提督「ヨウシエングミ(仮)…だと?」 (237)

繋がりはない前回
提督「養子にして欲しい…だと?」
提督「養子にして欲しい…だと?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467892389/)

連休暇なので趣味のシチュ(突然親子になった親と義理の子 生活の細かいことで喧嘩したりする日常系)で書きたい

安価はあったりなかったり
R18なのはスルー

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468727146

提督(駆逐艦3名とヨウシエングミ(仮) …かぁ)


深海棲艦との戦いが長期化する中
『戦災孤児対策』として与党は一つの法案の提出を予定していた。

それは公務員や高額所得者に対して地位や資産に応じ、孤児を引き取り養子縁組&扶養する。
または代替となる保護施設への寄付等を義務付けるという内容。

職に就くための高等教育を受けることも難しく「犯罪か身売りするか軍隊にでも入るか…」といった
限られた選択肢しかない彼ら彼女らの庇護を『社会全体で支えよう』というもの

そのモデルケースとされたのが身寄りのない者が多く所属する艦娘部隊。

このたび彼女らを率いる軍指揮官に対して所定数のヨウシエングミ(仮)が求められた。

カタカナだとヨウチエングミに見えるので以降は養子縁組(仮)と呼ぶことにする。


扶養の義務化
居住建物の同一化
夜7時(門限)以降のコミニケーション努力目標

これらの事項は多くの鎮守府で波紋を呼ぶこととなる

当然、この鎮守府においてもそれは例外ではなく……


↓×1 ↓×2 ↓×3  養子縁組(仮)される駆逐艦3人  

※駆逐艦以外の場合その下に再安価
※春風・朝霜・朝雲・風雲等 うちに居ない子の場合もイメージ湧かないので勝手だけど安価は振替

文月・村雨・荒潮ね。了解。
なんかイメージする性格言動が似てるのだけ3人来たぞ

あと養子縁組(仮)なので提督は既婚者でなくてもいいということで
では秘書艦にして突っつきつつ考えます。って文月遠征行ってるな……


↓最初の山となる日常生活の揉め事

文月「養子」
村雨「縁組」
荒潮「(仮)」
「「「ですか?」」」

提督「そうだ できればこの書類に名前を書いてほしい」

文月「ふぁぁっ あたしのことそんな目で見てたんだ~ お子様って馬鹿にしてる~」

提督「両親がいない子の中で上層部がランダムで決めただけだ」

村雨「あ、そうなんだ」

荒潮「うふふふふ 本当に? こ・の・み?」

提督「本当です」

提督「それで…どうかな?」

提督「この養子縁組(仮)がココで試されるのは」

提督「要は普段から子どもと接し 近い環境で生活している奴にやらせて」

提督「『ほらこんなにうまくいきましたよ』って成功事例にしたいという上の考えがある」

提督「だからぜ~ったいに失敗できない いい父親として頑張る。だからどうかこの話受けてくれないか?」


文月は天使のように微笑みながら

村雨は聖母のように微笑みながら

荒潮は龍田のように微笑みながら

3人ともしばらく考えていたが、やがて頷き合いサインをしてくれた

拒否者が出なかったのは僥倖

さーてこれからいいパパとしてやるぞー!

提督(とはいったものの…)

文月「それで今日からどこに住めばいいんですか? 
村雨「村雨1Kアパートとかだったら困っちゃうなー」

いきなり同居というのはいささか不安が残るところ…

提督「案内するから布団や着替えなどを用意したらこちらに来てくれ」

荒潮「ここが将校用の部屋なのね」

文月「ふぁー なんか変なもの多い~ なにこれなにこれ?」

鎮守府のトップであるからして自分の部屋…というか居住施設へと案内する。
尚、掃除は3人が着替えとか取りに行ってる間に死ぬ気でやった。

村雨「それでー とりあえずもう夜だから細かい話は明日として……誰の横で寝るつもり?」

へ?

文月「あたしが横で寝てあげるよー♪」

荒潮「あらあら大変~」

いやいやいや

>>12

.>鎮守府のトップであるからして自分の部屋…というか居住施設へと案内する。
まちがい

.鎮守府のトップであるからして比較的広い自分の部屋…というか居住施設へと案内する。
せいかい

提督「あのー 一応言っとくけど一人一部屋あるからね」


家は妻子連れで着任しても大丈夫なランク
3人も人が増えてもそれぞれに部屋を与えることはギリギリ可能。

文月「えー? だってあたし前にご本で家族は一緒に寝るものだって」

文月「やっぱり(仮)だからぁ?」

いや、あの君はまだいいんだけどね
声はなんか色気あるけど安定睦月型。同じお布団で寝てくれるとパパ嬉しいな

ただ…

荒潮「お隣で寝させてくれてもいいのよぉ? 寝ぼけて捕まえてあ・げ・る♪」

同じく安定の朝潮型のはずなのになんかもう添い寝する年ではない気がする。風格が

村雨「ん? なーに?」

こいつに関しては完全にアウト

提督「ちゃんと自分の部屋を決めて寝なさい! 今後の生活については明日話し合います! 解散!!」

とりあえず各自、自分の部屋を決めて寝るように指図すると
いままで書斎として使っていた寝室にひっこむ。

これからうまくやっていけるだろうか…

反抗期の子はいない様子だか受け入れてもらえるだろうか…

明日の朝ごはんどうしようか…

色々と布団の中で考えていると

コンコンコン

と、ノックの音がした

文月「あのね~ いつも大部屋だったから一人で寝るの嫌なの~」

提督「……」

案の定布団を抱えた文月がドアの前に立っていた

文月「それじゃおやすみ~」

回答も聞かず隣に布団をひくとごろりんちょ。たちまち寝息を立てはじめて…

いやー。娘というのはかわいらしいものですな

なんか急にうまくやっていける気が

スレタイ? 安価スレはなんかルールでもあったかな?



荒潮「あらぁー先をこされちゃったみたいね~」

村雨「提督。一人だけ可愛がるのは駄目なんだから 平等に扱わないと」

残りの二人も来た

まぁいいか最初の晩くらい…… うまくいく気もしてきたし

急造でまだ面と向かって娘とも言うのに抵抗がある間柄だけど

一緒に寝てお互いの関係を深めるということで

村雨「じゃ手こっちに出して」

…鎖付きの錨?

荒潮「足もそろえてね~」

…荒縄?

村雨「信用しないわけじゃないんだけどね♪」

両手両足縛られた。

誰がどこに寝るかは『寝顔を見られるのは流石にテレる』との理由で2人が押し付け合い
最終的には「端におけばいいか」となり
村雨 荒潮 文月 提督 という配置で寝ることに


うん、君ら2人なにしにこの部屋来たの?

うまくいく気がしてきた?

錯覚だ 苦労する気しかしない

やばいトイレ行きたい

やっぱ父親って ホント 大変…

↓  共同生活系つきもの 料理担当は誰にするか

皆で回そうと思ったけど艦娘達は壊滅的だったので提督がすることに

~朝~

文月「なんで司令官縛られてるのぉ?」

村雨「趣味よ」

そんな趣味ないからー

なにはともあれ新しい朝が来た 希望の朝が来た 早くほどいてくださいお願いします

提督「ではこうして縁あって 養子縁組(仮)として集った諸君
   私は君たちと一つ屋根の下で暮らせることとなり誠に光栄です。
   ぜひとも4人仲良く、助け合って「話長ーい」「演説じゃないんだから」「要点だけ話してね」


提督「……じゃとりあえず朝ご飯でも食べようか」

提督「あ、朝だからそんな手のこんだもの作らなくていいよ」

提督「でも楽しみだなー 男の一人暮らしで間宮と鳳翔さんとこ以外は3食レトルトだったもんなー」

提督「女の子3人もいたらどんなの作ってくれるんだろうなー 日ごとに交代制とか?」

提督「おやつ担当。洋風担当和風担当とか?」

提督「期待してるよ♪」

文月つ 黒こげのトーストとインスタントコーヒー

村雨つ 洗ってもいない生野菜サラダと

荒潮「あらぁ~ 火災警報機が」

ちょっとー!!!

