【R-18】平和になったその後に【安価】 (84)

 主人公は女の子。ヒロインも女の子。
 ふたなり要素にご注意


 世界に平和がおとずれました。
 勇者が魔王を倒し、魔族による支配から人々は解放されました。
 けれどそれは魔族も同じ。魔王に力と恐怖で支配されていた彼らは、それまでの行いを反省し段々と皆と仲良くする方法を模索しているそうです。
 けれど皆が皆そう考えているわけでもなく……。


 ……あなたはいかがですか?
 魔王の娘、双子の妹さん。


1 「知らん。ワシにはどうでもいい」
2 「……。どうだろう。ボクには分からないや」
3 「私はどうでもいいかな。面倒だしねー」

 ↓2 いずれか一つ選択

「……。どうだろう。ボクには分からないや」

 ふむ。そうですか?
 魔王の娘さんですから、人間のことを恨むのは当然だと思いますが……何も言いますまい。
 さて、魔王の娘――ロズさん。
 今からあなたのことをお聞きします。素直に答えてください。

主人公の見た目
1 チビ
2 少女
3 大人

↓1 選択、と同時にコンマ末尾で強さ判定。高いほど戦闘能力が高い。0を最大とする

主人公のスタイル
1 スレンダー
2 平均的
3 グラマー

↓2 選択、と同時にコンマ末尾で性行為の上手さを判定。高いほど上手

見た目 少女
スタイル スレンダー
強さ 8 大陸屈指の強者
技術 6 センスはある


 ふむふむ。能力は中々よさげな……。
 見た目は普通な感じですね。平均より低めな身長に、細目な身体。
 白のブラウスに赤のリボン、紺のロングスカート……服装は地味め。
 ロングの銀髪で、大人しそうなあどけなさを残した顔立ち。赤色の瞳。
 どこかの貴族のご令嬢で しょうか?
 気だるげな顔があれですけども。

ロズ「うっさい。これがボクのいつも通りだ」

 かなりお強いみたいですが、なにか理由が?

ロズ「魔王の娘だからね。それなりには強いんじゃない?」

 ……の、割りには武器などは見当たりませんが。

ロズ「魔法で創る剣、魔剣が主な武器だから。いつもは出してないよ、疲れるし」

 ほう。姉よりは強いけれど、スタイルは圧倒的に負けていることについてはいかがでしょうか?

ロズ「喧嘩売ってる?」

 そんなことは決して。
 ……さて。ではそろそろこの語り口調も止めますか。


リーン「……ということで、魔王を継ぐ新たな魔王、その一人よ」

リーン「今日ここに来てもらったのにはある理由がある」

 魔王城。
 大陸のはじっこ、魔界にある巨大な城とその近くにある城下町。そこにはかつての戦いの苛烈さを感じさせることなく、今はただただ平和な時が流れていた。
 さて、そんな魔王城の中。謁見の間で魔王の娘であるロズは、とある人物に呼び出されていた。

ロズ「はいはい、昔ばなしからはじまってようやく本題だね。何? 魔神さん」

 謁見の間、いかつい椅子に座る人物へと気だるそうな目を向ける少女、ロズ。双子の次期魔王、その妹。
 その視線の先にいるのは、現魔界で魔王に代わり王として現在国を治めている魔神。
 彼女の見た目は美しい女性。ただオーラはそこらの魔族とは段違いに強力だ。
 闇のように黒い髪は床につきそうなほど長く、妖しく綺麗なドレスに包まれた身体からはただならぬ魔力が常に放たれている。
 本来なら王の代役、などではなく魔界を治めるに相応しい実力者なのだが……彼女が表舞台に立つことはほぼない。
 勇者と魔族の戦いにおいても無干渉を貫いていた。

リーン「実は……お前に折り入って頼みたいことがある」

ロズ「頼みたいこと? いいよ、断れないし。聞いとく」

 そんな彼女が平和になった魔界で魔王の代わりをやっている理由は一つ。後継者である魔王の娘。彼女らが未熟だからだ。
 力も知恵もまだまだ劣っている彼女らが上に立てば、王の討たれた国はどうなることか。危険性は分かるだろう。
 そこで、魔神が代役をかって出た。彼女はロズらに代わり人間、その他の種族と友好的に生きるための政治的な活動を進んで行ってくれている。その効果は目覚ましいもので、現在の魔界には観光客がやって来るほどだ。
 ロズにとっては感謝してもしきれない恩人。彼女の頼みと聞いて断れるはずがない。

リーン「そうか、有り難い。ではロズよ。お前には……魔王派の残党を捕らえてほしい」

ロズ「魔王派? それって、お父様を支持してた奴らのこと?」

リーン「あぁ。あの戦い、力と恐怖で人々を支配する魔王……お前の父親は勇者によって討たれた。魔界の大部分は前魔王のやり方に反感していたが、魔王派は違う」

リーン「彼らは前魔王亡き今もどこかで、あの支配を、力を取り戻そうとしているだろう。そんなことは見過ごせない」

ロズ「……そうだね。それが本当にいるなら」

リーン「いる……かは分からない。その調査も兼ねての依頼だ。ここから離れた……そうだな、人間の街に暮らし情報を集めてほしい」

ロズ「人間の街……」

リーン「魔界ではない場所だ。人間の他にもさまざまな種族の者達が住む。魔界とは色々と異なるだろうが……彼らの社会を学ぶいい機会だ」

ロズ「……わかった。今後のためにも大切なことだからね。協力するよ、魔神」

リーン「ありがとう。準備は既にしてある。メイドも一人、付き人として用意させてもらった」

ロズ「準備周到だね……じゃ、すぐ行けるわけだ」

リーン「ああ。……そうだ、それとこの依頼にはもう一つ、魔界にとって重要な意味がある」

ロズ「……?」

リーン「子孫を残すための相手……女性が好ましいな。婚約者を探して来い。複数人でも構わないぞ」

ロズ「……その話ね」

 ロズは嘆息。今まででリーンから何度もそういう話はされてきた。魔王の血が少なくなってきた今こそ、子孫のことは考えるべきだとか、魔法、魔力の素養を持つ子供を産むには女性相手がいいだとか。
 けれどいまいちロズはやる気になれなかった。
 国の一大事が去って数年。平和にこそなったものの、まだ自分がそんなことをする時期でもないと思うのだ。

リーン「数年面倒を見てきましたし、私もあなたの子供を見てみたいくらいには情がわきまして……あと単に魔王の一族が心配で」

ロズ「口調戻ってる」

 もじもじとしはじめたリーンへツッコミ。
 子孫のことはどうでもいいかと考え、ロズは小さく息を吐く。

ロズ「じゃ、そのメイドを探してさっさと出発するよ」

リーン「あ、はい。ロズ、頑張ってくださいね」ニコー

ロズ(さっきまでの威圧感がさっぱりと……)

