ガッシュ「ヌウ・・・昔に戻ってしまったのだろうか」LEVEL.2 (552)

このスレッドは、
ガッシュ「ヌウ・・・昔に戻ってしまったのだろうか」
ガッシュ「ヌウ・・・昔に戻ってしまったのだろうか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466417599/)
の続きです。

【注意】
オリジナル呪文有。(ヨポポなど、原作で使った術が少なすぎるため)
稚拙な文章
誤字脱字有
オリジナル展開(当たり前)
行き当たりばったり
書き溜めなし

それでは、始めさせていただきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468245541

デボロ遺跡へと向かうため、飛行機に乗り込んだガッシュ、ティオ、コルル、パティペア。

向かうは空港から少し離れたとあるホテル。

そこで…アポロとロップスと合流することになっている。


ホテル―

清麿「おお!アポロ!ロップス!!」

パティ(ホッ…男ね…)

アポロ「久しぶりだな、清麿。」

清麿「あぁ。よく生き残っていた…」

アポロ「それにしても…女の子が魔物も含め5人…隅に置けないな」

清麿「そ、そんなんじゃない!大体…」

パティ「大体!私はガッシュちゃんの彼女なのよ!パートナーに興味はないわ!!」

コルル・ティオ「……」

恵・しおり(あぁ…まだ気にしてたんだ…)

ロップス「かう!かうかう!」

アポロ「あぁ、そうだね…清麿。中に入ろう。いろいろと作戦を立てなきゃいけないからね…」

清麿「あぁ。」






日本―


ウマゴン「メル~…」

二週間ほど前、ナゾナゾ博士の紹介でパートナーであるサンビームと出会えたはいいが…ウマゴンは未だ戦う決意ができていなかった。

しばらく家にいなかったのも、家にいたらデボロ遺跡に行かざるを得ないからだ。

つまりは…怖くて逃げていた。

サンビーム「…ウマゴン、どうするんだい?」

【カフカ・サンビーム】
ウマゴンのパートナー。イギリス系ドイツ人。
人の心の奥を見据えるかのような不思議な何かがあり、「悟り」を開いているような人物。
ウマゴンの意志次第では、すぐにでも戦いを手伝おうと思っている。

ウマゴン「…」

サンビーム「ガッシュたちは出発してしまったんだろう?」

サンビーム「…ウマゴン、ナゾナゾ博士にチケットをもらっているんだ。デボロ遺跡の近くへ…」

ウマゴン「メ!メル…メルメルメ~~…」ガタガタ

サンビーム(無理をさせるのはよくないか…)

ホテル、アポロの部屋―


アポロ「まず、デボロ遺跡はこのようになっていて…」バサッ

清麿「地図か…」

アポロ「全員分、印刷してある。一応持っておくように。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アポロ「さて、作戦だが…おそらくロード…ゾフィスと言ったか。彼はもう千年前の魔物を復活させている。」

アポロ「きっと見張りの魔物がいるはずだ。」

清麿「アポロ。オレからもひとつ…」

アポロ「なんだい?」

清麿「ガッシュが言うには、絶対に一組にならないことが大切らしいんだ。」

ガッシュ「ウヌ。我々は奴らとは違い、数ではない。」

ガッシュ「1+1が4にも10にもなる…本当の仲間なのだ。」

ガッシュ(前の戦い(原作)でティオと恵が言っていたことだがの…)

ガッシュ「一緒にいることで、その力は何倍にもなるのだ。」

アポロ「そうだね…えーと、ここにいるペアは…ふむ、僕も含めて5組か。もし戦力が分担されたとしても、3組と2組に…こうだね?」

ガッシュ「ウヌ。」

ティオ「1+1が4にも10にもなる…いいこと言うじゃない。そうよ!私たちは仲間!悪い奴なんかけちょんけちょんにやっつけてやるわ!」

パティ「ガッシュちゃん!絶対に私と一緒に行動しましょうね!」

ガッシュ「ヌ、イヤ…」

清麿「あぁ。もちろんだ。」

ガッシュ「え?」

清麿「確かパティの術は水…電撃を吸収できるんだったな?」

パティ「まぁ…」

ウルル「盾であるアシルド、水のムチのオルダ・アクロン…どの術でも基本的に吸収できると思われます。」

清麿「だったらガッシュの電撃を吸収した上で攻撃をすれば、強力になる。」

清麿「…そうだな、今日のところはもうここで休むことにして、誰と組んだ時はこういう戦法、他のペアと組んだ時は…」

清麿「そういうことを考えて、皆で意見を出し合おう。」

アポロ「そこまでやっておく必要はあるのかい?」

清麿「事前に何かしておくだけで、その時になって慌てることは少なくなるし、『あの作戦だ!』と言うだけで行動に移せるし、相手は何のことだかさっぱりだ。」

アポロ「さすがは天才中学生と言ったところだね。実にいい作戦だと思う。それじゃ、それぞれの呪文を教え合って…」

ウルル(清麿…中学生なのか…高校生だと思っていたぞ…)

アポロ「その上で、戦略を練ろう。」

ロップス「かう!」

皆は自分の持つ術をすべて教え、どのようなことができるかを議論した。

そして、遺跡に乗り込む明日に備え、眠ることとした。

そして今日の更新は以上です。石板編スタート!ですが、誰を魔界に帰すとか、帰さないとか、考え始めないといけないので頭の中でぐるぐるしています
次の更新は明日の夜です。

某国―


ゼオン「オイオイ…3体がかりでその程度か?」

ビョンコ「な、なんて奴だゲロ…」

パートナー探しはコーラルQとバディオスに任せ、ビョンコは現代の魔物倒しに専念していたが…相手が悪かった。

【バディオス】
千年前の魔物。ワシのような大型の魔物で、原作ではパティが乗っていた。パートナーはチャ―ミー。

説明するタイミングがないので、ここでこの場にいる魔物を紹介していく。

【デンシン】
千年前の魔物。日本の角を生やした鎧の魔物。パートナーはゾルゲ・ヘルシュタイン。

【パラマキロン】
千年前の魔物。魔物を探知する能力がある、コマサンダーのような見た目の魔物。
パートナーはウォーレン。

【カルーラ】
千年前の魔物。カールさせた髪が特徴的なかわいい女の子。体つきがエロい。
パートナーはマレーネ・ヤネンツ。

デュフォー「ザケル!」カッ!

【ザケル】
ゼオン第一の術。紹介していなかったのでここで。ガッシュと同じ術だが、ゼオンは手から出す。

パラマキロン「……ッ!!」ドサッ

ビョンコ「全力でかかるゲロ!!」

ゾルゲ「ギガノ・ビレイド!」ゴッ!

【ギガノ・ビレイド】
デンシン第一の術。角からビームを放つ。

マレーネ「オル・ロズルガ!」ゴッ!

【オル・ロズルガ】
大きなバラを出す術。

デュフォー「ザケルガ。」カッ!

【ザケルガ】
ゼオン第二の術。貫通力のあるパワーアップ版ザケル。
手から出すので相手の腹に電撃を出し続けながら床に叩きつけるなどということもできる。

ゼオンのザケルガが二つの呪文を貫き、術者たちを襲う!

ゼオン「つまらんな…まじめにやっているのか?」

ビョンコ「う…もっと!もっと攻撃ゲロ!」

ゾルゲ「オルダ・ビレイロン!」ゴッ!

【オルダ・ビレイロン】
デンシン第二の術。角から光のムチを出す術。

光のムチがゼオンを襲う!しかし…

ゼオン「…」ビシィッ!

ビョンコ「ゲロ…マントだけで弾いたゲロ…?ならばお前のあの術ゲロー!!」

マレーネ「バズ・アグローゼス!」ゴッ!!!!

【バズ・アグローゼス】
カルーラ第二の術。地面から巨大な人食い花を召喚する。

ビョンコ「さすがのお前もこれからは逃げられないゲローー!!」

ゼオン「フン…」

デュフォー「ラージア・ザケル!」カッ!

【ラージア・ザケル】
ゼオン第Xの術。(カード化もしてないため不明)広範囲に広がる電撃を放つ呪文。

ビョンコ「そんな…こちら側の最大呪文が…」

ゼオン「…もう終わりか?準備運動にもならんぞ…」

×日本の角
○二本の角

ビョンコ「ゲ、ゲロ…」ガタガタガタ

ゼオン「おいデュフォー、本を燃やすぞ」

デュフォー「ガンレイズ・ザケル」カッ!!

【ガンレイズ・ザケル】
ゼオン第Xの術。雷太鼓のようなものからたくさんの電撃を出す術。いわゆるガンズ系。

ビョンコ「ゲロ…!」

ピンポイントに本が燃やされていく!!

ゼオン「…カエル、お前とその空飛ぶ奴の本はないようだな…消えろ。」

ゼオン「さもないと…」スッ

カルーラ「…!?」スウウゥゥ

ビョンコ(消えかけているカルーラに何をする気ゲロ…!?)

デュフォー「…バルギルド・ザケルガ!」カッ!

【バルギルド・ザケルガ】
ゼオン第五の術。「この雷は、お前の体がボロボロになるまで、電撃の激痛を与え続ける。痛みで気絶することも許されない。体が壊れる前に、限りなく強くなるその激痛で、心の方が早くぶっ壊れる。どうだ!?身が引き裂かれるとはこのことだろう!?まさに地獄の拷問だ…」こういう術である。
なぜ必要もないのに強い術を使わせたのか…何かあるのか、それとも別に強い呪文じゃないとでもいうのか…

カルーラ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」バガアアァァァァァ

ビョンコ「ヒ、ヒイイイイイイ!!!!」バガガガガガガ

ビョンコ「逃げるゲロ!」ピョン

フェリウスに飛び乗り、ビョンコは単身逃げていった…

【フェリウス】
千年前の魔物。ビョンコが原作でも乗っていた魔物。パートナーはセバスチャン。…だが、このSSではまだ見つかっていないため、魔界への送還は免れた。

デュフォー「…ゼオン、何かあったのか?お前が戦闘で遊ぶとは」

ゼオン「遊んだわけじゃない。バルギルドの威力を試してみたくなっただけだ。」

ゼオン「まぁ…近くから感じる、『でかい力』にワクワクしているのも事実だがな…」

デュフォー「お前がそこまで言うとはな…楽しみにしておこう」

ゼオン「あぁ。」

次の日

デボロ遺跡前―


清麿「皆、いよいよ乗り込むぞ。」

清麿「水分は持ったな?」

パティ「いざとなったら私がいるわ」

ウルル(アクルって飲めるのか…?)

清麿「食料は持ったな?腹が減っては戦はできぬと言う。」

恵「えぇ。お弁当に、デザートのメロンもあるわ!」

ティオ「あ、私も手伝ったのよ!」

ガッシュ「ウヌウ、余計なことを…」

清麿「よし。アポロに配られた地図は頭に叩き込んだな!?」

ロップス「かう!」

コルル(自信ないなあ…)

清麿「そして最後に…心の準備はできているか?」

アポロ「フッ…できていなかったら皆ここに来ていないよ。」

しおり「飛行機に乗った時点で、覚悟は決めてきたわ…行きましょう、清麿くん!」

清麿(…すごいな、オレなんかまだ少し怖いのに)

清麿(でも、オレたちがやるんだ…ガッシュと共に卑劣な悪を倒す!それだけだ!)

清麿「よし、それじゃ遺跡に入るぞ。慎重に…」

ガサッ!

ガッシュ(確かここでキャンチョメが…)

「ビライツ!!!」ゴッ!!!

ガッシュ「何!?」バシィッ!!

とっさにマントで皆を守るガッシュだったが…

ガッシュ(こ、攻撃!?キャンチョメは…キャンチョメは!?)

予想外の出来事に、驚きを隠せない!!

キャンチョメは…?フォルゴレは…?




どこかの国の上空―

キャンチョメ「ぼ、僕はガッシュの役に立つんだ…ガッシュも、そしてナゾナゾ博士も僕の力が必要だって言ってくれたんだ!」ガタガタ

フォルゴレ「本当に行くのかい?だって…怖いじゃないか!」ガタガタ

キャンチョメ「でも、無敵の鉄のフォルゴレが一緒なら大丈夫さ!」ガタガタガタガタ

フォルゴレ「そ、そうだ!私は鉄のフォルゴレだぞ!」ガタガタガタガタ

まだ着いていなかった。



清麿「敵だ!構えろ皆!」

アポロ「…!恵!」

「ガロン!!」ゴッ!!

恵「セウシル!」バキイィィンッ!

