ガイ「……」ナルト「ゲキマユ先生ェ……」 (43)
マダラ「ハハハ……死ぬところだったぞ……こやつめ!!」
ガイ「……」
八門遁甲の陣を発動したマイト・ガイ
しかし、その決死の覚悟も虚しくうちはマダラを仕留める事は出来なかった
八門を開いた人間に待つのは絶対の"死"
だが、その風前の灯火の命の前に、ナルトが現れる
マダラ「灰になる前に……俺が殺してやる!」
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
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マダラ「ナルト……いや、なんとなく前と違うな」
ナルト「……ゲキマユ先生ェ」スッ
ガイ「……」
マダラ(奴の点穴のチャクラが消えない……?一体どういう事だ!八門の最期を止めたとでもいうのか!)
ナルト「……」スゥッ!!
ガイ「ガハッ!!はぁ……はぁ……こ、これは一体!?」
マダラ「蘇 っ た だ と ! ?」
ガイ「な、ナルト……お前がやったのか?」
ナルト「……」
マダラ(あの衣にあのチャクラ……なんだ、まさかナルトも六道のチャクラを保有しているという事なのか!?しかし、輪廻眼も持たず輪廻転生も使わず既に死へ誘われる命を繋ぎ止めるなどと……これも六道の力だとでもいうのか!?)
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「!?」
マダラ「!!?」
マダラ「な、なにを言っているんだアイツは……」
ガイ「……」
ガイ(チャクラは……不思議な感覚だ、ナルトのものでも九尾のものでもない。感じた事の無い力に溢れている……完全に回復している)
ガイ(それに傷も……!夜ガイで粉微塵になった右足の骨が元の形に戻っている。だが、こんな力を持っているのならばナルトも戦えるのでは……?)
ナルト「……」
ガイ「いや……今マダラに対抗できる戦力が俺しかいないというのならば、再び戦おう!!」
ガイ「事情は分からんが、助かったナルト!!もう一度、今度こそ確実にマダラを仕留める!!」バッ
マダラ(来るか……ッ!)
ガイ「八門遁甲の陣ッ!!」ブオォォォォ!!
マダラ「ふ……フハハハハハハ!!再び死門と相見えるとは!こんな体験、俺の時代では無かったことだ!!来い!木の葉最強の忍よ!また返り討ちにしてくれる!!」
ガイ「夕象!!壱足!!」
マダラ「一度受けた技よ、動きさえ知っていれば躱すも受けるも容易!!」
ガイ「弐足!!ぬぅん!!」
マダラ「グッ!!しかし、やはり堪えるな!!」
……
カカシ「ど、どういう事だ!」
我愛羅「リー!死門を開いた人間は死ぬのではなかったのか!」
ミナト「だが、現にガイはこうして再び立ち上がって戦っている」
リー「ぼ、僕にも何が何だか……」
カカシ「ナルトがあの時何かした……としか考えられません、先生!」
ミナト「これをチャンスと見るか否か……再び連携を取るよ!まず……」
ナルト「……」スッ…
ミナト「な、ナルト?」
ナルト「……」
我愛羅「ナルト!何をしている、早く援護を……」
ナルト「……」
カカシ「ナルト?」
リー「ナルト君……まさか!!」
ミナト「分かるのかい、リー君!?」
リー「ナルト君、君は"手を出すな"と言いたいのですね!!」
カカシ「えぇ……」
ガイ「参そ……ッ!!」グッ
マダラ「させん!!」
ガイ「ぐああああああ!!」
ガイ(やはり一度見せてしまったのは大きいか!!)
マダラ(威力と速度のほどを知っていればこれしき!!)
ガイ(ならば……!!)
ガイ「伍足ッ!!」
マダラ(なに!?参足と肆足を飛ばしただと!?)
ガイ「伍足ッ!!伍足ッ!!!」
マダラ「があああああああああああ!!」
ガイ「ぐううううう!!」
ズガアアアアア!!
パラパラ……
ガイ「……」
マダラ「ふ……ふふ……」
マダラ「フハハハハハハハ!!ラフファイトとは恐れ入った!!」
マダラ「まさか奇策に出るとはな……見事だ」
マダラ「しかし、死門の代償はやはり付きまとうようだ……貴様の点穴、既に朽ちているぞ」
マダラ「……八門遁甲の時間切れだ、今度こそ……俺の手であの世へ送ってやろう」スッ!!
ガイ「……」
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
ナルト「……」
マダラ「またお前か……もう奴はダメだ、二度の解放で既に身体は持つまいて」
マダラ「お前がどのような術を使ったかは知らん……が、蓄積された体内へのダメージを帳消しにするなどとは……」
ナルト「……」パァァァ
ガイ「……ガハッ!!な、何だ一体!?」
マダラ「ま た 蘇 生 し た よ ! ?」
ガイ「な、ナルトか……」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「!?」
マダラ「!!?」
マダラ(確かに、確かにだ!!奴の体術ならばいずれ俺を仕留める事は出来るかもしれん!!だが!!)
