ワルトリ×物語シリーズ 暦ネイバー其の参 (22)

今回は第三話ですがこれは一応、物語シリーズの世界の別ルート、傾物語において語られた別世界線の一つと思ってもらって大丈夫です。

ちなみに忍はトリオン体では大人モードですが生身はロリ奴隷状態です。

後この前アドバイス頂いた前スレ依頼?(だったはず)言うのがどうやればいいのかがわからないです。どうやればいいのか試行錯誤しながらそろそろ本編行きます

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あ!すいません、いい忘れてましたが自分が思ってたより高3組が進学校にたりなかったため、カゲさんに転校?してもらいました。暴走してたらすいません!!今回は物語サイドです!!今度こそ本当にスタート!!

僕はボーダー隊員でもあるが一応高校には通ってる。
もっとも僕にとっては友達がほとんどいない高校は、
2年になるまではほとんど地獄みたいな場所だったのだが、
3年になる前に『完全な』吸血鬼となり、
羽川と出会い、
常時トリオン体で他の隊員に人間で無いことを悟られないようしている忍
(僕がハートアンダーブレードから思いついてつけた名前。
ボーダーに入るにあたりそれっぽい名字ももらったがなぜか浸透せず、
巨乳の忍さん、と一部(阿良々木と3バカ)に言われている。)
が偽装のため私立直江津高校に入学したため、
3年になった当初、僕は少しワクワクしながら登校し、
クラス発表を確認した。
結果として二人とは同じクラスになれたし、
同じクラスでボーダーのカゲと荒船と仲良くなれた。
それにより、高校に行くのは少し楽しみになった。

「だから、わざとじゃ無いんだ!サボろうとしたんじゃない!!」

「そんなこと言ってる暇あったら走って!阿良々木くん!!」

防衛任務が夜だった上、
昨日あのバカどもとどんちゃん騒ぎしたのか悪かったんだ。
決して明日は体育は無いのかぁ、羽川の体育着姿は見れないのか、、、
あ、てか、古典あるじゃん。僕は国語だけは苦手だからなぁ、、、

なんて考えると起きる気になれず、ダラダラしていたら遅刻寸前だった、
さらにそれに羽川を巻き込んだ、なんてことはない。
無いんだ!!

「ちっきしょう!グラスホッパー使えれば!この階段なんてひとっ飛びなのに!!」

「阿良々木くん!上!!」

羽川の声にとっさに顔を上げると、目の前に階段から落ちる少女がいた。
一瞬、彼女を受け止めるべきか悩んだが、
その後の動きに迷いは無かった。
落ちて来た彼女を僕はそつなく受け止めた。

