娼婦「贖罪、もうひとつの願い」 (37)




「――……覚えておいてくださいね」

「このわたしが」

「可憐に咲きほこるプリムラや、優しく佇むアイリスではないということを」

「わたしは、何者よりも華麗で、水底に沈むダリア」

「ほかの花にはなれない……」


娼婦「…………」

娼婦「あら、あなた……?」

娼婦「先日以来ですわね。またお逢いできてうれしいですわ」

娼婦「ひどく驚いたような顔をなさっているけれど……どうかなさって?」

娼婦「フフ……ごめんなさい、これは意地悪な質問ね」

娼婦「ところで、ここで今日出逢えたのは運命的にも思えなくて?」

娼婦「せっかく逢えたんですもの。ジャン・ドゥ・ユ広場のバールでお茶でもしましょうよ」

娼婦「あら……そう、とても残念ですわね」

娼婦「またお逢いできることを願っておりますわ」

娼婦「ええ、御機嫌よう」

娼婦(……あの方と初めてお逢いしたのは、そう)

娼婦(わたしがまだ、青臭い生娘だった頃のこと)

娼婦(初めて娼婦として素肌をさらし、裏路地に立った日)

娼婦(あの方は、わたしという名の生娘の“処女”を買いとった……)

娼婦(わたしの処女ひとつに銀貨十枚)

娼婦(自分自身にそれほどの価値があるとは思えなかったけれど)

娼婦(値段をつけられた以上、銀貨十枚に値する娼婦でいなければいけない)

娼婦(たとえ、それが自らの両眼を塞ぎ、清らかさをすり減らす行為だとしても)

娼婦(たとえ、それが欺瞞の姿だとしても……)



娼婦(今日も、わたしは館に戻る)


娼婦(誰よりも気高く、美しき女……娼婦として)

 ……娼館

支配人「それでこの大荷物と言うわけかい、ローズ」

娼婦「そういうことですわ。それに、鳥屋の彼女達にも……いろいろと入用でしょう」

支配人「あの無駄飯喰らいどもに掛ける金があるってのかい?」

娼婦「ございませんわ。これは、恩を売りつけているだけ……」

娼婦「わたしが鳥屋入りしたとき、彼女たちのように惨めな思いをするのは嫌ですもの」

支配人「フン……ま、あんたの好きにするがいいさ」

支配人「その荷物をとっとと片づけな。あと小一時間もすれば客が入る時間だ」

娼婦「承知していますわ。それでは支配人様、御機嫌よう」

娼婦(ドマージ中央区から離れたスラム街……)

娼婦(それがわたし達娼婦のいる、娼館の場所)

娼婦(スラム街とはいえど、通りには店が立ち並ぶから)

娼婦(裏路地にさえ入らなければ、かろうじて危険ではない)


娼婦(……ただし、身売りを生業とする“娼婦”はまたべつ)

娼婦(このスラム街において、もっとも華やかで過激なわたし達には)

娼婦(たったひとつ、目をつけられたが最後の、天敵がいる)

娼婦「――失礼、開けますわよ」

 ……鳥屋

娼婦「食事と、いつもの煎薬を持ってまいりましたわ」

娼婦「ふたりとも、起きていらっしゃって?」

「……ローズ? 今日も来てくれたんだね……」

娼婦「わたしがここに来るのは当然ですわ」

娼婦「御機嫌よう、モナ。具合はいかがかしら?」

「見てのとおりさね……あまりよくないよ、ローズ」

娼婦「まあ……。なかなか快調とはいかないものですわね」

娼婦「ティーナはまだ眠っているようだし……」

娼婦「モナ、先にあなただけでも食事にしましょうか」

娼婦(――彼女達は、レイプによって身体を壊した)

娼婦(ここは衛生観念のかけらもないスラム街だもの)

娼婦(あんなふうに……浮浪者どもに襲われてしまえば)

娼婦(“使い物にならなくなる”のも当然のことね……)



「ローズ……いつも、世話かけてすまないね」

「あんたがいなきゃ……あたし達、この鳥屋でくたばってた」

「この痛みが治りさえすれば……この恩は、かならず返すわ……」

娼婦「あらまあ、あなた達はなにも気にしなくていいのですわよ」

娼婦「鳥屋に来るのも、煎薬を買ってくるのも」

娼婦「わたしが勝手にしていることですもの」

娼婦(そう、これは)

娼婦(“当然のこと”)

「あたし……あんたのこと、勘違いしてたみたいだね」

「あんたは生意気な小娘だと思って、ひどいことを……」

娼婦「まあ、感傷的になるのはおよしになってくださいな」

娼婦「その続きは元気になってから、ですわ」


娼婦「……客入りの時間ですわね。もういかなくては」

娼婦「ティーナはまだ起きられないようだから」

娼婦「食事と煎薬はここに置いておきますわ」

「ああ……、起きたら彼女に伝えておくよ」

娼婦「ええ、よろしくお願いいたしますわ」

娼婦「また夜中に来ますから、ゆっくり休んでくださいまし」

娼婦(……病床に臥せてから随分経つとはいえ)

娼婦(最近のモナはずいぶんと滅入っているようだわ)

娼婦(いまさら、過去のことなど気にするわけもないのに……)

娼婦(ほんとうに、とんだ勘違いですこと)



娼婦(……ああ、それにしても)


娼婦(抗うことのできない毒に蝕まれていくその様は)

娼婦(なんて醜いのかしら……――)

娼婦「……フフ」

娼婦「クク……フ、アハハハ……」

支配人「……」

 ……待機中

娼婦「……♪」

娼婦(ガーベラと、カーネーション、そしてバラ……)

娼婦(この組合せは娼婦としてのわたしを幼くさせる)

娼婦(娼婦という淫売に似合わないほどの少女性――処女性は)

娼婦(より、わたしを際立たせるものになる)

娼婦「……今日はいらっしゃらないかしら、あの人」

娼婦(生娘だったわたしを娼婦に変えた人)

娼婦(わたしの原点にして終点……)

娼婦(……愛しい人)

<コンコン

支配人「ローズ、入るぞ」

支配人「ローズ……あんたまたその花を買ってきたのかい」

娼婦「あら……? ええ、これで殺風景な部屋も華やいだでしょう?」

支配人「花なんざ、飾ったところでこの部屋じゃすぐ枯れちまうだろうに」

娼婦「まあ。いやですわ、野暮なことおっしゃらないでくださいまし」

娼婦「朽ちてしまうところも含めて、花というものは……美しいのですわ」

娼婦「――ところで、わたしになにか御用でして? 支配人様」

支配人「ああ……」

支配人「……、新客があんたのことをご指名だ」

娼婦「……わたしを?」

娼婦「わたしに指名なんて滅多に入らないというのに」

娼婦「今日はずいぶんと珍しい日ですこと……」

娼婦「もちろん、お客様に説明はしたのでしょう?」

支配人「“久しぶりだから”怖気づいているのかい?」

支配人「説明を聞いたうえで、あんたをご所望してるんだ。とっとと準備しな」

娼婦「――…………」

娼婦(……そういう、こと)

娼婦「ならば、……覚悟しなくてはなりませんわね」

娼婦「準備は整っておりますわ」

娼婦「いますぐまいりましょう、支配人様」




娼婦「……御機嫌よう」

娼婦「わたしを選ぶなんて奇特な方ですのね」

娼婦「さあ……」

娼婦「わたしのこと、わたしのこの身体を」

娼婦「あなたの思うがままにしてくださいまし……」

ひとまずここまで
次回に続きます。
行数はどれくらいがいいんだろう……

 ……廊下

娼婦「ところで、あなたのお名前を聞いてもよろしくて?」

?「…………」

娼婦「随分と寡黙な方ですのね」

娼婦「ともすれば、無理には聞きませんわ」

娼婦「名前を知らずとも、たっぷり……ご奉仕させていただくだけだもの」

 ぎこちない空気感をかき消すように、娼婦が男に腕をからませる。
 恋人同前に抱かれたたくましい手腕が、一瞬だけ強張った。数秒の沈黙を経て、男の無愛想な眼が娼婦を捉える。
 怪訝そうな視線が自然と下方に落ちていき、娼婦の身体を舐るように見つめた。

娼婦「……フフ、やっと、こちらを見てくださいましたわね」

娼婦「いやらしい人……。その瞳で、わたしのどこを見ているんですの?」

 疼くほどに、生々しく視線を感じる場所――黒いベビードールの胸元からは、瑞々しくも肉置き豊かな双丘が窮屈そうにおさまっていた。
 女体の象徴であるそれは、指を刺しこめば心地よい体温と弾力に包まれるであろう深い谷間を織り成し、男を蠱惑している。
 娼婦は、持ち前の円やかな女体を、抱きついているその手腕にこれでもかというくらい押し当てる。

娼婦「今晩は、どんな欲望もさらけだしていいんですのよ」

娼婦「わたしがすべて……受けとめてさしあげますわ」

娼婦(本来なら娼婦の値段は手頃な銅貨七枚)

娼婦(けれど、わたしを買うのにかかる値段は……銅貨十四枚)

娼婦(わたしには、ほかの娼婦よりも“価値がある”)

?「…………」

娼婦(他者を拒絶するような、冷たく重いこの扉を開ければ――)

娼婦(いつもの部屋、わたしだけが使う遊戯室)

娼婦「さあお客様、こちらのお部屋ですわ」

娼婦(特殊遊戯室――――)

-ギィ……

 ……特殊遊戯室

 ふたりの男女を迎えいれたあと、重い扉が堅く閉ざされた。

娼婦「――……っ」

 それと同時に組んでいたはずの腕が振り払われ、娼婦は、男によって押さえつけられた。
 華奢でいて、なだらかな起伏のある身体が冷たい赤壁に叩きつけられる。

 かさついて、わずかにひび割れた唇が急接近する。
 穏和に重なるはずだったそれは突如として牙を剥き、娼婦のやわらかく、艶やかな唇に噛みついた。

娼婦「い、うぅッ……!? う……、ん……ッ」

 驚愕にわなないた口唇が、ぬろりと舐られる。
 中途半端に開かれたそこを、かすかに煙草の苦味を残した舌が割って入った。奥に隠れ潜んでいる舌を絡めとろうと、舌が伸びる。

娼婦「む、ッ……ちゅ、ふっ……」

 臆病に引っこんでいく舌を求めて、口づけは一層深くなった。
 それと同時に、粗雑な男の手が娼婦の後ろ髪をつかむ。武骨な五指によって美しい栗毛が強引に引かれ、娼婦の顔がしかめられた。
 粘膜同士を擦りつけあうようにねっとりと口内を侵し、唾液をすすっていく。
 淫靡な水音と、かすかに抵抗する女の嬌声が、控えめに遊戯室を満たしていく。
 あまりに強引で、自分本位なキス。息継ぎさえも赦さない、支配的なその口づけは、次第に娼婦の思考力を奪っていった。

娼婦「は、っ……は、ぁ……」

娼婦(やっと……息が……っ)

 接吻から解放された娼婦は、乱れた呼吸を整えながら、頭ひとつぶんほど背の高い男を見上げる。

娼婦「っご……強引、すぎますわ……こんな急に、……っ!?」

 ――ばちん、と娼婦の頬に衝撃が走った。
 娼婦を見下ろしている男の表情は、冷徹そのもの。
 それでいて、無愛想な瞳にはたしかな昂揚感が宿っていた。

娼婦(い゛ッ……)

