【悪魔のリドル】真昼「お化粧」 (44)

悪魔のリドルSSです

※更新遅いかもしれません
※軽く百合くさい(Rは無いです)

SS初心者ですので、何か間違いがありましたらどんどんご指摘お願いします

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ー私立ミョウジョウ学園 黒組教室ー

溝呂木「明日から週末だな!皆1週間お疲れ様!」

溝呂木「それじゃ、ありがとうございました!」

香子「起立、礼」

「「ありがとうございましたー」」


真昼「・・・」荷物シマイシマイ

シエナチャーンカエロー! チョッ、ダキツクナ!!
アッ、トカクサンマッテー!

真昼「・・・・・・」

コノアトアイスイカナイッスカー? エーキョウハイスケパース♪

真昼(・・・私も帰らなきゃ)

真昼(・・・週末・・・何しようかな・・・)

・・・ン・・・サ・・・

真昼(特に出かけるあては無いし・・・)

・・・ンバサ・・・サン?

真昼(やる事と言っても・・・)

英「番場さん?」

真昼「ひうっ」ビクッ



真昼「・・・あ、えっと」ダラダラダラダラ

真昼(英さん・・・!!!ビックリした・・・!!!)

英「番場さん、私達も早く帰りませんこと?」ニコッ

番場「・・・はっ・・・はいぃ・・・」ガタッ

ー金星寮廊下ー

純恋子「・・・番場さん」

純恋子「私はお手洗いに行ってきますから、お先に部屋に戻っていて下さいな」

真昼「・・・あ・・・は、わ、分かりますた・・・」

純恋子 「~♪」スタスタ

真昼「・・・」

真昼(・・・ちょっとゆっくり帰ろう)テクテク

真昼「・・・・・・」テクテク

真昼(・・・英純恋子さん)

真昼(同じ10年黒組の生徒さんで、私のルームメイトです)

真昼(とある財閥の跡取り娘らしく・・・)

女生徒A「・・・ねえ、今の英さんじゃなかった?」ヒソヒソ

女生徒B「えっ?・・・うわっ、本当だ!!初めて本物見ちゃった!!」ヒソヒソ

真昼(富裕層の子息の多いミョウジョウ学園の中でも、ちょっとした有名人みたいです)

女生徒B「正にお嬢様!って感じだよねー しかもキレイだし」

女生徒A「ねー・・・ てか、私達の前にいるの、あれ英さんの友達かな?」ヒソヒソ

真昼「」ビクッ

女生徒B「じゃない?一緒に歩いてたし」

女生徒A「そっかー・・・でも・・・英さんの友達にしては地味すぎない?(笑)」

真昼「!」

女生徒B「あっ、確かにー!なんか華がないしね。 どっちかっていうと『お付きの人』って感じじゃない?(笑)」

ナニソレー! チョットヒドクナーイ?
アハハハハ・・・


真昼(・・・私なんかじゃ)

真昼(やっぱり釣り合わなかったのかな)ジワ

真昼「」ゴシゴシ

真昼「・・・泣いたら・・・ダメです・・・」スタスタ



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真夜「それでこのザマかよ・・・」

真昼「ぴー」メソメソ

真夜「まあ本来ならオレも『そんな奴らの言う事は気にするな』と言いたい所だし、お前も聞き分けいいからそれを分かってくれると思うが」

真昼「ぴー」メソメソ

真夜「・・・今回ばかりはそういうわけにはいかねえよな・・・」

真夜「・・・よし真昼、よく聞け」ガシッ

真昼「ひっ!?・・・なっ、な、何?」グズッ

真夜「この際はっきり言うが、確かにお前には華が無ぇ。」

真夜「いっつも暗い顔してやがるしオドオドしてるし、センスも最悪だ
純恋子に釣り合わねえって言われちまうのも無理はない」

真昼「う、うん・・・」

真夜「だが、それは全てお前の『振る舞い方』の問題だ」

真昼「・・・『振る舞い方』?」


真夜「そうそう。要はそーいう自信無さげな態度のせいでなめられちまうってこと」

真昼「・・・えっと・・・つまり・・・私はどうしたらいいの・・・?」

真夜「今言った通りだよ。自信が無さげだからいけないなら、自分に自信を持って堂々と振る舞えるようになれば自然と華も出てくる」

真夜(まあセンスはどうにもなんねーけど)

