提督「パズルのかけら」 (28)

多分大学生以上ならデジャブがあるかもしれない

2時間クオリティ、推敲なし

地の文あり

短スレ

SS速報にジグソーパズル関連があったので書こうと思い付きました

では、始めます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467817543

提督「これで、戦争が終わる…」

提督「よくやってくれた。我々の勝利だ」

提督「だが、残党狩りが残ってる。しばらくは戦闘が続く。気を引き締めていけ」

わかってはいた。戦争が終わることが艦娘との別れであることを

残党狩りは徐々に出撃回数も敵の数も減っていった。

私には友人が居ないことはないがこの職業柄しばらくあってない。

艦娘はそういう私にとって友達という存在であった

だが、艦娘はいずれ解体される

解体されればふつうの女の子として人生を送るらしい


そうすれば私は一人になるだろう

数年の間、ほぼ24時間艦娘と行動をともにしていた

とはいえ、どちらかというと堅物と言われる

最初こそは会いに来る艦娘も居ないことはないだろうが、最初だけだ

ここを出たら俺が堅物と思われてあんまり仲良くなれなかった駆逐艦やフレンドリーでもないような戦艦には一生会わない艦娘も居るだろう

まあ、重巡や軽巡にもそんなのは居るだろうが

私にとって恐らく大きな心の穴になるだろう

言うまでもない寂しさ

だから、私は趣味を2つ作ることにした

一つは写真撮影

元々、大本営から生活を写真として記録に残すように指示されてはいたのでこの機会にいっそのこと趣味にすることにした

鎮守府の隅から隅まで

そして、艦娘みんなと自分の写真

金剛「Hey,提督ぅー、何をしてるデース?また、大本営からの写真の記録の任務ですか?」

提督「いや、これは個人的に記録してる」

金剛「キレイに撮影おねがいネー」

提督「全く、お前だけでこの数年で数万枚あるぞ…」

夕立「あー、提督。私も撮って欲しいっぽい」

提督「お前も結構な枚数あるからな…」

夕立「でも、みんなけっこう枚数残ってるぽい」

金剛「少なくとも数百枚はありますネー」

提督「いや、一人だけ上手に避けてきたやつがいるぞ?」

衣笠「青葉、提督のお願いくらい聞いてあげてもいいんじゃない?」

青葉「でも、私は…撮る専門ですしー」

提督「衣笠」

衣笠「はーい」ガシッ

提督「ほら、観念しろ」

青葉「あー、もうわかりましたから、ガサはーなーしーてー」

提督「撮るぞー」カカカカカカカカカカカカカカカカカカシャ

青葉「って連写っ!?」

こんなことしつつもっと寂しくならないのか?だって?

それで2つ目の趣味、ジグソーパズルだ

これは、遥か昔にどこかで寂しさを紛らわせるためにやったと小説で読んだ

もっともその小説の結末は覚えてないが

まずは簡単なものから、といっても何しろ経験がないので思った以上に難航した

秘書艦もいるのでそこまで書類整理も時間が潰れるほど残ってない

時間は腐るほどあった

ジグソーパズルの腕は微妙にしか上がっていかなかった

100、200、300、500、1000ピース

1000ピースまではたどり着いたが、この時点で一つ問題が生じた












暇な艦娘が部屋に入り浸って手伝って行くことだ






電「ここなのです」パチッ

響「ハラショー」パチッ

雷「絵が見えにくいのよ!」

暁「雷、それミルクパズルよ」


川内「夜戦なくて暇だから来たよー」

那珂「アイドルは夜更かしは厳禁なのに」

提督「なら寝ろ」

神通「あっ、はまりました」パチッ


こういうことされると余計あとが寂しくなるんだけどな…

摩耶「提督!手、邪魔!」

鳥海「少し、落ち着いたらどうですか?」

愛宕「こう、邪魔ね。下が見えない」

高翌雄「なんかこう、絵が出来てきましたね」パチッ

進みはするが俺がまともにできてないじゃないか

夕立「ここっぽい」パチッ

不知火「ここですね」パチッ

晴風「あっ、ここだ」パチッ

時雨「ここのようだね」パチッ




長門「私たちも遂に出撃が終わった」

陸奥「提督とジグソーパズル楽しみね」


球磨「ここクマ」パチッ

多摩「ここにゃ」パチッ

北上「まあ、たまにはこーいうのもいいねー」

大井「提督?何で北上さんの手を触れてるのですか?」

木曾「完成絵?そんなもの要らないね」

買い貯めてあったものがあっという間になくなる

まあいい。取って置きのは一人でやるつもりだ。オーダーメイド

写真撮影はこのためにしたといっても過言ではない

モザイクパズルだ。

特注でかなり大きい4000ほどある

これは、一人でこつこつやってやる








艦娘離れの一歩だ






だが、始めたと言えど艦娘が今までやってたためかなかなか進まない








ある日、完全に終戦したと通達が来た

解体の日時も近い

まあ、解体までには完成はできないだろう

元々趣味でやるつもりのものだ。艦娘が去るまでにやらないといけないわけではない


だが、終戦のせいか書類がいろいろ増えてきた

艦娘の戸籍などいろいろ







気づけば何日もパズルをやっていなかった

当日

鎮守府で艦娘と別れた

こんな俺との別れでも少なからず感謝をしてくれたり、涙を流してくれるものが居たことだけは嬉しかった

そして、解体の翌日



鎮守府は空っぽになった





騒がしかった今まで嘘だったように

鎮守府の解体までは待機である

一人でまだここにいろということだ


提督「久しぶりに続きをやるか…」


提督「ん?」カサッ








封筒が机の上においてあった







提督「…やられた」





モザイクパズルをおいてあった部屋に行く

真ん中一つを残して出来上がったパズル



最後の一つは封筒の中にあった




提督「このパズル全ては自分でやりたかったな。最後まで邪魔して、フフッ」パチッ

一人になった鎮守府でピースをはめる音がよく響いた
















「今まで、ありがとうございました

艦娘一同」


終わり

思ったよりも短かったですねはい

この話とは全く関係ない前作

伝説の駆逐艦晴風
伝説の駆逐艦晴風 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467307002/)


誰かがはいふりか紺碧の艦隊かジパングと艦これのクロス書いてくれるまで、こんなスレを書くことをやめない

どうかかいてくださいお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年12月31日 (月) 10:54:05   ID: PkC7sbt9

さみしい

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