提督「なに? 3人もいて誰も料理は…」

文月・村雨・荒潮「………」

マジですか

村雨「食べるのは得意なんだけど…ってこのコーヒーあまーい! 砂糖いくつ入れたの?」

文月「えっとねー 溶けるだけー」

村雨「やだー豚さんになっちゃうんですけどー」

荒潮:モフモフモフ

荒潮「カロリーメートなんて優雅さの欠片もないわ」

提督「うるさい黙って食え」

文月「生のニンジン入ってる… あたし卯月じゃないよぉ」

提督「いいから食え」

食生活はなんら変わらなかった レトルトが普通に作れるだけマシな自分が4人前作るだけになった


↓ 親子喧嘩第一回  理由と3人の中で怒っている子の名前

>>25

>村雨つ 洗ってもいない生野菜サラダと
まちがえ

村雨つ 洗ってもいない生野菜サラダとカロリーメート
せいかい


誤字多いからもうちょいゆっくりやろ

文月は怒っていた

突然脈略もなく養子にされたことにではない

突然睦月達姉妹と別待遇にされたことにでもない

きっかけは同居を開始してから一週間
各自部屋を与えられ、一人で寝るのにも慣れてきたころ

今までさほど話す機会もなかった村雨や荒潮とも十分に仲良くなったころ

気がついてしまったのだ

自分だけやたらと頭を撫でられていることに

最初は提督が一番大切にしているのが自分だからと思った。
唯一神として好意には慣れているし、好ましくも感じた。
特別なのは悪いことではない。

しかし一週間経過した時
荒潮「もぉ 文月ばっかり …荒潮も撫でてみてもいいのよ?」 と言った時

提督はちょっと照れた表情をしながらおそるおそる、そのふんわりとした髪に手を伸ばし

気がついたのはその時だ

荒潮は女性、娘として扱われている 遠慮されている

性別があまり無関係な幼子扱いなのは自分だけ

だから遠慮がなく撫でやすかっただけなのだ……

「フミィ! フミィ!」 

怒りを示す警戒音を発しながら文月は考える

なぜ荒潮より子供扱いされなければいけないのか

睦月型 朝潮型どっちもガチというのは公式だと言うのに…

荒潮には負けたくない

悩んだ末、文月はドアを叩いた

コンコンコン


村雨「はいはーい?」

村雨「えっと お洒落がしたい?」

村雨「うーん、お肌すごーい。下地のノリが違うわ」

村雨「じゃライン描くから目うごかさないでね」

村雨「グロスも薄く」ヌリヌリ

村雨「でーきた♪」

村雨「ふみちゅきちゃんかわいい~」


村雨先生…!! お洒落が…したいです…
と頼んで大人っぽくメイクをしてもらいました。
これで荒潮には負けないもん 司令官も遠慮してくれるかな?

~夜~

文月「えっへへ しれーかーん」

文月「あたしぃ~ いつもと違うと思わな~い」

提督「お、おう…」

トコトコ近寄って聞いてみるとちょっと普段と反応が違う

提督「どうしたんだおめかししちゃって」

ちゃんと化粧にも気が付いているみたい

「おめかし」ってのは気にくわないけど天使だもの。心は広く許してあげちゃう

なによりいきなり撫でてこないあたり 

文月ちゃん的に高ポイントです

提督「驚いたよ やっぱり女の子だな」

うんうん いいかんじぃ~!

文月「えっへへ」

提督「こうして成長していくんだなぁ…うう、まだたった一週間なのに将来お嫁に出す姿が脳裏を」

提督「早いよー まだ成長しないでくれー!」

文月「大丈夫だよー パパ」

提督「パパ……?」

とっても対応がお気に召したので
ちょっと早いと思いましたが司令官が喜ぶだろう呼び方にしてあげました。

提督「たった一週間でパパって言ってくれるなんて……」

提督「感激だよ…」

えへへ 喜んでる喜んでる

それでも抱きしめてくるとかしないのは幼子扱いが終わった証拠
荒潮には負けないもんね!