真夜「で、そのための手っ取り早い方法がこーいうの」ペカーン

真昼「・・・何、それ・・・?」ジー

真夜「『色付きリップ』ってやつ?」

真昼「つまり・・・お化粧?」

真夜「そーそーご名答!」

真夜「一度化粧するようになったらもうすっぴんで出歩けなくなるって聞くしな
そんぐらい女にとって重要な存在ってことだろ」

真昼「で、でも・・・教室にはしていけないよ・・・」

真夜「犬飼は?」

真昼「犬飼さ・・・伊介様はいいの・・・!」

真夜「桐ヶ谷や神長あたりも多分軽くやってるよな」

真昼「・・・え?」

真夜「今どき色付きリップや透明マスカラ程度の小細工する位何とも無えっつーの」

真昼「そ・・・そうなんだ・・・」

真昼(・・・なんで真夜がこんなにお化粧事情に詳しいのかな・・・)

真夜「とにかく、物は試しだ!」

真夜「オレも出来る所まで協力するから、一緒にそいつらを見返してやろうぜ?」

真昼「・・・ううぅ・・・しんやぁ・・・」グスッ

真夜「おいおいそんなに泣くなって!折角の美人が台無しだぜ?」ポンポン

真昼「うえええっ・・・」メソメソ

眠いから今日はここまでッス

翌日
ー金星寮7号室ー

鳰「・・・つまり」

鳰「ウチにお化粧品選びを手伝って欲しいってことッスかね」

真昼「」コクコク

鳰「・・・了解ッスよ。ウチも今週末はヒマですし、付き合うッス」ニコッ

真昼「! あ・・・ありがと・・・」パアア

鳰「ウチ、そういうのには結構詳しいッスから!鳰ちゃんにお任せっす!」

鳰「にしても、ちょっとビックリしちゃいましたよ~」

真昼「・・・?」

鳰「真昼さんがいきなりお化粧がしてみたいなんて言って」

鳰「こりゃ好きな人でも出来たッスか?」アハハ

真昼「!?」

真昼「ち、ちが・・・そんなんじゃ・・・」アセアセ

鳰「あーあー、分かるッス分かるッスよおおおおぉおおお 恋すると乙女は一気にキレイになるって言いますからね~!」ウンウン

真昼「ほ、本当に違くて・・・!!/////」

鳰「ごめんごめん、冗談ッスよ!!」バシバシ

真昼「えっ?あっ・・・はいぃ・・・」バシバシ

真昼(よ、良かった・・・)ホッ

鳰「でも、お化粧した女の子はそのくらい見た目も心もキレイに明るくなるもんなんスよ」

鳰「真昼さんはメイクビギナーさんですし、ウチがぴったりのやつ探してあげるッス」

鳰「超絶べっぴんさんにしてやるッスからね!ウチも燃えてきたッスよ!」ニパッ

真昼「・・・は」

真昼「走りさん・・・」ボロッ

鳰「え」

真昼「あっ・・・ヒック、ありがっ・・・」ボロボロ

鳰「ちょ、ウチ泣くようなこと言っちゃったッスか!?からかいすぎたッスか!?!?」アタフタ

真昼「・・・うえぇええ」メソメソ

鳰「ウチが悪かっかッスから!番場さん!」

鳰「もう何なんすかアアアアァアアアアア」シクシク



数時間後

鳰「まずあそこッスかね~」

真昼「・・・」

真昼(雑貨屋さんかな・・・?)

