モバP「クールな義妹」 (39)

書き溜めあり
パパッと終わらせます

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モバP「三船さん、今日の予定は衣装合わせです。トレーナーさんが待ってくれてるので向かってください」

三船美優「は、はい。わかりました。今度のお仕事の分ですよね…いってきますね」

モバP「で、森久保さんは午前中のレッスンですね。今日はベテさんのダンスレッスンです」

森久保乃々「ベテさんのハードなレッスンですか…帰りたいんですけど…」フイッ

モバP「そう言わずに。明日は事務所丸ごと休みですから」

乃々「うう…お休みを思えば…」

モバP「頑張ってきてください」

乃々「はい…」

乃々「うぅ…疲れたんですけど…辛いんですけど…帰りたいんですけど…」

乃々(プロデューサーさんはお弁当食べてますし…ひっそり机の下に…)モゾモゾ

乃々(落ち着きます…やっぱり…ここが…一番…なん…で…)

乃々「クゥ…スゥ…」

乃々(疲れすぎて寝ちゃってたみたいです…外はもう暗いんですけど…)

乃々(早く寮に帰ってご飯作らないと…)

美優「お疲れ様です、にいさん」

モバP「ああ、お疲れ美優。ちょっとそこの書類とってくれないか?」

美優「えっと…はい、これですね」

モバP「それそれ。ありがと」

乃々(今のは………どういうことでしょう…にいさん?)

乃々(今出て行くのはまずい気がするんですけど…大変なことになったんですけど…)

モバP「はー、しかし今日も疲れたな。なあ美優、肩揉んでくれないか?」

美優「あ、良いですよ…かなり凝ってますけど大丈夫ですか?」グッグッ

モバP「ん、まあ1日座りっぱなしでパソコンとにらめっこだったし仕方ない。外回りなら楽なんだけどな」

美優「もっと体に気を使って下さいね。食事は心配ないと思うんですけど…」

モバP「そうだな、今日のご飯も美味しかったよ」

美優「それなら良かったです」ニコニコ

乃々(まずいなんてものじゃないんですけど…私やちひろさんが近づいてもビクビクしてる三船さんが肩揉んでるんですけど…)

乃々(呼び方も名前ですし…というかプロデューサーさんがタメ口なんて初めて聞いたんですけど…)

乃々(これって…男女の密会だったりするんでしょうか…にいさんって…その…そういう…うぅ…プレイなんでしょうか…)

乃々(うう…帰りたいんですけど…助けて欲しいんですけど…むぅーりぃー…)

モバP「とりあえず仕事は片付いたかな。ありがと美優」

美優「いえ、このくらいしか出来ませんから」

モバP「買って帰るものとかってあるっけ?」

美優「えっと、食器用の洗剤とトイレットペーパーが切れそうなので帰りに買っていきましょう」

モバP「わかった。それじゃ準備しちゃって」

美優「はい。戸締りもしてきちゃいますね」

モバP「それならこっち側はやっておくからそっちお願い」

乃々(助かったんですか?…このまま帰ってくれれば見なかったことに出来るので…)

\Mush up! Mash up!/

モバP「ん?星さんの曲?誰かケータイ忘れて帰ったのか。えっと…」キョロキョロ

乃々(おとなりさん…こんなときに…恨むんですけど…化けて出てやるんですけど…)

美優「どうかしましたか?」

モバP「どこかから着信音が聞こえるから、多分忘れ物した娘がいるみたいなんだ。ちょっと探すの手伝ってくれ」

美優「こっちの方から聞こえましたよね…」

乃々「ぅぁ」フイッ

モバP「うわ!森久保さん!…えっとどうしたんですか?」

乃々「えっと……レッスンの後に寝ちゃったみたいです…」

美優「大丈夫ですか?体、冷やしてないと良いんですけど」

乃々「そ、それは大丈夫です…あ、あのもりくぼは…何も聞いてないので…帰ります…」

美優「は、話、聞いてたんですか!?」

乃々「聞いてないんですけど…墓穴を掘ったんですけど…」

モバP「あの、これは変な関係とかじゃなくてですね」

乃々「あ、いえ。全部分かってますから…アイドルとの禁断の恋…ですよね…黙ってますから…」

美優「え、ええ!そんな恋なんかじゃ…」

モバP「そういうのじゃ無いですから!」

乃々「確かに…にいさんって呼ばせるのとか…恥ずかしいのはわかりますけど…」

美優「あ、あれはそういうことじゃなくて」

モバP「せ、説明をさせてください、森久保さん!」

乃々(プレッシャーが凄いんですけど…)

