モバP「野球はいいな!」 (40)

モバマスSSです。

P「さてと…今日は橘さんが来る日か」

P(東京駅まで迎えに行った方がいいかもな)

P「えーと、何時ごろだっけか…」

奏「ねぇ、Pさん」

P「お、奏か。どうした?」

奏「やけに機嫌がいい気がしてね。どうかしたの?」

P「あ、いや、今日ウチの事務所を見学に来る子がいるんだよ」

奏「そうなんだ」

P「しかも、遠くから」

奏「新しい子もいいけど、今いる子を蔑ろにしたら愛想尽かしちゃうかもよ…?」

P「あぁ、ごめんごめん。勿論そんなことはするつもりないからさ」

奏「それじゃ、デートしましょ」

P「え?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370877211

奏「いいじゃない。別に」

ちひろ「そう言えば、まだ行ってないから行ってきたらどうですか?」

P「何がですか?」

ちひろ「家庭訪問ですよ。確かこの間、千奈美ちゃんの所行ったじゃないですか」

P「あぁ、そう言えばそうですね。あ、でも奏って…」

奏「東京生まれよ?」

P「それじゃ、日帰りで行けるな。よし、行こう」

奏「泊まっていってもいいわよ?」

P「いやいや、流石にそれは悪いよ」

奏「鈍感ねぇ…。こんなことならいっそ遠いところで生まれればよかったわ」

P「そんなこと言うなって。それじゃ、善は急げだ」

奏「え、今から行くの?」

P「まぁ、そのつもりだけど…」

奏「流石にそれはいきなりじゃない?乙女には色々あるものよ」

P「そりゃ、そうだな。それじゃ、今日の夜辺りにお邪魔しようか」

奏「そうしてくれると助かるわ。それじゃ、一度家に帰るわね」

P「親御さんに伝えておいてくれるか?」

奏「分かったわ。それじゃ」バタンッ

続編か期待

ちひろ「そう言えば、橘さんはいいんですか?」

P「あっ、それじゃ、行ってきますね」

ちひろ「予定がブッキングするとかは、止めてくださいね」

P「そうですね。肝に銘じておきます。それじゃ、行ってきます」

ちひろ「はーい。いってらっしゃいませ」



P「あ、来た来た。こんにちは」

ありす「こんにちは」

ありす父「こんにちは。今日はよろしくお願いします」

P「あ、お父様もご一緒でしたか」

ありす父「えぇ。まさか、ありすがアイドルになりたいなんて言うなんて。私としても嬉しい限りです」

ありす「父さん。余計なことを言わないでいいです」

P「それじゃ、事務所に行きましょうか。車で来ていますから」

ありす「分かりました」

>>3
続編っていうほど話が繋がってるわけじゃないですけどね。
見てくれてありがとうございます。

車内

ありす父「そう言えば、この間山科さんが完封した時にありすの隣にいらしたんですよね?」

P「えぇ。偶然ですけど」

ありす父「ありすが珍しく嬉しそうに喋っていましたよ」

ありす「だから余計なことは言わなくていいですってば」

P「それは良かったです。多分千奈美が、小室千奈美がよくしてくれたんだからだと思いますよ」

ありす「…今日は小室さんは?」

P「レッスンしてると思いますよ。丁度そっちにも行く予定ですから」

ありす「はい。ありがとうございます」

ありす父「私はその間何をしていましょうか…?」

P「お父様はウチの事務員と契約のお話などをしていただいてもらっていいでしょうか?」

ありす父「分かりました」

P「それで、橘さんは俺と一緒にレッスンを見るということで」

ありす「はい。分かりました。お願いします」

以前に、
モバP「野球は好きかー?」
モバP「野球は好きかー?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367579294/)

