【咲安価】京太郎「咲-saki-漂白剤編?」【BLEACH】 (347)

・BLEACHの舞台で、咲キャラがあれやこれやするクロスssです。過去に同じ設定のssがあったことは
把握しております、というかかなり参考にさせていただいたので冒頭部分と一部のキャラの配役が被っております。

・恋愛云々をどうするかは未定ですが、一応京太郎が主人公となりますので苦手な方はご注意ください。

・原作との差異が生じるキャラがいるかと思います。

・なお、>>1は永遠の中二病です(重要)また、ss初心者ですので、至らぬところが多々あるかと存じます。

以上のことを踏まえて、許容していただける寛大な方がいらっしゃいましたら、何卒お付き合い願います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465821314

「雀士」――かつてそれは一介の卓上遊戯「麻雀」に親しむ者を指す言葉であった。

かつて、と書くと語弊があるかもしれない。現在の世界において、その語義が焼失したのか、と問われれば、答えは否であるのだから。

しかしながら、変化は生じた。ある真実を知った人々(極めて少数ではあるのだが)によって、「雀士」という言葉が持つもう一つの――或いは本来の――意味が認識されるようになったのだ。

彼らが知った真実、それは世界の根幹にかかわる問題であった。

すなわち、この世界は彼らが『リッツ』と呼ぶ主神によって創造されたものであり、その秩序を保つために「麻雀」によく似た、しかし決定的に何かが違う「魔雀」なるシステムが存在すること。そして、それを用いて戦う者を指して「雀士」と呼称するのだということを。

夕暮れ時の小さな町に、人知れず一人の少女が降り立った。

???「ほんとだ…強い拍動を感じる」

そう呟いた少女の姿は闇の世界に溶けてゆき、後には何も、残らない。

――夜の帳が、陽と日常とに幕を下ろし

斯くして物語の幕が上がる―――

――須賀京太郎/15歳

?「おうおう兄ちゃんよー、いきなり出てきて卓にまぜろとはどういう了見だい?」

――髪の色/ブロンド

?「大人の世界にガキが首突っ込むのは感心しないわよ?」


――瞳の色/ブラウン

?「あんま舐めたことほざいとったらいてこますぞコラァ」

――職業/高校生

京太郎「何故チンピラのノリ?」

――特技/麻雀が打てる



憧 「アンタを待ってるうちに泉が退屈しちゃってねー」

泉 「いやなんで私のせいやねん!穏乃と憧が始めたノリやんか!大体――」

穏乃 「まあとにかくこれで四人そろったわけだしさっ。やろうよ、麻雀!」ダンココウギスルデ


京太郎「だな!今日こそ勝たせてもらうぜ」

泉「ほほーう、えらい大口たたくやないか。こら負けたときが楽しみやでほんま」

憧「やっぱ何気にノリノリじゃない…あ、それロンね。7700」


京太郎「なん…だと…」

泉「なんやしっくりきてもうてな。お、ツモや。3000・6000」

京太郎「莫迦な…跳ね自摸だと…?」

穏乃「ロン!18000!」

京太郎「」チーン

――強いとは言っていない

誠「お前まーた負けたのかよ」プクク

京太郎「うるせーな。あいつらが強すぎんだよ。」ゲシッ 

部活動を終えた帰り道、同情の一つもしてくれない友達に蹴りを入れつつ、今日の部活動に思いを馳せる。

振り込み、自模られ、上がれない。半荘3回で穏乃、泉、憧がそれぞれトップを取り合う中全てラスを引き、完全に一人負けだった苦い記憶がよみがえる。

誠「つーか麻雀って運の要素が強いゲームだろ?実力が劣っていたとしても、普通一回くらい勝てるもんじゃねーの?」

京太郎「…のはずなんだけどなぁ…」


そう、一度くらい勝ててもいいはずなのだ。にもかかわらず、今まで一度たりとも彼女らに勝てたことはない。

京太郎「ま、それだけあいつらが強くて俺が弱いってこった」

誠「お前よくそれで続けられるよなー、そんなに楽しいのか?」

京太郎「…楽しいよ」

そう、麻雀は楽しい。初めて牌に触れた小学校三年生のころからその気持ちは変わらない。
マメ?できます。

誠「ま、お前がいいならいいんだけどな。それはそうと、この前廊下ですげー可愛い子とすれ違ったんだけどさー」ボインボインデヨ

京太郎「マジ?どんな子よ、一年?」ボインボインカ

――けれど。後から振り返ると、自分でも気づかぬうちに違和感を覚えていたように思う。

楽しいけれど、何かが違う、と。

誠と別れ、借りている学生寮にたどり着いた。階段を上り、鍵を開け、ドアノブを回して独り言つ。

京太郎「ただいまー」

?「おかえりなさい」

京太郎「!?……なんだえりさんか…」

正体不明の返事の主が顔見知りで安心したのも束の間、

えり「管理人にむかってなんだとはずいぶんなもの言いね。」イラッ

新たな脅威を感じて背筋が冷える。

京太郎「すみません、ちょっと吃驚しちゃいまして。」

えり「…まあいいわ。取り敢えず少し聞きたいことがあるのだけど、時間は大丈夫かしら?」

京太郎「大丈夫ですけど、俺なんかしましたっけ?」

えり「あなたが原因ならそれはそれで楽なんだけどね…。昨日から部屋の窓ガラスが割れる、電気が点かなくなるって苦情が相次いでるのよ。それで各住人に話を聞いて回ってるんだけど、あなたの部屋は問題ない?」

京太郎「俺のところは特には…少なくとも朝出るときは何にも気づかなかったです。」

えり「そう、ならよかったわ。でも何か気づいたことがあったら遠慮せずに言いなさいね?」

そう言い残して次の部屋に行ったえりさんを見送った後、部屋の中を確認。
取り敢えず異常が見当たらなかったことに安堵して、ベッドへと倒れ込み――

―――異常を、見つけた。見つけてしまった。

始めに視界に入ってきたのは、黒い蝶。次いで黒装束を身に纏った少女。そして少女が持つ刀。

目の前に突如として現れたそれらを何とか許容するべく言葉を絞り出す。

京太郎「あ、あんたは一体誰だ?あ、俺は須賀京太郎っていうんだけど、ここは俺の部屋で、というかそもそもどう

やって入ってきたんだ」

なんて、悲しいかな支離滅裂な言葉の羅列に対してその少女は――

?「ここどこ…?」

京太郎「なんでやねん!」ズビッシィ

おもわず少女の頭にチョップを食らわせてしまったことに、

?「痛っ、…ってあれ?え?ええええええええええええええ?」

少女の叫び声で気が付いた。

京太郎「え、いや、あのすまん。」

?「え、えっとこちらこそごめんなさい…?」

取り敢えず会話が成功したことで冷静になってきたのか、目の前の現実をゆっくり把握する余裕が持てた。

相手が落ち着いた頃合いを見計らって、声をかける

京太郎「あ、えーと、改めてこんばんは。俺は須賀京太郎って者なんだけど、君は?」

?「えっと、その前に聞きたいんですけど、あなたは私が見えるんですか?」

努めて分かりやすいボールを投げたつもりが、頓珍漢な返答が返ってきて少しイラッとする。

京太郎「普通に見えてるよ。で、鍵のかかった部屋に突如現れ、刀らしきものを持ってる君は一体?」

?「私?私は、その、雀士…だけど?」

京太郎「は?」

?「え?」

京太郎「雀士…?」

?「そうだよ?」

正直なところ、ふざけんな、と言ってやりたい気分だった。

だが、何かが引っ掛かり、俺にその行動を思いとどまらせていた。数秒おいてその何かに思い当たる。

つまるところ、彼女がいたって真面目に答えているように見えた為なのだ。

京太郎「あー…悪いんだけどさ、もう少し詳しく教えてくれないか?」

乙です
期待

投下終わりなのか?
終わってるかわかんないからレスし辛い

とりあえず乙です
続き期待

>>21 >>23 ありがとうございます。期待に応えられるよう頑張る所存。

>>22 紛らわしいことになってすみません…。以降気を付けて参ります。

というところで再開します。

京太郎「…なるほど、つまりお前たちが言うところの雀士ってのは、世界を守るために戦っている奴らで」

?「うん」

京太郎「お前はその雀士たちが所属する護卓13隊からこの町に派遣されてきて、世界の秩序を乱す雀鬼?を探してる途中で」

?「うんうん」

京太郎「俺は何故だか、通常見ることができないお前ら雀士を知覚することができているらしい、と。」

?「そうだよ!」

京太郎「よし分かった、信じよう。…ってなるわけねえだろ!」

?「なんでよ!」

京太郎「生憎と15年間の人生でそんな命がけの雀士さんは見たことがないんでな」

?「今私を見てるじゃない」

京太郎「…証拠がないだろ。お前が嘘をついてるようには見えないけど、だからと言ってこんな話をいきなり信じられるかってんだ。それに…」

?「それに?」

京太郎「はっきり言ってお前みたいなちんちくりんに世界が守れるとは思えない!」

?「…ナラナイコトヲ…」ゴゴゴ…

京太郎「…はい?」

?「イッテハナラナイコトヲイッチャッタネェ…」ニタァ

刹那、少女の身体から形容しがたいオーラ?のようなものが揺らめき立ち――

?「雀役の七[平和]!」

京太郎「がっ…」ドサッ

――身体の自由が、奪われた。

京太郎「痛っ…なんだこれ、くそっ…」ジタバタ

?「…動けないでしょ?」ドヤァ

?「これは雀役って言ってね、雀士にしか使えない高等呪術なの。どう?少しは信じる気になったかな?」

京太郎「くっそ…なんだこの鎖…解けねえ…」モガキモガキ

?「…!…やっぱりこの術も視えてるんだ」

京太郎「あぁ?また見えるとか見えないとかわけわかんねえこと言いやがって」ホドキヤガレ

?「ついでだからちょっと協力してもらおうかな」

京太郎「聞けよ…」

?「さっきも言った通り、私の仕事は雀鬼っていう世界の敵を探し出して倒すことなんだけどさ」

?「どういうわけだか、この町に来てから雀鬼の行方がさっぱりなんだよね…」ウムム…

?「で、なんとなくこのあたりで一番強い雀力の痕跡を追ってたらここについたんだけど」

?「…何か知らない?」

京太郎「知るかボケ」

事実だ。何ら心当たりはない。だが――

京太郎「知らんが取り敢えず話は聞いてやる。だからこいつを解け」

?「それが人にものを頼む態度なのかな…?」

そんなやり取りをして睨み合っていたときだった。突如として世界が嫌な色へと変色し、周囲を影が覆う。

見れば部屋の壁がきれいさっぱりなくなっており――

――ぽっかりと空いた隙間から、人間のようなナニカがこちらを窺っていた。

一瞬の出来事だった。目の前の少女が信じられない身軽さで体を翻し、持っていた刀でそのナニカを切り捨てる。

?「嘘…こんなに接近されるまで気づかなかったなんて…」

京太郎「………は?」

目の前の光景が信じられなかった。部屋は半壊し、中央に立つのは刀を持った血染めの少女。
足元には彼女が切り捨てた化け物が横たわり、起き上がろうとしている。――起き上がろうとしている?

?「雀圧は感じなかった…でもそれならこの状況に説明が…」ブツブツ






京太郎「おいっ!お前っ!」

?「ふぇ!?な、何…?」

京太郎「まだだっ!」

?「ま、まだって何言って――カハッ」

音もなく起き上がった化け物の腕が少女を掴み、地面にたたきつける。

雀鬼「…エ…ナイ…」

京太郎「こ、こいつが…雀鬼…なのか…?」

逃げろ、と本能がそう叫んでいた。先ほどまで身体を縛っていた鎖はもう消えている。

ここにいる理由は何一つ無い。それなのに――動けない。

それが恐怖の為なのか、或いは別の感情によるものなのか。そんな思考をどれほど続けていただろうか。

あっ、と思った時には化け物が目の前に居た。







やはり、動けない。対して目の前の化け物は、やけにゆっくりと感じる動きで口を開き――

――閉じた。鮮血が舞う。痛みは無い。何故? その理由は、単純で。

?「ごめん…巻き込んじゃって…」

そんな贖罪の言葉を口にした少女が、真っ赤な血だまりを作りながら、倒れ込んでいた。


京太郎「な、なんでお前が俺を…」

?「言ったでしょ…私は世界を守る雀士だって…」

確かに。彼女はそう言っていた。世界を守るために戦っているのだと。だが――

京太郎「じゃあお前がやるべきことはこいつを倒すことのはずだろ!俺なんかを守ったところで、お前がやられちまったら意味ね―じゃねーか!」

言葉が、堰を切ったように口をついて出てくる。

京太郎「俺を生き残らせたって世界は守れないんだよ!どうせすぐ雀鬼にやられちまうんだから!」

?「そうかもしれない…でもあなたが生き残ったことが、世界を守ることになるかもしれない…」

?「あなたの雀力…この世界の人間のものとしては破格だと思う。」ゼエ…

何だ?目の前の雀士は何を言っている?

