ブルマ「ついにホイポイカプセルの封印を解くときがやって来たわね…」 (55)

悟飯、クリリン、ブルマの3人はサイヤ人の戦闘で死んだ仲間たちを生き返らせるため、ドラゴンボールを求めてナメック星にやってきていた…。

到着早々、フリーザの手下に宇宙船を壊されたブルマたちは地球に帰ることが出来なくなってしまう…。

悟飯とクリリンはドラゴンボールを集めに向かった集落で、フリーザたちの虐殺行為を目の当たりにする…。

集落からデンデを救い出した悟飯とクリリンはブルマの元へと帰ってきていた…。

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悟飯「まさかあんなに恐ろしい気を持つ奴がこんなところにいるとは思いませんでしたよ…」

クリリン「…ああ、ベジータなんかの比じゃない…。それにあいつの側にいた2人だって相当な実力の持ち主だ…。俺たちの力じゃとても敵いそうにない…」

ブルマ「な、なによ!そいつらそんなに強いっていう訳!?」

クリリン「多分、悟空ですら歯が立たないだろうよ…」

悟飯「残念ながら僕もそう思います…実力が違いすぎます」

ブルマ「…しょうがないわね。お父さんから絶対にやるなって言われてるんだけど…。」

クリリン「ブルマさん、何か秘策あるんスか?」

ブルマ「…ええ、地球じゃ絶対やらないけど」

>>4すいません、ブルマは両親の呼び方はパパママ派でした、
×お父さん
〇パパ
に訂正します

ブルマ「私のパパが開発したこのホイポイカプセル、みんなも知ってるわよね」


悟飯「はい、もちろんですよ!」


クリリン「これのおかげで世界の常識は大きく変わったんだよなぁ…ってホイポイカプセルと何の関係があるんスか?」


ブルマ「質量とエネルギーの関係って知ってるかしら。すべての物質はエネルギーを持っていて、同じ量の物質でも熱を持っていたり光を放っていたりしてエネルギーを放出していると、そっちの方が小さくなっているの」



ブルマ「詳しい仕組みはわたしもちゃんとパパから聞いたことが無いんだけど、ホイポイカプセルはこの原理をもとに発明したって言っていたわ」


ブルマ「で、ここからが重要なんだけど…カプセルに入ってるものが小さくなる過程でエネルギーが放出されるの、そのエネルギーはカプセルの中に閉じ込められたままになるわ」


ブルマ「大きい物だと小さくするためにそれだけエネルギーが放出されるようになるわ、だからうちでもあまりにも大きすぎるもののカプセル化は危険だから行っていないの」


ブルマ「それでね、普段カプセルには物が小さくなりすぎないようにリミッターがかけられているの、でもこれを解けば物は限りなく小さくなっていくわ」



ブルマ「そして凝縮されたエネルギーが限界を迎えたとき、カプセルが大爆発を起こすの…」


クリリン「なんだかヤバそうッスね…ブルマさん、それ試してみたことあるんスか?」


ブルマ「いえ、ないわ…でもパパが言うには国を滅ぼすほどの危険がある…って」


ブルマ「私が小さい頃、カプセルをいじって遊んでたら偶然リミッターを解除するコードを見つけてね…。それをパパに見つかったら『西の都を吹き飛ばすつもりか!』ってものすごい剣幕で怒られたわ、あの温厚なパパがあんなに怖かったのは後にも先にもそれっきりよ」


