【咲×?】さきのなつやすみ【百合】 (109)



○宮永咲メインの百合SSを皆で書くスレです


○他注意
カプは名前欄に表記

長編や中編の方は書き溜め、鬱・18禁描写など見る方を選ぶ話は初めに注意書き必須

投下開始と終了は宣言して投下が被らないようにお願いします


○1スレ目【咲×?】玄「おもちは妹産に限る!」【百合】

○2スレ目【咲×?】寄ってらっしゃい見てらっしゃい咲SSの時間だよ【百合】

○3スレ目【咲×?】?「咲が好きなのは私!」咲「ふえ?」【百合】

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衣「おっきしろ~、咲~」ユサユサ

咲「うぅ……」

一「ちょ、衣!無理に起こしたら咲ちゃんに悪いよ!」

衣「だが……あ、もしや一が咲を起こしたいのだな?」

一「えっ」

衣「では一が咲に騎乗するがいい!ほら!」

一「ききき騎乗って、ぼぼぼボクは……」

咲「すやすや」

一「……」

一「……」スッ

衣「おぉ!一が咲に乗ると意馬心猿だな!」

一「はっ」

一(いやいやいや、ついつい流されちゃったけど衣ならともかくボクが乗ってるのってどうなの?側から見たらかなら不味いんじゃ……)

一(だいいち咲ちゃんが起きちゃったら……)

咲「は、一ちゃん?」

一「!」

衣「おぉ、起きたか!」

咲「なんで一ちゃんが上に……」

一(どどどどうしよう!!!)

衣「そういえば他の者たちは何処に行ったのだ?」


おわり

まずは1レスだけですが、こんな感じでお願いします

みょんたんだったので明華メインぽいので

明華「おはようございます、咲。お邪魔しますよ」


咲「明華さん。おはようございます」

明華「行きたいお店があるそうですね。智葉に連れて行くように頼まれまして」

咲「はい……あの、でも」

明華「本当は智葉と行きたかったんでしょう?分かってますよ」

咲「……」

明華「鈍いというのもありますけど、智葉は忙しいということも分かってあげてください」

咲「はい、分かってます」

明華「でも不安になりますよね」ギュッ

咲「……」

明華「特に、あんな事があってすぐですから。まだ…………なんでしょうか」

明華「信じられないと思う気持ちがあるかもしれません」ナデナデ

明華「それは仕方のない事です。自分一人で苦しまずに、誰かに話して楽になりましょう」

咲「…………ちょっと頑張って、勇気を出して誘ってみました。忙しいのは分かってたけど、もしかしたら……って」

咲「でもやっぱり駄目で、それもそっけない感じで、悲しかったです」

咲「でもそれで智葉さんに何かを思われるのも嫌で」

咲「それに私との用事を優先して学校の大事な事を疎かにさせたくないし……」

明華「でもやっぱり、寂しい」

咲「はい……」コクリ

明華「無理しないで」

咲「……っ……」ギュゥ

―――――
明華「散歩に行きましょう。何か楽しい事がありますよ」

咲「はい」


明華「そういえば、最初に咲と会った日もこんな日でしたね」

咲「はい……よく晴れてて、風が吹いて」

明華「とても気分が良い日でした」

Je m'baladais sur l'avenue le coeur ouvert à l'inconnu.

明華「傘を差して歌を歌いながら歩いていると、咲が」

J'avais envie de dire bonjour à n'importe qui

明華「きっと、とても楽しい何かがある、そう思いました」

N'importe qui et ce fut toi, je t'ai dit n'importe quoi,

明華「咲と出合うことができて、嬉しいです」

Il suffisait de te parler, pour t'apprivoiser.