パティ「怨怒霊ーーーーー!!!!隠れてないで出てきなさいよー!!」

「ボルボルボルボル…」ドドドドドドドドド

パティ「え…すごい速さで突っ込んでくる…!?」

【ボルボラ】
千年前の魔物。ボルボルとしか喋れない。牛のような角をした魔物。マルスと同じガロンを使う。
パートナーはヘンリカ・アボット。

【エルジョ】
千年前の魔物。天使のような姿をし、ロブノスと同じビライツを使う。
パートナーはフランソワーズ・カルダン。

【ドグモス】
千年前の魔物。六つ目のような魔物で、ザケルガを食らっても倒れないほどのタフさを持つ。エリートと同じくグランセンを使う。
パートナーはポール・カーン。

この3体の魔物は原作ではパティが連れていたが、今回パティはこちら側におり、魔物たちをまとめる長のコーラルQは少人数でパートナー探しに向かっているため、見張り役となっている。

しおり「ゼルク!!」カッ!!

コルル「ウアア…」メキメキメキ

コルル「アアアア!!!」ドンッ!!

ボルボラ「ボルボルボル…」ドドドドドドド

ガギイィイン!!

パティ「コルル…ありがと…」

カルダン「ビライツ!!」ゴッ!!

清麿「ラシルド!!」カッ!!

ビライツをラシルドが電撃のおまけつきで跳ね返す!!

清麿「アポロ!!」フシュ

ラシルドを解除すると同時に…

カルダン「ビレオル…」

アポロ「リグロセン!!」カッ!!

ガッシュと戦った時のようにぐるぐる巻きにして太くしたリグロセンがエルジョへと向かっていく!

エルジョ「…!?」ドゴンッ!!

清麿(よし!昨日の作戦会議が活きてる!)

パティ「ウルル!私たちはあいつよ!ティオ!」

ティオ「ええ!あの作戦ね!」

ウルル「ガンズ・アクル!」カッ!!

ポール「グランセン!!」ゴッ!!

恵「セウシル!」ガキィンッ!!

飛んできたグランセンを弾く…

そしてドグモスの周りにはガンズ・アクルが飛び交っている。そこに…

恵「ギガ・ラ・セウシル!!」カッ!!!

【ギガ・ラ・セウシル】
ティオ第四の術。「ガッシュの盾(ラシルド)の術と、少し似ているかしら!」相手の周りに攻撃を跳ね返すドーム状のバリアを張る術。
防御が最大の攻撃となる呪文(?)。ナゾナゾ博士と戦った際に覚えた。

ギガ・ラ・セウシルという反射板を置く!

ドグモス「ジィィィィイィ!!!!」ドガガガガガガガ…

パティ「どんなものよ!」

ティオ「喜ぶのは早いわ!」

清麿「皆!お互いに周りを見て、作戦を意識しつつ着実に攻撃だ!」

皆が次々と返事の声をあげる!

本格的に…

さあ、戦闘開始だ!!!

今回の更新は以上です。ここからは戦いに次ぐ戦いなので戦闘だけ考えればいい気が楽なパートなので指が進みやすいです。
次の更新はやはり明日の夜です。たくさんのレスありがとうございます。

ヘンリカ「ギガノ・ガランズ!」ゴッ!

【ギガノ・ガランズ】
ボルボラ第二の術。巨大な金属のスクリューで相手を砕く!
マルスも持っている術だが、今回は使う前に魔界に帰った。

恵「マ・セシルド!!」カッ!!

【マ・セシルド】
ティオ第三の術。意外にも初使用。
とても強い盾。

ティオ「その程度の術、防げないとでも?」

ポール「グランガ・コブラ!」ゴッ!!

【グランガ・コブラ】
ドグモス第二の術。巨大な石のコブラが襲い掛かる。

コルル「ロップス!」

ロップス「かう!!」

アポロ「リグロン!!」カッ!!

力の糸でコルルを上へと放り投げ…

しおり「ラージア・ゼルセン!!」カッ!!!

巨大な片腕をグランガ・コブラに落とし…

もう片方は術者たちの方へと発射した!!

ポール「…」ドサッ

ヘンリカ「…!」バタッ

清麿「!…パティ!本を燃やすぞ!」

パティ「ええ!ウルル!」

ウルル「アシルド!」カッ!!

アシルドに…

清麿「ザケル!!」カッ!!

電撃を吸収させる!

ウルル「アク・スプレイド!!」カッ!!

電撃を吸収した水を千年前の魔物たちのパートナーたちへと流す!!

カルダン「ダイバラ…」

恵「ギガ・ラ・セウシル!」カッ!!

ギガ・ラ・セウシルに負けると判断、術の詠唱を止めた!

カルダン「………」

パティ「…ティオ!」

ティオ「ええ!」シュバッ!!

ギガ・ラ・セウシルを解除!即座に電撃の水が流れ込む!!

ボルボラ「ボルボルボルボルボル!!!!!」バシイィィィ!!

ドグモス「ジイイイイィィィィィ!!!!」ビリビリビリビリ

エルジョ「フワオオオオオオオオオオ!!!!!」ジジジジジジジ…

倒れこんだパートナーたちの隙間から、電撃が入り込み…本を燃やす!!

清麿「よし!まずは一勝だな!皆!この調子で…」

ガッシュ「清麿!操られていたこの者たちを助けねば!」

清麿「そう、だな…」

いざ突入、とはいかなそうだ。

某国―


ゼオン「…オイ、そこにいるのはわかっているんだ。」

ゼオン「出てこないと…その家がどうなるかわかっているな?」

「…物騒だね。」ガチャッ

「で?君は?」

ゼオン「とぼけるな…本を持つ者同士が出会ったらすることは一つだろ…?」

「やれやれ…まだヴィノーも育ち切っていないのに…」

「戦いたいんだね君は。わかったよ…僕は『滅亡の子』クリア。『魔界を滅ぼすこと』が、僕の役目。」

ゼオン「…」

ゼオン「冗談は終わりか?お前、王になりたいんじゃないのか?」

クリア「言っただろ。魔界を滅ぼすことが僕の役目だって…」

ゼオン(チッ…強い魔力を感じてきてみれば…わけのわからん奴だ…)

ゼオン「いくらお前が強かろうと、魔界を滅ぼすことなどできるはずないだろう?」

クリア「できるさ。魔界の王になればね。」

ゼオン「…!」

ゼオン「お前、魔界の王の特権を…!?」

クリア「アハハ、やっぱり君も知っているんだね。さすがは紫電の眼光、白銀の髪、王族に生まれし雷…ゼオン・ベルだね。」

ゼオン「な…!?」

デュフォー「…ゼオン。」

ゼオン「なんだ!」

デュフォー「オレの導き出した答えは『こいつと戦わない方がいい』なんだが…どうする?」

クリア「僕は別に戦わなくていいよ。ヴィノーが安定して呪文を唱えられるようになるまでにはもっと時間が必要だからね…」

クリア「早い話が、『見逃してあげるよ』ってことなんだけど。」ニコッ

ゼオン「デュフォー…オレとて王族。この戦いに参加したからには目指すは魔界の王だ。」

ゼオン「魔界を治める…父の志を継ぎ、魔界を更に良き国へと変える!そして、バオウしかとりえのないガッシュよりも優れていると証明する!!」

ゼオン「目の前に…魔界を滅ぼすと言っている輩がいながら逃亡するほど、バカではない…!」

クリア「ハァー…仕方ないな。出ておいで。ヴィノー。戦いだよ」

ヴィノー「あうー…」ス―――

デュフォー(バリアか?…まだ赤子に近いパートナーを守るために自らの魔力から作ったのか?)

クリア「ヴィノー。いつでもいい。落ち着いてこの本を読んでくれ。」

ヴィノー「うー…」コクン

ゼオン「デュフォー!何してる!早く呪文を唱えろ!奴に情けはいらん!!」

デュフォー「レード・ディラス・ザケルガ!!」カッ!!

【レード・ディラス・ザケルガ】
雷の歯車!?イヤ、ノコギリ!!?(ヨーヨーだ…)
ゼオン第Xの術。雷のヨーヨーを作り出す術。バオウ・クロウ・ディスグルグを破るほどの威力を持つ。
ちなみに確認するまでレードディラス・ザケルガだと勘違いしていた。

クリア「…」ガシィ!!

ゼオン(片手で受け止めた…!?)

ゼオン「チイィィッ!!」ババババババ

クリア「…」ババババババ

クリア「いい呪文を持ってるね。でも…」ガシィッ!!

ゼオン(受け止めるどころか、レード・ディラスを止めただと!?)

クリア「…」ドズン!

クリア「それじゃ僕には勝てないよ。」ドンッ!!

デュフォー「(ゼオンの右後ろに来るな…)ゼオン、右後ろ。」

ゼオン「…」バッ!!

デュフォー「ソルド・ザケルガ!!」カッ!!!

【ソルド・ザケルガ】
ゼオン第Xの術。雷の剣を作り出し、攻撃する術。

ゼオン「…」ブンッ!!

クリア「…」

ゼオン(当たっていない…!)

ゼオン「チイィィッ!!」バッ!ババッ!!

残像が残るほどの高速で移動し、ソルド・ザケルガを振るい続ける…

クリア「!…」ガシッ!

ゼオン「真剣…白羽取り…だと…!?ふざけやがって…!!」

デュフォー(ゼオン、冷静になれ…圧倒的な強さを見せつけてきてるように思えるが、実際はお前の攻撃をよけるので精いっぱいだ…クリアから拳一発でも受けたか?…そう、それが答えだ。)

デュフォー(クリア自身がどんなに強くとも、術を使えないなら…勝てない相手じゃない。)

デュフォー「ゼオン。冷静になれ。頭の血を下げろ。」

ゼオン「わかっている!デュフォー!広範囲呪文だ!!」ブン!ブンブンブン!!ズゴァン!!

デュフォー「(…。)ラージア・ザケル!」カッ!!

クリア「…」ダンッ!!

ゼオン(跳んでよけるのはわかっていた…だから…着地と同時に術を叩きこむ!!)シュッ

ゼオン(デュフォーは奴の強さをわかっている!中級呪文(テオザケル)程度ではなく、強い術を使うだろう!)バババ

ゼオン(さすがのこいつも…オレの電撃を受けて立っていられるはずがない!!)ババババ

ゼオン「…」バッ!!

クリアの着地点に先回りし、手を構える!

デュフォー「(…!?なんだ、この答えは…?)ゼオン!すぐにそこから離れろ!」

ゼオン「何!?何を言って…」

デュフォー(やはり、予想通り一瞬立ち止まってしまったか…)

クリア「…」スッ

ゼオン(手を構えた!?)

ヴィノー「ラディス」ゴアァァァッ!!!!

デュフォー「テオ…」

【ラディス】
クリア第Xの術。それに当たると「消滅」する。
ただし強い魔物なら痩せこける程度で済む。が…ブラゴをほぼ無効化する威力はある。
確かにこの効果を知っていればうかつに近づくことはしない。ガッシュが善戦できたのは、アシュロンによる前情報によるものが大きかった。
が…ゼオンはそれ(クリアの術の効果)を知らない、そして、攻撃をするつもりでいたのに「離れろ」と言われたら一瞬戸惑い、動きが止まるのは当然である。

ゼオン「う、ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!」ボッ

デュフォー「(間に合わんか…)ゼオン!」

デュフォー(逃げるしかない、それが答えだ…もう無理だ)

ヴィノー「…」ガクンッ

クリア「ありがとう、ヴィノー…でも疲れ切って眠っちゃったか。」

デュフォー(なぜ…!?なぜ『うー』などと言っていた赤子が『ラディス』と発音できた…!?)