クリリン「なるほど…これは期待できそうだ」


悟飯「クリリンさん!さっき僕たちを追いかけてきたあのピンクの奴、まださっきの集落に帰ってないみたいですよ!!」


クリリン「よし!あいつから片付けよう!!ブルマさん、それ用意できますか?」


ブルマ「任せて!すぐにでも容易出来るわ!」

ブルマ「これがカプセルのリミッターを外すリモコンよ」


ブルマ「リモコンを押してから約3秒後、限界点に到達…爆発するわ」


ブルマ「いい?どれだけの規模の爆発が起こるか私にも分からないわ!ボタンを押したら出来るだけ遠くに逃げるのよ!!」


悟飯「分かりました!」


クリリン「よし、行ってきます!」

ドドリア「チビ共め…クソッ…どこに行きやがった…」


クリリン「おい!お前!」


悟飯「さっきはよくも罪もない人たちを殺したな!!」


ドドリア「おっ!まさかそっちからやってきてくれるとは思いもしなかったぜ…!さぁて、どっちからミンチにしてやろうか…」


クリリン「(悟飯!手筈通り頼むぞ!)」


悟飯「(はい!)」

クリリン「太陽拳ッ!!!」


カッ


ドドリア「うわぁ~!!目が!!目が!!クソッ、またやりやがったな!!」


クリリン「くらえっ!!」ポイッ


クリリン「悟飯っいまだ!」


悟飯「はい!」ポチッ


クリリン「逃げるぞ!!!!」ビュンッ


悟飯「1、2、…」


悟飯「3!!」


カッ

ドォォォォォォォォォォン…

ゴゴゴゴゴゴゴ…


悟飯/クリリン「うわあああああああああああああああ…」

クリリン「うっ、うーん…」


悟飯「あ、危なかった…」


クリリン「!!これは…」



クリリンたちの眼前には直径数キロはあろうかという巨大なクレーターが広がっていた。


爆発の中心で巻き込まれたドドリアは跡形もなく消え去っていた。


クリリン「…!!奴の気は感じられないぞ!!」


悟飯「クリリンさん!やりましたね!!」


クリリン「ああ!!いったんブルマさんところに戻ろう!」ビュンッ




ベジータ「ドドリアの野郎が一瞬で…!!な、なにをしやがったあいつら…!!」


ベジータ「探りに行かねばなるまい…!!」

フリーザ「…!!」



ザーボン「フリーザ様…どうなさいましたか?」



フリーザ「スカウターからドドリアさんの反応が消えました…。」



ザーボン「なっ!!あいつが倒されるだなんて!?さっき逃げた2人組にやられたのでしょうか?」



フリーザ「いえ…スカウターにはそのような強い戦闘力を持つ者は見当たりません…。」



フリーザ「ザーボンさん、すみませんがドドリアさんの反応が途絶えた地点の様子を見てきていただけませんか?」



ザーボン「は、はい!かしこまりました!!」ビュンッ

クリリン「ブルマさーん!!やりましたよ!!」


ブルマ「あ、あんたたち無事だったのね!!良かったわ。」



ブルマ「もしこんなところに一人残されちゃったらたまったもんじゃないわよ」



クリリン「あ、俺らの心配じゃないんスね」



ブルマ「それはそうと、カプセル爆弾の威力はどうだったの?」



悟飯「破壊力バツグンでしたよ!!」



クリリン「もう少しで僕たちまで跡形もなくなるところでしたけどね」


ブルマ「あはは…」





ベジータ「おっと、おしゃべりはそこまでにしてもらおうか」

クリリン「ベ、ベジータ!!なんでこんなところに!!」



ベジータ「ふん、俺もこの星のドラゴンボールを求めてやってきてたってわけだ」



ベジータ「カカロットの奴はいないみたいだな?」



悟飯「お、お父さんはまだ病院で治療中だ!!」



ベジータ「ハハッ!!地球の医療技術はそんなものか!それでお前らザコがやってきてるってわけだ!」



クリリン「くっ…!」



ベジータ「ところで…さっきドドリアを始末したようだが…お前らザコがどんなトリックを使いやがったんだ?」



ベジータ「おとなしくしゃべれば命だけは助けてやってもいいぞ」



悟飯「(クリリンさん…!やっちゃいますか…?)」



