【モバマスSS】お題は星の数だけ 6夜目 (145)

皆さんはこの時期どんなお酒を嗜みますか?
暇つぶしにでもお付き合い頂ければと思います
では>>3のお題を頂戴します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468840003

では「寂しがりやなアーニャ」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調等は目をつぶって頂ければ……

「パパ、おはようございます」

銀髪、青い瞳の美しい少女からのハグ

純日本人としては、これは少し恥ずかしい……

おはよう、アーニャ

「はい、今日も頑張ります、ね?」

うん、俺も頑張ってサポートするからね

この子は実の娘ではない

何より結婚していないし、その予定もない

「パパ? どうかしましたか?」

なんでもないよ、アーニャ

それに、20後半でこんな大きな子にパパと呼ばれるのも……

あ、俺の趣味じゃないから誤解しないでほしい

「変なパパですね」

くすくすと笑うアーニャ

お父さんは大変なんですよ、マジで

いっぱいいるアイドルのプロデュース

イベントなどでの手配と進行

本当に猫の手も借りたいくらいんだよ

「パパが大変……アーにゃん、力になれますか?」

いつの間にか猫耳を装備した娘(仮)が首を傾けて聞いてくる

ちくしょう、可愛いなおい

アーにゃんはそんな心配しないでいいんだよ

優しく撫でるとアーニャがほほ笑む

「スパスィーバ、パパ♪」

くそう、ずっと撫でていたい……

「んん……」

気持ちよさそうに目を細める彼女は某猫アイドルそのものだ

いや、本家を超えてしまっているかもしれない

しかし、ここまで懐いてくれると悪い気はしないな

アーニャは可愛いなぁ……

「もっと、撫でてください……」

よーしよし

アーニャが嫌って言うまで撫でてやるからなー

少し強引に、銀色に輝く髪を撫でる

「んっ……! 優しい手つきが、癖になってしまいます」

頬を赤面させて言うロシアっ娘に色気を感じた

よーしよし

アーニャが嫌って言うまで撫でてやるからなー

少し強引に、銀色に輝く髪を撫でる

するりとすべるような髪の撫で心地が癖になってしまいます

「パパぁ……」

頬を赤面させて言うロシアっ娘に色気を感じた

心頭滅却……頭を冷やすんだ自分、このまま流されていいのか?

「パパ……?」

潤んだ瞳に上目使いは反則だと思いますよ?

くそっ、アーニャは順調に女として成長してます親御さん……!

「クールなパパも好き、ですよ?」

うん、これで後10年は戦えるよ

「パパの匂い……好き、です」

ああああ……

そんなにぐりぐり押し付けないでくれるかな?

男はね、本当に単純なんだよ? 察しくれよ本当に……

あ、何か気付いたようにほほ笑むの禁止するからね?

「~♪」

そういえば、なんでアーニャは俺にこんなにも懐いているのだろうか?

ね、アーニャ?

「秘密です、にゃ♪」

あ、まだアーにゃんなんだね……

「撫でてくれないと、引っかいちゃうにゃ」

それはそれで有かな? と思ってしまった

体をこちらに預け、心から嬉しそうにほほ笑むアーニャ

俺は何かしたっけ? マジでわからないから悩む……

「パパ?」

はいはい、アーニャは可愛いなぁ

「んっ…」

アーニャのおねだりもわかってきた自分がちょっと悔しい……

「パパに……んー、日本語難しい、です。」

どうしたアーニャ?

「私の……気持ち? 感じてほしい、です」

待った! シャツに手をかけるのはよそうね?

大丈夫、気持ちは俺に伝わってるからね

「むぅ……パパはヘタレ、ですね」

アーニャは難しい言葉知ってるね、誰が教えてくれたか教えてくれる?

パパがきちんとお礼をしたからさn

「あー……今は私だけを見て? ほしいです」

そっか、野暮だったね、ごめんねアーニャ

「パパ?」

うん、耳を甘噛みしなくてもちゃんと聞こえてるよ?

