晶葉「いいのか?」留美「構わないわ」 (27)

僕だって、純粋な雪美ちゃんSSが書きたいんじゃぁ^~
だが、結局邪道に落ち着いてしまう悲しい定め

ちなみに、今回の主役は和久井さんです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469168404

―晶葉の研究所―

晶葉「ホントにいいんだな?」

留美「ええ」

晶葉「ホントにホントか?」

留美「いいわよ」

晶葉「もう一度聞くぞ、いいんだな?」

留美「いいって言ってるじゃない」

晶葉「最後に――

留美「やめましょう。この流れもそろそろ飽きるわよ」

晶葉「分かった。じゃあ本当にいいんだな?」

留美「ええ、私をロボットに改造して」

晶葉「しかし、何でまたそんなことを?」

留美「私、気づいたのよ。ロボになればアレルギー症状も出ないって事」

晶葉「そ、それだけの理由でか!? もっと強くなりたいとか、目からビーム出したいとかじゃないのか!?」

留美「それだけの理由じゃないわ! 猫好きの私にとって猫に触れないという事がどれだけ苦痛か貴方に分かるっていうの?」

留美「毎日、画像だけでしか癒しを得られない苦痛……!」

留美「本当に辛いのよ……。はあ、ペロちゃんに触りたい……。肉球触ってみたいなぁ!」

晶葉「分かった! 分かったから! 揺らさないでくれ!」

留美「じゃあ、やってくれるのね?」

晶葉「全く仕方ないな……」

晶葉「人体改造は人権的に問題がある。だが、留美の条件ならロボになることは可能だ」

留美「どういうこと?」

晶葉「ポケットモンスターの初代をやったことは?」

留美「勿論、あるわよ」

晶葉「マサキの部屋を覚えているか?」

留美「まさかっ……!」

晶葉「そのまさかだっ!」ポチッ

ウィーンガラララララララ…ガシャン!

晶葉「名付けてろぼのきもち! これを使う事で意識を隣にセットしているウサちゃんロボに移植することが出来るのだ!」

留美「さすがね」

晶葉「ふっふっふ、私は天才だからな」

留美「ところで、これはどうやって使うのかしら?」

晶葉「待ってくれ、今ハッチを開けよう」

プシューッ

晶葉「さあ、中に入ってくれ」

留美「分かったわ」

テーレーテン テテテテレテテン

晶葉「終わったぞ」

ウサちゃんロボ(留美)「うさ!(どうやら成功したみたいね)」

晶葉「うまくいったようで良かったよ」

ウサちゃんロボ「うさ、うさ? (ところで、私の元の身体はどうなっているの?)」

晶葉「ああ、元の身体は分かり易く言えば幽体離脱みたいな状態になっている」

ウサちゃんロボ「うさ~?(長い時間離れたらいけないとかある?)」

晶葉「その辺に関しては全く問題ない……はずだ!」

ウサちゃんロボ「うさ……(何だか、不安になってきたわ)」

晶葉「一応実験は済んでいるが、まだ回数を重ねてないだけで、実験自体は全部成功しているから安心してくれ」

ウサちゃんロボ「うさ!(そう、それなら安心ね)」

晶葉「あとで、使用感とかその辺を教えて欲しい」

ウサちゃんロボ「うさ!(任せなさい!)」

晶葉「それじゃ、行ってくるといい」

ウサちゃんロボ「うさ~!(行ってくるわね)」

―事務所―

ペロ「ニャー」

ウサちゃんロボ「うさ!(あれはペロちゃん! よし! 早速撫でるぞー♪)」

ウサちゃんロボ「うさー、うさー♪(なで、なでー)」

ペロ「ニャーン」

ウサちゃんロボ「うさ~(ふふっ、気持ちよさそうね……。今なら……)」

プニュッ

ウサちゃんロボ「う、うさ?(あれ……、何も感じない……?)」

ペロ「ニャ?」

ウサちゃんロボ「ウサ、ウササ……(そういうこと……)」ガクッ

確かに、私は機械の身体を手に入れ猫アレルギーとは無縁の身体となった。

しかし、その代償に温もりを感じることが出来ない体になってしまったのだ。

等価交換の原則――。それは、あまりにも大きな絶望を生み出したのだ。

バーン

晶葉「早っ! もう戻ってきたのか!?」

ウサちゃんロボ「うさ! (元に戻して!)」

晶葉「分かったから、離してくれ! 」

テーレーテン テテテテレテテン

―晶葉の部屋―

晶葉「何か問題があったのか?」

留美「あったわ……。とっても大きな問題がね」

晶葉「一体何があった?」

留美「………」

晶葉「………」

留美「恐ろしく、冷たかったわ。折角猫を触れたというのに、もふみも温かみも感じなかったわ! これじゃ意味ないじゃない!」

晶葉「ロボットなんだから、当たり前だろう!」

留美「それが今一番大きな課題と言っても過言ではないわ」

晶葉「別にできなくはない。接触データを疑似パルスとして送り込めば……」

留美「でも、それはあくまでまやかしにすぎないじゃない? でも、私気づいたの。一番楽な方法があったって事」

晶葉「それは何なんだ?」

留美「………」

晶葉「………」

留美「アレルギーを克服すればいいのよ!」ドンッ

晶葉「普通か!」

留美「普通が一番の近道なのよ。道具に頼らず、自分の力で何とかするのが一番いいってことね」フフン

晶葉「何か、いい事言ってるはずなのに釈然としない……」

留美「というわけで、一之瀬さんにアレルギーが治る薬を作ってもらいにいくわ」

晶葉「道具には頼らないんじゃなかったのか!」

留美「それとこれとは別よ」

晶葉「もう、いい加減にしてくれ……」

―END―

おまけ的な何か

―晶葉の研究所―

留美「晶葉ちゃん。私いい事思いついたわ」

晶葉「いい事?」

留美「ええ、猫アレルギーって猫の毛とかが体内に入るのが問題なのよ」

留美「つまり、体内に入らなければアレルギーに苦しむことはないってことね」

晶葉「そんな当たり前のことを言ってどうしたんだ?」


留美「だから、猫毛を完璧にガードできるマスクとかないかしら?」

晶葉「そんな、都合のいいものあるわけが……。いや、あれが使えるな」

留美「あるの!?」

晶葉「何でもとあるアイドルが毒ガス地帯にロケに行くらしくてな。それで完全防護マスクを作ってくれって頼まれたんだ」

留美「それ使わせてもらえないかしら?」

晶葉「別にかまわないぞ。あのロケは結局中止になって使ってないからな。今すぐ持ってくるから待っててくれ」

留美「」

晶葉「持ってきたぞ、これが完全防護マスクだ!」


留美「これ。どう見てもダースベイ――

晶葉「ち、違うぞ! これはあるアイドルに横ハネが潰れないような設計にしてくれって言われたからこの形になっただけだ! 似てるのは偶然だ!」

留美「それにしても、よく似てるわね……」

晶葉「形はあれだが、効果は絶対だ。私が保証しよう」

留美「まあ、文句を言える立場ではないからこれで我慢するわ」

スポッ


晶葉「どうだ? 着け心地は?」

留美「シューコー(特に問題ないわ)」

晶葉「んふっ…。と、とてもよく似合ってるぞ!」

留美「シューコー(じゃあ、行ってくるわ)」

―事務所―

留美「シューコー(ペロちゃーん♪)」

ペロ「!?」

ペロはにげだした ?

留美「シューコー」

ガチャッ


雪美「………」

留美「シューコー」

雪美「………」ジワッ

留美「シューコー」

ガチャンッ タッタッタ

留美「シューコー(こんなもの早く脱いでしまおう!)」

留美「シューコー(ふんっ!)」

留美「シューコー(ふんぬらばっ!)」

留美「シューコー(ぬががががが!)」

留美「シューコー(どういう事よ。これ全然脱げないじゃないっ!)」

ドタドタドタ バンッ!


早苗「警察よ! 大人しく……」

留美「シューコー(早苗ちゃん助けて……)」

早苗「ぶっ! ちょっと、留美ちゃん何してんの? ウヒヒヒヒ」

留美「シューコー(取れなくなっちゃたのよ)」

早苗「分かった。手伝うわ」ピロリーン

留美「シューコー(撮ってないで助けて……)」

早苗「それじゃ行くわよー!」

ググググググググ……

留美「シューコー(痛い痛いたいた痛い! 頭が持ってかれる!)」 バンバンバンバン

早苗「これ全っ然、取れないわねー」

留美「シューコー(首がもげるかと思ったわ)」

早苗「どこ行くの?」

留美「シューコー(晶葉ちゃんのところに)」

早苗「晶葉ちゃんならさっき仕事に行ったわよ」

留美「シューコー(いつ頃帰ってくるのかしら?)」

早苗「1週間くらいかしらね」

留美「シューコー」

早苗「んふっ」

留美「シューコー(仕事どうしよ……)」

それから一週間の間、お茶の間にルーミベイダーが現れ、お茶の間を混沌に陥れたましたとさ

おしまい。

これで、完結です。
和久井さんにダースベイダー被って欲しかっただけなんです。
すいませんでした

>>12

一ノ瀬でした。
ごめんなさい

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