?「あなたなら、もしかしてこいつを倒せるかもしれない…」ゴホッ

俺が、こいつを、倒す?

あり得ない、と思う。だが、もしも、もしもそれが可能だとしたら?

京太郎「倒せるのか…?俺に、こいつが…」

?「可能性はあると思う。…でも、上手くいったとしても、あなたはもう今まで通りの生活には戻れないかもしれない。」

?「だから私から強制はできない。それでも、試してみる?」

なんだそりゃ。今までの生活に戻れなくなる?何もしなけりゃここで死ぬのに?

京太郎「…始めから選択肢なんてないじゃねーか」

京太郎「いいぜ、その話のってやる!方法を教えろ、雀士!」

?「…雀士じゃない。私は咲、宮永咲。これからあなたを――人とは違う存在にする者の名前だよ」グサッ

それから先は、妙に鮮明に覚えている。咲と名乗った少女から――刀を胸に突き刺され、そして――

京太郎「これは…?」

俺は、雀士になっていた。




と、いうところでようやっと安価です。京ちゃんの初期ステータスを決めるのにご助力ください。

【雀士代行】須賀京太郎

火力>>+1のコンマ一桁

速度>>+2のコンマ一桁

防御>>+3のコンマ一桁

雀役率Lv.0 雀役翻Lv.0

雀力>>+4のコンマ一桁(最低値20に+)

00

>>37 なん…だと…

みなさん協力ありがとうございます。無事初期ステータスが決定いたしました。

【雀士代行】須賀京太郎

火力10 速度6 防御7 

雀役 現状使用不可 雀力28

特性 ???

雀魄刀 「???」

能力 ???

さて、ここから少し戦闘システムの説明をいたします。

少々長くなるのですが、ご容赦ください。

まず、皆様には以下の六つの中から、行動を選択していただきます。

・攻撃…火力値と速度値を利用して、敵に攻撃をおこないます。

・防御…防御値を使用して、敵から受けるダメージを軽減します。

・雀役…原作でいうところの鬼道にあたります。敵にダメージを与えたり、バフデバフをかけたりと、使用した雀役によって様々な効果が得られます。

・アイテム…何かの拍子に戦闘で有利になるアイテムを入手することがあり、それを使用できます。

・OSR行動…オサレな行動をとることで、OSRカウンターを溜めることができます。効果のほどは後程。

・パワーアップ行動…原作でいうところの卍解とかですね。これにOSRカウンターが関係したりしてきます。

敵もこれら六つの行動に従って戦闘行為をおこなってきます。

敵と自分が同じ行動を選択したときは、速度値+速度安価によってどちらが先に行動するか決まりますが、

両者が違う行動を選択したときは、基本的に速度値等に関係なく、防御→攻撃→雀役→アイテム→OSR→パワーの順に優先されます。

例)コンマは同数で、速度20のAと速度40のBが両者攻撃を選択した場合、Bの攻撃→Aの攻撃となります。
  
  コンマは同数で、Aが攻撃、BがOSRを選択した場合、Aの攻撃→BのOSRの順となります。

続いてダメージの計算方法です。おおまかに以下の6パターンとなります。

① 防御×防御

② 防御×攻撃

③ 攻撃×攻撃

④ 防御×OSR・パワーアップ

⑤ 攻撃×OSR・パワーアップ

⑥ OSR・パワーアップ×OSR・パワーアップ

①、④、⑥については特にダメージ計算は起こりません

②の場合は攻(火力+コンマ)-防(防御+コンマ)をおこない、攻撃側が上回れば、上回った分の数値を防御側の雀力から差し引き、防御側が上回ればその分
を攻撃側の雀力から引き算します。
 

③の場合、互いに相手の火力+コンマの数値から自身の防御値を差し引き、その分を雀力から引き算します。防御値が上回った場合、ダメージ計算は行いません。

⑤の場合、攻撃側の(火力+コンマ)-OSR側の(防御÷2)の計算をおこない、差分を雀力から差し引きます。

雀役は少々特殊なので、使用できるようになった際にまた説明する所存です。

最後にOSRカウンターについて説明をしておきます。

オサレだが意味のない行動に1ターンを費やすことで、OSRカウンターを取得できます(基本一度のOSR行動で1つ)

このOSRカウンターを消費することで、いくつかのメリットが生じます。

カウンターを一つ消費
・火力・速度・防御のいずれかに+10
・ダメージを受けた際にそれを半減
・雀役翻Lv.の一時的な上昇(+1)

2つ消費
・火力・速度・防御のいずれかに+30
・雀役翻Lv.の一時的な上昇(+2)
・ダメージを受けた際にそれを0にする

3つ消費
・卍解とか使えます。(習得してたら)

と、まあ大体こんな感じです。やってみてバランスが崩れてたら調整しようかと。

たぶん色々分かりにくいと思うので、質問等ございましたら是非お願いいたします。

取り敢えず今日はここまでです。多分明日またやります。

最後に咲ちゃんの所属部隊安価を一つ。後々(というか奪還編で)共闘したりする予定です。

>>+1

2番隊…髪の毛ゴゴゴな隊長や弓をもった綺麗系お姉さんがいそう…ッス。

4番隊…あれは…ナース!?あったかーいのが好きそうな姉と、おもちが好きな妹がいそう。

6番隊…ギュルルルル。ここはなんとなく察してください。

7番隊…デカァァァァァァイッ説明不要!!

8番隊…タコやら鳥やら睫毛やら

10番隊…ちっちゃい天才児とちっちゃい副隊長。

11番隊…すごい剣豪っぽい隊長以下武闘派っぽい隊員たちがいそう。

12番隊…切れ者イメージ。家事万能の副隊長としっかりものの三席がいそう。

13番隊…病弱やし…

※咲原作の各校メンバーが固まっているとは限りません。

というところでお疲れ様でした。ペッコリン






13

ブリーチと言えばハギヨシさんいたな。声的に

>>48 了解です。原作通り13番隊所属ということで話を進めたいと思います。

>>51 誰だっけ…と思ったら馬橋かい!バウント編懐かしいっすね…(遠い目)

というわけで再開します。誰かいらっしゃるかな…?

ごめんいる

おりまする

いるけどルール分からん

>>53やったぜ。

京太郎「さて…勝負と行こうか、雀鬼!」

雀鬼「………」ギロリ

【下級雀鬼】 ニシ=ダ

火力5 速度5 防御5

雀力 10

特殊能力 無し

京太郎の行動は?

①攻撃 ②防御 ③OSR

>>+1

攻撃

OSR選ぶときにどんなOSRアクションしたかを書かないとダメかな

>>54 どうもです!

>>55 まあ、序盤ですし気軽にお願いします!

>>59 書いてくだされば反映します。

京太郎行動 攻撃 
雀鬼行動 攻撃

よって>>46のパターン③となります。


そしてしまった速度と雀鬼の判定やってねえ

京太郎の速度コンマ>>+1

雀鬼の火力コンマ>>+2
   速度コンマ>>+3

※それぞれコンマ一桁を使用します

11

はあっ

京太郎 (火力10+>>57のコンマ一桁6)=16
    (速度6+>>61のコンマ一桁3)=9
     防御=7

雀鬼  (火力5+>>62のコンマ一桁10)=15
    (速度5+>>63のコンマ一桁1)=6
     防御=5

よって、速度判定は京太郎9>雀鬼6となり、京太郎の先手が確定しました。

続いてダメージ計算は16-5=11となり、雀鬼に11ダメージとなります。

一瞬のにらみ合いの後、同時に動く。

京太郎「はぁああああああっ!」

雀鬼「………!」

刀を振るい、敵の攻撃を躱す。どれほどの間それを繰り返していただろうか。

我に返った俺の視線の先には――今度こそ動かなくなった化け物の亡骸が横たわっていた。

はい、というわけで記念すべき一戦目は無事一撃で勝利です!

え?敵が弱すぎ?最初だから多少はね…?(震え)

京太郎「勝った…のか…?」ハア…ハア…

勝った、生き残った。そんな感情が次第に湧き上がってくる。

京太郎「は…ははっ…勝った、勝ったぞっ!おい咲!見たk――」

けれど。

京太郎「咲…?」グラッ

京太郎「く…そっ…」バタリ

勝ったからと言って、少女の傷が治っているはずもなくて。

駆け寄ろうとした俺自身も限界だったらしい。

薄れゆく意識の中で俺はこんな声を聴いていた。 

???「こうなっちゃったか…」








そんなこんなで勝利ボーナスの時間です。

先の戦闘で得た経験値5がステータスに加算されます。

火力・速度・防御・雀力の中から好きに割り振ってください。

例)火力に2、速度に2、防御に1
  速度に5、などなど

>>+1



 速度3雀力2

>>69了解です。

【雀士代行】 須賀京太郎
火力10 速度6→9 防御7

雀役 使用不可 雀力28→30

オサレLv.1 にステータスが変更となります。

あとちょっと気になったんですけど、強い言葉を使ったら逆にOSRポイント下がったりするんでしょうか

>>71 今はまだありえませんが、初手卍解とか、同じ行動を連続するとかで、OSRカウンターは減ります。
   強い言葉についてはどうしましょうかね…。相手を挑発することで敵ステータスを下げる代わりに、その戦闘中OSRLv.が下がるとかでしょうか?
   皆様からもなにかアイデアがございましたら是非にお願い申し上げます。

と、いうところでほとんど何もやっていませんが、今日はここまでとさせていただきます。

さすがに緊迫感がなさすぎるので、戦闘システムについては調整をおこなう所存。

たぶん次は土曜の夜になるかと。

ぐだぐだになってしまい済まぬ…済まぬ…

強い言葉云々は一部の強い敵が一定確率でこちらのOSR行動を無効化する特殊能力とか考えたんですけど戦闘グダるかも

あれハギヨシって月島さんだったのか…(驚愕)

このスレでもかなりの強キャラとして出てくる予定ですけど、もうちょっと万能度上げとかなきゃ(使命感)

>>75 なるほどなるほど…そういうのも考慮しながら再考してみますね
   
   では今度こそお疲れ様でした!

ハギヨシさんガチで小野Dだからね
ちなみに京太郎は2役。


咲女性陣で被っているキャラっているのかな?
織姫は声優活動一時的休んでいたから被っていないだろうが……

(*´∇`*)オツカレサマー

おつ
これからと楽しみがふえた

>>78 ちょっと調べた感じだと、夏梨とタコスがCV.釘宮理恵さんですね。両作品とも登場人物が多いですし、探せばもっと居そうな気もします。
>>79 >>80 >>81 ありがとうございます! コメントをもらえるとウレシイ…ウレシイ…

さてさて、今日の20時頃から再開させていただこうかと思うのですが、一応戦闘システムをちょいと治したのと、OSRについていただいたアドバイスを参考に再考してみたので、先に貼っておきます。

【戦闘の流れ】
ざっくり言うとターン性戦闘となります。具体的にはこんな感じ
① 〔行動選択〕後述の六つの中から両者ともに行動を選択
(敵の行動はあらかじめ>>1が設定した幾つかのパターンに基づきます)
② 〔優先判定〕①で選択した行動に則って行動の先攻/後攻を決定
③ 〔バトルA・ダメージ計算〕先攻の選択行動
④ 〔バトルB・ダメージ計算〕後攻の選択行動
①~④をどちらかの雀力が0になるor設定された勝敗条件が満たされるまで繰り返す
※バトルBは自身と敵の行動選択が同一だった場合のみ発生。

【行動選択】
攻撃・防御・雀役・アイテム・OSR・覚醒 の中から一つを選んでいただきます。
〔優先判定〕は防御→攻撃→雀役→アイテム→OSR→覚醒 の順となりますが、自身と敵の行動が同一だった場合、自身の速度値と速度判定コンマを合算して算出する〈優先度判定値〉の大小に従って優先順を決定づけます。ただし、一度の戦闘内で同じ行動を3回続けることはできません。
※各行動の詳しい説明は以下の通り


・攻撃…自身の火力値と火力判定コンマの合算で〈攻撃値〉を算出します。
 最も基本的なコマンドであり、敵のステータス次第ではこの行動を連打することで、安定した勝利が見込めます。

・防御…自身の防御値と防御判定コンマの合算で〈防御値〉を算出します。
 受動的なコマンドであり、多くの場合被ダメージを減らすことができます。場合によってはダメージを与えることもできるので、慎重に立ち回りたい場合に選択してみてください。

・雀役…自身の雀役率Lv.に基づいて使用可能な雀役が増加し、雀役飜Lv.に基づいて、威力が増大します。単純に敵にダメージを与えるものから、バフやデバフ、敵の行動制限などなど、幅広い効果を発揮します。しかしながら、発動には自身の雀力が必要となりますので、多投すると自滅につながる恐れがあります。ご利用は計画的に。