 子供みたいな笑顔を浮かべる魔神、リーンに見送られ、ロズは謁見の間を出た。

ロズ「魔王派に人間の街、子孫ね……」

 大変そうだが、いい加減城に詰めて書類とにらめっこする日々にも飽きてきたところだ。
 ロズは大きく伸びをし、首を回す。

ロズ「……頑張ってみよう!」

 期待と不安、やる気。一瞬目をぱっちりと開き、元気よく言った彼女はまたすぐに気だるげな目に。

ロズ「……面倒そうだけど」

『導入終了! と同時にヒロインキャラを募集。女の子限定で、種族は人型。人に尻尾や耳など生えたレベルで。その他のことはこの下に記載するので。一人に一つ以上エロなシーンは必ず入るので、その辺りも注意を』

・書いてくれると有り難い項目

名前 (カタカナでも漢字でも)
年齢 (実年齢でも見た目の年齢でも)
種族 (上に書いてある通り)
職業 (仕事。舞台は人間の世界の首都。お店やお城、畑や海、川、山、色々ある)
性格 (どんな性格か。口調もあると楽)
容姿 (どんな見た目か、服か。胸のサイズがあると色々捗る)
備考 (キャラについてその他諸々の設定をここに。過去や強さ、戦い方などなど。既に登場したキャラ、他オリキャラと面識がある場合はここに)


 >>1が色々調整する場合もあるため注意!

それと、作ってくれると嬉しい役柄のキャラが
・魔王姉(スタイルはロズと反対で3番)
・お付きのメイドさん
・勇者

 の三人。
 とりあえず今日はここで落ちます。キャラは許容範囲を越えない程度の人数募集です

人間も全然ありですー
分かりにくかったですね、申し訳ないです

名前 ロゼ
年齢、種族、容姿 主人公に似てる、対になる感じで
職業 勇者
性格 天真爛漫元気娘
備考 魔族=悪と考えてるので魔族に対してはナチュナル畜生
倒した魔族にはお尻叩き等のhなお仕置きをしてきた

名前 ミオラ
年齢 15
種族 人間ベースのキメラ
職業 盗賊
性格 暗くて屈折している
容姿 片腕が狼、片脚が蜥蜴、蛇の尻尾、オッドアイ
備考 戦争時代に作られた実験体。戦争後捨てられて孤独に悲惨な生活を送っている
     人間も魔族も信用していない

名前 リミリッタ
年齢 13(人間で言う所の16歳前後、見た目は13)
種族 ワーキャットのハーフ
職業 王都で求職中の元メイド
性格 バカ。メイドには向いていない
容姿 猫耳に尻尾で手足が肉球、短髪、ワーキャットにしては豊満な普乳、大き目のお尻
     服のかわりに体に薄く毛が生えている
備考 あまり考えず闇雲に行動する性格に加え肉球なので器用さはゼロに近い
     一方ですばしっこさは非常に高い

>>16
勇者は既に他の方が作られているので、被っちゃうため採用はやめときます

>>18
私の許容範囲を超えているため、申し訳ないですが今回はご縁がなかったということで……

>>20
体毛の辺りがあまり書けそうにないので、そこだけ変えちゃいます。申し訳ないです。


 >>1の許容範囲は狭いです。本当に尻尾、耳レベルなくらいに。ほぼ人間と変わらないので、それ以上にマニアックなものは他のSSの方がいいかもです。

 というわけで現在ヒロインさんは約六人。あとは魔王姉さんと、その他ヒロインです。

名前 リズ
年齢 18(見た目)
種族  魔族(魔王の娘)
職業 魔王見習い
性格 寛容で落ち着きのある性格。魔王の娘であることに自覚を持ち、魔界を正しく導ける後継者になろうと努めている。そのため正々堂々かつ優雅な立ち振舞いをしようと心掛けている。
情に篤い。

口調例
「ロズ。魔王なんて目指すものではない。魔王なんて損な役割、この姉に任せておけばいいさ」
「ああ、たしかに私は弱いさ。歴代魔王はおろか、後継者候補としても歴代最弱であっただろうな。……だが、それがどうした? 例えかつては最弱だろうが、魔王後継者を簡単にどうこうできると思ったか? 最弱であることを自覚して、何時までも弱いままでいると思ったか? 人も魔族も成長するものだ……あまり未来の魔王をなめるなよ」
「むう。仮にも未来の魔王の妹なのだから、もう少し美しい立ち振舞いをだな。とりあえず、私のことはエレガントにお姉様とお呼びなさい……ふふっ、冗談よ」

容姿 平均より高めの身長、巨乳。髪型は金のロングストレート。赤色の瞳。服装は黒を基調としたワンピース。凛としたお嬢様のような雰囲気を持つ美少女。

備考 魔王の娘としてはあまりに平凡な魔力を持って生まれた、ロズの姉。
少ない魔力に反して、幼い頃から武芸や知略の分野に於いて優れた面を示す。
その後、暴君の魔王である父と決裂。彼女なりに魔界の平穏に貢献しようとするが、まだ幼い彼女にできることはあまりに少なかった。
やがて、勇者が魔王と対決するときになり、苦悩の末勇者に協力。父親への情はあったが、悩んだ末に人類と魔族の平和を選んだ。その後、勇者と親交を結ぶ。
魔王としての責任の重さを痛感しているため、大切な妹を魔王にさせないため、自らが魔王の後継者に相応しくなろうと研鑽を重ねている。

名前 フウカ(風花)
年齢 14歳?
種族 人間?
職業 旅の武芸者
性格 明るく生真面目で誰にでも敬語を使う?
容姿 黒髪ショート、瞳の色は黒。そしてまったいら
動きやすいようにアレンジを加えられた極東の民族衣装「キモノ」を纏う
備考 首都より遥か東に位置するとある国の勇敢な戦士「サムライ」の少女
一人前のサムライとして認められるため、武勲を求めてはるばる武者修行の旅にやってきた
家宝の刀「ユキカゼ」を手に大人顔負けの強さを誇るが、まだまだ未熟でツメの甘いところがあり、どこか危なっかしい
幼少期より厳しくしつけられたため母親の愛情に飢えており、心を開いた相手にはとことん甘える

すみません
年齢・種族・性格の末尾の?はミスです


遅れました。キャラはとりあえずこれで募集やめておきます。今後の展開で様子見ということで。

ロズ「……さてと 」

 準備は終わった。生活に必要なものをリュックに詰め込んでロズは背負う。
 着替えに金。それだけだが割りと重いし大きい。早いところ目的地に着いてゆっくりしたいものだ。