乃々(でも…ちょっと漫画みたいで…気になるので…)

乃々「話は聞きますから…落ち着いて欲しいんですけど…」

美優「あっ、ごめんなさい」

モバP「ふぅ…あの、森久保さん、きちんと説明しますから他の人には黙っててくれませんか?」

美優「私からもお願いします。あまり人に知られたくないので…」

乃々「わ、分かってます…本当にお話し聞いたら忘れますから…」

モバP「それじゃあどこから話したものでしょうか…」

モバP「三船さん、どこまで話して良いですか?」

美優「そこはお任せします。知られちゃったら仕方ないので…」

モバP「…簡潔に言うと私と三船さんは本当に兄妹なんです」

乃々「でも…名前、違いますし…あの、呼び方は2人きりのときのでも大丈夫です…」

モバP「えーっと、俗に言う義妹っていうやつです。血のつながりは無いですし今は戸籍上も兄妹でも無いので」

美優「無理を言って…変わらず兄妹として接してくれて貰ってるんです」

乃々(なんか踏み込んだらいけないところだった気がするんですけど…うう…)

乃々「その…これ以上は聞くのも良く無い気がするんですけど…」

美優「いえ、勘違いされたままも困るので…私の家は複雑で…母が何度か離婚していて」

美優「20年くらい前から10年ほどはにいさんと家族だったんです。その後、また別れてしまって…」

美優「私個人はにいさんと交流があって、そこからアイドルに誘われたんです…」

乃々(思ったよりヘビーな話だったんですけど…)

