武内P「善いこと」千川「悪いこと」 (120)

あるゲームとモバマスのクロスSSです、更新頻度はご了承下さい。

~自宅~

武内P「本日のライブは、皆さんの笑顔が輝く…とてもいいステージでした。」

武内P「…褒める点に改善点、今後の課題、これらをまとめながら…」ブツブツ

武内P「……次の…」カタカタカタ、カタ、カチッ

武内P「っ…」カチッ、カタカタ…

武内P「Zzz……」スヤァ…

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~~


コ…ン……コン

武内P「Zz…z」

コン、コン……

武内P「…zZz……っ?」

コンコン、コンコン

武内P「…! (ノック…?)あっ、すみません…どうぞ。」

ガチャリ…

女性「どうも失礼します…夜分遅くに申し訳ないですが」

女性「少しの間、よければお時間を頂いてもよろしいですかね?」

武内P「は、はぁ…? …? あの、失礼ですがどちら様でしょうか?」

女性「はい? あぁ、見覚えがない? …いえ、それも仕方ありません。」

女性「…随分前ですが、先生のお力で窮地を救って頂いた恩がありまして…」

武内P「……(どこか、千川さんの面影を感じますが…本人ではないでしょう)」ジーッ

~~

女性「! ふむ…先生は性格上、今でも数多くの困った人達を」

女性「その善意で救ってらっしゃるのでしょう、そうでしょう…」

女性「…まぁ、そのうちの一人だと思って下さって結構ですよ。」

女性「あの時は大したお礼も出来ないまま、申し訳ありません。」

女性「用件をお伝えするのが遅れましたが、御詫びもかねて伺いました。」

武内P「そ、そうでしたか…わざわざ、すみません。」チラッ

武内P「(何度見ても、この女性のことが何も思い出せません……)」

女性「こちらこそ…ではこれは私の気持ちですので、お受け取り下さい。」スッ…

武内P「あ、いえ…こちらを受け取るわけには、それに私は…」

女性「いえいえ、先生は、それに見合う働きをなされた。」

女性「つまり、私はこれを正当な報酬と考えております。」

女性「改めてあの時のこと、ありがとうございました。」

女性「さておき本日はですね、これとは別に」

女性「私的にお願いがありまして、聞いてもらえますか?」

武内P「は、はい…大丈夫ですが…差支えなければ」

武内P「先に、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

女性「流石は先生、お話が分かりますねぇ…ちひひっ…っと失礼。」

女性「申し遅れましたが、私の名前は…千の川で」

千川「チカワと言います。以後、お見知りおきを……」

千川「では、少々持って参りますので…そのままお待ちください。」

バタンッ

武内P「…! …?」キョロキョロ

武内P「…っ(よくよく辺りを見回すと、知っている部屋ではないし)」

武内P「(それに、この見慣れない内装に加え…千川と名乗る女性は)」

武内P「(私を先生と呼び慣れているようでした…)」

武内P「(その証拠なのか…私は何故か白衣を着ている)」

コンコン…ガチャリ

~~

千川「大変お待たせしました…おい、何をしてる!」

千川「…ほら、目の前の先生に挨拶なさい。」スッ

少女「…ぉ、おはようございます…わ、わたくし」

少女「…ぁ、ごめ、ごめんなさぃ……っ」ビクビク…

武内P「…っ!? え……?」ギョッ

千川「? ああ、困らせてしまいましたかねぇ…」

千川「…まずは先生に、私から相談させて下さい。」

武内P「そ、そんな……何を(こ、この人は何を考えて…まさか)」

千川「いやね、最近…耳にされてないですか?」

千川「…ある資産家が病で亡くなったことについてです。」

千川「…よくある話ですよ、これには近しい身内がいなかったもので」

千川「遺産を受け継いだものの…それに便乗し、欲にまみれた輩が」

千川「寄ってたかって、残った資産を奪っていきましてね……」

武内P「なんて、ひどい(恐らく少女は親を亡くされて…)」

武内P「(大人には裏切られ、挙句に見捨てられたのか……)」

千川「…まぁ、細かい部分は割愛いたしましたが…」

千川「私は仕事柄、その関係者とのコネがありまして。」

千川「ただ商談を進める過程で、扱いも手間で面倒な…」

千川「…これを押し付けられた。」ギロッ

少女「ひぃっ…ぅ……ぁ」ガタガタ…

武内P「千川さん、あなた…正気、ですか…?」

千川「先生、理解して頂きたいのは…私も一介の商売人ですから」

千川「ナンデモ取り扱い、それを売り出すために…」

千川「…人間を商品の一つとして提供することもあります。」

武内P「……! (それが、そんなことが許されるでしょうか)」

武内P「っ(人の所業じゃない…いや、済まされるはずがない…)」

~~

千川「ですが、これは買い手が見つかりじまいのまま」

