【ガルパン】ガチギレドッキリ作戦です! (399)

梓「はぁ、練習疲れた~」

あや「ねえねえ!帰りアイス食べにいかない?」

あゆみ「え~、最近甘いもの控えてるんだけど・・・」

優季「いいじゃんたまには~。さんせ~!」

桂利奈「あい~!」

桃「コラッ!真面目に洗車しろぉー!」


杏「なー小山」

柚子「はい?なんでしょう会長」

杏「かーしまを見てて思ったんだけどさ」

杏「普段キレないやつがキレたら、みんなどんな反応するのかなぁ」

柚子「・・・は、はい?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468675990

ガルパンのキャラをガチギレさせたらどうなるのかという妄想から出たSSです
元は某ダウン○ウンの浜○さんのガチギレドッキリです
少しスローペースぎみに更新していくのでよければお付き合いください

杏「ってことで、ドッキリを仕掛けるメンバーを決めよう」

桃「あ、あの。柚子ちゃ・・・いや、小山はメンバーには入らないですよね?」

柚子「一応企画する側だから、私は入らないよ」

桃「そ、そうか」ホッ

杏「まあまず西住ちゃんは確定かな~」

桃「うっ・・・西住がキレるところ・・・」

小山「では、ウサギさんチームはどうでしょう?」

桃「丸山じゃないか?普段まったく喋らないし、ギャップがあると思うが」

杏「じゃあ丸山ちゃんでけってーい」

桃「歴女チームは・・・」

杏「うーん、なかなか決まらないから歴女チームは無視でいいんじゃない?逆に仕掛けられるほうが面白そうだしね~」

小山「レオポンはどうしましょう?」

杏「ナカジマがリーダーだしナカジマで!」

西住みほ
丸山紗希
ナカジマ

一応この三人とあとは>>25まで大洗のメンバー限定で安価とりたいと思います
他校は大洗が終わったらにしようと思います
話の形出来てるとかいってこの三人しか出来てないってお前それおかしくねぇかよお前よぉ!

麻子

西住みほ
丸山紗希
ナカジマ
ぴよたん
パゾ美
近藤妙子
秋山優花里
麻子

これで大洗編書きたいと思います、またぼちぼち更新します!

柚子「一応メンバーは決まりましたね。後は誰を驚かすかですが・・・」

みほ「あ、あの・・・」

杏「ん?どったの西住ちゃん」

みほ「呼び出されていきなり驚かすとかそんな話されても・・・」

桃「いいから協力しろ!会長のためだ」

杏「実はねー西住ちゃんには・・・ガチギレ、してもらいたいんだよ」

みほ「・・・へっ?」


1.西住みほ
ターゲット:秋山優花里

杏「と、言うわけでやってまいりましたドッキリ企画。今回のターゲットは大洗の柴犬こと秋山優花里です」

柚子「会長、誰に向かって話してるんですか?」

杏「余興だよ、余興」

桃「今回は西住の部屋で企画を行うので前日にカメラを設置しておいた。私が」

杏「企画の内容は、西住ちゃん家に泊まりに行って、秋山ちゃんがボコの時計を落として、西住ちゃんがキレるという企画にしたよ」

柚子「なお時計には予め細工をしてます」

杏「それじゃ見てみようか」

優花里「お邪魔します西住殿!」

みほ「はいはーい、あがって優花里さん!」

優花里(まさか西住殿からお泊りのお誘いが来るなんて・・・感激ですぅ~!)ワシャワシャ

みほ「だ、大丈夫・・・?」

優花里「ハッ!は、はい!大丈夫です!」


杏「ここまでは予定通りだね~」

桃「ここからですね。よし、時計の話題を振るんだ西住!」


みほ(うう・・・ごめんね、優花里さん)

みほ(油塗ってるから気をつけて手に取って、と・・・)

みほ「ねえねえ!このボコの置き時計可愛いでしょ?この間仕送りで買っちゃったんだ!」

優花里「へえ!見せてください!」

優花里「あっ」ツルッ

ガシャン

優花里「」

優花里「あ、あの、いや、西住殿違うんです。いまのは時計がかなりヌルヌルしていて、あ、いや西住殿の手汗というわけではなくてその」

みほ「     」

優花里(うぎゃああああああああめっちゃ怒ってらっしゃいますううううう)

みほ「ねえ」

優花里「はっはひっ」ガタガタ

みほ「この時計・・・高かったんだ」

優花里「へっ」

みほ「高かったけどそれでもボコが好きだから買ったんだ。苦労したんだよ?仕送りのお金をコツコツ溜めて」

みほ「もう売ってない限定品だから急がなきゃダメだったんだよ?だから毎日晩御飯を少なめにして、やっと、やっと」

優花里「あ・・・あああ・・・」ガクガク

みほ「・・・けど」

優花里「え」

みほ「けど、仕方ないよね?壊れちゃったもんね?手を滑らせた優花里さんは悪くないもんねぇ?」

優花里「に、西住、どの」

みほ「ほら、優花里さん。立って?」

優花里「うう・・・グス、すみません・・・」

みほ「いいんだよ!」ガサゴソ

優花里「に、西住殿?何を探してらっしゃるんですか?」

みほ「え?えーと、金槌でしょ?包丁はここにあるから、釘に、裁縫針に・・・」ガチャガチャ

優花里「に、に、西住殿、一体」ガクガク

みほ「あ、包帯も忘れちゃダメだよね!あはは!」ガサゴソ

優花里「一体、その包丁を持って何を・・・いっいたっ!(お、押し倒された・・・)」


みほ「ん?だって優花里さん、ボコを”壊しちゃった”から」





みほ「優花里さんもボコにするの!」





優花里「」

杏「うわぁ・・・」

柚子「さ、さすがに止めにいきましょう。怖すぎます」

桃「」ガクブルガクブル


みほ「動かないでねー刺すから」

優花里「」ブワワッ

杏「はーい終了!そこまで!西住ちゃんストップ!もういいから!」

柚子「ド、ドッキリ大成功!」

みほ「あ、もういいんですか?疲れたー・・・」ハア

みほ「あっあっ、ごめんね優花里さん!大丈夫だった!?」

優花里「」

桃「気絶してるぞ」

杏「そりゃあんだけ怖かったらねえ。西住流恐るべし」

みほ「ゆ、優花里さん!優花里さーん!」

杏「いやーさすがにあんだけ怖いとは思わなかったよ。泣きそうだったもん」

柚子「桃ちゃんは泣いてたもんね?」

桃「う、うるさい!次だつぎーっ!」


2.丸山紗希

ターゲット:阪口桂利奈

柚子「よく丸山さんに話を通せましたね?」

杏「おやつ出したら話聞いてくれて、とりあえずうなずいてたくらいだけどまあ大丈夫でしょ」

桃「だ、大丈夫ですかそれ・・・」

柚子「ドッキリの内容は?」

桃「丸山が阪口と一緒にいるとき、蝶を見つけたら阪口にそれをアピールしまくれ、と言ってある」

杏「そこで阪口ちゃんがしつこい!だとかうるさい!って一喝したところに丸山ちゃんがキレる、という内容だよ」

柚子「・・・ちゃんとやってくれるのかなあ・・・?」

杏「お、来たねー」

柚子「ちゃんと指定どおりに待ち合わせを組んでてくれたみたいですね」

桃「上手くやってくれよ・・・」


桂利奈「おはよー!紗希ちゃん!」

紗希「・・・」

桂利奈「ねえねえ、今日は戦車道お休みの日なのにどうしたの?」

紗希「・・・」クイクイ

桂利奈「?」

紗希「ちょうちょ・・・」

桂利奈「ちょうちょはいいよーもー」


桂利奈「あれ、ここ戦車の倉庫だよー?」

紗希「・・・」クイクイ

桂利奈「こ、今度は何?」

紗希「ゴキブリ・・・」


アイーッ!!!


柚子「だ、大丈夫ですかね?」

杏「まあ、予定通りだね。あとは阪口ちゃんがどれだけ我慢強いかだなー」

桃「ゴ、ゴキブリ・・・!!」

劇場版で紗希にちゃん付けしてなかったので訂正しときます

紗希「・・・」クイクイ

桂利奈「・・・」

紗希「・・・」クイクイ

桂利奈「あいー!もういい加減にしてよ!私は紗希の暇つぶし相手じゃ・・・」

紗希「」バンッ!!!

桂利奈「あいっ」ビクッ


杏「すごい音したねーさすが装填手。あれ机にヒビ入ってんじゃない?」

桃「あわ、あわわ・・・」

柚子「なるほど、こういうキレ方で来たか」


桂利奈「え、何・・・?さ、紗希」

紗希「・・・」ズンズンズン

桂利奈「あいぃ!!こっちこないでえ!!」


杏「どんどん壁際に追いやられてるね」

柚子「恐怖でしかありませんね」

桃「ひ・・・ひいい・・・」

桂利奈「あ、あいい・・・」ガクガク

紗希「・・・」


杏「完全に逃げ場を失ったね」

柚子「チェックメイトですね」

桃「あがが・・・あひ・・・」


桂利奈「紗希、ご、ごめん。もう、あんなこといわないから・・・」

紗希「・・・」

桂利奈「紗希・・・?」

シュッ

バアァンッ!!

桂利奈「」

紗希「・・・許さない」


杏「壁ドン決まったね」

柚子「さすがにされたくはありませんね、あんなの」

桃「も、もういいだろ!早く行きましょう会長!」

桂利奈「」

紗希「・・・」

杏「はーいそこまでー、丸山ちゃんお疲れー」

柚子「せーの・・・ドッキリ、大成功です!」

桃「・・・あれ、死んでないか?」

桂利奈「」

紗希「・・・」ナデナデ

桂利奈「あいっ、さ、紗希?」

紗希「・・・ごめんね」

桂利奈「さ・・・さきぃー!」ブワワッ


杏「ドッキリも終わって二人の仲も深まって、大成功だったね!」

柚子「私たち、いま悪人にしか見えないんですけど・・・」

とりあえず今日はここまで
次回には大洗終わらせて他校へ行きたい・・・

今帰ってきました(半ギレ)
今日はちゃんと進めるので許してください!