ロズ「確かメイドを探すんだよね……」

 呟いて、自室から出る。
 メイドを探すならば彼女らの休憩室。仕事中だから城のあちこちにいる可能性があるが、そこに行けばメイドが誰かしらいるはずだ。

ロズ「行こう」

 大荷物を背負い、ロズはゆっくり休憩室へ向かった。

ロズ「ごめんください」ガチャ

 休憩室へ躊躇なく直撃。ドアを開いて中を覗きこむ。いつものつまらなそうな顔で、彼女はお付きのメイドさんを探そうとする。

エリー「あら?」

 中の様子を窺う。その直後、一人のメイドと目が合った。
 茶髪のロングヘア。前髪を目の上辺りで揃えて切った、特徴的な髪形の彼女。分かりやすく白黒のロングスカートのメイド服を着ており、頭にはカチューシャ。服の上からでも抜群のスタイルが見てとれた。
 おっとりとふわふわとした雰囲気の彼女。けれどロズを見ると美しい笑顔のまま、ロズの背筋が凍ってしまいそうな威圧感を放つ。

ロズ「間違えた。出直す」

エリー「ロズ様。間違ってませんよ」ガシッ

 このままでは調教されかねない。慌ててドアを閉めようとするが、エリーがそれよりも早くドアを掴み、止める。

ロズ「……間違ってない、って?」

エリー「お付きのメイド。それは私です」

ロズ「……」

 答えは分かっていた。分かっていたけれど確認せざるを得なかった。恐る恐る問いかけると、ニッコリと笑ったエリーから思った通りの答えが。ロズは絶句した。
 このメイド、エリーは優秀だ。
 見た目はかなりいいし、家事などの腕も文句ない。頭もいいし気が利く。
 ただその性癖にロズは頭を悩ませていた。
 何故か彼女、ロズをいじめる対象にロックオンしているのだ。性的に。相手は魔王の娘なのに。

エリー「さ、どうぞ。今は二人きりですのでご遠慮なさらず」

ロズ「……なにもしないからね?」

 念を押して、部屋の中へ。テーブルと仮眠用のベッド、台所。快適に生活ができそうな広い部屋にはエリーとロズの二人のみ。
 迷わずテーブルの椅子に座り、ロズはリュックを下ろした。

エリー「ええ、分かっております。今は何もしません」

 エリーはその隣に着席。にこにこと笑いながら意味深な言葉をもらす。

ロズ「今は?」

エリー「ええ、今は。実は魔神様よりロズ様の性教育を任されており……」

ロズ「ちょっと文句言ってくる」ガタッ

エリー「お待ち下さい」

 逃げようと席を立つ。が、やはり止められてしまう。
 立ち上がったロズを正面から抱き止めたエリー。彼女は笑みを深め、するっと手をロズの股間へ。

エリー「痛いものはあまりしないのでご安心を。むしろ女性を孕ませる、気持ちよくなるための教育です」

ロズ「信用、できない……ね」

 大きな胸をロズに押し付け、手は彼女のものを上下にゆるく刺激する。
 耳元で囁かれる言葉に、与えられる刺激。あっという間にロズのそれは大きくなってしまう。

エリー「信用できないならば、期待してしまっているここへ証明してあげましょうか?」

 服の上からロズのそれが掴まれる。ロズのことを抱き締めた手は彼女の背中を撫で、押し付けられた胸は柔らかそうに形を変えている。
 間近で感じる彼女の熱っぽい吐息、体温。今すぐ押し倒したくなるのをぐっとこらえ、ロズはなんとか答えた。


ロズ「……しょ、証明?」

エリー「ええ。どうですか?」

 あくまで選択権をロズに委ねるエリー。彼女は戸惑うロズの前で妖しく笑う。焦らすように肉棒を指先で撫で、ロズの言葉を誘う。
 ロズの口からねだらせようとしているのは、ロズ自身も分かっていた。が、耐えることはできず。

ロズ「……して、もらおうかな。証明」

 ロズは彼女へ証明を求めた。
 エリーがしていることが誰にもバレず、メイドとして働けているのはロズが何も言わないおかげ。
 なんだかんだと彼女との行為をロズは楽しんでしまっているのだ。

エリー「して……ください?」

ロズ「うっ……してください」

 恥ずかしそうに言われた言葉に、エリーはゾクゾクと身体を震わせた。そして、彼女の足元に膝をつきロズのスカートを下ろす。

ロズ「っ……!?」

エリー「やはり立派ですね……もうこんなにギンギンに」

 驚くロズをよそに、エリーが下着を下へずらし、男性器を露にさせる。女性であるロズに付いた男性のそれ。
 原因は分からないが、魔族であり魔王の血筋で、かつ双子の姉妹というイレギュラーな出生が関係しているのでは……と言われている。
 華奢な彼女のスタイルに反し、ペニスは男性の平均を越えるであろうサイズ。
 加えて、ロズ自身の魔力の大きさの影響で、触れた人物へ与える快感も、受ける快感も強い。
 直線手で触れたエリーが微かに身体を震わせているのも、その影響だろう。

エリー「先走りももう……」

 手でゆるく扱き、うっとりとした様子で眺めていた彼女。その先端から透明な汁が出ると、口を開いてくわえた。

ロズ「うぁっ!?」

 初めての感覚にロズは反射的に腰を引いてしまう。が、エリーはロズの腰に手を回し離さず、むしろ自分から近づいてロズのものを根元近くまでくわえた。
 温かくぬめぬめとした口内に包まれ、先端を舌が撫でる。
 痛みなどはなく、ただただ快楽が強い。まともに立ってなどいられないほどに。

エリー「ん、ちゅ……じゅ、ぷ」

ロズ「ぁ、あ……っ、エリーっ」

 そこへ、更なる快感の波が。深めにくわえこんだエリー。彼女が頭を動かし、口でロズのものを扱きはじめた。
 唾液と唇、口内、舌が彼女の男性器に絡まり、卑猥な音とともに快楽をもたらす。戸惑うようなロズの反応に、エリーは目を細め動きを早める。

エリー「ん、んっ……ちゅぱっ、ぷぁ」

 喘ぎも混ざった声。彼女自身も興奮しているのか、脚を開いて腰を下ろすとロズの靴へ股間を擦りつける。
 普段見せないエリーの姿にロズの興奮も増す。

ロズ「っ、ぁ……出る、出ちゃ、ぁっ!」

 あっという間にロズは達してしまった。
 エリーの口内へ勢いよく出される精液。それを一口飲み、エリーはたまらず吸い付く。

エリー「ん、ぅ――おいし……」

ロズ「くあっ、エリー……それ、っあ」

 どく、どくと何度か男性器が震え、白濁が放たれる。口からあふれるほどの量を全て飲み切り、エリーは秘所から蜜をあふれさせた。ロズの精液が、それに含まれた魔力が彼女を絶頂に導いたようだ。

