男研究員「深海棲艦の秘密ねぇ……」 (21)

老人「深海棲艦の始まりが知りたい?」【艦これ】老人「深海棲艦の始まりがしりたい?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457019454/) の続編です

・上記を読まないと全く話がまったく分からないダメダメ仕様になっております

・前編と同じく艦これ要素極薄なうえ胸糞描写が多分に含まれております

・短編です

・例により文章力皆無


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465412544

男研究員「いいのかねぇ……いま、大事な決戦の真っ最中なんだろ? 中枢棲姫まで出張ってきてる中で……まぁ、いいか」


男研究員「そういえんば、あの男が死んだんだって? でもまぁ、そう仕向けたのは俺なんだけどさ……ははっ傑作だろ?」


男研究員「おいおい、そんな怖い顔しないでくれよ。これでも一応は罪悪感を感じてるんだぜ?」トットットット


男研究員「ほら、お茶だよ。長くなるからね……心配しないでも毒なんてはいっちゃいないよ、なんせ君は俺の計画を知るに足ると思ってる。なんせ、あの男のところならず俺のところまでも来てくれたからな」コトッ


男研究員「いつから? ……そうだねぇ、まぁ最初から……かな」


男研究員「大体のあらましはあの老人の野郎に聞いてるんだろ? だったらまぁ、俺の方の始まりを話そうじゃないか」


男研究員「あれは……そう、まだ老人が研究機関に入ってくるまえのナノマシン研究の開発チームが発足する前のこと」




男研究員『当時の俺は、老人と同じところにいたんだ言わなくても天才だったってことくらいはわかるだろう?』


男研究員『物理学に電子工学、有機化学エトセトラ……、そこらへんは全部網羅してたね』


男研究員『そして中でも俺が一番得意としていた分野が、心理学……』


女研究員「男研究員くん、この細胞の活性化による身体損失部分の再生でここが……」


男研究員「あぁ、それなら……」


女研究員「そっか、やっぱり男研究員くんは天才ね……そ、その、仕事が終わったら予定あるかしら?」


男研究員「いや、大丈夫だけど」


女研究員「それなら食事でも……」


所長「おいおい、まえにうちの家族と一緒にご飯の約束はどうなったんだ?」


男研究員「あはは、えっと……女研究員さんも一緒じゃ……」


所長「たくっ、しょうがないなぁ」


女研究員「やった、ごちそうになります」


男研究員「あはは、すみません」



男研究員『こうやってじわじわと侵食する、ほんと楽だったね……親がDVをしていて一家心中の末に一人だけ生き残った悲劇の少年』


男研究員『それでも、明るくけなげに研究に打ち込む天才……それだけでもう同情を誘うには完璧、本当は俺が小学生の時に二人とも手にかけたんだけどね』


男研究員『いやぁ、ほんとちょっとコツをつかめば楽だよ。この世界には脳無ししかいないのかって思うほど簡単に信じ込む』


男研究員『おっと、話がそれかけた。そうして信用を得ながら俺はただ一つの研究を周りの奴らを利用しながら進めていった』


男研究員『さっき話に出てきたけれど細胞の活性化による身体損失のうんちゃらってところ。でも、俺はそれを使用して別の目的を果たそうとした』


男研究員『なに、簡単な話さ。人類誰しもが恋い焦がれ、夢見る……不老不死』


男研究員『まぁ、一昔前の漫画やアニメだったら正義の主人公に実現する前に退治されるような話だけどね。僕はそれがどうしても”欲しかった”』


男研究員『僕の飢えを満たすには人生は短すぎる、頭の足らない他人を騙し、命を支配する……それがたまらなく好きだった』


男研究員『で、結果から言うと成功……したんだけどねぇ。それも永遠じゃなかった……どうしても専用の機器を使うと細胞劣化が起きてしまい、半永久的に生きられるものの最終的には皮と骨しか残らない生きたミイラみたいになるっていう計算が出てね……いやぁ、参ったよね結構必死に研究したんだけど』