鳰「あそこには中学生くらいの子も来ますから、扱いやすいお化粧品が多いんスよ」

鳰「お値段もリーズナブルですし、まさにビギナーさんのためのお店って感じッスかね」

真昼「へえ・・・」

鳰「ま、百聞は一見にしかずッス」

鳰「早いとこ見に行きましょ!」ダッ

真昼「あっ!・・・ま、待って・・・!」ダッ


トロくて申し訳ないッス
一旦休憩
夜にまたどっと更新する予定ッス

今からまたちょっとずつ更新するッス
読んでくれた人がいるみたいで嬉しい

鳰「今回は『買うものは最低限に抑える』、『低価格かつ良質な物を選ぶ』の2つを念頭に置いていきたいと思うッス」

鳰「がっつりメイクする気も無いし、あんまりたくさん買い込んで扱いに困るのもなにッスからね」

鳰「一応お試しってことで、信頼出来るブランドの商品のうち手の届きやすい物に絞るッス」

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ー化粧品棚の前ー

真昼「・・・あ・・・あの・・・走りさん・・・」

真昼「一体何を買ったら・・・」

鳰「うーん、そこまで派手にする気は無いんスよね?」

真昼「」コクリ

鳰「だったらー・・・」ポイポイポイポイ

鳰「こんなんでどうッスかね・・・はいどうぞ」ガサッ

真昼「・・・これは・・・?」ジー

鳰「これかなーって物を集めるだけ集めてカゴに入れてみたッス」

鳰「まず、普段用にビューラーと透明マスカラ」

鳰「後で実践してみますけど、ビューラーでまつ毛を上げてからこれを塗るんス」

鳰「ちなみに今ウチもやってるッスよ~。ちょっと光ってるの分かります?」ズイッ

真昼「・・・結構・・・自然ですね・・・」

鳰「そうッス。だから制服に浮かなくていいでしょ」

真昼(なるほど・・・)

鳰「んで、ここからが本格的ッスよ」

鳰「休日やお出掛け用に、アイシャドウと普通のマスカラ、これがアイライナーで、こっちが日焼け止めッス」

真昼「えっと、日焼け止めなら・・・」

鳰「あっ、これ普通の日焼け止めとちょっと違うんスよ」

鳰「下地効果もあるんで、色々厚塗りする必要が無くなるってわけッス」

真昼(そんな便利な物があっただなんて・・・)

鳰「あっ、そうそう・・・   今まで日焼け止めどうやって落としてたッスか?」

真昼「・・・お湯で落ちるタイプだったので・・・普通に・・・」

鳰「そしたら、クレンジングオイルも必要ッスね」ヒョイ

鳰「残念ながらこれはお湯じゃ落ちきらないんで、オイルで落とさなきゃいけないんス」

真昼「へえ・・・」

鳰「そんで・・・コットンや綿棒はこの後100均あたりで買えばいいッスから・・・」

真昼「あ・・・えと・・・」

真昼「こ、これ・・・!買ってくるます・・・!」ダッ

鳰「ちょ、即決ッスか!?」

チャリーン
アリガトウゴザイマシター

鳰「・・・意外と行動力あるんスねぇ」ボケー

???「・・・あれ?もしかして鳰っちー?」

鳰「ん?」

鳰「あらァ、あれに見えるは・・・」ニヤッ

-金星寮7号室-

鳰「いやあ、まさか…」

真昼「」ダラダラダラダラダラダラ

???「あたしがこういう繊細で女子力高い作業出来る人だって思わなかった?」アハハ

鳰「それに関しては疑ってなかったッスよ」

鳰「つーかそっちじゃないッス…」

???「ま、大事な友達がせっかく勇気ある一歩を踏み出そうとしてるんだもん」

???「協力してあげなくちゃね!」











乙哉「ねっ、番場ちゃんっ♪」ヌリヌリ











真昼「…あ…あはは…」ガタガタガタガタ

鳰「……。」

鳰(『友情の押し売り』たぁよく言ったもんッスよ)ホジホジ

鳰(真昼さん…汗で下地落ちそうッス…)