前回とはサイドが違うので一応その区別でスレは変えてます。なんでこのスレはかなり長くなるかもです。

しかし、落ちて来た彼女には、重みがまるで無かったのだ。



「阿良々木くん?ちょっと話し聞いてる?」

放課後、僕は羽川の声で目を覚ました。
僕らは学級委員として文化祭の準備をしていたのだった。
決して僕が馬鹿だから居残りを命じられたわけではないんだ、よかった。

「阿良々木、羽川に迷惑かけんなよ。」

「しかし荒船。お前なぜここにいるんだっけ?」

「荒船だけじゃねぇ。俺もいるぞ、阿良々木!」

「いや、確かに荒船のアクションスターぶりを見込んで、
文化祭準備の手伝いたのんだけど!
ガチでカゲ呼んでねぇぞ!?僕。」

「俺はバサねぇに呼ばれて来たんだ。
誰がお前なんかに呼ばれてこんなことするために集まるんだよ?」

「なんだと?もう一回やるか?」

「はいはい、雅人君も阿良々木くんもそこまで!
荒船君も笑ってないで止めてよ。」

「すまん、すまん。面白くてつい。」

荒船とはすぐ仲良くなれた僕だったが、
カゲとは拳で語り合うことで打ち明けたため、たまにこうなる。

「で、去年は阿良々木くんは文化祭の出し物なにしたんだっけ?」

「お化け屋敷と喫茶店。いたって平凡と言ってもいいかもな。」

「荒船くんは?」

「俺は、スイーツ喫茶と、映画作成かな。」

「さすが、アクション派アタッカー、荒船だな。」

「なるほど、確かに荒船くんらしいや。雅人君は?」

「俺はあれだな。お好み焼き屋が2連だな。」

「さすが、お好み焼き屋の次男坊。」

これは荒船。

「カゲの実家のお好み焼きは本当に美味いからな。」

これが僕だな。

「うーん。そうするとやっぱり、、、」

「しかし荒船。なんでカゲのやつだけ名前呼びなんだろな?」

「あれ?あ、そういえばそうだな。」

「まぁ、あれだな。あれだよ。」

「いや、カゲ。無理すんな。」

「あぁん?無理なんてしてねぇよ!」

「ほらほらだから揉めないって!」

どうやら羽川に聞こえてたみたいだ。

「そういえば羽川、戦場ヶ原って知ってるか?」

「ん?戦場ヶ原ってお前、
それなら三年間同じクラスだった俺やお前の方が詳しいだろ?」

「え?僕たちって三年間同じクラスだったの?」

「忘れてたのかよ、、、俺たち、あ行だから席も近かったんだけどな。」

「へー、そうなのか。」

「ま、お前は一年の時、あの一件以降あんま学校来なかったしな。」

「まぁな、で、荒船はなんか知ってんのかよ?」

「まぁ、それなりにはな。
でもどうして気になったんだよ?」

「んー、ま、隠しても仕方の無いことだから言うと、今日の朝だなーーーー

ーーーと言うことがあってな。な、少し気になるだろ?」

「あぁん?そんなん気になんねぇよ。見せ物にでもする気か?」

「違うよ、カゲ。僕がそんなことするわけないだろ。」

「カゲ。阿良々木がいいたいのはトリオン体を活用することだ。多分。」

「あぁ、なるほどそーゆーことか。」

「あぁ、僕や忍、ハートアンダーブレードにできるなら、
彼女にも応用できるんじゃないかって。」

「でもよ、阿良々木。
お前自分の立場が結構やばいのわかってんのか?」

「まぁな。でも知ってしまったのなら、
見て見なかったことには出来ないだろ?」

「へへ、そうでねぇとな。よし阿良々木。俺が協力してやるよ。」

「カゲ、なんかあてあんのか?」

「み~ん~な~?何してるのかなぁ?」

「「「すいませんでした!文化祭ですよね!
俺(僕)らでやっておくんで姐さんはお先におかえりなさってください!」」」

はもった。僕と荒船だけなら未だしも、
カゲまではもらせるとはさすが羽川である。

「じゃあ、お言葉に甘えて。みんな、明日なんのアイデアも無かったら、わかるかな?」

羽川は最後に怖い一言を言い残すと帰っていった。

「よし荒船、林藤さんに相談しよう。」

「おっし、じゃあ行くぜ。」

プルルル、おにーちゃん電話だぉ!

