アンツィオ無頼 (43)

・書き溜めてないのでゆっくり

・若干のキャラ崩壊あるかもしれませんので、注意して下さい

・タイトルからわかる方も居るかも知れませんが、某ファントム風なガルパンです



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アンツィオ高校

CV33クルー(青チーム隊長)「いい、学校内での模擬戦だから相手も同じ戦車、誤射に注意しなさい。赤い旗を立ててるのが敵よ。旗をよく見て行動して。間違っても青旗を撃たないように」

チーム一同「了解」

ゴゴゴゴゴ

青チームA「しっかし、全部で4両、2対2の模擬戦なんてやる意味あるの?これじゃあ遊びじゃない」

青チームB「ちょっと前まではもっと派手に出来たのに…全部あいつが悪いのよ、あいつが」

ブロロロ

ペパロニ「気合入れて行くぜー」

ペパロニ車長「ちょっと、こんなボコボコしたところ、ヴェローチェじゃ無理よ…きゃっ」

ペパロニ「ん?何か言ったっすか?」

ペパロニ車長「……」

ペパロニ「この程度で伸びちゃうなんて、やわっすねー」

ゴゴゴゴ

青チーム隊長「そろそろ、遭遇してもおかしくない…」

g…ブロロロロー

ペパロニ「ひゃっほうー!」

青チームA「で、出た。あいつよ、撃てぇー!」

ダダダダダッ

ペパロニ「そんな離れてちゃ、撃ち抜けないぜ」

ブロロロ

青チームA「突っ込んでくるわ。早くやつけなさい!」

ダダダダ…

青チームB「とまりなさいよ…きゃー、ぶつかるー」

ペパロニ「今っす!」

ペパロニ車長「……」(シーン)

ペパロニ「…ありゃ、まだ伸びてるっすか?」

青チームA「よ、よけてー」

ブロロロ

ペパロニ「あぁー、今ぶっ放せてたら、やっつけれたのになぁー」

青チームB「あ、アブねぇー」

青チームA「ふ、ふっ…危なかったーあぁ、前ー!」

ガッシャーン シュポッ!

ペパロニ「ありゃ、まぁいいか。敵撃破だぜ!」

青チーム隊長「もう、練習中止よ中止!…あの様子じゃペパロニの車長は保健室送りね」

ハンガー

ペパロニ車長「……うぅ…」

青チーム隊長「あなた、無茶しすぎよ!」

ペパロニ「そんな無茶なことしてしてないっすよ。このとおりピンピンしてるじゃないっすか」

青チーム隊長「あなたがタフすぎるのよ!」

ペパロニ車長「…はっ」

青チーム隊長「あっ、気がついた?」

ペパロニ車長「無理、もう戦車なんか乗りたくないー!」(パタッ)