千川「お手上げだったのですが、かといって…一応、引取った手前」

千川「見捨てるのは憚りましてね。ちひひっ…! 私もヒトですからねぇ…」

千川「勿論、人並みの感情はありますよ。それで、よい引取り先を」

千川「探しあぐねていたところで…先生の存在を思い出したのです。」

千川「…誠に勝手ながら、独自で調べさせて頂きましたが」

千川「先生は独り身のようで、ある程度は裕福でいらっしゃる。」

千川「…この機会にいかがですか? これを引き取って頂けると」

千川「助かりますね…必要なければ、こちらで適当に処―」

武内P「! いいでしょう…ただ千川さんと言いましたか?」

武内P「先ほどの、お金はいりません…」スッ

千川「そうですか、よかっ……は? よろしいのですか?」

千川「いえ、お金の方です。これに料金は頂きませんよ?」

武内P「すみませんが…私には、必要ありませんから。」

武内P「お気持ちだけで結構ですので。こちらはお返しいたします。」

千川「……」

千川「…」

千川「まぁ、私もそれもお互い助かりますし(これ以上は…)」

千川「(ふむ、どうやら先生の機嫌を更に損ねそうですね…)」

千川「詳しいことは、それに何でも直接お聞きください、では私は失礼します。」

バタンッ

少女「ぁっ…ぁの、わたくし、ぁ、っごめんなさい…わ、わたし…」

桃華「ト、トウカと申し、ます。桃に華でトウカで……」オドオド

武内P「…(自己紹介が遅れましたね…)私は武内と言います、よろしくお願いしますね。」

桃華「は、はぃ…こんな役立たずを、拾って下さり…ありがとうございます…」

桃華「わたし…武内さ、ひっ、ご主人様のご、ご要望には必ず答えます。」ビクビク

桃華「ぁ、答えさせて頂きます、だから、どうかお手柔らかにお願いします…っ」

今日は以上です。この続きはいずれ更新します。sage忘れました、すみません。

続き

~部屋~

武内P「……(手探りで空いた小部屋に連れて来ましたが)」

武内P「…(すぐさま端っこに歩かれ、縮こまれました…)」

武内P「(さて、どうしましょうか……?)」

桃華「……」ポー…

武内P「(このままでは、日常会話にも支障がありますね…)」チラッ

武内P「…(よく見れば、身体に火傷のような傷痕が…)」ジィッ…

桃華「! ぁ…ご、ご主人様…こ、この傷は、わたしが原因で…」ビクッ

桃華「前のご主人様の、ぁの…希望に沿えなかったから、あ、ぅ…」

武内P「…すみません、配慮に欠けて…嫌な思いをさせましたね。」

桃華「ぇ…? は、はぃ……あ、でもわたくし、ぁ、ごめんなさい。」

桃華「わたし…ごしゅっ、ご主人様の期待に精一杯応えますから…!」

武内P「え、ええ…(この先、何より彼女の心のケアが)」

武内P「…(当面最優先の課題になりそうですね…)」

武内P「(…あ、そういえば…当面の課題となれば)」

武内P「(ここで生活する上で、必要なものは揃っているのか…)」

武内P「(…家の散策ついでに置かれた状況を整理しましょう)」

~~

武内P「…その、すみません、お待たせしました。」

桃華「…? ……は、はい…」

武内P「(時間を要しましたが、この住まいには一通りの)」

武内P「(生活用品や食料品の備蓄があり、経済的にも)」

武内P「(まず、不自由しないことが把握出来ました…)」

桃華「……? …」

武内P「…実は、先ほど、ええっと…ご飯を作りましたので」

桃華「?」

武内P「あの、よければですね、ご一緒に食べませんか?」

桃華「??」

武内P「? …テーブルの上に用意してありますから」

武内P「向かい側にある部屋に、移動しましょう。」

桃華「ぁっ…わ、わたしもでしょうか?」

桃華「ご主人様のお食事では…? お、恐れ多いです。」

武内P「いえ、そんなことありません…大丈夫ですから。」

桃華「! ご、ご主人様は、慈悲深いですね…ま、まだ何も」

桃華「していないのに…ぁ、ありがとうございます…」

スタスタ、トコトコ……

~~

桃華「あっ…あの…! わたしの、こ、これ…は」

桃華「…ご、ご主人様のお食事と一緒、です……」

武内P「?」

桃華「わ、わたしが、ご主人様と同じものを」

桃華「そのまま頂く訳には、まいりませんので…」

武内P「! では、私が許可します…遠慮は必要ありません。」

桃華「っ…本当に、これを食べても…よろしいのですか?」

武内P「…(この前の環境を想像したくありませんが)」

武内P「(その違いに困惑されているようですね…)」

武内P「(こちらから…まず、このひとくちサイズの)」

武内P「…(トマトを食べて頂きましょう…)」ススッ

桃華「? …っ!」パクッ

武内P「(! た、食べて頂けました…)」

武内P「(それにしても…その、今の仕草……)」

桃華「…」シャクシャク

武内P「……」ジッ…

武内P「…」

桃華「」ペロリ

武内P「(あ、他にも食べて貰わないと…)」スッ…