3.ナカジマ

ターゲット:ホシノ

杏「意外な方面から出たねー」

柚子「普段は温厚そうだし、あまり怒るところを想像できないのですが・・・」

桃「静かに!来たぞ・・・」

自動車部 車庫内

ホシノ「おーいナカジマーどこだー」

ホシノ「やれやれ、呼び出しておいて不在とは・・・うん?」

ホシノ「お、セルシオの整備終わってたのか。ちょっと乗ってみるかな」ガチャ

ホシノ「ん?キーがつけっぱだな・・・どれ、吹かしてみるか」ブロロロ

バシュン!!プシュー

ホシノ「え゛っ゛」

ホシノ「エ・・・エンジントラブルか?」カチカチ

ホシノ「つ、つかない!」ガーン

ホシノ「ま、まずいぞ、ナカジマにバレたら」ガチャ バタン

ホシノ「うん?誰が乗って」

ナカジマ「」ニコニコ

ホシノ「」

ナカジマ「何してたの?ホシノ。まだ整備終わってないんだけど」

ホシノ「いっいや、シートが心地いいなーーって」ダラダラ

ナカジマ「エンジンつけてたのに?」

ホシノ「」

ナカジマ「困るなー、結構前から整備してもうちょっとで完成だったんだけどなー。また1からやり直しかー」

ホシノ「う、ご、ごめ」

ナカジマ「私セルシオ好きなんだよねー大学対抗戦決まる前にもこれ乗ってたじゃん?あのときからもう2ヶ月かー早いねー!」

ホシノ「う」

ナカジマ「2ヶ月コツコツと整備してこの子をさらに速さの高みへと誘ってあげたかったんだけどなあ」

ナカジマ「それで?どうしてくれるの?この子、つかなくなっちゃったよ?自動車部ならこの重さ分かるよね?」

ナカジマ「ほら、前に回ってエンジン見てよ。まあ意味ないと思うけど、ちゃんと責任とってくれるんだよね?」

ホシノ「あ、あの」

ナカジマ「何?言い訳するの?ひどいなあ。確かに待ち合わせに遅れちゃった私も悪いとおもうよ?けどそこに漬け込んで責任を逃れようとするんだー」

ホシノ「そんなこと」

ナカジマ「いいからさぁ早く見てきてよ!ほら」

ホシノ「ご、ごめ」

ナカジマ「何?もしかして見に行くのが無駄だと思ってるからやらないの?最低だね」


杏「マシンガントークで切れてきたね」

桃「あの気の強いホシノが・・・」

ホシノ「う、うう。ごめん、見てくるから」グスッ

ナカジマ「泣いて同情誘おうとしても無駄だから」

ホシノ「うう・・・」バタン

ホシノ「こ、壊れてるんだろうなあ」ガチャ


『ドッキリ大成功!』


ホシノ「」

杏「はーいお疲れー」

柚子「ドッキリ大成功ー!」

ホシノ「へ?へ?」

桃「ドッキリだ。ほら、ナカジマ出てきていいぞ」

ナカジマ「いやーやっと終わったー。疲れちゃったよもう」

杏「お疲れさまー」

ホシノ「え、エンジンは」

ナカジマ「ああ。使えない奴と入れ替えてたんだー」

ホシノ「」

桃「さて・・・」

柚子「私たちはそろそろ行くので、あの。ど、どうか無事で」

ナカジマ「え?」クルッ

ホシノ「」

ナカジマ「ほ、ホシノー?そのスパナは何かなー?」ダラダラ

杏「退散!」ダッ


ウギャー

4.ぴよたん

ターゲット:ねこにゃー ももがー

杏「これも、また・・・」

桃「いや、しかしこいつらは恐ろしい怪力ですから。けど性格的に・・・なあ・・・」

柚子「と、とりあえず見てみましょうか!」


ねこにゃー「今日はぴよたんはどうしたの?」

ももがー「今日は自分の家でやるらしいよ!」


杏「普段から集まってゲームしてるんだねー」

柚子「前は顔すら知らない関係だったらしいですけどね」


ねこにゃー「」ポチポチ

ももがー「」ポチポチ

桃「すごい集中力だな」

柚子「会話をチャットでしてますね・・・」

杏「隣にいるのにねー」

ねこにゃー「あっ」

ももがー「あっー・・・」

杏「ん?どったのあれ?」

桃「どうやら猫田のミスで負けたらしいですね」

ねこにゃー「」カタカタ

ねこにゃー『ごめん!ミスっちゃった!』

ももがー『切り替えてこう!』


ぴよたん『は?』

ぴよたん『いまの、かなり初歩的なミスだよね?』

ねこにゃー『つ、ついあせって』

ぴよたん『いまの、勝ったら称号ももらえたし武器ももらえたのに!』

ももがー『ちょっと、言いすぎだよ!』

ねこにゃー『ごめんにゃー・・・』


ぴよたん『許さない、今から行くから』


ももがー「え?」

ねこにゃー「ど、どういうことにゃ」

ももがー「さ、さすがに冗談・・・」

ガンッ

ねこにゃー「!?」

ねこにゃー「ななななんにゃ!?」

ももがー「玄関からナリ!」

ガンッ ガンッ

ねこにゃー「の、のぞいてみるにゃ・・・」ソーッ

ぴよたん「」

ねこにゃー「」

ももがー「うぎゃあああっ!ぴ、ぴ、ぴよたん!」

ぴよたん「よくも・・・よくも・・・私の称号を・・・」

ねこにゃー「」

杏「はーいストップストップ!」ガチャ

ももがー「か、会長!」

ぴよたん「いつからそこに!」

柚子「え?」

桃「ドッキリの企画は話しておいたでしょ?」

ぴよたん「あ、すっかり忘れて・・・」

杏「じゃ、じゃあ、ドッキリ忘れて本気でキレてた?」

ぴよたん「つ、ついうっかり」

ねこにゃー「」

ももがー「あわわわ・・・」ガクブル

杏「・・・帰るか」

桃「ですね」

5.パゾ美

ターゲット:そど子

杏「これもまた・・・」

桃「一応、今回は金春がグレたまま、という設定で行くぞ」

柚子「生徒会の意外な一面だったよねえ」

そど子「パゾ美ー!どこ!?」

パゾ美「ふーっ・・・」

そど子「居た!ちょっと、いつまでグレてんの!?」


杏「ココアシガレット加えてるよ」

桃「なりきってるな・・・」


パゾ美「はぁー・・・何?」

そど子「何って・・・あなたね!もう廃校は免れて、やっといまから生徒の規律を正さなきゃいけないって時に・・・」

パゾ美「うっせえよっ!!!」

そど子「」

そど子「パゾ美ー!どこ!?」

パゾ美「ふーっ・・・」

そど子「居た!ちょっと、いつまでグレてんの!?」


杏「ココアシガレット加えてるよ」

桃「なりきってるな・・・」


パゾ美「はぁー・・・何?」

そど子「何って・・・あなたね!もう廃校は免れて、やっといまから生徒の規律を正さなきゃいけないって時に・・・」

パゾ美「うっせえよっ!!!」

そど子「」

パゾ美「いちいち正義ぶりやがってよぉッあんま”チョーシくれ”てっと”バラ肉”にするぞぉ!!」

そど子「」


杏「うーわ怖い」

柚子「てかあれって特攻の・・・」

桃「」ガクブル


そど子「お、落ち着いてパゾ美!な、なにかおかしいわよ?」

パゾ美「あんたの本性しってっからよぉいちいち外面作らなくてもいいんだよっ!」

そど子「そ、そんなこと」


杏「ほっとくとどこまでも言うねありゃ」

柚子「と、止めましょう!」


杏「はーいドッキリ大成功!」

柚子「ほら、もうそこまでにして!」

パゾ美「呼びもしねーのにジャストなタイミングだ・・・」

桃「やめろというに」

そど子「う・・・うぇえええん」ボロボロ

パゾ美「はっ・・・ご、ごめんそど子、冗談だから」オロオロ

パゾ美「ちょっと、会長たちも・・・ってあれ?」

パゾ美「い・・・いないい!」


杏「ふーなんとか逃げてきたね」

桃「これで金春まで終わりましたね。あともう少しです会長」

柚子「う、うう・・・もうやだ・・・」

今日はここまで

6.秋山優花里 

ターゲット:あんこうチーム

優花里「えぇ・・・わたしもやるんですかぁ・・・」

桃「会長命令だ。やれ」

杏「まあまあ、見てみたいじゃん?演技でも秋山ちゃんがキレるところ」

柚子「それじゃあ計画通りによろしくね」

優花里「はあい・・・」


みほ「それでは、パンツァー・フォー!」

ブロロロロ

杏「行ったね」

桃「車内にはカメラを仕掛けてあります、会長」

みほ「次!」

華「」クイッ

ドォン!

みほ「優花里さん!?装填早く!」

優花里「は、はい」ガコン


杏「今回の計画はズバり!逆ギレだね」

柚子「普段から体を駆使している秋山さんに気づかないみんなが、疲れで装填速度を緩めてしまったところを逆ギレする設定です」

杏「今回は練習が終わるまでは止めに行くことが出来ないから、秋山ちゃんに粘っててもらうしかないね」

桃「早速行動に出たぞ!」

優花里「はあ、はあ・・・」ガコン

沙織「華、敵戦車来てるよ!」

華「分かってます!けど・・・」

優花里「そ、装填終わりました・・・」

みほ「優花里さん、大丈夫?今日はいつもと比べて装填が遅いよ?」

沙織「ゆかりん!練習だからって気を抜いちゃダメだよ!」

麻子「私だって眠いががんばってるんだぞ・・・」

華「優花里さん、次お願いします!早く!」


優花里「」カチン

優花里「」シュッガコン!

華「えっ?も、もう?」クイッ

ドォン!

優花里「」シュッガコン!

華「ゆ、優花里さん」

沙織「ゆかりん、装填早くなったのはいいけど・・・」

麻子「怒ってるのか?」

優花里「いいえ!!!足手まといなわたし自信に腹が立つだけです!!!」シュッガコン!

優花里「どうせ!みんな!普段から!」ガンッ

優花里「わたしが!どれだけ!装填の練習をしたのにも関わらず!」ガンッガンッ

優花里「装填速度が遅れて!足手まといになって!!!」ガンガンガンッ

優花里「申し訳ありませんでした!!!」シュッガコン!

沙織「」 華「」 麻子「」 みほ「」

みほ「ゆ、優花里さん、いまは敵戦車も見えないし装填しなくても」

優花里「いいえ!いつわたしが出遅れてみなさんに迷惑を掛けるか分かりませんから」

沙織「ゆ、ゆかりん・・・?」

麻子「今日の秋山さんはおかしいぞ、何があった」

華「落ち着いてください優花里さん!」

優花里「わたしは落ち着いてますよ」

みほ「けど、普段はこんな様子じゃ・・・」

優花里「いつもこんな感じです!!」


杏「キレてるというか吹っ切れてる感じだね」

柚子「それでも普段の彼女からは創造できませんね」


沙織「ご、ごめん、謝るから」

優花里「何を謝るんですか?悪いのはわたしです!」シュッガコン!

みほ「優花里さん!」

優花里「!」

みほ「ごめんね、普段から優花里さんが一人で練習してることも知ってる。けど、ついみんな優花里さんに甘えちゃったの。ごめんなさい!」

優花里「え、え・・・?」

沙織「ごめんね、ゆかりん・・・」

華「申し訳ありませんでした。ですから、いつもの優花里さんに・・・」


杏「勝手に良い空気になっちゃったよ」

桃「やはり、秋山では力不足だったか・・・」

柚子「良い話になったのにどうして素直に二人は喜べないんですか!?」

杏「いやーお疲れちゃん!」

桃「それではドッキリだいせ・・・」

優花里「待ってください!!」

桃「」ビクッ

杏「どうしたの秋山ちゃん?」

優花里「そ、その・・・ドッキリとバラしてほしくなくて・・・」

柚子「・・・」

杏「・・・ま、秋山ちゃんがそれでいいならいっか!」

優花里「あ、ありがとうございます!」


杏「うーんちょっと見ごたえがなかったよねー」

柚子「台無しです会長」

携帯から 今日はここまでです!ごめんなさい明日は休みなので昼から書きまくります!

カバさんチーム…あっ

また今日も書き込めなかったクソザコナメクジなので、先に他校の安価取ろうと思います…センセンシャル
一応リボンの武者は読んではいるので安価対象に含めます!マジノ戦は読んでませんリトルアーミー2も読んでませんごめんなさい
なおターゲットも安価で取りたいとおもうのでキレる対象とターゲットの2人を10個ぐらいまで早い者勝ちで取りたいと思います!

麻子はこれから書く予定なので除外でお願いします…

修正締め切ります!

7.冷泉麻子

ターゲット:そど子

桃「いよいよ最後だな」

柚子「そうだね!(あと私が残ってるけど、黙っておかなきゃ)」

麻子「この間秋山さんの様子がおかしかったのはこのせいか・・・」

杏「まあまあ、引き受けてくれるよね?」

麻子「めんどくさいしねむい・・・わたしに何もメリットが」

杏「単位」ボソッ

麻子「仕方ない、何をすればいい?」

桃「早いな・・・」

柚子「えっとね冷泉さん、ごにょごにょ・・・」


そど子「ちょっと!冷泉さん!また遅刻ぎりぎりよ!」

麻子「うるさいなぁ・・・間に合ったんだからいいだろ・・・」

そど子「そういう問題じゃないの!普段からの心構えが・・・」ガミガミ


杏「早速だねえ」

桃「もはや日常茶飯事ですね」


そど子「聞いてるの!?冷泉さん!」

麻子「・・・チッ」

そど子「!?い、いまあなた・・・」

麻子「これでもなんとか遅刻しないようにがんばってるんだ。現に、危なかったことはあったけど戦車道を始めてからは遅刻なんてそうそうなかったろう?(みんなに引きづられて来たこともあったが)」

