キョン「ヤンデレさん?」古泉「えぇ…」(66)

注意

・ヤンデレさんは一週間の間必ず夢の中に現れる。

・ヤンデレさんは好きな人になってくる。

・ヤンデレさんを受け入れてはいけない。

・ヤンデレさんの狂気から一週間耐え抜かないといけない。

・けしてヤンデレさんに『嫌い』などと否定的な言葉を言ってはいけない。

・一週間の間にヤンデレさんに殺されたらいけない。

・ヤンデレさんはいつ誰に来るかわからない。

※この設定はオリジナルです。 ご了承の上お読みください。

古泉「高校で噂になっていましてね」

キョン「なんかの都市伝説か?」

古泉「さぁ?僕も初めて聞いたのでそこまでは…」

キョン「で?そのヤンデレさんがどうしたんだ?言っとくが俺には来てないぞ」

古泉「なら、いいんです」ニコッ

ハルヒ『入ってもいいわよー!』

古泉「この話は後にまた…」

キョン「あいよ…」

今日は日曜日不思議探索のはずなんだが鶴屋さん家でコスプレ大会ときた…まったく少しは俺にもゆっくりさしてくれ…。

ハルヒ「みくるちゃんやっぱりあなたは天才だわ!」ギュッ

みくる「ふぇぇ…」

鶴屋「当然だよー!みくるは私の認めたコスプレヤーなんだからさー!!」ギュッ

みくる「こ、コスプレヤーってえぇ!?やめてー!」アーレー

キョン「っと言いながら朝比奈さん結構ノリノリなんだよな…」

古泉「元々素質があったのかもしれないですね」クスクス

ハルヒ「ちょっとキョン!ブツブツ言ってないで感想聞かせなさいよ!」

キョン「ん?あぁ…」

キョン「ポニーテールなら……」

そんなこんなで時間は進み解散して帰路についているときだった。

ハルヒ「ん!」グイッ

キョン「うお!……ってハルヒかなんだ?」

ハルヒ「明日…」

キョン「はっ?」

ハルヒ「明日は弁当を持ってくんじゃないわよ!わかった!」

キョン「ん?弁当を?なんでだよ?」

ハルヒ「も、もう!明日持ってきてやるって言っているのよ!」

キョン「マジか」

ハルヒ「マジよ!だから、わかったわね!」

キョン「お、おう」

ハルヒは俺の返事を聞くと顔を赤くしながら走って行った。いったい何だと言うのだ…。古泉といい…ハルヒといい

そして、俺は帰ったあと普通にご飯を食べ、普通にお風呂に入り、普通に寝た…


はずだった。

キョン「ふぁぁ…」パチッ

キョン「今何時だ…?ってこんな時間かよ!」

俺は急いで制服を着て下に下りてパンを一気に食べて喉につまらせ急いで水を飲みしたあとにすぐに出ていった。

ついでに言うと弁当のことは昨日のうちに言っておいたから安心してもいいっと…今日はハルヒが弁当を作って来てくれるのかね?アイツが?考えられんな…。

学校には、ギリギリついた。走って教室に向かってドアを開いたら目の前に……

ハルヒ「遅い!」

キョン「うぉ!?」

ハルヒがいた。

ハルヒ「なんでこんなに遅いのよ?」

キョン「え?あ、いや今日は寝坊してな…」

ハルヒ「フーン…寝坊…ね」

キョン「な、なんだよ」

ハルヒ「キョンはいつも嘘つくからね…」ジロー

キョン「いつもは「嘘つき」……まぁ、少しならついてるかもな」

ハルヒ「それでいいのよ!まったく……」

ハルヒ「(今回は嘘じゃないみたいだしね)」ボソッ

キョン「なんか言ったか?」

ハルヒ「なんにもー」

キョン「……」カキカキ

ハルヒ「……キョン」ツンツン

キョン「なんだよ…」

ハルヒ「暇だわ」

キョン「シャーペンでも分解しとけ」

ハルヒ「なにそれつまんない」

キョン「じゃあ、寝とけ」

ハルヒ「いっぱい寝たから眠たくないの」

キョン「……しりとり」

ハルヒ「……しまうま」

キョン「…マグロ」