保険の先生「うーん。これじゃあ、戦車道続けるのは無理ね」

青チーム隊長「そんな…また減ったじゃない。これじゃあ戦車道続けるのも時間の問題ね…」

ペパロニ「えぇー、せっかく楽しくなってきたのになぁー、終わっちゃうんすか?」

青チーム隊長「誰のせいだと思ってるのよ!」

ペパロニ「先輩が怒りすぎるのがいけないんじゃないっすか?」

青チーム隊長「あんたのせいでしょ!」

数日後

ペパロニ「あぁー、今日も練習無しかぁー。もうやんえねぇのかな?」

カルパッチョ「私たちと後2人しか居ないんじゃ練習にならないもの。それより新しい選択科目考えたほうがいいんじゃないかしら?」

ペパロニ「ちぇっ、楽しいのになぁ、戦車道」

カルパッチョ「人が居ないんじゃ仕方無いもの…」

ガッシャーン

カルパッチョ「な、何!?どうしたの?」

アンツィオ生徒「た、大変だー!屋台に戦車が突っ込んできたぞ!」

カルパッチョ「えっ、戦車!?そんな、うちの戦車はここにしまってあるので全部な筈なのに…一体、どこの誰?」


ペパロニ「さては、どっかの学校がカチコミに来たんだな!」

カルパッチョ「まさか。黒森峰みたいな強豪校ならまだしも、うちみたいな弱小校に…」

ペパロニ「面白れー、相手になってやるぜ」

ヒョイッ

カルパッチョ「あっ、ちょっと。一人でどうする気よ?」

ブロロロロ

ペパロニ「行くぜー、どこのどいつか知らねぇが、このペパロニ様が相手になってやるぜー!」

カルパッチョ「勢いよく飛び出したのはいいけど、CV33一両で相手に出来る戦車なんてたかが知れてるわよ」

ペパロニ「そんなもん、やってみなきゃ分からないじゃんよ。戦う前から弱気でどうずんのよ?」

カルパッチョ「本当、その元気はどっから出てくるのかしら?」

ペパロニ「おっ、あそこだな。出てきやがれ!どこのどいつだかしらねぇが、このペパロニ様が相手になってや…る…ぜ」

カルパッチョ「えっ?あれって…」

ペパロニ「な、なんだありゃー」

90式戦車「……」

カルパッチョ「どっから見ても自衛隊の90式よね、あれ」

ペパロニ「はぁ!?何で自衛隊がこんな所に居るんだ?まさか、アンツィオの強さにビビッて自衛隊を送り込んで…」

カルパッチョ「いくらなんでもそれは無いと思うけど…それに自衛隊の戦車にこられたらどこの学校も勝てないわよ」

ペパロニ「うーん。だけど、そうでもないとうちに自衛隊が来る理由が無いぜ?」

カルパッチョ「それは、直接聞いたほうが早いと思うけど?」

ペパロニ「おーい、うちに、一体何の用ですかー?」

ガチャッ

ペパロニ「おっ、出てきた」

亜美「…今日は」

今日はここまで

再開します
携帯からなので、今回から酉付けます

ペパロニ「あっ、うぃっす」

カルパッチョ「今日は……あ,あのー自衛隊の方が何の用ですか?」

亜美「今日から、戦車道の授業の特別教官として着任予定の戦車教導隊、一等陸尉、蝶野亜美です」

ペパロニ「マジっすか?うちに90式が来るなんて、黒森峰も目じゃないぜ」

カルパッチョ「あの人が乗ってきただけで、うちにくれる訳じゃないわよ。第一レギュレーション違反で使えませんよ」

ペパロニ「ちぇっ」

カルパッチョ「でも、変ですね。うちみたいな
潰れかけの戦車道な学校に教官だなんて」

ペパロニ「きっと、サプライズで呼んだんだよ」

亜美「???……ちょっといいかしら?」

ペパロニ「なんすか?」

亜美「ここは、何処の学園艦かしら?」

ペパロニ「うちはアンツィオっすよ」

亜美「あちゃー」

亜美「確か、渡された命令だと…やっぱり。違う学園艦に降りたみたいね。昨日の嵐で、予定の合流地点からずれたのね」

カルパッチョ「やっぱり。おかしいと思いました」
ペパロニ「なんだ。間違えたんすか」

亜美「困ったわね。車載無線機は、今回付けて来てないし…そうだ、貴女達の学校に案内してくれないかしら?学校なら、それなりの通信手段あるでしょ?」

ゴゴゴ…

アンツィオ生徒「止まって、止まって」

ペパロニ「わっ、何だ何だ?って、昼飯の行列か」

カルパッチョ「あっ、もう昼休みね。此だと当分通れそうに無いわね」

ペパロニ「まぁ、戦車この辺に置いといて、パスタでも食って来れば通れるしょ。アンツィオ名物の鉄板ナポリタンなんて、いかがっすか?」

亜美「うーん。美味しそうな話だけど、のんびり食事してる訳にもいかないの。早急に連絡をとらなきゃ、だから行くわよ」

ゴゴゴゴ

ペパロニ「なっ」

アンツィオ生徒「えっ?きゃあ」

亜美「大丈夫、ぶつけたりしないから安心して」

キュラ キュラ

カルパッチョ「あんなにデカイ車体で、人混みの中を縫うように行くなんて」

亜美「ここで、ブレーキ」

ギヤッ

校舎目の前で、ピタッタリ停止

亜美「ふうっ。今日は、通信機お借り出来るかしら?」

ペパロニ(スッゲー、なんて操縦テク。へっ、あの人中々やるぜ)