クリリン「(くそっ…ブルマさんもいるし…危険だがここは一か八か…)」



クリリン「太陽…」



ベジータ「おっと!残念だったな!目くらましは食らわんぞ!」



悟飯「そ、そんな…」



クリリン「くっ…万事休すか…」

ザーボン「この辺りか…なっ!なんだこの巨大な穴は…!!」



ザーボン「いったい何が起きたというんだ…」





ベジータ「(…むっ!ザーボンの野郎がさっきの場所まで来てやがるぞ)」


ベジータ「(フリーザは…一緒じゃないな。今がチャンスだ!)」


ベジータ「おい、お前ら。ここで待ってやがれ」


クリリン「へ?」


ベジータ「逃げたらただじゃおかないぞ!わかったな!」ビュンッ


悟飯「行っちゃいましたね…クリリンさん、逃げますか??」


クリリン「…いや、あいつ俺らが気付かないうちにここにやってきただろ?どうやら気を消すことを覚えたみたいだ。おそらく気を読むのも出来るだろう…」


クリリン「俺たち2人が気を消したとしてもブルマさんの気で居場所がわかってしまう…」


悟飯「じゃ、じゃあどうすれば…」


クリリン「とりあえず、ベジータを追いかけよう。俺らを放置してまで行くようなことだ、きっと重要なことに違いない」


悟飯「は、はいっ!」ビュンッ



ブルマ「ちょ、ちょっとあんたたちー!!置いてかないでよー!!」

>>13
一人で残されたら、と言ってますがデンデもいました(汗

×もしこんなところに一人残されちゃったら
〇もしこんなところに置き去りにされちゃったら

ザーボン「こ、これは何が起こっているのかわからんが…とりあえずフリーザ様に報告せねば…」



ベジータ「よう、ザーボンさんよぉ…」



ザーボン「なっ!ベジータ!」



ザーボン「まさかドドリアは貴様が…!!」



ベジータ「へっ、さあどうだろうな…」



ザーボン「クッ…、貴様、猿の分際で…!!」



ベジータ「来いよザーボン!!木っ端微塵にしてやるぞ!!」



ドガッバキッドガッバキッ ズドドドドドドドド



ベジータ「ははははは!!どうしたザーボンさんよぉ!!」



ザーボン「くっ、まさかベジータがここまで戦闘力を上げているとは…」



ザーボン「変身せざるを得まい!!」ドン



ベジータ「!!こ、これは…」



ザーボン「さぁて、反撃開始だ!」



ドガッバキッドガッバキッ ズドドドドドドドド



ベジータ「ぐ、ぐはっ…」



ベジータ「まさかこれほどまでとは…こ、このままではやられる…!!」

クリリン「あの集落にいた緑髪、変身してから恐ろしい強さになっちまったな」



悟飯「クリリンさん!このままだとベジータが負けますよ!」



クリリン「ああ…」



クリリン「(ベジータは地球の仲間を殺しにやってきた…、そんな奴を助ける義理なんてないはずだ…)」



クリリン「(だけど悟空はベジータの奴が地球から逃げようとするとき、俺にとどめをさすのをやめるように言った!どうにもそれが心に引っかかるんだ…)」



ザーボン「これで終わりだベジータァ!!消え失せろぉぉぉ!!」



クリリン「あー!!もうどうにでもなれ!!悟飯、リモコン頼んだぞ!!」



悟飯「あっ!クリリンさーん!!」



ベジータ「クッ…」


バッ


クリリン「太陽拳ッ!!!」


カッ


ザーボン「!!!!あああああああああああっ!!!目が!!目が!!」



クリリン「それっ!!サービスで3発だっ!!」ポイッ



ベジータ「おい!なぜ…!!」



クリリン「説明は後だ!!逃げるぞ!!」


ポチッ


悟飯「押しました!!早く!!」


カッ

ドォォォォォォォォォォン…

ゴゴゴゴゴゴゴ…



ベジータ/クリリン「うわああああああああああああああああ…」

悟飯「クリリンさーん!!大丈夫ですか!!」



クリリン「いてて…」



ベジータ「…なっ!ザーボンの気がなくなってやがる!!」



ベジータ「おいハゲ頭!貴様いったいどういうつもりなんだ!!どうして俺を助けたりなんかしたんだ!」