咲「……私、明華さんに迷惑かけてばかりで……」フルフル

咲「でもそれでもいいと言ってくれるなら……私も嬉しいし、ずっとこんな風にしていたいです」

Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées

Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit,

Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées

「咲、明華」

咲「智葉さん」

明華「智葉」

智葉「行きたい店には行ったか?」

咲「学校はどうしたんですか……?」

智葉「ん……用事は終わったよ。皆よくやってくれた」

明華「咲」

咲「……あ、あのっ」

とまあこんなところで
本当はこれの本編があるわけですけど書き上がってないのでこっちを先に書いてしまいました


新スレ建てて頂きありがとうございます

また盛り上がってほしいので
短いけど投下します


桃子「いっしょに行くことになったんすよ!」

咲「へぇ、よかったね」

桃子「……」

咲「どうしたの?」

桃子「……なんか適当に相槌うってないっすか?」

咲「そんなことないよ!ちゃんと聞いてたよ?」

桃子「まあいいっすけど……そういえば、リンシャンさんは誰かと夏休みの予定はあるんすか?」

咲「ん、私は特にないかな」

桃子「ちょっと意外っすね、リンシャンさんなら誘われそうっすけど」

咲「ないない。私と遊びに行ってもつまらないだけだよ、それに……」

桃子「それに?」

咲「!」

咲「ううん、何でもないよ!それよりもっと東横さんの話を聞かせて?」

桃子「そうっすか?じゃあ……」


それに……一緒にすごしたい人は、他の人と予定があるみたいだから


なんて口が裂けても言えないよ


カン

長くて読み辛いけど投下ナシよりいいよね…?

