少女「豆腐マンですって!?」 (8)

ごく普通の女子高校生・凜香は今、信じられないものと対峙していた。
豆腐。巨大な豆腐が目の前にいるのだ。

凜香「な、何コイツ……。入学式の日に曲がり角で激突したから少女漫画的な展開を期待してたのに、まさか豆腐のコスプレをした変態だなんて」

怪人「落ち着いて。豆腐マンです、私は」

凜香「と、豆腐マン? ますます変態っぽいわ!」

豆腐「ヒーローです、私は町の平和を守る。戦っています。納豆と」

凜香「その倒置法みたいな話し方止めてくんない? キモいからさ」

豆腐「あ、危ない、納豆が、そんな、」

ズガァン! 

凜香「ゴホゴホ……。……きゃあああっ!」



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敵の攻撃で吹き飛んだ豆腐マンは塀にめり込んでいた。
更に砕け散った頭部からはなんと父の顔が覗いていた。

凜香「と、父さん!」

駆け寄ると父は低く呻きながら腕に着けている銀色の腕輪を豆香に渡した。

父「お、お前なら分かってくれると思うが、父さんは死ぬ」

凜香「何言ってんの!? 父さんが死んだら生活費とか」

父「そのために、この『にがりバスター』をお前に託す」

凜香「ごく普通の腕輪じゃない! 正気になってよ!

父「にがりバスターのボタンを押すと、にがりパワーがお前のDNAと何やかんやして、豆腐マンになることが、できる。お前は、豆腐マンになるんだ」

凜香「どういうこと!? 全く分からないよ!」

父「それから、自分が豆腐であることを他人に漏らしてはいかん、ぐおっ!」

気づかぬうちに豆香の背後にいた納豆マンが速やかに父の首を折った。

納豆「納豆モード・隠密。豆腐マン、排除」

豆香は恐ろしさで腰が抜けてしまった。
尻餅をついた拍子に豆香はウォッチのボタンを押していた。

ポチ

アフリカ原住民の様なBGMが流れる。
地面から白い巨大な立方体が現れ、凜香を包み込んだ。

凜香「うわぁ……。麹の匂いが半端ないよぉ!」

納豆「なぜ……豆腐マンは排除したはず!(;゚Д゚)」

凜香「残念ね、今から豆腐マンはこ、この私よ! 父の仇、取らせてもらいます!」

納豆「納豆モード・苦笑。あはは……(;^ω^)」

凜香「あー……。何か剣とか無いかな?」

すると地面から純白の剣がにょきっと飛び出して来た。

凜香「おお~、豆腐サーベルね!」

右手に持ち、満足げにブンブンと振り回す。
攻撃力が高いのかどうかは知らないが素手よりかは心強い。

納豆「そうか……。納豆モード・ひきわり(`・ω・´)」

納豆マンは両腕を広げたと思うと粘り気のある糸を放ってきた。

ヒュンヒュン! にゅるる!

凜香「何とか防いだけど剣に糸が絡みついちゃった……。ってうわ!」

信じられないほどの強さで豆腐サーベルが吹っ飛んだ。

納豆「クク……。牙を抜かれた虎をどうして恐れようか(*´ω`*)」

納豆マンは奪い取った豆腐サーベルをフェンシングの如く突き出す。

凜香「これじゃあまともに近づけない! 何か遠距離系の攻撃はないの?」

???「豆腐ピカリーンを使えば良いじゃないか」

頭上からそう間延びした声が降ってきた。
見上げると中世ヨーロッパの騎士の格好をした変態が塀の上に座っていた。
上半身は鎧で固めているのに、下半身は縞々のパンツ一丁だけなのだ。
これを変態と言わずしてなんとする。

???「ほら、早く体内のにがりを絞り出してごらんよ」

凜香「ごめん、どうやって絞り出すの!?」

???「両手を握りしめて汗を出す要領で力むんだ。その後技名を叫んで」

変態に言われた通り力んだ後に「豆腐ピカリーン!」と叫ぶ。

ピカアアアアアアッ!

全身から迸ったにがりが光線となって納豆マンを焼き尽くした。

納豆「プギャアアNATOォォォ!!(ToT)」

凜香「NOにがり NO豆腐……」

奇妙な決めゼリフを吐きながら凜香は元の姿に戻った。
騎士のコスプレをした変態に礼をしようと思ったがその時には既に誰もいなかった。

父の葬式はしなかった。それはズバリ、金が無かったからである。
二年前に死んだ飼い犬「ポチ」の墓の隣に父を埋め、線香の代わりに豆腐を供える。

凜香「ごめんね……。これで我慢してね。霊柩車とか呼ぶ金無いから」

凜香「じゃあ、学校行ってくるね」

朝日の中JR北鎌倉駅へ向かい疾走する。

無事電車に乗り、うつらうつらしかけた頃、電車が大幅に揺れた。

乗客1「地震か!?」

乗客2「いや、地震にしては大きすぎるでヤンスね」

???「ちくわ大明神」

凜香(何か聞き覚えのある声がしたような……まさか、またあの騎士の姿をした変態さんかしら!?)

凜香は右手に着けているにがりのボタンを押した。
人前で変身するのは恥ずかしいが今はそれどころではない。

……と、ここで手記は途切れている。
手記の作者、フルール=ディオニューソス氏は1852年の8月24日午前2時頃、バミューダ・トライアングルにて忽然と姿を消した。
彼の失踪を聞いたイギリス政府は即座に捜索へと身を乗り出したが、遂に彼の遺体さえ発見することができなかった。
この奇怪な事件はイギリスのみならずヨーロッパ全域に波及し、解明不可能な七不思議の一つとして現在も親しまれている。
一体ディオニューソス氏はどこへ消えたのか。それを知る鍵は彼が失踪直前に残したこの手記のみである。

ヴィーダ・アルフォード 1896年、ウィーン郊外の閑静な邸宅にて



...... And, note here is interrupted.
Author of memoirs, Fleur = Dionysus says around 2:00 am on August 24, 1852, turned off the suddenly appearance at the Bermuda Triangle.
He is the British government heard the disappearance leaned forward to the immediate search, but it was not possible to finally even find his body.
This bizarre incident spread to Europe as well as the United Kingdom only, are now also well known as one of the most impossible elucidation seven wonders.
It did gone to where the heck is Dionysus Mr. The key to know it is only this note that he left behind just before disappearance.

Vida Alford 1896, in a quiet mansion in Vienna suburbs

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