提督「あ、そうだ。パパといえば本部に出した養子縁組(仮)の正式な認可通知来てな」

提督「これでちゃんとした家族だ!」

そういって出してきた住民票には
世帯主:提督 長女村雨 次女荒潮 三女文月 と書いてありました

「フミィ! フミィ! フミィ!」

文月は激怒した

『ルール決め』

提督「全員非番の時間が取れたので話し合いをしたい」

提督「君たち3人を養子とし、同居させて一か月経過…」

提督「料理洗濯掃除等々 家事全般をなーんもしないってのはどういうことでごぜーますか!?」

村雨「ちょ 口調おかしいってば」

提督「人間、口調なんて一定のわけあるか!」

提督は怒っていた。こないだの文月どころではなく怒っていた

命令とはいえ娘ができたのだ ある程度の家事はやってもらえるものだと思っていた。

しかし…

提督「料理はともかくなんで他の家事をやらないんだ!」

提督「もー 文月は服は脱いだら脱ぎっぱなし! 麦茶は飲んだら冷蔵庫にも戻さない!」

文月「だぁって~」

提督「だってじゃありません!」

提督「村雨も自分の下着だけじゃなくて他の服も洗ってください!」

村雨「はーい」

提督「一番ひどいのが荒潮! 一切なんもしない どこのお嬢様であらせられますかあなたは!」

荒潮「そっちこそどこのお母さん?」

提督「というわけでルールを決めたいと思います」

提督「まずはそれぞれの当番を「ストップ」

村雨「正論だけど一方的にルール押し付けるのは違うと思うの」

村雨「同居というのは相手の希望やルールを双方が受け入れあうこと よね?」

一理あり

荒潮「は~い 提案 1人1個づつルールを決めていくというのはどう?」

荒潮「それなら平等でしょ?」

同じく一理あり

提督「じゃあ言うぞ 洗濯掃除ゴミ出しは3人が分担して行うこと!」

荒潮「毎日15分はお話する時間を作ること~」
文月「お年玉は奮発すること~」
村雨「お風呂に入る時は必ず入浴中の札を確認すること」

提督「食事中に化粧をしないこと」

荒潮「お母さん候補を作る時は事前に相談すること」
文月「戸棚のお菓子を切らさないこと~」
村雨「娘の部屋に勝手に入らないこと」
 
提督「宿題はその日のうちにやること」

荒潮「エッチな本は全部捨てること」
文月「間宮に行く時は必ずおみやげを持ち帰ること」
村雨「耳のうしろまで毎日きちんと洗うこと」

提督「……続けてくほど不利になる気がするのでこれでおしまい」

文月「えー アイスは箱じゃなくお高いのにするって言ってないのにー」

提督「甘えんな」

荒潮「うふふ 言った分は守ってね?」

提督「そっちもな」

村雨「あのー もう一つあるんだけどぉ」

提督「ダメダメ もう無理」

村雨「聞くだけでもー ちょっと耳貸して」


村雨「お互いがお互いを性的な目で見ないこと」ボソッ

……突然父親ができたとして 

ある程度の年頃にもなれば8割は性的な心配をするだろう よく聞く話なのだから

提督「そのルールは最初っからある」

村雨「よかった♪」

文月「えー なんの話してたの~ ずるーい」

荒潮「二人だけのルール? あらあら卑怯じゃない」

村雨「全員に適応されるルールよ ねーパパ」

提督「……君がパパって言うと周囲に誤解されそうなのでお父さんにしてもらえませんか」

村雨「パパは駄目?」

提督「絶対に駄目です」

文月「あたしはパパでもいいんでしょー?」

提督「もちろん」

村雨「えー」

『水族館で家族サービス』

提督「見ろ あそこにイワシの群れが泳いでるぞー」

文月「すごいね~」

提督「おお あっちにはサザエがいっぱいだ」

荒潮「あらあらおいしそぉー」

提督「なんと あそこに見えるのはゴーヤが」

村雨「……オリョール海で大変よく目撃される種類の生物です」

提督「そりゃまぁ単なる乗り込み型の潜水艇稼働テストだけどさ」

提督「気分は家族サービスのつもりということで」

荒潮「私は好きよ…狭いの」

提督「おい、くっつきすぎ」

文月「これ量産すれば深海棲艦の本拠地攻められる?」

提督「潜れるのは3~400m程度 本拠地が深海の底だとそこまでは潜れない」

村雨「でも海の底に基地があったらおかしくない? 空母とかどうやって出撃」

提督「だが海面にあるならとっくに突き止めることができているはずだ」

荒潮「ダメよぉ。フィクションみたいな化物を常識で捉えちゃ」

文月「…なんの話ぃ?」

村雨「ちょっと大人の話」

文月「ふーん それより見て見て~ チョウチンアンコウ!!」

提督「チョウチン…アンコ…ウ?」

村雨「深海…魚?」

荒潮「あらあら この船の最大潜行深度は?」

提督「潰れるうぅううううううううう!!」

村雨「おかぁさあああああああああん!!」

荒潮「あらあら大変 死んじゃうのねー」

※チョウチンアンコウはド深海に居るイメージですが水深200m程度でも観測例が多数

『将来が心配です』

荒潮がじっと地面を見ています

なにを見ているのか疑問に思ったので覗き込んでみました

バッタがアリの大軍に解体されていました


提督「怖っ!!」

荒潮「見てたの?」

荒潮「怖いわよねぇ 圧倒的多数に囲まれて捕まって生きたまま解体されるの」

荒潮「なんだかB級映画見たくなっちゃった」

提督「そのー 荒潮は映画とかよく見るのか?」

荒潮「見るわよ~ 今も借りてるのがあるの 一緒に見る?」

提督「どういうタイトル?」

荒潮「ファニーゲームとねこタクシー」

提督「極端っ!!」

ひょっとしたら今がこの子の分水嶺なのかもしれない

のほほんとした雰囲気を伸ばしてこのままゆるふわお嬢様系に育つのか

はたまた不気味な部分が増殖してしまい猟奇系統になってしまうのか

これを決めるのはやっぱり

そう、映画や漫画でダークサイド堕ちしそうなキャラクターを救うのは

愛!!

スパイダーマンしかりマクロスしかり

親としてここは…もうがんばるしかない

提督「どうしたんだい 太陽みたいに笑う きみはどこだい」

荒潮「……?」

提督「つらいときはいつだってそばにいるから」

抱きしめながらとりあえず浮かんだそれっぽいセリフを言ってみた

荒潮「いつだってそばにいるから?」

荒潮「私相当しつこいけど、耐えられるのかしらぁ」

おや?

荒潮「いつだって いつだって いつだって うふふふふ」

あ、愛が重いタイプに育つ危険性もあったのか!?

荒潮「そういえばミザリーも借りてたんだった 一緒に見ましょ?」

……美人なミザリー それはそれで需要が

↓  養子縁組に反対する艦娘が現れた!  誰かとその理由

長門「我々は~ 養子縁組(仮)制度に~ 反対する~ 者達である~」

陸奥「今すぐ~ かわいい~ 駆逐艦達を~ ねぇもう帰っていい?」

長門「馬鹿っ 複数いないと抗議団体にならないではないか!」

なんか窓の外でビック7が騒いでる

5500t級の比じゃなくうるさい

長門「お前らは完全に包囲されている~ 今すぐ大人しく~ 出てきなさ~い」

こんな人だっけ…

提督「疲れているんじゃないか? 休暇でもとるか?」

長門「出てきたな 要求は一つ。今すぐ養子縁組(仮)をやめあの子らを解き放て あの子らは駆逐艦だぞ」

提督「黙れ長門! 彼女らは可愛いわが娘だ」

長門「娘? 所詮他人 どんな事情で子供が戦っているのか聞いたのか お前に駆逐艦を救えるか」

提督「わからぬ。だがともに生きる事はできる」

長門「そうか…」

長門「だがそんな羨ましい制度を認めてたまるかー!!」

提督に掴みかかろうとするビック7の剛腕
しかしその腕は3人によって阻まれた

文月「パパに乱暴しちゃーだめー」

荒潮「ビック7の力でも 3人寄れば文殊の力よ」

村雨「それちょっと違う…」


長門「……そうか。もう3人は駆逐艦である前にお前の娘となっていたのだな」

長門「無粋なことを言った 陸奥帰るぞ」

長門「…もういない…か さみしいな」

提督「っていうかお前成人してるよな?」

長門「ああ だからなんだ?」

提督「だったら申請すれば養子縁組(仮)の親側になれるじゃん」

長門「……は?」

長門「本当…か?」

提督「孤児に経済力のある親を与えるための制度だからな」

提督「戦艦ともなれば1人くらいなら許可…っていうか義務になんじゃない?」


一週間後

長門はママになった

外に飯食いに行くのでしばらく中断


プリンは4連にすべきだ。
うちは俺、娘3人の4人家族だが、 3連プリンを買うといつも上の子が我慢させられる。
不憫で仕方ない。

と、懐かしいコピペがある。
しかし現実はその通りにはいかない

もし提督と村雨・荒潮・文月という一家があると仮定しよう
そこで3連プリンを買った時に起こりうる状況とは >>74

それは残酷な現実であった…

3連プリン×4セット買うことを強制される

再開

提督買い物中

提督「3連プリンかぁ… 懐かしいな」

これ2個目までは食べるんだけど飽きて最後の1つが賞味期限ギリまで残るんだよなぁ

と、言ってもそれは一人暮らしの時の話

今は娘が3人もいるのだから余るわけはない…と買い物かごの中に入れようと

まてよ……

自分だけ食べないと余計な気を使わせてしまうのではないか?

文月(え~食べないのぉ そっかー3つしかないもんねー)

荒潮(あらあら 養子の分際で自分たちだけ食べるなんて~)

村雨(そういうの本当に困るんですけど… 気まずい)

なんて微妙な思いをさせてしまうかもしれない

では2つ入りを買えば6個だから十分!

まてよ……

自分が一つ食べたとして残りは5つ 娘は6人

文月(最年少が我慢するとこかなー 甘いもの好きなのにー)

荒潮(困ったわねぇ… 二個目に手を伸ばしていいものか)

村雨(誰も二個目に手をつけなかったら余ったのはどうすれば…)

と思うかも

ええい、いっそ3つ買えば9個 それなら!!

まてよ……

結局割り切れる数になるまで3連×4つ 計十二個買った

荒潮「芦屋ぷりん以外口に合わないのよねぇ~」

村雨「そこまではいかないけどちょっといいの…180円くらいのが最低限かなぁ」

1つも食べないのかよ!!