エリー「ぷは……はぁ、っ」

 口を離し、精液で汚れた口内を見せるエリー。彼女はロズの前でゆっくりと精液を味わうように飲み込んだ。


エリー「ふぅ……いかがですか? こうして、女体に慣れる練習を」

ロズ「……よすぎて逆に怖い」

エリー「ふふ、気のせいですよ?」

 何事もないかのようにロズの服を直し、立ち上がるエリー。彼女はロズのリュックを背負い、にっこりと笑う。

ロズ「気のせいって……。あ、誰かさんのせいで靴がべとべと」

エリー「ロズ様?」ゴゴゴゴゴ

ロズ「我慢できる? してあげてもいいんだよ?」

エリー「はぁ……経験ないくせに」フッ

ロズ「こ、このやろう……!」

 なんて悪ふざけをして。

エリー「ということで、教育はこれからに期待ですね。街への移動はゲートが繋がっています。目的地の城に出るでしょう」

ロズ「城ね……ってことはあっちの首都?」

 真面目な話に移行。下着の位置をそれとなく直して、エリーに問いかける。さっきまでロズのものをくわえていたエリーは、今はなに食わぬ顔で立っている。

エリー「そうですね。王都。王様のいる大きな街です」

ロズ「そ。楽しそうだね。じゃあ行こうか。準備は万全なんだ」

エリー「ええ。ロズ様がよろしいならば」

 頷いて、エリーは荷物を手に歩き出す。
 休憩室を出て上へと向かい……そして、怪しげな一室の中へ。

エリー「ゲートです。これを通れば目的地へあっという間」

ロズ「便利だよねぇ……貴重品なんだけど」

エリー「けど……本当にいいんですか? なんか、聞いていた話よりも移動が早いんですけど」

ロズ「……? 特にやり残したこともないけど」

 首をかしげてロズが言えば、エリーはのんびりと長めに思考しポンと手を打つ。


エリー「……あ、分かりました。ロズ様、城の皆さんに挨拶は……」

ロズ「してないよ?」

エリー「……王としての自覚が……」

ロズ「いいの。ボクの姉さんが魔王やるし、ボクが挨拶するものもおかしいし」

エリー「そうは言ってもですね……」

エリー(リズ様不憫……)

ロズ「さ、行こうか」

エリー「は、はぁ……分かりました」

 まだ釈然としてなさそうなエリーの前へ。躊躇なく光り輝くゲートの中へと足を踏み入れる。
 次いでエリーもゲートへ。
 彼女らの視界を光が覆いつくし……気づいた時にはゲートを背に見知らぬ場所に立っていた。

ロズ「……着いた?」

エリー「みたいですね。気味悪い場所ではないですし」

ロズ「あぁ、ゲートの部屋薄気味悪かったよね」

 周囲を見回し、頷き合う。魔王城のゲートの部屋から見事移動できたらしい。二人は本で囲まれた大きな部屋の中にいた。

ロズ「……で。出迎えとかないの?」

エリー「さぁ? 聞いておりません」

ロズ「適当だなぁ……。まぁいいや。王様とは知り合いだし」

 適当と嘆いた彼女が適当に歩き出し、部屋を出る。立派な扉を開けて閉め、廊下らしき場所を左、右、と見た。
 魔王城に負けず立派なお城だ。感心しながらロズは、偶然廊下を通りがかった人物へ声をかける。


ロズ「魔王だ。王に会いに来た」

 分かりやすいように魔力を少し解放。スーツを着た男性はロズの方を振り向き、青ざめた。

男性「ま、魔王――っ!? あ、ゲートか」

ロズ「なんだ、あんまり驚かないんだ」

 ゲートのことを知っているということはそれなりに偉い立場なのだろう。魔力を抑え、ロズは呟く。

男性「敵だったのは何年か前ですからな。流石に少し馴れてきました」

ロズ「そか。あのさ、ボクらがこの街に住むことになってるのは聞いた?」

男性「ええ、聞いております。おそらく王様から説明があるかと」

ロズ「よし、じゃあ早く済ませよう? 休みたいし」

 フレンドリーに話しつつ、男性の案内で王のいる部屋へと通される。
 謁見の間。魔王城にもあるような、重苦しい雰囲気の大袈裟な広間は、どうやら人間の世界でも当たり前のものらしい。

男性「さぁ、どうぞ」

ロズ「うん。……けど王様は準備してたのかな? こんな突然来たのに謁見の間で話なんて」

エリー「どうでしょう? 行けば分かりますよきっと」

ロズ「そうだけどね。ま、行くしかないか」

 開かれた大袈裟なドアを通り、謁見の間に。やはり大袈裟な豪華さのそこを進み、ロズは前、王座に座る人物を見る。

アリシア「……」

 そこには懐かしい人物が。
 何年か前のことだが、ロズはよく覚えている。勇者とともに旅をしていた強者で、実力に不釣り合いなほど恐ろしく美しい女性。
 小さな王冠を頭に乗せ、肩と胸元が出た赤と白のドレスの下に、白の薄手のワンピース。ドレスは足元の辺りまで裾が伸びているが、腰の辺りまであるスリットのお陰で動き難そうではない。
 王族にしては多めの露出だが、彼女の気品のせいかそれほど品がないようには見えない。


ロズ(うわぁ……二十歳超えて綺麗になったなぁ)

エリー「ロズ様。鼻の下が伸びています」

ロズ「っと。気のせいだよ」キリッ

ロズ「――って、なんでいるのさ」

エリー「それほど厳格な場でもない感じがしたので」

 けろっとした顔で答えるエリー。確かにアリシア意外には誰もおらず、それほど重苦しい場でもない。
 けれど――

ロズ「王族の人の前にメイドは……」

アリシア「気にしなくていいわよ」

 立ち止まり、こそこそ話しているとアリシアが口を開く。

アリシア「お話するくらいですもの」

 そして王座を降り、二人のそばまで歩いてやってきた。

アリシア「久しぶり、と初めまして。アリシア・フォン・リンベルン。この国の王女よ」

エリー「ど、どうも初めまして。ロズ様のお手伝いをしているエリーです」

ロズ「……久しぶり。元気そうだね」

アリシア「ええ。それなりに。……さて、仕事をしに来たのよね? 魔王派……言うなれば魔神派に反発するグループの捜索。戦いが終わってもお互い大変ね」

ロズ「しょうがないよ。居るかも分からないらしいし、のんびりと探してくつもり」

アリシア「それがいいですわ。この街は広いもの」

 こくりと頷いて、アリシアはロズのことを見た。じーっと、観察するような目でロズのことを見つめる。
 ……どうしたのだろうか。


 ↓1、2
   アリシアとエリーの好感度を判定。コンマの末尾で判定し、最大が10。0が出ると10っす。9、10で恋愛感情あり。若干危ない人に。
 アリシア、エリーの順

アリシア 9/10
エリー 10/10


アリシア(……不思議よね。なにこの子。魅了の魔法……なわけないわよね)ジーッ

エリー(ロズ様。ロズ様の全てを管理して……へへへ)

