阿笠「精液を操る能力に目覚めたんじゃが」 (107)

阿笠「いまいち使いどころがないんじゃ」

コナン「まぁ人前で使う訳にもいかねーしな」

阿笠「うむ。とりあえず今のところはオナニーしたときに飛び散らなくてすむくらいしかメリットがないんじゃ」

コナン「それ結構有用じゃねーか?」

阿笠「まぁの。お陰でティッシュの使用量が減ったわい」

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コナン「で、操るって言ってもどのくらい操れるんだ?」

阿笠「まぁ浮かせて自由に操れるわい」

阿笠「というか、実際に見せた方が早いじゃろ」

コナン「だな。じゃあちゃちゃっとイっちゃってくれよ」

阿笠「うむ。ちと待ってくれ」

阿笠「ハァハァ……歩美君……歩美君……ウッ」ビュルビュル

コナン「相変わらずはえーな」

阿笠「うむ。伊達に早撃ちアガサと呼ばれておらんよ」

阿笠「それより見てみろ新一」

コナン「すげー……精液が空中を漂ってやがる」

阿笠「形もある程度なら変えられるぞい」フワフワ

コナン「おぉ!ハートの形になった!」

阿笠「あとはこうやって動かしたり」ヒュンヒュン

コナン「すげぇ!」

阿笠「球体にして撃ちだしたりじゃな」ビュン

コナン「けっこう使えるじゃねーか!」

阿笠「そうかのう」

コナン「でもなんでそんな能力に目覚めたんだ?」

阿笠「……これはあくまで伝説なのじゃが」

阿笠「一億回射精した者は特別な精液を手に入れる、と聞いたことがある」

コナン「い、一億回?」

阿笠「わしも長いこと生きておるからのう」

阿笠「累計射精回数なぞ数えたこともなかったが、もしかしたら射精臨界点を超えて」

阿笠「伝説の精液……レジェンドスペルマを獲得したのかもしれないのう」

コナン「す、すげぇ……!すげぇじゃねえか博士!」

阿笠「たださっきも言ったように、大っぴらにできる能力でもないんじゃけどな」

コナン「それでもすげぇよ博士!一億なんて常人には無理だろ!」

コナン「それをやり遂げるなんて……俺は博士のこと誇りに思うぜ!」

阿笠「し、新一……!なんだか照れるのう……」テレテレ

コナン「間違いなく博士は超一流のオナニストだ!」

阿笠「う、うむ……そう言われると更に高みを目指したくなるもんじゃわい」

コナン「もしかして鍛えればもっと自由に操れるようになるんじゃねーか?」

阿笠「そうじゃのう。もっと量を増やしたり、性質を変化させたりしてみたら面白いのう」

コナン「おう、そこまで極められたらきっと世間も文句は言えねーはずだ!」

阿笠「新一……!うむ、やってみるぞい!!」

それから博士は精液の能力を高めることに専心した。

射精の蓄積による量の増加、質の向上、操作性能の精密化に留まらず、

自ら調合した精力剤による根本的な精液値の底上げにも着手。

一か月もするともはや博士の精液は武器としてさえ使えるほどの代物になっていた。

博士の止め処なき射精心と飽くなき開発者魂は見る者を思わず涙させた。

阿笠「見るんじゃ新一!ついに精液で狼の群れを作ったぞい!」

コナン「すげぇ……ほんとにすげぇよ博士!」

阿笠「大量の精液を狼の形に形成し、鉄さえ噛み千切るほどの力を持たせ、更にそれらを複数操れる」

阿笠「これを近所の小学生たちの通学に同伴させれば、不審者は近寄れまい!」

阿笠「そうすれば人々からの信頼も、ロリっ子たちからの人気も手に入れられる!」

コナン「あぁ!しかもこいつら結構可愛い顔してるしな!」

阿笠「防犯上狼にしたが、基本的に人懐っこいからの」

阿笠「将来的なマスコット化や商品化なども視野に入れておる」

コナン「さすが博士!ちゃっかりしてるぜ!」

阿笠「そうじゃろう!」

阿笠「さて、わしはこれからこの子たちと薬局に亜鉛を買いに行くが」

阿笠「新一も一緒に行くか?」

コナン「いや、ワリーけど俺はこの後蘭やおっちゃんたちと食事だからな」

阿笠「残念じゃのう……」

コナン「そう落ち込むなって博士!また今度見せてくれよ」