クリリン「…ベジータ!俺たちに協力してくれ!」



ベジータ「なんだと!?貴様ふざけているのか!?」



悟飯「クリリンさん、それは…」



クリリン「ふざけてなんかいないさ!お前、さっきの緑髪と戦ってたってことは奴らの敵なんだろ?」



クリリン「ドラゴンボールを集めるためにはあの変な乗り物に乗った奴を倒さないといけない!!お前の力を借りたいんだ!!」



クリリン「さっきの緑髪に敵わねえようじゃその変な乗り物に乗った奴もお前じゃ倒せねえだろ?」



ベジータ「くっ…」



クリリン「それに悟空の奴とまだ戦ってねえだろ?あいつと戦わねえままでいいのかよ?」



ベジータ「ふん…地球人というのは本当におかしな連中だ…」



ベジータ「しょうがない…ついていってや…!!ぐはっ…!!」



クリリン「!おいベジータ!!出血がひどい!悟飯、デンデの所に運ぶぞ!!」



悟飯「は、はい!!」

クリリン「デンデ!こいつを治してやってくれ!」



デンデ「あ、は、はい!!」



ムクッ



ベジータ「ど、どういうことだ!傷が勝手に…!?」



ブルマ「ちょっと!あんたたちどういうことなのよ!!これベジータじゃないの!?」



ベジータ「なっ!俺をこれ扱いだと!?女、調子に乗るなよ!!」



ブルマ「は~?あんた助けられておいてそんな態度取るの!?」



ブルマ「それにね!わたしは“女”じゃなくて“ブルマ”って名前があるの!!ちゃんと名前で呼んでくれるかしら!?」



ベジータ「な、なんだこいつは…」



ベジータ「(だがこういう気が強い女、嫌いじゃないぞ…!!気の強い女しかいないサイヤ人の血が、俺の中に流れるサイヤ人の血がそうさせるのか…!?)」



ブルマ「あ、そういえばあんたたち、ごはん作ってたんだけど食べる?」



クリリン「ブルマさん、流石!気が利きますね!!」



悟飯「僕もお腹ペコペコでしたよ~!!」



ブルマ「ベジータだっけ?あんたも食べてったら?」


ベジータ「なっ!この俺に軽々しく食事の誘いだと…!?」


ベジータ「ふ、ふん…しょうがない…食べてってやるとしよう…」


ベジータ「(クッ…初めて人間型の女に優しくされたせいか、つい誘いに乗ってしまった…)」

クリリン「なぁ、教えてくれ。あの変な乗り物に乗ってた奴は何なんだ?」



ベジータ「…奴の名前はフリーザ。宇宙の帝王なんて呼ばれてやがる。俺たちサイヤ人にも命令していろんな星を征服させてやがった嫌な野郎だ。」



ベジータ「どれぐらい強いのか正直見当もつかん、だが側近のドドリア・ザーボンとは比べ物にならんことはお前らも感じてわかっているだろう」



クリリン「…ああ。」



ベジータ「…ところで、ザーボンとドドリアをやりやがったあの爆発についてなんだが、お前らいったいどんな兵器をもってやがるんだ?」



ブルマ「ふっふっふ…!これよ!!」バッ



ベジータ「なっ!どうして貴様が話に入ってくるんだおん…ブ、ブルマ!!」



ブルマ「なによ!!わたしが発明したようなもんなんだから一番詳しいわたしが説明するのが一番でしょ!!」



ベジータ「わ、わかった。説明しろ!!」

ベジータ「…たしかにすごいと認めよう。だが、あの爆発でもってしてもおそらくフリーザの野郎を倒すことは出来んぞ…」



悟飯「そ、そんな…」


クリリン「そ、そうか…クソッ…!!」


ブルマ「そのフリーザって奴、そ、そんなに強いっていうの…?」



ベジータ「…だが、方法が無いっていう訳でもない」







フリーザ「ザーボンさん遅いですね…」



フリーザ「反応が無い、ということはまさか…」



フリーザ「全くどいつもこいつも役立たずばかりですねえ…」

ブルマ「…というわけよ、すごいでしょ?」



ベジータ「そ、そんな技術が地球に…ツフル人も持っていなかった技術だぞ…!!」



ベジータ「…たしかにすごいと認めよう。だが、あの爆発でもってしてもおそらくフリーザの野郎を倒すことは出来んぞ…」


悟飯「そ、そんな…」