桃華「! ……」パクッ…モグモグ

武内P「(…)」ジィ

桃華「……」ゴクン

武内P「(こ、これはどうでしょうか……)」ドキドキ

桃華「…ぁっ」

桃華「っ…お、お待ちになって…?」オロオロ

武内P「あ…し、失礼しました(む、夢中になりすぎて…)」

桃華「ごめんなさい…も、もう大丈夫ですから。」

武内P「は、はい…すみません(自由に食べて貰わないと…)」

桃華「…ぁ……ご主人様に、そ、そんな…」

武内P「だ、大丈夫です、気兼ねせず…ご自由に取って下さい。」

桃華「うぅ…っ、えぇと…よ、よろしいんですの…?」カァ…

桃華「ぁ、ごめんなさい…頂いて、よ、よろしいですか?」

武内P「…ええ、どうぞ。残りの料理も召し上がって下さい。」

桃華「そ、の…い、いただきます。」スッ…カチャカチャ…

桃華「……」モグモグ

桃華「…」チビチビ…コクンッ

桃華「」パクパク

~~

桃華「ご、ご馳走様でした。とても、とてもおいしかったです、わ…」

武内P「(ほっ……)それはよかった…では、明日も作りますね。」

桃華「! ……」パァ、コクコク…

今日は以上です。この続きはいずれ更新します。

続き

武内P「…もう遅いですし、来たばかりで疲れましたよね?」

武内P「寝室まで案内しますから…今日は寝ましょうか。」

スタスタ、トコトコ……



桃華「ぁ…ご、ご主人様……わたくし…っ」

桃華「わ、わたしは…どこでも寝つけますし、床で十分です。」

桃華「ですから…どうかこのベッドは、ご主人様が……」

武内P「…そこまでして、気を遣わなくても大丈夫ですよ。」

武内P「気軽にこちらのベッドで、身体を休めて下さい。」

桃華「! は、はぃ…で、ではありがたく使わせて頂きます。」

桃華「…あ、あの、ご主人様……っ」

武内P「? …どうしました?」

桃華「わたしは…この先、どうなりますの……?」オロオロ

桃華「この後、すごく苦しくて…恐ろしいことをされますか?」

武内P「…(なるほど…これには、何か裏があってのことで)」

武内P「(いずれは…と、そういう意図を感じられたのですね…)」

武内P「…その、まだ信用されてないことは承知の上ですが」

武内P「約束します…私は、そのようなことは致しません。」

桃華「!! …ほ、本当ですの…ぁ、ごめんなさい、本当ですか?」

桃華「わ、わたし、他に出来ることでしたら何でも…」

桃華「お手伝いしますし…ご主人様のご要望にお応えします。」

武内P「そこまで仰るのであれば…そうですね、私からは……」

武内P「…いつか、貴女の一番の笑顔が見てみたい、それだけです。」

桃華「? ぇ…? ? …え、笑顔?」カァ…

桃華「っ…ぅ……ぁっ。」

武内P「すみません…あ、あの…そのまま、ごゆっくりどうぞ。」

武内P「っ…失礼しました。」バタンッ

桃華「! ぁ…お、おやすみなさいませ、ご主人様……」

桃華「……(わたくしの新しいご主人様…ぜんぜん、違って…)」

桃華「っ…(なんで、なんで…こんなわたくしに…)」

桃華「(こんなにも、優しいんですの……?)」ポロポロ…

桃華「…ぅ、Zz…z…ぅ……」スゥ

~~

桃華「…あ、おはようございます、ご主人様。」

武内P「はい、おはようございます。」

武内P「いま、朝食を作りますので、もう少し待ってて下さいね。」

桃華「そ、そのっ…わたしも何か、お手伝い出来ませんか?」ソワソワ

桃華「ご、ご主人様が、家のことをやっておられるのに…」

桃華「…わたしは何もせず、ただ見ているだけというのは。」

武内P「! (役目、役割を果たそうとする彼女の使命感が)」

武内P「…(不安にさせている心の原因かもしれませんね……)」

武内P「そうですね…それでは、食後に食器の後片付けと皿洗いを…」

武内P「二人分は手間でしょうけど…お願いしてよろしいですか?」

桃華「! は、はい。かしこまりました、片付けとお皿洗いですね。」

桃華「精一杯頑張ります……」

武内P「…はい、よろしくお願いしますね。」

~~

武内P「失礼しま…」ガチャ

桃華「……」ポー…

武内P「! …(窓の向こうを熱心に眺めてますね)」

桃華「…」

武内P「…外、気になりますか?」ボソッ

桃華「! ぁっ、気付かなかったです、ご、ごめんなさい。」ハッ

桃華「あ、えぇとっ……いえ、なんでもありません。」

武内P「(…そういえば、ここに来てから外出してませんね)」

武内P「あ、あの…気分転換に、一緒に外を出歩きませんか?」

武内P「…家の中ばかりでは、気が滅入ってしまいますから。」

桃華「! わ、私も? …ついて行ってもよろしいのですか?」

武内P「ええ。勿論よければの話ですが、どうでしょうか?」

桃華「ぃ、いきますっ! その…あ、あまり重い荷物とか…」

桃華「そういうのは持てないと思いますけど…ご一緒いたします。」

~~

スタスタ、トコトコ……