などを書いていた者です。

レッスン場

P「あ、あそこに千奈美がいるな」

千奈美「Pさん?それと…橘さん?」

ありす「こんにちは」

友紀「あ、なになに?この子が名古屋で会った子なんだ」

ありす「は、はい。橘ありすと言います」

友紀「うんうん。我がキャッツに負けないって言ってた子だよね」

ありす「…ってことは、あなたが電話口で騒いでた方ですね」

友紀「あー、あの時はごめんね。改めて私、姫川友紀って言うんだよろしくねー」

ありす「あ、はいどうも」

P「ほら、今日は見学に来てくれたんだから、ちゃんとやってるとこ見せてやれよ?」

友紀「そうだね!あ、Pさんそう言えばさ、今日野球見に行こうって話になったんだけどどう?」

P「仕事あるから難しいな。ちなみにキャッツ戦なのか?」

友紀「いや、違うよー。今日は千奈美ちゃんと行くからね」

ありす「今日…東京…。えーと…」

P「橘さんも見ますか?」

ありす「え、あ、いや、そうですね…」チラッ

千奈美「橘さんもどうかしら?」

ありす「それじゃ、お願いします」ペコリ

P「それじゃ、それまでアイドルの凄さを見せてやれよ?」

友紀「任せてよっ!」

千奈美「問題ないわ」

事務所

P「お疲れ様です」

ちひろ「あ、どうも」

ありす父「お疲れ様です」

P「あ、お父様。少しよろしいですか?」

ありす父「えぇ、どうしました?」

P「えーと、娘さんがウチのアイドルと意気投合して野球を見に行くということになってしまったのですが…」

ありす父「なるほど、分かりました。それなら、私も他の席で見るとしますから平気ですよ」

P「それは良かったです。娘さんにもそう伝えておきますね」

ピリリリ

P「はい。Pです」

奏『あ、Pさん?あのさ』

P「その声は奏か。どうした?」

奏『いや、私の準備は終わったんだけど、親が夜まで帰ってこなくてね』

P「あぁ、そうか。それじゃ、また今度にするか?」

奏『いや、九時過ぎならいるんだけどさ…』

奏『私的には、二人っきりでいてもいいけど』

P「流石にそれは無理だろ」

奏『だよね。でも、正直Pさんも忙しいよね』

P「忙しいな」

奏『それじゃ、どっかで時間潰して、夜に来ない?』

P「親御さんがそれでいいと言うならな」

奏『それじゃ、聞いてみるね』ツーツー

P「あ、お父様、車で送りますね」

ありす父「いえ。平気です。電車に乗って球場に行くのもいいもんですから。駅に降りた時に感じる雰囲気が好きなんですよ」

P「そうですか。分かりました」

ありす父「えぇ。それでは失礼しますね」バタンッ

ちひろ「ウチのアイドルって友紀ちゃんたちですか?」

P「えぇ」

ちひろ「…喧嘩しませんかね?」

P「平気みたいですよ?なんでもキャッツ戦じゃないみたいなんで」

ちひろ「ならいいですけどね」

P「あ、そうだ——」ピロリロリーン

P「あ、すみません」

奏『両親はそれでいいって』

奏『それでさ、友紀さんたちに野球見に行かないか誘われちゃってさ』

奏『丁度試合終わるくらいの時間に家に行けば親もいると思うからそういうことじゃだめかしら?』

P「時間が平気ならいいぞ。っと」

ちひろ「メールですか?」

P「えぇ。奏も一緒に野球見に行くらしいです」

ちひろ「プロデューサーさんは?」

P「仕事がありますからね。行きませんよ」

ちひろ「よかったです。フラフラ行っちゃうかと思いましたよ」

P「ははは。そんなことはしませんよ。電話があるまで、仕事をして事務所で待機です」

球場

友紀「いやー、それにしても誘ってみるもんだね」

千奈美「橘さん、大丈夫?」

ありす「えぇ、問題ないです」

奏「こういう時は、巴ちゃんがいると思ったのだけれど」

友紀「外せない用事があるんだってー」

奏「なら、しょうがないわね」

友紀「そういえば、奏ちゃんってどこファンなの?」

奏「私?私は、そうね。親がスパローズファンだからスパローズよ」

ありす「スパローズ?」

奏「えぇ。今日パイロンズと戦うチームよ」

友紀「今日はゆっくりとお酒が飲めそうだなー」アハハ

千奈美「一人しか飲めないんだから静かに飲んでね」

友紀「分かってるよー」

ありす「速水さんのご両親がファンと言うことでしたが、やはり、新木大介や、伊東寛仁あたりですか?」

奏「そんなこと言ってた気がするわ。私は見たことないけれど」

ありす「私の両親もその二人は好きでしたから」

奏「へぇ。というか、馴染んでるわね」

ありす「…そうですか?」

奏「えぇ。私たちの事務所に合ってるかもしれないわね」

ありす「今日レッスンを見たんですが、皆さんキラキラと輝いていました。……アイドルも悪くないかもしれません」

友紀「おーい。二人とも行くよー!」

奏「それは良かったわね。それじゃ行きましょうか」

ありす「はい。そうですね。パイロンズは負けませんよ」

http://i.imgur.com/fBiyqmL.jpg
http://i.imgur.com/zrhcupA.jpg
速水奏(17)

http://i.imgur.com/hwHz252.jpg
http://i.imgur.com/zZnjsLN.jpg
橘ありす(12)

http://i.imgur.com/fOHNKbB.jpg
http://i.imgur.com/oNDG4Ou.jpg
姫川友紀(20)

http://i.imgur.com/Szwnxci.jpg
http://i.imgur.com/DAuHMpb.jpg
小室千奈美(19)

