【ラブライブ!×世界樹Ⅲ】穂乃果「アーモロード…?」 (371)

いざ、波間に浮かぶ海都へ
世界樹の迷宮への挑戦ははじまった

それは太古の蒼き深淵の底への旅
闇夜の影の虚空を極めん道のり

その意味すら知らぬまま
君たちはアーモロードへ向かう

待ちいたるは死すら死す長き刻の果て
夜見の館に横たわりし夢見るもの

計り知れざる永劫の闇を払うため
海都に光をもたらさんがため

波乱に満ちた冒険が幕を開ける…


注意:ストーリー優先のため、原作の世界樹の迷宮Ⅲとは設定やシステムが若干異なります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466929397

大陸の遥か南、海を越えたその先の
海都アーモロードには、海底に繋がる
謎の遺跡があると伝えられていた。

その伝承を認めるかの如く、海都を
支配する元老院から、各大陸へと
冒険者を集う通達が発せられた。

謎の海底迷宮を踏破せよ!
その触れは冒険者たちの心を揺さぶり
多くの者が海都に集った…。

…しかし、どれだけ冒険者が集おうと
海底奥深くへ挑み、踏破するだけの
猛者は現れなかった。

難攻不落の遺跡は、いつしか
世界樹の迷宮と称されるようになり
風のように噂は広がり続けた…。

………。
君もまたその噂を耳にして海都行きの
船に乗り込んだ若き冒険者である。

その目的は一つ、迷宮に挑んで
富と名誉をその手につかむことだ。
さあ船を降り、街へと進みたまえ!

「んんん…」

冒険者達の乗る船に一人、その熱気を横目に眠っている者がいた。

港に着き、人が少なくなっていく中でも、眠りから覚めることはない。

「ん…ん…?」

冒険者が数えるほどにまで陸に降り立つと、その者は暑さだろうか眩しさだろうかから、目を覚ました。

「此処…、何処…?」

自分の置かれている状況を理解できぬままに。


―――――――――
―――――――
―――――


何の因果か、またも迷宮探索に巻き込まれてしまったのは、高坂穂乃果。
周囲には今までと違い、幼馴染の二人や一年生の姿は無い。

始めから一人で仲間を探さなくてはならない。

穂乃果「アーモロード…?」

ようやく頭が働き始めた穂乃果は、取り敢えず陸に降り立つことにした。

まずは宿へと向かった。

アーマンの宿 -Aman's Inn-

宿に着くと、奥から少女か少年か見分けがつきにくい店員が出てきた。

店員「いらっしゃいませ、冒険者さん。
ここはアーマンの宿です。
冒険者の皆さんの宿泊や休憩は勿論怪我の治療も行っているのでぜひご利用下さい。

アーモロードは初めてですか?
透き通るような海と空が自慢のとってもいい所なんですよ」

今までの苦い記憶から、宿帳に記入することを忘れない。

穂乃果「…よし。ギルド名は…」

店員「ミューズ…ですか…? どこかで聞いたことがあるような…」

穂乃果「き、気のせいじゃないかなあ…」アハハ

過去の冒険が伝わっていることは嬉しいが、前回それで少々つらい思いをしたため、同一であるとは肯定できなかった。

穂乃果「あ、そうだ。迷宮ってどっち?」

店員「迷宮は街から少し外れたところですけど…元老院の許可が必要だったと思います」

今までと同じように、今回もなんらかのミッションを受けなければならないようだ。

店員に礼を言って、穂乃果は元老院へと向かった。

ロード元老院 -Road Senatus-

衛兵に冒険者であることを言うと、奥のある一室に案内された。
中に入ると、衛兵の他に老女がおり、穂乃果に気が付くと、

老女「…あんた、余所者だね。
世界樹の迷宮の噂に引かれて海都に来た冒険者って所かい?

だったら覚えておくんだね。
ここは海都アーモロードの統治機関、元老院、議事堂の一室だよ。

で、あたしゃ元老院の第一人者にしてあんたら冒険者を管理している者さ。

ここで、自称冒険者の連中を試し本当の冒険者だけを残すための腕試しをしているんだよ。

あんたも海都で冒険者として認めてもらいたいなら、今から出すミッション を受けるんだね」

と言って、一枚の紙を渡してきた。

そこには簡潔ながらにこう書かれている。

ミッション:[樹海への序曲]
依頼内容:地下1階の特定範囲の地図を描け!

ミッションを受けることを伝えると、

老女「そうかい。なら早速行ってもらおうかねえ。…だけど」

老女「あんたみたいな年端もいかない少女が一人で迷宮を探索するのは心配だねえ」

老女「ちょうどさっきあんたぐらいの子が来てたから、その子と行ってみるのはどうかと思うんだけど…」

穂乃果「それって…」


「……穂乃果ちゃん?」


背後から聞こえた声。
いつも聞いていたその声は、間違えることなく――。

「やっぱり、穂乃果ちゃんだ」

やや灰色がかった髪に、少しばかり高い声。

穂乃果「ことりちゃん!」

振り返ったその先に、南ことり、その人がいた。

老女「…なんだ。知り合いだったのかい」

ことり「…はい。ちょっとはぐれてしまっていて…」

老女「それなら一緒に行くといい。話したいこともあるだろう」

コトリが仲間になった!

―――――――
―――――
―――

元老院を出た後は、宿に戻ってそれぞれの経緯を話した。

穂乃果「……っていうことだよね?」

ことり「うん。帰るためにまた迷宮を踏破するしかないと思うな」

穂乃果「そうだよね…」

今までの冒険を振り返ると、すべて迷宮踏破によって帰ることができていた。
今回もそうならば…。

穂乃果「ところでことりちゃん。ことりちゃんのクラスって何?」

ことり「ことりはモンクだよ。気功で傷を癒すんだって」

穂乃果「きこー? よくわかんないや。穂乃果はウォリアーにしてみたよ」

ことり「穂乃果ちゃん。剣使うの好きだねー」

穂乃果「なんだか慣れちゃって」

雑談は続き、pm1:00になった頃。

ことり「そろそろ迷宮に行かない?」

穂乃果「うん、行こう!」

ミッションを果すため、動き出した。

現在のステータス

Lv1 ホノカ
剣マスタリー1
ブレイク1
狂戦士の誓い1

Lv2 コトリ
錬気の法2
ヒーリング2

樹海入り口 -Forest Entrance-


第一層
垂水ノ樹海


君たちは遂に世界樹の迷宮と呼ばれる難攻不落の樹海に足を踏み入れる。

これまで、幾多の冒険者たちが命を落としたであろう迷宮だが
見た目は意外なほど美しい。

色とりどりの花が咲き誇るこの地はまるでハイキングに来たかのように
君たちを錯覚させる。

だが、油断してはならない!

この樹海が危険な場所だということを
心して探索に向かいたまえ。

穂乃果「綺麗だねー」

ことり「うん」

穂乃果「水があるのは初めてだね」

ことり「でもこの川で遠回りになっちゃうね」

穂乃果「どこか抜け道があったりするんじゃないかなあ」

雑談しながら奥へと進む君たちは十字路の真ん中に一人佇む衛兵の姿を発見した。

衛兵「新しい冒険者たちが迷宮に来ると連絡されて待っていたところだ。
世界樹の迷宮へようこそ」

衛兵は明るい表情で君たちを見るとそのまま君たちの持つ樹海の地図を指差して言葉を続ける。

衛兵「元老院で聞いているだろうがこの樹海の地図を描くことが君たちの最初の任務となる」

衛兵「そして私の任務は、君たちのような初級冒険者に、樹海の地図の描き方を教えることなのさ」

衛兵はそういうと、ゆっくりと君たちに地図を描く説明を始める…。





「…以上が、地図の描き方となる。そのルールに従い、地図を完成させてここまで報告に来てもらいたい」

衛兵はそう告げると、自分の役目は終わったとばかりに後ろへ下がる。

君たちは、衛兵の言葉通り地図を描くために冒険に挑んでもいいし何か質問をしても構わない。

始めたばかりの冒険者には、特定範囲の地図を描くのは、少々難しく感じる。
だが、二人は既に難攻不落といわれた迷宮を二つ踏破しているため、多少は苦にならない。

大胆かつ慎重に歩を進め、5時間で殆ど埋め終えた。
そして…

森を進んでいくと、路の真ん中に以前と同じ姿で衛兵がいるのに出会う。

君たちは、改めて質問をしてもよいし立ち去るのも自由だ。


君たちは、迷宮の地図を描きこんだ羊皮紙を目の前に差し出して地図が完成したことを告げる。


厳しい表情をしていた衛兵だが君たちの手の地図を見ると不意に明るい表情に変わる。

「素晴らしい、見事に完成しているじゃないか!」

うって変わった朗らかな表情で衛兵は君たちをたたえる。

「これでミッションは終了だ!元老院へ報告に戻ってくれ。相応の報酬が用意されているだろう」

元老院に戻った二人を、老女が待ち構えていた。


老女「連絡は受けているよ。無事に地図を完成させたようだね。
あんたたちを迷宮に挑むだけの
力を持った冒険者と認めよう。
今後の探索に必須の品を販売するよう連絡しておくから、後でネイピア商会へ顔を出してみな。

ああ、後は港にも連絡をしておくよ。
ミューズに小舟を譲ってやるようにってね。

それで航海にも出られるはずだよ。
気が向いたら大海へ出てみるんだね。

そうして経験を積んで、いつの日かあたしの願いを叶えるだけの力を身につけておくれ」

500エンを手に入れた

穂乃果「終わった~」グッタリ

ことり「疲れたね~」

結構がっつり探索したせいか、TPが切れるほど疲弊している二人。

ことり「そろそろ夜(pm7:00)だし、続きは明日にしない?」

穂乃果「さんせー」

ことり「じゃあことりは宿帳に記帳してくるから、先に部屋に行っててね」

穂乃果「うーん……」テクテク

疲れてはいても、しっかりとした足取りで取った部屋へ向かう穂乃果。

商会で手にいれる冒険者必需品のことさえも忘れていそうだ。

これって続きもの?前作か何かあるの?

穂乃果とことりが己の身体を癒している頃。

樹海入口に人のような何かが現れた。

それはヒトの形をしているが、通常ヒトとしてはあり得ない銀色で、ヒトとは言い切れない。

「……」

何か言葉を発したかのように思える。

「……」

だが、聞き取ることはできない。

「……」

そしてそれを最後に、樹海入口から姿を消してしまった。

どことなく悲しげな雰囲気であったが、その表情は、言葉を発したと思われる時でも、一切変わることがなかった。

君たちは追ってもいいし、追わなくてもいい。

皇帝ノ月 2日

am7:00

その日は珍しく穂乃果が先に起きていた。
ここのところほぼ毎日迷宮に潜っていたせいか、頭は既に熟練冒険者のそれとなっていた。
先に、とは言っても個室をとっているため、本当に先に起きているかは分からない。
前回、凛の枕投げ大会により、海未の逆鱗にふれたにこの提案を採用してから以後、なるべく個室をとるようになった。
いつかの、真姫の別荘でしたような寝方は合宿のときだけとなってしまった。

頭の覚醒から、準備運動をして、ことりが部屋に来るまで、穂乃果は一歩も外に出なかった。



ことり「昨日言われたように、今日はお店に行ってみない?」

朝食の際にことりがそう提案してきた。

穂乃果「いいねいいねー。戦利品もいっぱいだしー」ドッサリ

昨日魔物から獲ったものがたくさんある。
中には採集ポイントでしか手に入らないものも。

アイテムとして持つのは消費アイテムも戦利品も同じだ。
ただスキルによってその場で安く換金できたりしたことはある。その時は店で欲しい装備がある、以外のときは有用であった。

そんなことを話している内に朝食は終わり、荷を整えて、その店へと向かった。

ネイピア商会 -Napier's firm-

商人「なんじゃ…見ない顔じゃな?さてはゼニの匂いに釣られて来た新たな冒険者かや?
うむ、ここはネイピア商会じゃ。
武器や防具、冒険に必要な道具の売買を行っておる。

ゼニを落としてくれるなら誰だって大歓迎じゃ。
お客様は神様じゃからの。

実は、元老院から承認を受けた冒険者にだけ販売を許可されている品物があるでな。

これはアリアドネの糸といっての。
樹海内で迷った時や、帰りたい時に一瞬で街まで戻れる優れ物じゃ。

今後、探索に行く際には一つは持っていくが良いぞ。

…そんな物欲しそうな顔をしてもタダではやらんぞ。甘やかすことは本人の為にならんでな。
冷やかしは許さぬでな。
何か買っていって下されよ」

君たちは何か買ってもいいし、冷やかしてもいい。

二人は荷を整理して、装備やアイテムなどを揃え、樹海入り口へ向かった。

樹海入り口に着いた二人を待っていたのは、見覚えのある人であった。
それは――。

「穂乃果! ことり!」

穂乃果「海未ちゃん!」

ことり「海未ちゃんだ~」

園田海未。
穂乃果、ことりと同級生であり、幼馴染。
現在の生徒会メンバーがこれで揃ったことになる。

海未「やっと会えました」

ことり「海未ちゃんはどこにいたの?」

海未「私は樹海で気がついたのです」

穂乃果「えっ、そうなんだ…」

海未「気付いたときには既にこのクラスでして…」

穂乃果「そういえば海未ちゃんのクラスって…」

ことり「HEART to HEARTのときみたいな格好だね」

海未「私はパイレーツです。ソードマンとガンナーを合わせたようなクラスなんですが……。銃は扱いが難しいかと思い、剣にしました」

穂乃果「私そういうこと考えずに剣にしちゃったな~」

ことり「……ところで、これから探索しようと思ってたんだけど、海未ちゃんも行く?」

海未「当然行きます! 私のいない所で二人に何かあったらと思うと……」

穂乃果「じゃあ、行こう!!」

ウミが仲間になった!

現在のステータス

Lv3 ホノカ
ウォリアー

剣マスタリー3
ブレイク1
狂戦士の誓い1

Lv4 コトリ
モンク

錬気の法2
ヒーリング2
リフレッシュ1
バインドリカバリ1

Lv4 ウミ
パイレーツ

トリックスター1
突剣マスタリー2
インザダーク1
幸運の女神1
イーグルアイ1

海未「ところで穂乃果」

穂乃果「なあに海未ちゃん?」

海未「リミットスキルは何を使っていますか?」

穂乃果「えっ、なにそれ」

穂乃果の返事を聞いた海未の雰囲気が変わった……。

海未「穂乃果? まさかとは思いますが、冒険者ギルドに顔を出してないなんてことは……」

そう言いながら、海未を取り巻く空気は重くなっていく。

穂乃果「えっ、えーとその……」タラリ

未知なるなにかへの恐怖ゆえか冷や汗を流す穂乃果。
その様子から察したのか、

海未「後で一緒に行きましょうね?」

笑顔でそう言った。

十字斬の口伝書を手に入れた

覚悟の勧めを手に入れた

戦術書・攻之巻を手に入れた

第一層 垂水ノ樹海
B1F 栄光求めし冒険者が歩を踏み出す場所


以前と同じように樹海の道の端、緑の木々の下に佇む衛兵の姿がある。

衛兵は、君たちが近付くのに気付くと明るい表情で声をかけてくる。

衛兵「元老院へ報告が終わったようだな。
ならばここから先へと進むための資格を得たということだ。

その祝いの品と言っては何だが君たちにこれを渡しておこう」

衛兵は、腰に下げた袋に手を伸ばすと大ぶりな金属製の金槌を取り出し君たちに差し出してくる。

衛兵「鍛冶をするための金槌だ。
海都の冒険者たちにとって武器を強化するのは当たり前の業だ。

樹海探索に励むつもりならば君たちもその技術を有効に利用することだね」

そう告げる衛兵の言葉と共に君たちは重量のある3つの金槌を両手に受けとることにする。

金槌を渡した衛兵は、満足そうに君たちの進む先を示し道を開ける。

君たちはこのまま先へ進んでもいいし渡された金槌を使うため、街へ戻り商店へと足を運んでみてもいい。

海未「新しいですね。流石は海都……といったところでしょうか」フム

ことり「前もアクセサリの効果で+5とかあったけどね~」

穂乃果「うーん、ちょっと難しいから後で行こうかな」

三者三様の反応をする。
いまいち理解していない穂乃果に海未が、

海未「冒険者ギルドに行ってからですよ?」

花のようなにっこり笑顔で言う。

ことり「アハハ……」

穂乃果「わ、忘れてないから!」

藪蛇にならないよう、気をつけて言葉を選ぶ。

海未「……まぁいいでしょう」

海未は譲歩したようだ。
そんなやり取りをしながら、君たちは奥へ進む。

少し開けたところに来たとき、穂乃果が何かに気付いた。

穂乃果「あの扉……」

そこには扉があった。
三日月が二つ重なるように掛かっていて……。

ことり「最初のときも、ちょっと違うけど、こんな感じの扉無かったっけ……?」

穂乃果「えー……?」

海未「覚えがありませんね……」

ことり「勘違いだったのかなあ……」

気を取り直し、君たちは細い道を進む。

海未「行き止まりですね……」

道の先は袋小路になっていた。
迷宮にはよくあることだと思い、引き返そうとすると、

穂乃果「あっ、これ伐採ポイントだ!」

迷宮内にある三種の採集ポイントのひとつに穂乃果が気付く。

穂乃果「いい素材が見つかるかもしれないし、探してみようよ!」

その声に三人は何か有用なものはないかと採集を始める。

椰子の幹を手に入れた

椰子の幹を手に入れた

もうこれ以上、何もないと思った穂乃果は諦めて周囲を見回す。
海未は、まだ探しているようだ。

しかし、海未に危険が迫っていることに気が付く。

縄張りを荒らしたか、魔物が集まってきているようだ。

それに海未は気付かない。

いよいよ魔物がその凶牙を海未へ伸ばす――。
それと同時に穂乃果は駆け出す。


不意打ちだ!


♪戦場 初陣

戦闘が終わり、一息つく三人。
余程激しかったのか、多少息が乱れている。

ことり「オオカモノハシが二体に……オオヤマネコが二体……」

穂乃果「苦戦したねぇ……」

先の二種の魔物は、B1Fに出る中でも強敵やさっさと終わらせたい敵にあたる。
というのも、

ことり「はい『リフレッシュ』」ポゥ

穂乃果「ありがとうことりちゃん。……オオカモノハシの尻尾、毒があって厄介だね」

ということである。
毒状態での放置は死を招き、治すにはスキルかアイテム、一度殺して復活させるかしか迷宮ではできない。

海未「すみません……私のせいで……」

それまで黙っていた海未が暗い顔をして言う。
自分の不注意が原因だと思っているようだ。

ことり「海未ちゃん……」

穂乃果「海未ちゃんのせいじゃないって」

海未「しかし」

穂乃果「もー……」

不意打ちを許したことについて、日頃から武道に関わっている身からすると、相当自分が許せないようだ。

そんな海未を励ましつつ、三人は来た道を戻ろうとする。

海未「おや?」

海未が何かに気付く。

海未「これは……」

ことり「どうしたの海未ちゃん?」キョトン

海未が立ち止まっていることに気付いたことりが声をかける。
左の壁を撫でている海未は、

海未「ここ、通れるのでは……?」

そう呟いた。
そしてそれは正解であった。
迷宮内にはこうして通ることのできる壁がいくつも存在する。
それは互いに行き来できるものか、一方通行のものかに分類される。

穂乃果「あっ! 階段はっけーん!」

抜けた先は下へ行く階段の周辺だったようだ。

穂乃果「やっと一階が終わりだね~」フゥ

ことり「そうだね~」

海未「なかなか大変ですね……」



ようやく階段を見つけた三人は先へ進む。

B2F 厄災待ち受けし泥濘の大地


新しい階に足を踏み入れた君たちは
意気揚々と樹海の道を進んでいく…。

…すると、そんな君たちの背後から
強く呼び止める声が響く。

「足を止めろ、そこの冒険者よ!新たな冒険に挑むには、新たな情報が必要だろう。まず俺の言葉を聴け」

その口調に振り返った君たちの視界に一人の若い青年冒険者の姿が見える。

金髪の若い…、けれど何処か老成した雰囲気を持つ鋭い目つきの男である。

「2階に来たばかりの新米か?」と男は君たちの実力を推し量るように問いかけてくる。

ただ一人とはいえ、明らかに只者ではない気配を放つ相手の問いに君たちはどのように答えるのか?

海未「あなたこそ何者なのです?」

問いに問いで返す君たちに男は一瞬驚いた表情をするも、やや面白がる様子で口を開いた。

金髪「…俺か? 今は俺の事はどうでもよい。大事なのはこの先の魔物のことだ」

紅い異国風の衣装をまとう男はそこで一度言葉を切ると樹海の先のほうに視線を移す。

金髪「1階から2階に来たばかりの者は喜び勇んで…そしてここで倒れる。
………あの魔物の餌食となってな」

男の視線の先には、君たちが今まで見たこともない強大な魔物がいた。

金髪「冷静に彼我の戦力差を考えて適わぬ敵から逃げるだけの判断力を持つ者ばかりなら何の問題もない。

…ただ、互いの力量を量ることなく愚かにも魔物に突撃し、死んでいく新米ギルドがあまりに多いのだ。

…お前たちにも忠告しておく。
敵の動きを見て、行動を読んでそして己の動きを決めるんだ」

そこまで言うと、男は何処か皮肉な笑みを浮かべつつ樹海の奥へと歩き始める。

金髪「では…、縁あれば又会おう。
新米冒険者たちよ」

君たちは男の忠告を受け入れてもいいし、無謀な挑戦に賭けてもいい。

海未「オレンジのシンボル……あれは……」

ことり「Field On Enemy……」

穂乃果「F.O.E……だね」

F.O.Eとはその階層のボス並に強い魔物である。例外はあるが……。
水色が地形を無視する飛行タイプ、紫が地図にその動向が表れないステルスタイプ、オレンジが少し弱く、赤が階層ボス以上に強いものが多い。
ボスは黒で表される。

海未「ここは避けるのが得策ですね……」

既に一階で消耗しているため、その判断は良い。

ことり「ちゃんと避けられるかな……」

F.O.Eの多くは巡回型という、特定の範囲を行ったり来たりしている。
このシンボルもそれに当てはまる。

穂乃果「背後を取られないようにしないと」

背後から接触されると不意打ち、敵の先制から始まる。
消耗していようがいまいが、全滅し、新たな芽を出す可能性がある。

三人は充分に気を付けながら巡回範囲を脱す。

危険な魔物との知恵比べを済ませ、先の小道を進む君たちの前に外套をまとった人影が見えてくる。

ローブを身にまとったその影は君たちの存在に気がつくと微笑みながら近付いてくる。

「初めまして、こんにちは。海都から来た冒険者のみなさんですよね?」

場違いなくらい明るく響く声。
君たちが戸惑っているのを無視して少女はさらに言葉を続ける。

「…怪しい者ではありませんよ。
あたしはオランピア、海都の冒険者を助けるために活動しているのです」

ニッコリと微笑み、そう告げる少女は手にさげたバックパックを一つ君たちに差し出してくる。

オランピア「これ、野営に使うテントです。
樹海を探索する為の必需品です。
よかったら受け取って下さい」

テントを手に入れた

そう告げるとオランピアと名乗る少女は、別れ道の右側の通路の奥を指差して言葉を続ける。

オリンピック「この先の扉の奥が野営地点です。
テントはそこまで持ち運んで初めて使用することができます」

オランピアは君たちの手に渡ったテントを見つめながらそう告げる。

オランジーナ「探索を続ける冒険者の多くがテントを利用して休んでいきます。
みなさんもよかったらどうぞ」

少女はそこまで話すと、全てを話し終えたとばかりにゆっくりと歩き始める。

オリエンテーリング「あたしはしばらくその野営地点で休んでいる予定です。何かあったらそこまで来て声をかけてください」

君たちはオランピアの言葉通り野営地点に向ってもいいし無視して探索を続けてもいい。

穂乃果「野営……キャンプってことだよね!?」

ことり「まあ……そう……かな……」アハハ

海未「先程のといい……他の冒険者によく会いますね……」

オランピアの野営地点が気になるが、ここは先へ進むことにする。



暫く先へ進むと、急に動きが遅くなる。
足元をよく見ると、泥が溜まっている。

……泥に足をとられた君たちは改めて周囲を見回す。

よく見ると、この周囲は何箇所も水と泥が混ざった湿地帯になっているようだ。

歩いた感じ底は深くはないがそのぬかるみに足を取られると移動速度は低下するようだ。

万が一魔物に追われていた場合は、それが原因で追いつかれる可能性もあるだろう。

君たちはぬかるみに注意しつつ、先へと進むことにする。

樹海の中を進む君たちは、先の広間に一人の少女が周囲を見渡しながら歩いている姿を発見した。

何かを探す様子の少女は、君たちに気がつくと早足で駆け寄ってくる。

「あっ、あの、お忙しいところスミマセンっ! ちょっとだけお話させてもらっていいですか?」

占星術の使い手らしい少女は小首を傾げ、金色の髪を揺らしながら矢継ぎ早に言葉を続ける。

「アタシはムロツミというギルドの星詠みのカナエといいます。実は最近、困っていることがあって…」

カナエ「…同じギルドの少年シノビのアガタが、調子にのって一人で樹海の奥へいってしまって…」

そこまでいうと少女は細い指先でこめかみを押さえながら深いため息を吐く。

カナエ「…探しても探してもいないんです。それでもしかしたらみなさんがご存知かと思ったんですが…。
背が低くてうるさい位に元気なシノビの少年なのですが見覚えはないでしょうか?」

ことり「……ごめんなさい、ありません」

カナエ「…そうですか。ホントにアガタってば、何処へいっちゃったんだろう」

途方にくれたように呟く少女はふと、何かに思いついたように表情を輝かせ君たちに語りかける。

カナエ「あの! もしよろしければお願いを聞いてもらえません?

この先でアガタを見つけたらどこにいたのかをアタシに教えて頂けないでしょうか!」

そういってカナエは金色の髪を揺らしながら頭を下げて頼み込んでくる。

君たちは少女の頼みに応じてもいいしそれを断るのも自由だ。

頼みを引き受けますか?