阿笠「うむ、そうじゃの」

コナン「じゃあまたな博士!」

…………

……



阿笠「ふむ、こうして街を歩いてみても狼たちは安定しておるし」

阿笠「実用しても問題はなさそうじゃの」

精液狼「……!」

精液狼「グルルル……!!」

阿笠「どうしたんじゃ……ん、あれは……」

光彦「奇遇ですね博士……」

阿笠「おぉ、光彦君」

光彦「博士、随分かわいいペットをたくさん連れてますね」

阿笠「うむ!そうじゃろう!これはわしの精液でできた……」

精液狼「ガルルルルル!!!!」

阿笠「こ、これ!何故威嚇するんじゃ!やめんか!」

光彦「……どうやら彼らの方が博士よりも賢いのかもしれませんね」

阿笠「?どいうことじゃ光彦君」

光彦「いや……」カチャカチャ

光彦「本能的、と言った方がいいかもしれませんね」ヌギッ

阿笠「光彦君!何故こんなところでズボンを脱いでおるん……じゃ……」

阿笠「……なんじゃ、その極悪なペニスは」

光彦「みれば分かるでしょう博士。ぼくはあなたと同じ者ですよ」

光彦「射精を司りし特別な存在」

光彦「スペルママスターです!!」シコシコォ!

光彦「……ウッ!」ビュルビュルビュルビュル

阿笠(い、いかん!)

光彦「死んでください!」ビュッ

阿笠「くっ!」ビュルビュル

光彦「……咄嗟に精液の盾を作ることでぼくの精液弾の軌道を逸らしましたか」

光彦「ぼくは少しだけ博士のことを過小評価していたようですね」

阿笠「やめるんじゃ光彦君!何故こんなことを!」

光彦「何故……?何故って、決まっているでしょう」

光彦「あなたがぼくと同じ者だからですよ」ビュルビュル

阿笠「なっ……それは……」

光彦「ぼくのペットも可愛いでしょう」

光彦「スペルマドラゴンというんですよ」

阿笠(な、なんじゃあれは……!)

阿笠(何もかも……格が違いすぎるぞい!)

光彦「さぁ、博士を噛み殺しなさい」

阿笠「戦うしかないようじゃの……!」

阿笠「行くんじゃ!スペルマ・ウルフパック!」

精液狼「グオオオオオオオオオオオオオオオ」

光彦「……無駄ですよ」ゴォォ

精液狼「キャインキャイン!!」シュゥゥ…

阿笠「ば、馬鹿な!手も足も出ないじゃと!?」

光彦「伝説の精液で出来た群狼もぼくの精液龍の前には形無し」

光彦「当然でしょう。ぼくと博士には差がありすぎるんですから」

博士「どういうことじゃ!」

光彦「博士の射精力はざっと見積もって一億弱……スペルママスターになってまだ日が浅い」

光彦「一方のぼくの射精力は……三億です」

阿笠「!?」

阿笠「ば、馬鹿な!あり得ん!その歳でわしの三倍も射精しておるというのか!?」

光彦「その通りですよ。この精液をみれば分かるでしょう」

阿笠「なんということじゃ……」

光彦「ぼくと博士が同じ者であると何度も言いましたが、厳密には違うんです」

光彦「レジェンドスペルマとは形容しがたい……ゴッドスペルマとでもいいましょうかね」

阿笠「……」

阿笠「何故じゃ……何故わしを殺そうとする……」

光彦「決まっているでしょう」

光彦「スペルママスターは至高の存在」

光彦「精液の王冠を戴く者は唯一無二でなくてはならない」

光彦「ぼくはそうやって生き抜いて来たんです」

阿笠「……」

光彦「さぁ、疑問も解消できたでしょう」

光彦「そろそろ本当にイかせてあげますよ……天国にね」

阿笠(……間違いなくこの場でわしは殺される)

阿笠(……さらばじゃ新一……哀君、歩美君、元太君……)

阿笠「せめて童貞は捨てたかったのう……」

光彦「一思いにやってあげますよ」

光彦「イけ……っ」ビュルビュル

阿笠「じゃが……ただでは死なんぞい!」ゴクリ

光彦「何をしたところで無駄ですよ!」

阿笠「むうううううううううう!!!!」ビュルビュル

光彦「なるほど。亜鉛で精液を強化したようですね」

光彦「しかしぼくの精液の前では意味を成しませんよ」

阿笠「それでもいいんじゃ。この精液の盾が数秒でも持ってくれれば……!」

阿笠(新一に……希望を託せる!)

