藍子「未央ちゃんが拘束された……?」 (22)


『高森藍子様』

『本田未央ちゃんを誘拐した。取り返したくば指定した場所まで来い』

『この事は貴女と本田未央のプロデューサー、および警察などあらゆる大人や仲間には決して伝えず、単身で来い』

『尚、同じポジティブパッションの一員である日野茜ちんに伝えるかどうかは貴女の判断に任せる』

『あと未央ちゃんに似合いそうな装飾品やブラシ等の未央ちゃんを手入れできるような道具、あとは軽食やお茶(出来れば手作り)を持参することをお勧めする』

『一応こちらでも用意しておくが、貴女の持ち物を利用した方が我々にとっては都合がいい』


藍子(……という内容のメールが、未央ちゃんのアドレスから私の携帯に入っていて)

藍子(そのメールに添付されていた写真には、手足を縛られ、まるで芋虫のようにやわらかそうなピンクのカーペットの上でじっとうずくまっている未央ちゃんが写っていました)


藍子(茜ちゃんを巻き込むことはできない。そう思って1人で指定された場所に向かい)

藍子(そして私は目隠しをされて、未央ちゃんの目の前まで連れていかれました)

藍子(そして、未央ちゃんをさらった人たちは……)





誘拐犯A「じゃあ自分たちこのまま帰りますんで……」

誘拐犯B「身代金とかいらないんで……」

誘拐犯C「盗撮とか盗聴とか一切してないんで……」

誘拐犯D「未央ちゃんには縛ること以外で一切手ぇ出してないっすから安心してほしいんで……」

誘拐犯E「俺らはお二人の様子を妄想して楽しませていただきますんで……」

誘拐犯F「あ、不安な気持ちにさせてすんません……」

誘拐犯G「ここ346プロのすぐ近くなんで……」

誘拐班H「万が一の時のためにハサミ置いときますんで……」

誘拐犯I「カギは内側から開け閉めできるんで……へへ……」


誘拐犯A「はいおしまい! 解散! 解散! 撤収!」



藍子(その言葉と共に、ドタドタと音を立てて一人残らず出て行ってしまいました)


藍子「……あれ?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467125599


みおあいです。

R要素はないはず。


――――――――――――――――――――


未央「……ぷはっ! あ、ありがとあーちゃん……」

藍子「ど、どういたしまして」


藍子「……えっと。あの男の人たちは……?」

未央「わかんないよ……」

未央「いつも通り道を歩いてたら急に車に連れ込まれて『みおあい…みおあい…茜ちん…ポジパ……』ってブツブツ言われながら縛られるんだもん……」

未央「それで怖くなって震えてたら、急に熱血乙女A歌い始めるんだもん……」

未央「私を取り囲んで『みんなもきっと同意♪』『YEAAAAAAAAAH!!』って盛り上がってんだもん……」

未央「わけわかんないよ……怖かったよ……!」カタカタ


藍子「大変だったんですね……もう大丈夫ですよ」ギュ

未央「うう……あーちゃあん……!」グス


藍子「落ち着きましたか?」ナデナデ

未央「ん……うん。もう大丈夫だよあーちゃん。ありがと」

藍子「良かった……」ナデナデ


未央「…そうだ。今思い出したけど、そろそろ縄を解いてもらっていい? 自分じゃどうにも出来なくて……」ギシギシ

藍子「う、うん! ちょうどハサミを置いて行ってくれたみたいだし……」ピク

藍子「……」

未央「?」

藍子「……」ジー

未央「……あーちゃん?」



藍子(今の未央ちゃん……)

藍子(縛られた身体をよじらせてて……縛られた足でぺたんって座ってて……)

藍子(今は私がいなきゃ何も出来ないんだ……)



藍子「……未央ちゃんかわいい……」

未央「へ?」


藍子「はっ!? い、いえ、何でもないです!」

未央「そ、そう? なら早くほどいてくれると嬉しいんだけどなー…?」ギシッ

藍子「あ、え、えっと……!」ワタワタ


藍子「……えっと……」チラ

未央「……んん?」

藍子「……も、もうちょっとこのままでいちゃダメですか……?」

未央「!? な、なんで!?」

藍子「その……ちょっとだけ、こうしていたくて……」ギュウ


藍子(自分でも何故かはわからなかったけど、縛られた未央ちゃんを解放するのがちょっとだけ勿体なくて)

藍子(それと、未央ちゃんの困惑する顔、恥ずかしがる顔を見ながら、未央ちゃんに抱き着いていたいなって思いに駆られていました)


藍子「ん……」グイ

未央「わっ」ポスン

藍子「……えへへ……」スリスリ

未央「あ、あの……? なんか恥ずかしいかなーって……」カア


藍子(未央ちゃんのからだを囲むように手をまわして、未央ちゃんの胸元に顔をうずめて、未央ちゃんが下になるようにゆっくりと押し倒します)

藍子(まるで陽だまりみたいにあたたかい未央ちゃんは、訳もわからないまま頬を染めてあちらこちらを見まわしていました)


未央「……あーちゃーん?」

藍子「もうちょっと……もうちょっとだけ……えへへ……」スゥ


藍子「……あっ」

未央「…? 今度は何?」

藍子「未央ちゃん。腕や足、大丈夫ですか? 血が止まっちゃうような縛られ方されてるんじゃ……」

未央「へ? いや、それは大丈夫だよ。動かせないだけで痛いとか痺れるとかいう感覚は無いしね」

未央「……そんなの関係なしに恥ずかしいから早くほどいて欲しいっていうか……」

藍子「……なら大丈夫ですねっ♪」ポスン

未央「あれえ!? 人の話聞いてた!?」



藍子(この後、持ってきたもので未央ちゃんの髪型やアクセサリーを見繕ったり)

藍子(焼いて来たクッキーや自慢の紅茶を味わってもらったりして、思う存分未央ちゃんと触れ合いました)

藍子(縛られて動けない未央ちゃんを相手にこんな事して楽しんでいる私はおかしな子だと思われるかな……と不安になったので、結局茜ちゃんは呼べませんでした)

藍子(ちなみに、この時の茜ちゃんは友紀ちゃん達と一緒に、誘拐犯さんたちに焼肉を奢ってもらっていたみたいです)



藍子(……未央ちゃん、可愛かったなあ)


~おしまい~


新SSRちゃんみお引いたのと久しぶりに拘束モノ書きたいなーと思ったのと最近みおあいにハマり始めたのとで書き上げました。

茜ちんをハブにはしたくなかったのですが、茜ちんには合わないかなと思って焼肉に行ってもらいました。



やまなしおちなしいみなし。ここまで読んでいただきありがとうございました。


さっき60連したら響子と新しぶりん来た!

書いたらでるんや!

書いたら出る、出たら書く、いいね?

>>13
おk
明日の分に備えて今晩投下するプロット練ってくる

…どうしよう

ついさっき納税で新しまむー出しちゃった…

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom