魔眼を持った男の話 (5)

デモンゲイズ2発売日決定したので記念に。
拙い文章ですが、よければお読み下さい

ストーリーをssにしたものにするので、ネタバレを多く含みます。苦手な方はブラウザバックを

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466156109

儚き者は愛をうたう

神はその歌に耳を傾ける

愛を知らぬゆえに

? ? ?空の領事詩より

???の手記

ある時代、ある場所ー

そのある夜にー

一人の男が、何者の瞳にも映ることなく、
ひっそりとこの世に現れた。

もし、見る者がいたとすればー
それはグリモダール城のはるか頂ー

空に染められたように青く輝く、
月だけだったに違いない。


ともかく、確かなことはー

あいつは、魔物のうろつく旧市街で
倒れていたのを発見されー

俺たちの住むこの《館》へと、
運び込まれたということだ。


魔物のごとく風の咆えていた、あの晩にー


「はぁ…はぁ…はぁ…」

……ここは。

「な…なんだ……」

俺の目の前に、鎧を着た一人の男が現れる。

「まだ…生きてるヤツがいっとは……」

「は…はやく逃げろ……」

「あいつが…来っぞ……」

あいつ?と男に問いかける。
しかし、男は問いには答えず、呆然と話し続けた。

「は、早く、上さ逃げんだ……」

「デモンが…来る前によ……」

どうやらこの男が言うあいつ、というのはデモンというらしい。……というか、此処は何処なのだろうか。

「ぐずぐずすんじゃねえべ…。ほれ!早く立てってば!」

男は強引に俺を立ち上がらせ、何処かに連れて行こうとする。そして、鉄格子の前で立ち止まり、

「ここさで静かにしてろ…」

といい、男は鉄格子の前にかがみ、通路の先を食い入るように見つめた。

「…よ、よし、何もいねえな」

男はそう言うと立ち上がり、

「ちっと様子見てくっど…。おらが呼ぶまで、こっから出んなよ」

と言葉を残し、慎重な足取りで、男は通路せと消えた…

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