アーニャはお父さんっ子だね

「ダー、パパ大好きです♪」

アーニャが何故ここまでストレートな表現をしたのか疑問に思う

……けれど、悪くないと思う自分もいるわけで

パパ役も続けても良いかもしれない、そう思ってしまった




おしまい

遅くなってしまいましたが、読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
良い気分になって寝てしまいました、申し訳ないです……

再開はお昼過ぎになります
お付き合い頂ける方はお待ちください

お待たせしました
再開したいと思います
>>27のお題を頂戴します

になの恩返し

それでは「になの恩返し」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

暑い……

早く事務所へ……

冷房が効いた事務所へ帰りたい……

お天道様もこんなに頑張らなくても良いと思うよ?

たまには手を抜こうよ、ね?

まだ梅雨明けしてないのに、この暑さは反則だろう

まるで徘徊するゾンビのような足取りで事務所を目指す

気分はバイオハザードだ(倒される側だが……)

もう少し、もう少しだ……

もう少しで事務所だから頑張れ俺

自分で自分を叱咤し遅い一歩を踏み出す

つ、着いた……

ああ、オアシスにようやくたどり着いた

このドアを開ければ冷や冷やの空間が待っている

ごくりと喉を鳴らし、ゆっくりとドアを開ける

ただいま戻りまし……た?

ドアを開けると頭を垂れる鶴がいた

あれ? うちに動物部門ってあったっけ?

というか鶴って天然記念物だよね

あ、わかった! ドッキリとかでしょ? カメラ回ってるんだよね

きょろきょろと事務所内を見渡すが人気が全くない

うーん……芳乃でも呼ぶか?

そう思った時、鶴がゆっくりと頭を上げた

「おかえりなさいでやがりますよ、プロデューサー」

鶴の顔とは違う、もう一つの顔がにっこりとほほ笑む

お? 仁奈だったのか

着ぐるみの出来が良すぎてわからなかったよ

「へへん、技術は日々進歩しやがるそうですよ」

ドヤ顔で仁奈が無い胸を張る

子供の純粋な可愛さってこういう事を言うんだろうなぁ……

無意識に仁奈の頭を撫でていたが、仁奈が気持ちよさそうなので続けることにした

それにしても、鶴の着ぐるみは見たことないな

「この前本で見たですよ」

鶴の恩返しを見せつつ、仁奈が言葉を続ける

「いつもプロデューサーにはお世話になってますから」

「仁奈が恩返ししてやるですよ」

幸子ばりのドヤ顔で言い放った

鶴の恩返しってあれだよね

鶴を助けた人に鶴が恩返しするって話だった気がする

結末は寂しいような気がしたけれど……

「プロデューサーは何をしてほしいですか?」

急にそんなこと言われてもなぁ

あ、冷たいものが飲みたいな

「ちょっと待ってやがれですよ」

そう言うと給湯室へと向かう仁奈

凄く歩きにくそうだけど大丈夫かな……

こっちがはらはらしながらいつでも駆けつけられるようにしておく

あ、無事に行けたみたいだな

ほっと胸をなでおろす

「お待ちどうでやがります」

ミルクとガムシロップが添えられたアイスコーヒーが運ばれてきた

「美味しいですか?」

うん、まだ飲んでないから待っててね?