ハルヒ「ロ、ロ、ローストチキン」

キョン「終了~さぁ、俺は授業に戻るぞ」

ハルヒ「むぅ!」

授業中のハルヒとの戯れが四時間とも続き昼食時間となった。俺は、すぐさまハルヒに首根っこを掴まれ部室へとひきずられた。

部室を、開けると長門がいつもどおりいるはずなんだが今日だけはいなかった。コンピ研にでも行っているのだろうか?

ハルヒ「ほら、食べるわよ!これ、あんたの分!」

キョン「おお、サンキュ!」

ハルヒから渡されたのはカエルのキャラクターがついた弁当であった。なんともかわいらしい…。

キョン「さてさて、中は…おお!」

中にはウインナー、ハンバーグ、唐揚げ、卵焼きなどなど男子には嬉しいボリューム満点の弁当であった。

ハルヒ「キョン結構食べそうだったしね!大量に入れてきたわ!」

キョン「じゃあ、いただきます…」

パクッ

キョン「」

ハルヒ「…ど、どう?」

キョン「お、おまえこれ…」ガタガタ

ハルヒ「お、美味しくなかったの?」

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「なによ……」

キョン「うますぎる!!」

ハルヒ「!!」パアァァ

本当の本当にうまい!さぁ、次は唐揚げでも………ん?

キョン「ハルヒこの唐揚げなんか…変な物でも入れたか?」

ハルヒ「入れてないけど?や、やっぱり不味かった?」

キョン「いや断じてこれを不味いとは言わせない!」

なんか唐揚げから鉄を塗り込んだみたいな味がしたのはきっと肉がダメだっただけだなっと納得して全てたいらげた。

キョン「ふぅー食べた食べた」

ハルヒ「お粗末さまでした。」

キョン「じゃあ、洗って返すよ」

ハルヒ「いいわよ別に」

キョン「いや、せっかく作ってくれたんだから後片付けもしっかりとしないとな」

ハルヒ「いいって…いいのよ…好きでやってんだから」

キョン「いやしかしなぁ」

ハルヒ「いいって言ってるでしょ!!」ガタン

キョン「わ、わかったからそんな怒るなよ…」

静かな沈黙が続いた…ハルヒは俺の顔をまっすぐとずっと見ている。いつまで続くんだろうとソワソワした瞬間…

ハルヒ「キョンってさ…好きなタイプとかあるの?」

キョン「……はっ?」

ハルヒ「どうなのよ」

口を開いたと思ったらそんなことを聞いてきた。ハルヒは、さっきよりも近く、ずっと真剣な顔で俺を見ている。

キョン「えっ……と…」

俺が、口ごもっていると…奇跡的に誰かが入ってきた。

長門「……」

キョン「お、おお!長門!おかえりコンピ研にでも行っていたのか!?」

長門「……そう」チラッ

長門そういつも通りぶっきらぼうに返したあとにハルヒの方をチラ見した。そしたら…

長門「!!?」ビクッ

長門「……少し用事を思い出したので先に帰る。」スタスタ

キョン「え?長門ー長門ー!?」

キョン「……なんなんだよ…」

長門のあんなびっくりした顔初めて見たぞ…どんな顔してんだよハルヒは……

ハルヒ「帰っちゃったわね…」

うん。いつも通りの顔だ…いったい長門は、何を見てびっくりしていたんだろうか?

五六時間目もハルヒがちょっかいをだしてきた。
もう、散々だ……。

キョン「ハルヒ今日俺は掃除当番だから先に部室に行っててくれ。」

ハルヒ「……サボっちゃえば?」

キョン「なにバカのこと言ってるんだよ」

これ以上、悪いことをして高校を中退したらどうするつもりだ…まったく

ハルヒ「……わかったわよ。でも、なるべく早く来なさいよね!」

そう言ってハルヒは、部室へと走って行った。それから、何分かしていたらある人が入ってきた。

みくる「キョ、キョンくん…ちょっとお話いいかな?」

もちろんですよ!朝比奈さん!