・アイテム…特定の場所で入手可能なアイテムを使用することができます。雀力の回復やステータスの上昇等、強力なアイテムは戦局をひっくり返すことが可能です。

・OSR…一見無意味なオサレ行動をおこない、OSRカウンターの取得を狙います。
OSRカウンターは、消費することで様々な恩恵を受けられる切り札的存在ですが、OSR行動選択時には被ダメージが他のコマンドに比べ増大する傾向にありますので、使いどころを誤れば一気に不利な状況へと追い込まれます。また、一部敵の能力や、戦闘中のコンマ、安価次第では、OSRカウンターが減少することもあります。OSRカウンターが-3を下回ると強制的に雀力が0となりますので、定期的にオサレになってください。ある意味最も戦闘の流れを左右するコマンドです。得られる恩恵は以下の通り。

〖OSRカウンターを1消費〗
…戦闘中、自身の火力or速度or防御をOSRLv.×10up
…被ダメージを自身のOSRLv.×10%カット
…戦闘中、自身の雀役飜Lv.を+1

〖OSRカウンターを2消費〗
…戦闘中、自身の火力or速度or防御をOSRLv.×30up
…被ダメージを自身のOSRLv.×20%カット
…戦闘中、自身の雀役飜Lv.を+2

〖OSRカウンターを3消費〗
…【覚醒】コマンドが使用可能

※その他キャラによっては特殊な効果を使用してくることもあります。
また、OSRカウンターは常時使用可能です。

【覚醒】
いわゆる奥の手(鰤原作でいうところの卍解等)を使用し、ステータスを飛躍的に向上させます。ただし、使用にはOSRカウンター×3が必要となりますのでご注意ください。オサレって大事。

【ダメージ計算】
以下の6パターンに分類されます。※雀役に関しては後々

① 攻撃×攻撃

② 防御×攻撃

③ 攻撃×攻撃

④ 防御×OSR・パワーアップ

⑤ 攻撃×OSR・パワーアップ

⑥ OSR・パワーアップ×OSR・パワーアップ

このうち、①、④、⑥については特にダメージ計算は発生しません
よって、②、③、⑤のパターンについて例を挙げながら説明させていただきます。

X 火力30 速度30 防御30 Y 火力50 速度50 防御50 の二人が戦闘

② 防御×攻撃の場合 
ダメージ計算式は、{攻撃側の火力値+攻撃側のコンマ判定値}-{防御側の防御値+防御側のコンマ判定値×2}となり、計算結果を〈ダメージ値〉とします。このとき、ダメージ値が正の数だった場合その分をダメージとして防御側の雀力から差し引き、値が負の数だった場合は攻撃失敗と判定し、ダメージ値の半分の値をダメージとして、攻撃側の雀力から引き算します。
※コンマ判定値=コンマ二桁+一桁 すなわち、2~20のいずれかの数となります。
(0=10として計算)

まずXが防御を、Yが攻撃を選択し、互いにコンマ判定値は10だったと仮定して計算
{50(Y火力)+10(Yコンマ)}-{30(X防御)+10(Xコンマ)×2} 
=(50+10)-{30+(10×2)}すなわち、60-50=10となり、ダメージ値が正の数ですので、防御側のXに10ダメージが入ります。

次にXが攻撃を、Yが防御を選択し、互いにコンマ判定値は10だったと仮定
{30(X火力)+10(Xコンマ)}-{50(Y防御)+10(Yコンマ)×2}
=(30+10)-{50+(10×2)}すなわち、40-70=-30となり、ダメージ値が負の数となるので、攻撃したXに30÷2=15のダメージが入ります。



③ 攻撃×攻撃の場合
行動選択が同一なので、最初に両者の速度値と速度判定コンマを用いて〈優先度判定値〉を算出します。
優先度計算式は、(被判定者の速度値+コンマ判定値)となり、計算結果が〈優先度判定値〉となります。この値が大きい方が先攻、小さい方が後攻となります。
X、Y共に判定値が10だったと仮定
Xの〈優先度判定値〉=30+10=40
Yの〈優先度判定値〉=50+10=60 となり、Yの先攻 Xの後攻が決定します。

続いて〈ダメージ値〉の計算に移ります。引き続きX、Y共にコンマ判定値は10と仮定。
計算式は、{(先攻の火力値+コンマ判定値)-後攻の防御値}÷2=後攻へのダメージ値
となります。
この際ダメージ値の値が正の数だった場合はその分を被攻撃側の雀力から差し引き、負の数だった場合、ダメージ計算は発生しません。
今回は、{60(先攻Yの火力値)+10(先攻Yのコンマ判定値}-30(後攻Xの防御値)}÷2
=(70-30)÷2=20となり、正の数となるので、Xに20ダメージが入ります。

次いで、同一行動選択によって生じたバトルBに移ります。
計算式は、{(後攻の火力値+コンマ判定値)-先攻の防御値}÷2=先攻へのダメージ値
となります。
この際も、ダメージ値の値が正の数だった場合はその分を被攻撃側の雀力から差し引き、負の数だった場合、ダメージ計算は発生しません。
今回は、{30(先攻Xの火力値)+10(先攻Xのコンマ判定値}-50(後攻Yの防御値)}÷2
=(40-50)÷2=-5となり、負の数となるので、ダメージ計算は発生しません。

最後に⑤のパターンについて説明させていただきます。
計算式は、
(攻撃側の火力+コンマ判定値)-OSR側の防御値÷2=ダメージ値となります。
ダメージ値の値が正の数だった場合はその分をOSR側の雀力から差し引き、負の数だった場合、ダメージ計算は発生しません。

まずXが攻撃を、YがOSRを選択し、互いにコンマ判定値は10だったと仮定
{30(Xの火力値)+10(Xのコンマ判定値)}-Yの防御値÷2
=30+10-50÷2=15となり、正の数となるので、Yに15のダメージが入ります。

続いてXがOSRを、Yが攻撃を選択し、互いにコンマ判定値は10だったと仮定
{50(Yの火力値)+10(Yのコンマ判定値)}-Xの防御値÷2
=50+10-30÷2となり、正の数となるので、Xに45のダメージが入ります。

と、まあ大体こんな感じです。たぶんまだまだ改良の余地はあると思いますが、とりあえずこれで進めてみようかと。
質問やアドバイス等がございましたら是非是非お願いいたします。
ではまた夜に来ます。お付き合いいただけると幸いです。

ではでは、再開させていただきます。

なんだ…?体が重い…

それに体中に付着したこれは―――血?

視線の先には一人の少女

血だらけの彼女は名を何といったか

これはあいつの血だ。

では、あれはなんだ?

人間のような、それでいて決して人間ではないあの怪物は

確か――雀鬼。

徐々に記憶が蘇る。

そうだ、あいつの名前は――


京太郎「咲っ!!」ガバッ

京太郎「…夢、か…?」ハァ…ハァ…

最初に、そんなこと思考が頭をよぎったのは無理からぬことだろう。

けれど、ただの夢だとするには、昨日の出来事はあまりに鮮明で―――

ぐちゃぐちゃの部屋「」オッス

―――あまりに、非現実的過ぎた。

京太郎「やっぱ夢じゃなかったんだよな…」

自らを『雀士』と名乗る少女に出会い、『雀鬼』とかいう化け物と戦い、そして、

京太郎「あいつは…麻雀界に帰ったのか?」

少女の姿は無い。痕跡も見当たらなかった。


酷い怪我だったように思うが、自力で動けたのだろうか。それとも――

ガチャッ

えり「京太郎君!」

―――あ。

京太郎(やばいやばいやばいやばいこれどう説明したらいいんだ…!?)

えり「何してるの!?早く着替えて学校に行きなさい!部屋の事は私がなんとかしておくから」

京太郎「え、えっとあの…怒らないんですか?」

えり「怒るも何も隕石なんてどうしようもないでしょ。あなたが無事でよかったわよ」

京太郎「…はい?」

………隕石?



【学校】

穏乃「憧ー!早く早くー!昼休み終わっちゃうよー!」ダダダッ

憧「ちょっとシズ!そんなに走ったら危ないわy―――」

ウワーーーーー

憧「…言わんこっちゃない…」ハァ…

穏乃「アタタ…」

憧「すみません、大丈夫ですか?――ってなんだ、京太郎じゃない」

穏乃「ごめんなさい…ってほんとだ!?こんな時間まで何してたのさ、もうお昼終わっちゃうよ?」

京太郎「あー…色々あってな」

憧「何よ、色々って」

京太郎「色々は色々だよ。じゃあな」スタスタ

憧「はあ…?」

穏乃「一体どうしたんだろ?」

誠「おい京太郎、お前んとこの寮に隕石降ってきたってほんとかよ!?」

京太郎「あー…まあな…」

誠「マジ話だったのかよ…片付けとか大丈夫なのか?」ヨクイキテタナ

京太郎「大丈夫なわけねーだろ。まだぐちゃぐちゃだよ」オカゲサマデナ

泉「えらい災難やったな、なんか手伝ったろか?」

京太郎「いやいやさすがに女子に手伝わせるつもりはねーって」

誠「お前じゃ戦力にはならねーとさ」クケケ

泉「喧しいわ!ほなお前が行かんかい!」

誠「いや…俺はほら…重たいものとか持つの苦手だし?」

泉「そのガタイは何のためにあんねん…」

いつも通りだ。小学生の如き言い争いを繰り広げる二人を眺めながら、“日常”のありがたみを噛み締める。

きっとこの後は、遅刻を先生に咎められ、授業を受けて、部活をして、帰る。

そんな平凡極まりない俺の未来は――

?「あら、あなたが須賀君?」

京太郎「おぉ?」クルッ

――いとも容易く幻想となった。

咲「初めまして。隣の席になった転校生の宮永です」ペッコリン

京太郎「お、お前は…」ワナワナ…

誠「どうしたんだよ、京太郎?」

泉「宮永さんのこと知っとるんか?」

誠「なんだと…?お前さては登校中に転校生とぶつかっていてそこから始まるめくるめく恋のストーリーを俺に見せつける気だな!?」ウラギリモノ!

咲「もう…何言ってるんですか。初対面ですよぅ。ね?須賀君?」ニッコリ

誠「ま、そりゃそうだよなー。転校生と知り合いとかどこの少女漫画だよって話だし」

咲「そうですよー」アハハ

泉「思わせぶりなことしてんちゃうでほんま…初対面ならちゃんとあいさつせんかい」ホレ

咲「―――よろしく」

そう言って差し出された彼女の手には、何らかの文字が刻まれており――

サ・ワ・イ・ダ・ラ・シ・メ・ル

咲「」フッ

京太郎(や、やられる…下手なことをすれば間違いなくやられる…っ)ダラダラ…

京太郎「あ、ああ…よろしくな…」

――放課後

泉に今日の部活を休む旨を伝え、足早に目的地を目指す。
問いたださねばならない、彼女の真意を。

【体育館裏】

咲「…何の用ですか?こんなところに呼び出したりして」

京太郎「説明しろ。昨日あの後何が起こったんだ?隕石ってのは何だ?お前はここで何してやがるんだ?怪我が治ったなら麻雀界とかいうところに帰ればいいんじゃねーのかよ?」アトケイゴヤメロ

咲「…ずいぶんと質問が多いね」

京太郎「たりめーだろ。こちとら朝から困惑の連続だったんだよ」

咲「…ま、そうだろうね。いいよ、答えてあげる」

咲「どのみちあなたにも関係があることだから」

そう言って彼女は語り出した。

隕石云々は彼女による記憶改竄の結果であり、方法は雀士が持つ特殊な技術に因ること。
幸いにも周囲の人間に被害は出なかったということ。
俺は倒れこそしたものの、原因はただの疲労であり、身体上特に問題は無いということ。
彼女自身はある人に助けられ、けがの手当てを受けたということ。