千奈美「初めて来たわこの球場」

友紀「東京にいるのに勿体ないよー。あ、お姉さんビール一つ」

千奈美「…橘さん。あぁなっちゃダメよ?」

ありす「分かってますよ。それより今日の先発は——」

奏「タブレットなんて、随分ハイテクね」

ありす「何か気になったことを調べるのに便利なので」

ありす「あ、分かりました。今日のパイロンズの先発は磐田ですね」

友紀「そこからの継投を、あたしが当てるよ!丘田か多島に繋ぐね!」

千奈美「それ誰でも出来ると思うわよ?」

奏「その後に不死身の守護神がいるだけいいじゃないかしら……」

友紀「あぁ…ヤ戦病院だものね」

奏「正直、竪山が今季絶望だったのが辛いわね」

友紀「でも、あの人は来年は普通にローテ入ってそうだけどね」グビグビ

奏「そうだといいけれど…」

千奈美「スパローズの先発はライアンね」

友紀「カッコいいよねー。キャッツに欲しいよ」

奏「私的には別に須賀野投手は欲しくないけどね。なんだか美しくないわ」

友紀「あげないからいいよーだ」

>>17
画像ありがとうございます。

八回裏

奏「さて…そろそろブランティンがスリーランを打ちそうね」

友紀「須賀野から打った一発はトラウマになりそうだったよ」

奏「あれは気持ちよかったわ」

友紀「てか、パイロンズファンの二人が固まっちゃったね…」

奏「そうね」

ありす(分かってはいましたが、ここで本当に多島に繋ぐなんて…)

千奈美(どう見ても連投で疲れてるように見えるわね)