文月「わぁ~ プリンた~っくさん 食べていい?」ワクワク

天使だ…


すげぇ 12個全部食べちゃった

再開 あらすじ

いろいろあって文月・村雨・荒潮というまとまりのないメンツを養子縁組した提督
引き取って生活することになりました
最初は遠慮してくれたところもありましたがいつの間にか力関係は逆転していました。

要は女性と同居したらあっちのルールを押し付けられて大変という話

『家庭内裁判』

荒潮「では被告人前へ~」

裁判官が許可すると被告人である私は前へ進む

荒潮「では検察官 起訴文を読みあげてくださ~い」

文月「は~い」

文月「容疑者であるパパは、今朝洗濯機に入れたあたしのブラジャーを盗んだ疑いです」

文月「欲しいなら一つくらいあげたのに」

「異議あり!!」

荒潮「弁護人は異議があると~?」

村雨「はい 被告人はこれまで海軍提督として非常にまじめな働きぶり」

村雨「また急に娘が3人できるというトンデモ展開でも下心はまだ起こしていない」

村雨「非常に信頼のおける人物だと思われます」

荒潮「検察官はどう思いますか?」

文月「秘書艦をつつく前科がある人はまじめじゃないとおもいま~す」

荒潮「セクハラ前科うん百犯ね~」

「異議あり!!」

荒潮「弁護人は再度の異議があると?」

村雨「盗むのなら文月ちゃんのではなく村雨のちょっと大きいのを盗むと」

提督「異議あり!!」

荒潮「弁護人を通さない発言はできませーん」

文月「では求刑しま~す 検察官の求刑は……懲役1日。今日は一緒に遊ぼ~」

やっぱ天使だ…

荒潮「求刑って『参考意見』なだけで裁判官が従う必要はないの」



荒潮「子供のブラを盗むなんて~ 青葉さんへの情報開示を言い渡します」

その後「けれどもその判決は2年間猶予する」との温情執行猶予はあった

村雨「2年間なにもやらなければ新聞には載らないからね」

文月「やばかったねー 執行猶予付いてよかったよー」

荒潮「反省しなさ~い」

ところで文月ブラってそもそも存在自体しているのか
 
判決を受けながら提督はそんなことを考えていた

『クローゼットが浸食されてきた』

クローゼット
海軍提督として命の次に大切な制服×7ケが収納されてある収納。

その他の私服はさほど持ち合わせていないためかなりの空きスペースが……あれっ?

なんか空きスペースがなくなって女もののコートやジャケットが

容疑者を問い詰めてみると

村雨「だって~ 冬物収納するスペースにいいかなぁ~と」

悪びれもしない

そもそも服持ちすぎ。女しかいない鎮守府でおしゃれに気をつかってどうするんだ

と聞くと呆れたような表情で

村雨「誰かに見せるためにおしゃれするわけじゃないんですけどー」

……うん。わからん

村雨「よーし わからせてあげましょー」

というわけで服屋に連行される

村雨「ジャケットがこれで~ パンツはこの形 ベルトなに色持ってる?」

あっちはご機嫌
こっちは着せ替え人形

よくある展開で少女漫画だと楽しいシーンなんだけど…
「彼氏さんですか?」って店員が言ってくる系統の

楽しくねぇからこれ!!
あと服屋の店員が2人で来てる客にそんな話することめったにないから!!

いちいち感想言わなきゃいけないの疲れるから!!

あと選ぶのなげぇ!

結局。センスはいいんだろうけどお値段もいい服を買わされて
選んであげたご褒美としてあっちの服も買わされて

いざその服をクローゼットに入れようとしたら…

村雨「えー そしたら村雨の冬物どこに入れればいいの~」

知りません

こうなったら他の2人に救援を…

荒潮「うふふ お洋服入れる場所なんて余らせるわけ」

文月「あたしだって睦月型お洒落好きの4天王なんだからー」

どちらもいっぱい

結果「軍服は執務室に置いとけばよくない?」との意見が多数決で採択されました。

夕方くらいに再開。それまでに安価がついてれば


三人のうち一人が養子縁組(仮)を解消したがりだしました。

誰が↓ その理由 ↓×2

更新おつ

そういや瑞鳳や葛城とかいろんな所が幼い艦娘は設定上どういう立ち位置なのか、
>>1の見解を聞きたいです。

>>99
外見=年齢だろ派なので
瑞鳳ちゃんは鎮守府内の学校で駆逐艦と机を並べてお勉強しています。アニメ二期ではそうしてほしいです。
葛城は幼くありません(血涙)

文月「……」ボケー


最近文月の様子がおかしい

以前は家に帰るとニコニコしながら擦り寄ってくるし

頭を撫でようとすると最初は「子供扱いして~」と怒るが最終的には喜ぶ

いつも明るく、舌っ足らずな声もあいまって天使と呼んでも過言ではない

それが最近は…

文月「……」
あんまり喋らない

それとなく村雨に聞いたがわからないとのこと

ある日学校から帰ったら途端に沈むようになったという

お父さんになってもう3か月
子供(荒潮以外)の考えていることは分かるつもりだったが…

よし、ここは子供と向かい合ういい父さんっぷりを見せてやる
と、言うわけで夕飯時。それとなく聞くとその口から出てきた言葉は

文月「言われたの 足柄さんに」

なにぃ 教える立場の奴が? なにを言った?