そして――

咲「今の私はね、麻雀界に帰れないんだ。あそこに戻れるのは雀士だけ、今の私は雀士として不完全だから…」

彼女の雀士としての力の全てを、俺が奪ってしまっており、現在彼女は麻雀界に戻る術を失っているということ。









京太郎「…悪いけど、謝るつもりはねーぞ。こっちもわけのわからんまま必死にやってたんだ」

咲「そのこと自体には文句はないよ。私もあなたに救われたようなものだし」

咲「まあとにかくそういうわけで、今の私はこの義骸に入って雀士としての力が戻るのを待つしかないの」

京太郎「その義骸ってのは何だ?」

咲「緊急用に支給されてる仮の肉体の事だよ。弱った雀士はこれに入って雀力の回復を待つの」

京太郎「…それで誠や泉にもお前の姿が見えてたってわけか」

なるほど、一応納得のいく説明だ。だが―――

京太郎「事情は分かったけどよ。別に学校に来る必要はないんじゃねーのか?」

――そう、力の回復を待つなら、どこかに身を潜めてじっとしていた方がよほど効率的だろう。

それに対する彼女の答えを――

咲「そんなの決まってるでしょ。今この町にいる雀士はあなただけなんだから、あなたには私の力が戻るまでの間、雀士代行としてしごとをてつだってもらわな――」

京太郎「だが断るッッ!」

――おれは全力で遮った。

咲「なんでよ!昨日はあれだけの活躍をしてたじゃない!」

京太郎「…昨日は、ああしなきゃ死ぬって思った。だから戦った…いや、だからこそ戦えたんだ。」

咲「昨日は自分のために戦った。けど、他人のために戦うことはできない。そういうこと?」

京太郎「ああそうだ。俺は聖人じゃない。好んで命を危険にさらすようなお人好しじゃねぇんだ。悪いが他をあたってくれ」

まったく冗談じゃない。あんな化け物と対峙するなんて二度とごめんだ。

京太郎「じゃあな」

咲「そう…じゃあ仕方ないね…」ザッ

咲「ごめんね」ボソッ

咲「換魂手甲!」ドゴォッ

京太郎「へぶっ」

衝撃。それに続く違和感。

京太郎「…痛ってぇな!なにしやが――」

京太郎(の身体)「」チーン

京太郎「うぉぉぉぉぉぉぉい!?てめぇ咲!俺に何しやがった!」

咲「道中で話してあげるよ。ついてきて」クルッ



咲「ってわけで、強制的にあなたを雀士化させたの」

京太郎「ったく、いつもいつも好き勝手しやがって…」ブツブツ

京太郎「しかしあれか、雀士になってるとき生身の肉体は放置されてるんだな」

咲「雀士の身体を形作るのは魂だからね、肉体は必要ないの」

京太郎「…とってつけたような設定説明をありがとよ。で、結局俺を何処に連れてこうってんだ?」

咲「もうすぐそこだよ。そこの角を曲がった公園」

京太郎「?ここに何があるっt――」

ウ゛ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン

響き渡る咆哮と共にそこにいたのは、

雀鬼「ガァァァァァァァァァァァ」

昨夜とは別の雀鬼と――

少年「うわあああああああああああっ」

――必死に逃げ惑う、一人の少年



京太郎「…!?クソッ、ちょっと待ってろ!!」ダッ

咲「――待って」

京太郎「ああ!?こんなときになんだってんだ!」

咲「他人のために戦うことはできないんじゃないの?このままあの子が狙われてるうちに立ち去れば、あなたに危険は及ばないよ?」

京太郎「お前ふざけてんのか!?だからって目の前で襲われてるやつを見捨てられるわけねぇだろ!!」

咲「…ふざけてる?ふざけてるのはそっちでしょ?」

京太郎「何だと…?」

咲「雀士の力っていうのは、目の前のものを救うためにあるわけじゃないの。前に言ったでしょ?私たち雀士は世界を守るために在るんだって」

咲「巻き込んだことは申し訳ないけど、過程はどうあれあなたは雀士になった。これもさっき言ったね、雀士を形作るのは魂だって」

咲「あなたが雀士になれたのは、あなたの魂が世界を守ることを望んだからに他ならない。たとえ口で何と言おうと、あのときあなたは世界を守ることを望んだんだよ」

咲「――だから。あなたがこの先その力を振るうつもりなら、覚悟を決めてもらうよ。世界を守るために戦う覚悟を」

咲「それができないなら、あの子を見捨てて今すぐここから立ち去りなさい」



くそっ、なんだってんだ。黙って聞いてりゃ言いたい放題いいやがって。

世界を守る覚悟だと?できないなら目の前で襲われてるやつを見捨てろだと?

京太郎「…上等じゃねーか」ダッ

何故だ?何故俺はあんな化け物に向かっていってる?

京太郎「おい咲!!」

怖くなくなったのか?違う、そうじゃない。
迷いは消えたのか?そう言ったら嘘になる。

それでも―

京太郎「やってやるよ…世界を守るために戦ってやる…!」ザザッ

――見捨てることは、できない。

京太郎「かかって来いよ雀鬼…お前の相手はこの俺だ!!」

やっとこさ安価ターイム。毎度冗長になってしまってすみませぬ…

【雀士代行】須賀京太郎
火力10 速度9 防御7
雀役 使用不可 雀力30
OSRLv.1[0/3]

特性 ???

雀魄刀「???」

能力…???

【下級雀鬼・成】 ヤマグチ=ダイスケ
火力7 速度12 防御10

能力…無


京太郎の行動選択
(攻撃・防御・OSRの中から選択してください、無効は安価下)
>>+1

じゃあさきにOSR行動書き込んどくか。

雀鬼と子供の間に線を引いて、「ここがお前のデッドラインだ!」とかなんとか

元ネタ聖闘士星矢だけど

>>108は【OSR】選択ってことでよかですか?

せっかくOSR行動も提案していただいたので取り敢えず【OSR】でいきますね
京太郎選択行動【OSR】
雀鬼選択行動【攻撃】

優先は【攻撃】となり、雀鬼から京太郎へのダメージ判定をおこないます。

コンマ判定

雀鬼コンマ>>+1

雀鬼攻撃値決定

火力値7+コンマ判定値13=20となり、

20-7÷2=16.5 小数点切り上げで、京太郎に17のダメージが入ります

京太郎【雀力】30-17=13

京太郎「チッ」ザシュッ

京太郎(不味いな…昨日のやつより手強い…)

―その上、

雀鬼「………」ブンッ

少年「ヒイッ!」

京太郎「!?くそっ」ガハッ

―何かを守りながらの戦いだ。

少年「お兄ちゃんっ!」

京太郎「ぐぁっ」

京太郎「ハア…ハア…大丈夫だから下がってな!」ニヤッ

少年「う、うん…!」

京太郎(…左肩を斬られたのか?…痛ってぇ…)

―――正直、荷が重い。だが―

雀鬼「…」ダッ

京太郎「させるかよっ!」

―――負けるわけには、いかない

雀鬼「…!」

京太郎「…おい雀鬼、今引いたこの線が見えるか?」

雀鬼「……」

京太郎「一つ、忠告だ。この線は超えない方がいいぜ。なんせ――」

京太郎「――ここがお前の、デッドラインだからな」

【OSR】行動成功。OSRカウンターが一つ貯まりました。
















京太郎 【雀力】13 OSRカウンター:1
雀鬼【雀力】10

京太郎の行動
>>+1

これチュートリアルなのか
負けたらペナルティあるの?
安価下

攻撃

>>116 今回はチュートリアルですので、負けてもなんやかんや倒したことになります。
   しかしながら、その場合経験値は入手できません。今後の戦闘に関しましては、イベント戦以外で敗北しますと、ステータスが下がった状態で復活という形になります。
安価下

>>117 攻撃

京太郎行動【攻撃】
雀鬼行動【攻撃】

同一行動選択により、優先度判定
>>+1京太郎速度コンマ
>>+2雀鬼速度コンマ

攻撃値判定
>>+3京太郎攻撃判定コンマ
>>+4雀鬼攻撃判定コンマ

※OSRカウンターを使用する際は、その旨を用途と共に書き込んでください

人いない場合は連取りありかな
3分待っていないならとかルール決めたほうがいいかもだけど

>>121 そうですね、前のレスから3分たったら連取もありってことでお願いしやす!

そして今回は自分のコンマを使用させてもらう所存
京太郎速度判定 速度値9+コンマ12=21
雀鬼速度判定 速度値12+コンマ13=25 よって雀鬼が先攻、京太郎が後攻となります。

続いて攻撃値判定 
京太郎 10+9=19
雀鬼  7+15=22

よって、(22-7)÷2=7.5 切り上げて8のダメージが京太郎に、(19-10)÷2=4.5切り上げて5のダメージが雀鬼に入ります。
京太郎【雀力】13→5
雀鬼【雀力】10→5

というところで一旦セーブ
次回はこの続きから再開します。
今日も今日とてぐだってしまい申し訳ない。お付き合いいただいた方々ありがとうございました。ではおやすみです。

おつです

つうか寝落ちしちまったぜHAHAHA

(*´∇`*)オツカレサマー
期待してるから頑張ってな

乙ー

>>126 おつありですー、遅くまでお付き合いいただきましてすみません
>>127 >>128 ありがたきお言葉…

そして最後に安価出して寝たらよかったことに今気づいたぜHAHAHA…

というわけで行動安価

京太郎>>+1
雀鬼>>+2

人がいらっしゃるようならそのまま再開させていただきます

京太郎【攻撃】
雀鬼 【防御】

京太郎攻撃判定コンマ>>+1
雀鬼防御判定コンマ+2

たあっ

>>132 >>133 いいコンマだ…(恍惚)

京太郎攻撃値 10+16=26
雀鬼防御値 10+4×2=18

26-18=8となり、雀鬼に8のダメージ!
雀鬼《ヤマグチダイスケ》を倒しました!

雀鬼「…ドケ…ドケェエエエエエエエエエエエエエエ」ザザッ

京太郎「そうはいかねえなァ!」

京太郎「うらああああああああああっ」ズアッ

雀鬼「ナゼ…オマエハイッタイ…?」

シュゥゥゥ………

京太郎「これで、文句ねえんだろ?咲!」

咲「…やっぱり、あなたはすごいね…」ボソッ

京太郎「なんか言ったか?」

咲「…!べっつにー?」

京太郎「なんだそりゃ…」

咲「さっ、帰ろっか?京ちゃん」

京太郎「…おう!」

京太郎「…つかお前、どこに帰んの?」アトキョウチャンテナニ?

咲「え、何気になる?気になっちゃう?」ナンカシックリクルカラ

京太郎「べっつにー?」ベツニイイケド

咲「む。こういう時は心配するのが男の子の務めでしょ!?」

京太郎「るっせ、誰がお前なんぞ心配するか」

咲「…ねぇ、やっぱり、後悔してる?」

京太郎「…当たり前だろ」

咲「…そうだよね」

京太郎「けど、なっちまったもんはしょうがねえ」

京太郎「そして、やるからには全力だ」

―――だから、

京太郎「これから頼むぜ、咲」ニッ

咲「……!うん!」ニコッ

須賀京太郎/15歳
髪の色/ブロンド
瞳の色/ブラウン
特技/麻雀
職業/高校生兼“雀士代行”





ギャーギャー





京太郎「…あれ?」

咲「どうしたの?」

京太郎「…いや、なんか忘れているような…?」ハテ

――――――

モブ「おい…これやばくね?」

モブ「ぴくりともしねぇ…」

モブ「ど、どうしよう…取り敢えず救急車?」

ザワ…ザワ…

誠「おいどーしたんだよみんなしt……」

京太郎(の身体)「」チーン

――――――

京太郎・咲「「…あ」」

オレノカラダァァァァァァァァァァァァ

はい、というわけでようやっとチュートリアル終了です。次からはもうちょっとサクサク進められたらいいなぁ…(遠い目)
無事自力で雀鬼を倒したので経験値ボーナスをば。

取得経験値5を火力・速度・防御・雀力の中から好きに割り振ってください。
>>+1
※OSRLv.は>>+1のコンマ一桁分経験値として入ります。現在Lv.1[0/5]

速度1・防御1・雀力3

経験値が上昇するのは戦闘の他にあるの?
修行とか日常イベントで
安価下

>>138 了解です。
【雀士代行】須賀京太郎
火力10 速度9→10 防御7→8
雀役 使用不可 雀力30→33
OSRLv.1→2[1/10] に変更となります。

最後にストーリー安価
次回能力覚醒するキャラを選んでいただきます。(選ばれなかったキャラもひっそり覚醒します)
泉・穏乃・憧の中から一人 +1~+5の中で多数決

ではではいったんセーブ。次は明日来れたらやります。お疲れ様でした。

>>140 有ります。具体的には次かその次の話で出てくる浦原さんポジの人に会うとできるようになる感じですね。

他にも質問ありましたら是非に。安価はノーカン

話は面白く読んでるけどバトルはルール複雑で長いから読み飛ばして他の人に任せてる

戦闘はイベント戦闘と雑魚戦で分けてみたら?
雑魚はコンマとって流すとか
まぁ、1さんがやりやすいようにやってくださいな
これからも期待してます

お久しぶりでごんす。

>>151 なるほどなるほど…確かにあれを読むのは面倒ですよね…。一応大事なことは①同じ行動は3回連続できない。②雀役は自身のHPを削るので使いすぎ注意。③OSRは被ダメージが増えるのでリスクも大きい。
くらいのものなので、気が向かれたらお気軽に御参加いただければと。それでも分かりにくいんじゃいって方が多いようでしたら、その旨を書きこんでいただければまた調整させていただきます。

>>153 そうですね、今回から簡略化したシステムも使ってみようと思います。アドバイスありがとうですよー。

ではでは、前回の続きから再開させていただきます。

駆ける

ただひたすらに

畏れを振り払い

迷いを断ち切り

さて今宵は

何処まで行こうか

咲「…見つけたっ!京ちゃん!」

京太郎「ああ、こっちにも視えてる」

雀鬼「グオアアアアアアアアアアア」

京太郎「覚悟しろよ化け物――雀士代行様のお通りだ」

>>+1 コンマ01~30 辛勝 獲得経験値0
    
コンマ31~80 勝利 獲得経験値5

    コンマ81~99 圧勝 獲得経験値10

ほいな

個人的には「ギュウウウ」とか「ポォォォォォク」とか叫んでたホロウが出てくるあたりの雰囲気が好きだったんだけどな鰤

その路線のままだったら長期連載なんて無理だったろうけどさ

>>157 勝利

京太郎「――終わりだ」ザシュッ

決着は一瞬。すれ違いざまに雀鬼の頭部へと一撃を叩き込む。

雀鬼「ガアアアアアアアアアアアア」シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

咲「お疲れ様、京ちゃん。ずいぶん手際が良くなったね」

京太郎「そりゃあんだけ戦ってりゃな」

咲「――それもそうだね」

京太郎「つーかお前そろそろ例の件についてなんとかしてくれよ」

咲「わ、わかってるってば!…多分明日には…なんとか…」

京太郎「ならいいけどよ。ま、とにかく俺は帰って寝る」シュンッ

咲「あ、待ってよ!京ちゃんってば!」シュンッ





20xx年 7月某日――

――俺が雀士になってから、一か月の月日が流れようとしていた。

というところで再開初の獲得経験値をお好きに割り振っちゃってくださいな

>>+1

いくつ経験値取得だっけ

>>161、162 不親切ですみませぬ…。安価了解です。

京太郎ステータス

火力10→13 速度10→12 防御8

雀力33 OSRLv.2[2/10] に成長しました


京太郎「そろそろ一か月になるのか…色々あったなぁ…」ホロリ

咲「色々って?」

京太郎「お前がいつの間にやらおれの部屋に住み着いてたりとかだよ…」

咲「…あー」

京太郎「あれは忘れもしねぇ…お前が俺の身体を学校に放置していた日の事だ…」トオイメ

咲「あ、回想?」

―――――――――

~一か月前~

【学生寮・京太郎の部屋】

京太郎「ったく今日は酷い目にあったぜ…」ネコロガリー

京太郎「咲のやつは『ちゃんと記憶を書き換えておくから』とか言ってやがったがほんとに大丈夫なんだろうな…」ゴロゴロ

京太郎「ってかあいつ行く当てとかあんのか…?」ダラダラ

京太郎「…まあ死ぬことはないだろうけど」グダグダ

京太郎「というか今雀鬼に襲われたらどうすりゃいいんだ…?」ヤバクネ?

