上条「とある一日の積み重ね」 (84)


 ──とある一日──



上条「おいインデックス!」

禁書「なにかな? ととととうまにいきなり怒鳴られるいわれは、
   私の完全記憶の中を洗いだしてもなななないんだよ?」

上条「完全記憶がついにショートしたのかは知らねえが……
   言語が麻痺していらっしゃいますけどインデックスさん!?」

禁書「ち、違うよっ! 
   これは西洋魔術ではしょうがないことなのっ、
   長い呪文は言い辛いからわざと同じ発音のものを連続させて……」

上条「適当なこと言ってんじゃねえ!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466262903


禁書「む……もしかしたら本当の話かも」

上条「あーそーかい後でオルソラにでも聞いてみるかー」

禁書「……すすす好きにすれば?」

上条「お前さてはわざとだな遊んでいやがるんだな!?」

禁書「きゅ、急に怒鳴られたら誰だって動揺するんだよ!」

上条「その動揺は果たしてそれだけかな……叱られることに、
   何か心当たりがあるんじゃないのか?」

禁書「うっ……」ダラダラ

上条「……」ジー…

禁書「……」

上条「……」

禁書「……怒らない?」チラッ

上条「ったく……正直に言っちまえよ

禁書「床を石鹸で……」

上条「……ん?」

禁書「ぬるぬるにして、スケートごっこしてたこと……かな?」

上条「……やけに石鹸の減りが早いと思ったらそんなことしてたのか!!!?」

禁書「ひんっ……! 怒らないって言ったのに~……!」ジワッ

上条「自ら白状するとは、アホなやつめ……」

禁書「そうやって、私の数多の罪を引き出そうとしてるんだねとうま……」ブルブル

上条「まだまだあるのかよ!」

上条「……はぁ、まあいいや。じゃあ端的に聞くが……
   お前、冷蔵庫のシュークリーム食っただろ」

禁書「え……? 確かに、自分の分は食べたけど」

上条「俺の分がなくなってたんだよ! 
   犯人は貴女しかいないんだ、被告人インデックス君!」

上条「あのシュークリームはな、一日限定20個の激レア商品だったの!
   土御門の話を聞いてから幾年月、やっと買えたってのに……」ハァ…

禁書「わ、私ホントに食べてないんだよっ!」

上条「しらばっくれちゃって……罪が重くなるだけだぞ」


禁書「罪……?」

上条「スーパーの買い物袋もち、とか」

禁書「そのくらいならいつも申し訳ないから、
   むしろ進んでやっちゃうかも」

上条「……洗濯物取り込み係、とか。
   ハンガーから服を取るのが意外と面倒なんだぞ~?」

禁書「罪のレベルが米つぶ並みなんだよ……」

上条「ぐっ……まあ、インデックスへの罰は
   後でたっぷりと考えるとして……」

禁書「ちょっと! 何で罰をうけること前提で話が進んでるのかな!?」


上条「だから、お前しか犯人がいないんだって!?」

禁書「う~~~~……! もういっかいよ~~~っく!
   思い出してほしいかも! ホントにホントに私じゃないもんっ!」

上条「え~、じゃあ誰が──って」

 ─ ── ──
  ── ─

「上条ちゃんっ。今日は家庭訪問の日なのです~!」

「い、いやだから部屋も汚いですし、どこか適当なファミレスで勘弁で!」

(ベッドの下とか色んなところを物色されたら終わりだ……)

「ここまで来たらよっぽどのことじゃないと引き返さないのです~……!」

「くぅっ……あ、ちょっと待ってて下さい!」バタンッ


「あっ、上条ちゃん!」

 ……─タタタタッ ガチャッ

「ほら、これで手を打って下さいマシ?」

「こ、これは一日限定20個の激レアシュークリーム……!?」

 …………。

 ……。

「はぁ……やっと帰ってくれた……」

「あーやだやだ家庭訪問なんて、さっさと忘れて買い物でも行きますか!」

  ── ─
 ── ── ─

上条「…………」

禁書「……とうま」


上条「……あの、その……」

禁書「その様子だと、何か思い出したのかな」

禁書「私が犯人じゃないって、分かってくれたのかな?」

禁書「もしかしてもしかすると、曖昧な記憶で私を疑ってたのかな!?」

上条「……判決を下します。被告人インデックス様は無罪放め──」ガブッ

 ギャーーーーーーーーーーーーーー!!!!