穂乃果「うん! いいよ!」

君たちが快く頼みを承諾するとカナエはようやく笑顔になり君たちに謝辞を述べつつ喜ぶ。

カナエ「それじゃあ、アタシは一度海都に戻ります。宿で待ってますのですみませんがお願いします」

そういってその場を去る少女を見送りつつ、君たちは探索を再開することにする。

…………そして、君たちは次の階段を見つける。

穂乃果「結局いなかったね……」

海未「奥へ一人で行くというのですから、きっとここではないのでしょう」

ことり「結構探し回ってたみたいだしね」

この話って前作とかと繋がってんの?

>>14
>>40
前作はありません。
世界樹Ⅲはルート選択があるので、すべて終わってからほかを書きます。

…………………………
……………………
………………
…………
……


「穂乃果! 穂乃果ぁ!!」

誰かが叫ぶ。
倒れて動かない者に。

「ことり!」

「ごめん……もう……TP……切れちゃっ……た」

「そんな……」

肩を落とす誰か。
だがそんなことをしている場合ではない。

「海未ちゃん!」

「ことりぃ!!」

その誰かを庇い、恐ろしき力に倒れ伏す者。

もうその誰かに戦う力は残っていない。
それでもそれはすべてを摘み取ろうと誰かへ迫る。

(ああ……)

冒険者はその命をもって、芽を吹かせる。


それは最悪の結末。旅の終わり。


冒険者たちに何があったか、時を遡ってみることとしよう。

海未「私たちは属性攻撃に不安がありますね」

三階へと進んだ三人は、今の自分たちに足りないものを話し合っていた。

迷宮での攻撃属性は、無属性攻撃を除けば、大きく二分される。
斬撃・突撃・壊撃の物理攻撃と、炎・氷・雷の属性攻撃だ。

魔物にはよく効く属性と効かない属性が大抵あり、それがあるだけで戦況は有利になる。

それは互いに適用され、脳筋は属性攻撃に弱く、いわゆる魔法使いは物理攻撃に弱い。例外はあるが。

クラスにはそれぞれ前衛後衛中衛が設定されており、脳筋は前衛。いわゆる魔法使いは後衛となり、中衛はそのどちらに置いてもよい。

穂乃果は前衛、海未は前衛、ことりは後衛。
パイレーツとモンクはその武器から中衛に設定されているが、海未は剣を選び、ことりは回復術を伸ばしている。

現在三人は、属性攻撃が一切無く、それがつらいものであると相当に理解している。

ことり「このままだと、武器についてる属性か起動符くらいしかないよね……」ウーン

武器にはそれぞれの物理攻撃属性のほかに、その名前にちなんだ攻撃属性がつくことがある。
燃える剣ならば炎属性が、雷を纏いし鎚ならば雷属性が、氷の弾丸を撃ち出す銃ならば氷属性が、といった具合に。

起動符は専門職には随分劣るが、物理・属性の両攻撃をTPを消費することなく、発生させることのできるアイテムだ。
これを使い、迷宮に巣食うすべてを覆す魔物を撃破した者もいる。
パイレーツの『チェイス』攻撃に繋げられるため、その攻撃属性のない者には重宝される。

穂乃果「でもすぐ足りなくなるよね……」ウムム

樹海の素材でつくる物は、素材数が足りなくなれば品切れとなる。
当然といえば当然ではあるが、面倒だと感じればあの素材は何階にあったかを考えるのさえ、億劫になり、サボってしまうかもしれない。
そんな冒険者は大概そのまま迷宮を探索し、芽を吹かせることになる。

迷宮内の素材は売れば高価なものもあるから、あまり上記の行為はお薦めできない。

そうこうしている内に三人は、扉の前に辿り着いた。


君たちが迷宮の広間を横断しようとすると、不意に強烈な威圧感を放つ存在が現れた!

どうやらあの魔物は縄張り意識が非常に強いらしく、君たちが自分の領域を侵したと思っているらしい。

君たちが無事にこの部屋を出たいと思うなら、あの魔物に自ら近づこうなどとは思わないのが賢明だ!

離れているにも関わらず刺すような殺気が背中にまとわりついているのが何よりの証拠である!

相手の動きやこちらとの距離を見て無謀な戦いを避けるのも冒険者の技術の一つなのだ。

穂乃果「赤い……」

ことり「シンボル……」

海未「……厄介ですね」

下手したら階層ボスより強い魔物の登場である。

いま挑むのは危険だ。

そう感じた三人は、赤F.O.Eを避けて進もうとするが、

穂乃果「……こんな時に……」ブレイク!

ことり「魔物が……」メディカ!

樹海探索の恐怖のひとつ。
F.O.Eが迫るときの通常戦闘開始(エンカウント)である。

海未「追いつかれます!」インザダーク!

穂乃果「お願い……」ブレイク!

ことり「……間に合ってぇ……」

そんな思いも空しく、戦闘に入ってしまった。


♪戦場 その鮮血は敵か汝か

最初に攻撃を受けたのは、穂乃果だった。
赤F.O.E、【怒れる暴者】……見た目は鼻から下が赤い河馬であるが、その攻撃はいまの穂乃果たちには即死クラスのものだ。

ことり「『血返しの法』……」

海未「そんな……。穂乃果!」

『血返しの法』は味方のHPが0になったときに使用者TPを回復するパッシブ(自動効果)スキルだ。
それが発動したことは、穂乃果が死に瀕していることを表す。

ことり「『リザレクト』!」パアァ

穂乃果「……ことり……ちゃ……」

『リザレクト』は瀕死回復スキル……いわゆる蘇生魔法だ。
しかし今のスキルレベルでは気休めにしかならないし、全滅防止の悪あがきにしかならない。

それを見ていた怒れる暴者はすべてを一撃で決めようと準備する。

ことり「力を溜めてるよぉ……」

ことりの顔に絶望の色が浮かぶ。

もしあの攻撃を、力を溜めた状態の攻撃を受ければ、自分たちがどうなるか。

それは容易に想像がつく。

このままでは、無謀な冒険者と同じ最期を遂げる。
しかし体が動かない。
そんな時、

「――――逃げて」

「「えっ!?」」

穂乃果がそう言い、二人は驚く。
普通に逃走することではない。この場合は……、

「穂乃果を置いて……逃げて……」

「な、何を言っているのですかあなたは!」

特段に動きの遅い自分を囮にしろ。そう言っている。

冒険者として正しい判断かもしれないが、この三人は幼馴染だ。
幼い頃からずっと、一緒にいた者同士だ。
そんな判断を下せるわけがない。

「私ね……いつも迷惑かけてばかりだったから……」

「……穂乃果ちゃん……」

「こういうときくらいは、役に……立ちたい、の……」

「そんな……」

そう話している間にも、力を溜め終えた怒れる暴者は三人に向かってきている。

「行かないんだったら……」

「穂乃果!」
「穂乃果ちゃん!」

「私が……」


ボロボロの体で、ふらふらの足取りで、穂乃果は駆け出す。
次へ繋ぐために。


「……囮になってやるんだから!」


……そうして。
穂乃果の体は吹き飛ばされ、二人から遠く離れたところへ。
怒れる暴者は、まだ縄張りを荒らした者がいると認識し、その巨体で押し潰そうと準備する。


「「穂乃果(ちゃん)!」






そして時は戻る。
冒険の終わりの直前へ。

冒険者は最期と言わんばかりに目を閉じた。
下手な悪あがきは不要だと。すべてに身を任せようと。

(穂乃果……ことり……いま……行きますから……)

すべてを諦めた冒険者に戦う意志はもう無い。

いよいよその命が摘み取られようとしたとき。

突風が起こる。

その風は怒れる暴者の動きを弱めるのに充分であった。

その突風により、

「『シュート』ォ!」

何者かの無属性攻撃を、

「え…………?」

怒れる暴者に当て、倒すことができた。

「ネクタル! ハマオ!」

何者かは冒険者たちに回復アイテムを使い、

「う……!?」

また突風が吹き、目を開けたときには、誰もいなかった。

「う……ん。あれ……?」

「ことり!」

「海未ちゃん……私たち、どうして……」

どうして生きているのか。
そんな疑問が湧くが、

「……ぅ」

「穂乃果!」

何者かによって蘇生された戦士が意識を取り戻したことにより、後回しとなる。

「……あ……れ……? ここは……」

「穂乃果ちゃん……、私たち、生きてるよ!」

「え……」

思うように動かない体を動かして、なんとか戦士は起きる。
視線の先には動かなくなった河馬。

「……海未ちゃん……どうやって……」

「……」

「海未ちゃん? っあ!」

海賊の冒険者は戦士に掴み掛かる。

「あなたは……」

「海未ちゃ」

「あなたは……最低です!」

「……」

気功師は何も言わない。


「あんなこと、を、して……。
私たちが喜ぶと思っているのですか!
私たちが、あなたを喪った私たちが、それからどうしていくか……考えた、ことはなかったのですか!」

「……」

海賊は涙を流しながら、思いをぶつける。
気功師はそれも同じように思っており、何も言わない。

しかし、

「海未ちゃん……野営ポイントがあるみたいだから、そっちで、ね?」

いつ魔物が襲ってくるかわからない樹海ではこれ以上は危険だと判断し、移動を提案する。

「……わかりました」

海賊はそれを受け入れ、移動を開始する。戦士を引き摺りながら。

「……穂乃果ちゃん。ことりも怒ってるんだよ……?」

その晩は三人で意見をぶつけ合い、それから河馬をどうやって倒したかという話になった。


皇帝ノ月 3日


am7:00


新しい朝がきた。
前日には迎えられるとは思っていなかった朝がきた。

穂乃果「うぅーん……」モゾモゾ

惰眠をむさぼる穂乃果へ、

海未「起きなさい!」バサッ

海未の厳しい声が飛ぶ。

穂乃果「……なに……うみちゃん……」ボー

海未「朝です! 起きなさい!」

穂乃果「えー……まだ7時じゃないの……」ボー

海未「だからです! 昨日言ったことを忘れたのですか!」

穂乃果「……んんん。なんだっけ?」

その態度に、海未は一層空気を吸い込み、そして


ことり「ごはんできたよー」

ことりの声に邪魔される。
それを聞いた穂乃果が、

穂乃果「ごはん!? わーい!」タタタッ

すぐに起きて駆け出したので、

海未「待ちなさい!」

怒らざるを得なかった。

海未「今日はこの辺りで特訓すると言ったでしょう!」

朝食を済ませ、テントでゴロゴロしている穂乃果へ、海未の声が飛ぶ。

穂乃果「えー……でもこんな朝早くから」

海未「しなければならないんです! 今日は冒険者ギルドへ行かなければなりませんから!」

ことり「それとハンマーだね」

穂乃果「えー……明日にしようよー……」

海未「なりません!」

ことり「まぁまぁ……」

朝から少々レベルを上げ、昼から冒険者ギルド、ネイピア商会へ向かうようだ。
武具の新調やアイテムの補充は全滅防止にもなる。

海未「それから穂乃果?」ニコリ

穂乃果「えっ、なっ、なに海未ちゃん?」

海未「ことりから聞いたのですが、元老院から舟を一隻頂いたそうですね……?」ニコ

穂乃果「そ、そうだったかなあ……?」アハハ

海未「ふふふ……」ニッコリ

穂乃果「あはは……」

その後、穂乃果はみっちり特訓させられた。

pm1:00

迷宮から戻った三人は、その足で冒険者ギルドに向かい、正式にギルド登録を済ませ、ネイピア商会へ。


商人「お主たちか、どうしたのじゃ?
…何、樹海で鍛冶をするためのハンマーをもらったじゃと?

ではちと説明しておこうか。
それを用いることで、武器を鍛えることができるのじゃ。

ただし当然のことじゃがタダではないぞ。強化したい武器に応じた費用がいるのでな。

後は…、武器を構成する素材も必要なのじゃが、我がすでに買い取っている場合は無用での。

ま、四の五の言わず一度使ってみるのじゃの」


……現時点では君たちの要望は叶えられそうにない。
売買を済ませ、まだ顔を出していなかったところへ向かう。

羽ばたく蝶亭 -Bistro Butterfly-

「おー! イラシャイマシー!
アナタ方がミューズですナ? 元老院から話は聞いているゾ。

ココ、羽ばたく蝶亭デハ皆とお話したり、クエストと呼ばれるお仕事を受けたり出来るノヨ。

お仕事の内容は魔物退治だトカ、アイテム収集だトカイロイロありマス。

モシ、アナタ方が依頼を受けて無事にそれを達成したラアタシに報告してクダサイ。

ソシタラ依頼主から預かった報酬をあげるヨ。

カシコクに活用すれば上手に稼げるかもナー。

依頼はドンドン増えていくカラ定期的に見にコイ。ナ!

マァ、ソーユーことダ。
サッソク何か依頼を受けていくカ?」

異国人なのか、喋り方に独特のクセのある酒場の女主人がそう説明する。

穂乃果(希ちゃんより大きい……?)

穂乃果だけはちゃんと聞いていないようだが。

今受けられるものだけ受けておくことにし、羽ばたく蝶亭を後にした。


インバーの港 -Port of Inver-


「ミューズの諸君かね。
ここはインバーの港、その昔に交易で栄えた海都最大の貿易港だ。

しかし、百年前の大異変により海都の周辺の地形が激変した結果、全ての交易は中止された…。

以来、何度も貿易再開の為努力したがその度、船は岩礁や渦潮の犠牲となり再び交易で栄えることはなかった。

そこで、私は元老院と協力し迷宮に挑み来る冒険者の諸君に海の調査を頼んで海図を作成することにした。

報酬は約束しよう、だからこの海都と北の大陸の間の詳細な地図を描いて航海ルート復活に協力して欲しい。

その為にミューズ専用に一隻の船を譲り渡そう。
さあ船名を決めたまえ」

海未「名前……ですか……」

穂乃果「海未ちゃん、頼んだよ!」

海未「急に言われましても……」」

ことり「ギルド名がミューズなんだから、それに因んだ名前にしたらどうかな?」

穂乃果「おお! ナイスアイデア!」ポン

海未「しかし……」ムム

……この分だといつまでも動けなくなりそうだ。
そう判断した穂乃果は、港の主に船名を告げる。

港の主「オトノキザカ……か。いい名前じゃないか」

港の主「他の連中は、船を渡しても漁業で小銭稼ぎに熱中している。
…が、君たちは違うはずだ!

海都と呼ばれしアーモロードが、本当に海の都として復活する為によろしく頼んだぞ!」

そう言って港の主はどこかへ向かう。

海未「穂乃果!」

勝手に船名を決められたことに腹が立っているようだ。

海未「なぜ勝手に決めてしまうのですか! そしてなぜ学校名なのですか!」

穂乃果「えぇー……う」

>>58
途中送信してた





穂乃果「えぇー……海未ちゃんが遅いから……」

海未「だからって!」

ことり「まぁまぁ」

ことりの 仲裁は 効果がない みたいだ…… ▼

海未「いいですか穂乃果!」

穂乃果「私が悪かったからぁー!」

この後滅茶苦茶怒られた

気を取り直して、三人は港の主から船の動かし方などについて、様々な指導を受け、怪鳥の現れるという灯台に辿り着いた。

港に戻った三人は港の主から灯台に到達したことについての賛辞と報酬を受け、更にとある依頼について話始める。

港の主「……というわけなんだ。こういった依頼は他にもあって、羽ばたく蝶亭とは違った報酬があるかもしれない」

三人はその依頼文を詳しく見てみることにする。

霊鳥の子安貝はいずこ


遥か東方より旅して来た一人のシノビは主命により霊鳥の子安貝という宝を探していた。
大灯台に住む怪鳥が、その貝を落とすかもしれないと考えて、怪鳥退治を思い立った。


依頼文

それがし、主の命により、霊鳥の子安貝なる物を探し海都に訪れたので御座る。

噂に聞くその宝物は、霊鳥が百年に一度産み落とす宝貝であり、滅多なことでは入手できないので御座候。

…されど、主が竹姫に求婚した際に求められた宝。主の幸せの為にそれがし大灯台へまゐり必ず発見するで御座る。


穂乃果「うーん……どこかで聞いたことあるような……」ウーン?

海未「竹取物語、ですね」

穂乃果「なんだっけそれ……」

ことり「穂乃果ちゃん……かぐや姫だよ……」

穂乃果「おーっ! そっかあ!!」ポン

海未「授業でやったでしょう……」ハァ

穂乃果「ごめんごめーん!」アハハ

困っている人を助けたい、という思いから、三人はこれを選択した。

依頼人のシノビを乗せ海都を発った君たちの船は、やがて怪鳥が巣食うスカンダリア大灯台にたどり着く。

そして廃墟のような灯台内部を慎重に進み、屋上へ出た君たちを規格外に巨大な怪鳥が待ち受ける!

君たちと依頼人が武器を構えると怪鳥も翼を大きく広げ、臨戦態勢を取ることでそれに応える!
そして、怪鳥が上げた身の毛もよだつ鳴き声を戦闘開始の合図に、君たちは眼前の脅威に向かって駆け出した!

♪戦乱 荒れ狂う波浪の果て



依頼人の目にも留まらぬ早業と君たちの鋭気に満ちた猛攻により、怪鳥は倒れ、地上に落ちていった!

そして勝利の喜びに浸る君たちをよそに、依頼人は逸る気持ちを抑えきれず怪鳥の巣へ飛んでいく!

しかし戻ってきたときの暗い顔から察するに、彼女の目的の品物はどうやら見つからなかったようだ。

ともあれ怪鳥を倒した君たちは海都の港に報告するべく船に戻ることにする。


港の主「よくぞ戻ったね、諸君。
どうやら怪鳥を倒せたようだな。
依頼人から伝言を預かっている。

『皆のおかげで彼の鳥を打倒できて候。
子安貝の有無だけでも判明し、それがしは満足で御座る』

なぁに、海は広くそして樹海は深い。
求め続ければいつかは彼女の目的の品も手に入ることだろう」




「あっ……」

港の主と話している三人を見る影がいた。
その影は三人の姿を確認すると、一気に駈け出す。

「あれだ……!」

影は瞬く間に三人の傍へ近づき、穂乃果目掛けて跳躍する。

「見つけた!」

その姿は三人以外にはバレている。
そして――。

「穂乃果ちゃぁーん!!」



頭同士をぶつけた。

穂乃果「いたた……」グラグラ

「痛い……」ヒリヒリ

穂乃果「り、凛ちゃん?」チカチカ

「サプライズ失敗したにゃあ……」ヒリヒリ

ぶつかった影は、μ'sメンバーの一人で、次期リーダーの星空凛だった。
二人は再会を喜ぼうとするが……、

「凛…………?」

凛「あっ、あっはは……海未ちゃ……ん……」

海未「はい?」ニコ

凛「えっ、えっとその……怒って……ない、よね……?」

海未「凛にはこれが怒ってないように見えるのですか……」ニッコリ

凛「あ、あはは……あはははは、は……」

海未「少しだけ『お話』しましょうか……」ニッゴリ

凛「いっ、嫌にゃあー!!」

ことり「はい」ヒーリング

穂乃果「ありがとうことりちゃん」

さわらぬ神に祟りなし。
二人の判断は正しい。

海未「遠慮せずにこちらへ」ニッゴリ゙

その光景を見ていた港の主は後に語る。
世の中で一番恐ろしいのは人間だということを。

凛「ひどい目にあったにゃ……」ニャ

海未「何か?」ニコ

凛「なんでもないです」

海未のお話(物理)によって粛清と指導を同時に受けた凛には、刃向かう気はないようだった。

穂乃果「そういえば、凛ちゃんはどうしてここに?」

凛「キリカゼちゃんから教えてもらったにゃ」ニャ

ことり「あっ、さっきのシノビの?」

凛「そうそう。キリカゼちゃんから依頼は聞いてたけど、凛にはその力が無くて困ってたにゃ」ニャ

ことり「そこに……」

海未「私たちが来た……と。そういうことですか」

聞けば凛はずっとキリカゼと行動を共にしていたらしい。
せいぜい四日程度だが……。

凛「それで凛は英語分からないから適当にビーストキングにしたにゃ」ニャ

穂乃果「凛ちゃん選べたんだ~」

凛「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「私は最初からウォリアーになってたよ」

凛「凛もそっちがよかったかにゃ?」ニャ


そんな他愛のない話をしながら、宿屋へ赴く。

リンが仲間になった!

Lv8 ホノカ
ウォリアー

剣マスタリー6
ブレイク3
狂戦士の誓い1

Lv10 コトリ
モンク

錬気の法4
ヒーリング2
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト1
血返しの法1

Lv9 ウミ
パイレーツ

トリックスター2
突剣マスタリー5
インザダーク1
ハンギング1
幸運の女神1
イーグルアイ1

Lv10 リン
ビーストキング

獣の心1
獣王マスタリー6
ビースト帰還1
大鳥招来1
獣たちの友情2
ビーストロア1


前列
ホノカ
ウミ

後列
コトリ
リン

>>66の最後、凛ちゃんが柿猫になっているのは偶然です

その後四人はクエストと大航海クエストをこなし、力をつけていった。

そして。

海未「この先に……」

四人は、いた。

ことり「また……」

B3F。

穂乃果「あれが……」

彼岸より理不尽押し寄せる大河

凛「赤F.O.E……」

全滅寸前で何者かに助けられた広間に。
【怒れる暴者】は、復活していた。

穂乃果「今度こそ……」

海未「通ってみせます」

君たちを見つけると、その巨体を震わせた。
あちらの殺る気は充分のようだ。

ことり「先へ……」

凛「行くにゃ!」ニャ

君たちは充分に距離をとり、先へ進む。
先のことを繰り返さないように。

抜けた先にも広間があり、そこにも河馬がいた。
違う点はぬかるみが多いことだ。

凛「こっちにゃ!」ニャ

凛の気転でかわし、先へ進む。

穂乃果「凛ちゃんナイス!」

凛「えっへへ~」


樹海を進む君たちが、扉を開こうと手を伸ばしたそのとき、不意に人影が扉の前に立ち塞がる。

驚いた君たちが視線を向けた先にはシノビ装束をまとった一人の少年が笑顔で此方を見つめていた。

「やっと人間に会えたよ。あのさ、迷宮の中にいるってことはおたくらも冒険者だよな?」

屈託なく明るい声でそう聞く少年に君たちは何と答えるのか?

冒険者だと答えますか?

穂乃果「うん、そうだよ!」


君たちが冒険者であることを告げると、彼は喜んだ様子で指を打ち鳴らした。

「実はちょっと困ってんだよ。
この階に住んでる追いかけっこ好きな魔物はもう知ってるよな?

ここまでは何とか突破できたけどこの先の部屋にいる奴がさ、ホントしつこくて先に進めないんだよ

そこで物は頼みなんだけど…。
この先の部屋、魔物をうまくかわして先への道筋を教えてくんないか?」

明るい口調で調子の良い頼みをする少年に、君たちは頷き答えてもいいし冷たく断るのも自由だ。



頼みを聞きますか?

穂乃果「えっとぉ……?」

海未「私たちを利用して、自分は安全ルートを進もう、ということですか。それならば聞けません」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「そうとしか考えられないでしょう?」


君たちが彼の頼みを断ると彼は少し残念そうな顔をするがすぐけろりと笑顔に戻る。

「おたくらも充分注意して進みなよ。
ボーッとしてると、すぐ追いつかれて魔物の胃袋の中、だかんな」

彼はそう言い残すと立ち去っていく。
君たちは探索を再開し、この部屋の攻略を試みてもいい。

凛「穂乃果ちゃんくらい明るいにゃ」ニャ

穂乃果「えっ、そうかな……」


君たちが追いかけてくる魔物を上手く振り切り、扉を開けて一息ついていると、その後ろから声が上がる。

「すげーな、抜けられちゃったよ!
へぇ、あんな感じで動けばあいつは避けられるんだな」

いつの間にかついてきていた少年を君たちが見ていると、彼は悪びれた様子もなく笑う。

「まあまあ、そう睨むなって。
利用できるモンは利用して上手くやるのがシノビって奴なんだよ」

とにかく助かったと感謝しながら彼は、一つ思い出したように声を上げ改めて君たちに向き直る。

「まだ名乗ってなかったよな?
オレはムロツミ筆頭のシノビ、アガタってんだ、よろしくな!」


君たちは、以前の探索中にアガタという名前を聞いたことがあるはずだ。

カナエと名乗る少女が、アガタという名の少年を探しているという話だったはずだ。

君たちはこの少年に、カナエが探していたことを告げてもいいし何も言わず別れてもいい。


カナエのことを告げますか?

アガタ「カナエが探してたって?
あー、そうなの? 全くあいつもしょうがねぇなぁ…。
わかったよ。もうちょいしたら一度街に戻るからさ、そっちの方が早く戻った時はそう伝えといてよ」

アガタは「それじゃ」と君たちに背を向けると、さっさと先に進んで行ってしまった。

君たちも彼と同じく探索を先に進めてもいいし、街に戻ってカナエにアガタのことを伝えてもいい。

海未「なんなのですかあれは……」

ことり「海未ちゃんの言った通りだったね」アハハ

穂乃果「伝えたけど意味無かったね……」ハハハ

凛「じゃあ、先へ進むにゃ!」ニャ


緑の樹海の中に流れている美しく清んだ川の流れを眺めていた君たちはふと、小さな生物に目を留める。

よく見ると清んだ水の中に生息する小さなカニが、岩と大石の間に挟まりもがいている様子が見える。

君たちは手を伸ばしてカニを救い出してもいいし、無視して先を急ぐのも自由だ。


助けますか?


穂乃果「可哀想……」

君たちは大きな石を動かして、哀れなカニを助けようと試みる…。

とても動きそうにないと思われた大石だが、ホノカが力を込めて一気に脇へと投げ避ける!