みくる「あ、ありがとう…」ニコッ

て、天使の微笑みだ!今日の俺はついている!

キョン「それで?どんなお話何ですか?」

みくる「……その…あの」

キョン「?どうしたんですか?」

みくる「……今日…キョンくんは」

意を決したように真剣な顔で朝比奈さんは

『死にます。』

っと言ってきた。

今日、俺が死ぬ?わからない…事故にでも遭うのか?

キョン「あの…それって」

みくる「他殺です…殺されるんです」

キョン「た、他殺って…誰に」

みくる「…………」

また、黙りしてしまった。その顔はとても真実を伝えるのを躊躇っている様子だ。

キョン「朝比奈さん……もしかしてSOS団の中に…」

朝比奈さんは、それに10秒間、間を開けてから静かに頷いた。SOS団の誰かが俺を殺そうとしている?
そんなこと普通なら信じられないが未来人と言うカテゴリを持っている朝比奈さんなら信じるしかあるまい。

キョン「じゃ、じゃあ…俺はどうすれば?」

みくる「今日は、部室に来ないで下さいそれが────。」

朝比奈さんの言葉が途中で途切れた。それも、そのはずだ。なぜなら


朝比奈さんのうしろにハルヒが居たからだ。


ハルヒ「……みくるちゃん?何を言ってるの?頭でもイカれたの?」

ハルヒもハルヒで様子がおかしい。目に光はなく。まるで死んだ魚のような目をしている。

みくる「そ、そのえ、えっと!あの……」

ハルヒ「…あぁ、なるほど……」

何が分かったんだ?俺には、さっぱりだが?

ハルヒ「キョンが私を嫌うようにしたのね?」

みくる「そ、そんなこと…うぐッ!」

次の瞬間朝比奈さんの首をハルヒが締めたのだ。さっきとは違いハルヒの顔は殺気にあふれた顔になっていた。

キョン「ハルヒやめろ!!」

ハルヒ「黙りなさい!!」

キョン「…ッ!」

みくる「う……うぐぁ…」

キョン「やめろ!やめてくれハルヒ!なんでもするから!だから、朝比奈さんをゆるしてくれ。」

ピクッ!っとハルヒが反応した。もう、今のハルヒを止めるには朝比奈さんを許してもらうそれを願うしかない。

ハルヒ「へぇ…なんでもねぇ」

ハルヒ「それって本当になんでもしていいのよねぇ?」

まぁ、できる範囲なら…なんとか…

ハルヒ「わかった。ゆるす。」パッ

みくる「ゲホッ!ゴホッ!」

キョン「朝比奈さん!」

ハルヒ「キョン!!」

ハルヒ「まず、1回目の命令よ。」

キョン「1回目って何回あるんだよ…」

ハルヒ「私が決めた分だけよ」

じゃあ、無限と同じ…

ハルヒ「1回目よ」

ハルヒ「私以外の異性と接触及び会話するのを禁止」

………はっ?何を言って………

ハルヒ「とりあえずこれを守りなさい!わかったわね!?」

キョン「お、おう…」

ハルヒ「なら、よし♪」ニコッ

みくる「そ、そんな…だ、ダメです…ゴホ」

キョン「あ、朝比奈さ──。」

ガシッっと手をものすごい力で掴まれた。もちろんつかんだのはハルヒだった。

ハルヒ「あんたは、人の言ったことを10秒で忘れるほど頭のネジはとれてないでしょ?」

キョン「わ、わかった…だから、手を離せ…」

ハルヒ「いい?よく聞きなさい」

ハルヒ「今日からあんたは私の物で他の誰の物でもないのよ?キョン?あんたはね自分はイケメンと思ってないだろうけど他の雌豚共は全員あんたのことを狙ってるの。そこのメス同様にね…これで、あんたも他の奴らから狙われてるってこともわかったでしょ?だって、そこの女嘘をついてまでキョンを私から奪おうとしたのよ?キョンも私が奪われたら悲しくて死にそうになるでしょ?私も悲しくて悲しくて悲しくて悲しくて死にたくなるの!だから、私考えたんだけどそれなら奪われる前に殺しちゃえば良いんじゃないって!うん!名案だわ!さすが私だわ!キョンもそう思うでしょ?思うわよね?思うだろ?ねぇ?ねぇ?ねぇ?ねぇ?ねぇ?」