押入れ「ちょっと京ちゃん、さっきからブツブツうるさいんだけど」

京太郎「ああ悪い、気を付ける」

京太郎「それにしt……」

はて。今の会話の中に何かおかしな点がなかっただろうか?幸いにして俺の優秀な頭脳は一瞬でその答えを導き出し――

スパァァァン

――押入れの扉を開け放った。

咲「そ、ん、な、こ、と、な、い、で、す、よ、っと。何?京ちゃん、今は泉ちゃんとメールしてるから忙しいんだけど」ポチポチ

京太郎「何?じゃねえんだよ…何勝手に人の部屋に住み着いてんだこの迷子雀士」イラァ

咲「別にいいでしょー、減るもんじゃないし。」ポチポチ

京太郎「減るんだよ!空間と俺の安寧の時間が!」

咲「うるさいなぁ…さっき京ちゃんが自分で言ってたでしょ、雀鬼が襲ってきたらどうするんだ、って。離れるのは得策じゃ無いの」

京太郎「ぐっ…」

それに、と彼女は続ける。

咲「あんまり大きな声は出さない方がいいんじゃないかな。あの管理人さんとかに見つかったら大変なのは京ちゃんの方じゃない?」

――確かに。この状況をえりさんに知られるのは非常に面倒だ。

言ってやりたい文句は山ほどあるけれど、この雀士様に聞き届けられるとも思えない。

京太郎「…分かったよ。けど四六時中いつも一緒ってわけにはいかないだろ?俺が雀士になる方法はあれ以外にはないのか?」

咲「うーん…まあ確かに今のやり方は不便だね」

なんて、話をしていた時だった。

咲「雀鬼!」ピクッ

京太郎「何!?」

咲「…すぐ近くみたい。行くよ、京ちゃん」ドゴォ シュンッ

京太郎「――お前これ何とかなんねぇのか!?」ゴフッ シュンッ

―――――回想終了―――――

そういや原作でのこのシーン相当の「パジャマ姿でふすまを開けるルキア」が可愛かった記憶が。

京太郎「あのときお前言ってたよな?この雀士化の方法は何とかするって!」

咲「う…ご、ごめんなさい…」メソラシ

京太郎「気づけばもう一か月じゃn―――」

イーマヲーヌケダーソー

咲「あ、ごめん」ポチッ

京太郎「…え、何?今の」

咲「…!良い報せだよ、京ちゃん」

京太郎「何が?」

咲「それは明日のお楽しみー」フフッ

咲「はーい、じゃあ寝よーっと。電気消すねーおやすみー」

京太郎「はぁ?お前まだ話は――」

咲「」スヤァ

京太郎「まじかこいつ…」

【翌日】

京太郎「明日のお楽しみ、とか言いながら起きたらいねーじゃねーか…」

京太郎「ったくどうすっかなぁ…」

①咲を探してみる

②学校へ行く

③自由安価(きつそうなのは下)

>>+2

1

>>173 咲を探してみる

京太郎「流石に気にはなるしな…」

京太郎「さて…」

01~30 見つからない

31~60 どこかから帰ってくる咲に遭遇

61~90 どこかへ向かう咲を発見

91~99 ???

>>+1

はあっ

>>175 どこかから帰ってくる咲に遭遇

京太郎「…見つからねえ…」

京太郎「一体どこに行きやがったんだあいつは…」

咲「誰か探してるの?」

京太郎「……ああ、迷子になりがちな雀士さんをちょっとなぁ…」

オマエヲサガシテタンジャボケェェェェェェェェェ

~間~

咲「すみませんでした…」

京太郎「分かればよろしい」

京太郎「…で?一体どこに何しに行ってたんだよ」

咲「あっそうだった」ゴソゴソ

そういって咲が取り出したものは――

咲「これで京ちゃんの不満も解決だよ」ジャーン

――何やら怪しげな丸薬と、なんだかよくわからないぬいぐるみ

咲「義魂丸とエトペンだよ!」ドヤァ

咲が言うには、この義魂丸とかいうのを飲み込むことで、咲にどつかれずとも雀士化できるようになるらしい。何ともありがたい代物だ。

京太郎「このエトペンってのは?」

咲「あ、これ?これはね、麻雀界に居る友達が好きなぬいぐるみなんだ。しばらく会えてないからなんだか懐かしくなっちゃって」

京太郎「ふーん…」

考えてみれば、もう一月以上家に帰れてはいないのだ。感傷的になったとしても不思議ではないだろう。

咲「あ、でもね、今回このエトペンを買ったのにはちゃんと意味があって」ギュムッ

そういって彼女はおもむろに義魂丸を摘まむと――

――エトペンとやらの口の中に容赦なく突っ込んだ。そして――

エトペン「よっ京太郎。これからよろしくな」

京太郎「」アゼン

咲「どう?すごくない?」

京太郎「ど、どうなってんだ…?」

咲「この義魂丸っていうのはね、雀士化して魂が抜け出る身体の中に入れると、代わりに動かしてくれるの」

咲「これで私がいなくても雀士化できるし、身体の方もばっちり!どう?」

京太郎「た、確かにすごいけどよ…こいつが俺の身体の中に入るのか?」

エトペン「なんか文句でもあんのか?」

京太郎「いや…文句っていうかさ…なんかこう…不安というか」

エトペン「まあ気持ちはわかるぜ、こんな見ず知らずの魂を自分の体の中に入れるんだ。不安にもなるわな」

エトペン「だがこっちも野郎の身体に入るなんて正直ごめん蒙りたいんだ、お互い痛み分けってことで納得してくれや」

京太郎「お、おう…」

咲「話は済んだ?じゃあ早速仕事をしてもらうよ」

―――このあと、俺の身体に入ったエトペンが色々やらかしてくれたりするのだが、それはまた別の話。

エトペン「そういや俺様ってよ、めちゃくちゃ>>+1なんだ。どうだ?かっこいいだろ?」

①腕力が強い(京太郎の火力が>>+1のコンマ一桁分UP)
②脚力が強い(京太郎の速度が以下同上)
③材質がいい(京太郎の防御が以下同上)

2

>>181 脚力が強い 

京太郎ステータス

火力13 速度12→13 防御8

雀力33 OSRLv.2[2/10] に変更となりました

そしてちょいと休憩。続きは20時くらいからやりまする。


再開

【学校・麻雀部部室】

京太郎「…どうだ?」タンッ

憧 「…ハズレよ、聴牌」クッ

泉「ノーテンや」ニゲキッタデ

穏乃「…聴牌だよ」

憧「うーん、結局泉をまくれなかったわね…」

泉「なんたって私は高一最強やからな!」ドヤァ

憧「」イラァ

穏乃「それにしても京太郎、最近どうしたのさ?」

京太郎「ん?どうって?」

穏乃「いや、なんか最近急にうまくなったような気がするというかなんというか」

憧「そういやそうね。今日も振り込みは無かったんじゃない?結局最下位だけど」

京太郎「最後のは余計だっつーの。…まあ、最近危険牌?ってやつが分かるような気がするっていうか」ウーン

憧「何それ、変なオカルトにでも目覚めたの?」

泉「けど結局振り込んでへんわけやしなー、案外その感覚に従って打ってみたらええ結果が出たりして」

憧「まあ一理はあるわね。守備が固い打ち手は安定しやすいし」

穏乃「実際、最近の成績は徐々に良くなっていってるもんね!」

京太郎「…だったら、お前らに勝てるようになる日も近いかもしれねぇな」

憧「ま、今の調子じゃまだまだ先でしょうけどね」

泉「100年早いわ!ってやっちゃな」アハハ

京太郎「辛口だねお嬢さん方…」

そう、最近の俺は危険牌を察知できるようになった。と言っても捨てはいから相手の手牌を読んで――なんて技術や洞察力が身に付いたわけではない。あくまでなんとなく、分かるのだ。これは恐らく俺の雀士化と――


京太郎「関係、あるんだろうな…」ボソッ

穏乃「?何か言った?」

京太郎「いや、何でもねえよ。さっ、もう一局打とうぜ」

憧「何言ってんの、今日はもう終わりよ」

京太郎「?なんでだよ、まだ下校時間じゃないだろ?」

泉「あー、アンタまた遅刻して昼から来たから聞いてへんのか」

穏乃「今日はTV番組のロケで学校の施設を使うから、下校時間が一時間早いんだよ」

京太郎「TV番組?」

憧「そ。福与アナの『突撃!隣の心霊スポット』の撮影だって。あんまりテレビとか見ない子でも大騒ぎしてたわよ?」

妙に聞き覚えのある番組名が引っ掛かり、記憶の底から呼び起こす。そうだ、えりさんがよく見ている番組だったような気がする。担当アナウンサーに常識がない、とかなんとか文句を言っていたあの番組だ。





泉「ほんでせっかくやから、みんなで撮影を見学しよう言う話になったんやけど、どうする?」

京太郎「俺は――>>+2」

①面白そうだし見学していく

②興味ないからパス

1

こーこちゃんが「ボハハハーッ!」って笑うのか

CV野中で

>>188 面白そうだし見学していく

京太郎「なんか面白そうだし、俺も見学していこうかな」

憧「おっけ、じゃあ後で正門集合ね」

穏乃「そういや今日咲ちゃんはどうしたんだろ?」

泉「うちも気になってメールしてみたんやけど返事来てへんわ…」

憧「せっかくの機会なのに残念よね…京太郎は何か知らない?」

京太郎「俺が知るわけねえだろ」

無論嘘だ。あの後咲は、「やることがある」とのたまってどこかへ向かった。

気にならないと言えばそれも嘘になるが、誰しも詮索されたくないことがあるだろう。

憧「…ま、それもそうよね。ってやばっ早く片付けないと!」

泉「はよせんと先生にどやされてまうな」

穏乃「よーーし!さっさと片付けるぞー!!!」ダダダッ

誠「――そして、15年の月日が流れた」

京太郎「何言ってんだこいつ」15フンダロ

泉「おっ、来たんちゃうか!?」

言われて目を転じると――

――なるほど、明らかに一般人とは違うオーラをまとった女性がカメラの前に立ち、身体の前で手をクロスさせた。そして――

恒子「CMあけたぞお前らーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!準備は良いかーーーーーーーーーーーー!?ボーハーハーハ―ハーハーハーハ―ハーハーハーハァァァァァァ!!!」



「「「「「「ボーハーハーハーハーハー!!」」」」」」

京太郎「…すげー人気だな…」

誠「そりゃ福与恒子といえば、ニュース番組からバラエティまでなんでもござれの超売れっ子アナウンサーだからな」

憧「特にこの番組は視聴率とかすごいらしいからねー。なんでも、福与アナには本当に〝何か〟が視えてるみたいだって」

京太郎「へー…!?」
 
突如、ぐにゃりと空間が歪んだような感覚に襲われる。違和感があったのはほんの数秒、以前なら気に留めることなどなかっただろう。――けれど。今は違う、今の俺はこの感覚を知っている。

何度相対しても拭い去れない、例えようの無いこの感覚の正体は――

京太郎「雀鬼…!」


京太郎(どこだ…?近くにいるのは確実、だが校庭には何も視えない。…となると、校舎の向こう側か?)

