[安価]勇者「この"巻き戻り"の力を以て、果てなき絶望を終わらせる」 (187)

王は言った

「勇者などに…あんな人間一人に任せてられるか」

そうして沢山の魔術師を集めて異世界の扉を開かせた


異世界から連れてきたのは選ばれし戦士でも特殊な力をもった者でもない


知恵と知識、資材に技術者


王「貴様らの世界で最強の武器を作り、献上せよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466230085

王「ほう。これら、これらが…」

「はい。我々の世界で原子爆弾と呼ばれた…最悪最凶の…窮極の兵器です」

苦虫を噛み潰したような顔を一瞬した技術者

王「良い、とても良い…この核ミサイルとかいう兵器なら魔王のいる大陸までここから飛ばせるのだな?」

「はい。長距離大陸間弾道ミサイル。ここからなら…届くでしょう」

王「くくく、良い。さしもの魔王とはいえ空を飛ぶ鉄の塊が攻撃して来るとは思うまい」

「あの…何度も聞いて申し訳ないのですが、本当に相手は…その、全人間の敵なんですよね?」

王「そうだ。相手は人間ではなく、人間は全て奴らを憎んでおる」

王「そうでなくとも敵は敵だ。貴様らも戦争はしたのだろう?」

「…我々の世界は…この兵器を産み出したことをとても後悔しています。例え敵でも人間に使うことは…もう二度としたくありません」

王「安心せよ。魔王のいる大陸に人はいない。向う数百年出入り禁止にしても大丈夫だろう」

「それならば……これが、発射スイッチです」

王「む、わしが押して良いのか?」

「上に立つものが責任を持つのです。王様。これを発射するのはあなたの意思なのです」

「命を奪う責任、命を奪う意思。それをよく理解し、覚悟した上でお願いします」


王「何を今更。むしろ英雄気分だ」

「…では、押してください」




王「発射!」ポチ



「王様、遠くを見ることができる道具です。これで敵情を」

王「いや、いい。魔法でできる」

「便利ですね」

王「魔法を使わずあれほどのものを作れるそなたらもすごい。褒めて使わす」


王「最強の武器、最強の毒、それに我が国最高の魔法使いが自分の命までもを魔力に変換して魔力無効化魔法を施した」


王「どんな物理防御も、どんな魔法防御も効くまい!これで決着だ。魔王」

「核ミサイル、魔の大陸に到達。魔王城まで後少し」

王「そうか…年甲斐も無くワクワクするな」

「…」

「空飛ぶ魔物にぶつかり、爆発しました」

王「まだ4つは残っている。1つでも魔王城にぶつかれば良いが」

「魔法来ました。無効化に成功です」

王「よし、良し!」


「王様!魔王が、魔王が魔王城上空に。ミサイルの弾道上にいます」

王「自ら来たか!愚王め」


「魔王の消滅呪文…無効化成功!」

「着弾!爆発確認」


王「我々人間の勝利だ!」

高くあがるキノコ雲。遥かに離れたここにも微かな震動が空気を震わせた


王「さあ、祝賀会の準備をしよう。勇者も呼び戻せ。今までの労をねぎらい、英雄の一人と数えてやるさ」

「王様!あれ…あれを!!」

王「む?」


震えた声を聞いて再び望遠視魔法を魔王城に向ける


王「………何だ、あれは」

膨れていた

魔王は人間の男女までもが羨む美形の容姿だった

強さ、見た目、カリスマ性、全てを持っていた

しかし、今のあれは…


人間程度の大きさだったのが雲をも凌ぐ巨体にまで膨れ上がっていた

黒く醜いブヨブヨとした身体、脈打ち、ブツブツが全体に広がっている吐き気のするような肉体


その顔はもはや顔かどうかも判別できない程に崩れ、触手が生えてうにょうにょと蠢いていた


王「何が、何が起こった!」

「奇形…いや、突然変異…そんな、馬鹿な…」

「魔物での実験はしたはず…魔王は、違うというのか」

王「化け物…怪物…なんなのだ、やつは」


怪獣と化した魔王がこちらを向く

全身が黄緑色におぞましい光を放っていた


「放射能を…核の力を取り込んで…」


魔王が口を開く。そこに光が強く溜まっていく

まるで、エネルギーを溜めているようで…


王「退避だ!逃げろ!」



「やはり核兵器は…どこの世界でも…人の平和のためだけに使うことはできないのか…」

「一度ならず二度までも…」

「この世界に神がいるのなら…どうか、どうか…」


「救いを…」

―――――
―――

勇者「…」


ようやくここまできた

悲しみも怒りも既に枯らした

仲間の仇討ちのつもりもない

あるのはただ責任感


勇者「仲間が繋いでくれたこの命、無駄にはしない」


この橋を渡ったならば、魔王城を取り囲む最も濃い魔界瘴気の中

これぞ最後の決戦だ


勇者「決着を着けよう。魔王」

瘴気の壁の中へと入る

その瞬間、全身が痺れ、視界が赤く染まる


勇者「なん…あ」


声も出なくなる

全身が焼け爛れる狂いそうになるほどの痛み、やがて視界も消え、思考すらも消えてゆく

全身の細胞が腐り落ち、自分という存在が滅び去る感覚


もう、仲間に謝罪する口も、脳すらも無くなっていた

―――――
―――

女神が目の前にいた

真っ白な空間の中でその慈愛に満ちた表情を湛え、女神が申し訳なさそうに立っていた


女神「何も気負うことはありません。貴方はなにも悪くありません」

女神「本来なら勝てるはずの戦いでした。今のあなたならば、一太刀、ただそれだけで決着していたでしょう」


女神「あなたは良く頑張ってくれました。ですが、とある人間が先走ってしまったのです」

女神「魔王は…取り込み、自らの中で増幅させ、改造、進化したのです。もはや、人間に勝ち目は無いでしょう」


女神「今までの苦労をねぎらい、せめてものお詫びを与えます。あなただけでも他の世界に転生させましょう。幸せで、苦労の無い人生に」

女神「……それは、本気で言っているのですか」

女神「…貴方は本当に優しい人です。そこまで言うのなら…」

女神「……本当によろしいのですね?」


女神「分かりました。貴方の覚悟、認めましょう。そして、私もその覚悟に応えましょう」



女神「私の魂の一片、存在の最後の一滴までもを魔力に変換し、与えましょう」

女神「"女神"を犠牲にして初めて得ることのできる魔法」


女神「"無限"を」


このSSは完全にシリアスで進めたいと思います
なのでそぐわない安価は安価↓か再安価します

>>1に「こういう行動は取れるか?」「こういう町ならこういう職業の人間や施設があるんじゃないか?」のような疑問提示、行動確認してもOKです
そうすることで想定より早く、想定外の方法でクリア出来るかもしれません


主人公の能力について

巻き戻りの能力
死ぬことによって発動する能力

一定のチェックポイントではなく、好きな時間に戻ることができます

その時間にいた場所に戻ります。場所の指定は出来ません

自殺はできますが自殺をする時の安価のコンマが13,44,66,99だった場合"イレギュラー"が発生します
何が起こるかはその時に

今、話題のリゼロか?
こういうのでゴーストトリックが浮かぶが……

死ななくても戻れるのか


忘れていたので能力について追記


手に入れたプラスの物は死んでも持ちこせます(武器・呪い耐性など)


持ちこせるのは無機物とグッドステータスのみであり、生物、仲間、バッドステータスは持ち越せません

もはやその白い空間には自分しかいなかった

巻き戻りの能力については把握した

どうするべきか


仲間を思い出す

全て死んでいった仲間を

仲間は

仲間の職業(遊び人など戦闘できない職業は無しで)
>>22-25
被ったら安価1つずらす



>>19
その通りです
・戻る時間を選べる。・物やステータスは持ち越せる。等の違いがあります

>>20
死ぬことによって発動します。自殺は可能です

核を発車する前に戻れますか?

>>26
言い忘れていました

※戻れる範囲は勇者が勇者になった瞬間から死ぬ瞬間までです
つまり核を発射する前にも戻ります

仲間あと一人

>>29

>>28で言った「死ぬ瞬間」というのは>>11のシーンです

安価↓

???のコンマ判定
00-25:賢者
26-50:僧侶
51-75:騎士
76-99:呪術師

>>33

コンマゾロ目で何の判定か明かす

ほい

仲間のことを思い出す

旅の後半、賢者と呪術師はある村で魔物の奇襲に遭い、村人全員と共に命を落とした

騎士はそれより後、3人目の四天王との戦いによって

僧侶は最後の四天王から俺を庇って死んだ。永遠に続く守護の魔法を俺にかけてくれた…が、それも意味なかったのか


勇者「…皆」

出来ることなら一緒にいたかった。だが生き残らせることに固執して、それで世界を救えるのだろうか?


もしくは、死ぬ直前に戻ってあの魔界瘴気を詳しく分析できないのだろうか

…そういえば轟音と共に魔王のいる大陸に向かって何かが飛んで行ったことがあったな。あれは何だったのだろう


今のところ選択肢はこうか?

1・魔界の瘴気の中に入る寸前
2・核ミサイルが発射される前
3・仲間が全員揃っていた最後の夜
4・騎士が死ぬ前
5・僧侶が死ぬ前


これより。どの選択肢を選ぶか少し相談してください

相談が纏まるったらそれで決定し、一定時間レスが付かなかったら安価を出します

>>1への質問・確認もありです

では1で

勇者「どうせ死んだ身だ。何度死のうと同じことさ」


目の前でたくさんの命が消えていくのを見た

助けたかった命はいくらでもあった

その戒めだ、報いだ。何度でも死んでやる

解析出来たなら自殺しよう。そのまま進めるのならば進もう


俺は、死ぬつもりでその"時"に戻った

勇者「…魔界瘴気」


魔王が発すると言われている瘴気

人間には有害であり、女神の祝福を受けてない者が高密度の瘴気を浴びると魔物へと変貌する

しかし俺が成った状態はまるで違う。あんな風になるとは到底思えない


勇者の魔法に対する知識。コンマ安価
>>42

自信を持って「詳しい!」と言える程ではない

しかし賢者と僧侶に色々教えてもらっていた


勇者「…これは……"違う"!?」


そう、最初からおかしかった

そもそもこの大陸は魔界とも呼ばれる魔の大陸

全体を魔界瘴気が包み込んでいる

なのにこの魔王城がある島だけが色の違う瘴気に包まれている

さっきは濃いだけだと思っていた。だけど色が違う。とても薄い黄緑色が混じって発光している

勇者「…ただの魔界瘴気じゃない、魔法と呪い、強い恨み、怨嗟の念、血、そして…何だこれ、大気に何か混ざってる?」

勇者「…俺の知識じゃこれが限界か」


魔法、呪いの種類までは全く分からない


この時間に戻ってきた目的は達したが、どうしよう

この後魔王軍がどういう動きをするのか数日間様子を見てみるのもいいな

試しに魔法耐性のあるステータス変化呪文使って特攻してみるか?呪いやその他諸々に結局殺されそうだけど

1・数日間様子見
2・魔法体制をつけて特攻
3・勇者「魔王おおおおお!」と叫んでみる
4・自殺

相談タイム

では1で

数日間様子見をしてみる

何故かその間魔物が魔王城から出てこない

この大陸は広いが魔王城のある城にいく橋は


二日目の夜


「お゙お゙ぉ゙ぉ゙お゙!」


と吼える声が轟いた

耳を侵し、心の底を襲うようなおぞましい、地獄そのものが吼えるような声が


1・勇者「魔王おおおおお!」と叫んでみる
2・何もせず

>>50

2

>>48ミス

島を囲むのは船をも溶かす猛毒の堀、特殊な結界が張られていて飛行魔法も使えない

この大陸は広いが魔王城のある島にいく橋は1つである

理由は簡単なこと

ここを見張っていればそれだけで侵入者を見つけられるからだ


だから魔物がどんどんやってきて俺を倒そうとするはずなのだ

なにに魔物はまったくやって来ない

吼える声は更に続いた

胸糞悪くなるほどの酷い声が耳を襲う


しかし聞いている内に気づいたことがある

これは…悲しげな声だ。何かを悲しげに、呼んでいるかのような声


勇者「…魔王、お前は…」

次の日

魔王城から黄緑色の光が迸り、四方八方、全世界に向けて死と破滅を引き起こした


雪が降るように黄緑色の光が空から降り注ぐ

そして


そして…

白い世界

勇者「結局魔王は世界を滅ぼしたのか…」


"あれ"は魔物に効果があるのだろうか…いや、魔王が魔物をも殺す毒をまき散らすわけがない…か?

