天龍「ふと気になったんだけどよ。」 (373)

天龍「お前は龍田だな。」

食堂で向かい側に座って共に昼食を摂る龍田にたずねた。

龍田「そうね。そしてこれは竜田揚げよ。」

天龍「ああ。美味いぜ。」

笑顔で頬張る天龍を見て、思わず龍田にも笑顔が溢れる。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466356324

天龍「そしてオレは天龍だ。」

お茶碗を置いて自分を指差す天龍。

龍田「フフフ、怖いわね。」

天龍「ああ、そうだろう。」フフフ

笑顔で胸を張る。可愛い。

天龍「そして、あそこで3倍の量の飯を持っているのは飛龍で、その隣にいるのは蒼龍だ。」

天龍が指した方では、飛龍と蒼龍が並んで食事をしていた。

龍田「もう、天龍ちゃんたら。箸で指すのは行儀が悪いわよ。」

天龍「っと悪いな。ってかあの量は多すぎだろ。」

龍田「さすが多聞丸よね。」

天龍「いや、あいつは山口多聞じゃねぇよ。」

天龍「で、今丁度入ってきたのは雲龍だ。」

出入り口の方を見ると、おさげをプラプラさせながら雲龍が入ってきた。

龍田「あのおさげに飛びついちゃダメよ?」

天龍「いや、やらねぇよ。多摩じゃねえし。」ウズウズ

天龍「そして、最後だ。あそこで駆逐艦共に飴を配ってるのが龍驤だ。駆逐艦に混じって龍鳳もいる。」

食堂の隅の方には駆逐艦が群がっていた。

龍田「もう皆まとめて駆逐艦にしか見えないわね。」

龍驤「なんやとー!!」

天龍「おっと、聞こえてるみたいだぜ。」

龍田「あらあら、ごめんなさいね~。」

天龍「そんで・・・だ。もう一度言う。俺の名前は天"龍"だ。」

龍田「ええ、そうね。それがどうかしたのかしら?」

天龍はそっと箸を机の上に置く。
そして意を決して口を開いた。

天龍「・・・オレ・・・実は空母なんじゃね?」




龍田「は・・・?」

その一言に、思わず箸を落とした。

注意点

1 大体こんな感じのノリ
2 艦これ未プレイ
3 ネタに困ったら唐突に安価するかも
4 深海棲艦とはトムとジェリー
5 陸上での戦闘力
一般軍人<駆逐艦<潜水艦<軽巡洋艦≒提督<重巡洋艦<空母<戦艦

あとは行き当たりばったり。

天龍と鶴田かと思ったぜ

別に未プレイでもいいけど荒れるであろうことが分かりきってるのにわざわざ未プレイだと書いちゃう辺り頭が悪すぎる
それも分かって無かったならもっとバカ

源一郎じゃないのか…

提督やりたいんですけど、どうせ長く続かないのがわかりきってるんで、中々手が出せないんですよね。

>>20 事実、>>1 は馬鹿なんで、これからも色々御指摘してくれると嬉しいです。

>>17 >>21 済まぬ。タイトルに【艦これ】って付けるべきでした。

龍田「天龍ちゃん・・・あなたは疲れてるのよ・・・。」

龍田がやや引きつった笑顔を天龍向ける。まるで子供を諭す様に。

天龍「いや、それは大丈夫だ。なんたって世界水準軽く超えてるかなら。」

あいての てんりゅう には こうかが ない みたいだ・・・。

龍田「そ、そうなの。それで、どうするの?」

天龍「わかんねぇ。そもそも、艦載機ってどうやって飛ばすんだ?」

龍田(その疑問を持つ時点で、空母じゃないって気付かないのかしら。)

本気で悩んでいる天龍を見て、呆れてしまった。だが、だからと言って放っておく訳にもいかない。

龍田「それじゃあ、実際に空母に頼んで教えてもらったらどうかしら。ねぇ。」

龍驤「うん?うちか?」

いつの間にか飴ちゃんを配り終えた龍驤が近くに立っていた。

天龍「おう、それが良いな。という訳で龍驤、頼むわ。」

龍驤「何を!?」




~天龍田 説明中~

龍驤「~~~~~~!!!!!」

腹を抱えて必死に笑いを堪える。

天龍「てめぇ、何がおかしいんだよオイ。」

龍驤「いやぁ、すまんなぁ。でも、まぁキミが言う事もわからんわけやないよ?ただ・・・まぁなんちゅうか・・・なぁ?」

半笑いで龍田へと視線を移す。その龍田も困ったら様に眉間にしわを寄せながら笑っていた。

龍驤「そんじゃあ、やるだけやってみる?」

天龍「よっしゃぁ!」

ところ変わって演習場。
かなり広い広場で、様々な訓練用艤装だったり、標的だったりが設置されている。また、組手や白兵訓練にも使われる。
ここに3人はやって来た。

龍驤「さて、んじゃまずは式神ん成る紙を切るとこから始めよか。」

天龍「おう。これを使えば良いんだな?」

龍驤が差し出した紙を受け取る。そして何故か右手には大剣。

龍驤「ちょい待ちぃな!それでどないすんねん!」

天龍「ん?斬るんだろ?」

龍驤「字ぃちゃうやん!そんなんで綺麗に切れる訳ないやん!!さっさと直しとき!」

天龍「しゃーねーな。」

渋々大剣を片付けに行く天龍。そこで新たに閃いた。閃いてしまった。

龍驤「ったく。龍田ぁ、あんたも大変やんなぁ。」

龍田「でも可愛いでしょう?」

龍驤「まぁ、否定はせんよ。」

微笑む龍田に龍驤も笑った。実際、見ていて面白い。

天龍「お待たせ。じゃあ、早速飛ばそうぜ。」

龍驤「うん?まだ紙を切ってn、ってなんでやねーん!!!」

天龍の手には立派に折られた紙飛行機が握られていた。

天龍「こっちの方が絶対良く飛ぶだろう?」

龍驤「あかーん!!」

天龍が装備してるのは大剣じゃなくて刀な

自虐とか予防線はやめておこう
SSとしての体裁は保ててるからリーダだの句点だのは直したければ直すくらいの気持ちで十分
本人が書く意思あるんだから書けるとこまで書けばいいよ
応援してるから頑張れ

天龍「さーて、どうしたもんかなぁ。」

結局、式神での発艦を諦めた天龍が廊下を歩く。その直ぐ隣を龍田が付いて歩いていた。

龍田「それじゃあ次は弓かしら?」

天龍「それだ。そんじゃあ、武道場か。」

この時間なら誰かいるだろうと、2人して武道場へと向かった。

そしてここは武道場。
演習場と似てはいるが、ここは畳が引かれている場合もあれば弓道場もあり、所謂実戦的な武道とは少し異なる場所となっている。
天龍が扉を開け、弓道場を除くとそこには3人いた。

翔鶴「あら?空母以外の方なんて珍しいわね。」

瑞鶴「うん?あ、本当だ。何の用?」

弓を構えていた翔鶴、瑞鶴が矢を緩めて天龍達の方へと寄ってきた。

提督「まさか弓兵へとジョブチェンジか?」

何故か軍服のままで矢を番えている提督も姿勢はそのまま目線だけを天龍達へと向けた。

天龍「まさか。でも弓もアリっちゃアリかな。」

瑞鶴「それじゃあ試しに引いてみる?」

瑞鶴に進められ、壁際に立ててある弓と矢を手に取った。

天龍「で、これはどうやって使うんだ?」

加賀「任せなさい。」デデンッ!

瑞鶴「お呼びでないわよ。」

勢い良く現れた加賀を瑞鶴は一蹴した。
そのまま加賀は道場の隅で膝を抱えながら丸くなる。

天龍「おいおい、いくらなんでも酷いんじゃねぇか?」

翔鶴「大丈夫です。いつもの事なので。」

瑞鶴「で、弓の構えからだけど、射法八節って言って、足踏みから残心まであってね。」

瑞鶴が巻藁に向かい、弓を構えた。

瑞鶴「えっとね、まずこの姿勢が足踏み。そして胴造り。こうやって重心を安定させるの。」

瑞鶴が足を軽く開き、腰をスッと軽く落とす。そして弓に矢を番えた。

加賀「という風に型にはめるのが弓道だけど、ぶっちゃけ、実戦では当たれば構えなんてどうでもいいわ。」

瑞鶴「おいコラ加賀。」

加賀「あ?なに?五航戦。」

いつの間にか復活した加賀に、瑞鶴が青筋を立てながら睨みつける。負けじと加賀も瑞鶴を見下す。

提督「相変わらず仲良いなお前ら。」

翔鶴(どこが!?)

2人のやり取りを聞いていた天龍は少し悩んだ後で、弓を置いた。そして右手で矢を振りかぶる。

天龍「オラァ!!」

龍田・翔鶴「「なんでそうなるの!?」」

2人のツッコミを他所に、投げられた矢は60m?先の巻藁に刺さった。

天龍「お、ど真ん中とはいかねぇがなんとか刺さったな。」

瑞鶴「いやいやいや!おかしいから!!」

天龍「ん?どこが。当たればいいんだろ?」

瑞鶴「弓使えよ!八節守れよ!こんなん弓道じゃないじゃん!!」

声を荒げる瑞鶴の後ろで加賀がスッと弓を構え、矢を放った。

それは真っ直ぐ飛び、天龍の放った(投げた)矢にそのまま突き刺さる。

翔鶴「継ぎ矢・・・初めて見ました・・・。」

加賀「やりました。」ドヤァ

瑞鶴「ぐぬぬ・・・。」

提督「ふむ。では・・・。」

驚愕する2人に胸を張る加賀。その後ろで今度は提督が矢を番え、そして放つ。

それは空を切り裂き、そしてそれは更に長い一本の矢になった。

加賀「お見事です。」

瑞鶴「嘘・・・。」

翔鶴(素敵・・・。)

加賀「さぁ次はあなたの番よ。」

瑞鶴「いやいや、出来るわけないでしょ。」

手を振る瑞鶴。それを無言で、そして冷めた目で見下す加賀。

瑞鶴「やってやろうじゃないの!!!」

翔鶴「おおおおお落ち着いて瑞鶴!?」

弓を構えようとする瑞鶴を必死に翔鶴が止める。

瑞鶴「翔鶴姉、邪魔しないで!女には引けない戦いがあるのよ!」

加賀「・・・弓だけに引けないと(笑)」

瑞鶴「うっさいわね!やってやるって言ってんじゃないの!!!」

翔鶴「あわわわわ・・・ず、瑞鶴、れれれ冷静にににに!」

提督「先ずはお前が落ち着け。」

書き溜めはここまで。

>>33 ご指摘ありがとうございます。

>>34 ありがとうございます。適当に頑張ります。

完全にあのMMD意識してるじゃねぇかw笑ったわ
ひとまず乙

天龍「つーワケなんだよ。」

艤装を装着し、愛用の刀を肩にかけて海岸の岩に腰をかけて話す。

????「そうなの・・・。話はわかったわ。でもね・・・。」

天龍の話を聞いていた相手がわざと聞こえるように大きな溜息を吐いた。

天龍「うん?なんだ、お疲れか?」

????「そうね。主にあなたのせいでね・・・!」

天龍「なんだよ、何かあるなら言えよ?」


空母棲鬼「ここ深海棲艦の基地!なんで艦娘が、しかも単艦でいるのよ!!」

ここは鎮守府から離れた無人島の海岸。
人は住んでおらず、無人島だがここに一部の深海棲艦らが陣取っている。
(もっとも、人類との間には物流もあり、ある程度良好な外交関係を結べているという不思議。)

天龍「んな細けぇ事はどうでもいいんだよ。」

空母棲鬼「良くないわよ・・・。」

ケラケラ笑う天龍に小さく溜息を吐く棲鬼。

天龍「で、だ。艦載機の飛ばし方教えてくれよ。」

空母棲鬼「どうしてそうなるの!?」

天龍「いいじゃねえか。日本語教えてやっただろ?そのおかげでこんなに流暢に話せるようになったんだし。」

声を荒げる空母棲鬼に天龍は唇を尖らせる。

空母棲鬼「それはあなたのおかげでじゃなくて、提督殿のおかげでしょう。
あと、最大の理由は >>1 が文章をカタカナに変換するのが面倒だからよ。」

天龍「お前は何を言っているんだ。」

空母棲鬼「気にしない。そもそも、あなた空母じゃないじゃない。それどころか搭載数0だし。」

天龍「でも名前は龍なんだぜ?」

空母棲鬼「・・・はぁ。」

いたって真面目に答える天龍に再度深い溜息を吐いてしまった。
只々呆れるしかないが、どうやら天龍は割と本気らしい。
困ってしまった空母棲鬼。そこに遠くから走ってくる少女(?)が見えた。

北方棲姫「カンムスッ!ナニシニ キタ! カエレッ・・・!」プンプン

手を振り回しながら頬を膨らませ小走りでやってくる。
そのまま飛びかかってきた所を天龍は難なくキャッチし、膝の上に座らせた。

天龍「悪かったな。次はちゃんと前もって連絡するよ。今回は大目に見てくれ。」

北方棲姫「ムー、シカタナイナ。」ムフー

後ろから抱きかかえる様に座らせ、頭を撫でる。まるで猫の様に目を細め喉を鳴らす。

空母棲姫・天龍((かわいい。))

天龍「そういやぁおチビちゃんも艦載機持ってんだよな。どうやって飛ばしてるのか教えてくれよ。」

北方棲姫「チョウシニ ノルナ。ソコマデスル ギリハ ナイネ。」

髪を撫でられ、目を細めながら北方棲姫はソッポを向いた。

天龍「所で北方棲姫。ここにこんな物があるんだが。」

北方棲姫「!?ソ、ソレハ!」

天龍が艤装から取り出した箱には『1/72 零式艦上戦闘機』と書かれてあった。
目を輝かせ、必死に手を伸ばす。

北方棲姫「ゼロ!オイテケ!」

天龍「そらよ。ちゃんと自分で造れよ?」

北方棲姫「テンリュウ スキ!アリガトー!」

空母棲鬼(かわいい。)

天龍「で、だ。艦載機ってどうやって飛ばすんだ?」

北方棲姫「ンー?コレノ コトカ?」

北方棲姫と天龍の周りに丸い球体が2つ、3つと現れクルクル回り出す。

天龍「そうそう、それそれ。艦娘のとは根本から違うんだろうし、やっぱり難しいか?」

空母棲鬼「当然んでしょう。そもそもあなた達と違って妖精の力に頼ってないもの。」

クルクルと踊るように回る艦載機(?)を目で追いながら微笑む空母棲鬼が言う。そして北方棲姫の凄さを改めて感じていた。
おそらく自分にはここまで繊細な操作は出来ない。

天龍「って事は、これは自分の意思で動かしてるってことか。」

北方棲姫「シカモ ノウハコントロール デキル!」フハハハ

天龍「しゃーねーな。今回はこれで帰るぜ。」

北方棲姫「テンリュウ カエルノカ?」

膝から北方棲姫を降ろして頭を撫でた。
くすぐったそうに目を閉じる。

天龍「ああ。またな。」

北方棲姫「ツギハ レップウ オイテケ!」オテテフリフリ

天龍「気が向いたらな。」

手を振り返しながら帰ろうとした所で表情を厳しくする。

空母棲鬼「まあ、そうなるわね。」

レ級「このまま帰れると思うなよ艦娘!」

そこには戦闘態勢でレ級、リ級、チ級が笑みを浮かべていた。

リ級「すべての深海棲艦が友好的ではないと知ってるだろう。」

チ級「こんな所に1人で来てしまった己の不幸を呪うがいい!」

レ級を中心にまるで戦隊物の様なポーズを決める3人。当然の様にドヤ顔である。

天龍(オレが言えた台詞じゃねーが、こいつらも世俗に染まったなぁ。)

レ級「改二にすらなれない軽巡など、この世からけしさってしまえー!」

天龍「あ"・・・?」

一瞬で場の空気が変わった。レ級ら3人の笑みが凍り、全身を恐ろしい程の冷や汗が流れ出す。

チラッと空母棲鬼へと視線を向ける。笑いながら首を振って言った。

深海棲鬼「死なない程度にならやっちゃってもいいわ。」

天龍「チッ・・・しゃあねえな・・・。50パーセントくらいか・・・。」

背中を艤装を外し、刀だけを逆手に持ち、3人を睨みつけた。

足が竦み身体が震える。全身がまるで蛇に睨まれた蛙のように動かなくなった。

天龍「1つ言っておく。改二に『なれない』んじゃない。『ならない』んだ。」




天龍「ドラゴンインストール!!!」

火山が噴火する様に、雷が天を迸る様に、激流が大地を削る様に、天龍を莫大なエネルギーが覆った。

レ級「ハァ!?」
リ級「ヒィ!?」
チ級「フゥ!?」

天龍「タイラン レイヴ!!」

大地を穿つ焔の渦。大気を焼き尽くす熱量が消え去った後には、全身黒く焦げた3人が倒れていた。

天龍「安心しろ、峰打ちだ。」

書き溜めはここまで。
格ゲーはやるもんじゃない。見て楽しむ物だ(白目)

>>62 はい、完全にアレですw

天龍「さーて・・・どうすっかなぁ。」

天龍は鎮守府へと戻り、格納庫に艤装を返そうと歩きながら考えていた。

天龍(紙は難しそうだし、弓もなんか違う。深海棲艦の方法もよくわからん。あとは・・・あ。)

日向「ん?天龍じゃないか。今日は出撃の予定は無かっただろう?」

格納庫の入り口で日向と出会った。手には雑巾と、やや濁った様な水の入ったバケツを持っていた。

天龍「日向じゃん。そういうアンタも今日は待機だったはずだろ?なんで格納庫にいたんだ?」

日向「なに、艤装のチェックとメンテナンスさ。」

そう答える日向の肩には嬉しそうに微笑む妖精がいた。

天龍「なるほど。艤装という手が残っていたな。」

日向「うん?何の話だ?」


~天龍説明中~

日向「なるほど。いわゆる航空巡洋艦ということか。」

艤装を解除した天龍と並んで、格納庫の隣にあるベンチに腰掛けながら缶コーヒーを飲む。

天龍「うーん・・・まあ、だいたいそんな感じだ。オレでも艤装を改造すれば艦載機飛ばせるかな?」

日向「どうだろう。そのあたりは、詳しいものに聞いてみないとなんとも言えないな。」

飲み終わった缶を投げる。それは真っ直ぐ飛び、少し離れたゴミ箱の穴へとスッと入った。
それを見た天龍も飲み終わった缶を投げる。それは穴の縁にあたり、歪な音を立てて外へと飛び出て転がってしまった。

