【ガルパン劇場版】亜美「異議を唱えられるのは相手チームだけです」 (29)

辻「試合直前での戦車増援はルール違反じゃないのか!?」

亜美「異議を唱えられるのは相手チームだけです」

愛里寿「我々は構いません、ですが一つだけ条件があります。
増援の22輌は全て知波単のにしてください」

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みほ「えっ」

まほ「えっ」

杏「えっ」

絹代「やったぁぁぁ!ばんざーい!」

メグミ「あ…、あの、隊長、なんでこんな条件を?」

愛里寿「うん、ボコミュージアムの存続がかかってるからなりふり構ってられないけど、
さすがに30対8でやったら周りからいろいろ言われると思うから、お互い面子を保って
なおかつウチが圧勝できる条件をと思って…」

ルミ「うわぁ…エグいなあ…」

アズミ「こういうとこはお母さまそっくりなのよねえ」

作戦会議中…

絹代「わたくし、様々な可能性を鑑みましたが、ここは突撃しかないかと」

みほ「え…、ええ…」

優花里「ちょっと待ってください!敵は装甲も火力も搭乗員の練度もこちらよりはるかに上回ってます!
不用意に突撃なんかしたら各個撃破されるに決まってますよ!」

みほ「うん…、私も優花里さんと同意見かな」

絹代「うーむ、困ったな。よし!ここは民主的に多数決を取りましょう!突撃がいいと思う人!
挙手をお願いします!」

知波単一同「はーい!」

絹代「じゃあそれ以外がいいと思う人!」

大洗一同「はーい」

絹代「賛成多数によりここは突撃ということで…」

桃「ちょっと待てゴルぁぁぁぁ!」

柚子「桃ちゃん落ち着いて、私たちは協力していただいてる立場なんだから」

桃「そうは言っても…」

杏「あー、西ちゃん、手伝ってもらってる立場でこんなこと言うのは心苦しいんだけど、
さすがにそれはどうかなあ」

絹代「そりゃあオイラだってイヤになるときゃあるさ、いつもボコボコにされちゃってさぁ。
だからってさぁ、突撃しない知波単は知波単じゃねえだろ?」

みほ「ふざけんなゴルぁぁぁぁ!殺す!貴様ら全員殺す!」

沙織「みぽりん落ち着いて!」

麻子「もうグダグダだな」

桃「もうおしまいだよ柚子ちゃん…」

柚子「これはもうダメかもしれないね…」

杏「あきらめたらそこで試合終了だよ?」

試合開始…

みほ「西さん、無理な突撃は極力避けてください。ていうか絶対にしないでください。
絶対に絶対に絶対にしないでください。くどいようですが絶対にしないでください。
大切なことだからもう一度言いますが絶対にしないでください。もしやったら蛸壺屋
とか白液書房あたりの薄い本みたいな目に遭わせてやりますから覚悟してください」

絹代「は?かしこまりました」(箱入りのお嬢さまなのでイマイチわかってない)

優花里「う、うわぁ…」

麻子「本気か…」

沙織「ていうかなんでそんな濃い目のエロ同人誌に詳しいのよ…」

華「愛読なさってるんでしょうか…」

絹代「3時方向より敵襲!」

玉田「ええい!突撃ぃぃぃっ!」

細見「後れを取るな!突撃ぃぃぃっ!」

絹代「おーい!待て!大隊長殿が突撃するなって…、まあいいか、我々も後に続くぞ!
大隊長殿!後を頼みます!(敬礼)突撃ぃぃぃっ!」

みほ「人の話を聞けええええ!」

みほ「なんなのあの突撃バカども…、あれだけ釘刺しといたのに…、それに
部下の暴走を事後追認するなんて無能指揮官の典型例じゃないの…」

沙織「みぽりん、こういうときは泣いてもいいと思うよ…」

優花里「チハ新旧併せて15輌、ウチは八九式、ヘッツァー、B1bisの3輌が撃破されました」

華「会長と磯辺さんががんばってカールと刺し違えてくれましたが、敵はそれ以外はほぼ無傷ですね」

沙織「カモさんチームなんて突撃を止めようとして巻き添え食ってたし」

麻子「29対12か、先行き暗いな」

みほ「…」

華「あら?みほさんどうしました?ちょっと!大丈夫ですか!?」

優花里「西住殿!西住殿!ひぃぃぃっ!しっ、死んでる!」

沙織「大会本部!こちら大洗女子学園隊長車!緊急事態発生!直ちに競技を中止してください!」

観客席…

『緊急事態発生により競技を中断しております、しばらくお待ちください』

カチューシャ「あれ?一体何事?」

ケイ「変ねえ、何があったのかしら?」

ダージリン「これはただ事じゃないわね…」

まほ「みほ…、まさか…」

みほ「あーよく死んだ♪みんなおはよう!」

一同「わぁぁぁぁ!」

みほ「びっくりしたでしょ、これぞ西住流戦車道究極奥義、『死んだフリ』だよ。如何なる勝負事も
相手が死ねば勝負なし、どうしても勝てない戦いに限って使用を許される究極の技なんだ」

優花里「『死んだフリ』って…、呼吸どころか脈拍も脳波も止まってたんですが…」

みほ「すごいでしょ?お母さんが学生時代に使ったときは蘇生のタイミングを間違えて危うく
司法解剖されるところだったんだって」

こうして、試合が中止されたことによって戦いの場は法廷へと移された。
そして、しほが組織した西住家の顧問弁護士を中心とした弁護団と杏の
活躍によって大洗女子学園の廃校は再び撤回された。


みほ「うーん、最初からこうしとけばよかったんじゃ…」

沙織「そうよねえ、時間は掛かるけど、戦車で戦うより安全かつ確実だし」

華「それにしても、西住流にも『死んだフリ』ってあったんですね、五十鈴流だけかと思ってました」

優花里「なんで生け花で仮死状態が必要になるんですか」

麻子「どういう状況なのかすごく気になるな」

みほ「残る問題はあいつらをどうするかだね」

絹代「大学選抜チームを相手に引き分けに持ち込むことができた!諸君の突撃のおかげだ!」

知波単一同「おー!」

みほ「西さん、私言いましたよね?勝手に突撃したら濃い目のエロ同人誌みたいな目に遭わせるって」

絹代「え…、あの…、こっ、心得違いをしておりました!」

みほ「いまさら遅いです。もう二度と清らかだった頃には戻れないと思ってください。ドスケベ作戦開始します。パンツァー・フォー♡」

絹代「ひぃぃぃっ!」


※この後はR板への強制移転を防ぐために削除されました。


                            終

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