ストローでひと混ぜしてからアイスコーヒーをすする

美味しいよ、ありがとう仁奈

頭は……撫でられてないから、鶴の頭をぽんぽんした

何か撫で心地が生物っぽくて怖い……

「嬉しいです♪」

仁奈の笑顔だけで頑張れるよ俺は

「ほかになにかないですか?」

んー、特になんだけどどうしたもんかね

じゃあさ、仁奈にお任せするよ

「じゃあ期待してやがれです」

きらきらと目を輝かす仁奈はずいぶんと嬉しそうだ

じゃあ俺は仕事してるから何かあったら言ってくれ

デスクのパソコンを起動して、メールチェックをする

画面越しに仁奈がこっちを覗いているのが目に入った

鶴の頭をぴょこぴょこさせているのが可愛らしい

……後ろが気になって仕方ない

これは構ってあげたほうがいいのだろうか

くるりと後ろを向くと、仁奈が待ってましたと言わんばかりの声をあげる

「恩返ししやがるでごぜーますか?」

あ、あー肩こっちゃったなー……俺の演技力は低かった

「任せるでごぜーます」

仁奈の手……鶴の羽根が肩をとんとんと叩く

「んしょ、んしょ」

正直言うとそんなに気持ちよくはない

けれど、仁奈の頑張っている姿を見るのは嬉しい

これこそwinーwinの関係だね

「プロデューサー気持ちいいですか?」

ああ、もちろんだよ仁奈

触り心地が良くない鶴の頭を撫でる

「嬉しいでごぜーます」

そいつは良かった

これこそwinーwinの関係だね

「プロデューサー気持ちいいですか?」

ああ、もちろんだよ仁奈

……嘘ついたことは心の中で謝っておこう

触り心地が良くない鶴の頭を撫でる

「嬉しいでごぜーます」

そいつは良かった

――この後、一緒にアイスを食べたり、俺が膝枕をしてあげたり

え? 恩返しじゃない? そういうの気持ちが大事だから……

「今日も楽しかったでごぜーます」

仁奈はご満悦のようだ

そろそろ、送って行こうか?

「んー……今日はママの帰りもおせーですから……」

そういう仁奈の顔は先ほどの笑顔が嘘のように暗い

シャツの袖をきゅっと握られる

「仁奈、寂しいの嫌でごぜーます……」

年頃の女の子が家で一人ってのも寂しいよなぁ

……仕方ないか

スマホを取り出し、コールボタンを押す

「プロデューサー?」

仁奈の唇に人差し指を添えて、しーっというジェスチャーを送る

――ええ、わかりました。それでは失礼します

……親御さんにも嘘ついちゃった

はぁ、自己嫌悪が凄いけどしょうがないかな……

「ママに電話したんですか?」

ああ、仁奈が疲れて寝てしまったので女子寮に泊まらせるって嘘ついた

「嘘つきはドロボーの始まりでやがりますよ?」

ははぁ、この通りでございますからー

「変なプロデューサーでごぜーますね」

おお、変なプロデューサーだぞーがおー

「お、恐竜の気持ちになるでごぜーますか?」

そうでごぜーますよ

がおがおと事務所内を追いかけっこする

「きゃー、逃げるでごぜーます」

鶴のくせに機動力たけぇ……

仁奈には恩返しをたくさんしてもらったからな

恩返し"返し"しても罰はあたらないだろう




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
お次は>>51のお題を頂戴します

瞳子のファン「二つ目のファンクラブ会員証」

それでは 瞳子のファン「二つ目のファンクラブ会員証」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

安い給料につまんねー仲間、付き合ってるかわからない彼女

あーあ、学生の頃は楽しかったよなぁ

あの頃は大人がこんなにつまんないものだとは思わなかった

……今日も上司に怒鳴られて、逃げるように外回りに向かう

こんな暑い中、どこに行けっつうんだよなぁ

パチ屋でサボるか? いや、匂いがつくとまずいか……

適当なファミレスか喫茶店でサボるとしよう

はぁ、それにしても暑すぎだろう

こんな中、スーツなんてやってられない……

さっきからため息ばかりで、それがまた自分を嫌な気持ちにさせた

ふと、さりげなく見上げたビルの大きなディスプレイ

それに移された、おっとりとした瞳をした女性

化粧品のCMだろうか、リップを塗った唇が色っぽい

あれ? この人どこかで見たことがあるような気がする……

しかし名前がでてこない、女優だったかアイドルだったか

その日は仕事が全く手に着かず、上司にまた怒られてしまった

家に帰った俺は物置と化した部屋を漁りまくった

そうだ、なんで忘れてしまっていたんだろう

一目ぼれしてしまった女性のことを

あ……あった!