とりあえず収穫はあった。あれが様々なものが混ざりに混ざった魔界瘴気だということ

魔法も呪いも、あと謎の組成要素…あれはいったい何なのだろう

魔法にしても呪いにしても今の俺では耐えられないだろう


そしてもう一つ。あの日から3日後には全世界が滅ぶということ


勇者「…戻るか」


1・魔界の瘴気の中に入る寸前
2・核ミサイルが発射される前
3・仲間が全員揃っていた最後の夜
4・騎士が死ぬ前
5・僧侶が死ぬ前


今日はここまでなので相談タイムは明日書き始めるまで

名も無き村

勇者「…皆…」


目の前に皆がくつろいでいた

知的なお姉さんといった雰囲気を纏った黒髪ロングの賢者

ポニーテールの元気な同い年の女の子、魔法使い

ボーイッシュなオレっ娘の戦士

趣味で女の子のような恰好をしている割に地味で消極的なショタ男の娘、呪術師


皆のなんとも無い姿に泣きそうになるけどグっと堪える

でも皆は


賢者「どうしました?」

魔法使い「そんな悲しそうな顔してどうしたの?」

勇者「俺…そんな顔してたか?」

戦士「ああ、言っちゃわりぃが今にも泣きそうな顔してたぜ。ガキみてえにな」

呪術師「そ、そんなこと言ったらダメだよ。そ、それで、どうしたの?お兄ちゃん」


どうしたの…か
話すか?巻き戻りのことを?


話すか話さないか相談で

勇者「実は」


全てを放した


戦士「すっげーじゃん、ならこの後何が起こるかも分かるってのか?」

勇者「まあn」

白い世界


勇者「は?」


ここにいるということは死んだ…ということか?