キョン「えっ……は…」

ハルヒ「あ。あと嘘ついたら───」


ハルヒ「殺すわよ♪」ニコッ

ハルヒ「どうなの?2秒たったよ?ねぇ?答えてよ?もう、3秒よ?ねぇ?なんで、無視するの?4秒よ?答えて?ねぇ、もう5秒…」

キョン「は、ハルヒ!?」

ハルヒ「なに?やった!どうしたの?やっと話してくれた…。さっきのこと?5秒も無視した。ひどい…」

キョン「お、俺はダ、ダメだと思うぞ?」

ハルヒ「ん?え?私が?なんで?ごめんなさい!嫌わないで!ごめんなさい!どうして!?ごめんなさい!好きなの!ごめんなさい!大好きなの!ごめんなさい!大好きなの!ごめんなさい!愛してるの!ごめん───」

キョン「ち、違う!違うって!」

ハルヒ「違う?」

キョン「そうだよ!奪われる前に殺すとかなんとかって…」

ハルヒ「なんでダメなの?どこがダメなの?」

キョン「こ、殺すってこと事態がだ…やめてくれそんなこと…」

ハルヒ「だって…この女もあの女もキョンのこと狙われてるんだよ?また、嘘つかれるかもよ?だったら……」

キョン「や…」

ハルヒ「なんで…なんでよ…ねぇ、なんでよ?」

キョン「やめ……」

ハルヒ「キョン好きキョン大好きキョン愛してるキョン壊れるほど好きキョン壊れるほど大好きキョン壊れるほど愛してるキョン死ぬほど好きキョン死ぬほど大好きキョン死ぬほど愛してるキョン……………」ブツブツ

キョン「やめろおォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

キョン「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!」ガバッ!

キョン「はぁ…はぁ……はぁ…あ、あ、朝?え?は?夢……だったのか」

キョン「夢の割にはいやにリアルだったな…」

キョン「汗もやべ…」ベッショリ

キョン「時間は…6時か…水浴びだけでもするか…」

キョン「ん?」

まず、服を脱ごうとして服に手をかけたときだった。自分の腕が目にはいったのだ。そこには…



ハルヒに腕を掴まれたときのアザがしっかりと残っていた。

キョン「……え?つまりあれは…」

夢じゃ───!!