桃華「…? ……っ」キョロキョロ…

武内P「(私の後ろについて来ていますが、視線はそこら中に興味を)」

武内P「…(注がれているようですね……家を出るのは初めてですが)」

武内P「(彼女は、外出自体が久し振りのことなのかもしれません…)」

桃華「……!」ジィ…ピタ

武内P「? …何かありましたか?」

桃華「ぁっ…ご、ごめんなさい……大丈夫ですっ。」

武内P「? …(一瞬、通りかかった所に視線を移すと)」チラッ

武内P「(ふと甘い香りが、その先のお店から立ちこめていました)」

武内P「…では、少し早いですが、こちらの喫茶店で昼食を取りましょうか。」

桃華「ぇっ…お昼をここで、ですか…? は、はい…分かりました。」

カランカラン…

小柄な店員「…いらっしゃ~い。お二人様ですか~?」

武内P「…? あっ…」キョロ…ハッ

小柄な店員「! む~っ、お客様~…もしかして、私のこと探しましたね?」

武内P「っ! い、いえ。その、初めて入るお店でしたから…」

武内P「…独特の雰囲気に押されていました(…彼女より小柄ですね)」

小柄な店員「そうですか~? …え~こちらへどうぞー?」

http://i.imgur.com/1uw3P0A.jpg

なんて卑劣な……!!

桃華「……」キョロキョロ

武内P「えぇっと、何にします?」

桃華「ぁ、わたしは何でも、大丈夫です。」

桃華「…ご主人様がお選び頂いたもので構いません。」

武内P「そ、そうですか…? では…すみませ―」

小柄な店員「はい。」シュタッ

武内P「っ!?」ビクッ

桃華「? …??」チラチラ

武内P「あー…あの、このサンドイッチとパンケーキで…」ドキドキ

小柄な店員「かしこまりました~! 少々お待ちくださ~い。」

~~

小柄な店員「お待たせしました~ごゆっくりどうぞ~?」サッ

武内P「では、いただきましょうか。私はサンドイッチですが…」

武内P「このパンケーキをですね、お口に合うか分かりませんが」

桃華「…あ、これは、わたしに? …食べてもいいのですか?」

武内P「ええ、ぜひ召し上がって下さい。」ススッ

桃華「ゎ、分かりました…いただきますね。」スッ

桃華「……!」モグモグ

桃華「…ん、ふわふわ……」パクパク

桃華「…甘いですの。」ペロペロ…

武内P「(お気に召されたようで…次に立ち寄ることがあれば)」

武内P「(…その時は、また一緒に彼女を連れて行きましょう)」

~~

桃華「ん…ごちそうさまでした。えぇと、わたし…」

桃華「こういうものは食べたことがなかったです。」

桃華「それで、その…おいしかったですわ…とても」

桃華「…ありがとうございます…ご主人様…」ニコッ

武内P「! …いい、笑顔ですね。」ボソッ…

桃華「! あっ…ぅ…」マッカ

武内P「そ、それではいきましょうか。また来ましょうね。」

桃華「…は、はぃ!」

今日は以上です。この続きはいずれ更新します。>>52さん、確かに卑劣ですねぇ…

続き

~後日~

桃華「…おはようございます、ご主人様。」

武内P「はい、おはようございます。」

武内P「今日は、買い出しで外出する予定がありまして…」

武内P「朝食を取った後ですが、一緒に出掛けませんか?」

桃華「あっ…また、ご一緒してもいいんですの?」

武内P「ええ、私も一人で行くのは…寂しいですから。」

桃華「! わ、わたくしは…ご主人様に付いていきます。」

武内P「では…準備を済ませた後、お昼前に出掛けましょうか。」

桃華「分かりましたわ…ぁっ、えぇと…かしこまりました。」

武内P「あの…気になっていましたが、私に対して…」

武内P「伝えたいことで言葉を選んだり、時には謝ったり」

武内P「されますが…その、気を遣われなくて大丈夫です。」

武内P「…それで、私の態度や接し方は、変わりませんので。」

桃華「!! ぇっ…それは…でも、わたしは奴隷ですのに…」

桃華「…! いえ、なんでもない、ですわ…わ、わたくしが」

桃華「ぁっ…ご、ご主人様をご、誤解し、して、おりました…っ」ポロポロ

武内P「! これは、以前お伝えしたことに加えさせて頂きますが」

武内P「…すみません。それが貴女に求める、私の願いごとです。」

桃華「ぅっ…はい。ごめんなさいっ…ぁ、ありがとうございます。」

桃華「…わ、わたくし、ご主人様のために…精一杯尽くしますの。」ニコッ

武内P「…っ! はい…手を取り合いながら、ゆっくり慣れましょうね。」ドキッ

~街~

武内P「(さて、街まで一緒に来ましたが…どこへ行きましょうか?)」

※安価を取らせて頂きます。街にあるお店の内、行きたいお店を下記よりお選び下さい。
※続きに日にちを要しますが安価の選択により、それに沿ったお話をいずれ投稿します。

安価直下 >>67 →服屋 花屋 喫茶店 占い屋 市場のいずれかでお願いします。

服屋だな

続き(>>67 服屋のお話です)