クリリン「そ、そうか…クソッ…!!」


ブルマ「そのフリーザって奴、そ、そんなに強いっていうの…?」



ベジータ「…だが、方法が無いっていう訳でもない」





フリーザ「ザーボンさん遅いですね…」



フリーザ「反応が無い、ということはまさか…」



フリーザ「全くどいつもこいつも役立たずばかりですねえ…」

>>23を訂正して
>>24です

ベジータ「奴の宇宙船の近くまでやってきたぞ…」



ベジータ「いいか!まずはフリーザにばれないよう、部下共を始末する!」



ベジータ「部下とはいえ貴様らがすぐ倒せるような相手ではない!俺が奴らを始末している間、貴様らにはドラゴンボールを盗み出してもらうぞ!!」


クリリン「おう!」


悟飯「はい!」



クリリン「(おい、悟飯…!!ここには4つのドラゴンボールがある!!ちょっと大変かもしれないが、一人でブルマさん所まで持って行ってくれないか?)」



悟飯「(え!僕、残らなくてもいいんですか!?クリリンさんはどうするんです?)」



クリリン「(ベジータが改心したとはまだ思えない。俺らが戦ってる間に残りのドラゴンボールを集めてほしいんだ!そして早く地球のみんなを生き返させてやってくれ!)」



悟飯「(わ、わかりました!)」ビュンッ



悟飯「ブルマさん所には1個、今持ってる4個、残り2個を見つけなくちゃいけない…!!急がなきゃ!!」ビューン

~~少し前~~


ベジータ「貴様らのもつカプセル爆弾、たしかにすさまじい威力だ」



ベジータ「しかし、奴にはおそらく効かないだろう」



ベジータ「…では、体内で爆発させるならどうだ?」



クリリン「!!」



ベジータ「さすがのフリーザとて内臓までは鍛えられていまい、これほどの小型爆弾なら奴の隙をついて口からねじ込むくらい出来るだろう」



ベジータ「計画の大筋はこうだ、まず最初に手下共の掃除、ドラゴンボールの回収をする。」



ベジータ「次にフリーザだが、ハゲ頭!お前の技を2つ使う!」



ベジータ「まずは目くらましだ、幸いあいつにも目はついてるからな…」



ベジータ「その次に俺が奴の口の中にそのカプセル爆弾を突っ込む!!おい!そのカプセルはいくつあるんだ!!」



ブルマ「10個は使えるわよ」



ベジータ「よし、それをまとめて塊にしろ!それだけあればどうにかなりそうだ」




ベジータ「そして最後だが…貴様が地球でナッパに向かって放った技…あれは同時に何発撃てるんだ」



クリリン「気円斬のことか?同時には2発までだが…」



ベジータ「それを奴の首と腹をめがけて投げろ!!これで奴も死ぬはずだ!!」



クリリン「えっ…それじゃ俺が太陽拳やってからすぐに気円斬やった方がいいんじゃ…カプセルを口に突っ込むの必要か?」



ベジータ「…貴様レベルの攻撃が傷一つ負っていないフリーザ相手に通ると思っているのか?奴はナッパとは違うんだぞ!!」



クリリン「わ、わかった!!やってやるさ!!」

クリリン「いよいよフリーザって奴と対面する訳か…緊張するな…」



ベジータ「…行くぞっ!!」






ベジータ「フリーザッ!!」



フリーザ「…おや、これはこれはベジータさん。…それと、あなたは先ほどの集落にいらした…どうしてベジータさんと一緒にいるのか知りませんが、まぁどうぞよろしく…」



フリーザ「ドドリアさんとザーボンさんはあなた方がおやりになったんですか?」


ベジータ「ああ、そうだ!」


フリーザ「どうやったのか知りませんが、あなた方にしては上出来でしたね。褒めて差し上げますよ、ほっほっほ…」



ベジータ「ちっ、いちいちカンに触る野郎だ…!!」



フリーザ「…私に盾突いて無事で済むと思ってるんですか?それものこのこ殺されにやってくるなんておバカさんたちですねえ…」



フリーザ「そんなおバカなあなた方にはもう二度と私に歯向かう気が起きないよう特別にフルパワーの私をお見せしましょう…そして、虫けらのように一瞬でひねりつぶしてあげますよ…」