今までのを見るに死ぬ直前までの記憶は引き継がれるはず

あの瞬間に殺されたのか?…そんな馬鹿な

いくら考えても答えは出てこない

あの時点で殺された。他にこれを説明することは出来ない

仲間が…賢者と呪術師が奇襲に遭って命を落としたのは真夜中のことだ

あの瞬間では無い。あの時と今で違うこと…「話したこと」他には無い

他人に話したこと自体が死のキー?いや、女神が与えた力にそんな制限はあり得ない…と思う。あったら説明がもらえるはずだからだ

1・とりあえず話す前に戻る
2・死ぬ瞬間、話した後に戻る

>>69

話すのに制約あるのか…?
これは2じゃないかね

話した後に戻った

苦しい…苦しい…これは、呪いだ…

なんとか意識を保ちつつ目を開く

視界に入ったのは魔法使いと戦士だけ。呪術師と僧侶は見えない


だが、魔法使いと戦士も苦しんでいた

魔法使いじゃない、間違えた。賢者だ

白い世界

勇者「…間違いない。全員がやられていた」


勇者「…俺が話したことを聞いたせいで死んだなら誰か一人にだけ話して様子を見る…という方法も取れるな」

勇者「話した奴が俺と一緒に死んだなら女神の制約。そうでないなら………あの場にそれを聞いて呪いを発動したものがいる?……どこかに魔物の仲間でも隠れていたのか?」

勇者「…我ながら最低の案だな。仲間を実験台にしようってか」

勇者「だが、躊躇う気は無い」

・誰か一人にだけ話す
・再び死ぬ瞬間に戻り、さきほど見ていなかった呪術師と僧侶に目を向ける
・話す前にあの場に魔物が潜んでいないかどうか

相談タイム
「こんなこうどう取れる?」的意見があれば選択肢に加えるかどうか考えてみる

わー、戦士も戦士じゃなくて騎士じゃん
しまった…

では誰か一人にだけ二人きりの部屋で話す。ということで

勇者「…誰に話そう」


仲間全員は信用できる……できる

あれが本当に呪いだったとして、一番対策を立てられそうなのは呪術師だが…ふむ


誰に話すか

1・賢者
2・騎士
3・僧侶
4・呪術師

>>79

1

賢者だけ個室に呼び出した

賢者「あ、あの…こういうことは旅が終わってから///」モジモジ

勇者「お前の期待に副えなくて悪いが、違う。魔王討伐に関わることだ」

賢者「」



賢者「…っ///」カァァ

賢者「今のは忘れてね♪」

勇者「………お、おう」


この空気であれを言うのか…


~説明中~


賢者「なるほどね、それで悩んでいたわけか。よく頑張ったわね」

勇者「いや、まだまだ序盤だよ…本当に、序盤だ」


殺されない。確実だ。先ほど皆に話した部屋か、もしくは他の三人の中に…

いや、仲間が裏切り者とは思えない

勇者「なあ、どうしてそんな簡単に信じてくれるんだ?こんな…突拍子もないこと」

賢者「私たちは長いこと仲間としてやってきたではないですか。きっと皆信じてくれるわ
    偽物がそんな嘘をつくメリットも無いしね」

勇者「他の仲間にも話すべきか?」

賢者「もちろん、全員に話すべきだと私は思うわ」

勇者「でも…さっきは全員に話したら死んだぞ」

賢者「…だったら個別に…そうね、次は呪術師がいいと思うわ」

勇者「呪術師?呪いだからってか?」

賢者「そう。彼が一番専門的でしょ?」

2・騎士
3・僧侶
4・呪術師
5・自殺して他の仲間だけに話してみる
6・賢者以外には話さないで今夜―魔物の奇襲にあう時間まで待ってみる

今日はここまで
明日書き始めるまで相談タイム

魔王が核の力を取り込んで進化はクトゥルフ神話TRPGの「クトゥルフに核を撃ち込んだらどうなるか?」の項目に発想を得ました

まじか船で突っ込んでダメージ受けるのに核はダメなのか
まあ殺せたとしてもほかのダラ族? クトゥルフの族の内の1体がまた来るだけだからな

確かに絶対勝てない絶望感はあるなぁ
話を上手い事進めたら吸収後の魔王も何とかなるんだろうか…?

>>87
復活が不完全だったのと寝起きだったから弱ってたんだよ…うん
もしくは船が旧神の守護でも受けてたんじゃないかな(適当)