光彦「……今までありがとうございました、博士……」ビュルッ…

…………

……



目暮「間違いない。死因は腹部を貫通されたことによる失血死」

目暮「凶器はまだ見つかっていないが、大量の精液によるものと見て間違いないだろう」

小五郎「阿笠博士……」

蘭「そんな……どうして……」グスッ

コナン「……」

コナン(現場に飛び散った大量の精液……これは間違いなく博士のものだ)

コナン(おそらく……博士は何者かと戦った……そして敗れ、殺された……)

コナン(あれほどの精液を持った博士を殺すことができる人間なんているのか……?)

コナン(それに現場には博士の物ではない精液も飛び散っている……)

コナン(まさか他にもいるのか?博士と同等以上の精液を持っている人間が!)

高木「目暮警部!被害者の傍から不自然な形をした精液が見つかりました!」

目暮「なんだと!!」

コナン「!!」

コナン「ねぇ高木刑事!それってもしかして何かの文字なんじゃない!?」

高木「……!そ、そうだけど……なんでわかったんだい!?」

コナン「……!」ダッ

小五郎「あっ!おい待てボウズ!」

コナン「これか……!間違いない。これは博士のダイイングメッセージ!」

コナン「……ミツヒコ セイエキ……」

コナン「……!?」

小五郎「コラァ!現場をうろちょろするんじゃねー!!」ゴチン

コナン「いってー!!!」

蘭「ちょっとお父さん!大丈夫コナン君?」

コナン「……」ダッ

蘭「あっコナン君!!コナンくーん!」

コナン(間違いねぇ……あのメッセージ……)

コナン(光彦、精液……)

コナン(そして現場に残された博士の物ではない精液……)

コナン(信じ難いが光彦は……)

コナン(博士と同じ能力を持っていて……そして博士を殺した!)

コナン「……」

コナン「見つけたぜ、光彦」

光彦「……」

光彦「何か用ですか?コナン君」

コナン「あぁ」

光彦「腕時計なんか向けて、何をするつもりですか?」

コナン「こいつは博士が発明した腕時計型麻酔銃っていうんだ」

コナン「麻酔針が当たれば大人でも卒倒するシロモノだ」

コナン「……こいつを俺に撃たせないでくれ光彦。頼むから自首を」

光彦「ふっ……」ビュル

コナン「!?」パリン

コナン「麻酔銃が……撃ち砕かれた……?」

光彦「そんな物騒なものを向けたり、ぼくを犯人扱いしたりするコナン君が悪いんですよ」

光彦「思わず自分に課したルールを一部破ってしまったじゃないですか」

コナン「……」スッ

光彦「その靴も博士の発明品でしょう?」ボロン

光彦「怪しい動きをすればその靴を撃ち抜きます。そのときは足もただでは済みませんよ」

コナン「!!」

コナン「わーったよ……」

光彦「分かってくれたみたいですね……しかし」ボロン

コナン「!?」

光彦「どうです?鈴口を向けられた気分は」

コナン「あぁ……銃口を向けられた気分だぜ」

光彦「本当はこの力を一般人には使わないつもりだったんですが……」

光彦「コナン君には色々知られているようですからね……」

コナン「バーロ……」

コナン「光彦……お前、そんな奴じゃなかったじゃねーか」

光彦「違いますよ。これが本来のぼくです」

光彦「ぼくは人間を越えた存在……神の精液を持つ男……」

光彦「本当はあなたたちを見下していました」

コナン「……」

光彦「最後は楽にイかせてあげますよ」

光彦「"トモダチ"ですからね」

コナン「……バーロォ……」



「そこまでだ、光彦」

コナン「!?」

光彦「!?」

光彦「元太君ですか……」

元太「光彦……それはルール違反だろ」

コナン「元太!?」

元太「光彦。早くチンコを収めろ」

光彦「……そうですね。危うく本当にルールを破るところでした」

光彦「頭と海綿体に血が上りすぎていたようですね」

コナン「元太!!オメーどうしてここに?」

元太「……光彦、退けよ」

光彦「えぇ……」

光彦「ただ元太君もコナン君もぼくに逆らうのならば」シコシコ

光彦「そのときは容赦しないと思ってください」ビュルビュル

光彦「では失礼します」ビュルビュルビュル

コナン(精液の龍に乗って飛び立ちやがった……!?)