乙哉「あたし、実は人のメイクやるの得意なんだよね。実践経験豊富だし」ヌリヌリ

乙哉「自分自身よくメイクするってのもあるけど」ペタペタ

真昼「…へえ…」ガタガタ

乙哉「…あ、そうだ!」

乙哉「番場ちゃんのメイク終わったら、早速三人でおやつ食べに行かない!?」

鳰「いいッスね~!真昼さん、お化粧してお出かけするの初めてッスもんね!」ニパッ

番場「えっ?あっ…あの、それは…」

乙哉「ん?どうかしたー?」





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真昼『…』アセアセ

真夜『……』

真昼『…し、真夜… あのね…?』チラチラ

真夜『いいぜ。行って来いよ』

真昼『…え?』

真夜『まー最近順調に減量してるし?一日位食った所で戻りゃしねェだろ』

真夜『それにさ』

真夜『友達と街で遊ぶこともお前の夢なんだろ?』

真夜『だったら今日は思いっきり楽しんでこい』ニッ

真昼『…うん…!』パァアア

真昼『行ってきます…!』

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真昼「あっ、いっ、行くますっ!!」ガタッ

乙哉「えっ? あっ、うん」キョトン

鳰「なんかすんごいボケーっとしてたッスけど大丈夫ッスか…」

真昼「はっ…す、すみませ…大丈夫です」ストン

真昼(あっ、よだれが)ゴシゴシ

乙哉「じゃ、さっさと終わらせちゃって外でよっか!」

乙哉「今早速下地が終わったとこなんだけど、今日は休日だし、アイシャドウとか使って大丈夫だよね?」

真昼「お、お願いするます…」

乙哉「このメイク道具のレパートリーを見るに、ほぼアイメイクだけになるのかな?あたしの貸してあげることも出来るけど」ジー

鳰「まずは変化が顕著なおめめでお化粧の効果を実感していただこうと思ったッス」

鳰「ノーズシャドウは加減が難しいですし、眉はある程度整ってるとみたんでモーマンタイッス!」

乙哉「なるへそ~?あ、番場ちゃんちょーっと動かないでね~」グイッッッ

真昼(目…目乾いちゃう…!)グイイイイイ

乙哉「あれ?結構まつ毛長いなー」

乙哉「これは相当化粧映えする顔とみたね!」ムニムニ







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晴『ビューラーは、まぶたを持ち上げて目線を下に向けると、まつ毛の根元まで挟みやすくなるんです!』

晴『初めての頃はまつ毛が引っ張られる感じに慣れないかもしれないけど』

晴『ゆーっくり挟めばお肉を挟むことも無いので安心です♪』

晴『あんまり力を入れるとまつ毛が抜けちゃうかもしれないから、力はほどほどにしてくださいね』

晴『まつ毛の根元から先端に向かって、ちょっとずつですよ!』

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乙哉「次はアイラインだね!」

鳰「これやると一気におめめおっきくなるんスよね!楽しみッス」

真昼「…」ワクワク

乙哉「ふむ…ペンシルなんだね」スッスッスッ

真昼「く…くすぐったい…です…」ウフフ

乙哉「ちょ、ちょっと待って!動くと大変だから!」アセアセ

真昼「んんんんー」プルプルプルプル

乙哉「動いちゃダメ動いちゃダメ…!」シュシュシュシュシュシュシュ」


乙哉「よし終わった!終わったよ!」ダラダラ

真昼「…ふう」ダラダラ

鳰「そんな緊張せんでもいいじゃないッスか~」アハハ

乙哉「だって番場ちゃんのおめめに怪我させちゃったら大変じゃん!」

鳰「アンタが言うことッスかねえ…」

乙哉「大丈夫だよ~番場ちゃんはあたしの好みとは違うっていうか」アハハ

乙哉「大体、痛めつけるにしてもこだわりと順序があるんだから」

鳰「…気の利いた返事が思いつかねぇッス」

真昼「」コクコク

乙哉「…それじゃ、いよいよアイメイクは大詰めだね!」

乙哉「マスカラとアイシャドウいってみよう!」

鳰「おー!!」

真昼「…おー…」


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晴「アイライナーにはリキッドタイプ(液体)とペンシルタイプ(固形)があるんだけど」

晴「慣れない人にはペンシルタイプの方がいいみたい」

晴「さっきと同じようにまぶたを持ち上げて、少しずつ小刻みにひくんですよ」

晴「一気に描いちゃうのはNGです!」

晴「アイラインのひき方次第でつり目やたれ目を修正できるから、気になる人は試してみてもいいかもです!」
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もうおねむッス
また明日
今週中に完結出来たらいいなーと思ってるッス