スタスタ、トコトコ……

武内P「!(…? あのお店、外から中が見えませんし…)」ピタッ

武内P「(何を取り扱うお店なのか判断しかねますが…)」ジー

武内P「(どこか興味を惹かれる不思議な雰囲気がありますね)」

武内P「(…ここは試しに開けて、少し中を覗いてみましょう)」

桃華「! …ご主人様、ここに入りますの? …初めて見ますわね。」

武内P「ええ、私も初めて見ますが…その、店内が気になったので」

武内P「…入ってみようかと思います。ついてきてもらえますか?」

桃華「分かりましたわ…わたくしは、ご主人様についていきますの。」

カチャ…

武内P「!(……服…屋、でしたか…しかしこれは、恐らく女性用に)」キョロキョロ

武内P「…(デザインされた洋服を中心に扱われてるようで……)」

桃華「? ……? ?」キョロ…

武内P「(ここは、私が来るのに似つかわしくありませんね……ん?)」クルッ

…テクテク

寡黙な女性「……あら、いらっしゃいませ…? …!」ピクッ

寡黙な女性「…あなた。」ジィ…

武内P「は、はい?」

寡黙な女性「いえ、違うわ……貴女。」ビシッ

桃華「ぁっ……わ、わたくしですの…?」

寡黙な女性「…そう。ついてきて……こっちよ。」グイッ

桃華「ぇ? …? っ! …ぉ、お待ちになって…!」ズルズル…

武内P「!? ど、どこに連れていかれるつもりですか?」

寡黙な女性「…貴方の期待に応えられる、完璧な仕事をするわ。」

武内P「?? …? え……あ、はい。」

武内P「…(初対面だったはずですが…その雰囲気に)」

武内P「(飲まれてしまった私は、止める間もなく…)」

武内P「(彼女をお店の奥へと連れて行かれました……)」

~~

寡黙な女性「…お待たせいたしました……ふふっ。」

寡黙な女性「お客様……この子に、ほつれた布切れ一枚なんて…」

寡黙な女性「それはあまりにも…でも、必ず輝かせてみせるわ。」

武内「? …え、ええ……す、すみません。」

寡黙な女性「…余計な言葉は不要ね、準備は出来てるわ。」ニヤリ

武内P「…! あっ……え?」チラッ

武内P「…っ(彼女は、見違えるほど綺麗な洋服に身を包んでいました)」

桃華「ぁっ…その、えぇと…ご主人様の、お気に召すかどうか…」

桃華「分かりません、けど…ど、どうでしょう、か? ……あぅっ…」カァ…

武内P「いえ、よく似合っていますね…それに」

武内P「…と、とても……か、かわいらしいと思います…」

桃華「! …ぁっ……」マッカ

桃華「…(ご主人様…ご主人様っ…! わたくし…っ)」ボソボソ

寡黙な女性「お客様……身だしなみは外観を印象付け…」

寡黙な女性「社会の一部として、それを位置づけるもの……」

寡黙な女性「私は、この衣装……お買い上げすることを強く勧めるわ…」

武内P「! そ、そうですね…ぜひ、か、買わせて頂きます。」

寡黙な女性「…さすが、お客様。貴方になら託せますわ……」

寡黙な女性「この度のお買い上げ、ありがとうございます。」

寡黙な女性「お客様…またのご来店を、お待ちしているわ…」

~~

桃華「ご、ご主人様…! …ありがとう、ございます。」ニコニコ

桃華「わ、わたくし…い、いつでも、ご主人様のお隣にいられるよう」

桃華「…相応しくなりますのっ…! …よ、よろしくお願いしますわ。」ニコッ

武内P「! は、はい…こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますね。」ドキッ

武内P「…(この買い物で、彼女の笑顔を見られるなら…彼女のために)」

武内P「(また足を運んでみようと、そう思わせる…いい、笑顔でした)」

本日は以上です。次回は、花屋のお話を日にちを要しますがいずれ投稿します。

エロ展開入るつもりがないんだったら移転スレで抗議して戻してもらったほうがいいよ

花屋のお話を投稿予定でしたが、上手く纏まらず…
また投稿に日にちを要してしまって、すみません。

今回の続きは、別のお話で投稿しますがご了承下さい。

続き

~後日~

桃華「おはよう、ございます…けほっ。」フラフラ

武内P「おは……っ! (ふらつかれて…)」スタスタ

桃華「? こほっ…」

武内P「…すみません、失礼しますね。」スッ…ピタ

桃華「ひぁ」ドキッ

武内P「! (…熱の高さや咳の具合からみて風邪ですね……)」