元太「……」

コナン「元太!どういうことだ!お前光彦の、あの力のことを知ってるのか?」

元太「あぁ」

元太「場所を変えようぜコナン」

コナン「……わかった」

うなぎ屋


元太「『スペルママスター』」

元太「俺たちは光彦や博士のような能力者をそう呼んでる」

コナン「スペルマ……マスター?」

元太「幾度となく射精を繰り返し悟りを開いた者は精液を自在に操る」

元太「コナン、オメーもよく知ってるはずだぜ?」

コナン「だけど光彦はなんで博士を」

元太「光彦は五歳の頃には既にスペルママスターとして成熟していた」

コナン「!!」

コナン「でも……その域に達するまでは一億回の射精が必要だって博士が」

元太「……つまりそういうことだ」

コナン「嘘だろ……」

元太「それから二年弱で光彦は射精力を三億まで上昇させた」

元太「あいつは天才なんだよ。射精のな」

コナン「博士があの歳でやっと一億なのに……」

元太「あぁ。異常なんだ。だからこそ光彦はあぁなっちまったんだ」

元太「自分は特別な存在で、それ以外の存在は自分より下等だって思い込んでる」

コナン「……」

元太「特に他のスペルママスターに対しては怖気立つ程の敵対心を持ってる」

元太「自分以外のスペルママスターが存在するのが許せないらしい」

コナン「なんで……」

元太「?」

コナン「元太、オメーはなんでそんなに事情を知ってるんだ?」

元太「俺もかつてそうだったからだ」

コナン「!?」

元太「いや……その一歩手前か」

元太「うな重で倍増した精力を俺はただオナニーに費やしていた」

元太「気が付くとシコるのが速すぎて周囲の時間が遅く流れ出してた」

元太「そう言う意味では俺も天才だったんだろうな」

元太「でも光彦は次元が違った」

元太「テクノブレイク寸前まで自分を追い込んでも、快楽が地獄の苦しみになってもまだ足りない」

元太「摩擦熱でチンコは燃え上がり、精液で溺れ死にかけても手は止めない」

元太「ただ、射精の向こう側にある神々の領域だけを見据えひたすらシコる」

元太「孤独で希望のない戦い。愉悦と無縁の修羅の道」

元太「光彦のオナニーはそういう境地にあるんだよ」

元太「ある日俺がシコっていると光彦が現れた」

元太「俺がスペルママスターになるならば、容赦なく殺すってな」

元太「俺はその日からオナ禁を続けてる。光彦には絶対に敵わないから」

元太「ただ、その代わり俺は光彦にもルールを課させた」

元太「スペルママスター以外にその力を使わないっていうな……」

コナン「……」

元太「博士が殺されちまったのは俺のミスだ」

元太「俺がもっと早くに博士の覚醒に気が付いていれば……」

コナン「……教えてくれ」

元太「え?」

コナン「光速のシコりを、俺に教えてくれ」

元太「!?」

元太「バ……バカヤローコナン!俺の話を聞いてなかったのか?」

元太「俺は光彦には敵わないから諦めろっていう話を……」

コナン「バーロォ!!!」

コナン「俺は……絶対に博士の仇をとる」

元太「無理だ!敵うはずがねぇ!!」

コナン「だったらなんで俺をうなぎ屋に連れてきたんだ!!!」

元太「!!」