大石が動いたことで、カニは自由に動いて川の下流へと姿を消していく…。

…その大石の下には、一体誰が落としたのか皮袋に入ったまま沈んだ薬ビンが目に入る。

君たちはこれも何かの縁と薬をバックパックに入れてからその場を後にする。


メディカIIを手に入れた

B4F 汚泥より突きつけられし試練の刃


木々の間を進む君たちの目の前に一人の若い男の姿が現れた。

鋭い視線で君たちを見つめる男は口元を緩め、笑みを浮かべながら言葉を選ぶように話し始める。

金髪「確か、2階で会った冒険者だな?
よく無事でいたものだ、まずはその運の良さを褒めてやろう」

青年はそういいながら、ゆっくりと森の奥に視線を向けて呟く。

金髪「そんな運の良いお前たちだが…いや、だからというべきか。
この先は通行止めになっている」

あまりに危険な為にな…、と言葉を続ける青年は、鋭利な視線を君たちへと移す。

君たちは、言葉通りここから立ち去ってもいいし、相手に話しかけてみてもいい。


話しかけますか?


君たちは、樹海の探索の為に来ているのに、何故通行止めにされるのかと問いかける。

金髪「探索ならここまでで十分だ。
ここから先は、より高みを目指す冒険者だけが進むことができる」

青年は値踏みするように君たちを見つめ、そして言葉を続ける。

金髪「もし、ここまでの探索だけでは満足できず、さらなる高みを目指したいというのであれば…。

…一度、海都に戻り元老院に行け。
そこで元老院から辞令がでるはずだ。
お前たちが望むなら、な」

青年はそこまで告げると、再び直立不動の姿勢で立ち塞がる。

どうやら、一度街に戻って元老院に行くのがいいようだ。

海未「……仕方ありませんね」

穂乃果「戻るしかないみたいだね」

四人はアリアドネの糸を使って街へ帰ることにする。


海都に戻った四人は事情を聞くため元老院に向かう。

ロード元老院


老女「探索も順調に進んでいるようだね。
迷宮の4階でクジュラに会ったと聞いているよ。

…ん? あぁ、あの刀を背負った紅い派手な格好の小僧のことさ。

クジュラの言った通りだよ。
しばらくの間、あの先の探索は無理だと思っていておくれ。

4階の先…、第一階層の奥でしばらくの間、冒険者の選別を行う予定なんだよ。

その為にミッションを発動し、冒険者たちに魔物討伐を注文しようと思ってるのさ。

それが片付くまでの辛抱さ。
しばらくのんびりしてるんだね」




新規ミッションが発動しました。

老女「…ふむ、あんたらがミッションを引き受けてくれるんだね。
だったら詳しく話しておこうか。

元老院はね、闇雲に冒険者を集めている訳ではないんだよ。
目的があってのことなのさ。

第一階層を抜けた先、海底に広がる迷宮で見つけ出してもらいたいものがあるんだ。

だけどね、その海底迷宮へ挑むには中途半端な腕では駄目だ。
それじゃあ死にに行くのと一緒さ。

だから冒険者にこの試練を課すんだ。
あたしらが4階の主と呼ぶオオナマズ【ナルメル】を退治できるかってね。

あんたらが【魔魚ナルメル】を倒し、その先まで到達できるならそれが望ましいことさ、しっかり頼むよ」


海未「……今まで以上に厳しい戦いになりそうですね」

宿屋の一室で海未が呟く。
その通り、今までを思い返しても、各階層にはオレンジや赤とは比べ物にならないほど強力な魔物がいた。
ましてや、あの河馬以上の魔物など……。

ことり「やっぱり属性攻撃がないのが厳しいかな」

海未「ですが相手は鯰です。雷属性攻撃を持つ者はいません」

穂乃果「でも見た目とは違うこともあるって……」

例え現実に存在するものと見た目が同じだからといって、弱点が同じとは限らない。
前もあったように、弱点すらないものもいるのだ。

三人が自分たちの現状について話し合っていると、

凛「うぅ~……」モゾモゾ

凛が身動ぎする。

穂乃果「凛ちゃん?」

凛「ムズカシイ話はわからないにゃ」ニャ

この空気に耐えられなかったようだ。

ことり「じゃあ、航海でもしよっか」

凛「したい、したーい!」

海未「……」ハァ

スカンダリア大灯台、交易都市バタビア、そして商業都市アユタヤまで航路を拓いたミューズ。

航海中、こんな噂を耳にする。

『島の王による統治が行われているアユタヤ。
多くの商人や船大工が集い発展するその街に一匹の悪魔が現れた…』

新たな航路に立ち塞がる敵はこの悪魔だと考えた四人は、帰港後すぐに依頼文を漁る。

立ち上がる元海賊


交易都市として名高い港は、暴れ狂う魚の群れに脅かされていた。船も人も傷付き、困り果てていたとき、アユタヤで漁師を営む一人の男が古い剣を手に立ち上がった。


依頼文

アユタヤの港に現れた巨大ザメの狼藉を見兼ねた義理に厚い男、漁師ドレークが市長である私の制止も聞かず飛び出して行ってしまったのです!

彼は元海賊ですが、今はアユタヤの大切な仲間です。彼がサメにやられる前になんとか助けてやって下さい!


依頼を受けた四人は、アユタヤで意外な人物と出会う。


「ドレーク! ドレーク!」


依頼人の名前を呼びながら、止めようとする赤髪の占星術師……。
その名は……、


凛「真姫ちゃん!」

「凛! 穂乃果! ことり! 海未!」

「どうしてここに……」

凛と同じ一年生であり、μ'sの作曲担当。
西木野真姫であった。

海未「私たちが依頼を受けたからです」

真姫「みんなが……」

海未「それより依頼人とはどういうご関係で? 随分親しい間柄のようですが……」

真姫「べ、別に親しくなんてないわ! ただ、よくしてもらっただけよ」

真姫は、この世界に来てからずっとアユタヤにいたらしく、その身の上がわからない真姫をよく世話したのが依頼人らしい。

真姫自身は、アユタヤに出る悪魔を討ち倒そうとする依頼人を止める立場にあるらしい。
その理由は、

真姫「何かあったら、私はどうすればいいのよ……」

依頼人のことが心配でやっているようだ。

このまま議論が平行線になろうとしたとき、

凛「じゃあ真姫ちゃんも一緒に行くにゃ」ニャ

その言葉によって、真姫も同行する形となった。


元海賊の依頼人を乗せた君たちの船は、やがて商業港アユタヤに辿り着く。

すると紺碧の海面から巨大な突起が突き出し、君たちの船の周りを探るように回っているのが見える。

あれこそがアユタヤを騒がしている張本人、巨大ザメの背ビレに違いない!

君たちの緊張が最高潮に達したその瞬間、海面を切り裂き視界を覆う程の巨躯が飛び出した!

君たちは依頼人と力を合わせてこの迫り来る脅威を迎え撃たなくてはならない!


真姫「戦闘開始ね……」

穂乃果「くるよ!」


君たちと依頼人は、怒涛の連撃を繰り出し巨大ザメの息の根を止めた!

これで巨大ザメがアユタヤを脅かすことはもう無いだろう。

君たちは、死線を共に潜り抜けた戦友と互いの健闘を讃え合い、晴々とした心持ちで港に向けて進路を取った。

帰港後

港の主「諸君、よく帰ったな。
依頼は上手くいったようだね。依頼人の漁師も言っていたよ。

『今回は助けてもらって感謝している。
これで街の人間が不安に脅えることはなくなったはずだ』

だとね。いやはや元海賊とはいえ実に紳士的な人だね。恐らくかなりの大物だったのだろうな…。


そして、これを彼が置いていったよ。
前途有望な君たちの道を拓くための礎になればとのことだ。

…そうそう、今回の報酬として
アユタヤからこんなものが届いた。
今後の冒険に役立てるといい」

煉獄の禁書を手に入れた

ドレークのレイピアを手に入れた

凛「ところで真姫ちゃんは?」キョロキョロ

凛がそう言ったのと同時に、視界に赤髪の占星術師が映る。
…………真姫だ。

真姫「……その……」

真姫「……ドレークが……」

真姫「仲間に会えたのなら、もう心配いらないって言って……」

穂乃果「じゃあ真姫ちゃん一緒に来てくれるの!?」

真姫「しょうがないから、一緒に行ってあげるわよ」

マキが仲間になった!


現在のステータス

Lv17 ホノカ
ウォリアー

剣マスタリー7
ブレイク3
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い3
無我の境地3
スタンアタック1

Lv20 コトリ
モンク

錬気の法10
ヒーリング2
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト1
血返しの法3

Lv19 ウミ
パイレーツ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
ハンギング1
幸運の女神1
イーグルアイ3

Lv20 リン
ビーストキング

獣の心1
獣王マスタリー6
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
獣たちの友情5
ビーストロア1
ドラミング1

Lv20 マキ
ゾディアック

エーテルマスター1
炎マスタリー1
氷マスタリー1
雷マスタリー1
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5



前列
ホノカ
ウミ

後列
コトリ
マキ
リン



海未「真姫のおかげで、バランスがよくなりましたね」

真姫「なによいきなり」

ことり「みんな属性攻撃がないねって悩んでたんだ~」

真姫「ヴェェエ!?」


君たちが足を進めると、先と同じ場所に同じように一人の青年が立っている。

金髪「…元老院の許可がでたか?
ならば…、お前たちが望むなら先への道に進むがいい」

青年はそう告げて道をあけながら手にした薬品を、餞別だと告げて投げ渡してくる。

メディカⅡを手に入れた

金髪「魔魚ナルメル…、古き言葉で荒れ狂うナマズを意味するという。
精々注意して戦うことだ」
青年はそういうと、樹海の行く手を君たちに開放する。

「縁あれば又会おう。ではな…」
青年はそう告げると、ゆっくりと樹海へと消え去る。

そう言った東洋風の男は身を翻して、その場を立ち去った。

君たちは彼の言うことをしっかりと胸に刻んで先へ進んでもいいし、ここで冒険を終えてもいい。


水辺近くを歩く君たちは、
行く手に生きた魚が降ってきたのに気付き、歩みを止める。

何事かと反射的にそちらに視線をやると大きな熊が腕で水中の魚を捕まえていた。

先ほど落ちてきた魚は、
これから彼の食卓に並ぶものに違いない。

しかし、よく見ればその魚の隣には他の冒険者が落としたのであろう回復薬が落ちているではないか。

君たちは薬に手を伸ばしてもいいし魚に近づいて熊に敵視されることを避けるため、立ち去ってもいい。

薬を持っていきますか?


抜き足で薬瓶に忍び寄った君たちは覚悟を決めてしっかりとそれを掴む!

そして恐る恐る熊の方を確認すると、
なんと、彼の二つの瞳がしっかりと君たちを捉えているではないか!

熊はしばらく君たちのことを見つめていたが、やがて興味はないと言わんばかりに魚獲りを再開する。

君たちは熊の寛大な対応に感謝しつつその場を後にすることにした。

テリアカβを手に入れた



五人「……」ゴクリ


穂乃果「……っはぁ~」

凛「緊張したにゃ……」


凛「……ん?」

ことり「どうかしたの?」

凛「何かあるにゃ!」

君たちは横を流れる小川の底に紅い宝石を見つけ探索の足を止める。

だが、小川は見た目以上に深く流れも急である。手を伸ばしても拾えるという保証はない。

君たちは宝石に手を伸ばしてもいいし、どうせ拾えないと諦めてこの場を立ち去ってもいい。

手を伸ばしますか?


凛「取ってみるにゃ!」

リンは思い切って川底に手を伸ばし宝石を掴んだが、

凛「!」

鋭い痛みを覚え、慌てて腕を引き抜いた!


葉銅鉱を手に入れた

すると肉食魚の群れが
リンの腕を追うようにして川の中から飛び出してきた!

この辺りの川には無数の
危険な肉食魚が住んでいることを忘れてはならない!

さぁ、気を取り直して
牙を鳴らし小川から飛び出した肉食魚と戦いたまえ!



凛「ひどい目にあったにゃ……」イタタ

海未「不注意でしたね」ヤレヤレ

凛「もう無闇に手を出したりしないにゃ」


星空凛の嫌いな物は魚である。とは言っても、においや骨が苦手なだけで触ることは普通にできる。
しかしかみつき魚を退治する依頼があったならば、彼女はその完了とともにμ'sの元にやってきたかもしれない。


扉を抜けた先は、見渡す限り広大な湿地帯になっていた!

そこに足を踏み入れた瞬間から、刺すような恐ろしい殺気が君たちを刺激し続けている…。

その殺気の主こそが君たちの
倒すべき【魔魚ナルメル】に違いない!

さあ、臆することなく武器を抜き
立ちはだかる敵を打ち倒したまえ!


ナルメルが突然逃げ出したと思うと、
部屋の至るところに
新たな魔物が出現した!



とはいえ、このまま魔魚を逃がしてしまえば傷が癒えてしまうかもしれない。

君たちは手負いの魔魚を追ってもいいし、互いに傷を癒す時間を求めここから退却するのも自由だ。


穂乃果「ここで倒すしかないよ!」

真姫「同意見ね」






君たちは苦闘の果てに
ナルメルを見事打ち倒した。


君たちは、この偉業を報告に街へと戻ってもいいし、
さらに奥地へ探索に進むも自由だ。


元老院


老女「…ほほぅ、無事ナルメルを退治し戻ってきたようだね。

褒めてあげるよ、まだまだヒヨッコ冒険者だと思っていたが
なかなか腕利きだったようだね。

ではミューズよ、あんたらに

第二階層、海嶺の水林を

探索する許可をだそう。

あの地はかつて海底だった場所に空気が溜まり、迷宮として立ち入れるようになった所。

せいぜい用心して進むがいい。



そうそう、忘れていたね。
魔魚ナルメルを倒した働き……。

それに報いるために元老院より金一封を出しておくよ」

1500エンを手に入れた


海未「第二階層というと……」

穂乃果「……うん」

ことり「……さっきの……」



深い青で染まった海の底を意識させる新しい階層を君たちはゆっくりと進んでいく…。

周囲を珍しそうに眺めながら進む君たちの視界に、不意に一人の人影が姿を現す。

金髪「ミューズといったな。
見事に魔魚ナルメルを倒したか。
その力、褒めてやろう。

……が、この新たな階層に挑むなら

自分たちが強くなった! 
なんて
浮ついた気持ちは捨てることだ。

ここは第二階層、海嶺の水林。
この階層の何処かに海底に消えた都市、深都の手がかりがあるという……。

……だが、まだ誰も発見していない。
それだけでなく、この階層では上層以上に行方不明者が出ている。

つまり、危険は第一階層とは比較にならないのだ。そのこと理解しておくんだな」


そこまで告げると、クジュラは北の方を向いて、君たちにもそちらを向くように告げる。

金髪「…ついでに一つ助言をやろう。
あの光の柱を見るがいい」

君たちは言われた通りの方角に視線を向けると、そこに天へ向けて立つ光の柱があった。

金髪「あれは樹海磁軸というものだ。

……仕組みは不明だが、あれを使うと

海都と地下を自在に行き来できる。

もしかしたら、深都が残した古代技術の名残かもしれんが…。
真実を知る術はない。

とにかく、用いて便利なものだ。
お前たちも第二階層探索の際役立てるといいだろう」

そこまで告げると、青年はゆっくりと君たちの前から立ち去っていく。

君たちは、クジュラの言った樹海磁軸を使ってみてもいいし探索を進めるのも自由だ。


真姫「なによあれ」

海未「アドバイスのつもりなのでしょうけれど……」

ことり「あれだとね……」























お疲れ様でした。
これをもちまして
【ラブライブ!×世界樹の迷宮Ⅲ】体験版は
終了させていただきます。


迷宮探索や
キャラクター育成、
未達成のクエストは、
これ以降も
引き続きお楽しみいただけます。



ただし、
ここより先の物語については
体験版ではお楽しみいただけませんので
ご了承ください。



また、
体験版のセーブデータは
製品版でも
引き続き
ご利用いただけます。



【ラブライブ!×世界樹の迷宮Ⅲ】体験版を
プレイしていただき、
誠にありがとうございました。


ここから先はストーリー優先で進めます。
尚、既にルートは選択されていますので変更はききません。

現在のステータス

Lv21 ホノカ
ウォリアー

常在戦場4
剣マスタリー7
ブレイク3
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い3
無我の境地3
スタンアタック1

Lv23 コトリ
モンク

錬気の法10
ヒーリング4
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト1
ラインヒール1
血返しの法3

Lv23 ウミ
パイレーツ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
ハンギング1
幸運の女神3
イーグルアイ5

Lv23 リン
ビーストキング

獣の心1
獣王マスタリー6
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ3
ビーストロア1
ドラミング1

Lv24 マキ
ゾディアック

エーテルマスター1
炎マスタリー1
氷マスタリー1
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5


前列
ホノカ
ウミ

後列
コトリ
マキ
リン




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インバーの港


真姫「……それで、幽霊船はどうするのよ?」

穂乃果「どうするって?」

真姫「あなた昨日言ってたじゃない!? リミットスキルが少なくてどこかに見逃してないか心配だって」

海未「それで、まだ討伐していない幽霊船をなんとかしてみようって、穂乃果が言い出したのではないですか?」

穂乃果「えっ、そ、そうだったっけ……?」アハハ

ナニイッテルノヨ!?
マタワスレタノデスカ
アッ、イ、イマオモイダシタヨウナ!?
ジャアワスレテタンジャナイ!
ハァ、マッタクホノカハ
エッイヤチガクテー!

凛「実際増えるかどうかわからないにゃ」ヤレヤレ

ことり「そうだよね……」アハハ

凛「そもそも何持ってたんだっけ?」ニャ?

ことり「えっと……確か……」

・十字斬の口伝書
・覚悟の勧め
・戦術書・攻之巻
・三段突の口伝書
・武息の修行書
・煉獄の禁書

凛「攻撃と補助ぐらいしかないにゃ」

ことり「武息は一人用だもんね」


真姫「『攻撃があるなら防御もあるよ! 幽霊船でも倒してみよう!』なんて言ってたのにね」ハァ…

凛「終わった?」

真姫「私の分はね」

ことり「穂乃果ちゃん……」



小一時間後……

港の主「君たちの活躍には目を見張るものがある。よりよい開拓のために船を拡張しておいた。これで装備が多くなった筈だ」

海未「ありがとうございます」

港の主「それと、以前君たちが見つけたトルトゥーガ島で海賊船に対抗できるであろう大砲が発見された。持っていくといい」

ことり「ありがとうございます♪」


海未「南海で行けるところも限られていますし、北海を目指すのはどうでしょう」

真姫「前、バタビアから見えたっていうのを見てからでもいいんじゃない?」

海未「ことり、あれは確か……」

ことり「モアイ……だったよね」

海未「途中の海賊船なら大砲でどうにかできるでしょうが……」

ことり「食糧がちょっと足りないかな?」

真姫「その問題があったわね……」

凛「なに言ってるのかわかんないにゃ」

穂乃果「……」ムー

海未「今穂乃果に発言権はありません。大人しくしていてください」

穂乃果「……」ムゥー

凛「凛は真姫ちゃんのアユタヤから北に行ったほうがいいと思うにゃ」

真姫「私のアユタヤって言わないで!」

ことり「あはは……」


穂乃果「……」ムームー

ことり「……」

凛「……」

真姫「……」

海未「……」

穂乃果「……!」

穂乃果「…………」

穂乃果「………………」

ことり(これって、)

凛(やっぱり)

真姫(おかしいわ)

海未(誰も何も言わないから、ついやってしまいました)

穂乃果(私が危機一髪ゲームになってるよね、これ!?)


二日後


ことり「……やっと着いたね」

海未「案外行けるものですね」19ターン、ギリギリデスネ

凛「ここが……」

穂乃果「巨人の……」

真姫「……遺跡」


見上げる君たちの前には奇妙な構造物があった。
君たちの言葉を借りるならばモアイというのだろう。
それが大きく島に生えるかのように建っている。


……ゴ……

海未「……?」

穂乃果「海未ちゃんどうしたの?」

海未「……いえ……」

……ゴ…………ゴ……

真姫「? 今何か聞こえなかった?」

ことり「え?」

……ゴ……ゴ……ゴ……

凛「!」

穂乃果「凛ちゃん?」

凛「みんな! 早くここから逃げるにゃ!」

海未「えっ?」

凛「早く! 早く!」

真姫「どうしたのよ?」

凛「何か嫌な予感がするにゃ」

切羽詰まった凛に圧されて、四人は船に乗り込む。

……ゴ……ゴ…ゴ…ゴ……

ことり「これって……」

真姫「島が……」

穂乃果「……動いてる?」

…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…

君たちにもわかる地響きが聞こえたその時!

ドン!!

遺跡からヒトを象ったような魔物が現れる!

海未「あれは……!」

君たちにはとても見覚えがある筈だ。
なぜならそれは過去でも死闘と呼べるほどの戦いであったからだ。

真姫「……!」

ことり「まさか……」

穂乃果「…………【ゴーレム】」

侵入者撃退装置ともいっていいそれは、君たちに向かってくる!

凛「早くここを離れるにゃ!」

凛のその声に意識を引き戻された四人は、すぐに船を出そうとする。


穂乃果「ど、どこに行けばいいの!?」アワワ

凛「ちょっと離れるだけでいいから!」

真姫「なら東ね!」カララララ

ことり「いつでも動けるよ!」

海未「離脱します!」

君たちが船を出すと同時に、土くれのヒトガタは逃がすまいと跳躍する。

穂乃果「跳んだ!?」

しかし、既に君たちは追跡範囲から出ていたのか、それは島の縁に着地して辺りを見回している。

真姫「厄介ね……」

ことり「そうだね~」

凛「……うん」

海未「私は気のせいかと思っていたのですが……凛はどうしてわかったのです?」

凛「ただの勘にゃ」

真姫「そういえば凛、あなたビーストキングだったわよね」

凛「にゃ」

海未「なるほど。それならば納得がいきます」

穂乃果「凛ちゃん凄かったよ」

ことり「ありがとう♪」

凛「照れるにゃ~」

君たちがあれを打ち倒そうとするなら、相当の覚悟を持って挑むべきだ。
その覚悟と実力によれば、物理攻撃のみで倒すこともできるかもしれない。

帰港後

港の主「おお、君たちか。巨人の遺跡に到達したと聞いているぞ。
……なに、君たちのおかげで多くの航路が開拓されたので、そのちょっとした礼をと思ってな。
今の装備では行けないところもあるだろう?
そこでだ、君たちにこの装備を贈ろう」

鋼刃衝角を手に入れた

港の主「それを船体に取り付ければ藻海を進むことができる。
ただ、装備は少なくなるから、注意したまえ」



真姫「アユタヤまで迂回せず北海に行けそうね」

海未「丁度よいところに来ましたね」

穂乃果「じゃあ次は北海だね!」

ことり(穂乃果ちゃん、もう幽霊船のこと忘れてる……)

凛(そこがいいところにゃ)


ちょくちょく他のルートに入った時の仲間加入条件ももっと露骨に出していきます
(ただしミスリードを含む)


第二層

海嶺ノ水林

B5F

数多の神秘眠りし静寂の海淵


凛「真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫「……何よ?」

凛「『エーテル圧縮』ってどういうスキルにゃ?」

真姫「次に使う攻撃の威力を上げるものよ」

凛「じゃあ凛も威力上げたり……」ソワソワ

真姫「あなたゾディアックじゃないから無理よ。そもそも上がるのは属性攻撃だけ」

凛「……にゃ」ショボン


穂乃果「私にも『チャージ』っていうのがあるよ!」

凛「覚えてるの!?」パアァ

穂乃果「……ないけど」

凛「……穂乃果ちゃん」ジトッ

穂乃果「ごめーん。なんか、混ざりたくってー」

真姫「はぁ……」

穂乃果「ため息つかないでよー!」

ことり「あはは……」

海未「まったく穂乃果は……」

ウミチャーン!?


どこまでも蒼く広がる海底の世界を、君たちは奥へ進む。
潜む生き物は魔物と化しており、既に赤や青のヒトデ、ヤドカリなどが襲ってきていた。


B6F

海底の小道流るるは猜疑の奔流

ゴオォ

凛「うわ……」

穂乃果「流される……」

前へ進もうとした先の潮に阻まれた。
強い流れに進むことができず、ただ後ろへ流されてしまう。
もしF.O.Eが迫っていたら、背を向けたまま流されるのは危険だ。
君たちは傍を通る三体の連なるF.O.Eと潮流に注意して進むことにする。


穂乃果「簡単に不意打ちできるけど、流石に危ないかな?」ウーン

真姫「やめておいたほうがいいんじゃないかしら」

ことり「さっきのも強かったし……」

上階にいたオレンジF.O.E、【深海の殺戮者】のことだ。見た目は鰐。
狭い範囲を巡回していて、通り抜けるのは困難に思えたが、近づけば追跡してくるタイプで、周囲のぐるっと回る地形を利用すれば簡単に抜けられる。
その後ショートカットを開通すれば、毎回やらなくて済む。

穂乃果「腕試しみたいにやったけど強かったね」

凛「真姫ちゃん大活躍にゃ」

真姫「ことりとのリミットもあったおかげよ」

ことり「『圧縮』+『業火』、強かったね~」

『業火』とは、煉獄の禁書で習得できるリミットスキルである。必要人数は二人。ターン終了時に敵全体ランダムに複数回、炎属性の単体攻撃を放つ。
これには『エーテル圧縮』の効果が乗るため、使うターンのゾディアックは、『圧縮』+『業火』のコンボ待ちをすることもできる。
発動できない状態だと意味はなくなるが。


海未「しかしまさか、条件ドロップ素材が物理攻撃だとは思いませんでしたね」

真姫「それなのよね……」

魔物の素材には通常、レア、条件レアが設定されている。
その内大多数が通常ドロップのみで、レアドロップや条件ドロップは強力な魔物に設定されていることが多い。
条件レアは、文字通り倒す際にどういう行動で倒したか、によって満たされたか判定される。
【深海の殺戮者】に設定されているのは、通常と条件レアのみ。
条件レアは、属性攻撃以外の攻撃での撃破だった。
更に、ドロップ率が設定されており、高くなければ条件レアもドロップしないこともある。

凛「真姫ちゃんの攻撃で倒せなくて、偶然だったにゃ」

ことり「本当に偶然だったね」


話ながらも君たちは三体連なるF.O.Eを避け、奥に進んでいく。


凛「あ!」ピン

穂乃果「野営地点だ!」

歩いた先の扉を開けると、この階の野営地点であった。

穂乃果「海未ちゃんここで休んでいこうよー」

海未「……そうですね。時間も遅いですし、何よりTPの消耗も気になります」

凛「やったにゃー!」

真姫「悪いわね」

海未「いえ、『リターンエーテル』で得られるTPも少ないでしょう?」

真姫「……まあ、そうね……」

海未「私も『トリックスター』での自給自足は厳しいですし……」

『リターンエーテル』とは、敵を自分の攻撃で倒した場合にのみ、TPを回復するというパッシブスキルである。頻繁にTPを使うクラスには気休め程度にしかならないが、ゾディアックのあるスキルを覚えるための前提で3は必要である。
『トリックスター』は、パイレーツ専用の、戦闘中にスキルを使うとTPが回復するというパッシブスキルである。こちらも気休め程度だと思ったほうがいい。

>>121
『トリックスター』は、戦闘中に攻撃スキルを使うとTPが回復する、でした
攻撃が抜けてました



全員のHP、TPが回復した!