乙哉「アイシャドウは慣れれば結構簡単だよ~」モフモフ

真昼「ふひゃっ」モフモフ

真昼(ブラシに毛がいっぱい・・・!)モフモフ

鳰「自分に合った色探しが大変なんスよね」

鳰「一応、無難にブラウン系にしてみたッス!」

鳰「お肌の色にも馴染むと思って」

乙哉「ナイスセレクトだよ鳰っちィ」モフリ

真昼(走りさん)モフモフ

真昼(私のこと色々考えて選んでくれたんだ・・・)モフリ

真昼(・・・そんなに怖い人じゃないのかな・・・)モフモフ

乙哉「後はマスカラつけて」ヌリヌリ

乙哉「ティッシュで拭いて・・・」シュッ

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乙哉「うーん、結構いい感じじゃなーい?」

鳰「ほほーう」ジー

鳰「やっぱり変わるもんッスね!」

乙哉「うんうん、やっぱあたしの目に狂いは無かったよ!」

乙哉「そんじゃあたし自分のメイクさっさとしちゃうから、鳰っち細かいとこお願いできる?」

鳰「了解ッス!」

乙哉「じゃ、ちょっと待ってて!」

ガチャッ
バタン

鳰「じゃ、」

真昼「・・・あ、あの・・・走りさ・・・」

鳰「ん?何スか?」

真昼「今・・・どうなってるます・・・?」ソワソワ

鳰「ふふん、それは仕上げしてからのお楽しみッス!」

鳰「喜んでもらえると思うッスよ~」

鳰「期待してて欲しいッス!」ニパッ

真昼「は・・・はい・・・!」

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晴「アイシャドウは、目の形や大きさ、それから肌の色に合わせて色を選ぶ必要があります!」

晴「自分の好きな色を選ぶだけじゃダメなんですね」

晴「例えば、お肌の色が暗めな人は」

晴「発色しにくいパステルカラーを選ぶと、ぼんやりした印象になってしまいがちなんです」

晴「まずは、自分の顔立ちとお肌のことをよく知ることが大切です!」

晴「マスカラに関しては」

晴「余分についちゃったときは、ティッシュで優しく押さえて拭き取って下さいね」

晴「まぶたは結構シワになりやすいので、こするのは絶対ダメですよ!」




晴「・・・よーし!」

晴「晴もお化粧の勉強、もっと頑張りますよー!」



兎角「一ノ瀬」



兎角「美容といえば、インドで使われていたパッk 晴「赦せません」




兎角「・・・」

兎角「けち」

ー数分後ー

乙哉「たっだいま~♪」

乙哉「番場ちゃんどうなってる~?」

鳰「こんな感じッス」ニヤッ

真昼「わっ」椅子クルッ



乙哉「・・・や」

乙哉「やっば・・・」




乙哉「・・・すごいっ!やばいよ!」

乙哉「めっちゃ可愛くなってるよ番場ちゃんっ!!!」ヒシッ

真昼「えっ?あっ?えっと、たけちさ・・・」カアアア

乙哉「もちろん素のままでも可愛いけど、メイクするとやっぱ違うっていうか」

乙哉「『華がある』って感じ?」

真昼「・・・華が・・・」



真昼(・・・英さんは)

真昼(こんな私と仲良くしてくれて)

真昼(なのに)

真昼(私はいつも受け身だった)


(女生徒A「英さんの友達にしては地味すぎない?」)

(女生徒B「なんか華がないしね」)

(女生徒B「どっちかっていうと『お付きの人』って感じじゃない?」)


真昼(・・・だけど)


(真夜「一緒にそいつらを見返してやろうぜ?」)

真昼(・・・)

真昼(・・・これで)

真昼(もしかしたら、私も・・・)

鳰「真昼さァん、ちょっとご自分で見てみて下さいッスよぉ!」

鳰「はい、鏡」ヒョイ

真昼「・・・ありがと・・・」チラッ




真昼「・・・・・・」

真昼「・・・え?」

真昼「これ・・・わたし・・・?」




乙哉「ねっ、やっぱ違うでしょ?」ニコッ

真昼「ほ、ほんとに・・・です」

鳰「じゃ、早速お出掛けッス!」

鳰「今駅前のアイス学生割りやってるっぽいッスよお!」

乙哉「マジ!?行く行くー♪」

鳰「早くしないと置いてくッスよ~」ガチャッ バタン

乙哉「あっちょっと!鳰っちー!?」

真昼「は、はや・・・」

乙哉「ほら番場ちゃん、あたし達も」手ギュッ

真昼「はひっ!?」ギュッ

乙哉「行こっ!」

ガチャッ
バタン

ニオッチマッテー
アハハハハ

真昼「・・・」

真昼「ふふ」ダッ

まだ続くッス
行間の開け方のコツがいまいちよく分からないので読みづらかったらごめんなさい

---------------------
乙哉「ま、まだ口ん中冷たぁ・・・」ヒリヒリ


鳰「乙哉さん早食いが祟ったッスね
ー!」ゲラゲラ


鳰「つーかチョコミントって美味しいんスか?歯磨き粉っしょあれ?」


乙哉「えーっ、歯磨き粉より絶対美味しいでしょ」


鳰「・・・そういうこと言ってるんじゃねえッス」


真昼「・・・」ヒリヒリ


真昼(歯磨き粉・・・そういえばそうだったかも)


乙哉「んもー、鳰っち・・・って、あぁっ!?」

真昼「」ビクッ


鳰「どしたんスか?」


乙哉「やばっ・・・」


乙哉「今になって思い出した」


乙哉「あたし、鳰っち達に会ったとき、しえなちゃんにプレゼント買いに出掛けてたんだった」


鳰「へ?」


乙哉「そうだ、そうだよ・・・!!」ワナワナ

ー金星寮 5号室ー AM7:00

チュンチュン・・・


乙哉(い、痛・・・?)


乙哉(・・・何これ・・・)


乙哉(あたしのお尻に違和感が)

乙哉(なにやら硬い・・・)


乙哉(・・・)