デュフォー(…バカげた答えが浮かぶな。『偶然』だな…赤子だからな…気分次第なんだろう…)

ゼオン「あ…がっ…?」ドサッ

クリア「…雷帝ゼオン。今日のところはもうやめにしないか?」

ゼオン「ふざけるな…誰、が…」

クリア「ラディスを至近距離で受けてそこまで体が残っているなんて大したものだよ。」

クリア「でもヴィノーも疲れてるし、あそこで術を使ってくれたのも偶然…」

クリア「それに、君とは全力でやりたい。」

ゼオン「オレに情けをかけるつもりか…?」

クリア「…違う、弱い魔物しかいないこの戦いで、ライバルとなれる逸材を見つけただけだ。」

クリア「君たちは消えて当然なんだよ。だから消える前に、もっと強くなってもう一度遊んでおくれ。」

クリア「君は…次の王になるんだろう?」ニコッ

ゼオン「(クソ、クソ、クソオオオオォォォォ!!!!)…チィィッ!!デュフォー!!」

デュフォー「…」スタスタ

マントでデュフォーを包み、瞬間移動でクリアから離れた…

魔界を滅ぼさせはしない…自らに流れる王の血は、クリアという存在を決して許していなかった。

必ずぶっ倒すために…今は歯を食いしばり、力を蓄えるしかないとゼオンは心で感じ、それを認めている自分が許せず、情けなかった…

場所は戻って、デボロ遺跡―

清麿「見張り相手にするのに、だいぶ心の力を使ってしまったな…」

しおり「少し休んだらまた行かないとね。清麿くん…」

アポロ「ひとついいかい?清麿。」

清麿「ん?」

アポロ「確かに戦いには勝てたし、パートナーも無事に救い出せた。だが、これは『短距離走』じゃない。『長距離走』なんだ。」

アポロ「さっきの戦いみたいな術の使い方では、すぐに心の力が尽きてしまう。」

アポロ「だから、攻撃は最小限にして…コンビネーションは大事だが、それだけに気を使ってしまうと心の力を無駄に使ってしまう。」

ウルル「確かに…ティオのペアはよく呪文を使っていて、心の力が切れないか心配していましたし…」

パティ「よく見てるわね…」

清麿「…わかった。少し冷静に周りを見てみることにする。」

アポロ「あぁ。…さて、少し休んだら行くよ。もしホテルに戻ってしまったら、戻るころには新しい見張りがいる。少しでも多くの魔物を倒すなら今だ。」

ガッシュ「ウヌ!皆の者!頑張るのだぞ!」

コルル・ティオ「うん!」

ロップス「かう!」

パティ「はーい!!」

イギリス―

ジェム「ヨポポ!大丈夫!?」

ヨポポ「ヨポポイ!!」ググ…

ピカール「ハハッ、もっと攻撃だ!」

【カイル・ピカール】
イバリスという千年前の魔物のパートナー。心を操られていない…?
どうなのだろうか。
名前はカイルと表記するのが正しいのだろうが、諸事情によりそれはしない。

【イバリス】
千年前の魔物。エイを人型にしたような姿をしている。
すぐに一人で突っ走ってしまう。そのため、ビョンコの隊から外れてしまい(ビョンコが追い付けなかった)、単独行動となっている。

ピカール「デズルガ!」ゴッ!

【デズルガ】
イバリス第一の術。鋭い衝撃波を飛ばす術。

ジェム「ドレミケル!!!」カッ!!

デズルガとドレミケルがぶつかり合う!しかし…

ジェム「キャアア!!!」ドゴォン!!

ヨポポ「ヨポイ!!」トテトテ

ジェム「大丈夫よ…」

ジェム(やっとママから許しが出たのに…清麿のところに行く前に負けるわけにはいかないわ!!!)

ピカール「ハハッ、もっともっと攻撃だ!!」

ジェム(それに…第三の術っていう計算外の希望もあるわ!!)

ピカール「デズルガ!」ゴッ!!

ジェム「スプ・オルミケル!!」カッ!!

【スプ・オルミケル】
ヨポポ第三の術。初のSSオリジナル呪文。
口から自動(どこに当てるかを自分で決めた後)で相手の術の方へ向かう音符を出す術。この術は「音で音をかき消す現象」を体現している。
効果は、術を相殺するのではなく術そのものの力を弱める。ただしディオガ級を無効化などのすごい効果はない。威力だけならドレミケルの方が上である。
術名はスプリフォ、フォウ・スプポルクなどの「打ち消す」意味の『スプ』、オル・ドグラケルやオルダ・アクロンなどの「自動、または任意追尾」という意味の『オル』、そして『ミケル』から。

ジェム「音符…!?」

スプ・オルミケルがデズルガに当たる!

ジェム(音符が当たった瞬間…相手の術が細くなった…!?)フシュ

ジェム「ドレミケル!!」カッ!!!

ヨポポ「ヨポポーイ!!!」ドンッ!!

ドレミケルがデズルガを突き抜け…

イバリス「ジャアアアアアアアアアア!!!!!」

イバリスに命中!!

ピカール「ハ、ハハッ!もう一度攻撃だ!」

ピカール「ギガノ・デズル!!」ゴッ!!

【ギガノ・デズル】
イバリス第二の術。ピラミッドのようなものが、回転しながら攻撃する術。

ジェム「スプ・オルミケル!」カッ!!!

ジェム「ヨポポ!音符を何個もぶつけなさい!!」

ヨポポ「ヨポポーーー!!!」ド!ド!ド!

ギガノ・デズルに音符が当たるたび、術が弱くなる!!

ジェム「…ドレミケル!」カッ!!

ピカール「ハ…ハハアアアアアァァァァッッ!!!!」ボシュウウウゥゥゥゥ

ジェム(か、勝てたわ…)ゼーハーゼーハー

ジェム「はー、はー…この術、便利だけど…すごい疲れるわね…」

ヨポポ「ヨ、ヨポイ?」

ジェム「大丈夫よ。さぁ、空港に行きましょ…」






イギリス、病院―


ゼオン「…情けないな。人間の医療などに頼るとは」

デュフォー「それは『点滴』だ。安静にしているんだ。」

ゼオン「なぁデュフォーよ…オレには、何が足りなかったんだ?」

デュフォー「…オレの指示を聞いて、すぐに動くことができていなかった。それだけだ」

ゼオン「くっ…」

デュフォー「だが、消滅の術とは…ゼオンの体が残っていてよかったというところか…」

ゼオン「『滅亡の子』…奴は本当に魔界を滅ぼす気なのか?」

デュフォー「ウソは感じられなかったな。」

ゼオン「…」

デュフォー「だがゼオン、体術に関してはお前の方が上だった。それに、あの『ラディス』をよけられていれば、勝っていた。」

ゼオン「…」

デュフォー「アンサー・トーカーの力を持っていながら、術の特性を見抜けなかった…許せ、ゼオン」

ゼオン「別にかまわん。体が回復次第、また倒しに行けばいい。」

デュフォー「だが…その体が元に戻るまで数か月はかかるぞ。」

ゼオン「数か月だと!?」ガタッ

デュフォー「(あぁ、点滴が外れてしまったな…)…」ビー

ゼオン「そのボタンは何だ。」

デュフォー「ナースコールだ。おとなしくしていないから点滴の針をもう一度刺してもらう羽目になった…」

ゼオン「お前がやればいいだろう…」

デュフォー「免許は持っていないからな…」

ゼオン「人間界は面倒くさいな」

デボロ遺跡―


アルム「人間!呪文だ!」

真美子「ネシル!!」ガッ!!

【アルム】
千年前の魔物。エネルギーの力を使い、術以外にも空中浮遊能力を持っている。パートナーは高橋真美子。絶世の美男子、パルコ・フォルゴレ様のファンらしい

【ネシル】
アルム第一の術。破壊力のあるエネルギーの球を発射する。

清麿「ラシルドォ!」カッ!!!

アルム「何!?跳ね返して…」

【喋る石板魔物】
ガッシュによって魔物がしゃべることやパートナーがあやつられているなどの情報は既にみんなが知っているので、喋っても驚かない。

ビリー「アムルク!」ガッ!!

【ガンツ】
千年前の魔物。パートナーはビリー・フェリス。拳を強化する術を使う。

【アムルク】
ガンツ第一の術。巨大な拳。以上。

ガンツの拳がネシルを吹き飛ばす!

しおり「ゼルク!!!」カッ!!

コルル「ウ…アアアア!!!!」ドンッ!!

床を蹴り、一気にアルムとの距離を縮める!!

真美子「ネシルガ!!!」ガッ!!!

【ネシルガ】
アルム第二の術。さらに強いネシル。

コルル「あ…!!」

恵「セウシル!!」カッ!!

コルルの下にセウシルを発生させる!

ティオ「セウシルを踏み台にして進みなさい!!」ビシッ!!

コルル「うんっ!!」ダンッ!!

アルム「なんなんだ…こいつらのコンビネーションは…!!!」


デボロ遺跡、通路…

パティ「待ちなさーい!」ダカダカダカダカ

ロップス「かうー!!」トテトテトテトテ

ゲリュオス「ブリュオオオオオオオ!!!!」

【ゲリュオス】
千年前の魔物。巨大なドラゴン型魔物。パートナーはジョン・オーエン。野球選手で背番号6。ゾフィスに侵入者のことを告げ口するべくパティとロップスから逃げている。

アポロ「リグロン!!」カッ!!

ウルル「アクル!!」カッ!!

ゲリュオス「…」クルッ

ジョン「デガルク!」ゴッ!!

【デガルク】
ゲリュオス第一の術。頭の角が攻撃型に変化する。

アポロ(突き抜けて…来る!!!)

アポロ「ウルル!よける準備を!!」

ゲリュオス「ブリュオオオオオ!!!」ドゴオオォォォン!!!

パティ「ひいいぃぃ!?」ビクッ

アポロ(さて、どう倒したものか…)

少し早いですが今回の更新は以上です。
ヨポポの術はスプオル・ドレミケルとかスプリオル・ドレミケルとかいろいろ候補がありましたがドレミケル以上の威力はまだまずいなと思いああなりました
次の更新は明日の夜です。

PC逝ったわこれ修理だなと思ってたらコンセント抜けてました
今日は更新します
あとあまりそういうパンツの話されるとわくわくしちゃうので控えめにお願いしますね

アポロ(狭い通路でああいう奴と戦うには…)

パティ「ウルル!あいつにたっぷり水を飲ませて溺れさせるわよ!!」

ウルル「ハイ!オルダ・アクロン!」カッ!!

ゲリュオス「ブリュブブッブブブブ…」ザバババババ

パティ「今よロップス!アポロ!攻撃を…」

アポロ「(…)リグロセン!」カッ!!

ロップスの腕から放たれたチェーンがゲリュオスを襲う!

しかし、オルダ・アクロンのせいであらぬ方向へと流されていく!!

ロップス「かう!?」

アポロ「やはりか…」

ウルル「す、すまない!心の力の制御が…」

アポロ「いや、そんな問題じゃない!水の力と糸の力…ただぶつけるだけじゃ活かせないんだ!!」

パティ「じゃあ、どうするのよ!?」ズアァァァァァ!!!

アポロ「すまないが…パティたちは魔物の方を抑えててくれ!!ロップス!本の持ち主を狙うんだ!!」

ロップス「かう!!」

アポロ(よし!魔物の裏に回り込んだ!)

アポロ「リグ…」

アポロ(…!大きいのが…来る!!)

アポロ「ロップス!狙い変更だ!魔物の方を向いてくれ!」ビシッ!!

ロップス「かう!!」

ジョン「ギガノ・ディオデルク!!」ゴッ!!!

【ギガノ・ディオデルク】
ゲリュオス第三の術。ギガノ級の威力を誇る自身強化の術。
頭に鉄仮面のようなものをまとうため、水の攻撃はもう怖くない!!

ゲリュオスの頭部に鉄仮面が現れ、オルダ・アクロンを押し返しつつパティの元へと突進していく!!

アポロ「ディノ・リグノオン!!」カッ!!!!!

鎖がゲリュオスの体に突き刺さり、動きを止める!!

アポロ「くっ…うううぅ…この術はやっぱり…きついな…」

パティ「!…ウルル!!あれ、いける!?」

ウルル「なんとか…やりますよ…!!!」ゴォォォォォォォ……

ウルル「スオウ・ギアクル!!!」カッ!!

【スオウ・ギアクル】
パティ第七の術。青き水の龍を召喚する術。

青き龍が青き龍へ、青き龍が青き龍へ力をぶつけ合う!!

ロップス「かう!!」

アポロ「よし…」フシュ

ディノ・リグノオンを解除し…

アポロ「っく…う…リグロン!!」カッ!!

ジョン「!!!」バシィッ!!

ゲリュオス「ブリュオオオ…オ!?」フシュ

アポロ「よし、本を奪うことに成功したな…」

ウルル「パティ!!」

パティ「わかってるわよ!爆発させない、でしょ!?」フシュ

狭き場所での龍退治は、ひとまず成功したようだ…

ビリー「ギガノ・アムルク!!!」ガッ!!

【ギガノ・アムルク】
ガンツ第二の術。絶大な威力を誇るアムルクの強化版。

恵「マ・セシルド!!」カッ!!

アルム「いい加減にしやがれ!!どうしてこの遺跡へ来た!」

ガッシュ「ゾフィスの野望を打ち砕き、魔界の王となるため…それだけなのだ!!」

清麿「ラウザルク!!」カッ!!

しおり「ゼルク!!」カッ!!

ガッシュ「ヌオオオオオ!!!」ドンッ!!

コルル「ぜえええええい!!!」ギュンッ!!

アルム「こざかしい!!」

真美子「ガンジャス・ネシルガ!!」ガッ!

【ガンジャス・ネシルガ】
アルム第三の術。地中からいくつものエネルギーを放つ術。
地中から…という術を空中で使ったらどうなるのか、わりと気になるものである。

ガッシュとコルル、両者にエネルギーが襲い掛かる!!