2・騎士
3・僧侶
4・呪術師
5・自殺して他の仲間だけに話してみる
6・賢者以外には話さないで今夜―魔物の奇襲にあう時間まで待ってみる

>>91

賢者「…そう。分かったわ」

勇者「賢者?」

賢者「大丈夫、苦しまずに殺してあげるわ」

勇者「はは、その言い方だと悪役みたいだな」

賢者「悪役よ?今から仲間全員殺すんだから」

勇者「すまん、頼む」

賢者「大丈夫よ。私は悟りを開いているもの。それに、これが皆を救う最良の手段なんでしょ?」

勇者「…まあ、な」

賢者「任せたわよ。皆の命」

勇者「おう」

白い世界

勇者「呪術師…か」

賢者には呪術師がいいと言われたがどうしようか

1・呪術師
2・騎士
3・僧侶

>>95

ということで騎士を呼んだ

騎士「で、何だ?愛の告白なら聞くけど魔王を倒すまで付き合うのは無しな!はっはっは」

勇者「お前もか!」

騎士「冗談だよ冗談、で、何だ?」

~説明中~

騎士「偽物死ね!」ドガッ

勇者「ぐふぉっ!なにすんだっ!」ドガッ

騎士「がふっ…どうやら本物のようだな…」

勇者「なんで本物確認が殴るなんだよ!」

騎士「偽物なら剣を抜くか正体を現すかでオレを殺しに来るだろ?殴り返すなら本物だ」

勇者「その脳筋発想やめてくれ…」


とりあえず騎士はバラしても大丈夫そうだ

騎士「で、殺せばいいんだな?うっし任せろ、苦しまねえように首刎ねてやんよ」

勇者「不安です」

騎士「でりゃぁっ!」ザシュ

白い世界

勇者「よし、残るは二人か」

僧侶か呪術師か

下3までで先に2回出た方

僧侶「で、お話と言うのは?」

勇者「…お前はまともか」

側近「…はい?」

勇者「あ、いやすまん」

~説明中~

側近「なるほど。それで残るは呪術師くんだけですね」

勇者「そうなんだよ…あいつが裏切り者なんて…信じたくないけど…でも…消去法で言うと、それしかないんだよ」

側近「簡単なことですよ」

勇者「へ?」

側近「仲間を信じるか、信じないか、それだけの単純な2択です」

勇者「呪術師、いや、仲間を信じる…か」

1・自殺し、呪術師だけに話しに行く
2・このまま呪術師と二人きりで話す
3・呪術師には話さず夜中―魔物の奇襲が起こるまで待つ

相談タイム

では1で

リセットし、個室に呪術師を呼び出した

呪術師「どうしたの?お兄ちゃん…」

~説明中~

呪術師「…」

呪術師の手が禍々しく光る

勇者「が…じゅ…」

呪術師「」


死ぬ直前、呪術師は涙を流していた

白い世界

勇者「呪術師…お前が…」


出会いはとある町だった

強い魔力を持って生まれたがために迫害され、忌み子としてストレスの捌け口に虐待され続け
ただ生存するギリギリの食事だけを与えられていた

俺たちが通りかかり、魔物の悪事を暴くとともに救いだした

呪術師は何故か俺に懐き、ここまでついてきている


魔物に接触し、人間に復讐する機会を窺っていてもおかしくない


おかしくない

裏切り者だとしたら…一番簡単な方法は話さず殺す

それが手っ取り早く、確実



勇者「だけど…」


最後に見たのは、呪術師の涙、泣き顔だ

俺はあの涙を

1・信じた
2・信じない

下3までで先に2回出た方

今日はここまで

信じた

当たり前だ

信じるに決まっている


他の仲間ももちろん、あいつの笑顔も不安そうな顔も泣き顔も全て知っている

嘘も騙しもない無邪気な笑顔、そして昨日の泣き顔も嘘は無い

あるはずがない

ならば俺の目指すべきはたった一つ


呪術師を救う

呪術師を救う。そのためにはどう行動するのが正解なのだろう

直接話したところで同じこと…同じことか


話した瞬間殺したということは…咄嗟の判断だったに違いない

確認もせず、迷いも無く。でも迷いがない割に泣いていた


あれは迷いがなかったんじゃない、ずっと怯えていたんだろう、いつバレる日がくるのかと

だからずっと引き金に手をかけていた。そして俺の言葉を聞いて考える前に引き金を引いた


どうしようもなく、そうするしかなく


脅されているんだ。バレたら殺せと
そう考えるのが一番納得行く

俺はどう行動すればいい?

何に脅されているのか?十中八九魔物だろう。違ったとしてもそこはどうでもいい

何故脅されている?従わなかったら何をされる?それも後ででいい

今するべきは、呪術師を救うためには


1・安心させる
2・説得する
3・攻撃できないようにする

先に2回出た選択肢で

きっと生まれてから俺たちに合うまで一度も愛を与えられなかったんだ…それはどんなに孤独で苦しかったのか、想像もつかない

…安心させてあげなきゃな

1・二人きりにした後でまずは抱きしめて頭を撫でてあげよう
2・二人きりで「何か困っていることはないか?」と聞く
3・二人きりで顔をまっすぐ見て「俺は何があろうとお前の味方だ」と切り出す

4・みんなの前で1
5・みんなの前で2
6・みんなの前で3

相談タイム

これら以外にも「こういう行動は?」とかあったらどうぞ

2ははぐらかされるだろうし、
1からの3のコンボでどうだろうか?

1・二人きりにした後でまずは抱きしめて頭を撫でてあげよう
2・二人きりで「何か困っていることはないか?」と聞く
3・二人きりで顔をまっすぐ見て「俺は何があろうとお前の味方だ」と切り出す

4・みんなの前で1
5・みんなの前で2
6・みんなの前で3
7・>>121


先に2回出た選択肢で

気休めでも呪い対策をしておこうか?

