかは完全に失策だった気がします

某ブログにあったグレンラガンのカミナが~というコメントを見てすごく「あ~」となってしまいました

正直メアリー・スーと言われても仕方ない出来だと思います 思い当たるフシもありますし…
反省して次もまた頑張りますので…その時はまたよろしくお願いします

とりあえず明日か明後日辺りでエピローグをこのスレで書いておきます
今の調子でアンチョビがまた活躍するだけの番外編は…正直書けないです

エピローグ・番外編を期待している皆様…申し訳ございません…
もう何も…書けません…すみません…すみません…

えーと…悩みましたが決めました

今書いてるダーみほが終わったら設定とか展開を全部変えてこのSSをもう一回やり直します
明確な違いがいくつも出てくるのでまぁほとんど新作なんですが…

このSSでダメだった部分・描写できなかった、足りなかった部分をしっかりと反省してやっていこうとおもいます
とりあえずもうメアリー・スーだのこんなの主人公がアンチョビじゃなくていいだのなんてことはぜっったいにしないようにします

10月中旬くらいから始めていくつもりですのでその時はよろしくお願いします

とりあえず本編準拠ではなくチョビが黒森峰に入学する頃から始まるとだけ言っておきます
………そもそもアンツィオのチョビじゃないとダメって言われたらどうしよう…

書き始めたのとやり直したいのはやっぱり大洗で活躍するチョビ子が書きたいからですかねぇ
黒森峰ではなくアンツィオから転校するってルートでもいいんですけど事故がそのまま起きてみほが来ちゃうのと
アンチョビがアンツィオを去る事案が十中八九えぐいことになるんですよね…
そもそも事故がなかった アンツィオの復興が速く終わって役目がなくなったとか…手がないわけではないんですが
…うーんアンチョビを大洗という場所で主人公に据えようって発想自体が無理なんですかねぇ

呼称の問題だけなら解決策はいくらでもありますよ…ぶっちゃけ中学時代からのあだ名で通りますし
設定に関してはやっぱり黒森峰のままで行きます 
どんな理由があろうとアンツィオ陣営を放置することはありえないでしょうし

確かにアンチョビ=アンツィオじゃないとダメって部分はありますよね…
じゃあやっぱり最初から詰んでるじゃないか…
……もう一個プロット練ってる方にしようかな…

スレタイを『アンチョビ「これが私の戦車道」』→『安斎千代美「これが私の戦車道」』
に変えれば「アンチョビじゃないじゃん」という批判はかわせる…と思う

それならもうオリキャラでやったほうがいい気はしますけどね…
ドゥーチェらしさほとんど出せなかったのはむっちゃ反省してます…
ギャグ要素0隙0とかそりゃダメですよね…時間をもっとかけるべきだったと思います

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