卯月「卒業 ~さようなら島村卯月~」 (44)





凛「……どうも、皆様こんばんは」

未央「…………」

凛「今日は、皆様に悲しいお知らせがございます……」

奈緒「…………」

加蓮「…………」

凛「私達と一緒に一年目からシンデレラガールズを支えてくださった、島村卯月がですね……」

凛「えー、本日をもって卒業ということになってしまいました……」

未央「…………」

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未央「まあ、あの……今回限りでということで、ちょっと信じられませんが……」

凛「真相はね、本人の口から直接ということで……」

奈緒「…………」

凛「島村卯月さん、どうぞ」


スタスタ


今日限りでシンデレラガールズを卒業する



島村卯月「……」

加蓮「プフッ……」

凛「……お座りください」

ストン

卯月「…………」

凛「えー、あのですね。本人の口から直接、理由をということで……」

凛「説明していただきましょう」

卯月「…………」コクン

卯月「えっと、あの……何点か、あるんですけど……」

未央「…………」

卯月「私……シンデレラガールにね、選ばれたんです」

奈緒「ええ、まあ……それはおめでたいことだと思いますが」

卯月「シンデレラガールってね、ものすごい非凡じゃないですか」

凛「はい、まあ……」

卯月「私、もう普通なんて名乗れなくなったんですね」

奈緒「はい……え?」

卯月「…………」

未央「あー……こうなるとね、もう島村さんダメなんです。カラに閉じこもっちゃって……」

奈緒「はあ……え?」

凛「自分の中のね、こう……」

卯月「…………」

奈緒「…………」

凛「……まあ、ね。これまで色々なことがありましたけれども」

未央「…………」

卯月「…………」

凛「卯月にね、お別れの言葉と花束の贈呈をということで……」

凛「まずはですね、えー……彼女を五年に渡ってプロデュースしてきました」

凛「担当プロデューサーのモバPさんからお別れのご挨拶をいただきましょう」

卯月「…………」コクン



スタスタ・・・


モバP(以下P)「……」ペコリ

卯月「…………」ペコリ



P「えー、先日ですね。社長から呼び出されまして……」

P「『おいモバP。お前、なんで出世しないか分かるか?』と、そう言われました」

卯月「…………」

P「『分かりません』私は、そうハッキリ言いました」

卯月「…………」

P「そしたらですね、社長のデスクに紙が置いてありまして……」





P「『島村卯月』……と書いてあったんです」

卯月「」

P「『あっ、コレかぁ……』と」

未央「ンフッ」

凛「グッ…ククク…」

P「『コイツのせいで俺は今まで出世出来なかったのかぁ……』って」

卯月「」

P「社長は仰いました……『なあモバP、俺は個人として島村卯月を外したいんじゃない』と」

P「『CGプロダクション全体として島村卯月を外したいんだ』……そう言ったんです」

卯月「」


凛「グ、ククク……」

未央「ングッ……」プルプル


P「これで、ようやく私の憑きものも落ちた感じがします」

P「どうもありがとうございました」ペコリ

卯月「……ありがとうございます」アクシュ

グイッ

ガサガサ・・・

P「……」ペコリ



卯月「……」アクシュ・・・

卯月「」

未央「…………」

凛「えー、それではですね。我々も一言ずつということで……」

凛「花束を贈りつつ……ですね。まずは奈緒と加蓮から……」

卯月「…………」


ペコリ


奈緒「えー、島村は……あたしらより少し先輩なのかな?」

卯月「」

奈緒「と言っても、あたしはほとんど同期みたいなもんで……加蓮が後輩か」

卯月「」シマムラッテ・・・

奈緒「まあ、あの……凛と仲良くなれたのも島村のおかげってのは多少あるとは思ってるし」

奈緒「別にね? うん、やめても全然連絡とかしてくれて構わないし……」

卯月「」

奈緒「あたしは、さ。今まで通り普通に付き合っていっても良いとは思ってる。お疲れさん」


グイッ


卯月「……」

奈緒「ほら、加蓮」

加蓮「ああ、私はいい。何も無いし」

卯月「!?」



奈緒「いや、ほら最後だしさ……」

加蓮「何も無いんだってば本当に……」

奈緒「最後なんだから、加蓮」

加蓮「いや、だから……」

奈緒「加蓮、ほら」



加蓮「思い出が何一つ無いの!!!!」

卯月「」

奈緒「うん、お疲れ」