娼婦「ぐっ、う゛ぅ……」

 加虐を愉しむように、繰り返し、男の骨太い掌が娼婦の頬をビンタする。
 そのたびに娼婦の顔は苦痛で歪み、興奮しているかのように、白皙の頬が紅潮していく。

 前置きもなく暴力をふるう男の呼吸は荒く――娼婦もまた、男とおなじように呼吸を乱していた。

 豊かな栗毛をつかんだままの男は、ぐっ、とつかむ力を強め、その顔を己の下半身へと導いた。
 髪を手加減せずに引かれている、その痛みにちいさく呻きながら、娼婦は承知しているとばかりに身体を屈ませる。
 怯えを隠しきれない娼婦の顔が、男の股ぐらに押しつけられた。

娼婦「……っもう……こんなに、……」

 衣服越しにもわかる剛直は、すでに興奮状態と化していた。
 男は、自分自身の手でわずらわしい下衣を寛がせて、下着とチャックの隙間から屹立した肉棒を取り出す。
 下衣から解放された赤黒いペニスは、もわっとした熱気とともにほのかな臭気を放つ。不安気な娼婦の目前で、一度だけ、ぴくりとそれが跳ねる。
 ひりりと痛む娼婦の頬を、べちっ、とペニスが数度叩いた。

娼婦(こんなに……おおきくなって、るなんて……)

?「……くわえろ、歯は立てるな」

 男は、自分が娼婦を買った客人ではなく、さも主人であるかのように――娼婦を威圧して、冷ややかに見下ろしていた。
 早くしろ、といわんばかりに鼻先や頬を掠めて、幾度となく顔面を叩く男根に視線が刺さる。
 すこしばかりの躊躇いを抱きつつも、娼婦は両瞼を閉ざす。

 痛々しいほど腫れあがって、存在を主張し続けているその先端に――
 一直線に天を仰いでいるたくましい男根を、敬うかのように――

娼婦「ん、ちゅぅ……っ」

 娼婦は従順に、それでいて恭しく、男の切っ先に口づけた。

娼婦「ん……ん、ぁむ、ぢゅぅ……っ」

 花びらのように可憐な唇を開くと、たっぷりと唾液を含んだ口内に灼熱の塊を頬張る。
 歯列が当たらぬように伸ばされた舌が、色っぽく厚みのある口唇が、ゆっくりとペニスの根元まで下りていく。

生存報告兼、短いですが投下です
次回に続きます。

私情で書きこめませんでした…
25日以降~月末に投下する予定です

 潤滑剤代わりに多量の唾液を含んだ口唇は脈打つ屹立を受けいれて、吸いつく肉厚を以てして肉穴を再現する。
 ともすれば淫靡で、下品とも思える口淫の水音が、仄寒く閉鎖された遊戯室に木霊した。
 持て余しかねないその質量を奉仕するために、娼婦のしなやかな手指は男の内腿を撫であげる。
 遠慮がちに這いあがるなめらかな指先が、軒の真下にぶらさがっている睾丸を包み込んだ。

?「…………」

 痛々しい朱色で染まった娼婦の頬に、爪痕を残すかのごとく男の指先が這う。
 チリチリとした疼痛が皮膚の上をた走れば、閉ざされていた娼婦の双眼が控えめに開かれ、頭上へと向く。
 丁寧なあまりに緩慢とした愛撫の中で、加虐者と、被虐者の視路が重なった。

 ただの一声、一息さえこぼさずに奉仕させているだけの男は、その口淫に焦燥を募らせて娼婦の後ろ髪を掴む。
 より強烈な快楽と支配を求めるように、豊かな栗毛を抑えこむ。娼婦の意思など意にも介さず、張りつめた剛直をいささか強引に喉奥へと差しこんだ。

娼婦「ん゛……う゛ッ、ううぅ……! ん゛、ぐっ、……ッ」

 娼婦は制止を懇願することさえ叶わず、自分本位に前後し、暴れる肉棒を肉穴と化した口内でえづきながらも甘受する。
 喉奥めがけて突かれるたび息苦しさに思考を囚われ、自然と熱くなった目頭から、苦しげに閉じられた目尻から、耐えきれず涙がこぼれる。
 懸命に頭を振って逃れようと身体ごと後退するが、しかし、男はそれを許さなかった。