京太郎「…悪い、俺ちょっとトイレ行ってくるわ。荷物見ててくれ」ダッ

誠「お、おう…ってえらく全力だな…」モウミエネェ

穏乃「………京太郎?」


京太郎(…ここまでくればもういいか…)ゼェ…

京太郎「持っててよかったぜ義魂丸」ゴクッ ズアアッ

エト太郎「…なんかあったのか?」

京太郎「取り敢えずみんなのところに戻っておいてくれ」

余計なことはするなと釘を刺し、雀鬼を捜索する。だが――

京太郎(くそっ、見つからねぇ…どこに居やがるんだ…?)

恒子「おやおやぁ?ここは今立ち入り禁止のはずなんだけどなー。ルールは守らなきゃいけないぜー少年」

京太郎「え…!?」



「…俺のことが視えているのか?」俺の身体を硬直させたこの疑問が、或いは命取りになったかもしれない。

地下から姿を現した雀鬼に対して、一歩反応が遅れる。

京太郎「!?しまっ――」バッ

恒子「――でも、君は〝彼ら〟と近い感じがするね」

そして雀鬼は背後から彼女に近づき――

――襲い『かからなかった』

京太郎「!?」

恒子「お、その反応。やっぱり君にも視えてるみたいだね」

何故?どうして?そんな俺の疑問を口に出す前に――

恒子「聞きたいことがたくさんあるって顔だけど、その前にやることがあるんじゃない?」

京太郎「…後で、必ず話を聞かせてくださいね」シュンッ

本日二度目の簡易戦闘

>>+1 コンマ01~30 辛勝 獲得経験値0
    
コンマ31~80 勝利 獲得経験値5

    コンマ81~99 圧勝 獲得経験値10

ほい

やっちまった
けどこれ一回ごとにコンマによってステータスに10の違いが出るんだけど大丈夫なの

戦闘を楽しみにしてたのにイベント戦で簡易ってありえんわ
戦闘に早く慣れたいのに

>>198 辛勝


おそらくこの雀鬼自体はそう強くはないのだろう。力も、速度も、大したことは無いと思える。

京太郎「っ、ちょこまかと…」

しかしながら、地中に潜る、という能力が、想像以上に厄介だ。

恒子「お困りの様だねー、少年?」

京太郎「!?何しに来たんですか!ここは今危険な状態で――」ザッ

恒子「だろうね。だから来たんだけど」

あっけらかんとそんな言葉を口にする彼女に再び雀鬼が近づき――

京太郎「――舐めんなよ」ザシュッ

――俺は今度こそ機会を逃がさなかった。

>>199 身もふたもないことを言えばこのあと大幅なパワーアップイベントがあるので現状のステータスはそこまで重要ではなかったり。

>>200 すみませぬ…次の戦闘は簡易ではないので何卒ご容赦を…

恒子「お見事お見事」パチパチ

京太郎「はぁ…ちゃんと話してもらいますよ、あなたのこと」

恒子「そりゃもちろん。何が聞きたい?って大体分かるけど」



OSRレベル上げたいんだけど簡易戦闘だとOSR行動できないからな
辛勝の時はOSRpコンマ1桁分追加とかできないかな

>>203 確かに確かに。というわけで早速採用させていただきます。

>>+1のコンマ一桁分をOSRLv.に追加

 
京太郎ステータス

火力12 速度13 防御8

雀力33 OSRLv.2[5/10] に成長

恒子「とか言いながら自分でも自分が何なのかいまいち分かんないんだよねー…」

恒子「生まれつきこの力…雀力?だっけ?があったわけじゃないし」

恒子「まあ心当たりはあるんだけどね。聞いてく?中学の頃に出会った不思議な人の話」

京太郎「不思議な人?」

恒子「そ!不思議な人。まあ今にして思えば、あの人も君の言う“雀士”だったのかなーって気がするから、人じゃなかったのかもしれないけど」

恒子「ほんとに不思議だったんだからー!何にもない近所の公園にこの世の終わりみたいな顔で佇んでてさ、それで私、元気付けようと思って声掛けたの。何してるんですかー?って」

恒子「私の声を聞いたその人は、一瞬すっごい驚いた表情になって、その後すぐにこう言ったのね」

恒子「『ごめんなさい』って」

恒子「何が?って感じだよね。もう私びっくりしちゃってさー、でもなんでかその人が悪い人には見えなかったから、全然気にしてないよ!って返したんだ」

恒子「そしたら今度はちょっと微笑んでさ、黙って私の頭に手を置くの。えっ?って思ったら次の瞬間、もうその人は居なくなってて、私は公園に1人で立ってた」

恒子「その日以降なんだよね、化け物が見えるようになったの。最初はすごく怖かったなー、正体不明の化け物があちこちにいるんだもん。でも何でか絶対私には危害を加えてこなかったんだ。だから次第に慣れちゃって。大人になって今の仕事についた頃には、ほとんど気にも留めなくなってたかな」

恒子「それでしばらくして今の話を適当にバラエティで話したら、なんかお偉いさんが気に入ったみたいでねー、すぐさまこの番組のオファーが来て現在に至る、って感じ」

京太郎「なるほど…」

謎の人物は雀士で、化け物は雀鬼だろう。これは間違いない。だが少しだけ引っかかる。

京太郎「その化け物はあなたを襲わないんですね?」

恒子「そうだよー。私に気付いたら近づいては来るんだけど、途中で何かに怯えたように逃げてくの」

そんなことがあるのだろうか。
雀鬼が己を認識できるほどの雀力を持った人間を襲わない、などということが。

考えられる可能性は一つ。
その雀士が目の前のアナウンサーに“何か”を施したのだろう。それが何なのか、まではさっぱり分からないが。

京太郎「…現状心配なさそうですけど、もし何かあったら遠慮なく呼んで下さいね」

俺のそんな言葉に対し、「期待してるよ」との一言を残して福与アナは帰っていった。

京太郎「確かに変な人だな…」

【一時間後・京太郎の部屋】

京太郎「ってことがあったんだけどさ、なんか心当たりとかないか?」

咲「…ないよ。雀士が雀鬼の行動を制御できる、なんて話は聞いたことがない」

京太郎「ですよねー。大体そんなことができるなら、やらない理由がないもんな」

咲「…そうだね」

咲(…でも、確かにこの町には言いしれない巨大な雀力が満ちている。最初は京ちゃんのせいかと思ってたけど、いくらなんでも大き過ぎるし。もしかしたら私の力がまったく戻らないことにも関係してるのかな…)

【同時刻・高鴨穏乃宅】

穏乃「…あのとき、京太郎は何かを隠してた」ダダダッ

穏乃「なんだか知らないけど、幼馴染の私に隠し事ができると思うなよ…」ダダダッ

穏乃「覚悟しなよ、京太郎!私があんたの秘密を暴いてやるからな!」ダダダッ

穏乃(…もし、すっごく知られたくない秘密だったらどうしよう…)タッタッタッ

穏乃(…そのときは、全力で謝ろう!)ヨシッ ダダダダダダダダダダ



宅は要らなかったな… と、まあそんなこんなで今日はここまでとさせていただきます。

穏乃覚醒まで行く予定だったのですが、眠気がピークに…。明日の17時くらいから再開しようと思いますので、よかったらお付き合いください。

質問等ございましたらお気軽に。ではでは…

乙です

おつ

後付けだけどOSR行動のやりすぎで危うく負けそうになったってことにすればOSRレベル上がってもおかしくないよね

お疲れ様です!
いつも時間逃しちゃうんだよね
今日は安価とるぞ!

>>215 >>216 ありがたや…ありがたや…

>>216 やはり天才か…

>>217 是非是非とっちゃってくださいな

ではでは再開アルよー

>>214さんもありがとうございやす

なんで――なんでこんなことになっちゃったんだっけ?

京太郎のことで気になることがあってここに来て、それで――

グオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアア  ガシャアアアアアアアアアン

咆哮。それに伴う轟音。あれは建物が崩れた音だろうか?

穏乃「ハァ…ハァ…何だよ…あいつ…」

呼吸が荒い、足が棒のようだ、心臓が悲鳴を上げている。無理からぬことだろう。いきなり現れた謎の化け物から必死に逃げ回り始めて、はやくも10分が経とうとしているのだから。


穏乃「…けど、なんとか撒けたかな…?」

その甲斐あってか、先ほどの咆哮はずいぶん遠くから聞こえたように思う。

穏乃「あとは見つからないように――ッ!?」

――だが、どういうことだろう?化け物は、〝目の前〟に居るではないか

穏乃「何…で…?」

雀鬼「オアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

穏乃「ッ…あがっ…」ドゴッ

衝撃――続いて激痛。目の前の化け物に吹き飛ばされたのだ、ということに気が付くのに数秒かかった。骨という骨が軋み、肺の中の空気がすべて押し出されるような感覚が全身を襲う。

穏乃「げほっ…ゴホッ」

穏乃(痛ッ…いけど動かせる…?)

あれだけの衝撃を受けてなお、身体が意思の支配下にあったことは奇跡と言っていいだろう。自身の頑健さに少々の疑念と多大な感謝の念を抱きながら、この場をどう切り抜けるかについて思考を巡らせる。

穏乃(こいつが何なのか――は後回し。取り敢えず逃げることが最優先だ)クルッ

そんな決意を固めて振り向いた先に視えたのは――

あれは誰だろう。身に纏った黒い装束にも、手に持った禍々しい刀にも、まるで見覚えは無いけれど。だけど何故だろう?妙に馴染み深いあの人影は――

穏乃「―――京太郎?」

~時間は少し遡る~

【京太郎の部屋】

京太郎「それはそうと、お前最近どこに出かけてんの?」

咲「あれ?話してなかったっけ?」

京太郎「聞いてねーっつの。…まあ話したくないならいいけどよ」

咲「…何に気を使ってるのか知らないけど、別に隠す気なんてないよ?」フフッ

咲「私たちが最初にあった夜にさ、怪我してた私を手当てしてくれた人がいるって言ったでしょ?」

――そういえばそうだ。あの時は色々あって気が付かなかったが、あれだけの怪我を負った咲を、次の日普通に学校に来れるまでに回復させた存在がいるのだ。そしてあの夜の咲は義骸に入ってはいなかった。すなわちそれは――

咲「――そう、雀士が視える人だったの。それで随分と親身になってくれてね、怪我の具合が気になるから見せに来てくれって、だからときどき出掛けてたんだ。義魂丸だってその人の伝手で手に入ったんだよ」 

なるほど。咲の外出先は、その手当してくれた人のところというわけか。

京太郎「…けどよ、そいつは信用できんのか?」

咲「なに?心配してくれてるの?」ニヨニヨ

京太郎「…まあ、少しくらいはな。普通雀士ってのは一般人には視えないんだろ?なのにこの町には俺と福与さんとお前を治した人、3人も視えるやつがいるってことになる。福与さんは悪い人には見えなかったけど、警戒くらいはしとくべきじゃないのか?」

咲「…意外、京ちゃんがそんなこと考えてるなんて」ビックリ

京太郎「うるせーな。そりゃ俺はあんまり頭はよくないけどよ、見ず知らずの、しかも雀士なんて得体のしれない奴の手当てをして、その上アフターケアもばっちりなんてどう考えても怪しいだろ」

咲「それは私も気になってたんだけどね、でも悪い人だとは思えないんだ」

咲「ま、そんなに気になるんだったら今度一緒について来たら?」

京太郎「気が向いたらな…っと」ピクッ

咲「…うん、雀鬼が出たみたい――」

一瞬置いて咲の表情が険しくなる。

咲「…京ちゃん、急いだほうがいいみたい」

京太郎「どうしたんだよ?」

咲「私の感知が正しかったら…今雀鬼に狙われているのは――」

咲「穏乃ちゃん、だと思う」シュンッ

京太郎「…何だと!?」シュンッ

なんでだ?どうして穏乃が?無事なのか?取り留めもなく浮かんでくる不安を押し殺して雀鬼が出現した場所――学校を目指す。

見えてきたのは、崩れた校舎と、その原因であろう雀鬼。そして――

雀鬼の前に居る一人の少女――

京太郎「穏乃ォォォォォォォォォォォッッ!」

穏乃「…京太郎?」


【現在・学校】

京太郎「…お前にも、俺が視えるのか…?」

咲「京ちゃん、考えるのは後にして!」

京太郎「…!ああ、分かってる!」ダッ

穏乃「咲ちゃんも…?なんでここに…?」

自分は夢でも見ているのだろうか?いきなり化け物に襲われたかと思えば、幼馴染とクラスメートがその化け物と戦っている。目にもとまらぬ速さで、及びもつかないような力で。
…?あれは何だろう?向こうから近づいてくるあの黒い影は――

ドゴォオオオオオオオオオオオオン!!