テントでの回復は終盤になるほど非常に少量に思えてくる。時間をつかう割には雀の涙程度しか回復しないとも言われる。
それでも、気休めなスキルよりはマシである。
テントの効果を上げたければ、それに長けたクラスを入れる必要がある。
それはファーマー。
彼ら彼女らの『キャンプマスター』が高レベルであれば、その恩恵は目を見張るものになる。更に、『リフレッシュ』やテリアカβで回復していた<<石化>>、『リザレクト』やネクタル(飲料でない)で回復していた<<戦闘不能>>が回復するようになる。

ついでに言えば、ドロップ率が上がる『解体マスター』やアリアドネの糸を使わず街に帰還できる『帰宅マスター』、一定歩数の間エンカウントしない『安全歩行』など、探索のサポートに特化したスキルを数多く覚えられる。

しかしこのPTには農民がいないため、そのようなスキルは存在しない。糸も消費する。

もしPTに農民が居れば……。


海未「では、行きましょうか」

am1:00

深夜である。

穂乃果「ちょっと休んだらすっきりしたよ」

凛「凛も凛もー!」ニャニャニャ

真姫

>>124
ミス



海未「では、行きましょうか」

am1:00

深夜である。

穂乃果「ちょっと休んだらすっきりしたよ」

凛「凛も凛もー!」ニャニャニャ

真姫「少しは回復できたわね」

ことり「そうだね」

君たちは野営地点から出て北へと向かう。
その道中、

穂乃果「海ブドウが採れたよー!」ワーイ

凛「なんか藻しかなかったにゃ」

採取ポイントを見つけての出来事である。
当然だが、採集にはそれぞれに応じたスキルが必要だ。
それらは前回とは違い、すべてコモンスキルに収まっている。
HPブースト・TPブーストに、採集三種、聞きかじりの経験で形成されている。
採集のコモンスキルでSP(スキルポイント)を使いたくなければ、ファーマーをつかうといい。
『収穫マスター』は、振ったポイント数だけ採集三種の回数が増えるというものであり、コモンの採集三種と合わせてMASTERすれば、それぞれ25回になる。


海底の迷宮探索にも少しずつ慣れてきた君たちは、そんな樹海の先に一人の少女の姿を発見する。

オランピア「あ、みなさん、お久しぶりです。
第二階層に来られていたのですね。
おめでとうございます!」

相手も君たちに気がつくと
明るい声で話しかけてくる。

「この第二階層まで来られたなら、元老院の人から指示されて深都を探しているんですね?」

オランピアはそう尋ねながら
樹海の中、蒼い周囲に
ゆっくりと視線を向ける。

オランダ「実はあたし、第二階層を何度か探索しているのです。

そして、深都の手がかりを発見したのですが……、訳あって自身で確認はできずにいます。

誰か信用の置け実力のある……
そう、みなさんのような方々に聞いてもらいたかったのです」

そう告げた後、オランピアは君たちの前を離れ、ゆっくりと先に進み始める。


君たちは、興味を引かれて少女の後ろに続いて足を運ぶ。

数歩進んで歩みを止めた少女は
東の方角を指差す。

オラガハル「すみませんが東の方角を見てもらえますか?」

彼女が示した道は、
視認できないほど長く青い道が続いている。

「この長い海底通路の先は、かつて海の底だった名残か、海流が流れ出て行く手を阻むのです。

その海流の流れを抜けた先に深都へ繋がる隠し階段があるらしいという情報を聞いたのですが……」

そこまで話した後、オランピアはやれやれという風に首を振る。

「……その通路には多くの危険な魚が徘徊しており、行く手を阻むのです。

これまで、何組かのギルドに同じように頼んだのですが……、
……みな、帰ってきませんでした」

そこまで語ると少女は言葉を切り、君たちがその意味を理解するのを待つかのように口を閉ざす。


君たちが先を促すように
振り返ると、少女は視線をあわせて改めて口を開く。

「…けれど、きっとその奥に深都の手がかりがあるんです。
だからみなさん、お願いします」

オランピアは真剣な表情でそう告げると口を閉ざす。
どうやら話は終わりのようだ。

君たちはその言葉を信じても信じなくてもいいが、見渡した所、道は東にしかないようだ。

オランピアは、少し疲れた様子で君たちから視線を離して、ゆっくりと壁際に移動する。

木々にもたれるように休む少女はもう話すことはないようだ。
君たちも探索に戻ることにする。


真姫「……どう思う?」ヒソ

海未「……元老院に認められた名だたるギルドが帰って来ないというのは……」ヒソ

穂乃果「罠かもしれないってこと?」ヒソ

ことり「でも他に道はないみたいだし……」ヒソ

凛「進むしかないにゃ」ヒソ

真姫「……そうね」

君たちはオランピアの示した道を行くことにする。


穂乃果「うーん……」ウーン

ことり「穂乃果ちゃん?」

真姫「何があったのよ?」

穂乃果「さっきから宝箱取れないなー……」シュン

海未「仕方ないでしょう。流れが激しいのですから」ハァ

穂乃果「わかってるけどー……」ムー

凛「宝箱の前に来たら横に流されちゃったにゃ」

穂乃果「むむむぅ~」

地に足が着いていなければ、宝箱をじっくり物色することもできない。
着いていても、それが本物でなければ中身を見て死ぬ。

ことり「ここにも月の飾り……?」

海未「B4F以来ですね。二階ごとにあるのでしょうか?」フム

ことり「それだとB2Fのが星じゃなくて月にならないと」

海未「……そうでしたね」ウーム…


オランピアの言葉通り、海流を抜け古代魚の群れをかわしてきた君たちは小さな小部屋にたどりつく。

入ってきた時は気付かずにいたがよく周囲を見渡してみると、とても不気味な印象を受ける。

周囲の床や珊瑚は赤黒く濁り、冒険者のものらしい背負い袋や装備の破片が散乱している。

それもつい最近のものからかなり古そうなものまで、圧倒的な数が散らばっている。

海未「……まさか、この赤いのは……」

周囲の状況に驚きつつ、先への道を探していた君たちは不意に背後から殺気を感じて振返る。

真姫「……何よこれ」

振り向いた先に、巨大な魚が群れをなして近付く姿を見つける。

慌てつつ周囲を調べる君たちだが、何度見てもこの小部屋で手がかりを見つけ出すことはできない。

……オランピアの言葉が
誤りだったのだろうか?

君たちは、何とかこの場を切り抜け、オランピアに改めて質問にいってもいい。

穂乃果「慎重に通り抜けるしかないね!」


真姫「やっぱり罠だったわね」

海未「長年ああやってF.O.Eの餌食にしてきたということですか。しかし彼女の見た目は……」

真姫「年齢と容姿が釣り合わないなんていい例がμ'sにはいるじゃない」

海未「まあ、それは確かに……」

君たちは、何とかオランピアと話していた場所まで戻ってきた。

するとそこには、以前と同じように木々に体を預けながら蒼い壁を見つめる少女の姿がある。

君たちの姿を見ると、少女は驚いた様子で口を開く。

「…みなさん、無事だったんですね」

オランピアはそう呟くものの、視線は樹海の木々を眺めたまま君たちの方を向かずにいる。


オルフェウス「あの数の古代魚相手に、無事戻るとは計算外……」

そう呟く少女は、どこかこれまでと雰囲気が違い、近寄り難いオーラをかもし出している。

オイヨイヨ「ミューズ……、あなたたち本当に邪魔な存在」

オランピアの瞳は、何処か氷の様で冷たく光りながら君たちを見つめている。

「面倒な手段は終わり。
大人しく深都探索を止めるか……、
さもなくば…………」

オランピアは言葉に合わせて背後の木々を撫でる。

さして力を込めたとも見えなかったが、
一本の大木の幹が、軽く裂けて君たちの前で倒れていく……。

「……あなたたちもこうなる。
命惜しくば深都を目指すな。
……元老院にもそう伝えろ」

オランピアはそこまで言うと倒した木々の陰、背後へと走り去る。

穂乃果「どうやったんだろ……」

凛「凄かったにゃー」

海未「そんなこと言っている場合ですか!」

ことり「糸使うねー」


元老院

老女「……そうかい。それじゃあ、あたしらはずっとその女に邪魔されてきたってわけだ。
その女を追うミッションを発動しよう」

老女「あんたら、受けてくれるかい?」

穂乃果「はい!」

海嶺ノ水林に潜む死の罠を追え! を受領しました

老女「……ならここから先はクジュラに説明してもらおう」

金髪「……女が消えたという方の壁を探ると、先に道があった。
俺は兵を率いてB8Fまでを探す」

老女「……ミューズ、あんたらがどう思ってるかは重要じゃない。
今まで罠に嵌めたギルドの分、落とし前をつけさせるんだ。
ちゃんと捕まえるんだよ」


現在のステータス

Lv24 ホノカ
ウォリアー

常在戦場4
剣マスタリー7
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い3
無我の境地3
スタンアタック1

Lv25 コトリ
モンク

錬気の法10
チャクラの覚醒1
ヒーリング4
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト2
ラインヒール1
血返しの法3

Lv25 ウミ
パイレーツ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング1
幸運の女神3
イーグルアイ5

Lv26 リン
ビーストキング

獣の心1
獣王マスタリー6
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ4
ビーストロア1
ドラミング1
獣の警戒2

Lv27 マキ
ゾディアック

エーテルマスター2
炎マスタリー1
氷マスタリー1
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
雷の連星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル1


『獣の警戒』…確率で不意打ちを無効化するパッシブスキル。最大レベル5
『リターンエーテル』…自分の攻撃で敵を倒したとき、TPを回復するパッシブスキル。最大レベル5で10回復
『特異点定理』…弱点を突いたとき、ダメージが上がるパッシブスキル。
『ダークエーテル』…そのターンの味方一列のTP消費を0にする。ダークエーテルを使う分のTPは0にならない。
『チャクラの覚醒』…付着した次ターンから封じ、バッドステータスが治りやすくなるパッシブスキル。
『幸運の女神』…通常攻撃(ATTACK)のクリティカル率を上昇させるパッシブスキル。
『無我の境地』…3ターンの間、バッドステータスの付着を無効化するアクティブスキル。テニヌとは関係がない。


B7F

暗雲打ち払う真実はいずこや

金髪「……来たか。元老院の婆さんには一個中隊をと言われたが、俺の判断で一個小隊にした。兵士たちはあまり強いとは言えないからな。この扉の先が野営ポイントだ。俺はそこにいる。何か聞きたければくるといい」


君たちは質問をしに行ってもいいし、階段を上がって魚の群れに挑んでもいい。


海未「……赤F.O.Eですね」

複雑な細い道を進む君たちを赤いF.O.Eが追う。
あちらが追跡を諦めるまで逃げなければ他に方法はない。

ことり「ここにも…」

進む。

凛「こっちにもにゃ!」

進む。

真姫「本当にしつこいわね……」

進む。

海未「穂乃果?」

穂乃果「何?」

海未「……いえ、何でもありません」

穂乃果「?」

第一階層のことを思い出したのかもしれない。

ことり「あっ、階段!」

この階にオランピアはいなかったようだ。


B8F

立ちはだかるは気高き純白の高波

凛「あれは……?」

ことり「綺麗……」

深海の小道を軽い足取りで進む君たちは目の前に綺麗な結晶の柱を見つけ、足を止める。

手で触れてみると
さらさらと崩れていってしまう。
どうやら塩でできた柱のようだ。

君たちは迷宮探索で思った以上に汗をかいているかもしれない。

もし、ここで塩分を補給する必要を感じたのなら、
目の前の結晶から塩を採って、舐めてもいいだろう。

塩を舐めますか?


真姫「怪しいわね」

穂乃果「じゃあやめとく?」

海未「待ってください」

警戒した君たちが塩の柱から立ち去ろうとするのを
ウミが引き止める。

聞くところによるとこの塩の柱は
長い期間、滋養分を溜め込んでおり
疲労回復にはもってこいらしい。

真姫「海未がそう言うなら……」

それならばと君たちは
ウミの助言に従い
塩の柱を崩しそっと舐めてみる。

……滋養を溜め込んだ濃い塩は、
発汗によって塩分が失われた
君たちの体をじわじわと癒す!

全員のHPが30回復した!

凛「なんだか……」

穂乃果「……うん」

そしてその味に病みつきになった
君たちはもっと舐めたいと考える。

君たちはもう一度柱から塩を採って
舐めてもいいし、塩分の取りすぎは
逆に危険と考え立ち去ってもいい。

もう一度塩をなめますか?


穂乃果「もっと舐めよう!!」サッ

その塩の味の虜になった君たちは
さらに塩を舐めようとしたその時。

海未「待ちなさい穂乃果!」

そんな君たちをウミが制止した。塩分を摂りすぎると後の探索に差し支えるという。

海未「過ぎたるは及ばざるがごとしです。何事も程々がいいのです」

その言葉を聞いた君たちは、過ぎたるは及ばざるがごとしという言葉を噛み締め、冒険に戻る。


穂乃果「階段だけど……」

凛「上りみたいにゃ」

真姫「遠回りをしなきゃいけなかったのね」

B7F

暗雲打ち払う真実はいずこや

海未「ここは十字路の……」

ことり「ちょっと離れたみたいだね」

穂乃果「うまいこと避けていこう!」

凛「にゃ!」


B8F

樹海の道なき道の奥、人が未だ踏み入れていないであろう場所へ君たちは進んでいく。

蒼い岩と珊瑚の壁を抜けた先で、君たちは探していた女性
オランピアの姿を発見した。

オレンジピール「ミューズ…、まだ樹海を
進み深都を目指すつもり」

オランピアはこれまでとは違い、
冷たく感情のこもらない口調で
君たちに言葉を投げる。

オリバー「…命、惜しくば帰って。
深都を目指すことは死を意味する」

その言葉にあわせて、オランピアは
空に向かって手を上げる。

その動きにあわせて、珊瑚礁の奥から一匹の魔物が現れ、君たちと少女の間に割り込んでくる!

オーラリー「無益な死は望まない。けれど、
あなたたちは忠告を無視し
ここまで来てしまった…」

少女の手が振り下ろされるのと同時に魔物は勢いよく襲ってくる。
さあ剣を抜き、この戦いを勝ち抜くのだ!

深海の殺戮者が現れた!


恐ろしい魔物を屠った君たちを
オランピアは信じがたい表情で
見つめ続けている…。

オリジナルブレンド「…仕方ない。ならば私が………」

少女が小さく呟いた際、不意に
天空から声が響き始める。

「さがれ、深王の忠実なる僕よ。
汝が役目はそこまでだ。
後は私に任せて深王の下へ戻るのだ」

君たちの脳裏に響く不思議な声は、
オランピアにも聞こえているらしく
少女は不満げに頷く。

「そして小さき者よ、聞け。
我らが汝らを止めるも、訳がある」

「されど汝らは汝らの都合があろう。
それもまた仕方のないこと」

天より聞こえるその声が
ゆっくりと息を吐いたその時、
君たちの目の前に青い珠が現れる。

「それはこの水林を操る海珠。
それを用いて、迷宮を抜け
そして我が下までくるが良い」

「海王ケトスが汝らを歓迎しよう。
それを乗り越えしとき、
汝らの前に
深都が見えるであろう」

深く大きく、そして澄んだ声は
ゆっくりと消えていく。

オランピアは、声が収まり海珠が
君たちの手に収まったのを見ると、
背後の珊瑚礁へと足を進める。

オロバス「…では、さよならだ。
ミューズ、もう二度と
会うこともないだろう」

言うや否や、彼女は珊瑚の木々の間を人とは思えぬ動きで駆け抜け、
君たちの前から姿を消す。

君たちは、海王ケトスの情報と謎の海珠を手に、クジュラの元へ報告に戻ってもいい。

海珠を手に入れた


海未「……戻りましょう」

穂乃果「……オランピアさん、凄い速かったね」

真姫「人間業じゃないわ」カミノケクルクル

凛「あれには追いつけないにゃ」フゥー

ことり「帰りはショートカットで楽だね」

穂乃果「ところで~」

真姫「何よ?」

穂乃果「これからのことで相談なんだけど……」

海未「何ですか」

穂乃果の提案は、ミッションを報告したら暫くは船で航路を拓かないかというものだった。

穂乃果「ちょっと気分転換ってことで……。駄目かな?」

凛「賛成にゃ!」

賛成多数で可決された。


ミッション報告後

開拓した航路

スカンダリア大灯台
交易都市バタビア
商業港アユタヤ
トルトゥーガ島
巨人の遺跡


真姫「こうやって見ると、全部南海ね」

ことり「今行けるのはこれで全部かな」

凛「左上のほうに街っぽいのはあったけど、無理だったし」

海未「……それで、何処に行くのです?」

穂乃果「決まってるよ! 北海だよ!」

真姫「アユタヤの近くから行くの?」

穂乃果「うん!」

海未「なら、大砲が必要ですね」

ことり「食糧は多いほうがいいよね」

真姫「後はマストね」

凛「鋼刃衝角は?」キラキラ

真姫「運次第になるわよ。穂乃果、どうする?」

穂乃果「使ってみようかな」ウーン

真姫「そう。じゃあマストと替えるわね」ヒョイ


船装備

ザワークラフト
鋼刃衝角
カルバリン砲


穂乃果「それじゃ、」

ほのりん「「しゅっぱーつ!!」」


北海

ことり「あれって……」

穂乃果「きれー……」

君たちの目の前の海上に
天を突き抜けるほどの光の柱があるのが見える。

あれが一体何なのかを調べに行きたいのであれば、君たちはそこへ舵を取っても構わない。


大海磁軸1を起動しました。

これは大海磁軸というもので、
この場所を次回以降の航海の開始地点として選択することができます。

これを使用することにより
さらに広い範囲での調査が可能になるので上手く活用してください。



帰港後

港の主「……ほう、君たちは遂に大海磁軸を発見したのかね!

あれは大異変前の海都にあったという古代の技術の名残……、
樹海に点在する樹海磁軸と同様のものであろう。

一度触れた船と乗組員を、再びそのポイントまで転送する力がある。
…理屈は謎だが、効果は確かだ。

君たちが未知の海を探索したいなら、
古代の海都の人間に感謝しつつ
それを有効に利用するんだね」


穂乃果「大海磁軸、ねえ……」

ことり「海にも磁軸があるなんて……」

真姫「古代技術、万能過ぎでしょ」

凛「凛はてっきり一方通行の樹海磁軸かと思ってた」

海未「ああ、あの……」

穂乃果「今回無いのかと思ってたよねー」

前回の"北"の迷宮の話だ。

特にこれ以上ないので置いておく。

ことり「第二拠点ってことでいいかな?」

真姫「いいんじゃない? 他に言いようもないでしょ」

穂乃果「じゃあ次は近くにあった街だね!」

凛「えー、森のほうがいいにゃー」

海未「両方行くのならどちらからでもいいではないですか」


オトノキザカ内

海未「暗黒の森と海上都市シバ……」

穂乃果「暗黒の森に、狂暴な魔物がいるらしいけど……」

凛「今のままだと危ないよ」

穂乃果「うん……」

真姫「【幽霊船】とは比べ物にならないでしょうね」

ことり「【ゴーレム】もいるし、焦らずゆっくりしたほうがいいんじゃないかな」

海未「そうですね……」

と、そこで真姫が話題を切り出す。

真姫「ずっと船上生活だったし、宿で休まない?」

凛「さんせー!」

ことり「ことりも賛成♪」

海未「いいですね」

真姫「穂乃果は?」

穂乃果「あ、うん……いいよ」

真姫「決まりね」


アーマンの宿

凛「やっぱりここのご飯はおいしいにゃ~」モグモグ

真姫「魚嫌いな凛が魚を食べているのは、やっぱり新鮮ね」

凛「においと骨が苦手なだけで、別に食べられないわけじゃないんだよ?」モグモグ

真姫「よく調理されてると思うわ」

海未「確かにそうですね。やはり海都だからでしょうか」

穂乃果「……」パクパク

凛「おいしいにゃあ……」モグモグ

ことり(穂乃果ちゃん……)




穂乃果「今日は、もう寝ようかな……」

部屋で考え事をしていた穂乃果は、そう言って、ベッドに潜り込む。

だが、眠ることはできない。
μ'sも5人になった。しかしそれは、あと4人がこの世界の何処かにいるということ。
最も出逢える可能性が高いのは、凛や真姫のように大航海クエストの受領や完了。
凛も言っていたように、南海にはまだ到達していない場所がある。北西の街だ。
周囲には今持っている大砲では勝ち目のない、黒い海賊船が二隻巡回しており、海流や渦潮が存在する。
実際到達できるのは、最後になるであろう。

到達・受領・完了。
それらをやっても、再会できるとは限らない。
それどころか命の危険だって容易に想像できる。

あの時のような、判断を下すことになるかもしれない。
巨人の遺跡の時は、ビーストキングの凛が居たから、無事に帰ってこれた。
では、居なかったら?
無謀にも戦って、芽を吹かせたかもしれない。

穂乃果(眠れないな……)

穂乃果「花陽ちゃん、にこちゃん、希ちゃん、絵里ちゃん……」

穂乃果「どこ、にいるんだろ……」

穂乃果は、考え事で頭がいっぱいになっていた。
その時。

コンコン

ドアがノックされた。

穂乃果(誰だろ……)

そう思いながら誰かを確認しようとドアを開ける。
そこにいたのは、






ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「ことり、ちゃん?」

ことり「ごめんね? 起こしちゃった?」

穂乃果「ううん、まだ起きてたよ」

ことり「それならよかった」

穂乃果「ことりちゃん、何かあったの?」

ことり「……少しだけ」

穂乃果「あ、そうだ、立ち話もなんだから、座ってよ」ガタ

穂乃果はそう言って、ことりを椅子に座らせようとするが、

ことり「大丈夫だよ。すぐ終わるから」

穂乃果「そ、そう?」

ことり「うん」

ことり「……ねえ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「なぁにー?」




















































ことり「いいんだよ、急がなくても」



穂乃果「………………え」


ことり「今日の穂乃果ちゃん、様子が変だった」

穂乃果「そう?」

ことり「うん。何か急いでるみたい」

そこで一旦息を切り、

ことり「……ね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「?」

ことり「穂乃果ちゃんは、とても優しいから、今のμ'に焦りがあるんだよね」

穂乃果「! それは……」

ことり「なかなか9人揃わないから……いまどうしてるか悩みはないか誰も悲しまないか……そんなことを考えてしまうんじゃないかな」

穂乃果「凄いよ……全部当たってる」

ことり「ふふふっ。幼馴染だからわかるんだよ」クス

穂乃果「……でも、ことりちゃん。急がなくてもって……」


ことり「言葉通りの意味だよ」

穂乃果「え?」

ことり「まだ深都にも到達してないし、急がず焦らずゆっくり行こうってことだよ」

穂乃果「……でも……」

ことり「……ことりだって怒ってるんだよ?

あの時のこと。

全部海未ちゃんが言ってくれたけど」

穂乃果「……ぅっ」

ことり「穂乃果ちゃんは、自分を犠牲にする癖があるから、これからもそんなことさせたくないの。
だから、多少時間がかかっても、万全の状態でいたい」

穂乃果「……ことりちゃん」

穂乃果(そうだ。私、何考えてたんだろう。
いくら焦ってるからといって、私を犠牲にしたって、みんなが悲しむだけなんだよね。
こんな簡単なのに気付かないなんて……)

穂乃果「ありがとうことりちゃん」

ことり「?」

穂乃果「おかげで悩みが吹き飛んだよ」

ことり「……よかった」

話が終わった二人は、もう夜も遅いので、眠ることにする。


am7:00


穂乃果「深都を探しに行こう!」

海未「船はもういいのですか?」

穂乃果「今はそれよりもミッションだよ!」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんに賛成かな」

真姫「私も賛成。まだ海珠っていうのも使い道わからないし」

凛「凛も凛もー」

海未「何か吹っ切れたようなら、よかったです」

流石は幼馴染。
様子が変なのは見抜いていた。

穂乃果「よーし、それじゃあ~出発!」


B6F

B8F


「来たか、小さき者よ。
ここまで来るには覚悟もあろう」

蒼く美しい海の底…、
その広間には
君たちが今までに見たこともない
巨大な鯨の姿があった!

その白い鯨の澄んだ目が君たちを見つめ、知性の光が瞬くと共にあの声が響いてくる。

白鯨「その覚悟は見事なり!
されど、
汝らの旅はここで終わる。最後の相手が我であることを喜べ!」

眼前の巨体から裂帛の咆哮が上がる。
それは戦いの叫びであり、
君たちは剣を構え、その声に答えていく!


海王ケトルが現れた!

>>157
頭働いてなかった
海王ケトスでした




君たちは持てる力を振り絞り、
強大な相手を打ち倒した。

君たちの目の前にその巨躯は横たわり
今まさに息絶えようとしている……。
(ただし14日で復活する)

白鯨「……すまぬ、王よ。
我は約定をまもれなかった……」

弱弱しい声が君たちの頭に響く。
そしてその声は
君たちにも語りかけてくる。

白鯨「小さき……、いや、大きな者よ。
もはや止めぬ。先へ進むがいい。
そして……、真実を見ろ。

深都へ訪れ、深王に会え。
そして、知るが良い。
秘するは、秘するだけの訳があることを……。

願わくばそれを知った汝らが
正しき未来を選び、彼にとっての
救いにならんことを……」

海王はそこまで告げると、目を閉じ
完全に意識を閉ざしてしまった。

君たちはその言葉に従い
先に進んでもいいし
街へ戻ってもいい。






深都 -The Deep City- 到達





海底から下へ続く階段を下りた君たちは、開けた明るい場所に到達し思わず息を呑む!