天龍「むぅ・・・。」

日向「フッ。艤装に関しては明石に聞くには1番だろうな。瑞雲を1機あげよう。試しに頼んでみると良い。」

天龍「そうだな。早速行ってみるぜ。サンキューな。」

受け取った瑞雲を片手に、缶を拾って捨て直して格納庫を後にした。

工廠

天龍「という訳だ。」

明石「中々に無茶な事言いますね。」

夕張「発想としては面白いんじゃないかな。」

北上「いや~。木曾っちの重雷装の改修よりムズいんじゃない?」

天龍の話を聞いた3人が各々感想を漏らす。共通しているのは難色を示している所だ。

天龍「なんとか何ねぇかな。」

明石「うーん、ちょっと時間もらえます?3人で少し相談してみるんで。あ、そこ座っててください。」

明石が指差した方にあった椅子に天龍が腰掛ける。それとほぼ同時に明石は大きめの机に大きな紙を広げた。それを3人が囲う。

明石「先ずは全体の装甲を・・・。」

夕張「それじゃ内装にはMフスキーのクラフトを。」

北上「え、だったらTスラのドライブの方が安定性がいいじゃん。」

明石「一層の事G・ブースター作った方が早いし楽なんじゃ。」

北上「いやいや、それ武器だから。付けるんならF・ユニットつけてキャヴァルリーにしちゃおうよ。」


天龍「おい待てコラ。さっきから出てくる単語が色々おかしい。」

書き溜めはここまで。

搭載機関でお悩みのそこのあなた、比較的安全なコジマ粒子発生装置はいかがでしょう。
クイックブーストやオーバードブーストのような移動手段からプライマルアーマーのような防御機構
コジマキャノンのような攻撃兵装への転用も可能。
さらにはVOBによる超音速戦闘も可能で、発電施設にも使われるほどクリーンなエネルギーです。

興味をお持ちのあなた、ぜひアクアビット社まで。
もっふもふのけものとともに、皆さんのご連絡をお待ちしております
,;゙ ・ω・;,

>>101
霞「こんなものを載せて喜ぶの、この変態!」

雷「コジマは・・・。」
電「マズイのです・・・。」

北上「さぁーって、大体こんな感じかな?」

北上が大雑把に書かれた設計図(?)を丸める。

明石「武装の性能や概要一覧はこんな感じですね。どうですか?」

箇条書きになった紙を天龍に差し出した。眉間に皺を寄せながらとりあえず受け取り、目を通す。
そしてその表情がだんだんと変わる。

そう、まるで子供が特撮ヒーローの巨大ロボットを見ているように、キラキラと輝いていいった。

夕張「どや?」

天龍「パーフェクトだ!」

天龍「どれぐらいで完成するんだ?」

明石「今から開発しはじめてから明日丸一日使えば、明後日の午前中にはテストできます。」

天龍「よっしゃぁっ!早速頼むぜ!」

夕張「私がきっちりチェックするからね。」
北上「いいね~痺れるね~。」

明石がクレーンを装備し、夕張が資材を運び、北上がスパナやレンチを両手でクルクル回す。





この後、たった1つの艤装により、鎮守府は深刻な資材不足を強いられる。

そして時が進み、艤装のテスト日。

工廠にはテンション高めの天龍と、それに付き添う龍田がいた。

明石「待ってたわ。さぁ、早速テストしましょう。」

扉を開けて明石が中から顔をのぞかせた。そして手にしたスイッチを押す。
やや大きめに音を立てながら工廠のシャッターが開いた。中には布が被せてある艤装と思われる物が1つ。その左右に北上と夕張が立っていた。

天龍「こいつが完成品か!」

夕張「まだテスト段階だから制限装置はついてるけどね。」

龍田「これ、建造費大丈夫?」ヒソヒソ

龍田がこそっと北上に耳打ちする。
北上はそっぽをむいた。

明石「それではご覧あれ!」

明石が勢い良く布をめくった。そこに現れたのは漆黒の盾の様なものと2対の剣。そして黒い翼の様な艤装だった。

天龍「うおおおおおおおッ!!!」
龍田「えぇぇ・・・。」

明石「えー、こちらが背中に装着するマガノイクタチ改。低空ならば単体で艦娘飛行させるだけの出力が出ます。残念ながらエネルギーの吸収機能は再現できませんでした。」

置いてある艤装に手を置きながら胸を張る。

夕張「こっちが簡易型トリケロス改。貫徹弾は無いですが、14センチ単装砲と射出機の複合となってます。艦載機が最大12機まで発艦出来ます。」シカモ ノウハコントロール デキル

右手に装備しながら構えて見せた。

北上「で、こっちはただの剣。別に不思議な機能とかは全く無いよー。」

両手に持ってクルクル回す。

各々がとても良い笑顔でそれぞれを説明する。それを物凄く輝いた顔で天龍が効いていた。

明石「どうですか?」

天龍「完璧だ!」




提督「で、資材は?」

何処からともなく現れた提督。その一言に3人は一斉に視線をそらした。

提督「明石。」

明石「・・・提督は今まで食べたパンの枚数を覚えてますか?」メ ソラシー

提督「夕張。」

夕張「私は記憶にございません。」スベテ ヒショガ

提督「北上。」

北上「昨日までの時点で99822です。」ドヤッ

提督「鎮守府100週掛ける3セット。制限時間は昼までな。」

3人「「「Aye,Sir!」」」

敬礼をし、ほぼ同時に3人が駆け出した。それを確認し、今度は天龍と龍田へと向く。

提督「発案は?」

天龍「あ、オレだ。一応。」

目を輝かせたまま、スッと右手を上げた。

龍田「あ、えっと、天龍ちゃんは相談しただけで、開発はあの3人だから、えっと、その・・・。」

取り繕う様に龍田が言う。珍しく慌てている様だ。それを見て提督は聞こえる様にわざと大きくため息を吐いた。

提督「作ってしまったものはしょうがない。私も資材を無駄にしてしまった事は有るからなぁ。」

そう言って盾を手に取った。軽く触りながら握り確認する。

提督「有用性を示せ。使える様なら許す。というかむしろ個人的には量産したい。」

天龍「よっしゃぁ!任せろ!」




突然だけど安価下1~3
天龍の演習相手はだーれだ?

天龍「相手は誰だ?」

提督「まぁ待て。」

気分が高揚している天龍と、とりあえずホッと胸を撫で下ろして龍田を尻目に、提督は携帯電話を取り出した。パパッと番号を打ち込み耳に当てる。

?????『フォイ。』

提督「大尉か。そこに大和がいるだろう?今から第3演習海上へ来る様に伝えてくれ。」

?????『フォイ!?今日は外国軍との軍事演習だ。大和が抜けると困るよ。』

提督「1人抜けても余裕だろう。うまくやってくれ。」

?????『仕方ないな。貸し一つだ。』

某演習場

青年は話を終えると、小さなため息と共に携帯電話をポケットへとしまった。

?????「ゴメン、大和。直ぐに鎮守府へ戻ってくれるか?提督の命令だ。」

大和「提督が?こちらの演習はどうしましょうか。」

?????「まぁ、僕と他のメンバーでなんとかするから。」

大和「はい。それではマルフォイ大尉、これより大和、鎮守府へ帰投します。」

敬礼をし、そのまま海上へと飛び出した。それが見えたのか、相手側の司令官がこちらへと走ってきた。

相手司令官「どういう事かね大尉。彼女は今回の演習の旗艦のはずだが。」

眉間にシワを寄せ威圧してくる司令官に、笑顔のマルフォイがどこからか取り出した小さな杖を向ける。

マルフォイ「Imperio.」

杖が一瞬小さく光った。

マルフォイ「それじゃあ司令官殿。演習を始めましょう。何も問題はないですね?」

司令官「ああ、そうだな。問題ない。演習を始めよう。」

工廠


天龍「大和か!いいねぇ、相手に不足はねぇぜ!」

平手と拳をパチっと合わせながら嬉しそうにする天龍。

提督「そんな訳ないだろう。」

天龍「は?」

再度番号を打ち込み耳に当てた。

??『私だ。』

提督「非番に済まないな、武蔵。」

艦娘寮。
ここには艦娘の部屋がある。個室から相部屋まであり、本人たちの希望で選ぶ事ができる。また、共用の浴室や台所等だけでなく小さな売店もあり、基本的な日常生活はこの寮内だけで一通りできる様になっている。

そしてここは武蔵の個室。各部屋に設置されている鎮守府の内線電話を手に取った。

武蔵「構わん。緊急か?」

提督『それ程でもないが、今から第3演習海上へと艤装装着で来て欲しい。』

武蔵「ほう。」

武蔵の目付きがやや厳しい物に変わった。

提督『詳しい事は着いてから話す。大丈夫か?』

武蔵「大丈夫だ。直ぐに用意しよう。だが、折角の非番なんだがなぁ。」

意地悪そうに笑う武蔵。実際は特に予定がある訳でもないので、問題はない。だがあえて不満を口にした。

提督『わかっている。今度一杯奢る。』

武蔵「特級で頼む。」

提督『せめて一級にしてくれ。』

武蔵「フフフ、わかった。直ぐに向かう。」

受話器を置き、振り返る。ついさっきまで一緒に雑談をしていた清霜が椅子に座っていた。

武蔵「という訳で今から演習らしい。一緒に来るか?」

清霜「お伴します!」

提督「という訳だ。おそらく清霜も今日は非番だから武蔵と一緒に来るだろうな。3対1だ。」

天龍「フ・・・フフ・・・怖い・・・。」

携帯電話をしまい、振り返る提督の視線の先には汗をダラダラと流す天龍がいた。

龍田「流石に大和級2人(と駆逐艦)を相手にするのは・・・。」

提督「別に勝てとは言ってないだろ。有用性を示せればそれで良い。行くぞ。」

天龍「はーなーせー!」

天龍の襟首を掴んで引きずりながら工廠を出た。

書き溜めはここまで。

第3演習海上。
鎮守府にはいくつかの演習場がある。ここは鎮守府正面の海上で、ここが第3演習海上(会場の誤字ではない)に指定されている。
ブイとネットて仕切られており、演習中以外は格好の釣り場となっている。

海上には新型艤装を装着した天龍。そこから離れたところに大和、武蔵、清霜。互いに目視は出来ない距離にいた。

提督『戦闘範囲は互いの現在地を直径の両端とした円内。大破判定された者は早急に範囲外へ離脱せよ。何か質問は?』

ー大和サイドー

大和「あの・・・。私達の直ぐ上にあるあれはなんでしょうか?」

大和が耳につけた通信機に手を当てながら空を見上げる。

秋津洲『あたしの開発した観測用ドローンかも!』

提督『こちらから皆の動きを見るためにセットさせてもらった。多少気になるかもしれないが我慢してくれ。』


天龍『成る程、ずっと見られているなら手は抜けねぇな。』

天龍の声に武蔵が笑った。

武蔵「ほぅ。私達を相手に手を抜く余裕があったのか。」

清霜「ふーん、そんなに新型はすごいんだ?」

ー天龍サイドー

天龍「さぁ、そいつはどうかな。はじめれば直ぐにわかるさ。」

ニヤッと笑いながら右手の盾を水平に構える。小さな光が集束し、瑞雲が現れた

武蔵『面白い。せいぜい楽しませてくれよ。』

ー提督サイドー

鎮守府の船着場に置いた長机。その真ん中の席には提督が、左には龍田が座っていた。右側には秋津洲が妖精と一緒にドローンを操作している。その直ぐ後ろには折り畳みの椅子を手にした日向が立っていた。

机にはモニターが置かれており、ドローンの映像が映っている。

提督「天龍の奴、さっきよりも良いみたいだが、日向。何か話したのか?」

日向「なに、私の艦載機と妖精を何人か貸しただけさ。あと、航空戦艦としての矜持を少々な。」

微笑みながら椅子を開いて提督の隣に腰掛けた。

秋津洲「それじゃあ、演習始め!」

推奨BGM ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第4楽章


ー大和サイドー

秋津洲の合図を聞いたところで武蔵が主砲を構えた。

大和「初手から主砲はどうかと思うのだけど。」

武蔵「だろうな。まぁ、挨拶の様な物さ。」

ニヤッと笑いながら距離と角度を定める。
大和も小さく息を吐きながらも微笑んだ。

武蔵「撃てぇ!」

46センチの三連装砲が轟音を立てた。

清霜「おー!流石武蔵さん!」

武蔵「喜んでいる暇はないぞ、どうせ当たらん。行くぞ。」

武蔵を先頭に、清霜、大和と単縦陣で前進した。

ー天龍サイドー

秋津洲の合図と同時に瑞雲が2機発艦した。

天龍「そんじゃあ頼むぜ!」

妖精1「 リョウカイ。」
妖精2「サーイエスサー!」

上手く発艦できた事で安堵の笑顔になった天龍。
それと同時に面舵を取り船速を上げる。数秒後、天龍がもともといた地点を砲弾が襲った。

天龍「あっぶね・・・。流石大和型ってか?」

表情を引き締め直し、前に視線を戻した。大体の場所は予測できる。あとは偵察機の報告待ちである。

ー提督サイドー

提督「上手く発艦したな。軽巡でも艦載機が有効に使えるなら、確かにあの装備は悪くない。」

提督の言葉に龍田は胸を撫で下ろした。とりあえず艤装の有用性はある事が証明されたからだ。

日向「あとは天龍がその性能を上手く使えれば・・・だな。」

提督「そうだな。たとえ有用だとしても使いこなせない様な代物では意味がない。」

秋津洲「でも、天龍さんって艦載機使うのって初めてかも?」

提督「だからこそ、どんな使い方をするかも含めて演習を見なければな。」

ー大和サイドー

大和「電探に感あり。これは・・・飛行機?」

武蔵「なに?」

大和の報告に武蔵が足を止めて振り返った。

清霜「え、でも天龍さんって搭載数0じゃないっけ?」

武蔵「なるほど。それが新型の新たな機能と言ったところか。ではこちらも観測機を飛ばそう。」

武蔵が腕を伸ばすと小さな光が集まり、零式水上観測機を成した。

※ここからは一部、イメージでお送りします。

2機の瑞雲が大和らを捉えた。丁度足を止め、武蔵が観測機を発艦させようとしている所だった。

妖精1「3隻。単縦陣だ。艦載機を発艦させようとしている。」

妖精2「叩くなら今しかありません。」

妖精1「我々は偵察が任務だ。」

妖精2「しかし、敵の艦載機が発艦してしまったら!」

妖精1「手柄の無いのをあせる事はない。」

熱り立つ妖精を落ち着いた声で窘める。だが、並走していた筈の瑞雲が加速し前に出た。

妖精1「おお!?待て、何をする!」

妖精2「日向さんだって、海戦で勝って手柄をたてて航空戦艦になったんだ。」

妖精1「貴様、命令違反を犯すのか!?やめろ!」

妖精2「手柄を立てちまえばこっちのもんよ!」

ー大和サイドー

大和「!?1機が急速接近!2人とも警戒態勢!」

武蔵「む!見えた、あれだ!」

水上観測機を腕に乗せたまま逆の手で空を指差した。高度を下げながら近づいてくる。

妖精2「ハヤイホド イイッテネ!」

清霜「清霜に任せて!対空防御!」

武蔵の前に出た清霜が2連装の機銃を掃射する。その数発が瑞雲の翼を撃ち抜いた。

妖精2「ウワァー!」

瑞雲はバランスを崩し、回転。そのまま空中で爆発した。

清霜「よし!」

武蔵「見事だ。さすがだな。」

清霜「えへへ。」

瑞雲を撃墜した清霜の頭を武蔵が撫でる。頬を少し赤く染めながら清霜がはにかんだ。




妖精2「マスクガ ナケレバ ソクシダッタ。」ウキワ プカー

書き溜めはここまで。

なんか最初に考えてた話からだいぶズレてきてるんだ。

ー天龍サイドー

天龍「二番機がやられた?」

妖精1『サーセン。』
妖精2『デモ イキテルヨ。』

天龍「チッ。だが場所は分かった。仕掛けるぜ。」

天龍が足をとめ、盾を構えた。

天龍「一番機は帰投、補給だ。三番機瑞雲及び七番から十二番機の九九式艦爆隊、順次発艦!」

妖精3『オウ マカサレテ。』
妖精7『パイロットトシテモ イイトコロヲ ミセテヤラニャアナ。』
妖精8『イカ リャク。』
妖精9~12『『ナニー!?』』

構えた盾から、計7機。瑞雲を先頭に隊列を組んで飛び上がった。

天龍「よし。そんじゃあ俺もいくぜ!」

ー提督サイドー

提督「艦爆か。ここまでくると並の軽空母に匹敵するか?」

日向「そこまではいかないだろう。だが他の航空巡洋艦よりも使い勝手が良いかもしれないな。」

発艦する映像を見て感心する。
恐らく戦闘機や偵察機も発艦可能なのだろう。それだけ戦闘での手札が増えるわけである。

秋津洲「んー、なんか器用貧乏かも?」

提督・日向「「確かに。」」

ー大和サイドー

大和「今のは瑞雲でしたね。」

墜ちていく様を見ていた大和がいった。
それを聞いた清霜が身震いする。

清霜「それは流石にマズイんじゃないですか?」

瑞雲は対空、爆撃、偵察と多芸な艦載機である。これが複数くるなら、確かに面倒な相手だ。

武蔵「だろうな。ならこいつには荷が重い。はやく天龍の位置を特定しなければな。」

大和「残った一機が去っていった方角を考えるなら、取り舵です。」

武蔵「ああ。行くぞ。」

水上観測機を消し、船速を上げた。それに大和と清霜が続く。

方向を変えすぐである。大和の目付きが変わった。

大和「電探に新たな感あり、数は7!先ほどの1機とすれ違い、そのままこちらに接近!」

武蔵「よし。その程度ならば迎撃できる。ここで全機落とすぞ!対空戦用意!」

武蔵の合図で清霜が武蔵の左舷に、その清霜を挟むように大和も前に出た。所謂単横陣のような形である。
3人とも対空の機銃を起動させ、いつでも撃てる状態で並走した。

大和「!瑞雲じゃありません!爆撃機です!」

武蔵・清霜「「!?」」

ー天龍サイドー

妖精1「タダイマー。」

天龍が構えた盾に瑞雲が着艦した。そしてそれは光となって天龍の盾に吸い込まれていく。

天龍「よし。三番機からの観測情報では・・・。」

天龍が目を閉じた。頭に搭載されている2つの艤装がピコピコ動く。

天龍「こっちか。」

カッと目を見開く。正面からやや右、上空に戦闘機と海面に3人の姿が揺れる波の隙間から見えた。

天龍「思ったより近くに来てたか。ここからなら!」

進行方向をやや左に変え、盾をやや右、射角を上げる。

天龍「当たれよ!」

単装砲が火を噴いた。

ー提督サイドー

提督「天龍が先に補足したな。」

龍田「天龍ちゃん、いつもはもっと鈍いのだけど今回ははやかったわね。」

日向「互いに予想していた位置と若干ズレているのだろう。艦載機の分だけ天龍がはやかったな。」

モニターには盾を構えた天龍と、対空機関砲を構える大和らがそれぞれ映っていた。

机の上に提督が一枚の紙を広げた。そこに1つ、少し離れた所に3つ人形を置き、3つの人形の正面に小さな三角形を一つ置く。

秋津洲「航路はこうかも。」

ドローンを操作していた秋津洲がその紙に二本、線を引いた。

日向「成る程。大和らが少し左に寄りすぎたか。電探にはかかってそうなんだが?」

提督「航空機に気をとられすぎたな。先制は天龍か。」

龍田(頑張れ、天龍ちゃん!)