そど子「そ、それでも!」

麻子「そど子はただ私にとやかく言いたいだけなんだろ?」

そど子「ち、ちが」

麻子「もういい。そっちがその気なら私もそういう態度を取らせてもらう」スタスタスタ

桃「今日の練習はここまで!各自解散!」

麻子「これからが私の時間だ・・・」

沙織「もー、早く寝ないとまた遅刻しちゃうよ?」

麻子「大丈夫だ。最近は早めに寝てる。3時とか」

沙織「ぜんぜん早くないじゃない!起こしに行くのはわたしなんだよ~!?」

そど子「ちょっと、冷泉さん!」

麻子「・・・」

そど子「そんな時間に寝たら、遅刻するに決まってるでしょ?なにも進歩してないじゃない!」

麻子「・・・」

沙織「・・・(ごめんね、そど子さん。会長から事情を聞いちゃった以上・・・)」

そど子「ちょ、冷泉さん・・・?」

麻子「・・・」スタスタスタ


杏「なーるほど、冷泉ちゃんらしいキレ方だね」

柚子「無視は心にキますよねえ」

翌日

麻子「・・・」スタスタ

そど子「あっ冷泉さっ・・・」

麻子「・・・」スタスタスタ

そど子「ちょっと!話を聞いて・・・」ガシッ

麻子「」ブンッ

そど子「きゃっ!」

麻子「・・・」スタスタスタ

そど子「う、うう」


桃「今日の練習はここま(r」

そど子「ね、ねえ冷泉さん」

麻子「・・・」

そど子「・・・もう!いいの!?あなたがそういう態度取るんならわたしだって!!」

麻子「・・・」

そど子「わたしだって・・・わたし・・・」

麻子「・・・」

そど子「・・・うぇええん!」

麻子「!?」

そど子「うえええん!!」ボロボロ

杏「まずいねありゃ」

柚子「は、は~い!ドッキリ大成功~!」

桃「ほら、泣き止め!」

そど子「ど、ドッキリ・・・?」グス

麻子「そういうわけなんだ。すまない」

そど子「じゃあ私を無視してたのは」

麻子「怒る演技をしていただけだ。だ、だから泣き止んでくれ」

そど子「・・・」

杏「さて・・・じゃっ私たちもう行くから!」ダッ

柚子「どうか無事で」ダッ

麻子「え?あ、ちょっ」ガシッ

そど子「」ゴゴゴゴゴ

麻子「」

杏「いやぁ~これで全員終わったね!」

桃「結局歴女チームを挟むことが出来ず申し訳ない」

柚子「では、これにて大洗編終了となります!」

杏「おつかれちゃーん。私たちの評価だだ下がりな気もするけどね!」

柚子「お疲れ様でした!桃ちゃんもお疲れ様!」

桃「むっ・・・だから桃ちゃんと呼ぶなといっているだろう!大体お前はいつも・・・」


柚子「なんで?」

桃「えっ」ビクッ

柚子「桃ちゃんってさ」

柚子「いつも私にだけ当たりが強いよね」

桃「か、会長、これもドッキリですk・・・っていない!」オロオロ

柚子「私がいままで強く当たられたこと気にしてないと思ったの?」

桃「いや、そ、そんなことは、というか傷つけるつもりなんて」

柚子「桃ちゃんってさあ!」ガンッ

桃「」ビクゥッ

柚子「自分勝手だよね?自分を変えるためだかなんだか知らないけど」

桃「ゆ、ゆずちゃ」

柚子「私だけじゃなくてみんなそう思ってると思うよ?話は長いしすぐ怒るし、都合の悪いことがあったら怒鳴り散らすし」

桃「」

柚子「正直・・・迷惑なんだy

杏「はいストーップ!」

柚子「で?もう桃ちゃんって呼んだらいけないんだっけ。河嶋さん」

桃「う、うええゆずちゃん、ちがう」

柚子「何がちがうのっ!?」バンッ

杏「ストーップストップ!おーい聞いてる?」

柚子「この際はっきり言わせてもらうけど・・・」

桃「う、うわあああああああん!ゆずちゃああああああああああん!」


杏「ダメだこりゃ。企画に便乗して本当にマジ切れしてるや」


~大洗編 完~

8.アンチョビ

ターゲット:ダージリン

ペパロニ「姉さーん、なんか手紙届いてますよ。大洗から」

アンチョビ「え?なになに・・・」

杏『ガチギレドッキリ作戦』

アンチョビ「タイトルからして読みたくないんだが・・・」

ペパロニ「まあまあ、見てみましょうよ!案外面白いかもしれないッスよ!」


ダージリン「大洗の角谷さんからの企画で、アンツィオでパーティを開くらしいので来て見たわ」

オレンジペコ「ダージリンさま、わたしは少し秋山さんのところへ行ってきますね!」

ダージリン「あら、どうしたの?」

オレンジペコ「同じ装填手として参考にしたいこともあるので!」

ダージリン「そう、せっかくの機会よ。楽しんでらっしゃいな」

オレンジペコ「ありがとうございます!(すみません、ダージリン様)」ダッ

ダージリン「あら?あそこに居るのはアンチョビさん・・・」

ダージリン「挨拶をしに行きましょう!」

ワイワイ

ダージリン「妙に騒がしいですわね」

ペパロニ「なにぃーっ!そ、その話・・・本当ッスかぁ!?」

みほ「え、ええ・・・」

カルパッチョ「信じられない・・・う、うう・・・たかちゃぁん!」ダキッ

カエサル「なんでそこで私が出てくるんだ。いや、それにしてもひどい話だな・・・」

ワイワイ

ダージリン「何の話でしょう?」ワクワク

ペパロニ「まさか・・・信じられないッスよ・・・あのグロリアーナの隊長が、私たちを心底見下していたなんて!」

ダージリン「」

カルパッチョ「西住さんの話を信用するなら、そういうことになりますね・・・」

ダージリン「ちょちょちょちょ、ちょっと待って下さらない??」ダラダラ

みほ「あっ・・・」

ペパロニ「・・・」

カルパッチョ「・・・」

カエサル「グロリアーナの・・・」

ダージリン「い、い、1から説明していただきたいのだけど?風評被害ですわ!みほさん!」

みほ「えええ・・・わたし・・・?」

ダージリン「当たり前ですわ!一体何の証拠があってそんなことを」

みほ「だってダージリンさん・・・」


みほ「強者と認めたときは紅茶の葉を送ってくれますよね?」

ダージリン「」

ペパロニ「やっぱり、か・・・」

カルパッチョ「・・・あっ!ドゥ、ドゥーチェ!」

アンチョビ「おーいここにいたのか!料理も出来上がったし、始めないか?」

みほ「い、いいですね!」

ダージリン「あ、あの、お待ちになって」

アンチョビ「・・・」スタスタ

ダージリン「アンチョビさん!お待ちに!」

アンチョビ「見損なったよ」ボソッ

アンチョビ「対抗戦のときも・・・ただの囮としか思ってなかったんだな」

ダージリン「」

アンチョビ「さあ!パーッとやるぞぉ!」

ワーッ

ドゥーチェ!ドゥーチェ!

ダージリン(まずいまずいまずいまずいですわ・・・)

ダージリン(強者と認めてないわけがないですけど・・・わ、忘れてたなんて)

アンチョビ「お待ち!アンチョビ特製海の幸ピザだ!」

優花里「わぁ~おいしそうです!」

オレンジペコ「香りがたまりませんね!」

アンチョビ「みんな席に座ったか~!配るぞ~」カタン カタン

ローズヒップ「もう待ちきれませんわ~!」

アッサム「ローズヒップ!」

ローズヒップ「」シュン

ダージリン(あ、私の隣のローズヒップに置かれましたわ、いよいよですわね)ワクワク

アンチョビ「よーしいきわたったな!それじゃあグラスを持ってくれ!」

ダージリン「」

アンチョビ「乾杯!!」

カンパーイ

ダージリン「あ、あの」

アンチョビ「どうだ!上手いだろう!まだ料理は出るから、食べきっても腹が張ったとは言わせんぞぉ!」

ダージリン「わ、私の分は」

アンチョビ「は?」

ダージリン「えっ」

アンチョビ「格下の料理なんか食って楽しいのか?お前」

ダージリン「いや、その」

アンチョビ「帰れよ。おとなしく帰るならこれ以上追求しないから」

ダージリン「あ、アンチョビさ」

パシィン!!

ダージリン「」

アンチョビ「痛いだろうなあ、私の鞭で・・・たたかれたらなぁっ!!」バシーン

ダージリン「」

アンチョビ「うっとおしいんだよっ!」

ダージリン「」

アンチョビ(し、しまった、キレる演技だとは言えやりすぎたか・・・?)

アンチョビ「ふ、ふん・・・さっさと帰れよ」


ダージリン「う・・・」ポロポロ


全員「!?」

アンチョビ「えっ」

ダージリン「ちがうんですのぉぉ!!私・・・ただ忘れていただけなんですぅぅ!!」ボロボロ

全員「」

ダージリン「あんざいさんのこと・・・べつにみくだしたりなんかぁ」エグッエグッ

アンチョビ「えっ」

ダージリン「なんでわたしをいじめるんですのぉぉ!!!」ウワァーン

杏「はいはーいドッキリ大成功!」

ダージリン「ひぐっ・・・えぐっ・・・え?」

杏「いやー名演技だったねチョビ子、怖かったよー」

アンチョビ「チョビ子っていうな!いや、違う!だ、ダージリン、すまない!」

ダージリン「」

オレンジペコ(ダージリン様が泣くなんて・・・)

アッサム(ごめんなさいダージリン・・・)カシャカシャカシャ

ダージリン「」カァァァァ

ダージリン「・・・おふざけにも・・・ほどがあるんではなくって・・・?」ヘタ


杏「それじゃ次行ってみよう」

柚子「やめませんか、そろそろ・・・」

杏「まあまあ・・・っていうかそれより、かーしまは?」

柚子「あれから登校拒否になっちゃって・・・」

9.愛里寿

ターゲット:千代

杏「うーん・・・」

柚子「どうかしましたか?」

杏「アンケート用紙でキレる人決めてたんだけどさー」

柚子「いつのまに・・・」

杏「愛里寿ちゃんのとこはねー連絡手段がないから・・・」

柚子「監視が出来ませんね」

杏「ま、私たちは次の人の準備に取り掛かろうか」

柚子「見てみたかったなあ」


愛里寿「お母様」パタパタ

千代「あら、どうしたの愛里寿」

愛里寿「ボコミュージアムのボコショーの人員増加の件なのですが・・・」

千代「あっ」

愛里寿「お母様、私が先月の試合で勝てば増加してくれるとの約束でした!」

千代「そそそそそっそうね、もちろん手配してるわ」ダラダラ

愛里寿「・・・今日、みほさんと行ってたんです」

千代「」ギク

愛里寿「お母様・・・約束を、破ったんですね・・・」

千代「ち、違うの!単に忘れていただけで!」

愛里寿「ボコは毎日毎日休みも無くボコボコにされてるのに・・・ひどいよ!」ダッ

千代「あっ!愛里寿!」


千代「ど、どうしようかしら、部屋に閉じこもってしまったわ・・・折角の夏休みで家に帰ってきてるのに、このままじゃダメね。謝りにいかなくちゃ」


千代「あ、愛里寿~・・・」コソコソ

ボムッ

千代「?」

ボムッ ボムッ ボムッ

千代「何かしら、この音」

「~てやーる・・・~ぜ~」

千代「歌声・・・?除いてみましょう」

愛里寿『いーやっなあいつをボコボコに~』ボムッ ボムッ

千代「!?」

愛里寿『けーんかはうーるもの どーうどーうとー』ドスッ ドスッ

千代(あ・・・愛里寿が歌いながらボコを殴ってる・・・)

千代(と、止めなきゃ・・・)

愛里寿『・・・』

千代(あら?とまっt・・・)

愛里寿『』ブンッ

バァンッ!←ドアにボコ人形が叩きつけられる音

千代(ひいいっ!)ビクッ

愛里寿『ごめんね、ボコ・・・』

千代「?」

愛里寿『ボコ、もうちょっと少ない人手でがんばらなきゃいけないけど・・・』

ドムッ

愛里寿『それが、ボコだから・・・仕方ないよね・・・?お母様のせいにしちゃだめだもんね・・・』

愛里寿『ボコはこうやって・・・』ドスンッ

愛里寿『ボコボコにされるのが・・・運命だもんね・・・』


千代「もしもし?ボコミュージアムのショーの人員の話なんだけど」

10.アウンさん

ターゲット:ダージリン

杏「おーお疲れ小山」

柚子「はい、かってきましたよ。タナカ」

杏「んー竪琴といやあこれだよねえ」ヌリヌリ

優花里「あ、来たみたいですよ。オレンジペコ殿」

オレンジペコ「こんにちは、皆さん」

杏「おー、ダージリンはつれてきてくれた?」

オレンジペコ「ばっちりです!あとはアウンさん達の準備さえよければ」

杏「いいの?自分のとこの隊長をみんなしてグルになって売っちゃって」

オレンジペコ「たまには余興も必要ですから」ハハハ


杏(ま、そのうち標的になるのは・・・)

ダージリン「さて、タナカはどこにあるのでしょう。全くオレンジペコったら・・・」

ザワザワ

ダージリン「・・・何か、いやな予感がしますわね」

「えーほんと?!」

「ほんとよ!だって、私聞いたんですもん!アンツィオのペパロニさんたちから・・・」


「ダージリンさんは、紅茶の葉を渡さない限り相手を見下し蔑んでいるんですって!」


「ひどい!いくら弱小高校でも・・・」

「仕方ないわよ・・・けど、何とかあの人達のお陰でアンツィオにも善戦出来たのに・・・」


ダージリン「」ダラダラダラ

ダージリン(待って、たしかに私は紅茶の葉を竪琴には渡してはないわ。発展途上でいまが楽しみなところですもの)

ダージリン(だからと言って私はそんなひどいこと思ってはいないのに!)

