───瞼を開くと真っ暗な空間が広がっている。
身体は水の中にいるかのような浮遊感に包まれていた、これでは立っているのか座っているのかすら分からない。
ふと、後ろを振り向くと男なのか女なのか分からないような人物が立っていた。
「ようこそ、ここは真理と存在の宮殿」
「まずは貴方のことを教えてもらいましょうか」
───自分のこと?
………なぜだろう、自分のことなのにハッキリと思い出せない。
「思い出せないのも無理はありません、ですが落ち着いてください」
「ゆっくりと、己の心に問いかけてみるのです」
───そうだ、思い出してきた。
自分は……確か………。
↓5までキャラ募集
名前、性別、年齢、その他(体型容姿一人称性格その他もろもろ指定があれば)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467801467
影野 継美 かげの つぐみ 女 16歳
小柄で髪は長くポニーテールにしている
一人称は私
性格は気弱で引っ込み思案
名前 桜宮 春菜(さくらみや はるな)
性別 女性
年齢 18
体型 平均的な身長
容姿 ポニーテールのかわいらしい女性
一人称 私
性格 明るいハキハキとしたしっかりものでお人好し
佐藤 蓮(さとう・れん)
男性/26才
身長170cm 体重67kg
無気力な青年、よくため息をつく
バイク乗りの運び屋
現状を受け入れ次の行動に移すのが早い
松之尾 明(まつのお あかり)
女 17歳
籠屋 和沙
こもや なぎさ 女 30歳
無気力で自堕落なオタク
お姫様気質だけど見た目はそれに伴ってない
>>2-6まで募集したキャラから一人選びます
1 影野 継美 (かげの つぐみ) 女 16歳(>>2)
2 名前 桜宮 春菜(さくらみや はるな) 女 18歳(>>3)
3 佐藤 蓮(さとう れん) 男 26歳(>>4)
4 松之尾 明(まつのお あかり)
女 17歳(>>5)
5 籠屋 和沙(こもや なぎさ) 女 30歳(>>6)
↓から先に3票入ったキャラが主人公になります
───れん、俺は佐藤蓮だ。
「よく言えました」
「君はこれからある世界にとばされることになる、その際に一部の記憶や持ち物以外は無くしていることでしょう」
───記憶を……と言われてもな、そもそもなんでこんな状況なのかも思い出せないんだけどな。
「ふっ……案ずることはないてしょう、貴方が旅を続けていればそのうち思い出せることもあるでしょう」
───あんたの口から説明してくれるのが一番手っ取り早いんだがな、……はぁ。
「それでは……貴方に真理の神の加護を」
───……目の前が再び真っ暗になっていく
そして………
───………。
「………ん」
草の臭いが鼻をくすぐる。
目を覚ますとそこは青々とした草木が生い茂る草原のようだ。
「……なんだ? どこだここ…」
ゆっくりと立ち上がり、辺りを見渡す。
辺りに人影は……。
↓2で
1 いる(いる場合はコンマ一桁で人数決定、0は10人扱い)
2 いない
───周囲を見回すと遠くに人影が見えた。
訳の分からない状況だがこのまま一人で右往左往しても仕方ない。
蓮「……ハァ、取り合えず向こうに行ってみるか」
近づいてみると人影は一つだけでは無い事が分かる。
二、三……目視できるだけで五人。
向こうもこっちに気づいたようでこちらに近づいてくる。
???「あの、すみません……ここがどこか分かりますか!?」
蓮「それはこっちのセリフなんだがな……」
……どうにも彼らの事情は俺と同じみたいのようだ。
一先ずは彼らと情報交換も兼ねて自己紹介をすることにした。