※ここからはまた、一部イメージでお送りします。

瑞雲を中心に左右に3機ずつ九十九式艦上爆撃機が続く。V字の編隊で大和らを目視で捉える距離まで来た。

妖精7「よっと。やってみるか。」

左翼側の3機が高度を落とす。目標は相手右翼、武蔵だ。

妖精3「艦爆隊かい?はやい、はやいよ!」

軌道を下げた3機のうち、先頭の1機が爆弾を投下。だがそれは武蔵には届かず、その手前で水柱を上げた。

妖精8「こういう時、慌てた方が負けなのよね。」

今度は残りの3機が相手の左翼、大和へとむかった。

妖精3「よーし、なら俺は・・・!」

瑞雲が急激に高度を下げた。そのすぐ上を機銃が掃射した。あと少しタイミングが遅ければ躱せなかっただろう。
海面すれすれを飛ぶ。そしてそのまま下部に搭載された魚雷を落とした。

ー大和サイドー

武蔵の目の前で水柱が上がった。

武蔵「フッ・・・。どこを狙っている?対空迎撃開始、掃射!」

はじめは驚いた3人だが、すぐに冷静になり機銃を発射した。その攻撃は左右に広がった爆撃機を1機ずつ落とした。

妖精ズ「「コレデ オワリカヨー。」」ウキワ プカー

それを受けて爆撃機は隊列を解き散開する。
しかし瑞雲だけは正面、海面スレスレのままだった。

清霜「きゃぁっ!雷撃!?小破判定!」

妖精3「ヤッタァ!」ドヤァ

瑞雲の放った模擬魚雷が清霜に当たった。破裂した魚雷からは激しく白い煙が上がる。小破判定となった艤装が、清霜の身体に自動で重圧をかけた。その影響で若干動きが鈍る。

武蔵「大丈夫か?」

清霜「大丈夫、まだ行けます!」

大和「でしたらこのまま、ッ!」

機銃を停止した大和が左手にしていた傘を真横に振った。

小さな炸裂音。

模擬弾とはいえ、弾速は実弾と同じである筈の砲撃。それを目で見てから傘で弾いたのだ。

大和「目標補足!方向角、艦首基準に約300!」

大和が声をあげ、右手で指差した。その先には盾を構えた天龍が、こちらへと向かってきているのが見えた。

書き溜めはここまで。

あれ?おかしいなぁ。最初はギャグっぽい予定だったのに、なんか普通にガチでバトってる。

天龍「チィッ、流石は大和だ。だが、まだまだ行くゼェ!」

2発目、3発目と今度は武蔵を狙い、更に速度を上げた。

武蔵「ほぅ、面白い!大和、対空は任せた。清霜、雷撃戦用意!」

ニヤリと笑う武蔵が単装砲の砲弾を手の甲で容易く弾き、大和と清霜へと指示を出す。

清霜「了解、清霜に任せて!」

清霜が武蔵の左舷側へと並んだ。魚雷の狙いを天龍へと合わせる。

大和「程々にね。」

大和が視線を天龍に向けたままで、武蔵等とは逆方向へと機銃を斉射した。それを受けて、隊列を組み直していた艦載機らは再度散開してしまう。

妖精7「オレトシタコトガ マッタク ドジナコトヨ。」

武蔵「今度はこちらの番だ。清霜、魚雷発射だ。そしてこの主砲の力、味わうが良い!」

武蔵の左右の三連装砲がタイミングをずらして火を噴いた。海面と空気を激しく揺らす程の衝撃。それと合わせるように清霜が魚雷を発射する。

天龍「!?」

一撃目の三連装砲は天龍には当たらず、海面に着弾。激しく水柱を上げた。その威力は絶大で、夾叉ですら無いにもかかわらず、揺れる海面に姿勢が乱れた。

なんとか態勢を立て直した天龍。だがそのすぐ足元には魚雷が見えた。それと同時に2撃目が届く。

天龍「こんのぉ・・・!!」

炸裂音と白煙、そして激しい水柱が上がった。

清霜「ヤッタァ!!」

大和「いえ、まだです!

電探の反応を見た大和が声を上げた。

天龍「コンチクショウがぁー!!!」

大和・武蔵・清霜「「「飛んだぁー!?」」」

白煙と水柱を斬り裂き、背中に漆黒の翼を広げた天龍が高速で文字通り飛んだ。

清霜「なにそれズルーい!」

天龍「うるせぇ!いくぞぉ!!」

左手に刀を抜いた天龍が右腕の単装砲をはなつ。狙いは清霜だが、当てる気は無い。
そもそも飛びながらの砲撃など初めてである。放たれた砲弾は予想通り海面を揺らすだけだ。

故にあくまで牽制。だが効果はあり、清霜は目を瞑り、防御の態勢をとっている。
ならば、目標はただひとつ。

天龍「はああぁぁ!!」

だが全力で振り下ろすその一太刀は、武蔵の艤装に食い込むだけで、斬り裂くには至らなかった。

武蔵「フ・・・、正直驚いたぞ。大したものだ。」

刀を持った天龍の腕を握る。軽巡の天龍にはそれを振り払う馬力は無い。

天龍「ヘッ・・・お前が褒めるなんて、珍しいじゃねぇか。」

艤装の翼が閉じ、ゆっくり海面へと降り立つ。

武蔵「それだけの力を発揮したんだ。素直に賛美を受け取れ。その艤装だけの力では無い、お前自身の腕前だ。」

武蔵が笑顔で右手を握る。

天龍が微笑み目を閉じる。

そして天龍は気を失った。

ー提督サイドー

日向「勝負あり、か。」

提督「まぁ、順当だな。日向、艦載機らの着艦を頼む。大和、武蔵、清霜、ご苦労だったな。すまないが、大和は天龍を船渠まで頼む。他の2人はこっちへ。」

日向「わかった。」
大和『了解しました。』
武蔵『ああ。』

武蔵が抱えていた天龍を受け取り、ゆっくり船渠へと向かう。武蔵と清霜は大和とは離れ、提督らの方へと向かった。

提督「龍田、天龍の方へ向かってやれ。」

龍田「はーい。」

返事をした龍田は足早に船渠へと向かった。平常を粧うが、内心、天龍の事が心配だった。

秋津洲「もっと素直になればいいかも。」

提督「で、だ。どう思う?」

飛行甲板を手に、艦爆らを着艦させている日向にたずねた。

日向「ん・・・まあ、私的にはありだと思うよ。天龍も思ったよりうまく使えてたじゃないか。」

提督「まあな。だが・・・なぁ。」

提督が軽く頭を抱えた。

武蔵「どうした?浮かない顔だな。」

清霜「何、何?司令官、どうしたの?」

船着場に着き、陸に上がった2人が寄って来た。

提督「ご苦労だったな。清霜は入渠しなくて大丈夫か?」

清霜「余裕、余裕。で、何なの?」

提督「とりあえずこいつを見てくれ。」

提督が1枚の紙を机の上に置いた。皆がそれを見る。紙には数字が書かれていた。

秋津洲「なんか数字がいっぱいかも?」

武蔵「これは何の数字だ?」

提督「今の一戦が実戦だった場合、消費されると予想される資材の量だ。妖精さんが計算してくれた。」

日向「ふむ。まぁ戦艦2隻だからな。これぐらいは普通じゃないか?」

提督「・・・これ、天龍1人分だ。」



日向・武蔵・清霜・秋津洲「・・・え。」



この瞬間、あの艤装は封印される事が決定した。

書き溜めはここまで。

唐突に安価 下1と2
1武蔵とお酒
2マルフォイ大尉の軍事演習
3外周走ってる3人組

夕張「あー・・・疲れた・・・。」

全身から汗を流しながら夕張が日陰に腰を下ろした。提督に与えられた罰として、100周3セットの内、1セット目を終わらせた所である。因みにタイム的に比較するなら、男子フルマラソン世界記録より30~40分ほど速い。

夕張「このペースなら何とかお昼までには終わるかな。」

演習場側に設置してある給水機からスポーツドリンクをコップに注ぎ、一気の飲みほし息を吐いた。肩を回すと若干筋肉が軋んでいる気がする。

北上「お疲れー。やっぱ100周はキツイねぇ。」

手を軽くヒラヒラさせながら北上もやってきた。

北上「使う?」

夕張「あ、ありがとう。」

首にかけていたタオルとは別に、一枚手にしていた大きめにタオルを夕張に差し出した。
ありがたく手にし、汗を拭う。

北上「そろそろ演習の用意が出来る頃かな?」

夕張「そうだね。あー、艤装の性能直に見たかったなー!」

手にしたタオルを大きく振り回しながら伸びをする。そこでふと疑問が浮かぶ。

夕張「なんか・・・北上、余裕?」

北上「ん~?いやぁ流石にキツイよー。」

ヘラヘラ笑う北上。言葉とは裏腹にそれほど汗をかいている様にも見えない。

北上「それより明石は大丈夫かな。」

夕張「あー、大丈夫じゃないかも。速度も遅いし、戦闘用じゃないもんね。」

明石「心配はご無用です!」

明石の声に2人が振り返ると、そこにはサッカーボールの上に立つ明石の姿があった。

夕張「・・・えー。」
北上「成る程、その手があったか。」

参考画像
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira116945.jpg

夕張「それはズルくない?」

明石「提督は100周『走れ』とは言ってません。セーフです。」ドヤァ

夕張「いや、確かにそうだけど。」

反論する夕張にドヤ顔で答える明石。

北上「でも、それはヤバイかもね。あ、ほら。」

北上が指をさす。その方向に目を向けると、1人、凄い勢いでこちらに走ってくる姿が見えた。

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夕張「あ~~~!と、遠くから走ってくるあの姿は~~~!?」

北上「せ、戦艦日向だ~~~!」

明石「なにィ!」

3人の視線が日向に集中する!

日向「くらえ!!これが瑞雲ショットだ!」

まだボールからは遠いにもかかわらず、シュートの体勢だ!

北上「このままじゃあボールが遠くに蹴り飛ばされてしまう!」

明石「くそー、体のどこかにあたってくれー!」

夕張「あ、明石がボールを日向に向かって蹴った~!?」

北上「そうか、ボールを蹴ることによって、シュートのタイミングをズラそうとしてるんだ!」

日向「フ、無駄だ!くらえ!タイガーショット!!」

夕張「タイガーって言っちゃったよ、この人~~!?」

明石「うわー!」

明石、ふっとばだれたー!

明石「・・・ぐふ。」

夕張「って何なのいきなり!?」

日向「いや、すまない。なぜかサッカーボールを見たら蹴らなければいけない衝動に駆られてしまって。」

椅子を手にした日向が頭を下げた。その足元では明石が気を失っている。

北上「あ~いいよいいよ。日向さんは椅子なんか持ってどうしたの?」

日向「ん、これから天龍の演習らしいんだ。それを見に行こうと思ってね。一緒に行くか?」

夕張「行きたいのは山々なんですけど、私たちあと200周、走らないといけないんで。」

日向の誘いを心底残念そうに断る夕張。それを見て日向も何かを察した様に笑った。

日向「まぁ、新たな開発や改造も程々にな。」

北上「あ、あとでどんな感じだったか教えてくださいねー。」

書き溜めはここまで。

これがやりたかっただけ。若干後悔してるかもしれない気がする。

夕張「ハァッ、ハァッ、ハァッ!」

息を切らせながら夕張が走る。
あの後、気を失った明石を運ぶ北上と別れ、さきに2セット目を走っていた。

当然にように、世界記録ペースである。

北上「よーし、追いついたっと。」

夕張「ウェイ!?」

走る夕張の後ろから北上が声をかけてきた。驚き変な声が出てしまったが、何とか息を整える。

夕張「ちょ、速くない!?」

北上「いやいや、そんな事ないよー。」

やはりヘラヘラ笑う北上。

??「私より速く動けるつもりかい、お嬢ちゃん?」

声に反応した2人が振り返る。後方から超高速で接近する姿があった。

島風「速きこと島風の如し、です!」

何故か走っていた島風が先を走る2人に追いつき、並ぶ。そして視線が交差する。

島風「フッ・・・おっそーい。」ドヤァ

そして2人を追い越した。

夕張「あー、やっぱり速いなぁ。」ハァ ハァ

北上「あぁ、うざい。」ボソ

島風に抜かれたことで、北上の表情が変わった。どうやら若干プライドに触れてしまったらしい。

夕張「ちょ!?」

北上「あっはっは・・・。大丈夫、大丈夫。ちょっと本気出すわ。」

北上がヘラヘラ笑った後に地面を強く踏みしめ、大地が破れた。

夕張「ファ!?」

北上「その最速のプライド、ギッタギッタにしてあげましょうかね!」

服の色がいつもの濃い緑からベージュへと変わる。それと同時に更に速度が上がった。

島風「オゥッ!?」

北上「ほーら、追いついたっと。」ニヤッ

前を走っていた筈の島風の隣を北上が走っていた。ニヤッとする北上を見て島風が驚愕する。

島風「追いつかれた!?」

北上「遅い遅い、追い越しちゃうよ~。」

島風「私が遅い?・・・私がスロゥリィ!?冗談!私には誰も追いつけないよ!」

島風が更に速度を上げた。北上が若干表情を厳しくするも、やはり笑顔のままだ。

北上「なんの、まだまだ!」

北上も更に速度を上げた。それを見て島風もまた、笑顔になる。

島風「にひひっ、まっけないよー!!」






夕張「ちょ、待ってーよ!!」

書き溜めはここまで。
北上さんはかわいい。

安価下1~2
居酒屋にいた娘。複数可。
ただし、駆逐艦はバーカウンターがお酒の娘限定。

数日後、武蔵非番前日。

夜になり日付変更が近くなると、夜勤の艦娘を除き殆どが寝静まる。そんな時間に居酒屋鳳翔をおとずれた。

提督「失礼。予約をしていたんだが、遅くなってしまってすまない。大丈夫か?」

扉をあけ、暖簾を潜り中へと入った。すぐ後ろには武蔵が続く。

鳳翔「お待ちしてました。どうぞ。」

満面の笑みで出迎えてくれた鳳翔が調理場から軽く会釈し、すぐ正面のカウンター席へと促した。

赤城「!?提督、こんな時間に居酒屋とは珍しいですね。」

提督「ああ。奢る約束でね。」

先に来ていた赤城の左側に、1席開けて座った提督。その直ぐ左に武蔵が座った。

武蔵「そういう赤城も、1人で居酒屋とは珍しいじゃないか。加賀は?」

赤城「加賀さんは明日、外洋での航空戦訓練があるので、先に上がりました。」

笑顔で答えながら、何か紙に書き鳳翔へと差し出した。

鳳翔「?・・・!フフフ、わかったわ。」
『注文した料理、キャンセルお願いします。』

笑った鳳翔が赤城に小さな小鉢を差し出し、顔を寄せ耳打ちする。

鳳翔「提督さんの前で沢山食べるのは恥ずかしいものね。」

意地悪に微笑む鳳翔。赤城は小さく俯きながら頬を僅かに赤らめた。

鳳翔「こちら御通しとなります。それでは、今日のお品書から御注文がお決まりましたらどうぞ。」

鳳翔が小さな小鉢と、メニューの書いた紙をそれぞれ差し出した。

小鉢の中身は胡瓜、茄子の浅漬け。漬かり具合も良く、ほのかに塩の香りがする気がする。

武蔵「それじゃあ、早速、特急酒の棚から」

提督「二段目の左から三番目で頼む。」

武蔵が頼むのを遮り提督が先に注文した。
その注文を聞いて、鳳翔が察して、微笑んだ。逆に武蔵が若干だがムッとする。

武蔵「私はここの特急酒が特に好きなんだが・・・。」

提督「勘弁してくれ。ここの特急は上等な代わりに値が張るんだ。それに、約束は一等級だろう。」

武蔵「それはそうなんだが・・・。」

残念そうにする武蔵。

鳳翔「そんなに残念がらなくても良いと思いますよ?」

微笑みながら鳳翔が大き目の徳利を1つ、お猪口を2つ、提督と武蔵の間に置いた。

武蔵「?お猪口が2つ・・・?」

武蔵が疑問を口にする。てっきり飲むのは自分だけだと思っていたからだ。

鳳翔「先程注文をされたのは、提督が口にする数少ないお酒の内の1つです。」

武蔵「なに?提督は下戸ではなかったのか?」

提督「下戸じゃない。ただ、好き好んで飲むほど強くないだけさ。」

驚く武蔵に、苦笑いしながら酒を注ぐ。

提督「滅多に飲まん。だからこれで許せ。」

お猪口を差し出す提督。それを聞いた武蔵も満面の笑みでお猪口を手にした。

武蔵「成る程、ならこれは特急以上の価値かもしれんな。」

小さくお猪口を鳴らし、2人で酒を煽った。口の中を優しい甘みが広がっていく。

武蔵「ふむ、甘いな。こういうのも偶には良いな。更に隣に色男がいるのだから、気分も良くなる。」

妖艶な笑みを浮かべながら小さく息を吐いた。

提督「茶化すな。褒めてもこれ以上良い酒は奢らんぞ。」

武蔵「つれないな。別に世辞のつもりは無いんだが。」

武蔵が視線を提督の隣にいる赤城へと向ける。若干頬を膨らませているように見えた。
それを見てニヤッとする。

赤城「むー・・・。」

鬼怒「こんにちは・・・ってあれ?なんか修羅場っぽい雰囲気?」

提督「鬼怒か。遠征任務ご苦労だったな。報告書は明日までだろ?大丈夫なのか?」

入店してきた鬼怒に提督が振り返りながらたずねた。鬼怒は笑顔で両腕をグッと握る。

鬼怒「大丈夫!もうある程度は出来てるから、明日の朝には出せるよ!ただ・・・。」

元気良く答えた所で今度は肩を落としてげんなりする。

鬼怒「報告書書き終わる前に寝ちゃって、そのまま夕飯食べ損ねちゃってさぁ~。お腹すいた~。」

提督と赤城の間の席に座ってぐでーんとのびた。

鳳翔「フフフ、お疲れ様。それじゃあ、今日のメニューには入れて無いけど軽く何か作るわね。」

鬼怒「うぅぅぅうやったぁー!」

鳳翔「赤城も食べる?」

赤城「あ・・・じゃあ軽めにお願いします。」

書き溜めはここまで。

鳳翔「お待たせしました。」

豆腐ステーキ
厚揚げ
煮豆
豆ご飯

鬼怒「・・・。」(・_・)

