提督「ポジティブ朝潮」 (21)

朝潮「着任して久しいのに、まだレベル1」

朝潮「いつまでも初心を忘れず、毎日が新鮮な気持ち」

朝潮「充実した日々を送れています」

朝潮「私って幸せだなぁ」

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朝潮「この前新しくきた神風さん」

朝潮「私と同じく真面目な性格」

朝潮「いっぱい出撃していっぱい成長した」

朝潮「先輩の私なんかをすぐに追い抜かしていきました」

朝潮「優秀な仲間にも恵まれてるなんて私は幸福だなぁ」

可哀想

朝潮「私は今一人部屋」

朝潮「他の娘たちは和気あいあいとルームシェアらしいです」

朝潮「司令官とは着任以来出会ってない」

朝潮「私だけプライベートがちゃんと作れて嬉しいなぁ」

>>3

朝潮「わぁ」

朝潮「今まで私の所に訪れてくれたのは静かに糸を吐く蜘蛛さんだけ」

朝潮「人語を聞いたのはいつ以来でしょうか」

朝潮「生きている内に人語を解する知性体に二度も出会えるなんて幸せだなぁ」

朝潮「改二だって蜘蛛さん」

朝潮「我が身のことのように喜びたいね」

朝潮「私以外はちゃんと祝福されると願います」

朝潮「おめでとう」

朝潮「ありがとう」

朝潮「憐れむ声が聞こえる」

朝潮「不思議。どこにも悲しみなんてないのに」

朝潮「私の幸せな気配につられてきたのかな」

朝潮「それなら、幸せを頑張ってお裾分けしたいと思います」

朝潮「そう言えばこの間窓から外の景色を見ていたんです」

朝潮「鍵は錆び付きガラスは何か油分を含む液体で汚れているので向こう側なんてほとんど見えませんが」

朝潮「幾つか黒い影がうねうねしてたんです」

朝潮「恐らく私の妹だったのだと思います」

朝潮「やはり妹たちが喧嘩もせず仲良しなのは嬉しい」

朝潮「どうせなら直に会いに来てくれても」

朝潮「でも、便りがないのは良い便りとも、彼女たちが平穏な日々を過ごしているのなら、」

朝潮「部屋にあるちゃぶ台」

朝潮「木目に沿って爪を立てると傷がつく」

朝潮「最近はずっと木目を探し爪で削ってた」

朝潮「そして、ついに傷つけをやりつくした」

朝潮「着任してきて初めての達成感」

朝潮「自分はここにいていいのだと思える幸せ」

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