「、、、おい、荒船。俺ちょっと用事が、、、」

「阿良々木。俺も流石にそれは、、、」

「ち、違うんだ!決して妹が世界で一番可愛いとかじゃ無いんだ!」

「いや、まぁもうなあ。」

「どーでもいーからとっととでろや。」

「るっせぇよ、カゲ。
あー、もしもし月火ちゃん?」

「うわきも!呼び方きも!!」

「荒船お前、キャラ壊れてんぞ。」

『おにーちゃん!私の師匠見てない!?』

「え?なに月火ちゃん師匠いたの?知らないよ?お兄ちゃんそんなの聞いてない。」

『木虎先輩なんだけど。てか、何でお兄ちゃんに言わないといけないのさ?』

「いや、だって挨拶とか必要だろ?嵐山さんには本当にお世話になってるし」

『挨拶って、お兄ちゃん。ま、いーやー、今日さくせんしつかえらないからご飯はテキトーにやっといてねー。』

「え?今週月火ちゃんの当番じゃん?え?ちょっきいてる!?あいつ切りやがった。」

「ま、今日の飯が羽川飯になりそうだから俺は遊びに行くぜ。」

「飯の話はどーでもいーからとっとと行こうぜ、荒船よぉ。」

「羽川に敏感に反応し過ぎだよ、カゲ。」

「るっせぇよ!ってかお前忍姐さんどーした?」

「あれ?あいつ帰ったんじゃないの?」

「いや、お前が来る前に出てってから帰って来てないな。」

「僕ちょっと見てくるわ。」

「じゃあ俺たちは林藤さんに話し通しとくわ。」

「頼んだ。いってくる。」


僕は教室から出ると背後に人がいることに気づいた。

「おま、、かっ!?」

その人影を確認すべく後ろを向いたのが良くなかった。
戦場ヶ原ひたぎは僕の口の中にホッチキスを突っ込んでいた。

「好奇心と言うのは全くゴキブリみたいね。人の触れられたくない秘密にばかりこぞって寄ってくる。鬱陶しくてたまらないわ。神経に触れるのよ、つまらない虫けらごときが」

僕は口に突っ込まれたホッチキスのせいで返事どころか助けを呼ぶことすらできない。

「なに?右が寂しいの?」

しまった、左の頬を挟むように突っ込まれたホッチキスにびびって僅かに抵抗するかのような動きをしてしまった。
しかし僕の後悔は遅く、口の左にカッターナイフが突っ込まれる。

「、、、トリガーオン。」

「あら、荒船君じゃないの?そんな物騒なものを出して何をする気?」

戦場ヶ原の影になって見えないが、どうやら騒ぎに気づいた荒船が僕を助けにでて来てくれたようだ。

「よう、戦場ヶ原。何してんだよお前。」

「昔の人にとやかく言われる筋合いはないわ、荒船君。」

え?何?昔の人?どういうことだ?突如動き出した自体についてゆかずに沸騰している脳に思いもよらない言葉が投げ込まれる。

「お前がなにしようと俺には関係ねぇけどよ、俺の友達になにしてるんだって聞いてるんだよ。」

「煩いわね。この男が口裂け男になってもいいの?」

「やってみろよ。やれるもんなら。」

「ならそうね。戦争をしましょう。」

え?待って、僕の意思を聞かずに僕を都市伝説にする相談とかやめて欲しいんだが。

僕の思考を無視して状況は進んでゆく。戦場ヶ原はどこから取り出したのか、両手いっぱいに文房具を握りしめている。

「僕らなら力になれるかもしれないんだ。頼むから話を聞いてくれ、戦場ヶ原。」

「いつ?どこで?私があなたに力になって欲しいと言ったの?それはあなたの自己満足よ。そんなのに付き合っている暇は私にはないわ。」

「阿良々木。もうやめとけ。」

荒船が僕の肩に手をおく。

「じゃあね、荒船君。阿良々木君。」

「おい、まて戦場ヶ原!離せ荒船!」

「なんでそこまでする?阿良々木。」

「僕は、彼女に僕やカゲみたいに自分に負い目を持ったまま生きていて欲しくないだけだ。だから、離せよ、荒船。」

「わかったよ。好きにしろ。」

「すまん、恩に着る。」

僕は廊下に一人荒船を残したまま戦場ヶ原を追った。

「あ、忍が来たら頼む!」

「おう!わかった!」

幸い戦場ヶ原はまだ昇降口前の階段の踊り場にいた。昇降口の窓からはもう落ちかけた日が、校舎を斜めに照らしていた。

「あなたは本当にしつこいのね、阿良々木君。荒船君はこの前も今回もすぐ諦めたと言うのに。」

「戦場ヶ原。話を聞いてくれとは言わない。ただみて欲しいものがあるんだ。」

「一体何を見ろと言うの?あなたのそのマヌケなお顔なら見飽きたのだけれど?」

僕は戦場ヶ原の無表情と暴言を受け止めきれず、大ダメージ(心に)を受けるが、話を進める。

「僕は、吸血鬼だ。」

「なら、私は天使ね。」

うん。予想はしてたけどまさか本気で言うとは。天使とか自己評価高すぎだろ。

「その証拠を今見せる。


トリガーオフ。」

西日が差し込む昇降口。その光が、トリオン体ではなくなった、僕の身体に降り注ぐ。

煌々とした夕焼けの紅のなか僕の身は真紅に染まった。

とりあえず今日はストック切れたのでここまでですがまだまだ続きます。作者は実は試験が迫っており留年的なあれがやばいので更新遅れると思いますんで、読んでくださってるみなさん、すいません!!試験切り抜けたらすぐあげると思います

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