加蓮「お疲れ」


グイッ


卯月「」

卯月「」


卯月「」



凛「えー、っと……じゃあ私達からもね。花束とお別れを……」

凛「まあ、とは言ってもね。私は卯月とは事務所か現場でしか会うことが無いし」

卯月「!?」

凛「卒業するんなら、もう二度と会えないと思うから……お元気で」

グイッ


卯月「」


凛「じゃあ、未央」

未央「えー……私はね。あのー、しまむーとは親しくさせていただいてたんですけども……」

卯月「……」コクン

未央「まあ、卒業するにあたってね。ニュージェネもやっぱり三人体制でやっていきたいし……」

卯月「……?」

未央「ちょっとプロデューサーとも話し合ってさ。後任を探してたんだけども……ね」

卯月「!?」

未央「それで……まあ、ね。急にガラッと変わるのもアレだからさ……」

未央「一応……しまむらの社長さんがOKしてくれてる、ってことだから」

卯月「」

未央「まあ、そういうことで」


グイィッ!

ガサガサガサ!


卯月「」

卯月「…………」ペコリ


島村卯月からのお別れの言葉



卯月「………………グスッ」

卯月「……コンナ……」


奈緒「声小っさ……」

加蓮「ンフッ」

卯月「コンナ…………」


卯月「こんないっぱいの花束に…………誰が囲まれると思いますか…………?」


凛「グクッ・・・」

未央「プ…フフッ…」


卯月「いつもね……グスッ、三人で、ニュージェネレーションとして………グスッ………」

卯月「ヒグッ…………エグッ……」

卯月「………………」

卯月「エグッ………………」


奈緒「エフッ」

加蓮「ンフフン」

卯月「ヒグッエグッ……ヒググ」


卯月「ヒグッエグッり゛んぢゃんとも゛ね、エグッどもだぢいじょうの関係になれだどおも゛っだのに」


卯月「な゛れだどねヒグッおもっだのにねっエグッエグッごべんだざい」





卯月「ヒグッヒグッ……ヴェェェェエエエエ」




凛「グッ…ククククククク…」プルプル

未央「ンハハハハ」

奈緒「……ッ」プルプル

加蓮「グッ」

卯月「ヒック、グスッ、ウェエエエェェェエエエエエ」エッグエッグ


凛「グッ……えー島村卯月さん、お疲れさまでしたー!」

「「「お疲れさまでしたー!」」」



卯月「グズッ……ヴェェェエエエエエェェェエエエ……!!」スタタタタタ



スタタタタタタ・・・



未央「…………」

奈緒「…………」

加蓮「…………」

凛「えー……というワケでね。私達も引き上げようか……」

未央「……だね」

奈緒「引き上げかぁ」

加蓮「ふぅ…………」







「ちょっと待ったあああああああああああああああああ!!!!!!」




「しまむーはぁ!! シンデレアガールズをやめへんでえええええええええええええええ!!!!!!!!!」



バサァッ!!



卯月(CG衣装)「びっくりしましたかっ!!」

卯月「実は!!!!」




卯月「全部ドッキリだったんですよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

卯月「しまむーは! シンデラガールズを!!」

卯月「やめへんでぇ~!!」



~♪


『お願い!シンデレラ』


しまむーは やめへんで 夢は夢で終われない

動き始めてる 輝く日のために


エヴリデイ どんなときも しまむーは やめへんで

ピンチもサバイバルも しまむーやめへん

やめへん しまむらパッション くじけ心 更新

私に出来ることだけを 重ねて


魔法が解けない様に リアルなスキル 巡るミラクル 信じてる


ニュージェネ やめへんで しまむーはまだやめへんで

叶えるよ 星に願いをかけたなら

しまむーは やめへんで まだまだ小さいけど

光り始めてる 輝く日のために


~♪


卯月「……」ドヤァ



凛「はい、そういうことでね」

加蓮「お疲れー」

奈緒「っはぁー、腹痛い」

未央「やっぱこういうカタい感じ無理だよ私さー」



卯月「」



終了

総選挙結果発表は声付き四人でそれどころじゃない
CGSRガチャは茄子の夏再登場でそれどころじゃない

こうなってくるとアニバアイプロでは一体上位どころではない何が用意されるのかちょっと気になるが負けるな島村おめでとう島村

あと大晦日が来るたび木場さんにビンタされる島村さんください


以上

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