服部瞳子と刻まれたカード

ナンバリングは№1となっている

決して知名度は高くなかった

けれど、大好きで大好きでこの会員証がもらえた時はすごい嬉しかったっけ

昼間見た映像を思い返してみる

うん、やっぱりあの子だ

綺麗になったんだなぁ……

昔も美人だったけど、今のほうがもっと美人だ

でも、引退宣言をしてアイドルは止めたはず

こういう時はネットで検索するに限るな

年季が入ったデスクトップを立ち上げて、名前を打つ

服部瞳子 アイドル

……へぇ、また活動を始めたのか

何件かの記事を読むと、彼女は再活動をしたみたいだ

新しいプロダクションは346プロか

たくさんの部門を抱える大手プロダクションらしい

そっかそっかぁ……またアイドルやるんだ

よし! 今日は久々に飲もう

ビールがあったよな確か

そうだ、昔の雑誌とか映像なかったっけかな

この日の一人酒は久しぶりに楽しいと感じた

……頭いてぇ

仕事なのに二日酔いとかマジかよ……

有給……はつかえないよな

はぁ、準備して仕事に向かうか

いつもなら憂鬱な出勤が、昨日の出来事のせいか

少しだけ、ほんの少しだけ和らいでいた

お先に失礼します

仕事が順調で今日は定時で帰れることになった

ああ、こんなに早く帰れるのは久しぶりだ

どうせならまた飲んじゃうか? 明日は休みだし

懲りずに酒を購入し、適当にテレビのチャンネルを変えた

――その時だ


声が聞こえた

彼女の、服部瞳子の声が

俺はテレビの音量を三つほど上げた

歌番組のインタビューだろうか

司会が彼女に問いかける

「なぜ、服部さんはまたアイドルを?」

彼女が答える

「現実でも夢を見られることを教えてくれる方がいたんです……」

それはどこか遠くを見つめるような瞳だった

「たくさん努力をしても報われなかったときもあります」

過程が結果に結びつくわけでもない、逆もまた然りだ

「けれど、今は違います」

顔つきが……変わった

「まだ私は輝ける、私を見出してくれた人と一緒に」

その瞳には負けない心が宿っている

「それに、応援してくれるファンの皆さんも……」

カメラ越しにまるで見つめられているようなそんな錯覚

……ばかばかしい、何一人で緊張してんだ俺は

恥ずかしいのをごまかすように缶ビールをあおる

ふぅ……ったくいい年した大人がなにやってだか

……いい年した大人かぁ

さっき見た彼女の目を思いだす

あの強い意志が宿った瞳

それに、彼女はいつでも美しかった

恥ずかしいのをごまかすように缶ビールをあおる

ふぅ……ったくいい年した大人がなにやってんだか

……いい年した大人かぁ

さっき見た彼女の目を思いだす

あの強い意志が宿った瞳

彼女はまた立ち上がって前に進んでいた

それに、彼女はいつでも美しかった

俺も変われるかな?

また彼女みたいに……

彼女の強さ、負けない心を

俺も持てるかな?

……変われる、それに持てるはずだ

ファンクラブ会員証№1は伊達じゃないんだ

おはようございます! 

こんなに元気に挨拶するなんて入社した時以来だ

お守り代わりに持っている彼女のファンクラブ会員証

二枚目のファンクラブ会員証は前とちっとも変わらない

番号は№1のものではないけれど、それで良いんだ

さぁ、俺も彼女に負けないように頑張ってやる




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
お次は>>71のお題を頂戴します

前スレ>>81の後今度はPが飲み立場逆転のあげくキス、変わる2人の関係

では「今度はPが飲み立場逆転のあげくキス、変わる2人の関係」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

「藍子?」

あ、プロデューサーさんお疲れ様です

「うん、お疲れさま」

何か良いことでもあったんですか?

「んー、藍子に会えたことかな?」

あぅ……そんなに真剣な顔で言わないでください

「照れてる藍子も可愛いなぁ」

もう、意地悪言わないでくださいっ

「良い子良い子」

あ、子供じゃないんですから……

「じゃあ、やめちゃうよ?」

……撫でるのは止めないでください

「よしよし」

んん……



「藍子は可愛いなぁ、お嫁さんにしたいなぁ」

えっ? ぷ、プロデューサーさん?

「藍子をお嫁さんにできたら幸せだろうなぁ」

どうしたんですか? 急にそんなこと言って

……どうしよう、ドキドキがとまらないよ

「藍子が好きすぎて、俺どうにかなっちゃかも」

「藍子は可愛いなぁ、お嫁さんにしたいなぁ」

えっ? ぷ、プロデューサーさん?

「藍子をお嫁さんにできたら幸せだろうなぁ」

そんなに見つめないでくださいぃぃぃ……

ドキドキしすぎておかしくなっちゃいますからっ!

「大丈夫か、藍子?」

きゃあああ! ち、近すぎますっ

お互いのおでこが少し当たる距離

しばらくすると、プロデューサーさんのおでこが離れる

「熱はないみたいだな」

そうですか? 私の体温は急上昇中です……あぅ~

「俺が膝枕してやるからソファで横になるか?」

それは非常に魅力的……じゃなくて、やっぱり今日のプロデューサーさんはおかしいですよ

それに、このシチュエーションはどこかで……

ううん、そんな何回も起こることはないよね? ねっ?