鳳翔「あ、あれ?」

鬼怒のリアクションを受け、戸惑う鳳翔。笑う武蔵。赤城は早速手を合わせた後に食べ始めた。

赤城「とても美味しいです。」

鬼怒「なんで豆ばっかりなんですか?」(・_・)

鳳翔「えーっと・・・阿武隈ちゃんが、『鬼怒には豆が一番だよ。』って。もしかしてお豆、嫌いだった?」

鬼怒「いえいえ、別に嫌いじゃ無いですよー?」(・_・)

提督「あー、あれだ。名前との関係だな。」

鳳翔「名前・・・?あ・・・。」

鬼怒「いえいえ、鳳翔さんは何にも悪く無いですよー。いただきまーす。」(・_・)

手を合わせ、箸を持ち料理を口に運んだ。

鬼怒「ウマー!!」Σ(°Д°)

鬼怒「え、ちょ、これマジパナイ!」

すごく興奮しながら箸を進める鬼怒。それを見て鳳翔も嬉しそうに笑った。

鳳翔「喜んでもらえて良かったわ。提督と何か御注文しますか?」

提督「では、天ぷらの盛り合わせを2人分。」

武蔵「では、私はサラミとチーズだ。あと、追加で特急酒の棚のアレを一杯頼む。この一杯だけは別料金で払うよ。」

提督「支払いが別だと面倒だ。まとめて払うから一杯だけにしておいてくれ。」

お品書きを閉じながら注文した武蔵に、お猪口を呷った提督が言った。

武蔵「む、だがそれでは約束と違う。」

提督「気にするな。俺は明日も仕事があるからここにそれほど長くは居れん。その詫びという事にしておいてくれ。」

そう言った提督の顔は既に若干赤くなってきていた。

武蔵「本当に弱いんだな。」

武蔵がククッと笑う。それを見て提督が若干だがムッとした。

提督「体質なんだから仕方が無い。」

鬼怒「アレ!?提督がお酒飲んでる!?」

武蔵「なんだ、今気付いたのか?」

食べ終わった鬼怒が提督と武蔵を見て驚いた声を上げた。

鬼怒「知らなかったよ!え、武蔵さんと赤城さんは知ってたの?」

武蔵「私はついさっき知った。」

赤城「私は知ってましたよ。」

武蔵が赤城を見てムッとする。赤城も武蔵を見てドヤっとした。

提督「秘密では無いんだが、できれば他言しないで欲しい。特に一部の蟒蛇共に知られたらろくな事にならん。」

鬼怒「えー、どうしよっかなー?」

鬼怒が悪戯っぽく笑う。

提督「今回の飯代は奢る。」

鬼怒「やったぁぁ!鳳翔さん、私も提督と同じお酒ちょうだーい!」

鳳翔「フフフ、ちょっと待ってね。」

赤城(お腹すいた・・・でも提督の前でガツガツ食べるのは・・・ううぅ・・・。)

しばらくして提督が帰った所で赤城の食欲が爆発したのは別のお話。

書き溜めはここまで。
>>1 はリアルに下戸なんで、酒や居酒屋とかはよくわからん。


安価下1~2
1加賀さんの外洋訓練
2二日酔い提督
3激おこ鬼怒VS阿武隈

明朝

提督「・・・あ~・・・気持ち悪りぃ・・・。」

日が昇るか否かの時間に目覚めて第一声がこれである。

提督「とりあえず顔洗おう・・・。」

ベットから降り布団を畳み、提督室に設置してある洗面所で顔を洗った。
目がハッキリと覚めはじめた所で髪など見出しも整える。

提督「朝は・・・これだけでいいな。」

部屋に備え付けられている冷蔵庫からスティック状の栄養食を一本食べ、牛乳をコップ一杯飲んだ。
普段は、食堂なり自炊するなり、もっとちゃんとした物を食べているが、呑んだ翌朝はいつもこうである。
この1本で満足するしかねぇ。

軽く体をほぐした後に、いつもの軍服に着替えて部屋を出た。廊下には既に日差しが差し込んできている。

提督(・・・翌日のこれさえ無ければ、酒も悪くは無いんだがな。)

執務室へと向う廊下で5人の艦娘に出会った。皆が提督に気付く。

暁「司令官、ごきげんようです。」
響「おはよう、司令官。」

提督「おはよう。今日はタンカーの護衛だったな。」

夕張「データもバッチリよ。」

元気に手を挙げる暁。軽く帽子をかぶり直す響。夕張は提督に向かって親指を立てる。

雷「あ、司令官、ちょっと屈んで。」

雷に言われ、少し膝を曲げる。雷が提督の首元に手を伸ばした。

雷「ほら、襟が歪んでるわ。」

電「珍しいのです。雷ちゃんのお世話になるなんていつ何日振りですか?」

笑顔で襟を直す雷と直される提督の姿に電が笑った。
確かにこんなヘマは飲んだ翌日くらいしかしない・・・多分。

提督「私だって万能じゃ無い。たまにはこんなミスもしてしまうさ。ありがとう。」

苦笑いしながら雷の頭を撫でた。

雷「もーっと私に頼っていいのよ!」

夕張「さぁ、みんなそろそろ格納庫に向かうわよ。」

夕張を先頭に提督の方向とは逆へと歩き出した。一番後ろを歩いていた響が提督の袖を軽く引く。
僅かに屈んだ提督の耳元へと背伸びした。

響「次に呑む時は私も誘ってほしいな。」

提督「・・・考えておくよ。」

ニコッと笑った響が小走りで夕張達に追いついた。

暁「なに話してたの?」

響「内緒。」

提督「酒の匂いは残ってないよな?なぜばれた・・・。」

執務室の前にある箱の中から紙の束を手に取り、部屋へと入る。

提督「今日中の書類は・・・無いか。なら日付の順でいいな。」

書類の中身をパラパラと軽く確認しながら席へと着く。机の上には、今手にしていた書類とは別の物も数枚あった。
この程度の量なら恐らく午前中で片がつくだろう。

提督「・・・とりあえず気分が悪い。昨日は少し飲みすぎたか?」

椅子に腰掛け大きく息を吐いた。中々酔いが引かない。薬を飲んでくるべきだったと少し悔やんだ。

提督「後は・・・。そうか・・・しまったな。」

提督が机の端に立ててあるメモ用紙とカレンダーを見て小さく息を吐いた。
メモ用紙には『組手』と書かれていた。
後悔は後にし、まずは机の上にあった書類を先に目を通し、ペンを走らせる。

作業を始めて20分ほどしたところで、扉がノックされた。

提督「入れ。」

叢雲「失礼するわ、司令官。」

扉を開けて叢雲が入ってきた。

提督「ああ、少し待ってくれ。直ぐに用意するから。」

叢雲を確認し、直ぐに書類へと視線を戻して再度ペンを走らせる。

叢雲が訝しげな表情で、扉を閉め提督の前に来た。

提督「なんだ?もう少し待ってくれ。キリの良い所までー」 叢雲「あんた、昨日お酒飲んだ?」

提督の手が止まった。

その態度で確信して叢雲が大きなため息を吐いた。

叢雲「あんたねぇ、お酒弱いのに何やってんのよ。」

提督「なぜわかった?」

叢雲「ん~・・・なんとなく?」

叢雲が首を小さく傾ける。なんとなくで当てられてしまった提督は頭を抱えてしまった。
なんだよなんとなくって。

叢雲「しょうがないわね。組手は今度でいいわ。私もそれ手伝うから。」

椅子を持ってきて提督の横側に座る。勝手に引き出しを開け、ペンを取った。

提督「私のミスだ。そういう訳にはいかない。」

叢雲「二日酔いのあんたに勝っても意味無いの。やるなら万全の状態にしておいてよ。」

提督「・・・すまん。」

睨まれて、思わず誤ってしまった。

叢雲(というより、体調の悪い時の司令官って、容赦無いからこっちの身が危ないのよ。)

とは口が裂けても言えない。

叢雲のお陰で書類は2時間も掛からず片付いた。

提督「ありがとう。正直助かったよ。」

椅子に深く背を預けながら礼を言う。

叢雲「良いわよ別に。」

そっぽを向く叢雲に提督は一枚の紙を差し出した。

提督「午後からは予定はないだろう?間宮の所に行くと良い。」

叢雲「どうしてもって言うなら貰っておくわ。・・・ありがとう。」

照れくさそうに券を受け取って部屋を出た。
が、直ぐに戻り、提督を指差す。

叢雲「次の時にはちゃんと万全にしておきなさいよ!」

書き溜めはここまで。

提督「昼には・・・流石にまだ早いな。」

時計の針はまだ十時を過ぎたばかりである。

提督(たしか薬あったな。)

引き出しを開け、中から薬を取り出した。隣にある給湯室に行き、水で一気に流し込む。

提督(少し風に当たりに行くか。直ぐに落ち着くだろう。)

重い頭を抱えながら扉を開けた。軽く何かにぶつかった様な手応えを受ける。

??「キャ!?」
提督「おっと。」

扉を開けたところで少女が倒れていた。

提督「すまない吹雪。大丈夫か?」

吹雪「あ、はい司令官。えっと、昨日の任務の報告書です。」

倒れたままの姿勢で書類を差し出す吹雪。提督はそれを受け取った。

提督「ご苦労だったな。」

提督「白。」

吹雪「え?」

提督「いや、なんでも無い。立てるか?」

差し出された手を吹雪が握り、立ち上がった。
軽くお尻をはたき、背筋を伸ばす。

吹雪「はい、大丈夫です。ありがとうございました司令官。」ニコッ

ピシッと敬礼をして笑顔で去っていった。

提督「いつもながら無防備すぎだろ。」

ため息を吐きながらも微笑み、屋上へと向かった。

鎮守府屋上

扉を開け、屋上へと出た。屋上への出入りは自由となっているが、こんな時間に来るものは殆どいない。

提督「ふー・・・。」

大きく息を吐きながら、備え付けのベンチに腰を下ろした。

提督(あー・・・頭いてぇ・・・。)

?「あれ?こんなところにご主人様?」

扉を開ける音に振り返ると、漣が顔をのぞかせていた。

漣「珍しいですね。ご主人様もサボりですか~。」

ニヤニヤしながら提督の隣に座った。

提督「私は最優先の業務は終わっている。それより漣。ご主人様『も』と言うことは、お前はサボりに来たんだな。」

提督の返しに漣が明後日の方見ながら口笛を吹く。

提督「確か今日の演習場とグラウンド設備の清掃及び管理担当の1人だったはずだが?」

鎮守府の施設は、細かい所は妖精が管理してくれるが、大まかな清掃や設備の管理は艦娘達の当番制となっている。

漣「いえいえ、朝の見回りと清掃は済ませましたよ!?」

若干の冷や汗を流しながら必死に手を振る漣。
おそらくその言葉に嘘はないのだろう。

提督「なら良い。では、漣も休憩か。」

漣「YES!せっかくなんでマッタリしましょうぜお代官様~。」

そう言って漣はどこからともなく缶コーヒーとオレンジジュースを取り出した。

漣「一本いっときますか?」

提督「では遠慮なく頂こうか。」

缶コーヒーを受け取り、口にする。濃い苦味が口に広がった。

漣「でも、本当に珍しいですねご主人様。いつもなら業務が終わったら施設内をウロウロしてることが多いのに。」

オレンジジュースを口にしながら漣が尋ねた。

提督「最近涼しくなって来たからな。この時間ならここが適度に日も当たり、過ごしやすい。」

漣「あー成る程、二日酔いですね。」

提督「・・・そんなにわかりやすいか?」

提督が苦虫を噛み潰したような表情で言った。それを見て漣は思わず笑ってしまった。

漣「そりゃもう、ご主人様がお酒弱い事を知ってる娘達のなら直ぐに気がつきますよ!」

提督「むむむ。」

漣「何がむむむですか。でも、そんなご主人様も可愛くっていいと思いますよ?」

ニコッと微笑む漣のポケットからアラームがなった。

漣「おぅ!?こりゃあヤベェ、サボってたのがバレちゃったかなぁ。それじゃあご主人様、失礼します!」

焦りながらも笑顔でピシッと敬礼して漣は建物内へと戻っていった。

書き溜めはここまで。

漣が戻った後も、しばらくそのまま屋上でゆったりしていた。

空を瑞雲や二式大艇が飛び、海上を島風が超高速で走る姿が見える。

提督(だいぶ楽になったら腹が減りだしたな。)

ベンチから立ち上がって伸びをし、食堂へと向かった。

食堂

まだ12:00前だというのに、すでに何人もの艦娘がいた。

この時間帯にいるという事は、夜勤から寝ずにいる者。非番で先程起きたばかりの者。鎮守府内待機の者と様々なのだろう。

五月雨「あ、提督お疲れ様です。」

提督「お疲れ様。五月雨は今日は待機だったな。」

食堂入り口で五月雨が敬礼をする。それに提督も軽く手を上げて応えた。

五月雨「はい。提督も今からお昼ですか?」

提督「ああ。確か今日の当番は・・・。」

五月雨「・・・ちょっと待っててくれますか?」

そう言って五月雨は厨房へと入っていった。

食堂の料理も基本的に艦娘達の当番制となっている。それとは別に、食堂が開いている時間なら各々で自由に厨房を使う事も許可されている。

20分程待っていると、五月雨がお盆を持って戻ってきた。若干足元がおぼつかない。

五月雨「お、お待たせしま、しました!」

なんとか取れる事なくお盆を差し出す。提督が受け取ったお盆には、しじみの味噌汁、アボガドとトマトとキャベツのサラダ、白米と梅干し、そしてグレープフルーツ。

五月雨「今日のお味噌汁がちょうどシジミで良かったです。今日みたいな時にはこれらが良いんですよ。もうドジっ子なんて言わせませんから!」

提督「・・・そんなにわかりやすいか?」

五月雨「はい!」

本日2度目。若干傷つく。

受け取ったお盆を持って席を探すと天龍が手招きしているのが見えた。

天龍「よう、提督。提督も今から飯か。」

天龍の正面へと座った。天龍は竜田揚げを食べている。

提督「そういう天龍も昼か。いや、朝か?」

天龍「両方だ。昨日は夜勤だったからな。さっき起きた。」

そう言って竜田揚げを頬張る。
朝から揚げ物とは、流石だ。

天龍「なぁ、提督。あの艤装、使っちゃダメか?」

提督「駄目だ。」

天龍の問いを即答する。天龍はガクッと首を下げた。

天龍「一蹴かよ。どうしてもダメか?」

天龍が上目遣いで再度頼む。

提督「ダメだ。」

やはり一蹴。

天龍「むぅー。」

頬を膨らませる。かわいい。

提督「せめてもっと消費を減らせればな。」

天龍「それは明石らに言ってくれよな。」

若干不機嫌になりながら箸を進める。
正直、航空戦力には困っていないので、資材が低くても需要はないのが現状であるが、それは言わない。

提督「私としても、あの艤装自体はかなり良いとは思うんだがな。」

天龍「そうだろ!特にあの黒く輝く2対の翼!実際に飛んでみるとまた凄くってな!」

テンションが上がった天龍が色々話す。

提督(・・・頭痛いな。)

若干頭に響くが、楽しそうなので良しとしよう。

書き溜めはここまで。
さぁ、問題。この提督の初期艦は誰でしょうか?
当たっても何もありません。

安価下1~2
1 第二 天龍空母化計画
2 叢雲組手
3 タンカー護衛

安価下1~2
組手に参加する艦娘
ただし潜水艦組以外。

みなさん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。
主人公(?)の吹雪です。

今日、私は






死ぬかもしれません。

私の今日の任務は待機です。

休暇とは違い、鎮守府の敷地内からは出られませんし、服装は制服。
何かあった時には直ぐに出られる様にしておかないとダメですが、それ以外には特に規制されていません。

私は午前中、1人で暇だったので、鎮守府の外を散歩していました。グラウンドを走っている娘らを見ていたら、鹿島さんに

『あら吹雪ちゃん。空いているなら一緒に来ませんか?面白いものが見れますよ。』

と言われ、武道場に来ました。

私は今、武道場で正座をしています。

その隣でニコニコとしながら立っている鹿島さん。

その目の前で

叢雲「でえええぃぃやあ!!」

飛び上がり、遠心力を加えた杖(じょう)を振り下ろす。

提督がそれを右足を引き、半身なって木刀で受け流す。

振り下ろされ、地面を打った杖から閃光が飛び散り、武道場の地面を黒く焦がした。
その反動を利用し、叢雲が提督と距離を取ろうとするが、その動きにピッタリ合わせて提督が前へと踏み込む。

叢雲「ハァッ!」

後ろに下がりながらも、突き、払う。だがそれも提督は体を僅かにひねり、姿勢を落として躱す。

提督「速度が落ちているぞ。休むか?」

叢雲「うっさい!まだまだよ!」

この後、私はどちらかの組手の相手をする事になっています。



全身の汗と震えが止まりません。

書き溜めはここまで。

吹雪は生き延びることができるか・・・。

数分前。

鹿島と吹雪が武道場に入って来た。
既に提督と叢雲がいた。2人ともいつもの服装である。

叢雲「あら、吹雪じゃない。どうしたの?」

提督「格闘訓練か?」

叢雲は杖(じょう)を両手で持ち、体を軽く捻っている。
提督は道場に置いてある武器の中から木刀を一本、手に取って握りを確認していた。

吹雪「いえ、鹿島さんに声をかけられてついて来たんです。お二人は訓練ですか?」

叢雲「今から組手よ。」

鹿島「お二人は定期的に組手をなさってるんですよね。」

叢雲「吹雪もやる?相手になってあげるわよ。」

ニコッと優しく笑う叢雲が手にしていた杖をクルクル回した。叢雲の後ろにある窓から、なぜかカタカタ揺れる音がする。

提督「吹雪ならそれなりに出来そうだ。私も手合わせして欲しいな。」

同じ様に優しく微笑みながら提督が木刀を軽く振る。触れていないはずなのに、床に小さな切れ目が入った様に見える。

吹雪「そうですか。それじゃあ軽くお願いしようかな~。」

照れながら頭をかき、鹿島に言われて武道場の端の方で座った。

鹿島「提督さん、上着と帽子お預かりします。」

提督「ああ、ありがとう。」

提督は帽子を取り、それと上着を鹿島に預けた。
カッターシャツの一番上のボタンを外し、袖を軽く折り曲げる。
上着を受け取った鹿島はそれを丁寧に畳み、吹雪の隣に置いた。

武道場の中央に提督と叢雲が向かい合う。

叢雲「今日こそ一本取ってやるんだから。」

杖の下部を右手で握り、右足を引いて半身に腰を落として、先端部に左手を添える。

提督「今日もいつも通りさせてもらう。」

左足を引いて半身になり、正眼に構えた。

鹿島「それでは・・・。」

鹿島が笑顔のままスッと右手を真っ直ぐ上に伸ばす。



空気が変わった。

吹雪(・・・え・・・なんか、息苦しいんですけど・・・?)