カキーン

奏「あ」

友紀「いったー!」

ありす「ここで多島に代えた監督は何を考えているんでしょうか一体。前監督の方がもう少しマトモなことをしてました」ブツブツ

千奈美「まぁ、あそこまで綺麗だと笑うしかないわね」

友紀「あー決まったかなぁこれは。さて…キャッツはと…あー!負けてる…」

ウグイス嬢「本日の試合は3-0でスパローズの勝利です」

奏「なんとか勝ったって感じだね」

友紀「奏ちゃん、ブランティン頂戴よー」

奏「流石にそれは無理よ。あ、Pさんに電話しなきゃ」ピポパ

P『はい。もしもし奏?』

奏「うん。今終わったからさ、お願いしていい?」

P「意外に早かったな。おう。迎えにいくよ」

奏「ありがとね♪」

友紀「なになにどうしたのさ?」

奏「あ、ちょっとね。それじゃ、私ここでPさん待つから」

友紀「分かった。じゃあねー」

千奈美「えーと、橘さんはお父さんと合流するんだっけ?」

ありす「はい。あっ、いました。今日は本当にありがとうございました」

千奈美「それじゃ気をつけてね」

ありす「はい」

友紀「あたしらも帰ろうか」

千奈美「負けたチーム同士寂しく帰りましょうか」

友紀「それで、帰ったら巴ちゃんと三人で残念会だね…」

P「おーい。奏」

奏「あ、Pさん遅いよ」

P「これでも大分早い方だよ」

奏「なんか彼氏を待つ彼女みたいで楽しかったわ」

P「おいおい…アイドルがそんなこと言うなよ」

奏「こんなこと鈍感なPさんにしか言わないって」

P「はいはい。それじゃ行くぞ」

奏「うん。それじゃ行こっか」

車内

P「試合どうだった?」

奏「そうね。楽しかったわ」

P「奏はスパローズファンなのか?」

奏「親が好きだったからね」

P「新木大介とか、伊東とかか」

奏「詳しいのね」

P「まぁな。あの二人は有名だし」

奏「私はそこまで詳しいわけじゃないけれど、今度は、あなたと二人で野球を見に行きたいわ」

P「まぁ…機会があればな」

奏「でも、Pさんってこういうこと誰に言われても頷きそうよね」

P「まぁ…否定はできないな」

奏「誰にも優しいってのはズルいわ。傷つきたくない、傷つけたくないって思いが一番傷つくのよ」ボソッ

P「ごめん、聞こえなかった。なんだって?」

奏「なんでもないわ。しかし、応援したから疲れたわ」

P「寝ててもいいぞ?一応住所はメモってるから平気だから」

奏「んー…キスしてくれたら起きるかもよ?」

P「運転中だから勘弁してくれ」

奏「運転が終わったらいいのね」

P「あ、いや、そういうわけじゃ…」

奏「冗談よ♪」

P「やれやれ…」

奏の家

奏「今日、親がいないんだ…」

P「えっ?」

奏「冗談よ。でも、言ってみたいじゃないこんなセリフ」

P「いるのかよかった…」

奏「ただいま」

P「お邪魔します」

奏母「こんばんは。すみませんこんな時間に来ていただくなんて」

P「いえ、お気になさらず。奏さんの仕事ぶりを早く伝えたかったので」

奏母「嬉しいです。本当に」

奏「それじゃ、私は部屋にいるから」

奏母「それじゃ、こちらにどうぞ」

P「あ、はい」

奏母「奏が何か失礼なことをしてませんでしょうか」

P「問題ないです。お仕事も精力的に取り組まれてますし、あ、これが最近奏がした仕事です」

奏母「ありがとうございます」

P「個別に説明させて頂ますと——」

奏母「なるほど。聞いていた通りの人ね」

P「はい?」

奏母「いえ、以前奏が、仕事出来るのはプロデューサーさんのおかげだって言ってまして…」

P「ありがとうございます」

奏母「いえ、これからもよろしくお願いします」

奏「Pさん、Pさん」

P「その声は奏か?」

奏「ちょっと来てよ」

P「ん?ちょっと引っ張るなって」

P「ってここは奏の部屋?」

奏「そうよ。意外に綺麗でしょ」

P「意外と言うか想像通りと言うか…」

ギュ

P「か、奏?」

奏「た、偶にはさ、口だけじゃなくてさ、行動で示そうかなって」カァァ

P「温かいな」

奏「冷たいとでも思った?」

P「ちょっとな」ギュ

奏「あ、だめ。今こっち見ちゃダメよ。絶対に」

P(顔真っ赤にして可愛いなぁ…)

奏「い、意外にやるわねPさん」

P「たまにはな」

奏「…誰かに手を出したりしちゃダメよ?まだ、プロデュースして貰わないといけないんだから」

P「出さないって」

奏「ならいいわ。それじゃ、ちょっとだけ送るわ。と言っても車までだけどね」

P「ありがとな」

奏「家出て数歩なんだから気にしないで」

P「わざわざありがとな」

奏「気にしないで」

P「それじゃ——」グイッ

奏「そのまま後ろ向きで聞いて」

P「か、奏?」

奏「…いつか、私に出会えてよかったってPさんが心底思えるようなアイドルになるわ」

P「そっか…」

奏「その時はさ——」クルッ

P「えっ…」

奏「…ん。——ぷはっ…。これ以上のモノをあげる。それじゃあね!」

P「俺も頑張らなきゃなぁ…」

P「さて…流石に、事務所にちひろさんもいないだろうし、帰るか…」

P「しかし…」

P(柔らかかったなぁ…)カァァ



友紀「それでね、今日キャッツが負けちゃったんだよ…」シクシク

巴「いいザマじゃのぉ。ウチは待山がええ仕事したから勝ったんじゃ」ニコニコ

友紀「まさか、速報で見た時は負けてたから、打力のないナマーズならそのまま負けると思ったのに」

千奈美「友紀さん飲み過ぎじゃないかしら?」

友紀「そんなことないって」グビグビ

聖來「…二人がお酒飲めないからって、あたしを呼ぶの止めてよね」

巴「そう言えば、聖來さんはどこのファンとかないのかのぉ?」

聖來「野球はあんまり詳しくないのよね…。サッカーだったら、鹿島とかが好きなんだけど…」

巴「ほぅ、ウチはサッカーは広島のチームしか分からんけ、余所のチームは分からんのぉ」

千奈美「私も名古屋のしか分からないわね」

聖來「でも、二人共ちょっとは話せそうね。あっちで話さない?」

友紀「あーん!あたしが分からない話をしないでよー!」

終わりです。見て下さった方感謝です。

http://i.imgur.com/3I7Zjzd.jpg
http://i.imgur.com/p4DLZbh.jpg
水木聖來(23)

http://i.imgur.com/f0RoP1o.jpg
http://i.imgur.com/CfyN5H7.jpg
村上巴(13)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom