提督「艦娘に好かれすぎて将来を悲観する」 (24)

俗に言う提督LOVE勢という集団がいる。

特に何をした記憶もないが、私のことを好いてくれている美女美少女たちの集団。

着任当初は壺かなにか売りつけられるのだろう…

そんなことを思っていたが付き合いも長くなってきた今なら理解できる。

彼女らは本当に私のことを愛してくれているし、私が求婚すれば喜んで受け入れるだろうことが。

まさによりどりみどり

夢のような状況

……ただ一つの問題を除いて

この陰鬱とした状況を作っている妄念を除いて

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繰り返すが彼女達の愛を疑うわけではない

例として昨日起こった艦娘との接触を見てみよう


起床


目が覚めると大抵自分の布団の中には誰か女体が入っていることが多い

既成事実を作ろうとする夜這い

今朝の場合は…


榛名「布団一枚は狭いですね…でも抱き合うと温かくて……提督案外やわらかい」

如月「ああんっ 司令官そんな!! 激しいぃ」

寝ぼけた女性が二人

意図はないのは理解できるが百合百合に見えてしまい興奮する

おそらく夜這い×2名が私だと思いお互いを抱きしめたまま眠りに落ちてしまったのだろう

幸せそうなので放置

ちなみに私は地べたで寝ていた。どちらかに蹴り出されたようだ

寒かった

仕方ないので早朝ランニングに出る

鬼怒「イッチニ イッチニ おはよー いやー、提督の顔見るとランニングもやる気出ちゃうよー」

清霜「朝のトレーニングだね! しれーかんも訓練して戦艦になる気?」

酒匂「どーこいくのー? あたしも連れてって♪」

ちょっと表に出ると直ぐに何人もの艦娘が接触を図りにくる

清霜「しれーかん♪ えいっ」

小柄な体が右脇に抱きついてきた

酒匂「ああ、ずるーい 酒匂もー」

姉妹と比較しなければ標準レベルには発育している体も左脇に抱きついてきた

鬼怒「むーっ」

出遅れた者はおにおこ っていうか両脇に纏わりつかれて走れん

お昼時などは大変

イムヤ「司令官と一緒のお昼、嬉しいな♪」

瑞鳳「ううー 卵焼きたべりゅのー」

三隈「三隈もご一緒にランチしたいです……」

金剛「NO 紅茶は2人分しか用意してないネー!」

争奪戦

お風呂に入ろうとすると

鳳翔「その… お、お背中くらいお流ししましょうか…?」

夕雲「あら、そういうことなら夕雲は前くらいお流しします…よ?」

さすがにアカン

鳳翔「前!! まったく最近の駆逐艦はけし、けし、けしかりません!」

夕雲「それってOK っていうこと?」

いまのうちだ!
2人が言い争う間に風呂場にダッシュ

伊19「にひひひひ 待ってたの」

中にまでいるのかよ!