こんな感じの日常を書いてきます
禁書かわいい

きたい

期待期待

 ──とある一日──



禁書「……」

上条「……」カキカキ

禁書「とうまー」

上条「んー?」カキカキ

禁書「宿題中?」

上条「んー」カキカキ

禁書「すっごい暇かも」


上条「スフィンクスの散歩にでも行ってこい」カキカキ

禁書「もうさっき行った」

上条「行ったんですか……」カキカキ

禁書「うん」

上条「……」カキカキ

禁書「……ねー、とうま」

上条「はいはい」カキカキ

禁書「掃除でもしようか?」

上条「やめてください」


禁書「……なんで」

上条「別に。ただお前さんに掃除されると、
   余計仕事が増えるっつーかなんというか」ペラペラ

禁書「手が止まってるけど、とうま」

上条「…………」

禁書「それにすごい汗」

上条「は、ははっ。そろそろクーラーの季節かな……」

禁書「……あっ」

禁書「さては何か隠してるね? とうま」ジー…


上条「いや、マジで何でもないって!
   この部屋は『青少年保護育成法例』に基づいて
   とても健全でクリーンな状態を保っておりまして……」

禁書「……ふぅん」

上条「……あの、何か言っていただけないでせうか?」

禁書「……じゃあ、お買い物行こうよとうま」

上条「えっ、突然なんで」

禁書「ついでに、最近できたクレープ屋さんに連れてってくれると嬉しいなっ」ニコッ

上条「……あのー」

禁書「んー?」

上条「それはなにか? もしかして大人の対応ってやつ……?」


禁書「さ~? でもよく『青少年保護育成法例』
   なんて言葉知ってたねとうま、ちょっと感心しちゃったかも~」

上条「……逆になんでインデックスが知っている?」

禁書「前にテレビでみた」

上条「くっそぉ余計なこと報道しやがって……!」

禁書「掃除しようかと思ったけど、
   健全でクリーンな部屋ならする必要もないよね。
   ──ほら、とうまっ」

上条「……なんだよ、テレビっ子シスター」

禁書「クレープ、食べにいこ?」ニコッ

一日一話目標で、また書きます
そういや禁書三期ってホントにもう絶望的なんですかね……?

