響「免許を取ったぞ!」 (38)

アイマスのSSです。

にわか知識でお送りします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467548747

P「え? 今なんて言った?」

響「免許取ったって言ったんだぞ」

P「えっと、それは何の免許だ? 危ないものじゃないだろうな?」

響「失礼だぞプロデューサー! ほらこれ、見てよ!」

P「おおう、……原付免許か」

響「ペットショップの仲いい人がバイクを譲ってくれるって言うから、わざわざ取ってきたんだ! もちろん百点満点だったぞ!」エッヘン

P「しかし万が一を考えると……うーむ」

律子「やはり同じことを考えていましたかプロデューサー殿」

P「律子か、お前も響から聞いたのか?」

律子「はい」

久々の投稿でsageの場所間違えました。すいません。

P「確かにスクーターなら買い物に便利かもしれないが、事故る可能性を考えるとなぁ」

響「自分は安全運転するぞ!」

P「そう言ってもなぁ」

律子「うーん、私も車の免許を持って、現に走ってますし、なんとも言えません」

P「俺、一応高校時代原付乗ってたから、大丈夫そうか見に行こうか」

律子「へぇ、意外ですね」

P「バイト代ほとんどつぎ込んで弄り回したよ」

響「プロデューサーがバイク好きだったんだ、意外だね」

P「みんなに言われるよ」

響「取りあえず、明日のオフに原付可のマンションの駐輪所に持ってきてくれるんだ!」

P「明日か……、昼が空いてるから、その時にでも見に行こうか」

響「大丈夫だけどね! 午後の教習でも、運転上手いね、って褒められたんだぞ!」

P「はいはい、それじゃ明日な」

翌日~昼~

P「さて、そろそろ仕事も片付いたし、響の家に向かうか」

P「それにしたってどういうスクーターだ? せめて車名を聞くべきだった2ストと4ストじゃ扱いが違ってくるし」プルルルルル

P「ん? 響からだ」ピッ

P「もしもし」

響『ふえぇ、プロデューサー大変なんだー』

P「どうした!? まさか早速事故ったのか!?」

響『そうじゃないけど……バイクが思っていたのと全然違くて』

P「思ってたのと違う?」

響『うん……』


P「取りあえず、向かうから待っててくれ」

響『わかったぞ』プチッ


響のマンション


P「さて、着いたが」

響「待ってたぞプロデューサー!」

P「おぉ、響、待たせて悪かったな」

響「そんな些細なことはどうでもいいさー! 早くバイクを見てほしんだ!」

P「貰い物だから壊れてるのか?」

響「うぅん、キックでエンジンは一発でかかるぞ」

P(うん? スクーターでキック? そりゃついてるけど)

P「まぁ、実物を見せてくれ」

響「こっちだぞ」

P「……! これは!?」

響「やっぱり変だよね? プロデューサー」

P「NSR50!?」

響「へ?」

響「なんて? えぬえす?」

P「このバイクの名前だよ、NSR50って言うんだ」

響「50……っていうことは原付なのか!?」

P「そうだ」

響「でも収納する場所もないって言われたぞ、自分は街中をよく走ってるのを想像してたのに」

P「やっぱそうなるよなぁ……」

P「カウルも傷がないし、走行距離も少ない……こりゃ掘り出し物だな」

響「いいものなのか?」

P「専門ではないけど、おそらくは」


P「それにしてもNチビかー、俺はNS-1だったから親近感を覚えるよ」

響「こらー! チビって言うな!」

P「お前のことじゃないよ、このバイクの愛称みたいなもんでNチビって言うんだ」

響「そ、そうだったのか」

響「ん? 親近感ってどういうことだ?」

P「俺が乗ってたやつもNS系だったからな」

響「よくわかんないけど兄弟みたいな?」

P「まあそれでいいかな」

響「じゃあ乗り方教えてよ!」

P「MTをか……」

響「マニュアル?」

P「この際細かい説明はあとにしよう」

響「う、うん」

P「全く乗れなかったのか?」

響「えーっと、エンジンかけてアクセル回しても動いてくれなくて」

P「ギア入れしなきゃ動かないよ……」

響「へ?」

P「とにかく乗り方を教えてやる、ただし、慣れるまでは大通りには絶対に出るんじゃないぞ」

響「わ、わかった」

P「ヘルメットあるか?」

響「うん、自分専用の買ったぞ」

P「半ヘルかよ……これ乗るならフルフェイスの方がいいと思うぞ? 安全性も高いし」

響「じゃあ、今度それを買う!」

P「うわ、小さい、頭に乗っけてる感じしかしない」

響「文句を言うなら返してくれていいんだぞ?」

P「すいません」

P「取りあえずエンジンを」ガッ!

ブオォォォォォン

P「うわ、異音も無い、マジでお宝だよこれ」ブォォォン! ブォォォン!