乙哉(・・・ねみ)ゴロン


しえな「「うわあああああぁぁぁぁぁぁっっ!?!?!?」」


乙哉「はっ!?えっ、何っ!?!?」ガバッ


乙哉「ってしえなちゃーん♡おはよ♡」ギュッ


しえな「お・・・おま・・・武智・・・ 」ガタガタ


乙哉「ん?どしたのしえなちゃん?」キョトン

しえな「・・・し、した・・・」ガタガタ


乙哉「え?お尻の下?どれどれ・・・」ペタペタ


ヌルッ



乙哉「・・・これは・・・」


乙哉「微量ではありますが、明らかにあたしのお尻から出た血ですね」フゥ


しえな「・・・・・・」ガタガタ


乙哉「・・・」



乙哉「お父さんだけだと、思ってた」ニコ



しえな「「こんのスカポンタン!!!!!!!!」」ボゴッ


乙哉「もんす」ボゴッ


ヒュッ
ガシャーン


しえな「そっちじゃねえよ!!!メガネだよメ ガ ネ!!!!!!」


しえな「お前に割られたの何回目だと思ってるんだ!?」


乙哉「いやあのねしえなちゃ」


しえな「大体なんでケツの下に敷き込んでんだよ!?昨日確かにボクここに置いたよな!?」バンバン


乙哉「そ、それはあたしも知らないもん!ほんとに!!!」アセアセ


乙哉「まじでごめんってしえなちゃん!わざとじゃないの!!」


しえな「うるさいうるさいうるさーい!!!」ブンブン


乙哉「ちょ、しえなちゃーん!枕投げないでよーっ!」バスッバスッ


しえな「これでも喰らえっ!!」バコッ


乙哉「へっ!?それリモコへぶらっ」ガコン


乙哉「・・・・・・し」ヒリヒリ


乙哉「じえなぢゃんのドアホ!!」ジャキン


しえな「ひっ」


乙哉「あたしちゃんと謝ってんじゃん!!わざとじゃないしあたしも怪我してるし!!」ダダダダダ


乙哉「なのになんでそんなに怒られなきゃいけないの!?!?」ジャキジャキジャキジャキダダダダダ


しえな「こ、こっち来るな!!!つーか鋏しまえ!!!」ダダダダダ

ー数分後ー

ギャーギャーワンワン!!!
ズドドドドド


ガチャッ


香子「5号室!休日とはいえ騒がし過」ガチャッ
香子「もんす」ベチャッ



乙哉「こんな部屋出てってやるんだからーーーっっ!!!!!!」ビエーン ズドドドドド


しえな「出てけ出てけ出てけーーーーっっ!!!」ブンブン


バタンッッ

ー金星寮C棟 廊下ー

乙哉「・・・っはぁ、はあっ・・・」ゼエゼエ


乙哉「・・・ううっ」ペタン


乙哉「じえなぢゃんん・・・」グズッ


ガチャッ


涼「・・・朝から騒がしいのう・・・また武智と剣持か?どれどれ」


香子「」


乙哉「うっ・・・ひっく・・・」メソメソ


涼「・・・」


涼「なんじゃこりゃ」

涼(朝一番にわしが見たものは)


涼(鼻血を出して5号室の前で倒れている香子ちゃん)


涼(その数メートル先でしゃがみこみ寝巻き姿で泣いている武智)


涼(しかも臀部が軽く血に染まっているように見える)


涼(5号室の前には羽毛が散っていた)


涼「とりあえず香子ちゃんの鼻にはティッシュじゃ 応急処置じゃ」ギュッギュッ


香子「」ギュッギュッ


涼「・・・」チラッ


乙哉「うええっ・・・」シクシク


涼「・・・なあ武智。剣持と何かあったのか?」ヒソヒソ


乙哉「ひぐっ・・・う、ゔん」


涼「・・・まあ、誰かに話して少しは楽になるということもある」


涼「良かったらわしに聞かせてはくれないかのう?」


乙哉「・・・」コクコク


涼「よし」


涼「立てるか?」ギュッ


乙哉「う・・・あ、ありがど」スクッ


涼「・・・香子ちゃんも回収じゃ」ズルッ


香子「」


ガチャッ
バタン

-----------------
涼「まァ」


涼「今回は、剣持も少し怒り過ぎじゃな」


乙哉「・・・でも、やっぱりあたしがちゃんと謝らなきゃ・・・」


乙哉「きっかけはあたしだし・・・」


乙哉「・・・でも今更どんな顔して謝ればいいか分かんないよー・・・」ボリボリ


乙哉「しえなちゃん、あたしのことあんまり信用してないみたいだからさ?」


乙哉「謝ったって許してくれるかどうか」


乙哉「・・・ていうか、謝る以前にもしかしたら」


乙哉「とっくに嫌われちゃってて、何言っても無駄かもしれない」ジワ


涼「そう決め付けるのはまだ早いぞ」


乙哉「で、でも・・・」


涼「大体剣持は、一度喧嘩した程度で級友を嫌うような奴か?」


涼「わしには、そんな度量の小さい奴には見えんぞ」


涼「『自分のことを嫌っているのではないか』とお主が疑うことは、お主がやつを信用していないということに他ならんのではないか?」


乙哉「・・・・・・」


乙哉(・・・確かに)


乙哉(まあ喧嘩したのも一度や二度じゃないけどね)



涼「・・・とにかく、まずは謝罪の気持ちを伝えねばな」


乙哉「どんな感じで行くべきかな」


涼「そうじゃのう・・・」


涼「手始めに『もので釣ってみる』のはどうじゃ?」


乙哉「もので?」


乙哉「プレゼントってこと?」


涼「少々誠実ではないかもしれんが、謝るきっかけにはなるじゃろ?」


乙哉「そっか・・・」


乙哉「・・・・・・」


乙哉「・・・うん、わかった」


ガチャッ

乙哉「ありがとねー!」


涼「あーい」ヒラヒラ


乙哉「・・・あっ」


乙哉「神長さんには後であたしから謝るから!」


バタンッ


涼「・・・上手く行くといいのう」

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