キョン「あ……あぁ…な、なんで…」

キョン「そ、そうだ!長門!」

俺は、これは一大事だと思いすぐに長門に電話をかけた。情けないが俺一人で考えたら気が狂いそうになる…

長門「……もしもし」

キョン「長門!長門か!た、た、大変なんだ!」

長門「落ち着いて…貴方らしくない」

キョン「はぁ……はぁ…」

キョン「……ふぅ…うん。大丈夫だ落ち着いた。」

長門「そう…じゃあ、話して」

キョン「あぁ、実は────」

長門「……なるほど」

キョン「わ、分かったのか?」

長門「なんとも言えない」

キョン「なんでもいい!教えてくれ…」

長門「わかった……たぶんそれは…」

長門「霊のたぐい」

キョン「」

長門「……」

キョン「」

長門「……詳しいことはまた、あとで」ガチャツーツー

キョン「」

キョン「……はっ!」

キョン「はぁ……霊ってあの?霊が夢の中でハルヒなって俺を騙して…うーん……」

キョン「今考えても答えはでてこないな…シャワー浴びて学校いくか…」

【学校】ー下駄箱ー

キョン(ふむ…よく考えればハルヒが教室にいるのか…)ガタッ

キョン「そう言えば…ハルヒの奴今日弁当作ってくんのかね…」スタスタ

キョン(そしたら…夢の中と内容が同じじゃないか…これ偶然か?…それとも霊のせいか…?)スタスタ

キョン「…オィース…」ガラッ

ハルヒ「遅い!!」

キョン「うわぁ!!」ドタン

ハルヒ「ちょっ、なによ!そこまでビックリすることないでしょ!」

キョン「あ、あぁ…」

ハルヒ「ほら、手かしてあげるから」スッ

キョン「い、いいよ一人で立てる」

ハルヒ「えっ…」ズキッ

キョン「な、なんだよ…」

ハルヒ「え?あ、あぁ!あんた人の親切をなんだと思ってんのよ!それも団長である私が手をかしてあげたのにそれを断るなんて団員として悔いることだわ!」

キョン「う、うん?あ、あぁ…そうだな…」

キョン(こ、怖い…体が危険だと反応してやがる…)

キョン「と、とりあえず机に座ろうぜ」

ハルヒ「うん…」

それから一時間目が始まり…先生の子守歌を聞いて眠ろうとした時

ツンツン

キョン「…なんだよ…」

ハルヒ「暇」

キョン「え……」

ハルヒ「暇だって言ってるでしょ!」

キョン「あ、あぁ……」

ど、どいうことだ…夢と同じじゃないか…なんで…こ、こわいハルヒがこわい…うしろからツンツンされるのも刺されるみたいで体が震えそうだ…た、たしか俺はしりとりをした!なら夢と同じことしなければ…

キョン「べ、勉強で忙しいんだから邪魔すんなよ…」

ハルヒ「うっ…」ズキッ

ハルヒ(な、なんか今日のキョンつめたいわね…いつもなら嫌々でも付き合ってくれるのに…)

ハルヒ「ど、どうせ勉強したって頭にはいってなきゃ意味ないんだからね…」

キョン「うるせえ…」

キョン(たく、失礼な奴だぜ俺だってやる時はやる男なんだぜ…)

ハルヒ「……ッ」ズキッズキッ

ハルヒ(……キョン機嫌悪いのかしら…にしても胸痛いわね…キョン…どうしちゃったのよ…)