ロズ(なんでだろう、身の危険を感じる)

 二人からの熱視線を浴び、身震いするロズ。彼女は分かりやすく愛想笑いを浮かべ、首をかしげてみせる。

ロズ「えっと……それで、ボクらはどうすれば?」

アリシア「ぐっ……! あなた達の活動拠点を用意したわ。平和のため有効に活動してください」

エリー(呻いた……)

エリー「拠点……お家ですか?」

アリシア「ええ。それなりに広い物件を用意したわ。魔神さんから住む人数が増えるだろうからと」

ロズ「あのやろー……」

エリー「い、色々考えているんですよ。多分」

アリシア「魔神様だものね。私もたまに協力させてもらうわ。平和のために頑張りましょう」

ロズ「うん。ありがとう、アリシア」

アリシア「同じ王だもの。同然ですわ 」

 フッと笑い、アリシアは銀色の綺麗な鍵をロズに手渡す。

アリシア「拠点の鍵よ。場所はこの城から出て真っ直ぐ通りを行って……見つければすぐ分かると思うわ」

ロズ「うん? 分かるならいいけど」

 引っ掛かるものが多々あるが、見つかるならば問題ない。鍵をしっかりしまっておき、頭を軽く下げる。

ロズ「色々ありがとう。ボクも平和のために頑張らせてもらうよ」

ロズ「……前は何もしなかったから」

アリシア「……ええ」

 なごやかな雰囲気で話していた二人の顔に、ふっと影が落ちる。
 何かある……とは思ったが、エリーは黙って見守った。

ロズ「それじゃ、早速行ってくるよ」

アリシア「え? お茶とか……そ、そうね。幸運を。応援しているわ」

エリー「ではロズ様。行きましょう」

ロズ「うん」

 きりっとした顔で二人を見送るアリシア。並んで去っていく二人を見つめながら、アリシアは小さく呟いた。

アリシア「メイド……羨ましい」


ロズ「……で」

 見つければ分かる。その言葉の通り、拠点らしき場所はすぐ見つかった。
 大通りのいわば一等地。店が並ぶ中にそれはぽつんとあった。

ロズ「……これなに?」

 アリシアが用意した拠点。
 それは大きなお屋敷。二階建てのお庭付き、十人以上楽々住めそうなお家である。
 でも何故だろう。少し、いかがわしい雰囲気があるのは。

エリー「拠点、ですかね。見た目で判断すると……宿屋ベース?」

ロズ「あぁ、なるほど。確かに……」

ロズ(いかがわしく見えるのは……そういう仕事してたか、そういう目的を持ったカップルが来るからか。一等地で空いてるってことは前者?)

 いずれにせよ、住むには不自由ない。
 ありがたく使わせてもらうことに。

エリー「では一通り掃除をしておきますね。ロズ様は……お休みになるか、外へお出かけされてはいかがですか?」

ロズ「いいの? 多分、掃除はされてるだろうけど……細かいとこ掃除するのも大変だろうし」

エリー「はい。お掃除好きですから気にしないでください」

ロズ(こういうところはいいメイドなんだよねぇ……)

 遠い目をししみじみと思うロゼ。
 いい笑顔で彼女を見るエリーを前に、ロズはどうしようか思考をはじめた。

1 休む
2 王女に会いに
3 仕事を探しに
4 街をぶらつく
5 街の外へ
6 街の入り口へ

 ↓2

仕事を探しに


ロズ「……なら、出掛けてくる」

 仕事を探そう。
 エリーのメイドっぷりを痛感したロズは、自分の仕事を探すことにした。
 これから魔王派の情報を探すにしても、仕事で得ることのできる情報は多いだろう。
 仕事が集まれば自然と人が、情報が集まるというもの。
 単に仕事しないと罪悪感がある、という理由もあるのだが。
 恥ずかしさからどこへ何をしに行くかは告げず、ロズは自分を見送るエリーへ手を振り、仕事がもらえそうな場所を探した。

 ↓ コンマ末尾判定 1、2、3、4、5 ギルドへ
    6、7、8 お仕事掲示板
    9、0 人を頼る

3でギルドへ

すみませんが、眠くなってしまったのでここまでで

ロズ「ここがギルドかな……」

 冒険者らしき格好をした人物らを追って、歩くことをしばらく。ロズは見事目的のギルドへと到着した。

ロズ「ここならボクに似合った仕事も見つかるかな……」

 ギルド。そんなシンプル極まりない文字が書かれた看板がかかっている建物には、多くの冒険者らしき人達が出入りしていた。
 これだけ多種多様な人が来ているのだ。魔王にもできる仕事があるはず。

ロズ「さ。早速入ろうかな」

 いつまでも観察しているわけにもいかない。頷くとロズはギルドの中へと入っていく。大きな冒険者の後ろをついていき、ドアをしっかり閉じておく。
 外からでも立派な大きさだとは分かったけど、中に入ると尚更その巨大さが窺えた。
 簡単な酒場も兼ねているのか飲酒、食事をしている人やカウンターで受付と話をしている人、来ている人が多様なら皆の目的もまたそうなのだろう。

ロズ「……」

 さて。ロズはまずカウンターへ向かうことにした。仕事を探しにきたのだ。受付へ相談して仕事を紹介してもらうのが手っ取り早いだろう。

???「ああん? なんでこんなお使いみたいな仕事しかないんだ?」

 と思ったのだが、カウンターに並んですぐ聞こえた声にロズは考えを改めた。
 カウンターで受付と話しているらしい女性。綺麗なスタイルで、鱗に包まれた手や脚、尻尾。長めの白い髪……トカゲかドラゴンか、区別はつかないが、実力の高さは窺えた。
 整った顔立ちを不機嫌そうに歪ませた彼女は、カウンターをドンと叩く。


???「あたしの希望聞いてたか? 討伐、護衛。種類は問わないからとにかく戦える仕事をくれって」

 前のめりになり文句をつける女性。ロズはそんな彼女の、姿勢により強調されている大きめな尻を眺めていた。
 仕事に文句をつけるのは大切なこと。生活がかかっているのだ。ロズはじっくり待つつもりである。

ロズ(軽装だなぁ……片方の肩、胸、片手にだけ鎧で、素材も軽そうだ。鱗があるからかな。……いやでも、ずいぶんショートなパンツで太もも露出させてるし、肩とかも出てるし……女の子らしくはないけど、色気が)

 決して、女性の観察に夢中になっているわけではないのだ。

受付「い、いえ……依頼はあることはあるんですよ。希望も理解しています。けれど、あの、キアロさんに護衛の依頼は回さぬよう言われておりまして……討伐の依頼は現在なくて」