思えば、昔はそこまで寒いとは感じませんでした。

マフラーを着けてはいましたけど、お母さんがいて、そして玄ちゃんが生まれてきてくれて……。

それからは夏でも少しは薄着が出来て、冬でも皆でいればとても暖かい日々でした。

そしてお母さんが旅に出てしまって、永く寒い寒い日が訪れました。

お父さんや旅館の古くからの人、そして何よりも一番、玄ちゃんがいてくれたからここまで過ごせました。

玄ちゃんを心の支えに、玄ちゃんのお姉ちゃんということを糧にして成長しました。

小さな頃は守られてばかりで、そして成長してからは玄ちゃんを支える事も出来るようになりました。

といっても、普段はやっぱり玄ちゃんに甘えてばかりですけど……

そうして、きっと他の姉妹とは少し違ったかたちで二人ここまで支え合って成長したのだと思います。

そして再び麻雀と巡り合ってまた大切な人との思い出ができました。

あの頃はただ見ていることしかできなかった子ども麻雀クラブの子達との麻雀。

皆楽しそうにしていたのが羨ましくて、でも年の事を気にして結局参加できませんでした。

この間、赤土先生にこの事を話したら笑われちゃいました。

その赤土先生と、あの時の皆で、たった一度のお祭りに参加して、とても楽しかったです。

まるであの時のお願いが叶ったみたいで、嬉しくて……それに。

新しく色んな人とあったかい交流ができました。

晩成高校の人達だけでなく、大阪の荒川さんや千里山、長野の龍門渕に鶴賀、風越の皆さん。

他にも打った相手との交流もあったりして、一年で人生そのものが変わってしまったみたいです。

それから出会いといえば、とってもとっても大事で素敵な出会いがありました。

彼女を最初に見たのはインターハイの会場で、一瞬すれ違っただけでした。

その時は全然分からないくらいの、普通の女の子だったと思います。

次に二回戦の試合を見て、不思議とあったかい気持ちになりました。

上手に言葉にする事は出来ませんけど、温かい風が吹いたような感覚でした。

それから興味が湧いて県予選大会のビデオも見ました。

その後で皆に彼女の印象を聞いてみました。そうしたら、不思議と私の感じた印象とはまるで違っていました。

皆……特に玄ちゃんや穏乃ちゃんは彼女を怖がっているみたいで、もやもやした気持ちになりました。

対局する様子を最初からずっと、じっと見ていると、沢山の顔が見えてきました。

目的に向かって進もうとする意志を持った強さを秘めた顔。

不安な顔、まるで何かに怯えているような弱い顔。

目標に向かって頑張る、懸命でひたむきな顔。

麻雀を楽しむ顔、人を楽しませる顔。

そして対局して勝って喜ぶ顔。

皆にはずっと同じ顔に見えるけれど、私は不思議ところころと表情が変わる子だと感じました。

それに、彼女と対局した三人は皆笑っていました。

三年生もいて、それまでの努力や部員との思い出もそこで終わってしまったのに、です。

きっと彼女がいる卓はあったかくて楽しくて、何かいいことがあるんだろうと穏乃ちゃんが少し羨ましいと思いました。

彼女と会って話をしたのは二回戦の後でした。

日向ぼっこの帰りに迷子になっているのを見つけて話しかけてみました。

迷子という状況だったからでしょうか、涙目で不安を隠しきれない顔でした。

思わず抱きしめて、玄ちゃんにそうするみたいに優しい言葉であやしてしまいました。

その後何とか一緒に歩き回って、目的地まで連れて行きました。

そこで同じ部員を見つけてお礼を言った時です。

その時に、彼女の一番好きな顔を知りました。そしてそれは多分、対局した皆が笑顔になった時と同じ顔でした。

……最初に会って話をした時、彼女は妹だというように感じました。

その翌日も会いました。インターハイの会場の外のベンチで何か考え事をしていたように見えました。

近付いてみると、彼女は見た事のない顔をしていました。

泣いていました。そして震えていて、何かを怖がって、悲しそうで辛そうでした。

近付く私にも気付かずに、ぼんやりとうつろな目で零れる涙もそのままに木陰に座っている彼女は。

この世界からはぐれて浮き出ている幽霊みたいで、暗くて寒い水底にいるみたいでした。

