芳乃と蘭子の黄昏歩き (14)


蘭子「……ボンソワール、マドモアゼル」

芳乃「蘭子、近頃さんほらを聞きましてー?」

蘭子「なんで分かったの芳乃ちゃん……!?」

芳乃「些事は気にせずー、たいとるこーるに参りましょー」


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芳乃「芳乃とー」

蘭子「蘭子の!」

二人「黄昏歩きー」

芳乃「この番組はわたくし依田は芳乃とー、蘭子の二人で黄昏時に気ままに出歩くものでしてー」

蘭子「新たなるこの一幕を迎えられたこと、感謝するわ!(こうして新番組が始まって嬉しいです!)」

芳乃「ただいまの時刻は五時頃でしょうかー?」

蘭子「太陽はその翼をもがれ、地に堕ちる運命を辿ろう(日が少し傾き始めたくらいだねー)」

芳乃「今から二人で近辺を散策しー、日が落ちたらおしまいになりますー」

蘭子「なんていうか、ふわっとしてるね……」

芳乃「ゆるりとした番組のようでー、これ以降は任せるとのことですー」

蘭子「台本がすごい薄かったもん……」

芳乃「では早速参りましょー」


スタート地点:駅前

蘭子「どの地へ赴くか当ては?(どこに行きたい、とかあるー?)」

芳乃「特に決めてはおりませぬー」

蘭子「……」

芳乃「……」

蘭子「芳乃ちゃんどうしよう、これじゃ終わっちゃうよ番組!?」

芳乃「ふむー、では今蘭子は欲しいものはありましてー?」

蘭子「欲しいもの?うーん、色々あるにはあるけれど」

芳乃「では蘭子が強く念じましてー、それがあるところにわたくしが導きましょー」

蘭子「そっか、芳乃ちゃん探し物得意だもんね!それじゃあむむむ……」

芳乃「ふむー……ではこちらに向かいましょー」

蘭子「我が魔力を感じ取ったか!いざ参らん!」


現在地:メインストリート

芳乃「この付近にあるかとー」

蘭子「数多立ち並ぶこの道に答えはありそうね!(いっぱいお店があるから何でも買えそうです!)」

芳乃「着きましてー」

蘭子「……ここ、この前わたしと一緒にきたケーキ屋さんだよね?」

芳乃「偶然もあるものでしてー」

蘭子「芳乃ちゃんもしかしてお腹空いてる?」

芳乃「……蘭子がこれを求めていたとー、わたくしは感じましてーそのようにー」

蘭子「芳乃ちゃん?」

芳乃「速やかに入りましょー」

蘭子「芳乃ちゃーん!!」



現在地:洋菓子店

蘭子「別に来たかったなら最初から言ってくれてよかったのに……」

芳乃「これも巡り合わせでしてー、そのようなことはなくー」

蘭子「まあせっかく来たんだし食べよっか、美味しいし」

芳乃「もんぶらんにしますー」

蘭子「芳乃ちゃんモンブラン好きだねー」

芳乃「至高でしてー」

蘭子「わたしはどうしようかなー」

芳乃「新商品や期間限定などいろいろありー」

蘭子「こういうのってつい迷っちゃうよねー」

芳乃「妥協せずに悩みぬくのがよいかとー」

蘭子「うーむ……よし!黒と白の饗宴を頼もうか!(ティラミスにします!)」


二人「いただきまーす」

芳乃「この仄かな甘みがー、なんともー」

蘭子「ちょっぴりほろ苦くておいしいです……」

芳乃「蘭子ー、一口どうぞー」

蘭子「ありがとー、あーんっ……おいしい!」

芳乃「洋菓子は今まで縁がありませんでしたがー、あいどるを始めてから食べる機会が増えましてー」

蘭子「事務所にいっぱい持ってくる娘がいるもんね」

芳乃「とても美味ですがー、やはりその分運動をしなければー」

蘭子「そこはほら、レッスン頑張れば大丈夫……!」