ガイ「ナルト……」
ナルト「……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「よしわかった!!これも何かの巡り合わせという奴だろう!!マダラ!!今度こそお前を倒す!!」シュバッ
マダラ「あ、ああ……」
ガイ「開ッ!!八門遁甲の陣ッ!!」ズアアアアアアア!!
マダラ「だがな、次の手は何で来る?既に貴様の手の内は読めている、今度は夜ガイ辺りに工夫を加えてくるのだろう。だがそうはいか……」
ガイ「夕象!!」バッ
マダラ(なっ!?さっきよりも速っ……)
ガイ「伍足!!伍足!!伍足!!伍足!!伍足うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ガガガガガガガガッ
マダラ「ぐあああああああああああああああああああ!!」
……
我愛羅「速い……最初よりも遥かに!!」
カカシ「パワーアップ……いや!!」
ミナト「慣れてきたんだ……八門の世界に!」
リー「凄い……凄すぎます!!ガイ先生!!」
ミナト「今度こそ俺たちの出番だ。次にもしガイが撃ち漏らす事があった時に、すぐにマダラを叩けるように……」
ナルト「……」スッ…
ミナト「な、ナルト?」
リー「ナルト君は、"ガイ先生なら出来る"!!って言いたいんですよね!僕には分かります!!」
カカシ「えぇ……」
ガイ「これで終わりだああああああああああ!!」
ガイ「 夜 ガ イ !! 」
マダラ「それは読んでいたああああああああああああああ!!」グァッ!!
ミナト「夕象の切れ目を読んで……!!」
リー「空中へ飛びあがったーーーーーー!!」
マダラ「空ぶりに終われッ!!」
ガイ「まだだぁああああ!!」
ガイ「 夕 象 !! 」
マダラ「ッ!!!」
マダラ「ガハッ!!」
ガイ「うおおおおおおおおおおおおお!!」
カカシ「な、なんという力業だ!!」
我愛羅「夕象を地面に直当てして夜ガイの軌道を変えただと……?」
ミナト「ん、凄い……としか言いようがないね」
リー「うおおおおおおおおおおおお!!ガイ先生ーーーーーーーーー!!」
ナルト「……」
パラパラ……
ガイ「……」
マダラ「フハハハハハ!!どこまでも楽しませてくれる!!」ガバッ
マダラ「貴様のその力……既に生前の柱間ァと俺を超えていると言ってもいい……」
マダラ「誇れよ木の葉の子よ、柱間ァを超えるという事、其れ即ち最強の名を欲しいがままにすること」
マダラ「だが……もう消えろ。お前も疲れたろうに」
マダラ「あの世で後で送り返す柱間ァと語り合うがいい。このうちはマダラに痛手を負わせた事をな!!死ね!!」バッ
ナルト「……」ガッ!!
マダラ「ッ!?求道玉を蹴るだと?」
ナルト「……」スタスタ
マダラ「な、ナルト……お前まさか……」
ナルト「……」スァァァ…
ガイ「ッ!!」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「あ、うん……」
マダラ( 鬼 か コ イ ツ は !! )
ガイ「う、うちはマダラ!恰好が付かんが、もう一勝負と行くぞ!!」
ナルト「……」
マダラ「ふん。ならば決定的な敗北を味わわせて終わらせてやろう!!来い!!マイト・ガイ!!」
ナルト「……」
マダラ「スタンバイしなくていい!!お前もう退いてろ!!」
ガイ「八門遁甲!!」
マダラ「ッ!」
マダラ(さぁ次はどうする!夕象も夜ガイももう見慣れた!!どのような小細工をしようとこちらには求道玉も……!!)
マダラ(……無いッ!?全部ナルトに蹴り飛ばされたか!?これでは防御が……いや!ならば己の肉体で!!)
ガイ「朝孔雀!!」
マダラ「なッ!?」
マダラ(夕象でも夜ガイでもない!!ダメだ!先の二つに目が慣れ過ぎてしまった!!遅すぎるこの技への対処が……後手に!!)
マダラ「ぐううううううう!!」ズガガガガガガガ!!
ガイ「下手に避けずにガードしたのは流石の判断だ!!だがこれは次への布石!!」
ガイ「昼虎ァ!!」ズァアアアアアア!!
マダラ「これも遅い!!対処が!!」
ドドドドドドドドドドドド!!
ガイ「どうだああああああああああああ!!」
マダラ「やられっぱなしは性に合わん……」
ガイ「ッ!!」
ガイ(直撃を避けただと!?)
マダラ「輪墓・辺獄!!」
ガイ「ぐああああ!!」
ガイ(見えない何かに……蹴られたッ!?)
マダラ「受けは止めだ!!言ったろう……決定的な敗北を……と」
マダラ「そのまま沈めてやろう……地爆天星!!」
ボフン
マダラ「ッ!!影分身だと!?まさか……」
ガイ「もう遅い……!」
マダラ(俺としたことが!!こんな初歩的な戦術に……!!)