「聞いた話によると、あの人に格付けされてしまえば最後・・・一生格言の刑とか、あのうざったらしいお嬢様言葉で罵ってくるんですって!」

ダージリン「」

アウンさん「おーいこんなところで固まって何してる?そろそろ練習始めるわよー」

「あっ!隊長!実は聖グロの隊長の・・・」

アウンさん「・・・うん、噂には聞いてる。けど、ひるんじゃダメ!あの人達にそう教わったじゃない!」

「たいちょお~!」

ダージリン(帰りましょう今ならまだバレてないはず)

「お客さーん!タナカはいかがですか!」

ダージリン「えっ!タナカはどこですの!」フリムキ

「」「」「」「」

アウンさん「」

「うわあああ!ダージリンだあ!」

アウンさん「・・・何しに来たんですか」

ダージリン「あ、あの、聞いて、私は」

アウンさん「何しに来たんですかぁっ!!」

ダージリン「」

アウンさん「罵りに来たんですか・・・?助っ人チームと一緒じゃないとアンツィオの小隊にだって誰にだって勝てない私達を!」ブルブル

ダージリン「ち、ちが」

アウンさん「あなたの評判はよーく聞いています・・・け、けど」ブルブル

アウンさん「私は、教わったんです・・・あの人たちに!」


杏「すごい演技力だね」

柚子「元が楽観的かつ気弱な性格らしいですから」

アウンさん「あなたがそんな人だとは思わなかったけど、私達だって引けません」

「隊長、これ」スッ

ダージリン(あ、あれは・・・タナカ?)

アウンさん「」スッ

ブンッ

ダージリン「」

ベチャッ


杏「うーーわ・・・」

柚子「キレる演技にしてもやりすぎでは・・・また泣きそうですよこれ」

アウンさん「か、帰ってください!」

「帰れ帰れ!」ワーワー


ダージリン「・・・ヒグッ」

ダージリン「もう・・・いいです・・・」フラフラ

アウンさん「や、やりすぎた気がする・・・」ボソボソ

「さすがに謝ったほうがいいんじゃないですか?」ボソボソ


ダージリン「もう・・・戦車道なんて・・・」グスッ

杏「ダージリン」

ダージリン「!?」フリムキ

 _______
│ドッキリ大成功│
│_______│
    ┃
    ┃
    ┃


ダージリン「」

杏「ごめんね☆」

アウンさん「ご、ごめんなさい・・・」

柚子「会長、まだ帰ってこないねー桃ちゃん」

桃「そっ・・・そうだ、いや、そうですね、柚子ちゃ、ん」

杏「たっだいまー」

柚子「会長!もうダージリンさんは大丈夫なんですか?」

杏「うん、病院で目を覚ましたよ。極度のストレスと疲労が原因だってさ」

柚子「何がいけなかったんでしょうね?」

杏「うーんわからん」

桃「もう・・・いやだ・・・」

11.ダージリン

ターゲット:オレンジペコ

ダージリン「・・・」

杏「ねえ、頼むよー。謝ってるじゃーん」

ダージリン「・・・それで、次はどんな屈辱を受ければいいんですの?」

杏「逆。今度はねー・・・ダージリンに気持ちよくなって貰うよ」

ダージリン「何ですって・・・?」


ダージリン「なるほど・・・それはなかなか面白そうですわね」

杏「ね、だから機嫌直してよ」

ダージリン「いいでしょう・・・この怒りと恨み・・・全てオレンジペコにぶつけてあげますわ!」


オレンジペコ「寒気が・・・」ブルッ

オレンジペコ「お待たせしました、ダージリン様」

ダージリン「・・・」

オレンジペコ「ダージリン様・・・?」

ダージリン「・・・ローズヒップと、角谷さんから聞いたわ」

オレンジペコ「え」

ダージリン「あなたが・・・日頃私に対して陰口をしていることと、この間のドッキリ・・・二つともあなたは関与していたそうね?」

オレンジペコ「ま・・・待ってください!確かにドッキリに関してはわたしも参加していましたが・・・か、陰口なんて!」

ダージリン「ローズヒップ」

ローズヒップ「はいですわ!」タタ

ダージリン「話してあげて、この子が言ってたことを全て」

オレンジペコ『ふぅー』

ローズヒップ『あら、オレンジペコさん!どうかしましたの?元気がないですわよ!』

オレンジペコ『ローズヒップさんの元気が有り余ってるだけだと思いますよ・・・いや、けど疲れてないって言っちゃえば嘘になっちゃいますね』

ローズヒップ『?何かありましたの?』

オレンジペコ『今日、ダージリン様が格言を新しく覚えてきたらしくて・・・それに対応するためにわたしも勉強し直していた所です』

ローズヒップ『?そのかくげん?オレンジペコさんも覚える必要はありまして?』

オレンジペコ『すぐ拗ねるんですよ、ダージリン様。いつかあの人の隣に立つと分かる日が来ます』

ローズヒップ『・・・??まあ、要するに大変ですのね!』

オレンジペコ『あの人の隣で居られるのは多分わたしだけだと思いますから』アハハ


ローズヒップ「って言ってましたわ!」

ダージリン「ありがとう、下がって良いわ」

ローズヒップ「分かりましたわ!」タタタ


オレンジペコ「・・・」ダラダラ

オレンジペコ「い・・・いや、あれは陰口というか・・・わたしなりの忠誠心を模した言葉というか」

ダージリン「だからドッキリにも加わったんでしょう?私が憎いから」

オレンジペコ「ち、違います!聞いてくださいダージリン様!」

ダージリン「そこまでして私の隣に居て貰わなくてもいいのよ、オレンジペコ」

ダージリン「それとも・・・こっちから突き放されたい?」

オレンジペコ「ま・・・待ってください!ダージリン様!」

ダージリン「・・・」ガチャ

オレンジペコ「ど、どうしよう・・・本気で怒ってるダージリン様なんて、初めて・・・」オロオロ

ダージリン「・・・」

オレンジペコ「あ、あの、ダージリン様」

ダージリン「・・・」

オレンジペコ「そ、そうだ!紅茶をお持ちしますね!」

ガチャッ

ローズヒップ「ダージリン様ーっ!お紅茶をお持ちしましたわ!」

ダージリン「あら、ありがとうローズヒップ。・・・うん、上出来ね。しっかり教えた通りに出来てるじゃない。偉いわ、ローズヒップ」

ローズヒップ「えへへぇ~」デレデレ

オレンジペコ「」

オレンジペコ(ど、どうしよう・・・こんなに怒ってるなんて)

オレンジペコ(確かに言ってしまったものは仕方ないけど・・・けど、本当はダージリン様と・・・)

ダージリン「下がって良いわ、ローズヒップ」

ローズヒップ「了解ですの!」タタタ

ダージリン「こら、走らないの」

オレンジペコ「・・・」

ダージリン「・・・あら?まだいたの?気付かなかったわ」

オレンジペコ「だ、ダージリン様」

ダージリン「何?私はいまから紅茶を飲むところなの」

オレンジペコ「もう一度・・・もう一度、ダージリン様の格言が聞きたいんです!」

ダージリン「!」

オレンジペコ「お願いします・・・本当に申し訳ありませんでした・・・!」

ダージリン「オレンジペコ・・・」ジーン


杏「」チョイチョイ

ダージリン(角谷さん?窓の外で何を)

ダージリン(・・・え?張り紙?)


杏「 まだ  ゆるすな 」


ダージリン「・・・」フゥー

オレンジペコ「だ、ダージリン様?」

ダージリン(ごめんね、オレンジペコ。こうなったら日ごろのストレスも含め全部あなたにぶつけるとするわ)

ダージリン「こんな格言を知ってる・・・?」

オレンジペコ「!!」


ダージリン「信頼関係の無いところでの批判は、相手の怒りを生み出すだけ」


オレンジペコ「か・・・加藤諦三、さん?」

ダージリン「分かる?私に怒りがわいている以上、貴方に対して信頼を気付けてないのよ?」

オレンジペコ「え」

ダージリン「実際せいせいしてるんでしょう?貴方も私に対して怒りを感じてるんですし」

ダージリン「失せなさい」

オレンジペコ「・・・グスッ」

ダージリン(しまった・・・やりすぎたかしら、いやけど私は二回も泣かされてるしちょうどいいくらいよね)

オレンジペコ「失礼、します・・・いままでありがとうございました」


ダージリン「んんん?」

杏「よいしょっと」ガチャ

ダージリン「もうよいのではなくて?さすがの私も心が痛いわ」

杏「それどころじゃない。彼女何しでかすか分からないよ」

ダージリン「え」


オレンジペコ「んしょ、んしょ・・・」

オレンジペコ「・・・よし」

オレンジペコ「・・・ありがとうございました、皆さん。そして・・・ダージリン様」ブワッ

アッサム「~♪」

ゴトゴト

アッサム「?何かしら、物音がしたわ」

ガチャ

アッサム「失礼するw・・・ちょちょちょちょ、オレンジペコ!?」

オレンジペコ「あ・・・アッサム、様」

アッサム「何してるの、貴方!今すぐその縄から手を離しなさい!」

オレンジペコ「止めないでください、もうわたしは・・・」

ダージリン「オレンジペコーっ!」ズザーッ

オレンジペコ「!」グイッ

アッサム「あっ・・・!」

ダージリン「はぁっ・・・はぁっ・・・間に合った・・・わね・・・」

オレンジペコ「は、離してください!もうわたしは・・・って・・・どうして大洗の会長さんがここに?」

杏「ん?何でだと思う?」

アッサム「ま、まさか・・・ダージリン、あなた・・・」

ダージリン「・・・ごめんなさい」


杏「ドッキリ大成功」


オレンジペコ「う・・・・うぇえええん」

ダージリン「ペコぉぉっ!ごめんなさい、泣かないで!」

杏「ってことで全部ダージリンのやりすぎってことで収まったよ」

柚子「会長に責任は問われなかったんですか?自殺未遂ってかなり大事だと思いますが・・・」

杏「んー?押し付けられる前に逃げてきた」

柚子「なるほど!さすが会長ですね!」

桃「・・・」

柚子「ねぇ」

桃「ひっ」

柚子「なんで黙ってるの?会長ががんばって私たちのために動いてくれてるのに」

桃「あっ・・・ありがとうございます、会長」

杏「いーってことよ」


桃「死にたい」

12.ペパロニ

ターゲット:カルパッチョ

杏「てことで、またまたやって来たよアンツィオ」

優花里「まあ、カエサル殿は分かりますが・・・」

みほ「どうしてわたしや優花里さんまで・・・?」

カエサル「なんで私は分かるんだ、おい!」

杏「まーまー、それより協力してくれるよね?みんな。それと、チョビ子にペパロニちゃん」

アンチョビ「うう・・・分かったよ・・・」

ペパロニ「うーねえさーん・・・」

優花里「なにか弱みでも握られてるんでしょうか?」ボソボソ

みほ「分からないけど・・・各校の隊長を動かせる力をなぜか会長は持ってるみたい」ボソボソ

杏「何か言った?」

優花里「いえ何も」

杏「まあいいや、じゃあ定位置について!」

カエサル「ひなちゃ・・・カルパッチョ!」

カルパッチョ「あ!たかちゃん!もー二人きりのときはいつものように呼び合おうよー」

カエサル「ふ、二人きりというわけではないが・・・ほら、あそこにもアンチョビさんや西住さんたちが」

カルパッチョ「大丈夫大丈夫!みんな話してるし!」

優花里(丸聞こえですが一応会話してるフリしましょう・・・)