男研究員『んで、俺はいっそのこと研究自体の方向転換をしようと思ったわけ。その末に考え付いたのがお察しの通りナノマシン』


男研究員『でもさ、実際問題開発チームとしては医療として研究が完成しちゃってるわけ。俺としては早くナノマシンの研究に移りたいのにさ……』


男研究員『そして、考えた……この研究を白紙に戻す方法を……』


所長「いやぁ、男研究員くん。なかなか行ける方だね?」


女研究員「所長、そんなに酔っぱらって……あぁ、もうっ!」


所長息子「パパ? 僕もう、眠い……」


所長「んぁ? それじゃパパがお部屋までっとと」


女研究員「所長、足ふらふらですよ?」

続きは昼あたりに投下します

続きを投下します


男研究員「それなら、僕が寝室まで連れていきますよ」


女研究員「うん、よろしくね」


男研究員「大丈夫? 歩ける?」


所長息子「おんぶぅ……」ゴシゴシ


男研究員「あぁ、ほらおいで」


男研究員『さて、人間の体には全員がん細胞が数百個はあるって話を知ってるかい? がん細胞も細胞だ……」


所長息子「んぅ……」スースー


男研究員「…………」すっ


男研究員『細胞である以上……』


男研究員「…………」プスッズズズ


男研究員『今までの研究で活性化できないわけがないよなぁ!!』



男研究員『いやぁ、ほんとほれぼれするぐらいうまく行ったよ……見事に所長の息子は1月もかからずに末期がん、それを治すために奮闘するも効果なし……まぁ、俺が邪魔したんだけど』


男研究員『そのあと、妻を早くに亡くして息子だけだった失意の所長にこう言ったんだ……』


男研究員『「息子さんの様な子供を二度と出さないためにある研究を始めませんか?」ってね』


男研究員『そりゃもう、盲信的さ。ナノマシンの危険性なんて考える余裕もなかったんじゃないかな?』


男研究員『でさ、見つけちゃったんだよね……俺と同じくらいの天才を……そう君も知ってる老人くんさ』


男研究員『彼の論文を見た瞬間ビビッときたね、十代で書ける論文じゃなかった……でもねぇ、残念なことに彼は研究は天才でも』


男研究員『精神的にはほかの奴らと同じだった……いやぁ、残念だったけどそれはそれでよかったんだよね……操りやすいし』


男研究員『なんか、所長の息子の話を聞いて感化されて一緒に頑張りましょうなんて言っちゃって……』


男研究員『けどまぁ、彼の加入で一気に研究は進んだよ、それはもう今のナノマシンがほとんど出来上がるほどには……』



男研究員『だけど、人生何事もそうそううまくかなくてね。ナノマシンを全身に使って不老不死になるにはそれなりの適正ってのが必要だった』


男研究員『その事実に気付いた時、前の細胞の時と同じでその医療目的という点では既に完成といってもいい出来だった』


男研究員『でも、それじゃ困る。俺の夢が叶わない……どうするか悩んだときに僕はふと思ったんだ……どうせ壊れるなら……僕が壊してしまって後から回収しようと』


男研究員『盲信的にナノマシンの技術をデメリットも見えずに開発している彼らは世間一般でいうマッドサイエンティストだ、そこをうまく利用してこの開発チームを自分の手で壊し、老人君がひっそりと研究をつづけるように仕向け適合者以外への使用に問題がなくなったときに奪ってしまおうってね、ナノマシン分野でいえば彼の方が上だった……悲しむべきは彼が盲信者だったことか』


男研究員『そうして、俺はナノマシンの危険性をマスコミへと匿名でタレこみ。世論はナノマシンを作成した開発チームをモラルの欠如したマッドサイエンティストとして糾弾した』