乃々「あの…変なこと聞いちゃってすみませんでした…きちんと忘れますから…」

美優「そんな、謝るようなことでは無いですよ」

モバP「その…あまり気を使わないで下さい。自分たちの不注意が原因ですので」

乃々「はい………ところでもう一つ良いです…か?」

モバP「なんでしょう?」

乃々「買い物の話とかしてましたけど…お二人って一緒に住んでるんですか?」

美優「……そうです。東京で暮らすのに便利ですし、昔みたいに生活出来たので…」

モバP「…そういうことです。あの、このことに関しても…」

乃々「分かってますから…これは喋ったら私もまゆさんあたりからとばっちりを受けそうですから…」

美優「えっと…納得して貰えましたか?」

乃々「はい…もりくぼはもう帰ります…お疲れさまでした…」

モバP「送っていきますよ。車に乗っていてください。鍵閉めておきますから」

美優「それじゃ、いきましょう。乃々ちゃん」

乃々「あ、はい…お願いするんですけど…」

~~~~~~~~~

乃々「あの…プロデューサーさん、三船さん…今日は本当にすみませんでした………お、お休みなさい」

モバP「お休みなさい。次会った時は気にしないでいてくださいね」

乃々「次があるってことは辞められないんですね…いえ、分かってますけど…」

美優「乃々ちゃん、また休み明けにね」

乃々「うう、はい…」

モバP「ばれちゃったな」

美優「ばれちゃいましたね。まあ乃々ちゃんなら黙っててくれるでしょうし…」

モバP「そうだな。今度からは気をつけようか」

美優「そうしましょう…ちょっと遅くなっちゃいましたね」

モバP「んー、作ってる時間も無いしどこか食べに行くか?」

美優「あまり良く無いですけど、そうしましょうか」

モバP「それならこの前相川さんが紹介してくれたところに行こうか」

美優「あ、フランス料理のお店ですか?行ってみたかったんです」

美優「あの、かなりしっかりしたお店ですけど…大丈夫ですか?」

モバP「どうせ使う機会も無いしお金は問題ないって」

美優「そうですね。たまの贅沢ですし…」

モバP「むしろ気になるのはテーブルマナーとかだけど、大槻さんも一緒だったみたいだしある程度は、ね」

美優「私もテーブルマナーはあまり自信無いです…」

美優「美味しかったです…そこまで厳しいお店じゃなくて助かりましたね」

モバP「そうだな。また来ようか」

美優「私だけお酒飲んじゃって…ごめんなさい」

モバP「運転くらいならするから気にしなくて良いって」

美優「はい…それじゃ、買い物して帰りましょうか」

モバP「ん、近くのドラッグストアで良いのか?」

美優「いえ、今日はスーパーマーケットの方がお得なのでそっちですね」

モバP「了解、シートベルトしてな」

モバP「風呂洗っておいたよ。先に入るか?」

美優「にいさんが先で良いですよ。洗濯しておきますね」

モバP「ん、それじゃ頼むよ」

美優「明日はお休みですし、しっかり疲れを取ってくださいね」

美優「~~~♪アロマ焚いておけば疲れも取れるかしら…?」

美優「私もあがりました」ホカホカ

モバP「じゃあそろそろ寝るか。おやすみなさい」

美優「あ、待ってください。明日のおやすみ…お出かけしませんか?」

モバP「別に良いけど、どこに行くか決めてある?」

美優「いえ、まだ…思いつきですから…」

モバP「それならちょっと考えてから寝ようか。美優はどこに行きたい?」

美優「えーと……それじゃあ、この間の撮影で行った動物園に…」

モバP「んー、休みじゃないし問題無さそうだね」

美優「良かった。たまには私にも構って下さいね」

モバP「わかってるよ。いつも気にかけてるって」

美優「ふふっ、わがまま言ってみました」

モバP「ちょっと酔ってるか?ま、このくらいならいつでもやるよ。それじゃ寝るか」

美優「酔ってなんかないですよ…おやすみなさい」ウフフッ

モバP「まぁ、このくらいなら大丈夫か…」

ザアアアァァァァーーー

美優「あいにくの雨…でしたか」

モバP「季節柄仕方ないか…流石にこれじゃ行けそうにないかな…」

美優「…そうですね。次の機会にしましょうか」

モバP「そうだな。今日は辞めておこう。無理して風邪引いても仕方ないからな」

美優「…はい。しっかり休んでいましょうね」

美優「とりあえず朝ごはん作るので着替えておいてください」

モバP「わかった。毎度悪いな」

美優「私が好きでやってることですから」



モバP「………さて、雨が降ってても行けるところってなんかあったかな」

美優モバP「いただきます」

モバP「ところでなんだけどさ。今日って何かやること決めちゃったか?」

美優「いえ、にいさんと一緒にゆっくりしているつもりですけど…」

モバP「美優が興味あるかは分からないけどこの映画、観に行かないか?」

美優「あ、最近話題の恋愛ものですか…観てみたいです」

モバP「それなら今日は映画だな。仕事でチケット貰ってきてたからある意味調度良かったよ」

美優「あの、ありがとうごさいます。気を使わせてしまって…」

モバP「そんなこと気にしなくて良いから。せっかくの休みだから美優と出かけたかっただけだよ」

美優「やっぱりにいさんには敵わないですね…食器、下げますね」

モバP「ん、ありがとう。洗い物は手伝うよ」

モバP「帰りにまた飲むかもしれないしバスで行こうか」

美優「そうですね…2人で飲むのも久しぶりな気がします」

モバP「そうだなぁ、いつもは騒ぎになるし」

美優「あれはあれで楽しいんですけどね」

モバP「節度さえ守れてればな。あ、変装だけはきっちりな。最近はメディアへの露出も増えてきたし」

美優「そうですね、気をつけます…傘、持ちましたか?」

モバP「持ったよ。それじゃあ行こうか」

モバP「大人2枚ください」

店員「はい、どうぞ。カップルシートで2800円になります」

美優「え、あの」

モバP「はい、2800円ですね」

店員「こちらレシートです。お楽しみください」

美優「あの、にいさん…カップルって…」