視界に入りきらないほどの大きさの巨木が中心にそびえ、その周囲を数多くの建物が囲んでいる。

この場所が海の底であることを忘れるくらい、
ここは都市として存在しているのだ。

呆然とその町並みを眺めている君たちの耳に、聞きなれた少女の声が響いてくる…。

オパール「遂にここに来てしまったか。

そう、ここは深都。

あなたたちが目指した海底に沈む幻の都市」

オランピアは君たちの前に
現れると、何かを諦めた様子で穏やかに話を続ける。

オウム「深王はおっしゃった。
あなたたちの良心に頼り、頼みたいことがあると」

そう告げると、少女は自身が羽織るローブに手をかけ、それを投げるように脱ぎ捨てる。

オリュンポス「見るがいい。

これが、深都の隠す秘密の一つ。

私は人ではないのだ」

明らかに人でない金属質の体を見せつつ、オランピアはいつも通り平静な声で話を続ける。

オランピア「あなたたちには、
この深都のこと
私のこと、
この深都に関わる全てを
他言せずにいて欲しい。

それが…、人類の為でもある。
ミューズよ、
我が主の頼み、聞いてくれるか?」

他言しないと約束しますか?


凛「わかった」

オラトリオ「……有難う。では……」

少女は小さく、だがいつもより感情を込めた声でそう呟く。

オペレーションウルド「ついてきて。
あなたたちが海都へと帰る方法を教える。

そこに樹海磁軸がある。それを使えば海都まで瞬時に移動可能だ」

オランピアはそう告げると
君たちの瞳を見つめて言葉を続ける。

オランピア「戻ったら、元老院に伝えて。
深都は存在しない幻の街だったと…」

君たちはその光の柱に触れてみると、
急に光が君たちを包み込み、周りのものが何も見えなくなった!


 海 都


穂乃果「元老院にはなんて報告しよう……」

海未「約束したのですから反故にはできません……」

真姫「すぐに凛が返事してたからね」チラ

凛「だって、言わないと悪い空気のまま帰されたと思ったから」

ことり「確かに……」

穂乃果「ぅーん……。元老院も相当な願いだと思うんだけど……」

真姫「じゃあ正直に話す?」

海未「約束なんですよ? 私には……!」

ことり「どうする?」

凛「勢いで言っちゃったから……」


穂乃果「じゃあ……」

 元 老 院



ことり「深都がありました」



老女「……っ、本当かい?
本当にあったんだね、深都は…………。

……なら、きっとあの御方の消息もわかるだろう。

ちょっと待っておくれ。
姫さまを呼んでくる。直接深都のことを話してやっておくれ」


姫「皆さまが深都を発見して下さった
ミューズの方々ですか。

ありがとうございました。
私は海都の姫、グートルーネ。
深都発見は私にとって悲願でした。

深都とは、かつて海都から切り離され
海底に沈み消えた同胞の住む土地、と
王家の伝承で伝えられています。

如何なる訳で海都から離れ
如何なる力で深海の底で今も存在できているのか解りませんが……。

……かつては共に海都で暮らした民の末裔が今深い海の底で苦労していないか心配なのです。

ですので、まずは海都を代表して私の親書と数々の進物を深都に進呈したいと思います。

海都で最も評判の良い店で
進物を揃えさせ、届けるための宰領も任せています。

丁度良い機会です。
皆さまにも紹介しておきましょう」

宰領「冒険者のみんな、よろしくね。
私がネイピア商会から派遣された進物宰領のものよ。

異国から仕入れた様々な品や海都の伝統的な品物等……、
たっぷり用意してあるわ。

深都の王様の献上品として
充分な品揃えになってるはずよ。

それじゃあ私は町外れで
みんなを待ってるわ。
深都への案内、よろしくね」

姫「……ということです。
あの者だけを向かわせても
警戒されるでしょう。

是非、皆さまがあの者を連れてもう一度深都へ赴いて下さい」

姫の親書を手に入れた

姫「そうそう、忘れていました。
皆さまにもう一つお渡しするものがありました。

深都発見に対するお礼です。
遠慮なくお受け取り下さい」

3000エンを手に入れた


深都

オラなんとかさん「言ったはずだ。
深都について忘れろ、と。
よってあなたたちがここに戻ってくる理由もない」

君たちは、海都の姫の依頼により親書と進物を携えてこの地に来た使者なのだと告げる。

オランピアはそれを聞くと
少し待て、と告げて
その場から走り去っていく……。

しばらくして戻ってきた少女は、
冷たい目で君たちを凝視しながら
小さな声で呟く。

オレオ「深王の許可が出た。
あなたたちを王の所まで案内する」

そういって歩き出すオランピアの後を君たちはゆっくりとついて歩くことにする。

天極殿星御座 -The Celestial Palace-

深王「卿らが海都より来た冒険者か?
海都の姫からの親書と進物を持ってきたと聞いている。

我はこの深都を統べる深王である。
海都の姫の言葉を
まずは見せてもらおう」

宰領「……海都の姫、グートルーネ様より
深都の皆さまへと預かった品々の目録をみんなに渡しておくわ。

深都の王様に、親書と一緒に手渡して頂戴」

海都からの進物を手に入れた

君たちは親書と進物を渡す

深王「………………………………。

……ふむ、海都の姫とやらが
我らと友好を結びたいのは解った。

また卿らのような腕利きの冒険者が多数存在し、迷宮探索を行っていることも理解した。

その他にもいくつか細かい提案があったが……、それは卿らには関係のないことであろう。

……とにかく、その姫君の提案は即答できかねる話だ。

卿らに深都に留まる権利をやる。
一両日ほど待ってくれたまえ。

明日になれば、返答しよう。
明日この天極殿に来るんだな」

君たちはもう居ても仕方がないと思い、外に出る。

深王「あの者たちが、
我が友ケトスを倒したか……。

この深都の中なら、人知れずに闇へと葬ることも容易い話だが……。
だが、あれだけの力を利用すればあるいはフカビトの脅威に対抗することが可能かもしれぬ。

失敗すればそれまでの事。
冒険者とやらの力、深都に有効に使わせてもらうことにしよう」


瞬く恒星亭 -Tavern of The Twinkling Sun-

奥から出てきた少女の姿は、まるでスクール水着を着ているかのように見える。

スク水子「ようこそ、冒険者さん。
ここは瞬く恒星亭です。

深王さまから命じられて
皆さんの為に宿を用意いたしました。

今夜一晩はこの建物で
ゆっくりとお休み下さい」

am7:00

スク水子「おはようございます、皆さん。
昨晩はよく寝られましたか?
睡眠は大切なんですからね。

それはそれとして、深王さまが天極殿でお待ちです。
案内しますのでついてきてください」

天極殿星御座

深王「来たか、冒険者たちよ。
昨日はよく眠れたか?

さて、無駄話をしている暇はない。
必要な情報から伝えていこうか。

先日の親書にあった姫君の要望だが条件付きで了承した。すでに返信を持った使者も遣わしてある。

みな……、という訳ではないが深都への立ち入りを、冒険者のみ限定的に許すことにした。

そして、卿らには別に頼みがある。
ここまでたどり着いた卿らの腕を見込んでのことだ。

深都の未来に関わることだが、それだけではない。全人類の未来にも大きく関わることだ。

内容は詳しくは話せぬが……
深都が生まれた理由に関係する。
卿らが引き受けてくれぬなら
別の人を探すだけだが……。

謎への探究心とまだ見ぬ敵への興味、そして何より人類の未来の為……、
我が頼みを聞いてもらいたい」

新規ミッションが発動しました。

役割を果たした君たちはひとまず外に出る。

宰領「深都でみんなのような冒険者を助けるために協力してほしいって深王様に頼まれたのよ。

進物の宰領も終わったし、
姉さんも利益が出るならやれ!
と乗り気だし……。

……え? そうよ、ネイピア商会の店主、
あの守銭奴が私の姉よ。

だから海都のネイピア商会と同じ品揃えのネイピア支店を
この深都で開店するわ!

みんな、よろしく頼んだわよ」

ネイピア支店が開店した。

Lv27 ホノカ
ウォリアー

常在戦場7
剣マスタリー7
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い3
無我の境地3
スタンアタック1

Lv27 コトリ
モンク

錬気の法10
チャクラの覚醒1
拳マスタリー2
ヒーリング4
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト2
ラインヒール1
血返しの法3

Lv28 ウミ
パイレーツ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング4
幸運の女神3
イーグルアイ5

Lv28 リン
ビーストキング

獣の心1
獣王マスタリー7
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ5
ビーストロア1
ドラミング1
獣の警戒2

Lv29 マキ
ゾディアック

エーテルマスター4
炎マスタリー1
氷マスタリー1
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
雷の連星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル1



開拓した航路

南海
スカンダリア大灯台
交易都市バタビア
商業港アユタヤ
トルトゥーガ島
巨人の遺跡

北海
海上都市シバ
暗黒の森

拠点
アーモロード(南海)
第二拠点(北海)

討伐済み
スカンダリア大灯台
交易都市バタビア
商業港アユタヤ
トルトゥーガ島


Lv  ハナヨ
???

Lv  ニコ
???

Lv  ノゾミ
???

Lv  エリ
???

残るは4人


穂乃果「サブクラスかあ……」

真姫「慎重に、これからの自分を考えて選ばないとね」

凛「とりあえず適当に取ってみるとかは?」

ことり「それは……ちょっと……」

海未「それで違っていたら『休養』するしかないでしょう。しかし」


『休養』とは、今まで振ったSPをすべて振らなかった状態にし、間違えた道を正すことができる、冒険者ギルドでできることの一つである。
ただし、レベルは5下がり、装備も外れる。

穂乃果「じっくり考えないと……」ウーン

真姫「一先ず、恒星亭で休まない?」


瞬く恒星亭

深都の宿、瞬く恒星亭で一休みしようと戻った君たちをスクール水着を着ているかのように見える子が出迎える。

海都のことなど、世間話をして仲良くなろうとしている最中、凛があるものを見つける。

凛「あれ? これって……」

拾い上げたそれは、どこかで見たことがある赤いリボンだった。

真姫「それ……」

海未「にこのリボンによく似てますね」

君たちはこれが誰のものであるか聞いてみることにする。

スク水子「この先の第三階層で倒れていた冒険者さんの物です。深王さまの厚意で、奥で療養中です」


穂乃果「知ってるひとかもしれないの」

スク水子「傷がひどいので……」

真姫「呼びかけるだけでも駄目かしら」

スク水子「…………」

スク水子「わかりました。こちらです」

歩き出した彼女の後を君たちはついていく。


25という札が掛かった扉の前に君たちは移動した。

スク水子「お待ちください」

彼女は部屋内へ入っていった。
しばらくして、外に出てくる。

スク水子「姿を見せない条件で、面会するそうです」

そう言って君たちを招き入れた。





「どなたかしら?」

部屋に入った君たちを、カーテンのかかったベッドから問う声がする。
その声には聞き覚えがある。

穂乃果「にこちゃん?」

矢澤にこの声にそっくりだ。

「その声……」

「穂乃果?」

凛「やっぱりにこちゃんだったんだね!」

「凛……かしら」

どうやら矢澤にこ本人らしい。
しかしその声には抑揚が無く、まるで機械のようである。

にこ「あんたら、今何人いるの?」

海未「5人です。穂乃果ことり凛真姫私の」

にこ「そう……」


凛「……にこちゃんは、どうしてここに?」

にこ「気がついたら第三階層に居てね」

にこ「深王さまとオランピアに助けられたのよ」

真姫「へえ、そうなの」

にこ「一回治ったかと思って海都まで行ったんだけど、悪化しちゃってね……」

スク水子「……これまでも樹海で傷付いた冒険者が、オランピアさまに助けられて深都に運ばれることがありました。

戦意を失った冒険者を深都に運び傷を癒す代わりに、深都に関する記憶だけ消し続けてきたのです。

酷いと思われるかもしれませんが、皆さんにもいずれ解ります。
それが必要な行為だったことが……」

君たちにできることはここにはもうない。


にこ「あんたたちに頼みがあるの」

これ以上の話はないと思い、立ち去ろうとしていた君たちに、にこが声をかける。
聞けば、過去に海都へ向かおうとした際、一部のリボンをどこかでなくしたという。

にこ「今度会う時にでも返してくれたらいいわ」

君たちはひとまず深都をあとにする。


海都

羽ばたく蝶亭にて、
緊急と書かれた依頼文を見た君たちは、これを出したのがアーマンの宿の少年であることを知る。
少年によると、以前受けた依頼の続きで、ある日壜の中に入っていた手紙には、病に苦しんでいる旨が書かれていた。その病をどうにか治せないかと思い、依頼を出したという。
しかし海都にはその病について知る者はいなかった。
その病は、





緑死病という。


君たち以外にも少年の力になろうとしている冒険者がいるらしいが……。
蕩けた声を持つビーストキングの少女らしい。
既に深都へ出発した後だという。

君たちは心当たりがあるなら彼女を追ってもいいし、アテになる場所へ向かってもいい。



樹海入り口


凛「あっ」

再び迷宮に挑もうとしていた君たちに、不意にリンが声を上げる。

ことり「どうしたの?」

凛「これ……」

そう言いながらリンは地面の何かを摘み上げる。

海未「赤いリボンですね」

穂乃果「にこちゃんのリボンかなあ?」

泥や植物、解れやらで判別がつきにくいが、
君たちはそれを大事にしまいこむ。

赤いリボンを手に入れた


深都

瞬く恒星亭

スク水子「皆さん、お帰りなさい。
今日はもうお休みですか?
……って緑死病……ですか?

聞いたことがあります。
人間に寄生し、殺す
恐ろしい病の話を……。

恐らく現在の海都の技術では
不治の病とされているでしょう。
……ですが一つ方法はあります。

三階層で採取できる、
緋衣草という珍しい薬草から特効薬を
作れると聞いたことがあります。

私の所に持ち込んでくれたなら
その特効薬を作りましょう。
皆さんは緋衣草をお願いします」




第三層



光輝ノ石窟


B9F


選ばれた者が往く極熱の迷窟


穂乃果「暑い……」

凛「暑いにゃ…………」


君たちの向かう断罪の間はB10Fにある。
まずはそこに向かわなくてはならない。

君たちの求める緋衣草はこの階層にある。

真姫「暑い暑い言わないでよ。余計に暑くなるじゃない」

穂乃果「えぇ~」

凛「真姫ちゃんだって言ってるにゃ」


光輝ノ石窟は、蒸し暑い洞窟のようである。
だがそれだけではなく、

ことり「これ……」

海未「乗ったら痛みを感じそうですね……」

ダメージ床も備えている。


真姫「……それにしても、あの冒険者の情報」

海未「蕩けた声を持つ……ですか?」

真姫「そう。どう考えたってあれは……」

ことり「花陽ちゃん……かな?」

凛「多分そうだと思う」

穂乃果「二人とも飼育係……だったっけ?」

凛「うん」

海未「花陽の可能性は高いですが……よく似た別人の可能性も……」

ことり「容姿については言ってなかったもんね」

情報の整理をしながら歩む君たちの耳に、金属がぶつかり合う音が聞こえてくる。

穂乃果「誰か戦ってる……?」

興味をひかれ、その音の元へ向かった君たちが見たもの。
それは、

「だ、『大蛇招来』!」

大きな竜と戦うビーストキングであった。
周囲には竜の子どもに見える魔物もいる。どうやらあの竜は母親のようだ。


それよりも冒険者の容姿だ。
その茶髪に、何より聞き覚えのある声、それは――。

凛「かよちん……」

小泉花陽ではないか。
なんと、君たちの予想は見事に当たったことになる。

しかし、今ここで声をかけるべきではない。
子の呼びかけに応じた母と死闘を繰り広げているからだ。
彼女は、一旦大蛇を帰し、アムリタを飲みながら竜の攻撃を避けていく。
どうやらTP切れが近いらしい。どことなく焦っているように見える。

「『不定形生物招来』!」

彼女の周囲に透明でまるでゼリーを思わせる質感のなにかが現れた。
不定形生物、沼地より現れしもの、ウーズだ。
それは、出現と同時に母竜へ斬属性攻撃を放ち、腐敗を付与した。
腐敗は、毒と似ている状態異常だ。違いは、両隣へ感染することがあるという点だ。


だが、その攻撃は、決定打にはならなかった。

母竜から子竜へ腐敗が感染っても、母竜の攻撃の手が緩むことはなかった。

最後の希望と招いたウーズも、その炎に焼かれ、残されたのは冒険者だけになった。

「そん、な…………」

TPも、アイテムも尽きた冒険者の眼前には、未だ立ち続ける母竜のみ。
それは、今こそ冒険者を摘み取ろうと鋭い鉤爪を降り下ろさんとしている。





!!!ああっと!!!















「「「『イージスの護り』!!」」」











母竜による鉤爪攻撃は無効化された。



「……………………え?」




続いて占星術師と気功師が飛び出し、

「『エーテル圧縮』!」

「いくよ!」

「「『絶対零度』!!」」


辺り一面に氷属性攻撃を放った。
だが、まだ倒れはしない。

「『イーグルアイ』!」

「『ドラミング』!」

「今よ!」

「『ブレイク』!!!」

海賊と獣王が物理防御力を下げ、戦士がその想いを受け継ぎ、一刀両断する。
そして……、



F.O.E【母なる爆炎竜】との戦いに勝利した!




「あ…………」

圧倒的コンビネーションで魔物を倒した君たちを、獣王の少女が驚きの顔で見つめている。
採取済みのその緋色の植物は、君たちの目的物でもある、緋衣草だ。

凛「かーよちーん!」

獣王の少女に、凛が駆けよって抱きつく。

「凛……ちゃんっ」

少女もまた抱きしめ返す。

穂乃果「花陽ちゃん!」

「穂乃果ちゃん!」

「海未ちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃん!」

真姫「危ないところだったわね」

海未「一人でF.O.Eに挑むとは……」

ことり「ねー」

「ち、違います! 仲間を呼ばれて……」

「あっ……」

そこまで言うと、花陽は荷を整え、ここから離れようとする。

穂乃果「どこ行くの?」

「深都です! 急がないと……」

海未「もしかして宿の依頼ですか?」

ことり「私たちもそれ受けたんだ。一緒に行かない?」

「えっ、えっと……」

真姫「取り敢えず向かいましょ」


深都

瞬く恒星亭

スク水子「皆さん、緋衣草を入手したのですね?
では、すぐに渡して下さい」

緋衣草を渡しますか?


花陽「はい!」

スク水子「確かに受け取りました。
では、すぐに調合に取り掛かるので
しばらくお待ちください」









スク水子「お待たせしました、皆さん!
特効薬が完成しましたよ!

これで病に苦しむ人間たちを助けることができます!

……お礼ですか?
気にしないで下さい。人を救うのが
深王さまからの命ですから。

では皆さん。この薬を
患者さんの所に届けてあげて下さい」

緑死病の特効薬を手に入れた

凛「行っくにゃー!」




穂乃果「あの子喜んでたね」

ことり「よかったねー」

海未「このことについての一番の功労者は花陽ですね」

「え? そ、そんな……」

凛「かよちん凄かったにゃ」

真姫「私も同意見」

「えへへ、そうかな……」


ハナヨが仲間になった

Lv31 ハナヨ
ビーストキング

獣の心3
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
催眠梟招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ3
不定形生物招来1



花陽「あ、そうだ」

花陽「これ、気付いたときから持ってたんだけど……」ゴソゴソ


星の鍵を手に入れた


海未「そういえばB2Fに星がかかった開かない扉がありましたね」

穂乃果「そうだっけ? 月のしか覚えてない……」


君たちはこれを扉につかってもいいし、先へ進んでもいい。

小ネタ
実際あるテキスト

魔物研究家スコット

やぁやぁ、君たち。久しぶりだね。
どうやら溶岩の洞窟への道を拓いた
との噂を耳にしたよ。

君たちは竜のタマゴを見たかい?
あそこの溶岩を利用してドラゴンが
産卵と子育てにやって来るんだよ。

あのタマゴからはドラゴンパピーが
孵るんだけど、うかうかしていると
親竜を呼び始めるから要注意だ。

まぁ、魔物の子供をいじめて喜ぶ
悪趣味な冒険者なんて親竜の炎で
焼かれても文句は言えないよね。


花陽「B2F……? それって……」

花陽「……あぁ……」

穂乃果「花陽ちゃん、何か知ってるの?」

花陽「はい……」

花陽「今までのことから、開かない扉は強い敵がいるだろうから……」

花陽「最近、行きました」

花陽「……そこで……」

真姫「そこで?」

花陽「……………………」ウツムキ

凛「かよちん?」

花陽「襲われました」グッ

ことり「! ど、どんな!?」



花陽「動く石像です」



海未「………………はい?」


F.O.E【輝く金像】に追われたらしい。
物理主体の攻撃では勝ち目がなく、逃げようとしたところ、『石化ブレス』を放たれたという。
運よく逃げられはしたが、その時の記憶が恐怖を呼び起こすらしい。
例えばこんな、





(デン!デン!デン!デン!デン!デン!デン!デン!)◆◆◆◆◆ モンスターが襲いかかってきた!





実際あるから困るもののひとつである。
生きのこるは、運。

凛「かよちん、安心して?」

花陽「凛ちゃん?」

凛「属性攻撃なら、真姫ちゃんがなんとかしてくれるにゃー」

真姫「ことりも、でしょ? サブクラスでゾディアック選んだんだし」

ことり「」

>>191
途中送信してた



ことり「ことりは……。真姫ちゃんほど強くないよ……」

花陽「サブ…………クラス…………?」

穂乃果「そっか、花陽ちゃん知らないんだっけ」

凛「サブクラスっていうのは~」カクカクシカジカ

花陽「……すごいです……」

海未「先に深都へ行きましょうか」


サブクラスを習得した


現在のステータス


Lv30 ホノカ
ウォリアー/ファランクス

常在戦場10
剣マスタリー7
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い4
無我の境地3
スタンアタック1
盾マスタリー1
挑発3

Lv31 コトリ
モンク/ゾディアック

錬気の法10
チャクラの覚醒3
拳マスタリー3
壊炎拳3
ヒーリング5
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト2
ラインヒール1
血返しの法5

Lv30 ウミ
パイレーツ/シノビ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング5
幸運の女神3
イーグルアイ5
潜伏5
忍法 猿飛1

Lv30 リン
ビーストキング/ファランクス

獣の心1
獣王マスタリー10
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ5
獅子王招来1
ビーストロア1
ドラミング1
獣の警戒4
槍マスタリー1

Lv31 マキ
ゾディアック/パイレーツ

エーテルマスター4
炎マスタリー2
氷マスタリー5
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
氷の連星術1
雷の連星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル1
トラブルメイク1

Lv31 ハナヨ
ビーストキング/ファーマー

獣の心4
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
催眠梟招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
捨身の心得Ⅱ1
不定形生物招来1
収穫マスター1


穂乃果「花陽ちゃんってやっぱりファーマー(農民)なんだね」ニコニコ

花陽「恥ずかしい、です……」カアァ

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ」

真姫「どっちよ」

ことり「真姫ちゃんは喧嘩を売るタイプなんだね~」イツモノマキチャンダネ

真姫「これから上がりにくくなるだろうから、そうしただけよ。全部注ぎ込むべきだったか、まだ悩んでるんだから」トラブルメイクヲネ

海未「…………では、どうしましょう。B2Fの、花陽が襲われた扉に行きますか?」

穂乃果「そういえば、B8Fにも星っぽいのがあったような……」

ことり「あ、残してた」

真姫「近いほうからでいいんじゃない?」




B8F

立ちはだかるは気高き純白の高波



C-7

凛「あっ! あったにゃ!」

君たちは星の掛かった不思議な扉前に辿り着く。

花陽「じゃ、じゃあ、開けます……!」

花陽は星のように光輝く不思議な鍵を取り出し、扉につかう。
すると、今まで微動だにしなかった扉が動き出した!

海未「簡単に……」

D-7

君たちが部屋に入ると同時に、強烈な殺気が向けられる!

ことり「赤い……」

真姫「……二体いるわね」

穂乃果「あっ、宝箱だ!」

君たちは、宝箱を守る番人ととらえて戦いを挑んでもいいし、上手く引き付けて中身だけを持ち去ってもいいし、今すぐこの部屋を出てもいい。



リミット

りんぱな『突撃陣形』
ほのうみ『守護陣形』
ことまき『業火』



【襲来する鱗竜】が襲いかかってきた!

♪戦場 その鮮血は敵か汝か
https://m.youtube.com/watch?v=_qF2ZyUFGHo&itct=CCgQpDAYACITCJaSss-w9s0CFYdiWAodauoPi1Ii5oim5aC0IOOBneOBrumuruihgOOBr-aVteOBi-axneOBiw%3D%3D&gl=JP&client=mv-google&hl=ja


本来PTは5名までだが、μ'sは9人でひとつのため、特例とする。

TURN1

りんぱな「「『突撃陣形』!」」

海未「『ハンギング』!」

襲来する鱗竜の頭を封じた!

襲来する鱗竜は頭を封じられているためスキルを使えない!

花陽「『毒アゲハ招来』!」

MISS

穂乃果「『狂戦士の誓い』」

ことり「『ヒーリング』」穂乃果へ

凛「『獅子王招来』!」

獅子王は眠っている

真姫「『雷の星術』」

襲来する鱗竜の弱点をついた!





襲来する鱗竜が襲いかかってきた!


先に戦っていたほうをAとする。後をB

TURN2

海未「『イーグルアイ』」Aへ

襲来する鱗竜Aの物理防御が下がった!

襲来する鱗竜Aの攻撃! (海未へ)

襲来する鱗竜Bは力を溜めた

ハナヨの通常攻撃! (Aへ)

毒アゲハ「」スッ

襲来する鱗竜Aを毒にした!
襲来する鱗竜Bを毒にした!


穂乃果「『ランページ』!」

ことり「『壊炎拳』!」Aへ

凛「『ビーストロア』!」

襲来する鱗竜Aの物理攻撃が下がった!

襲来する鱗竜Bの物理攻撃が下がった!

獅子王は眠っている

真姫「『エーテル圧縮』」

ことまき「「『業火』」」


襲来する鱗竜A
状態異常:毒
封じ:なし
HP:1/4
バフ:なし
デバフ:イーグルアイ
ビーストロア

襲来する鱗竜B
状態異常:毒
封じ:なし
HP:3/4
バフ:なし
デバフ:ビーストロア


ほのことうみまきりんぱな
状態異常:なし
封じ:なし
バフ:突撃陣形(全体)
狂戦士の誓い(穂乃果)
デバフ:なし


TURN3

ほのうみ「「『守護陣形』」」

味方全体の物理防御が上がった!

海未「『忍法 猿飛』」

花陽「『ビースト帰還』!」

襲来する鱗竜Aは頭を封じられている

襲来する鱗竜Bの突進!

ウミは無効化した!

穂乃果「『ランページ』!」

ことり「『ラインヒール』」まきりんぱなへ

凛「『ドラミング』!」

襲来する鱗竜Aの物理防御が下がった!

襲来する鱗竜Bの物理防御が下がった!

獅子王は目を覚ました!

襲来する鱗竜Aはスタンした!
襲来する鱗竜Bはスタンした!

真姫「『雷の連星術』」

襲来する鱗竜Aの弱点を突いた!

襲来する鱗竜Aは倒れた!

襲来する鱗竜Bの弱点を突いた!


襲来する鱗竜B
状態異常:毒
封じ:なし
HP:1/2
バフ:なし
デバフ:ビーストロア
ドラミング

ほのことうみ(FRONT)
まきりんぱな(BACK)
状態異常:なし
封じ:なし
バフ:守護陣形(全体)
デバフ:なし


TURN4

ウミは追撃に備えた!

獅子王「」

襲来する鱗竜Bはスタンした!

襲来する鱗竜Bはスタンしている!

花陽「『土竜招来』!」

ウミのチェイスセーバー!

穂乃果「『ラッシュ』!」

ウミのチェイスセーバー!

ことり「『ラインヒール』」ほのことうみへ

リンの通常攻撃!

真姫「『雷の連星術』」

襲来する鱗竜Bの弱点を突いた!


襲来する鱗竜B
状態異常:なし
封じ:なし
HP:1/4
バフ:なし
デバフ:ドラミング

ほのことうみ(FRONT)
まきりんぱな(BACK)
状態異常:なし
封じ:なし
バフ:守護陣形(全体)
デバフ:なし

TURN5

海未「『インザダーク』!」

獅子王「」

MISS

ハナヨの通常攻撃!

襲来する鱗竜は力を溜めた

穂乃果「『ブレイク』!」

コトリの通常攻撃!

凛「『ビースト帰還』」

真姫「『雷の星術』」

襲来する鱗竜Bの弱点を突いた!

襲来する鱗竜Bは倒れた!



戦闘に勝利した!

ITEM
水竜の背骨
水竜の背骨
運の宝典


ほのりん「「やったー!」」ピョンピョン

ことり「危ないところだったね……」

海未「ええ。しかし、なんとかなりました」

花陽「真姫ちゃんすごいね!」

真姫「と、当然でしょ!?」

穂乃果「じゃあ宝箱を開けよう!」パカッ

凛「凛はこっちー!」パカッ

運の宝典を手に入れた

割引券を手に入れた

穂乃果「」

凛「」

真姫「ネイピア商会の割引券ね。なんでこんなところに」

海未「それもありますが、運の宝典は……。今の戦闘で手に入りましたよね?」

ことり「赤いF.O.Eが落とす……ってこと?」

花陽「宝典ってなんですか?」

海未「その人のステータス値を上げられる消費アイテムのようです。使用個数の限度はないかと」

花陽「?」

真姫「簡単に言えば、前まであったAGIブーストとか、ドーピングみたいなものよ」

花陽「……おぉ……」

君たちは一度宿に戻ることにする。


その後、宿で休んだ穂乃果たちはB2Fで花陽の雪辱を果たした。

そして、探索は再開される。


B10F

燃える靴音は不屈の行進曲

穂乃果「うぅ……足が痛い……」イタタ

真姫「ダメージ床ってほんと厄介なものね」ハァ

花陽「でも……」

ことり「やっとだね」

凛「ここが断罪の間のある」

海未「B10Fですか」

君たちは辺りを見渡すが、そのような空間は見当たらない。
それどころか、

花陽「ヒイィ」

ひと部屋に例の母竜が複数体いる。
動きを止めているとはいえ、近くで戦闘があると集まってくるだろう。
ここはひとまず避けて進むのが得策といえる。
だが、

穂乃果「F.O.Eの後ろに宝箱が……」

凛「倒すにゃ!」

母なる爆炎竜が襲いかかってきた!


大広間の灼熱の床を越えて
中心部にある岩の小部屋に入った
君たちの前にオランピアが現れる。

オミット「無事到着したか。ここが断罪の間。
フカビトの一柱、深王さまの敵を捕らえ、隔離してある場所だ」

オランピアは背後の扉を指差し言葉を続ける。周囲の熱も彼女はまったく苦にしていないようだ。

「この特殊な扉の向こうが
断罪の間、フカビトがいる所だ。
十分注意して、進むがいい」

そう告げるとオランピアは
カギを使って正面の扉を開く。


月の掛かった不思議な扉を。


扉を開き足を踏み入れた小部屋の奥に、
君たちの姿をじっと見つめている小さな人を発見する。

それは、人に似て……、それでいて明らかに人ではない形状を持った不思議な人型の生物であった。

見た感じ、どことなく幼い子供にも見えるその姿だが、その紅い瞳は不気味に光り君たちを見つめる。

「……久方ぶりの食事か」

何処かしゃがれた感じのする不明瞭な声だが、その言葉と共に強烈な殺気が君たちを襲う!

次の瞬間、その子供の足元から
つい先まで存在しなかった魔物が出現し君たちにかかってきた!

人のような……、魚のような……
異形の敵を倒した君たちを眼前の子供は珍しげに見つめている。

その目は驚きと、そして喜びが浮かんでおり、明らかに君たちの出現を楽しんでいるようだ。

しかし表情とは裏腹に、その体から
流れ出た血肉はうごめき、いつまた魔物と化すかわからない。

君たちは、剣を構えその相手に撃ちかかってもいいし、何かしゃべりかけてもいい。

どうしますか?



そっと様子を伺う君たちに、相手は次第に興味を無くしたようだ。

「……ニエになる意思がないなら帰れ。
僕はこう見えて忙しいのだ」

これが深王の言うフカビトのようだ。
フカビトはもはや君たちを意識せず目を閉じ、動きを停止する。

オレンジ君「理解したか? それがフカビト……。
人類を恐怖に陥れる最悪の生物だ」

いつの間にか部屋に入ってきたオランピアが君たちにそう告げる。

オーロラ「そしてこの子供のような者が真祖と呼ばれるフカビトの王。
その子らはこの者から誕生する。

あまりに危険な為、深王さまが百年近く前に捕らえ、以後この灼熱の地、断罪の間に封じてある」

オランピアがそう語る間、フカビトは時折笑みを浮かべつつ、目を閉じ君たちの対話を伺っている。

真祖「……僕はまだ王ではない。人の呼び名を使うなら王子か、王女か。
まぁその辺りになるだろう」


瞳を閉じたままそう呟く相手をオランピアは一瞬睨んだ後、視線を外し君たちに語りかける。

オリジナルスマイル「これで、あなたたちはフカビトの存在を認識した。
深王さまの希望はこれで達成された」

後は再び天極殿星御座に戻って、
深王さまにお目通りして欲しいと
オランピアは告げる。

君たちは、オランピアと
フカビトを交互に見つめた後、この場から出ることにする。


深都

天極星殿御座


深王「……さて、この事実を知った卿らはフカビトと我らの戦いに協力する義務ができたぞ。

しかし、その前にまず我が命を受け
断罪の間に行った働きに答えよう。

受け取るが良い。
働きに報いるが王の務めだ」



5000エンを手に入れた


深王「そして卿らに別途頼みがある。
少なからず卿らに関係のある事柄だ。
まずは話を聞いてくれ」

話を聞きますか?




深王「そうか、では説明しよう。
オランピア、頼む」


でも僕はオリーブオイル「……あなたたちも知る海都の人間が深都に潜入した。

第三階層……、断罪の間をも越え
さらにその奥に進んでいる。

あの奥の道は深海へ繋がり
進むことはフカビトを刺激する。
あまり好ましい事態ではない。

私より海都の冒険者が出向き、話をするのが得策。
……以上だ」

深王「そういうことだ。
卿らには侵入者を見つけ出し、それを可及的速やかに
退散させる働きを期待する。

……可能な限り穏便に事を進めてくれ。
では冒険者たちよ、頼んだぞ」


現在のステータス
前回と変わらず

現在の装備
()内は鍛冶

ホノカ
剣 シャスタ(STR)
皮鎧 アクトン
盾 ベンジャミンの盾
腕 不屈の腕甲


コトリ
素手 なし
皮鎧 アクトン
頭 バレッタ
アクセサリ 英気のオーブ


ウミ
突剣 ジョリーロジャー(LUC×2)
皮鎧 アクトン
アクセサリ 先取のチョーカー
脚 ジャッグブーツ


リン
槍 大身槍(VIT、LUC)
布鎧 レッドダブレット
脚 碧岩の長靴
盾 珊瑚の盾


マキ
書物 ポルックスの記録書
頭 星模様のバンダナ
布鎧 マントヴァ
アクセサリ ヘッドガード


ハナヨ
短剣 マチェット(AGI×3)
布鎧 キリカゼの忍び装束
腕 レベーカの小手
アクセサリ 幸運のネックレス


現在のルート
共通

クリア済みミッション
・樹海への序曲
・冒険者選別試験!
・海嶺ノ水林に潜む死の罠を追え!
・深都への扉
・深海の客

クリア済みクエスト数
21/50

クリア済み大航海クエスト数
12/36


B11F

己が選択に悩んだ軌条の上

穂乃果「暑い」ダラダラ

凛「暑いにゃ」ダラダラ

花陽「うわぁ……よ、溶岩……」

穂乃果「暑い」ダラダラ

凛「暑いにゃ」ダラダラ

海未「暑い暑い言わないでください。暑苦しい」

穂乃果「……えぇー」ダラダラ

凛「そうだ、真姫ちゃん!」

真姫「何?」

凛「真姫ちゃんが星術で冷やしてくれれば……!」

真姫「そうね……。勢い余って処刑してもいいなら」

凛「え」

真姫「『ブフダイン』!」

マキチャンソレゲームガチガウニャアアアアアアアア!!

リ、リンチャン!


ことり「溶岩リフト……北の迷宮を思い出しちゃうなあ」

穂乃果「」

海未「桜が綺麗でしたね、あれは」


「止まれ」

先へ進もうとする君たちの前に、派手な紅い鎧を身に纏った金髪の青年が現れる。

金髪「ここから先へは進ませない」

クジュラといったか、その青年は、それだけ言って君たちの前に立ちはだかる。

海未「なぜですか」

金髪「ここから先は海都と深都にかかわる。もし、お前たちが先へ進むというのなら、どちらの味方をするか、決めてくるんだな」


君たちはこれまでの冒険で
双方の街の者たちと話し
様々な話を聞いてきたはずだ。

その過程で、君たちが正しいと
感じた側のミッションを受領し
その行動に力を貸したまえ!

海都で新規ミッション
巨兵ゲートキーパーを討て!が
発動しました!

深都で新規ミッション
巨兵ゲートキーパーを護れ!が
発動しました!



穂乃果「私たちが決める……」










B12F

灼熱の闘志と鈍色の破壊


君たちが灼熱の迷宮を掻い潜り進みついた場所に、
見慣れた一人の人影が立っている。

金髪「来たか……、
だが俺とは別の目的のようだな」

皮肉めいた笑みを浮かべる青年は
奥の扉を見ながら言葉を続ける。

「……互いの信じる道が違えたならば仕方あるまい。
俺の行く手を
お前たちが妨げるというのなら……」

そう言うと、クジュラは
肩に提げた刀に手をかけ、
君たちに裂帛の気合を放つ!

君たちが威圧に警戒した時
クジュラは不敵な笑みを浮かべる。

「……甘いな、ミューズ」

君たちが威嚇に気を取られていると、
後ろの扉を開け、クジュラはその奥へ
駆け込んでしまった!

放っておけばクジュラが
ゲートキーパーを
破壊してしまうかもしれない!

そうなる前に彼に追いついて
先に進むのを阻止したまえ!




君たちが部屋に入ると、
そこには体を鋼鉄で覆った巨躯が佇んで
周囲を見渡しているのが見える。

あれがフカビトの侵入を許さないために配備されたという
巨兵ゲートキーパーだろう。

だが、そこで君たちはクジュラの姿がどこにもないことに気が付く。

さらに悪いことにその巨兵は君たちを見るや否や、突然に異音を上げる。



そしてギラリと目を光らせ
君たちのいる方に
ゆっくりと近付きはじめた!



……君たちは否応なく巨兵の敵と認識され、
そのまま戦いへと引き込まれていく!






海未「さぁ、どうします?」

真姫「私は深都につくわ。にこちゃんを助けてもらった恩があるもの」

花陽「私も深都かな。ちょっと海都は怖くて……」

凛「凛もかよちんと一緒! 昔の絵里ちゃんみたいでなんだか……」ミトメラレナイワァ

真姫「それエリーの前でやらないようにね」


ことり「私は海都かな。理由も理由だし……」

海未「私も海都です。深都の言い分は信じがたいものです」

凛「深都が3、海都が2」

花陽「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「…………私は…………」



そして、すべては決まった。
君たちが7人であったなら、違う結果になっていたのだろうか。






君たちはあらん限りの力を振り絞り、
無尽蔵とも思えた巨兵の機能を停止させることに成功した!

周囲を見渡すと既にクジュラの姿は見当たらない。
恐らくは君たちをおとりにして先へ進んだのだろう。

君たちはひとまずこのことを深王に報告に戻ってもいいし、
クジュラを追いかけ先へ進んでもいい。


深都

天極星殿御座

深王「…………敵の策にはまり、
卿ら自身がゲートキーパーを討つとは……。

卿らの失策を責めても仕方ない。
これからのことを考えるとしよう。

ゲートキーパーが守護していた先……、
そこはフカビトたちの巣と化した
海底神殿へと繋がっている。

ただの人間が足を踏み入れた所で
あっという間に犠牲になるだけだ。

……あの者がそこまで進んでどうする気なのか?
少し気になるところだが……。

……ともかく卿らの尽力には感謝する。
今後とも努力したまえ」


7000エンを手に入れた

深王「それからもう一つ報酬をやろう。
卿らが今後の探索を有利に進める為に
役立つ大いなる力だ。

オランピアと同様の忠実なる兵士
アンドロを遣わそう。

世界樹がもたらした人智を超える力で
作り出された最強の機兵だ。

それが役立つか否かは卿ら次第だ。
次は失敗せぬよう努力したまえ」


アンドロの設計図を手に入れた

冒険者ギルドでアンドロを
新たな冒険者として登録することが
可能になりました。

深王「フカビトどもが巣食う海底神殿で
一つやって貰いたいことがあるのだ。
英気を養ったらここに帰還せよ」

新規ミッションが発動しました。



瞬く恒星亭


スク水子「それは……設計図ですね……」

君たちが頷いて差し出すと、彼女はすべてを見てから呟く。

スク水子「ニコさんの治療が終わりました。どうぞこちらへ」

そう言い、歩き出す。
君たちは彼女について歩きながら、前ににこと話した後のことを思い出していた。




穂乃果「にこちゃんの様子がおかしい?」

凛「どういうこと?」

真姫「変だと思わなかった? あの部屋」

穂乃果「ぜーんぜん」

ことり「ことりは……変だと思ったよ」

凛「え? どこが?」

ことり「うまく言えないけど…………」

海未「点滴とか、ありませんでしたね」

穂乃果「そういうのいらないんじゃないかなぁ」

真姫「あまり言いたくはないし、確証はないけれど………………」


真姫「覚悟しておいて」


真姫「私たちの知っているにこちゃんがあの向こうにいるとは限らないってこと」




君たちは奥の部屋の前まで来た。
以前とは違って、開け放された扉からは、その中までよくわからない機械で埋め尽くされているのが見える。

スク水子「どうぞ、中へ」

促され、機械で溢れた部屋に入る。機械だけかと思えば、鉄かなにかの何らかの金属も混じっているようだ。
銅のようなにおいがかすかにするが……。

「よく来たわね」

以前と同じくカーテンのかかったベッドから声が響いた。
矢澤にこの声によく似ている。

「6人になったのかしら」

君たちの姿を見ることなく、矢澤にこによく似た声は当ててみせた。

穂乃果「にこちゃん」

凛「リボン、持ってきたにゃ」

樹海入り口で拾ったあの泥に塗れ、解れたリボンだ。
あの後、よく洗濯し、ことりによって縫い合わされた。

「……ありがと」

「ところで、」































「もう、気づいているんでしょう?」





「真姫」






真姫「……………………ええ」


穂乃果「真姫ちゃん……?」


真姫「にこちゃん、あなたは……」










真姫「アンドロ、なのね」






「お見事」

「正解よ」


カーテンが開けられた。
その中にいたのは、機兵。
これが、矢澤にこであるという。

矢澤にこは、第三階層でオランピアに発見され、深都に連れてこられた。
その際、肉体の損傷が激しかったため、矢澤にこの意識はすべて機兵に移された(この移植は、元の世界では影響しない)。

「あんたたちの様子を見ようと樹海入り口まで行ったこともあったし、瀕死だったのを助けたこともあったわ」

海未「では……あの時、助けて頂いたのは……」

「そうよ、私」

「まぁどうであれ、私もあんたたちと行くわ」


ニコが仲間になった!

Lv34 ニコ
アンドロ

省エネ6
データ解析5
レッドボット1
ブルーボット1
イエローボット1
補給5
リフレクター1
一斉攻撃5
シュート1
パーツ回収5
パージ5

ニコ 装備

短剣 パラゾニウム(STR×3)
金属鎧 トーナメントメイル
脚 ガードポレイン
アクセサリ 百中ゴーグル


Lv36 ホノカ
ウォリアー/ファランクス

常在戦場10
剣マスタリー7
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い4
無我の境地3
スタンアタック1
盾マスタリー1
挑発5
パリィ1
マテリアルパリィ1

Lv36 コトリ
モンク/ゾディアック

錬気の法10
チャクラの覚醒3
拳マスタリー3
壊炎拳3
ヒーリング5
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト5
ラインヒール1
血返しの法5
炎マスタリー3

Lv36 ウミ
パイレーツ/シノビ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング5
幸運の女神3
イーグルアイ5
潜伏5
忍法 猿飛5
忍法 雲隠3
軽業1


Lv36 リン
ビーストキング/ファランクス

獣の心1
獣王マスタリー10
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来3
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ5
獅子王招来1
ビーストロア1
ドラミング3
獣の警戒5
槍マスタリー1
リバイブ1

Lv37 マキ
ゾディアック/パイレーツ

エーテルマスター4
炎マスタリー5
氷マスタリー5
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
炎の連星術1
氷の連星術3
雷の連星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル1
トラブルメイク1

Lv37 ハナヨ
ビーストキング/ファーマー

獣の心5
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
催眠梟招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
捨身の心得Ⅱ1
不定形生物招来1
収穫マスター5
二毛作1
キャンプマスター1


Lv34 ニコ
アンドロ/シノビ

省エネ10
データ解析5
レッドボット1
ブルーボット1
イエローボット1
補給5
リフレクター1
一斉攻撃5
シュート1
パーツ回収5
パージ5
忍法 陽炎1


Bルート
(深都)


選択されました

難易度:Standard×Basic
(本来難易度は選択できません)


海都を敵にまわしました

メインクラス:アンドロが解禁されました

サブクラスにアンドロは選択できません

航路のどこかで一波乱ありそうです……


仲間加入条件が公開されました


・塔で勝鬨をあげる

・海都ルートに進む

・深都ルートに進む

・???に到達すると羽ばたく蝶亭に出現

・???に到達し、勝利する

・???到達時に???に到達すると………………

・???と???以外の7人がいる

・壜の中の手紙Ⅱをクリア


海都

インバーの港


凛「久しぶりだにゃ」

花陽「私ははじめてかな」

穂乃果「そういえば第二階層から来てなかったね」




大海磁軸を起動しました



海未「これで第三拠点ですね」

真姫「鉄板装甲をもらえてよかったわ。絶対通れなかったし」

ことり「一旦戻ってからもう一度、だね」




勝利の塔に到達した


にこ「ここの頂上、登れるかしら」

そう言って登ろうしたニコに向けて、突然強烈な殺気が塔内部から放たれる!
どうやら何かが棲みついているようだ。

頂上に登りたくば、依頼を確認してから調査したまえ。


花陽「あれ、あそこ……」

船に戻ってからハナヨが塔の向こうを指差す。
何かを見つけたようだ。

穂乃果「あれって……」

ことり「大海磁軸、だね」

立ち上る光の柱を見て君たちはそう言う。

海未「ここからは行けませんね」

真姫「別ルートを探すしかないようね」






穂乃果「着けないなぁ……」

凛「疲れてきたにゃ」

ことり「どうしても塔までしか行けないね」

勝利の塔の向こうに見えた光の柱を目指して、第三拠点からどうにかして行くことができないか試してはいたが、どうにも無理なようだった。


海未「無理です」

にこ「にごぉ……」

行き詰まる君たちだったが、そこに意を決したひとりの声が飛ぶ。

花陽「あの、あのね!」

花陽「凛ちゃんが前に南海から見えたっていう街の方に行ってみない?」



結論から言うと、それは正解であった。

大海磁軸を起動しました

これで、君たちは3つの磁軸を起動したことになる。
しかし…………、


穂乃果「結局街には行けなかったね」

海未「周囲に海賊船が二隻巡回していることを知れただけでもよしとしましょう」

真姫「でもどうするの?」

にこ「黒い海賊船には今ある大砲は効かないみたいね」

凛「それどころか傷一つついてないにゃ」

花陽「なんだかオーラみたいなのも見えるし……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「とりあえず、海図の端まで行ってみようよ」






「……」

「……来た」

「……アーモロードかな、あれは」

「出迎えたらな、あかんなぁ……」





穂乃果「うわぁーっ」パアァ

凛「街だにゃ!」

にこ「やっと着いたわね……」

海未「交易都市アイエイア、ですか」

真姫「塩漬け肉ももう少しだったから……助かったわね」

ことり「でも…………」

花陽「白米、が食べた、い、です………………」

ことり「花陽ちゃんは限界みたい」

にこ「さっさと着けて、観光にでも行くわよ」ヤレヤレ

ほのりん「「はーーーーーいっ!!」」ビシィ

真姫「待って! 誰かが向かって来てるわ」

君たちはマキの言葉に、接岸の準備をやめ、街へ視線を移す。

海未「あれは……」

街から向かってくる、槍と盾を持ち、金属鎧でその身を包んだ騎士……。

「ようこそ。こちらは交易都市アイエイアです」

「……海都アーモロードから、遠路はるばるご苦労さん」

にこ「の……」

その人物は…………、

「来るのが遅かったなぁ。心配したんよ?」

穂乃果「希ちゃん!」

希「食事よりわしわしのほうがええかな?」ニヤリ




希「そっか。深都についたんやね」

穂乃果「うん。希ちゃんだったら、どうしてた?」

希「ウチは……」

希「それよか、にこっちはすごいなぁ」

にこ「? ……何がよ」

希「態態自分から、胸の成長を諦めるなんて…………とてもできんやん?」

にこ「無属性『シュート』叩き込んであげようかしら」ピク

無属性『シュート』…『レッドボット』『ブルーボット』『イエローボット』のボット3種が存在している時のみ放てるアンドロのスキル。
属性攻撃3種を混ぜれば無属性になるという光の三原色に似た何かを、君たちは感じてもいいし、妄想乙と思ってもいい。

希「冗談やって冗談」

にこ「」


海未「……私たちと共に来ませんか? 希」

希「それなんやけどな」

凛「何かあるにゃ?」

希「ウチ一応騎士なんよ。このアイエイアに勤める、な?」

希「それでその…………」

花陽「?」

希「まだお給金が出てないんや」

穂乃果「タダ働きは嫌だよねぇ……」

希「ウチはそれからになると思うな」

真姫「そう………………」

君たちは、ノゾミと別れて先に進むしかないようだ。

希「まだ時間あるんやったら、観光とかどう?」

穂乃果「おお!」

凛「時間はあるにゃ!」

君たちは観光することを忘れていた。
それほどまでに再会は大きいのだろう。
君たちがその言葉から動こうとした、その時。


突如、警報が鳴り響いた。


海未「なんですか、いったい!?」

希「あー…………」

『市民の皆様にお知らせします。魔物が発生しました。繰り返します。魔物が発生しました』

無機質な声が流れる。

真姫「魔物って……」

ことり「船とか、大丈夫かなぁ……」

希「大丈夫や大丈夫」

にこ「あんた騎士なんでしょ。行かなくていいの?」

希「いいんよ、別に」

『市民の皆様にお知らせします。間もなくショーが始まります』

希「ほら」

穂乃果「? どういうこと?」

希「ウチらがやらんでもいいってこと」

希「……………………そうや、なんならちょっと見ていく?」

花陽「え?」

凛「?」

真姫「いったい何を?」



希「魔物ショー」




君たちがノゾミに連れられて魔物発生地点に来たとき、既に大勢の人が集まっていた。

海未「こんなに……」

希「市民の楽しみのひとつやからね」

真姫「本当にショーなのね……」

希「まぁ……うん」

希「あ、ここにおってね」

ノゾミは君たちから離れて、輪の中にいる1人のビーストキングの元に向かった。

海未「いったい……」

二人は二言三言言葉を交わし、魔物へ向かっていった。


Lv48 ノゾミ
ファランクス

ガーディアン3
盾マスタリー7
ラインガード4
ディバイドガード1
ファイアガード2
フリーズガード9
ショックガード2
槍マスタリー4
ブリッツリッター1
リバイブ1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5
決死の防壁1


♪戦乱 荒れ狂う波浪の果て


TURN1


スキュレーの慈愛の抱擁!