キアロ「な、なんでだっ! 実力はこのギルドの冒険者の中でも上だろ!」

受付「上ですけど巻き込みが激しくて、苦情が……」

キアロ「……ぐぐぐ」

 なにやら雲行きが怪しくなってきた。
 おどおどと説明をする受付の前で唸る女性。臀部と尻尾を凝視していたロズは、顔を上げる。
 と同時にキアロと呼ばれた女性の腕がカウンターへと叩きつけられる。
 大きな音。カウンターが壊れはしないが、注目を浴びるには充分な騒音だった。ざわざわと賑やかだったギルドが、静まり返る。

キアロ「いいから紹介しろ!」

 短く端的な要求。けれど声からは殺気を感じ……受付は顔を青ざめさせる。
 仕事に文句をつけるのは大切なこと。だがその文句を言う立場がない人物が、ワガママを通そうとするのはただの迷惑行為でしかない。
 ロズは周囲を見回す。ギルド内に誰もこの状況を解決しようとしている人物はいない。
 なら、することは決まっている。ロズは一歩踏み出し、

ロズ「自業自得みたいだけど?」

 躊躇なく口にした。
 ギルド内がざわつく。16にも満たないような見た目の少女が、人間ではない、力を振りかざしている人物へ挑発的な言動をとる。どうなるかは目に見えていた。


ロズ「そこまでにしておいたら? 今度は紹介できる仕事が全部なくなるよ?」

キアロ「……誰だ? 見ない顔だけどよ」

 鋭い視線がロズへと向けられる。振り向いた彼女の顔を見て、ギルドにいた冒険者が何人か呻く。
 関係ない人間が威圧されるほどの圧力。それを真っ向から受けて尚、ロズは真顔でいた。

ロズ「ロズ。仕事を貰いに来た通りすがり。じっと待ってようと思ったけどさ、君が迷惑かけてたみたいだから止めようと思って」

キアロ「子供が邪魔するな。黙って見てろ」

ロズ「……戦いたいなら、ボクが相手になるよ」

 ロズの突拍子もない言葉に、ギルドのざわつきが大きくなる。それにつられるようにして、彼女の前に立つキアロは身を震わせ怒りを強める。

キアロ「お前……大人を馬鹿にしてるとぶっ飛ばすぞ」

ロズ「馬鹿にしてはいない。対等な場所に立っているだけ。人に、ボクに迷惑かけるなら相応の手段をとるってだけ」

 百人が百人、子供だと答えそうな見た目の少女。彼女の物怖じしない様子にキアロは何かを感じとったのだろう。ゆっくりと、慎重に武器を手にする。

キアロ「そこまで言うなら、試させてもらうぜ!」

ロズ「……」

 臨戦体勢。けれどやはりロズはちっとも表情を変えない。それどころか、姿勢も棒立ちのままキアロを眺めている。
 ただらぬ雰囲気に、冒険者らが彼女達から距離を置き――

キアロ「っ! 」

 直後、キアロがロズへと切りかかった。
 短剣を上から下へ。逆手で持ったそれを無駄のない動きで振り下ろす。

ロズ「……」

 そこでようやくロズが動く。片足を半歩下げ、まるで武器を持っているかのように振りかぶり――キアロの短剣が弾かれた。

キアロ「……は?」

 何が起こったのか、それを理解できた者は果たしてその場にいたのだろうか。ロズの動きを目の当たりにしたキアロですら、理解するのには時間がかかった。
 何かを手にしたかのように振りかぶったロズ。彼女はそのままキアロの攻撃に合わせて手を振り――そして、武器を弾いて防いだ。
 一瞬の出来事。殆どの人間にはロズが手を、見えない武器を使って攻撃を防いだように見えただろう。
 けれど実際は違う。
 キアロの動体視力は彼女の動きを、火花のように刹那で現れては消えた武器を捉えていた。

キアロ「お前、かなりの使い手だな」

ロズ「……」

 何も答えず、今度はロズが前に出る。手を前にかざすロズ。すると彼女の手に剣が現れる。柄、刃、どれも黒一色で造られた剣。不気味な、けれど美しいそれを握り、肉薄。斜め上へ振るう。

キアロ「チッ……」

 恐らくは魔法による剣の創造。となると厄介な効果がついているに違いない。舌打ちし、キアロは短剣を剣の軌道上に置き、防御を試みる。
 剣が近づくタイミングで力を込め――

キアロ「……!」

 ――何かを感じとり、上半身を後ろに反らす。
 防御はそのまま、身体だけ反らしたキアロ。彼女の不可解な行動に疑問を抱く人物は少なからずいたが、次の瞬間その行動は正しかったのだと分かった。
 完璧に防御できる位置にあった短剣。それをまるでなかったかのように、ロズは剣を振りきったのだ。

ロズ「……よく避けたね」

 戦いがはじまってから初めて口を開いたロズは、感心した様子で言う。
 武器をすり抜ける攻撃。最初からかわそうと思えば回避することもできるだろう。が、防御しようと思ってしまえば間違いなく攻撃が決まる。
 キアロはその最悪な選択肢をとったはずだった。

キアロ「お前の目が嫌な感じがしたからな」

ロズ「直感、か」

 目の前にいるのは野性的な人物。あり得なくはなく、むしろ納得することができた。言ったら怒られるだろううが。

ロズ「なら、何も感じる暇もなく」

キアロ「上等――!」

 ふらっと前に出るロズ。彼女を迎い打つべくキアロもまた前へ。二人が武器を振りかぶり、そして交差。すれ違い様に攻撃を交わす。
 まるで演劇のような戦いに観戦者らは唾をのんだ。

 ……が、決着はあっさりしたもので。

 戦いの決着を待つ皆の前。くるっと気軽く背後を振り向いたロズは、涼しい顔をして手を振った。

ロズ「……よっこいしょ」

キアロ「ぐっ!?」

 剣とは呼べない、最早ハンマーのような形をした黒い塊でキアロの頭の横っ面を殴打する。ごすっ、と鈍い音とともにキアロはうつ伏せに倒れた。

ロズ「……よし、勝利」

 剣を消し、手叩いて汚れを払う。
 並外れた実力のキアロが、あっさりと。お互いに本気でないことは知れていたが、それでも驚愕するべきことであった。

ロズ「さ、仕事ちょうだい」ズン

受付「うええっ!? あ、あの……」

ロズ「……なに?」

受付「えっと……キアロさん、どうするんですか?」

ロズ「……」

 考えてなかった、とロズは振り向く。倒れているキアロ。意識はないようだが、このまま放置……というのはいかがなものか。

1 放置
2 お持ち帰り
3 介抱

 ↓1

ロズ(……知らん)