みほ(レズ・・・って怖いんだね、お姉ちゃん・・・)

アンチョビ(カルパッチョ・・・お前・・・)

カルパッチョ「そうだ!たかちゃんの好きな料理を作ってあげる!何がいい?あ、イタリア料理限定ね」

カエサル「本当か?じゃあ・・・」


ペパロニ「おい」

カルパッチョ「えっ」

ペパロニ「やっと・・・やっと見つけたッスよ」

カルパッチョ「ど、どうしたのペパロニ・・・」

ペパロニ「あの大洗戦から・・・妙に食材の減りが早いって気になってたんだ」

カルパッチョ「」ギクリ

ペパロニ「カルパッチョだったんスね・・・?」


優花里「アンツィオ戦以降ちょくちょくカエサル殿の姿が見えなくなったり、お弁当が豪華なイタリア料理のお弁当になってると思ったら・・・」ボソボソ

アンチョビ「確かにちょくちょく、というか週1で来てたような・・・」ボソボソ

みほ「さすがに気づきましょうよ・・・」ボソボソ

ペパロニ「なあカルパッチョ、まだP40の修理は終わってないんスよ?みんなおやつの量を減らしてがんばってるんだ」

カルパッチョ「う、うう・・・」

ペパロニ「それなのにカルパッチョはみんなのがんばりを裏切って敵校の奴に弁当作ったりしてるんスか?」

カルパッチョ「た、たかちゃ・・・いない!?」

ペパロニ「なあ、どうなんスか?」

カルパッチョ「た、確かに食材をくすねてたことは事実だけど、裏切ってなんて言い方・・・」

ペパロニ「まだ分かんねーのかっ!!」バン

カルパッチョ「っ」

ペパロニ「みんなもそうだが、特に言うとすれば姉さんだ。カルパッチョは姉さんのがんばりを間近で見てたから分かるッスよね?」

カルパッチョ「ドゥ、ドゥーチェ」

ペパロニ「それなのに・・・まだカルパッチョは裏切ってねーなんてこと言えるんスか!?」

カルパッチョ「う・・・」

ペパロニ「そこはまず、ごめんなさいじゃねーのかよっ!!」バンッ

カルパッチョ「・・・う、ご、ごめんなさいぃ・・・」


優花里(普通にお母さん・・・いや、アネさん的な怖さがあります)

みほ(怖い・・・)

アンチョビ「」アワワワ


カルパッチョ「ごめんなさいっ、ドゥーチェ、みんな、ペパロニ、ごめんなさぃい・・・」ヘタ

ペパロニ「・・・どうして相談してくれなかったんスか?」

カルパッチョ「え?」

ペパロニ「カルパッチョの親友のためなら、きっとみんなノリもいいし優しいし、いい奴らばっかだから分かってくれたはずッスよ」

ペパロニ「アンツィオ流にも反してないし」

カルパッチョ「ペ、ペパロニ・・・」グスッ

ペパロニ「次からは」

カルパッチョ「え」

ペパロニ「みんなと相談して、みんながいいって言ってくれたら・・・」

ペパロニ「たかちゃん?だけじゃない。きっと大洗のみんなにも弁当ぐらい作れるッスよ!」

ペパロニ「それがアンツィオなんだ!!」

カルパッチョ「ペパロ「ペパロニィーーーーっ!」

ペパロニ「ちょ、姉さん!?いつからそこに、って重い重い!抱きつかないでくださいよ!」

アンチョビ「ペパロニぃ、お前、立派になったなぁ・・・」グスグス

カルパッチョ「ドゥ、ドゥーチェ」

アンチョビ「カルパッチョ」

カルパッチョ「はい・・・」ショボン

アンチョビ「お前のことが正しかったとは言えない。だが、悪かったともいえないはずだ」

カルパッチョ「え?」

アンチョビ「次からは、食材をくすねたりせずに私たちに相談してくれよ?私はお前らの・・・ドゥーチェなんだからな!」

カルパッチョ「う、うう・・・ドゥーチェェ!ペパロニィ!!」ダキッ

ペパロニ「姉さん・・・」ジーン ダキッ

アンチョビ「よしよし、泣くな。てかペパロニはなんで泣いてる」


優花里「普通に良い話で終わりましたね」ジーン

みほ「ペパロニさん、完全に途中からドッキリのことを忘れて本気で怒ってたしアンチョビさんもいま現在進行形で忘れてるけど、これはこれでいいよね」ウルウル

杏「はあ・・・」

優花里「会長殿?どうかされたんですか?こんなに微笑ましい光景なのに、ため息なんて」

杏「ん?いや・・・私としてはもっとドッキリらしくキレてほしかったんだけどなあ」

杏「秋山ちゃんのときにしても、ペパロニちゃんのときにしても・・・妙に面白さにかけるなあ、と」

杏「まあ、たまにはこういう微笑ましいのもいいかもね。秋山ちゃんのときみたいに。かーえろ」スタスタ


優花里「私、会長という人間が恐ろしく感じてきました、西住殿」

みほ「・・・そろそろ、何か考えたほうが良いかもね。優花里さん」

優花里「?はい」

みほ「ちょっと、協力してほしいことがあるんだけど・・・」

13.ミカ

ターゲット:アキ

杏「ほら、早くチョビ子」

アンチョビ「何で私まで継続高校まで付いて行かなきゃならないんだ!お前のところの生徒会の役員はどうした!」

杏「二人ともしばらく休むんだってさ。・・・なーに企んでるか知らないけど私はそう甘くはないからねー」

アンチョビ「?・・・とにかく、ミカはどこだ?」キョロキョロ

ミカ「」ポロローン

アンチョビ「っ!?いつからそこに!」

ミカ「君たちが来てからずっとだよ。風が教えてくれたのさ」ポロローン

杏「探す手間が省けて助かるよ。ちょっと耳を貸してくれないかな?」

ミカ「?」

杏「」ゴニョゴニョ

ミカ「・・・ずいぶんと面白い内容だが・・・拒否権はあるのかい?流石に私もそんなことはしたくないな。人生にとって意味が・・・」

杏「拒否、するの?」

ミカ「っ・・・敵わないね。分かったよ」スタスタ

アンチョビ「・・・お前、何者なんだ」

杏「さあね?おっ、アキちゃんが来たよ」

アキ「ミカー!どこー!?」キョロキョロ

アキ「んもー全く!授業サボってどこいったんだろ?」

杏「やーアキちゃん」

アキ「?えっ!?お、大洗の・・・会長さん、でしたっけ?どうしてここに?」

杏「実は私も探してるんだよねー。ほら、あそこにカンテレあるじゃん?あれ、ミカちゃんのだよねー」

アキ「あ、ほんとだ」

杏「カンテレあるってことは戻ってくると思うけど・・・いいこと思いついちゃった」

アキ「え?なんですか?」

杏「あのカンテレ、隠したらどうなるんだろうね?」

アキ「・・・は?」

杏「ま、いいや。別の場所探してこよーっと」スタスタ

アキ「・・・カンテレを・・・隠す・・・」

アキ(ちょっとだけ・・・見てみたいな。ふふ、慌ててるミカなんて初めてみるかも?)

アキ(私のロッカーに隠しておこう)コソコソ


ミカ「・・・」

アキ「あ!いた!んもーミカ!授業サボってどこいってたの!」

ミカ「そんなことはどうでもいい」

アキ「え?」

ミカ「ここに・・・ここに置いてあったカンテレを知らないかい?あれは・・・大切なものなんだ。盗まれたりしたら・・・」

アキ「ああ、それなら・・・」

ミカ「知ってるのかっ!」ガッ

アキ「あ・・・いや、分かんない・・・」

ミカ「くっ・・・まずい、まずいぞ・・・きっと今頃どこかの質屋へ・・・」オロオロ

アキ(あ・・・なんかやばい・・・)ゾクゾク

ミッコ「よーし今日の練習終わりー。帰って良いぞーてか早く帰れー」

「ミッコさん、隊長どうかしたんですか?」

「今日様子が変ですよ」

ミッコ「あー・・・大事なカンテレを盗まれたんだと」


ミカ「・・・」

アキ「ミ、ミカ・・・大丈夫だって!きっと見つかるよ!」

ミカ「・・・あのカンテレは、昔貰ったものでね。私の人生で大事なもののひとつなんだ」

ミカ「盗んだ人を、許すことは出来ない・・・」ギリッ

アキ(ど、どうしようぅ・・・今更隠したのは私だなんていえないよ・・・)

ミッコ「とりあえずロッカールームで早く着替え済ませない?汗がやばい」ダラダラ

ミッコ「ぬわー疲れたー」ヌギヌギ

ミッコ「ん?アキは着替えないの?」

アキ「あ、あはは・・・私はちょっと休憩してからでいいよ」

アキ(いまロッカーを開けたらカンテレが入ってるのバレちゃうし・・・今日、こっそりもとの場所に戻しておこう)

ミッコ「えー暑苦しいし早く着替えなよー」

アキ「あ、いや・・・」

ミッコ「?アキのロッカー・・・結構ぎゅうぎゅうじゃない?ほら、扉も半開きだし」

ミカ「・・・!」

アキ「あ、さ、触らないで!」

ミッコ「何々?何入れちゃってんのよー」ガチャ


ミッコ「」

アキ「」

ミカ「・・・」

ミッコ「じゃ、私は荷物持って帰るから・・・」

アキ「あ、ミッコ!」

アキ(や、やばいよ・・・謝らなきゃ)

アキ「ご、ごめ・・・」


ミカ「ごめん、とはまた面白いことを言うね。アキ・・・」スタスタ

ミカ「ただ、偶々アキのロッカーの中に私のカンテレが隠されていた。それだけのことだろ?」

アキ「え・・・」

ミカ「もしかすると犯人はただの愉快犯で、偶々アキのロッカーに隠したのかもしれないな」

アキ「あの、その」

ミカ「ねえアキ。私はそう思いたいんだよ。私は・・・」


ミカ「アキに対して私の怒りを見せたくない」

アキ「ひっ・・・」ゾッ

ミカ「・・・やっぱり、アキ、なんだね。こんなことをする奴じゃあないと思ってたけど・・・間違ってたみたいだ」

アキ「ち、違うの」

ミカ「ねえ、何が目的だったんだい・・・?私の慌てる姿を見ること?それともそのカンテレを質に出すこと?」

アキ「ミ、ミカのカンテレを質に出すなんて、そんなこと!」

ミカ「前者は否定しないんだね。よほど悪趣味と見えるね」

アキ「ち、ちがうの・・・」

ミカ「何が違うのかな?普段から私に対して叱ってくれるのは、私は友達だから・・・とそう誤解していたよ。本当にすまない」

アキ「う、うう」

ミカ「戦車道のために嫌々私に付き合ってただけか・・・。悲しいよ、本当に」

アキ「ちがう・・・ちがうのミカ!聞い・・・」


ミカ「な に が 違 う の ?」


アキ「ひぃっ・・・」

アキ(た、立てない・・・足が、すくんで・・・)

ミカ「そうやって、言い訳がましいことを言えば許してもらえると思ったのかい?」

アキ「あ、ああ・・・ちがう・・・」

ミカ「だーかーらー・・・」


ミカ「何 が 違 う か 言 っ て み な よ」


アキ「ひ・・・あ・・・」


杏「こっわ。西住ちゃんに匹敵・・・いや、それ以上の怖さかもね」

アンチョビ「あわわ・・・あ、あいつ、特に怒鳴ってるわけでもないのに何であんなに、こう、威圧感というか・・・恐怖というか・・・」

杏「いよいよラストスパートだね」

アキ「う、うぇえん」ポロポロ

ミカ「おいおい、泣いたらいいってもんじゃないと思うな」

アキ「ひぐっ、ひぐっ、だって・・・」

ミカ「だっても何も、悪いのはアキだろ?私の苦しむ顔が見たいからってあんなことまでしてさ。とにかく、泣くのをやめなよ。耳障りだ」

アキ「う、うわぁぁあん!」ポロポロ

ミカ「おい」

アキ「っ!?」ビクッ

ミカ「よかった、泣き止んでくれたね?いまので泣き止まなかったらどうしようかと思ったよ。あれ以上は手加減が出来なくなる」

アキ「・・・ごめんなさい・・・」

ミカ「ん?別に謝らなくてもいいよ。許す気はないしね」

アキ「ごめんなさい・・・」

ミカ「アキは私の信頼を見事に裏切ってくれたんだ。悲しいね。所詮、友情なんてものは人生には・・・」

アキ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

ミカ「・・・」

ミカ(やれやれ、そろそろ出てきても良い頃合じゃないのかい会長さん。こんな胸糞悪いことさせてさ)