アンツィオ校長「……はぁ、ペパロニだけでも苦労してるのに、また面倒な客が…」

今日はここまでです

アンツィオ高校 戦車格納庫

亜美「…回収は明後日になる予定…。それまでは動かせそうに無いわね」

ペパロニ「…いやー、中々の操縦技術っすね~」

亜美「…あら?あなた、さっきの、あなた戦車道を?」

ペパロニ「そうっす、戦車道ではペパロニで通ってますぜ」

亜美「ペパロニね~、アンツィオらしいソウルネームね。戦車教導隊の、蝶野亜美1尉よ」

ペパロニ「よろしくっす。さっきの、あれ。あんなに人が並んでる中、こんなでかい図体で軽々良くなんて中々っすね」

亜美「今時は行進しながらの射撃なんてザラよ。それにね、相手だってFCSで簡単に動いてる戦車を簡単に狙えるのよ。下手な操縦じゃいい的だもの」

ペパロニ「へぇー。うちらもそれくらい派手に乗り回してぇなぁ~」

亜美「うーん、難しいじゃないかしらね。今の戦車と戦車道の授業で使うような戦車とは性能がケタ違いよ」

ペパロニ「…そんなのヴェローチェでやって見なきゃわかんねぇじゃないっすか!」

練習場

ゴゴゴゴ ガッシャーン

ペパロニ「あたたた…ちくしょー、また駄目かぁ。どうしてもうまくいかねぇ…」

亜美「懲りないわね。もう朝から7回目よ。最後のコーナリングで曲がりきれずに横転4回、突込みが遅すぎてコーナに激突3回…いい加減あきらめたら?」

ペパロニ「いやっ、まだっす。次は必ず!」

亜美「いくら何でもヴェローチェの足回りじゃ無理よ。普通に練習したら?」

ペパロニ「大分うまく出来るようになったっす。次は必ず!」

亜美「非効率だって言ってるのよ。こんな練習したって、他の人の特にならないでしょ」

ペパロニ「あんだと!?」

亜美「何よ!?」

ギャー ギャー

カルパッチョ「あっ、あぁ…私知りませんよ?」

亜美「はぁ…はぁ…」

ペパロニ「はぁ…はぁ…」

亜美「…この辺でやめましょう。これ以上争っても何の得も無いわ…」

ペパロニ「そ、そうっすね…」

亜美「…確かにあなたの操縦技術はいい者を持ってるわ。だけど、あなたの操縦技術がよくっても、あなたの無茶振りについてこれる人がいないんじゃ、最後の目標に当てることなんて出来ないわよ。それじゃあ、あなたの技術を証明できないんじゃないの?」

ペパロニ「…それが出来そうな人が居るじゃなっすか、ここに」

亜美「…えっ?」

翌日

アンツィオ校長「…ん?またペパロニのやつは戦車乗り回してるのか。懲りないやつだな…」

アンツィオ教師「校長、あの自衛隊の件ですが。まもなく回収の人たちが到着するそうです」

校長「そうですか。じゃあ、早速蝶野さんに連絡を…そういえば、蝶野さんはどちらへ?」

ゴゴゴゴ

ペパロニ「よっしゃ、行くぜー」

亜美「…本当にやる気?」

ペパロニ「絶対に今日は決めて見せるっす…なんすか?ビビッってんなら降りてもらって結構っすよ?」

亜美「こんな事しておいてよく言うわね」(シートベルトぐるぐる)

ペパロニ「よっと、おらっ」

キュラキュラ

亜美「…危ない!」

ペパロニ「大丈夫っすよ、そらっ」

亜美「…わぉっ、やるわね…だけど、こんな荒っぽい運転してたら、普通の女子高生なら逃げ出すわね…」

キィィィィィィーン

校長「…まだ、見つからないのか?飛行機の音が近くなって来たというのに…」

教師「校長ー!た、大変です!ペパロニのやつが、蝶野さんを乗せて…練習を!」

校長「なんでっすって!?早くとめなさい。何かあったら、大問題だ…」

教師「えぇ。だけど現役の自衛隊員ですから、ちょっとぐらいならまだ何とか…」

カルパッチョ「校長先生ー!ペパロニが…」

校長「知ってますよ、彼女が連れ出して…」

カルパッチョ「自分の腕を証明してもらうって、あの自衛隊の人をシートベルトでぐるぐる巻きにして、練習場のほうに…」

校長「な、なんですってー!?」

ゴゴゴゴ

亜美「そろそろ、問題の地点ね…どうするの?」

ペパロニ「逃げも隠れもしねぇっす…あん?何だありゃ…」

キィィィーン

亜美「迎えが来たようね」

ペパロニ「こっちへ突っ込んでくるっす!」

亜美「輸送機が降りれるほど広いスペースはこの訓練場付近しかないもの…だけど、まずいわね。失敗してひっくり返ったりしたら、着陸に巻き込まれかねないわよ……一発勝負よ」