清麿「ガッーーーシュ!!そのまま突っ走り…パートナーから本を奪い取れ!!!」

しおり「ゼルルド!!」カッ!!

コルル「ハァァァァ!!!!」ギュオンッ!

アルム(そのまま来る奴もいれば、飛んで逃げる奴も…)

アルム(現在(イマ)の魔物は軟弱なんじゃなかったのかよ…!!)

ガッシュ「本を渡すのだーーー!!!!」ギュアンッ!!

ガンツ「ギルウウウ!!!」ジュボオオオオオ

マ・セシルドを諦め、ガッシュに拳が襲い掛かる!!!

ガッシュ(マントで受け止めきれな…)

恵「ギガ・ラ・セウシル!!」カッ!!

ガンツ「!?」ガゴンッ!!!

ティオ「ガッシュはあいつを!!早くやっつけちゃいなさい!!!」

アルム「どうして…どうしてお前らはそんな阿吽の呼吸で攻撃してきやがる!!!」

アルム「クソッ…オレだって……あの戦いのときのように……………がパートナーなら、もっと…」

アルム「クソオオ!!!!」

真美子「エグドリス・ネシルガ!!!」ガッ!!!

【エグドリス・ネシルガ】
アルム第四の術。巨大な四角垂型のエネルギーをぶつける。

しおり「ラージア・ゼルセン!!」カッ!!

清麿「(オレも援護を…)ザケルガ!!!」シーーン…

エグドリス・ネシルガとラージア・ゼルセンがぶつかり合う!!!

清麿「何!?まさか…ラウザルクの発動中はほかの術が出ない…!?」

ガッシュ(そういえば…言ってなかったのう…)

アルム「う…くっ…互角…?嘘だろ…?」

しおり・コルル「ハアアァァァァァァァァァァァァァ!!!!」コオオォオォォォ!!!

バシュンッ!!

しおり「よし、相殺した!!!」

アルム「オイ人間、もう一度呪文を…」

アルム「!」

ガッシュ「もうお主の戦いは終わりなのだ!」ドンッ!!

二冊の本を持ったガッシュが、そこには立っていた…

アルム「オレの本…」

アルム(あの巨大な手に気を取られている間に…ガンツの本まで…)

ガンツ「ギ、ル…」ガクッ

ガンツは、ギガノ・アムルクでギガ・ラ・セウシルを破ろうと何度もパンチした結果、肉体が悲鳴を上げた。

それにより倒れこんだため本を奪うことができた模様。

ガッシュ「…清麿!!ザケルを!!」バッ!!

本を空中に放り投げる!!

清麿「…」

ドサッ ドスッ

だが、清麿がザケルを唱えることはなく…本は床に落ちた。

しおり・恵「清麿くん!?」

コルル「な、なんで…!?」

清麿「…なぁ、お前たち…オレ達と一緒にゾフィスを倒してくれないか?」

アルム「!?」

ガンツ「ギル…!?」

ガッシュはこの時まで、忘れていた。

共に戦うことはなくとも、ガッシュたちに助言を与え、「負けんじゃねえぞ」と言ってくれた魔物のことを。

そしてその魔物が、目の前にいるアルムだという事を。

そんな大事なことを忘れるはずないのに…

戦いの事ばかり考え、仲間を増やすことを考えられずにいたようだ…

清麿「悪いのはゾフィスなんだろ!?もしそれが嫌ならここを出て…魔界は危険だ。魂…」

アルム「黙れ!ゾフィスには…ゾフィスには…逆らえねえんだよ!!」

清麿「石に戻される…か?」

ガンツ「ギル!!」ビクゥ

アルム「そ、そうだ!戻されかけるのを見たんだ…脱走しようとした奴だ…」

清麿「だがな…石の術を使えるのはゴーレンなんだよ。ゾフィスじゃねえんだ。」

清麿「本当にお前たちの封印を解いた月の光は…屋上にある月の石の光と同じか?」

恵(清麿くんは何の話をしているの…?)

アルム「月の光だと!?なぜそこまで…」

清麿「さぁ…詳しいやつがいるからな…」チラッ

ガッシュ「…」

ガッシュ(そうであった…私は…魔物を倒しに来たのではなく…救いに…)

ガッシュが事を急いで心が落ち着かないでいるこの時期に…清麿は、自信を取り戻し、冷静な判断をし…

ガッシュの言う「やさしい王様」のための糸口を作り出してくれている。

清麿に相談をせず、千年前の魔物の事や月の光のことを教えていなかったら、どうなっていたんだろうか?…考えたくもないものだ。

(更新はまだです)https://twitter.com/ss_you_gash?s=09 ss関連用のTwitter始めました。 更新がどうとかは次からこちらにつぶやく予定です。(いちいちスレッド消費するので)

アルム(何が仲間だ…冗談じゃねえ…)チラッ

アルム(本は近くにある…隙を見て拾えば反撃…)

コルル「…」ジャキィンッ!!

アルム「!」

アルム(オレが本を見ているのに気付いたか?くそ…あの爪で本を引き裂かれたら終わりじゃねえか…)

清麿「コルル!」

コルル「だって…まだ反撃してくるかもしれないじゃん…」

アルム「チッ…」

清麿「……まだ戦うつもりか?」

アルム「…ゾフィスには逆らえねえ!!石に戻りかけるのを見たんだ!!!ゾフィスが石の術を使えるかどうかじゃない…」

アルム「仲間になれ、ゾフィスと戦えだと!?ふざけるな!どうしてそんな怖い思いをしなくちゃならねえ!!」

アルム「せっかく1000年の呪縛から解放されたのに、また石にされるかもしれないんだぞ!!!」

清麿(石板の恐怖は…思った以上に深刻なようだな…)

清麿(…やむを得ないか…)

ガッシュ「だが、魔界に帰れば消えてしまうのかもしれないのだぞ!!」

ティオ(え?)

ガッシュは王の特権のことを話した…

清麿とコルルとしおりはその話を聞いたことがあったが、ティオと恵、そしてアルムたちは動揺を隠せずにいた。

ガッシュ「…」

アルム「けど…石のまままた生きるくらいなら…消えた方がマシだ!早く本を燃やせ!!」

ガンツ「ギル…」

ガッシュ「あの術を使えるのはゴーレンなのだ!ゾフィスではない!!!」

清麿「…ガッシュ。」ポン

清麿「ダメだ…心というのは厄介なんだ。簡単には変わらない…こいつらは千年も人間界で辛い思いをしてきたんだ…」

清麿(…仕方がないんだ。ガッシュはゴーレンしか石化術を使えないと言うが…オレにはそれもわからん。)

清麿(戻りかけるのを見たなら…きっとその恐怖はずっと付きまとってくる。)

清麿(…クッ!)

清麿「解放してやろう、ガッシュ…」

ガッシュ「…」

清麿「SET…ザケル」カッ

アルムとガンツは魔界へと帰った。

かつてのように「負けんじゃねえぞ」と言ってくれることもなく…

どこか複雑な表情をしていたのが、ガッシュにはとてもつらかった…

ティオ「…ねえ、魔界の王の特権って…ウソ、だよね…?」

ガッシュ「…本当なのだ。」

コルル「私も前に聞いたし…」

しおり「ええ。あの時にね…」

恵「それじゃ、もしティオが負けたら…」

ティオ「イヤ、ヤダ…考えたくない!!!」

清麿(こうなるからあまり王の特権のことは言ってほしくなかったんだよなぁ…)

ティオ「だって、だって…え?それじゃ…もし悪いやつが王様になったら私も消えちゃうじゃない!!!」

ガッシュ「そうならないよう、今はゾフィスを倒すべく力を合わせているのだ」

ティオ「でも、でも…どうしてガッシュは平気なの!?怖くないの!?」

恵「ティオ。ガッシュくんを責めちゃ…」

ガッシュ「怖いに決まっておろう。」

ティオ・恵「…」

ガッシュ「だからティオやコルル、パティとロップスとも一緒に戦っておる。」

ガッシュ「ティオ。怖いのは一緒なのだ。だから…」

パティ「ガッシュちゃーーん!!!怖いドラゴンをなんとか倒したわーー!!!ご褒美に抱きしめさせてちょーだい!!!」ドドドドド

ガッシュ「ヌオオオオオオオオオオ!!!!!!」

アポロ「パティ…もっとゆっくり歩いておくれよ。僕たちは疲れてるんだよ。」

パティ「ガッシュちゃーん!!!」ギュウウウッ

ガッシュ「ヌオオオオアアア…」

コルル「く、苦しそうだよ!やめてあげようよ…」

パティ「あら、妬いてるのかしら?でもガッシュちゃんは私の恋人なのよ!」ギューッ

コルル「う、うぅ…でも、ほら!」

パティ「なあに?」ギュウウウウ

コルル「ガッシュ、息できてない…」

パティ「!…ごめんなさいガッシュちゃん!」

ティオ(なんか怖がるの馬鹿らしくなってきたわ…)

飛行機―

ナゾナゾ博士「ウォンレイ君、リィエン君、きっと現地では恵くんたちが戦っている。」

ウォンレイ「あぁ。」

リィエン「わかってるある!心の力をためておくあるよ!」

キッド「えへへ…博士!頼もしいね!」

ナゾナゾ博士「あぁ。二人はカンフーもやっているし、呪文の力やコンビネーションもすさまじい。」

リィエン「照れるある…」エヘヘ

ナゾナゾ博士「だがカンフーの腕前は、私に比べると二人ともまだまだだがね。」

リィエン「本当あるか!?」

ナゾナゾ博士「ウ・ソ」

リィエン「…」ガンッ!

ウォンレイ「リィエン…」

ナゾナゾ博士「リィエンくん、無言で席を蹴るのをやめてくれないかね?」



空港―


フォルゴレ「さぁ、着いたぞ!デブ遺跡へ向かうぞ!!」

キャンチョメ「うぅ…」ガタガタ

フォルゴレ「どうしたキャンチョメ!役に立ちたいんだろう!?」

キャンチョメ「で、でも…」

フォルゴレ「頑張るぞ!」

キャンチョメ「うん…」



イギリス、病院―


ナース「ラララ検温♪ダバダ検温♪」

ゼオン(今日も来たか…)

ナース「ゼオンさーん、検温の時間ですよー」

ゼオン「体温計をよこせ。自分でやれる。」

ナース「はーい」

ゼオン「チッ…」

ゼオン(デュフォーはどこに行ったんだ…)

ゼオン(捜そうにもこの体じゃ、ろくに動けないし…よく瞬間移動できたな、オレ…)

ナース(この子、小さいのにこんなにやせ細って…なにがあったのかしら)

ピピピピ

ゼオン「終わったぞ」スッ

ナース「…うん、体温は問題ないわね♪」

ゼオン「さっさと消えろ。」

ナース「はぁい。」

ゼオン(クリア・ノート…オレの体が戻ったら真っ先にぶっ倒してやる…)

ゼオン(術に当たりさえしなければ…勝てるんだ)

別のナース「ゼオンくん、今日のお昼ご飯だよ」コトッ

ゼオン「…ホットドッグかかつおぶしを出せ!なんだこの料理は!毎日毎日!!!」ドンッ

別のナース(カツオブシってなんだろう…)

今日の更新は以上です。次の更新は明日の夜です。
…というのを毎度ここに書くとレスを自分のもので消費してしまう(雑談は価値があるのでOK)
ため明日から
https://twitter.com/ss_you_gash?s=09
だけでのお知らせといたします。

http://twitter.com/ss_you_gash?s=09

……ホウ…

あの侵入してきた『力』…

生き残ったか…

こいつは楽しみができた…

「どこへ行くの!?一人で行動しちゃいけないのよ?」

「何、少し下の方で物音がしたから、その様子を見てくるだけさ。」

「そう…ならいいわ。私はここでお遊びをしてる。」ブーブー

悪いな…こんな楽しみてめえらに分けてたまるか…

あいつらはオレが楽しむのよ…

このビクトリーム様のえじきとしてな…


【ビクトリーム】
千年前の魔物。エネルギーを発射する術を主に使う。パートナーはモヒカンエース。
Y<Vの体勢をとれ!