武内P「(それに、ひどく顔色が悪いように見えますし、恐らく…)」

武内P「(ここに来る前との環境の変化が原因だと考えられますが)」

武内P「その…今日は大事を取って、私と一緒に風邪を治しましょう。」

桃華「そんな、けほっ…ごひゅ、人様の、こほ、こほっ…」

武内P「! 無理は禁物です…ベッドで横になりましょう。」ヒョイ

桃華「!? ! …?!」

桃華「(ぇ、えっ……けほっ、あ、ご主人様に…あぅ)」

桃華「(わ、わたくひ、けほっ、か、抱えられてますわ)」カアァ…

~ベッド~

桃華「…くしゅっ…」

武内P「(消化に良さそうな食事を薬を持って来ましたが)」

武内P「(どこか上の空、ですね…恐らく彼女がこれまで)」

武内P「(張りつめていた心の糸が途切れたのでしょう…)」

桃華「けほっ……」ポー…

武内P「! (そうでした、この小柄で華奢な身体で無理をされて)」ジィ

桃華「? …ぁ、ごめんなさ、い…? ご、ご主人…さ、ま……?」

武内P「…(身寄りもいない…こんな、年端もいかない子どもが)」ツー…

武内P「(身一つで、ここまで…来られ、たん、でした、ね……)」ポタ、ポタ…

桃華「! ご、ご主人、さま…! な、泣いてますの…?」

桃華「わ、わたくしは、けほっ…だ、大丈夫ですわっ。」オロオロ

~食後~

武内P「あ、あの…取り乱しました、すみません。」

桃華「わ、わたくしは…えぇと、嬉しかったです、わ。」

武内P「っ……」

桃華「……ぅ」

武内P「ではっ」

桃華「あのっ」

武内P「え…」

桃華「ぁっ…」

桃華「も、申し訳ありませんわ…わたくしは、大丈夫ですの。」

武内P「い、いえ、すみません…では、先ほど飲まれたお薬ですが」

武内P「その…予備がないので、念のため買い出しに行きます。」

武内P「その間、お留守番をお願いしますが…安静に出来ますか?」

桃華「え、えぇ…分かりましたわ、お帰りお待ちしておりますの…」

桃華「……い、いってらっしゃいませ。」

武内P「すみません、寄り道はしませんから…すぐに戻ります。」

ガチャリ…バタンッ

続き

~街~

スタスタ……

武内P「…(街に来ましたが、この周辺で薬を処方している…)」

武内P「(お店……薬屋や薬局などを探し回りながら…ですが)」

武内P「(まだ私は、ここの地理にそれほど詳しくありませんし)」

武内P「…(手当たり次第探す他ないですね……急ぎましょう)」スタスタ

~市場~

スタスタ、テクテク……

??「! おや、これはどうも……お久し振りですねぇ、先生。」

武内P「…? あ、貴女は……」クルッ

武内P「(ふと声を掛けられて振り向くと、見知った顔の女性が)」

武内P「…(こちらに怪しい笑みを浮かべながら立っていました)」

千川「どうやら、様子を見るにお急ぎのようですね…」

千川「失礼ですが、あれのことで…なにかお困りですか?」

武内P「! え…ええ、そうですね。」

武内P「(千川さんの言う「あれ」とは…恐らく)」

武内P「(彼女のことを指しているのでしょう…)」イラッ

武内P「…千川さんは買い出しでこちらまで?」

千川「いえね、それはついでですが…ここでは最近の商売で」

千川「私事ですけど、ある商談を進めている真っ只中でしてね。」

千川「…この街にはその間、出入りするようになったんです。」

千川「もしかすると…先生とは、今後も顔を合わせる機会が」

千川「あるやもしれないですねぇ……ちひひっ…っと失礼。」

千川「それで、今日はちょっとしたトラブルに見まわれましてね。」

千川「私自ら、取引の積み荷を一部運ぶ羽目になりました……」チラッ

武内P「それは……(千川さんは、隣に置かれた大きな荷物に手を置き)」

武内P「(怪しく浮かべた笑みも、不機嫌そうな表情に一変していました)」

千川「今はその足を待っている途中ですけど…あぁ、そうだ。」

千川「…せっかくですし、先生もなにか商品を見てみますか?」

千川「私は暫くここから動けないので、先生のお困りごとが」

千川「解決するようなものがあれば、安くお売りいたしますよ。」

武内P「! …もし、出来れば急な発熱や風邪に効くような薬があれば。」

千川「ふむ……そうですねぇ、先生の意向に沿うようなものは…」ゴソゴソ

千川「! ちひひっ…! …これなんてどうでしょう?」サッ

武内P「? すみません…これは、どういうものなんですか?」