鹿島「はじめ!」

推奨BGM 「叢ーMURAKUMOー」RedRide


合図と共に、叢雲が踏み込んだ。踏み込むと同時に杖を突き出す。
それに合わせて提督も踏み込んだ。突き出される杖を木刀を上段に構える形で上へと弾く。

そのまますれ違い、はじめと同じぐらいの距離で互いに向き合った。

今度もまた叢雲が踏み込むがこれは先の突進とは異なり、杖を回転させて、連続で打ち込んでくる。

それを提督はその場から下がる事なく、全てを受け流していく。

叢雲「そこ!」

受け流された杖をそのまま片手で持ち、大きく薙ぎ払う。

提督(これは流石に無理だな。)

受けきれないと察した提督は姿勢を一気に落とした。払われた杖が髪を掠める。そして落とした重心が地面を弾き、前へと跳ねた。

叢雲「!?」

杖を払った反動で姿勢を僅かだが崩していた叢雲は、提督への突進に刹那だが反応が遅れた。躱せないと感じた叢雲は斬り上げられる提督の木刀を足の裏で受ける。そのまま高く弾き飛ばされた。

空中で態勢を立て直し地面へと着地する。
若干足が痺れているが気にしない。
今度は自分の意思で飛び上がり、体を捻った。

ここで冒頭へ戻る。

吹雪(どうしよう・・・どちらが相手でも瞬殺される未来しか見えない・・・。)

冷や汗を滝の様に流す吹雪と、それを見て鹿島がニコニコする。

鹿島「機会があれば私が鍛えてあげましょうか?」

吹雪「えー、あー、えっと・・・艦娘は海上での撃ち合いがメインなので、白兵戦は出来なくても大丈夫かな~なんて・・・あはは・・・。」

鹿島「ふふっ。まぁ、あの2人を見ていたら正直自信無くなりますよね。わかります。」

誤魔化す様に頭をかきながら答える吹雪に鹿島も若干困った様に笑った。
そして、スッと表情を厳しくして2人へと向き直る。

鹿島「・・・そろそろ決着ですね。」

提督が振り下ろす木刀を回転させた杖で弾き、そのまま突く。だがそれは空を突き、躱された事でまた僅かに叢雲の姿勢が前へと崩された。

そして背後へと回り込んだ提督が木刀を振り下ろす。それが叢雲の肩へと届く刹那。

叢雲「ッ!!」
提督「!」

叢雲の周りに旋風が巻き起こる。そして叢雲の姿が変わった。

鹿島「はい、そこまで。」

叢雲の背後突きを掴んで止め、提督の木刀に掌を添える形で、2人の間に鹿島が割って入った。

鹿島「もう。叢雲ちゃん、組手では改二の使用はダメだっていつも言ってるでしょ。」

叢雲「・・・悪かったわ、ごめん。」

ばつが悪いのか、若干そっぽを向きながら謝る。小さな風が起こり、叢雲の姿が元に戻った。

提督は木刀を納刀する様に左手に持つ。

提督「もう少し緩急をハッキリさせた方が良いかもしれないな。得物の重さに振られ過ぎだ。まぁ、最初の頃とは比べ物にならない程強くなってはいるがな。」ナデナデ

そう言いながら叢雲の頭を撫でた。

叢雲「・・・フン。」///

顔を紅くしながら顔を背ける。

吹雪(あ、あれはちょっと羨ましいなぁ・・・。)

そう思いながら見ていると叢雲と目があった。
見る見るうちに叢雲の顔が真っ赤になっていく。どうやら吹雪の存在を完全に忘れていた様だ。

叢雲「吹雪!武器を構えなさい!」///

吹雪「え、ええっ!?わ、私!?ちょっちょっと待って!?」

叢雲「問答無用!」///

提督の手にしていた木刀を奪って吹雪に無理やり持たせた。そのまま武道場の中央へと引きずる。

入れ替わる様に、提督と鹿島は共に端へと歩いていった。

提督「止めてくれて助かった。」

鹿島「水を差す様な形になってしまってすみません。」

2人並んで壁に背を預ける様に立つ。中央では我武者羅に杖を振り回す叢雲と、全力で逃げ走る吹雪。

提督「いや、あのタイミングでないと危なかったよ。」

鹿島「叢雲ちゃんの方が、ですね。」

提督「私の方だ。流石に改二が相手とか、無茶を言わないでくれ。」

鹿島「でも『無理』ではないんですね。」

提督「ノーコメントだ。」

提督が小さく笑う。鹿島も悪戯っぽく鹿島が笑った。

書き溜めはここまで。

改ニとは?

艦娘が一定の練度へ到達する事で、艤装との同期指数が上昇。それにより、艤装と自身の内部に発生する活力を解放する事で発現する。
装備している艤装や服装に変化が生じ、自身の戦闘力を5~10倍ほど上昇させることができる。
これは更に練度を高めれば、艤装を装備していなくても発現可能。その場合は高くても精々2~5倍ほどである。

これにはいくつか例外があり、天龍の様にその活力を艤装や自身への変化を起こさない様に抑え、代わりに外部へ放出する事で攻撃手段として使用したりする事も可能。

また、木曾の様に本来なる筈のない艤装への変化も稀に起こるが、その場合は本人への負荷を抑えるために追加で特殊な艤装を装備する必要性がある。木曾の場合はあのマントがそれに該当する。

みたいな感じ。
こういう設定とかを考えてる時が一番楽しい。

BGM Spending Time in Preparation

とある会議室。部屋は若干暗く、長机が一つ。

一番奥には天龍が指を組んで座り、右斜め後ろに龍田が立っている。そして右に3人、左に2人、座っていた。

天龍「報告を聞こう。」デンデンデンデン・デンデン!

明石「改良の結果では、消費資材量を初期より80%までカットする事に成功しました。」デンデンデンデン・デン!

夕張「試験の結果では、搭載機を限定する事で更にもう6%は軽減可能かと。」デンデンデンデン・デンデン!

日向「だが、それでもまだ消費量が多い。他に手段は無いのか?」デンデンデンデン・デン!

北上「そもそも背中の艤装が最大の障害だね。出力高すぎたかな?」デンデンデンデン・デンデン!

秋津洲「だったら盾だけにすればいいかも。」デンデンデンデン・デン!

天龍「ダメだ。あれは全部揃って初めて真価を発揮する。」デンデンデンデン・デンデン!

龍驤「何しとんねん君らは。」
デンデンデンd カチッ(スイッチOFF)

部屋へと入ってきた龍驤がラジカセのスイッチを切って部屋の明かりをつけた。

天龍「あっ!龍驤、テメェ折角の雰囲気を台無しにするなよ!」

天龍が立ち上がって声をあげた。

龍驤「やかましいわ。ってかラジカセとか古いな。まあえぇわ。自分らにお客さんやで。」

そう言って後ろのドアから道を開けた。1人の女性が入ってくる。

グラーフ「Glaf Zeppleinだ。詳しくは聞いていないが、何の様だ?」

部屋に入ると帽子を取り、一礼して名乗った。

明石「わざわざドイツからありがとうございます。さぁ、先ずはこちらにどうぞ。」

明石が立ち上がり、椅子を進めた。グラーフは再度頭を下げ、空いていた1つに着席する。

龍驤「ほなうちは帰るわ。」

龍驤が退室した所で、天龍と明石も座り直した。

グラーフ「それで、話は何だ?」

天龍「ああ。グラーフの艦載機って日本式とはちょっと違うんだって?」

グラーフ「ああ。私はこれを使う。」

腰につけたポーチを取り外し、机に置いた。中から銀色のカードを数枚取り出して見せる。

明石「矢や護符と同じ要領ですが、素材が違いますね。」

差し出された一枚を手に取り、軽く撫でたり、指でトントンと叩いてみたりする。

天龍「ふーん。それでどうやって飛ばすんだ?」

グラーフ「興味があるのか?いいだろう。見せてあげよう・・・。


カーネフェルの真髄を。」

短いけど書き溜めはここまで。
グラーフは可愛いというより美しい。

グラーフが机に置いていたカードを手に取る。龍田が慌てて窓を開けた。

グラーフ「フッ!」

カードを1枚投げる。それは美しく回転し、Bf109「メッサーシュミット」が窓から飛び出した。
続けて2枚目、3枚目を同時に投げる。
2機が背面を合わせながら螺旋を描き、先頭の1機を追いかける。

部屋にいた皆の目線が外へとむかう。

天龍「すげぇ。」

日向「うむ。なかなかやるな。」

グラーフ「まだだ。」

もう1枚、手にしカードを方向転換して来た3機に向かって投げた。

直進する1機に対し、まるで花が開くかの様に三方へと散開した。そして宙返りし、十字陣形で窓から部屋へと入って来て机へと着陸した。

一同「おー!」パチパチパチ

グラーフ「フッ。」ドヤァ

拍手の音に紛れ、窓の外からドンドンと音がした。音に気付き、皆の目線が集まった窓から1人の男が外から飛び込んで来た。

???「こら~!グラーフ!勝手に艦載機を飛ばすんじゃねぇ~!」

ドクロのマークのついた帽子を深く目元まで被った軍服の男がグラーフへと詰め寄る。

グラーフ「まぁ、落ち着けAdmiral。ここは友好的な鎮守府内だ。この程度は問題にはならない。」

独提督「そういう問題じゃねぇ!いいか。オレはAdmiral。お前はオレの部下。」

親指で自分を指し、反対の人差し指でグラーフの額を指す。

独提督「オレにはお前達をまとめる義務があるんだ。勝手な振る舞いはやめて欲しいものだな。」

グラーフ「なるほどな。だが、私は『鎮守府内で艦載機を飛ばすな』という命令を受けていない。」

独提督「この、減らず口を~!!」

夕張(・・・誰もツッコマないけど、ドイツ提督、壁よじ登って来たよね?)

ここは3階の会議室である。

??「まぁ、落ち着きたまえ、Admiral。」

独提督「あ~?誰だ口を挟む奴・・・は・・!?!?」

グラーフ「!?!?!?」

扉が開き、目線を向けるとそこには義足の右足で杖をついた老人が立っていた。

独提督・グラーフ「「Eure Exzellenz!?」」

2人揃って声をあげ、慌てて敬礼をした。

閣下「あー良い良い。楽にしろ。」

閣下と呼ばれた男が笑いながら手を軽くふる。

天龍「うん?じーさん何もんだ?」

龍田「てててて天んんりゅうううちゃちゃん!?!」

日向「お、お落ち着け龍田。」

明石「まままままだあわわわわ!」

閣下「はっはっは。なかなかユニークな娘達じゃないか。」

慌てる娘ら(天龍以外)をみてまた笑い声をあげた。

独提督「閣下!なぜあなたがこんなところに!」

閣下「牛乳を飲みに来た。」

独提督「ぎゅ・・・。」

閣下の一言に思わず頭を抱える独提督。その隣ではグラーフが笑いをこらえていた。

閣下「全く、この程度で取り乱すから『未完の大器』と言われるんだ。ほれ、ドイツに帰るぞ。グラーフは暫くここでお世話になりなさい。」

グラーフ「了解しました。」
独提督「グググ・・・了解しました。」

苦虫を噛み潰したような顔の独提督とともに閣下と呼ばれた男は部屋を出て行った。

明石「あーーーーーー・・・緊張した・・・。」

秋津州「もう疲れ切ったかも・・・。」

北上「あっはっは・・・流石に私も緊張したわ~。」

天龍「なんだ?何をそんなに疲れたんだ?」

龍田「・・・たまに天龍ちゃんが凄く羨ましくなる事があるわけ。」

グラーフと天龍以外の一同がぐったりとテーブルに伏した。

グラーフ「それで、私を呼んだのはこの艦載機についてか?」

天龍「おう、それだ!ちょっと貸してくれるか?」

書き溜めはここまで。

独提督と閣下は思い付きなので、以降出てくる予定は(多分)ありません。

グラーフ「ん・・・まぁ構わないが、おそらく使えないぞ。」

グラーフの許可を得て、元に戻ったカードを天龍が手に取った。

天龍「・・・なんの感覚もねぇな。」

新しい艤装の時と違い、全く力を感じられない。ただの金属の板を持っている感覚だ。

日向「君は素の状態では搭載が0だからな。どれ、私が持ってみよう。・・・これは・・・フッ、そういう事か。」

天龍から受け取ったカードを触る。手の中でクルクル回したり、軽く撫でて小さく笑った。

明石「ん?どうかしました?」

日向「この子達と彼女には強い信頼がある。未知の私達とはまだ一緒に戦えないんだとさ。」

そう優しく微笑み、日向はカードをグラーフへと手渡した。笑顔で受け取ったグラーフの肩に、嬉しそうに笑う妖精がいた。

秋津州「あー、そういう事。確かに私もいきなり違う艤装の子とじゃあ上手く連携できないかも。」

天龍「むぅ・・・じゃあしょうがねぇな。」

グラーフ「すまないな。だが、技術提供はできる限りしよう。閣下の許可もある事だしね。」

夕張「それじゃあ早速工廠に行きましょう!色々相談させて貰いますね。」

グラーフ「いいだろう。早速はじめよう。」

夕張を先頭に明石、北上、夕張、グラーフは会議室を出た。

龍田「あら?じゃあなんであの時は瑞雲を使えたのかしら?」

演習に時を思い出す。あの時、確かに天龍は瑞雲を飛ばした。その時の妖精は日向から借りていた子らである。
天龍の妖精とは違う子達にも関わらず、しっかりと連携できていた様に見えた。

天龍「そりゃ俺が空母だからだろ。」

龍田「・・・えー。」

日向「フフフ、あの時は私の瑞雲と私の妖精達だったからな。この子達は素直だから、天龍でもそれなりに扱えるように上手くやってくれていたのさ。」

日向の肩かに立った妖精が笑顔で敬礼をした。

日向「私が扱えば例え相手が大和型の2人でももっと上手く戦えるよ。」

天龍「艦載機に関しては一日の長があるってか?ちゃんと専用装備が出来りゃあ直ぐに追いついてやるよ!」

日向「フッ期待しているよ。」

数日後。

天龍と龍田は明石に呼ばれ、工廠へと足を運んだ。

龍田「今回はどんなものか、まだ見てないの?」

天龍「ああ。楽しみだぜ。」

やはり目を輝かせる天龍。工廠の入り口には夕張とグラーフが立っていた。

夕張「待ってたよ。それじゃあ早速見てもらおうかな。」

夕張が扉を開けると前回よりやや小さい布が被せられた艤装の様なものがあった。
その隣に明石と北上が立っている。

明石「前回の教訓の上で小型化し、燃費を向上させるために再設計しました。ご開帳!」

明石の合図で北上が布を剥がす。そこには左手につける盾の様なものがあった。真ん中にはカードを複数枚入れる為のスペースがある。

天龍「うーん、前回のに比べてかなり小さいな。これを腕につけるだけか?」

天龍が艤装(?)を手に取り、左腕へとつけた。そして中央にあるボタンを押す。
艤装が変形し、折りたたまれていた2枚の板が動き、つながった。1枚の横長テーブルの様になり光り輝く。

明石「中央にカードが複数枚入っています。その中から選んで、ディスクの上においてください。」

言われるがままに、1枚のカードを引いて確認する。カードには『紫電改ニ』と書かれていた。

天龍「これをセット、っと。これでいいのか?」

機械的な効果音を出し、ディスクが光る。それと同時に天龍の右隣に突然紫電改ニが一機現れた。しかも空中で停止している。

天龍「おお!すげぇな!これなら甲板無くても飛ばせるってわけか!」

提督「で、資材は?」

有頂天になっている天龍の背後になぜか提督が立っていた。そしてやはり目を背ける明石達。

書き溜めはここまで。

安価下1~3
第2回天龍空母化計画の演習相手
ただし、海外艦と潜水艦以外。

食う母了解しました。

安価下1 あと1人
空母、海外艦、潜水艦以外

ため息をつきながら天龍の腕に付いた艤装を取り外す。隣に浮いていた紫電が音を立て消えた。開いていたテーブル上の板も折りたたまれていく。

天龍「あ!てめぇ、勝手にとるなよ!」

提督「勝手に資材使うなよ。」

手にした艤装を軽くいじる。

提督「成る程。詳しいことはわからんが大分資材の消費量は減らせたわけか?」

明石 ドヤァ

提督「流石グラーフ。」

明石 ガクッ

グラーフ「ドイツの科学は世界1位かもしれない。」ドヤァ

天龍「で、今回も有用性を示せってんだろ?でも戦艦相手は勘弁してくれよな。」

天龍が提督の胸に指を突き刺す。3対1とはいえ、負けた事が相当悔しかったらしい。
次に戦艦とやる時は万全の状態でやりたかった。

提督「ふむ・・・いいだろう。満足してみせろ。」

そう言って提督がケミカルライトを天龍に手渡した。

天龍「は?」

そして指をパチンと鳴らす。

強制脳内BGM 恋の2-4-11

突然音楽が鳴り響き、スモークが吹き荒れる。そして舞台がせり上がり、そこには立っていたのはー

那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!」

そしてその後ろにはお揃いの服を着た秋月と照月。

那珂「今日は私のためにありがとー!それじゃあ一曲目、恋の2-4-11。いっくよー!」

天龍「おい、これどうすんだ?どうせならビームサーベルでもよこせよ。」

秋津州「うーん、流石にそんな高性能な物は作れないかも。」

明石「この設備作ったのだれ?」

北上「あー、ごめんアタシだ。」

夕張「いや、謝らなくていいけど、なんでまた舞台なんか?」

北上「暇だったから。」

グラーフ「中々良い趣味じゃないか。」



那珂「お願いだから聴いてよ~!」

提督「で、後ろの2人は何をしているんだ?」

秋月「バックダンサーのアルバイトです!」
照月「一曲踊れば200円も貰えるんですよ!」

2人で背中を合わせてポーズをとった。
かわいい。

龍田「2人とも、これあげるから初月ちゃんと一緒に甘い物を食べて来なさい。」間宮券3枚

照月「え!?で、でも!」

差し出された券を見て困惑する照月が秋月を見る。秋月も焦りながら那珂を見る。
すると那珂は笑顔で親指を立てた。

那珂「今日の公演はおしまい!お給金は後で届けるから行っておいで!」

秋月照月「「ありがとうございます!」」

パァっと顔を輝かせて2人は外へ走って行った。

天龍「で、相手は那珂か。」

ケミカルライトを片手でペンのようにクルクル回しながらニヤッとした。
逆に那珂はキョトンとしている。

軽巡同士の1対1なら初使用の装備でも勝ち目はある。だがその希望は一瞬で砕かれた。

提督「そんな訳ないだろう?」

提督が今度は両手をパンパンと叩いた。

強制脳内BGM 加賀岬

再度スモークが焚かれ、更には何処からかライトが照らされる。

赤城「想い焦がれて振り向けば赤城の山の朧月。」

工廠の入り口からマイクを片手に赤城が入って来た。

赤城「慕いし艦のいる海へ超えた波濤は何万里。」

スモークと共に舞台がせり上がり、そこには1人の女性の後ろ姿。

赤城「一隻の艦娘の情念を航空母艦、加賀が歌い上げます。 」

振り向いた加賀が小さく一礼。

赤城「それでは参りましょう、加賀岬!」

書き溜めはここまで。

ついこの前まで、頭の中を加賀岬と秋刀魚祭りが延々とエンドレスしてた。

よかれと思って那珂ちゃんは解体しときました!!!!!