そんなものはない

ないです


 ──とある一日──



禁書「ふふふ~ん♪」

上条「なんだよ、そんなに嬉しいのか?
   ただの買い物だぞ?」

禁書「とうまのお洋服選び、
   やる気が起きないわけがないんだよっ」

上条「適当でいいんだけどなぁ、俺は」

禁書「いや。とうまのセンスだと、
   隣にいる私が恥ずかしくなってくるから……
   今日はきちんとしたのを選びに来たんだからね?」

上条「……右手じゃ抑えきれないくらいの毒舌が
   俺のメンタル目掛けて飛んできているんですが……」

禁書「ふふふ~ん♪ もうすぐなんだよっ」


 ────
 ──

 ワイワイガヤガヤ…

禁書「色んなお店があるねー」キラキラ

上条「いつもだったら、入り口そばの店で事足りるんだけど」

禁書「えっ? …………えぇ」

上条「ちょっ! 今ドン引きしたよなお前!」

禁書「とうまはもうちょっと、周りの目とか気にしたほうがいいかも」

上条「……お前にだけは言われたくなかったよ」ジー…


禁書「むっ、私はシスターだからいいの!」

上条「せっかく前に一緒に選んで買ったのに。
   何で外で着ないんだよ?」

禁書「そ、それは……何というか……」ゴニョゴニョ

上条「……?」

禁書「……だけ、だから」ボソッ

上条「はぁ……? きこえねーよ」

禁書「~~~っ、うるさいうるさいバカ! ほら行くよっ!」

上条「え、お、おいっ」


 ────
 ──

禁書「これとかどうっ?」

上条「ちょっと派手すぎねえか?」


上条「うわっ……Tシャツでこの値段……?」

禁書「似合うと思うけど、ちょっと難しいね……」


禁書「この十字架のかたちだと英字じゃ歴史背景的に合わないと思う」

上条「細かいさすが細かい」


 ────
 ──

上条「けっこう回ったなー」

禁書「ちょっと休憩しようよとうま……」

上条「そうだな。そこのベンチにいてくれ、ジュース買ってくるわ」

禁書「うん……」

 ワイワイガヤガヤ…

禁書「……」ガサ…

禁書「……ふふっ、これとうま似合ってたなぁ」


禁書「次はどんな服がいいかな……」

「……あれ、アンタ」

禁書「えっ? ……──げっ」

 ────

上条「あれ、こんなに色んな店あるってのに自販機がないぞ……」キョロキョロ


 ────
 ──

禁書「短髪……」

美琴「……アンタ、今あからさまに嫌そうな反応したわね。
   ちょっとお姉さん傷ついちゃうんですけどー?」

禁書「からまないでくれるかな、
   まさか一人で遊びに来たわけじゃないんでしょ?
   早く友達のところか迷子センターにでも行きなよ短髪」

美琴「ま、迷子センターって……アンタねぇ……!
   べ、別にちょっとはぐれたからって……そんな言い方ないでしょ!?」

禁書(ホントに迷子だったんだ……)


禁書「……勝手にからんできた上に逆上って、
   頼むから施設に迷惑掛かるようなことだけはしないでね?
   停電でもしたら大変なんだよ」

美琴「~~っ! なにその煽り口調……
   むっっっっかつく~~~~……!」プルプル

禁書(……ちょっと言いすぎたかな、でも今日は……)

禁書「ほら、用がないなら早くどこか遥か彼方に飛んでいってほしいかも」

美琴「……アンタ、そんなに嫌な女だったっけ」ジトー

禁書「嫌な女だよ、だから早くどっか行って!」


美琴「……はぁ、そんなに私が嫌いだったのね~。
   はいはいおさらばさせて頂きますよはいはいはい!!」ズンズン

禁書「……」ホッ…

美琴「……」チラッ

美琴「……その紙袋、男物のブランド店のよね」

禁書「っ──! いいいいや、これはっ!」

美琴「……今日のところは、大人しく帰ってやるわよ。ふん」スタスタ

禁書「……っ」


 ────
 ──

上条「やっと見つけたよ……ったく、
   もうちょっと分かりやすいとこに設置しとけよな……って」

美琴「……」スタスタ

上条「よう御坂、一人で歩いて迷子か~?」

美琴「……あぁん?」ギロッ

上条「……あら? どうやらご機嫌が、よろしくないようで……?」

美琴「……っの──ばっかやろおおおおおおおおおおおっ!!!」ドスッ─!!

上条「ぐぼぉっ!!?!?」


 ────
 ──

禁書「……」

禁書(……短髪には、悪いことしちゃったかも。
   あんなチクチク言うことなかったのに……)

禁書「……はぁ」

上条「おまたせ……」

禁書「あっ、遅かったねとうま……って、お腹痛いの?」

上条「ああ、ちょっとな……ぶっ殺されるところだった……」

禁書「えっ……もしかして、短髪?」


上条「ああ、何でか分からんがいきなりぶん殴られた……不幸だ……」

禁書「……」

上条「さーて、飲んだら行くか。もう何着か選びますかね~」

禁書「ちょっと用事が出来たんだよ、あとはとうま一人で服選んでっ」タッ─

上条「えっ、おいインデックス──! って、行っちまった……」

上条「一体なんなんだ?」


 ────
 ──

黒子「お姉さま~、さっきからどうかしたんですの?」

涙子「そりゃ、一時間も迷子してたらテンションも下がりますよねー」

美琴「まあ、ね……」

初春「さ、さぁ! 早くお目当てのお店に行きましょうよっ!」

涙子「うんうんっ、さーて初春のために可愛いおパンツ探すぞー!」

初春「もう、佐天さんっ!」

黒子「まったく……身も蓋もなさすぎますの……」ペラッ…

涙子「……公共の場で、ランジェリーショップのパンフレットを
   吟味する人には言われたくなぁ……」


黒子「ふ、ふふふふ。さ、さぁお姉さま……行きましょうか……!」

美琴「……ええ、そうね」

涙子・初春「「っ!?」」

黒子「お、お姉さまが遂に積極的に……!!!
   これは超真面目に選ばねばなりませんの……!!」ペラペラ─

涙子「これは、重症ですね……ホント何があったんです?」

美琴「い、いや、別に大したことじゃ──」

禁書「短髪っ!」


美琴「──えっ、アンタなんでここに……?」

禁書「ちょっと来てほしいかもっ!」パシッ

美琴「え、ちょ──!」

初春「あっ、御坂さんー! ……って、行っちゃった」

黒子「これにそれに、どれもいいですのぉ~~~!」ペラペラ─


 ────
 ──

御坂「ちょっと、どこまで行く気よっ!」

禁書「はっ……はっ……もう、いいかな」

御坂「ったく、もう話すことなんてないでしょ。
   ていうかアンタがどっか行ってって言ったんじゃない!」

禁書「短髪、私あなたに悪いことしたんだよ」

御坂「……はぁ? なによいきなりしおらしくなっちゃって」

禁書「……ご、ごめ……」

御坂「えっ……?」

禁書「……──ごめんなさい!」


美琴「…………」

美琴「……アンタ、まさかそれ言うためだけに?」

禁書「そ、そうだけど……」

美琴「……ぷっ」

禁書「っ! やっぱり今の撤回させてほしいかもっ!///」

美琴「いやぁごめんごめんって! ただアンタって……ぷははっ!」

禁書「う~~~……!!///」プルプル



ごめんなさい>>35が「御坂」表記になってましたごめんなさい


美琴「はぁ……もうどうでもよくなったわ。
   アイツで粗方のストレスは発散してたしね!」

禁書「む……あんまりとうまを苛めないでよね。
   好きにしていいのは私だけなんだよっ!」

美琴「ちょ、何よそれ~……!」

 ヤンヤヤンヤ─!!

 ────

上条「うぅっ……なんだ、寒気が……」

上条「……まあ、いいか。さて、
   どっちのシャツがいいかなぁ……」

今日はここまで。三期はやはりダメか…
悲しみにくれながら書きためます…

こいつの場合不幸や戦いで私服がボロボロになるから仕方なくやっすいの買ってそうなんだよなあ
はいむら絵なんかじゃまともだし


 ──とある一日──



 ミーンミンミンミン─…

禁書「……あつい」

上条「…………」

禁書「……あついあついあついあつい!!」

上条「うるせぇうるせぇうるせぇぇぇぇぇ!!」

禁書「とうま! クーラーのリモコンは!?」

上条「はい」スッ…

禁書「なんだあるんじゃ~ん。いわゆる節約生活的なものだと思うんだけど、
   自分の身体を壊したら元も子もないんだよ」


禁書「えい」ピッ

 シーーーーーーーン……

禁書「……あれ?」ピッ ピッ

上条「…………」

禁書「えいっ、えいっ」ピッ ピッ

上条「……あの」

禁書「…………とうまぁ、つかないんだよ」ウルウル

上条「ごめんなさい……!」


禁書「えい」ピッ

 シーーーーーーーン……

禁書「……あれ?」ピッ ピッ

上条「…………」

禁書「えいっ、えいっ」ピッ ピッ

上条「……あの」

禁書「…………とうまぁ、つかないんだよ」ウルウル

上条「ごめんなさい……!」

連投すまそ、↓から気をつけま


 ────
 ──

 ミーンミンミンミン─…

上条「いや、もう修理会社に電話はしてたんだけどさ。
   時期が時期だから、来るのは3日後になるらしい」

禁書「」ガーン

禁書「そ、そんなに待ってたらこんがり焼けちゃうんだよ……
   ねぇスフィンクス?」

 ニャーン…

上条「まあ、な……3日くらい我慢できっかなと思ってたんだけど……」

上条「どうにかしないと……あっ」

禁書「……?」


 ────
 ──

 ウィーーン─… イラッシャイマセー

禁書「はぁぁぁ……す、涼しいんだよ……」

上条「ああ、やっぱいいよな。コンビニは……」

禁書「なんかちょっとヒモジイけど、そんなこと気にしないんだよ……」

上条「……言うな、それを」

上条(しかし、ここはあくまでも中継地点。
   涼みを堪能したら、すぐにでも退散して──)

