モバP「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」 (38)


「貞子VS伽椰子」のモバマス置き換えパロディssです。

短いけど若干ネタバレ注意。映画のオチはなるべく伏せるつもりです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466251166


~映画館~


P「……なんかすごいラストだったな。『貞子VS伽椰子』」

小梅「よくある要素の詰め合わせだったけど……怖いところは演出がしっかりしてた……」

小梅「事前に『あ、これ急接近くるな』とか予想できるところをちゃんと盛り上げて押し出してくるから……」

小梅「二度目からはそこまで怖くなさそうだけど……初見ならあれで十分……ふふ」


P「うんうん。あと俺はDVDを利用した展開の持っていき方に感心したね!」

P「リングは洋画版だけ見たことあったからアレの解呪方法知ってたんだけど、アレで生き残ると見せかけて無意味に終わったかと思えばオチのスケールを見事に広げたことに気が付いた時は白石すげー!と思った」

P「貞子の『呪いの邪魔をする奴には容赦しない』って設定を中盤にうまく練り込んで最後の『獲物の奪い合い』って言い方に説得力が持てるよう進めていってたし」

P「最後の対決シーンの盛り上げ方も満足! このあたり怖いかどうかはともかく映画としては見てて純粋に楽しかった。コワすぎ!は見たことないがあの監督センスあるわ」


小梅「貞子側の被害者の行動がベタすぎるところは……気になったけど……」

P「俺も『バケモンには~』のセリフはもう少し後で2人のヒロインの話が交わったあたりで言ってほしかったとか突っかかるところはあったが」



P小梅「「『貞子VS伽椰子』」」

P小梅「「面白かった!」……!!」


小梅「ね、ねえプロデューサーさん……」

P「ん? どうした小梅」

小梅「ああいうホラー映画……346プロの映画部門でもやってみたい……」

P「んー……まあ、出来るだろうが……何をするかな」

小梅「もし……『貞子VS伽椰子』を346プロのアイドルにやらせたら……プロデューサーさんなら誰をつかう……?」

P「ふむ……」



P(346プロのアイドル……『貞子VS伽椰子』……)

P(獲物の奪い合い……人間の恐怖を喚起させる存在……)

P(と言ったら……)



P(……ダメだ! ホラーじゃなくてアレな方向にしか頭が向かない―――――!!)


――――――――――――――――――――


(――それを見た者には電話がかかり、二日後に必ず逝ってしまう『呪いのビデオ』)

(――ある日ビデオデッキをリサイクルショップから買った2人の少女は、中に入った『それ』を見てしまう……)


ありす「…奏さん? このビデオに一体何が……」

奏「……見ちゃダメ。これ、たぶん本物よ」


(――ビデオの内容、そして直後に起こった出来事の異様さからビデオを本物だと確信した2人)

(――藁にもすがる思いで呪いを解く方法を探す2人だったが……)


歌鈴「かしこみー、かしこみー、祓い賜え、清め賜えー……ひっ!?」


(――まるで『邪魔をする者には容赦しない』とでも言うかのように、呪いは牙をむき―――)


奏「ごめんなさい、ありすちゃん。私、『ああなる』のは嫌―――…!!」

奏「! な、んで……」ガクッ


(――呪いには、自分から逃げることも許されない)


(――一方、とある少女が引っ越した)

(――だが、新しい家の向かい側にある廃屋は……『呪いの家』と呼ばれていた……)


仁奈「さっさとあの家に入るでごぜーます!」

薫「1000数えるまで出ちゃダメだからね!」


千枝「ううっ……」


みりあ(あの子達、なんであの家の前にいたんだろ……?)


――――――――――――――――――――


桃華「よくもわたくしの顔に石を……っ!」

薫「かおる達もあの家に入っちゃおーよ!」

仁奈「千枝のやろーをとっちめてやるですよ!」


――――――――――――――――――――


みりあ「4人の女の子が行方不明……?」


(――『入れば逝く』と言われる呪いの家、消えた四人の少女、家の前にいた四人の少女)

(――呪いの家は少女を引き寄せ、少女はついに家の中へと踏み込んでしまう―――)


(――人間を蝕む、二つの強力な『呪い』)

(――されど、決して交わることのなかったそれらは……)

(――1組の霊媒師と少女によってぶつかり合う事になる)


小梅「バカな事……しちゃったね……」

モバP「この呪いを解くことは簡単じゃない」

ありす「ど、どうやって立ち向かうんですか……?」


モバP「決まってる」





モバP「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」





(――他の邪魔を許さない呪いは、互いにも牙をむく)

(――自分の獲物を奪い合い)

(――そして、ぶつかり合う―――――!)