>>262 なんでや、那珂ちゃん可愛いやろ!


前回同様、第3演習海上。

ー天龍サイドー

夕張「・・・どうしてこうなった ?」

新型の艤装を左腕に、いつもの艤装を背中に装備した天龍の隣で自分の艤装を装備した夕張が嘆いた。

天龍「ハッハッハッ、災難だな。ま、俺に任せときな。何たって世界水準軽く超えてるからな!」

笑いながら夕張の肩をバンバン叩いた。

夕張「うう~・・・一応は頑張りますけど、相手は一航戦が2人もいるんでしょ!?しかも数的不利じゃんか~!」

提督『それを新型の艤装で覆すのだろう?前回同様勝ち負けは拘らん。』

愚痴をこぼす夕張に提督から通信が入った。因みに明石と秋津洲は鎮守府100週掛ける3。北上は150週掛ける3と後日の特別演習である。

ー一航戦サイドー

那珂「それで、なんで那珂ちゃんが演習に出ないといけないのー!?」

提督『今日は待機だろ。なら演習に切り替わっても問題ないだろう?明日半休にしてやるから許してほしい。』

那珂「むー、提督のお願いなら仕方ないから頑張るけどさー。」

若干剥れながらも渋々了承した。その後ろでは赤城と加賀が弓と矢を確認していた。

加賀「新型の艤装に関しての情報は無いのですか?」

提督『私もまだ詳しい性能は知らない。それを確認するための演習だ。』

赤城「ふむ・・・完全に初見の相手ですか。腕がなりますね。」

提督の答えに小さく溜息を吐く加賀とは対照的に赤城は楽しそうに笑った。

提督『すまないな。だが君達の腕なら大事にはならないだろう。上手くやってくれ。』

加賀「・・・期待してくださるなら、答えます。」
赤城「おまかせください!」

ー提督サイドー

やはり置かれた長机。その中央に提督が座り、左右に龍田とグラーフが座る。

龍田「加賀さんのキャラが前回と違いすぎじゃないかしら?」

提督「オンオフがしっかりしてるからな、加賀は。グラーフ、ドローンの操作は大丈夫か?」

グラーフ「ああ、問題ない。この子達も優秀だ。」フフッ

妖精ズ ドヤァ

グラーフの前には秋津洲の妖精とドローンの制御装置が置かれていた。

提督「流石だな。よし。では演習を始めようか。」

ー一航戦サイドー

提督『今回は3対2だ。旗艦が大破判定の時点で演習は終了。天龍側は天龍を旗艦とする。3人も旗艦を決めてくれ。』

那珂「旗艦だって。うーん、それじゃあ一航戦のお二方のどちらかにやって」

赤城「那珂ちゃんで。」
加賀「那珂で。」

那珂「もらおうかなーって私ッ!?」

那珂が後ろを振り返りながら声をあげた。慌てながら手を振る。

那珂「わ、私が旗艦だなんて無理だよ!?ここは栄えある一航戦のどっちかの方が良いって!」

加賀「落ち着きなさい。一人称がブレてるわよ。」

那珂「あ、っとと。ハー、フー、よし、落ち着いた~。」

加賀に指摘されて慌てて深呼吸をする。落ち着きながらも那珂の目は明後日の方を見ながら言い訳をしようとしている。それを見ながら赤城は微笑んだ。

赤城「大丈夫よ。那珂ちゃんの腕前はわかってるから。」

那珂「えー、だったらやっぱり加賀さんか赤城さんの方が・・・。」

赤城「わかっているから、あなたに旗艦をやって欲しいのだけど。」

加賀「昼行灯を演じるのも程々にしなさい。演習は外部には漏れないのでしょうから、全力でやっても問題ないでしょう。」

赤城と加賀に言われ、那珂が一瞬ビクッとした。そして目を泳がせながら何かを言おうとして、諦めた。

那珂「は~・・・どうなっても那珂ちゃん知らないからね~。」

ー提督サイドー

提督「話はついたな?では、那珂対天龍の演習、開始。」

提督の声に合わせ、計5人の艦娘は全て同時に動いた。それと同時に龍田が机に地図を広げ、5つの駒を置いた。

書き溜めはここまで。

那珂ちゃんはかわいい。いいね?

推奨BGM ワーグナー 楽劇 第2部 第3幕前奏曲

ー天龍サイドー

天龍「よっしゃ、早速行くぜ!」

天龍が左手の艤装を構え、ボタンを押す。デーブルが開き、輝いた。

夕張「カードの確認はちゃんとした?」

天龍「おうよ。まずはこいつだ!」

艤装の中央から2枚カードを引き、テーブルへと置いた。機械的な音、光と同時に天龍の左右に1機ずつ、「二式艦上偵察機」が現れる。

天龍「そんじゃあ頼むぜ。」

天龍の声に応えるように2機の偵察機が飛び立った。
それに合わせて天龍と夕張も前進する。

ー那珂サイドー

那珂「えーっとそれじゃあ微速前進しながらとりあえず偵察機?」

前へと進みながら後ろを那珂が振り返る。赤城と加賀も前進しながら頷いた。

赤城「私が飛ばします。加賀さんは護衛を。」

加賀「はい。」

2人が並んでそれぞれが弓を構え、一本、手に持った状態で矢をつがえた。

赤城「艦載機のみなさん、用意はいい?」
加賀「いきます。」

一矢放った瞬間、既に二本目はつがえられており、刹那のうちに二本目が放たれた。

赤城の放った矢は一本から2機の「彩雲」、つまり合計4機の偵察機となり、加賀の放った矢は一本から3機、計6機の「零式艦戦21型」となって飛び立った。

赤城「では、二手に分かれて索敵をお願いします。」

赤妖精1「ニンムリョウカイ。」
青妖精1「セイギハ オレガキメル!」

赤城の指示で偵察機2機の後ろに3機零戦が付き従う形で飛び去った。

ー提督サイドー

提督「ふむ・・・。流石正規空母2人は偵察機だけでは飛ばさないか。」

グラーフ「あわよくば相手の目を潰す算段だな。」

映像を見ながらテーブルの地図に龍田が三角の駒を複数置いて行く。

龍田「互いに艦隊を見つける前に艦載機同士が接触するわね。」

提督「初戦は那珂隊に軍配があがるか?」

ー那珂サイドー

赤城「敵機補足!」
加賀「ここは譲れません。撃墜を。」



ー天龍サイドー

天龍「!?敵の編隊か、マズいやられる!」

※ここからは一部、イメージでお送りします。

天龍の偵察機1機と赤城、加賀の編隊が接触した。

青妖精2「おっと逃がすかよ!」

天龍の偵察機が緊急回避を試みるも、1機の零戦がそれを追う。当然逃げ切れるわけもなく、斉射を受け破壊された。

青妖精2「どうだい、俺の腕前も大したもんだろ。」

赤妖精1「最初からお前の技術を当てにしている。」

青妖精2「へっ、嬉しいこと言ってくれるぜ。」

会話をしている最中、煙をあげながら墜ちていく天龍の偵察機が音を立てて空中で消えた。

赤妖精1「消えた・・・?ただの艦載機ではなのか?」

ー天龍サイドー

天龍「クソッ!1機やられた!」

天龍の腕の艤装に乗せられたカードが砕けた。
因みにこの艤装によって召喚された装備には妖精は乗っていない。

夕張「方角はわかる?」

天龍「ああ。進行方向基準に左に約35程だな。横から攻撃を受けたみたいだ。」

それを聞いた夕張が顎に手を当て、少し考えた。

夕張「なら、恐らく相手はこちらと同様に直進してる?」

天龍「あ?どういうことだよ。」

天龍が速度を若干落とし、夕張に並んだ。

夕張「私たちは今回、円周上に直径となる様にスタートしたはずよね?」

手のひらに円を書き、指を1本立てた。そしてそこから今度は二本の指を開く。

夕張「偵察機の進行方向が私たちと同じなら、恐らく二方向に飛ばして索敵してるはず。だったら補足後に対応しやすいのは・・・。」

天龍「中央って訳か。」

ー那珂サイドー

加賀「敵偵察機撃墜を確認。」

赤城「お見事です。」

那珂「その偵察機が新型装備なのかな?とりあえずこのまま前進でオッケー?」

那珂が振り返り確認すると赤城と加賀も目を合わせて頷きあった。

加賀「では、追加で出しますか?」

加賀が矢を数本束ねて手に取った。

那珂「うーん、そうだね~。その方が早く終わっちゃうかな。」

加賀「鎧袖一触よ。早々に終わらせるわ。」

いうや否や、数本の矢が瞬く間に放たれ、「流星」となって飛び立った。

ー提督サイドー

提督「行動の速さは流石だ。」

グラーフ「艦載機の扱いに関しては間違いなく最高水準だな。」

グラーフが腕を組み感心する。

提督「だが、今回は1つミスをしたな。」

そう言って提督がニヤッと笑った。

ー天龍サイド

天龍が艤装から新たに数枚カードを引き、確認する。

天龍「なあ、これとこれを同時に使ってみるのはどうだ?」

夕張「これは・・・成る程、上手くやれば引っ掛けられるかもしれないわね。ならこれも組み合わせましょう。」

天龍「!・・・成る程。やってみるか。」

夕張と互いにニヤリとしながら、テーブルに1枚そしてテーブルの下にある隙間に2枚、カードを差し込んだ。

ー那珂サイドー

赤城「先行していた偵察隊が相手を補足しました。正面です。」

加賀「位置を確認。後続の攻撃隊もすぐに到着するわ。」

那珂(・・・簡単すぎない?何か・・・違和感。)

ちらっと後ろを確認する。加賀と赤城も警戒心を高めているのが見て取れた。

赤城「偵察隊は距離そのまま、補足ギリギリの位置で旋回させます。後続が到着と同時に一度後退させましょう。」

加賀「ええ。会敵までおよそ30秒。攻撃隊、雷撃準備。」

※ここからは一部、イメージでお送りします。

偵察機の妖精が天龍と夕張を双眼鏡で覗く。
2人が並走して前進していた。

赤妖精2「戦術的にみて少数を倒すには、退路を断ち集中砲火を浴びせた方が確実な戦果をあげられる。だが・・・いくら何でも相手が無防備すぎる。罠か・・・?」

青妖精1「そんな事は関係ない。俺が正義だ!」

赤妖精2「やれやれ・・・。ん・・・攻撃隊が到着だ。一度帰投する。」

後方から来る攻撃隊を確認し、「彩雲」が機首を返した。

青妖精1「なんだと!?クソッ・・・俺は卑怯者だ!」

赤妖精2「その機体では艦攻はできないだろ。」

書き溜めはここまで。
次回、ついに戦闘開始。

>>273
ワルキューレかな?

>>285 その通りです。
個人的にこの曲は「モアイ戦艦」の印象が強いです。

ー天龍サイドー

夕張「見えた!敵編隊、数は・・・たくさん!天龍!」

天龍『おう!速攻魔法発動!』

その声に合わせるように、夕張の直ぐ上に浮いていた「九六式艦戦」が急上昇。そして空中で急激に数を増やした。

夕張「よし、これで相手の虚を衝けたね。」

グッと手を握る夕張。その隣で天龍は微動だにせず前を見ていた。

ー那珂サイドー

加賀「!?全機散開、緊急回避!」

加賀が声を荒げ、それに驚き那珂が振り返った。加賀も赤城も表情を厳しくしている。

赤城「やられましたね・・・。まさかこれだけの数を一瞬で展開するなんて。」

加賀「彼我の比はおよそ5対3。数的不利な上にこちらは雷撃機。相手が旧型でも長引くなら・・・。」

赤城「こちらも対空戦隊を出します。」

言うや否や、矢継ぎ早に放たれた矢が「烈風」となり、天へと駆け上がった。
その数は約30。決して多いとは言えない。

那珂「え・・・それだけ?相手はさっきの「流星」の数の倍近くいるんでしょ?」

赤城「だったら対等ね。その間に距離を詰めましょう。」

加賀「直接目視できる距離までは最低でも近付きたいわ。」

2人で頷き合い、船速をあげた。

ー提督サイドー

提督「本格的に空戦が始まったな。そろそろ互いに目視できる距離か?」

目の前の画面には、上空で飛び回る「流星」と「九六式艦戦」が映っていた。

機銃を悉く躱す「流星」。だが数の差は大きく、1つ、2つと数を減らしていく。

グラーフ「よく耐える。加賀の妖精達の練度の高さがよくわかるな。」

提督「当然だ。さぁ、そろそろ天龍も動くぞ。」

ー天龍サイドー

夕張「おっ、あれは「烈風」かな?じゃあそろそろ相手の艦隊も見えるかな?」

夕張が眺める先には30機ほどで編隊を組む戦闘機が見えた。

天龍『こっちは捕らえたぜ。奇襲をかける。』

夕張「ちょっ!?はやいよ!」

天龍『バレる前にやらねえと意味ねぇだろ。行くぞ。』

夕張の返事を聞くことなく、前方から砲撃音が聞こえた。

ー?ー

天龍が姿勢を低くし、波を立てないように前進している。だがその姿は他者からは見えない。完全に姿を消していた。
その後方上空では戦闘機が入り乱れていた。

夕張の隣にいた『天龍』は偽物である。

夕張『おっ、あれは「烈風」かな?じゃあそろそろ相手の艦隊も見えるかな?』

その天龍の上空を「烈風」が飛んで行く。

天龍「こっちは捕らえたぜ。奇襲をかける。」

正面には3人。ギリギリ射程内だ。

夕張『ちょっ!?はやいよ!』

夕張の制止する声を無視し、14センチ単装砲を構えた。

天龍「バレる前にやらねえと意味ねぇだろ。行くぞ。」

目標は先頭を進む那珂。狙いを定め、砲弾を放つ。





瞬間。





那珂と視線が交わった。

ー那珂サイドー

那珂(そろそろ見えるかな?)

ジッと目を凝らす。辛うじて「烈風」が点で見えるかもしれないぐらいの距離である。

那珂(う~ん、見えない。けど・・・見られている?)

視線を感じる方。そこにもまだ何も見えない。

那珂(でも、気のせいじゃないよねー。)

思わず口元が緩む。肌をピリピリと刺す感覚。

那珂(ほら、やっぱりいた。)

視線を正面に移す。その瞬間、突然天龍が姿を現した。そして間をおかずに砲撃音が鳴り響いた。

那珂「いやーん!あっぶなーい!」

那珂が声を上げ、伏せた。
砲弾は頭スレスレを通り、後方に並ぶ赤城と加賀の間で水柱をあげた。

赤城「!?奇襲!」

加賀「近い・・・。なぜこの距離まで気付かない!」

那珂「突然現れたんだもん、わかんないよー!」

顔を上げながら那珂が叫んだ。その間にも天龍が距離を詰めて来ているのが見える。
それを確認し、赤城と加賀が左右へと開いた。

ー提督サイドー

提督「天龍の有効射程範囲に入ったな。」

龍田「ここから天龍ちゃんなら、もっと距離を詰めるわよ。」

提督「だろうな。」

テーブル上の駒を進め、中央で2つを並べた。
グラーフが腕を組みながら微妙な表情をする。

グラーフ「白兵戦か?ナンセンスだな。」

提督「普通なら、な。だからこそ面白いものが見れるぞ。」

目が合った瞬間から、天龍の冷や汗が止まらない。

天龍(『光学迷彩アーマー』が看破された?ありえねぇだろ、おい!!こいつは・・・ヤバい!)

焦る。だがそれと同時に高揚する。そして思わず口角が上がる。
そのまま速度を上げながら砲撃すると同時に新たに1枚のカードを引いた。

那珂「ちょ、近い近い!」

那珂が体勢を立て直しながら前を向き、2発目、3発目と撃ち出される砲撃を慌てながら躱す。

天龍「普通に避けるなよ。だが、こいつはどうだ!」

カードをセットする。突然火の玉が現れ、那珂へと襲い掛かった。

天龍「くらえ、『フレイムボール』!」

そしてそれに合わせて単装砲も放った。

2つがほぼ同時に那珂を襲う。

那珂「あっつ・・・ッ!?」

上空から襲いかかる火の玉をギリギリで躱す。だがその熱量に思わず顔を覆う。
その腕の隙間から見える砲弾。

那珂(あ・・・これは躱せない・・・。)

刹那の思考。咄嗟に体が動く。それは自身の意思をも上回る速度、恐らく防衛本能の一種なのであろう。

完全に無意識での動き。

着弾する筈の砲弾を腕を捻り回すことで方向をそらし、はるか後方へと弾き飛ばす。
本当に微々たる動作と労力で砲弾を去なし、受ける被害をゼロにした。

那珂(・・・やちゃった。)(・ω<)

ー提督サイドー

雷「あの動き・・・まさか・・・。」

提督の後ろで雷が目を見開く。

電「本物を見るのは初めてなのです・・・。」

提督の後ろで電が口を押さえ驚く。

提督「知っているのか雷電。」

提督が振り返り、2人にたずねた。

グラーフ「というか、何処から湧いて出て来た。」

電「あの動きは、まさしく流水岩砕拳。」

電「少し前に引退してしまった武道家、銀牙さんの使っていた武術なのです!」

グラーフ「私のツッコミは無視か。」

書き溜めはここまで。
那珂さんはきっと無数の武術を習得済みだと思うんだ。

ー夕張サイドー

夕張「天龍、急いで!こっち、もうもたないよ!!」小破

対空機銃を斉射しながら夕張が声を荒げた。
同時にすぐ足元の海面が破裂し白煙を上げた。

上空では天龍の展開した戦闘機が次々堕とされ、余裕のできた「流星」達が雷撃を始めていた。

天龍『ウルセェ、わかってる!なんとかもたせろ!』

夕張「そんな無理言うな~!!」中破

ー天龍・那珂サイドー

天龍「クソッ、こうなりゃ奥の手だ!」

天龍が新たなカードを一枚手に取った。
正面には那珂、その左右に大きく展開した赤城と加賀がこちらを見ている。

不幸中の幸いなのは一航戦2人がこちらの様子を伺うだけで、手を出す様子がない事だろう。

天龍(こちらを警戒してだろうが、だったら今やるしか無い!)