響「でも結構うるさいぞ」

P「だな、回転数を上げるのはやめよう」

P(ここは結構な広さがあるから練習できるだろう、取りあえず久々だけど、行けるかな)

P「よっと」ブォォォォ

響「わぁ! プロデューサー走れてる! すごいぞ!」

敷地一周

P「これ体勢きっついわ、マジで」

響「えー? そうか?」

P「あぁ、お前は……」

響「?」

P「……なんでもない」

P(小さいからちょうどいいとか言うのよそう)

P「取りあえず説明するぞ」



説明中


響「大体分かったぞ」

P「それじゃあ、実際に乗ってみるか」

響「まずは跨って、と」

P(うわ、まじでちょうどいいサイズじゃん)

響「クラッチを握って、ギアを一速に入れて……」

P「最初はエンストするくらい回転は少なくていいからな、転んだら洒落にならんし」

響「あっ」ポスン

響「あー! 難しいぞ!」

P「回数こなせばいいんだよ」

数十分後

P「なんてこった、もう敷地内なら難なく走れるようになっちまった」

響「なんくるないさー!」ブォォォォォ

P「とりあえず駐輪所に戻して、飯でも食いに行くか?」

響「みんなのご飯を作ってからならいいぞ」

P「じゃあ外で待ってるよ」

響「へ? 別に来てもいいぞ?」

P「お前、俺が入る瞬間でも撮られてみろ、終わりだぞ」

響「そ、そうだったね、気をつける」

P(こうやってバイクの乗り方教えるのも、危ないんだがな)

P「じゃあそこのベンチで待ってるから」

響「ちょ、ちょっとまった!」

P「ん?」

響「外に一緒にご飯食べに行くほうが危なくないか?」

P「……」

響「やっべー、その通りだ、って顔してるぞ?」

P「それじゃ、飯は別々にしよう!」

響「大丈夫だぞ! このマンションはオートロック式だから、不審者は入ってこない!」

P「だからどうするんだ?」

響「じ、自分とご飯食べよう?」

P「……」

響「……」

P「分かったよ、ただし出入りには気を付けよう」

響「やったー!」



なんやかんやで響の家の中


響「できたぞ、特製やきそば!」

P「おお、うまそう」

響「さあ食べるぞ!」

P「いただきます」

モグモグ

響「ところでさ、プロデューサー」

P「ん?」

響「あのバイク……えっと、N?」

P「Nチビ」

バイクの方ですすいません。

アイマスのSSは今までにいくつか投稿しました。

響「そう、Nチビ、まだ上のギアがあるみたいだけど、一体何キロ出るんだ?」

P「そうだなぁ、見た感じリミッターカットしただけのノーマルだから、80~90キロくらいか?」

響「えぇ!?」

P「弄れば120キロ出るらしいぞ」

響「ダメだぞ! 原付は30キロ以上出しちゃ!」

P(高校時代ブイブイ言わせてたなんて言えない)

P「そうだな、ただ、サーキットとかで出す感じだよ」

響「なりゅほど、しゃーきっちょか」モグモグ

P「食いながら話すな」ペチッ

響「あぅ」



再び響マンション駐輪場前

響「オイルのつぎ足しとかもわかったぞ!」

P「これで取りあえず維持は大丈夫だな」

響「うん!」

P「ん? あれは……げっ!?」

響「どうしたんだ?」

P「記者さんだよ! 俺隠れてるからなんとかしてくれ!」ササッ

P(ちょうどいい木影があって助かったな、案の定何かを聞かれている)

P(ん? バイクを出して、跨って……写真?)

P(……行ったか)

響「プロデューサー! 自分、やったぞ!」

P「……何をどうした?」

響「バイク乗りのアイドルとして、写真を載せてくれるって!」

P「はぁ!?」

P「そういうことは社長に許可とらないとダメだろ! お前が無違反だという証明もないし!」

響「あ、あぅ……」

P「す、すまん、怒りすぎた」

響「ううん、自分が悪い、ごめんね、プロデューサー」

~~

P「取りあえず社長に連絡した、いい結果になるよ! キミィ! だそうだ」

響「そうだと……いいな」

P「響?」

響「自分、自分が調子に乗って……ヒック」

P「ちょ、ちょっと待ってって! 社長の許可も降りたんだ! 今後の次第についてはプロデューサーや社長の責任だよ!」

P「だから泣きやめ、な?」

響「う、うん」

P「……すまん、そろそろ仕事に戻らないと」

響「自分はもう大丈夫、だけど、今後によってはあのバイク手放すかも……」

P「それは……そうだな」

P「それじゃ、また明日」

響「うん」



一週間後


真「響、バイクに乗ってるなんてすごいじゃないか!」

美希「写真見たけど、ぴったりでかっこよかったの!」

響「そ、そう? 雨の日以外は運転してるんだぞ!」

真「かっこいいなぁ! あ、僕も免許取ってみようかな? でも、女の子らしくない気が……」

雪歩「バイクに乗ってる真ちゃん……かっこいいかも」

真「やっぱり僕はやめよう」

P(あの記事が掲載されて、なんとNSR50の価値が高騰した。それと同時に、バイク関係の雑誌に響はスカウトされた)

P(社長の言うとおり、いい結果になった、それに……)

響「自分はあのバイク、大ッ好きなんだぞ! 毎日ハム蔵と一緒に磨いてるんだ! それに、ツーリングにも今後行く予定なんだぞ!」ニコニコ

P(以前よりも、響の笑顔が良くなった、そんな気がした)

P「結果オーライだな」

貴音「プロデューサー」

P「ん? どうした貴音」

貴音「わたくし、まぐなと言うばいくを購入致しました」

P「は?」

終わり

高校生の時にNSR50に乗っていた友人に、一度だけ運転させてもらったのを思い出して。響ならちょうどいいんじゃないか? という安直な考えで書きました。

HTML化依頼出してきます。

ありがとうございました。

過去スレ

すいません投稿ミスです。

過去スレ

響「身長が欲しいぞ!」

貴音「身長なんて、要りません」

響「一番のプレゼント」

です。

二回も間違えた……、本当にすいません。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom