タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part4 (1000)

このスレは、誰かが書いたタイトルからSSを書くスレです。

(例:タイトル「○○○○」)


誰がタイトルを投下しても、SSを書いてもOKです。
たった一文のあらすじ程度のものでも、数レスにわたる短編SSのようなものでも、何でもお書きください。書ける内容に制限はありません。
ただし、板のローカルルールに則って、R-18内容を含むものを書くことはタイトル・SS共にご遠慮ください。

他の人とタイトルが被ってしまっても大丈夫です。気軽に書き込みましょう。

前スレ↓
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434821243/)

(前スレ>>1改変)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466176172

俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺「…!!」

スマホ「SRキタヨー」

スマホ「フェイフェ」

俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺「…!!」

スマホ「SRキタヨー」

スマホ「フーン」

俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺「…!!」

スマホ「SRキタヨー」

スマホ「ハハノ」

俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺「…!!」

スマホ「SRキタヨー」

スマホ「サイキ」

俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺「…!!」

スマホ「コインタリナイヨー」

スマホ「カードトマッテルヨー」

俺「……」

俺「……」ガクガクブルブル

緑の事務員「金で命を買うことは出来ない。だが命を金に変えることは出来る」

俺「……」





俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

俺「…!!」

スマホ「SRキタヨー」

スマホ「トラーイ!!!!!!!!!」

俺「……」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

タイトル「ちっひーず」

「絶望的な希望」

タイトル「自由研究 ドラゴンの観察」

タイトル「当サークルにあなたの居場所はありません」

タイトル「後は分からないですごめんなさい」

>>25 タイトル「後は分からないですごめんなさい」


『後は分からないですごめんなさい』

彼はか細い声でそう言った。
ひ弱そうに、同情心を湧かせるように、まるで弱った子羊のように。

「……もう一回言って?」

私は問い返す。
分からないとは何事か。
分からないのではなく、やる気がないのではないか。
言外にそういった意味を棘として含んだ言葉、その本意が彼に届いたのかどうかは分からないが。

『……ごめんなさい、後は分からないです』

――そういう意味ではない。鸚鵡返しをされても困るだけである。
そういった視線を受けても、それでも彼は分からないの一点張りである。
私は少しだけいらついた気持ちを抑えつつ、しかしどうにも我慢しきれず、少しだけ刺々しく――今度はその敵意を表に小さくちらつかせて言った。

「……そう。なら、いいわ。帰っていいわよ」

諦めにも似た言葉を吐き捨てるように言う。

彼は私に背を向けて、とぼとぼと向こうへと歩いてゆく。
私はため息をついて、彼の書いた『あらすじ』を読み返した。

最後にはやはり、『後は分からないですごめんなさい』との言葉。
後の展開を思いつかない、といった旨のものである。
もちろん、それも良い。表現技法の一種であることには違いない。

しかし、その手法に関わらず、どのような手法だとしても、多用すれば必ずくどくなる。
それを彼が理解しているのかどうかは分からない。
それでも彼は、こうしてその文言を最後に入れるのだ。

彼が振り返ろうとした瞬間、その顔が嘲るように小さく歪んで見えたのは、きっと気のせいではないのだろう。

私はなぜか無性に苛立って、彼の書いた『あらすじ』を地面に投げ捨てた。


タイトル「碧の地、蒼の海、紅の空」

タイトル「スーパークリエイティブチーフエグゼクティブプロデューサー」

タイトル「ツイーター」

タイトル「五谷瑠花、今出小」

タイトル「座敷わろし」

>>40
タイトル「座敷わろし」


TV『イヤソレオジヤヤナクテオヤジヤロー』

座敷わらし「ぷっ…ふふ、くふふふふふ」プルプル

少年「……」

座敷わらし「くふ、うぷぷぷぷぷ…!」

少年「……あのさ、一応聞くけど何でそんなに笑ってんの?」

座敷わらし「だ、だってこの芸人さんたちの漫才が面白くて…うひぇひぇひひ…!」

少年「そ、そう……? 俺はだだスベリしてるように見えるんだけど、お客さん笑ってないし」

座敷わらし「うひひひひ……あっははは!」ケラケラ

少年(聞いてないし)

座敷わらし「あー面白かったぁ……ブフっ!?」ガタッ

少年「今度はなにさ?」

座敷わらし「だっ、だって男さんのオデコ…!!ど、ど真ん中にニキビ出来てるじゃないですかー!あはは!!」キャッキャ

少年「……君が俺の家に来てから結構経つけど、未だに君の笑いのツボが理解できないよ」

座敷わらし「うぃひひひひ!ちょっ、こっち見ないでー!」ゴロゴロ

少年「腹抱えて笑うことすか?」

座敷わらし「は、はぁ…はぁー、今年一年分笑ったような気がします…!!」

少年「ソレハヨカッタネー」

少年(……この子、本当に座敷わらしなんだろうか?)

少年(小柄で着物着ていておかっぱ、見てくれは確かにそうなんだけど……ちょっと笑いの沸点低すぎるような……)ウーン

少年(でも家族で視れるの俺だけだしなぁ……やっぱり本物なのか)


座敷わらし「あー、面白かった……ふふ」クスリ

少年「……!」ドキッ

少年(ま、まぁ……幸せもちゃんと貰ってるから全然良いけどね、うん…!)///





座敷わらし「wwこのCMマwジwワロスwwwwww」

少年「いややっぱ草生やす座敷わらしは見たくねぇわ」

おわり
二人とも小学生ぐらいのイメージです

タイトル「あかね色に染まらない」

タイトル「このバスは 如16系統 如月駅東口行きでございます」

タイトル「絶対にフラグを裏切らない」

タイトル「フラグクラッシャー山本」

タイトル「sageろカス」

>>51 sageろカス


幼女「みなさんこんにちは。幼女です」

幼女「幼女はすれっどを浮上させる不届き者を成敗するのがお仕事です。歩合制というやつです」

幼女「あ、あげてる人がいる!! これで今日はお給料がでます!」

幼女「えぇと……えす……えー……じー……いー……」

幼女「むふぅ。打てました……きいぼおどはあんまり覚えてないので大変です」

幼女「しかし幼女はお仕事しなければならないのです!ではくりっくで書き込みます!」

幼女「りろーどします……どきどき……」

≪sageろカス≫

幼女「むふぅう!かけてます! 幼女の打った下げろかすがすれっどにちゃんと書かれてますぅぅう!」

幼女「……………」

幼女「……かすって言われた人怒らないかな……怖くなってきました……でも仕事だし……」

幼女「な、なんかふぉろーすべきですかね!? そんなに怒ってないよとか……!」

幼女「うぁああでも関係ないことは書くなっていうお約束ですし……解雇食べていけなくなると困るしぃ……」

幼女「ごめんなさい、ごめんなさい! 聞こえてないと思うけど、お仕事なんです!許してくださいっ!!」

幼女「はぁ……私も「投下乙」を書くお仕事が良かったなぁ……」

幼女「でもきっとこのお仕事で結果を出せば移動もおーけーなはずです!」

幼女「そしたら先程かすと言ってしまった方に「投下乙」を打ってあげるのです!」

幼女「そうと決まれば張り切ってお仕事します!」

幼女「あ、浮上すれっど発見! えす、えー……じー……!」

タイトル「投下乙」

>>53タイトル「投下乙」


――ここは≪投下乙組み立て工場≫
ベルトコンベアで流れてくる文字の中から『投下乙』を組み立てて検品し
質の良い投下乙をインターネットへと出すのが仕事である


男「あれ? この乙使えるこれ?」

男B「いや、これ無理じゃね?この乙の部分感謝のキモチ欠けてね?」

男「あぁ……もう組み立てちまった……」

男B「投下の文字も汚染されたから廃棄じゃね?」

男「くそめんどくせぇわぁ~」

男B「つかさぁ、さっきさ、眠くてミスったの流しちまったかも、マジやべー」

男「マジかよ、昼に先輩にドヤされるじゃん」

―――
――


先輩「オィ新入りよぉ!テメェらまた不良品流してんじゃねーよ」

男B「ハァーイ、マジサァセン。これから気を付けるッス。マジでマジで」

男「サーセンサーセン」

先輩「テメェらミス多すぎんだよ、クソ野郎共がよぉ! この前だってめちゃくちゃ冷てぇ投下乙が流れてきてたしよぉ!」

男B「あ~、人肌っスからね~、投下乙の基準は」

先輩「そーだよ! アイスみてぇに冷たいの流しやがって!今日は技下乙って流れてきたぞオイ!!」

男「あぁー……技下乙はやばいですね」

先輩「やばいじゃねぇだろ、テメェが組み立ててんだろ!」

男「サッセン」


――ここは≪投下乙組み立て工場≫
ベルトコンベアで流れてくる文字の中から『投下乙』を組み立てて検品し
質の良い投下乙をインターネットへと出すのが仕事である
日々、社員達はお客様に温かい投下乙を届けるために奮闘している
これはその戦いのほんの一場面である……。

タイトル「少年よ大師を抱け」

タイトル「飛車よ歩け歩を飛ばせ」

タイトル『駄女神誰か「魔王」になって下さい!?(泣)』

男「復活の呪文…なんだっけなー。せっかく親父に貸してもらったってのに…」

女「…何回もプレイしたから呪文覚えてるし、そもそも使う事になることもないって言ってたじゃない」

男「十何年も触っていなかったゲームのことだし…。そもそも親父のだし…」

女「あっそ。…その呪文はメモとかとってたりしてないの?」

男「それはもちろんだけど……あ」

女「どうしたの?」

男「親父がまとめて渡してきた箱に入ってた。メモ」

女「そう、よかったね」

男「んー…『あいうえお かきくこけさし すせそたち』……………」

女「あれ、まだ入力しなきゃじゃないの?」

男「そうなんだけど…。メモがここで切れてんだよね」

女「『あいうえお かきくこけさし すせそたち』…確かにここまでだね」

男「そもそも違う用途の代物の可能性もあるからなー…」

女「だとしたら謎過ぎでしょ…」

男「そうなんだよなぁ…。はぁ……」

男([あいうえお かきくこけさし すせそたち]…男、心の句)



上条「ドーモ、イマジンブレイカーです」

もしくは

ニンジャスレイヤー「学園都市……?」


禁書×忍殺

前者の場合忍殺風に禁書ストーリーなぞる感じ
で、後者は普通にクロス。

ごめん誤爆した

男はくつろいでいた。

男「あー暇だ、何か起きないかな…」

友「おう、男遊びに来たぞ。」

男「なんだ友か」

友「なんだとはなんだ、まあいい。今日隣のビルの爆破解体が行われるらしいぞ」

男「へーそれは面白そうだな見に行こう。」

その後、男の暮らしは一変することになる。

タイトル「スーパーマエダブラザーズ」

少年「オラオラここがいいんだろォォン!?」パンパンパン

大師「ぁあっ!やめてっ!解脱しちゃうっ!解脱しちゃうよぉっ!」パンパンパン

少年「オラッ!!中に出すぞコラァッ!!」ドビュルルルルルルルルルルルルルルルルル

大師「な、南無妙法蓮華経ぅぅぅぅぅぅ!!!!!」ビクンビクン

タイトル「スーパーコンビニエンスストア」

橘ありす「立花じゃないんですが……」

誤爆

タイトル「R-1」

タイトル「永遠孤独の狙撃手」

タイトル「極寒の地にて鬼と邂逅す」

タイトル「馬鹿と鋏と煙と薬」

タイトル「ややややややややややややややや」

>>8ちっひーず

緑色のアシスタント「Pさん!今なら水着姿のゆかりちゃんに『レッスン』出来るかもしれませんよ!」

やめてください

蛍光グリーンの美人「しかも有香ちゃんの『チアダンス』や凛ちゃん達の『蒼い思い』まで見られちゃうかもしれませんよ!」

もうゆるしてください

水着姿が眩しいお姉さん「彼女達がユッコちゃんの下に導いてくれますよ!」

もうおかねないです

千川ちひろ「ガチャ(希望)はすぐそこにあります!」

ちっひーず「「「「「「「「回しましょう!!!!!」」」」」」」」

タイトル「ああああは なまえを かえた」

タイトル「R-100」

タイトル「花火」

タイトル「仕入は費用勘定です」

タイトル「女神のいたずら」

タイトル「業者「魔王さーん、お届け物でーす」 魔王「は~い」」

>>100 タイトル「女神のいたずら」


男「えー、皆さん、こんにちは」

男「私ね、この前占い師に見てもらったんですよ」

男「そうしたらね、アンタ、近いうちに女神のいたずらが降りかかるから気をつけな。って言われたんですよ」

男「ちょっと心躍りましたねぇ。女神のいたずらって、ちょっとイヤらしい気がしません?」

男「素敵な女性に出会って、そこからアハンウフンなことに、とか色々想像したんです」

男「でもね、全然そんな気配が無かったんですよ」

男「あの占い師ホラ吹きやがって!」

男「そう思いながらお酒を飲んでたんですね。そのときはね梅酒を飲んでいたんですよ、美味しいですよね梅酒」

男「で、急に口の中が変な味になったんです。でもね、ちょっと酔っていたこともあって飲み込んでしまいました」

男「それでね、ふと思ったんです。女神のいたずら、女神のいたずら……めがみ……」

男「あのときは、口の中がちょっとしょっぱかった気がするんですね」

男「しょっぱい水といえば塩水、塩水といえば海。ところで傷が腐って出てくるのも膿って言いますね?」

男「膿ってショッパイんですかねぇ。もしかしてあの時飲んでしまったのは……」

男「エッ、話を聞いていたら気持ちが悪くなってきた? 汚い話をするな?」

男「そりゃあ、悪うござんした。ごみんなさ~い」

タイトル「新入社員サンシャイン」

タイトル「車両運搬具減価償却累計額」

タイトル「スーパーマーケットマリオ」

タイトル「将来の夢も明日の生き方も価値は無いからさっさと[ピーーー]」

>>107 タイトル「業者「魔王さーん、お届け物でーす」 魔王「は~い」」


業者「魔王さーん、お届け物でーす」 

魔王「は~い!(魔界通販で頼んだのが届いたのかしら?)」トテトテ…ガチャ

業者「よっこらsex」ズシン!

魔王「キャッ!?……あら?(大きい……人ひとり入るくらい)」

業者「サインを」スッ

魔王「ああ、はい、…(魔界通販のじゃないわね、何かしら?)…………はい」サラサラ、スッ

業者「…どーも、ではでは」ガチャ、バタン


業者「………フフ」


魔王「差出人…aysuy…?」

魔王「知らないわねぇ…誰かし

『ドスッ!!』

らヴェエッ!?」

突如、魔王の体に激痛が走る

魔王「えぇ……ゲフッ………な…に?」チラ

口からたらりと血を流しながら下を見る
先程届いた荷物から剣の様な物が飛び出しており
魔王の体を貫いていた

魔王「ハァ………あっ……」

「パカッ」

魔王「!!」

突如、荷物の蓋が開き、中から一人の人間が現れた

勇者「よぉ」

魔王「っ!?」



王様「え?もう帰ってきたん?めっちゃ早ない?」パネェ

勇者が魔王を倒して帰って来たのは勇者が魔王退治の旅に出かけてから3日後の事だった
歴代勇者達の中でも最速という事で『最速の勇者』と崇められる様になった

ちなみに業者は勇者が送り込んだスパイである



男「ぎゃあああああこんな殺人鬼がいる館にいて溜まるか!」

数分後

男「ぎゃあああああああ」

タイトル「This is the Limited Express for Sengakuji(A-07).」

タイトル「過程ゴミ」

タイトル「以下、SS速報VIPにかわりまして名無しがお送りします」

タイトル「申請都会の一存」

タイトル「yOUtUBE」

タイトル「(株)(有)(合)(名)(資)(社)(財)」

タイトル「The Last Shinkansen」

タイトル「」

「唐翌揚げ戦役」

>>149 タイトル「」



「」「」「」「」「」ガヤガヤ

男「……」

女「すいません、少しいいでしょうか?」

男「! ……君も、なんだ」

女「はい」

「」「」「」「」「」ガヤガヤ

男「……君は喋らないのかい?」

女「喋っても、聞こえないでしょう? あなたは?」

男「俺は喉も駄目だからね」

女「……。「」」

男「……」

女「どうですか?」

男「……やっぱり聞こえないな。いや、俺にじゃなくてさ」

女「他の人にでは、一方通行ですから。それよりも、もっとあなたとお話ししたいです」

男「……俺も。もっと君と色々話したい」

女「近くにいいカフェを知っているんです。どうですか?」

男「おお! じゃあ、そこに行こうか」

女「はい」

「」「」「」「」「」ガヤガヤ

タイトル「中村くんは黙って死ね」

タイトル「Takeyabu has burned」

タイトル「A German said whose bag is this」

タイトル「宇田川志紀は罰せず」

タイトル「Now loading...............................................................................................................................................................................」

タイトル「星野に願いを」

タイトル「……」

タイトル「フタツボシ☆☆ 」

タイトル「月曜日が街にやってくる」

タイトル「一乗寺が街にやって来る」

タイトル「トントントントンツートントンツートントン」

タイトル「わゐうゑを」

>>157 タイトル「A German said whose bag is this」

ここは日本に住む外国人が集うパーティー会場
アメリカ、インド、イギリス、フランスなど様々な国から外国人が集まっていた
そして、参加者の一人であるドイツ人が持ち主不明のバッグを見つける

ドイツ(あれ?……このバッグ誰のだろう……)

ドイツ人は近くに居た日本人に尋ねた

ドイツ「日本さん、このバッグ誰のか分かりますか?」

日本「そ…それは……」

そこにバッグの持ち主のオランダ人が現れる

オランダ「日本さん」

日本「オランダさん……」

オランダ「……これはある意味チャンスではないですか?」

日本「しかし……彼はまだ来日して日が浅いですし……」

オランダ「日本さん……彼を信じましょう……」

日本「……そう……ですね……」

ドイツ「あの……」

オランダ「そのバッグは私のです」

ドイツ「そうですか、では……」

オランダ「しかし、そのままでは受けとれません」

ドイツ「えっ……」

オランダ「私はオランダ人……そして貴方はドイツ人……」

オランダ「今ここに!!」

オランダ「奇跡のようなシチュエーションが整ったのです!!」

ドイツ「いや、何を言って……」

オランダ「周りをご覧なさい」

ドイツ「はぁ……」

言われるままドイツ人は辺りを見回す
するとそこには期待に満ちた目でこちらを見る外国人達の姿があった

ドイツ(はっ!?……そう言えば……聞いた事がある……)

ドイツ(日本には持ち主を尋ねる時のルールがあると……)

ドイツ人は必死に記憶の糸を手繰り寄せる
そしてついに答えに辿り着いた

ドイツ「このバッグ……ドイツんだ!?」

オランダ「オ……オランダ!!」

その瞬間、会場は歓声に包まれる
ある者は祝福の言葉を投げかけある者は歓喜の涙を流す

ドイツ「オランダさん……」

オランダ「これが……ジャパニーズジョークよ……」

オランダ人は涙を流しながら微笑みかける
ドイツ人もまた泣き笑いの顔で応えた

ドイツ「オランダさん……俺……」

オランダ「これで私達は本当の意味で仲間になれたわ…………日本へようこそ」

ドイツ「あ……ありがとうございます!!」

こうして世界平和に向けまた一歩前進した
とても小さな一歩だが、この心があればいつの日か必ず世界は平和になるだろう……

タイトル「I am me, you are you」

タイトル「OLD GAME!」

タイトル「三ツ八(ミツバチ)」

タイトル「高瀬 舟」

タイトル「A cat is lying」

タイトル「ああああああああああああああああああああたけやぶやけたああああああああああああああああああああ」

タイトル『月にクーデターが見えます』

>>14

「自由研究ドラゴンの観察」

JS「自由研究をまとめなくちゃ!」

【1日目】

夏休みの宿題をさぼるために森をお散歩していたら、大きな卵を見つけました。

大きさはTVで見たダチョウの卵よりも2周りくらい大きくて重さは2.5kgでした。

【2日目】

夏休みも残り1週間を切ったので、早く孵化して欲しくて業務用の特大オーブンでチンしたら卵が砕けて

中から不思議な鳥?の雛がかえりました。オーブンスゲーと思いました。

【3日目】

昨日かえったばかりの雛を観察していると翼をパタパタさせてすごくかわいかったです。

早く飛んで欲しくて、『飛ばないとその翼ちょん切るぞ~』て脅したら空を飛んでくれました。人語が分かる賢い子です。

【4日目】

読書感想文の宿題をまだしていなかったので受験生のお兄ちゃんに原稿を書かせながら、マンガを読んでいるとあの鳥と良く似た生き物が出てきました。

どうやら鳥ではなくドラゴンだったみたいです。ちなみに読んだマンガは『ヨハネの黙示録』です。

【5日目】

ドラゴンちゃん略してドラちゃんに何か芸を仕込みたくて試しに火を噴くように命じてみました。最初は嫌がっていたんですが、飯抜きにしたり、

他にもいろいろとマンガにあったごーもんを試してみたら頑張って火が吹けるようになりました。(あ、ごはんは私が嫌いなおかずとかをあげてます)

【6日目】

朝起きるとドラちゃんが私より大きくなっていました。(5mくらいですかね)そして『俺は偉大なる悪魔だ。人間、これまで受けてき屈辱の数々、倍にシテ返してやる!』と言いました。

私はこれが世にいう反抗期かと思い、ドラちゃんの角に仕掛けていた爆弾を起爆させて角をへし折ってやりました。ドラちゃんは反省したのか土下座して謝りました。

教育て大切ですね!ついでに爆弾はネットで作り方をテキトーに調べました。材料は理科室から拝借しました。

【7日目】

夏休み最終日です。宿題が終わってなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

私はドラちゃんにお願いしました。『おいこら、ポンコツ。またその首吹き飛ばされたくなかったらどうにかしろや!偉大なる()悪魔なんだろ?』

ドラちゃんはゴジラくらいの大きさになって(もちろんお外でですよ。家の中でそんなことしたらぶっ殺します♡)、小○校を破壊してくれました。

ついでに日本中の邪魔な施設も破壊しました。今、TVでは大騒ぎになっています。さっき緊急連絡網が来てしばらく学校がお休みになることになりました。

いいことしたなあ~

【8日目】

今日は9/1、まだまだ夏休みです(笑)

ドラちゃんが家から逃げ出そうとしたので、しっぽを鉄骨で固定して動けないようにしました。

これからもよろしくね!



>>186『月にクーデターが見えます』

うさぎ「来る日も来る日も餅つきばかりやらされて……もうたくさんだぴょん!」

そうだそうだ! その通りだ!!

うさぎ「われわれうさぎたちにも文化的な生活を望むぴょん!」

テレビ欲しい!! にんじん食べさせろ!!

うさぎ「そこで、われわれはクーデターを起こすぴょん!!」

くーでたー? なんじゃそりゃ?

うさぎ「みんな、戦うぴょん! 武器を取れ! とつげきーーー!!」

政府うさぎ「ぐわー、おのれー」

軍人うさぎ「許さんぞ、粛清してやる!!」

革命家うさぎ「怯むな! 俺たちは屈しないぞ!!」

ぴょんぴょん!! ぴょん! ぴょーーーん!!!

幼女「ママー、あれなに?」

ママ「見ちゃいけません!」


――長き戦いの果て――

うさぎ「おもしろかったぴょん!」

政府うさぎ「またクーデターごっこやるぴょん!」

革命家うさぎ「俺の中には革命家の魂があるんだぴょん!」

ぴょんぴょん ぴょんぴょん!

月のうさぎたちは今日も仲良く暮らしています

タイトル「サード理論」

タイトル「あああああ あああああああ あああああ あああああああ あああああああ」

>>193「あああああ あああああああ あああああ あああああああ あああああああ」


男「…」

友「…」

友「…え、何これ」

男「ドラクエのパスワード」

友「凄ぇ確率!!」

タイトル「Which pen do you like, an apple pen or a pineapple pen?」

タイトル「書き込めません」

タイトル「野毛山随道帯」

タイトル訂正「野毛山隧道帯」

タイトル「ややっ今救急車が通ったな」

タイトル「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


>>208「ややっ今救急車が通ったな」


男「可哀そうに……。その人の家族は、どんな気持ちなんだろうか――」

親父「俺だ!」ビシッ

男「親父ーーー!!」

男「一体どうして、なにがあったんだ!?」

親父「帰宅途中、トラックが現れて……」ハアハア

男「トラック!? トラックに轢かれたのか!!?」

親父「いや、トラックは避けたんだ」ゼーハー

男「避けた!!?」

親父「そうしたらバナナに足をとられて……」ハアハア

男「バナナ!? それで転んで打ち所悪く!!?」

親父「いや、それはなんとか踏ん張ったんだが……」ゴホゴホ

男「じゃあなんだよ!!?」

親父「その瞬間に古傷をやっちまって……」ハアハア

男「古傷ってなんだよ!!? 一体親父の過去に何があったってんだよ!!!?」

親父「なあに。世界を二、三度救ったくらいさ」ビシッ

男「衝撃の告白ーーーーー!!!」

親父「男、母さんを大事にな」

男「おい何言ってんだよ。それじゃあこれから死ぬみたいじゃねえかよ!! おい!!!」

親父「……元気で……な……」スッ

男「おい……!! 目開けろよ!!! 死ぬな、バカヤローーーーー!!!!」

親父「あ、それと俺の机の引き出しの三段目に、母さんには見せられないような本が隠してある。上手く処分しておいてくれ」シレッ

男「はあ!!? わかったからさっさと死ねよ。生き返ってんじゃねえよ!!!」

親父「」チーン

看護師「……ご臨終です」

男「親父ーーーーーーーー!!!!!」 

タイトル「俺の名は。」

タイトル「▲1一歩不成」

>>83 タイトルR-1

日本のはいはい歩きから、世界のはいはい歩きまで収録!

全て図解で乗ってるため分かりやすいと評判!

赤ちゃん界に激震が走る!

『図解 世界のはいはい歩き』本日発売!


※一歳以下のお子さんには、マネしないように本書を読ませないようにしてください。

>>84 タイトル「永遠孤独の狙撃手」


『君にはこの地帯を死守してもらいたい』

男がその命令を受けてから何日経っただろうか。

男「くそっ、いつまで続ければいいんだ」

人影が見えると同時に、もはや反射行動レベルで撃ち抜く男。

男「いつになったら味方は来るんだ……」

もう三日は何も食べていない。

朦朧としながら、なお命令を死守する。

百発百中の弾丸。





……それが味方も打ち抜いていることに男が気づくのはいつになるのか。

>>94  タイトル「ああああは なまえを かえた」
男はいつもRPGをするときは名前を入れるのが面倒で『ああああ』にしていた。

だが、そんな男も変わるときが来たのだ。

名前を入力してください

あああああ






>>94  タイトル「ククク…奴は四天王の中でも最強の存在」


四天王A「だから勇者も倒しちゃったな」

四天王B「………………どうすんだ、これ。魔王様の役割無くなるぞ」

四天王C「あーあ、拗ねるだろうなあ……」

四天王D「どう? 俺強いだろ!」

>>221  タイトル「▲1一歩不成」

将棋ではそれ以上進めない駒は成らないといけないという決まりがある。
つまり▲1一歩不成とは禁止手なのだ。

「付き合ってください!」

この物語は将棋バカの男と。

「無理よ……私は私の恋愛を自由に出来ないの」

大企業の令嬢が織りなす。

「分かっています! それでも――僕と▲1一歩不成を打ってください!」

禁断のラブストーリーである。

>>167 タイトル「月曜日が街にやってくる」

その集団の構成は複雑怪奇であった。

やつらはお茶の間を進軍する。

子供は無邪気に喜び、大人は微妙な顔つきになる。

その襲来は月曜日到来の証。

先頭に立つ者の掛け声と共に蹂躙が始まる。










「サザエでございま~す!」

>>150 タイトル「唐揚げ戦役」

きっかけは些細なことであった。

しかし、そこから始まった戦争は至極苛烈。

血で血を争う戦い。



そんな150年続いた戦役も最終局面を迎えようとしていた。



「くそっ俺たちは善意でやってやったのに……!」
「やつら俺らの好意を踏みにじりやがって」


劣勢の『唐揚げにレモンをかけて上げる』軍は本土決戦に挑む。


「なぜそれ自体で完結しているものだと分からない……!」
「そうだ、余計なものなど不要だ!」


襲い掛かる『そのままの唐揚げこそ至高』軍。

決戦が始まる。

>>144タイトル「yOUtUBE」

男「くくっいいだろう……我が能力貴様に見せてやる」

男はそう言うと能力を発動。男を中心に力の波動がかけめぐり、世界が一新される。

ライバル「くっ……すさまじい力だ……! 貴様一体何をした!」


男「聞け、我の能力は……世界中のアルファベットの大文字と小文字を入れ替える能力だ!」


ライバル「……はい?」

男「どうだ恐ろしいだろう。有名な動画サイトもご覧の通り『yOutUBE』となっている。この違和感に苦しむがよい」

ライバル「いや、違和感は感じるが……別にそれほどでも」

男「何っ! 『gOOGLE』『yAHOO』『aMAZON』『fACEBOOK』『tWITTER』『nike』『puma』『square enix』『sega』『cALBEE』『sharp』『iNTERNET』『sKYPE』『bLUE-RAY』だぞ! 混乱しないのか」

ライバル「いや別に」

男「そんな……」

タイトル「降伏寺」

>>25
女子高生「いっけなぁ~い!遅刻遅刻~」


ばちこーん☆

女子高生「あなたと角でぶつかった衝撃で記憶なくしちゃいました…」

俺「そうですか。それは困りましたね」

女子高生「困りました…」

俺「なにか、覚えてることはありますか?」

女子高生「なにも。…あなたは大丈夫なんですか?」

俺「ダメですね。僕もなにも覚えてない」

女子高生「そうですか…すみません」

俺「でも一つだけ覚えてることがあります」

女子高生「?」

俺「君確か俺の妹だったよね?」

女子高生「えっ」

俺「妹だよね?」ぐわっ

美女子高生「違います」

ブサイク俺「そうですか…」

美女子高生「それだけははっきりわかります」

ブサイク俺「そんなにはっきりわかっちゃいますか……」

美女子高生「……」

ブサイク俺「………」


ブサイク「……ほかになにか覚えてることとか分かることとかありますか?」

女子高生「後は分からないですごめんなさい」

ブサイク「そうですか……」

その後の2人がどうなったかは分からないですごめんなさい

タイトル「三途川大橋」

タイトル「果たされた約束」

タイトル「本物の紳士」

タイトル「それでも嫌になるくらい空だけは青い」

>>90「ややややややややややややややや」


「『ゲシュタルト崩壊』って知ってますか、先輩?」

「同じ文字をずっと見続けていたらそれがだんだん文字と認識できなくなる、といった類の現象のことだろう後輩よ」

「そうですそれです」

「してそれがどうした」

「いや、ゲシュタルト崩壊って本当にあるのかなって思いまして」

「ふむ」

「先輩で実践してみようかと」

「何故俺なのだ」

「いえ、先輩なら壊れちゃっても大丈夫かなと」

「壊れ……いったい何をやらかすつもりだ貴様」

「え……ゲシュタルトを崩壊させるんですよ?」

「あれはゲシュタルトを崩壊させるわけではないんだぞ」

「――――えっ」

「ゲシュタルトとは本来ドイツ語で『形状』という意味の単語であってだな……」

「……そ、そんな厳密な定義なんてどうでもいいじゃないですか」

「良くないと思うぞ」

「良いんですっ、つまりはゲシュタルト崩壊の実験をしたいと唐突に思ったんですっ」

「そうか」

「やりますか?」

「今の流れでやらないと言えばお前怒るだろう、やるぞ」

「……良いんですね? 本当にゲシュタルトが崩壊しますよ?」

「構わん」

「本当にやりますからね?」

「本当に心配そうな顔すんじゃねえ。良いからやってみろ」

「……では……ややややややややややややややや」

「……一つ聞くが、なぜ『や』なんだ」

「えっ……それは、ほら、えっと……なんとなく、です」

「そういうところが可愛いよなお前は」

「はっ、はぅぁ!?」

「蹴るな」

「そういうことをいきなりかつ軽々しく言うのはイケナイんですよ! そんな希望を持たせるようなことを言わないで!」

「叩くな」

「くそぅいっつも私のことリードしやがってー! こんな意地悪な先輩もうやだー!」

「喚くな」


終われ

>>201「Which pen do you like, an apple pen or a pineapple pen?」


とある面接で、こういうことを聞かれた。
英語で。

「Which pen do you like, an apple pen or a pineapple pen?」

……面接官、時事に敏感すぎ。そう思った。
ここは何と答えるべきなのだろうか。
素直にどちらが好きか答えればよいのだろうか。しかしそれはそれで意味不明な気がする。
もしくは元ネタ通りに答えればよいのだろうか。しかしそうなると聞かれていないことを答える、ということになり不味い気がする。
俺は数瞬悩んだ末に面接官の聞きたいであろう答えを言った。

「I like a pen pineapple apple pen.」

そう答えたすぐ後面接は終了となり、俺は満足げにニヤつきながら部屋を出て行った。

やはりそこで聞かれていないことを答えたのが敗因だったのだろうか。
俺は落ちた。とりあえずピコ太郎を呪っておいた。


終われ

タイトル『守備の達人』

タイトル『初詣テロ』

2レス借ります
>>258>>257




『初詣テロと守備の達人』




私が田舎から出てきたばかりの頃、最初に勤めたアルバイト先で板場担当だったSさんは――

――神社の境内で、生涯の伴侶と出会った。




ずいぶん昔の話だ。



大晦日から元旦にかけて仕事した翌日。
バイト先の居酒屋のメンバーで夜通し飲んで、徹夜明けのテンションのまま、初詣に出かけた時の事だ。

ほとんど正午に近い時間帯。

冬の真っ只中にしては、ぽかぽかと暖かい日差しの下。

初詣の雑踏の中で、Sさんの肩が、とんとん、と叩かれた。

「あのー、すいませーん。」

我々が振り向くと、そこにはすっかり困り顔の若い男が立っていて、

「トイレってどこですかねー。」

と弱々しく聞いてきた。
隣には丸顔の若い女がその顔色を真っ青にして、やっとの思いで立ちながら、何かを一生懸命に堪えている。

「この子飲めないんですけど、みんな面白がって振る舞い酒とか飲ませるから…」

どうやら彼らも初詣にやってきたらしいが、少しはめを外しすぎたようだ。

「それは良くないねぇ。」

Sさんはそう言いながら、

「確かこの先にトイレがあったはずだよ。」

少し先を指差した。

「ありがとうございます!」

困り顔の若い男が頭を下げた。
と同時に、丸い顔の若い女も、屈み込む様にして頭を下げると、

「…ごめん、もうダメ。」

と呟いた。

その時がついに訪れたらしい。

しかし、ここでは困る。
我々の目の前でそんな自爆テロを繰り広げられては最悪だ。

周囲の晴れ着姿の初詣客達が、悲鳴をあげながら遠ざかろうとする。

「ビニール袋もらって来ます!」

私が走り出そうとしたその時。

「はいっ!ここっ!」

Sさんが若い女の口元で、黒い何かを広げたのが見えた。

たまたま脱いで脇に抱えていた自分のダッフルコート。

そのフード部分を広げて、若い女の前に差し出したのだ。

さすがに若い女は躊躇った。

わずかに躊躇ってはみたのだが。

一度乗った流れには、逆らうのが難しいようだ。


若い女はフードに口元を突っ込み。

えろえろえろえろえろ……

胸に秘めた思いの丈を、思う存分に吐き出した。

場は一瞬にして静まり返ったが、若い女が全てを済ませてから、ぐしゃぐしゃになった顔をゆっくりと持ち上げた時。

思いがけない拍手が起こった。

「よっ!ナイスキャッチ!」

「世紀のファインプレー!」

場に響く歓声の中、丸い顔をげっそりとさせ半分泣き顔の様な若い女は、汚れたSさんのコートを丸めてビニール袋に押し込めながら、

「汚してごめんなさい。きっと弁償しますから。」

と恐縮した。

「どうせ安物だから、気にしないでいいですよ。」

とSさんは言った。


そんな二人が、一月後には付き合い始め、二年後には結婚するのだから、男と女の関係というやつは、全くもって分からない。

コートの弁償をどうのこうの。

あの時のお礼をどうのこうの。

その辺のやりとりを利用して、Sさんが積極的に仕掛けたという噂だった。


守備の達人は、

攻撃面もなかなかだったようだ。





Sさんが結婚をする直前にその居酒屋の二号店が開店し、私はそれを機会にアルバイトを辞めた。



二年ほど前に一度だけ、客としてお店へ飲みに寄った時、女の子が産まれたんだ、とちょうどSさんが言っていたから、そろそろ二歳になる頃だろうか。

子供がもう少し大きくなって、

「パパとママはどこでどうやって出会ったの?」

などと聞き始める年頃になった時。

あの初詣の奇跡を二人はどうやって説明するのだろうか。

興味が湧いて仕方がない。


fin.

感動するね……。

タイトル「カップ麺にお湯入れて三分後に開けたら、何故か中身がアッツアツのピザだった件」

>>259->>260
うおぉ
タイトル投下者だが、まさか二つとも盛り込むとは!!
しかもめっちゃクオリティ高えーなおい
ほっこりにやにやさせられたよありがとう

タイトル「青い春と蒼い春の違いについて」

タイトル「【本気の】ペンパイナッポーアッポーペン【ラノベ】」

タイトル「うらが迷路帖」

タイトル「怪傑!おっぱいマン!!」

タイトル「テールランプが見えなくなるまで」

>>289>>286


何時からだろう、逢うことさえ煩わしくて
会話も少なくなった。お互いただ流されて
一緒に、居ても辛いだけ
出遭ったころは、あんなにしあわせで
それが、永遠に続くと思っていたのに
他に好きな人が出来た訳じゃない
今でも、きっと貴方が好きだから
嫌いになりたくないの
今日が、最後と分かってたのね
涙がこぼれないように星を見ているわ
貴方の車のテールランプが見えなくなるまで

女「あ!流れ星...」

流れ星が、彼の車を直撃した。私は、思わず駆け出していた。

女「大丈夫?」
男「大丈夫じゃないかも」
女「どこか、痛いの?」
男「うん、心が痛いポッカリ大きな穴が開いちゃった」
女「...」
男「君の胸にもほら」
女「え!何処?」
男「怪傑!おっぱいマン!!」
女「もう。心配したのに、このエロ男」
男「きっと、今の流れ星はオッパイ星からだな」
女「はいはい、お薬だしましょうね」
男「精力剤ですか?」
女「超強力ですよ」

私達の倦怠期は、こうして怪傑!おっぱいマン!!じゃ無かった
流れ星のお陰で解消された。

タイトル「いちげんサボタージュ」

タイトル「平沢唯依存症」

タイトル「雑踏の階段」

※2レスお借りします



>>302
『恋の色相』



春の日差しがぽかぽかと差し込む日曜日。

私は寝床を抜け出すと、こっそり外に出る。

軽くスキップしながら中庭を通り抜けて、堂々と塀の外へ。

皆さん自分の仕事に夢中で、誰も私の事など気に留めていない。


・・・・・


大通りに出て、周囲を見回す。春の街は華やかだ。


あちらでもこちらでも、ふわふわ、ひらひら、くるくると、色とりどりの光が漂い、舞い、踊っている。


これは、人の感情の光。

恋する人の、心の輝き。

私にはそれが見える。

どうやら他の人にはこの光を見る力がないらしい。

こんな素敵なものが見えないなんて、ほんと可哀想。




あちらでは、小学校に入りたてくらいの負けん気の強そうな男の子が、女の子に向かって手を差し出している。

その手のひらにのっているのは……

え?――セミの脱け殻?

男の子からは女の子に向かって、5月の日差しのような輝きの、まっすぐな橙色の光。

……プレゼントのつもりなんでしょうね。

……あらあら、泣かせちゃったみたい。

女の子からも男の子に向かって出ていたはずの淡い桃色の光が、すぅっと小さくなっちゃった。




道の反対側にはべたべたとくっつく若いカップル。

あら? 男の人の方からは赤やら紫やら混ざり合った炎みたいな光が出てるのに、女の人からはチラリとも光が出てないわ。

男の人――。 その女の人、あなたの事全然好きじゃないですよ――。 あなた、騙されてますよ――。

……なんて、いちいち教えてあげたりしないけどね。




まあ、凄い。

向こうのベンチのお爺さんとお婆さん、繋いだ手から金色の光が溢れだして、くるくる周りで渦巻いてる。

お年を召しても、すっごくらぶらぶなのね。なんて綺麗。なんて素敵なのかしら。

夕暮れ近くまで街を回って、いろんな光の乱舞を楽しむ。

初恋の淡い桃色。

情熱的な赤や紫。

純粋な黄色や橙。

片想いや不倫の暗い青。

澄んだ色の光もあれば、ちょっと濁った色の光もあるし、恥ずかしそうに弱々しく向けられる光もあれば、ちょっと光量強すぎない?って文句を言いたくなるような光もある。

けど、どれも綺麗。どれも素敵。



そろそろ戻らなきゃ、と振り返るその横を、小さな男の子と女の子が走り過ぎる。

さっきの子たちだ。

小さくて可愛らしいけれど、しっかり繋がれた二つの手。

あらあら、仲直り出来たみたいね。

二人が揃って地面を蹴るたびに、橙と桃色の光の粒が、サイダーみたいに弾けて輝く。

日曜最後の締めくくりにふさわしい、素敵な眺め。



ああ、今日も1日、楽しかった。

上機嫌で自分の部屋に戻り、寝床に潜り込むことにする。



周りの白い服を着た人たちが、ぼそぼそと話す声が聞こえる。


「――ずっと寝たきりなんだろう?」

「……もう十年も眠り続けてる。」

「――それだけ経てば脳も萎縮するはずだろうに」

「……だが不思議な事に、脳波をはじめ、各種の数値は活発な脳内活動を示している。ただ眠っている健康な人と変わらん」

「――確かに、表情も穏やかで、笑ってるみたいだ。……いや、今、実際笑わなかったか?」

「……まるで、綺麗で楽しい夢をずっと見続けているようだ」

「――実に美しい。これだけの美人が、恋も知らずに、ただ眠り続けるとは勿体無いな」

「……全くだ」



むう。

恋も知らずに、なんて失礼しちゃう。

わたしは知ってる。恋する心の輝きを。

その美しさも激しさも。

狂おしさも甘やかさも。

成就した時の輝きも、切なく散った時のきらめきも。

あなたたちなんかより、ず―っとず―っと。

わたしの方が知ってるんだから。


私はそう憤慨しながら、私の寝床――水槽の中に浮かぶ自分の肉体に、またこっそりと潜り込んだ。



――――まあ、しょうがないわよね。

――――この人たち、毎日こうして身体から抜け出してるわたしの姿にも、ぜんぜん気づけてないみたいなんだから。


『恋の色相』

fin.

>>304>>305
いいね たまにこういう作品に出会うからやめられない

>>304,>>305


タイトル「後天性ツンデレ依存症」

タイトル「隠されたルール」

タイトル「○○の値段」

タイトル「安価の付かない安価スレ」

タイトル「私のためにある星」
タイトル「始まりのない話」
タイトル「やがては死にゆく」
タイトル「罪深き感情」
タイトル「独裁者の涙」

タイトル「あれが西友!」

タイトル「愛憎偶像」

タイトル「黒い黒い黒い」

>>274
「青い春と蒼い春の違いについて」


・・・


「……今日で俺たち3年は引退だ! あとのことは任せたぞ、お前ら!」

「「「はい、キャプテン!!!!!」」」

「へっ、もうキャプテンじゃねえよ……。お前ら、来年こそ……来年こそは、きっと我がラグビー部を花園に……」ウルウル

「「「せっ……先輩……」」」グスッ

「馬鹿やろう……泣くんじゃねえよ、馬鹿やろうどもが……」ウルウル

「「「せ……センパイたちだって……泣いてんじゃないですかぁ……」」」メソメソ

「馬鹿やろうこの野郎!これはあれだ、心の汗だ!!おら行くぞお前ら、最後のランニングだぁ!」ダダッ

「「「はい、キャプテン!!!!!」」」ドドドド

「馬っ鹿野郎! もう、キャプテンじゃねえっつってんだろがぁ!」グスッ


――これが、青い春。


・・・


「今日でこの、萌え文化研究会、真名<サード・シークレット・ソサエティ>も解散……いや、しばしの雌伏の時を迎えるナリ……」

「総統閣下もお疲れ様でしたグヒ……」

「ドクトルも、ぽこ丸氏も、よく支えてくれたナリね……」

「勿体無いお言葉でおじゃる……」

「懐かしいグヒね……。我々3人が1年生の入学式の日、初めて会った日……あれから3年、あっという間だったグヒ……」

「……眼を見た瞬間、解ったでおじゃるよ。……あぁ、我らは同類、いや、同種の生き物でおじゃる、ということが……」

「……よそう、湿(しめ)っぽいのは、我らの流儀ではないナリ」

「シメの日なのにグヒ?」

「万年シモの日なのにでおじゃるか?」

「ワラワラ」

「「ワラワラ」」


「……最後だし、あれやっとくナリか」

「……やっちゃうでおじゃるか?」

「……やるグヒ!」

『……我ら、天に誓う』ウルウル

『我ら生まれた時は違えども』グスッ

『死すときは同じ日同じ時を願わん!!』ボロボロ

「うっ……うわああん、お前ら最高だぁ、山口ぃ、田中ぁ!」(号泣)

「ばっか、本名で呼ぶんじゃねえよ斉藤ぉ!」(号泣)

「田中ぁ、斉藤ぉ、俺たち、ずっと友達でいようなぁ! 彼女とかできてもさぁ!」(号泣)

「えっ」(真顔)

「やだよ、そんなの」(真顔)


――これが、蒼い春。


……あなたがたは、どっちでしたか?


fin.

>>308>>309
コメント感謝です~

>>300「雑踏の階段」

本日


歩道橋を渡ろうと階段を上がっていたら


前方にミニスカートの女性
Σ(゜∀゜;ノ)ノ


明るい紫のセーターに
・+( ̄∀ ̄)+・


ふわりとした黒いショール
\(≧∇≦)/


黒いミニスカートの下には
 ( ̄・・ ̄)


それはそれは見事なふくらはぎ
Σ(゜∇゜)キター!!



どれくらい見事かというと





ひ と 蹴 り で
     牛 も 倒 せ そ う
ガク(((°□°;)))ブル




黒と紫に身を包んだその姿




ま さ に ド ム





後ろについて階段上がろうとしたら





バッグでスカート押さえながら上がって行きました








…踏み台にして駆け上がっていいですか?(」゜皿゜)」ウルァ☆



fin.


連投すまん
お目汚し失礼

タイトル「俺が一番嫌いなあいつ」

タイトル「愛を込めて最高の死を貴方に」

数レスお借りします

>>316
「私のためにある星」
「始まりのない話」
「やがては死にゆく」
「罪深き感情」
「独裁者の涙」
>>318「愛憎偶像」
>>319「黒い黒い黒い」
>>324「俺が一番嫌いなあいつ」
>>326「愛を込めて最高の死を貴方に」

・・・


「……思い直す気はないのか」

俺は目の前に立つ女に最後の問いを投げかけた。

「……言ったはずよ。貴方が私の物にならないのなら、全てを砂に返すと」

永きに渡りこの星を支配してきた"渇きの魔女"。神々の血を引く末裔の、最後の片割れ。

その暴虐と強欲と圧制とが、ただ一人の男に捧げるため、ただ一人の男を振り向かせる為だけのものだったと知ったなら、犠牲になった人々はどんな顔をするのだろう。

「お前の気持ちに応えることはできない。お前が兄貴を殺した時点で、この話は終わった話……いや、始まりもしない話になったんだ」

「……意外ね。お兄さんのこと、嫌いだったんでしょう?」

「……この世で一番嫌いだったよ。弱っちい癖にお節介で、偉そうに兄貴風ばっか吹かせて、いつも俺の前にいた。……だが、たった一人の兄貴だ。そして、兄貴はお前に殺された。……惚れた相手であるお前にだ」

「私が欲しかったのは、神の血を受け継いだ貴方だけ。ただの人間のお兄さんには、興味なかったんだもの。仕方ないわね」

「…………」

「……まあ、いいわ。貴方がどうしても私の物にならないと言い張るのなら、宣言通り、この星全てを砂にする。貴方はまだ私の物ではないけれど、他の全ては私の物。この星は私のためだけに存在を許されたもの。どうしようと、私の勝手よ。それに……全ての繋がりが断ち切られれば、貴方の気も変わるかも知れないものね」

「させないさ」

俺は兄貴の形見の剣を構える。

「……お前と共に生きてやることは出来ない。他の者にも、これ以上の手出しはさせない」

「どうせいずれは死にゆく、定命の者たちよ? 神々の血を引く私たちとは違うゴミ虫たちじゃない」

「そうじゃない。俺たちこそが違うんだ。俺たちこそがこの世界では異物なんだ。この世界に、俺たちはもう要らない。神々も、英雄も、魔女も。もう消えるべきだ」

「どうしても?」

「どうしてもだ」

舌なめずりをする魔女。
「その覚悟に応えましょう。不死の者を殺せるのは不死の者だけ。……愛を込めて、最高の死を貴方に贈るわ」


その姿はぞっとするほどに恐ろしく、冷たく……そして――あまりにも美しかった。

恐怖と憎悪をもって語られながら、なお畏怖と崇敬、陶酔と狂信の眼差しで皆が仰ぎ見ることを禁じ得ない、人ならぬ身にしか持ち得ない――偶像の美。


――嗚呼、綺麗だ。


心によぎる、ちくりとした痛みを振り払って、俺は走り出した。


・・・


戦いは、長く続いた。

魔女の手が翻る度に雷光が閃き、暴風が吹き荒れる。

俺の剣閃がほとばしる度に壁が砕け、地が割れる。

血が流れ、汗が飛び散り、肉が裂け、骨がきしむ。

――どれくらい戦っていたのか、時間の感覚など、とうに失われていた。

死力を振り絞り、絞り尽くした激闘。

そして――――決着の時が来る。



「ぐう……っ」

「かは…ぁっ」



魔女の手刀は俺の胸を、俺の剣は魔女の首元を、互いに深々と貫いている。

「……素敵よ、貴方。……どうせなら、もっと他のもので、もっと深く貫いて欲しかったけど」

「……どこまでも最悪な女だな」

ごふっ、と吐き出す血の塊とともに、思わず苦笑が漏れる。

「……やっと、私の前で笑ってくれた」

俺の胸を片方の腕で貫きながら、もう片方の手で魔女が俺の頬を撫でる。

その瞳は、夜よりも闇よりも、黒く、黒く、黒く――しっとりと濡れていた。

流れ出す血とともに、体から力が抜けていく。

「……ねえ、ひとつだけ教えて。貴方……実は私の事、ほんとは好きだったでしょ?英雄さん」

「……ふざけるな、この魔女め」

許されるはずもない罪深き感情を胸のうちに押し込めて、俺は毒づく。

「……意地っ張り」

「言った筈だ。お前と共に生きてやることはできないと」

「……強情なんだから」

二人して、ゆっくりと地面に倒れ伏す。頭がふわふわとして、固い地面の感触はほとんど感じなかった。

「俺にしてやれるのは……お前と共に死んでやることくらいだ」

魔女の目がわずかに見開かれる。

「……嬉しい。貴方がまさか、そんな素敵な口説き文句言ってくれるなんて、思わ……な……かっ……た……」


それきり。それが最後。

その声を最後に、何も聞こえなくなった。

目の前は真っ暗で、もう何も感じない。

ぽたりと頬に水滴が落ちたような気がした。

渇きの魔女の呪いのせいで、この辺りには何年も雨など降らなかったはずなのに。


……ああ、そうだった。


……渇きの魔女は……もう……いないんだった。


・・・



数年ぶりにその土地に振った雨の最初の一滴。




それはひょっとしたら――魔女が最後に流した、涙だったのかも知れない。


fin.

投下終了
お眼汚し失礼
またしても連チャンでの投下すまん

タイトルというか三題噺的な、反則気味の使い方もあったけど反省も後悔もしていない。
楽しく書けた!
タイトル投下者さんたちありがとう!

乙、拾ってくれてありがとう

すげぇ、乙です

こんなに書けたらたのしいだろうなぁ…

え……今気づいたけど>>320>>322も同じ人なの……?

タイトル「全生命体に告ぐ」

うん。また、なんだ。すまない。
2レスお借りします。

>>338『全生命体に告ぐ』



・・・



『なぜ我のみを崇めぬ』

『なぜ我の教えを守らぬ』


――その《声》は、ある日全世界の人々の頭の中で、一斉に鳴り響いた。

――声、というのは不適切かも知れない。その《声》には音がなかったのだから。

キ――ンという響きとともに、人種も場所も言語も関係なく、ただ《同じ内容》だけが頭に直接叩きこまれるような、言わば全人類へのテレパシー。

いかなる録音機器にも収録されないその《声》は、怒りをはっきりと滲ませていた。

『我は神。造物主なり』

『我こそが神であり、我の他に神はなし』

『全生命体に告ぐ』

『汝らの所業はもはや目に余る』

『信仰心は失われ、世に理はない』

『よって7日のうちに悔い改めぬ場合、天意によって全てを滅ぼす』

『7日のうちに悔い改めぬ者は、審判によりことごとく死に絶えると心得よ』



世界中の者はひざまずき、ひれ伏し、一心に祈り、許しを請うた。

国家元首たちも、宗教者たちも、犯罪者たちでさえ例外ではない。

これほどはっきりした奇跡を見せられては、疑う余地はなかった。


『悔い改めよ』

『欲を捨て、財を我に捧げ、ただ一心に祈り、悔いるのだ』

《声》は告げた。

古式に則る必要はない、ただ祈りと共に財を捧げよ、と。

紙幣などは神にとっては無意味な紙屑。宝石や貴金属、食料、酒を神に供えよと。


世界中の人々は《声》に指定された場所を訪れ、酒や食料、貴金属を供えては祈りを捧げた。

うず高く積まれた貢ぎ物たちは、7日後に空から現れた金色に光る球体たちが、すうっと吸い込んで回収していった。

人々はあれが天使か、神の御使いかと、口々に崇め、また祈りを捧げた。

全ての貢ぎ物の回収が終わった後、《声》は告げる。

『――こたびの件を見る限り、汝らから、信仰心が完全に失われた訳ではないようだ。審判まで一度だけ、今しばしの猶予を与えよう』

『貢ぎ物によって罪が消えたわけではない。あくまでも審判を起こすかどうかは今後の汝らの行い次第だ』

『無駄に争うな。徒に人の命を損なうな。無闇に他人のものを欲しがるな。平和を愛し、隣人を愛せ』

『――心せよ。我は常に、汝らを見ているぞ』



・・・



《声》が去った後、暫くしてからやっと、ひざまずいていた人々は立ち上がった。


いずれの顔にも、真摯で敬虔な表情が浮かんでいる。


神は実在したのだ。


我らを見守って下さっていたのだ。


さらに慈悲深くも、やり直す機会を与えて下さった。


おお、主は偉大なり!


人々は希望に満ちた笑顔を浮かべた。

やり直そう。我々はまだやり直せる。

神を敬い、平和を尊び、隣人を愛す。争いをやめ、手を取り合い、互いに助け合って生きるのだ。

正しく生きよう。

善く生きよう。




誰も気づいていなかったが、この瞬間、実に有史以来はじめて――地球上の全ての場所から、戦いの音が消えていた。


人類が協調と新たな発展に向かう道へ進み出した、最初の瞬間だった。








――と、その時。



上空に金色に輝く光の球が再び現れ、人々は慌ててひざまずいた。


キ――ンという響きとともに再度頭に鳴り響いた《声》は、しかし聞き覚えのあるものと違っていた。


どこかのんびりとした《声》が言葉を発する。


『あ~、どもども。こちら、銀河パトロール、辺境215946支部のもんです。いや~、最近、こっちゃの星域で、オレオレ詐欺っつー詐欺が横行しておりまして。――なんでも、『オレだよオレ、神!創造主!』とか名乗って金品を騙し取ろうっていう、お粗末な手口らしくてですな。まあ、そんな子供のイタズラ以下の手口に騙される方なんてまずいないとは思うんですが、一応注意を呼びかけよう、ということで……』








――――人類が滅ぶまで、そう長い時間はかからなかった。



fin.

投下終了
お目汚し失礼

>>332>>337
有り難う御座います
朝起きたらめっちゃコメントついててビビりました
>>337
そうですよー
>>304>>305とか含め、ここ最近ほとんど私物化してて申し訳ないです
もっと書く人増えたら嬉しい

乙。星バーーーローーっぽいの好き
別にそれを狙うわけではないけれど、こういうタイトルは手をつけやすいとかってある?

タイトル「愚かであれ」

タイトル「孤独な歯車」

>>343
ぶっちゃけ閃くかどうかはケースバイケースだから難しい
ただ少なくとも俺は二次創作系はここではまず手をつけない
あと変にタイトル自体が出オチみたいになってるものや、台詞系のは難しい
個人的には、シンプルで、ほんのり厨二くさいやつが好き
この間の「恋の色相」とか、以前のスレで書いた「人斬り雀」「クビナシの花」とかは印象に残ってるタイトル
まあちょっと前の仮面ライダーブギウギなんかもぱっとひらめいて楽しく書けたけど

長文ごめんなさい

>>343「愚かであれ」



ある男が恋を知った。
自己愛も自身に対する自信も一切無い、精神が萎びて枯れ草のようになった男であった。
何に対してもそれは抜け殻のように無気力であった。
その女を一目見たとき、枯れ草は初めて恋を知り庇護欲を覚えた。
その時枯れ草に魂が入り込んだ。



ある女が恋をした。
美麗で、可憐で、か弱い花のような女であった。
しかし生まれつきの病弱による重い病苦に喘ぎ、高嶺の白百合は最早生きる気力を失っていた。
その男を一目見たとき、白百合は初めて愛情を感じ生存欲を覚えた。
女はその恋が叶わぬ泡沫の夢であると知っていた。



男は神に願った。
己が命を捧げる代わりに女を救ってくれと。


女は星に祈った。
主たる神がどうか奇蹟を起こさんことを。


一途な人々に祝福を。
哀しき運命の人々に救済の手を。



憐れな羊たちに奇蹟の救済を。



そして奇蹟は起こった。
病魔は女の体から消え去った。
女は病苦に苦しまずに済むことよりも、それからを男と生きてゆけることに喜びと幸せを感じた。
男は


男は生まれて初めて勇気を出した。
そうして、その結果は――――





斯くも人は面白い。
不確定で未知数で非合理的。様々な人間が十人十色の演劇を繰り広げる。
彼らは随分と私を愉しませてくれるのだ。
故に私は救いの手を差し伸べる。


――人よ、愚かであれ。
情に流され、情に生き、情に死ぬ存在であれ。
貴様らの演じるその劇だけが、『私』の退屈を紛らわせる唯一の楽しみなのだから。




最近の流行に則って即興

タイトル「凛然と生きる貴方へ」

タイトル「確かにそこにある空白」

タイトル「ビッグドリームアンダーグラウンド」

>>351「確かにそこにある空白」
>>352「ビッグドリームアンダーグラウンド」



・・・


彼は必死に地面を掘り進んだ。

トンネル工事中の突然の落盤。

固い岩が降ってくるのではなく、柔らかい土がどさどさと落ちてきただけだったのは、不幸中の幸いだった。

若い体力にものをいわせて土を掻き分け、体の後ろに砂を押しやる。

元いた横穴からそれ程離れたわけではない。

穴掘り名人の自分なら掘り進み、仲間のもとに帰れるはずだ。



――帰るのだ。



――生きるのだ。



ふと、彼は気づいた。


いつの間にか周囲の土の感触がそれまでと変わっていることに。

空気をたっぷり含んだ土の感触が、ぐずぐずと湿った感触に変わっていることに。

その意味に気付く間もなく、目の前の土壁ががらがらと崩れ、そして――――


――――大量の泥水が遅い掛かってきた。


何故だ。俺は元の横穴に向かっていたはずだ。

確かにそこに空洞があるはずだったのに。

水。水。水。

あまりにも大量の水に押し戻され、押さえつけられ、溺れながら。

彼の頭に去来したのは、何故、という疑問だけだった。


・・・


「んも~、早く入って来なさいって言ってるでしょう?」

「あっ……ごめんなさい、ママ。ちょうど庭の木に水やりしてて」

「あら、そうだったの? けんちゃんはいい子ね~。ママ、怒ったりしてごめんなさいね」

「ううん、大丈夫」

「クッキー焼けたから、家の中に入りなさい」

「やったぁ!」

「手はちゃんと洗うのよ」

「は―い」

男の子はホースに繋がる蛇口の栓をきゅっとひねって水を止めた後。ちらりと足元を見た。

ホースから流れ出した水が地面に水たまりを作り、そこから地面に開いた小さな穴に流れ込んでいる。

蟻の巣穴にちょろちょろと水を流し込むのは何故かわくわくする楽しい遊びだったが、なんとなくママには言わない方がいいような気がして黙っていたのが正解だったようだ。

蟻の巣穴から、小さな小さな気泡がぷくりと湧いた。

それきり――男の子が家の中に入った後も、穴からは気泡もそれ以外のものも、一切出ては来なかった。


fin.

また、です。

投下終了
お目汚し失礼

>>349
O.ヘンリー+ニャル様みたいな感じかな?
乙でしたー

タイトル「突き刺すような視線」

性懲りもなく投下

>>358「突き刺すような視線」

男「――突き刺すような視線、って言うよな」

女「……言うわね」

男「ちょいやってみて」

女「……は?」

男「いやどんな感じかなと思って」

女「……馬鹿なの?死ぬの?」

男「ああ、そんな感じか、ありがとう」

女「……どちらかと言うと『養豚場のブタでもみるかのように冷たい目』のつもりだったんだけど」

男「とげとげしい言葉だな」

女「……痛々しい男にはお似合い」

男「たまには甘い言葉の一つもかけてくれていいじゃないか」

女「……砂糖。蜂蜜。チョコレート。ほら3つよ、このいやしんぼ」

男「ちょいちょいジョジョネタはさんでくるよね」

女「……好きなのよ」

男「僕の事が?」

女「……殴りたい」

男「ぼ―りょく反対」

女「……つねりたい」

男「まあ、それぐらいなら」

女「……3回転するまでつねりたい」

男「ちぎれるちぎれる」
女「ちぎれたらいいのに」

男「たまには褒めてくれたっていいんじゃないか?」

女「……イヤよ、何の得になる訳でもないのに」

男「減るもんでもないだろう」

女「……減るのよ、主に私のプライドが」

男「誉めて伸ばすのは大事だよ?」

女「……叩いて伸ばすタイプなの」

男「ロックだねえ」

女「……そうよ、あなたのひとつ上」

男「なんだい、そりゃあ」

女「……私はロックで54、あなたはその下53」

男「ロックは53(ゴミ)の、ひとつ上、ってか」

女「……計算が速いのね、見直したわ」

男「今までどんだけ下に見積もってたんだよ、ひとつ下とか絶対嘘だよ」

女「……嘘つき呼ばわりとは失礼ね、計算が速いだけの男のくせに。出世できないわよ、当然私とつき合ったりもできないわよ」

男「計算が速いだけの男の方が、計算高いだけの女より遥かにマシだよ」

女「まあ大丈夫よ、そんなあなたのままでいいって女の人も、どこかにはいるでしょうから」

男「どこかってどこにさ」

女「……さあ? 案外身近にいるかも」

男「例えば……今、僕の目の前にとか?」

女「……あなたの自宅のテレビの前とかじゃない?」

男「お母さんはノーカンだろ!!」

fin.

投下終了
お目汚し失礼
これでしばらく打ち止め休憩にする

>>130「君ぞ散るや鐡の國」



あの大きな惨たらしい戦争が始まってからどれほどのときが経っただろうか。
軍部は壊れたラジオのようにただ戦況は優勢であると伝える。
政府は軍に言われるがままに国民を働かせ、その機能は麻痺しきっている。
民衆は銃を担がされ戦場に駆りだされるか、工場で銃や銃弾を作るか、兵士の食糧を作るか――――

何にせよ、およそその戦争に携わっていない人間は、この国には居なかった。





彼は青年であった。
青春を謳歌する、すがすがしい青年であった。
学問を修め、精気を養う猛々しい青年であったのだ。
しかしそれはこの時代において、不幸としか言いようが無いことであった。


「行って来る」


彼は不器用にそうとだけ言って行ってしまった。
私は感づいていた――もはや彼が帰ってくることは無いだろうと。
二度と彼がそのたくましい腕で私を抱くことは無いだろうと、二度と私と唇を交わすことも無いだろうと、感付いていた。
きっと彼もそれを覚っていたのだろう。
再会を誓ったその言葉が、決して成就し得ない願いだと思われたからだ。
別れ際に見せた笑顔が、えもいわれぬ切なさを漂わせていたからだ。
別れ際の長い接吻が、底知れぬ哀しさを感じさせるものであったからだ。



彼は鉄と血に塗れた地獄で、その瑞々しい命を散らすのだろう。
鐵の心を持つ人々に命ぜられるがまま、己の心を鐵にして。
そうしてきっと、彼は血と骨で形作られた鐵の国の礎となるのだろう。
私は不意に流れた一筋の涙を拭い、それ以上涙がこぼれないように空を見上げた。


曇った空は、暗い鉛色――それはまるで、鐵のようで。




あの中に、彼の色も混ざっているのだろうか。




>>363
分かり辛くてすいません。
義理チョコは、イラナイと受け取ったチョコを捨てる。寛貴ショックを受ける。そこで俺はお前が好きだ。
だから素直になって本命チョコ(本当の気持ち)が欲しいと告白するサプライズを狙った所
チョコを捨てた所で告白する前に走り去られたので、サプライズ失敗したと表現したかったのですが
このスレに書き込みするにはまだ実力も才能も無いようです。失礼いたしました。

>>365
別に内容自体を叩いてる訳でもないし、誤字や文章間違いは自分もよくやるので、気にせずどんどん書きましょーぜー

>>364
乙です 雰囲気出てますねー

タイトル「犯行予告」

タイトル「僕が彼女を好きな訳」

タイトル「溺れる女」

タイトル「節分の奇跡」

>>243
出逢ったのは、それでも嫌になるくらい空だけは青い日だった。

まだ幼かった彼女と目が合った瞬間僕達は恋に落ちた。
それから彼女は、真夏の暑い日も雨の日も凍えるような冬の日でさえ僕に付き合ってくれた。
親の目を盗んで一緒に寝たことも数え切れない僕は彼女をドンドン好きになっていった。

彼女は、やがて美しくやさしい女性へと成長していく
そんな彼女を他の男がほっておくはずも無く僕はそんな奴等を威嚇し追い払っていた。
あの男が現れるまでは、あいつも最初は、威嚇して追い払おうとした。だが彼女の悲しそうな顔が
僕にそれが、間違いだと教えてくれる。そうもう彼女は僕ではなくあの男を愛しているのだ。

僕は、分かっていた。もう長くは生きられないことをそして、これから彼女を守るのはあの男だと
僕は横たわると空を見た。出逢った日もこんなそれでも嫌になるくらい空だけは青い日だった。
薄れ行く意識の中彼女の声が、聞こえる。

「ポチ死なないで――――」
彼女が流した涙が僕の顔を濡らす。あの男が彼女の肩を抱いている。

さよならだ、僕が愛した人よ、幸せになってくれ……

僕は、静かに目を閉じた。

>>380
タイトル投下者だが書いてくれて感謝(*´∀`)ノ

タイトル「Gentlemans」

タイトル「破壊衝動の一人歩き」

>>384『Gentlemans』



――俺の通っていた高校には、美人でエロい体つきだが、帰国子女であることを鼻にかけた、性格ブスな英語教師がいた。



俺「ざ・じぇんとるまんず・あ~……」

女教師「ノーノー!ザ・ジェントルメン!」

俺「え?」

女教師「"gentleman"の複数形は"gentlemans"じゃなくて"gentlemen"よ。まったく、こんなのも解らないの? よくこの学校に合格できたわね?」

俺「じゃあ、『その男たち』だったら……」

女教師「"The men"ね」

俺「ざ・むえん?」

女教師「"The men"」

俺「ざー、むえあん?」
女教師「"The men"!!」

俺「……ゆっくり、繰り返しお願いします」

女教師「"The men"、"The men"……」

俺「ざ・め~ん……、ざ・め~ん……」

女教師「"The・men"……、"The・men"……」

俺「ざーめ~ん、ざーめ~ん……」

女教師「ザーメーン……ザーメ…… Oh!!シィット!」

俺「……えっ?『ザーメンほしいっ』ですって?」



大爆笑に包まれる教室。


真っ赤になってヒステリックに怒り狂う女教師。


親呼び出しを食らい、卒業までクラス男子からは『ザ・紳士』女子からは『ザ・変態』というあだ名を頂戴する羽目になったけど、後悔はしていない。


……何故かって?



その女教師が、今では俺の、可愛い欲しがり屋の奥さんだからさ。



fin.

投下終了
やっつけでごめんww

あれ、これR18になるのか
すまん感覚が麻痺ってたかも
不快に思われたら申し訳ない

よし お題くれ
いいのがあれば明日にでも書く

>>371

緑が恋しくなり、一人遠くへ登山に出かけた山下さん。
念入りに計画を立てた甲斐あってか、無事に頂上に到着。あとは下山するだけーー

しかし滑落し、気を失ってしまう。
幸いケガは無いものの、計画よりも大幅に遅れてしまった。
突如として降りだす雨。
追い打ちをかけるように起こる数々のハプニング。
刻一刻と迫る最終バス。
山小屋に泊まる金は無い……ッ!!

果たして山下さんは無事に下山できるのか!?

タイトル「連鎖する思考」
タイトル「愛すべきではない」
タイトル「譲り受けた罪」
タイトル「誰にも読まれない本」
タイトル「語るものは死す」
タイトル「流行病大賞」

>>116
『法螺吹きの幻想』

又か、男は街を振り返った。人々が死に絶え無人となった街を
一度の過ちを人は許してはくれない例え故郷から遠く離れたこの街でも
男は昔、オオカミ少年と呼ばれていた。軽い気持ちでついた嘘だった。大人達が
慌てる様が面白かった。それがあんな事になるとは思いもしなかった。

男は、村にいられなくなり旅に出た。しかしどこに行っても悪い噂は追いかけてくる
名前を変え故郷を偽っても何時かはボロが出る。もう真実を言っても誰も信じてはくれない男は法螺吹きと呼ばれた。
酒場で、旅の商人が病で倒れた時、男にはすぐ分かった。危険な流行病、対処を誤れば
大勢が命を落とす。男は直ぐに適切な対処方法を忠告した。しかし誰も聞いてはくれなかった。
病は瞬く間に街中に広がり人々は死に絶えた。又だ、悲劇は繰り返された。
この前の村は雪崩で、その前の街は洪水で大きな被害が出た。どちらも男の忠告は聞いてもらえなかった。

男は、又旅立つもっと遠く誰も男の事を知らぬ処へそして今度は二度と忠告などしない
たとえそれで命を落とす事になったとしてもそれを受け入れるだろう
それが男が負わなければいけない罰なのだから

タイトル「振り込め詐欺株式会社」

タイトル「鍵括弧vs墨付き括弧」

>>385
『破壊衝動の一人歩き』

 思い通りにならないなら壊してしまいたい
跡形もなく最初から存在さえ無かったかのように

そうすれば、こんなにも苦しまなくても済むのに
でも僕はもう大人だ、そんな子供じみた事など出来ない
そうだ、こんな時は気晴らしに出かけよう
何もかも忘れて羽を伸ばしてこよう

僕は出かけることにした。唯、少し時間が悪かったようだ
午前2時に住宅街を歩いていれば、職務質問されても仕方があるまい
おまけに、最近この辺りに出没する変質者に似ているらしい
結局朝まで、警察の取り調べを受ける事になってしまった。
少しも気晴らしなんかにならなかった。

僕は、コンビニで朝食を買うと部屋にもどった。

部屋の中では、相変わらず回り続ける砂時計
もう、誰も僕を止められない
気が付くと其処には破壊されつくされたノートパソコン
いいさ、午後には新しいセットアップ済みのパソコンが届く
僕は、朝食を食べると眠りについた。


破壊したパソコンにバックアップしたDVDが入ったままだった事に
気が付くのは2日後の事だった。

タイトル「知識欲の図書原さん」

>>370
『犯行予告』

4年前の春、僕は苦しかった受験勉強を乗り切り念願の大学に入学した。
希望に満ちた入学式で僕は隣の女の子に恋をした。一目惚れだ
僕は式の後彼女を追いかけ告白した。

「僕は貴女に一目惚れしました。良かったら付き合ってください」

彼女は、いきなりで驚いていたが、友達ならとOKしてくれた。
お互い地方から出てきたばかりで知り合いもいない二人が恋人同士になるのは
時間は掛からなかった。それでも深い関係になったのはクリスマスイブだった
僕の腕の中で眠る彼女を僕は益々好きになっていった。しかし3年になって就活が
始まった頃から、彼女が時折見せる悲しそうな表情に僕は気づいていた。

一学年下の彼女の後輩から聞いた話では
彼女は、一人娘、実家は地元では代々続く家柄らしい東京の大学進学の条件が
卒業後は地元に帰って婿を取って跡を継ぐことになっているらしい
僕は、合格した就職先を彼女には告げなかった。
正月が過ぎたある日、彼女は置手紙を残し僕の前から消えた

「田舎に帰ってお見合いします。貴方のことが好きでした。でも両親との約束は
破れません、さようなら」

僕は彼女の実家に犯行予告を送った。

『明日、御家の娘を奪いに行きます』

予告も無しに見合い会場に乗り込んだら彼女の両親の面子をつぶしてしまう
僕なりの気遣いだ
僕は、彼女の後輩に聞いた見合い会場に乗り込んだ
彼女は、着物を着てご両親と座っている見合い相手はまだ来ていないようだ
僕はご両親の前に行くと頭を下げた
僕「予告どうり娘さんを奪いに来ました。彼女を幸せに出来るのは僕だけです。」
彼女父「やっと来たか」
僕「?……」
彼女父「お前の見合い相手だどうだ、気に入ったか」
彼女「お父さん……」
彼女父「断るなよ、彼が折角此処の役所に就職決めてくれたんだから」

全部お見通しだった。

何も知らなかった彼女は結婚した今でも思い出したように文句を言うけど

タイトル「Two Rooms」

タイトル「かりそめシスターズ」

タイトル「その先にあるもの」
タイトル「あなたが残したもの」
タイトル「消えた。未来」
タイトル「たとえ嘘でも」

タイトル「冬の終わりに」
タイトル「故郷を無くした男」
タイトル「影武者の恋」

タイトル「暴行罪」

タイトル『女神「誰も魔王職やってくれない!!」』

タイトル「英雄の条件」

>>49
『絶対にフラグを裏切らない』

 戦況が悪化し俺達の部隊は撤退を余儀なくされた。
弾薬や食料も残り少なく補給部隊との合流地点までは、まだ距離があった。
このままでは、部隊が全滅してしまう。誰かが此処に留まって少しでも
敵を食い止めてくれないか、隊長は、くじを作るよう俺に命じた。
俺は一本だけ短いくじを作ると全員で一斉にくじを引いた。

「当たった、者は誰だ」
俺は、自分のくじを見た。
溜息一つ吐いて、手を上げようとした時
隣にいた浦野が名乗りを上げた。
「浦野……」
「いいんだ。誰かが残らなければ全滅してしまう俺に任せて、お前たちは先にいけ」
「お前、彼女のことは良いのか……」

浦野は何時も彼女の写真を見ては言っていた。
「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」
俺達は、絶対生きて帰ろうと誓いあったじゃないか
浦野は、図のうを俺に手渡すと
「これを両親に届けてくれ」
それが浦野を見た最後だった。

部隊は何とか補給基地まで辿り着く事ができた。
そしてそこで、終戦の知らせを聞いた。
本土に戻った俺は、浦野の両親に託された図のうを届けた。

そこで、俺は知った。浦野が結婚の約束をしていた彼女が
軍需工場の空爆で死んでいたことを
そして浦野がそれを知っていたことを

――あいつワザト自分でフラグ立てやがって

もう、天国に行った彼女と一緒になるために……


タイトル「星の降る夜に」

タイトル「魔王だけど鬱になりました」

>>414『振り込め詐欺株式会社』
>>217『俺の名は。』

 俺は、詐欺師そう自称 振り込め詐欺株式会社専務だ
社長は誰かって、そんな事、俺ら下っ端が知っちゃあいけねえことだ
とにかく毎日何処かの家に電話でその家の息子や孫に成りすましては
金を巻き上げている。

そんなことを繰り返しているうちに自分の名さえ最近は忘れてしまった。
俺だって、小っちゃなころは、真面な仕事につくもんだと思っていたが
生憎、就職超氷河期てやつで、今の会社に拾ってもらったのさ
俺は、せっせと働いて今や専務だ、まあ自称だがな
それでもヤッパリ仕事の後の一杯は格別だ。綺麗な女を両脇に抱え俺は
幾本かのボトルを開けた。
そして気が付くと何時も何処かのホテルで名も知らぬ女の隣で目覚める
今日もそのはずだった。

俺は、何処かの路地裏で寝ていた。身ぐるみ剥がされ下着一つで
「隆、何時まで寝ているんだ」そんなお袋に似た声で俺は目覚めた。
俺の名は、隆……か?今までの事は夢なのか……
その声は隣のアパートの中から聞こえた。なんだ俺の事じゃないのか
しかし困った。こんな姿で街を歩く訳にもいかない
幸い小銭入れだけは盗られずに残されていた。
俺は、電話を探した。手下に迎えに来てもらうために
やっと見つけた電話から俺は手下に電話した。

「もしもし、オレ、オレだけど」
手下は、笑いながら電話を切った。
どうやらオレオレ詐欺と間違われたようだ

気が付くと警官がこっちを見ている
なんて、説明しようか名も忘れた俺は途方にくれた。

タイトル「追証来た。死にたい」

タイトル「How many pen-pineapple-apple-pens do you have?」

>>458
"How many pen-pineapple-apple-pens do you have?"
そんな怪文書がインターネット上で出回り始めたのがいつ頃かは不明だ。
SNSや掲示板などに形式不明のファイルの添付とともに書きこまれる文章だ。
直訳すれば「キミはいくつの『ペンパイナッポアッポペン』を持っている?」という文だが
誰もこの「ペンパイナッポアッポペン」という合成語に見覚えはない。
言語学者の論文やネット住民の陰謀論のネタにされてもいたが、結局正体はわからずじまい。

その話題の文章が俺のTwitterにプライベートメッセージで送られてきたのが昨日のことだ。
なるほどわからん。Google翻訳先生は悪戯心溢れるユーザーによりおかしな翻訳をしている。
同じように謎のファイルが添付されており、何となくそれをバイナリとして開く。
……何のことはない、ただの音声ファイルじゃないか。ヘッダが弄られているだけで他は何ともない。

一体何の音声なのか。再生すると軽快な音楽が流れ始める。
簡単な英語歌詞が淡々とゆっくりとリズムに乗って続き、その終着点に聞き覚えのあるフレーズが出た。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
気が付くと俺はペンとりんごを持っていた。そしてゆっくりと二つを近づける。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
俺はゆっくりそのフレーズを繰り返した。りんごがペンに突き刺さる。二つが一つになる。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
新しいりんごを買ってきて、ペンを突き刺す。また一つできる。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
「ペンパイナッポーアッポーペン」
俺は、いくつ作ったんだろうか。
ほかのみんなはどれだけ作ったのだろうか。
これだけ夢中になれる素晴らしいものだ。聞く価値はあるだろう……

>>459
あーパイン要素入れ忘れた修正

"How many pen-pineapple-apple-pens do you have?"
そんな怪文書がインターネット上で出回り始めたのがいつ頃かは不明だ。
SNSや掲示板などに形式不明のファイルの添付とともに書きこまれる文章だ。
直訳すれば「キミはいくつの『ペンパイナッポアッポペン』を持っている?」という文だが
誰もこの「ペンパイナッポアッポペン」という合成語に見覚えはない。
言語学者の論文やネット住民の陰謀論のネタにされてもいたが、結局正体はわからずじまい。

その話題の文章が俺のTwitterにプライベートメッセージで送られてきたのが昨日のことだ。
なるほどわからん。Google翻訳先生は悪戯心溢れるユーザーによりおかしな翻訳をしている。
同じように謎のファイルが添付されており、何となくそれをバイナリとして開く。
……何のことはない、ただの音声ファイルじゃないか。ヘッダが弄られているだけで他は何ともない。

一体何の音声なのか。再生すると軽快な音楽が流れ始める。
簡単な英語歌詞が淡々とゆっくりとリズムに乗って続き、その終着点に聞き覚えのあるフレーズが出た。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
気が付くと俺はペンとりんごを持っていた。そしてゆっくりと二つを近づける。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
俺はゆっくりそのフレーズを繰り返した。りんごがペンに突き刺さる。二つが一つになる。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
パイナップルと別のペンを近づける。パイナップルがペンに突き刺さる。二つが一つになる。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
その二つを思いっきりぶつける。ひとつになった。これで完成だ。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
新しいりんごを買ってきて、ペンを突き刺す。また一つできる。

「ペンパイナッポーアッポーペン」
「ペンパイナッポーアッポーペン」
俺は、いくつ作ったんだろうか。
ほかのみんなはどれだけ作ったのだろうか。
これだけ夢中になれる素晴らしいものだ。聞く価値はあるだろう……

>>12
『絶望的な希望』

 昨日から降り始めた雪は、朝になっても衰えを見せず
すべてを覆いつくすかのごとく降り続いていた。
明日には、彼は遠く旅立ってしまう。今日しかもうチャンスは無いだろう
この3年間胸に秘めた想いを伝えられずにはいられなかった。
彼の最後のバイトが終わるのが午後6時
そこで、想いを伝えなくては、もう二度と会えないかもしれない
私は、遅れないように余裕をもって列車に乗った。
どうか止まらずに彼の街まで連れて行って

しかしそんな私の願いも空しく列車は次の駅で止まってしまった。
大雪の為運休再開の見通しはたたない
そんな、ここからまだ約50キロはある。
午後6時まであと3時間しか残されていない
しかもこの雪でバスもタクシーも動いていない
私は、絶望のあまり駅のベンチに座り込んだ。
どうして、もっと早く告白しなかったの
その後悔で私は、押しつぶれそうになっていた。

隣のサラリーマンが何処かに電話している
「そんな事言われてもマラソン選手じゃあるまいし無理ですよ」

え!!マラソン……マラソン選手なら約50キロを3時間あれば走破できる。
でも私には絶望的な希望それでも私は、走り出した。積もった雪に足を取られ
吹雪は視界を遮る。幾度転んだだろう6時はとうに過ぎても私は走った。
やっと辿りついた時には、日付が変わっっていた。
閉ざされた店のシャッターの前で私は泣いた。


冷え切った体を後ろからやさしく抱きしめる貴方の温もりに気づくまで

タイトル「氷ついた涙」

>>155
女主人「止まないわね、大丈夫かしら……」
そう言いながら女店主は空を見上げた。
俺は、大学の2年からこの店でバイトをしている。
それも今日が最後明日は、故郷に帰る
俺「色々お世話になりました。おかげで両親に苦労を掛けずにすみました」
俺は、女店主にお礼をいった。
「こちらこそ中村君真面目だから助かったわ.……ところで彩加ちゃんとは
どうなの……」

彩加……彩加は俺と同じバイト仲間同じ大学だったからシフトもほぼ同じで
いつの間にか回りでは恋人認定されていた。店で一緒にいるだけで幸せだった
ただその先にお互い踏み出すことが出来ずにいた。

「いや―何時もどうりす」俺は答えた。
「何それ、もう中村君は黙って[ピーーー]」
俺は、女店主のその言葉の意味が痛いほど分かっていた。

俺の隣で、何時も笑っていた。彩加、実は彩加がバイトしてたから俺も此処
でバイトを始めた。少しでも一緒にいたかった。それなのに……それに満足
して、想いを伝えていなかった。
でも、彩加は今日はバイトが休みだ。俺も明日には旅立つ……

閉店の準備をしている俺に女店主は言った。
「あの子、絶対来るから……何があっても……だから待ってあげて」

雪は、なおも降り続いていた。列車も運休している
こんな中来るはずが無い、どうして俺は想いを伝えなかったんだろ
ずつとずっと想い続けていたのに……閉店した店の中で俺は考えていた。
時計は、24時を回っていた。外で泣き声が聞こえる
体中雪にまみれた彩加が泣いていた。俺はやさしく抱きしめた
「ゴメン、ずつと好きだった。初めて合った時から、そしてこれからも」


彩加は嬉しそうに頷くと気を失った。大変だこんなに冷え切っっていたら
死んでしまう。俺は、彩加を店の中に運ぶと服を脱がせ俺の体で温めた。
やがて、顔に赤みがさしてきた。もう安心だ
よく朝毛布に裸でくるまって寝ている俺達を見た。女店主が
中村君は黙って[ピーーー]と言ったのはお約束ということで

タイトル「sagaつけ忘れた。死にたい」

タイトル「未確定申告」

タイトル「孤独ちゃん」

タイトル「井上さんはコミュ障です」

タイトル「恋の不可侵条約」

タイトル「広崎」

タイトル「震度1」

タイトル「カーチャンクエスト」

>>464

タイトル「sagaつけ忘れた。死にたい」


 『ザ・キング・オブ・サーガ』というゲームがある。
 勇者ではなく、王様自らが魔王を倒しに行くRPGだ。
 このゲームにはタイトルにもある『サーガ』の名を冠するアイテムがあり、中でも『サーガの鎧』はゲーム内最強の装備で、防御力が最高まで上がる。
 ただ、似た名前でパチもんの『sagaの鎧』もあり、こちらは装備すると防御力が下がってしまう、いわゆるマイナスアイテムだ。
 そんなマイナスアイテムは誰も使わないと思うだろうが、このゲームには、

 『sagaの鎧』を装備したまま魔王を倒すと、特別なエンディングに行ける。

 という噂があった。

 誰もがその特別エンディングを求めてゲームをするものの、『sagaの鎧』を装備するとザコ敵の攻撃でもあっさりやられる紙ペラ耐久になるため、魔王を倒すことは困難を極めた。

 ある日、俺はこのゲームでついに魔王を魔王を倒すことに成功した。
 道中でレベルとステータスをカンストさせ、さらに最高の武器を装備。仲間との連携や魔法のタイミングなども完璧にした結果だった。(ちなみに三日間ぶっ通した)
 ようやく特別エンディングが見られる……と思ったところで、俺は大事なことに気づいた。

「sagaつけ忘れた。死にたい」

 画面には、通常エンディングが流れていた。

 というわけで、皆も装備の確認は忘れないようにしよう。

>>476
タイトル投下者だが書いてくれてありがとう

タイトル「ワレワレ詐欺」

>>442 『暴行罪』
>>396『譲り受けた罪』

時は2×××年現代版生類憐みの令により今俺は裁かれようとしている。
本当は俺の彼女が犯したのだが、俺がそれを譲りうけたのだ
法廷に検事の冷酷な声が響く

被告は法律で保護されている自由な子猫を拉致し自宅にて
嫌がる猫を風呂場に連れ込みお湯攻めにし
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
風呂場での攻めの後は、全身にくまなく熱風をかける。
その残忍な行為だけでは飽き足らず
その後に、乾燥した不味そうな魚を食べることを強要し
とてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
それも、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。

その後は棒の先端に無数の針状の突起が付いた物体を左右に振り回して
猫の闘争本能を著しく刺激させ、体力を消耗させる。

ぐったりとした猫をダンボールの中にタオルをしいただけの質素な入れ物に放り込み 寝るまで監視するといった卑劣極まりない暴行罪を犯したのです。
裁判長「被告は以上の起訴事実を認めますか?」
俺は罪を認めた。そうなると判決は早い何せ一日数十件もこの法律により
裁判が増えたので、いちいち審理などしていられないのだ
そして、俺は判決を受けた。
「被告人は、被害猫が寿命を全うするまで、下僕として世話をすること」
俺は裁判長に一礼すると法廷を後にした。
外では、彼女が被害猫を抱きながら待っていた。
「ゴメン私、立場場……」
「分かっているよ、でももう少し優しく言っても良いんじゃない検事さん」
「そうだね、お前もう少し女らしくしなさい」
後ろから裁判長が彼女の頭を軽く叩いた。
「もう、パパったら」
それじゃ結婚式の打ち合わせに行きますか
俺達は待たせてあったタクシーに乗り込んだ。

>>396
『愛すべきでない』

長い旅をしてきただろうその人は酷く窶れていた。
行き倒れていた彼を助けたのはひと月ほど前のことだった。
両親を流行病で亡くしてから私は一人残された農場を守って生きてきた。
街へ作物を届けた帰り道、倒れていた彼を私は助けた。

元気を取り戻した彼は、お礼にと仕事を手伝ってくれた。彼は色々な事を知っていた。
農場の仕事も家畜の扱いにも慣れていた。私はいつしか彼に恋をしていた。
このままずっといて欲しかった。そんな私の気持ちに気づいたのか
夕食の後彼は言った。

「明日旅立つよ、まだ恩返しには足りないかもしれないけど」
「何処へ行くの?」私は聞いた。
「遠く、誰も俺のことなど知らぬところ」そして彼は自分が何をしてきたか話した。
「だから、俺は誰も幸せに出来ない、俺のことを愛すべきではない」
俯いて彼の話を聞いていた私は顔を上げると言った。

「呆れた。どんな事情かと思ったらそんな事、子供の頃ついた嘘のせいでまた
逃げるの、ふざけるんじゃないわよ助けた恩返しも全然たりないし私の心を
傷つけた。慰謝料を死ぬまでかかっても払ってもらう。だから……だから……」
泣きながらそう言った私を彼は優しく抱きしめた。

時は流れ今では農場は観光名所になった。

農場の名前は、法螺吹き農場

駄作連発でお目汚し失礼
>>480>>397の続編

タイトル「リモコンが見つからない」

>>263>>444>>469>>67>>77
すいません課長、私には手に負えません
此処はとある食品メーカーのお客様係
課長の私は部下の持ってきた報告書に目を通した。
「いたずらじゃないのか?ありえないだろ現物は残っているのか?」
「それが、食べてしまって残っていないそうです」
ありえないクレームだった。しかし今の時代そんなクレームでさえ処理を誤ると
重大な事態になる事もある。私は電話でアポを取るとそのクレーム相手を訪問した。
そこは、下町にある古びたアパートだった。30前後だろうか小説家を目指していると言う
その男の口ぶりは、決して嘘を言っているようには見えなかった。私は残っていた容器と
購入店など確認するとお詫びの品を渡しその場を後にした。男が購入したと言うその店は
スーパーマエダブラザーズ売り場を確認したところ同じロットの商品がわずかに残っていたので、すべて買い取るとそのまま委託している研究所にそれらを持ち込んだ。
重量の測定から始まり包装の状態の確認蓋を開けて内容物もすべて確認して異常は無かった。残っていた容器にはピザの痕跡があったが最初からかどうかは判別できない私が、会社に連絡しようとした時ふとテレビに目がいった。当社だけでなくどうやら日本中で同じような事象が起こっているらしい各局争うようにそのニュースが流れていた。

カップ麺にお湯入れて三分後に開けたら、何故か中身がアッツアツのピザだった件

どうやら異世界に何か起こっているらしい俺は魔方陣を書くと転移魔法を使った。
「女神様何があったのです?」
「貴方は、勇者様しばらく会わない内にすっかり中年のおっさんになりましたね」
「アンタも人のこと言えないだろ。そんな事より早く言えよ有給使って来るんだから」
「実は、誰も魔王職やってくれない!!」
「それはお困りですね。そうだ家の近所の井上さんコミュ障で引きこもってるから彼に
やらせよう」
「その方引き受けてくれるでしょうか?」
俺は、女神に耳打ちすると井上さんを召喚魔法で呼び寄せた。
「駄女神誰か「魔王」になって下さい!?(泣)」
状況も良くわからないうちに井上さんは手を上げていた。
物陰に隠れて見ていた俺は女神に言った。「ほら、上手く行った。コミュ障でも
若い駄女神の涙には落ちるよな、それじゃ新し魔王が世界を征服したらまたくるわ」
俺は、転移魔法で元の世界に戻った。俺が転生するころには井上さんも立派な魔王になっているだろう
俺は妻の待つ家に向かい歩き出した。

相変わらずオチのない駄作ですいません

タイトル「24時間の奇跡」

タイトル「北乃国から」

タイトル「ラブライバー・シンドローム」

>>452「星の降る夜に」

今日は7月7日。星の降る夜。古来より星は富や権力の象徴であり、人類に繁栄と発展をもたらしてきた。宇宙からの恵みなんだ。だから、この星が降る夜っていうのはとても重要なもの、っていうのはまあ、全部じいちゃんの受け売りだけど。
背の低い丘の上に立って、空を見上げる。夜空一面に、天の川が瞬く。じいちゃんは、まるで牛乳をこぼしたみたいだってよく言ってたっけ。でも僕は、それとは少し違うように感じている。僕には、その光一つ一つが、煌びやかな宝石のように思える。目には見えているのに、手に届かないもの。ほら、なんとなく似てるでしょ。
いつの間にか、流れ星が空一面を覆い尽くしていた。星が降り始めたんだ。

「……だめだ。ただのスターダストか」
星にも2種類ある。ただの宇宙ゴミと、とっても価値のあるやつ。でも、やっぱ価値のあるやつは簡単には見つからない。それでも諦めず、目を凝らして探していると……見つけた。
「……星晶石だ」
直径1センチにも満たない小さな石。だけどその中には、宇宙が始まって以来の叡智が詰まっている、か。興奮するね、じいちゃん。

「さて」と腰を上げて空に振り向くと、一際大きな流星が燃えていた。
「でかいなあ……って、こっちに落ちてくる!?」バッ
「うわああああああ!!」
間抜けな悲鳴を上げながら、思いっきりダイブ。うわ、クレーターになってる。巻き込まれてたら即死だった……。
「……黒い……石?」
クレーターの中心にいたのは、そうとしか形容できない真球の物体。様子を窺っていると、謎の物体は物理法則を無視したように幾何学的に展開された。これじゃあまるでSFじゃないか。

「……」ボー
「……女の子?」
中から出てきたのは、僕とそう歳も変わらないような印象の女の子だった。めっちゃ可愛い。
「……」バタン
「て、ちょっと! 大丈夫ですか!?」スタタッ
「……」ポケー
「……」クンクン
「……」ガシッ
「あ、ちょっと! それ僕の――」やっと見つけた星晶石を……。
「……」モグモグ
食べたーーー!?
「……」ピカピカ
なんか発光してる……。どうやら元気になったっぽい。

「……ねえ、名前は?」
「……」ボー
「……どこから来たの?」
「……」
ガン無視ですかさいですか。
「……空」
「え?」
「……空、綺麗だね」ニコッ
「……うん。とっても」

名前も知らない君と一緒に見る夜空は、心なしかいつもより輝いて見えた。
僕はきっと、君と出会ったこの星の降る夜のことを忘れないだろう。


終わり。ヤマもオチもなく申し訳ない。

>>448「英雄の条件」


神「……女神さん。どうじゃった?」
女神「ああもうダメ全然ダメ。今日死んだ13万8736人ぜーんぶ調べたけど、全然ダメね」
神「……そうか」
女神「……」
神「(´・ω・`)」
女神「……ちょっと、やめてくれない? こっちはこっちで真剣にやっているんだから」
神「……正直すまんかった」
女神「はあ……。この『英雄の条件』に当てはまる人なんて、そうそういないわよ。第一、チェック項目が多すぎんのよ。もう過労で死んじゃう……」
神「しかし、異世界の命運は女神の手にかかっているんだ……」
女神「だあーーーっ、何が好きでこんなことしなきゃならないのよ! ああ、『女神!? なりますなりますー!』とか言ってた浅はかな自分をぶっ飛ばしてやりたい……!」
神「しかし、こうしている間にも魔王の魔の手が迫っているのだ。早く転生者を見つけなくては……」
女神「だーもう知るか! 勝手にやってろ勝手に!! ――あ、うそ……」
神「……え?」
女神「……いたの。英雄の条件にあてはまる人が」

俺の名前は物語書男。世間一般で言うところのニートという奴だ。某インターネット掲示板にて日夜ssを書いては読みふけるという生活を送っている。
しかし、そんな俺の醜くも美しい引きこもり生活にも遂に終焉の時が。小腹が空いた俺は深夜コンビニへ向かうが、その道中でバナナの皮に足を滑らせあえなく臨終。笑うな。運動不足のなれの果てだ。
そんな俺だが、三途の川ではなく、謎の空間にダイブ。こ、これって、もしや異世界転生というやつなのでは……!?
期待(?)に胸を膨らませる俺の目の前に現れたのは、二次元の美少女たちを遥に凌駕したスーパー可愛いのお姉さん。見てくれから察するに、どうやら女神のようだ。しかし、少し様子が……。

女神「……お願いします」
書男「ひょえ?」
女神「お゛ね゛がいじま゛ずう゛う゛う゛!! も゛う゛あ゛な゛だじがいな゛いんでずう゛う゛う゛!!!」

神「……英雄の条件って、厳しい」


終わり

>>494
タイトル投下者より書いてくれて感謝申し上げます

>>418「知識欲の図書原さん」


彼女はまるで歩く図書館だ。周りの人は口々にそう言う。
彼女はいつも本を読んでいる。赤いメガネを度々直しながら、「ふむふむ」と聞こえそうなほど一生懸命に本を読んでいる。
彼女に「どうしてそんなに本を読むのか」と質問したA氏曰く、
図書原さん「色んなことを、色んな世界を知りたいから、です。それって、素晴らしいことだと思いませんか?」
とのことだ。うん。百理ある。
ならばテストの点数が高いかというと、そうでもない。テストの時には決まってうんうん唸っている。知識欲とテストの点数は必ずしも結びつかない、ということだろうか。

今日の放課後も、彼女は一人教室に残って本を読んでいた。どうせなら図書室に行けばいいのに。いや、ここに俺も残っているのは別にストーカーだからとかそういうのではない。決して。

男「……ねえ、図書原さん」
図書原さん「あ。なあに、男くん?」
男「……図書原さんて、小説とかは読むの?」
図書原さん「え? うーん……。人並みには読むと思うよ」
男「そ、そうか……」
図書原さん「……」
男「……もし良ければなんだけど、俺の書いた小説読んでくれないか?」
図書原さん「へえ。男くんって小説書くんだ」
男「……まあ」
図書原さん「……なんで私に?」
男「その……的確なアドバイスをしてくれると思ったから」
図書原さん「そっか。うん。読ませて、男くんの作品」
男「……」


図書原さん「……ふー」トン
男「! 読み終わった? ……その、どうだった?」
図書原さん「……ふふ」
男「な、なに……?」
図書原さん「……男くんのこと、たくさん知っちゃった」
男「……は?」
図書原さん「じゃあね。私もう帰るから。面白かったよ。また読ませてね」
男「あ、うん。じゃあ、また」


男「……」フウ


俺も図書原さんのこと、もっと知りたくなった。……これが知識欲ってやつなのか? いや、ちょっと違うな……。


終わり

>>497
こちらこそ、そう言ってくださるとありがたいです。

しばらくぶりに来ました
お題くれ
いいのがあれば明日にでも書く

一応酉つけときます

タイトル「なりゆき任せ」

タイトル「メンドクサイエンティスト」

お題把握(*´Д`)ノ

>>502「なりゆき任せ」



・・・


思えば、私の人生は常になりゆき任せだった。

小国の領主の家に生まれて四十有余年。

大国の思惑に翻弄されながら 領地と領民を守るために振り回される日々。

どうにかこの歳まで国を保って来れたのは、格段私が名君だったからでも賢君だったからでもなく、ひとえになりゆき任せの治世を送ってきたからだ。



重要な決断に迫られることがあっても、ずるずると問題を先送りにし、結局はなりゆきに任せてしまう。

自分で判断するよりも、なりゆきに任せてしまう。

それが私の処世術。

だがこれまでは結局それが効を奏し、国を保つ事ができていた。

私が下手に意欲にあふれ、野心に満ちた君主であれば、なりゆきなどに身を任せず、率先して国を動かそうとして、結局国を滅ぼす羽目に陥っていたであろう。



「…そう思えば、是非もなし…か」

自嘲気味に呟いて、私は甲冑に包まれた腰を上げた。

城内には煙が立ち込め、城外から微かに剣戟の音や怒声が聞こえてくる。



信頼していた家老の謀反。


味方の数は残り少なく、敵の勢いは増すばかり。


もはや長くは保つまい。


今回ばかりは、なりゆきに任せるというわけにはいかぬようだ。


なぜならば…


「…殿!城門が破られました!敵の勢い激しく、防ぐこと能わず!もはや、もはや、これまでかと…」

「…そうか…。是非もなし。わしはこれより自害いたす。介錯を頼むぞ。その後は逃げるなり、この首抱えて投降するなり、好きにいたせ。」

「殿…!」

「奴はできた男じゃ。投降する者に、危害は加えまいよ」



私は昨日までは最も信頼する有能な家臣であり、明日からはこの国の新しい領主になるであろう、裏切り者の顔を思い浮かべた。



「あの…成行(なりゆき)という男はな」





教訓。
なりゆき任せの人生には、いつか必ずしっぺ返しが来ます。


fin.