禁書「あーっ! とうま、このアイス美味しそうなんだよっ!」

上条「…………」

 ────

禁書「ふふふ~ん♪ 美味しいんだよとうま♪」パクパク

上条「はいはい……」


 ────
 ──

 ウィーーン─…

禁書「す、すごく広いんだよ……涼しいし」

上条「市立図書館、ここなら一日過ごせるはずだ。涼しいし」

禁書「じゃあとうま、ここからは自由行動で」

 ニャーン

上条「ああ、夕方頃に落ち合おうな……バレるなよ?」

禁書「うんっ」タタタッ─

上条「……さて、漫画コーナーはっと」


 ────
 ──

上条「あったあった……って」

「おっ、カミやん」

「なんや、カミやんも漫画読みに来たんかいな」

上条「青髪に土御門……お前らも暇なんだなぁ」

青髪「何言うとんのや! ここにはな、
   著名な漫画家の作品がわんさか置いてあるんやで!」バッ

上条「医者モノ……青髪、意外とこういうのも好きだったんだな」

青髪「当たり前や! 見てみぃ、このロリっ子の可愛さ!
   実はコノ子! 小萌先生に負けず劣らずの合法ロリなんやで~?」

上条「……やっぱりどうしようもねえわ、お前」ハァ…

土御門「有志で漫画を回収してたりしてるしにゃー。
    俺、ここには意外と通ってるんだぜい」

上条「へぇ、俺も読みたいのあるか探してくるわ」


 ────
 ──

上条「……へぇ、最近のもあるじゃん」スッ…

上条「こんなもんかな、さてと」

「とうま……」

上条「いぃっ!? ……って、インデックス?」

上条「どうしたんだ、漫画が読みたくなったのか?」

禁書「……が」

上条「えっ?」

禁書「スフィンクスが……いなくなっちゃった」

http://imgur.com/COf9BGU.png
http://imgur.com/jvdnCfb.png


上条「……え」

上条「えぇぇっ! ──むぐっ!?」

禁書「とうま、騒いじゃダメ……!」

職員「……、……」チラッ

上条「……っ、ぷはっ……どうするんだよおい……。
   見つかって俺たちが引き取りに行ったら、最悪出禁だぞ……!?」

禁書「うぅ……どうしよう……」

上条「……他の人間よりも先に、見つけるしかねえか」


 ────
 ──

土御門「ネコちゃ~ん、出ておいでにゃ~……」

青髪「カミやんの奢りが待ってるで~……」

上条「猫にそれ言ってどうするんだよ……」

青髪「貴重な高校生の時間を奪ってるんやからな、当然の代償やで」

土御門「そうだにゃー、ファミレスと言わず焼肉でもいいぜい」

上条「勘弁してくれよ……」

禁書「スフィンクスー……早く出ておいで……」

土御門「そもそも、なんで図書館に猫なんか連れてきたんだカミやん?」

上条「いや、それがさ……」

>>49 
ちょっ…びっくりした
グロ注意


 カクカクシカジカ…

青髪「あらま、そりゃ難儀やな……」

上条「涼みを求めて来たってのに、冷や汗が止まんないっすよ……」

土御門「なーんだそんな理由で図書館に来たのか二人とも!
    ぶっはははは! ──むぐっ」

 ザワ… ザワ…

上条「笑うならあとでいくらでも笑え……」

禁書「そんなことで片付けられる問題じゃないかもっ」プリプリ

土御門「──ぷはっ。いや、そんなことだったら
    ウチに来ればいい話じゃないかにゃーと思ってな」

上条・禁書「「えっ?」」


上条「……いいのか? 迷惑じゃ──」

禁書「ホントっ!?」

土御門「水臭いにゃーカミやん。
    そういう時はお互い様ってやつだろ?」

土御門「それに、舞夏も喜ぶぜよ~」

上条「土御門……」

 …ニャーン

青髪「あっ、焼肉や!」

上条「って誰が焼肉だコラ」

禁書「スフィンクス~! 心配したんだよ~……!」ダキッ

 ニャーン!


土御門「ははっ、まるで避暑地が決まる途端を狙ってたようだにゃ~」

上条「いや、流石にねえだろ……ハハハ」

禁書「よかった、スフィンクス~……!」

 ────

上条「かくして、無事スフィンクスを見つけることの出来た俺たち。
   だが……」

上条「エアコンの修理代より、
   焼肉代のほうが高くついたのは、また別のお話ということで……」

上条「……不幸だ」

今日はここまでおさらばです

おつ

おつ
こういうほのぼのしたのほんと好きだわ


 ──とある一日──



上条「いや、違うんだインデックス!」

禁書「──っ、とうまのばかぁぁぁっ!!!!」

上条「くっ……!! ──って、あれ……?」

上条(噛み付きがこない……)チラッ

禁書「……、……ばか」ウルウル

上条「……え、えっと」


 ────
 ──

土御門「カミやん、昨日はすごかったにゃー。
    隣の部屋にまで聞こえてきたぜい?」

上条「え、ああ……」

上条「いつもだったら噛み付かれて終わり、なんだけどな……」

土御門「何したんだか……甲斐性なしのカミやんのこった。
    ちゃんと仲直りするんだぞ」

上条「……うん」

上条(思えば、あれは俺が悪かったよな……)