アンチョビ「おい、そろそろ・・・」

杏「えーもうちょっと見たいよー」

アンチョビ「ダメだ!あれ以上責めると彼女、欝にでもなりかねんぞ!」

杏「私に意見するんだ」

アンチョビ「っ!」

杏「・・・ま、可哀想だしこの変にしとくかな」

杏「・・・ん?」


ミカ「ごめん、アキ」ダキッ

アキ「!」

ミカ「ちょっと、イタズラが過ぎちゃったね。イタズラされちゃったからやり返そうと思ったけど・・・度が過ぎたみたいだ」

アキ「み、みか、わたしは、うらぎってなんて」

ミカ「分かってる。分かってるさ。この愚かな私を許してくれ。アキは私の人生に必要なんだ」

アキ「わ、わたしも、ごめんなさい、みかの、みかのたいせつなかんてれを」

ミカ「ああ、いいんだ。いいんだよ・・・」ギュッ


ミカ(これ以上続けるとアキが壊れてしまう。悪いけど・・・ここまでにさせてもらうよ)

ミカ(悪趣味なのは私でもアキでもない。貴方だ)ギロッ


杏「ふーん・・・屈する気はないってわけね」

アンチョビ「あれ?おい、いいのかあれ」

杏「いいさ。それよりもここにいることが時間の無駄になってきたね。かえろっか?」

アンチョビ「???あ、ああ・・・」


プルルル・・・

アキ「あ・・・ミカ電話鳴ってる」

ミカ「みたいだね」ガサゴソ

ミカ「・・・西住さん・・・?」

14.近藤妙子

ターゲット:磯辺典子

杏「久しぶりの大洗だね」

アンチョビ「私まで連れてこられるのか」

杏「さーて、計画の内はもう近藤ちゃんに伝えてあるからね。後は上手くやってくれるかな?」

アンチョビ「ん、来たぞ。えーっと・・・磯部典子さんだっけか?」

杏「そーそー、よく覚えてたねーチョビ子」

アンチョビ「チョビ子いうな!」

典子「はー今日も練習疲れたー」コキコキ

典子「最近は西住さんたちが欠席してるし、少し張りがなくなったというか・・・」

典子「ええい!余計なことを考えちゃダメだ!こんじょ・・・ん?」

典子「ロッカーの前にバレーボールがある・・・」ヒョイ

典子「えーっと・・・”近藤妙子”」

典子「なーんだ、妙子のか!あいつのだったらちょっと使っても大丈夫かな・・・」

典子「せーのっ」

典子「はっ!」バァンッ!!


典子「」

典子(~~~~っ!!耳がキーンってするし手がいたい・・・い、いや、それよりも!妙子のボール割っちゃった・・・)

典子「だ、誰も見てないよね・・・?」キョロキョロ

妙子「キャプテーン!」

典子「ゲェッ妙子!」

妙子「?どうかしたんですか?」

典子「い、いや、なんでもないよ?」

妙子「あれ、ここにあったバレーボール知りませんか?」

典子「・・・」

妙子「キャプテン?」

典子(うう・・・隠し事はよくないよな・・・)

典子「ごめん、妙子・・・」

妙子「?」

典子「割っちゃった」

妙子「・・・は?」

典子「いや、トスしようとしたら、パーンって」

妙子「うそ、ですよね?」

典子「床に散らばってんのその残骸」

妙子「」

典子「ご・・・ごめん妙子・・・」

妙子「」ヘタ

典子「え゛っ」


妙子「うわぁぁぁん!!」

典子「」

妙子「ひぐっひぐっ・・・うわぁぁああん!!」ボロボロ

典子「妙子!ごめん!ほんっとごめん!」

妙子「わだっわだしのっわだしのぼーるぅ・・・」

妙子「ううぅ~・・・・」


妙子「・・・なんで?」


典子「えっ」

妙子「なんで割っちゃうんですがぁぁぁぁ!!」ポカポカ

典子「いたっいたい!いたい!」


杏「泣きながら怒ってる・・・」

アンチョビ「うわぁ・・・これは、なんというか・・・いままでにないパターンだな」

杏「駄々っ子みたいだね」

妙子「このっ!このっ!」ポカポカ

典子「痛い!痛いからやめて!ごめん!」

妙子「なんでぇええええ!!!」


杏「あ・・・おーい・・・ドッキリ・・・」

アンチョビ「どうした。もっと大きな声出せよ」

杏「いや、あれ、本気で泣いてたら止めにくいなって・・・」

アンチョビ「どっちみち泣き止ませなきゃ行けないんだ。ほら行くぞ!」


典子「うう~やめて・・・悪かったから・・・」

妙子「ひっく・・・ひっく・・・ぐすっ」

杏「はーいそこまで」

典子「か、会長!?どうしてここに!」

杏「ドッキリ大成功!」


妙子「あ、もういいんですか」

杏「えっ」

妙子「いやー疲れたー・・・怒る演技なんてするものじゃないですね」アハハ

アンチョビ「えっ」

妙子「あ、キャプテン。ボールは弁償して貰わなくて結構ですよ。ボールに割れる細工したの私たちですから」

典子「えっ」

妙子「それじゃあ、私西住先輩に呼ばれてるので・・・失礼します」ペコリ スタスタ


典子・アンチョビ「」

杏「・・・あの子・・・なかなか闇が・・・」

更新出来なくてすみません…明日は休みなのでエリカまほ編とありすバミューダ編一気に終わらせようと思います
もう少しお付き合いください!

15.逸見エリカ

ターゲット:西住まほ

エリカ「何よそれ、そんなの私にやれっていうんですか?」

杏「まあまあ、余興だよ、余興」

アンチョビ「やっぱり無理があると思うぞ・・・」

エリカ「私は隊長にそんなことしたくないし、私に(隊長の慌てる姿を見る以外では)メリットがないじゃない!」

杏(うーんこの子に私の権力見せてもしょうがないし・・・そうだ)

杏「耳貸してみ」

エリカ「え?・・・ちょっ!」

杏「ごにょごにょ・・・」

エリカ「・・・なんですって・・・?いや、貴方にそんなことが出来るわけが・・・」

杏「ごにょ・・・」

エリカ「・・・わ、分かったわよ!乗ってやろうじゃない!」

アンチョビ「お、おい。どう説得したんだ」

杏「んー、まあ後で教えてあげるよ」

まほ「ふう、今日も暑いな・・・」ツカツカ

「隊長!お疲れ様です!」「お疲れ様です!」

まほ「ああ、お疲れ。練習も終わったんだ、暗くなる前に早めに帰るようにな」

「「はい!」」

エリカ「あ、あの、隊長!」

まほ「ん?何だエリカか。どうかしたか?」

エリカ「明日から戦車道も夏休みに入ります。な、なので・・・一緒に戦車喫茶にでも・・・」

まほ「ああ、いいぞ。明日はちょうど暇していたところだ」

エリカ「ありがとうございますっ!」

まほ「それで、場所は?」

エリカ「はい!明日の12時に、○○喫茶というところで・・・」

まほ「分かった。じゃあまた明日」

まほ「とは言ったものの・・・普段からあまり戦車喫茶なんて行かないしな・・・うーむどこにあるやら」キョロキョロ

まほ「確かこの商店街の中のはずだが・・・」

杏「あれ、西住ちゃんのお姉ちゃんじゃん」

まほ「ん?確か大洗の生徒会長の・・・角谷さん、だったな。熊本で何をしてる」

杏「いやー観光だよ。もう夏休みだしねー。お姉ちゃんは何やってんの?」

まほ「いや、喫茶店を探しててな・・・」キョロキョロ

杏「この商店街の中の喫茶店だったらちょうどあそこにあるよ。ほら」

まほ「む、あれだろうか・・・●●喫茶・・・?」

杏「見た感じあそこしかなさそうだけどね」

まほ「まあ、名前も似てるし・・・あそこかしら。恩に着るわ」

杏「はいはーい♪」

○を●にしちゃった 許して

まほ「まだエリカは来てないみたいだな・・・」キョロキョロ

アンチョビ「おー!まほじゃないか!」

まほ「ん?安斎?なぜここに」

アンチョビ「細かいことはいいじゃないか、ほら!こっちの席来いよ!」

まほ「いや、約束が・・・」

アンチョビ「この間、西住みほともあったんだ」

まほ「何・・・?」

アンチョビ「色々話もしてなー」

まほ(エリカはまだ来てない・・・)

まほ「少しその話、聞かせてもらうぞ」

アンチョビ「・・・ほら、これがその写真だ!」

まほ「ほぉ・・・みほがきれいに写ってるな」

アンチョビ「んで、そこで西住みほが・・・」ペチャクチャ


まほ「興味深い話だった。みほは元気そうだな・・・」

アンチョビ「いいってことさ。それよりもお前、約束の時間は何時なんだ?」

まほ「え゛っ」

まほ「」チラ


13時


まほ「」

まほ「え、エリカはどこだ・・・!」ガタッ


エリカ「・・・」

まほ「あ、あああ・・・エリカ」

エリカ「・・・」

まほ「す、すまない話し込んでしまって、つい、時間が・・・」

エリカ「・・・」

まほ「と、というか来てくれたのなら電話くらい・・・」

エリカ「何回も、何回も掛けました」

まほ「えっ」チラ

23件

まほ「」

エリカ「そうですか。私よりアンチョビさんやあの服隊長のほうが大事なんですね」

まほ「あ、いや、違う!」

エリカ「私、今日は帰りますね」

まほ「ま、待てエリ・・・」


エリカ「黙れッ!!!!」バンッ

まほ「っ」ビクッ

「えーなになに」「けんか?」ザワザワ

アンチョビ「おいおいおい、二人とも!ここではまずい!店の裏でやってくれ!お勘定はしておくから・・・」

エリカ「っ!」ダッ

まほ「あ、おい、エリカ!」


まほ「はーっ、はーっ・・・おい、エリカ、どこまで走るんだ・・・」

エリカ「・・・っ」

まほ「悪かった、エリ・・・」

エリカ「私・・・隊長のことずっと尊敬してたんです」

まほ「え?」

エリカ「だから西住みほに変わって副隊長になったときも・・・彼女を超えて、彼女以上に貴方に認められたかった。それだけなのに・・・」

エリカ「貴方は、私を・・・」

まほ「ま、待ってくれエリカ。何か大きな誤解を・・・」

エリカ「何が違うのよッ!」

まほ「うっ」

まほ「いや、それはだな・・・」

エリカ「言ってみなさいよッ!!!!」

まほ(ま、まずい。本気でキレてるぞ・・・)

まほ「・・・分かった。私も責任を取ろう」

エリカ「え?」ウソナキ

まほ「何を言っても信じてもらえないのなら・・・私はもうお前には近づかない」

エリカ「え」

まほ「すまなかったな。けど、信じてもらいたかった・・・」

エリカ「えっ」

まほ「・・・それじゃあな、エリカ」グスッ


杏「」ニッコリ

まほ「・・・すまない、どいてくれ」

アンチョビ「い、いやー」

まほ「・・・え?」

エリカ「たいちょおおおおおおおお!行かないでええええええええええ」


杏「ドッキリ、大成功」

16.ノンナ

ターゲット:カチューシャ

杏「いやーお姉ちゃんのほうが逸見ちゃんの100倍怖かったね」

アンチョビ「果たして逸見は許してもらえたのか・・・?」

ノンナ「失礼しま・・・なんと、私に用がある客人とは貴方たちのことだったのですね」

杏「うんうんそうそう。それでねー・・・」

杏「これと引き換えに・・・ひとつ条件を飲んでくれないかな?」バララッ

ノンナ「な、これは・・・写真?」

ノンナ「!?」

杏「どう?」

ノンナ「いくら・・・いくら欲しいのです!」

杏「いやいや、お金じゃないよ。ノンナちゃん耳貸してみ」

ノンナ「え・・・」

アンチョビ(ただのカチューシャの隠し撮り写真じゃないか・・・それも風呂場の)