蘭子「芳乃ちゃんもティラミス美味しいよ?はいあーん」

芳乃「あーむっ……ほー、これはー」

蘭子「どう?」

芳乃「次来た際にはてぃらみすにしましてー」

蘭子「モンブランを早くも超えた……!?」


現在地:メインストリート

芳乃「至福の時でしたー」

蘭子「美味しかったねー」

芳乃「あと一時間ほどで日没とのことでしてー」

蘭子「ふむ……天も傾き、その身を紅に染め始めるころか」

芳乃「大分黄色がかっていますねー」

蘭子「あと1か所どこか行ったら終わりくらいかな?」

芳乃「そのようにー」

蘭子「ならば今度は我が求める地へ赴かん!」

芳乃「では蘭子の目指すところへー」

蘭子「記憶の断片を辿れば転移魔法などたやすき事よ(このあたりはちょっと覚えてるからたぶん大丈夫!)」

芳乃「少し悪寒は走りましたが悪しき方向にはいかないでしょー」


蘭子「ちょっと迷いかけたけどついてよかった……」

芳乃「先程のお店から一本道でしてー?」

蘭子「細かいことは言わないのー!」

芳乃「して、ここのお店はー」

蘭子「ふふ、わたしがたまに服買いに来るお店!」

芳乃「道理で黒くふりふりとしていましてー」

蘭子「芳乃ちゃんに似合う服選んであげる!」

芳乃「洋服も身に着けますがー、あまりこのような服はー」

蘭子「いこ!」

芳乃「蘭子ー、少し話をー、あーれー……」


現在地:ゴスロリショップ

芳乃「ほー、蘭子がよく身に着けているような服が所狭しとー」

蘭子「魔王の羽衣は神聖なるこの地で産み落とされるのよ!(こういうところでよく買うんだー)」

芳乃「ほー」

蘭子「そうだなー、芳乃ちゃんだし長い髪が映えるように……」

芳乃「蘭子ー、わたくしは着るとはまだ何もー」

蘭子「リボンもあった方がいいよね、大きめでかわいいの」

芳乃「蘭子ー、お話をー」

蘭子「あ!これとかどうかな芳乃ちゃん!」

芳乃「蘭子ー」

蘭子「さ、試着室あるからいこ!」

芳乃「蘭子ー……」


着替えシーンはカット

芳乃「できましてー」

蘭子「おおー!」

芳乃「ふりふりとかわいらしすぎるきらいもありますがー、悪くはないかとー」

蘭子「和と洋の融合……!光と闇が合わさり最強に!」

芳乃「蘭子ー、少し落ち着きをー」

蘭子「芳乃ちゃん!今度これでユニット組もうよ!わたしやりたい!」

芳乃「その判断はあの方が行う故にー」

蘭子「今度プロデューサーに話してみるね!ユニット名何がいいかなぁ……」

芳乃「しかしわたくしの歌う曲はー蘭子とは毛色がだいぶー」

蘭子「LEGNEにする?魂ノ導にする?」

芳乃「蘭子がー、蘭子が止まらないのでしてー……」


芳乃「終わりましてお店の外に出ますともう日が沈みますねー」

蘭子「黄昏時も終わり、天堕つる時が来たようね」

芳乃「思うにー、休日と変わらないことをしていましたがー、これでよかったのでしょうかー?」

蘭子「ケーキ食べて洋服見に行っただけだね……」

芳乃「ふむー、撮れ高よしとのことなので平気なようでしてー」

蘭子「いいんだ」

芳乃「ありのままのわたくしたちを見せられた、ということにしておきましょー」

蘭子「そうだね!ではまた次回!黄昏時に再び巡り合おうぞ!」

二人「闇に飲まれよ!」



その後Pの計らいによって二人のユニットが結成されたのはまた別の話


おしまい
見てくれた人はありがとう
よしのん誕生日おめでとう、これからももっともっと活躍できるよう頑張ろう
よしらん流行って

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