デボロ遺跡、テラス―


アルム、ガンツ、ゲリュオスとの戦闘を終えた後、清麿の指示(ガッシュの記憶)を頼りに、空の見える場所へと登ってきた。

コルル「うわあ…空がきれい!」

アポロ「ふぅ、ここなら見通しもいいし、心身ともに休めそうだね…」

ティオ「見て恵!水よ!水が流れてるわ!!」

恵「でも、飲んで大丈夫なのかしら…」

清麿「これはこの遺跡の水道で、自然の湧水を利用してるからそのままでも飲めますよ」

ウルル「生水ですし、たくさんはダメでしょうね…」

パティ「アクルを使うまでもなかったわね…」

しおり「飲めないって…」

恵「あ、そうだ!糖分補給もかねて…よかった。つぶれてない。」

恵「メロン食べましょ!!」

パティ「メロン?私、果物にはうるさいわよ?」

恵「あら、一応高級メロンなのよ?」

しおり(やっぱ恵は違うなあ…)

アポロ「メロンか…久しぶりに食べるな」

【メロン】
植物学的にはウリ科の仲間であり野菜だが、流通分野的には果物である。
カリウムやミネラル成分が豊富に含まれており、カリウムにはナトリウムを排泄する作用や、水分バランスを整え利尿を促す働きがある。
さらにむくみの改善、腎臓病や高血圧の予防に効果がある。
とてもおいしいメロンを食べたものは思わず「ベリーメロン!」と叫んでしまう。
夕張の頂上にはベイリー・メロンと呼ばれるまぼろしのゴージャスメロンがあるという。
今までの説明は本編に何ら関係はない。

恵「じゃあ、切り分けるわ!」

数分後…

切り分けられたメロンをおいしそうに食べるガッシュご一行。

そこへ…!

ビクトリーム「ビクトリー――ム!!!」

ワーワー

ガッシュチャーンクチウツシシマショー

ビクトリーム「…ビクトリー――――ム!!!」

メグミ!ヤケグイヨ!

アンマリナイノヨ

シオリネーチャン、メロンオイシイネ

ビクトリーム「…」

カウ!

オドロイタナ…ドコノメロンダイ

ユウバリメロンヨ

ビクトリーム「…」

ビクトリーム「ブルアアアアアアアア!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガッシュ「!」

モヒカン・エース「マグルガァ!」ガッ!

【マグルガ】
ビクトリーム第一の術。Vの字のエネルギーを撃ちだす。
攻撃の爪痕は、美しきVの字を描く―

ガッシュ「清麿!ラシルドを!」

清麿「もぐ…ん?あ、ラァシルド。」カッ

ドゴオオオォォン!!!

清麿「!?」

ガッシュ「清麿!もっと強く!ラシルドを!」

清麿「ガッ!…ゲフッ…」ゴオォォォォ

術の行数が初めての戦い(原作)よりも多いため、マグルガに何とか打ち勝った!!

ビクトリーム「何!?我が術を跳ね返してきただと!?」

ビクトリーム(だが…いつ見ても美しいVだ…)

ビクトリーム「ブルアアアアアア!!!」ドガアァァ

ビクトリーム「クソ…我が攻撃に見とれたわ…」プシュー

清麿「よくわからんが敵だ!皆!」

恵「えぇ!」

アポロ「だが…みんな、呪文をいくつ撃てる?」

アポロ「僕は撃ててもリグロン一回だ…」

しおり「…ゼルク2回分くらいかしら」

ウルル「1回か2回程度です」

恵「私も…」

清麿「さっきのラシルドで…心の力が…」

清麿(イヤ…バオウはなんとか行けるか…?)

清麿(バオウは使えば使うほど力がたまる!さっき使ったが…休憩とメロンのおかげで体力は少し回復している!)

清麿「…オレもあと一回だ。」

ビクトリーム「遠くてよく聞こえないが…貴様ら、ろくに呪文も使えないんだろう?」

ビクトリーム「5対1だからな。それくらいハァンデがないとな。」

ガッシュ「清麿。あの者はとてつもなく強いのだ…」

ティオ「あんなYが!?」

ビクトリーム「ベリー――シット!!!Vだーーーーー!!!」

モヒカン・エース「マグルガ!」ガッ!!

清麿「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

ウルル「アクル!!」カッ!!!

パティの水から放たれた水が、皆を吹き飛ばす!!

ビクトリーム「チッ、外したか…」

ビクトリーム「だが、次こそ決める!!」

ビクトリーム「分離せよ!我が美しき頭部よ!」バリバリバリバリ

パティ「頭と体が…!?」

ウルル「術を唱えていない…」

恵「よけられたけど…水の術はきついわ…」

パティ「ごめんなさい。」

ウルル「すみません。少し動かす程度には弱めたのですが…」

ティオ「見て!あいつが…」

ビクトリーム「荘厳回転(グロリアスレヴォリューション)!!3・6・O(スリー・シックス・オー)!!」

清麿「奴が…」

アポロ「回転を…!?」

ビクトリーム「加速・加速・加速・加速・加速(アクセル・アクセル・アクセル・アクセル・アクセル)!!」

しおり「どんどん…速く!?」

清麿・アポロ(あの意味はわかる!!マズイ!!!)

清麿・アポロ「みんな!ティオの近くに!」

恵「え?」

モヒカン・エース「マグルガァ!!」ガッ!!

回転するビクトリームの頭部から、無数のエネルギーが放たれる!!!

恵「!…セウシル!!」カッ!!!

セウシルにいくつものエネルギーがぶつかる!!

ビクトリーム「フハハハハ!薄っぺらいバリアーよ!」ブイィィィィィィ

恵「く…もって…よ…!!!」

ビクトリーム「心のエネルギーのない君達が、どこまで防げるかな!?」

部屋の壁、大破!!

テラス、粉砕!!

床、爆裂!!

天井、崩落!!

ビクトリーム「我が体、撃沈!!!」

ビクトリーム「ブルアァアアアア!!!」ゴフウゥッ

ビクトリーム「…」ドサッ

清麿(あいつ…)

清麿(バカだな…)

ビクトリーム「おのれぃ…やはりVの体勢で待機もせずにいたら失敗するよなぁ…」

Vの体勢でも失敗するのは内緒である。

ビクトリーム「フフフ…ならばもう一度やるまでよ!分離!」バリバリバリバリ

アポロ「リグロン!」カッ!!

ロップスから放たれた力の糸がビクトリームの頭部をぐるぐる巻きにする!!

ビクトリーム「何ぃ!?」

ティオ「よし!皆!体を袋叩きよ!」

パティ「行くわよコルル!」

コルル「いいの?卑怯じゃないかな…」

しおり「ゼルク!!」カッ!!

コルル「…でも、千年前の魔物に手加減なんかしてらんないよね!」ジャキィン!

ゼルクを使っても自分の意思で行動できるようになったからと言って、戦いのために心と体を変化させる術であることには変わりない。

ビクトリーム「やめろ!!離せ!!頼む!」

ティオ・パティ・コルル「わああああああああああ!!!!!」ガン!ガン!ガン!ガン!

清麿「ガッシュ。うまくいったな。分離した頭部を抑えて、肉体にダメージを与える…」

ガッシュ「ウヌ。…ん?」

(ビクトリーム『いいか…ガッシュ…魔界に帰るときには、メロンの種を持って帰るんだ…』)

(ビクトリーム『「一粒の種は100万のメロンを生む。」これを忘れるんじゃないぞ…』)

その時ガッシュは思い出した…

クリアとの戦いで、なぜか仲間面して現れ、メロンの種を持って帰るようビクトリームが頼んだことを!

ガッシュ(メロン…?)

ガッシュ(そうなのだ!メロンでビクトリームを仲間にできるやもしれぬ!)

ティオ「このっ!このぉっ!!」ゲシッゲシッ

ビクトリーム「あんっ…やめろぉ!私の紳士をいじめるなー!!」

【ビクトリームの紳士】
股間の紳士の事である。実際、アニメではティオにそこを踏みつけられながら快感を覚えていた。
私の趣味ではないことを言い訳させてほしい。

パティ「怨怒霊ーー!!!」ガンッ!ガンッ!

ビクトリーム「おふっ、おふぅっ!!」

コルル「ぜええええい!!!」ズシャァッ

ビクトリーム「ギャー―――――!!!」

ビクトリーム「モヒカン・エース!ナゼ呪文を唱えない!!」

ビクトリーム「!?」

アポロ「ごめんね、君を拘束してる間に本は奪わせてもらったよ。」

ビクトリーム「何ーーー!?」

ウルル「心の力が残ってない以上、こうでもしないと勝てませんから…」

恵「清麿くん!本を燃やすわ!ライターか何かない?」

清麿「ザケル一発ならなんとかなる!SET!」ビシッ

ガッシュ「イヤ、清麿…もしかしたらあの者、仲間にできるかもしれぬ」

清麿「なんだと!?あんな奴がか!?」

ガッシュ「ウヌ。少し時間をくれなのだ…」トコトコ

ガッシュ「ビクトリーム!お主、メロンが好きなのだな!?」

ビクトリーム「うわーお!股間の紳士がうわーお!」

ガッシュ(聞こえてないのう…)

ビクトリームの体はひとまず解放し、モヒカン・エースを人質に取って話をすることになった。

ビクトリーム「…」

ガッシュ「まずはメロンを食べるのだ。」コトッ

ビクトリーム「…」クンクン

ビクトリームはメロンのにおいをかぐと同時にむしゃむしゃと平らげた!

ビクトリーム「!」

ティオ(これ、何の時間なわけ?)

ビクトリーム「…!」

ビクトリーム「キャッチ・マイ・ハート!ベリーメロン!」♪~

ガッシュ「!?」

ビクトリーム「キャッチ・マイ・ハート!ベリーメロン!」♪~

コルル「ベリーメロン…」

ビクトリーム「お口にとろける…」♪~

清麿「やかましい!!」

ビクトリーム「うがっく…」

ガッシュ「…メロンも食べたようだし本題に入るのだ」

ビクトリーム「人が気持ちよく歌っていたのになんて人間…」

清麿「本燃やすぞ。」

ビクトリーム「話を聞きます!」

清麿「それでいい。」

アポロ(一応、心の力をためておかないとな…なにかあったらリグロンでまた捕まえなきゃならないし…)

ガッシュ「私は何もお主と戦いたいわけではないのだ。」

ビクトリーム「ベリーシット!私は戦うためにここに来たのだ!」

ガッシュ「しかし、このままではゾフィスの言いなり…」

ビクトリーム「奴には感謝している…私の美しきVを蘇らせてくれたからな!」ガキィィィィン

ウルル(それ…『Y』じゃないか…?)

ビクトリーム「やはり話などもってのほかだ!本を燃やすというのならやってみるがいい!」

ビクトリーム(あれだけ大きな音を立てた…あいつらだって気づくだろう…)

ビクトリーム(一人で片付けられないのは悔しいが…最終的に勝てばよかろう…)

清麿「クソオ!話し合いなんて無駄だったじゃないか!ガッシュ!ザケ…」

その時…

「ビクトリーム…何してるの?」

アポロ「!」

ビクトリーム「レ…レイラ!来てくれると思ったぞ…さぁ、共に現代の魔物を…」

【レイラ】
千年前の魔物の子。月の力を使う。
原作においてはガッシュたちを逃がした『裏切り者』。
しかしそれはガッシュたちにとっては『仲間』そのもの。
今回も仲間になってくれるのだろうか?
パートナーはアルベール。

レイラ「…」

レイラ(たくさんの魔物と人間に囲まれて…パートナーも人質にされてるこの状況…)

レイラ(ビクトリーム…あなた、勝ち目ないわよ)

ビクトリーム「ダルモスはどうした!!!」

レイラ「上で寝ているわ。」

ガッシュ「レイラ…お主…レイラ…!!!」

レイラ「!?…誰…」

ガッシュ「我が名はガッシュ・ベル!」

レイラ(…ベル?聞いたことあるような…ないような…)

清麿(レイラ…そうか、この子が…)

ビクトリーム「レイラーーー!!!早く攻撃だーーー!!!」

レイラ「あぁ…ハイ…」

レイラ(なぜかあっちは私を知ってるみたいだけど…敵には変わりないわ)

アルベール「ミグロン!」カッ!

【ミグロン】
レイラ第一の術。レイラの持つ三日月形のステッキからエネルギーが発射される。

ガッシュ「ヌウ!」ブンッ!!

マントでミグロンをはじく!!

レイラ「!?」

ビクトリーム「な、なんだそのマントは!?」

ビクトリーム「モヒカン・エース!呪文を…」

清麿「本はオレがもっているんだが?」

ビクトリーム「ブルアアアアア!!!」

レイラ「…ねえ、あなたたちはどうしてここに来たの?」

アポロ(話し合い…?さっき使った術も弱かったし…)

アポロ(戦う意志のない魔物?だとしたら…)

恵「あなた…戦う気はないの?」

レイラ「えぇ。下手にあなたたちを刺激したらビクトリームの本、燃やされそうだし。」

ビクトリーム「レイラ…」ダーーー

レイラ(泣くことないじゃない…)

レイラ「さぁ、早く話して。上で寝てるダルモスが起きてきたら、きっと戦いになるわ。彼はとても好戦的だから…」

レイラ「理由によっては私はあなたたちを見逃してあげてもいい。」

ビクトリーム「シット!私はこいつらを倒…」

レイラ「本、燃やされたいの?」

モヒカン・エース「…」フルフル

レイラ「あなたのパートナーも本、燃やされたくないみたいよ」

ビクトリーム「モヒカン・エース…!!」ダーーーーー

レイラ「泣かないで。」

しおり(なんか、緊張感がないな…)

ガッシュたちは、ゾフィスを倒すためにやってきたことを話した…

レイラ「そう。それじゃやっぱり『侵入者』なわけね…」

レイラ「悪いけど、そんなあなたたちを見逃して逃がすほど、お人よしじゃないわ。」

アルベール「ミグロン!」カッ!!