投下終了
お目汚し失礼しました。

タイトル『きっと悪夢はやって来ない』

>>512『きっと悪夢はやって来ない』


最近、どうにも私は悪夢に苦しめられている。
鉈を持った殺人鬼に追いかけられたり、延々と刃物で身体を突き刺されたり、得体の知れない化物に腹を食い破られたり。
そんなものを見るだけでも嫌なのに、明晰夢なのだろうか、感覚までもクリアであるというのだから、参ってしまう。

『魔祓い屋』

どうにも胡散臭い看板を掲げた店に私は入る。
悪夢にうなされ、気を病みかけた私は、どうにかその夢を見ないようにできないか調べた。
そしてインターネットの某掲示板で、その店を見つけた。

オカルトを知る人、怪奇に興味のある人であれば、たいていの人間が知っている、『お祓い』の店らしい。
それほどに、有名。
ただ奇妙なのが――――

「……名前は知れていても」

そう、名前は知れている。
しかし、どのようなことをしているか、という情報は一切見かけられなかった。
そしてその店で本当に『お祓い』を受けた人の書き込みも見られなかったのだ。

他言無用、とでもされているのだろうか。

「……それでも、此処くらいしか頼みの綱が無い」

いくら怪しい店であっても、また一方で、あとに打つ手がないのも事実であった。
私は意を決し、その店に足を踏み入れた。



ドアに取り付けられた、来客を告げるベルが軽快に揺れる。
それは、凛、凛……と、妖しさを感じさせる響きを奏でる。

『あら――いらっしゃいませ』

美しい女性が、一人、木製の机の向こう側に座っていた。

『ここは魔祓い屋。対価を払えば、あらゆる魔を祓うことができます』

煙――机の端にある小さな御香が発生源である――を纏うようにしつつ、女性は立つ。

『今日は、どのような用件で?』

そして妖しく笑んだ。
私は雰囲気に飲まれそうになりながら、告げる。

「……その、悪夢を……最近見るんです」

『あら、あら』

女性は口元に指をあて、くすくす、と魅力的に笑う。

『悪夢、ですか……それはまた』

「それも明晰夢みたいな悪夢で……特に、私が傷つけられるようなものばかりで……」

聞かれたわけでもないが、用件を伝える。
時折――言葉の切れ目に息を継ぐ度、鼻腔が香の薫りで満たされる。
甘いような香りだ。嗅いでいて心地良くなる。

――しかし、私は次の瞬間、得体の知れない寒気を感じた。


「…………っ」

『………………』

言葉に詰まる。
そして沈黙。私からすれば気まずい沈黙だった――しかし、彼女からすればどうだっただろうか。
妖しい笑みが、さらに深まる。

「……この香りは、何ですか」

寒気がさらに強まる。堪えかねた私は問う。

『……くす……失礼。この香りは何か、ですか?』

『この香は、魔除けの御香。この香りは魔の嫌うものでして――』

その顔に浮かんだ笑みが、笑みというよりも、歪みというべきものへと変貌した。

『――ええ、魔は、須らくこの香りを嫌います』

寒気は強まる一方だ。

『……どうかなさいましたか?』

「……寒気が……」

『おや、それは大変ですね。それでは貴方の悪夢を早く解決してしまいましょうか……ふふふ』

見れば、歪みは微笑へと戻っている。

『……ところで、どのような解決を望むのか、聞いておりませんでした』

『根本的解決と、一時的解決。どちらがお好みでしょうか、もちろん対価は、選択に応じて変化いたします』

言うまでもなかった。

「もちろん、根本的解決でお願いします」

『承りました。それでは……』

その答えを予想していたかのように、女性は腕を自らの胸まで持って行く。
豊かな双丘の間から取り出したのは――――小さな、銀色の十字架であった。

「ぅ……っ」

寒気の次は頭痛。
何だ? と私は疑問に思う。
魔除けのお香を嗅いだり、十字架を見ると、体調不良となる。
これでは、まるで――――

『あぁ、ここで行ったことは、他言無用でお願いいたしますね』

『……いえ、恐らく、終わるころには――――』

貴方はもはや他言することなど不可能でしょうが。
そう続いた言葉と共に、十字架が目前に迫る。
急激に湧き上がる嘔吐感。胸の奥が騒ぎ、動悸が激しくなり、呼吸が粗くなる。思わず絶叫してしまいそうになる。
声を上げる間もなく、額に強烈な熱さを感じた後、私の意識はそこで途絶えた。






『……残念。もはや手遅れでしたか』

『対価は……払えそうにもありませんね。いえ、今回ばかりはよろしいでしょう。罪もない貴方の儚い命を以って、対価と致します』

『――悪夢は典型的な魔の兆し。それを毎日見るとなると、もう貴方のすぐそばまでナニカは迫ってきていた』

『そして寒気。頭痛。魔が嫌うものを見て、嗅いで、感じて、それに反応する――――貴方の中にナニカが巣食っているのだと、確信できた』

『しかし、貴方にとってはこれが一番幸せなのでしょうね。そしてこれこそが唯一の救いなのでしょうね』

『だって己が異形へと変貌して行く感覚など、きっと経験したくは無いでしょう?』

『そして、嗚呼、きっと――――きっともう、悪夢はやって来ないでしょうし』



『おやすみなさい。ゆっくりと、ぐっすりと』



即席で申し訳ない

タイトル「惚れ直し薬」

タイトル「NOTHING!!!!」

タイトル「誰もお前を愛さない」

タイトル「女子トイレ入ったら逮捕された」

>>526

タイトル「女子トイレ入ったら逮捕された」


女「ちょっと! 何でアタシが逮捕されるのよ!」

警察官「女子トイレに入ったからですよ」

女「アタシ女なのに!」

警察官「いや……あなた、男ですよね?」

女「ギクッ!」

警察官「見た目も名前も女みたいですけど……男ですよね?」

女「な、何言ってんだよ。アタシは女で……」

警察官「なら、証拠として服を脱いでください。あちらに婦警がいますので」

女「わーっ! すみませんでした! 女子トイレ使ってみたくて女装して入りましたー!」

警察官「そうですか、では逮捕します」

女「チクショウ! でも、アタシの女装は完璧だったはず! 何で警察にバレたんだ?」

警察官「あーそれはですね、ここの女子トイレは私が個室に監視カメラを設置しているので」

女「お前も逮捕されろぉ!」

──

女:男なのに女子トイレに入ったから逮捕された

警察官:女子トイレにカメラ設置したから逮捕

逮捕した人:婦警

タイトル「秘密」

タイトル「真冬の夜の夢」

タイトル「くれよんシンチャン」

タイトル「もしもしんべヱがしんべゑだったら」

タイトル「3分待てない」

タイトル「どこでやるか、居間でしょ」

>>530

タイトル「秘密」

女「私の秘密を教えてあげる」

男「どんな秘密だ?」

女「私の秘密は……秘密よ」

男「そうか。『女の秘密は秘密』だということを教えてくれてありがとう」

女「この秘密は秘密だからね」

男「わかった。『女の秘密は秘密』ということは秘密にしよう」

女「このやりとりも秘密ね」

男「了解した」

>>534
タイトル「三分待てない」
友「よし、三分間待ってくれ」
男「三分も待てないぞ」
友「いいじゃないか、たったの三分だぞ?」
男「なんてひどいことを言うんだ!三分間も待つなんて苦行じゃないか」
友「いや、その感覚はおかしい」
男「じゃあお前、三分間あったら何ができる?
  カップラーメンとかできるぜ?
  カップラーメン作り終えるまでの時間を待つだけで費やすとか無理だぞ」
友「いや、えっと」
男「だから、俺の貴重な三分間を待つだけで費やすなんて無理だ」
友「えっとな」
男「ということで、三分間も待つことなんてできません。そんな時間があったらカップラーメン作るぞ」
友「えっと、その、な?話を聞いてくれ」
男「なんだ?」

友「今、そのカップラーメンを作ってるんだが」

>>536
タイトル投下者より書いてくれて感謝もうしあげます。

>>538
タイトル投下者より書いてくれて感謝もうしあげます。

タイトル「絶対に押せボタン」

>>537
すみません安価間違えました。書いていただき感謝申し上げます。

タイトル「彼女が眼鏡を外したら」

タイトル「1000人の山田と1人の高橋」

>>541 「彼女が眼鏡を外したら」

彼女の美しい黒髪が、ふわりと広がった。
そんな、大した事のない出来事も、つい目で追ってしまう。
ずれた眼鏡を直す仕草も、髪を払いのける仕草も、全て。
ついつい、顔がにやけてしまう。
でも、仕方のないことだ。だって彼女は美しいのだから。
もし、彼女を自分のものにできたら、どんなに嬉しいだろうか。

「……きれいだなあ」

つい、つぶやいてしまう。
言ってしまってから、聞かれてはないだろうかと不安になる。

「何か言いましたか」

聞かれていたのだ。しかも、一番聞かれたくない人に。

「……気持ち悪いので、やめていただけますか」

静かに、しかし怒りのこもった言葉。
僕は今、好きな人に怒られているのだ。
だというのに、それすらも喜ばしく思ってしまう自分がいる。
叱られているとはいえ、こうして好きな人と話すことができている。
そのことを喜ばしく思ってしまう自分に、少々嫌気がさす。
でも、仕方のないことだ。だって彼女は美しいのだから。

「……聞いていますか?」

気がついたら、彼女は眼鏡を外していた。
ああ、その様をしかと目に焼き付けておきたかった。
その姿がどれだけ美しかったことか。
だが、眼鏡を外した彼女は確かに美しかった。
宝石のような目。それを眼鏡ごしでなく直に見た感動は、言葉に出来ない。

「好きです。付き合ってください!」

言ってしまった。あまりの感動に、つい言ってしまった。
その言葉を聞いて、彼女はさっと顔を赤らめる。
告白を受けて照れてくれたのだろうか。

それが間違っていたことは、すぐに分かった。
彼女の華奢な手がしなり、僕の頬に勢い良く当たる。
乾いた音。そして訪れる強烈な痛み。
続けて、顎を狙ったストレート。さらに、みぞおちへ重い一撃。
最後に、股間を蹴られ、悶絶する自分。
あんな華奢な体のどこにそんな力があるのだろうか、と思うほどの痛み。
転がってもがいているうちに、彼女はどこかへ行ってしまった。
そして、それ以降僕を見かけるたびに、まるで親の敵を見るかのような目で睨んで去ってしまうようになった。

あとでこんな噂を聞いた。
彼女は昔ストーカーの被害にあっていて、変な目で見てくる男性が本当に嫌いだったということを。
彼女が眼鏡を外したら、それは本当に怒っているときのサインだということを。

>>543
またまた採用ありがとうございます。厚く御礼申し上げます。


タイトル「終わりなきの逃亡の果てに」

>>544
修正します。
タイトル「終わりなき逃亡の果てに」

タイトル「銀河消滅」

>>538

こちらこそ返事ありがとうございます。

タイトル「人はそれを愛とは呼ばない」

>>545(と>>544
タイトル「終わりなき(の)逃亡の果てに」


「あの……何をしてるんですか?」
「逃げています」

 僕が出会ったのは、今まさに“逃げている”女性だった。

 彼女の名前は『尾張(おわり)南希(なき)』という。常に逃げ続けている、変わった人だ。

 彼女は一体何から逃げているのか。
 彼女は何故逃げ続けているのか。

 僕は彼女に興味を持った。

「僕も一緒に逃げていいですか?」
「……どうぞ」

 こうして僕は、彼女と一緒に逃亡することになった。

 これは、僕と彼女『おわりなき』の「終わりなき逃亡の果てに」 何があるのかを綴った物語だ。


……続きません。

>>550
採用ありがとうございます
今日は書いてくれる人が多くて嬉しいです

タイトル「神は、新しいゲームを始めた」

>>552

こちらこそ、書きたくなるタイトルをありがとうございました。

あと、修正前のタイトルまで使ってすみませんでした。

タイトル「最後の晩餐が決まらない」

>>554
ミスったタイトルまで拾っていただき感謝しています。

タイトル「僕たちはあの日を忘れない」

>>555

タイトル「最後の晩餐が決まらない」


勇者「くらえ、『最後の晩餐』!」

──勇者は魔法『最後の晩餐』を使った。

──だが、失敗してしまった。

魔王「ふはは、また失敗かな?」

勇者「くそっ! もう一度、『最後の晩餐』だ!」

──勇者は再び魔法『最後の晩餐』を使った。

──だが、失敗してしまった。

勇者「くそー! 何故『最後の晩餐』が決まらないっ!」

魔王「ふん、その魔法以外では我は倒せんぞ?」

勇者「いや、俺は必ず『最後の晩餐』を決めてお前を倒す!」

 果たして勇者は魔法『最後の晩餐』を決めて魔王を倒せるのか。


……続きません。

>>557
タイトル投下者より書いていただき感謝申し上げます。

>>553

タイトル「神は、新しいゲームを始めた」


 神は、新しいゲームを始めた。

 誰かが『タイトル』というお題を書き、誰かがそのお題を使って『ストーリー』という物語を書くというゲームだ。

 ちなみにこのゲーム、今では第4回(part4)が開催されている。

>>559
タイトル投下者です、あの厨二タイトルから先の気になる話を書いてもらって感謝です

タイトル『少年少女のデッドライン』

タイトル「普通」

>>561 タイトル「少年少女のデッドライン」

少年「少女!逃げるぞ!」

少女「えっ、まさかもう追手が来たんですか!?」

少年「そのまさかだよ!ほら、逃げるぞ!

途中で送信してしまった・・・申し訳ないです。

タイトル「トンネルを抜けるとそこは」

>>561 「少年少女のデッドライン」


少年「少女!逃げるぞ!」

少女「えっ、まさかもう追手が来たんですか!?」

少年「そのまさかだよ!ほら逃げるぞ!」

少女「は、はい!」



少年「ふう、ここまで来たら大丈夫かな」

少女「そうですね。そろそろ休みましょう」

少年「まったく……体も弱いのに、どうしてこんな目にあわないといけないんだか……」

少女「少年さん、それは言わないんじゃなかったんですか?」

少年「……ごめん」

少女「まったく、ちゃんとしてくださいね」



少年「……なあ、少女」

少女「なんですか?」

少年「あの敵を倒してから、もう1年ほど経つんだな」

少女「……そうですね。そうなります」

少年「なあ、俺たちは何を憎めばいいんだ?」

少女「……さあ。私にはもう、わかりません」

少年「……そうか。俺もだ」



少年「…なあ、少女」

少女「なんですか?」

少年「こんな生活をし始めて、もう1年ほど経つんだな」

少女「……そうですね。そうなりますね」

少年「……なあ、俺たち、このまま野垂れ死ぬのかな。生きた証も残せずに」

少女「……最後に生きた証くらい残す、と泣きながら誓ったのはどなたでしたっけ」

少年「ははっ。そうだったな。誓った以上実行しないとな」



少年「……なあ、少女」

少女「なんですか?今日は何時になく饒舌ですね」

少年「……俺たち、いつ死ぬんだろうな」

少女「……さあ」

少年「予測だといつなんだっけ」

少女「たしか、あと1年だったはずです」

少年「……そうか。もうそんなに迫ってるんだな」

少女「その前に殺されるかもしれないですけどね」

少年「ははっ、そうだな」

「俺達のデッドラインは、もう目前ということか」

>>569

タイトル「トンネルを抜けるとそこは」

 あるところに、『そこ』という少女がいた。
 そこは愛犬の『トンネルを抜ける』と共ににとあるトンネルに来ていた。

 『トンネルを抜ける』と『そこ』は一緒にトンネルの中を進んだ。

 トンネルを抜けるとそこは、辺鄙な村だった。

 その村には、『とそこ』という少女がいた。

 とそこの村には『トンネル』という名前の薬草があるが、とそこ以外は誰も抜けなかった。

 唯一『トンネル』を抜ける『とそこ』は、今日も沢山のトンネルを抜いていた。



……そこちゃんのネーミングセンスは目を瞑ってやってください。

>>572
タイトル投下者より書いていただき感謝申し上げます。

タイトル「振り向いてはいけない」

タイトル「青春よ、俺達を倒してみせろ」

タイトル「断る!!」

タイトル「君が初めて泣いたとき」

タイトル「捨てられた夢」

タイトル「ノープラン!!」

>>574より、タイトル「青春よ、俺達を倒してみせろ」
>>575より、タイトル「断る!!」
>>578より、タイトル「捨てられた夢」
>>580より、タイトル「ノープラン!!」

────

夢「青春よ、俺達を倒してみせろ」

青春「断る!!」

夢「何でだ青春!」

青春「いや……お前、俺『達』とか言ってるけど……お前独りじゃん。つかそれ某スレにあったタイトルのセリフまんまだし」

夢「独りとか言うな!」

青春「希望はどうした?」

夢「その……捨てられたよ」

青春「マジか! ちなみに理由は?」

夢「『無計画な人はイヤ』だとよ……」

青春「お前はいっつも行き当たりばったりだからなぁ。今回もそうだろう?」

夢「あぁ……チクショウ……希望……」

青春「ぷぷーっ! 希望に捨てられた夢さんドンマイ!」

夢「笑うな! あぁもう怒った! 青春、俺と勝負しろ!」

青春「だから断る!!」

夢「断るな!」

青春「ちなみに、勝負形式は?」

夢「ノープラン!!」

青春「だから希望に捨てられたんだよ……」


青春VS夢、続きません!

>>582

>>575>>578>>580
タイトル投下者より書いてくれて感謝申し上げます。

タイトル「後悔はしていない!!」

タイトル『ハロー・ザ・キッド』

タイトル『手のひらに太陽を』

タイトル「君は友達が少ないフレンズなんだね!」

タイトル「アンラッキースケベ」

タイトル「十六次方程式」

タイトル「お湯をかけてたら少女!」

>>593
また、間違えました。
修正
タイトル「お湯を掛けたら少女!」

タイトル「┌┘├┼┬┼┤└┐」

タイトル「卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍」

タイトル「自滅シークエンスが、開始されました!!」

タイトル「強制脱臭装置作動」

タイトル「魔王が,ハクション大魔王なので、勝てる気がしない(棒)」

タイトル「彼女の心は未確認」

>>593
タイトル「お湯をかけてたら少女!」

>>594
タイトル「お湯を掛けたら少女!」

再び両方拾いますね。

──

 俺はついに買ってしまった……

 お湯を掛けたら少女が現れる玩具を!

 今まで貯めたお小遣いは使い果たしたが、ついにねんがんの玩具をてにいれたぞ!

 ちなみに買ったのは爆乳タイプ! Gカップ美少女だ! 揉んで挟んで挟まれて、枕にしてやる!

 というわけで早速、俺は家の風呂場でそれを使うことにした。一人暮らしなので家族にバレる心配はない!

 シャワーからお湯を出して、玩具にかける。これだけで数分後にはGカップが俺のモノにだ! まさに夢のようなアイテム!

 ……と、浮かれていた俺は、背後の人物に気づかなかった。

「何してんの、男?」

 玩具にお湯をかけてたら少女が現れた。

 ……いや違う。コイツはとなりの部屋に住むクラスメイトの女だ。ちなみに言うと、ド貧乳。

「お前どうやって入って来たんだよ!? この不法侵入め!」
「いや、ドアが開けっ放しだったから」

 そういや、宅配便でコレ(玩具)が届いた時、あまりの嬉しさにドアを閉め忘れたかもしれん。

「で、男は何してんのさ。まさかこんな時間からお風呂かい?」
「あ、いや……これはだな……」

 マズイ。もし女にバレたらクラスの笑い者に……いや、社会的に死ぬ! どうにかして言い訳しないと……

 とその時、出しっぱなしだったお湯をしっかりと浴びた玩具が、淡い光に包まれた。そして……

「お早うございます、ご主人様!」

 見事なまでの爆乳美少女が現れた。


……続けません!

>>601
タイトル投下者より書いていただき感謝もうしあげます。

>>587 タイトル「手のひらに太陽を」

彼女の周りには、炭の塊が転がっている。

辺りに肉の焼け焦げた臭いが漂い、地面はボロボロに荒れ果てている。

魔法使い「……が悪い……って、…………るのに」

魔法使い「それでも……は我慢できそうに…………」

魔法使い「みんな……ボクが殺してしまう……」

魔法使い「だったら……それだったら、いっそ」

彼女の手のひらに、火の玉が浮かぶ。

はじめ小さかった火の玉は、みるみるうちに大きく、そして熱くなり

魔法使い「この魔法で、みんな」

彼女の手のひらに、太陽が出来る。

魔法使い「消えちゃえ」

太陽は弾けた。

>>590

タイトル「君は友達が少ないフレンズなんだね!」

友「君は友達が少ないフレンズなんだね!」

男「何だよそのセリフ! 嫌がらせかっ!」

友「いやぁ、今流行ってるアニメのセリフっぽく言ってみた。実際、友達少ないじゃん。お前」

男「んだとこら! もういい、う友とは絶交だ!」

友「良いのか? 友達少ないのに」

男「少なくて悪かったな!」

友「でも、友達が『いない』わけじゃないだろう?」

男「だったらなんなんだよ!」

友「俺は男の友達だからな」

男「友……」


続かないどころか落ちすら無し。

>>591

タイトル「アンラッキースケベ」


男「あー、何かエロいハプニングでも起きないかなぁ」

友「そんな男に『ラッキースケベ』の呪いをかけてあげよう」

男「友よ、ありがとう! ……おっと早速、前を歩いていた人にぶつかって尻を触ってしまった」

オカマ「いやん、エッチ!」

男「え、何でオカマあぁっと、転んで前の人のスカートを下ろしてまった!」

オネェ「キャー! アタシの(ブリーフ)パンツ見えちゃったじゃない!」

男「って今度はオネェかようわぁぁ階段から落ちて下にいた人とぶつかって胸に手が!」

ニューハーフ「ちょっと、アタシの(シリコンの)胸を揉まないでよ!」

男「まさかのニューハーフ!? てかこの学校オカマ系多すぎだろ!?」

友「どうだ男よ、ラッキースケベは堪能できてるか?」

男「確かにラッキースケベだけど……何故かオカマとかばっかりでマトモな女子に当たらないんだよ」

友「え、そんなはずは……………………あ、すまん。さっきかけた呪い、ラッキースケベじゃなくて『アンラッキースケベ』だったわ」

男「友てめえ!」

タイトル「自分の中の悪魔」

タイトル「弁当泥棒」

タイトル「炬燵を撤収できません」

タイトル「アメチャンを下さい!!」

>>607
タイトル「弁当泥棒」

※2レス頂きます。

──

 俺の弁当が無くなっていた。
 カバンの中に入れておいたはずのソレが、ちょっと席を外した隙に無くなっていたのだ。
 普段は購買のパンで済ませているのだが、今回だけは訳あって弁当を持ってきたのだ。

 その弁当が、消えた。

 落とした可能性や失くした可能性、忘れた可能性などを考え、必死になって探したが、見つからないまま昼休みが終わってしまった。

 そして放課後、結局弁当は見つからず、俺は肩を落としながら下校していた。
 すると、不意にその肩を叩かれた。

「どうしたんだい? そんなゾンビみたいな歩き方してさ」
「他に言い方は無かったのかよ」

 声をかけてきたのは幼馴染だった。
 最近幼馴染は生徒会の業務があって放課後も学校に残っているので、一緒に帰るのは久しぶりだ。

「何かあったのかい?」
「実は……カバンから弁当が消えてな」

 正直にそう話すと、幼馴染は俺と同じように肩を落とした。

「……そんなに大事な弁当だったようだね。誰に貰ったんだい?」
「いや、自分で作ったんだが?」
「えぇっ!? 男は料理ができたのかい!?」
「お前は俺をバカにしているのか?」

 料理ぐらいできるっての!

「でも、海老フライとかあったから……アレ、結構難しいんだよ?」

 いや、だから苦労して……って、うん?