こちらの胸も裂けてしまいそうに痛んで苦しくて、隣に座った私に向ける目は助けてほしいと叫んでいました。

昨日より強く抱き寄せて、落ち着くように背中を撫でて……声をあげて泣く彼女を受け止めました。

いつまでもすがりついて泣き続ける彼女の悲しみや辛さは、一体どれほど深かったのでしょうか。

やっと落ち着いた後も彼女は何も喋れずに、顔だけが何か悪い事をした子どもみたいにごめんなさいと伝えていました。

私は彼女の頭を膝に乗せて手を握っていました。

しばらく目を閉じていた彼女はゆっくりと目を開いて、少しずつ話してくれました。

話を聞き終えてからは、あんまり覚えていません。

ただ私が何かを言って、それに寂しそうに笑って答える顔だけは今でも忘れません。

私たちの準決勝が終わると、急いで白糸台の控室を探しました。

やみ雲に走り回っていたら、売店で見つけました。彼女のお姉さん、宮永照さん。

呼びかけた時もお話がしたいって言った時も、ずっと感情の読めない顔でした。

でも彼女の名前を出したら、表情は変わらないのに雰囲気ががらりと変わりました。

彼女の方から場所を変えようって言われて、人のいないビルの屋上に行きました。

照さんは何も喋りませんでした。ただ眼を鋭くして、私を観察するように見ていました。

その空気に飲まれそうになりました。けれど精一杯がんばって、お話しました。

最初に彼女との関係、それから彼女に聞いた話を。そしてそれを私がどうしたいのか。

照さんは話し始めた私の眼を見つめたまま、最後まで黙っていました。

そして話し終わると、少しの間冷たい空気が漂いました。あたたかい空の下で。

照さんの目が少し穏やかになった気がしました。それから周りが暖かくなりました。

照さんが少しずつお話を聞かせてくれました。昔の話、彼女との、彼女の知らないお話。

聞くうちに、彼女の話していた内容と違う所が出てきました。

どちらが正しいのかは分かりません。でも、彼女の話よりも照さんの話を信じたいと思いました。

だって、その方があったかくて、彼女が救われるから。

誰も悲しくなることなんてしてないし、離れていてもお姉ちゃんはちゃんと妹の事を大事に想っている。

そうでないといけないし、彼女が一方的に悪いお話なんて信じたくない。

身勝手かもしれないけど、そう思います。

そしてもう一つ。だからこそ、不器用でやり方が間違っていて、それを分かってるけど変えられない。

大事な妹が、迷子になりやすいのに東京まで会いに来てくれたのに、それを突き放してしまうお姉ちゃん。

一人ぼっちで泣いていて、でも助けてほしいって言えない彼女も、助けたいと思いました。

沢山のお話をしました。玄ちゃんとの事や、お母さんのお話も。

これまで玄ちゃんとどうしてきたのか、やって良かったこと、後悔したこと。

どうしたらいいのかも、会ったばかりの私の話がどれだけ伝わるかも分かりませんでした。

でも、絶対に伝えたい事はぜんぶ伝えました。照さんがこの後どうするとしても「精一杯やった」って言えるぐらい。

話し終わったら彼女は、すごく悲しそうな目をしていました。そうして扉へと体を向けました。

やっぱり駄目だったのかもしれない、そう思っていると「ありがとう」って小さな声が聞こえました。

その声がどこか安心したように思えたのは、きっと気のせいじゃないと、自分でも不思議だけど予感していました。


次の日は彼女たちの準決勝。会場でずっと試合を見ていました。

玄ちゃんの先鋒から私の相手、それから穏乃ちゃんが戦う大将まで、弘世さんの癖を見る時みたいに、細かい部分まで。

はじめはちゃんと全員の打ち方や特徴を意識して見ていました。

けれど、段々と臨海の圧倒的な強さが浮き彫りになってきて、決勝の予習というよりも他校……清澄の応援になっていました。

大将戦で彼女は自分の打ち方が出来なくて、寒さにこごえる表情でいて、それでも懸命に戦っていました。

滲む涙を拭って、ひたすら耐えて……花が雪解けを待つように。

そして息が止まるかという対局の末に、決勝への参加権を手にしたのでした。

……いえ、手にしたというより、ほんの少しだけ運が良かったのかもしれません。ほんのちょっぴりの加減で明暗が別れていました。

臨海の大将の子はそのぐらい強大で、とても寒い選手でした。

