提督「『1200mmウルトラキャノン』」 (39)

深海棲艦

何処からか現れ、世界を脅かす侵略者である
人類は艦娘という存在の力で対抗せんとした

互いに戦力を増強し、敵を打倒するという目的に邁進
暗黒の軍勢との戦いは激化の一方を辿る

そしてまた、新たな兵器が戦場に投入されようとしていた

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465919117

戦艦棲姫の出現により、艦娘は劣勢
超重装甲に加え、戦艦級の艦娘をも一撃で轟沈させる『荷電粒子砲』を搭載

その威力に、人類の軍勢は苦戦を強いられる



対抗策として、特殊セラミクス振動体を内蔵する『反荷電粒子シールド』
装甲を貫くための巨大ドリル『マグネーザー』を開発した

試験的に、長門型へ配備し戦場へ投入


想定通り、荷電粒子砲は反荷電粒子シールドを貫けずに無力化
一方、マグネーザーは戦艦棲姫の装甲を容易に貫いた

主力を失った深海棲艦の部隊は呆気なく壊滅
久々の勝利を飾る



とはいえ、この兵器を装備した艦娘は少数である
戦局を大きく動かすためには、更なる力が必要とされた

戦艦棲姫への対抗手段を得たとはいえ、人類は未だ劣勢なのだ



現時点で最大最強の艦娘、戦艦大和
主砲として備える46cm三連装砲

当然、威力も艦娘の兵装で最高の破壊力を誇る
しかしながら、深海棲艦の進軍へ決定的な打撃を与えるには至っていないのも事実

人類は更なる大威力、長射程の兵装開発を計画する
それは1200mmという前代未聞の大口径

『1200mmウルトラキャノン』
大和の新たな兵装とすべく、この超巨大砲の開発が始まった



そして、遂に試作品が完成
大和を擁する鎮守府へ配備される日が来た

この兵装は公表されておらず、鎮守府内でも秘密裏に扱われていた
試作品の配備が決定し、一部の艦娘にその存在が知らされることとなる

部隊を率いる艦娘の中から、現在鎮守府にいる者が集められた
長門と翔鶴、神通に北上の4名だ

提督「諸君に知らせておく事がある
    大和の兵装として新兵器の配備が決定した
提督「『1200mmウルトラキャノン』」

神通「……1200mm?」

北上「大きいね~」

艦娘は人類と対話による意思疎通が可能である
これは共に戦う上で大きな利点となった

提督「長門の活躍で俄かに勢いづいたとはいえ、我々は劣勢
    戦況を覆すための一手として開発されたものだ」

長門「戦略面での新兵器というわけか」

翔鶴「既に作戦は決まっているのですか?」

提督「実戦への投入時期は未定だ
    容易に動かせる砲ではないからな」

提督「正式に決定次第、改めて伝える
    それまで、皆には知らせずにおくように」

一同「はい!」

艦娘をZOIDSシリーズの機体に見立てています
大和に1200mmウルトラキャノンを搭載するという思いつきが元

装備はゾイドのものから引用ですが、ゾイド自身の名前は出ないかもしれません



ここまでの中では以下の通り

大和→ウルトラザウルス

長門→改造ゴジュラス

戦艦棲姫→デスザウラー




黒くてヌメッとした外見から、ゼネバス帝国軍よりも旧ガイロス暗黒軍の方が深海棲艦っぽい?

パンツァーはアニメ仕様かどうかで有能性がダンチだな

乙です
翼の男爵アーラバローネことストームソーダーの出番あるのかな?
空母勢が艦載機代わりに搭載って感じで

大鳳とZiユニゾン(意味深)してフェニックスに
隼鷹とZiユニゾン(意味深)してファルコンに


マグネーザーと反荷電粒子シールドってマッドサンダーじゃないの?