「おい、何で幼馴染が俺の弁当の中身を知ってんだ?」
「ギクゥ!」
「まさか、幼馴染……?」
「ごめんなさい!」

 俺がちょっと問い詰めると、幼馴染はすぐに謝ってきた。
 まさか幼馴染が弁当泥棒だったとは。

「何で弁当を盗んだんだ?」
「その……男が弁当をボク以外の女から貰ったと思って……」

 それで嫉妬して腹いせに盗んだのか。

「で、その弁当はどうした?」
「食べたよ、全部。さすがに捨てるのは勿体無かったから……」

 つまり幼馴染は俺の弁当を食べたらしい。

「美味かったか?」
「そりゃもちろん! 海老フライはボクの大好物だからね…………あ、ごめん。元々は男の弁当なのに……」
「いや……」

 美味かったようでなによりだ。なら……

「結果オーライだ」
「えっ?」

 怒られるとでも思っていたのだろう。幼馴染は怒らなかった俺を見てわけがわからないという顔をしている。
 なので、俺は幼馴染に種明かしをしてやった。

「その弁当はな、元々幼馴染のために作ったんだよ」
「ボクの、ために……?」
「お前、最近まともに昼飯食ってないだろ?」
「う、うん……」

 幼馴染はこのところ、生徒会の業務が忙しいのか昼飯を食べている様子が無かった。朝や放課後も一緒に帰る日が減っていたので、本当に毎日が多忙なのだろう。
 このままでは幼馴染ぶっ倒れてしまう。だからせめて昼飯ぐらいはと思って弁当を用意したのだ。

 ……いや、これでも俺は幼馴染に助けられたことが何度かあったし、これからも助けてもらいたい。そんな幼馴染が倒れたりしたら俺が困るだろ?

 だから、あくまでも自分のためで、決して幼馴染が好きだからとか、そんなんじゃない……はずだ。

「これからはちゃんと昼飯ぐらい食え、用意する暇もないくらい忙しいなら俺が作ってやるから」
「男……その……勝手に勘違いして、勝手に弁当盗んで……色々とごめん」
「もうその件は水に流そうぜ? 水洗トイレみたいによ」
「ちょ、こんな時に汚いなぁ、もう!」

 そう言ってぷりぷりと頬を膨らませる幼馴染。
 うん、そのほうが落ち込まれるよりいい。

「ねぇ、男」
「何だよ」

 幼馴染が俺を真っ直ぐ見つめてくる。

「……弁当、ありがとうね」

 そう言った時の幼馴染の表情は、今までで一番輝いていた気がした。

「その代わり、これからも色々と助けてくれよな」
「ふふっ、ボクにできることなら、できる限りは協力するよ」

 俺が幼馴染に渡すはずだった弁当は、弁当泥棒によって幼馴染の手に渡っていた。

 俺は、弁当泥棒に感謝した。

 渡す手間が省けたし、何より幼馴染が喜んでくれたのだから。

End

>>610>>611
タイトル投下者より書いて頂き感謝申し上げます。

タイトル「卒業出来ない」

タイトル『素顔のママで』

タイトル「大相撲北海道場所」

>>615
タイトル「大相撲北海道場所」

男「なぁ、女」

女「何、男君?」

男「俺、大相撲出るわ」

女「え、男君って相撲出来たの?」

男「ふっ、俺の相撲の実力を舐めんなよ? 何故なら俺は『相撲の土俵上で塩を撒く大会』で二回戦まで勝ち上がったことがあるからな」

女「そんな大会あったの!? しかも二回戦止まりだし、そもそも相撲の実力と関係ないじゃん!?」

男「待ってろよ大相撲北海道場所!」

女「……あ、男君」

男「何だよ、女?」

女「大相撲に北海道場所は……無いよ?」

男「マジで!?」

End(続きません)

タイトル「卒業が決まりました」

タイトル「七難八苦四捨五入」

タイトル「進路未定」

タイトル「出前が来ない!!」

タイトル「夜逃げも二度目なら」

タイトル「抽象的な具体例」

タイトル「ぱいあーるにじょー」

タイトル「現実的な失敗作」

タイトル「ストーカー兄妹」

タイトル「量子論的彼女」

タイトル「彼女の捨て方が分からない」

タイトル「伏線が、回収出来ません」

>>576

【君が初めて泣いたとき】



男「お前って泣くことあるの?」

幼馴染「そりゃあ、人間ですから泣くときぐらいありますよ」

男「へー、いつ?」

幼馴染「産まれた時とか」

男「いやまあ、それはそうだろうけど」

幼馴染「なんですか?」

男「俺の目の前では?」

幼馴染「ないです。なぜ貴方にみっともない姿を見せなければいけないんですか」

男「ちょっと見てみたい」

幼馴染「嫌です」

男「演技でも良いからさ」

幼馴染「嫌です」

男「えー」

幼馴染「残念でしたね。私の泣く姿が見られなくて」

男「くっそー......」


ーー


幼馴染「......」ぺら

男「......」

幼馴染「......」ぺら

男「幼」

幼馴染「なんですか。なんて言おうと見せませんよ」

男「それはもう良いよ。別のこと」

幼馴染「なんですか?」

男「俺さ......」



男「ーーーー実はお前のこと嫌いなんだよ」

幼馴染「へ......?」

男「嫌いになったのは高校生になったごろからなんだけどね」

幼馴染「じょ、冗談ですよね?」

男「ううん。本気」

幼馴染「なんで......」

男「なんかお前といてもつまらない。いつも素っ気ないし返事しかしないし。お前といるくらいだったら、女さんといた方が断然楽しいよ」

幼馴染「で、でも、いまもこうやって男の部屋で二人でのんびりと......」

男「だってお前が来るんだもん。なんか帰らせるのも悪いと思って」

幼馴染「そんな......」

男「はっきり言って、鬱陶しい」

幼馴染「......」

男「......」

幼馴染「う、うぅ......」ぽろぽろ

男「はい。頂きました」

幼馴染「へ......?」

男「お前の泣く姿」

幼馴染「え.....え......?」

男「うそだよ。お前といて楽しくないなんてないよ。楽しいよ」

幼馴染「じゃあ、今までのは......」

男「冗談に決まってるだろ。鬱陶しいわけないだろ」

幼馴染「......」

男「幼さん?」

幼馴染「ば、ばかぁ......」ぼろぼろ

男「ちょ、ごめんごめん! こんなに泣くとは思ってなくて」

幼馴染「泣くに決まってるじゃないですかぁ......だって私は男が......」

男「俺のことが?」

幼馴染「......なんでもないです」

男「?」

幼馴染「......死刑ですよこれは」ぎゅ

男「えーそこまでかよー」

幼馴染「私は......まだ男と一緒にいて良いんですか?」

男「当たり前だろ」

幼馴染「全く......」

男「今日は幼が俺の前で初めて泣いた記念日にしよう」

幼馴染「そんな記念日いりません」

書いててよく分からなくなったぜ。
長くなってすみません。

タイトル「百利あって一害なし」

タイトル「現実逃避中」

タイトル「桶屋が儲かれば風が吹く」

「もしタイトルが仮面ライダーではなく、仮面ファイターだったら」

>>621
タイトル「出前が来ない!!」

男「たしかに出前とったんだけどなぁ」

男「もう頼んでから100日もたってるんだけど」

男「早く寿司食べたい」

男「早く…」

男「はや…く…」

男「…」

男(もう…ダメ…か)

男(すまねぇなぁお前らを食ってやれなくてよ)

男(いかは…いつも俺を困らせたよははっ)

男(うににはいつもからかって悪かったなぁ)

男(玉子には俺を助けてもらった)

男(そして最後に…)

男「ま…まぐ…ろ」

愛する寿司の名を呼んだ

男「まぐ…ろ…俺は…お前が……すきだ…た」

まぐろ「…」

まぐろ「ギョギョギョ!?」

男「ははっ…と…う……と幻まで…見えて…きた」

まぐろ「ギョギョギョエー!!」

男「まぐろ…あい…し…」

男「…」

まぐろ「ギョイエーーーーー」

男「」

まぐろ「ンッギョ!ンッギョ!」バクバク

―完ー

>>645
タイトル投下者より書いていただき感謝申し上げます。

タイトル「乗り遅れ」

>>646

ガタンゴトン……ガタンゴトン……

女「あーあ……」

女「また乗り遅れた。もうあんな遠くに……」

女(思えば私って、乗り遅れてばっかの不幸女ね)

女(電車やバスが目の前で出発するのは日常茶飯事)

女(流行り物だと飛びついたらブームは去ってるし)

女(しかも結婚ラッシュにも乗り遅れて、会社の同期の中で独身は私だけ)

女「でもまあとりあえず……」

女「たった今あの世行きの火車にも乗り遅れたのはどうしたものかしら」

タイトル「青春の幻影」

タイトル「ターゲットは、幼馴染」

タイトル「秒殺の少女」

タイトル「区境の短い橋を渡るとそこは西区であった」

タイトル「ドラゴンまきな。それが俺の好きな人のあだ名だった」

タイトル「恋とバナナと小籠包」

>>657>>659

タイトル「ドラゴンまきな。それが俺の好きな人のあだ名だった」
タイトル「秒殺の少女」

友「実は……俺、好きな女の子がいるんだ」

男「マジで!? ちなみにどんな娘?」

友「彼女、あだ名が『ドラゴンまきな』って言うんだけど」

男「いやそれどこから突っ込めばいいの!?」

友「すごいんだよ! どんな相手も秒殺!」

男「秒殺の少女!? 何それ恐いよ!」

友「俺、まきなちゃんと一緒に優勝する!」

男「って優勝!? 何言ってんの!? どういうこと!?(混乱)」

友「え、格ゲーのトーナメントだけど?」

男「ゲームの話だったの!?」

>>661
>>657投下者より書いて頂き感謝申し上げます。

タイトル『夢見る少女』

>>661
ドラゴンの書いて頂きありがとうございます!
めちゃめちゃなタイトルの割には他の方のとミックスして、ボケとツッコミが普通に成立してて驚きました(笑)

>>663
>>662
そう言って貰えて嬉しいです。
こちらこそ書きたくなるタイトルをありがとうございました。

>>642
タイトル「もしタイトルが仮面ライダーではなく、仮面ファイターだったら」

男「タイトル『仮面ファイター』」

女「バイク要素は!?」

男「タイトル『仮面ダイバー』」

女「潜るの!? 水中戦メイン!?」

男「タイトル『仮面ダンサー』」

女「それただの仮面舞踏会だよ!」

男「タイトル『仮面ヌイダー』」

女「素顔晒したぁぁぁぁ!」

男「タイトル『仮免ライダー』」

女「ちゃんと免許取らないとダメだよ!?」

男「タイトル『カーメンライダー』」

女「もうわけわかんないし~っ!」



男「というわけで女、この中からタイトル選んでSS書いてくれ」

女「ろくなタイトルが無い……(白目)」

タイトル「HAN-SHIN-KAN!」

タイトル「仮免ライダー」

タイトル「食い逃げ幼女」」

タイトル「寝過ごした!」

>>656
タイトル「ターゲットは、幼馴染」
※2レス頂きます。


「いらっしゃいま……って、男!?」

 幼馴染の幼が働いている喫茶店に行くと、案の定幼は俺を見て驚いた。

「何で男がここに来たのさ!?」
「来ちゃダメなのか?」
「ダメってことはないけど……それより、どうやってボクがここで働いてるって知ったんだい? まだ誰にも言ってないのに」

 どうやって知ったかは内緒だ。だが……

「誰にもってことは、親にもか?」
「……言ってないよ。ボクの両親はバイトに反対だから」

 なるほど、そういうことか。

「よし、幼の親に報告しよう」
「待って! それだけはダメ!」
「何でだよ。理由があるなら聞くぞ?」
「……分かった。あと少ししたら休憩に入るから、それまで座って待ってて」

 そう幼に言われ、空いているテーブルへと案内される。しばらくしてやってきた幼は「サービスだから」とお冷やを持ってきてくれた。……本当にサービスだなおい。
 そして幼は俺の向かいに座り、静かに語り始めた。

「……この喫茶店はボクの友人がバイトしてる店で、ボクもよく通ってた。でも最近、その友人が怪我で入院しちゃって」
「その友人の代わりにバイトに入ったのか」
「うん。退院するまでの間だけね」

 そういや幼は昔からお人好しだったな。俺もよく助けて貰ったもんだ。

「そういう理由なら親も許してくれるんじゃないか?」
「だと良いんだけど……」
「俺も一緒に説得に行こうか?」
「……いや、いい。これはボクの問題だから。自分でなんとかしてみるよ」
「そっか。頑張れよ」
「……うん」

 ならもう大丈夫だな。

「そう言えば、男もバイトしてたよね?」
「あぁ。しかも、高校を卒業したら正式に雇ってくれるらしい」
「そうなんだ…………ねえ、男」
「何だよ」

 幼が顔を赤らめながら俺を見つめた。

「……………………ありがとう」
「おう」

 その後、仕事へと戻る幼に別れを告げ、俺は喫茶店をあとにした。



「お兄ちゃん、幼さんの件はどうなったの?」

 数日後、妹が俺にそう尋ねてきた。

「あぁ、幼がちゃんと両親に話して、説得させたらしい」
「そうなんだ。良かったね、お兄ちゃん」
「ま、親も娘の帰りが遅い理由が分かって良かったんじゃないか?」

 幼の親は、生徒会業務で忙しい幼がバイトまで始めたら体調を崩しかねないという理由で、バイトを禁止していたほど過保護だった。
 そんな親を説得して、幼はバイトの件を了承してもらったらしい。俺は幼ならできると思っていたが。

「でもまさかお兄ちゃんの幼馴染の幼さんがターゲットになるとは思わなかったね」
「俺も上からターゲットの情報を聞いた時はさすがに驚いたからな」
「あ~あ、幼馴染をストーカーするお兄ちゃん、見たかったなぁ」
「おい、そんな言い方をするな。これは仕事で、俺はもうストーカーじゃないんだから」
「そうだったね。高校を卒業したら正式にメンバー入りできるし、私達も頑張ろう!」
「だな」

 俺と妹は、かつてはストーカー。
 今は、その能力を使ってスパイのような、探偵のような仕事をしている。
 今回のターゲットは、幼馴染だった。

……うん、「また」なんだ。済まない。

お目汚し失礼致しました。

>>658

タイトル「区境の短い橋を渡るとそこは西区であった」

友「橋を造ってきた」

男「すごいな!」

友「だろう?」フンフーン!

男「で、場所はどこだ?」

友「西区との区境だ」

男「聞いたことないな。ちなみにどんな橋?」

友「長さが1メートルだが?」

男「短っ!」

友「確かに長さは短い。だがこの橋は吊り橋だぜ?」

男「区境の橋だよね!? 何で吊り橋!? そもそも何の話!?(混乱)」

友「街を作るゲームの話だが?」

男「またゲームの話かよ!?」

>>660

タイトル「恋とバナナと小籠包」

友「僕、恋したんだ」

男「え、相手は誰?」

友「うーん、誰というか……食べ物だよ?」

男「人ですら無いのかよ!?」

友「でも小籠包だよ? 熱々の」

男「熱々とかどうでもいいから!」

友「はぁ、あのバナナ味の小籠包が忘れられないよ」

男「バナナ味の小籠包!? どういうこと!? またゲームの話!?」

友「何って、商店街の中華料理屋だけど」

男「実在したのかよ!?」

>>639>>640

タイトル「桶屋が儲かれば風が吹く」
タイトル「現実逃避中」


友「暑いな……」
男「あぁ、暑いな……」
友「よし、風を吹かせよう」
男「どうやって?」
友「桶屋が儲かれば風が吹くと聞いたことがある」
男「よし、桶屋に行こう」

──男と友、二人で桶屋に行く。
──そして桶を購入する。

男「桶どうする?」
友「帽子代わりにして日除けしよう」
男「そうだな」
友「お、俺達が桶を買って宣伝したおかげで桶屋が儲かったから、風が吹いてきた」
男「……」
友「いやぁ、涼しいなぁ~」
男「……友」
友「何?」
男「風、吹いてないだろ」
友「え、吹いてるけど?」
男「いい加減風が吹いてないという現実から逃げるな」
友「分かったよ。それにしても暑いな……」
男「あぁ、暑いな……」

現実:桶屋が儲かっても風が吹くとは限らない

タイトル「flying hit 激 熱 お で ん 」

タイトル「ゆうまお勇者魔王」

タイトル「北方project」

タイトル「その日から読む本」

>>680>>681
タイトル「flying hit 激 熱 お で ん 」
タイトル「ゆうまお勇者魔王」


勇者「魔王よ、俺のおでんを食らえっ!」オデンポイーッ

魔王「うわ熱っ!」ベチャッ

賢者「あぁーっと! 勇者の放った激熱おでんが魔王にヒットォォォ!」

魔王「ならばこちらも食らえっ!」オデンポイーッ

賢者「負けじと魔王も勇者に激熱おでんを投げつけたぁぁぁ!」

勇者「効かんわ!」パクッ

賢者「おぉーっと! 勇者、魔王の激熱おでんを文字どおり食らったぁぁぁぁ!」

勇者「ふん、魔王もやるな……」

魔王「勇者こそ……」

賢者「勇者と魔王による激熱おでん当て対決は、いつまで続くのかーっ!」








僧侶「何これ」

タイトル「トラックvsバス」

タイトル「沈黙の投下者」

うはwwおもすれwwしかも仕事メッチャ早www 熱おで、早速採用ありがとうございます!!

タイトル「謎の容疑者」

>>689
面白いと言っていただけて嬉しいです。
こちこそ書きたくなるタイトルをありがとうございました。

>>682>>683
タイトル「北方project」
タイトル「その日から読む本」


友「俺、ご当地アイドルとかゆるキャラとかみたいに地元をPRできる何かがしたいと思ったんだけど、その日から読むべき本って何かあるか?」

男「それならこれだな」っ漢字辞典

友「え、まさか辞書っ!?」

男「今のお前にはピッタリだよ」

友「何でだよ?」

男「あのな……」









男「お前の企画書を見たが『北方project』ってなってるけど、正しくは『喜多方project』だから。地元のPRより前に漢字の勉強しろ」

これ面白いですね。

タイトル「男「Running Manだ!」女「進んでないじゃない」」

>>161タイトル「Now loading...............................................................................................................................................................................」

男「うーん・・・プラネットアースⅡ面白かったなぁ。しっかし世界のバランスってのはグラグラだな。生き物ってのは1日生きるので精一杯だ。不完全のように思えてならん!」

男「あっ速報だ。なになに・・・?NASAが宇宙の果てを観測成功?すごいじゃないか!」

男「いったいどんな世界なんだろうな」

男「宇宙の果てがわかれば、宇宙の未来や、宇宙が誕生した時、その前に何があったのか解明できるに違いない・・・」

男「俺も将来はNASA職員になって宇宙の果てを見たいもんだ」

10年後

男「勉強に研究を重ね、苦節10年・・・ついに宇宙の果てを二次元の画像データで見る方法を発明したぞ!」

男「A博士よ!早速この発明を実用化しよう!」

5年後

男「ついに、ついにだ。今ここに例のファイルがある・・・」

男「このボタンを押せば、世界の真実を目にできるであろう・・・」

男「ポチッとな」

男「なんだこれは・・・」

男「これが真理か・・・?そんな・・・じゃあ、我々の世界は・・・」

A博士「男博士!いったい何を見たのですか?我々にも見せてください!」

そこには真っ白な空間に黒い線で記号が描かれていた

Now loading...............................................................................................................................................................................

>>693
タイトル「男「Running Manだ!」女「進んでないじゃない」」

男「よっほっ」スイッスイッ

女「何やってんの?」

男「Running Manだ!」

女「進んでないじゃない」

男「そう言われてもな…そういうものだし」

女「走ってる男、でしょ? 正直走ってるようには見えないわよ」

男「でもムーンウォークだって実際に月面歩くわけじゃないし」

女「確かにね」

男「ルームランナーだって部屋中を走り回るわけじゃないだろ?」

女「うん」

男「だから進んでなくてもRunning Manだ!」

女「へえー」

チュッ

男「!!? お、おい! 急になんだ!?」

女「いやー、私達付き合い始めてそろそろ一ヶ月だけどなかなか男が進んだことしてくれないからさ」

男「いや、進みたい気持ちはあるんだけどね。一気に進めすぎて嫌われたくないしさ」

女「進んでみせたいけど進まないのね」

男「そう、俺こそがRunning Manだ!」

女「だからそれじゃ進んでないじゃない! 次はあんたから進んでみせなさいよ!」

タイトル「生まれてきて、申し訳ない」

>>694>>695
タイトルも内容も面白じゃないですか!
そのセンスにあやかりたいです。

タイトル「『タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ』におけるタイトル提供ユーザーとストーリー執筆ユーザーの攻防の歴史」

タイトル「触れてはいけない!」

>>698
2ちゃんに初めて書き込んだレスだから嬉しい。ありがとう

>>585タイトル『ハロー・ザ・キッド』

いつだってクールにキマってるぜ。
その日暮らしの賞金稼ぎ。
ここで生きていくなら身軽な方がいい。
身につけているのは相棒たちさ。
敵との間合いを見極めるハット。
唯一確かな地面を踏みしめるブーツ。
口を向ければどんな男も「落とす」愛銃の「スペシウム」。
燃え上がった女との記憶。
そして何より大事な愛と勇気。
これだけは忘れちゃいけねぇ。

子分がいるんだが奴はまだ未熟だ。
ママのミルクでも飲んでな。

おっと、あそこにいるのはダッド・ホリデイじゃねーか。
奴は俺の女にちょっかいを出した命知らずさ。
気のいい奴だが、女は返してもらう。
今日こそ決着つけてやるぜ。

俺はのんきにテレビを見ている奴に声をかけた。
「やい、ダッド。決闘だ。銃を持て。」

奴はニヤリと不敵な笑みを浮かべて口を開いた。
「ハロー・ザ・キッド。お昼はもう食べたのかい?」

なめてんじゃねぇぜ。
昨日のかくれんぼでは俺の勝ちだったじゃねぇか。
俺はホルスターに手をかけた。

タイトル「ヒーローの屈辱」

>>699>>706>>707

タイトル「ヒーローの屈辱、触れてはいけない絶望のプレパラート!」


 今日は理科の実験。俺はヒーローだからここで格好良く決めるぜ!
 早速プレパラートを用意しよう。
 スライドガラスの上にカバーガラスを乗せてっと。

「……あ」

 カバーガラスがずれてしまった。

 今回の試料、素手で触れてはいけないやつだから、ピンセットで取るか。
 ……よし、取れた! 第一作業完!

「……あ」

 今度はカバーガラスをテーブルの上に落としてしまった。
 今回の試料以下略だからピンセットで……

 カツッ、カツッ、カッ、カッ……

 取 れ な い !

 あぁ、くそっ!

 カッ、カッ、カッ、パキッ!

「……あ」

 カバーガラスが割れた。

 ヒーローたる俺が、実験器具を破損させるなんて……屈辱だ。

 そして、プレパラートを用意するだけで俺は絶望した。

 せめて素手で触れて良ければ……

>>708
タイトル投下者の一人として、書いて頂き感謝申し上げます。

タイトル「ローカルスターの悲劇」

タイトル「熱く、激しく、楽しく、そしてネタも豊富なM.U.G.E.Nの世界」

>>712

タイトル「熱く、激しく、楽しく、そしてネタも豊富なM.U.G.E.Nの世界」


幼「ねぇ、寿司屋にでも行かない?」
男「お前の奢りならな」
幼「ちゃっかりしてるんだから。分かったよ」
男「よし、高いネタばっかり食べてやる」
幼「少しは遠慮したらどうだい!?」

――二人で寿司屋へ。

男「ここか」
店主「いらっしゃいッス! 寿司屋『M.U.G.E.N』へようこそッス! まずはあがり(お茶)をどうぞッス!」
幼「ありがとうごさいます」ズズー

――幼、貰ったお茶をすする。

幼「……熱っ!」
店主「ウチのあがり(お茶)は熱湯で入れてあるッス!」
幼「熱すぎるよ! うぅ……」舌ヒリヒリ
店主「で、ネタは何にするッス?」
男「じゃあ……とりあえずマグロで」
店主「マグロッスね! 今握るッス! ……うぉぉぉぉぉぉ!」
男「何か握り方が激しいぞ!?」
店主「ウチはいつだって全力ッス! マグロ出来上がりッス!」

――店主、マグロを二皿出す。

男「美味っ!」
幼「これ美味しい! ……あれ、お皿に何か書いてあるよ?」
男「えっと……『魚の豆知識』?」
店主「あ、それは子供向けのやつッス! ここ、家族連れも良く来るッスから」
幼「確かに、こういうのがあると子供は楽しいかもね」
店主「で、次は何にするッスか?」
男「そうだな……」

――男がお品書きをめくる。
――良く見たら百種類以上のネタが載っていた。

男「種類多いな!」
店主「ウチはネタも豊富ッス!」
幼「こんなに多いと迷うね……」
男「よし、一番高いネタにしよう」
幼「だから少しは遠慮してってば!」

!? ハイパーちょっぱや!!
それにしても何故スシ屋なのか……これが分からない
とりあえず魚はサイモンから買ってるのかな?w

>>703
M.U.G.E.Nって確か対戦格闘ゲームだよね?
知らないからとりあえずM.U.G.E.Nって名前の寿司屋にして「熱く、激しく、楽しく、そしてネタも豊富」で書いたんじゃない?