彼女を元気付けてあげたい……でも、決勝で戦う相手だから……悩みました。

でも……会場ではあんなに考えていたのに、外で帰ろうとしている彼女を見るとそんな悩みは吹き飛んでしまいました。

駆け寄って声をかけてみると、見て分かるほど落ち込んでいるけれど、頑張って毅然としている姿がありました。

それは私の好きな雪割草と似ていました。早春のまだ雪が残っている頃に、雪をかき分けて咲く花。

寒がりの私に春を告げてくれる、幸せの花。

あの花と同じようにこんな時は、温かくしてしまうと逆効果になってしまいます。

だからいつも励ます言葉をかけてるんです。頑張れー、って。

帰ろうとしたら、疑問を投げかけられました。どうして戦う相手の私に、って。

とっさには答えられませんでした。自分でも分からなかったからです。

どうして私はこんなに彼女のことを気にするんだろう。

きっとすぐには分からないのだと思って、でも嘘はつきたくなくて、笑顔が見たいからだって答えました。

本当の理由じゃなくても、これは嘘じゃないって言えます。

一番初めに二回戦の試合を見た時。予選のビデオを見た時。あの笑顔に惹かれたのは間違いのないことだから。

ホテルに帰って寝るまでの間、疑問の答えをずっと考えていました。

ベッドに入ってからは彼女の事や決勝戦への緊張、期待が渦を巻いてなかなか眠れませんでした。

夜中のある瞬間、全部の問題が解決したような、全身を駆け巡るひらめきがありました。

でもその答えが出たことに安心したのか、直後には眠りに落ちて、そのひらめきを忘れてしまいました。

決勝戦、先鋒戦が終わって玄ちゃんと入れ違いに対局室に入ろうとしたところで、照ちゃんと会いました。

私を待ってたみたいで、対局室の外でじっとこちらを見ていました。

私から声を掛けると、今日ははっきりと分かりました。

笑みを隠しても隠しきれないといった雰囲気で、目も口も柔らかく、会ってきた、とだけ言って帰っていきました。

仲直りしたんだってすぐに分かりました。そうしたら不思議と身体じゅうがぽかぽかとあたたかくなってきました。

次鋒戦の対局ではとっても調子が良くて、皆が安心して戦えるぐらいに頑張れました。

そして中堅、副将と皆頑張って穏乃ちゃんにバトンを渡して大一番に挑戦しました。

彼女には頑張ってほしいけど、今は穏乃ちゃんを応援しよう……そう決めていたのですが……。

彼女をテレビ越しに一目見たら呆然としました。

今まで見たどんな光よりも輝いていて、どの花よりも美しく、何よりも綺麗な彼女でした。

神話に語られる女神様みたいで、全身が沸騰するんじゃないかと思うぐらい熱くなって、彼女から目が離せませんでした。

憧ちゃんたちと一緒に穏乃ちゃんを応援しているのに、応援したいのに……

顔が映る度に、声を聞くだけで、生きている実感がなくなるほど彼女で埋め尽くされてしまいました。

休憩中も画面から目を離せなくて、玄ちゃんたちを心配させてしまいました。

後半戦もずっと、局が進むのが嫌だと思うくらいずっと、見ていました。

大星さんの支配にもネリーさんの和了りにも動じない彼女。

ついに穏乃ちゃんの山も春の芽吹きで満たしてしまうほどになりました。

……そしてオーラス、彼女が上がった時に暖かい風が吹いてぱあっと花があふれて……

よく極楽浄土という場所の話を聞きましたけど、そういう世界に来た気分でした。

そして思い出しました。彼女を気にかける理由。この、とめどもなくあったかくて、胸に冷たい痛みを覚える気持ちの意味。

これが恋、だったのです。


私たちは個人戦に出ていないので帰るのかと思いましたけど、東京見物と来年のためにと滞在させてくれました。

結局あの日は会う機会がなくて、翌日照ちゃんが彼女を連れてホテルまで来てくれました。

彼女の顔を思い浮かべただけで他に何も考えられなくて、慌てて制服に着替えて部屋を飛び出しました。

実際に会ってみると、画面越しに見る姿よりもいっそうすごくて、ほとんど目も合わせられませんでした。

仲直りのお礼を言いに来てくれたのに申し訳ないと思いました。

照ちゃんがしばらく話して、それは良かったけどその後に……