と、いった感じである

どこにいても女体

据え膳だらけ

しかし手を出してしまうわけにはいかない…


大淀「失礼ですが提督は同性愛者の方でしょうか?」

提督「なんだいきなり」

執務室でいつものように悶々としていると眼鏡がとんでもないこと言いだしやがった

大淀「いえもっぱらの噂で」

大淀「ロリからJC~JD、熟しかけまで。明るいのから物静かのまで」

大淀「ここまでいろんなタイプの女性に愛されて誰にも手を出さないなんてホモに違いないとの噂」

大淀「最近の提督相手ブックメーカーは最上さんと嵐さんあたりが大人気です」

提督「……最上たち云々は置いておいて女性が好きだ」

大淀「ではインポですか お若いのに」

提督「よくテント張ってるのチラチラ見てんだろ 男だって生え際と股間への視線わかるんだぞ」

大淀「ほほほ」

大淀「ではいい加減誰にも手出さない理由教えて下さいよ。長い付き合いじゃないですか」

艦娘としては短い部類だけど……

大淀「あっ、『提督としての職務精神』とか寒い建前はいりません」

大淀「じらしプレイですか? 女同士がお好きですか? 未経験でビビってるなら愛宕さんあたりなら優しく」

パツキン巨乳=ビッチみたいな言い方するな

大淀「ま、まさか誰にもジャストフィットしないような51cm砲で大和型待ちですか!?」

待ってるけどそういう理由じゃねーし

大体霧島(改二)のほうが大和よりガタイデカそうだし

提督「……じゃ聞いてくれる?」

提督「ぶっちゃけた話 怖いんだ」

大淀「おっぱいが?」

提督「茶化すな」

提督「怖いんだ 誰かを選んだ後のその後の未来が」

自分を慕ってくれる二ケタ人数の美女美少女

別に一人を選ばなければいけないわけではないが なんぼなんだって…全員は無理

体力的にも
法律的にも
倫理的にも
また提督職 相当給料はいいがそれでも経済的には限度がある

せいぜいが4,5人重婚するのが限界というものだろう

提督「そしたら選ばれなかった子はどうなる?」

大淀「ああ、なるほど。そういうお優しいお気遣いで」


提督「誰か別の男とくっつくんだよ!?」

大淀「…………はぁ?」

提督「今はさ。俺と結ばれる可能性があるから他の男に目をくれないじゃん」

提督「でもさ 例えば…金剛姉妹と4重婚しました」

大淀「いつから比叡さんにそんな好かれた自信が?」

提督「だから茶々入れんのやめい もしそういう結婚したとする」

提督「その後、如月とか伊19なんかどうなる?」

きっと…

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


如月「くすん 司令官のいけず」

如月「あんなに愛してあげたのに受け入れてくれないなんて…」

如月「さみしいな…」

伊19「心の隙間を埋めるために合コン行くのね!」

如月「うん いつまでもくよくよしていられないわ!!」

伊19「イク達みたいな子が迫ったら撃墜できない男はそんなにいないのね!」

提督「って感じにどう考えたって失恋したら次の愛を探すタイプじゃん」

提督「そのうちさ 違う男と付き合い始めて キスとかその先までしちゃうんだぜ」

提督「ラブハンタータイプ以外の子でも美人なら男は寄ってくるし 結婚率は高い」

提督「続々と結婚しました 妊娠しました 出産しました
   って葉書が届くわけじゃん寝とられ…じゃないけどキツイわ」

大淀「…」

提督「あと、重婚も当初はいいかもしんないけど
   母が違う子同士が仲良くやっていけるとは限らないし
   一人か二人子供が出来るのが遅れてもギクシャクするだろうし
   先のこと考えると…
   そんな衝動的に誰かに手を出すなんて」

大淀「まぁ……いろいろ…お考えなんですね」

提督「俺、泣くよ? 清霜が旦那と子供と並んで撮った写真送ってきたら」

提督「同じく泣くよ? 3人は子供が小学校上がるのに一人だけ不妊で悩む妙高さんとか」

大淀「アッハイ」

提督「だからホモでもインポでもない 皆のことも、無論君のことも妊娠させたいと思ってる」

大淀「今の話で私の好感度は100点満点中30くらい低下しましたけど」

提督「どうしたらいいと思う?」

大淀「寄るな マイナス好感度」

ああ、本当にどうすればいいのだろう

大淀にも冷たくあしらわれ、もはや打つ手は…

???「話は聞かせてもらったわ」

???「もう大丈夫」

この声は!?

夕張「私が来た!」

提督「夕張!!」

夕張「こんなこともあろうかと発明しておいた」

ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃーん

夕張「クローン培養装置~」

夕張「これで提督を50人も生産すれば全ての提督LOVE勢と交際可能」

て、天才かよ

夕張「まぁ…それほども……あるかしら☆」

~数ヶ月後~

提督B「今日の君の肌は一段と光っているね」

如月「やーねぇ うふふ そんなに褒めてもなにも出ないわよ」


清霜「司令官 あのね 清霜 その 戦艦よりなりたいものが…」

提督C つ指輪

清霜「……わかってくれてたんだ。嬉しいっ!!」


伊19「むふふ 提督3人とか豪勢なのね」

提督D・E・F「ああ、イク様…」

提督「あのさ」

夕張「なんですか提督A じゃなかったオリジナルさん」

提督「これ自分と同じ顔なだけで他の男とくっついてね?」

※当然給料は1人分しか出ません


おわり

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