京太郎「!?」

咲「嘘…そんな…」

穏乃「…え?」

雀鬼「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアア」

京太郎「クソッもう一体居やがったのか!」ダダッ

咲「京ちゃん!」

あれ?おかしいな。さっきまであんなに早く見えてたのに、今はやけにゆっくりに見える。

京太郎「!しまっ――――――アガッ」

京太郎が、私の方に気を取られて化け物に攻撃された。

咲「ッこのっ」ギリッ

咲「雀役の十一[三色同順]――!」

ズガァン ズガァン ズガァン

雀鬼「ガアアアアアアアアアアアアッ」

咲「!?効いてな――ウグッ」

咲ちゃんが化け物に吹き飛ばされた。

京太郎「穏…乃…逃げろっ…」

咲「穏乃ちゃん…逃げて…」

化け物が、二人に近づいていく



穏乃「やだ…やめて…やめてよ…」

二人が傷ついているのは私のせいなのに。

私が、こんな事態を招いたのに。

穏乃「やめろよ…」ダッ

京太郎「馬鹿っ!来るんじゃねぇっ!!」

穏乃「やめろ――――――――――――――――ッッ!」

――叫んだ少女を、眩い炎が取り巻いた。

はい、というわけで久しぶりにガチ戦闘です。今回は京ちゃんと穏乃の両方の行動を支持していただきます。

【雀士代行】 須賀京太郎

火力12 速度13 防御8

使用可能雀役 無し

雀力33 OSRLv.2[5/10]

斬魄刀 不明

能力 不明

【深山幽谷の化身】高鴨穏乃

火力10 速度10 防御10

雀力25 OSRLv.1

能力
《ギアチェンジ》…3ターン経過ごとに自身の火力・速度・防御に+3

《欠・山の支配》…自身に影響を及ぼす敵の能力を、5ターン経過で効果半減、10ターン経過で無効化

【下級雀鬼・未】A 

火力5 速度6 防御7

雀力20 

能力 無し

【下級雀鬼・未】B

火力7 速度6 防御5

雀力20 

能力 無し


京太郎行動>>+1(攻撃・防御・OSRの中から)

穏乃行動>>+2(同上)

無効安価下

京太郎 攻撃

穏乃 攻撃

雀鬼A 攻撃

雀鬼B 攻撃

よって優先度判定コンマ&攻撃判定コンマ

>>+1~4(上から京太郎、穏乃、A、B)

(+1、+2の方は京太郎と穏乃がどちらに攻撃するかもお願いします)

京太郎 攻撃対象A 優先度判定22 攻撃判定21

穏乃 攻撃対象A 優先度判定15 攻撃判定15

A  攻撃対象京太郎 優先度判定23 攻撃判定22


B  攻撃対象穏乃 優先度判定21 攻撃判定22

よってA→京太郎→B→穏乃の順に優先。

京太郎に7ダメージ 33→26

A に8ダメージ 20→12

穏乃に6ダメージ 25→19

B に5ダメージ 20→15

次の行動 京太郎>>+1 穏乃+2(攻撃なら対象も併記してください。OSRは具体的な行動を描きこんでいたただければ、その行動を反映します)

 

しまったBじゃないAだ。

Bの雀力20
 
Aの雀力7 です。済まぬ…

安価なら下で

京太郎 Aに攻撃

穏乃 Bに攻撃

A 防御

B 防御

よって優先度判定は飛ばして、攻撃判定コンマ 京太郎>>+1 穏乃>>+2

そしてまたまたやらかし  
AとBの防御判定コンマ>>+1、2

京太郎 穏乃ともに攻撃判定が雀鬼の防御判定を下回ったため攻撃失敗。

次の行動

京太郎>>+1
穏乃>>+2

京太郎 OSR

穏乃 Aに攻撃 

A 京太郎に攻撃

B 穏乃に攻撃

穏乃、A、B の優先判定コンマと、攻撃判定コンマを>>+1、2、3

京太郎「くっ…このままじゃ埒が明かねえ…」ダダッ

穏乃「ちょっと京太郎!?なんでわざわざ敵の目の前に――」

咲「…京ちゃんは隙を作る気なんだよ。だからチャンスを無駄にしないで」

穏乃「でも…」

雀鬼B「ウガアアアアアアアアアアアアア」ブンッ

穏乃「ッ危ないッ!」

京太郎「――大丈夫だっての」ヒュンッ

雀鬼B「グウウウウウウウウウウウウウウ」

京太郎「あたったと思ったか?残像d――」ゴハッ

咲「京ちゃんっ!」

穏乃「ここだっ!」

Aに5ダメージ 7→2

京太郎に4ダメージ 26→22

穏乃に1ダメージ 19→18

次の行動 京太郎>>+1 穏乃>>+2





京太郎

>>A倒せそうなのでAに攻撃ってことでいいですかね?

京太郎攻撃

穏乃OSR

雀鬼A 攻撃

雀鬼B 攻撃

優先度判定と攻撃判定コンマ>>+1~3

優先度 京太郎=A の為相打ち

京太郎に5ダメージ 22→17

Aに6ダメージ Aを倒しました!

穏乃に3ダメージ 18→15

次の行動 京太郎>>+1 穏乃>>+2

京太郎>>OSRを使って攻撃(攻撃判定に+20されます)

穏乃>>攻撃

雀鬼B 防御

優先度判定は無し
攻撃判定>>+1、2

このレスのコンマを防御判定に使用させていただきます

京太郎「さて残り一体…さっくりと片づけてやるぜ…」ズアアァ

咲「…!京ちゃんの雀力が…上がっていく…!?」

穏乃「京太郎…」

京太郎「終わりにしようぜ!雀鬼さんよォ!!」

雀鬼B「オオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアア…」シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…


京太郎→Bに27ダメージ 雀鬼Bを倒しました!

はい、というところで今日はここまでです。こんなに長引くとは…(困惑)

次回は多分水曜日になるかと。最後に獲得経験値10を好きに割り振ってください>>+1 ではでは

火力3 速度2 防御3 雀力2

>>284 安価了解しましたー。

京太郎ステータス

火力15 速度15 防御11

雀力35 OSRLv.3[0/20]に変更となります。

前回の投稿見返したらミスが多い多い…。気をつけんといけませんな。

そんなこんなで再開させてもらいやす。


京太郎「終わったか…」

穏乃「『終わったか…』じゃないよ!いきなり変な化け物に襲われて、かと思ったら京太郎と咲ちゃんに助けてもらって、そしたら二人が怪我しちゃって、どうしようって思ったらこんなことになっちゃって…あーもー何が何だかさっぱりなんだけど!」ウガー

京太郎(それでいきなり雀鬼に攻撃かませるとかすげーなこいつ…)

京太郎「…けど、俺にも聞きたいことは山ほどあるぜ。どうして穏乃に俺の姿が見えてるんだ?」

咲「…分からないよ…。こんなことが起こるなんて…この町は一体…」

穏乃「そう!先ずそれ!見えるとか見えないとかわけわかんないんだけど!?ちゃんと説明してよ!」

京太郎「おい咲、これどうするんだよ。また記憶を改ざんするのか?」ヒソヒソ

咲「そうしたいところだけど、穏乃ちゃんはもう完全に私たちを認識してるから、多分同じことの繰り返しになるだけだと思う…」ヒソヒソ

京太郎「じゃあ…」ヒソヒソ

咲「うん、穏乃ちゃんにもある程度の事情は説明するよ」ヒソヒソ

咲「あのね、穏乃ちゃん――」


~間~

咲「…というわけで、かくかくしかじかのまるまるうまうまなの」

穏乃「…なるほど、つまり雀力の高い人間が亡くなった場合、その魂は雀霊と呼ばれる存在になって麻雀界という世界に召されるわけだけど、この世に何らかの恨みをもって亡くなった場合はその怨念が雀霊を雀鬼という存在に変えてしまい、その雀鬼は雀力の高い人間に危害を加える習性がある為に咲ちゃんみたいな雀士が雀鬼を倒して麻雀界に導いてあげてるわけだけど、通常はこの世界の人間が雀士や雀鬼を認識することはできなくて、何故だか京太郎にそれができてしまったことからあれやこれやがあって今に至る、と。」

京太郎(…あれ?俺も初耳な情報もちょいちょい混ざってたんだけど…)

咲「――そして、原因は不明だけれどあなたは今夜こちらの世界に足を踏み入れてしまった。」

咲「できる限りのことはするつもりだけど、正直穏乃ちゃんにはこれからかなりの危険が及ぶことになると思う」

穏乃「………」ブルブル

京太郎(流石にいつもの元気はない、か…)

京太郎(さてどう声をかけたものか…)

①心配すんな、俺が守ってやるよ

②悪い、俺にはどうすることもできねぇ…

③いっそお前も雀士になってみないか?

>>+2 無効は安価下

京太郎「…まあ心配すんな、俺が必ず守ってやるからよ」

穏乃「……ククッ」

京太郎(あれ?外したか?)

穏乃「…ク…あはははははははは!!」

咲「穏乃ちゃん?」

穏乃「いやー、ごめんごめん。京太郎のくせに真面目な顔してあんなこと言うもんだからつい…フフッ」

京太郎「…人がせっかく心配してやってんのになんだその態度は…」イラァ

穏乃「だからごめんって…。うん、でもなんか元気出た!なんでこうなったのかは気になるけど、なっちゃったもんはしょうがないからね!」

京太郎「ったく…まあ落ち込んでるお前なんかこっちとしても見たくはないからいいけどよ」

咲「…まぁいつまでもここにいるのもなんだし、とりあえず今後の事は明日考えようか。穏乃ちゃんの親も心配してるんじゃない?」

京太郎「そうだな…俺も疲れたし。お前を送っt―――」

穏乃「オッケー!じゃあまた明日ねっ!」ダダダダダダッ

京太郎「…あいつ…」

咲「…でもちょっと安心したかな。あんなことがあったのにいつも通りの穏乃ちゃんで」

京太郎「ま、あれがあいつのいいところだからな。さて、そんじゃ俺らも帰るとしますか」シュンッ

咲「そうだね」シュンッ









―――――

???「あれが麻雀界の雀士…ですか…」

穏乃「オッケー!」


ウェーイミスったぜ…最後の穏乃のセリフは無しの方向でお願いします…

全く何も進んでないけど今日はここまでなんだぜ。週末にまた来るんだぜ。ごめんなさいだぜ。

とか考えながら再開させていただきます。

取り敢えず簡易戦闘から

>>+1のコンマが
01~30 辛勝 OSRLv.3UP
31~80 勝利 経験値3獲得
81~99 圧勝 経験値5獲得

辛勝に付きOSRLv.が3[0/20]→3[3/20]に変化しました

京太郎「ふう…オサレを追求しすぎて危うく負けるところだったぜ…」

咲「京ちゃん、お疲れのとこ悪いんだけどもう一体現れt――!?」

京太郎「咲?」

咲「…ごめん、何でもなかったみたい」テヘッ

京太郎「なんだそりゃ…」

咲(今の感じ…雀鬼が現れてそれからすぐに消えた…?京ちゃんは気づいてないみたいだし私の勘違いならいいけど…)

【7月第2週・学校】

京太郎「…で、これからどうするんだ?」

咲「先ずは穏乃ちゃんの能力の把握、それからこうなった原因の究明かな」

咲「昨日はあの後何かあった?」

穏乃「うーん…特には何も。でも今朝もあの化け物みたいなやつははっきり見えたし、昨日だけが特別ってわけじゃないと思う」

咲「…!じゃあもしかして今朝雀鬼を倒したりした!?」

穏乃「いやー、さすがにそんなことはしてないよ。やっぱり怖いし、なんか現れたと思ったらすぐに消えちゃったし」


アハハ、と軽く笑い飛ばす穏乃とは対照的に険しい表情の咲に問いかける

京太郎「…俺が戦ってるときに穏乃の方にも別の雀鬼が現れて、そいつはすぐに消えたってことか?」

咲「多分ね。ほんとに一瞬だったから気のせいかと思ったけど、穏乃ちゃんが見たのなら話は別。やっぱりこの町には何かが起こってて、穏乃ちゃんの件もその一端に過ぎないんじゃないかな」

穏乃「…えっと、つまりどういうこと…?」

咲「…まず、この町に私と京ちゃん以外の雀士はいない…護卓十三隊が把握している限りでは、だけど」

咲「だから穏乃ちゃんが視た雀鬼を倒したのは、恐らく雀士以外の誰かってことになる」

京太郎「問題はそれが誰なのか、そいつが穏乃の能力発現に関係しているのかどうか、ってところか」

咲「…多分だけど、その誰かと穏乃ちゃんの件は直接かかわってはいないと思う」

京太郎「なんでそう思うんだ?」

咲「その前に一ついい?穏乃ちゃん」

穏乃「?勿論いいけど…」

咲「昨日の炎みたいなやつが出てきたのは昨日が初めてで間違いないよね?昨日までにああいう化け物を見たことはある?」

穏乃「…どっちも昨日が初めてだったと思う。あんなの視えたら絶対気になると思うし」

咲「やっぱり…」

京太郎「勿体つけてないで早く説明してくれよ」

咲「そうだね、ごめん。京ちゃんはさ、初めて雀士になった時の事を覚えてる?」

京太郎「そりゃあんなもん忘れようがないだろ。生きるか死ぬかの状況で胸に刀をぶっ刺されt!?――――なるほど、そういうことか…」

咲「そう。私が知る限り、能力の覚醒は二つのパターンに分かれる。一つは生まれつきそういった類の力を身に付けている人が何らかのきっかけで能力を発現させる場合。そしてもう一つは、既に力を持っている何者かから力を譲渡される場合」