でも、こんな積極的なプロデューサーさんは普通じゃないよね

まさかと思いテーブルを見ると……書置きがあった

『またまたごめんねー♪ 志希にゃん』

にゃんじゃないよ志希ちゃん! どうにかしてほしいにゃ!

私は自分を曲げるよっ?

「よし! じゃあソファに行くか」

ひゃあっ! 駄目です、重いから降ろしてくださいっ

「大丈夫、優しくするから」

あ……は、はい

じゃないですっ! おーろーしーてーくーだーさーいーっ

「藍子はお姫様だっこは嫌い?」

そ、そんなことないですけど

「じゃあ良いじゃないか」

もう何を言っても駄目みたいです……

まさか、こんな所でお姫様抱っこされるとは夢にも思いませんでした

プロデューサーさんの腕が凄いたくましく感じます

それに、こう……優しく包まれるのは女の子として嬉しいかも

そ、そんなことないですけど

「じゃあ良いじゃないか」

もう何を言っても駄目みたいです……

まさか、こんな所でお姫様抱っこされるとは夢にも思いませんでした

プロデューサーさんの腕……すごいたくましいです

それに、こう……優しく包まれるていると、大切にされている感じがして……

「はい到着、お題は俺に膝枕されること」

太ももをぽんぽんと軽くたたきながら、プロデューサーさんがほほ笑みかけてきます

「ほら藍子、おいで」

ちらりと上目使いで伺うと、凄いにこにこしてます

「ほらほら」

……え、えいっ!

覚悟を決めて、プロデューサーさんに倒れこみました

「いらっしゃい、藍子」

プロデューサーさんは撫でるのがとても好きみたいです

優しい手つきが癖になりそう……

「藍子の髪は触り心地が良いな」

手櫛で私の髪をときながら、鼻歌を歌ってます

……これは褒めごろしというのでしょうか?

「いらっしゃい、藍子」

プロデューサーさんは撫でるのがとても好きみたいです

優しい手つきが癖になりそう……

「藍子の髪は触り心地が良いな」

手櫛で私の髪をとかしながら、鼻歌を歌ってます

……これは褒めごろしというのでしょうか?

「藍子、髪に何かついてるぞ?」

えっ? と、とってください

「前髪だから、目をつぶっててな」

は、はいっ……

あれ? 目をつぶる必要ないですよねっ

むぐっ……?

目を開けると、プロデューサーさんの顔がすぐ目の前にあって

唇に何かが触れた感覚がありました

「藍子が可愛いからキスしちゃった」

ああ……私、キスされたんですか

プロデューサーさんとキス……

じわじわと目が熱くなって、目の前がぼやけていきます

「あ、藍子?」

心配そうに覗き込んでくるプロデューサーさんに、初めて嫌な感情が芽生えました

私、帰ります……

「待ってくれって、藍子」

腕を掴まれましたが、振りほどきました

放っておいてください

涙で顔がぐしゃぐしゃで見られたくないですし

……私、キスするの初めてだったんですよ?

「悪かったって」

悪びれた様子が全然ないので、勝手に手が出ちゃいました

ぱしんと事務所内に乾いた音が響きます

唖然とした表情のプロデューサーさんは初めて見ました

ああ、今日は初めて尽くしになっちゃった……

自己嫌悪でまた涙が出てきて……

この場からいなくなっちゃいたい、そう思った時に

ふわりと優しく抱きしめられた

「すまない藍子、俺……どうかしてたみたいだ」

いつものプロデューサーさんの声、私の大好きな声

……ずるいです、私を何回泣かせるつもりなんですか

「本当にすまない、俺にできることなら何でもする」

……本当に?

「ああ、藍子がそれで許してくれるなら」

……ぎゅってしてください

「わかった」

……頭、撫でてください

優しい手つき、いつものプロデューサーさんの手つき

……反省してますか?

「ああ、自分が情けないよ……」

俯いて下唇を噛んでいる表情から、本気で反省しているみたい

……目をつぶってください

びくりとプロデューサーさんが反応する

「ああ、わかった……」

ふぅ、と息を整える

……覚悟してくださいね? 


右手を大きく振りかぶって

……優しく頬っぺたを叩く

「あ、藍子?」

……まだですよ?