そんなこんなで昼休みがきた。実は、古泉から昼休みにくるようにと携帯にメールがきていた。

俺は、いち早くこの夢の原因を知りたくて即行古泉のクラスに行った。ハルヒが何か言おうとしていたがなんせすぐに向かったので聞いていなかった。

古泉「話は長門さんから聞きました。ここではあれですので中庭で話しましょう…」

キョン「了解だ」

コーヒー2本を買って中庭に向かった。

古泉「まず…その夢の中の涼宮さんですね…」

キョン「あ、あぁ…ありゃなんなんだ?俺の名前を連呼したり殺すとかなんとか…」

古泉「…あなたがここに居るって言うことはまだ1日目は大丈夫だったようですね」

キョン「1日目ってお前…」

古泉「えぇ…今日合わせて一週間その『夢』は続きます。」

キョン「い、一週間…なんだよそれ」

古泉「期限ですよ」

キョン「だからなんなんだよそれは!」

古泉「『ヤンデレさん』の狂気から耐え抜く期限ですよ。」

キョン「……はっ?」

キョン「『ヤンデレさん』って昨日の……」

古泉「そうです…まさか、貴方のところにきているなんて…」

キョン「そ、そいつが俺の夢に出てきてハルヒになって俺にあーだこーだ言ってきたのか?」

古泉「……あなたは、まだ知らないようですね…」

キョン「他に何かあるのか!」

古泉「『ヤンデレさん』の注意事項です。」

キョン「注意事項?」

古泉「いまから紙に書きますので覚えておいてください」

キョン「あぁ、たのむ」

古泉「これを見てください」スッ

※>>1参考

キョン「これは…多いな…」

古泉「えぇ、守らなければ貴方はどうなっていたか…」

キョン「……なぁ、この『ヤンデレさんは好きな人になってくる。』ってやつ…」

古泉「え、えぇ…」

キョン「これ、長門とか朝比奈さんとか古泉とかで良かったんじゃないか?」

古泉「はっ?」

キョン「だって好きな人だろ?だったらお前とかでも良かったんじゃないのか?」

古泉「な、なぜぼくでもいいと?」

キョン「だからヤンデレさんは俺が知っている奴だったらなんでも『好きな』ように化けられてこれるんだろ?」

古泉「………そうですね…たぶんランダムなんでしょう…」

キョン「そうか…たまたまか…」

古泉(どうやら、ヤンデレさんがゲームのキャラクター選択みたいに選んだと勘違いしているようですね。どうやったらそんな思考回路になるのか一度教えてほしいものです… )