カチューシャ「ううん・・・眠い」

ノンナ「カチューシャ、そろそろ就寝のお時間です」

カチューシャ「分かってるわよー・・・」

ノンナ「ほら、カチューシャ。寝る前に水分補給しないと」

カチューシャ「ありがと・・・」ゴクゴク

カチューシャ「?なんかいつものお茶と味が違う?」

ノンナ「すこし葉を変えてみたのですが・・・如何でしょう」

カチューシャ「これなら前のがよかったわ。それじゃ、おやすみ」

ノンナ「子守唄は・・・」

カチューシャ「いらない!カチューシャは大人の女性になるんだから!」

アンチョビ「なんだ、今更そんなこと気にしてたのかあいつ」

杏「かわいいねー」

アンチョビ「そういえばあの写真、なんだったんだ?それと今回のドッキリの内容を聞かされてないんだが」

杏「ああ、あれはね。ノンナちゃんが隠し撮りしてたやつなんだよ」

アンチョビ「え゛っ」

杏「それをうちの優秀な装填手に盗ませてきたってわけ。あとあのお茶はねー」


杏「利尿剤が死ぬほど入ってんのよ」


アンチョビ「」

杏「おねしょするカチューシャ、ノンナちゃんにとっても悪い話じゃあないだろうからねー」


ノンナ「うふ・・・・ふふふふ・・・」

チュンチュン

カチューシャ「ううん・・・あれ、まだ6時じゃない・・・」

カチューシャ「もう一眠りしようかs・・・」グチョ

カチューシャ「え」


ウギャァー


杏「お、成功してたっぽいね」

アンチョビ「眠い・・・」

杏「ノンナちゃんはいつも7時にカチューシャを起こしに来るらしいから・・・ふふ、楽しみ」

アンチョビ「悪魔だ・・・」

カチューシャ「う、嘘でしょ?おねしょなんて中学生のとき以来一回も・・・」オロオロ

カチューシャ「まだ6時・・・!急いで片付けたら間に合う!」

カチューシャ「とりあえずシーツを・・・」ガサゴソ

カチューシャ「んしょ、んしょ・・・うう、とれない~」グググッ

カチューシャ「きゃっ!」ビリリ

カチューシャ「」


杏「ほっとけばどこまでもやらかすやつ?」

アンチョビ「微笑ましい・・・じゃない、ドッキリじゃすまなくなるぞ」


カチューシャ「ど、どうしよう・・・シーツが破れて・・・」

カチューシャ「さ、裁縫道具!このタンスにあったはず!」ガチャガチャ

カチューシャ「ない!ない!とりあえず片っ端から物を出して・・・」ガタゴト

ノンナ「物音がしましたが、もう起きてらっしゃるのですか?」ガチャ

カチューシャ「」

ノンナ「・・・これは」

カチューシャ「きょ、今日もいい天気ね!カチューシャは機嫌がいいわ!今日の朝ごはんは何?」アタフタ

ノンナ「・・・」

カチューシャ「の、ノンナ、その」

ノンナ「・・・」

カチューシャ「う、うう」

ノンナ「カチューシャ・・・今だけは、無礼をお許しください」

カチューシャ「え?」

ノンナ「どうして・・・どうして私にすぐ相談しなかったんですかっ!」

カチューシャ「ひっ」

ノンナ「おねしょをしたことが恥ずかしいのは分かります。しかし、この有様・・・」

ノンナ「自分のプライドのために他の人に迷惑を掛けてはいけないのではないですか!?」

カチューシャ「うう・・・」

ノンナ「あなたは、プラウダの隊長という誇らしく、そして一番責任を問われる立場にあります」

ノンナ「その貴方がこんな軽率な行動をしてどうするのですっ!!」


杏「お母さん・・・」

アンチョビ「なんだ、この漂うママ臭は・・・」

カチューシャ「・・・ぐすっ」

ノンナ「・・・カチューシャ」

カチューシャ「っ!」ビクッ

ノンナ「次からは、困ったことがあったらちゃんと相談すること・・・いいですね?」ギュッ

カチューシャ「うう・・・のんなぁ・・・」グスッ


杏「・・・これ、ドッキリってこと伝えたほうがいいのかな」

アンチョビ「やめよう。利尿剤のことを話さなきゃいけなくなる」

17.バミューダ姉妹

ターゲット:愛里寿

千代「ってことがあって・・・」シクシク

メグミ「それは・・・た、大変でした、ね?」

アズミ「なんか、想像できる気がするわぁ。隊長のそういう姿」

ルミ「それよりも!飲みすぎですよ、師範!」

千代「だってぇ~~・・・」シクシク


ルミ「あ゛~やっと解放されたわ~」

メグミ「師範にあんな一面があるなんてね。驚いたわ」

アズミ「私はそれよりも、隊長が気になるわね」

ルミ「何で?」

俺ら「嘘でしょ・・・」

>カチューシャ「う、嘘でしょ?おねしょなんて中学生のとき以来一回も・・・」オロオロ

アズミ「ほら、いつも冷静な隊長もボコのことになるとそうは行かないでしょ?」

ルミ「まあ、そうだけど・・・」

アズミ「隊長をボコ以外のことで焦らせてみたくない?」

メグミ「ちょちょちょ、ちょっと!アズミ、なに考えてるのよ!」

アズミ「えー。なら隊長の可愛いところ・・・見たくないのね?じゃあ私一人でやるわ」

ルミ「う。そ、それは・・・」

メグミ「別に見たくないなんて言ってないでしょ・・・でも・・・」

アズミ「何?やっぱり心配?じゃあ、耳を貸してごらんなさい」

ルミ・メグミ「え?」

ルミ「ちょっと、それ本気なの!?」

メグミ「隊長にドッキリを仕掛けるなんて・・・隊長に嫌われでもしたら・・・」

アズミ「大丈夫ですって!師範にも協力を仰いでみるから」

ルミ「えぇ~そんなの通るわけ無いって・・・」

アズミ「今電話すれば酔ってるからもしかしたら行けるんじゃない?」プルル

アズミ「あっ師範ですかぁ?アズミですぅ。・・・」

メグミ「そんな、隊長に酔った勢いで怒るドッキリなんて・・・」

ルミ「あくまで酔ってるフリ、だけどね。けどオロオロしてる隊長が見てみたい・・・気も・・・」

アズミ「協力してくれるって」

ルミ・メグミ「マジで?!」

ピンポーン

アズミ「はーい・・・あ、ようこそお出で下さいました!隊長」

メグミ「隊長の家から遠いのに、わざわざ来てもらって・・・恐縮です」

愛里寿「いいの。たまにはコミュニケーションも取らないといけないし・・・それにお母様も是非行けって」

メグミ「あら、そうだったんですか!師範が~」

アズミ(上手くやってくれたみたいね・・・)

ルミ「隊長~!お料理もうすぐ出来るので待っててくださいね~!」

愛里寿「あ、ありがとう・・・」


メグミ「よーっし。後は私たちのグラスに酒を入れてっと・・・」

ルミ「あんた一番ノリノリなんじゃない・・・?」

アズミ「隊長!出来ましたよ~」

アズミ「おいしいですか?」

愛里寿「・・・!おいしい・・・///」

ルミ(クッソ可愛い)

メグミ「それはよかった!ジュースは何が良いですか?」

愛里寿「あ・・・じゃあいちご・・・」

メグミ「イチゴジュースですね!承知しましたー」

愛里寿「ねえアズミ。貴方たちは何を飲んでいるの?」

アズミ「えっ!あ、いや、これはー・・・そう、パインジュースですよ!」アハハ

愛里寿「・・・パインジュース・・・飲んでみてもいい?」

アズミ「あっだめです!味がキツいのであまりあわないかと・・・」

愛里寿「そ、そう」シュン

アズミ(セーーーフ)

1時間後

ルミ「やってられないわよっ!ったく・・・」ヒック←怒り上戸

アズミ「そうそう。仮にも私たち、エリート中のエリートよぉ?それなのに、なーんで格下の高校の連合なんかと相手しなきゃいけないのよぉ。・・・まあ負けちゃったんだけどね!あはははははは!!」ヒック←笑い上戸

メグミ「中には・・・私の後輩もいたのにぃっ・・・」ブワッ←泣き上戸

愛里寿「」アワワワ

愛里寿「ね、ねえみんな、大丈夫?顔、赤いし・・・何か、変だよ・・・?」

アズミ「んふ、んふふ・・・心配してくれてるんですかぁ?あの隊長がぁ!?んふっあはははは!!」バンバン

愛里寿「えっ」

メグミ「私たち・・・知ってるんです・・・うう」グスッ

ルミ「たいちょお~・・・貴方がどういう人かをねぇ!」

愛里寿「えっ」

ルミ「だって隊長、所詮は私たちのことなんて使い勝手のいい部下としか思ってないんでしょ!?」

アズミ「私たちはいつも隊長のためにがんばってるのにねぇ~うふふ」

メグミ「あの対抗戦のときだって、私たちは隊長に負担を掛けないよう最後まで助けを求めずに必死になって相手の戦車を撃破していたっていうのに・・・そのことがさも当然かの様に日ごろから冷たく扱われてっ・・・」

愛里寿「そんな・・・使い勝手のいいなんて・・・」

ルミ「あーいいんですよ。分かってるんです。隊長が本当に大切にするもの」

愛里寿「え?」

アズミ「ボコ、ですよねぇ?うふふ」

愛里寿「それは・・・」

メグミ「どうせ私たちなんてボコ以下ですよぅ・・・うっ」

愛里寿「あ、あうう・・・」オロオロ

アズミ「いいですよねぇ、隊長は。技術も才幹もあって。環境に恵まれて。私たちとは格が違うしぃ」

愛里寿「ち、違うの。あれは・・・」

メグミ「何が違うのよぉっ!!うわあぁっ!」バンッ

愛里寿「ひっ」

アズミ・ルミ(そっちがキレるのか・・・)

メグミ「どうせ・・・私たちにはそんな才能は無いですよっ!」

愛里寿「・・・」

愛里寿「ひぐぅぅぅ・・・」ヘナ

三姉妹「」

愛里寿「ごめんなさぃぃ・・・」ブワッ

アズミ「あっあっごめんなさい言いすぎました。あのっ隊長ごめんなさい」←一瞬で酔いが冷めた

ルミ「冗談です!冗談なんです!私たちそんなこと本気で思ってないですから!」

メグミ「流石に酔った勢いに任せるのは不味いんじゃないって言ったのに!」

ルミ「けどあんただって怒られて困る隊長見たかったんだろうが!!!」バンッ

アズミ「あんたまだ酔い冷めてないでしょ・・・。あの、隊長?少しいいですか?」

愛里寿「ひっ・・・」

アズミ「あ、怖がらないで下さい・・・これはドッキリなんです」

愛里寿「どっきり・・・?」

ルミ「そ、そうなんです。隊長のキレられてる姿を見たかっただけなんです・・・」

愛里寿「じゃ、じゃあお母様は・・・」

メグミ「はい。協力してもらいました。本当にごめんなさい」

愛里寿「・・・よかった・・・みんなにっ嫌われたかとっ思って・・・」グスッ

愛里寿「私・・・不器用だから、あまりコミュニケーションが上手く取れなくて・・・みんなのことを大切に思ってるのに・・・」

アズミ「隊長・・・」

ルミ「いいんです!私たちは分かってますから!」

メグミ「隊長が私たちを信頼してくれるから、私たちもがんばって試合に打ち込めるんです。誰かとコミュニケーションを取るのが苦手なら、私たちで慣らしていけばいいんです。だから・・・」

