照「隠し事」 (47)


※ss初投稿

・咲-Saki-ss、照菫

・菫さんを弱らせたかった

・苦手な人はバック推奨


まじで初投稿だから、なんか指摘あったら言ってくれると助かる

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淡「こーんにっちは!!」バァン

誠子「うわっ、大星!もっと静かに入れよ、びっくりしただろ……」ガタン

淡「てへ、ごめんなさーい」

尭深「淡ちゃん、補習は……?」

淡「ふっふーん、この私にかかれば、補習なんてちょちょいのちょいだよ!」

誠子「テストはそうもいかないみたいだがな」

淡「っぐぬぬ…そーゆうセーコだって、この前補習受けてたじゃん!?」

誠子「い、いや、あれは苦手教科だから仕方ないだろ!」

尭深「…………」

誠子「やめて尭深……!その哀れむような目はやめて…!」

淡「あっはは!タカミーに哀れまれてやんの!……ところで哀れむって何だっけ?」

誠子「お前、今回の補習国語だろ」

淡「えっなんで分かったの!?超能力!?」

尭深「…………」

淡「タカミーやめて……!そのなんか可哀想な人を見るような目はやめて……!」


菫「………おいお前ら、騒がしいぞ……そろそろ卓に入れ、淡はB卓、亦野と尭深はD卓だ」

誠子・尭深「はい」

淡「むー……はーい」

淡「……って。菫先輩?…なんか凄い暗いんだけど、どしたの?」

菫「………そんなことはない。馬鹿なこと言ってないで、さっさと卓に入れ…待たせてるだろ」

淡「…………うん」

淡(気のせい…だったのかな……?)

菫「…………」


────────────────────

三十分後

照「……ちょっと先生に呼ばれて遅れた、ごめ」ガチャリ

淡「テルー!テルー、助けて!」ドドド

照「え、えっ?何、どうしたの」

誠子「弘世先輩が、なんかおかしくて……」

尭深「……ボーッとしてたり、時々頭を抑えたりしてます……」

淡「絶対なんかヤバいやつだよ!なんか死にそうなオーラ漂ってるって!」

照「……菫が…?」チラ

菫「…………」カキカキペラッ

照(普通に書類整理してる……ように見えるけど…)

ごめん寝落ちってた
書き溜めがほぼほぼ残ってないからちょっと書き足してから投下開始する


淡「…もうちょっと見てて!」

尭深「様子がおかしくなるのは時々なので……」

誠子「とりあえず、もうしばらく見てたらわかると思います」

菫「…………」カキカキ…

菫「……っ…」グッ

淡「あっほら、何か手に力入ってる!ペン折れそう!」

誠子「目も閉じてますし……やっぱりなんかおかしいと思いません?」

照「………うん」

照(……もしかして)


菫「………照?…いつの間に来たんだ、お前」

照「……さっき」

淡「…えっ?テルーちゃんと入ってくる時声出してたじゃん!」

尭深「……?」

誠子「ちょっと途中で遮っちゃいましたけど……聞こえてなかったですか?」

菫「……いや。すまない、ちょっとボーっとしていたかもしれない。…照、来て早々だがA卓の指導に回ってくれ」

照「……分かった」


照(……多分、今言っても聞いてくれない)

菫「……っ…」

照(後で……他の人の目がないところなら……)

モブ「宮永さんー?」

照「あ、ごめん今行く」タタッ

照(……一応様子見とこう)

菫「………」カキカキ


────────────────────

一時間後

菫「……っけほ、げほっごほ」

菫「っ……」

照(えっと……)

尭深(……これは…)

誠子(…流石に)

照 尭深 誠子 淡(やばい)


淡「なんか明らかに悪化してるんですけどー!?」コゴエ

誠子「咳までしてますよこれ、大丈夫なんですか!?」コゴエ

尭深「頭もずっと抑えてる……」コゴエ

照「大丈夫……じゃないかも……」コゴエ

淡「えぇっどうすんの!?」ガタンッ

照 尭深 誠子「!?」

菫「っ…?」


菫「……おいお前ら、何をコソコソと」

淡「あ、えっとえっと」アワアワ

誠子「と、とりあえず宮永先輩、弘世先輩にどうしたのか聞いてもらえませんか」コゴエ

尭深「私達じゃ練習しろって怒られるだけです……」コゴエ

照「……うん、わかった」コゴエ

菫「……おい、だから何話して」

照「菫」

菫「る……照?なんだ」

照(……ここで訊いても意地張るだけだから…)


照「ちょっと、来て」グイッ

菫「えっ、おい部活中だ……わっ」トトト

照「……」ガラッ グイグイ

菫「ちょっ、まて……!」トトト

淡「……」

尭深「……」

誠子「……」


淡「…ってえぇ!?テルー菫先輩連れてっちゃったけど!?ちょっと固まっちゃったよ!」

尭深「強引……」

誠子「なんか、手慣れてたな……」

淡「あの怪力菫先輩をすごいあっさり引っ張ってったよ!?」

誠子「怪力ってお前なぁ」

尭深「……具合悪そうだったし、力が入んなかったのもあると思うけど……確かに、慣れてるみたいだった」

淡「なにをどうしたら菫先輩を引っ張るのに慣れるんだろ……」

誠子「……さぁ… 」

尭深「……弘世先輩は、心配だけど……でも宮永先輩なら、何とかしてくれるよ」

誠子「そうだね……先輩達を待とう」

どう考えてもこのスレ50行かない気がするけどまあいいや
書き溜めが尽きたから書きながら投稿する


────────────────────

照「………」スタスタ

菫「おいっ照、どこまで行く気だ!?離せっ」

照(……この辺りでいいよね)

照「………」パッ

菫「…どういうつもりだ、今は部活中だぞ」

照「……ねぇ、菫」

菫「……なんだ」


菫「っな……た、確かに引いてるが、別になんてことは」

照「……腕すごい熱かったんだけど」

菫「……それは…夏だし、暑いから」

照「今日はそんなに暑くない」

菫「っ……」

菫「……ともかく、部活を抜ける程じゃない。話は部活が終わってから聞くから、今は部室に……」

照「……駄目」

菫「……何故」

照「…そのまま行っても倒れるだけだと思うから」

菫「な、だからそこまでじゃ」

照「……ん…」

>>19
引用ミス、一行抜けてて訳分からん
訂正


照「風邪引いてるでしょ」

菫「っな……た、確かに引いてるが、別になんてことは」

照「……腕すごい熱かったんだけど」

菫「……それは…夏だし、暑いから」

照「今日はそんなに暑くない」

菫「っ……」

菫「……ともかく、部活を抜ける程じゃない。話は部活が終わってから聞くから、今は部室に……」

照「……駄目」

菫「……何故」

照「…そのまま行っても倒れるだけだと思うから」

菫「な、だからそこまでじゃ」

照「……ん…」


照(ちょっと手荒になっちゃうけど……菫頑固だし、うん、菫が悪い)

照「……えい」ドン

菫「っう、わ……!?」グラ

菫(不味い、眩暈が……っ)

照「………と」ガシ

菫「っ……?あ、れ」

照「……ちょっと押しただけで倒れそうになる人が、部活を抜ける程じゃない、って?」

菫「…………っ」

菫(………まさか、照に押されたぐらいで……流石に、限界か)