フリーザ「はぁぁぁぁぁ!!!」



ベジータ「ま、マズイ!!今すぐ始めるぞ!!」

ベジータ「まずは目くらましだ!!奴に近付いて顔面の前でやるんだ!!」



クリリン「いっ!?マジかよ!?」



クリリン「あ~もう!」ザッ



クリリン「おい!フリーザ!こっちを見ろ!!」



フリーザ「はあああああああああ!!!!は!?」



クリリン「太陽拳!!!!!」



フリーザ「ああああああああああああああ!!ハゲ頭が!!!目がぁ!!目がぁ!!」



ベジータ「よし!効いたみたいだ!次はこいつの番だ!!」バッ ポチッ



ベジータ「フリーザ様!!お薬の時間ですよ!!」ガッ



フリーザ「ガ、ガフッ!!」


カッ

ドゴォォォォォォォォォォォン…

モクモクモクモクモク…



クリリン「なんて奴だ…あれだけの爆発を身体の中から受けてもまだ原型を保ってるなんて…!!」



ベジータ「おいっ!早くしろ!!」



クリリン「そうだった!!気円斬ッ!!」シュィィィィィン



クリリン「いっけぇぇぇぇ!!」



フリーザ「げ、げほっ…う、うう…いったい何を…」



フリーザ「!!!」


ザンッ ザンッ ドサドサッ


クリリン「や、やった!!」



ベジータ「積年の恨みだ!!消え去れフリーザーッ!!」



ベジータ「ギャリック砲―ッ!!!」


ドーン

ベジータ「はっはっはーっ!!どうだ!俺様の力を思い知ったかーっ!!」



クリリン「(ほとんど爆弾と俺の技のおかげだと思うんだけどな…)」



ベジータ「ふははははは!ははははは!!!」



クリリン「お、おいベジータ…ちょっと笑い過ぎだろ…」



ベジータ「俺がガキの頃からデカい顔してやがったフリーザのクソ野郎をやっと葬れたんだ!!どれだけこの日を待ち望んだことか!!笑わずにはいられまい!!ははははは!!」