莉嘉「マーオ」





ありす「! テレビの中から……!」

みりあ「階段からも……!」





ビデオ「」パキパキパッキーン


――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――





美嘉「 ふ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ 」





愛海「―――――――――――――――うひひ」ワキワキ





――――――――――――――――――――



『愛海VS美嘉』


○月○日、公開!!


――――――――――――――――――――


P「……」

小梅「プロデューサーさん……? どうしたの……?」

P「……いや、なんでもない。キャスティングしなおそう」







P(何だよこれ)


P(――勝手に戦え!!)


~おしまい~


なんとなくこのキャスティングが頭から離れなくて書いてしまいました。

貞子VS伽椰子面白かったです!

ホラー苦手なんだけど気になるし見てみたい
あれってやっぱ怖かった?

>>15
冒頭にも書いてるけど演出が割としっかりしてるから、初見だと結構怖い。
二周目からは怖いものが出るタイミングがわかってる分ゲラゲラ笑って見れる人が多いんじゃないかな?
とりあえず本当にあった怖い話を見れるなら問題ないレベルってとこだと思う

個人的に怖かったのはいじめられっ子が伽椰子の家に入る一連のシーンとか
夜にヒロインが家に入っちゃうところとか、伽椰子というか伽椰子の家が関わるシーンでした。

あんまり見るもんじゃないかもしれないけど伽椰子の家の中身は決して荒れてるわけじゃなかったんだよね。
むしろ生活用品が適度に揃ってて「あれ? これ人が普通に暮らしててもおかしくなさそう」って感じの家だった。
でもたとえ人が暮らしてる民家でも夕方の誰もいない時ってなんかいそうな感じするよな?物陰から何かにじみ出てきそうって感じの気味の悪さがあるよな?
いじめられっ子が入った夕方とヒロインが入った夜の家の空気が違う不気味さを醸し出てた。どっちも怖かった。
その不気味さと「出る」って分かってる緊張感が相まって伽椰子の家はすごく怖かった。

多分2周目からはそんなに怯えることもないんだろうなとは思うんだけどね。

貞子の方はビデオの内容がうつる時「こいつ絶対急接近するな」って思いながら見てたから、いつその時が来るかハラハラしてた。
ただ、貞子のシーンで怖かったのはビデオくらいで、お祓いのあたりはあんましビビらずに見れたかな。


最後に、貞子VS伽椰子は被害者のヒロイン役が2人とも可愛い。
特に貞子側のヒロインはシャワーシーンもあり個人的にはすごく良かった!

やべえすげえ語りたい。ちょっと語り足りない。
今日見るかどうか迷ってる人、なんか気になってることない?
オチは明かさない範囲で答えるよ!

オチは黒史郎のノヴェライズと一緒なん?

>>27
ノベライズは読んでないから分からないけど…
エンドロールの前に「は?」となり
エンドロール終わったあとしばらくしてオチのえげつなさに気付いて「うわぁ」って笑ってしまったラストだったよ。

これでティンと来るなら同じなんじゃないかなあ

今回のよくわからないのは呪いのビデオを呪いの家で見て戦わせ解呪しようってのはわかった
呪いの家とビデオで呪いをぶつける展開にはどうやってなったの?

>>29
貞子の呪いをまずは霊媒師(not経堂)に祓ってもらおうって展開があったんだけど、
その霊媒師は「貞子の呪いを邪魔する者」としてお祓い中に殺されちゃったんだよね。
そこから明らかになった「呪いを邪魔する者は同じように[ピーーー]」貞子の性質は「解呪」だけじゃなく「自殺などの呪い以外での死」にも作用する。

それならその「お前を[ピーーー]のは俺だ」ルールを利用して、じゃあヒロインを別の呪いにかけて死なせようとしたら貞子が妨害しに来る、
そこで貞子と獲物の奪い合いをする「別の強力な呪い」を探そうって話になったんだ。
そしてマッチング相手として経堂が見つけたのが伽椰子の家。

こうして貞子と伽椰子を潰し合わせる舞台が整ったわけです。

こんなもん?

追記。
そう言えば伽椰子の方は「邪魔させない」ルールの説明は無かったわけだけど、
貞子→伽椰子が「獲物とんな殺すぞ」なのに対して
伽椰子→貞子は「入ってくんな殺すぞ」って感じなんだわ。
つまり伽椰子にとっては貞子は呪い相手を横取りする輩じゃなくて
家に入った呪い相手そのもの。
伽椰子にとっては貞子もターゲットそのものなんだから
劇中で「あんたが死のうとすれば貞子が来る。『貞子が来れば伽椰子も追っかけてくる』」って言われたんだろうなあ

やべえ…それ聞いたらよけい見たくなった

>>33
見なさい
少なくとも「娯楽映画」としては上々のノリと演出と構成だぞ。
見ててメチャクチャ楽しかった

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