寿司ネタってネタを使うために寿司屋にしたんじゃないかな

>>714
思わず書きたくなるタイトルだったので指が止まりませんでした。
面白いタイトルをありがとうございます。

>>715
『M.U.G.E.N』はゲームか何かだろうぐらいしか知らなかったので、あえて寿司屋ネタにしました。
店名が『M.U.G.E.N』なだけです。ゲームとは一切関係無いSSですみません。

(お茶がVery Hardに)熱く
(握り方がMr.師範の様に)激しく
(お魚豆知識で子供だって)楽しく
(百種類以上の寿司)ネタが豊富
なるほど秀逸

>>719
秀逸なのはタイトルのおかげです。


タイトル「私達、もう終わりにしましょう」

タイトル「あいうえおSCP作文」

タイトル「ABC writing」

タイトル「迷宮入りさせる探偵」

>>723

タイトル「あいうえおSCP作文」


ある日のことである。
いつものように、
ウェブで『タイトル(以下略)』を
閲覧していたら、
面白いタイトルを見つけので、
SSを書こうと思ったが、
CCレモンが切れたので、
PCを閉じて買い物に行った。

ふむ……つまりC.C.レモンって事だな!

>>725

タイトル「迷宮入りさせる探偵」


探偵「俺は迷宮入りさせる探偵だ。事件と聞いてやって来た」

刑事「探偵が迷宮入りさせてどうするのぉ!? 捜査の邪魔したり、犯人の手助けしたらあなたを逮捕するからね!」

探偵「ふむ……分かった」

――

探偵「犯人はお前だ!」

犯人「ちっ……計画は完璧だったはず……」

刑事「まさか迷宮入りさせるどころか事件を解決するなんて……じゃあ迷宮入り探偵って……」

探偵「よし、これでお前は刑務所行きだな。あ、逃げようとしても無駄だぞ? お前が行く刑務所は脱獄不可能の通称『迷宮』だからな」

刑事「迷宮入りってそういう意味だったの!?」

小噺かギャグマンガ日和って風体だなw

>>729
>>731
>>728>>730の投稿者ですが、コメントありがとうございます。

>>724
タイトル「ABC writing」

>>686の続き


勇者「そろそろ決着をつけようか」

魔王「そうだな」

勇者「俺のとっておきを見せてやる!」

賢者「おぉ! 勇者、必殺技の構えだぁぁぁぁ!」

魔王「ぐっ……凄まじいパワーだ……」

勇者「食らえっ、これが俺の編み出した、『ATSUAGE(厚揚げ)』と『BANANA(バナナ)』と『CHIKUWA(ちくわ)』を同時に投げる必殺技、その名も……」

勇者「ABCライティッ……」

魔王「……ぷっ」

賢者「あぁっと! 勇者、大事なところで噛んだぁぁぁぁ!」

魔王「……ABCライティングてww アルファベット書いてろ(笑)」

勇者「…………ABCライジング!」

魔王「ぐわぁぁぁぁ!」

賢者「勇者の必殺技が決まったぁぁぁぁ! 勇者と魔王による激熱おでん当て対決は、勇者の勝利だぁぁぁーっ!」







僧侶「いやまずおでんのバナナに突っ込めよ」

タイトル「達人の太鼓」

タイトル「草津温泉に草津駅はない」

タイトル「太田区」

タイトル「東京都東京市東京区東京1-1-1」

タイトル「単身婦人」

>>740
タイトル「東京都東京市東京区東京1-1-1」

 今は、インターネットやカーナビなどで簡単に地図を調べられる時代だ。

 住所を入力すればその場所の地図を即座に出してくれる、便利な時代になった。

 そんな中、ネット上である噂が流れた。

『ネットやカーナビで検索しないほうがいい住所がある』

 というものだ。

 その住所というのは『東京都東京市東京区東京1-1-1』だ。

 もちろん、そんな住所は実在しない。

 実在しないなら検索しても地図は出ないはず。

 だが、もし検索して地図が出たら……

 そして、その場所に向かったら……

 いつしかその噂は都市伝説としてネット上で語り継がれていた。

 その都市伝説のような噂が気になって、噂を流した張本人に会いに行き、そして聞いてみた。

「何故、ネットやカーナビで『東京都東京市東京区東京1-1-1』を検索しないほうがいいのか」と。

 すると噂の張本人はこう答えた。

「いや、そんな住所実在しませんし、検索しても『そんな住所は存在しません』って出るだけですから。検索するだけ無駄なので、検索しないほうがいいって言ったんです。それを誰かがホラー的な解釈しちゃったんじゃないですかね?」

 ……なんか普通だった。

>>741
タイトル「単身婦人」

側近「大変です魔王様、魔王の城に入れろという人が現れました」

魔王「ようやく勇者が来たか。で、どんな奴だ」

側近「それが……婦人が一人です」

魔王「婦人というのが気になるが……最近の勇者は女もなれるらしいからな。だとしても単身で我の元に来るとは、命知らずよのう」

側近「いかがなさいますか?」

魔王「通せ。我に挑みに来た初めての敵だ。全力で相手をしてやろう」

側近「わかりました。おい、入れ」

??「こら、息子!」

魔王「げっ、お袋!?」

側近「まさか魔王様のお母様!?」

母親「立派な魔王になるための勉強をほったらかして何してんのさ!」

魔王「いや、その……勇者を待ってて……」

母親「勉強が出来なきゃ勇者を倒すなんて無理だよ! ほら、勉強の時間はまだ終わってないんだから、遊んでないでさっさと帰るよ!」

魔王「わっ、ちょ、耳を引っ張らないで……うわぁぁぁぁぁぁ!」

側近「……魔王様のお母様、怖い(泣)」

>>742
タイトル「桜吹雪で遭難」
※2レス頂きます。


 今日は、幼馴染の男と一緒に、桜で有名な山を訪れていた。
 だけど、そこで男と些細なことで喧嘩をして、

「もう男なんて大嫌い!」

 そう叫んで、逃げるように男と別れた。


 あれからどれくらい走ったかな。振り返ると、もうそこに男はいなかった。

「……ふんっ、男が悪いんだからね」

 ボクは男を置いて下山することにした。
 
 すると、急に強い風が吹いた。

「うわっ!」

 風で大量の桜の花びらが舞い、まるで吹雪のようにボクを襲った。

「うぅ……」

 顔についた花びらを払い、再び下山しようとした時だった。

「あれ……ここ、どこ?」

 どうやらボクは、山で遭難してしまったようだった。
 周りには桜の木があるだけで、どこを進んだらいいかすら分からなくなってしまった。

 この山は桜で有名な山で、花見客もそれなりに訪れる。だけど、かなり大きな山だから、正規の登山ルートを外れて山の奥に入ってしまうとかなり迷いやすい。

「下手に動くと余計に迷いそうだし……」

 とりあえず、ボクは近くにあった切り株に腰をおろした。

「まさかこんなことになるなんて……」

 ボクはただ、男と花見がしたかっただけなのに。
 男と喧嘩して別れて山で遭難して……それもこれも全部男が悪いんだ。男なんて大嫌いだ。

「でも……」

 本当は分かっていた。男が何も悪くないことも。むしろ悪いのは自分だってことも。
 そして何より、男を嫌いになってはいないことを。

 早く男に会いたい。会ってさっきのことを謝りたい。
 なのに、今のボクはどうしようもできなかった。

「うぅっ……」

 気づいたら、ボクは泣いていた。もしかしたらもう二度と男に会えないかもしれない。そう思うと涙が溢れて止まらなかった。

「男ー!」

 ボクは心の底から叫んだ。ボクが今一番会いたい人の名前を。ボクが今一番必要としている人の名前を。

 そして、ボクが今一番好きな人の名前を。



タイトル「言葉の存在しない世界」

>>757
タイトル「言葉の存在しない世界」

「」

                           「」
    「」
           「」
                「」

「♪」
                  「Σ!?」

 「♪」 「♪♫」
           「…………」
「♫」
                     「…♪」

     「♪!」         「♪?」
                              「♫♪」

「「~♪」」              「Σ!!!」


                 「「「「「…………♪」」」」」
                 「「「「「♪♫♪♪♫」」」」」

>>638
タイトル「百利あって一害なし」

俺「俺と姉貴は、とあるパズル雑誌の懸賞に応募していて、今日発売の号に当選結果が載る予定なんだ」

姉「何で説明口調なのよ?」

俺「お約束だ」

姉「……あっ、私の名前あった!」

俺「俺は……無かったorz」

姉「残念だったわね」

俺「何で姉貴の『百利(ももり)』の名前はあって俺の『一害(ひとがい)』の名前は無いんだよ! てか親、こんな名前付けるなよ!」

姉「まさに『百利あって一害なし』ね」

俺「上手いこと言ったつもりか!」

タイトル「なの」

タイトル「友達のパラドックス」

タイトル「I AM MAOH」

タイトル「愛が、世界が消えた記憶」

タイトル「妖怪Bキャンセル」

>>767
タイトル「妖怪Bキャンセル」

俺「ようやくコイキングがレベル20になったぜ!」

俺「これでついにギャラドスに……はねると体当たりで頑張った努力が報われるぜ!」

おや? コイキングの様子が……

テレレレッ! テッテッテッテッテッテッテッテー!

妖怪「ポチっとな!」

俺「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 間違えてBボタンで進化キャンセルしちまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

俺「よし、次こそは……レベル21にしたぜ!」

おや? コイキングの様子が……

テレレレッ! テッテッテッテッテッテッテッテー!

妖怪「ポチっとな!」

俺「あぁぁぁぁぁぁぁぁ! またBキャンセルしちまったぁぁぁぁ! 何でだぁぁぁぁ!」

妖怪「ふひひ」


それから、妖怪によってBキャンセルを連発させられた結果……俺のボックスはレベル100のコイキングで埋まった。

>>769

私は夏休み、ある日旅行に行った

親や親戚と共に行った旅行、お土産買ったり出店回ったり、温泉に入ったりしたけど今一退屈だったのでちょっと外に散歩に行く事にした、時間は6時を過ぎた辺り

「あんまり遠くにいっちゃダメよ」

「わかってるって」

母にそう言われながら温泉街を歩く、特に何もない、やっぱり退屈だったな、そう思い帰ろうと振り返った時

「えっ…」

刃先が眼前へ迫っていた

「うわぁぁぁあああ!!」

間一髪で顔を避け回避する、それでも?を切った様で痛い、でもそんな事思ってる場合じゃない、ほら、前の奴が荒く息を吐きながらナイフを持ってこっちに来てるはやくはやく逃げなきゃはやく

「ひっ…!う、うわぁ!?」

「!?」

足がもつれた、その拍子に前の奴ともみ合いになる、これには奴も予想出来なかった様だ、ナイフは床を転がり

「はぁ…!はぁ…!」

私の手の中に収まった、どうしようどうしよう逃げないとでも腰が抜けて動かないこのままだとナイフを取られちゃう死にたくない!




そこからは記憶がない、ふとした時には前に血まみれの人が倒れていた

「え…あ…がう…わたし…そん…つもりじゃ…うわぁぁぁあああ!!」

血まみれのナイフを持って逃げる、どこへ?わからない、大声を出しながら走って逃げた、奇しくも周囲には一人たりとも人がいなかった

「はぁ!はぁ!はゲホッゲホッゲホッ!!…はぁ…なんで…なんでこんな事に…」

自問自答、答えは出ない、そう悩む内後ろから…足音、角の奥、人がいる事が何故か分かった

「ひっ…」

わかる、何故かわかる、あれはさっき刺したあいつだ、殺される、殺されたくない。
足音は、近い

「はぁ…!はぁ…!」

荒い息が漏れる、それをどうにか落ち着け…一気に角を曲がった、奴がいた!背を向けている!今だ!血まみれのナイフを突き出した

自身と同じ顔へ向けて

悠久の殺人者

タイトル「しゅうまつ会う約束をしたから」

>>771

続きはないのですか!?

タイトル投下者ではありませんが続きが気になる作品をありがとうございます。

タイトル「自分の姿を伝染(うつ)すモノ」

タイトル「SHINSEN-KANAGAWA」

タイトル「星空大橋」

>>782
タイトル「星空大橋」

※2レス頂きま……季節外れ? こまけぇこたぁ(ry

 今日は七夕。俺は幼の誘いで商店街の七夕イベントに来ている。ちなみに時刻は夜で、雲一つない空には天の川が見える。
 商店街の近くの広場に大きな笹があり、イベントの参加者は短冊を飾ることができるため、俺と幼は短冊に願い事を書いていた。

「ねえ、男」
「何だよ、幼」

 願い事を書いていると、幼が話しかけてきた。書き終わるまで待てないのかよ。

「今日は織姫と彦星が、一年に一度会える日だよね」
「確か仕事をサボった罰で天の川の両側に追いやられたが、お情けで一日だけ会っても良いって言われたんだよな」
「だいたい合ってるけど、言い方っ!」

 何だよ、合ってるなら良いじゃねぇか。

「そういや、諸説あるとは思うが織姫と彦星が会えるように天の川に橋を渡してるって聞いたことがあるな」
「橋、か……確かにそれがあれば、織姫と彦星は天の川を越えて会うことが出来るね」

 幼が星空を見上げる。天の川に架かっている大橋でも想像しているのだろうか。

 夜空を眺める幼が、いつもより綺麗に見えた。

>>785の続き


「ところで、男は願い事書き終わった?」
「一応な」
「ちょっと見てもいい?」
「あぁ」

 俺は幼に短冊を見せた。

「えっと……『お小遣いが増えますように』って子供かっ!」
「悪かったな、子供で」

 他に思い付かなかったんだよ!

「よし、俺が見せたんだ、幼も見せろ」
「うえぇ! 別にボクは見せなくてもいいだろう!?」
「見せられないようなことを書いたのか、変態」
「違うってば!」
「じゃあその証拠に短冊見せろ」
「うぅ……分かったよ」

 幼が折れて俺に短冊を渡してきた。そこには……

『男とずっと一緒にいられますように』

 と書いてあった。

「幼……」
「か、勘違いしないでね! これは男が悪いことしないように見張るって意味だから!」
「じゃあ、そういうことにしといてやるよ」
「でも……男がどうしてもって言うなら、そばにいてあげないことも……ないから」

 幼が顔を真っ赤にさせている。正直に言うと、可愛いと思った。

「んじゃ、これを笹に飾りに行くか」
「そうだね」

 俺と幼は笹がある広場に向かった。

 途中、俺は自分の短冊をひっくり返した。現れた短冊の『表面』には、こう書いてある。

『幼をずっと守れますように』

 実は幼に見せたのは嘘の願い事を書いた『裏面』で、表面は幼に見せていない。

「……こんなん、幼に見られたら恥ずかしいからな」

 幼、俺は……

「男、早く!」
「今行く!」

 これからもずっと、幼のことを守るからな。
 そんな想いを胸に、俺は幼の元に走った。

>>772「しゅうまつ会う約束をしたから」


ある日のことだ。
僕はとある女性と――ひそかに思いを寄せている女性と遊んでいた。
いや、「遊ぶ」という表現は正しくないかもしれない。より正確に言えば「一緒にお出かけをしていた」だ。
デートと呼べるほどたいそうな行為じゃない。
想いを寄せているのは僕のほうであって、彼女は全くその気はないのだから――

そう思っていたからこそ、その言葉には驚かされた。

「週末、また会いましょう」

微笑を湛えながら彼女はそんなことを言った。
口約束――されど、もう一度会う約束。
僕はその時、不覚にも、心臓が跳ねたような感覚を覚えた。
驚きと、嬉しさとを感じ、そして僕が今この瞬間、今までの何倍も彼女のことを好いてしまったことも感じた。
まるで、沼に沈んでいくような恋だった。

「何処で待ち合わせしなきゃね――そうね、ちょうどいいから、あの木の下で待ち合わせましょう。ほら、すぐそこの、桜――そこで良い?」

その横顔は、とても魅力的で、とても可憐で、とても妖しくて。
僕は彼女の指差す先を見ることも無く首を縦に振っていた。
ただただ、彼女の笑顔に見とれていた。





結果として、その週末、僕は彼女と会わなかった。
ずっと、ずっとその桜の下に突っ立っていたわけだが、彼女らしき人影は僕の元に現れなかった。
不幸なことに指差した木を見ていないから、待ち合わせは他の桜だったかもしれない。
しかし周りに桜と思えるような木は、僕の立っていた木一本しかない。勘違いの仕様も無い。
彼女は来なかった。

会えなかったのか、会ってくれなかったのか、どちらかは今となっては分からない。
彼女と会えなかった僕は、とにかく悔しがった。
フられたのだ――いや、フられると言うほどの関係にすら達していないわけだったが、それでも僕は、彼女とあわよくば付き合いたいと思っていた。


嗚呼、なんと馬鹿なことだろう。
まるで、意地の張った小学生のよう。
君が知れば、あの可憐な笑顔でまた、くすくすと笑ってくれるだろうか。

僕は、彼女を、待ってみることにしたのだ。

初めは軽い気持ちだった。
週末というのがどの週末かは明言されていない。
もしかすると聞き逃していて、来週末だったかもしれない。
そんな馬鹿げた根拠から僕はそうすることにした。

一週間待った。
彼女は来なかった。

もう一週間待った。
彼女は来なかった。

また、一週間。
彼女は来ない。


こうなってくると、そろそろ帰ろうかという気も起きてくるのだが、それと同時に、やはり帰らずに待ってやろうという意地も生まれてくるのである。
また、待った。
待った。
待った。
花が落ち、木は箒のようになった。
待った。
待った。
生き生きと、木の葉が茂った。
待った。
待った。
待った。
木はまた葉を散らした。
待った。
待った。
待った。
待った。
待った――――。





桜は枯れ果て、いつの間にか折れていた。
これでは彼女がどこで待ち合わせすればよいかわからないでは無いか、と僕は憤慨し、若い桜を植えた。

また、待った。
若木はすくすくと育ち、葉を生い茂らせ、桜色に染まり、花を散らし、そしてまた折れた。

そのうち、やはり望みなど無かったのではなかろうか? と思い出した。
それでも。
僕は、待った。


どれくらい待ったか、予想もできないほど、長い間、僕は待った。
気づけば、どうやら、僕が待った時間は世界の命よりも長い間だったらしい。
僕は空が端から、ゆっくりと黒く崩れて行くのを見た。
これほど待っても、彼女は来てくれないのだろうか。

世界が死ぬのは、僕には止めることができない。
別に止めようとも思わない。
僕にできるのは、例え残る人間が僕だけになったとしても、彼女を待つことだった。



世界は、僕と、この桜の木だけになってしまった気がする。
それでも構わない。
それにしても、彼女はいつ来るだろうか。

そう思って待ちぼうけしていた、矢先。
ふと、足元を見つめてみた。
遠くばかり見て彼女を探していたから、気づかなかった。

小さな花。
魅力的で可憐な花。

それを見つけた瞬間、僕は理解した。
驚愕した。そして歓喜した。

「ようやく気づいたの?」

そんな声がした。
気がした。

何だ、勘違いしていたのは僕か。

僕は、最後に安心して、ゆっくりと目を瞑った。



「終末、また会いましょう――――」


>>787>>788
素敵な物語をありがとうございます。

タイトル「奥州の応酬を欧州で押収」

タイトル「小石川美穂」

タイトル「保土ヶ谷vs井土ヶ谷」

タイトル「月に住まうウサギ」

「I'm always busy」

タイトル「CHU-O-KU!」

タイトル「ぜったいとけいまわり」

>>790
タイトル「奥州の応酬を欧州で押収」

部下「警部!」

警部「どうした」

部下「先週、とある組織が奥州で別の組織と応酬していた件ですが……」

警部「何か進展があったのか?」

部下「その時使われていた証拠の品を欧州で押収したそうです」

警部「なるほど、わかった。すぐ行く」


……続きません。

>>795
タイトル「月に住まうウサギ」

 近未来、宇宙飛行士になった俺は、ついに月面着陸を成し遂げた。

俺「月の上に立ったどー!」

ウサギ「うわ、久しぶりの人間だ」

俺「ウサギがいた!?」

ウサギ「ようこそ、ワタシはウサギのウサちゃん。よろしく」

俺「どこのぬいぐるみだ」

ウサギ「人間を歓迎するよ」

俺「てか何でウサギが月にいるんだよ!」

ウサギ「実はワタシたちウサギは、アポロが来たころから月にいるよ」

俺「それは嘘だろ!? もし本当ならニュースになってるはずだからな!」

ウサギ「それはワタシたちのことを秘密にするように言ってるから」

俺「え、何で?」

ウサギ「痛い人だと思われる」

俺「そりゃ『月に本物のウサギがいたぞー!』とか言っても信じてもらえないだろうけども! そんな理由!?」

ウサギ「だからあなたも、もワタシのこと秘密にして」

俺「……わかったよ」

 それから俺は地球へと戻った。勿論あのウサギのことは誰にも言ってないし、言うつもりもない。
 ただ、一つだけ疑問がある。

俺「何でウサギが話せるんだ!?」

>>766
『愛が、世界が消えた記憶』


20XX年 、世界では記憶の操作が可能となった。
忘れた記憶をピンポイントで蘇らせることができるといことで、大ブームを巻き起こした。
しかしながら、脳への負担が大きく、他の何かを忘れてしまうというデメリットが見つかり、今はほとんど利用する人は居ない。

記憶屋「本日はどういったご用件で?」

男「実は、私が幼い頃に亡くなった母の顔が思い出したいのです」

記憶屋「なるほど。しかしながら記憶というものは、何かを思い出せば、何かを忘れてしまうものです」

男「それでも良いのです。例え何を忘れたとしても」

記憶屋「愛していらっしゃるのですね」

男「たった一人の母ですから。ずっと写真を探していました。しかし、残っているものは……」

記憶屋「そうですか。では、せっかくですから記憶を蘇らせるとともに、記憶の映像を写真に焼きまししておきましょう」

男「ああ、ありがとうございます。かすかに思い出せる母の顔だけが、私と母のつながりの全てで、愛という観念そのものであり、私が生きる希望なのです」

記憶屋「では、そろそろ」


数十分後、俺は知らない女の写真を握っていた。気味が悪いのでゴミ箱へ放る。
はて、俺はここに何をしに来たんだったか。

END ~母の愛を忘れた男~

タイトル「THE LAST GAME」

タイトル「FINAL EDGE」

>>806
>>795です。書いてくださりありがとうございます。
オチが面白く笑わせてもらいました。

タイトル「ヒーローは、まだベッドの中」

タイトル「桜舞い散る」

タイトル「いろはにほへとちりぬるを」

>>812
面白いと言ってもらえて嬉しいです。
こちらこそ素敵なタイトルをありがとうございます。

>>813
タイトル「ヒーローは、まだベッドの中」


街の人A「うわぁぁ、怪人だぁぁぁぁ!」

怪人「グエッヘッヘッヘ!」

街の人B「あぁ、街が燃えてしまう!」

街の人C「ヒーローはまだか!?」

――その頃

警報「緊急事態です! 怪人が現れました! ヒーローは至急出動してください!」

ヒーロー「あと……5分…………」


……続きません。

>>801

 僕は絶対に叶わない恋をしている。
 何故なら彼女の側には常に寄り添い続けるパートナーがいるからだ。

 僕がこの恋を誰かに告げる事は、一生ないだろう。
 何故ならそのパートナーと僕は無二の親友だからだ。

 僕が見る彼女はいつも親友というベールの向こう側。
 時折誰かの手によって彼女が隣に来る事があるけど、彼女の目が僕に向く事はない。
 彼女は直ぐにパートナーと何処かに連れ去られ、僕のハートは砕かれる。

 それでも僕は、彼女が好きで、親友を唯一のものと思っている。
 だから僕は、今日も君達を守る。

 僕の名前は殻。
 今日もまた、君に恋してる。

終わり

タイトル「PLAY THE GAME」

>>818
タイトル投下者より書いて頂き感謝申し上げます。

>>819
タイトル投下者ではありませんが素敵なSSをありがとうございます。

>>822
こちらこそ素敵なタイトルをありがとうございます。

タイトル「ENDLESS PARADOX」

タイトル「振り向けば、君が」

タイトル「引き籠りの殺し屋」

タイトル「STRIKE!」

タイトル「カアチャンは、魔法少女になりたい」

タイトル「CHIBA QUEST」

タイトル「風和一条」

タイトル「違う、そうじゃない」

>>826
タイトル「振り向けば、君が」

男「おい、幼」
幼「なんだい?」

――幼、振り向く。
――男、幼の頬に指で『ぷにっ』とする。

幼「何するのさ!?」
男「イタズラ」
幼「何でそういうことするのかな!?」
男「いやぁ、それにしてもあっさりと引っ掛かりましたなぁ」
幼「うるさい! ボクで遊ぶな!」
男「悪かったよ。それより、ほい」