「な、……むぐっ」

……さっきのお返しですからね

まだ目は開けちゃだめですよ?

ふぅ……

「藍子、お前……」

私はプロデューサーさんに同じことされましたよ?

「うっ……すまない」

……じゃあ最後のお願いしてもいいですか?

「わ、わかった」

あぅ、緊張する……

すぅはぁと深呼吸

せ、責任とってくださいっ!

「え……?」

あれ? 私おかしいこと言っちゃいましたか?

ぽかんとした表情のプロデューサーさん

「いや、俺はもっと凄い事言われると思って」

私にとってはこれも凄い事なんですけど……

「そ、そっか」

あー! なんで笑ってるんですかっ

「いや、藍子は可愛いなと思ってさ」

だ、だって……お姫様抱っこも、膝枕も、ファーストキスも

全部プロデューサーさんにされちゃったですから、責任とってくださいっ!

「……」

しばらくの間

「藍子っ!」

きゃあっ! またお姫様だっこですか!?

「大切にするよ、藍子」

……自分の顔が赤くなっていくのがわかる

あぅ……面と向かって言われると恥ずかしい

今日は色々ありました

ごめんなさい、今日"も"でした……

志希ちゃんには振り回されっぱなしです

でも、私たちにとってキューピッドなのかも

今度カフェでお茶でもごちそうしようかな

「藍子ー♪」

もうっ、いい加減おろしてくださいっ




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
少し休憩を頂きます

お待たせしました
再開いたします
お次は>>104のお題を頂戴します

[Cu3大芸人]輿水幸子、前川みく、安部奈々キュート(芸人)アイドルNO1決定戦

では[Cu3大芸人]輿水幸子、前川みく、安部奈々キュート(芸人)アイドルNO1決定戦 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を(切実)
口調などは目をつぶって頂ければ……