 自業自得。そう言ったように、トラブルを起こしたのはキアロ。気にすることはない。

ロズ「じゃ、仕事を」

 くるっと振り向き、また受付へ。
 キアロを放置することに決めたであろうロズへ、受付はそれ以上なにも言わなかった。



【キアロと出逢った】

エリー「あ、おかえりなさい」

 ロズが適当な仕事をもらって、拠点へと帰ると、既にそこで生活する準備が整っていた。
 元々を知らないが埃など一つも見当たらず、荷物も玄関には見当たらない。

ロズ「ただいま。掃除とかどう?」

エリー「大丈夫ですよ。ロズ様の部屋と……僭越ながら私の部屋も用意しました。荷物はそこへ。後で案内いたします」

ロズ「了解。それじゃ、ご飯食べたいな」

エリー「はい。ではこちらへ……」

 エリーの後についていき、ロズは今日のことをあれこれ振り返る。
 魔王派の人間がいないか探り、いるならば悪事を働く前になんとかする。
 それだけといえばそれだけなのだが……なにかしらあるような気がする。
 でなければ、魔王の娘である自分が街に出されるなんてこと、有り得ないだろうから。

ロズ(なにか行動を……起こそうかな)

 魔神のためにも、自分は何かした方がいいのだろう。だから、


1 部屋に招く(対象:エリー、アリシア)
2 街を散策
3 呑みに行こう

 ↓2



 夕食後。

ロズ「ふう、美味しかった」

 食事を終えたロズは星が輝く夜の街を適当に歩いていた。
 目的は特にない。気ままな散歩気分でのんびりと。

ロズ「……平和になったんだよね」

 魔物の心配はなくならないが、魔族による侵攻はなく、人間の敵は少なくなった。ゆっくりとすぎる時間を感じながら、ロズは小さく呟いた。


 直下でコンマ判定
 1、2、3で???
 4、5、6で???
 7、8、9で???
 0、ゾロ目でR-18イベント

 申し訳ない。すごく遅れてます。
 ゾロ目を記念して、R-18イベの相手を↓1で初対面のキャラで指名お願いします。そのキャラは好感度高めです。また、好感度が高いのでメイド、王女でも大丈夫。

 プレイやシチュエーション希望も可。スカとかマニアックなのは苦手なので、書けないと思ったものはこちらが考えてなにか書きま。

 女王様 9/10


 夜の街を気ままに進んでいく。大通りからふらっと路地へ。人気のない通りを適当に進み、すれ違う人を眺めて、道にところせましと並ぶ建物を見て。
 なんてことはない都会の風景。けれど魔王の城で長い時間を過ごしてきたロズには珍しいものであった。
 しばらくは飽きそうにないくらいに。
 だからだろう。

ロズ「……ひとけがない」

 まったく人がいない裏路地に気づかぬ内に入り込んでしまったのは。

ロズ「暗い……夜に来る場所じゃないね。昼にも来ないけど」

 つまり普通なら来ない場所である。何もないし。
 キョロキョロと辺りを見回し、ため息。来た道を戻ろうかと振り向いた時。

??「……」

 無言で歩いてくる人物が一人。綺麗な女性だった。ロングの暗い茶色の髪を揺らし、抜群のスタイルを見せつけるかのように堂々と歩いている。
 ……が、彼女の姿を見てロズは違和感を覚えざるを得なかった。
 ちょうど身体の中心、縦のラインが空いている胸の谷間やへそが丸見えな黒のボンテージのビスチェ。下は同じくボンテージのショートすぎるパンツに網タイツ、ガーター。
 裏路地とはいえ街の中。間違いなく変質者である。
 人間の街にはこのような変態もいるのか、などとロズが呆気にとられていると彼女は手をヒラッと振り、微笑。

??「こんばんは、お嬢さん」

ロズ(普通に挨拶してきた……)

??「ねえ、私と遊ばない? 見たところ女性に興味はあるみたいだけど」

 ニヤリと笑みを変えロズの前へ。胸を寄せて近づいてくる。
 大きな膨らみが両腕に押さえられ、溢れんばかりにその存在をアピールする。こんな怪しい状況だというのに、ロズは思わず見とれてしまった。


??「ふふ、素直な子。さあいらっしゃい」

 胸を凝視するロズの腕に抱きつき、女性は強引に彼女を連れていこうとする。
 あからさまに怪しい。けれどロズは抵抗しようとも思えず、女性の色香にふらふらとついていってしまった。

ロズ(い、いいよね? もし危なかったら戦えばいいし、本当に遊べるなら儲けものだし、いいんだよね?)

 実力はある。あるのだが……女性経験の少なさ故か、こんな簡単な色仕掛けに頭は一杯。下半身をしっかり反応させ、ロズは女性が誘うままに一軒の家へ入った。



??「さあここよ」

 家に入る。彼女がパチンと指を鳴らすとランプに火が灯った。
 そこは普通の空き家に思えた。
 ベッドや机はあるのだが生活感は皆無で、二つの家具以外に何もない。ただ掃除はされているようだ。
 とりあえずアジトで大人数の仲間にぼこぼこ……なんてことはないらしい。内心ホッとするロズである。

??「ベッドに座って」

ロズ「う、うん」

 いよいよか。ロズはドキドキしながら言われるままベッドに座り、下半身の膨らみを手でそれとなく隠す。
 普通の女性が彼女の身体のことを知ったらどう思うのか――なんてことは頭からすっぽりと抜けていた。
 今はただ緊張と期待のみ。


??「あぁ、そうそう……」

 そわそわするロズの前。ベッドの下から何かを取り出した女性は彼女の隣に座り、にっこりと笑う。

??「私のことは女王様って呼ぶように」

 その手には革製のバンド。嫌な予感にロズが後退りしようとすると、彼女はロズを素早く抱き締める。

ロズ「わぷっ!?」

女王様「気持ちいい? これからもっといいことをしてあげる……」

 ロズの顔に押し当てられる膨らみ。服の隙間から直に当たるそれは柔らかく、女性のいいにおいが間近から香ってくる。
 急なことに呆けて胸の感触に夢中になっていたロズだが、触れようと手を動かそうとして気づく。

ロズ(……拘束されとる)

 手が後ろに回された状態でがっちり拘束されていた。早業である。

女王様「気づくのが遅いわね。よっぽど女が好きなのかしら?」

 くすくすと女王様は笑い、ロズの額を軽く押しベッドへ倒す。仰向けに倒れるロズ。彼女は即座に勃起したそれを隠そうとするがもう遅く、女王様に脚を押さえられ止められてしまう。

女王様「……あら? あなた男だったの? なら不要かしら」

ロズ(な、なにが!?)