背が同じくらいだから、逸らしてもちらりと向けただけでもすぐに目が合ってしまって、その声にドキドキして。

一歩近づいたのをつい後ろに下がって、その拍子に倒れかかって、彼女が手を伸ばしてくれても止まらなくて。

結局尻餅をついて……そして彼女を抱きしめてしまっていました。

とっても恥ずかしくて、そして幸せでたまらなくって、両腕に力がこもってしまいました。

するとより近くで感じる彼女にもう訳が分からなくなって、勢いで


玄「お姉ちゃあん、来たよー!」

宥「あ、はーい」

もう少しお話したかったけど、時間みたいです。ごめんなさい。

それとお母さん、私の大事な人を紹介します。呼ぶ名前も愛おしい彼女は……

「宥さん」

宥「咲ちゃん」

終わりです

宥姉の誕生日なんで数年前に途中で止まってたのを無理矢理書き上げました、ゆうたんイェイ~

あんまり過疎り過ぎると嫌なんでSSと言うほどでもない小ネタを

ここは清澄高校。この夏IHを制した彼女らは、連覇に向けて土日も自主練をしていた。そんなある日のこと。

和「あら、咲さんは来てないんですか?」

久「あの子なら蒲原さんと一緒にドライブに行ったわよ」

和「なんで止めないんですか!」

優希「和ちゃんはお堅いじぇ。根を詰めてやるより適度に楽しみつつやった方がいいじぇ」

久「優希、和はやきもち妬いてんのよ」

和「そ、そんなんじゃありません!ん、咲さんからメールが」

咲『和ちゃんへ
来週も智美さんが美術館へ連れていってくれるので自主練に行けません。今回は衣ちゃんも一緒です』

和「またですか。もう勝手にして下さい!」

久「あんまり怒るとしわができるわよ」

翌週、咲たちが事故死した。和はショックの余り飛び降り自殺をした。

以上です。スレ汚しスマソ

こういうのはあんまり受けがよろしくないでしょうがまあとりあえず投下を

咲「次はどこに行く?」

桃子「そうっすね……あ!そろそろ帰る時間っす!」

咲「そっか、もうそんな時間」

桃子「というわけで次は駅っすね」

咲「うん、行こうか」


咲「はぁ……」

桃子「どうしたんすか?」

咲「寒くなったなあって思って」

桃子「そうっすねえ。夕暮れになると一気に冷え込んで余計に寒く感じるっすね」

桃子「だから手袋持って来たっすよ!」

何気ない笑顔で鼓動する。ふとした仕草に揺れる。一緒にいると、魅かれる。

どうしてこんなに離れているんだろう。どうしてこんなに遅く出会ってしまったんだろう。

もしも同じ地域にいたなら、早く出会っていたなら……

きっと誰よりも先に見つけたのに。

咲「……いいな」

桃子「む~……じゃあこうするっす」

桃子「どうっすか?これならあったかいっすよ」

咲「うん、あったかい。ありがとう」

こんな風に……片方ずつに手袋をつけて手を握るなんて、普通の友達同士ではやらない。

彼女のこんな行動や発言には驚きもするし、楽しくもある。だからつい勘違いしてしまう。

桃子「着いちゃったっすね」

咲「うん……そうだね」

桃子「今日は楽しかったっすよ、誘ってくれてありがとうっす」

咲「長野とか松本に比べたら何も無いけど、楽しんでくれたなら嬉しいな」

桃子「行ったとこどこも咲ちゃんらしいチョイスで、私は好きっすよ」

それはきっと彼女にとっては何でもない言葉で、素直な感情なんだろう。

でも私にとっては特別な感情を抱かせる魔法の言葉になる。

咲「そ、そうかな……えへへ」

桃子「あ、そろそろ電車が来るっすね」

咲「それじゃあまたね……ね、今度はいつ会えるかな」

桃子「んー……その時になったら電話するっす」

彼女はいたずらっぽく笑ってホームに向かっていった。

彼女のことをもっと知りたい。笑った顔も怒った顔も、悲しみも痛みも知りたい。

一緒に笑って、泣いて、支えたい。そして彼女と……。

けれど、それは叶わない。その役を担う人がもういるから。

その人は見た目も性格も格好良くて、多分彼女のことを大切に思っている。

彼女もその人にはきっと何でも話すし、私に見せるのとは違う顔をするのだろう。

だけどそれでも、いつか届かない想いに打ちのめされる日が来るまでは。

一時の夢を見て、風に過ぎ去る声を聞きながら忘れられない思い出を抱きしめていられる。

咲「……あ、手袋返し忘れてた……」