ピュンッ ズドンッ


ベジータ「ぐ、ぐはっ…な、なんだと…」バタッ



クリリン「そ、そんな…!!!」



フリーザ「…よくもやってくれましたね…」



クリリン「な、生首だけで動いてるなんて…そんなのむちゃくちゃだ…!!」

フリーザ「頭だけになってしまいましたね…どうしてくれるんですか??」



フリーザ「…頭だけでもあなたを[ピーーー]のは訳ないですよ!!!!覚悟しろ!!!」



クリリン「ク、クソッ…」



ベジータ「あ、あう…うう…」



クリリン「…一か八か」

クリリン「逃げるぞッ!!!」



クリリン「ベジータ!!捕まれ!!」



ベジータ「…なっ!貴様…」


ビュンッ


フリーザ「に、逃げただと!!」



フリーザ「くっ…飛べるには飛べるが…速度が全く出ない…」



フリーザ「宇宙船で追いかけるしかあるまい…!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ



クリリン「あ、あいつ宇宙船でついてきやがったぞ!!」

ベジータ「おい貴様…このまま逃げ続けてどうするつもりだ…」



クリリン「悟飯たちと合流する…!運が良ければもうそろそろ最後のドラゴンボールの場所に向かってるはずだ…!!」



ベジータ「…なぜ俺を助けた…。」



クリリン「お前には今回の作戦を考えてもらっただろ、もうちょっとの所でとどめをさせなかったけど。」


クリリン「それにもうその状態じゃ俺たちからドラゴンボールを奪うことはないからな。」



ベジータ「くっ…」


クリリン「あいつらの所まではまだまだ長いぞ…!捕まってろ…!!」

ベジータ「ま、まだか…」


クリリン「もう少しだ!!」


パッ


ベジータ「な、なんだ…空が急に…」



クリリン「やった!ドラゴンボールが揃ったんだ!!」



~最長老の家~



ポルンガ「さあ 願いをいえ どんな願いでも3つだけ叶えてやろう」



悟飯「み、3つも!?」



ブルマ「ナメック星の神龍は太っ腹ね~」



悟飯「ま、まずは地球でサイヤ人に殺された人たちを生き返らせてください!!」



デンデ「は、はい!!」



デンデ「“#$%&%$%&#$%…!!」



ポルンガ「…それは不可能だ、一度の願いで生き返らせることのできるのは一人だけだ」



悟飯「そ、そんな…」



ピッコロ「悟飯!俺から生き返らせるんだ!」


悟飯「ピ、ピッコロさん・・・!?どこにいるの!?」


ピッコロ「今、界王を通じてお前の心に直接語りかけている!俺を生き返らせれば神の奴も生き返る!あとは原作通りだから説明を省くぞ!!」



悟飯「え?ピッコロさん?」



悟飯「…あ、地球で死んだピッコロという方を生き返らせてください!」



デンデ「ピッコロさんですね…」



デンデ「ナメック語~」



ポルンガ「…地球で死んだピッコロという者を生き返らせることに成功した。」



ポルンガ「さあつぎだ ふたつめの願いをいうがいい」

クリリン「着いたぞ!!!」



ブルマ「「クリリンくん!ベジータ!!」



悟飯「クリリンさん!!やったんですか!?」



クリリン「いや、奴は頭だけになってこっちに向かってきているんだ!!」



クリリン「それで、地球のみんなは生き返らせることが出来たのか!?」



悟飯「いえ、一人ずつしか生き返らせることが出来ないとのことなので、ピッコロさんを生き返らせてもらいました!」



悟飯「実は…まだあと2つの願いが叶えられるらしいんですけど…」



クリリン「なんだって!?」

クリリン「だ、ダメもとだけどフリーザの奴を倒してくれっていうのは無理かな…?」



デンデ「ナメック語~」


ポルンガ「それは不可能だ その者の力はわたしの力を大きく超えている」


ブルマ「や、やっぱりダメか~…」


クリリン「こうしてる間にも奴は迫ってくるっていうのに…!!」



悟飯「あの…ドラゴンボールの力でナメック星から脱出しちゃえばいいんじゃないでしょうか?宇宙船も壊されちゃったし…」



クリリン「そ、それはそうだけど…今は逃げきれてもまたいつ復活したあいつが地球にやってくるか分からないぞ…今じゃないときっと倒せない…!」

クリリン「俺たちの力じゃ無理だ、奴には到底敵わない」



クリリン「あのカプセル爆弾さえあればまだどうにかなったかもしれないけど…」



クリリン「…ブルマさん、奴がここに到着するまでおそらく10分くらいだと思います」



クリリン「その間にどれだけのカプセル爆弾が作れそうですか?」



ブルマ「残念なことにカプセルはもうないの…ベジータに全部あげちゃったもの」



クリリン「そ、そんな…」

ブルマ「カプセル化する装置は取り付けられるけど、カプセルにするのはそんな短時間じゃ無理よ…」



クリリン「ブルマさん、それってどういうことですか!?」



ブルマ「物をカプセルにするために一度小さくしないといけないでしょ?初回は結構な時間をかけて小さくしていくの」



ブルマ「手に持てるような小さい物でも1時間はかかるわ、大きい物だとエネルギーが大きくなるから何日もかかったり…急激にやるとカプセルにならないから…」



クリリン「…そうか!!何もカプセルにする必要なんてないんだ!!」

悟飯「どういうことですか??」



クリリン「カプセルのリミッターを外せば物を際限なく小さく出来る…」



クリリン「ということは、物をカプセル化する時点でそのリミッターを解除してしまえば、さっきと同じような爆発が引き起こせるはずです!!」



ブルマ「で、でもそれじゃカプセルじゃないから持ち運ぶことなんて出来ないわ」



ブルマ「持ち運べるくらい小さくしちゃったら、フリーザを倒せるようなエネルギーにはならないだろうし…」



クリリン「いえ、大丈夫です…!」



クリリン「大きければ大きいほど爆発のエネルギーも大きくなる…フリーザを跡形もなくするほど大きなエネルギーを持つものがあります…」






クリリン「この星です!!!」

ネイル「おい!お前たち!さっきから聞いていればこの星を破壊するだと!?」



最長老「よしなさい、ネイル…私たちはこの者たちに助けてもらっているのですよ」



ネイル「…はっ」



最長老「地球の方々、我が子らは侵略者の手によって多くが亡き者にされてしまいました。しかし、あなた方は侵略者に立ち向かい、今まさに奴を倒さんとする秘策を導かれた。ナメック星の長として、あなた方にこの星を委ねましょう。」