ちょっと今日はここまで、おやすみ

ってなんでID変わってるんだこれ……
どっちも本人だお、今度こそおやすみ

日付変わったらID変わるの知らないのか

>>24
まったくもって…教えてくれてありがとう


照「……保健室、行こう」

菫「………ああ」

照「歩ける?」

菫「大丈夫だ」

照「ん」

菫「………」スタスタ

照「………」スタスタ

菫「…けほっ、げほ」スタ、スタ

照「………」スタ、スタ

照「……ん、着いた」

菫「……」コンコン

菫「…失礼します」ガララ


保健医「……ん、弘世か。宮永も……久々に見たな。で、どうした?体調不良か?怪我か?」

菫「…体調不良、です」

保健医「なるほど。また無理して宮永に連れてこられたって訳か?……なんかお前毎年だな」

菫「……すみません」

保健医「いや、別に責めてるわけじゃない。ただ宮永がそろそろ怒るんじゃないかって、それだけだよ。…とりあえず熱測ってくれ、辛いならベッドで横になってもいい」

照「……荷物、取ってきますか」

保健医「ああ、今までのからして十中八九熱あるだろうしな。あと、寮までそう遠く無いとはいえ一人で返すのは心配だから……」

照「…私が送ります」

菫「っ、それは駄目だ、私もお前もいなかったら、誰が部員をまとめるんだ」

照「誠子達ならうまくまとめられると思う」

菫「あいつらはまだ二年で───」

照「次期部長候補……なんでしょ?」

菫「………分かったよ」

照「…それじゃ、行ってきます」

保健医「ん、助かるよ……ほら弘世、お前は熱を測れ」

菫「……はい」

照「……」ガラガラ


────────────────────

照「ただいま」ガラッ

淡「テルー!…あれっ、菫先輩は!?」

照「菫は保健室に押し込んできた……多分帰ることになると思うから、鞄を取りにきた」カバンツカミ

淡「やっぱ結構重症なんだ……ってあれ?テルーも帰るの?」

照「……うん、菫を寮に引き摺っていくから」

誠子「引き摺っ……!?」

尭深「……お二人がいなかったら、部活は……」

照「誠子、尭深、二人に部長代わりをお願いしたいんだけど……いい?」


誠子「私達が……!?…分かりました、頑張ってみます」

尭深「……分かりました…お気を付けて」

淡「ってテルー私は!?」

照「淡はまだ一年生だから、今はダメ」

淡「むー……」

照「……それじゃ、また明日」ガラッ

淡「…うん、また明日ね!」

誠子・尭深「また明日」

照「……」ガララ

────────────────────

照「……失礼します」ガラッ

保健医「ん、宮永か。早かったな……まだ熱を測り終わってないから、ちょっと待ってくれ」

照「……菫はベッドに?」

保健医「椅子でいいとは言っていたが、額を触ってみた限り椅子から転げ落ちてもおかしくなさそうだったからな。強制で寝かせた」

照「………」

ピピピピッピピピピッ

保健医「……ん、終わったみたいだ」スタスタ

保健医「………ほら、出せ。なんとなく察しはついてる、隠しても無駄だ」

菫「……」ス


保健医「……予想はピタリ賞だったようだ」

保健医「39.8度。こじれさせた結果って感じだな……お前は寮暮らしだったな?この薬を飲んだら宮永と寮に帰れ、後から薬は届けてやる」

菫「……はい」

照「39……!?」

保健医「まあ、今までより更に高熱だな…三年生だからか?」

菫「……すみません」ゴク

保健医「………まあいい、とりあえず薬も飲んだし帰れ。絶対安静で、もしその高熱が引いても明日は学校に来るなよ。十中八九ぶり返すからな」

菫「はい……」タチアガリ

菫「……ありがとうございました、失礼します」ガラ

照「っ、待って……ありがとうございました、失礼します」タタタ

保健医「お大事に」

────────────────────

菫「………」フラフラ

照「……肩貸す」クイッ

菫「ん……ありがとう」

照「………どうして、言ってくれないの」トコトコ

菫「……え?」トコトコ

照「風邪引いてるってことも、つらいってことも、どうしていつも言ってくれないの」トコトコ

菫「…………」トコトコ

菫「……お前に…人に、迷惑も心配もかけたくない」トコトコ

照「……急に倒れられる方が迷惑」トコトコ

菫「………すまない」トコトコ

照「……無理、しないでね」トコトコ

菫「…善処するよ」トコトコ

照「……ついた」

菫「ん……もういいよ」

照「………ちゃんと寝てね」

菫「……ああ」

菫「………それじゃあな、ありがとう」パタン

照(……………)

────────────────────

菫「………けほっ…」カキ...カキ...

菫「……っはぁ……ぅ」アタマオサエ

菫(これ……終わらせないと)カキ...

コンコン

菫「……?…はい」カチャ

照「……保健の先生に薬貰ってきた」

菫「あ……ありがとう」

菫「……それじゃ」

照「それと、ちょっと入れて」

菫「えっ、いや、……風邪伝染るぞ」

照「いいから、入れて」

菫「……でも」

照「いいから」

菫「………どうぞ」キイィ


机「書類ガアルデー」

付属電気「フル点灯ヤデー」

照「……こんなことだろうと思ってた」

菫「…………」

照「……部長の仕事?」

菫「……そうだ」

照「…………」

菫(……怒ってるか)

照「……寝て」

菫「……?」

照「ベッド行って、寝て」

菫「え、」

照「寝て」

菫「あ、ああ」ベッドハイリ

照「…………」

菫「…………」

照「…………」ナデ

菫「…!……」

照「…………」ナデナデ

菫「……っ、」

照「…無理、し過ぎ」ナデナデ

菫「……すまない」

照「もっと、頼って欲しい」ナデナデ

菫「…………」

照「迷惑かけたっていいから……人を、私を頼って欲しい」ナデナデ

菫「………ああ」

照「部長の仕事だって……まだ残ってるなら、こんなときくらい、私が代わる」ナデナデ

菫「…案外、多いんだぞ」

照「別にいい。……それに手伝うくらいならいつだってできる、こんなことになる前に言って」ナデナデ

菫「…だが……」

照「……本当に…心配、する」ナデナテ ゙

菫「…………」

菫「……じゃあ、頼む」

照「うん」ナデナデ

菫「……」

照「……おやすみ」ナデナデ

菫「………おやすみ」

照「…………」ナデナデ

菫「…………」

照「…………」ナデナデ

菫「……ん…」ス-..

照「…………」ナデナデ

菫「…………」スゥ...スゥ...

照「……」ナデナデ

照(……一年生の時も、二年生の時も、今年も)

照(こうやって、菫が限界に近付くまで、私は菫の不調に気付けない)

照(ずっと一緒にいるのに………私はやっぱり、頼りないのかな)

照「…………」

菫「……照…」ムニャムニャ

照「……!どうしたの」

菫「……ありがとう…」ムニャ...

照「…うん」

菫「…すき……」スゥ

照「っ…!…って……寝言?」

菫「……」スー...スー...

照(寝言に返事しちゃった)マズイ

照(……でも)

照(…菫は、私の事……少しでも、頼りにしてくれてるのかな)

照(……私は……支えになれてるのかな)

菫「……」スゥ...スゥ...

菫「……んー…」ス...

菫「……照………」パチ

照(……今度は起きてるよね)

照「……どうしたの、菫」

菫「……ん…?…あ、いや」

菫「…夢を……見たんだ」

照「……悪い夢?」

菫「いや、お前の夢」

照「私?」

菫「……ん…照が、私を助けてくれた夢」

照「……??」

菫「…その……一年と二年の時、情けないが同じようなことがあっただろ」

菫「それを、思い出したんだ」

照「……私は、菫を助けられなかったよ」

照「去年までも、今年も……菫が倒れかけるまで、菫の体調が悪いのに気づけなかった」

菫「………私な」

菫「一年に一回はこうやって倒れかけたが……っけほ、床に、本当に倒れてしまったことは無いんだ」

照「……?」

菫「……お前が、支えてくれたから。………最悪意識を失っても……起きた時にどこか怪我しているとかは、なかった」

照「………でもそれは、倒れかけるまでは何にもしなかったってことでしょ?」

菫「げほ、げほっ……私が誰にも気付かれないように、体調が悪くても隠してるからだ……私が、っ悪いんだよ。でも、それでもお前は私を支えてくれた」

菫「普通なら、諦められて、見放されたっておかしくない」

照「……友達だから…見放すわけないと思うけど」

菫「……ああ、でも……ありがとう、照」

照「……うん。…でも、無理はしないでね、菫」


菫「…ああ……けほっ」

照「……大丈夫?」

菫「…大丈……」

菫「………いや、その…えっと……ちょっときつい、かもしれない」

照「……うん。それでいい」

照「薬飲んで、休もう」

菫「ああ……そうする」

照「薬と、水……はい」

菫「ん、ありがとう……」ゴク

菫「っけほ、げほっげほ」ムセル

照「…………」セナカトントン

菫「けほ……っはぁ」ヨコニナル

照「……それじゃ…おやすみ、菫」

菫「………おやすみ…照」


照「…………」...ナデ

菫「…………」

照「…………」ナデナデ

菫(…手……気持ちいいな……)

照「…………」ナデナデ

菫「…………」スー...

照「…………」ナデナデ

菫「…………」スゥ...スゥ...

照「……」ナデ...


照(私が、思っていたよりも)

照(菫は、案外素直だった)

照(無理しないで、頼ってって……私の言葉を、ちゃんと受け入れてくれた)

照「………」

菫「…………」スゥ...スゥ...

照(……菫)

照(私はいつも、菫に頼ってばかりだけど)

照(菫を、支えるくらいは出来るから)

照(だから……ひとりで抱え込まないで)

照「………」ウトウト

菫「…………」スゥ...スゥ...

照(菫も、私を頼って……)

照「…………」スゥ...スゥ...

菫「…………」スゥ...スゥ...

照「……すみれ……すき…」スゥ...スゥ...

菫「てる………すき……」スゥ...スゥ...

照・菫「……ふふっ………」スゥ...スゥ...


カン!

無駄にグダグダ長く続いてしまったけれど、ひとまずこれで完結
明後日あたりHTML申請出す、見てくれた人、ありがとう

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