コナン「元太、オメーもほんとは諦めてないんだろ!?」

元太「コナン……」

コナン「教えてくれよ元太!光彦を倒すにはスペルママスターになるしかねーんだ」

コナン「いや倒すだけじゃねえ!光彦を救うために!」

元太「!!」

元太「……あぁ、そうだな」

元太「俺は光彦のことを友達だと思ってる」

元太「だからあいつを倒して、分からせてやりたかった」

元太「だけど俺にはそれだけの力がなかったから……」

元太「……そうだよコナン。俺はオメーに縋ろうとしたんだ」

元太「俺の代わりにスペルママスターになって光彦を倒してほしいってな」

コナン「……これで利害は一致したな」

元太「……あぁ」

コナン「そうと決まればうな重食おうぜ。腹が減っては戦はできねーし、精力も高めねーといけねーからな」

元太「あぁ……!あぁ……!」グスッ

コナン「食い終わったら早速修行だ!」

それから俺は元太の指導を得てひたすらオナニーをした。

寝食も忘れ、チンコを擦り続けた。

それは凄惨で醜悪な戦いだった。だが確実に俺のシコリは悟りに近づいていく。

気が付くとゆっくりと流れる時間の中で自分だけが光速で射精していた。

感覚が鋭敏になりすぎて、遙か宇宙の彼方で誕生した新たな恒星の誕生を亀頭で感じ取ったこともあった……。

いつの間にか月日は流れ……。

…………

……



光彦「……久しぶりですね、コナン君、元太君」

コナン「……あぁ」

光彦「その露出した下半身とフル勃起したチンコを見れば分かりますよ」

光彦「どれだけその身を削り、精液を吐き出したのかがね」

コナン「大変だったぜ」

光彦「そうでしょうね」

光彦「……なぜぼくが今まで二人に手を出さなかったかわかりますか?」

コナン「あぁ。お前は待ってたんだ。俺がスペルママスターになるのを」

コナン「ルールを破ることなく俺を殺すことのできる日を」

光彦「さすがコナン君ですね。その通りです」

光彦「君を消せば灰原さんや歩美ちゃんはぼくの物になりますからね」

コナン「そう簡単にはいかねーよ」

光彦「……惚れてもらう必要はないんです」

光彦「屈服させればいい。ぼくの精液で」

コナン「……なおさら負けらんねーな」

光彦「話している時間も無駄ですね」

光彦「コナン君、ぼくは最後に会った日から更に射精力を上げ」

光彦「今では二十億にまで達しました」

光彦「警察はおろか、どんな軍隊でも今のぼくを捕えることはできません」

光彦「一方のコナン君の射精力は一億がいいところ」

光彦「あの日死んだ博士と同程度ですよ」

コナン「……」

光彦「これを聞けばどれほど僕たちに差があるのか分かりますよね?」

コナン「あぁ。絶望的だな」

光彦「素直に認めたご褒美に先に射精する権利をあげましょう」

光彦「それくらいのハンデがなくては面白くないですから」

コナン「ありがとよ、光彦」

元太「コナン」

コナン「大丈夫だ元太。あとは任せろ」

コナン「イくぜ……」スッ

光彦(ふん……少しは構えも様になっているようですね)

光彦(ですがぼくの敵ではありません)

コナン「うおおおおおおおおおおおお」シコシコシコシコォ!!!!