モバP「ん、わざわざ断る必要もなかったと思うけど…?」

美優「いえ…気にしないなら良いです…」ムス

モバP「???……とりあえず飲み物買ってくるから待っててくれ」

美優「はい………はぁ、私だけ気にしちゃって…」

美優(王道ならラブストーリーですけど…これは引き込まれますね)

美優(にいさんも食い入るように見てます…あ、お仕事のこと考えてる…)

美優(…こういう映画みたいなことを…私もするようになるんでしょうか…)

美優(人付き合いは苦手ですし…今はアイドルですから…想像できません…)

美優(ドレスを着ている時に隣にいるのは…やっぱり私はダメですね…にいさんの好意は私のそれとは違いますから…)

美優(それでも…望んでしまいますよね…)

モバP「どうだった?」

美優「とても良かったです…心理描写も豊富で、役の幅も広がりそうでした」

モバP「そこまで考えなくても良かったんだけど、プロ意識が凄いな」

美優「この歳でアイドルをやってるからには努力が必要ですから」

モバP「ん、本気でやってくれてるようで嬉しいよ」

美優「そういうにいさんも配役考えてたりしましたよね…?」

モバP「職業病みたいなものだな」

美優「私が言えたことじゃ無いですけど、今日はお仕事は忘れましょう?」

モバP「それもそうだな。お昼はそこのカフェで良いか?」

美優「はい…良いですよ」

モバP「それじゃ手、失礼」キュッ

美優(あ…本当、ずるいですよね)

モバP「平日だと流石に人が少ないな」

美優「そうですね。ここは明るいのでばれないか心配です…」

モバP「普段とはイメージ違うし大丈夫だとは思うけどな。一応奥の席取ろうか」

美優「はい、お願いします」

モバP「俺は…このサンドイッチで良いかな。美優はどうする?」

美優「私も同じものにします。それとカプチーノを…」

モバP「はいよ。注文お願いします」

美優「思ってたより多いですね…食べきれるかな…」

モバP「食べきれなさそうなら渡してくれ。食べるから」

美優「えっと、これだけお願いします…どうぞ」スッ

モバP「ん、ありがと。……コーヒーが…うーん、微妙な…」

美優「そうですか…これは美味しいです…一口どうですか?」

モバP「貰おうかな。ん」ゴクッ

モバP「あー、確かにこっちは美味しいな。俺もそれにすればよかったか…ありがと」

美優(普段から同じお皿つついてますし…今更そんなこと気にするわけでは無いですけど…あれを見た後だとすこし…)ジー

モバP「どうかしたか?」

美優「あ、いえ!なんでも無いです…」

モバP「外は小雨か。これなら問題なく帰れそうだな」

美優「にいさんはまだ時間ありますか?ゆっくり歩いて帰りませんか…?」

モバP「ん、良いぞ。この時期に散歩っていうと前の撮影を思い出すな」

美優「はい、私もそれが懐かしくて…」

モバP「早速行こうか。なんか客も増えてきたし」

美優「そうですね。そうしましょう」

美優「にいさんと散歩って久しぶりな気がします…あじさいが綺麗ですね」

モバP「アイドルになってからはそう簡単には休み取れなくてごめんな。紫陽花、今年は雨が少ないから心配したけどな」

美優「今の仕事は楽しいですから…雨の音も癒されますし歩いて良かったです」

モバP「だな。ただ、体は冷やすなよ?」

美優「ある程度暖かい格好なのでそれは大丈夫です…」

モバP「ん。それでも薄着だし上着かけとけ」

美優「あ、ありがとうございます…これならあったかいですね…にいさんの温もりありますから…」

美優「あの…にいさん、今日はありがとうございました。いつも気遣って…安らげてくれて…」

モバP「当然のことだからそんなに何度も言わなくていいって」

美優「えっと、そうですか…」

モバP「俺が好きでやってることでもあるからな」

美優「……雨の日って、あの日のこと思い出しませんか?」

モバP「…あの子のことか…今年も命日が近いな」

美優「そうですね…雨の日って落ち着いて静かなので好きなんですけど…」

モバP「気にするなよ…なんて簡単には言えないけど思いつめてても仕方ないからな」

美優「それもそうですけど…どうしても」

モバP「んー、それなら花を買って帰ろうか。少し早めだけどな」

美優「あ、そうしましょうか…この先に花屋さんありましたよね?」

モバP「うん。そこで買って帰ろうか」

美優「気に入ってくれそうなものを探しましょうね」

モバP「今日は花の他に買うものはあるか?」

美優「いえ…特にはないです」

モバP「そうか。雨も止んだみたい…ん、虹か」

美優「本当ですね…」

モバP「最後に良いものが見られたな」

美優「ええ…今日のこと、にいさんと見たこの虹も…私、忘れませんから」

モバP「ただいま」

美優「ただいまです、ちょっと濡れちゃいましたし上着乾かしておきますね」

モバP「あー、お願い。ちょっと疲れちゃって」

美優「はい。にいさんはゆっくりしててください」

モバP「お言葉に甘えさせてもらおうかな」

モバP「グゥ…グゥ…」

美優「あ、寝ちゃってる…疲れてるのに無理させちゃったかな…」

美優「寝てるし…このくらいの恩返しなら良いですよね」

美優「よいしょ…っと。仁奈ちゃんにはよく寝られるって好評なんですよ」ナデナデ

美優「アイドルだから…人の目を気にしなくちゃいけませんし…」

美優「全然気づいてくれないくても…笑顔が見られれば…私は幸せです」




美優「………でも…今だけならきっと…なにをしても…」

美優「にいさん…少しだけ、ごめんなさい」

美優(私はアイドルですしこの思いが届くかどうかはわかりません)

美優(でも、諦めたりは…出来ませんから)チュッ

短めですが終わりです

これを書いてる最中にデレステの更新が来て戦慄
とりあえず端数の無償で引いたらあんたん
書けば出るはマジだから書くと良いぞ
というか読みたいから書いてくれ

html化依頼出してきます

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