千川「…万病に効能を発揮すると謳われる、ある高名な科学者が」

千川「研究の末に作り出したものらしくてですね、まずここらでは」

千川「目にすることのない珍しい薬品ですよ。まぁ、それなりに」

千川「値を張る逸品ですが、先生には返し切れない恩もありますし」

千川「…多少は安くお譲りしますよ。よければ、ご検討下さい。」

武内P「その……それは、後いくつほど置いてますか?」

千川「! …どうやら、興味を惹かれたようですね。」ニヤァ

千川「量産に成功したものを含め、今は十個ほど予備が…―」

武内P「全て買わせて頂きます、お金は…これで足りますか?」ジャラッ

千川「!! それはそれは…(煽り文句も効果てき面でしたねぇ)」

千川「ふむ…それほどの誠意を見せられては、お売りせざるを得ませんね。」

千川「この度は、お買い上げありがとう御座います…それとですね。」

千川「…ついでといっては何ですが、こちらもお付けしましょう。」スッ

武内P「(そう言って、千川さんは荷物の中から何かを取り出しました)」

武内P「? にん……いえ、ぬいぐるみ…ですか?」

千川「ええ、国外で子ども達にいま流行りの人気商品です。」

千川「頭を軽く叩くと…」ポンッ

緑のぬいぐるみ「ぴにゃっ」

武内P「は、はぁ……」

武内P「(どういう要素がニーズを満たしているのだろうか)」

千川「……あれにでも差し上げて下さい」ボソッ

武内P「え…?」

ガラガラ……

千川「…おっと、丁度迎えも来たようです、名残惜しいですが」

千川「また機会があれば、お会いしましょう。それでは……」

今日は以上です。すみません、この続きはいずれ更新します。

続き

~自宅~

ガチャリ…バタンッ

武内P「(ふぅ……当初の目的は達成しましたが…)」ハァハァ

武内P「(その後すぐ家まで走ってしまいました…)」スタスタ

桃華「! ぉ、お帰りなさいませ、ご主人様っ…!」パタパタ

武内P「! その…遅くなりましたね、すみません。」

桃華「そんな…わ、わたくしの方こそ…ごめんなさい。」

武内P「いえ、構いません。それより無事で何よりです。」

桃華「! (ご、ご主人様は、いつもわたくしのことを…)」

桃華「(先に考えますの…優しい、私だけの…ご主人様…)」ポー……

武内P「…? る、留守中に、何か変わったことはありましたか?」

桃華「っ…ぇっ、い、いえ…と、特になにもなかったですわ。」

桃華「…ご主人様のお言葉に甘えて、先ほどまで寝てましたの。」

武内P「ふむ…(確かに調子や顔色も多少良くなっているようですし)」

武内P「(一安心ですね…今後はより一層、体調に気を配りましょう)」ホッ…

武内P「…ですが、まだ万全ではないと思いますので…この後」

武内P「夕食を取ってから、お薬を飲んで…ゆっくり休みましょうね。」

桃華「は、はい、分かりましたわ…ぁっ、あの。」

武内P「? はい。」

桃華「ま、またお出掛けする時は…そ、その、わ、わたくしも一緒に」

桃華「…連れてって下さいますか? …さ、寂しかったですの。」ボソッ

武内P「! ええ。約束します…次は一緒に出掛けましょうね。」

~後日~

桃華「…ご主人様っ、おはようございます。」ニコッ

武内P「はい、おはようございます。」

桃華「おかげさまで、だいぶ楽になりましたわ。」

桃華「ご、ご迷惑をお掛けしましたの…これからまた」

桃華「家事やお手伝いも出来そうですし、もう大丈夫ですわ。」

桃華「ご、ご主人様……えぇと、ありがとうございましたっ。」

武内P「いえいえ、それより元気そうで安心しました……あっ。」

武内P「! …そう、いえば、お渡ししたいものがあります。」

桃華「?」

武内P「こちらです、お気に召すか分かりませんが…」スッ

緑のぬいぐるみ「……」

桃華「は、はい…えぇと、その…?」

武内P「巷で話題のものだそうで、頭を軽く押すと…」ポンッ

緑のぬいぐるみ「ぴにゃっ」

桃華「!? ぁっ……しゃ、喋りますのっ…?」

武内P「どうぞ、お好きなようになさって下さい。」

桃華「あ、ありがとうございます…(ご主人様の贈り物…)」ギュッ

桃華「…わたくし、嬉しいですわ…(大切にしますわね…)」ナデナデ

緑のぬいぐるみ「ぴ、ぴにゃぁ~♪」

武内P「!! (千川さんと私が触れた時と反応が違います)」クワッ!

