芥川受賞作家「俺には向いてないわ」 (6)

芥川受賞作家(以下芥川)「仕事の話?」
 
編集者「はい、芥川さんには是非今回の仕事を受けていただきたいと思っています」

芥川「芥川賞受賞した後、見事にスランプに陥って、まともに筆を何年も持っていない俺に?」

編集者「はい、丁寧に説明ありがとうございます。その芥川さんに書いていただきたいのです。小説を」

芥川「そうかい。でもまともに書けるかわからんぞ」

編集者「大丈夫です。今回は芥川さんにぴったりの作品依頼ですので」

芥川「はあ、じゃあいいけど」

編集者「ありがとうございます。じゃあ、さっそく仕事場に案内をしたいと思います」

芥川「はあ?仕事場?どういうこと?」

編集者「今回の仕事は特定の場所でのみの執筆活動をしていただきたいと思ってます」

芥川「へ?」

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~とある屋敷~

芥川「言われるがままついてきちゃったけど、なんだここ」

編集者「芥川さん。こっちです」

芥川「お、おう」

編集者「こちらが仕事部屋です」

芥川「おお、結構広いし、いろいろ揃ってる」

編集者「冷蔵庫、ふろ、ベッド、生活に必要なものはだいたい揃ってます。欲しいものがあれば、言ってください。買ってきます」

芥川「え?てことは・・・」

編集者「はい。極力、ここからは出ないように」

芥川「ええ、監禁かよ・・・」

編集者「あ、いえ別に監禁ではありません。自由に出ていただいて構いません。ただし、ノルマのクリアが厳しいので、頑張っていただくために」

芥川「久しぶりの仕事がこれって間違えたかな」

編集者「いえ、正解だと思いますよ。これを機に芥川さんはもう一度最盛期をむかえるんですから」

芥川「はあ?」

ガチャ

???「え、ここですか?」

???「はい、ここです」

芥川「え、だれこの人たち」

編集者「ああ、来ましたね。この方たちはラノベ作家のラノベさんとアシスタントです」

芥川「ラノベ作家?」

編集者「ハイ」

ラノベ「えっと、この人は?」

アシ「芥川さんです。あと、今回のプロジェクトの責任者のSS出版の編集の方」

ラノベ「え、芥川さんってあの?」

芥川「え、まあ、君の知ってる芥川さんかは知らんが、一応、一昔前にちょっと有名になった作家ではある」

ラノベ「おれ、あなたの作品は全部読みました!「林檎と蜜柑」も「蜂蜜忌憚」も大好きなんすよ!」

芥川「あ、ああ。ありがとう。久しぶりだな、ファンに会うのは・・・」

編集者「あと一人は、まだですかね・・・」

芥川「あと一人?ていうかなんなんだこれは?なんでラノベ作家がここにいるんだ?」

編集者「ああ、それは後で話しますよ。おや、来たようですね」

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