MISS
MISS


ノゾミは逃げ出した!
しかし逃げられなかった


グラウコスの剣虎招来!


スキュレーは即死した


戦闘に勝利した!








希「……………………で、あれがグラウコスさんの乱数固定ショーやね」

穂乃果「らんすーこてー?」

凛「ってなににゃ?」

希「一定の行動を取れば、望んだ通りの結果が得られる……、そんな乱数を操ることができれば……」

花陽「できれば……?」

真姫「……それって」

希「そう」

希「さっきのウチの行動やって、その乱数に基づいたものなんよ」


交易都市アイエイア

 PT編成を一番上に一人だけ配置。
 1ターン目に「逃げる」を選択。もしくは行動順序がスキュレー→NPC→自キャラになるように調整。

すると、NPCが『剣虎招来』でスキュレーを即死させる。




希「行っちゃった……な」

希「ウチも、自分を見つめ直そうかな」



ノゾミと別れた君たちは、港でこれからを話し合う。

海未「どうしますか?」

花陽「希ちゃん強かったね」

凛「レベル48って相当だよ」

真姫「私は依頼をこなせばいいと思うわ」

ことり「真姫ちゃんと同じかな」

にこ「反対よ。私は先に進むのを選ぶわ」


君たちは悩み抜いた結果に、どれを選んでも構わない。



10日後……


大航海クエストならば、日数を経過させることなく、戦闘参加者は全回復することを利用した君たちは、強くなろうとした。
スカンダリア灯台から、交易都市ダマバンドまで、勝利の塔と交易都市アイエイアを除いた到達済みの依頼を全て繰り返し受けこなした。
通常でないドロップまでもを研究し尽くした。
その結果、君たちは僅かではあるが、強くなった。


穂乃果「そろそろ行こっか」


Lv40 ホノカ
ウォリアー/ファランクス

常在戦場10
剣マスタリー7
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い4
無我の境地3
スタンアタック1
盾マスタリー1
挑発5
パリィ3
マテリアルパリィ3


ことり「ちょっとは強くなったね」

Lv41 コトリ
モンク/ゾディアック

錬気の法10
チャクラの覚醒3
拳マスタリー3
壊炎拳3
ヒーリング5
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト5
ラインヒール3
血返しの法5
炎マスタリー5


海未「ですが少しは楽になる筈です」

Lv40 ウミ
パイレーツ/シノビ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング5
幸運の女神3
イーグルアイ5
潜伏5
忍法 猿飛5
忍法 雲隠3
軽業5

凛「『トラブルメイク』って真姫ちゃんにぴったりだよね」

Lv41 リン
ビーストキング/ファランクス

獣の心1
獣王マスタリー10
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来3
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ5
獅子王招来1
ビーストロア3
ドラミング5
獣の警戒5
槍マスタリー1
リバイブ1


真姫「ちょっとそれどういう意味?」

Lv42 マキ
ゾディアック/パイレーツ

エーテルマスター4
炎マスタリー5
氷マスタリー5
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術2
雷の星術1
炎の連星術1
氷の連星術5
雷の連星術1
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル3
トラブルメイク1

花陽「け、喧嘩は駄目だよ~」

Lv42 ハナヨ
ビーストキング/ファーマー

獣の心10
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
催眠梟招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
捨身の心得Ⅱ1
不定形生物招来1
収穫マスター5
二毛作1
キャンプマスター1

にこ「まあ多少は強くなったわね。希ほどじゃあないけど」

Lv39 ニコ
アンドロ/シノビ

省エネ10
データ解析5
レッドボット1
ブルーボット1
イエローボット1
補給5
リフレクター1
一斉攻撃5
シュート4
パーツ回収5
パージ5
忍法 陽炎3


花陽「希ちゃんは、まだ、なのかな」

真姫「騎士だったから、手続きとかあるんでしょ」

凛「希ちゃんが騎士なんて、想像出来なかったにゃ」

にこ「私もそうよ」

海未「こちらに向かっている途中かもしれませんよ」



第4階層


深洋祭祀殿


B13F

凶獣に追われた古の神殿


ことり「遺跡って感じだね」

穂乃果「なんだかロマンだね!」

凛「おお、ロマン!」ワクワク


真姫「二人は放っておきましょう」ハァ

花陽「う、うん」

にこ「まずはどこに向かえばいいんだったかしら?」

シュウイヲタンサクダーッ!
オーッ!
ホノカチャン……


海未「B15Fのどこかにある祭祀殿の碑文を読み解くことが今回のミッションです」

真姫「普通だと見えないから、さっきもらったものを使うのよね?」

イブン・ガジの粉……。
振り撒くと周囲の不可視のものを可視化できるという不思議な粉。
先程(迷宮前で)、オランピアから受け取ったものだ。

海未「はい」

にこ「正直面倒ね」

ホノカチャン、ココニショートカットガアルニャ!
リンチャンスゴイヨ!
リンチャン……

海未「にこはこの先のこと何か知りませんか?」

にこ「全く」

凛「サスガニコネ」

にこ「!?」

コノボタンナニモハンノウシナイヨ?
コワレテルノカナ……


真姫「そろそろ先に進まない?」

海未「そうですね」

花陽「穂乃果ちゃん、ことりちゃん、進むってー!」

ハーイ
ワカッタヨー

大部屋を繋げたかのようなこの階は、壁になんらかの生物を祀ったような石像、それについた謎のボタン以外は他と何ら変わらないように思えた。
しかし、君たちが鉄格子を越えたとき、それは間違いであったと気付いた。


凛「……?」

凛「今何か音がしなかった?」

穂乃果「えっ?」

にこ「何かあるってこと?」

花陽「私も聞こえました。後ろから……」

ことり「あっ!」

海未「鉄格子が下りています!」

今しがた通ってきたばかりの鉄格子が下りていて、戻ることはできなくなっていた。
更に、左右の分かれ道にも鉄格子が下りており、君たちは閉じ込められたことに気付く。

穂乃果「F.O.Eだ!」

左の鉄格子の先にはオレンジの球体が見える。
地形を無視することはできないが、鉄格子が上がれば、追いかけてくるかもしれない。

>>252
ミス
差し替え



凛「……?」

凛「今何か音がしなかった?」

穂乃果「えっ?」

にこ「何かあるってこと?」

花陽「私も聞こえました。後ろから……」

ことり「あっ!」

海未「鉄格子が下りています!」

今しがた通ってきたばかりの鉄格子が下りていて、戻ることはできなくなっていた。
更に、部屋の別の出入口も塞がれ、奥の鉄格子も下りていた。

君たちは閉じ込められたのだ。

ここまで来るのにショートカット以外は道は無かった。
ということは、君たちはここで何かをすればこの事態を切り抜けられることになる。

怪しいところといえば、先程君たちが押して何も起こらなかった石像とボタンだが……。

押してもいいし、一度深都からやり直しに戻ってもいい。


凛「ポチっとにゃ!」

穂乃果「凛ちゃんずるい!」

リンが石像の謎のボタンを押すと、正解だと言わんばかりに、三方すべての鉄格子が上がった。

海未「鉄格子の昇降スイッチだったのですね」

リンチャンワタシニモヤラセテヨォ~
ハヤイモノガチニャ

そうして進む君たちの目に、

穂乃果「F.O.Eだ!」

オレンジの球体が見える。
すぐに下がってきた鉄格子で遮られはしたが、鉄格子が上がれば、追いかけてくるかもしれない。


穂乃果「広いねぇ……」

海未「神殿なのですから当たり前です」

凛「当たり前なのかにゃ?」ン?

真姫「例外はあるでしょうけど、だいたいそうじゃないかしら」

凛「へぇ~」サスガマキチャン

穂乃果「あ、鉄格子とボタンだ」

君たちは入った部屋でそのセットを見つけ、ホノカがボタンを押した。

真姫「スイッチ以外は何もないみたいね」キョロキョロ

君たちは鉄格子を抜ける。


花陽「あれ? 鉄格子が下りていません」

穂乃果「本当だ」

通ってきたばかりの鉄格子が下りていないことに君たちは気が付く。
そこでコトリが来た道を戻ると、

海未「鉄格子が下りました……」

ことり「通る方向で下りるかどうか設定されてるのかな?」

花陽「複雑です……」

新たな発見をした君たちは、地図に方向を記すことにした。




7人「ふぅ………………」

穂乃果「いやー、よかったねぇ」ハフゥ

凛「野営ポイントがあるなんて」ホゥ

真姫「花陽のおかげでより良く休めてるわね」

花陽「そ、そんなこと……」テレ

にこ「事実よ」

ことり「ことりもそう思うな」

花陽「そ、そうかな」テレ

海未「…………そろそろ行きませんか? あまり長く居たら、穂乃果が動かなくなります」

穂乃果「海未ちゃん、ひどーい」

十分とまではいかないが、ある程度君たちは回復した。
これ以上を望むなら、再び野営してもいい。




B14F

逃げること叶わぬ重囲の刑場


穂乃果「! また下りてきた!」

最初の鉄格子を越えたホノカは過剰に反応する。
前方にはボタン、そして左右には……。

にこ「赤いのがいるわね」

右の鉄格子の向こうには、こちらに気が付いている赤F.O.E。
鉄格子を上げたら左へ逃げるのが正解か。
……正直現時点では討伐は難しいかもしれない。
たとえ、さほどでもない強さだとしても。
圧倒的に防御力が低いであろう。

海未「ここは退きましょう」

真姫「賢明ね」

ウミの判断によって、君たちは強敵を避けることにした。
一応、討伐以外でも、避けて傍を通ることはできるが……………………。


花陽「ま、また赤いです」

凛「今度はちょっと面倒だにゃ」

2体目は、追跡する赤F.O.E(先程とは違う)の領域を犯して進まなければならない。
戦いを避けるためならば、餌(自分たち)で誘き出さなければ……。
尚、これは3体目も4体目も同様であったため、省略する。
真の苦労と『重囲の刑場』の意味は君たちが経験し、理解しなければならない。




ことり「ここ、だね」

君たちの目的を覚えているだろうか?
世界樹のメッセージを知れ、といったものだった筈だ。
簡潔に言ったもので、実際はもっと荘厳な雰囲気の中、言葉がもっと選ばれていた。

B15F

その目的を達するため、君たちは既に祭祀殿を探す段階に入っていた。

度胸を試された陥穽の道

部屋の広さから、丁度真っ二つにできる場所を考え、そして君たちは探し当てた。
祭祀殿の碑文を。
今、それが浮かび上がる。


『余は世界樹と呼ばれし存在。
漆黒の海を越えてこの世界に来た。
それは“魔”もまた同じこと』

『ミューズよ、お前たちに
一つ伝える必要があり
ここに来てもらった』

『それは、“魔”の眷属フカビト。
かの連中は、余を打ち倒し
魔を守らんとしておる…』

『その為、フカビトは
新たな手段を講じてきた。
それは魔の血による人の支配…』

『人間を操ることで、深王の隙をつき
余を滅ぼさんとする目論見であろう』

『お前たちもよく知る海都の者が
魔の眷属に憑かれているのだ。
そして冒険者を利用し余を狙う…』

『良いな、覚えておくのだ。
魔の眷属は人に憑き利用する…。
目に見える人が人とは限らぬのだ』


そうして粉の効果が無くなったのか、碑文は消えた。
これでミッションは達成した!
君たちは報告に戻ってもいいし、このまま奥へ進んでもいい。





深都でミッションの報告をした君たちは、その場で新たなミッションを受領した。
祭祀殿奥にある、転移装置を見つけ出す、というものだ。
オランピアの報告で、既にクジュラが侵入しているという情報が入っている。
彼と刃を交える可能性がある。
それでも君たちは、君たちがついた深王に従い、成し遂げなければならない。
こうなる前に、海都と協力できていたなら、どうなっていただろうか。それを知る術はない。

B16F

風舞うは誰がための白刃

鉄格子や落とし穴を抜け、君たちはついに最終階に辿り着いた。
転移装置は見ていない。

>>263
レスのコンマが偶数なら、の間違い


世界樹Ⅴ記念
仲間加入条件が公開されました


・かみつき魚は猫すらまたぐをクリア

・アイエイアに到達

・アユタヤに到達

・ゴーレムに勝利

・海水浴をする


もしかしたらこの階で……、と考える君たちの前に不思議な像が現れた。
鉄格子のボタンをつけていた像に似たそれは、押しても何も起こらない。
君たちは、これをどうにかする術を持っていないようだ。

穂乃果「あ」

海未「どうしました?」

穂乃果「アイテムがいっぱいになっちゃった」

真姫「じゃあ帰りましょう」

凛「TPも切れそうだったし、丁度いいにゃ」

いともった?
↑リスは死ね(直球)




海未「却下です」

穂乃果「えー、いいじゃん!」

海未「よくありません」

穂乃果「海未ちゃんさっきはいいですねって言ってたじゃん」

海未「あれはあなたが、性能のよい装備だからつけてみようと言ったからです」

ことり「見えないから大丈夫だよ」

海未「ことりまで……! 私は絶対に着けませんよ」

穂乃果「そんなこと言わずにー」

イヤデス!
オネガァイ
イ……イヤデス!
ソンナ、コトリチャンノオネガイガキカナイナンテ!?
ウミチャン……
アア、コ、コトリ。ナカナイデクダサイ……
コレハイチダイジダヨ!

真姫「まだやってるのね」

花陽「もう一時間くらい経っちゃったよ」

凛「穂乃果ちゃんやことりちゃんとお揃いだって考えればいいのにね」

にこ「どうせ見えないけど、『ビキニアーマー』って……どうなのよ」ジュヨウアルノ?

凛「誰も部長には期待してないにゃ」




広間を突き進んでいく君たちは、微かな光を放つ不思議な装置を発見する。

あれこそが深王が探して欲しいと
依頼していた転移装置に他ならないだろう。

君たちはゆっくりとその装置へ近付こうとした刹那、
背後から強烈な殺気を感じ取る!

君たちがその殺気に反応して振り返ると、
その殺気の送り主が刀を構えて立っていた。

金髪「久しいな、お前たちがここまで来るとは……。すっかり深都のイヌに成り下ったようだがな」

クジュラは侮蔑するように呟くと
ゆっくりと刀を構え、君たちとの
間合いを詰め始める…。

金髪「このまま立ち去るならよし。
あくまで進むというのなら……。
……俺ももう容赦はできんぞ」

君たちが彼の威圧に身構えたとき
君たちの背後からある聴き慣れた声が響いてくる。

オランダ村「……ミューズ。
あなたたちを
守れとの命を受けてます」

君たちを庇うように現れた少女は
恐れる様子もなくクジュラと
向かい合い構えをとる。

オーケストラ「邪魔者は消せ、と
深王さまはおっしゃった」

抑揚のない口調でそう告げ、
一歩進み出るオランピアを見て
クジュラは冷笑する。

金髪「……面白い。
お前が人ではないことを俺は知っているぞ。
どれほどの力を秘めているか……試してやろうか?」

そう叫ぶクジュラは、片手を
袖に入れ、何かを取り出すと
君たちの前に投げ出す。

金髪「東の大陸より持ち込んだ幻獣だ。
お前たちを屠るだけの力を持つ……」

クジュラの言葉にあわせて
背後に煙をまとった人影が出現する。

もはや先に進むにはこの幻獣を
退けるほか方法はない!

剣を抜き、
立ちはだかった幻獣を
打ち倒したまえ!



TURN3

君たちの布陣は早くも崩れかけていた。
ホノカ、リン、マキが混乱にかかっていたからだ。
状態異常:混乱は、敵味方の区別なく攻撃する。
自然に治ることはない。

それともう一つ。
コトリ、ニコが呪いにかかっていた。
状態異常:呪いは、与えたダメージの半分が返ってくる、強力な攻撃には不利になる効果だ。
自然には治る。

自然に治らない混乱の治療をしつつ、幻獸【シン】を打ち倒す。

その方針で行動するのがいいだろう。
だが、敵は状態異常の使い手。
治療したそばから別の状態異常にかかるかもしれない。

しかし散々対策した以外ではこうするしかないだろう。

さあ、君たちの行動を決めたまえ!


TURN10

シン
残りHP:3/4
バフ:霧のはごろも(物理防御UP)
デバフ:ビーストロア(物理攻撃DOWN)
封じ:腕(物理攻撃DOWN)
状態異常:なし


ミューズ
前列:ホノカ コトリ ウミ ニコ
後列:大蛇 リン マキ ハナヨ 大鳥

状態異常:
戦闘不能 ホノカ

封じ:なし

バフ:
全体
介護陣形(ターン終了時状態異常回復)

ウミ
忍法 雲隠(回避率UP)

ニコ
決死の覚悟(妖怪いちたりる)

デバフ:なし

HP:
ホノカ 0
コトリ 3/4
ウミ  1/3
ニコ  2/5
大蛇  1/2
リン  1/4
マキ  1/6
ハナヨ 1/2
大鳥  1/3


TURN17

リン、ハナヨのTPが尽きた



TURN21

テリアカβが尽きた



TURN38

シン
残りHP:3/5


ミューズ
状態異常:
戦闘不能 ウミ リン マキ ハナヨ


TURN42

ネクタルが尽きた



TURN55

アムリタが尽きた



TURN68

シン
残りHP:1/4


ミューズ
HPが少ない…
全体攻撃が来れば…




海未「もう、無理だというのですか……」

長きに渡る戦闘は、君たちの敗色が濃厚になった。
回復アイテムは底を尽き、満身創痍の味方に、
今あるTPはもう……。

にこ「諦めたらダメよ」

真姫「でももうこれは……」

にこ「あんたは今はあいつの攻撃に耐えて、『渦雷』を放つことだけを考えなさい」

真姫「分かってるわよ。でも…………」

マキは倒れかけて、支え合っているリンとハナヨを見る。

花陽「大丈夫だよ、真姫ちゃん」

凛「凛たちは大丈夫」

無理して笑っているのがわかる。

真姫「この状態で攻撃が来たら、とても避けられるとは思えないわ」


「真姫ちゃん」


真姫「穂乃果?」

穂乃果「大丈夫だよ」

穂乃果「後は、真姫ちゃんだけだよ?」

穂乃果「どう行動するか、決めないと……」

真姫「大丈夫、って……」

穂乃果「大丈夫、大丈夫だから………………きっと」

根拠のない自信。
これまでやってこれたから大丈夫だろうというものではない。

不安を抑えようと必死に、呪文のように唱えているだけだ。
今はそれに縋るしかない。

真姫「……」

真姫「わかったわ」

真姫「私の行動は……こうね」



TURN69


ホノカの『ラッシュ』やウミの『ハンギング』が決まる中、それは訪れた。

敵の全体攻撃だ。

恐らく、当たれば戦闘不能は確実。全員なら芽は出てしまうであろう。


既に走馬灯のようなものが見えている現在が、それを示している。
芽となることを。

君たちは……、真実を求め、深都に味方した。
それが間違いだったのだろうか?

君たちは、来る衝撃に備え、目を瞑った。


シンの冷たい眼差し!



痛みは、一瞬だ。











「『フリーズガード』!!」



穂乃果「…………?」

ことり「……あ」

海未「の…………」



「間一髪やったね」


シンの攻撃を無効化した!



にこ「あんた……」

「やっほ、にこっち。元気しとった?」

花陽「……あぁ……」

真姫「遅いわよ」

凛「希ちゃん!」



希「助けにきたで」







君たちはあらん限りの力を振り絞り、
強大な力を持った幻獣を打ち倒すことに成功した!

そんな君たちの背後では
二人の達人の激しい
息遣いが聞こえてくる。

振り返ると、そこには互いに
手傷を負いながら向かい合う
オランピアとクジュラがいた。

金髪「思っていたよりもやるな……。
それに、シンが討たれるとは……」

君たちを横目で見たクジュラは
自身の不利を悟ったようだ。

「潮時のようだな……」
言葉と共に青年は背後に跳躍し
その部屋から立ち去っていく……。

「……追う必要はない。
重要なことは転移装置の制圧」

君たちの所に、装甲が砕け
何処か調子の悪そうなオランピアが
ゆっくりと近付いてくる。

「転移装置を得たことで
海都の深部、王家の森へと
潜入することが可能になった」

「このことを深王さまに伝えて。
そして、
あなたたちが協力して
深王さまを助けて…」

「私は、少し回復してから
かけつけますので…」と呟き
少女は一本の鍵を差し出す。

「深王さまに協力するあなたたちへ
…私からのお礼のようなもの」

月の鍵を手に入れた

「…話は終わった。私に構わず
深王さまに報告して…」


君たちはオランピアのいう通り
天極殿へ報告にいってもいいし
転移装置を調べてもいい。






第5階層

白亜ノ森





仲間加入条件が公開されました


・白亜の森到達後に???に到達すると………………

・深海の客クリア後、港に行く

・図鑑を完成させる

・樹海への序曲をクリア

・ハンマーを全て集める


Lv47 ホノカ
ウォリアー/ファランクス

常在戦場10
剣マスタリー7
鎚マスタリー3
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い4
無我の境地3
スタンアタック1
盾マスタリー1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5

Lv48 コトリ
モンク/ゾディアック

錬気の法10
チャクラの覚醒3
拳マスタリー3
壊炎拳3
ヒーリング5
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト5
ラインヒール5
パーティヒール1
血返しの法9
炎マスタリー5

Lv47 ウミ
パイレーツ/シノビ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング5
幸運の女神3
イーグルアイ5
潜伏7
忍法 猿飛5
忍法 雲隠3
軽業10


Lv49 リン
ビーストキング/ファランクス

獣の心1
獣王マスタリー10
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来4
巨象招来1
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ5
獅子王招来2
ビーストロア5
ドラミング5
獣の警戒5
槍マスタリー1
リバイブ4

Lv49 マキ
ゾディアック/パイレーツ

エーテルマスター4
炎マスタリー5
氷マスタリー5
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術5
雷の星術1
炎の連星術1
氷の連星術5
雷の連星術2
氷の先見術3
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル3
トラブルメイク1

Lv49 ハナヨ
ビーストキング/ファーマー

獣の心10
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来1
催眠梟招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
捨身の心得Ⅱ5
不定形生物招来1
獅子王招来2
剣虎招来1
収穫マスター5
二毛作1
キャンプマスター1



Lv45 ニコ
アンドロ/シノビ

省エネ10
データ解析5
レッドボット1
ブルーボット1
イエローボット1
補給5
リフレクター1
一斉攻撃5
シュート10
パーツ回収5
パージ5
忍法 陽炎3

Lv48 ノゾミ
ファランクス/ゾディアック

ガーディアン3
盾マスタリー10
ラインガード1
ファイアガード1
フリーズガード10
ショックガード4
槍マスタリー4
ブリッツリッター1
リバイブ1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5
決死の防壁3
オーバーガード1
雷マスタリー1




希「そや、ミューズにプレゼントがあるんやった」

穂乃果「プレゼント?」

希「港に置いてるから、後でもええよ」


インバーの港

‐ノゾミ同行中‐

穂乃果「……これって」

希「アイエイアからの贈り物やよ」

凛「大砲ー?」

カロネード砲を手に入れた

希「これやと、黒い海賊船も沈められるんや」

花陽「……すごい」

希「えりちは、ウガリートにおるんよ」

真姫「どうして絵里がいるって分かるのよ?」

希「そりゃあ…………」

希「ウチとえりちはウガリートで一緒やったからね」


にこ「スタートがそこだったってこと?」

希「そうや」

希「2ヶ月ほどでウチはアイエイアに移ったけど」

海未「どうして絵里は残ったんですか?」

希「クラスの影響やね」

希「ウチがアイエイアに移ったのもそれが原因かな」

ことり「クラスの影響? 絵里ちゃんのクラスって……」


希「プリンセスや」




今日もまた、犠牲者が出た。
敵の復活は早く、いくら倒しても直ぐに現れる。
復活といっても、同一個体とは限らない。

私にできることは、一体でも倒して被害を最小限にすること。
それしかできない私は、とても滑稽ね。

あの日から、私に休む暇はない。




希「ここが交易都市ウガリート」

希「海図上では最後の街になるんかな」

穂乃果「大砲凄かったね!」

凛「一発だったにゃ!」

ことり「そうだね」

ワタシモアレクライノイチゲキガダセタラナァ……

海未「どことなく沖縄に似た建造物が多いですね」

リンモダシタイニャ……

にこ「で、絵里はどこ?」




一人でただひたすら毎日を生きていると、まるであの頃の私に戻ったかのように思う。

凍りついた私の心を融かすのはいったい何となるのでしょう。

……………………。
また、来たみたいね。
……行きましょう。
私には号令をかけることだけ。それしかできないわ。




花陽「け、警報!?」

真姫「希のときと同じじゃない!」

希「……」

『魔物が出現しました。魔物が出現しました。付近の住民は避難してください。繰り返します』

『魔物が出現しました。魔物が出現しました。付近の住民は避難してください。繰り返します』

『魔物が出現しました。魔物が出現しました。付近の住民は避難してください。繰り返します』

ことり「なんだか嫌な予感がするね……」

穂乃果「…………うん」




「同一個体が三体同時に出現しています!」

「協力者を分散させなければ、被害が大きくなるかと思われます」

「海都から冒険者が来ているとの報告がありますが」

「熟練の冒険者ではありません。犠牲者となるだけです」






「協力者を分散させて同時撃破…………ね」

私にできることは、それを可能にするよう支援するだけ。

「冒険者の方々に協力して頂くのもありね」

攻撃の届きにくい後方から支援してもらったり……?

「そろそろ向かいましょうか」

そして終わらせましょう。
この不安定な毎日を。




君たちの眼前には凶悪だと一目でわかる海竜が三体いた。
同時に、討伐のために集まったと思われる人々もいた。
彼らは睨み合いを続け、何かを待っているように思えた。

凛「緊張の一瞬だにゃ~」

真姫「あまり長引くのもよくないわ」

にこ「私たちが先手を取っていくわよ」

海未「得策ではありません。そもそもレベルが違いすぎるのでは?」

熟練の冒険者と思われる人々は、君たちとは大きく違うほどの強さを醸し出している。
海竜と互角に戦うにはそうするしかない。

花陽「70くらいはあるんじゃないかな」

ことり「私たちとは20くらい違うね」



穂乃果「でもサポートくらいはできる筈だよ!」

にこ「穂乃果の言う通りね。どうせ帰れないんだから、ちょっとでも経験値をもらっておきましょう」

海未「では三手に分かれますか」




重騎士
マキ
ホノカ
コトリ
リン


農民

ノゾミ
ウミ
ハナヨ


海賊
占星術師
気功師
ニコ


にこ(何か悪意を感じるわ……)

♪戦乱 荒れ狂う波浪の果て


勝利した!



Lv49 ホノカ
ウォリアー/ファランクス

常在戦場10
剣マスタリー7
鎚マスタリー5
ブレイク5
バインドカット1
ラッシュ1
ランページ1
狂戦士の誓い4
無我の境地3
スタンアタック1
盾マスタリー1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5

穂乃果「ボロボロだよ……」

Lv50 コトリ
モンク/ゾディアック

錬気の法10
チャクラの覚醒3
拳マスタリー3
壊炎拳3
ヒーリング5
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト5
ラインヒール5
パーティヒール2
血返しの法10
炎マスタリー5

ことり「アムリタが切れる寸前だったよ~」

Lv49 ウミ
パイレーツ/シノビ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング5
幸運の女神3
イーグルアイ5
潜伏9
忍法 猿飛5
忍法 雲隠3
軽業10

海未「」

穂乃果「」


Lv50 リン
ビーストキング/ファランクス

獣の心1
獣王マスタリー10
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来4
巨象招来1
獣たちの友情5
捨身の心得Ⅰ5
獅子王招来2
ビーストロア5
ドラミング5
獣の警戒5
槍マスタリー1
リバイブ4
ガードヒール1

凛「死んでる……」

Lv50 マキ
ゾディアック/パイレーツ

エーテルマスター4
炎マスタリー5
氷マスタリー5
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術5
雷の星術1
炎の連星術1
氷の連星術5
雷の連星術3
氷の先見術3
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル3
トラブルメイク1

真姫「やめなさい」ペシッ

Lv50 ハナヨ
ビーストキング/ファーマー

獣の心10
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来2
催眠梟招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
捨身の心得Ⅱ5
不定形生物招来1
獅子王招来2
剣虎招来1
収穫マスター5
二毛作1
キャンプマスター1


Lv47 ニコ
アンドロ/シノビ

省エネ10
データ解析5
レッドボット1
ブルーボット1
イエローボット1
補給5
リフレクター1
一斉攻撃5
シュート10
パーツ回収5
パージ5
忍法 陽炎3
忍法 分身1
潜伏1


花陽「でも実際……」

にこ「近くても言うことじゃないわよ」ハァ

にこ「それで? アンタはどうなのよ?」


希「ウチはまだ余裕あったなぁ」

Lv50 ノゾミ
ファランクス/ゾディアック

ガーディアン3
盾マスタリー10
ラインガード1
ファイアガード1
フリーズガード10
ショックガード5
槍マスタリー4
ブリッツリッター1
リバイブ1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5
決死の防壁3
オーバーガード2
雷マスタリー1


「嘘でしょう。それは」

希「嘘やないんやけど」

希「そっちはどうなん?」



希「えりち」


「愚問ね」

Lv51 エリ
プリンセス/ウォリアー

王家の血統10
王たる証5
攻撃の号令9
防御の号令5
ロイヤルベール1
リインフォース1
予防の号令5
エクスチェンジ1
リニューライフ1
クイックオーダー5
ファイアアームズ3
フリーズアームズ3
ショックアームズ3
エミットウェポン3
リセットウェポン1
鎚マスタリー1
クラッシュブロー1


絵里「私は全然余裕よ」




穂乃果「あの後大変だったよねー。ほんともう私たちいらなかったし」

ことり「にこちゃんのところは連携プレーが凄かったね」

海未「こちらがほぼ何もしてなくてもダメージを与えられていましたし」

凛「生き返ったにゃ」

海未「死んでいません」

真姫「やっときたエリーが全体に号令をかけてたけど、殆ど無駄だったわね」

花陽「武器ででもあまり強くは…………」

にこ「というか私は絵里が来る前に既に倒して終わってて暇だったわ」

希「しかも遅れた理由がまた……なんなん?」

凛「装備を忘れた」



絵里「そんなに責めなくていいじゃない!?」


凛「結構大物な描写だったから落差が凄いにゃ」ハァ

絵里「私のせいじゃないわよねそれは」

希「えりち」ポン

絵里「希?」

希「認めたほうが楽になるよ?」

絵里「何を!?」

凛「ミトメラレナイワァ」ボソッ

絵里「凛は後で来なさい」



にこ「いろいろ言ってるけど、希だって結構アレよね」

希「どれなん」

にこ「ウガリートまで一緒に行っといて、まだ仲間になってなかったとか……」

真姫「ないわね」

希「真姫ちゃん!?」

真姫「大きく勘違いしていたわ」

にこ「既に仲間だと思ってたのに裏切られた気分よ。どうして仲間じゃなかったか説明しなさいよ」

希「え……いや……あの……」

真姫(傍で見ていましょう)






希「だってμ'sは…………」モジモジ

希「9人、やん?」モジモジ

希「ウチを入れて」モジモジ





にこ(かわいい)

真姫(かわいい)

花陽(かわいい)

穂乃果(かわいい)






希「なんか言ってよ!」





ノゾミが仲間になった(過去)
エリが仲間になった(過去)


ノゾミ
槍 グラウコスのランス
盾 月虹の大盾
金属鎧 フィールドアーマー
アクセサリ 封乱の帯

エリ
剣 バスタードソード(TEC×3)
金属鎧 フレイタニエル
盾 スクワイアの大盾
アクセサリ スミトモの腕輪


B17F

久遠の蝕みを甘受した白亜の森



白亜の森と呼ばれる
白く美しい森を進む君たちの前に
広大な広間が姿を現す。

その広い空間の先で、君たちの
様子を伺う人影を発見する。

「…ここまで来てしまったか」
と、森の奥から呟く声がする。

そこにいた青年は、甲高い笛を
鳴らすとそのまま森へと姿を消す。

それと同時に広間の中心部辺りに
巨大な鎌を持つ魔物が姿を現す!

君たちは、クジュラの妨害を前に
力で切り抜けてもいいし
うまくかわしていくのも自由だ。





穂乃果「…………から、ちょっと間違えて突撃したんだっけ」

ことり「穂乃果ちゃんちょっと挑発してなかった?」

――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
――――
――



B20F

戦場に響くは永訣の調べ



白亜の森を進んできた君たちは
遂に森の最深部、姫の休む場所に
到達したようだ。

目の前の扉を開いて、フカビトに
憑かれた姫に挑んでもいいし、一度
街まで戻るのも自由だ。


Lv70 ホノカ
ウォリアー/ファランクス

常在戦場10
剣マスタリー7
鎚マスタリー5
ワイドエフェクト1
ブレイク5
バインドカット7
ラッシュ4
ランページ3
狂戦士の誓い10
無我の境地3
スタンアタック1
盾マスタリー1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5


ホノカ
剣 クレイモア(ATK×2)
盾 大鋼の盾
皮鎧 ジェネラルレザー
腕防具 ヴァンブレイス


攻撃力 148
防御力 182


STR 64
TEC 32
VIT 59
AGI 40
LUC 40


Lv70 コトリ
モンク/ゾディアック

錬気の法10
チャクラの覚醒3
拳マスタリー3
壊炎拳8
ヒーリング5
リフレッシュ2
バインドリカバリ2
リザレクト8
ラインヒール5
パーティヒール5
フルヒーリング1
血返しの法10
炎マスタリー10


コトリ
武器 なし
皮鎧 ジェネラルレザー
頭防具 恐怖の兜
アクセサリ 神気のオーブ

防御力 143


STR 52
TEC 67
VIT 45
AGI 54
LUC 34


Lv70 ウミ
パイレーツ/シノビ

トリックスター10
突剣マスタリー5
インザダーク1
チェイスセーバー1
チェイスブロー1
ハンギング5
幸運の女神3
イーグルアイ5
潜伏10
忍法 猿飛5
忍法 雲隠3
軽業10
HPブースト10


ウミ
突剣 アスカロン(LUC×2)
☆皮鎧 キャラコセーラー
アクセサリ 必中ゴーグル
脚防具 ソリッドモカシン

☆はクラス専用最強防具

攻撃力 171
防御力 141


STR 52
TEC 49
VIT 45
AGI 62
LUC 42


Lv70 リン
ビーストキング/ファランクス

獣の心10
獣王マスタリー10
ビースト帰還5
大鳥招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来4
巨象招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
獅子王招来2
不定形生物招来1
ビーストロア5
ドラミング5
獣の警戒5
槍マスタリー1
リバイブ5
ガードヒール1


リン
槍 龍騎槍(VIT×3)
布鎧 エレメントクローク
腕防具 キリカゼの手甲
アクセサリ 幸運のネックレス


攻撃力 143
防御力 114


STR 44
TEC 62
VIT 50
AGI 37
LUC 69


Lv70 マキ
ゾディアック/パイレーツ

エーテルマスター10
炎マスタリー5
氷マスタリー5
雷マスタリー5
炎の星術1
氷の星術5
雷の星術5
炎の連星術1
氷の連星術5
雷の連星術5
氷の先見術3
雷の先見術3
ダークエーテル5
エーテル圧縮5
特異点定理5
リターンエーテル3
トラブルメイク1


マキ
書物 天命の石版
☆布鎧 天狼星の肩章
脚防具 キルトタッセル
アクセサリ スミトモの腕輪

☆はクラス専用最強防具

攻撃力 148
防御力 110


STR 34
TEC 77
VIT 40
AGI 52
LUC 48


Lv70 ハナヨ
ビーストキング/ファーマー

獣の心10
獣王マスタリー10
ビースト帰還1
大鳥招来1
大蛇招来1
土竜招来1
毒アゲハ招来4
催眠梟招来1
巨象招来1
獣たちの友情10
捨身の心得Ⅰ5
捨身の心得Ⅱ5
不定形生物招来1
獅子王招来3
剣虎招来1
収穫マスター5
二毛作1
キャンプマスター1
TPブースト9


ハナヨ
短剣 アゾット(AGI×4)
布鎧 エレメントクローク
アクセサリ 貫突の護符
脚防具 モールバラバケツ

攻撃力 84
防御力 92


STR 44
TEC 62
VIT 48
AGI 42
LUC 62


Lv70 ニコ
アンドロ/シノビ

省エネ10
データ解析5
レッドボット1
ブルーボット1
イエローボット1
補給5
リフレクター1
一斉攻撃5
シュート10
パーツ回収5
パージ5
忍法 陽炎3
忍法 分身1
潜伏5
忍法 猿飛3
忍法 雲隠3
軽業4
TPブースト4


ニコ
短剣 ダンダ・チャクラ(STR×2)
金属鎧 フレイタニエル
頭防具 恐怖の兜
アクセサリ 怪力の指輪


攻撃力 181
防御力 152


STR 77
TEC 45
VIT 68
AGI 35
LUC 26


Lv70 ノゾミ
ファランクス/ゾディアック

ガーディアン3
盾マスタリー10
ラインガード1
ファイアガード1
フリーズガード10
ショックガード10
槍マスタリー4
ブリッツリッター1
リバイブ1
挑発5
パリィ5
マテリアルパリィ5
決死の防壁3
オーバーガード5
雷マスタリー3

ノゾミ
槍 グラウコスのランス
盾 スクワイアの大盾
金属鎧 フレイタニエル
アクセサリ 強斬の護符

攻撃力 152
防御力 159


STR 43
TEC 46
VIT 70
AGI 43
LUC 56


Lv70 エリ
プリンセス/ウォリアー

王家の血統10
王たる証5
攻撃の号令10
防御の号令10
ロイヤルベール1
リインフォース1
予防の号令5
エクスチェンジ1
リニューライフ1
クイックオーダー5
ファイアアームズ5
フリーズアームズ5
ショックアームズ5
エミットウェポン5
リセットウェポン1
鎚マスタリー1
クラッシュブロー1

エリ
鎚 ヤグルシ(TEC×2)
盾 ホプロン
金属鎧 フレイタニエル
アクセサリ 神速のチョーカー

攻撃力 186
防御力 159


STR 39
TEC 53
VIT 65
AGI 48
LUC 56


穂乃果「さあ、行こう!」



君たちが扉を開けた先は、美しい
小さな池が広がり、静かで厳かな
雰囲気をかもしだしている。

周囲を見回す君たちは、そのほとりに
佇む見慣れた老婆の姿を発見する。


老女「…到着したようだね、
ご苦労さん、ミューズ」

老婆はそう告げると、周囲の森を
見回しながら言葉を続ける。

老女「まさか本当にあんたらが敵として
ここまで来るだなんてね…。
…考え直す気はないのかい?」

老婆はそういって、君たちの顔を
見ると深くため息をつく。

老女「…まぁそうだろうねぇ。
わかっちゃいたさ、けどね
念のために聞いただけさ。」



老婆はそう呟くと、大きな声で
青年の名を呼ぶ。

振り向き見れば、そこには君たちも
見知った金髪の青年クジュラと
その背に隠れる姫の姿があった。


姫「…皆さまが私の言葉を信じず
こうして白亜の森を荒らしに
くるだなんて…、とても残念です」

悲しそうな表情を浮かべた姫は
クジュラに軽く何かを呟く。

青年は頷くと、柄に手をかけながら
一歩、また一歩と近付いてくる。


金髪「お前たちとは良い関係を築けると
思っていた…、それだけに
こんな結果になることが残念だ。

姫様はただ…、兄王様を見つけて
もう一度会いたいと願っただけだ…。
だが、お前たちはその希望すら…」

青年の表情は冷静なままだが
その身体からは恐ろしいほど強い
殺気が君たちに向けられている。


その瞬間、背後にいた姫が
再び君たちに向けて声をかける!


姫「…皆さまは兄の言葉を信じ
フカビトを討ちにきたのでしょう?













































































でも…、それは一体誰のことです?」


今まで君たちが見たこともない
邪悪な笑みが姫に浮かぶ。

姫「私はただ……、フカビトの力を借り
不老長寿の力を得ただけです……。

兄と再び出会い……
幸せに語り合える日を夢見て……」


姫「それが罪? それを罪だと言うなら
私を討ち取るといい!」

姫の叫び声と同時に、再びクジュラが
君たちの視界に入る。


金髪「……姫様を討つ気なら、まずは
当然俺を乗り越えてからにしろ!」

恐ろしいほどの殺気を放ち
青年は2本の刀を抜き構える!

もはや言葉は意味を持たない!
覚悟を決め、迫り来る相手に対し
自らの信じる正義を示したまえ!








君たちの剣がクジュラを名乗った
青年を打ち負かし、青年の身体が
白い森に崩れ落ちていく……。

それを背後から見ていた少女の姿は
怒りと絶望からか、人のソレから
おぞましい魔物へと変貌していく!



「……よくもクジュラをっ!」と
叫ぶ姫君は、フカビト以上の
魔物へと姿を変えた!

復讐の怒りに燃える魔の姫君を
君たちは剣を抜き迎え撃つ!





♪戦乱 それぞれの正義
https://m.youtube.com/watch?v=LPvBxglPNRI&itct=CCMQpDAYASITCJ6SpJ-x9s0CFdRxWAodUncGClIc5oim5LmxIOOBneOCjOOBnuOCjOOBruato-e-qQ%3D%3D&gl=JP&hl=ja&client=mv-google











天極星殿御座

深王「グートルーネという名の姫が
フカビトの力を利用し
百年の年月を生きていた、か……。


我が王として海都に君臨していた際
そのような名の姫が
いた記憶はない…………。
……だが、卿らの話を聞いていると
その海都の姫がフカビトに
憑かれたのではなく……

……姫がフカビトの力を利用しつつ
人としての意識を保ち
生きていたようにも聞こえる」


深王「だが、もはやどちらでも同じ事。
その姫は魔物と化して卿らに討たれ
海都には平穏が取り戻された。

卿らへの指示はもうない。
これまでの比類無き働きと忠誠に
海都の王として礼をいおう!」

15000エンを手に入れた

深王「それとこれも渡しておく。
我から卿らへの親愛の証のような
ものだと思ってくれ」

深都殊勲章を手に入れた






ラブライブ!×世界樹の迷宮project第0.33弾





♪~(前奏)



高坂穂乃果
加入>>3

条件草案:なし


見つめてよ…見つめないで…




南ことり
加入>>6-7

条件草案:元老院でフローディアに紹介される


心が叫んでる




園田海未
加入>>19-20

条件草案:樹海への序曲クリア後、迷宮入り口で出会う


結ばれぬ運命に





星空凛
加入>>64-67

条件草案:キリカゼと共にサエーナ鳥を倒す


引き裂かれる思い出






西木野真姫
イベント>>80-85
加入>>86-88


条件草案:アユタヤに到達

見つめてよ…見つめないで…






小泉花陽
イベント>>174-175>>177-183
加入>>185-188


条件草案:宿屋の少年と仲良くなる

どちらも私なの






矢澤にこ
イベント>>15>>50>>171-174>>176
加入>>221-226


条件草案:ゲートキーパーを倒す

さよならのKissして






東條希
イベント>>234>>236-243>>276-284>>286>>288
加入>>301


条件草案:アイエイア到達

悲しみの国へ






絢瀬絵里
イベント>>285>>287>>289-290
加入>>301


条件草案:白亜ノ森到達後、ウガリートに到達




LOVELESS WORLD








ラブライブ!×世界樹の迷宮Ⅲ

Bルート





入手したハンマー
22

入手したリミットスキル
19

クリアしたクエスト
43

クリアしたミッション


クリアした大航海クエスト
33


到達したランドマーク
11

到達した最下層
第5階層 白亜ノ森
B20F

得た船装備
29

得たエピック
11


解放したクラス
アンドロ

登録したモンスター図鑑項目数
30/32
18/20
25/27
24/28
20/27

計 117/134







挿入歌
「LOVELESS WORLD」

















ギルドカードが更新されました

得た称号




クリアデータをセーブしますか?


穂乃果「みんなとはぐれちゃったかな……」

穂乃果「ま、いいか。最初は冒険者ギルドに行くんだよね」


(省略)


穂乃果「ギルド証明書と……変な本もらったけど……」

穂乃果「とりあえずしまっといて、次は元老院? だね!」テクテク


(省略)


コトリが仲間になった!


パーティのステータスを表示!


穂乃果の誕生日を迎えた

 ホノカの全ステ+3

世界樹の迷宮Ⅴが発売

 全員の全ステ+10

μ's PV Blu-rayが発売

 全員の全ステ+1


Lv1 ホノカ
ウォリアー

常在戦場1
鎚マスタリー1
クラッシュブロー1


STR 24
TEC 17
VIT 21
AGI 18
LUC 17


Lv2 コトリ
モンク

錬気の法1
拳マスタリー2
ヒーリング1


STR 22
TEC 25
VIT 20
AGI 21
LUC 20

>>341
訂正

Lv2 コトリ
モンク

錬気の法1
拳マスタリー2
ヒーリング1


STR 19
TEC 22
VIT 17
AGI 18
LUC 17


穂乃果「ミッションの地図をつくる! 行ってみよー!」

ことり「おー♪」

(キングクリムゾン)

穂乃果「ミッションクリアしてもう一度来たら……」


穂乃果「あれ……海未ちゃんだよ、ね?」

ことり(海未ちゃんが蹲ってる……かわいい♪)

ウミが仲間になった!

現在のステータスを表示!


Lv4 ホノカ
ウォリアー

常在戦場1
鎚マスタリー3
クラッシュブロー1
アームブレイカー1

Lv5 コトリ
モンク

錬気の法1
拳マスタリー3
気功拳1
ヒーリング2

Lv4 ウミ
バリスタ

弩マスタリー2
ヘビーショット1
正射必中2
アンブッシュ1

STR 24
TEC 14
VIT 15
AGI 15
LUC 19


穂乃果「あ、そういえば荷物にこんなの入ってたんだけど……」

ことり「これって……? わ、すごい」

海未「TPと全能力ボーナス……!?」

穂乃果「いつの間にか混じってて、手放すのも惜しいかな、って」

海未「これは……ことりが着けたほうがいいと思います」

ことり「えっ!?」

穂乃果「私もそう思うよ。ことりちゃんは回復役だし」

ことり「そ、そう……?」


アクセサリ 『深都殊勲証』
『全』 クラス 装備 『可』

効果 TP+100、全能力+5

ことり「なんだかすごく増えちゃった」ツヤツヤ

海未「正直存在は怪しいですが、恩恵は凄いです」ウーン

穂乃果「残念なことに一個しかないんだけどね~」



第一階層 垂水ノ樹海

B1F 栄光求めし冒険者が歩を踏み出す場所


海未「…ほう、思っていたより激しい曲調ですね」

穂乃果「何言ってるの?」

海未「しかし割と穏やかで、希望が持てますね」

穂乃果「海未ちゃんはどの次元に生きてるの…」

ことり「諦めよう?」ポン



海未「通れない川ですが、完全な壁とは違って、向こうが見えるのはいいですね」フム

穂乃果「うん、これならあの強いのの動きも分かるよね!」グッ

ことり「穂乃果ちゃんF.O.Eだよ」

穂乃果「あ、そうだった。そのFBIってやつ」

海未「挑む前に避けなくてはならなくなりましたね」ピキッ

ことり「(・8・)」


タッタッタッタッ

B2F 厄災待ち受けし泥濘の大地




穂乃果「なんて言ってたら」

ことり「入口から出ちゃったね」

橙の球体 スッスッ

海未「後で腕試しでもしましょうか」

穂乃果「ええー!」

海未「…不満ですか?」

穂乃果「だって勝っても何もないじゃん!」

海未「ドロップアイテムがあるでしょう」

穂乃果「疲れるだけだっ――」

ドプン

穂乃果「て…」ググ

穂乃果「あれ?」ググ

ことり「穂乃果ちゃん?」

海未「穂乃果? どうしたのです?」

穂乃果「あ、足が抜けなくて…」グググ



橙の球体 スッ

海未「穂乃果! F.O.Eが!」

橙の球体 スッ

ことり「穂乃果ちゃん!」

橙の球体 スッ

穂乃果「もうちょっと、もうちょっと…」ググググ

橙の球体 スッ

穂乃果「足、抜けろー!」グググググ


ヌポッ


穂乃果「抜け、うわわわわ!?」フラッ

ドタッ

穂乃果「くぅ~、いったぁーい!」サスリサスリ



海未「穂乃果!」タタタ

ことり「穂乃果ちゃん! 怪我はない?」タタタ

穂乃果「あ、大丈夫だいじょーぶ!」

橙の球体 スッ

穂乃果「危なかった…」ハハハ

海未「それにしてもなぜいきなり足が抜けなくなると…」チラッ

海未「!」

海未「地面がぬかるんでいます!」ユビサシ

穂乃果「え? おぉーほんとだ!」

ことり「これに足を取られたんだね」フムフム

穂乃果「やっぱり油断は禁物、ってやつだねー」ウーン

橙の球体 スッ


ことり「海未ちゃん、どこまで行くの?」

ことり「もうTPないよ…」

海未「3階までいきます。新しいクエストが貼り出されるかもしれません」

穂乃果「海未ちゃん打算的! …なんて話してたら着いたね」

海未「ええ」

タッタッタッタッ

B3F

海未「ここでアリアドネの糸です!」

ことり「アリアドネー♪」

穂乃果「ことりちゃんなにそれ?」

シュウウゥ…ン

海都

穂乃果「クエストだったよね、行こう!」


羽ばたく蝶亭



ズルズル

「やっぱりおいしい…」ズルズル

「ラーメンはおいしいにゃ…」ズルズル

「あー、かよちんどこ行っちゃったんだろ…」

「真姫ちゃんもにこちゃんもいないし…」

「にゃー…」

ギィ…パタン

イラッシャイマシー
オ、ミナイカオダナ!

「ん…? 新しい冒険者かな…」チラッ


マズハドレニシヨウ?
コレトカイインジャナイカナ?
コッチモイイトオモイマスヨ

「な…」ポロッ

カンカンッ

「ほ…」

「穂乃果ちゃーん!」


穂乃果「えっ?」クルッ

「こっち、こっち!」ブンブン

海未「あれは…」

ことり「もしかして…」

「来ないならこっちから…」ダッ

穂乃果「凛ちゃん!」

凛「いっくにゃー!」(>ω<)/



この後滅茶苦茶海未ちゃんに怒られた


リンが仲間になった!


Lv6 ホノカ
ウォリアー

常在戦場1
鎚マスタリー4
クラッシュブロー1
アームブレイカー1
狂戦士の誓い1

Lv7 コトリ
モンク

錬気の法1
拳マスタリー3
気功拳1
ヒーリング3
リフレッシュ1

Lv6 ウミ
バリスタ

弩マスタリー4
ヘビーショット1
正射必中2
アンブッシュ1



世界樹の迷宮Ⅴが発売

 全員の全ステ+10

μ's PV Blu-rayが発売

 全員の全ステ+1



Lv7 リン
プリンセス

王家の血統1
攻撃の号令2
防御の号令1
王たる証3
エクスチェンジ1
リニューライフ1



STR 20
TEC 19
VIT 23
AGI 19
LUC 20


凛「プリンセスには武器のマスタリーが無いのにゃ」

穂乃果「ふむふむ」

凛「だからATTACKでのダメージ量はちょっと期待できないかにゃ」

穂乃果「武器のマスタリースキルはその武器での通常攻撃の威力を上げるためと、その武器専用スキルを覚えるためにあるもんね」


凛「で、プリンセスの装備できる武器は剣と突剣と」

穂乃果「短剣と書物だね」

凛「防具は布鎧以外だったらほぼ全部オッケーにゃ」

穂乃果「そもそもが支援特化型っていう戦闘スタイルだし、考えていかないといけないよね」ウーン

凛「むずかしいにゃ」


凛「これで凛と」

穂乃果「穂乃果の」

ほのりん「冒険者講座は終わり!」


真姫「なにやってるのよ二人で」

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