 ぞっとするような冷たい声で言い、無造作にスカートを脱がす彼女。そのまま下着も外し、露になった男性器と蜜を流す秘所をまじまじと見つめる。
 間近で性器を凝視される。恥ずかしいことではあったが、なおのことロズの男性器は固さを増してしまう。


女王様「初めて見たわね……人間じゃないのね、あなた」

女王様「天使でもなさそうだし……まぁいいわ。可愛いし、いやらしいし」

 ぴんと指で男性器を弾く彼女。痛みと快感にロズの口から吐息がもれる。

女王様「見られて興奮するなんて大した変態さんね。さて……それじゃあ約束だから、気持ちいいことするわよ」

 そう言って彼女はロズの身体を起こし、ベッドのボードに背をつかせ座らせる。それから靴を脱ぎ、タイツに包まれた脚を露に。ベッドの上に立つ。
 何をされるのか。ドキドキしながら待つロズを見てくすっと笑い、彼女は足で男性器に触れる。

女王様「さあ、これも気持ちいい?」

 そしてそのまま親指と人差し指の二本でゆっくりと擦りはじめる。
 綺麗な足が男性器の筋を上下になぞる。刺激こそ少ないが興奮してしまい、ロズの男性器がびくんと跳ねる。

ロズ「っ、ぁ……」

 縛られ局部を晒され弄られ、面白そうに彼女へ見下される。羞恥と興奮が入り混ざり、声を押さえようとしているロズの閉じた口から小さな呻きがもれる。

女王様「まさか気持ちいいの? こんなはにぴんと立たせて、足で触られても悔しくないのね」

ロズ「あぅっ、ん……っ」

 ペースが早まりぞくぞくと背筋を震わせるロズ。弱い刺激による焦燥が興奮を高め、徐々に快感も強くなってくる。
 恥ずかしいと思っても耐えられそうにはなかった。
 先端から流れる先走りで湿りも増し、段々と射精が近づいてきてしまう。


ロズ「っ、ふー……っ、はぁ、ぁ」

 それでも声は押さえようとロズは必死に耐える。先走りが流れる男性器をびくびくと震えさせ、とろんと蕩けた目で彼女の秘部を自然と見上げ、それでもなお耐えようとしている少女。
 笑みを浮かべた女王様はぞくぞくと身体を震えさせ、ロズの男性器を踏みつけた。

ロズ「っう!? あぁっ! ん、う――っ!」

女王様「そんなに身体をよじらせて、こんなことされても気持ちいいの? ほら、ほら!」

 ぐりぐりと指の先で竿を擦られ、痛みと強い快感がロズを襲う。高まりきった男性器は踏まれる刺激で堰を切り、頭が真っ白に染まるほどの快感をもたらした。

ロズ「あっ、あ――出る! イッ、イク――ッ、ん、ううっ!」

 身体をびくんと跳ねさせ、我慢していた声を上げて絶頂してしまうロズ。女王様の足とベッドのシーツの間、勢いよく精液が放たれる。
 どろどろと汚れる足。それを見つめる女王様はふと自分の身体に走る快感に気づく。

女王様「っ……!? この子の精液……」

 精液が足にかかる。それだけのことに身体が反応しているのが分かった。男性では有り得ない量の魔力が含まれていることも。

女王様「へぇ……ほら、綺麗にしなさい」

ロズ「ん、ぁ……ちゅ、ちゅぱ……」

 射精の快感で半ば放心状態のロズは口の前に持ってこられた足の指を舐め、びくっと震える。抵抗はなく自分の精液で快感を得ているらしく、目を蕩けさせ夢中で舐めてくる。

女王様「ふふ、滑稽ね……。でももっと見たくなったわ」

 一通り舐めさせ、彼女はロズをベッドへ仰向けに寝かせる。そしてロズが絶頂の余韻から我に帰る前に、彼女のものを胸で挟んだ。服は脱がず隙間から谷間へ挿入。全ては入りきらず、精液で濡れた先端が胸の間から顔を出す。

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女王様「ちゅぱ……。ん、やっぱりかなり美味しいし、気持ちいいわね……」

 その拍子に彼女の口から唾液の糸を引きながら男性器が抜き取られる。
 気を失ったというのにまだペニスは大きく勃起しておりおさまる気配がない。

女王様「素質はあるみたいね……十分に」

 精液を舐めとり、火照る身体を確めるように触れて小さく呟く。気を失った彼女の頭を撫でると、女王様は服を整えた。

女王様「けど魔王の娘を拐うのは面倒ね。今は魔神が動くだろうし」

女王様「また、楽しませてもらうことにするわ」

 そして振り返らずに家から出ていき、ロズをそのまま放置。家にはぐっすりと眠るロズだけが残された。

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 拠点。

ロズ(……ひどい目に遭った)

 汚れをなんとか払い、服を着直してそそくさと早歩きで帰還したロズは、ふうと小さく息を吐いた。
 いきなり女性に連れ込まれ気を失うほどの責めを受け――今も興奮してしまうほど淫靡な出来事ではあるが、同時に恥ずかしさもすごい。

ロズ(忘れよう……うん)

ロズ「ただいま」

 ガチャとドアを開け拠点の中へ。するとそのすぐ近くにエリーが立っていた。

エリー「お帰りなさいませ」ペコリ

ロズ「……今日はもう休む」

エリー「あら、そうですか? ではお部屋へ」

 きょとんとしたエリーはロズへ背を向け歩き出す。案内してくれるらしい。ロズも彼女へとついていき、二階へ。立派な廊下を歩いて突き当たりの部屋へと入る。

エリー「ここがご主人の部屋です」

ロズ「……大きいね」

 部屋は普通の自室にするような部屋の広さの三倍はあった。家具は一般的で隙間が大きく更に広い印象が強まる。そして更に印象的なのが、部屋の中心に置かれた十人ほどは寝れそうな大きなベッド。
 いかがわしい空気満点である。


ロズ「……これは?」

エリー「ええ、まぁ……王女様が」

ロズ「……多分魔神発信だ」

 ため息。なにはともあれ用意されたのだから仕方ない。案内ありがとう、とエリーに告げてロズはベッドへ向かう。
 ぽすり、と倒れるようにベッドへ寝転がり体勢を直すと仰向けに。

ロズ「……ふむ」

 中々寝心地がいい。柔らかいしふかふかしていて暖かい。

ロズ「……エリー。なんでいるの?」

 ――エリーが一緒になってベッドの上にいるのが気になるが。

エリー「教育の時間ですから」

 ベッドに腰かけた彼女はにっこりと笑う。教育。女の子を孕ませるための……なんて言っていたが、本当にやるのか。
 ロズはごくりと唾を飲む。

ロズ「えと……何するの?」

エリー「そうですね……決めていただいていいですよ」

ロズ「決めて……いいんだね 」

 ドキドキと高鳴る胸。寝る気はすっかりなくなって、ロズは真剣に何を頼もうか考えはじめた。


1 筆下ろしを
2 前戯を
3 エリーにおまかせ

↓1


【ということで、だいぶ時間がかかりましたが女王様登場、及びイベントシーン

拠点の仲間との夜パートはエリーだけなので、相手は強制的にエリーです】

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