P「さぁはじまりました! キュート(芸人)アイドルNO1決定戦」

P「栄えある3人をご紹介しましょう!」

P「陸海空、全てを制覇するのはこのボクです! 輿水幸子!!」

幸子「ふふーん! 僕が可愛い? 当然です!!」

P「眼鏡をかければ委員長、猫娘とのギャップが素晴らしい! 前川みく!!」

みく「ねこぱーんち♪」

P「ウサミン星からやってきた永遠の17歳アイドル! 安部奈々!!」

奈々「きゃはっ☆ ナナ頑張ります!」

P「以上の3名に盛大な拍手を」

みく「それにしてもアイドルNO1決定戦なんてすごいにゃ」

幸子「そうですか? ボクは待ち望んでいましたよ」

奈々「幸子ちゃんは凄い地震ですね、ナナも負けていられないです!」

P「三名とも気迫は十分のようですね、ではさっそく開始したいと思います! ちひろさーん」

ちひろ「アシスタントの千川ちひろです♪ よろしくお願いします」

P「では一回戦の説明をおねがいします」

ちひろ「アイドルの頂点に必要なものは何だと思いますか?」

みく「人気かにゃ」

幸子「ボク自身ですね」ドヤァ

奈々「若さ……ですかね」

ちひろ「はい、心・技・体ですね。皆さんさすがです」

みく「聞いた意味!」

ちひろ「それではまずは皆さんに心、メンタルの強さを見せてもらおうと思います」

幸子「ボクのメンタルは強いですよ? ……あは、あははは」

奈々「あ、幸子ちゃんフラッシュバックしてるので早くやっちゃいましょう」

ちひろ「それでは皆さんに挑んでもらうのはこちら!」

みく「好物」

幸子「我慢」

奈々「比べ?」

ちひろ「その通り、では会場に向かってもらいましょう」

P「まっていたぞお前たち!」

みく「もう帰っちゃったかと思ったにゃ」

P「さて、好物我慢比べとあるがルールは簡単だ」

幸子「我慢なんてボクの得意分野ですよ!」

奈々「ナナも我慢するのは得意ですっ☆」

P「ほう、頼もしいことだ……」

ちひろ「さて、みなさんにはそれぞれやってもらうことがあります」

みく「なんにゃ、この紙?」

幸子「中になにか書いてあるようですね」

奈々「この中にお題がはいってるんでしょうか?」





ちひろ「はい、では」    

ちひろ「はい、では中身をご覧ください」

みく「牧場?」

幸子「ボクは教室ですね」

奈々「ナナはメイドカフェです」

P「そうだ、皆それぞれの場所へ向かってくれ」

~略~

みく「わー牛さんがいっぱいいるにゃ」

幸子「黒板にいっぱい文字が書いてありますね」

奈々「メイドさん時代のことを思い出しますねぇ……」

P「さぁお前たちにはこれから一時間そこで過ごしてもらう」

みく「これが何の我慢になるにゃ」

幸子「これはボーナス問題かなにかですかね」

奈々「おかえりなさいませ、ご主人様☆」

P「ふふ、では一時間後に召集をかけるから」

~一時間後~

みく「酪農って大変なんだにゃあ」

幸子「可愛いボクは字まで可愛いですね!」

奈々「労働してかいた汗は気持ちいいですね♪」

P「皆お疲れ! 個室で疲れを癒してもらいたい、ちひろさん」

ちひろ「皆さんお疲れ様です。ではそれぞれの個室に案内しますね」

―幸子の部屋―

幸子「テーブルに綺麗なノート、そういえば清書していなかったですね」

幸子「……清書しましょう! ボクは可愛いので!!」

―奈々の部屋―

奈々「あれ? ナナの部屋そのままみたいな……ということは」

奈々「冷蔵庫にはキンキンに冷えた生ビ○ールが!」

―みくの部屋―

みく「ステーキが置かれてるにゃ、あからさまに怪しいにゃ」

みく「こんな罠にかかるみくじゃないにゃ!」

ちひろ「Pさん、誰が最初に落ちると思いますか?」

P「んー今のところ何とも……おや? 動きがあったようですよ」

P「どうやら奈々の部屋みたいですね、ちひろさん」

ちひろ「はいはーい」

―奈々の部屋―

奈々「ぷはー♪ 仕事した後のビール○は美味しいですねぇ」

ちひろ「いい飲みっぷりですねぇ、しかしPさん?」

P「大丈夫です、あれはこどもびいるですから問題ありません」

ちひろ「なら安心ですね♪」

P「はい、ん? 幸子の部屋も動きがありましたね」

―幸子の部屋―

幸子「ノートがボクの綺麗な字で埋まっていく……快感ですね」ハァハァ

ちひろ「あー……幸子ちゃんも耐えきれませんでしたか」

P「清書してアへるとか変態ですね」

ちひろ「みくちゃんは大丈夫なんでしょうか?」

P「今のとこ……カメラ切り替えてもらえますか?」

―みくの部屋―

みく「……ゴクリ はっ! 耐えるにゃ……でも美味しそうにゃあ」

みく「ええい! 肉、食べずにはいられないにゃ!!」

P「みくも駄目だったみたいですね」

ちひろ「ええ、残念ですね」

\ギニャアア! コレ、サカナニャアアアア/

P「三名ともポイントありません! では次に進みたいと思います」

P「時間もおしてきたので残りはダイジェスト形式でお送りしたいと思います」

ちひろ「はい、次は技、アイドルとしての特技を見させて頂きました」

P「凄かったですね、まさか奈々が猫八師匠ばりの声帯模写ができるなんて」

ちひろ「ええ、それに幸子ちゃんのゴムパッチンはゆーとぴあさんを彷彿とさせました」

P「そして最後のお題は体ですね」

ちひろ「ええ、奈々ちゃんがスタートラインで腰をやってしまうアクシデントがありましたが……」

P「ウサミンも年には勝てないんですねぇ……」ホロリ

ちひろ「しかし、近年まれに見る名勝負でしたね」

P「まったくです、皆さんにお伝えできないのが非常に残念ですね」



みく「みくたちは登り始めたばかりなんだにゃ」

幸子「ふふーん! このはてしなく長いアイドル道を」

奈々「ナナ言う事ないじゃないですか!」



おしまい()

読んでくれた方がいるかわかりませんが感謝を
そしてお題ありがとうございました
私、こういうの駄目みたいです……勉強が足りませんでした
コメディ書ける方が本当に羨ましいです

さて、本日は短いですが次のお題で最後とさせていただきます
とびっきりのお題をお願いします
では>>127のお題を頂戴します

フレデリカ「バイクに乗って」早耶「サイドカーに乗せられてぇ」

では フレデリカ「バイクに乗って」早耶「サイドカーに乗せられてぇ」 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

松原早耶でーす♪

346プロダクション所属のアイドルですぅ

今のプロデューサーさんに負けちゃって、早耶、移籍しちゃいましたぁ

愛しのあの人はどこにいるのかな~?