↓5までキャラ募集
名前、性別、年齢、その他(体型容姿一人称性格その他もろもろ指定があれば)
芳佳「それじゃあ取り合えず自己紹介からしよっか!」
芳佳「あたしは篠原芳佳!現役バリバリの25歳、よろしくね!」
和沙「……籠屋和沙、30歳」
和沙「言っておきますけど、"かずさ"ではなく"なぎさ"ですのでお間違いの無いように」
継美「え、えと…あの……か、影野……継美です…16歳です」オドオド
継美「よ、よろしく…お願いします……」
八郎「んーんー、いやっぱかわいい女の子は良いねぇ、腰つきとか?お尻の肉付きとかたまんないねぇ」ニヤニヤ
八郎「おっと悪い悪い、おりゃあ片代八郎ってんだ、31歳の両刀使い、よろしくなー」
悟子「りょーとー? よくわかんないけどまっいいか♪」
悟子「さとこはねー、剣ヶ峰悟子っていうんだよー!よろしくねー、クヒヒ♪」
───……随分とキャラの濃い奴らだな。
スケベ(両刀)親父にメンヘラ三十路、小学生女児に気弱な女子高生っといったところか。
まともそうなのは最初に名乗り上げた女ぐらいだな。
芳佳「ほら、君の番だよ?」
蓮「……佐藤蓮、歳は26だ」
悟子「よろしくねー♪」キャッキャ
八郎「ほうほう……男の方も引き締まった良いオケツだなぁおい!」
継美「え!? あ、え、ええー….!?」ドンビキ
和沙「ヘンタイね」
───……こいつらと話をすると疲れそうだ。
早々に自己紹介を切り上げ、俺たちは自分達の置かれた状況について話し合うことにした。
……心情的には物凄く面倒だがな。
蓮「それじゃああんた達も眼が覚めたら突然ここにいたってわけか」
八郎「っかしーよなぁ? おりゃあ家で酒飲んでたはずなんだけどなぁ?」
悟子「さとこはねー、お外でアリさんを潰してたんだけどいつの間にこんな所に来ちゃってたんだー」
芳佳「あたしも……それに思い出そうとすると頭が痛くなるんだ」
蓮「思い出そうとすると……?」
───俺の最後の記憶は確か……そうだ、バイクに乗ってたんだ、そして俺は……
蓮「ッ!!!」ズキィッ!!
継美「だ、大丈夫ですか……!?」
蓮「あ、ああ……なるほど…確かに痛いな、これは」
───……そういえば持ち物は?
仕事中だったから大した物は持ってなかったはずだが……。
↓2で蓮のポケットに入っていた物(明らかにポケットに入るわけない物は更に↓)
───スマホや家の鍵、財布など常日頃から持ち歩いている物などは見つからなかった。
……代わりに何やら平べったい板のような物がポケットに入っている。
前に雑誌かなにかで見たことのある小型のノートパソコンらしきものと太陽光式の充電器が入っていた。
なんだこれは、こんなの俺は買った覚えがないぞ。
悟子「あれー? さとこのポケットいっぱい入ってたのに虫メガネしか無いよー」
八郎「入れてたタバコがねぇな……ライターは有るのに、まいったなこりゃ」ゴソゴソ
継美「あ、あれ……そんな、おサイフとか無くなってる……あっ」ピタッ
芳佳「影野ちゃん、どうしたの?」
継美「い、いえ…!!何でもないです!は、はい!」ビクッ
芳佳「そっかぁ、ボ……あたしもメモ帳ぐらいしか無かったんだよねー」
和沙「………」
八郎「おやおや~? 和沙ちゃんは何にも持ってなかったのかい?」
和沙「それは一々他人に申告しなくてはいけなことなの?」ジロッ
八郎「いんや別に? これまた失礼……」ハハッ
───……どうやら他の人たちも持ち歩いていた物が幾つか無くなっているようだ
継美「……あの!結局ここは……その、どこなんでしょうか…?」
芳佳「うーん、こんなだだっ広い草っぱら近所にあったかな?」