最長老「ですが、この星の生あるすべての者たちが平穏無事に暮らすことの出来る場所を用意する、という条件で、です」


クリリン「最長老さま…ありがとうございます!!」



クリリン「ブルマさん、やってくれますか?」



ブルマ「星をカプセル化するの!?やったことないんだけど…やるしかないわね」



ブルマ「よし!出来るだけ深い穴を掘って!硬い地層に取り付けてみるわ!」

ブルマ「取り付けられたわ!あとはもう運次第よ!!」



クリリン「…!!フリーザの奴がもうすぐそこまで迫ってる!!」



クリリン「ブルマさん、願いが言い終わったらすぐ装置を起動してください!」


ブルマ「ええ、分かったわ!」



クリリン「ナメック星にいるすべての生命体を、フリーザを除いて全部地球に移動させてくれ!!」


デンデ「ナメック語~」


ブルマ「ええ~い!!」ポチッ



ポルンガ「それではフリーザという者を残してそれ以外の生命体を地球へと移動させる」
シュンッ

フリーザ「そこに隠れているのか!!!宇宙船ごと突っ込んでやる!!!」


ドーン


フリーザ「な、誰もいないだと!?あいつらどこに行った!!!」



フリーザ「消えても無駄だ!!宇宙の果てまで追いか























界王「……」ピピッ



界王「……消えおった!ナメック星が…消えた!!」



界王「辺り一面真っ暗闇じゃ!!フリーザはブラックホールに消えたぞ!!」



ピッコロ「よしっ!!やりやがったな悟飯たち…!!」

シュンッ


悟飯「わっ!」



クリリン「おっ!」



ブルマ「わ~~~~!!」ドサッ



デンデ「わわわ~~~」



最長老「ここが地球ですか…」



ネイル「最長老様、お体の方は大丈夫ですか」



ナメック星人たち「あれ?どうして私たちはこんなところに」ザワザワ






クリリン「あっ、ベジータが重傷なんだった…、デンデ、治してやってくれ」



デンデ「は、はい」



ベジータ「う、うう…。」



ベジータ「…!!治ったぞ…!」




界王「おーい、お前たちー!」



クリリン「この声は…」



界王「界王だ!お前たちの心に直接語りかけておる。お前たちの働きによってフリーザは跡形もなく消し去られたぞ!!」



クリリン「よっしゃー!!」



悟飯「やりましたね!!」



ベジータ「あ、あいつらホントにフリーザを倒しやがったのか…」



ブルマ「ふふん、科学の力の勝利ね」

ポルンガ「どうした 3つ目の願いはないのか ないならこれで失礼するぞ」



クリリン「そういやまだ1つ願いが叶えられるんだったな~どうすればいいんだろうな」



悟飯「ナメック星を復活してもらえばいいんじゃないですか?」



最長老「ナメック星を復活させても移動にはもう一つの願いが必要です、それならば我々は
次の復活まで待てばよいでしょう」



クリリン「う~ん、界王星にいる誰かを生き返らせるか?」



クリリン「でもチャオズは2回死んでるからダメか…」



デンデ「えっ…2回はダメって地球のドラゴンボールはそんな決まりがあるんですか?」



クリリン「ナメック星のポルンガは違うのか!?」



デンデ「自然死でなければ多分何度でも…」



クリリン「ということは、願いは決まったな…デンデ!チャ…」





ベジータ「はっはっはーっ!俺様を回復させたのは誤算だったな!」


ベジータ「今から俺様が願いを叶えさせてもらう!お前らはそこで指をくわえてじっと待ってろ!!邪魔する奴はぶっ[ピーーー]!!」



クリリン「…あいつ、何言ってんだ?」



悟飯「さっきまで瀕死だったから、ナメック語じゃないと願いが叶えられないことを知らないんじゃないですかね?」



クリリン「おもしろそうだからちょっと見てやろうぜ」

ベジータ「(俺の願いはたった一つ、不老不死になることだ)」



ベジータ「(だが、どうにもわからない…あの女を見たときから、不老不死なんてどうでもよくなってしまった、俺もどうにもおかしくなってしまったらしい)」



ベジータ「(…だが、いかんせん、俺は女を落とす方法を知らない…。手段など選んではおれんのだ!!)」



ポルンガ「さあ 願いをいえ」



ベジータ「あ、あの女をっ、ブルマをっ!!俺の物にしろっ!!」



ポルンガ「……………」



ベジータ「な、なんだ!?言い方が悪いのか!?ブルマと[ピーーー]させろ![ピーーー]が無理なら[ピーーー]でもいいぞ!!」



クリリン「ははははっ!!こりゃ傑作だ!!!」



ブルマ「…最っ低ね…!」



クリリン「おい、デンデ!チャオズを生き返らせるんだ!こっそりやれよ…」



デンデ「は、はい」

デンデ「ナメック語~」



ベジータ「[ピーーー]!!ブルマと[ピーーー]!!俺とブルマで[ピーーー]!!」



ポルンガ「願いは叶えた…それではさらばだ」ピューン



ベジータ「…やった!!やったぞ!!必死に訴えた甲斐があった!!」



ブルマ「ベジータ…」



ベジータ「おお!やっと我が物になってくれたのかブルマよ…」



ブルマ「誰があんたの物になんかなるかこのスケベ猿!!」ガンッ(股間蹴り



ベジータ「ああああああああああああああ!!」





デンデ「…治した方がいいですか?」



クリリン「…いや、そっとしておいてやれ」




2作目のSSでしたがいかがでしたでしょうか?

鳥山明リスペクト(?)なので最初にタイトルだけ決めて行き当たりばったりながらも、どうにか原作の流れに助けられながらオチまで辿り着くことが出来ました。

次回は(も?)しょーもないSSを書こうと思っています。しょーもないSSを見かけたらレスをしてやってください、喜びます。

拙い文章でしたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。次のSSでお会いしましょう!ノシ

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