桃華「ひぅっ」ビクッ

緑のぬいぐるみ「」

武内P「す、すみません、驚かせましたね」スッ…ナデナデ

桃華「! え…ぁっ、あっ……」

武内P「……?」

桃華「ぴ…ぴ……ぴ、ぴにゃ…ぁっ…ぅ」カァ…

武内P「!! ……」ナデナデナデ……

桃華「ぴにゃっ!? あ、ぁ…にゃぅ…」

桃華「…ぁ、う……ご、ご主人さま…?」カアァ

武内P「! うっ…! す、すみませんっ、あの…?」

桃華「わ、わたくしを、ご主人様は……き、気が済むまで」ボソボソ

桃華「…自由に、し、していただいていいんですのよ…?」

武内P「!? ……その、私用を思い出したので、これで。」クルッ、スタスタ

桃華「あっ……(まだ、いっぱい撫でて欲しかったですわ…)」シュン…

ガチャ、バタン……

以上です。すみません、この続きはいずれ更新します。
返信してませんでしたが>>83さんの仰るそういう展開について。

入れるつもりは、というより書けません…こちらの板で見て頂いている方の
期待には沿えないと思いますので、区切りのよいところで終わらせる予定です。

続き

~後日~

桃華「…おはようございますっ、ご主人様。」

武内P「おはようございます…今日も、いい笑顔ですね。」

桃華「! わたくしは…ご主人様が望むなら、いつでも…」

武内P「い、いえ…それは、その、検討させていただきます。」

桃華「ご主人様は、控えめですの…遠慮せず仰って下さいな。」

桃華「(…ご主人様は、いつか一番の笑顔が見てみたいと…)」

桃華「(出会ったばかりの頃、そう言いましたね…ふふっ)」

桃華「(ご主人様のために、精一杯頑張りますわっ)」ニコニコ

武内P「(日を追うごとに彼女が変わり、成長を重ねていく)」

武内P「(その姿に、私は涙を堪えながら…話を続けました)」

武内P「…あの、今日は、一緒にお出掛けする約束でしたね。」

武内P「…少し歩きますが、森の方まで遠出してみませんか?」

桃華「はい、ご一緒しますの…わたくし、ご主人様と一緒なら」

桃華「…どこにいても楽しいですわ。」ニコッ

~森~

スタスタ、トコトコ……

武内P「(…ここは、生い茂る木々や緑に囲まれた小さな森の中で)」

武内P「(豊かな自然を肌で感じられる、そんな空間に来ました)」

武内P「(時間を要しましたが、人の行き交う街とは違って…)」

武内P「(人気もありませんし、ゆっくり羽を伸ばしましょう)」

桃華「こんなところがあったんですの?(…二人きりですわっ)」

武内P「ええ。私は、つい最近ここに来ましたが…」

武内P「変わりませんね…自然のよいところです。」

桃華「そうですわね……あっ! …ご主人様、あそこ…」

桃華「少し開けてて、休憩出来そうですわっ。」

桃華「…歩きましたし、ゆっくりしていきませんこと?」

武内P「ええ、そうしましょうか(彼女に誘われるまま…)」

武内P「(二人で、具合の良さそうな芝生の上に腰掛けました)」


武内P「ふぅ……」ボー…

武内P「(ふと気を抜くと、うっかり寝てしまいそうですね…)」ハッ

桃華「! (…ご主人様、眠そうですの……そうですわっ)」

桃華「ぁっ、あの…ご、ご主人様…こ、こちらに…っ!」ポンポン

武内P「! そ、それは…(彼女は、自身の膝に手を当てており)」

武内P「(…それは、私が寄りかかることを前提にしてるものですが)」

武内P「(その厚意を無碍に出来るはずもなく、体を預けました…)」スッ…

桃華「! …は、恥ずかしいですわね。でも、ご主人様なら…」ドキドキ

武内P「(彼女はそう呟いて、囁くように語り始めました…)」

桃華「…わたくし、幸せですわ…ご主人様といれば、昔のことを」

桃華「思い出しても辛くありませんの…本当に救われましたわ…」

武内P「(彼女の言葉を温もりの中で聞く内に、私は……)」ウトウト

桃華「ありがとう…―」

~~~~
~~

武内P「Zz…z…」

武内P「z…Zz…」

ヴーッ、ヴーヴーッ……

武内P「! え…ここは?」ガバッ

武内P「(机……自宅、ですね…)」

武内P「……なにか」ズキッ

武内P「(大切な夢を、見ていた気がします…)」

武内P「今日は……あっ(時間…準備しましょう)」ササッ

~事務所近辺~

武内P「…(まだ少し余裕はありますね)」スタスタ…

??「…? ……」キョロキョロ

武内P「? …!? (あ、あの少女…)」

武内P「っ! (…わ、私は、その人影を目にした途端)」ドクンドクン

武内P「(なぜか高鳴り続ける気持ちを抑えながら早足に)」

武内P「(その姿を確かめるため、奔走していました)」タッタッタッ

少女「…? …!!」クルッ

武内P「あっ…あの、す、すみません。少しよろしいですか…?」

少女「え、えぇと…わたくし、ですの? …ええ、いいですわよ。」

武内P「は、はい。では…私、こういう者ですが。」スッ

少女「3、346プロダクション、プロデュー…サー…?」

武内P「はい(…まだ出会って間もないはずの幼い少女が)」

武内P「(その身に纏う雰囲気に言い表せないものを感じ)」

武内P「(…私は、衝動的に言葉を紡いでいました)」

武内P「…あの、アイドルに興味はありませんか?」

少女「…アイドル(…シンデレラ……)」

武内P「貴女は今、夢中になれる何かを、心動かされる何かを」

武内P「持っているのだろうかと…気になったものですから。」

少女「……」

武内P「少しでも、貴女が夢中になれる何かを探しているのなら」

武内P「一度、踏み込んでみませんか? そこには、きっと…」

武内P「今までとは、別の世界が広がっています。」

少女「わ、わたくしをアイドルに……? そうですわね…」


桃華「ふふっ、また…頼りにさせてくれますか? …ご主人様っ。」ニコッ


~おわり~

すみません、以上です。
こちらの板に移転した後にも、読んでいただき嬉しかったです。
支援絵やレスなど大変励みになりました、ありがとうございました。

>>1です。以下は、以前投稿したモバマス関連のSSですが、よければお読み下さい。

幸子「三人で!」小梅「え、映画…」輝子「見たぞ。」
幸子「三人で!」小梅「え、映画…」輝子「見たぞ。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463069746/)

幸子「た、助けてください…!」小梅「さ、幸子ちゃん?」輝子「本当なのか?」
幸子「た、助けてください…!」小梅「さ、幸子ちゃん?」輝子「本当なのか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463248977/)

P「はぁ…今日中に帰れますかね?」瑞樹「わからないわ。」
P「はぁ…今日中に帰れますかね?」瑞樹「わからないわ。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463494586/)

武内P「神崎さんが幼くなった?」ちひろ「はい……」
武内P「神崎さんが幼くなった?」ちひろ「はい……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451512506/)

武内P「二宮さんがエナドリを?」ちひろ「あ、あのですね…」
武内P「二宮さんがエナドリを?」ちひろ「あ、あのですね…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463066571/)

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