八郎「それにしたってちと異常過ぎる気もするがね、俺なんか家で酒飲んでたのにいきなりこれなんだぜ?」
和沙「昼間から酒って……」
蓮「……ダメ人間」ボソッ
八郎「こーら若人、お前さんとは五つしか違わないんだからな! お前さんだって俺みたいになるかもなんだぜ~」ワキワキ
───……百歩譲ってもそれだけは無い。
和沙「……ところで、あの悟子とかいうチビっ子はどこに行ったの?」
芳佳「あれ? そういえばどこに…」キョロキョロ
悟子「ねーねーみんなー!! こっちだよー?」ピョンピョン
芳佳「あっ、悟子ちゃん! 一人じゃ危ないよ!!」
悟子「あのねあのね! 丘の向こうにスッゴいのが見えたんだよー!!」トテトテ
蓮「凄いのって……なんだよ」
和沙「ガキの凄いなんてたかが知れてるわよ」
悟子「クヒヒ♪ 見たらビックリするよー!」
八郎「はっはっは…おもしれぇ、ちょいと見てきますか」
継美「あ、…あの……私も……!!」
芳佳「籠屋さんも行きましょう!」
和沙「全く……なんだって私がこんな目に……」ブツブツ
───正直、籠屋って人と同感だ。
大人と子どもの価値観は違うし、子どもにとって凄いものなんか大人からすりゃあ大概どうでもいいもので……。
……………。
芳佳「……えっ?」
継美「……っ!?!?」ヘナヘナ
八郎「……はぁ!?」アングリ
和沙「なっ……!!」
悟子「アハハ!!すごいスゴーイ!!」
蓮「………ウソだろ」
───……前言を撤回しよう。
ドラゴン『……zzzZZZ』グルルル
こんな現実離れした凄すぎるものは見たことがない……!!
一旦中断、ここから先は不定期更新になります
アラサーオタク姫なぎささんのキャラ付けに苦戦する予感
再開しまっす
───無我夢中で駆け回った、肺の中の空気が全て無くなり、カラカラになったのではないかというぐらいに。
こんなになるまで全力で走り抜けたのも、恐らく子どもの頃以来だろう。
蓮「……ハァ、ハァ……っふぅ」
八郎「ヒィー、し…しんど……!!」
和沙「……!………!!」パクパク
───約一名、ホントに肺の空気無くなってそうな奴もいるが……。
芳佳「と、取り合えず全員無事ってことで良さそうだね……!」
継美「は、はいぃ……」
悟子「アッハハ、楽しかったー!」
和沙「こ、この……がきんちょぉ……!」ゼーハー
八郎「和沙ちゃんもうちょっと息整えたら?」
ほんの少し前
ドラゴン『……zzzZZZ』
八郎『……な、ななな!なんだありゃあ!?』
芳佳『わ、わー……おっきいトカゲ…』
八郎『いやいやいやいや! あんなバカでっかくて翼の生えてるトカゲなんかいるか!?』
蓮『……そうだな、少なくとも日本にあんな生き物が生息しているとか聞いたこともない』
───頑強な爪と牙、空を飛ぶための巨大な翼。
これじゃあトカゲというよりまるで……。
和沙『………ドラゴン』ボソッ
継美『…ど、ドラゴンって……』オロオロ
蓮『……あれがゲームとかによく出てくるやつとでも?』
和沙『……うるさいわね、別にそうだとは言って…』
八郎『そんなことより、いい加減ここから離れね? どうみたって草食系って形じゃないでしょこれ』
蓮『……そうだな、幸いぐっすりお休みのようだしこのまま…』チラッ
悟子『アッハハー!! 鼻息おっきー♪ ウロコざらざらー!』ペシペシ
ドラゴン『……zzz…グル…』
全員『』
八郎「いやぁ~、あんなに走ったのは久しぶりだったなー」
和沙「のんきになってる場合? あのガキのせいでわたし達走って逃げるはめになったのよ?」
芳佳「まぁまぁ、取り合えず悟子ちゃんにはあんまり危なそうなものには近づかないように言って……」