1・する
2・しない

先に2回出た選択肢で

呪術師「どうしたの?お兄ちゃん…」

勇者「どうしたというかちょっとな」

呪術師「?」

勇者「」ス


呪術師を優しく抱き寄せる

勇者の胸板に丁度顔をうずめる位の背の呪術師はすっぽりと両の腕の中に納まった


呪術師「お、お兄ちゃん?」


身体を強張らせているのが分かる。怯えているのが、引き金に指をかけているのが分かる


勇者「大丈夫、大丈夫だから。安心してくれ」

呪術師「…」


頭を撫でる。優しく。父が幼子にそうするように、母が乳飲み子にそうするように


勇者「俺はお前の味方だよ。何があっても。だから、何も考えないでいい」

勇者「今はただ安心して、俺に甘えてくれ」

呪術師「おにい、ちゃん…何…で…」


声が、震えていた


1・勇者「最近、お前が無理しているように感じるんだ」
2・勇者「困ったことがあったら言ってくれないか?」
3・勇者「お前を…信じているよ」

今日はここまで
明日書き始めるまで相談タイムで
他に選択肢に加えたいセリフとかあればどうぞ


言い忘れていたけど>>88
もちろん核吸収後の魔王も倒す方法はあります。出落ちの舞台装置では絶望が物足りない

勇者「最近、お前が無理しているように感じるんだ」

呪術師「っ…」


呪術師が短く息を飲む


勇者「俺はお前が大切だ。どうか…無理だけは…しないでほしいんだ」ギュゥ

呪術師「おにい、ちゃん…」


体の強張りが解けていくのが分かる


1・勇者「何か、辛いことがあったら言ってくれ」
2・勇者「もう少し、このままでいようか」
3・巻き戻りのことを話す

相談タイムで
他に選択肢に加えたい行動とかあればどうぞ

1+お前は俺にとってかけがえの無い存在(仲間)だから
とか言ってみる?

>>134
ありですね

1・勇者「何か、辛いことがあったら言ってくれ」
2・勇者「もう少し、このままでいようか」
3・巻き戻りのことを話す
4・>>134
5・勇者「お前は俺にとってかけがえの無い存在(仲間)だよ」+2

先に2回出た選択肢で
2だったら一回で

レスが来ないようなので>>139で決定で

誰も書かないので5を推す

勇者「お前は俺にとってかけがえの無い存在(仲間)だよ」

抱きしめ、頭を撫で、そう優しく囁く


呪術師「……ふ…ぅ」

呪術師「…ぅ…ぅ…」


嗚咽を漏らしている。温かい涙が流れていた


勇者「もう少し、このままでいようか」ナデナデ

呪術師「お兄ちゃん、お兄ちゃん…」ポロポロ

勇者「…泣き疲れて寝ちゃったか」ナデナデ


勇者「っ!」


しまった、俺はアホか

今夜だ。魔物の群れが押し寄せてこの村が滅ぼされるのは

その結果賢者と呪術師が殺される


初回は呪術師の不安を取り除いてやれず、魔物に唆されていたのだろう

今回は?呪術師の不安は取り除いてあげた。これだけで良いのだろうか

ひょっとしたら呪術師とあの魔物の大群は関係無い可能性すらある


どうする!?寝ている呪術師を起こしてまた不安にさせることを聞き出すのか?

どうする…

1・起こす
2・他の仲間に事情を話し、外を見張りに行く
3・他の仲間に事情を話し、仲間には外を、勇者は呪術師にずっとついている
4・3の逆

5・仲間にも知らせず、ただただ呪術師についている

6・仲間を呼んで1
7・仲間を呼んで2
8・仲間を呼んで3
9・仲間を呼んで4


今日はここまで
明日書くまで相談タイム
他に行動を思いついたらどうぞ

先に2回でた選択肢で

呪術師を起こさないようにそっと抱きかかえる


勇者「お前ら、村を出るぞ」

僧侶「え?どうしたんですか?」

勇者「移動しながら説明する」

騎士「っつかなんだよそれ!なんでお姫様抱っこだ!」

賢者「騎士ちゃんからそんな少女らしい言葉が出てくるなんてめずらしいわね」

騎士「んだよ、オレだって憧れるんだぞ。本当なら姫騎士だぞオレ」

賢者「ガチムチ筋肉の姫騎士…無理があるわね」

騎士「っせーよ!」


勇者「ほら、行くぞ」

村を少し出たあたりで呪術師が目を醒ます


呪術師「ん…ふぇ、な、なんで///」

勇者の顔を見て紅くなる呪術師


勇者「いや、良く寝てたから起こすのが忍びなくてな」

呪術師「じゃ、じゃあもう降ろしてよ。恥ずかしいよぉ///」

1・降ろす
2・降ろさない
>>157

2

勇者「断る。もう少し抱かれていろ」

呪術師「ふぇぇ?///」

僧侶「そろそろ村から結構離れられたし教えてもらえませんか?"何故"を」

勇者「んー」


確かに村はもう見えない
呪術師も大丈夫そうだし話すか?

1・巻き戻しも含め、全て
2・勇者「あの村に魔物が大量にくる」
3・勇者「俺たちは狙われていた」

相談で
他にセリフ等あれば

一旦2で、様子を見て大丈夫そうなら1でいいのでは?

様子を見つつ321でいいんじゃねえの?