古泉「と、とりあえずこれを一週間つまり土曜日まで耐えてください」

キョン「土曜日までか…」

古泉「はい、何かあったら電話でお願いします。」

キョン「わ、わかった…」

古泉「では…僕は、そろそろお昼を」

キョン「あ?あぁ、俺も……あ!」

古泉「どうしました?」

キョン「ちょっと用事を思い出した!」タッタッタ

古泉「なんだったんでしょうか?」

キョン「ハルヒ!」ガラッ

ハルヒ「…」

キョン「そ、そのす、すまなかった…ちょっと古泉に呼び出しを…」

ハルヒ「…」

キョン「ハ 、ハルヒ?」

ハルヒ「うるさい…」

キョン「……ハルヒ」

それから、ハルヒは俺に一言もしゃべってこずに五六時間目がおわり放課後になった。

キョン「ハルヒ…部活は?」

ハルヒ「休み…」ガタッ

キョン「えっ、お、おい!」

ハルヒはその一言だけ言うとさっさと教室から出ていってしまった。俺も今日は掃除当番だったから部活が休み楽ちゃ楽だが……ハルヒ怒ってるよな…古泉すまん……。

そして、掃除を黙々とやっていると朝比奈さんが現れた。

みくる「キ、キョンくん…ちょっとお話いいかな?」

キョン「……誰か俺を殺そうとしているやつが居るってやつですか?」

みくる「え…なんで……?」

朝比奈さんはさぞかしビックリしたみたいだ。まぁ、当たり前か…。

みくる「わかっているなら話が早いです…今日部室にこないでください。」

キョン「あぁ、なら都合がいいですね…今日部活は休みらしいですよ?」

みくる「え?なんで…」

キョン「……」

みくる「言えないですね…私で良ければ話を聞きますよ?」

キョン「はい……」

みくる「じゃあ、場所を変えましょう」ニコッ

みくる「いつもの喫茶店でいいですか?」

その時だった廊下から物音がしたのだ。急いで見に行ったら走って逃げていくハルヒの後ろ姿が見えた。

ハルヒを捕まえられるほどの足をもっていない俺は、とりあえず朝比奈さんといつもの喫茶店に向かった。

喫茶店について俺は、朝比奈さんに今日の夢のことハルヒが弁当を用意してくれたのに忘れて古泉のところに行っていたこと…淡々と話した。

キョン「たぶん今日部活が休みなのは…俺のせいだと思います。」

みくる「うん。そうだね…キョンくんが悪い!」

みくる「明日、涼宮さんに謝らないとダメだよ?」

キョン「はい、わかっています…」

みくる「それにしても、キョンくんのその夢…どれもこれも同じ…ちょっと不気味だね…」

キョン「古泉の言う『ヤンデレさん』も…謎だらけだな…」

みくる「私、私…ごめんなさい何にもできなくて…」

キョン「大丈夫ですよ朝比奈さん!気持ちだけでもありがたいです!」

みくる「え?本当に?」

キョン「は、はい!」

みくる「えへへ♪キョンありがとー…」

それから雑談やらをして俺達はそれぞれ家に帰った。

訂正

みくる「えへへ♪キョンありがとー…」×

みくる「えへへ♪キョンくんありがとー…」◯

すみません…

妹「キョンくん!シャミが逃げるよー!」

キョン「お前がいじめるからだよ…ほら、そろそろ寝なさい」

妹「うん!キョンくんおやすみー!」

キョン「おう、おやすみ…」

キョン「っと言ったものの…どうするか…」

キョン「寝ずにはいられんし…絶対無理だから…」

キョン「あー!ぐずぐずしてても何にもならん!」

キョン「寝よう…大丈夫だ…きっと生きて…」ウツラウツラ

プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

キョン「うお!」

キョン「なんだよ…電話か…」ガチャ

キョン「もしもし」

『…キョン?キョン!おはよう!いい朝ね!どうしたの?寝てたの?私何回も電話かけたのにでなくてね?ねぇ?寝てたんでしょ?キョンが私の電話を無視するはずないもんね?そう言えば昨日は良く眠れなかったよね?どうしたの?不眠症になったの?大丈夫?大丈夫じゃなければ私が寝かして…』

キョン「お、落ち着け!落ち着けよハルヒ!」

ハルヒ『ねぇ?今キョンの家の前にいるんだけど開いてないのよおかしいわね…さっきからドアノブガチャガチャしてんのに開かないのよ…ねぇ、鍵なんか閉めてないわよね?私が来たんだからする必要ないもんね?』

キョン「え?家の前って」カーテンカラノゾク

家のドアの前にハルヒがいまだにガチャガチャとしている。こっちに気づいたのかハルヒが笑顔で何か言っているかわからんがとりあえずドアを開けに玄関に向かった。

キョン「おい、いくらなんでも4時は早すぎじゃないか?」ガチャ

ハルヒ「早い?全然早くないわよ!4時よ?4時!学校に行くまでにあと4時間しか残されてないじゃない!」

キョン「…とりあえず入れそして、しずかにしろ…」シー

ハルヒ「そ、そうね…二人きりになるために来たのにここで起こしちゃダメだもんね…キョンたらわかってるじゃない」ポッ

キョン「あ、あぁ…」

キョン(そこまで考えてなかったが…まぁ、いいだろ)

ハルヒ「キョンベットー♪」ボスン

キョン「俺の部屋に来たらまずベットかよ」

それに、なんだキョンベットって

ハルヒ「キョンのベットだからキョンベットよ!それよりほら!こっち、こっち!」

キョン「なんだよ」スタスタ

ハルヒ「それ」ガシッ

キョン「うおっ…」ボスン

ハルヒ「つかまえたぁ~♪」ギュ

キョン「や、やめろ…」

ハルヒ「赤くなってる~♪可愛い~♪」ギュウウウ

キョン「は、ハルヒ…ち、力つよ…」

ハルヒ「だから…だから離さない…絶対に離さないわ…他の雌共に絶対に渡さない…もしキョンをたぶらかすやつがいたら…殺す絶対に殺してメチャクチャ切って跡形もなく燃やしてやる」ブツブツ

キョン「ハ…ハルヒ…」

ハルヒ「あ!ごめん…キョン痛かった?ゴメンね?本当にゴメン…ゆ、許してくれる?キ、キョンに嫌われたら私…私…」

キョン「あー、大丈夫だ気にすんなよ」

すげぇ痛かったけど

ハルヒ「え?許してくれるの?なんだったら私がしたみたいに抱き締めてもいいのよ?」

キョン「え?いや」

ハルヒ「あ。やっぱりダメね…それじゃあご褒美じゃない…首を…いや…」

ハルヒ「キョン!私の首を絞めなさい!」

キョン「できるか!」

ハルヒ「キョンに嫌われる…嫌われる…嫌われる…嫌われる」ブツブツ

キョン(ハルヒのあの妄言はなんだったのか…なんかブツブツ何か言ってるし…)

ハルヒ「キラワレル…キラワレル…イヤ…イヤ…ソノマエニ…」ブツブツ

キョン「お、おいハルヒ?」

ハルヒ「なに!キョン!どうしたのキョン!用よね?なんの用?なんでもいいわよ!?なんでも聞いて!むしろ聞かせて!だから…」

キョン「おちつけよ!とりあえずおちつけ…俺はお前のことを嫌いになっちゃいねぇ!」

ハルヒ「じゃ、じゃあ!」

ハルヒ「好き?大好き?愛してる?」

ハルヒ「ど、どれ?」

キョン「い、いや好きとか大好きとかじゃなくてだな…」

ハルヒ「なんで?」

キョン(や、やば!)