娼婦「ぶ、う゛ぇッ……! ぢゅっ、じゅぶっ、んんぅ……!」

 口端から垂れた唾液が跪く娼婦の太ももに、そして遊戯室の床にぽたぽたと垂れていく。
 強制的に根元まで飲みこまされるたび、娼婦の鼻先を縮れた陰毛がくすぐり、明瞭だった思考回路に靄がかかっていった。
 睾丸を撫でさすっていた手は次第にだらしなく男の下衣に縋りつきはじめ、やがては抵抗する余裕すらも失い、されるがままに肉穴を使わせていた。

 娼婦という淫売を自在に支配している自らの支配力にか――
 それとも、それでもなお、従順に奉仕している娼婦という女の姿にか――

 嗜虐をすればするほどに弱弱しくなっていく娼婦の痴態に、男は興奮していた。
 幾度となく娼婦の喉奥を突き、肉厚と昂揚感の及ぼす快楽を堪能すると、ようやく男は娼婦の口から陰茎を引き抜く。
 それと同時に掴まれていた栗毛を離されれば、自然と脱力した娼婦は床に両腕をつく。

娼婦「ぁ、ぅぷっ……ぷは、ぁっ、はっ、は……ッ」

 ようやっと凶悪な責め苦から解き放たれた娼婦は、不足していた空気を何度となく取り入れ、乱れた呼吸を懸命に整える。
 ぽっかりと開いたままの口からはたらりと唾液が垂れていたが、それに気を向けることもできず、娼婦はぼんやりとした涙目で男を見上げていた。

 男性の力で叩かれたせいか、酸素不足のせいか、それともこの前戯自体のせいなのか。
 娼婦の顔はこれまでにないほど紅潮し、半朦朧としている眼は誘っているように蠱惑的だった。

?「……立て」

 無愛想に一言だけ告げた男は、娼婦の脱力した身体を粗雑に起こした。
 鍛えあげられた逞しい肩に担がれた娼婦は、ほどなくしてベッドに放り投げられる。
 安っぽいスプリングが軋むのとほぼ同じタイミングで、ちいさな悲鳴をあげる。
 否が応にも横たわったその躯体に男がすぐのしかかり、着ていたベビードールを剥がすようにして脱がした。
 うすっぺらな布地で秘されていた白皙の肌が、一瞬にして露わになる。

 細い首に、豊満な双丘に、くびれた腰に、伸びた四肢に――熱情をはらんだ視線がいやらしく絡みつく。
 つい先ほどまで無感動に、冷徹に見下ろすばかりだった男の表情は昂揚感に歪んでいた。
 落ち着きはじめている娼婦とは対極的に、熱気を帯びた呼吸は荒々しい。
 男は、中途半端に着用していたままの下衣を性急に脱ぐと、娼婦の生白い喉首に噛みついた。

娼婦「っい゛……やぁ、う゛ぅうううう……っ」

 肉食獣に噛みつかれているかのような、決して戯れとは思えないその痛みに、たまらず抵抗する。
 男の身体を押しかえそうと奮闘する両腕はすぐさま捕らわれ、そのか弱さ故に呆気なくベッドに縫いつけられた。
 猛獣が猛獣を押さえこむように噛みついたまま男は娼婦の股を開かせ、慣らすどころか、濡れてすらいない秘所へと剛直の先端を宛がう。
 秘部の縦筋をなぞるように上下した肉欲の塊はその狙いを膣口に定め、少しずつ、ぐぐっと力を込めて押し入ろうとする。

 潤滑剤のない挿入は男女ともに擦り切れるような思いで、しかし、それでも男は解れていない肉壺へと挿入していく。
 娼婦の表情は苦悶から戦慄へと変わる。震える声で懇願すれば、男は一層強く、娼婦の首に歯を立てた。

娼婦「ま、まって……おねがいで、すわ、……――ぁああああ゛ッ」

予想以上に時間を取れなかったので短いですが投下です

濡れ場ターンは次回投下で終わらせるつもり

続きは今週中~今週末に投下予定です

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