「あ、お疲れ様ですぅ♪」

発見しましたぁ、早耶のプロデューサーさんですぅ

「お疲れさま、早耶」

もっと私の名前読んでくださぁい

「あはは……」

お茶でもしませんかぁ?

「まだ仕事が落ち着いてないんだ、ごめんな」

いえ~、仕事に打ち込むプロデューサーさんも素敵ですぅ♪

「じゃあまた」

はぁい、お疲れ様ですぅ

うーん……暇になっちゃいましたねぇ

「早耶ちゃん、何してるのー?」

あ、フレデリカちゃん♪

プロデューサーさんに構ってもらおうとしたんだけどぉ……

「あー、最近プロデューサー忙しそうだもんね」

そうなのぉ、だから暇になっちゃってぇ

「そっかー私も暇っぽいから仲間だねー」

フレデリカちゃんがポケットから何かのカギを取り出して

「じゃあドライブ行くー? 早耶ちゃんしるぶぷれー?」

そう提案してきましたぁ

フレデリカちゃん、車の免許持ってるのぉ?

「ううん、実際に見てみよー!」

ちょっと引っ張らないでくださぁい……

「フンフンフフーン♪」

わぁ……大きなバイクですねぇ

フレデリカちゃん、これはぁ?

「私の相棒ちゃん! 亀山くんでーす」

ちゃん? くん? どっちなのかなぁ……

「まぁまぁ、細かいことはいいのいいの」

えぇ……フレデリカちゃんはフリーダムですねぇ

「そーれっと」

フレデリカちゃんの掛け声と共に凄い音がしますぅ

うわ……体に響くような音ですねぇ

「かっこいいでしょー! はいヘルメット」

はい? 確かにヘルメットですけど……

「え? ドライブ行くんじゃなかったっけ?」

私の記憶にはないですよぉ……

「んじゃ、隣に乗ってどこか行ってみよー」

言い方変えただけですよねぇ……

隣って、これ乗れるんですかぁ?

一人乗りの箱みたいなのがついてますぅ

「ろんよりシューコちゃんだよ♪」

論より証拠ですねぇ

「おー早耶ちゃんすごーい」

嬉しくないですぅ……

「じゃあ海でも見に行こっか」

もう諦めたほうが良さそうですぅ

「準備おっけー? 私おっけーだから行こうか」

私の返事聞いてからにしてくださいねぇ

……大丈夫ですけどぉ

「じゃあ出発しんこー♪」

あ、安全運転でお願いしますねぇ……

「うん、法定速度はアウトバーンくらいで」

法定速度ないじゃないですかぁ

結論から言うとフレデリカちゃんは安全運転でしたぁ

「んー? フレちゃんは規則は守るよー」

少し見直しましたよぉ♪

……そういえば、フレデリカちゃんはどうしてバイクに乗ってるんですかぁ?

これだけ大きなバイクだと免許取るのも大変そうですぅ

「これはね、パパの乗ってたバイクなの」

お父さんから受け継いだってことですかぁ

「そうそう、おさがり? 下請け?」

おさがりでいいんじゃないですかぁ……

「ま、どっちでもいっかー」

そうですねぇ、それにしてもフレデリカちゃんは凄いですねぇ

「そうでしょ、ほめてほめて♪」

ところでフレデリカちゃん?

「どうしたのー」

ここはどこなんでしょうかぁ……

海と言うよりは山っぽい気がしますぅ

「フレちゃんもそんな気がしてたの!」

そうですかぁ、奇遇ですねぇ……

「きっとここ抜ければ海だからー」

フレデリカちゃんはポジティブですねぇ

「うん、パリジェンヌはポジティブなんだ」

早耶も見習いたいですぅ

「じゃあ出発しんこー!」

低い排気音と共にバイクが動きだしますぅ

フレデリカちゃんはバイクに乗って

早耶はサイドカーに揺られてぇ

……海には着かない気がするのは気のせいですかぁ?



おしまい

読んでくれた方に心からの感謝を
そして、たくさんのお題ありがとうございました
もっと楽しんでもらえるように頑張りたいと思います

また読んで頂ける機会があればよろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom