男「あっ自転車のサドルがない、さてはあいつだな」(16)

男「見つけたぞ」

女「ペロペロペロペロ」

男「なに舐めてんだバカ」

女「あっ先輩!」

男「サドルがないと困るんだよ」

女「はい、そうおっしゃると思ってペロペロして温めておきました」

男「ふざけた秀吉だな…」

男「あっちいなぁ」

女「冷たいお茶をどうぞ!」

男「お、サンキュ」ゴクゴク

女「えーラッパ飲み…」

男「まさか間接キス狙いで渡したのかよ」

女「間接キスなんて恥ずかしくてできないよぉ////」

女「私はただ先輩の呼気が混ざったペットボトルを咥えて今日1日を過ごしたかっただけですよ」

男「しんどくね?」

男「あっくそっシャー芯折れた、最後の1本だったのに」

女「先輩!」ガラッ

男「授業中に入ってくんなよ」

女「そろそろシャー芯切らす頃だと思ったので!」

男「もしかして用意してくれたのか」

女「いえ、シャー芯だとまた折れる心配があるのでこの私の指から滴る血で書いてください」ボタボタ

女「っていうかもう私が代筆したほうがいいですよね!先輩はのんびりしててください!」

男「自分とこ戻れよ」

男「今日の昼はなに食うかな…」

女「先輩!今日の日替わりメニューは塩焼きそばだそうですよ!」

男「そうか」

女「なんだか今回はいつもと違うお塩を使っているらしくて!」

男「そうなんだ」

女「何を隠そうこの私の汗から抽出したお塩なんですよ!昨夜のうちにすり替えておいたんですけどね!」

男「クリームパンにするか」

女「絶妙に塩を避けますね!」

男「ハナから食堂使う気ないから」

女「先輩そんなタオル持ってましたっけ?」

男「いやこれ最近買ったやつ」

女「どこで買えるんですか?」

男「どこって…どこだったかな……」

女「ああっ!いいです!タグに製造元とか書いてません?」グイッ

男「おい取るなよ」

女「そこに電話して新品100枚用意してもらいます、先輩と同じタオルならそれくらいあっても困らないはず!」スーハースーハー

男「意味不明な理屈で奇行から注意をそらすのやめろ」

女「17アイスってあるじゃないですか」

男「あるね」

女「先輩はどの味が一番好きですか?」

男「ナタデココ」

女「おおー即答ですね!実は用意してます!じゃーん!」スッ

男「これ食ったのすげー昔なんだけど…復刻したのか?」

女「アイスに賞味期限はないんですよ」

男「当時のかよ」

女「私、先輩のためならなんでもしますよぉ」

男「…じゃコーラ買ってこい」

女「喉が渇いたんですか?」

男「いやお前が飲むんだ、2リットル一気飲み」

女「ごめんなさい先輩、私ちょっと炭酸はダメなんですよ」

男「なんでもするって言ってたくせに意外と普通に断ったな」

女「醤油ならいけると思うんですけどね」

男「いけてたまるか」

女「見てください!先輩日記が7冊目を超えましたよ!」

男「なにそれ」

女「先輩の1日の様子を日記に書いてるんです��」

男「俺のことより自分のことを書けよ」

女「えっそんなことしたら毎日『今日も先輩の観察をしていた』で埋まっちゃいますよ?」

男「他にすることないの?」

男「お前また俺の水筒に睡眠薬入れようとしたな?」ギリギリ

女「お疲れかと思ってぇ」メシメシ

友「ねーあんたあの人と付き合うのやめたら?DVだよあんなの」

女「そそそそそんな付き合ってるだなんて!」

友「え、付き合ってないの?」

女「っていうかDVなんて夫婦みたいじゃないですかやだもー!!」

友「なに勝手にはしゃいでんの?」

女「愛する旦那様からのアイアンクローって最高の贈り物ですよ!!うれしーー!!!」

友「ほっといたほうがよかったか…」

男「扇風機じゃどうにも涼しくならんな」

女「なんでも濡らしたタオルをかけるといいらしいですよ!」

男「へぇ」

女「奇遇にもここに私がしゃぶりつくした先輩のタオルがありますけど!」

男「いらん」

女「あっもうひとつ、濡らしたシャツを着た状態で風を浴びると涼しく感じるそうですよ!」

男「へぇ」

女「奇遇にもここに私がしゃぶりたおした先輩のTシャツが!」

男「いらん」

女「こうなったら私が直接ペロペロするしかないようですね!」

男「エアコンつけるか」

女「先輩は犬派ですか?それとも猫派?」

男「犬だな」

女「ではこの首輪を私につけてください、これからは先輩の犬になります!」ジャラッ

男「いらね」

女「くーん…」ションボリ

男「ちなみに猫って答えたらどうしてたんだ」

女「えっとこの箱に体を突っ込んだ状態でしばらく生活します」

男「猫ってそういう習性あるよな」

男「……」

男(窓の外に芋虫が止まってる…普通こんなところにいるか?)

男(気になって授業に集中できんな、カーテン閉めよう)シャッ


女「あっ芋虫くんロボの映像から先輩が消えた!」

女「これで自分の教室にいながらいつでも先輩を見ていられると思ったのに!」シクシク

友「目的はアレだけど技術はすごいよねあんた…」

女「そういえば先輩って部活入ってないんですよねぇ」

男「だるいからな」

女「先輩ったらドライなんですから��」

男「お前はどうなんだ」

女「入ってますよー立派な部活に!」

男「なに部?」

女「先輩ラ部��」

男「バカじゃねぇの」

女「いやーんドライすぎてステキ��」

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