ペパロニ「…よっしゃ、やってやるぜ!」

タッタッタッ

校長「ペパロニさーん、やめなさいー!もし怪我でもさせたら大問題よ!」

カルパッチョ「…輸送機が下りてきます。…も、もし失敗したら衝突してしまいます」

校長「そうなったら…文科省が黙って無いわ…我が校はおしまいよぉ…」

キュラキュラキュラ

ペパロニ「…行くっすよー。そりゃっ」

ゴゴゴゴ ギャァァァァァ

ペパロニ「そりゃー、いけぇぇぇ」

カルパッチョ「あぁ、速度が出すぎてる。あのままじゃひっくり返ってしまいます」

校長「NOooooooooo!」

ペパロニ「こんにゃろー」

ギャッ、ドォォン!

ペパロニ「今っす!」

亜美「……」

ダダダダダッ ドカァン!

亜美「ど真ん中よ!」

ゴゴゴゴ

カルパッチョ「…よかったぁ、間一髪持ち直したわ」

校長「…た、助かった…学園も、私の首も…」(気絶)

ギャッ

ペパロニ「よっしゃーっ!やったぜ!」

キィィィィィン ドピュッ

ペパロニ「お迎えも無事に降りれた見たいっすよ」

亜美「…どうでもいいから早く解きなさいよ!」

ペパロニ「いけねぇ…」

亜美「荒っぽいわね、全く。鞭打ちになるところだったわ」

ペパロニ「…だけど成功しったすよ!失敗したら心中する所だったんだからほめてくださいよ」

亜美「…心中だなんて、冗談じゃないわ。いざとなったら、こんなベルトぐらい引きちぎってレバーを奪い取ってたわ」

ビリッ

ペパロニ「…なっ」

亜美「…だけど、あの土壇場で持ち直して成功させるだんて。荒っぽいけど筋はいいわ、グッジョブ、ベリーナイスよ」

ペパロニ「ヘヘヘッ…」

亜美「もっと自身を持ってやりなさい。そうすればもっとうまくなれるはずよ」

ペパロニ「いやーっ、照れるっすー」

亜美「……さあて、練習に付き合ってあげたんだから、それなりの報酬があっても良いんじゃないかしら?」

ペパロニ「…いっ、そんなぁ、金なんて無いっすよ~、うち貧乏なのに…」

亜美「…高校生から、お金巻き上げるなんて真似しないわよ。スリリングな経験したらお腹がすいたの。丁度お昼の時間でしょ?」

ペパロニ「なんだぁ、そういう事っすかぁ。飯なら任せてくださいよ。お礼に、腕によりかけて最高の鉄板ナポリタン作って来るっす!」

亜美「そう。じゃあ、期待して待たせてもらうわ」

ダッ

ペパロニ「よっしゃぁ!待っててくださいよー」

亜美「えぇ。(乱暴だけど、腕は良いわ。あの技術なら磨けばもっと光るはず。あの娘に足りない者は頭脳となる優秀な車長ね…だけど、あんな娘に合って指揮官がこなせる人材なんて……)」

アンツィオ生徒A「今日のお昼どうしよっかなぁ~?日替わりのランチって、今日何だっけ?」

アンツィオ生徒B「今日はアンチョビのパスタだったと思ったけど」

亜美「…日替わりランチがアンチョビのパスタだんて、本当イタリア式ね。ん?アンチョビ……アン…チョビ…安…そうだわ!」

アンツィオ生徒A&B「ビクッ!」

亜美「あっ、ごめんなさいね、大声だして。(あの娘なら、もしかしたら…)」

今日はここまでです

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