継美「……あ、あの……」オズオズ
蓮「……どうかしたのか?」
継美「……あ、あの女の子、またどこかに行っちゃいましたけど………」
シーーーン
蓮「……ハァ」
悟子「アアーっ!!」
継美「はひぃっ!!?」ビクン
八郎「なんだァ!?今度はどうしたんだ!?」
悟子「街ィー!! 街があるよーー!!」ブンブン
芳佳「ほ、ほんと!? 」
蓮「……やれやれ、二転三転するな…色々と」
───小高い丘を登り、ちびっこの指し示す方角を見てみると……
↓3で蓮達が見つけたはじまりの街の案(名前以外に地形とかシンボル的な建物や特産品などがあればお願いします)
遅くなっちゃったけど再開
───そこは俺達の知る"町"とは余りにもかけ離れていた。
石畳の整えられた歩道に、建物は白いレンガ作りで清潔感を感じさせる。
街を流れる川は普段見慣れている生活排水にまみれた汚い様相ではなく綺麗で澄みきっている。
整然とした街並みはまるでここが俺達の住んでいる世界とは違うということを言っているようで……。
八郎「」ポカーン
継美「す、凄い……」
悟子「オォー! キレー!!」
芳佳「……は、はは…いよいよファンタジーって感じだね」
蓮「……ハァ、頭が痛くなってきた」
───異国の地ってだけでは済まないのでは無いのか、これは……。
蓮「……異世界転生ってやつか」
芳佳「えっと……なにそれ?」
蓮「いや、最近流行ってるなと思っただけだ」
和沙「そんなの……アニメとかラノベだけでしょうが、実際にそんなのに巻き込まれたらたまったもんじゃないわよ」
───至極ごもっともな意見だ。実際俺たちはこの先どうすればいいのか途方に暮れている。
芳佳「えっと……どうしよっか?」
八郎「どうするもなにも……どうすんだ?」
↓2でこの先どうするか(行動、発言や提案)
蓮「……取り合えず人の集まるところに行ってみよう、そこでなら何か手がかりが掴めるかもしれない」
継美「ひ、人の多いところ……!?」
八郎「おいおい青年、言ってることは分かるが俺たちはここに来たばかりだぜ……どこに人が集まるのかすら分からないだろ!」
蓮「……それならすぐ目の前にあると思うが」スッ
───俺の視線をみんなが追う。先には一つの建物がありこの街の住民と思しき人たちが集まっている。
八郎「?? なんなんだぁ、ここは?」
悟子「んー!! なにやってるんだろー!!」ピョンピョン
芳佳「ほら悟子ちゃん、あたしが抱えてあげる」ヒョイ
悟子「ワーイ! ありがとう芳佳おねーちゃん!!」
───近寄って窓から中の様子を伺ってみると住民たちは椅子にかけながら何かに祈りを捧げているようだ。
八郎「なにやってんだ、あれ」
蓮「さぁな、カトリック教会とかでやってるミサってやつに似てはいるが」
和沙「さしずめここは教会といったとこかしら……あら?」
門番「ええっとですね……つまり私は貴方達が何をしていたか聞いているのですが、んー困ったなぁ」
継美「は、はひっ……ひっ…!!!」ビクビク
和沙「……あの子、鎧着た厳つい男に絡まれ…だけど」
八郎「んなにぃ……ウホッ!いい男!!」
和沙「………あんたってひょっとして何でもイケるくち?」ヒキッ
芳佳「言ってる場合じゃないよ!! どう見たってあれ職質だって!?」
継美「……あっ…あぅう……」フラフラ
悟子「アハハ、継美おねーちゃんおもしろーい♪」
蓮「……ハァ」
───なんでこうも面倒ごとに巻き込まれる?
↓1で選択
1.仕方ないが自分が助ける
2.他の人に任せる(誰に行かせるか記入)
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