男研究員『所長は捕まり死刑判決、最後まで私の研究は世界を救うのだとわめいていたよ』


男研究員『開発チームのメンバーは未成年だった老人君を除き全員週刊誌などで実名をさらされた、もちろん俺もだがそんなものは些細な問題だ』


男研究員『ようは老人くんがナノマシンを完成させればよかったんだからね、だけど誤算だった……あの女研究員が老人くんに研究の存続をしようと騙して研究成果をすべて破棄しようとした。いやぁ、これにはさすがの俺も怒っちゃってさ……どうやって消そうかな……とか思ってたらなんかよびだされてね』




男研究員『だけど、人生何事もそうそううまくかなくてね。ナノマシンを全身に使って不老不死になるにはそれなりの適正ってのが必要だった』


男研究員『その事実に気付いた時、前の細胞の時と同じでその医療目的という点では既に完成といってもいい出来だった』


男研究員『でも、それじゃ困る。俺の夢が叶わない……どうするか悩んだときに僕はふと思ったんだ……どうせ壊れるなら……僕が壊してしまって後から回収しようと』


男研究員『盲信的にナノマシンの技術をデメリットも見えずに開発している彼らは世間一般でいうマッドサイエンティストだ、そこをうまく利用してこの開発チームを自分の手で壊し、老人君がひっそりと研究をつづけるように仕向け適合者以外への使用に問題がなくなったときに奪ってしまおうってね、ナノマシン分野でいえば彼の方が上だった……悲しむべきは彼が盲信者だったことか』


男研究員『そうして、俺はナノマシンの危険性をマスコミへと匿名でタレこみ。世論はナノマシンを作成した開発チームをモラルの欠如したマッドサイエンティストとして糾弾した』


男研究員『所長は捕まり死刑判決、最後まで私の研究は世界を救うのだとわめいていたよ』


男研究員『開発チームのメンバーは未成年だった老人君を除き全員週刊誌などで実名をさらされた、もちろん俺もだがそんなものは些細な問題だ』


男研究員『ようは老人くんがナノマシンを完成させればよかったんだからね、だけど誤算だった……あの女研究員が老人くんに研究の存続をしようと騙して研究成果をすべて破棄しようとした。いやぁ、これにはさすがの俺も怒っちゃってさ……どうやって消そうかな……とか思ってたらなんかよびだされてね』




女研究員「なんで……なんで、研究のことを……それも、悪魔の研究だなんて」


男研究員『どうやら、俺がマスコミにリークしたのがばれていたらしい……そこで、俺はとってもいいことを思いついた』


男研究員『そう、すべて洗いざらい話してやったのさ。俺がどうしてナノマシンの研究を所長に進めたのか、所長の息子がなぜ急に末期がんになったのか……』


女研究員「うそ、うそよねぇ? だって、だってあなたは……あぁぁぁぁっぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」


男研究員『そのあとはあんたも知ってる通り、発狂して天井からぷらーんってね』


男研究員『傑作だったよ、もう糞尿垂れ流しで臭いのなんのって』


男研究員『遺書を残してたみたいだけど精神が壊れてたのかはっちゃかめっちゃかで意味不明な内容だったんだけど、それもまた面白かった』


男研究員『こうしてお膳立てをすべてやり終えたけど……老人君がねぇ、何年たっても完成させる気配がなかったからさぁ」



男研究員『いやぁ、トラウマからのスランプってとこかね? そんなわけでどうにかできないかなーなんて思ってたら昔、金を貸してた夫婦のことを思い出してね。そういえばその夫婦には娘がいたなぁなんて』


男研究員『あとは簡単、借金をちょっと強面のお兄さんたちと徴収しにいったら泣きわめいたからチャラにする代わりに家族旅行をプレゼント、行先は国が渡航を禁止してる紛争地域』


男研究員『で、雇った金のない兵士にちょっと小包を渡してやったらあとはもう蜂の巣のように穴だらけ。あらかじめ娘はこっちに渡すために何もするなって言ってたのは律儀に守ってたみたいだけど』