左手を包む手袋の温もりも、心までは温めてはくれないみたいだ。

短いですがこんなもので。


洋榎「なあ!今度こそ妹になって貰うで!」

咲「ごめんなさい、私もうお姉ちゃんはいらないですから」

洋榎「なんでやなんでや!こんなに優しいお姉ちゃんなんやで?こんなに可愛らしいお姉ちゃんなんやで?」

咲「ごめんなさい、よく分からないです」

洋榎「お姉ちゃんいた方がええやん!甘やかして貰えるで?いや逆に甘えて貰えるで?」

咲「別に甘えたくないですし、甘えてくれなくても良いです」

洋榎「いやいやいや、よーく考えてみるんや!例えばそやな、膝枕をしたとする……太ももに当たるサラサラの髪……照れた様にハニカム愛らしい顔……」

洋榎「どうや?膝枕したk


咲「しませんよ、膝枕」


洋榎「なんでやなんでや!怜にはしたらしいやん!ずるいわずるいわ!ウチにもしたって!」

咲「園城寺さんは無理矢理……って、ちょっ!愛宕さん!」


洋榎「極楽や」

咲「……」

洋榎「これは怜の言った通りや、細くても弾力がちゃんとあって最高の寝心地やで」

咲「……」

洋榎「そやな絹にも負けず劣らずや、ウチの目に狂いはなかったで」

咲「……」

洋榎「……」

洋榎「……やっぱり嫌、やったか?」


咲「……はぁ、これじゃどっちがお姉ちゃんだか分かりませんね」ナデ


洋榎「!」

洋榎「せ、せやったら妹になったる!それならええやろ?咲姉ちゃん!」

咲「!」

洋榎「ほらほら!もっと頭撫でてぇな、咲姉!」

咲「う、うん……」ナデ

洋榎「へへへ、あ!晩飯はカレー作ったって!」

咲(お姉ちゃんになるのは悪くないかも)ナデナデ

姉が駄目なら全国に妹を作れば良いじゃん!と思って前に書いてたのを短くしてみた
過疎ってるからこんなんでもカンニンしてやー

短いですが
仲直りした後、照が帰省した夜の話です

照「咲……」

夜、隣で眠る妹の頭を撫でる。愛おしい、大切な妹。

撫でると決まって同じ仕草をする。昨日も今日も変わらない。

咲「んん……お、ねえちゃん……」

悪い夢にうなされているように顔を顰める。身をよじる。

起きている時の咲は、私を呼ぶだけでも楽しそうなのに。

照「どうして、なのかな」

成長したから大人しく、でもはしゃいでいて……苦しんでいるような姿は全く見せない。

見せないのに。寝ている咲はこんなにも苦しんでいる。どうしてだろう。

咲「おねえちゃん……」

咲が虚空に手を伸ばす。私と咲が離ればなれになる夢を見ているのだろうか。

それは過去の記憶か、それともすぐにやってくる未来への恐れなのか。

照「私はここにいる。隣にいるよ……大丈夫」

呼びかけて手を握ると落ち着く。眉の下がった寝顔を見ると、こちらも安心する。

照「どこへも行かないから……」

柔らかい頬にそっと触れる。……そう、確かにここにいる。

ずっと求めていた存在が、大切な友人に嘘を言ってまで隠した秘密が、こんな傍らにいる。

少し前までは考えられなかった。ずっと離れたままだと思っていた。

幼い頃のように身を寄せあって寝られるとは、どころか話す事も無いとさえ思っていた。

照「どこにも行かないで……咲」

だからより強く、狂おしいまでに想う。

離れていた分だけ、正確に。

けれどそれを知られてはいけない。きっと戻れなくなるだろうから。

けれど、もう想いを完全に押し篭める事も出来ないから。

照「だから、今この時間だけは……」

こんなもので

和咲で

和「咲さんは、その……アレなんですか?」

咲「アレ?」

和「なんと言いますかその……小さい子どもが好きというか」

咲「子供は好きだよ」

和「ではなくて……ろ、ロリコン……というやつなんですか……?」

咲「え……っと、どうしてそう思ったの?」

和「よく天江さんと遊んでいるみたいですし……」

咲「衣ちゃんとは友達だからね?それに年上だから」

和「臨海女子のネリー・ヴィルサラーゼ選手とよく話しているみたいですし……」

咲「ネリーちゃんも友達だよ……インハイで対局したしおかしくないんじゃない?」

和「じゃあ有珠山の真屋さんはどうなんですか。対局していませんけど」

咲「あれは由暉子ちゃんから友達になりたいって……」