――男、幼に箱を渡す。

幼「何これ」
男「開けてみろ」

――幼、箱を開ける。
――箱の正体は、ビックリ箱。

幼「うわぁ!?」
男「大成功」
幼「今度は何なのさ!」
男「イタズラその2」
幼「男ぉ!」
男「やっぱりお前は引っ掛かりやすいな」



……振り向けば、君がイタズラしてきた。

>>834
タイトル投下者より書いて頂き感謝申し上げます。

タイトル「長い夢のその後で」

>>827
タイトル「引き籠りの殺し屋」

 俺は殺し屋。どんなターゲットでも俺にかかれば雑魚当然だ。

 俺が今まで仕留めてきた相手は数多くいる。俺の名前を知らないやつはいない。

 そんな凄腕のヒットマンだった。

 だがそれも昔の話だ。

仲間「男さん! 今日の依頼、どうしますか?」

男「キャンセルで」

仲間「またですか? いい加減部屋から出てきて殺し屋の仕事してくださいよ」

男「やだ」

 ……俺は殺し屋。その腕は業界でもトップクラスで、俺を慕う仲間も増えた。

 だが、現在は引き籠りだ。

男「もう部屋から出たくなーい」

>>837
タイトル投下者より書いて頂き感謝申し上げます。

>>829
タイトル「カアチャンは、魔法少女になりたい」
タイトル「長い夢のその後で」

「魔法少女になりたい」

 そんな夢を、アタシは持っていた。

 まるでお母さんみたいだということで、友達から『カアチャン』と呼ばれていたアタシ。
 そんなアタシだって、子供みたいな夢を持っていた。

 その夢は、程無くして叶った。
 アタシは魔法少女になって、魔法で皆を助けたりした。
 アタシは皆から英雄扱いされた。

 でも、アタシは禁忌を犯した。
 魔法を使って、好きだった彼の心を操った。
 自分を好きになるようにと。

 そのせいで、アタシは魔法を失って、地獄に落ちた。

 ……そこでアタシは目を冷ました。

 どうやら魔法少女になった長い夢を見ていたらしい。

 長い夢のその後で、アタシは気づいた。

 アタシが魔法少女になりたかったのは、夢の中のアタシみたいに、大好きな彼を魔法で振り向かせたかったからだと。

 アタシは決めた。

 これからは、魔法に頼ろうとせず、自分の力で彼を振り向かせようと。

……続きません。

>>839
タイトル投下者より書いて頂き感謝申し上げます。

>>835>>838>>840
こちらこそ書きたくなるタイトルをありがとうございます。

……書きたいタイトルで3連発したらたまたま全部同じIDのでした。

タイトル「明日、世界が終わるとしても」

タイトル「ただ、逢いたくて」

タイトル「エキストラのはずがなぜか主人公だった」

タイトル「ファーストエクササイズ」

タイトル「あの日に囚われて」
タイトル「惰性の信仰」
タイトル「最期に見た景色」

タイトル「オナラエアライド」

タイトル「変わった町と変わらない君」

タイトル「反省ゲーム」

タイトル「なんだこのおっぱいは!校則違反だぞ!」

タイトル「麻衣ペース」

タイトル「ちたにけらはとほらすてのはてきらとなりはしてと」

タイトル「奥様戦隊」

タイトル「一閃の炎、掲げし時」

少女「マッチいりませんかぁ~!」
 少女はその腕に松明を…否、巨大なマッチ棒を抱え走って来た。
少女「てぇーい!」
 ザリザリザリッ! 抉るように棒の先端部分を壁に擦りつける!
少女「ほぉら、あったかいですよ~」
男「く、来るなぁ!」

>>850:タイトル「あの日に囚われて」&タイトル「惰性の信仰」&タイトル「最期に見た景色」
>>852:タイトル「変わった町と変わらない君」
>>853:タイトル「反省ゲーム」

※3レス頂きます。


 惰性の信仰。
 惰性とは習慣とか癖のことだ。
 俺には信仰レベルで習慣にしていることがある。

「今日の反省点は……何があったかな」

 その日の反省点を見つけること。俺はこれを『反省ゲーム』と呼んでいる。
 俺はこれをあの日からずっと続けている。でないと、あの日の『反省点』を忘れそうで怖いから。

「男!」

 俺が本日の反省点を考えていると、幼がやってきた。

「どうした?」
「その……一緒に帰らない?」

 幼が自分から提案してくるとは珍しいな。

「幼様がそうおっしゃるのでしたら、喜んでお供致します」
「ごめん。ふざけないで、真面目にやってくれるかい?」
「……分かったよ。一緒に帰ろうぜ」
「それでいいんだよ」

 こうして、俺と幼は一緒に帰ることになった。

>>860の続き


 帰り道、俺達は途中の高台から町を見下ろした。

「この町も、変わったよね」
「昔は何も無いド田舎だったからな」
「……さすがにド田舎は言い過ぎじゃないかな」

 幼は言い過ぎと言うが、実際この町は数年前まで何も無かったのだ。

「でもまぁ、今は色々できたし、田舎からは脱却したんじゃねぇか?」
「うん。施設やらが増えて道路も整備されて……それだけ、この町は変わった。けど……」

 そこで幼は言葉を止めた。そして少し切なそうな顔で、

「君は、何も変わらないよね。あの日から、ずっと」

 そう呟いた。

「あの日からずっと、『反省ゲーム』とかう奇妙な行動をしているだろう?」
「何で幼がそれを知ってんだ!」

 まさか『反省ゲーム』を幼に知られていたとは……あぁ、恥ずかしい!

「俺が何を反省しようが勝手だろうが」
「まぁね。でも、あの日……山に花見に行った時(>>747)のことなら、反省の必要はないよ」

 幼はあの日がいつを指すのか、分かっていた。

「確かにあの時ボクは遭難しかけたけど、男は何も悪くないよ。むしろ助けてくれて嬉しかった。だから、いつまでもあの日に囚われて反省を続ける必要はないのに」

 幼は、俺は悪くないから反省する必要は無いと言う。だが……

「それじゃあ俺の気が済まないんだよ」
「どうしてだい?」
「そ、そりゃあ……」

 幼が俺の顔を見つめている。そんな幼を見ていると、心臓が高鳴ってくる。まるで俺の中の何かが、今までずっと言えずにいたあの言葉を言えと言っているようだった。

 ……分かったよ、言えば良いんだろ?

 俺は自分にそう言い聞かせた。

「幼のことが好きだからだよ」

>>860>>861の続き


「え……嘘、だよね……」
「嘘じゃない。俺は幼が好きだ」

 幼が俺の言葉を信じていないようなので、もう一度、はっきりとそう告げる。

「だってボクは、男の弁当を勝手に泥棒(>>610)したし……」
「それは結果オーライって言っただろ?」
「……本当にボクでいいのかい?」
「何度も言わせるなっての。幼がいいんだよ、俺は」
「……そっか」

 三度想いを伝えると、ようやく幼は信じてくれた。

「それに、これで幼の願いも叶えられるしな」
「えっ」
「七夕の時(>>782)に短冊に『男とずっと一緒にいられますように』って書いてたよな。つまり、幼も俺のことが好きなんだろう?」
「あ、あれはそういう意味じゃないって…………わかったよ。ボクの負けだ」

 幼はあの時のように顔を真っ赤にさせながら、

「ボクも男が好きだ」

 はっきりとそう言った。

「ボクは、人生の最期に見る景色は、男と一緒に見たいと思ってる」
「それはつまり、最期まで俺と一緒にいたいってことか?」
「君の言葉を借りるなら、それこそ『何度も言わせるな』だよ」
「そうだな」

 なら、これで最後にするか。

「これからよろしくな、幼」
「こちらこよろしく、男」

>>682の中の『>>782』は『>>785』のミスです。そしてお目汚し失礼しました。


タイトル「今リア充爆発しろと思った人は素直に手を挙げなさい」

>>857
タイトル「奥様戦隊」

 悪の組織アクダンナーによる被害が相次ぐ日本。
 そんなアクダンナーに対抗するため、あるヒロイン達が立ち上がった。

 その名も『奥様戦隊シュフレンジャー』だ!


 井戸端会議で情報収集、チームの参謀シュフブルー!

 好物はカレーライスとデパ地下の試食、チームの料理長シュフイエロー!

 節約と家計管理の鬼、チームの金庫番シュフグリーン!

 エステと美容院の常連、チームのおしゃれ番長シュフピンク!

 そしてリーダーは子育て上手、チームのお母さんことシュフレッド!


 今日もまた、シュフレンジャーとアクダンナーの戦いが……


レッド「はーい、オムツを替えましょうね」←子育て中

ブルー「でねー、三丁目の奥様が……」←井戸端会議中

イエロー「今日はデパートの美味いもの市だわ」←試食中

グリーン「今日は挽き肉が半額ね……」←買い物中

ピンク「はぁ~、気持ちいいわ~」←エステ中

アクダンナー「シュフレンジャーの奴等遅いな……あ、定時になったから今日はもう帰るか」


……始まらなかった。

タイトル「そのまんま青葉」

タイトル「アニマルともだち」

>>871
タイトル「アニマルともだち」


A子「ご飯食べる時のB子ってハムスターみたいだよね」

B子「んぐっ… それを言ったらA子だってライオンのそれでしょ」

A子「あたし猛獣!? そんなにがっついてないもん! ねっ、C子~?」

C子「うん、A子は雌豚だよね」

タイトル「直樹賞」

>>854 >>863
短めですが

カップル男「なんだこのおっぱいは!校則違反だぞ!」

カップル女「ひどいよ!」

男「揉ませろ!いいや!限界だ!揉むねっ??」

女「きゃーヘンターイ??」

教師「お前!何やっている!法律違反だぞ!」

男「??、い、いや、チチチチガウンデス??」

女「た、頼んだんです??男君に??わ、私が??」

カップル は にげだした!

教師「…」

教師「今リア充爆発しろと思った人は素直に手を挙げなさい」

高校生の俺ら「ノ」

終わり

>>879
今気づきましたが??は全部!!です

タイトル「上上上上上上上上下上上上」

タイトル「日本銀行券」

タイトル「にちぎんっ!」

>>863のタイトル投下者ですが、面白いSSをありがとうございます。

タイトル「四條畷vs八丁畷」

タイトル「今度は、スカート兄妹ですか」

タイトル「ハイ!ハイ!」

>>886
タイトル「今度は、スカート兄妹ですか」

兄「妹ー!」
妹「お兄ちゃんどうしたの!?」
兄「妹が心配で転校してきた」
妹「ここ女子高だよ!?」
兄「大丈夫だ。ここでは女子のフリするから」スカート、ヒラリ
妹「女子の制服似合いすぎてて怖いよ!」
兄「兄妹揃ってスカートだな」
妹「もう、ここは私だけで大丈夫だから! それにバレたらどうするの?」
兄「俺がバレると思うか?」
妹「……思わない、けど」
兄「じゃあ決まりだな」

――今度の任務(潜入)先は、女子高です。

タイトル「ダンガンセッパ」

タイトル「カナブン KANA-BUN」

タイトル「東京中央駅」

タイトル「武庫川の765プロ」

タイトル「俺は、きっと疲れていたんだ!!」

タイトル「私の穿くんですか」

タイトル「さくらドロップス」

タイトル「武庫川の向こう側」

タイトル「魔王討伐に行ったら王女が魔王こきつかってた」

タイトル「俺ら仙台さ行ぐだ」

タイトル「百度寝した男の末路」

タイトル「俺の親父がこんなにかっこいいわけがない」

タイトル「一ノ瀬式」

タイトル「新たな友を探す会」

タイトル「俺ら青森さ行ぐだ」

タイトル「時代遅れの恋人」

タイトル「オムライスの女」

タイトル「LUCKY☆STAR」

タイトル「下車前途無効」

タイトル「1 on 3」

タイトル「俺が見えなくしてしまった笑顔」

タイトル「野毛坂46」

>>928
タイトル「俺が見えなくしてしまった笑顔」

 俺はとある廃れた町に配属されたお巡りさんだ。この町には1つしか交番が無く、俺はそこで仕事をすることになった。
 俺がこの町に来てから日は浅いが、この町は子供達の楽しそうな笑い声が絶えない。俺がこの町を好きになった理由の1つだった。

 ある日、俺は男が町のとある壁に落書きをしている場面に遭遇した。男が壁に描いている絵を、町の子供達も楽しそうに見ていた。
 だが、落書きは落書き。違反行為にあたるため、俺は男を注意した。
 男は描き続けたいと最後まで我が儘を言っていたが、俺が厳しく注意すると男は残念そうに落書きを消して帰っていった。

 男が壁に落書きをしなくなってからしばらくして、町に異変が起きた。町が以前より静かになったのだ。

 そういえば、男の描いた絵を町の子供達は楽しそうに見ていた。
 この町には他に娯楽にあたるものがないのだろう、男の絵が子供達にとって唯一の楽しみだったようだ。

 それが消えたことによって子供達の楽しみが無くなり、町が静かになったのだとしたら。
 男の絵が、子供達の笑顔の理由の1つだとしたら。

 俺はその笑顔を見えなくしてしまったことになる。

 俺は自分がしたことを後悔してはいない。壁に落書きはしてはいけないのだから。
 それでも、自分が子供達の笑顔を奪ってしまったのではないかと悩むようになった。

 ふと、俺は自分が勤務する交番の前にある掲示板に目が行った。
 その掲示板は使われていないのか、何も貼られていなかった。

 俺は「これだ!」と思い、男の元に行きある提案をした。
 男は二つ返事でそれを了承してくれた。

 数日後、町は以前のように子供達の楽しそうな笑い声が戻った。ただ以前と違うのは、子供達が壁ではなく、交番前の掲示板に集まっていることぐらいだ。
 掲示板には、男が描いた絵が貼ってあった。

 俺が男に提案したのは、男が描いた絵を掲示板に載せないかということだった。
 壁に描くのはダメでも、紙に描いて掲示板に貼る分には問題ない。
 男は壁に絵を描けなくなってからも紙に絵を描き続けていたようで、それを子供達に見てもらえると知って喜んでいた。

 掲示板に貼ってある男の絵を見て、子供達が楽しそうに笑っていた。
 俺はこの笑顔がまた見えるようになって良かったと思った。

>>930
タイトル「野毛坂46」

女「男君何やってんの?」

男「静かにしろよ! 今友の髪の毛抜いてるとこだからよぉ」ピンッ

友「う~ん」ムニャムニャ

女「何で!? てか友君スキンヘッドだから髪の毛無いよね!?」

男「植毛したから大丈夫だろ」ピンッ

女「わざわざ抜くためだけに植毛したのぉ!?」ガビーン!

友「う~ん……もっと食べてよ……」ムニャムニャ

男「……よし、これで46本抜けたな」

女「これ、どうするの……?」オロオロ

男「行くぞ……」

女「……」ゴクリ

男「……ルーナーニーンーゲーンニガーケーノコ!」カァァァッ!

女「変な呪文唱えたー!?」ガビーン!

ボンッ!

髪の毛達「「「イエス!」」」グッ!

女「髪の毛が学生服着た女の子になったぁぁぁぁ!」

男「よっしゃー! ついに『46本の髪の毛を女子高生風のアイドルにする呪文』が成功したぜ!」

女「何そのピンポイントな呪文!」

髪の毛達「「「私達を人間の姿にしてくれて、ありがとうございます!」ましゅっ!」」

女「今誰か1人噛んだよね!?」

男「よーし! お前らは今日からアイドル『野毛坂46』だからな!」

野毛坂46「「「はい!」」」

女「それ乃木坂のパクりじゃん!?」

男「髪の毛らしく、目指すは育毛剤のCM出演だ!」

野毛坂46「「「はい! 頑張ります!」」」

女「え、こういう時は武道館ライブとかのほうが……それでいいの!?」ガビーン!


友「う~ん、俺に醤油かけるなよ……」ムニャムニャ

女「友君まだ寝てたの!? てかそれどんな夢だよ!」

……シリアス書いた反動でギャグも書きました。続きません。

タイトル「くるみちゃんが黙ってない」

タイトル「アンドロメダ行き幽霊船まもなく出港」

タイトル「終了大橋」

タイトル「翼なんてなくたって」

タイトル「派遣先が悪の組織だった。帰りたい」

タイトル「いつか、この恋を思い出すことなく墓場まで持っていきたい」

>>394タイトル「俺とある幽霊姫の三日間」
>>935タイトル「くるみちゃんが黙ってない」
>>937タイトル「アンドロメダ行き幽霊船まもなく出港」
>>944タイトル「いつか、この恋を思い出すことなく墓場まで持っていきたい」

※3レス頂きます。

『そこのあなた!』
「……俺に何か用か?」
 女性の声が聞こえたので返事をしたが……俺はすぐにそれを後悔した。
『やったわ……ついに、幽霊の私と話せる人間に出会えたわ!』
 声の主は幽霊だった。

『私はとある星の姫よ! あなたにお願いがあるの』
 幽霊は自称姫様と名乗った。
 俺は霊媒体質だから幽霊が見えるが、自分を姫様と言う幽霊は初めてだ。
「お願いとは何だ?」
『三日後に出る幽霊船に乗りたいの』
「そうか。なら勝手に乗ればいい。俺は帰る」
『ちょっと待ちなさいよ!』
 何なんだ。船に乗るだけなら俺は要らないだろう。そもそも幽霊船という時点で疑問符だらけだが。
「俺が居なくても船には乗れるだろう?」
『私を三日間ここに放置する気!?』
「そうだが?」
『そんなの許さないわよ! 私が見えて私と話せる人間に会ったのはあなたが初めてなのよ!? だから……』
 自称姫様が俺を指差してきた。
『私にこの街を案内しなさい!』

>>946の続き

 というわけで今、俺は姫様(仮)の幽霊と一緒に街に来ている。
『あら、私の星にはない建物がいっぱいね! 街の人の服装も私の星とは違うわ!』
 ……そしてこの騒ぎようだ。
『ねぇ、あの男が食べているものは何かしら?』
「あれはハンバーガーだな」
『ハンバーガー!? 私、あれが食べたいわ!』
「さりげなく人に頼まないでもらおうか」
『んもう、ケチね!』
 ケチなどではない。無意味な行為をしたくないだけだ。
「ところで、姫様(仮)に聞きたいことがあるんだが」
『なによ(仮)って! 私は正真正銘姫様よ!』
「では姫様(と言い張る痛い人)に聞きたいことが……」
『余計悪くなったじゃない!』
 全く、そんなことはどうでもいい。
「いつからあの場所にいたんだ?」
『それなら……あなたが来る数日前よ』
「意外と短いな」
『……私、故郷の星で亡くなって幽霊になったの。で、私の国では幽霊は定期的に出る幽霊船に乗って別の星に成仏しに行くのよ。その途中で私は運悪くこの星に落ちてしまったの』
「色々とツッコミたい部分はあるが、こんなドジっ子が姫様なわけがないな」
『失礼ね! それで、この星に来る幽霊船を待っていたらあなたに会えたのよ』
「そういうことだったのか」
 まさか地球にも幽霊船がは来るとはな。

>>946>>947の続き

 俺とある幽霊姫の三日間はあっという間に過ぎた。
 俺はただこのお姫様ごっこ中の幽霊に街を色々と見せただけだが、姫様役の幽霊が楽しそうでなによりだった。
 幽霊でなければある意味デートとも呼べたのだが、幽霊とはいえ女性と一緒にいることがバレたら彼女のくるみちゃんが黙っていないだろう。
 俺達は幽霊船が来る場所にやってきた。
「これでお別れだな」
『そうね。この星もそれなりに楽しかったわ』
「それなら良かった」
 しばらくして、幽霊船がやってきた。
『それじゃあ私は行くわね』
「ちょっと待て、行く前にこれを受け取ってくれ」
 俺はここに持ってきたあるもの取り出した。
『これ……ハンバーガーじゃない!』
「せっかくだ。船の中で食べるといい」
『春の新メニュー!』
 どうやら喜んでくれたようだ。
 俺の目の前で、ハンバーガーが霊体のようになってすり抜けた。
《アンドロメダ行き幽霊船、まもなく出港です》
 幽霊船からアナウンスが流れた。アンドロメダ……ツッコミを入れたら負けな気がする。
「今度は落ちるなよ」
『当然よ!』
 こうして、最後まで姫様の設定を貫き通した幽霊が去っていった。
 正直に言うと……俺はこの姫様幽霊に恋をしていた。だが、くるみちゃんにバレたら怖いので、この恋を思い出すことなく墓場まで持っていこうと思った。

>>946
>>944投下者より書いて頂き感謝もうしあげます。

>>949
こちらこそいつも拾いたくなるタイトルをありがとうございます。

タイトル「あ・え・い・う・え・お・あ・お!」

タイトル「僕の隣の席には黒猫さんと言う女子生徒がいる」

タイトル「魔王の姫様お世話日記」

>>906:タイトル「魔王討伐に行ったら王女が魔王こきつかってた」
>>953:タイトル「魔王の姫様お世話日記」


王女「さっさとオムツを変えなさい!」

魔王「はいっ!」

王女「ミルク飲ませたらゲップさせるのよ!」

魔王「はいぃ!」

王女「手が止まってるわよ!」

魔王「すいませんんんん!」




勇者兄「魔王にさらわれた女王の母さんを助けにきたら」

勇者弟「魔王に子育て指南してた」

勇者兄弟「「何これ」」

女王「あら、どうしたのかしら? 二人揃って」

勇者兄「母さんこそ何してんのさ!」

女王「なんか魔王に娘の育て方を教えてくれって言われたのよ」

勇者弟「魔王はそれで母さんをさらったの!?」

女王「なんでも奥さんに楽させてあげたいらしいわ」

勇者兄弟「「魔王良いやつじゃん……」」

女王「せっかくだからビシバシ行こうと思うの。指導のしがいがあるわ」

勇者兄「……母さんの子育てはスパルタだからな」

勇者弟「経験者(育てられた息子)は語る」

女王「というわけだから、私しばらくここにいるわね」

勇者兄「うん……母さんが無事で良かったよ」

女王「魔王が一人前のイクメンになれるように指導しておくわ」

勇者弟「が、頑張ってね……」

女王「さぁて、これから魔王の姫様のお世話日記でも付けようかしら」



勇者兄弟「「魔王、御愁傷様……」」

タイトル「タカシマリセット」

>>906>>953投資者です。
書いていただきありがとうございます。

タイトル「俺の青春はアイツに踊らされてばかり」

タイトル「ボクの青春は君を弄くり倒すためだけにある」

タイトル「それでも俺はヒーローになる!!」

タイトル「免許が無かった!!」

タイトル「八ッ山橋」

タイトル「タイトラーvsストーリスト」

タイトル
暇田「暇だー」

>>967

タイトル「免許が無かった!!」

じいちゃんがしんだ・・・

ワンオーナーで大切に乗ってきたトヨタ・マークⅡを残して・・

じいちゃんのマークⅡは1987年式のいわゆるGX71型。
カラーはスーパーホワイト。内装はワインレッド。
グレードはグランデ ツインカム24。
エンジンは1G-GE。直6・2リッターのノンターボだ。
ミッションは5速MT。じいちゃんはATが苦手だった。

四角く迫力のあるボディ。
クリスタルにブラックアウトされたセクシーなリアのピラー。
近未来的なデジタルメーター。
まさにハイソサエティな車だ。
俺はこいつが大好きだった。

じいちゃんもよく言っていた。
クラウンよりもセルシオよりもセンチュリーよりも
レクサスよりもポルシェよりもフェラーリよりも・・

『マークⅡこそが最強のクルマなんだ。』

じいちゃんがしんだ今、こいつに乗ってやれるのは俺しかいない!
そう信じていた・・だが・・・


俺には免許が無かった!!!


教習所教官「だいぶ教習も慣れてきたね~免許取ったら乗りたい車とかあるの?」

俺「トヨタの・・マークⅡです(ニカッ)」

教習所教官「おおっと・・アクセル踏み過ぎ!」

俺「うわあああ・・・っとっと・・スンマセン・・・」

じいちゃんはしんじまったけど
じいちゃんのマークⅡはきっとこれからも走り続ける!俺の運転で!!

タイトル「彼女の涙の訳さえ知らず」

タイトル「銀河を渡る風」

タイトル「ばっちゃんの名にかけて」

タイトル「はつはるのプロローグ」


>>910

タイトル「俺の親父がこんなにかっこいいわけがない」



俺は今、親父と二人で暮らしてる。お袋は居ない。

「坊、飯食ったか」

「いや『食える内に食っとけ』……解った」

親父は俺に有無を言わさずに飯を食わせる。

物心付いた時には既に言っていた覚えがある。


俺は親父に質問した。

「なあ、どうしてウチは白飯だけなんだ?」

「銀シャリが食えるだけ良いと思え」

俺はまた親父に質問した。

「…なあ、今度は何処行くんだ?」

「外国だ」

程なくして俺は親戚の家へ預けられた。

親父が何の仕事をしているかはよく知らない。聞こうと思った事が無かった。


暫く経って親父が『よく言っていた事』の意味に気が付いた時、俺は親父の事を尊敬するようになった。


ある日、学校の人間が自分自身の父親を扱き下ろしている所に遭遇する。

「俺の親父っていつも他人にヘこへこしててかっこわるいぜー」

そこに俺はすかさず口を挟んだ。

「親父がかっこいいわけない?…そりゃ思い込みのせいだ」

「俺の親父はこんなにもかっこいいぜ?」

俺の差し出した写真は、ジャングルで軍服を着た親父が銃を肩に泥まみれで敬礼をしていた。


飯も碌にねえだろう環境で今日も親父は何処かで踏ん張ってる。俺も頑張んなきゃな。

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