天龍「こいつで勝負だ!九六式艦戦を生贄・・・じゃなくてリリース!」

ー夕張サイドー

夕張「・・・は?」

天龍の声と同時に夕張の上空で戦闘中の「九六式艦戦」一斉に姿を消した。
わずかな沈黙。だが直ぐに冷静になった「流星」の雷撃が殺到した。

夕張「不幸だああああぁぁ!!」大破

ー天龍・那珂サイドー

天龍「こいつを召喚!一気に行くぜ!」

那珂「わぁ、かわいい!」

天龍の隣に巨大な亀が現れた。その背中にある大型の射出機へと跳び乗る。

天龍「はああぁぁぁ!」

一気に射出された天龍。那珂との距離を高速で詰め、その勢いのまま手にした刀で斬りかかった。

那珂(速い・・・けどそれじゃあ私には届かないよ・・・。)

振り下ろされた刀を一歩後ろに下げ、躱す。

那珂の前髪の先が数本散った。

空振った刀が海面を斬り裂き、数メートル先まで水柱をあげる。

その水柱が散る前に天龍は意識を失った。

ー提督サイドー

提督「勝負ありだな。」

提督が小さく溜息をつきながら椅子に深く背を預けた。

グラーフ「水柱が上がったと思ったら天龍が気を失っていて、那珂に抱えられていた。何を言っているのかわからないと思うが、私にもわからない。」

雷「あまりにも速い手刀・・・。」
電「電達で無いと見逃してしまうのです。」

雷と電が驚いている隣で龍田が地図を片付けた。

提督「皆、ご苦労だったな。那珂はすまないがそのまま天龍を船渠まで頼む。他の物はこっちに。」

一同「「「「了解。」」」」

10分程で全員が船着場にたどり着いた。

提督「さて、夕張。入渠せずに大丈夫か?」

夕張「あー、はい。多少キツいですが大丈夫です。」

多少薄汚れた顔で乾いた笑いで頭をかいた。

加賀「それで、あの新しい艤装なのですが、どういう機能なのかしら?」

赤城「よくわからない効果が一杯で楽しそうですよ。」

疑問を浮かべる加賀と、その隣で赤城は楽しそうに笑った。

提督「リリースが必要なところまで再現したらダメだろ。」

夕張「ですよねー。身を以て感じました。」

グラーフ「実戦なら沈んでいたな。」

資材の消費は減ったものの、友軍への危険性を考慮し、今回も不採用となった。



後日、陸上でバイクに乗った天龍と夕張がカードで戦うのは別の話。

安価 下1と2

1北上さんの特別演習
2グラーフの鎮守府探索
3那珂ちゃんの休日

天龍の演習から数日後。

とある上空をヘリコプターが飛んでいた。

パイロット「そろそろ目的地上空です。用意はいいですか?」

操縦席のパイロットが後ろを振り向き訪ねた。そこには落下傘を背中につけた娘が2人。
そのうちの片方がヘラヘラ笑いながら小さく手を振った。

北上「あー大丈夫大丈夫。いつでもいけるよー。」

ニコッとしたパイロットが前を向くと北上はあからさまに肩を落とした。

北上「まさか特別演習が陸上の、しかも山ん中とはねぇ・・・。これは流石に予想外かな~。」


安価下1
北上以外の球磨型から1人

多摩「自業自得にゃ。しょうがにゃい。」(=-ω-=)

ジト目で外を眺めた多摩が小さくため息を吐いた。

北上「で、多摩姉さんはなにやらかしたのさ?」

多摩「炬燵撤去反対運動で最後まで抵抗し続けたにゃ。結局片付けられた上にこの罰は酷すぎると思うにゃ。」(=;ω;=)

北上「いやいや、もうすぐ5月だよ。炬燵はいくらなんんでも暑いって。」

多摩「でも私物にまで手を出すのは横暴にゃ。」(=`・ω・´=)

笑いながら手を振る北上に多摩がキッと睨みを効かせる。なんやかんや揉めているところでヘリが速度を落とし、空中で動きを止めた。

パイロット「降下地点へとつきました。よろしくお願いいたします。」

北上「あーはいはい。了解っと。それじゃあ行きますかね。」

多摩「しょうがないにゃぁ・・・。」(=・x・=)

パイロットに声をかけられた2人はそれぞれ左右の扉を開け、なんの躊躇もなく飛び降りた。

下は盆地なのか起伏の少ない森林、所々伐採され少し広めの平野が見える。
降下した2人は地面と垂直な姿勢でどんどん加速。その間も視線を四方八方へと走らせた。

北上「多摩姉さんなんか見える?」

多摩「うーん、流石に木が邪魔でよく見えにゃいにゃ。」(=-ω-=)

耳につけた小型の通信機で互いに会話をする。ある程度地面が近付き、同時に落下傘を開いた。

降下地点から少し離れた場所。

船木「こちら船木。目標の降下を確認。」

大樹に登り、太い枝の上から双眼鏡を覗いていた男が耳につけた通信機に伝えた。

結城「了解。本部、指示をお願いします。」

その木下には男が2人。それぞれ手にはアサルトライフル(ガスガンなので殺傷力は一応ない)を手にしていた。

本部『こちら本部。了解した。他のチームと合流してくれ。』

結城「ストーム2了解。行くぞ。」

船木「了解。」
戸田「了解。」

木から降りた男が背中のスナイパーライフル(こちらもガスガン)を構え、結城を先頭に歩き出した。

速度を落とした2人は相変わらず視線を左右へと走らせる。

多摩「!左手方向、木の所が一瞬光ったにゃ。多分双眼鏡にゃ。」(=oωo=)

北上「お、流石多摩姉さん。おっけー、それじゃ『狩り』をはじめましょうか。」

互いに目を合わせニヤッとした2人は落下傘を背中から取り外した。

推奨BGM イースⅥ MIGHTY OBSTACLE

高さ的には恐らくビルの3階~4階ほどある。勢いと着地の衝撃は決して少ないくない。

2人は地面に接すると同時に足から崩れ落ちる様に転がった。5点着地転回法である。そしてスッと立ち上がり、そのまま同じ方向へと駆け出した。

多摩「目標数は分隊で5つだったかにゃ?」(=・x・=)

北上「参加兵数は50人だっけ?じゃあそんなもんか。」

走りながら確認し、腰につけた小さなポーチから多摩はナイフ(ゴム製だが当たると痛い)、北上はロングマガジンのハンドガン(やはりガスガン)を取り出し、コッキングした。

多摩「・・・左前方およそ10メートル。」

北上「了解。ここからは二手だね。任されたよ。」

北上が急に止まり、そのまま進む多摩と互いにハイタッチすると同時に方向を変え、走り出した。

陸戦兵「!?気付かれた!攻撃!」

声と同時に男が4人飛び出し、複数の音と共にBB弾が大量に放たれた。だがそれを北上は大きく地面を蹴り、横へ跳びながら回転。そのままハンドガンを2発、地面に着地すると同時にさらに1発。
兵士が撃たれた順に止まって手を挙げていく。その動作よりも速く、一気に距離を詰め、先頭にいた兵のアサルトライフルを蹴り上げた。

北上「ほい、おしまい。焦って前に出たらダメだよ。こういう時はやられない事を最優先にしなきゃ。」ニコッ

落ちてくるアサルトライフルを手に取り、相手の眉間に当てたハンドガンの引き金を引いた。

陸戦兵「あ・・・ありがとうございました・・・。」



陸戦兵4名 リタイア

北上と離れた多摩がそのまま走る。

多摩(こっちは6人・・・あっちを引き受けたほうが楽だったかにゃ。)(=′・ω・`=)

内心愚痴りながら左手にもナイフを握り、それを左に投げた。

陸戦兵「痛ッ!?」

そのまま投げた茂みへと飛び込む。

陸戦兵「え、あ、ちょ!?」
陸戦兵「う、うわあぁぁ!!」

目の前の兵はナイフが当たったので無視し、すぐ隣にいた男の襟を掴んで引っ張った。
反対側の男は焦り、ライフルを向け引き金を引くが、当然のように襟をつかんだ男を盾にする。

陸戦兵「痛い痛い!この距離は痛い!!」

慌てて引き金から指を離す。思わず一歩後退ってしまった所で顎を蹴り上げられた。

陸戦兵「クソッ!」
倒された3人より少しだけ後ろにいた3人が同時にライフルを構える。だがそれより速く多摩が地面を蹴り、姿を消した。

陸戦兵「は、速ッ・・・。」

言い切る前に腹に足が食い込む。思わず前のめりにうずくまった所を今度は横から蹴られた。そのまま3人絡まる様に転倒。

陸戦兵「くっ、重い・・・。」

なんとか立ち上がった2人の首元には後ろから締める様にナイフが突きつけられていた。

多摩「固まって行動しすぎじゃ。互いにカバーできる範囲ギリギリで周囲を警戒しにゃいと一網打尽にゃよ?」(=^x^=)

陸戦兵「は、はい・・・。ありがとうございました・・・。」



陸戦兵 6名 リタイア

書き溜めはここまで。
陸戦兵が弱い訳じゃないよ。2人が異常なだけ。

北上『4人クリアー。そっちは?』

多摩「こっち6人やったにゃ。合流するにゃ?」(=・x・=)?

周りを警戒しながら耳の通信機で会話をする。多摩の視線は降下中に見た木の方へ向けたままである。

北上『それじゃあ直ぐに追いつくからそのまま先行していいよ~。』

多摩「了解。ゆっくり行くから速く楽させてほしいにゃ。」(=-ω-=)

通信を切り、小さく溜息を吐いた多摩が左の腕につけていた小型の端末を操作する。

多摩(さてさて・・・彼奴らとやり合うのは骨が折れるにゃが・・・。久しぶりに本気になろうかにゃ・・・。)

多摩が溜息をついていた頃とほぼ同時刻。

1「こちらノーブルワン。本部、作戦行動開始の許可を。」

全身に濃い青色の鎧を纏った男がヘルメットを被りながら通信した。

本部『まだだノーブルチーム。君たちが動くのはもう少しあとだ。』

4「モタモタしてたら終わっちまうぜリーダー。こちら側の全滅でな。」

大きなドクロマークのヘルメットをを被った男が肩をすくめた。

3「それは俺たちも含まれてるのか?勘弁してくれよ。」

その隣では若そうな男が軽口を叩きながらスナイパーライフルを覗き込んでいた。

1「いつもと違い、今回は3人のチームだ。その可能性も否定できん。なにせ相手が彼女ではな。」

リーダーと呼ばれた男がライフルを手にしながら苦笑いした。

その数分後。

陸戦兵「ハァ・・・ハァ・・・。」

全身から汗を流しながら走る。側にいたはずの仲間は既に1人も残っていない。

陸戦兵「本部ッ・・・本部ッ!!」

本部『こちら本部。どうした。』

陸戦兵「相手は2人じゃなかったのか!救援を!!!」

本部『なに?よく聞こえないぞ!』

大きな岩に背を当て、激しく左右を確認。そしてまた走り出す。

陸戦兵「救援を!このままじゃあやられる!」

本部『よく聞こえない!クソッ、通信妨害か!』

陸戦兵「そんな・・・無茶苦茶だ、撤退します!」

本部『ダメだ、撤退は許されない。そのまま演習を続けろ。』

陸戦兵「聞こえてるじゃないか!!どういうことだ!」

本部『なんだ?よく聞こえないぞ!?』

陸戦兵「あーもう!!」

怒鳴り、耳につけていた通信機を叩きつけた。

陸戦兵「艦娘2人だけじゃないのかよぉ!!」

再度怒鳴り声をあげた所で全身を鋭い殺気が突き抜けた。一瞬で全身の体温が奪われて行くのがわかる。

陸戦兵「うわあぁぁぁ!!」

振り返り、手にしていたアサルトライフルを連射する。だがその先には誰もいない。
困惑する陸戦兵の意識はそこで途切れた。


次に彼が目を覚ましたのは知らない天井を見上げる白いベッドの上だった。

陸戦兵 6名 リタイア

安価下1
潜水艦、駆逐艦以外の艦娘(海外艦含む)または深海棲艦またはドイツ、イタリア、アメリカ、イギリス、日本の提督のうちから1人。

ポーラ「ふ・・・ふふ・・・うふふふふ~。」

倒れる陸戦兵を見下ろしながらポーラが笑う。

ポーラ「この演習を最後まで勝ち残れば・・・。


提督から1929年のヴィンテージワインが貰えるんですよ~!」

天を見上げ、両手を伸ばしながら目を輝かせ声をあげた。

ポーラ「本当は30年が良かったんですが、しょうがないですね。待っててくださいねザラ姉さま~!ポーラ、頑張っちゃいますからね~~!!」

両手をグッと握りしめ、そのまま歩き出した。

幸か不幸か、その方向は北上達がいる方向だった。

北上(多摩姉さんはーっと。)

北上「追いついた。どう?手応えは。」

若干ペースを落として走っていた多摩に追いつき、隣を走りながら北上が声をかけた。

多摩「まだまだ動きが若いにゃ。今後に期待にゃね。追加で3人片付けてしまったにゃ。」(=-x-=)ヤレヤレ

北上「おー、流石多摩姉さん。こっちも4人シメといたよ。」

多摩「ただ・・・。」

多摩が表情を厳しくし、正面を見据えた。小さな茂みを飛び越えた先は少し広い平野になっていた。

多摩「彼らは・・・強敵にゃ。」

北上「そうみたいだね。」

1「久しいな、キャット。」

青い鎧いの男が背中のライフルを手にしながら声をかけてきた。その隣には髑髏の模様が入ったヘルメットの男もいる。

多摩「もうノーブルツーじゃないからその名で呼ばないでほしいにゃ。」(=・ω-=)

若干呆れながらナイフを左手に持ち直し、右手にはハンドガンをとった。

北上「あれ、知り合い?」

多摩「昔いた部隊のチームメイトにゃ。今日は後釜のキャットは不在にゃ?」

1「ああ、今回は3人だけだ。・・・他のチームも来たから6人になったがな。」

そう言ってチラッと左へと視線を向ける。そちらの茂みからも3人の兵士が茂みを越えて姿を見せた。

結城「うわっ・・・とんでもない所に出くわしてしまったか?」

船木「ノ、ノーブルチームっすか。」

戸田「これは心強い。今から傘下に入ります。」

多摩と北上を警戒しながら敬礼をする3人。
それを見て鎧いの男は頷いた。

1「では、始めようか。本部、ターゲットと接触。戦闘に入ります。」

4「こりゃ、気が抜けないな。」

言うと同時にライフルとショットガンをそれぞれ構えた。

結城「ストーム2了解!3は下がれ、4は援護!」

船木・戸田「「了解!」」

合図と共に結城と戸田が前へと走り、船木がスナイパーを構えて茂みへと下がっていった。

その動きと合わせるように北上と多摩は同時に前へと駆け出した。

1「エミール!」

4「わかってる!」

エミールと呼ばれた男がショットガンを放つと同時に2人も駆け出した。ストームチームと合流するためだ。

1「ストームチーム、弾幕を貼れ、狙わなくて良い!」

結城・戸田「「了解!」」

2人が命令を受け、アサルトライフルを連射した。それを受けた北上は大きく後ろへ飛び、一度距離を開く。逆に多摩は姿勢をギリギリまで低くし、加速した。

4「チッ!相変わらずの瞬発力だなクソッタレ!」

多摩「褒め言葉として貰っとくにゃ。」

鋭く突き刺すような視線のまま、無表情でエミールと呼ばれた男に追いついた。
向けられたショットガンをナイフの柄で弾き上げ、右手のハンドガンを向ける。

ここで多摩が僅かに姿勢を浮かせてしまった。弾いた手に手応えが無さ過ぎたのだ。

エミールと呼ばれた男はショットガンを弾かれると感じた瞬間、躊躇なく手放した。そして右肩のナイフを抜き、斬りかかる。

多摩が上半身を大きく後ろへ仰け反らす。切っ先が前髪を掠めた。
そのまま空中で体を回転させ、エミールの胸を蹴る。その蹴りを受け、二歩後ろへ下り姿勢を崩した相手に再度ハンドガンを構えたが。

多摩「!?」

着地すると同時に地面を蹴り、下がる。
多摩のいた地面を弾が跳ねた。

多摩「もう1人はジュンにゃ?」

4「ああ。だが、卑怯と言わないよな?援護ありだが、俺はここであんたを超える。」

腰を落とし、ナイフを構えた。

多摩「いい感じだにゃ。精々楽しませて欲しいにゃ。」

同じ様に腰を落とし、こちらはナイフとハンドガンを構え、僅かだが口角が上がった様に見えた。

後ろへと下がった北上は青い鎧いの男へハンドガンを撃ちながら多摩を背にする様に間に入った。

1「ストーム2と3は相手の右へまわり込め。決して近付くな。」

そう言って手にしたアサルトライフルを捨て、ハンドガンを手にした。

北上が地面を大きく蹴り、距離を詰め、ハンドガンを向けるが、男も大きく踏み込み、ハンドガンを向ける。

北上「へぇ・・・。アタシとおんなじ様なスタイルでやろうって?」

互いに相手の腕を掴み、狙いを逸らさせる形で動きを止めた。

1「瞬発力では勝てそうにないんでな。撃ち合いは諦めた。だが、援護ありの接近戦ならあるいは・・・な。」

言うと同時に2人が離れた。

北上「気に入ったよ。お兄さんのお名前は?」

右からくる弾幕を躱わしながら、北上がたずねだ。

1「コードネームでは失礼か。カーターだ。」

そう名乗り、ハンドガンを撃ちながら北上へ向かって走る。

北上「いいね~。それじゃあ楽しく行こうか。」

北上らが撃ち合っている所を見下ろせる様に、少し高めの岩の上に船木はいた。

船木「よし、ここなら狙える。」

膝をつき、スナイパーを構えた所でゾクッとした。

船木「なんだ、これは・・・!」

ゆっくり、怯える様に後ろを振り向く。そこには1人の少女が笑顔で立っていた。

船木「み、みんな逃げろ・・・!」

慌てて声を出す。だが、スナイプする体制に入っていた船木の通信機はオフになっていた。

船木「あ・・・あ・・・うわああぁぁぁ!!」

叫び声に、戦場が一瞬で時を止めた。
そして全員の視線が声の方に集まる。

ポーラ「ふ・・・うふふふふ・・・。」

茂みから船木の襟を掴んで引きずる様にポーラが現れた。

ポーラ「ここに残っている兵士が最後ですね~。さぁ、ラストスパート!ポーラ、頑張っちゃいますよー!」

両手をグッと握る。襟を掴まれたままの船木が、グェッと小さく唸った。

結城「ふ、船木ー!」

北上「えー・・・他の娘が参加してるなんて聞いてないよー。」

1「そちらの味方ではない・・・が、こちらの味方でも無さそうだな。」

4「ハッ!おもしれぇ。派手にいこうじゃねぇか!」

多摩(面倒事はごめんにゃ)(=-x-=)

3(あれ・・・?これ、このまま隠れてた方が生き残れるんじゃないか?)