愛里寿「みんなぁ・・・」グスッ


翌日

愛里寿「泊めてくれて、ありがとう」

アズミ「いえいえ!いいんですよぉ」

ルミ「また来てくださいね!今度はドッキリとかしないから・・・」

愛里寿「あ、そうだ!」


愛里寿「みんなともっと仲良くなれたって、お母様に伝えておくね!(経緯も含め)」

メグミ「隊長・・・!」

18:西住まほ

ターゲット:西住しほ

まほ「ということがあったんだ・・・全く、エリカもエリカだが角谷も大概にしてほしいものだ」

みほ『そ、そんなことがあったの・・・。・・・やっぱり、全校に被害は・・・」

まほ「ん?どうしたみほ」

みほ『なんでもないの!えーと、お姉ちゃん、明日休み?」

まほ「ああ、休みだが・・・」

みほ『明日、大洗の学校のほうへ来てもらってもいいかな?交通費は出すから!」

まほ「?別にいいが・・・」

みほ『お願いね!それじゃ・・・』

まほ「ああ、じゃあな」ピッ

しほ「誰と電話してたの?」

まほ「」ビクッ

しほ「・・・みほね。全く、姉妹とは言ってもまだ敵同士・・・あまりハメは外さないように」

まほ「」カチン

まほ「承知しました、お母様(みほに対して愛情の欠片もないのか・・・)」

しほ「・・・」スタスタ

まほ「・・・よし。ひとつやってやるか。エリカと角谷に感謝しなければな」

しほ「まほ、まほ!」

しほ「困ったわね・・・どこに行ったのかしら、あの子」

菊代「あ、し、しほ様」オロオロ

しほ「菊代?どうかしたの?」

菊代「まほお嬢様が・・・こんなものを・・・」スッ

しほ「え?」

「私はこれ以上お母様に付いて行けません。
 今晩大洗に発ちます」

しほ「・・・」ガクガクガク

菊代「あ、あの・・・」

菊代「お嬢様なら先ほど港へ発たれたばかりなので、今追えば・・・」

しほ「車を出しなさいッ!」カッ

菊代「はっはいいい!」

しほ「いたわ!まほ!」

まほ「・・・!お母様・・・」

しほ「何を馬鹿なことをやっているの!早く戻るわよ!」

まほ「馬鹿なことなどではありません!!」

しほ「!!」

まほ「お母様には・・・西住流にはもう着いていけません」

しほ「・・・理由を、理由を聞かせて!」

まほ「お母様はみほの事をどう思っているのですか」

しほ「わ、私がみほのことを・・・?」

流石に眠いので仮眠取らせてください ごめんなさい

しほ「それは・・・ただの、私の娘よ」

まほ「ただの?お母様はみほに対して愛情が無いのですか」

しほ「くっ・・・大切な、私の娘よ」

まほ「嘘」

しほ「!?」

まほ「ならば・・・なぜあの時、あの決勝が終わった時!お母様はみほを迫害することしか出来なかったのですか」

しほ「・・・」

まほ「大切な娘なら、虐げるよりも先に掛ける言葉があったのでは無いのですか!」

しほ「・・・あの子は、西住流に逆らったの。私はそれを叱る必要が・・・」

まほ「西住流とは、人の命やそれを思いやる心でさえも無視することだというのですか!」

しほ「・・・・・・」

まほ「私は去年、みほを救うことが出来ませんでした。隊長、そして西住流という重みに縛られ・・・」

まほ「なので私は決心しました」

まほ「私は、西住流という外道の道より、戦車道を嗜む人間としてあるべき姿になります」

まほ「今まで、ありがとうございました。お母様」

菊代「お、お嬢様」オロオロ


しほ「うぅ・・・」ポロポロ


まほ「!?」

菊代「!?」

>>2に書き込み忘れてました

キャラ崩壊注意

しほ「仕方なかったのよ・・・」ポロポロ

菊代「!?!?!?!?」

まほ(流石の菊代さんも混乱している・・・いや、私だってお母様が泣くところ初めて見たんだが・・・)

まほ「仕方なかった、とは?」

しほ「私だって・・・貴方と同じよ・・・」

しほ「西住流という重みに耐えられなかったの・・・どっちが大切なのかを私は見失ってた・・・」

しほ「私が西住流の掟を守らなければ・・・私は・・・」

しほ「最低ね、私って・・・」

まほ(めちゃくちゃ重いんだが・・・)

しほ「行きなさい、まほ。私は・・・もう貴方を止める資格なんて無いもの」

まほ「あの」

しほ「・・・みほに、よろしくね」

まほ「あの、お母様、後ろ」

しほ「え?」クルッ


菊代「ごめんなさい・・・」

 _______
│ドッキリ大成功│
│______│
    ┃
    ┃
    ┃

しほ「」

まほ「菊代さん、今日の晩御飯は何ですか?」

菊代「夏なので冷やし中華にしてみました!」

まほ「へえ!楽しみです!菊代さんの料理はおいしいですから」

菊代「うふふ、褒めても何も出ませんよ」


しほ「」

しほ「実はまほには、お姉ちゃんがおったんじゃ…
ま ほ E X !!」

まほEX「ふんッ」リンゴ粉砕

まほ(カレーに入れとこ)

寝てた・・・

19.???

ターゲット:角谷杏

ピピピピ

杏「うーん・・・」ガチャッ

杏「さーて、今日も一日頑張るかなー」

杏「今日は誰をキレさせて誰を驚かそうかなー悩むねー」

杏(気になるのは・・・大洗の生徒が最近全く顔を合わせないことだね)

杏(おそらく後ろで手を引いてるのは西住ちゃんだろうけど・・・私は絶対的な”権力”を持ってるんだ)

杏(文部科学省学園艦教育局長、辻廉太・・・私は彼と前に対立し、そして大学選抜との戦いに持ち込んだ)

杏(けどそれだけじゃあまたイチャモンをつけられて、廃校の危機に晒される恐れがある。・・・だから私は、彼の弱みも一緒に握ってやったんだ

杏(お陰であの役員は私に頭が上がらないようになり、全ての学園艦を牛耳れると言っても過言ではなくなったんだ)

杏「何かやれるものならやってみなよ、西住ちゃんも他の高校の生徒もさ!」アーッハッハ

プルルルル

杏「ん?辻廉太・・・」

杏「はいはーい、どったの?」

役員「か、角谷!不味いことになったんだ!」

杏「なにさ、そんなに慌てて・・・それに、そんな生意気な口利いていいの?」

役員「・・・角谷、様・・・ち、違う、そんなことを言ってる場合じゃないんだ!」

杏「だから、何があったの?」

役員「あんたが俺を裏で動かしていたことがバレたんだ!」

杏「は?」

杏「あの、さ。もう少し詳しく説明してくれない?」

役員「・・・この間からのあんたの度重なる遠征・・・覚えてるよな?」

杏「ああ、あれね」

役員「あんたがなぜ他の学園艦に行ってたのかは知らないが・・・その資金援助をしていたのがバレたんだ」

役員「そしてそこからどんどん今までの大洗に対する援助が全て知られて・・・」

役員「このままだと・・・」

杏「このままだと?」

役員「・・・今上層部から出てる話が・・・選抜との試合での戦いでの勝利も疑わしく見られている・・・」

役員「つまり・・・廃校だよ」

杏「・・・何だって?」

役員「・・・とにかく、これであんたに従う必要も無くなったわけだな」

杏「ちょ、ちょっと待ちなよ。あのこと、バラされてもいいの?」

役員「知るか」ピッ

杏「あ、ちょ!く、くそっ!今すぐ・・・今すぐ文部科学省へ行かないと!」


杏「ですから、何かの間違いではないのですか!?」

「しかし、これは辻局長が直々に認めたことなのだ」

「彼にも何らかの責任が問われるだろう・・・しかし、その前に君たちの処分についてだ」

杏「処分、とは?」

「まず、大洗の廃校処分の手続きだ」

杏「そんな!あれは・・・」

「君のやったことを考えたまえ。もはや今そちら側に何の信用性はない」

「これは各校の代表、そして役員たちで役員会議をして最終的な判断をする」

「君も出席したまえ。明日、大洗で行われる」

杏「そ・・・んな・・・」

「では、失礼する」ガチャ

コンコン

杏「失礼・・・します・・・」

「ほう、来たかね」

「座りたまえ。もうすぐ各校の代表が揃うはずだ」

杏(一体、誰が・・・)

ガチャ

「代表をお連れしました!」

ゾロゾロ

「それでは点呼を取るので順番に座るように」

杏「・・・」ゴクリ

「聖グロリアーナ高校代表、ダージリン」

「竪琴高校代表、アウン・・・」

杏(・・・偶然じゃ、ない・・・)

杏(このメンバー、私のドッキリの・・・!)

「継続高校代表、ミカ」

ミカ「・・・」スッ

杏「・・・!」

ミカ「後悔することになるよ」ボソッ

杏「・・・!なっ・・・!」

「・・・そして最後にもう一人、特別に審査員として出席してもらう」

杏(・・・!あらかたのメンバーは出たはずなのに・・・一体誰が)


「大洗女子学園代表、西住みほ」


杏「----ッ!!」

みほ「失礼します」

杏(ま・・・まさか・・・)

杏(まさか、西住ちゃんが・・・)

「それでは、今回の不祥事に対する各校の見解を述べよ」

ダージリン「・・・こうなって来ますと・・・あの全国大会での優勝も、選抜との試合も・・・全て危うくなって来るのが事実ですわね」

杏「なっ・・・!け、けどあれは正々堂々と戦った結果だ!紛れも無い勝利という結果だ!」

ミカ「全国はともかく・・・私たちは選抜との試合が決まるまでを経緯を知らない。そこに何か裏があってもおかしくはないんじゃないかい?」

アンチョビ「ま、まあ確かにあの試合は不自然なところが無かったとは・・・言えなくもない。最後、選抜の最後の一両と西住姉妹の戦車との勝負・・・あきらかに選抜側はしとめ切れるところで不自然な挙動を見せてた。なんというか・・・撃てたのに撃たなかった?みたいな・・・」

杏「あれは、パンダの乗り物があったから・・・!」

ミカ「それこそ言い訳にするにしては不自然というものだよ」ポロロン

アウン「それが事実か確かめようにも・・・選抜側の隊長が今居ないわけですし・・・」

ダージリン「と、いう事は。全国の優勝は私たちの関与するところではないですが・・・本当に廃校になるか決まる選抜の試合での不正が完全に無かったと証明出来なければ・・・私たちの所見は変わりませんわ」

まほ「大洗女子学園の廃校、だ」

杏「くぅっ・・・!そ、そうだ!西住ちゃん!そこに立派な証人がいるじゃないか!」

みほ「認めます」

杏「は?」


みほ「大洗女子学園側は、こちらの不正があったことを認めます」


杏「・・・ぁ?」

ミカ「決まり、だね」ポロロン

杏「まっ、待って・・・!」

「もはやこれ以上の論議の必要性はない。これより・・・」


「大洗女子学園を廃校処分とし、生徒会長である角谷杏、そして辻局長に後日処分を受けてもらう」


杏「」ヘタ

みほ「・・・会長。分かりましたか?人をおもちゃにして遊ぶと、どういう罰が下ってくるのか」

杏「あぁ・・・あ・・・に、にしずみ・・・」

みほ「会長。顔を上げてください」

杏「・・・え」



 _______
│ドッキリ大成功│
│______│
     ┃
     ┃
     ┃


杏「・・・は?」

優花里「え、ええ・・・じゃあ、役員さんたちも、会長の被害を受けたみんなも・・・全員がグルになってドッキリを仕掛けたんですかぁ!?」

みほ「うん。説得するのが大変だったけど・・・みんな会長の悪事を聞いたら協力してくれるって」

優花里「はええ・・・あ、少し気になることがあるんですが・・・」

みほ「なにかな?」

優花里「結局、会長と辻っていう役員さんはどうなったんですか?」

みほ「会長は謹慎処分、役員さんは・・・うーん、クビ・・・なのかな?」

優花里「えっ!会長が謹慎処分で済んで、どうして役員さんだけ!?」

みほ「会長が握ってた弱みが原因で・・・私もこのドッキリは役員さんに協力してもらう必要があったから独自のルートで弱みを握ったんだけど・・・どうやら女子高生の下着を盗んでコレクションしてたみたいで。そのことを揺さぶったら快く協力してもらったけど、結局バラしちゃった」

優花里「お、恐ろしい・・・まあ自業自得ですね」

みほ「うん。反省してくれるといいけど・・・」


優花里(こうして一連のドッキリ事件は幕を下ろしました)

優花里(平和になった・・・のでしょうが、ひとつどうしても気になって仕方が無いことがあります)

優花里(けれどここでそれを語っても仕方がありません。絶対に解決できないでしょうし・・・)


~終~

ぬわああああああああんつかれたもおおおおおおおん
やっと終わりましたよ~SS~
仕事が終わって寝る前にチョロっと書き続けてたらまさか一ヶ月掛かるとは思わなんだ
最後の優花里の気になっていることはご想像にお任せします
まあところどころ伏線は置いてるけど、気づくかな?
なにはともあれ最後まで見てくれてありがとうございました!

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