 ──────
  ───
  ─

「……ん、なんだこれ」

「……紙袋?」

「あっ、とうまそれは──っ!」バッ

 ビリリッ ─ガシャン

「あ……」

「…………えっ」

「なんだこれ……?」


「──っ! まだ見ちゃダメっ!!」

「えっ、なんでだよ。ていうかもう壊れて……」スッ…

「ダメだってば──!」パシッ

「っ……そんな強引にしなくたって……」

「だ、だって……」

「……さっさと片付けるから、どいてろ」

「ったく、なけなしの小遣いで何買ってるんだか……もったいない」

「──……っ!」


「……ひどいんだよとうま、そんなの私の勝手なんだよ」フルフル

「インデックス?」

「何に使ったって……」

「──……あっ、もしかしてこれ……」

「…………」ジワッ

「っ! い、いや悪かったよインデックス!
 俺にプレゼントなんてなー、そんなこと考えてるとは想像もつかなかったし……」

「私がプレゼントしちゃ、変かな……」

「当たり前だろっ。いきなりなんだもんなー、
 普段そんな素振り見せないからさー……って」

「当たり前、なんだ。とうまに私がプレゼントしたら、変なんだ……」

「そ、そういうわけじゃ……」

「っ~~~~!」

「いや、違うんだインデックス!」

  ─
  ───
 ──────

 シャンシャンシャンシャン─…

上条「……はぁ」

上条(どうすっかな、あれから口もきいてくれないし……)

上条(……まさか)

上条「……」チラッ

上条(アイツが、俺にプレゼントなんてくれると思ってなかったな……)

 ────
 ──

禁書「ねー、スフィンクス……」

 ニャーン

禁書「とうま、ひどいよね……私のこと、完全に子供扱いしてさ」

禁書「……プレゼント、壊れちゃったね。こんなんだったら、
   落としても壊れない頑丈なものにすればよかったのかな?」


 なけなしの小遣いで何買ってるんだか……

      もったいない


禁書「……」グスッ

 ニャーン…

禁書「…………とうまの、バカ」


 ────
 ──

 キーンコーンカーンコーン─…

上条「さて、と」スクッ

青髪「カミやん、クラスの打ち上げは来ないんか?」

上条「ああ、ちょっと野暮用ができちまってな」

青髪「寂しいなー、ワイのロンリーナイトを
   盛り上げてくれると思ってたのに……」

上条「……強く生きろよ、じゃあな」

 ────
 ──

上条「…………」

上条「ふぅ……」

上条「……落ち着け、上条当麻。普段どおりを装うんだ、
   お前ならできる」

 ガチャッ…

上条「たっだいまー、いやー寒い寒い。
   もう身体の芯まで冷えちまったよ……」

上条「というわけで今日は熱々のお鍋だぞーっ、インデック──……あれ」

 ニャーン

上条「……スフィンクス、あのシスターさんはいずこへ?」

 ニャーン…

上条「……」ガラ─

上条「…………アイツ、上着も持っていかなかったのかよ──!」

 ガチャッ─ バタンッ


 ────
 ──

 シャンシャンシャンシャン─…

禁書「へくちっ……うぅ、我ながら可愛いくしゃみなんだよ……」ズルル…

禁書「って、何言ってるんだろ私……はぁ……」

禁書「……、やっぱり綺麗だな……」

 ────

 タッタッタッタ─…

上条「はっ、はっ、はっ、はっ──!」

上条(どこにいるんだ、インデックス!)