書き溜めはここまで。

陸上での戦闘力
一般軍人<駆逐艦<潜水艦≒特殊部隊<軽巡洋艦≒提督<重巡洋艦<空母<戦艦

気付いたら一月経ってた。何を言って(ry

ローラが地面を蹴る。大地がひび割れ、一足飛びでカーターへと距離を詰めた。

1「クッ・・・!」

掴みかかろうとする腕をハンドガンの底で叩くが全く怯まない。体を無理やりひねって躱した所で大きく後ろへと跳ぶ。
それに合わせるように結城と戸田がライフルを放った。

ローラ(あらら~?今までの人達とはちょっと違うんですね・・・。ポーラ、なんだか楽しくなってきました!)

その弾幕を躱しながら、今度は北上へと向かう。先と同様に掴みかかろうと手を伸ばすが、北上はそれを半歩斜め前に足を踏み出して躱す。

北上(見かけより速いかな・・・。あぁ、ウザい。)

内心で毒吐きながらも、笑みは隠しきれない。
そのまま姿勢を落として足を払う。辛うじてそれを飛び躱したポーラは姿勢を崩して地面を転がる。スッと立ち上がった先にいたのは。

戸田(・・・あ・・・俺、死んだな・・・。)

咄嗟にライフルを向けようとするが、それより早くポーラが動いた。

向けられた銃身を相手の喉元に向けて突き出した右手で横にそらし、そのまま回るように相手の後ろを取る。
左手を相手の肩から首辺りにかけ、それを下へと落とす。崩れた相手の重心の下に自身の腰を入れ、そのまま投げた。

視界が一瞬で2、3回程回ったように感じた瞬間、背中に衝撃を受け、そのまま戸田は意識を断ち切られた。

1「なんだあの動きは!?」

北上(確か似たようなのを提督が使ってた気がする。)

ポーラ「ふっふっふ・・・これは日本の提督さんに教わったAIKIジュージュツですよ~。さぁ、まだまだ行きますよ~。」

ポーラがまたカーターへと手を伸ばす。
その腕を一歩下がり、重心を落として上へと蹴り上げた。
目を見開き驚くポーラ。

カーターが手にしたハンドガンを顔へと突きつけるが、ポーラはそれを首を傾けて躱す。そしてそのまま肩から体当たりをした。

カーター「グッ!?」

衝撃を僅かにだが後ろに飛ぶ事で弱めたものの、勢い良く転がる。
そのカーターと入れ替わるように北上が飛び込んだ。飛び上がりながら体を捻り、横蹴りを浴びせる。辛うじて腕をクロスし防ぐが地面に二本の線を描きながら後ろへと下げられる。

ポーラ(重い・・・。あれ?この娘もしかしてポーラより強く無いですか~!?)

冷や汗を流しながら腕の隙間から北上を見る。蹴った反動を空中で去なし、地面へと降りると同時に後ろへ跳んだ。着地したところを数発の弾が通過する。そちらへとハンドガンを数発、北上が放つ。

結城「危な!?」

咄嗟に地面へと伏せて結城が躱した。

北上(さーて、どうしたものかねぇ。)

トントンと軽く跳ねながら視線を向ける。
クロスした腕を解いたポーラ。ゆっくりと起き上がるカーター。片膝をついたままライフルを構える結城。

北上(個人での純粋な戦闘力なら、あの海外艦の娘が恐らく私より上。優位に立てるのは単純な実戦経験の差・・・かな。)

北上の見解通り、重巡と軽巡としての戦力差は大きい。だがやりあえない訳では無い。それを経験則で理解していた。事実、2人の戦力はほぼ互角である。

北上(改二を使っていいなら楽なんだけどなぁ。)

今回の演習は一般の軍人相手という事で、改二の使用は禁止となっている。

北上(問題は・・・。)

2人の男へと視線を向ける。
恐らく北上と同じ考えに至ったのだろう。ハンドガンを構える。

カーター「敵の敵は・・・。」

北上「味方にはならないよね。」

カーター(ジュンとエミールの援護は期待できん。こちらは2人。ならば、相手が互いに消耗した後の漁夫の利を得る。)

ハンドガンを構えながら結城へと寄る。

カーター「まだやれるな?」

結城「援護程度なら。」

多摩が左手のナイフを突き出す。エミールがそれを手にしたナイフで弾く。それを互いに数度繰り返す。

多摩「!」

突き出されたエミールのナイフを弾くと同時に多摩が首を傾けた。頬を弾が掠める。
狙撃がきた方へとハンドガンを数発発射するが、当たった気配はない。

その隙を狙ってエミールがナイフを横に薙ぐ。多摩のナイフを弾き上げた。それと同時に多摩がエミールの手を蹴る。今度はエミールのナイフが弾き上げられた。

互いに一歩下がり、多摩はエミールの、エミールは多摩のナイフを取り、再度互いに斬りかかる。

鍔迫り合い、向けられたハンドガンを掴み、さらに額をぶつけ合う。

多摩「相変わらず攻撃的にゃね。」

無表情で呟く。

エミール「どっかの誰かに似たんでな。」

声を荒げた。そのままハンドガンを握り潰す。

多摩「それ、ウチの備品にゃ。ちゃんと弁償しにゃよ。」

壊れたハンドガンを手放し、腕を掴む。

エミール「!?しまっ!!」

足を払われ、姿勢が崩れたエミールへと飛び上がり、腕を極めながら首へと両足で顔を挟むように蹴った。そしてそのまま地面へと押さえつける。エミールの意識が完全に切り取られた。

多摩「餞別にゃ。これで多摩の演習は終わり。お疲れ様にゃ。」(=^x^=)

そう言って多摩は笑顔で白旗を立てた。

書き溜めはこれだけしかないorz

一応お仕事のピークは去ったんで、次回は一月は開かないはず。

北上「は?チョット多摩姉さん!」

多摩「どうせあと少しで終わりにゃ。あとはよろしく。」(=-ω-=)

気を失っているエミールを引き摺り、木の陰に座り込んだ。

カーター「(チャンスだ。)ジュン、行けるか?」

ジュン『当然です。やってやりましょう。』

返事を聞くと同時にカーターが北上へと駆け出した。それを見たポーラも北上へと駆け出す。

北上「あーもう!」

北上がハンドガンをポーラへ向けて数発放つ。それを躱す為に速度が落ちた。その隙にカーターへと回し蹴りを放つ。
しゃがみ、蹴りを躱したカーターが北上の足を払うが、逆にその足を踏まれて抑えられた。

カーター「グッ!」

痛みをこらえ、ハンドガンを向ける。だがそれを手で抑えられ、逆にハンドガンを突きつけられた。
だがその引き金を引く前にポーラが走りこむ。察した北上が後ろへと飛び下がる。

目標を失ったポーラがカーターへと狙いを変えるが、その前に放たられた結城とジュンの射撃を躱す為に一歩、大きく下がった。目前を銃弾がかすめて行く。

北上とポーラが下がった事で自由になったカーターが地面を大きく叩き、その反動でポーラを蹴り上げた。だがその蹴りは片手で防がれてしまう。

そのまま蹴った反動で反転し、ハンドガンをポーラへ向けて引き金を引く。


だが鈍い音だ響き、弾は打ち出されなかった。

カーター(ジャムった!?これだから演習用は!!)

ハンドガンを放り投げ、ポーラへと拳を打ち出す。先の動きから考えるに、ポーラは関節技を多用する傾向がある。
カーターは踵を浮かしてステップを踏みながら素早く拳を差し引きした。

ポーラ(アウトボクサースタイルですか。ちょーっと厄介ですかー?)

辛うじてその拳を裁く。なんとか掴もうとするが、軽やかなステップに重巡のポーラではギリギリついていけない。

カーター(だが、このままでは!)

焦るカーター。その援護に結城がライフルを構えるが。

北上「残念、無念ってね。」

結城「!?」

いつの間にか間合いに入った北上が顳?に当てたハンドガンの引き金を引いた。

カーター「クッ!?」

焦るカーター。だが動きは緩めない。互いに打撃を打ち合う2人に間に北上も飛び込んだ。

北上が向けるハンドガンをポーラが捌く。

カーターが繰り出す拳を北上が身体をそらして躱す。

ポーラが掴もうと腕を伸ばすがその前にカーターが引く。

数秒続く均衡は直ぐに崩れた。

カーター「!?」

カーターが痛みに足を崩した。北上に踏まれた側である。そこへ北上がハンドガンを向ける。なんとかそれを拳で打ち弾いたが、そのまま膝をついてしまった。
チャンスとばかりにポーラが掴もうと腕を伸ばすがその顔へ、北上の足蹴りが伸びる。前髪を掠めたが、ポーラが止まった。

北上「取った。」

そのままで飛び上がり、崩れたカーターの膝を踏み台にし、膝を顔へと打ち込んだ。

頭部のメットが軋む。砕けはしないが、僅かに亀裂が入り、カーターはそのまま意識を失った。

着地した北上を背後からポーラが掴んだ。そして地面へと叩きつける。
なんとか受け身をとり、仰向けになった北上の襟をしめるようにポーラが抑え込む。

ポーラ「やりましたよ!これでポーラの勝ちでー」
北上「では無いよ。引き分けかな。」

北上がポーラの腕を掴んだ。ポーラがハッとした時には既に手遅れ。茂みからの狙撃がポーラの頭部を撃ち抜いた。

北上「はい、おしまい。」

笑顔で北上も白旗を出した。

ジュン「マジで生き残っちまったぜ!?」

書き溜めはここまで。
次回はやっと那珂ちゃんの休日。

那珂「ふぁ~。」

ベッドから起き上がり、グッと体を伸ばす。

今日もいい天気かな~。
隣のベッドでは神通お姉ちゃんが規則正しい寝息を立てている。私の上のベッドは空っぽ。川内お姉ちゃんは今日も夜戦かな?

那珂「さてと・・・お姉ちゃんを起こさないように出ないとね。」

今日は一日中オフだ!

そっと起きて身支度をパパッと済ます。廊下に出ると外はまだ薄暗い。その廊下を静かに歩いていくと、ある人物と出会った。

那珂「あ、提督おはよう!」

この人は那珂ちゃんの鎮守府の提督さん。普段はとても優しくて、凄い人なんだ!
一度でいいから本気で手合わせ・・・とか考えてないよ!那珂ちゃんはか弱いアイドルなんだから!

提督「ああ、おはよう那珂。外出届がでていたが、いくらなんでも早すぎないか?」

那珂「今日は久しぶりに先生の所に行く予定なんです。」

提督「先生というと、銀牙さんの所か。ふむ・・・。それじゃあこれを持って行ってくれ。」

提督は手にしていた紙袋から羊羹を二本差し出した。

こ、これはあの間宮羊羹!?え!?マジで!?

那珂「いいの?」

提督「ああ。執務室に置いておく予定の物だから、また後日発注するさ。」

さっすが提督!もー大好き!

提督「近いうちに私も行くからよろしく言っておいてくれるか。」

那珂「はい!那珂ちゃんにお任せ!それじゃあ行ってきまーす。」

肩にかけたカバンに羊羹を入れ、元気に手を振りながら提督と別れた那珂は外へと出た。

鎮守府から少し離れた所にある駅。ここから電車で2時間ほど。その駅から出て少し歩いたところで巨大な山と長い階段。
山の上の方からわずかに声が聞こえる。

さすが先生の道場、下にまで声が聞こえるよ。それじゃあ私も気合入れなくっちゃね!

軽く身体をひねり、ほぐす。軽く両方の頬を叩き、表情を引き締めた。

那珂「さて・・・それじゃあ一気に行っちゃおうかな!」

トントンっと地面を爪先で叩く。スッと腰を落とし、筋肉を収縮。そして爆ぜた。

一陣の風の様に階段を駆け上がる。一足飛びで階段を5、6段程を飛び越える。

那珂「はい、到着っと。」

両足でピョンっと一番上の段に飛び乗った。フゥっと一息ついて正面を見ると、複数の男たちが構えをとっているのが目に映る。

銀牙「ん?おー那珂ちゃん、久しぶりじゃのう。」

那珂「はい!先生もお元気そうで!」

この人は銀牙さん。流水岩砕拳の使い手で私の先生!とっても凄い人なんだよ!

那珂の登場で場がざわめき出した。

銀牙「気を乱すな!そのまま続けい!」

銀牙の一括で再度構えを取り直す。ただ1人を除いては。

餓狼(・・・なんだこいつ?)

銀牙と親しく話す。そして先生と呼ぶという事はここの道場出身者。だが外見はただの女の子。

餓狼(試してみるか?)

スッと構えを崩し、那珂をみる。目があった。




瞬間、全身を衝撃が走った。




餓狼「!?」

冷や汗が止まらない。手足が震える。まるで蛇、いや、恐竜に睨まれた様な感覚。
狩るものと狩られるものの、絶対的な格差を感じた。

そのまま膝から崩れてしまう。

苦虫「お、おい、大丈夫か!?」

餓狼「大丈夫だ!ほっとけ!」

伸ばされた手を弾き、息を整え構えを取り直す。それを見て那珂はクスッと笑みをこぼした。

那珂「中々見所がある子がいますね!」

銀牙「そうじゃろうそうじゃろう。これが今の一番の楽しみよ。」

2人して目を合わせて微笑んだ。

書き溜めはここまで。

那珂ちゃんカワイイデス。

アイドル(哲学)


あるいは


アイドル(物理)

銀牙「そんじゃあお茶でも飲むか?」

那珂「あ、提督から羊羮をもらったんで、一緒に食べましょう!」

銀牙「おお!そりゃあありがたい!」

那珂「提督が近いうちに来るって言ってましたよ。」

銀牙「そりゃ楽しみだ。」

2人で和気藹々話しながら中に入ると、そこには2人の人が座っていた。

那珂「あれ、比k、じゃなくて、新津覚之進先生に自来也先生じゃないですか。」

ビックリした!なんで2人がここに!?

自来也「おぅ、那珂ちゃん!相変わらず良いお尻じゃのう。」

座っていた筈の自来也が姿を消し、後ろから那珂の尻を撫でた。ビクッとした那珂が思わず踵を落とす。

大きな音と衝撃が山を揺らした。

覚之進「完全に偶然だ。俺は頼まれていた土鍋を持ってきただけだ。」

頭から地面にめり込んだ自来也を無視し、覚之進は微笑みながらお猪口を煽った。

この人は新津覚之進先生。内緒だけど、神通お姉ちゃんと神風ちゃんの剣の先生で、陶芸家なの。
で、この埋まってる助平爺は自来也先生。こっちは一応川内お姉ちゃんのお師匠さん。

2人とも、とっても凄い人なんだよ!

那珂「で、ここ助平ジジイはなんでいるの?」

ジト目で自来也を見る。気絶しているのかピクリとも動かない。

銀牙「わしが呼んだんじゃ。にいちゃんに伊勢海老のお返しを送ろうと思ってな。」

自来也「それをワシに狩ってこいって依頼だそうだ。」

自来也が地面から頭を抜き、軽くはたく。

チッ・・・やっぱり無傷か。

覚之進「それで、那珂。最近、神風はどうだ?神通と違ってあの馬鹿弟子はこちらになんの連絡もよこさん。」

那珂「神風ちゃんも忙しいんですよ。うちの鎮守府で任務だけでなく、教導に警邏隊長もかねてるんで。」

覚之進「そうかそれは僥倖。色々任されているならそれで良い。今夜は酒盛りだ。」

那珂「もー、飲み過ぎはダメですよ~。」

笑いながら鞄から間宮羊羮を取り出した。部屋の奥から銀牙が人数分の湯のみと皿をもってくる。

自来也「おお!間宮の羊羮か!」

切り分けた一番端を横から手を出した自来也がポイっと口へと運んだ。

那珂「あ!ちょっとまだダメだよ!」

自来也「うむ、甘露、甘露。やはりこれが一番じゃのう!」

覚之進「違いない。これがあればどんな酒も上手くなる。」

皿に取り分けられた羊羮を楊枝で指しながら覚之進も微笑んだ。

銀牙「自来也に頼むより、これを一本送った方がにいちゃん喜びそうじゃの。」

自来也「おいおい!それじゃあワシは来た意味がなかろうが!」

顔をしかめた自来也を見て皆が声をあげて笑った。

うん。やっぱりこう、気心しれた人達と話すのは、鎮守府の次に居心地がいいね~。

安価下1~3
1ポーラの日本の鎮守府探索
2神風ちゃんの教導教室
3夜戦ニンジャスレイヤー

ミスった。
下1と2

ポーラ「中将~。」

ポーラが半べそをかきながら執務室で提督の机にへばりつく。

提督「しつこい。いくら海外からわざわざ足を運んでくれたからといって、約束は反故にできん。文句はそちらの提督に言って欲しいんだが。」

困った様に言う提督(日本の方)は電話をポーラへと渡す。だがポーラは受け取ることなく頬を膨らます。

ポーラ「うちの提督はまだ10歳のお子様なんでお酒の美味しさを理解してないんですー!だからポーラの気持ちもわかってくれないんだからー!」

同刻。


英提督「ハックション!」

眼鏡の少年がクシャミをすると同時に風が吹き荒れた。そして隣にいたウォースパイトの服が弾け飛ぶ。

英提督「わわわ!ご、ごめんなさい!」

ウォースパイト「もう、Admiral・・・おいたはダメですよ///」

提督(正直、私も酒の良し悪しはよくわからんのだが・・・。)

少し悩んで提督は鎮守府内の呼び出し用通信機をとった。

提督「こちら提督。大淀、すまないが執務室へ来て欲しい。」

そしてそのまま事務へと戻る。その間もポーラはひたすら文句を言いつづけた。そして10分程で扉がノックされる。

提督「どうぞ。」

大淀「失礼します。大淀、参りました。」

入ると同時にピシッとした姿勢で敬礼をする。そしてポーラが目に入った途端、嫌そうな顔をした。

ポーラ「むー、なんだかすごい失礼な態度をされた気がします。」

大淀「気のせいです。」

提督「気のせいだ。」

ポーラ「そうですか、気のせいですかー。」

大淀「それで、提督。どの様なご用件でしょうか。」

提督「ポーラに鎮守府内を案内してやってくれ。先ずは鎮守府内全体を周った後に演習場、武道場、そして最後に鳳翔だ。」

最後の言葉を聞いた途端、ポーラの目が輝いた。そして大淀の目が濁った。

提督「今度一日中付き合うから、頼む。」

大淀「・・・わかりました。でも、どうなっても知りませんよ。」

小さく溜息を吐いた大淀がポーラの襟首をつかんで引きずり出した。

ポーラ「中将~ありがとー!」

そのまま引きずられながらポーラは笑顔で手を振った。

安価下1~3
武道場にいた娘。特に制限なし。

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