ガイ「夜ガ……ぐああああああ!!」ビキビキビキ
マダラ「ッ!!やはり身体へのダメージが!!」
ガイ「……」ドサッ
マダラ「……ふん」
パラパラ……
ガイ「……」
マダラ「本来……自然の摂理に反してはいけない……と言ったところか」
ガイ「……」
マダラ「……輪廻転生の術も、穢土転生も……そして、祖となる六道の力も」
マダラ「……虚しい、そして悲しい……お前ほどの忍と、もし同じ時代に生まれていたら……とも思えてしまう」
マダラ「こんな感情を解き放つために……俺は無限月詠を完成させねばならんのだ」
マダラ「消えゆく命……チャクラはもう枯れ果てている。休め、マイト・ガイ……この地に抱かれ」
ナルト「……」ウズウズ
マダラ「そこ!!さっきからホントにスタンバらなくていい!!もう求道玉も無いわ!!」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」シャワァァァ
マダラ「まだやるのか……」
ガイ「カハッ」
マダラ(傷が完全に治らん……その身が灰になりかかっているのだ、もう元には……)
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「ぐ……おおおおおお!!」
マダラ「哀れな……終わらせてやろう!!」
ガイ「 夜 ガ イ ! ! 」
マダラ「ファッ!?」
ガイ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
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´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
パラパラ……
ガイ「……終わるのはそちらだったな、マダラ」
マダラ「フ……まさか、こんなにも呆気ないとはな……」
ガイ「不意打ちなど、本来ならやりたくなかったのだが……事が事だ、許せ」
マダラ「許しを乞う必要はない……それが忍だ……」
ナルト「……」
ガイ「ナルト、ありがとう。お前がいなければマダラを打ち倒す事は出来なかった……感謝する」
リー「ガイ先生ーーーーーーーー!!」
ガイ「リー!みんな!!」
カカシ「やったのか……」
ガイ「ああ、何とかな」
我愛羅「見事だ、マイト・ガイ」
ミナト「ガイ……その身体は……」
リー「先生が……灰に……」
ガイ「ミナト先生、気にしないでください。始めからこうなる運命だったんです」
カカシ「……」
ガイ「他人よりも少し早く、死ぬ……忍の運命ってやつだ。これが俺の忍としての死に様だ!そんな顔をするな、カカシ!」
カカシ「結局、お前とは決着がつかないまま……いや、越えられちゃったな。最後の最後に」
ガイ「フッ……」
柱間「マダラ!!」バッ
マダラ「柱間ァ……か……」
扉間「息の根があるようだ。トドメをさしておくか」
柱間「やめんか扉間!もう助からん!」
マダラ「フ……甘いな、お前は」
柱間「マダラ……俺たちの道は、交わることは出来なかったのか?」
マダラ「お前は明日を信じた、それは明日を信じられなかった……ただその違いだ」
マダラ「そして……俺はその違い……明日(あいつら)に敗北したんだ……正しいのはお前の方だったと言うだけ」
柱間「……」
ガイ「マダラ……」
マダラ「死ぬのは……お前の方が早いようだな」
マダラ「先に言っていろ……あの世で……お前と語り合いたい、そこの柱間ァを交えてな……」
マダラ「努力は人をここまで強くする……才能と言う言葉で片づけるのは失礼なほどに……お前は見事であった」
ガイ「……」
ガイ「……リー」
リー「はい!!」
ガイ「……もし、お前が八門を使うとき……それは……」
リー「大切なものの為に……この命を散らします!!」
ガイ「……ああ、言うまでも無かったな」ニコッ
リー「ガイ先生……」
サァァァ……
マダラ「逝ったか……」
ナルト「……」
マダラ「トドメを……刺しに来たか」
マダラ「六道の力で消滅させる……いや、理に適った方法だ」
マダラ「やれ……もう悔いはない」
柱間「マダラ!!」
マダラ「先に帰っているぞ……柱間ァ……」
ナルト「……」ズザッ!!
マダラ「……ン?」
扉間「!?」
柱間「な、ナルト!?お前一体!?」
ナルト「……」
マダラ「俺の傷を癒すだと……貴様!!どこまで甘いのだ!!今目の前にいるのは人類の敵だ!!何故俺を殺さん!!」
リー「うちはマダラ!!」
マダラ「貴様は……ガイの弟子か」
リー「ナルト君はこう言いたいんです!"例え昨日敵であったとしても、拳を交えれば明日は仲間だ"って!!」
リー「そうですよね!!ナルトく」グサッ
ドサッ
リー「な……なに……を……」
我愛羅「ナルト!!」
ミナト「どうしてこんなことを!!」
カカシ「一体何を!!」
ナルト「口寄せ・穢土転生」パンッ
リー「えッ……」
ズアッ!!
我愛羅「!?」
ミナト「!?」
カカシ「!?」
柱間「!?」
扉間「!?」
マダラ「!?」
バラバラ……
ガイ「……はッ!?お、俺は」
我愛羅「リーを生贄に……」
ミナト「ガイを復活させた……」
カカシ「うわぁ……」
ナルト「ゲキマユ先生ェ……」
ナルト「もう一回頼むってばよ」
ガイ「」
マダラ「」
終わりがないのが終わり
終わった
息抜き
もしお付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました
このSSまとめへのコメント
ナルト鬼畜過ぎwww
面白いw
これは卑劣...ナルトェ