文月「あたしは娘だからパパと結婚できないって」

「ブーッ」飲んでいた味噌汁を荒潮の顔面にぶちまける。
あいつなんてことを…

文月「だから養子縁組(仮)をなしにしてほしいの」

「ブーッ」息を整えるため口に含んだ麦茶を今度は村雨にブッかける。
ちょちょちょ

結婚制度の話は言うなら荒潮と油断していたが…予想はしていた

他の鎮守府でも起こっていることだからだ

どういう改造か洗脳かわからないが提督に愛情を向ける子ばかりな艦娘たち(例外あり)
同居を始めたら結婚(ガチ)を意識しだす駆逐艦がいても不思議ではない

お隣の鎮守府なんて養子縁組の指定が如月と夕雲と時雨だったらしく
同居一週間で大変な修羅場に…じゃなくて

養子縁組(仮)は上からの命令だから解消されたら査定が
…じゃなくて

村雨「なしにしたらまた兵舎に戻るんだよ?」

村雨「そんなの村雨は寂しいよ 文月ちゃんも寂しいでしょ」

おっナイスフォロー

文月「やなものはやなのー!」

あ、だめだ理屈通用しないモード

文月「特別だから他の人がとっちゃだめなのー」

そう言って物は投げるしわめくし騒ぐし
ああ、こういうシチュエーションは反抗期までとっておきたかった
そしたら無言で抱きしめるって決めてたのに

文月「フミィ! フミィ! フミィ!」

荒潮「えーとね~ 養子縁組(仮)なら結婚はできるわよ~」

ピタッ

止まった

荒潮「(仮)は軍にだす申請だから 婚姻届けを受け取る市役所の決定を拘束なんて」

文月「…そっか」

文月「抱っこ~」ベタベタ

文月「あせっちゃってごめんね~」スリスリ

文月「わーい」ホッペチュッ

提督「なんでそんなこと知ってるの?」

荒潮「聞いたのよ」

提督「…どうして」

荒潮「うふふふふふふ」

>>70の続き
養子縁組(仮)で子供を迎えた長門ママと子育ての苦労話をする

長門のとこには誰が養子に来たか ↓ 

in鳳翔さん居酒屋

長門「んもー 聞いてくれ提督よ」

長門「あの後すぐ。全ての戦艦&空母に孤児の駆逐艦を養子縁組(仮)するか寄付をするか
   どちらかを選択するよう通達が」

長門「養子縁組(仮)に○をつけ。その下に熱望する と書いた」

『孤児に愛がある家庭を与える』
『人はただパンを与えていれば育つのではない』
『社会全体で恵まれない者を育てよう』

長門「その志には感銘を覚えたし、幼い駆逐艦達が親の愛を知らないのには心を痛めていた」

長門「だからあの子を迎える時も最大限の愛情を注いだつもりだったのに…」

長門「ちっとも懐いてくれない…」

そう言って生中(生搾りグレープジュース)のジョッキを置き、戦艦長門は泣き崩れる

長門「一か月も経つのに話しかければうっとおしそうな顔をする」

長門「料理を作っても食べないでインスタント食品ばかり」

長門「遊びに連れて行こうとしたら「ハァッ?」って言われた」

長門「どうしたら提督のように仲が良い家庭を構築することができる」

長門「連合艦隊旗艦の指揮能力を持ってしてもわからんぞ」

……事態はかなり深刻な状態を迎えている模様
まぁ相手も難易度高レベルだもんな

とりあえず慰めよう

提督「自分の場合は謎の提督補正あるから」

提督「いきなり小学校高学年くらいの娘迎えて懐かせるとか至難の業よ?」

長門「…陸奥はうまくやってるもん」

あの人器用そうだし、養子縁組(仮)したのが潮だし

提督「そもそも島風って前から協調性ない」

長門「うちの娘を悪く言うな!!」

提督「ごめんごめん えーと。ほらまだ一か月」

長門「陸奥はもう一緒に遊びに行ったり、着せ替え人形にしたり楽しくやってる」

長門「私は碌に口も聞いてもらえない」

提督「じゃほら。いい面も見よう」

提督「同居には応じてくれてるんだろ? 本当に嫌なら出て行くって」

長門「元の部屋は封鎖されたし、行く場所がないだけだ」

提督「家庭内暴力をふるうわけじゃないし」

長門「この長門に暴力?」

提督「あっちも戸惑ってるんだよ」

長門「普段と同じ。連装砲ちゃんとばかり会話している」

長門「私ももっと抱っこしたりナデナデしたりしたかったのだぞ」

……なんかイライラしてきた

提督「ねぇ。なんだと思ってんの? 養子縁組(仮)のこと」

長門「…駆逐艦が自分の子供になってくれる」

提督「そこからしておかしいよね? さっき『孤児に愛がある家庭を与える』に
   感銘を覚える と言ったよね?」

提督「なんでそれで 『着せ替え』とか『抱っこしたい』とかが第一に来るの?」

長門「え、ええと…」

提督「子育てって無償の愛よ? 金ばっかかかって反抗されて成人したらあっさり出てく。老後面倒みるかなんて不明」

提督「懐いてくれない? 人に懐かないのが個性と思えないならやめっちまえ!!」

長門「そこまで言うか!? …表出ろ!」

あれれれれ 

なんで慰めるつもりが一触即発の殴り合い前の感じに

こんなつもりじゃなかった っていうか長門と殴り合いしたら……死ぬ

やばい どうすれば… 

などと どこで土下座するか考えていると

鳳翔「落ち着いてくださいね」

鳳翔「まず提督。女性に対して言葉が過ぎます」

提督「…はい」

鳳翔「長門さんも図星の部分があるのだから頭に来たのでしょう?」

長門「……ああ」

鳳翔「でしたら2人ともごめんなさい して島風ちゃんと仲良くなる具体的なお話をしてください」

提督「すまなかった」

長門「こちらこそ 申し訳ない」

提督「島風は自分のところによく駆けっこのお誘いに来た 競争を仕掛けてみるのはどうだ」

長門「ああ、明日試してみる」

提督「……っていうか鳳翔さん 先生って呼んでいいですか?」

長門「なぜか素直になってしまうその声のトーンと態度 勉強させてくれ」

提督・長門「「あなたこそベストオブお母さんだ!」」

「私…まだ未婚の」

なぜか俯いてしまった鳳翔さんの様子を伺っていると

文月「ねぇ まだお話終わらないの~?」

荒潮「あらぁ~ ちょうどお酒も飲みきったいいタイミング」

村雨「はいお勘定。 もう門限でーす。帰るよ!」

娘たちが迎えに来た。

長門「勘定は私が払うよ。今日はいい話を聞かせてもらった」

そう言って羨ましそうにこちらを見る長門の目には普段の自信が戻ったような気がした。


翌日。島風と追いかけっこをして兵器庫に突っ込んだ彼女が
夕張と明石が嘔吐するレベルの損害を発生させるとは…

独身→3人の子持ちとなってしまい
提督が不満に思っていることは ↓

「奥さんもほしーなー」

文月「えっ」

荒潮「えっ」

村雨「えっ」

提督「あっ」

提督「……単に何気なく口から出ただけだからね。特に予定ないからね」

提督「ほら ご飯食べてる時に『お腹すいた』とかなぜか口に出ることあるじゃん」

提督「あんな感じ」

その場はそういった言い訳で収まったと思う

でもそれ以降

提督「イデッ」

提督「ギヒィ」

提督「アフン」

提督「グフッ」

自分が適齢期の女性(主に重巡以上)と会話していると文月と荒潮が攻撃してくるように…

足踏んだり、蹴られたりでアザと打撲だらけです

提督「うーん 痛いよ~ 痛いよ~」

村雨「はいはーい いい大人が泣きごと言わないのー」シップペター

村雨「今回のことはパパが悪い」

提督「前にも言ったけどパパ呼び止めてったら」

村雨「提督LOVE勢の娘の前で奥さんが欲しいなんて」

村雨「宣戦布告と言っても過言じゃないわねー」

文月も荒潮も独占欲が強い傾向がある 今後の教育課題だ

村雨「で、どうなの? お母さん候補とか なんなら村雨がお話聞いちゃうよ~」

提督「……ちょっといきなり娘が3人できたと思ってください」

村雨「えー そんな年じゃないってばー」

提督「いいから思って 例えば夕立・春雨・五月雨がいきなり娘になったとします」

提督「そのてんやわんやの時に男性からアプローチを受けたらどうする?」

村雨「相手の収入とお互いの相性を確認する」

提督「それはそうだけど」

提督「そんで娘3人の中で結婚を嫌がる子がいたら」

村雨「……なーるほど」

文月「あー こんなところにいたー」

荒潮「密会? あらあら。私の番はまだぁ?

提督「げ」

最近、目の届かない所に居るだけで責められる感がひどい


提督「というわけなので再婚は予定がありません」

村雨「じゃあ高雄さんとか愛宕さんが裸で迫ってきたら」

提督「んなもんありがたくいただきます」

うふふふふうっ あはははっ!

あっ

このあといっぱい戦争(一方的した)

荒潮を秘書艦にしてツンツンしてたらだんだん笑い声が怖くなってきた
これホラー映画の演技ではないのか

養子縁組(仮)の荒潮と提督が二人でお出かけ その場所は↓

提督「エスプレッソとキャ キャラメルマキマキアーテとアサイーボウルを2つください」

いかん
普段居酒屋と間宮しか行かないし
士官学校は男子校
こういうオサレなカフェは居心地が悪いというかアウェーというか初体験

アートギャラリー? なんでカフェの壁一面に絵が飾ってあるの

S? T? G? いかん記号の意味がわからん

ソロとドッピオ……だと?

「ラテアートのデザインは」 ラテアートって自動車の名前か?

荒潮「マキマキアーテ… うふふふふふふ」

提督「笑うな」

つ、疲れたぁ

どっか連れてけという荒潮の言うとおり
まず喫茶店に入ったらライフゲージ破壊寸前まで持ってかれた っていうかここどこだ

鎮守府に間宮以外飲食店があったのか

荒潮「神戸生まれのお洒落で華麗な艦娘限定 隠れ家的カフェよ~」

そう言われてみるとあそこで本を読んでいるのは伊8
飛鷹と神通がグリーンティを飲んでいる
瑞穂や瑞鶴・榛名と店員もどことなく洒落っ気が

おや入ってきたのは足柄加古衣笠……
「「「とりあえず生中で!」」」

熊野「航巡になれない重巡は立入禁止! 何度言ったらわかりますの!!」

経営者

荒潮「重巡ってなんで体育会系が多いのかしら~」

提督「ところで…」

提督「その『あーん』ってするのやめない?」

荒潮「え~ いいじゃないの~」

こちらをからかうような視線を向けてくる
荒潮には好かれているのはわかるが敬意が感じられない

こう小型の龍田とか陸奥を相手にしている感覚…
どこかしら下に思われているような…

提督「よし。いい機会だ。じっくりと話をしよう」

提督「具体的に言うとコーヒー1杯で600円も取られるショバ代分」

荒潮「スリーサイズが聞きたいの?」

提督「朝潮型幼児体型がそういうこと言わない」

荒潮「じゃあファーストキスの相手?」

提督「だから……なに? もう経験? ま、まだ早い」

いかん ペースが握れない

今からこんなでは反抗期が来たら叩きのめされてしまう
ましてや改二が来て朝潮レベルに育ったらえらいことに

えーと親娘の会話 親娘の会話 

提督「12.7cm連装砲★max と10cm連装高角砲どっち載せたい?」

ってちがーう

荒潮「……」

荒潮「あははははははははははははは お、お腹痛い…」

荒潮「ふふっ」

荒潮「そういうところ 好きよ」

はぁ

そのあとやたらご機嫌だったので手をつないで帰った 

3人に料理を教えましょう
メニューは  ↓

提督「文月はシチュー 村雨はお子様ランチ 荒潮はお味噌汁」

提督「では順番に教えるから」

文月「待って。あたしたちに作らせて」

村雨「練習した ちょっといいとこみせてあげる♪」

荒潮「お味噌汁が飲みたい? うふふそれって」

教えるつもりだったが任せてみるか?
娘の手料理。父にとっては最大の喜び

文月「あたしだって市販のルーを使えば結構できるんだから!」

そう思ったのは30分前 たまねぎを薄切り…というのはかなり難しかった
しかも……追い打ちをかけるように豚肉が焦げだす

まいったな~ 先に焼いたのが失敗だった
焦るんじゃない。市販のルーで作るだけなんだ。

ああ…情けない。じゃがいももニンジンも大きさがバラバラ。
切りなおす~? いやいやもう煮ださないと間に合わないよ~

きっとカレーみたいにルー入れて煮込んだらいい感じに…
ええい! 入れちゃえ!

村雨「お子様ランチっ……私の外見ではもう頼めない課題」

村雨「だが誰が作ってはいけないッつッた」

村雨「暁よ 君のいる場所は私はすでに6年以上前に通過しているっ!」

チキンライス ハンバーグ プリン エビフライ 唐翌揚げ フライドポテト

綺羅星のように輝く食材…! 冷凍食品を重ね合わせっ…!!

お子様ランチは 創造れるんだ!!!

ガリュン ガリュン ガリリリリリリ

チェーンソー……荒潮さん、どうして味噌汁にチェーンソーが

荒潮「うふふふふふふふふふー!」 豚の背骨を切り刻んでいく

そして中から出てたのは

間宮「脊髄!」

提督「知っているのか間宮さん!」

間宮「はい 日本ではなじみのない食材ですが韓国やフランスでは比較的ポピュラー」

間宮「ああ なんとそれをスッポンのスープに入れて」

間宮「そこに豚肉ととニンニクの芽を味噌で炒めたものを…入れたぁー!」

提督「こ、これを味噌汁と言い張る気かー!」

全部食べたら服がはじけ飛んだ。

提督「えーと まずシチューを作る時は具の大きさを揃えましょう」

文月「は~い」

提督「あと冷凍食品を使うのはいいけれどチキンライスくらい自分で炒めること」

村雨「フランべならオーケーよ」

提督「味噌汁は砂抜きしたあさりにダシ入り味噌使えばだれでもできる」

荒潮「仕方ないわね~」

ちゃんと教えておかないとお嫁にやる時に恥かくからね
そんなことを思いながら教え、作ったみそ汁はなんか普段よりしょっぱい味がした

お酒が回ってきたので一旦おしまい。
明日か明後日で終わりにしたいがオチが正直見えない。
なんかいい展開ないものか


フミィならそろそろ捨て猫か捨て犬か捨て多摩か捨てぽい拾ってくるところ?

候補か。島風エンド濃厚

『動物を拾ってきてしまった』

提督「だって?」

文月「うん」

別に鎮守府内でペットは禁止されていない。

実際にペット飼ってる子もいる 朧とか
ただ遠征などで世話ができないから飼わないケースが多いだけ

普段相手をいかに撃沈させるか、という情操教育には最低の環境だからこそ
ペットを飼わせて命の大切さを教えるのもいいだろう

だけど一度飼ったら最後まで面倒をみなくてはいけないこと
おもちゃと違うこと
責任を持たなければいけないこと

教えなければいけないことは山のようにある

提督「ちゃんと餌やりもトイレも世話をするな?」

文月「するよ~」

提督「ペットにかまけて遠征任務などをサボったりしないな?」

文月「その時は誰かに預ける」

提督「飽きたからと言って捨てないな?」

文月「絶対に捨てるなんてしない」

提督「食費は自分のおこずかいから出すな?」

文月「ええ~ …うん。毎日のおやつを我慢するよ~」

提督「よろしい ところで犬? 猫?」

文月「違うよ~ かわいーの」

イ級「イキュー」

文月「イ級の幼虫?かなー ちっちゃ~い」

提督「……なに食うんだ」

文月「え~とね~ 魚あげたら食べた」

提督「そっか~」

突然養子が義務化される世界だ 
この程度では驚かんぞこの程度では



荒潮「飼っていいかしら」つヲ級

それペットちゃう! 捕虜や!

『家庭内裁判part2』

荒潮「では検察官どうぞ~」

村雨「被告は同期提督との飲み会と称して合コンに行くという行為を犯しました」

村雨「証人前へ」

文月「フミィ! フミィ! フミィ!」

村雨「極刑を望む? おっしゃる通り死刑を求刑しまーす!!」

まってくれ違うんだ。本当にただの飲み会と聞いてたんだ。

村雨「ちなみに戦果はどうだったの?」

提督「えーとね。他の提督4人とね 『国家公務員です』と言ったら全ての女性が食いついてきてね」

村雨「ほうほう」

提督「『全員軍の制度で3人の子持ちです』と言ったら女性5人中4人が
   突然彼氏持ちだけど今日は無理に誘われた設定になった」

荒潮「独身女性としては当然の反応ね~」

提督「暁・清霜・時津風養子縁組(仮)提督は 『母親を作ってやりたいのに』と泣いていた」

村雨「残り一人は?」

提督「自分も×2で子供4人と告白」

そのあと、暁・清霜・時津風養子縁組(仮)提督とやけ酒を飲んだ
という話をしていたところ同情してくれたらしい。

判決は死刑の所を減免して私刑で済んだ

でも執行猶予中だったから青葉にはチクられた

翌日の一面は
『司令官 結婚相手急募!!』だったのは納得がいかない。

『義理の親族との付き合い 睦月型版』

そういえば正式に挨拶をしていなかったので

一応親類(仮)になっているのだし と全員揃ったタイミングで睦月型の部屋に行こう
と、文月に言ったところ首を横に振られた

提督「なんだ パパと一緒に居る所を仲間に見られたくないのか?」

一足早い反抗期!?

親離れできてない子供だと思われるのは嫌! ってころ自分にもあったなー

確か中1くらいから…

提督「成長したのね」

文月「そういう感じじゃないよ~」

あれ、違ったか

文月「自慢するようになるのが嫌なの」

文月「あたしだってお父さんとかお母さんがいる子羨ましかったもん」

……

いつの間に他人を気遣えるようになったんだろう

提督「やっぱり成長したのね」ナデナデ


文月「うぅ~ ナデナデしちゃや~ 子供扱いしないでよ」プンスカ

あ、成長の部分が嫌なとこにも出てた。

『ながもん家と合同で』

長門「ハイキングに行かないか?」

提督「いいよ」


それを気軽に受けてしまったこと…それが過ちだったのです

長門の言うハイキングを舐めていた
切り立った崖や急な斜面を登り、時には道なき道をロッククライミング……

これ山岳訓練や

文月は「疲れた~ おんぶ~」というが無理だ。おんぶして登れる行程ではない

荒潮は珍しく余裕がない
泣いたり笑ったりできなくされた訓練後の顔をしている。

村雨に至っては汗でメイクは全て流れ落ち、自慢の髪はボサボサ
写真を撮ろうとしたら夜叉のような眼で睨まれた

自分も足がガクガク。腕は痙攣しこのまま生きて帰れるかも定かではない

島風「おそーい はやくー」

長門「はっはっはっ まてまてー」

いつの間にか仲良くなってよかったけれど今はそんなことは問題ではない

いかに生きるかだ

最初のほうで幅5mはある深い谷があった時から嫌な予感はしていたんだ
あれデッドクリフでスタローンが跳んだやつや

村雨「それクリフハンガー…」
そうだった

当然渡れないから引き返すのかと思ったら

「大きい谷があるな」と言った直後。人間を掴んで谷の向こう側まで投げ飛ばすとか…
最初に文月が投げられた。次は村雨次荒潮で島風最後が自分。
163キロ出てた

おかげで長門が居ないと帰れない でも長門は引き返す気がない

荒潮「うふふふふ 天は我々を見放したわ~」

……雨が降ってきた

長門「よし そろそろ飯にするか。大潮から帽子は借りておいた」

長門は米を炊き始めた

提督「あの…長門…さん。日帰りのはずではなかったのですか」

長門「ははは そこに山があるからな」

島風「レトルトカレーあったまったよー」

長門「おい、まだ米を炊き始めたばかりだぞ」

長門「腹も膨れたし寝るか」

長門「ほらシュラフだ 3つしかないからな。私は島風と入る」

だから日帰りのはずでは… ん?

ちょっとまて 2人で寝袋1つとかどんだけ密着させる気だよ

文月村雨荒潮 誰と入れば…

一番無難なのは文月だろうが「また子供扱いして」と怒りそう

荒潮は……なりは小さいけど朝潮型きってのおませさん。密着するとなにをしでかすか

村雨はDカップだから論外

誰を選んでも角が立つ。ここは子供たちの自主判断に任せて……

と、思っていると文月と荒潮が同じシュラフに潜り込む

そうか村雨とか 持てよ…俺の理性

村雨「じゃ寒いと思うけど耐えてね」

えっ 
入れてくれないの?

村雨「2人も入るとか子ども同士じゃないと無理なんですけど~」

そらそうか

よく見ると長門も入りきらず島風に追い出されていた。

その日は地べたで眠った。
翌日、体のあちこちが痛い中の下山は本当に 本当に死を覚悟した。


『提督出張中』  >>22のため3人は料理ができない設定


鳳翔「というわけで私が皆さんのご飯をお作りすることになりました」

どうも私、航空母艦鳳翔です。

今週の提督は本土に出張で不在。
自分がいない間のことを…と頼まれたので本日は私が提督のお宅にお邪魔し、家事をすることになりました。

女の子3人も。それも大きい子もいるのに
まったくあの方も心配症ですね。いいお父様です。きっといい旦那さまにもなるので……コホン

まぁせっかくご用命を頂いたのですから。
3人にはお料理の教授でも致しましょう。

女の子ですもの。料理を作りだしたら手伝いに来るでしょうからその時に…

文月←ペットと遊んでる
村雨←化粧してる
荒潮←ペットで遊んでる

鳳翔「三人とも!! そこに正座なさい!!」

鳳翔「えーと、普段だと料理はどなたがされているのですか…?」

文月「パパ」

鳳翔「手伝ったりは…」

村雨「ネイルにひっかかかるんですよ~」

鳳翔「せめて食器を並べるとか」

荒潮←渾身のお嬢様顔

鳳翔「料理を覚える気は…」

「「「ない」」」

ええ 致し方ありませんね

やるときはやるのです

叱るときは叱るのです

キレる時はキレるのです

毎日毎日働いてる片親に 仕事が終わって疲れてる人間に

「夕飯まだー?」 「飯が手抜きじゃない?」 「これスーパーの総菜じゃん」

はぁ?

聞いてる暇があったら手伝えよ!!!!!!!!!

毎日3食作るのがどれだけ大変と思ってるんだよ!!!!!

許さない

提督「ただいま~ いやー。修羅場の提督の愚痴聞いてたら疲れたわー」

提督「いや、本土の会議なんて退屈でしょーがないね。ホント」

提督「ん? なんかいいにおいするけどどうしたの?」

3人「ワタシタチガ ツクリマシタ コレカラモ ガンバリマス」

提督「手料理!? 本当に!? しかもそこそこおいしい!!」

3人「ホーショー ホーショー ホショサンニナライマシタ」

提督「嬉しいなぁ」

提督「やっぱりあの人は最高のお母さんだよ」

3人「ケッコンスルナラ ホカノヒトニシテクダサイ」

『最近子供たちの様子がおかしいんだが』


文月「え~とね~ 間宮アイス2つ!!」

頼んだのは同じ味なのに

文月:ペロペロペロ ペロペロ

文月「一口もらっちゃった えへへ~」

両方舐めてから片方を渡してくる

荒潮「こしょこしょ~」

膝枕で耳掃除をしてくれた。
その後、自分もしてほしいと言われたので

荒潮「別に汚いだなんて思わないわよ~」

綿棒を交換しようとしたら止められた

箸や爪切りでも同じようなことがあった。

どういうわけだか…
いや、理由はわかっているのだけれど

最近、文月も荒潮も自分と同じものを使いたがってくる傾向がある

所有権を主張してくる傾向がある

すこし不味いと思う

なんかこう 付き合い方変えた方がいいのかねぇ?

村雨「急に距離置いて刺激すると本当にそういうことになっちゃうよ」

村雨「父親的な距離感は持ってないと」

相談すると優しい目で注意された

女の子の心理や仕組みはよくわからないので一人年長のがいると頼りになる。

村雨「そのうち迫ってきたりしてね」

村雨「裸に提督シャツ着てにじり寄ってきたりして~♪」

提督「文月が前やってた」

村雨「…えっ」

提督「『このワンピースなんか変~?』って怪訝な顔でTシャツを」

村雨「まだ子供と思ってたらそんな技を…」

【3人の成績】

ゴツン

32点という落第スレスレの答案を持ち帰ってきたので村雨にゲンコツを一撃。

村雨「痛いんですけど~ 女の子叩くとかどういう~」

提督「失敗したら怒るのが親の仕事だ」

村雨「そこは 『失敗するのは子供の仕事だ。でも、嘘はつくな』じゃない?」

提督「うん。小学生までならお茶碗割っても窓ガラス割ってもコーヒーこぼしても、別にいい」

提督「テストで悪い点とったっていい」

提督「だが落第スレスレ程度に勉強を調整するような子は駄目だ」

提督「30点で合格という仕組みもどうかと思うがそれに甘えるな」

提督「あと小学生じゃないし」

村雨「ひど~い」

提督「次に荒潮は……22点?」

提督「お前頭良さそうな顔してなんだこれは……」

荒潮「小学生よ?」

提督「ぐぬぬ」

荒潮「再テスト……気が重いわぁ~」

提督「そう思うなら勉強して」

提督「最後は文月ー 44点」

提督「……一番優秀というのは想定外だがこれもまた酷いな」

文月「えー あたしクラスで真ん中よりいい点数だよ~」

提督「マジで?」

そんなに問題難しいのか? と思い確認するけれど
分数の掛け算割り算 あいかわず無駄にりんごを買ったり池を回る登場人物

年を考えても難しくはない…っていうかどちらかというと簡単

提督「これできなくてどうやって弾着計算してんの?」

3人「勘」

すげぇなおい

文月「だってあたしここに来るまで学校なんて行ったことないもん」

荒潮「まぁ駆逐艦の半分くらいはそんな感じね~」

提督「…今日から家でお勉強する時間を作ります」

下地がないとそりゃ駄目だ

村雨「下地? それなら詳しい」

誰も化粧の話はしていない

その次のテストでは村雨も文月も80点台を取った
荒潮は35点だった。

『ソイミート 3分クッキング』


鳳翔さんのおかげで全員料理を覚えてくれて大助かり
やっぱあの人理想のお母さん

娘の手料理とか親父の夢 おかげで食べすぎかも?

荒潮「はいどーぞ」

おお 今日はハンバーグ!!

お肉~

……ん? っておいしいけどなんか違う

荒潮「豆腐バーグ♪」

文月「おいしー」

村雨「へるしー」

まぁ美味しければなんでもいいけどね

提督「だけど肉! って気分だったから肩すかしされた気分」

荒潮「提督は最近少し太り気味だから~」

荒潮「大体3キロ増えたかしら 腹回りも2センチ増 体脂肪率も4%」

提督「数字が正確すぎて怖い!!」

荒潮「うふふ~ 同居しているのだもの 提督のことならなんだってわかるわよ~」

荒潮「顔を見れば何を考えているかもお見通し」

提督「こっちは荒潮がなに考えてるかまったく読めないんですが」

文月「パパはにぶちんね」

うるさい

村雨「ダメなパパでちゅねー」

だからお前はパパ言うな。世間が誤解する。


荒潮「私を一番分かってるのは提督だと思ってるから。頑張って~♪」

提督「…頑張れってなぁ。じゃ相互理解のためにそろそろお父さんと呼んでくれよ」

荒潮「あら 父親だなんて思っていないもの」

荒潮「男性として好きよ」





たっぷり5秒くらい息が止まった。

提督「え、え、ええ、ええと ほらお前は人の、家族の温もりが」

提督「経験できなかった父性に飢えているだけでそれと恋愛感情がごっちゃになってるのかも」

提督「第一あれだ 艦娘になる時に無条件で提督のことが好きになるようになんかされてるだけで」

提督「それは本当の気持ちではないし」

提督「まだ恋とか愛とかそういうのには早い もっとおちついてよく考えてから」


荒潮「確かに本当ではないのかもしれないけれど」

荒潮「色々と気持ちがごっちゃになってるかもしれないけど」

荒潮「でも好きよ」

真剣な顔をしていたので初めて気持ちが読めた気がした。

提督「今すぐに何か言うような問題じゃないと思う」

提督「……時間をくれないか」

荒潮「は~い 合法になるまでしっかり娘として育ててもらうわ~♪」

いかんいかんいかん こんな小さな子に言われたことで動揺してはいかん

いい年した大人がなにを照れているんだ

いかん いかんぞ。

『パパと呼ばないで』

提督「第一回 荒潮の気持ちをどうするか会議~」

村雨「イエーイ♪」

村雨「っていうか小学生 かつ義理の子に告白されてドギマギしてる男って…」

提督「みなまで言うな」

提督「あいつ体は子供なのになんか大人っぽいんだもん」

提督「罪悪感と同時に幸福感と満足感を感じた」

村雨「はーい 憲兵さーん」

提督「やめて」

村雨「でも文月と同じ年?だから合法になるまで5年くらい?」

村雨「あっちの気持ちもどうなるかわからないし、傷つけないようにじっくり考えて」

村雨「どこに着地しても大切にはしてあげて」

提督「だよなぁー 色々頑張らないと」

村雨「パパファイト!」

提督「だからパパと呼ぶなと」

村雨「ううん 村雨のじゃなくて…」

村雨「この子のパパ…」

そう言うと頬笑みを浮かべながらお腹を押さえる

提督「……え?」

村雨「三か月くらい前、ベロンベロンに酔っぱらって帰ってきた日」

村雨「覚えてないかもしれないけど」

村雨「激しかった」

ははは きみは いったい なにを いって えっ えっ えっえっええええらてったあghうぇlgはwwぺあ

村雨「せ・き・に・ん 取ってくれるよね」

そう言うとこちらにしなだれかかり その形のいい唇を寄せてくる。

村雨「前に鳳翔さんと結婚したい 母親を作ってもいいかもとか言ってたでしょ?」

村雨「それとおんなじ」

村雨「ほら 子供は3人のまま ただ 妻が増えるだけ ただ結婚したのと同じ」

村雨「大丈夫。文月ちゃんも荒潮ちゃんも村雨の子どもとしてかわいがブベッ」

弾丸のような文月のドロップキックは見事村雨の腹部を捉えた。

あーっと村雨くんふっとんだー じゃなくて

提督「こどこど子供が びょ、病院!」

文月「トイレ掃除あたしだもん! 汚物入れの中見てるもん! 嘘つき~!」

嘘かよ!!

提督「世の中にはついていい嘘と悪い嘘が! あー、心臓止まりかけた」

村雨「だって真珠湾ばりの先制攻撃見ちゃったら」

村雨「いきなりこう、ぼわって湧き上がって 感情を持て余しちゃって」

提督「お前そういう感じなかったじゃん! 相談に乗ってくれてたじゃん!」

村雨「女心は変わるんですぅー 秋の空なんですぅー」

文月「フミィ! 傍にいるのはあたしなの! とっちゃやー」

右腕に文月が力いっぱいしがみ付いてきた やめて艦娘の力でそんなやると 痛い痛い痛い

って村雨が反対側の左手を引っ張って ちぎれるちぎれるちぎれる

おっ、物音を聞いて荒潮が出てきた 「お願い助け…えっなんで足持つの」

荒潮「多くちぎりとった子が勝利ということで」

村雨「はいはーい」

文月「全力出しちゃってい~い?」

やめて冗談キツイ

こんなにぷにぷに柔らかい子達がこのパワー いったい軍はどのような技術で改造を……あっ

ギャアアアアアアアアアア

数秒で意識は途絶え

再び目を醒ました時。すでに3人のヤルタ会談は終了済み。
発言権は残っていなかった。

とりあえず5年間は父娘として生活。あとは流れでとのこと。

オ、オレともあろうものが家族を持ち…わ、悪くない気分だった…
居心地のいい家庭も好きになってきてしまっていたんだ

だから3人の言うことを拒むなんて絶対無理ということは理解していたが

ああああああ、やばい。これの決定を受け入れてしまったら軍令部になんて報告すればいいんだ。
いろいろなんて言えばいいんだ。

それから十年

結論から言うと養子縁組を義務化する制度は採択されなかった。

モデルケースとして(仮)が導入された艦娘部隊にて……娘と結婚してしまう提督が続出したからだ。

「このロリコン共め!!」

「軍の嫁要員確保策だったのか!!」

「うらやましい!!」

と批判殺到。倫理的にも大問題で計画は破綻。娘と結婚した不埒な提督の多くは辺境へと左遷された。

結局の戦災孤児対策は
『孤児用の施設運営』に用途を限った新税導入に落ち着いたらしい。

彼ら彼女らは安定した資金に後支えされた施設で育ち、高等程度までの教育を受けることが可能となった。

普通に考えたら対策としてそれが一番無難だよね。

最初からそうしておけば…

そしたら今頃こんなド田舎にいることも……

はぁ


おしまい

>>156-164の内容を消化して終了 
>>160とお弁当だけ入らなかった。

やっといてなんだがうさぎドロップ展開はやはり最後が
傑作なんだけど、できればあのまま嫁に出してほしかったなぁ…

傑作かあれ?
オカンと付き合えよ主人公 といつ見ても思う

>>223
わかる。
あれで母親を受け入れるかどうかとか、コウキと兄弟になっちゃうのとかの展開期待してた
そしたらポカーンとなったわ  1~4巻は超傑作

>>229
あれなんで りんとケコンに行ったんだろうなホント
作者か編集のどっちかがゴリ押ししない限りあぁはならんと思うんだが

そいや映画版もりんとくっついたんかね?
大吉の年齢27に下がってたけど

>>231
映画は子供編しかやってないと思った
見に行った人が酷評してたから見てないけど。

作者の他の漫画からすると作者かなぁ…

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