上条(ここらの飲食店系列は全滅か……あと、アイツが行くとしたら……)

上条「……そういや、あの紙袋って……確か──!」ダッ─


 ────
 ──

 シャンシャンシャンシャン─…

禁書「へくちっ」

禁書「……ここにいても、何も変わらないのは分かってるけど……」

禁書「でも……やっぱり、ちゃんと渡したかったなぁ……」

禁書「……っ」グスッ

 …………ファサ─ 

禁書「……え」

上条「ったく……風邪引くぞ」


禁書「とうま……」

上条「へぇー。綺麗だな、この置き物」

禁書「……とうまも、そう思う?」

上条「ああ。あんまりインテリアには凝らないけどさ、
   いいと思うぜ」

禁書「……そっか」

上条「……」

上条「……と、ここで上条当麻さんから贈り物があります」                           
禁書「え……?」



上条「」ガサゴソ

上条「……──メリークリスマス」スッ…

禁書「……お金。……プレゼントじゃないんだよ」

上条「は、ははは……」

上条(財布からプレゼントって思ったよりアレだな……)

禁書「用意してないんだね、とうまは」

上条「いや、まあさ……それでまた……その…………」

禁書「……?」

 シャンシャンシャンシャン─…

上条「す、好きなもの、買ってくれよ……」

禁書「……っ!」

上条「……なん、てな」ポリポリ


禁書「……本当にとうまは、わからず屋でとんまで向こう見ずで」

上条「ぐっ……」

禁書「バカでアホでトンチンカンでとうまは本当にとんまだけど」

上条(ひでえ言われようだ……)

禁書「……とうま、とうまとうまとうま~っ!」ダキッ

上条「おい、ちょ、バカやめろって──!」

上条「好きなもん買ってくるんだろっ?
   今日は鍋だぞ、早く帰ろうぜ!」


禁書「えー鍋って……ムードの欠片もないんだよっ」

上条「じゃあ、フライドチキンでも買っていくか?」

禁書「ううんっ、いい。お鍋がいい! ちょっと待っててねとうま!」

上条「……ああ、待ってるよ」

上条(……ちょっと、言っててこっ恥ずかしかったけど。
   まあ……たまにはこういうのもいいか)

 ────

上条「……これは?」

禁書「ウニのガラス細工! チクチクしてて可愛いんだよっ」

上条「…………」

ごめんなしい遅れました
それと、あとひとつ書いたら終わりにしようかと思います


 ──とある一日──



禁書「ふぁ~……」

上条「眠いのか? ならさっさと寝ろよ」

禁書「だめっ、絶対にやだ」

上条「何がお前をそこまでして寝なせないのかは知らねえが、
   頼むから寝ぼけて噛み付くとかはやめてくれよな~」

禁書「そんなことしないよ……」ウトウト

上条「……まあ、俺もやらなくちゃいけない課題があるから。
   とりあえずベッドに移動しとけ」

禁書「うん……」


 ────
 ──

 チクタク… チクタク…

上条「……」カキカキ

上条「……ふぁ、もう日ぃ跨ぐじゃないですか……」

禁書「んー……?」

上条「まだ起きてたのかインデックス……って、
   そもそも聞こえてるのか?」

禁書「んー……もうハンバーグ……」

上条「『ぐ』しか合ってねえよ……」


禁書「んー……」

上条「ほら、そろそろ寝ろよ。夜更かしすると身体に悪いんだぞ~?」

禁書「だって……明日、とうま……」

上条「もう明日じゃねーぞ。課題終わったし、俺ももう寝るかな……」

禁書「……」

禁書「とう、ま……」スクッ

上条「え? って、寝ぼけてんのかおい」

禁書「おたん……──あっ」フラッ

上条「ちょっ! あぶな──っ!」

 ヒシッ─…


禁書「……おめでとう」

上条「えええっと……はい……?」

禁書「お誕生日、おめでとう……とうま」ギュウ…

上条「……んだよ、そういうことか」

禁書「すぅ……すぅ……」

上条「って、寝るの早っ……」

上条「……ありがとな、インデックス」


禁書「むにゃ……ハンバーグ……」

上条「へっ? ち、ちょっと──」

 ガブッ ギャアアアアアアアアア──!!!!

 ────
 ──

禁書「おはよーとうま! ──って、何そのキズ?」

上条「誰かさんからのプレゼントだよ……」

禁書「ふーん。それより、今日はとうまの誕生日なんだよっ。
   なにか美味しいもの食べに行くんだよね、すっごく楽しみかもっ」

上条「はいはい……不幸だ……」



                               おわり

インデックスかわいい、ただそれだけの話でしたね…
また書きたくなったら書きます乙!

乙ー

ウニのガラス細工に草



本当にくだらないもので吹いたww

インデックスかわいいがもうちょっとで分かりそうなんだ
だからもう少しだけ続けてみよう、な?

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