男研究員『そして目論見通りに娘はPTSDで精神分裂。これで仕立ては終了……あとは知り合いの医師から預かったことにして彼に彼女を預ければいいって寸法。要するに飴と鞭ってことかな?』


男研究員『なんでか、彼が精神科医になってたのは笑ったけどそれも都合が良かったし』


男研究員『それでうん、結果は成功……本当の親子?ってやつになってたんじゃない? 俺は親を消したから知らないけど』


男研究員『そのあとは裏のコネであいつらを消して研究成果を奪うつもりだったんだけど、知っての通りうまくいかなかった……』


男研究員『あせたねぇ、焦った……せっかく完成した技術がどっかに消えちゃうんだもの。だけど神様は僕を見捨てなかった……しばらくした後、君たちのような存在が現れた』



男研究員『そう、提督と艦娘……そして妖精。いやぁ、大本営とコネを作るのはそこそこ手間だったよ……でもまぁ、こうして不老不死の体を手に入れたから終わりよければってやつ』

男研究員「さて、こうしてべらべらしゃべってきたけど……なんでだと思う?」チャカッ


男研究員「君一人でここまで来たのは間違いだったみたいだね……いや、この銃を警戒したのかな? 艦娘でさえ轟沈させられるように作った銃だ。愛しい人たちを沈めるわけには行けないってやつ? 泣けるねぇ」


男研究員「だけど、不老不死になった俺を唯一消せるのはもはや艦娘の艤装か深海棲艦の艤装だけだ……君のその通常の銃では僕には不十分だと思うけどな」


男研究員「君というレアケースを失うのはひどく残念だけれど……でも、しょうがないよなぁ! 俺の永遠の命のためだもの! さぁ、惨めに断末魔と命乞いで俺を潤してくれよぉ!!」ドォォォンッ!!!


男研究員「……えっ? 俺の体……おでのからだぁぁっぁぁあああああ、なんで、僕は……いやだっ! いやだっ!! 消えたくないッ!! 僕はまだまだ面白いことをいっぱい……し…にたく……な」バタッ




大淀「提督、タイミングはこれでよかったんでしょうか? わざわざこんな男の話を聞く必要はなかったのでは……約束……ですか?」


大淀「はい、我が艦隊は私を除く全員鎮守府で提督をお待ちしております……」


大淀「大本営に……ですか? いえ、今回も報告はしません。これは私たちの胸にしまっておきましょう……」


大淀「あっ、通信です。基地航空隊の開設は完了、zara級重巡ポーラとiowa級戦艦アイオワの合流、旧日本軍駆逐艦の神風、春風、親潮も同時に合流したようです。これで大本営にも言い分は立つかと」


大淀「えぇ、帰りましょう……鎮守府〈うち〉に」


大淀(こうして深海棲艦誕生の裏で暗躍していた小悪党は消え、提督はあの老人との約束のためにまた、彼女〈わたしたち〉との対話を試みるのでしょう)


大淀(いくつもの不幸と悪意が重なった真相を知った私たちはあの人の娘として、そしてこの人の艦娘としてまっすぐ前を向いて進む、それがきっと正しいことだと思うから)


老人の方を書いていた時に間違いは必然的に起こるを信条に盲信的にナノマシンの研究をさせましたがそれを裏で操ってるやつがればいいんじゃないかという
思考に行きつきこれを書こうと決めてはいたものの書いてるうちにどうしてもダメな感じになってしまい、モチベーションが上がらなかったので大好きなろーちゃんと58とイチャイチャするSSを書いて心を高めて最後にまるゆで癒され何とかかけました。

なんかもう全部、「それも私だ」をやっていたら男研究員が大変アレな感じに……ただのモブだったのに……

というわけで今回も駄文にお付き合いありがとうございました。次があるのかどうかはわかりませんがよろしくお願いします。

HTML化依頼を出してきます

お目汚し、失礼しました

ps.ようやく58ともケッコンしました、親潮は未だ行方不明です

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