清麿「うおおおおおお!!!」

清麿「お…?」

ミグロンは、ガッシュたちの方ではなく、壁に当たった…

レイラ「あら。外したみたい…」

レイラ「そこの穴から逃げられてしまっても仕方ないかもね。」

ビクトリーム「何!?まさかレイラ、裏切る気か!?」

レイラ「ただし…逃げるなら、ビクトリームの本とパートナーを返して。」

レイラ「…もし、本気でゾフィスを倒すつもりならもっと強くなってきなさい。」

レイラ「私たちはあなたたちという侵入者の存在をゾフィスに知らせるわ。城の警備は厳しくなるでしょうね。」

レイラ(でも、もし…ゾフィスを倒してくれるなら…倒せる力があるなら…)

清麿「く…ビクトリーム!本は置いていく!皆!ひとまずホテルへ帰るぞ!」

皆がまばらに返事をし、レイラが壁にあけた穴から逃げていく…

ビクトリーム「オイレイラ!助けてくれたのは礼を言いたいが、いいのか!?」

レイラ「…えぇ。次に仕留めればいいわ。それに…あなたも強い相手とやり合いたいでしょ?」

ビクトリーム「いや、そういうわけでは…」

レイラ「…言い訳はもういいか。私はね、ゾフィスを倒すっていうのなら倒してほしいの。」

ビクトリーム「何!?バカな…やはり裏切…」

レイラ「聞いて。ビクトリーム…あなた、パートナーに字を書いたり、話しかけたり…大事にしているわね」

ビクトリーム「それがどうした?」

レイラ「私も同じよ。お遊びに誘ったり話しかけたりしている。でも…」

レイラ「何の反応もないわ。念じれば呪文を唱える操り人形のまま…」

ビクトリーム「…」

レイラ「せっかくまたパートナーができたのに…こんなの、あんまりじゃないかしら」

ビクトリーム「た、確かに…」

レイラ「…私はね、期待しているの。あの子たちに。団体とはいえ、あなたを追い詰めるほどの実力の持ち主よ。」

レイラ「少しは期待…できるんじゃないかしら。」

ビクトリーム「はっ!くだらねえ…」

(ガッシュ『私は何もお主と戦いたいわけではないのだ。』)

ビクトリーム「…まぁ、いいだろう。メロンの礼もある。今日は見逃してやろう。それよりレイラ。そこにあまりのメロンがある。食べないか?」

レイラ「あら、いいの?いただくわ。」

数分後―

ビクトリーム「べりーメロン」カッカッ♪

レイラ「…」タッタッ

ビクトリーム「ベリーメロン」カッカッ♪

レイラ「…」タッタッ

コミックス13巻背表紙の出来事である。

ホテル―


フォルゴレ「HEYお嬢ちゃん、よかったらチチもぎましょうか?」

真美子「え…世界のスターフォルゴレ様!?」

フォルゴレとキャンチョメがホテルに到着していたようだ。

清麿「…おい、何してんだ?フォルゴレ。」

キャンチョメ「あ!ガッシュに…く、首しめティオまで!!!」

ティオ「…」

キャンチョメ(あれ…『なんですってー!!』ってこないな…)

ガッシュ「ウヌ…キャンチョメ!よく来たのだ!」

キャンチョメ「あ、あぁ!僕が来たからには千年前の魔物なんていちころさ!」

真美子「あ、あなたたち…」

恵「無事にたどり着けたみたいね。」

アルムたちと戦った後、魔本の呪縛が解けた3人を、このホテルに行くように言っておいたのだ。

真美子「部屋で寝ています。私は…お金、なくって…」

フォルゴレ「オイオイ、こんなレディの泊まる部屋がないだって?仕方ないなぁ…ここは私が」

清麿「フォルゴレ。」ポン

フォルゴレ「なんだ、清麿!」チラッ

清麿「…」シュガアアァァッ!!

気迫。それのみである。

フォルゴレ「わ、わかったよ…」

キャンチョメペアの合流、そして休息。

心の力を回復させて…次の日、今度は城へ乗り込む。




デボロ遺跡、城―


ゾフィス「なるほど、侵入者ですか。わかりました…」

レイラ「…」

ゾフィス「ですが…どうして侵入者は逃げられたのです?あなたは侵入者を見ていながら戦わなかったのですか?」

レイラ「それは…」

ビクトリーム「私ですロー…ゾフィス様!我が美しきVの攻撃に恐れをなして、逃げ出したのです!!」

レイラ(ビクトリーム…)

ビクトリーム「その証拠に、ご覧になるといいです。我が美しき攻撃の爪痕を!」

ビクトリーム(奴らに協力的でいれば、メロンがまた食えるかもしれないからな…)

ゾフィス「わかりました。まぁいいでしょう。侵入者の存在を教えてくれたのは称賛に値します。」

ゾフィス「それともう一つ…」

ゾフィス「皆さん…もし、裏切り者の存在が確認されれば…問答無用で石に戻します。」

ゾフィス「ですが、裏切り者のことを教えてくれた場合は、私が王となった後、それなりの地位を与えましょう」

ゾフィス「千年も経った魔界で安心して暮らすには、私に地位を与えられること以外に道はありません…」

レイラ(…)

ゾフィス「ビョンコ、コーラルQ。城の見張りを増やしますよ。侵入者の狙いは月の石でしょうからね…」

コーラルQ「ハイ!」

ビョンコ「ゲロ!」

ホテル、深夜―


キャンチョメ「フォルゴレ、眠れないや」

フォルゴレ「あぁ、夜風に当たるのもいいものさ。少ししたら戻ろう。」

キャンチョメ「うん!」

ジェム「ふぅ、時差ってやつかしら…夜遅くに着いちゃったわね…」

ヨポポ「ヨポポイ…」

フォルゴレ(ん…?)

ジェム(…ん?)

フォルゴレ・ジェム(魔物の本…!?)

フォルゴレ「キャンチョメ、魔物だ!」

キャンチョメ「え!?」

ジェム「ヨポポ!敵よ!」

ヨポポ「ヨポイ!?」

フォルゴレ「ポルク!」カッ!!

キャンチョメが大きな砲台へと変わる!!

ジェム「ひっ!?」ズザーッ

フォルゴレ「ハハハ!どうだ!降参するなら今のうちだぞ!」

ジェム「あ…あ…」

ジェム(しまった…腰が抜けて…)

ジェム(もうすぐ清麿たちに会えると思って…油断していた…!)

フォルゴレ「どうしたんだ?お嬢ちゃん!もう降参か!?」

ヨポポ「ヨポ…ヨポイ!!」

ヨポポ「ヨポポイ、トポポイ、スポポポーイ!!」♪

ヨポポは不思議な踊りを踊った!

フォルゴレ「…ん?踊り?」

キャンチョメ「あ、あれ…?なんだか楽しいや…」スクッ

ヨポポの踊りにつられてキャンチョメが踊りだす!

ジェム「ヨポポ…ナイスよ!」

ジェム(立てないけど…呪文を唱えることくらいは…)コオオオオオ

ジェム「ミケル!!」カッ!!!

キャンチョメ「あ…」

ドオオオオン!!!!

フォルゴレ「キャ、キャンチョメ!もろにくらったのか!?バカ―!逃げろよー!踊ってる場合じゃなかっただろー!!」

ジェム「あら、知らないの?ヨポポの踊りは不思議な力を持つのよ。」

ジェム(つられて踊ったのは予想外だけど…)

キャンチョメ「…」ピクピク

フォルゴレ(やばい…このままじゃやられる…奴ら、なんて術を持っているんだ…こうなったら…)

ジェム(攻撃は当てられたけど…きっと次の攻撃が来る!勝つために…)

フォルゴレ(ホテルの中にいる清麿を呼ばなくては…!)

ジェム(ホテルの中にいるはずの清麿を呼ばなくちゃ…!)

フォルゴレ・ジェム「清麿ーーーー!!!!」

フォルゴレ・ジェム「…え?」

清麿「呼ばれた気がしたが…どうした!?」

フォルゴレ「ハハハハハ!君たちも清麿の!」

ジェム「えぇ、でも…いきなり戦って悪かったわ…」

フォルゴレ「何言ってるんだい!レディに手を出した私が悪かったんですよ」キラーン

ジェム「アハハ…」

キャンチョメ「…」チーン

ヨポポ「ヨポポイ」ツンツン

清麿「お!ジェム!ヨポポ!来てくれたのか!」

ジェム「清麿!来たわよ!」

フォルゴレ「いやー、すまないな…敵かと思って戦ってしまったんだよ」

清麿「それより…キャンチョメはどうして倒れているんだ?」

ジェム「あー……」









女子部屋―


コンコン

恵「なぁに…寝てたのに…」ゴシゴシ

清麿「スマナイ、恵さん…キャンチョメに回復の術を頼めるか?」ガチャッ

恵「清麿くん…あ、私パジャマ…やだ、恥ずかし…」

フォルゴレ「イチャイチャしてないで早く頼むよ!回復が使えるんだろう?」

恵「あ、ハイ!ティオ、起きて…」ユサユサ

ティオ「う~ん…」

二分後

ティオ「…何よこんな時間に」

フォルゴレ「回復をお願いします!!」ドゲザ

キャンチョメ「…」チーン

ティオ「わかったわ…ふわぁ…」

恵「サイフォジオ!」カッ!!!

【サイフォジオ】
ティオ第五の術。他者を回復させる回復の剣。
体力はもちろん、心の力もわずかだが回復する。
石板編、ファウード編においてティオの主力的存在であった。

キャンチョメ「ぐえっ!!」

キャンチョメ「…あれ?傷が治ってくよ!」コオオォォォ

ティオ「感謝しなさいよね!」

次の日の早朝―

コンコン

清麿「はい…」ガチャッ

ナゾナゾ博士「こんな時間に起こしてスマナイ。そして待たせたね…清麿くん」

清麿「ナゾナゾ博士!」

ナゾナゾ博士「恵くんから前にホテルの場所は聞いていたからね…事前連絡もなしに来たからびっくりしたかな?」

清麿「いや、別に…しかし、なんでまたこんな時間に到着を?」

ナゾナゾ博士「急ぎはしたが…途中で千年前の魔物に襲撃を受けてね…半ば野宿をしてからここに来たようなものなんだ」

キッド「だから疲れてるんだ!」

清麿「そうか…ん、そちらは?」

リィエン「私は、リィエン、そしてこっちはウォンレイある。」

ウォンレイ「初めまして。キヨマロ…君はティオたちの仲間だと聞いている。」

清麿(そうか、香港の…)

清麿(恵さんたちだけで行かせちまったんだよな)

ウルル「…客人ですか?」

清麿「ああ、スマン…起こしてしまったか…ナゾナゾ博士、テラスで話の続きを…」

ナゾナゾ博士「いや、少し寝かせてくれ。このままデボロ遺跡に行っても足手まといになってしまうだろう…」

清麿「わかった…それじゃあ、今日の出発はお昼頃ってことでいいですか?」

ナゾナゾ博士「すまないね…」

朝8時ごろ―


アポロ「僕たちも含めて9人の魔物とパートナー…ずいぶんと大所帯になったね」

清麿「そうだな…ゴルドーさんとダニーが来たら10ペアか…」

パティ「これだけいれば千年前の魔物も楽勝よね!」

ガッシュ「うーむ…」

ティオ「ところで、コルルの下着の問題はどうするの?激戦になったらいちいち着替えている時間ないわよ。」

フォルゴレ「ん?下着?」

しおり「呪文を使うと、服を破ってしまうんです…筋肉とかで…」

コルル「水着とか、レオタードとかは恥ずかしいし…どうしたらいいのかなって…」

パティ「どのみち恥ずかしい恰好ね。ガッシュちゃんに見せたら悪影響だわ!」

ジェム「男はみんな獣だもの。油断しちゃいけないわ」

清麿「ジェム…どこでそんな言葉を覚えた?」

ジェム「ママが言ってたわ。」

清麿「そ、そうか…」

キャンチョメ「破れるのが嫌なら、大きな服を着ればいいよ」

コルル「!」

皆が一斉にキャンチョメを見る。

お前はこいつらより頭がいいな。

しおり「そ、それよ!そうすれば破れることはないわ!」

キャンチョメ「え!?気づかなかったのかい!?」

アポロ「…」

ロップス「かう!」

ヨポポ「ヨポイ?」

…ということなので、コルルペアとティオペアは街に大きな服を買いに行った。

キッドペアとウォンレイペアが疲れ切っているため、今日はいっそのこと遺跡には行かずに万全の態勢で臨むこととした。

新しいメンバーが増えたことで、再びあの「コンビネーション会議」もしなくてはならないし、何もかもがちょうどよかった。

日本、空港―


ウマゴン「メル、メル~…」

サンビーム「…ウマゴン、無理なら無理でもいいんだ。」

ウマゴン「メル、メルメル!!」

サンビーム「私とて働く身。できれば休みたくはない…」

ウマゴン「メル…」

ウマゴン「メルメル!メル!」

サンビーム「ふーむ…」

ウマゴン「メルメルメ~…」

サンビーム「ガッシュくんを助けたいんだろう?ならば…行かなくては。」

ウマゴン「メル~…」ガタガタガタガタ

サンビーム(戦いへの恐怖とガッシュを助けたい思いが戦っているみたいだな…)