島風にエナジーチャージャー搭載してもらえるんでしょうか

長門の率いる部隊の活躍は目覚しく、戦艦棲姫を次々と轟沈させていく
その数は遂に20を超えた

深海棲艦といえど、この被害は軽視できるものではない
基地を廃棄し、残存する部隊の引上げを決定した



提督「諸君、よく戦ってくれた
   一時的とはいえ、あの戦艦棲姫を退けることに成功した」

提督「暫し休養し、傷を癒してくれ」



敵を幾らか後退させたが、こちらの被害も大きい
中でも、戦艦と重巡洋艦級に顕著である

追撃は断念せざるを得なかった



傷ついた艦娘の修復
並行して部隊の補充が進められた

更に、深海棲艦の築いた基地周辺の調査を開始
その結果、海底に古代の遺跡を発見

そこに残されていたものを人類は手にする



艦娘の戦闘能力を飛躍的に向上させる技術
後にオーガノイドシステムと名づけられるものを

長門と同様に、戦艦棲姫との戦闘を想定して開発された艦娘
高雄型が配備された

『105mm17門突撃砲』を初めとした火砲を持つ重武装、重装甲の艦娘である
格闘兵装の『ツインクラッシャーホーン』はマグネーザーのように長大ではないものの、戦艦棲姫の装甲を貫く硬度を持つとされる



遺跡の調査中、海底から1体の深海棲艦が出現
居合わせた潜水艦の艦娘たちを大破させ、姿を消した

高速戦闘部隊が駆けつけたものの、水中の目標を発見することは叶わなかった

提督「……まだ深海棲艦が潜んでいたとは
    水中の警戒は不足していた」

長門「既に安全と判断した地帯だ
    たった1体で残っているとは誰も思うまい」

提督「問題は、新種の深海棲艦である可能性が高いことだな
    これまでに遭遇した深海棲艦の中に、強力な潜水艦は存在しない」

提督「間もなく遺跡の調査が完了するのは不幸中の幸いだが……
    新たな脅威になるかもしれん」

提督「現在の水中戦力で抗し切れるか……」

長門「…………」



修復が完了した艦娘から話を聞いた結果、巨大な爪か鋏のようなもので襲われたという
何故か誰も轟沈せず、行動不能に止められていた

それから間もなく、高速戦闘部隊が海上で深海棲艦と遭遇
部隊長の金剛を除き、轟沈する結果に終わった

その金剛も大破しており、辛うじて帰還できたという様子だ

提督「……遭遇した敵について聞かせてもらえるか?」

船渠から出た金剛が報告にやって来ていた

金剛「見たことのナイ深海棲艦デシタ……
    向こうは1体だけなのに勝てなかったヨ……」

提督「海中から襲われたのか」

金剛「No! 正面から襲ってきたネ!
    私だけ皆に助けられて逃げ帰ったノ……」

提督「…………」

海中から奇襲を受けたのではないらしい
そうだとすると妙だった

仮に戦艦棲姫を相手にしたとしても、1体を相手に全員が轟沈するとは考えにくい
その場に留まる理由がない以上、退却すればよい

速力で振切ることができず、止むを得ず戦い敗れたことになる

提督(……別の深海棲艦だと?
    一体どうなっているんだ)



これが今後も幾度となく見えることとなる、金剛と戦艦レ級の初戦となった

>>16
共和国→艦娘
ゼネバス(ネオ含む)+ガイロス→深海棲艦
↑で分けています

>>18
歩行も困難ということにはならない予定です

>>20
飛行ゾイドはそのようにする予定です

>>22
なんとかしてゴジュラスに搭載したということで

>>23
恐らくエナジーライガーとしては出ません



高雄型→ディバイソン

???→デススティンガー

金剛(現時点)→シールドライガー

戦艦レ級(現時点)→ジェノザウラー

金剛(私がいる限り、部隊は終わりじゃないネ……
   皆の仇は必ず討ちマース!)



提督(高速戦闘部隊は金剛を残し壊滅……
   再編成はいつ可能になるか……)

近頃は長門を始めとした重武装、重装甲の艦娘が集中して建造されている
高速戦闘部隊を新たに再編する余裕はなかった

そこで、一時的に他部隊へ同行することを決定
神通の率いる水雷戦隊が選ばれた

金剛「HI! お世話になりマース!」

神通「宜しくお願い致します
   一緒の部隊になるのは久し振りですね」

金剛「Yes! お互いが隊長になってからは別々だったネー」

金剛と神通、どちらも鎮守府の古参である
艦娘の数が少ない頃は同じ部隊に所属していた



神通「金剛さんたちを襲った深海棲艦は姉さんが捜索中です
    発見次第連絡があるでしょう」

連続して現れた謎の深海棲艦
その捜索は隠密行動に長けた川内に任されている

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