コナン「らあああああああああああああああん!!!!!!!!!!!」


ドピュッ…… ポタポタ……



光彦「……」

光彦「……は?」

コナン「ハァ……ハァ……」

光彦「な、なんですかそれは」

光彦「まるで……常人の射精じゃないですか!!!!!」

コナン「あぁ、お前の言う通りだ光彦」

コナン「俺はなれなかったんだよ」

コナン「博士やお前みたいなスペルママスターに」

光彦「なんで!!!なんでですか!!!!!」

光彦「君のチンコは!!!どう見ても一億の射精を経験しています!!」

光彦「それなのに!!!!!!!!」

コナン「あぁ。確かに俺は元太の指導を受けて一億の射精に至った」

コナン「だけど一向に能力に目覚めなかった」

コナン「そして俺は見つけた。スペルママスターになれなかった理由を」

光彦「何を……っ!!」

コナン「バーロ、最後まで聞けよ」

コナン「スペルママスター……射精の境地に達した者」

コナン「俺も間違いなくお前たちと同じ領域に至った。が、お前たちのようになれなかった」

コナン「だから考えたんだ。俺と博士、そして光彦、オメーとの相違点をな」

光彦「それは一体何なんですか!!」

コナン「焦んなよ……すぐ教えてやるさ」

光彦「待てません!!今すぐ教えなければぼくの全精液で叩き潰します」ビュルウウウウウウウウウオオオオオオ

コナン「……スゲーな」

光彦「スペルマ・ワールド……ぼくの精液によって生まれた新たなるセカイ」

光彦「さぁ、その身体があるうちに教えてください」

コナン「……!来たか」

蘭「新一!?新一どこなの?」

光彦「!?ら、蘭お姉さん!?」

蘭「光彦君!?それにコナン君!?なんで二人とも下半身裸なの?それにこのバケモノは!?」

コナン「蘭……」

蘭「こ、コナン君?」

コナン「今まで黙ってて悪かったな……俺が新一なんだ」

蘭「コナ……え?新一?え?」

コナン「ずっと黙っててごめんな」

蘭「新一……ほんとに新一なの?」

コナン「あぁ」

コナン「ところでさ、あれ見れば分かると思うけど俺たち今死にかけてるんだ」

コナン「だからさ、最期にお前のこと抱かせてくれねーか……?///」

蘭「新一ぃ……///」

コナン「股開けえええええええらああああああああんん!!!!」

蘭「はい!!!!!!!」パカァ

コナン(今だ!キック力増強シューズを最強にセットして)カチッ

コナン(博士……あんたの形見で……!)シュィィィィィン

コナン「いっけえええええええええええらああああああああああああああ!!!!」ドゴォ

蘭「しんいちいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」

光彦「!?う、うわああああああああああああ」

~回想~


コナン「なんで……なんでスペルママスターになれねーんだ!!」

元太「間違いなく射精回数は一億を超えてるはずだ」

元太「何か他に原因があるのか……?」

コナン「原因……俺と、博士や光彦との違い……」

コナン「オナニー……射精……ひとり……!!」ティロリン

…………

……



コナン「そう……スペルママスターになるもう一つの条件は」

コナン「童貞であることだ!!!!」

蘭「いやあああああああああ」ズボォ

光彦「あああああああ!!!」

蘭「いやぁ……初めては新一にあげるって決めてたのに……!」グスッ

光彦「ぼ、ぼくのペニスが蘭さんの膣内に……」ビクビク

光彦「ああああああああああああああ!!!!!」ビュルビュルッ…

精液世界「」ドロォ

光彦「力が……ぼくの力があああああああああああああああ」

コナン「オナニーは自分を慰めるだけの利己的な行為」

コナン「だけどそれを極めた人間に与えられるのは他人を守ることのできる力」

コナン「博士がそうしようとしたように、自分ではなく、他人のために使われるべき力」

コナン「……光彦、オメーは早熟すぎたんだ」

コナン「心が育つ前にその力を得ちまったことはオメーにとっての不幸だった」

光彦「……」

光彦「ぼくにはもう何が正しいのか分かりません」

光彦「あまりにも多くのものを奪い、失いすぎた」

コナン「バーロォ……」

コナン「オメーにはまだまだ残ってるもんがあるじゃねーか」

光彦「え……?」

元太「光彦……」

光彦「げん……た君」

元太「光彦、オメーを止めきれなかった俺も同罪だ」

元太「だから……一緒にイってやるよ」シコシコ

元太「俺ら……"友達"だろ?」シコシコ

光彦「元太君……」

光彦「そうですね……ぼくらは"友達"ですよね」グスッ

元太「コナンもありがとよ。お陰で俺も心置きなくイける」

コナン「あぁ……」グスッ

元太「イくぜ光彦……これが俺の一億回目の射精だ……!」シコシコシコシコ

光彦「コナン君」

コナン「どうした?」

光彦「最期に教えてください」

光彦「コナン君が童貞を喪失した相手は誰なんですか?」

コナン「灰原だけど」

光彦「え」

コナン「あと歩美か」

光彦「え。え?」

元太「イくぞ光彦!!」

光彦「え、ちょっと待っ



ドピュゥ ドピュゥ ドピュドピュ
  ビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル……………

その丘に元太の射精の音はいつまでも鳴り渡っていた。

それはさながら教会の鐘の如く、聖なる響きで世界を浄化する。

精液は光の粒になって天へと昇り、元太、光彦、そしてなんとなく蘭の魂を乗せていく。

バーロォ……

この別れに涙は似合わない。

俺はシコった。慈しむように。抱きしめるように。

透き通った青空に、一筋の飛行機雲がどこまでも伸びていた―――。

…………

……



歩美「ねぇ見て哀ちゃん!愛液を操る能力に目覚めたよ!」

灰原「へ?///」


END

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