サンビーム(戦うがいいさ。どう答えを導き出そうと、私は君のパートナーだ。それに従う。)

サンビーム(それだけ悩んで出す答えなら、どちらも不正解ではないだろう…)









デボロ遺跡―


レイラ「…」ブーブー

ビクトリーム「…」Y

ダルモス「…」イライラ

【ダルモス】
千年前の魔物。その巨体から繰り出される攻撃は脅威!
パートナーはエリザベス。
ザドン・べギルセンとデトーザ・べギルセンはアニメオリジナル呪文。

ダルモス「おい、侵入者が来ていると分かっていながらなぜオレを呼びに来なかった!?」

レイラ「ビクトリームが本とパートナーを奪われて、それを取り返すのに必死だったのよ。」

ビクトリーム「フン…」

ダルモス「ビクトリームごときどうでもいいだろうが!それに、ゾフィス様への報告と話が違うじゃないか!」

レイラ「あら?この3人の中で(現時点で)一番強いのはビクトリームなのよ?いなくなったら困るじゃない。」

レイラ「相手は5ペアもいたのよ。どんな切り札があるかわからないでしょ。」

実際、清麿はまだバオウを出せた。

レイラ「…役立たずだからって石に変えられたくなくて、本当のことを言えなかったのよ。ね?」

ビクトリーム「あんなこと(紳士フルボッコ)言えるか!」

ダルモス「…次に侵入者が来たら全員でぶっ潰すぞ!!!」

ビクトリーム「けっ…私だけで十分だ!!!Vの真の力を見せてやる!」

レイラ(あなた負けてたじゃない…)

ダルモス「それよりも…配属先を上の階に移されてもオレたちの役割は変わらないんだな…」

レイラ「特別な指示を受けた4組以外は特に昨日までと変わりはないわ。ゾフィス…様はあの4組以外はその他大勢としか見てないもの。」

ビクトリーム「ベリー・シット!あのなんとかイーヨーより私とモヒカン・エースの方が強いに決まっている!!!」

レイラ「あなた、一度奴らに負けてる事実をいい加減認めなさい?」

ロシア―


ルン「つまり、こいつはジェデュンって名前で、この本を読んで戦って、王様を目指すのね?」

ドンポッチョ「あぁ、そうだ…」



ドンポッチョ ◆魔物カード

[命乞い]使用を宣言する→このターンを終了する(バ
トルフェイズの残りや、エンドフェイズの処理はおこな
わない。)ゲーム中に1回だけ使える。

ではなく

【ドンポッチョ】
バリーに自身の術を使う間もなく倒されてしまった魔物。上記の通りカードゲームではその効果から上級者に好んで使われたらしい。
パートナーはゴーマン。


ジェデュン「ヤンコヤンコー!!!」ジタバタ

ルン「じゃあ…倒すしかないのよね?」

ドンポッチョ「ちょ、ちょっと待てよ!」

ルン「問答無用よ!グノビオン!」ガッ!!!

【グノビオン】
ジェデュン第Xの術。(ここ書くの難しいキャラが増えてきた)
両腕を蛇に変え、攻撃する術。

ドンポッチョ「ヒィイイイ…せっかくいろいろ教えたのに…」

ルン「わお!よし、次!もう一回!グノビオン!」ガッ!!!

ゴーマン「助けてくれ…助けてくれーーー!!!」

ルン「いけー!!!」

ドンポッチョ、やはり術を使うこともなく魔界へ強制送還―

街―

ティオ「ねえコルル!この服かわいいと思わない?」

コルル「あ、本当…だけど、戦うための服を買いに来てるんだよ?」

恵「そうよティオ。かわいさよりも機能性を重視しなきゃ。」

しおり「でも、どうせゼルクで相手に近づくんだし、服は破れちゃう気もしてきたわ…」

コルル「そんなこと言ってたらガッシュのマントはどうなるの?」

ティオ「あれは破れてもすぐ直るらしいわよ。ブローチさえ無事なら伸びても戻るらしいわ。」

コルル「いいなぁ…」

恵「さて、どうしたも…あれ?ティオ、あそこにいるのって…」

ティオ「ん?誰?知り合い?…あ!マリルー!!!マリル王女―!!!」

マリル「む?…おお、まさかまた会うことになるとはのう。」

しおり「え?王女様…?」

恵「知らない?少し前に来日したこともあるのよ。マリル・カルノア王女様。」

コルル「それ、前にテレビで見たよ!」

しおり(芸能人って…やっぱりすごいのね…!!!)

マリル「こんなところで日本人のそなたらに会うなんて思わなかったわ…どうじゃ?茶でも飲みに行くか?心配するな。金はカラオムに払わせる。」

恵「えぇ、ぜひ。ところでどうしてこんなところへ?」

マリル「少し用があったものでな。王女ともなるとお仕事で大忙しじゃ。じゃが飛行機まで時間があるから暇なのじゃ。」

恵「へぇ…」

しおり「ねぇ、恵とマリル王女様って、どんな関係?」

ティオ「関係?そうね…服を交換したくらいかしら。」

しおり(めちゃくちゃ仲良しじゃない!!!)


カフェ―


マリル「ふぅ、さて…この国は何がおいしいのじゃろうか。」スッ

ティオ「外、すごい数の警備ね…」

マリル「あの事件以降、カラオム以外にも護衛が付くようになったからの。…さて、今回もショッピングしているところに遭遇したわけじゃが…何を探してたのかえ?」

コルル「えー…と…」

恵「この子のための、大きめの服です。」

マリル「大きめ?」

ティオ「いろいろあって、破れない服が必要なのよ。」

マリル「破れない?……それなら、破れない布を使って服を作ればよかろう。」

恵「破れない…?」

マリル「ふむ。値は張るが…そういう布も存在する。ナイフで切られてもへっちゃら布が…」

ティオ「その布で大き目の服を作れば完璧ね!」

マリル(大き目の服にこだわるのはなぜじゃ…)

マリル「よし!そなたらは命の恩人じゃ。その服をプレゼントしてやろうぞ!…まぁ、その布はここにはないから届くのは何日か後になるがの」

しおり「命の恩人っ!?」ガタッ

しおり(芸能人って、本当謎ね…)

ティオ「ありがとう!…コルル、さっそく採寸ね!」

コルル「え、でも…いいんですか?」

マリル「このくらい構わぬ。さぁ、茶を飲み終わったら採寸じゃ!」

持つべきものは…友である。お金まで出してもらうのは少々申し訳ないが、お言葉に甘えることとした。

ホテル―

清麿「…」

ナゾナゾ博士「ふむ、月の光の石か…」

清麿「恐らく、その石は奴らの封印を解いた『月の光』とは別物なんだ」

ナゾナゾ博士「根拠はあるのかね?」

ガッシュ「ない!だが…月の光の石を壊せばパートナーたちが解放されるのには間違いないのだ!」

キッド「でも、本当かどうかわからないのに…」

ナゾナゾ博士「まぁ、何の目標もないよりいいだろう。」

清麿「さてと…今日はコンビネーション会議をするから…夕飯、豪華にしてもらわないとな」

アポロ(お金足りるかな…)

アポロ「清麿、誰のお金でここに泊まっていると思っているんだい?」

清麿「あ…あぁ…」

アポロ「冗談だよ。僕が好きでやっていることだから。それにこれはロップスのためなんだ。」

アポロ「清麿、この千年前の魔物との戦いが終わったら本格的に王を目指す戦いに戻るぞ。」

ガッシュ(いや、まだファウードやクリアが…)

清麿「あぁ…そうだな。そのために今日はスタミナをつけなくちゃな」

アポロ「結局夕食はごちそうなんだね。わかったよ…」

夜―


アポロ「スマナイ、フォルゴレ…」

フォルゴレ「気にしなくていいさ!私は絶世の美男子、パルコ・フォルゴレなんだぜ!?ごちそうの一つや二つ!!」

さすがにアポロの手持ちも少なくなってきており、飛行機代と宿泊費以外のお金はほとんどなかった。

早い話がフォルゴレがおごってくれたというわけだ。

清麿(すごく申し訳ない…)

清麿(恵さんもフォルゴレも自分で働いてお金を稼いでるし、オレなんかまだまだガキだな…)

ナゾナゾ博士「皆の者!このごちそうを食べて、そしたら作戦会議をするぞ!」

パティ「えー!!すぐ寝たいわ!!」

ガッシュ「しかし、大事な戦いだから作戦会議は大事なのだ。」

パティ「そのとおりよ!ごちそうを食べたら作戦会議ね!わかったわ!」

ウルル「…」

1時間後、作戦会議が始まり、各々戦法を心に刻み込んだうえで、明日に備えて寝ることとした。


男子部屋―

キッドペア、ウォンレイペアはそれぞれに部屋をとっているが、それ以外は男女で分かれている。

清麿「よし、それじゃあ…寝よう!」

ウルル「ハイ、月の光の石、壊せるといいですね…」

キャンチョメ「ぼ、ぼぼぼ僕なんかが本当に役に立てるのかな…」

フォルゴレ「何言ってるんだい!あのバーゴとか言うドラゴンを倒したじゃないか!キャンチョメは強いんだぞ!」

【バーゴ】
竜型の魔物の子。見た目通り炎を吐く。
一応、ギガノ系を持っており、正面からぶつかり合ったら勝つのは難しい。
喋ることができる。パートナーはフリト。わりとイケメンだがフォルゴレに比べると普通。

キャンチョメ「う、うん!」

ガッシュ(バーゴ…?魔界で見たことがあるのだ。キャンチョメが倒していたなんて初めて知ったのだ…)

ガッシュ「では皆の者、明日は頑張るのだぞ!」

ロップス「かう!」

アポロ「あぁ、皆で生き残れるといいね…」


女子部屋―

パティ「うわーーー!!!ガッシュちゃんと一緒に寝るのよー!!!もしかしたら今生の別れになるかもしれないのー!!」ジタバタ

ティオ「何言ってるのよ!ダメに決まってるでしょ!!!」ガシイィッ

コルル「ねえ、あの、寝ようよ…」

パティ「怨怒霊ー!!!大体あんた、ガッシュちゃんと親しくしてて気にくわないのよ!」シュガァッ

ティオ「なんですってーーー!!!」メバエ

恵「こ、こらティオ…」

ティオ「離して恵!こいつには一度ガツンと言わないと!」

しおり「落ち着いて、ね?」

パティ「離せぇ!!!」

コルル(大丈夫かなあ…)


一方、ウォンレイペアとキッドペアは既に眠っていた―

次の日、デボロ遺跡前―


清麿「皆、作戦『E』、そして作戦『T』、あと『S』。大丈夫か?」

恵「えぇ。二組以上で行動する作戦E。」

ジェム「…」

清麿「ジェム、どうした?」

ジェム「いや、その…皆より早くにヨポポも私も眠っちゃってたから…」

ウルル「大丈夫です。作戦Tは強い魔物に足止めを食らった場合、3組もしくは4組が残って他の人たちを先に行かせる作戦です。」

ジェム「ありがとう…」

しおり(まだ小さい子だもん…仕方ないよね…)

ナゾナゾ博士「そしてSは『総攻撃』だったな…何のひねりもない…」

アポロ「そして目標は城の一番上にある、月の光の石…でいいんだね?」

清麿「あぁ、そこにあるんだよな?ガッシュ。」

ガッシュ「ウヌ。」

ナゾナゾ博士「では、皆の者!行くぞ!!」

ナゾナゾ博士の掛け声とともに城の中へと全員で走り出す!!