京太郎「穏乃の力が発現したのは昨夜、そしてその際力の譲渡は無かった。だから今日雀鬼を倒した奴と穏乃には関係がないってことか」

咲「少なくとも直接的にはね。雀鬼を倒せる手立てを持った人間なんて初めて見るから確実なことは言えないけど」

穏乃「じゃあ私には元々こういう力があったってこと…?」

咲「力の譲渡が確認できない以上はそういうことになると思う…多分」

京太郎「そうなると可能性的にはお前が知らない雀士がこの町に来てるってことになるのか?」

咲「どうかな…だとしたら私にコンタクトを取りに来ると思うんだけど」

咲(…そう、もし護卓十三隊から雀士が派遣されているなら私を捕まえに来る…よね…)

京太郎「結局手掛かりは全く無しってことか」

咲「…一応、心当たりはあるから、確かめにいってくるね」

京太郎「例の協力者さんのところか?だったら俺m―――」

咲「ううん、京ちゃんは穏乃ちゃんについててあげて。いつまた雀鬼が現れるかわからないし」シュンッ

京太郎「おい―――ったく…」

穏乃「…大丈夫かな、なんだか深刻そうな顔だったけど…」

京太郎「大丈夫だろ。なんだかんだいってあいつも雀士だし、危険はねえよ」



???「それはどうでしょうね」

京太郎「!?」ザザッ

突如として背後に気配を感じ飛びすさる

振り返った先には――

―――実に見事な二つのおもち

京太郎「だ、誰だ…?」

???「…やはり覚えられてはいませんか…」

???「隣のクラスの真屋由暉子です。初めまして、―――雀士代行さん」

―――今目の前の相手は何と言った

隣のクラス?違うそこじゃない。初めまして?それはどうでもいい。

雀士代行――彼女は確かにその言葉を口にした。

静寂を破ったのは穏乃の一声

穏乃「真屋さん、今なんて…?」

由暉子「おや、高鴨さんもいらっしゃったんですか」

隣にいた穏乃が視界に入っていなかったような物言い。

丁寧なようで静かに突き刺さる言葉。



―――直感する。間違いない。

京太郎「――今朝雀鬼を倒したのは、お前だな?」

穏乃「!?」

由暉子「…思っていたほど鈍くはないようですね」

京太郎「さっきのはどういう意味だ…」

由暉子「さっきの…ああ、宮永さんの事ですか?そのままの意味ですよ」

由暉子「いくら感知能力に影響が出るこの町にいるとは言え、ここまで接近した私の存在に気付かないようでは危機管理能力には疑問が残る、と言ったんですよ」

なんだこいつは?どこまで知っている?いや、それより―――

京太郎「…なら、穏乃のこともお前の仕業か?」

穏乃「ちょっ京太郎!?」

京太郎「さっきお前は隣のクラスだと言った。なら穏乃と面識があるはずだ!何の能力を持ってるのか知らねえがお前なら――」

由暉子「―――私なら、彼女に異能の力を譲渡できたはずだ、と?」

彼女の端正な顔立ちが皮肉に歪み、そして――

由暉子「気づいていないんですか?」

―――告げた

由暉子「高鴨さんに異能を譲渡したのは他ならぬあなたですよ、須賀京太郎さん」

京太郎「何…だと…?」

頭が真っ白になる、とはこういう状況のことを言うのだろうか。

考えてもみなかった、だが指摘されてみればこれ以上ないほどにしっくりくる仮説。

それを突き付けられた衝撃から俺を引き戻したのは――

穏乃「でも私は京太郎から力をもらったりなんて…」

由暉子「譲渡、という言い方がまずかったのかもしれませんね。無論意識しての行いではないでしょう」

穏乃「無意識に京太郎から力をもらってたってこと?」

由暉子「ええ、見たところ彼は自身の力を制御できていないようですし、無意識化のうちにあなた方周りの人間に力を与えてしまっていたのでしょう。それが危機的状況にさらされたことで具体化して呼び起こされた。それがあなたの能力の正体ですよ」

―――次なる衝撃

由暉子「さて、本題に入りましょうか」

京太郎「本題…?」

由暉子「ええ、私があなたに接触した理由です」

由暉子「今からこの町に雀鬼が大量に出現します。10や20では済まないかもしれませんね。」

京太郎「何…?」

由暉子「雀士代行須賀京太郎さん、私と勝負しませんか?」

京太郎「勝負…だと…」

由暉子「ええ、そう言いました。これからこの町を襲う雀鬼をどちらがより多く倒せるか、という勝負です」

京太郎「なんでそんなことがお前に…いや、よしんば本当なら勝負なんて悠長なことを言ってる場合じゃ――」

由暉子「――悠長、ですか。」

京太郎「ああ、そうだ。そもそもお前と勝負する理由が俺には無い」

由暉子「…あなたに無くても私にはあるんですよ…」ギリッ

由暉子「扱う力が違う、ただそれだけの理由で私の一族は疎んじられてきた…」

京太郎「な、何を言って―――」

由暉子「―――聞こえませんでしたか?あなた達〝魔雀士〟は私達〝聖雀士〟を疎んじ、迫害してきた。そう言ったんです」




由暉子「だからこそ私はあなたに勝ち、私達聖雀士の力を麻雀界に認めさせる…!」

由暉子「ああ、何故私に雀鬼の出現が分かるのか、でしたっけ?それは簡単、私たちがここにいるからですよ」

京太郎「俺たちがここにいるから…?」

由暉子「宮永さんから聞いているでしょう?雀鬼は強い雀力を持つ人間を狙う、と」

―――まさか

由暉子「…気づいたようですね。本来一つの町に雀鬼を認識できる人間など一人いるかいないかといったところです。ですがこの町には私とあなた、宮永さんに高鴨さんに福与アナウンサー…あなた次第でもっと居るかもしれませんね」

―――つまり

由暉子「そう、多過ぎるんですよ。そして雀鬼はこの多過ぎる餌を嗅ぎ付けてくる。このような状況を招いた責任の一端はあなたにもあるんですよ?」

―――ならば、いやならばこそ――

京太郎「…俺が、倒さなきゃ…」

穏乃「京太郎…?」

由暉子「…!どうやらやる気になってくれたようで何よりです」

由暉子「―――丁度、来たみたいですしね」

京太郎「…レガ……イト…」シュンッ

由暉子「やれやれ…。高鴨さん、あなたはいの一番に狙われると思われますがどう――」

穏乃「」ダダッ

由暉子「………」

由暉子「…まあいいでしょう。どうせ全て――私が始末するんですから―――」

…相変わらず安価少ないですけど今日はここまでとさせていただきます。

次は安価が多くなると思うので大目に見てくだされ…ではでは

お疲れ様

簡易戦ばっかだから普通のssと変わらんよね
面白いからいいけど

追いついた!乙

>>321 >>323 ありがとうございます!
>>322 全くもっておっしゃる通りで申し訳ない…
取り敢えず安価までスムーズにいくために前置き部分を先攻投下するでござい

夕暮れ時、沈みかかった太陽が人々の喧騒を薄く、淡く、照らし出す。

友人間でじゃれ合う学生、店先で品定めをおこなう主婦層、有り余る元気で駆ける少年少女。

この町に生きる彼らの日常は、今日も何一つ変わらない。

例え―――その首筋にまで死の影が迫っていようとも。

一方で、少し変わった日常を送る者たちは―――

【商店街】

恒子「――視えなきゃ何にも怖くない、か」

そう呟いた彼女の眼には、なるほどいつもとは違う街並みが映っていることだろう。

一体、また一体と現れ始めた化け物――雀鬼、とあの少年は呼んでいたっけ――は、幸い彼女自身を襲うことはないけれど。

恒子「ここまで多いのは久し―――」

雀鬼「シャアアアアアアアアアアアア」

恒子「ッ!?すみませーん!○×TVの取材なんですけど―――」

化け物に狙われていた女性の下へ駆け寄り、化け物に狙われないという自らの特性を利用して追い払う。

追い払うことはできる。だけどそこまで。それ以降は――

恒子(―――いつまでもはもたないよ、少年)








???「消息不明の雀士を探しに来たら大変な場面に遭遇しちゃったっすね…」







【飲食店街】

泉「…なんやえらい肌寒いな…」

もう夏真っ盛りの時期やのに、そう呟いた彼女の視界が縹渺とした揺らめきを捉え――

ドガァアアアアアアアアアアアアン

次いで、その揺らめきがアスファルトを抉りとった。

泉「!なっ!?」

姿は見えないけれど、確かにそこには何かがいて―――

猫「およ?随分と雀力が高いと思ったら、もしかして君も視えちゃったり?」

泉「…こっちは喋る…猫…?」アゼン

―――不思議な猫も居たりして

【住宅街】

しんと静まり返った世界の中で―――

―――少女一人と化け物二体が対峙する。

とは言え、傍目にも少女の劣勢は明らかで。

雀鬼1「…少しはやると思ったが所詮こんなものか…」

幾度かの力の応酬の後、大勢は決していた。

穏乃「グッ…ガハッ…」ハァ…ハァ…

雀鬼2「他者を逃がすために命を賭して何か得られたか?」

穏乃(皆は…逃げられたかな…)

雀鬼1「恩人を見捨ててただ逃げるのみ、げに人間とは薄情な生き物よ」

雀鬼2「さて、そろそろお前を喰らって先ほど逃がした奴らの下へ向かうとしよう。近くに大きな雀力の持ち主がいるようだしな」

穏乃「ッ…!」


穏乃(正直きついけど、京太郎とは逆方向に来ちゃったし…)

穏乃「…まだ、まだ…」フラ…

雀鬼2「愚かな…そうまでしてもお前を助けに来るものなど誰一人いないというのに」

そうだろうと思う。寧ろそうであってほしいとさえ感じた。自身の選択に後悔はないけれど、そこに誰かを巻き込みたくはない。だが――

??「アタシの親友になにしてくれてんのよ…」

―――何故だろう、その声を聴くと少し嬉しくなる自分がいる。

雀鬼1「ほう…?」

??「頑張っても誰も助けに来ないって…?」

精一杯の虚勢を張った、震え気味の、それでいて芯の通った声。

??「―――まず一人、ここにいる…っ!」

【町外れ】

咲「…!この感じ…まさか全部…?」

??「雀鬼た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

??「…商店街、飲食店街、住宅街に集中してますね…大きな雀力の持ち主がいるみたい…」

??「あとは、高速で移動してる雀士が一人と―――この雀力は…聖雀士か…?」

咲「…京ちゃん達だ…私も早く行かなきゃ―――」



??「―――待って。今のあなたを行かせることはできないよ」

??「雀力、ほとんど戻ってないでしょ?」

咲「ッ!…でも、それでも私は行かないと駄目なんです」シュンッ

??「………もう…」

??「けど、確かにやばそうな気配がするな…特に住宅街の方はきつそうだ」

??「…そうだね、私も様子を見に行ってみる。叔父さん達はここに居て」

>>333
笑わせにきてんじゃねえよwww

【学校】

由暉子「…この町には予想以上に多くのイレギュラーが居たみたいですね」キィィィイイン

雀鬼「オアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

由暉子「KeineBeziehung 
―――私には関係のないことですが」ドシュッ

雀鬼「アアアアァァァァァァ」シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

手にした弓のような武器で一体、また一体と雀鬼を葬りながら、ある少年の動向に注意を傾け――

由暉子「…!」ピクッ

――つと、何かに気を取られたかのようにその動作に乱れが生じた。


時間にして一瞬に。動きにして数ミリに満たない。

その表情にも変化はないけれど。それでも視るものが見れば彼女の動揺は明らかだっただろう。

由暉子「“雀士代行”…少々侮っていましたか」

由暉子「冷静さを失ったかのような顔をして、その実判断は非常に合理的」

由暉子「何故雀鬼の多い中心街ではなく、人のいない山間部に向かったのかと思ったら」

由暉子「そこで自身の雀力を放出してすべての雀鬼を呼び寄せる算段でしたか」



由暉子「―――しかし、これはどうやら不味いことになりそうですね」シュンッ

【山間部】

京太郎「…ここまで来れば大丈夫か…」ハァ…ハァ…

しばし呼吸を整えたのち、自身の雀魄刀に力を籠める。

その意図は真屋由暉子の想像通り。最も彼がそれを知る由は無いのだが

京太郎「アアアアアアアアアアアアアア」ゴオオッ

京太郎(…雀力の高いやつの所に雀鬼は集まる。それなら、俺がここで力を放出すれば寄ってくるはずだ…)

京太郎「さあ来いよ雀鬼共!俺のせいでこうなったってんなら、全部俺が倒してやるよ!!」

>>335 なんのこったよ(すっとぼけ)…いやまあ、実際あの子は特徴的すぎるから多少はね…?

と、まあ取り敢えずここまでが前振りです。次回はちょっとした簡易戦闘の後、メノスさんがいらっしゃる予定です。
よかったらお付き合いください、ではでは。

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