では意見が割れているようなので先に2回でた選択肢で

1・巻き戻しも含め、全て
2・勇者「あの村に魔物が大量にくる」
3・勇者「俺たちは狙われていた」

4・>>159
5・>>161

勇者「俺たちは狙われていた」

僧侶「え?」

呪術師「…」

勇者「お前のせいじゃないよ」ナデナデ

呪術師の頭を撫でながら続ける


勇者「あのままあそこにいたら魔物が大量に押し寄せ、村が全滅していた…かもしれない」

賢者「なるほど、それでなのね」

騎士「確かに"大量"てぇと村人を守りながらはきついな」


?(…こいつ、何故それを知っている?)


僧侶「あの、聞いてもよろしいでしょうか?何故それを知っているのでしょうか?」



この場に僧侶・騎士・賢者・呪術師、そして俺以外には誰もいない。魔力サーチも試してみた

巻き戻しの件を話すか?


相談タイムで

~説明中~

騎士「…」

僧侶「…」

賢者「…」


三人は何も喋らなかった。喋れなかった


呪術師がまた泣いている

別の選択肢で自分がしでかしたことを嘆いて


ごめんなさいをたたただ繰り返して


慰める…べきだよな

勇者「>>171

>>170

すまん、今日はここまで

疲れ溜まってるな。なんとか明日一日で回復してる

勇者「あの時お前は泣いていた。俺はその涙を信じた。きっとお前が一番辛かったはずだ。
    俺は怒ってなんかいないよ。過ぎたことを悔やむよりこれから一緒にまた頑張って欲しい」

勇者「三人もそう思うだろ?」

賢者「もちろんよ。皆でここまで頑張ってきたじゃない、今更嫌ったりなんかしないわ」

僧侶「私もです。それに懺悔をしたのですから、許されますよ」

騎士「オレは元々こまけーことを気にする性格じゃねえしな」

呪術師「ふぅ…うん、うん…ありがとう、お兄ちゃん…ありがとう皆」ギュゥ


勇者に抱きついて泣き続ける呪術師の頭を撫でる

呪術師が落ち着いたのはそれより少し後のことだった

呪術師「全部…話すよ、全部…」

勇者「無理は…するなよ」ナデナデ

呪術師「僕は…あの村で魔物に出会っていた」

あの村…呪術師が産まれ、忌み子として虐待され続けていた村だ


呪術師「自分の言うとおりにしていればいつか助けがくる。いつか復讐の機会がある」

呪術師「そう言われ続けて、僕は待っていた。ずっと、ずっと耐えて」

呪術師「そしてお兄ちゃんたちが来たの…」

呪術師「お兄ちゃんたちとの旅は楽しかった…優しかった…こんなに暖かかったのは始めただったよ…」

呪術師「でも、怖かった。僕が魔物と繋がっていることが分かったら…また…嫌われる…お兄ちゃんに嫌われたくない…怖かったよ…ずっと」

呪術師「あの村の人間たちはもう全部魔物の奴隷にされたって聞かされた…お兄ちゃんたちと僕が去ったすぐ後に」


なるほど、呪術師を助け出したことで俺たちがもう問題は解決したと油断した後にか

そういや呪術師はすぐにあの村から離れたいって言っていたな。嫌なことがいっぱいあったからそれが自然だと思っていた

騎士「それだけなのか?」

呪術師「うん…いずれまた何か頼みに来るってだけ言って…それからは何も…」


あの夜は呪術師が魔物を呼び入れたんじゃなかったのか?それともあの夜接触して命令された?

先ほど全員に巻き戻りのことを話したときは呪術師以外反応しなかった。魔物に通じているのはもういないだろう


?(…まだ気になることがあるな)

僧侶「先ほどの話なのですが、魔王城を取り囲む魔界瘴気
    私はそれについて色々調べておりましたが、勇者さんが語っていたものとはずいぶん違ったものだと記憶しています」

勇者「本当か?」

僧侶「はい、そんな効果を人体にもたらすなんて…」

1・勇者「どこかの研究者に確かめに行くか」
2・勇者「実際に見て確かめよう」
3・勇者「どっかの国が魔界瘴気の研究をしていたな」

先に2回出た選択肢で

1・勇者「そうと決まったら魔王城に向けて直進だな」
2・勇者「賢者、確か記憶の一部を共有する術があったよな」

先に2回出た選択肢で

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