数々の見張りの魔物がいたが、原作のように…地の利を生かし、極力心の力を使わずに上へと登ってきた。


少し広い部屋―


アポロ「感じた通り…君達か。」

レイラ「…」

ビクトリーム「べリーーーーー・シット!!!また来やがったな!」

レイラ(…)

ダルモス「貴様らが侵入者か!」

清麿「皆!昨日の作戦通り…『T』は使わん!『S』だ!いいな!?」

ジェム「ええ!」

リィエン「ハイある!」

清麿「ラウザルク!!」カッ!!!

しおり「ゼルク!!」カッ!!

ウルル「アクロウク!!」カッ!!

ガッシュ、コルル、パティがそれぞれに強化される!!

レイラ「一気に来るわね…どうするの?」

ダルモス「倒すのみ!」

エリザベス「ベギルク!」ゴッ!!!

【ベギルク】
ダルモス第三の術。戦闘形態へと移行する。

ダルモス「蹴散らしてやる!!」ヒュバッ

レイラ「ビクトリーム、私たちは…」

ビクトリーム「…戦うしかない。それがゾフィス様の意思だ」

レイラ「でも、間違っているのは私たちなのよ…?」

ビクトリーム「なんだ?寝返りたいのか?」

レイラ「…そうじゃないわ。」

ビクトリーム「…」

パートナーがただの操り人形…それが嫌な二人は、パートナーの呪縛を解くため、月の光の石を壊しに来た清麿たちを本当に倒してよいものか悩んでいた―

ガッシュ「ウヌウ!」ギュンッ!!

コルル「ぜえええええい!!!」ガギンッ!!

パティ「ラァアアアアア!!!」ガッ!!!!

3人がダルモスへ攻撃する!!

しかし、その攻撃を全て受け止め…!

ダルモス「…3体でその程度か?」

ガッシュ(何…!?)

ダルモス「オラァァァァ!!!」ドゴォッ!!!

強烈なパンチを繰り出す!!

パティ「キャアアアッーーーーー!!!!」

ガッシュ・コルル「パティ!!」

ダルモス「パティ(そいつ)を見ている暇があるのか?」

即座にパンチがまたやってくる!!

ガッシュ「ヌウ!」ガシイィッ!!

ダルモス(ホウ…?強化形態のオレのパンチを受け止められたか…)

ガッシュ(この者…こんなに強かったのだな…)グググ…

ガッシュ(ヌウ…ウマゴンがいてくれたら…)


ガッシュたち3組以外は、レイラとビクトリームの前にまで来ていた…

アポロ「…やっぱり、戦うのか?」

レイラ「えぇ。あの時はビクトリームのために逃がしたのであって、敵であることに変わりはないわ。」

ビクトリーム「そのとおりだぜバーカ!」

レイラ(…)

ビクトリーム(…)

恵「悪いけど、攻撃はさせないわ!ギガ・ラ・セウシル!」カッ!!!

ビクトリーム「!?これは…」

ティオ「その中で攻撃したら、その攻撃が返ってくる、自業自得の術よ!」

ウォンレイ(確か、この二人は…仲間にできるかもしれないから倒してはいけないという話だったな…)

ナゾナゾ博士(この二人の説得か…やはり清麿くんが…イヤ…)

ナゾナゾ博士(ワシたちがやらねば…!!!)

レイラ「…攻撃できないわね。」

ビクトリーム「くぅっ!!」

ビクトリーム「仕方がない!休戦だ!!」

フォルゴレ「なぁ、君達!我々の仲間にならないか!?一緒にゾフィスを倒そう!!」

ビクトリーム「仲間か…それは…」

レイラ「…悪いけど、ゾフィスに逆らって石に戻されたくはないの。」

レイラの中で、この恐怖と、自分たちは間違っているから清麿たちに協力したいという気持ちが戦っている。仲間になるわ。と簡単には言えないのも、仕方がないことだった…

フォルゴレ「オイオイ、我々が負けるとでも!?君たちも加われば11ペアだ!ゾフィスに負けるわけないだろう!?」

レイラ「ゾフィスだけじゃないわ!他にも魔物はいるのよ!強い、とても強い魔物が…!!!」

レイラ「暗い闇の中、閉じ込められて…涙さえ流せずにいたのよ!!!」

レイラ「もう、あんな思いは…」

レイラ(…仲間になりたいんじゃないの?私…ゾフィスが倒されることも、催眠が解けてアルと本当の意味でパートナーになることも望んでいるんでしょう…?)

レイラ(でも、ダメ…石に戻される魔物を見た時の光景が頭から離れない…)

ビクトリーム(モヒカン・エース…お前は何を思っている?)

ビクトリーム(私のかつてのパートナーはVの素晴らしさをわかってくれていた…)

ビクトリーム「モヒカン・エース…」

モヒカン・エース「…」

ビクトリーム「…オイ、本当にゾフィスを倒せるんだろうな?」

ナゾナゾ博士「ん?あぁ…必ず奴を倒し、野望を阻止する。」

ビクトリーム「本当!?」

ナゾナゾ博士「本・当。」

ビクトリーム「…」

レイラ「ビクトリーム、あなた、まさか…?」

ビクトリーム「…私たちも連れて行け。」

恵「!」


ダルモス(こいつら、食らいついてくるな…)

エリザベス「べギルバオ!!!」ゴッ!!!

【べギルバオ】
ダルモス第六の術。爆発する術。
原作ではベギルバオと言っているがカードだとべギル・バオ。

ダルモスが爆発し、コルルとパティが吹き飛ばされる!!

ガッシュ「ヌウ、クッ…」

ダルモス「あの二人に比べて…お前は強いな」

ガッシュ「私にはやらねばならぬことがある…お前に構っている時間はない!」フシュ

清麿(ラウザルクが切れた!!)

清麿「ザケルガ!!!」カッ!!!

ダルモス「!」

ガッシュの口から放たれた電撃が、ダルモスに直撃する!

ダルモス「ぐおおおお!?」

だがとっさに腕で受けていたため、そこまでのダメージにはならなかった…

ダルモス「本気にならなきゃ危ねえなあ…」チラッ

ダルモス(あいつらは何をやっている…?)

ダルモス「てめーら!オレのことを忘れてるんじゃねーぞ!!!」ドンッ!!!

恵たちのもとへとダルモスが近づいていく!!!

ジェム「あ…えと、スプ・オルミケル!!!」カッ!!!

ヨポポ「ヨポイ!!!」ド!ド!ド!

ヨポポの口からいくつもの音符が発射され、ダルモスに当たる!!

ダルモス「…?なんだ、これは…」

術の効果で、ダルモスの肉体強化が弱まる!!

ダルモス「な、これは…」

ウォンレイ「オオオオオオオオ!!!」ドドドド…

リィエン「ゴウ・バウレン!!」カッ!!

ウォンレイ「ドオオオオオオオ!!!!」ゴバアァァ

ダルモス「カハッ…」

ウォンレイ「今は大事な話をしている最中なのでな…邪魔するというのなら、貴様を魔界へと帰す…」

ダルモス「生意気な…!」

ダルモス「おい、ビクトリーム!レイラ!手伝いやがれ!」

ビクトリーム「シット!私はこいつらについていくのよん!」

清麿(目を離してる隙に何があった…?ダルモスとかいう奴を倒したらゆっくり説得するつもりだったが…)

清麿(ガッシュが言うにはあのレイラという子も仲間になるみたいだし…)

清麿(イカン、きっとこうなる。で安心してたら先には進めん。)

レイラ「…」

アルベール「ミグロン!」カッ!!!

ナゾナゾ博士「ぐほぉ!!!」

キッド「博士!?」

ガッシュ「な、レイラ…!?」

レイラ「…ゴメンナサイ、やっぱり私にはゾフィスに逆らう事なんて…」

ジェム「…清麿!攻撃しちゃダメなの!?仲間になんて…」

清麿「くっ…」

ガッシュ(何をどうすればいいのだ…!!レイラは仲間になってくれるのではなかったのか!?)

ガッシュ(とにかく今はダルモスを…)

アルベール「ミグロン!」カッ!!!!

恵「セウシル!!」カッ!!!

ガッシュ(イヤ、レイラを…!?)

もう、どうしたらいいかわからなくなっていた。

まんま同じ展開ってわけじゃないだろ
キャラが違うとこまで無理やり同じ場面作ろうとしてるから違和感が溢れてるだけ
歴史知っててもガッシュの頭じゃあってないようなもんだしニューゲーム設定は深く突っ込まない方がよさげ

面白い引用はオマージュ
つまらん引用はパクリ
結局書き手の腕次第

気に入らない意見を排除しようとしてる時点でどっちもどっちだろ?
自治厨かよ黙ってスルーしてな

殺伐としたスレにキャンチョメが!!
  ___
  /クリア\
  イノメ<从从レメヘヽ
 (リ(●) 、(●)リ)
  ヽ亠――亠ノ < メルメルメー
  _>==彳_
 /ヽr(二)、| \
/ /(_人_)厂ヒ)
LLL|)<_ノノ_ハ

  ̄/     \
  /     ヽ ヽ
`〈_______ノ

  /ニ/   ヽニ>、
 (__)    (__)

ーーー
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/ / ____________」

どいつもこいつも捻じ曲がりまくってるからなぁ

話題に入れない陰キャがネチネチスレ煽ってスレ潰しですか(笑)

>>344
効いてるwwwwww効いてるwwwwwwwwww

殺伐としたスレにキャンチョメが!!
  ___
  /クリア\
  イノメ<从从レメヘヽ
 (リ(●) 、(●)リ)
  ヽ亠――亠ノ < メルメルメー
  _>==彳_
 /ヽr(二)、| \
/ /(_人_)厂ヒ)
LLL|)<_ノノ_ハ

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`〈_______ノ

  /ニ/   ヽニ>、
 (__)    (__)

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低俗(笑)
双方(笑)
退けよ(笑)
お前「等」()


恥ずかしくないのか?

殺伐としたスレにキャンチョメが!!
  ___
  /クリア\
  イノメ<从从レメヘヽ
 (リ(●) 、(●)リ)
  ヽ亠――亠ノ < メルメルメー
  _>==彳_
 /ヽr(二)、| \
/ /(_人_)厂ヒ)
LLL|)<_ノノ_ハ

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  /ニ/   ヽニ>、
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ナゾナゾ博士「ぐ、おぉ…」

キッド「博士…」

フォルゴレ「大丈夫か!?」

ナゾナゾ博士「何、私は不死身の肉体を持つ男だからね…」

ティオ「ギガ・ラ・セウシルを解くんじゃなかったわ…」

アポロ(何が起きるのか予測しても、いろいろありすぎて何から伝えればいいのかわからない…!)

ガッシュ(ヌウ…!!どうすればいいのだ…!!!)

ジェム「清麿!あのレイラって子は仲間になんかならないわ!攻撃を…」

ガッシュ「やめろー!!!レイラに攻撃呪文は唱えるなーーーっ!!!」

清麿(ガッシュ…)

ガッシュ(レイラが倒されてしまっては…奴には勝てぬのだ…!!!)

ガッシュ(禁呪を唱えさせなければ何とかなるやもしれぬが…それでも万が一という事はあるのだ…!!!)

ガッシュ(どうすればレイラは仲間になってくれるのだ…!!!)

http://i.imgur.com/zqI2Qlo.jpg
先原直樹・ゴンベッサ

都道府県SSの痛いコピペ「で、無視...と。」の作者。

2013年、人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者を詐称し、
売名を目論むも炎上。そのあまりに身勝手なナルシズムに
パー速、2chにヲチを立てられるにいたる。

以来、ヲチに逆恨みを起こし、2017年現在に至るまでヲチスレを毎日監視。
バレバレの自演に明け暮れ、それが原因で騒動の鎮火を遅らせる。

しかし、自分はヲチスレで自演などしていない、別人の仕業だ、
などと、3年以上にわたって稚拙な芝居でスレに降臨し続けてきたが、
とうとう先日ヲチに顔写真を押さえられ、言い訳ができなくなった。

2011年に女子大生を手錠で監禁する事件を起こし、
警察に逮捕されていたことが判明している。

先原直樹・ゴンベッサ まとめwiki
http://www64.atwiki.jp/ranzers/

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月26日 (金) 01:12:59   ID: yq2sIhlH

レイラも惚れちゃうのかな?
これだと修羅場が更に加速して見ていて面白くなりそう

2 :  SS好きの774さん   2016年09月24日 (土) 17:37:26   ID: dzWfvurf

更新は期待できないか・・

3 :  SS好きの774さん   2017年03月06日 (月) 03:36:01   ID: D4XCxys4

失踪しちゃったか

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