キョン「そ、その違うんだよ!あ、あれだ!」

ハルヒ「なに?」

キョン「好きすぎて言葉にできない的な?俺達の関係はそんな言葉じゃ表せない的な?」

ハルヒ「そ、そう?えへへ///」

キョン(なんとかきりぬけたみたいだな…)

ハルヒ「ねぇ?キョン」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「喉かわいてない?」

キョン「いや?」

ハルヒ「そう…」

キョン「…ひとつ聞いていいか?」

ハルヒ「んん?なに?なに?」

キョン「喉かわいたって言ったらどうするつもりだったんだ?」

ハルヒ「どうするって普通にジュース持ってきたから飲ませてあげようかなぁって…」

キョン「そ、そうか…」

ハルヒ「あ。もちろん私の愛が入ってるんだから普通のジュースよりめっちゃ!上手いんだから!」フフン

キョン「その愛って…」

ハルヒ「血よ。」

キョン「そ、そうかぁ~それは、残念だったな~」

キョン(ひぃぃぃぃぃ!あぶねぇ!あぶねぇ!危うく愛と言うなの血液注入されるところだった!)

ハルヒ「?へんなの…」ズイッ

キョン「な、なんだよ…」

ハルヒ「キョンの顔見てるの///」ジッ

キョン「…や、やめろ///」プイ

ハルヒ「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

キョン「うお!?」

ハルヒ「キョンにやめろって!やめろって!拒否された!いや!いや!ごめんなさいごめんなさい!違うの私はただキョンの顔が見たかっただけなの!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!違うの!違うの!私は…」

キョン「お、おちつけ!」

キョン(や、やばい!また、発作?が…!)

キョン「ハルヒ!」テヲギュ

ハルヒ「!?」

キョン「おちつけ…俺の目を良く目を見ろ…おちつけ…ハルヒ…俺はな?」

ハルヒ「は、はい///結婚して下さい!」

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「好き好き大好き///」

キョン「ハル」

ハルヒ「私…キョンのお嫁さん以外考えられない///」

キョン(随分夫の話を聞かない嫁だな)

キョン「ハルヒ」チョップ

ハルヒ「いて!…んー、ごめん…なさい」

キョン「ん、ちゃんと俺の話聞こうな?」

ハルヒ「うん!あ な た ♪」

キョン「…ハァ」

そして、それから四時間が立ち学校に行く時間になった。なんとか、きりぬけたがあんな状態が土曜日まで続くとなると…

キョン「俺が人格崩壊しそうだ…」

ハルヒ「キョン?なんか喋った?」

キョン「いや、喋ってないな」

ハルヒ「うそ、わかるのよ私」

キョン「じゃあ、当ててみろよ」

ハルヒ「ズバリ!『あぁ、ハルヒなんてかわいいんだろう…まるで、天空から舞い降りてきた天使…俺の マイ エンジェル…アイラブユー』みたいな?こと言ってたわね!」

キョン「静かにしろ授業中だ。あと、ハズレ」

ハルヒ「えー」プクー

また、そんな雑談をし、時には病みられ、それを落ち着かせる…ってことをやっていたらもう六時間目…

あれ?なんか…

忘れているような…

まぶたを開けたらいつも通りの天井…つまりここは…

俺の家?

キョン「よかった…今日も生き残ったらしいな」

火曜日 午前7時

目覚まし時計をみたら画面にそんなものが書かれていた。まるで、起きた実感がなく。初日の月曜日よりあっさりしていたように感じた。

キョン「んー、気のせいか」

そんな時だった。それは、きた


ピンポーン!

どうも作者です。長らく書かないで本当にすいませんでした。
また、これから進めていくのでよろしくお願いします!

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