和「対木選手とも仲が良いようですが」

咲「もこちゃんは憩ちゃん繋がりで……私もよく分からないけど気に入られたみたいで」

和「薄墨選手は」

咲「知らないよ!小蒔さんと似ててとか言ってたけど本当に意味分かんないよ?!」

和「じゃあマホはどうなんですか!」

咲「っ」

和「休み明けに会えばマホ!マホの打ち筋マホの癖マホと買い物に行った泊まりに来た!」

和「話を聞いてみればマホの話ばかりじゃないですか!」

咲「そっそれは……そうだけど」

和「それに三尋木プロが表紙の雑誌、あの人のページばかりずっと眺めてましたよね!?」

和「ロリコンじゃないなら何なんですか!?」

咲「それはこっちの台詞だよ!じゃあ仮にロリコンだとして何が悪いの?!」

咲「少なくともオープンにはしてないし誰にも迷惑かけてないし!」

和「犯罪に繋がる可能性があります!」

咲「それ和ちゃんの私服でしょ?!あれが認められるなら私だっていいじゃない!」

和「……」

咲「もう!他人の個人的な趣味嗜好はほっといてよ!ていうかロリコン違うし!」

和「……しだって」

和「私だって咲さんより身長低いのに全然見てくれないじゃないですか!」

和「髪形を変えてみたりスキンシップを図っても全然振り向いてくれない!」

和「ロリコンだと疑うのも当然です!」

咲「見てるよ!恥ずかしくて見れないだけでちゃんと見てるよ!」

和「私はあんなにアピールしてるのに顔色一つ変えないじゃないですか!」

咲「いつもドキドキしてるよ!勘違いだといけないから悟られないようにしてるだけ!」

和「愛の一つも囁いてくれない!」

咲「好き!好き好き大好き愛してる!!」

和「私もです!!!」


まこ「こげな凄まじい痴話喧嘩、初めて見たのう」

久「そして疑惑は何も解決してないわ」

優希「……」



カン

こんなテイストで咲さんのロリコン疑惑に切り込むSSを書いていたはずなのに
おかしい、いったいどこで間違えたのか

しかしここもすっかり落ち着いたもので



咲えり

咲「……」

えり「……」

咲「……」

えり「あの……」

咲「あ、あんがい似合ってませんね……」

えり「!」

えり「どうして咲さんの制服を私に着させたんですか!?」


咲モモ

咲「わ、私なんかと一緒でごめんなさい!」

桃子「いやいや組分けだから仕方ないっすよ……」

咲「ひっ」

桃子「(リンシャンさんの無い胸が腕に当たってドキドキするっす!)」

桃子「さ、さっきのも今のもオバケじゃなくてスタッフの人っすから……」

咲「ひぇ」

桃子「リンシャンさんの無い胸が腕に!」

咲「は?」



咲ミョン

咲「……」

明華「……」

咲「……」

明華「もっとこっち」

咲「えっ」

明華「そっちの肩が濡れてるから」

咲「あっ」

明華「♪」
咲「///」


咲憩

咲「こ、ここ……保健室ですよ……」

憩「いやですかーっ?」

咲「その……いやってわけじゃ……」

憩「まあまあ、天井のシミでも数えてて下さいよーぅ」

咲「あ、」

咲「あっー」



咲ユキ

咲「いいですよ?シたいようにシてみて下さい」

由暉子「いいんですか?本当にシますよ?」

咲「(そんなえっちぃことは出来ないよね?ユキちゃんは敬虔な教徒らしいし)」

由暉子「それでは神に感謝して……」

咲「えっ」

由暉子「いただきます」

咲「あっー」


咲久保

貴子「だからこう打たれた時には……」

咲「でもこうすると……」

貴子「えっ」

咲「コ、コーチの指導ってあまり……」

貴子「えっ」

咲「ごめんなさい!つい……」

貴子「いやまあ確かにそうだが……」

咲「!」

咲「で、でも!コーチの夜の指導は小鍛冶プロにも負けないと思いますよ!」

貴子「おい」


咲宥

宥「やっぱり咲ちゃんとお風呂に入りたいよぅ」

咲「いやでも……」

宥「だ、だめ?」

咲「……」

宥「せ、せまい……」

咲「だから嫌だったんですよ!もう!おもちが悪いんですからね!おもちが!」

宥「あぁ!おもち触っちゃ……あっ!咲ちゃん!」


あったかーい!

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