安価で召喚された奴が世界救う(FF その2 (56)

FF限定安価スレ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464880160

安価で召喚された奴が世界救う(FF
安価で召喚された奴が世界救う(FF - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446805350/)
の続き。

対象外例:FFTシリーズ X-2などの派生作品
     FF7CCなどの派生作品 等々

※ DS版FF3は>>1が勉強中なので少しだけ

見づらいけど今出てるキャラ
間違い指定歓迎


No 名前 出身世界 備考

1 セーラ 不明 不明
  ガーランド 不明 死んだ?

2 ミンウ この世界 普通
  フリオニール この世界 熱血勘違いキャラ
  レオンハルト この世界 パラメキアに弓引く
  マティウス 2の世界 絶賛覚醒中

3 ドーガ 3の世界 全能タイプ ほぼオリジナル賢者
ルーネス この世界 新章初期主人公予定

4 セシル この世界 カイナッツォ戦控え(ワッカとルールーを連れて
  カイン この世界 セシルと同行
  ギルバート この世界 覚醒  ユウナと強い面識
  ゴルベーザ この世界 暗躍中 (洗脳中?
  リディア 不明 幻獣界へ(ロックと一緒 設定未定

5 バッツ 5の世界 同行中 曲者設定
  ファリス 5の世界 同行中? 強キャラ設定だが療養中?
  ガラフ 5の世界 復活からのバル城へ
  クルル この世界 バル城へ
  エクスデス この世界 消滅ほぼ確定

6 エドガー 6の世界 強キャラ レオンハルトと共謀
  ティナ この世界 魔晄による強化済み ユウナとアーロンとセリスと共に幻獣界へ
  セリス 6の世界 強キャラ ロックとの関係は不明
  ロック 不明 リディアとともに幻獣界へ 設定未定
  ガストラ 設定未定
  ケフカ あっけなく死亡?
  マディン この世界 ファリスをジャンクション中

7 クラウド この世界 イデアの孤児院にて、エアリスとともに
  エアリス 7の世界 イデアの孤児院
  ティファ 7の世界 強キャラ 同行中
  バレット この世界 ミッドガルにいる 部下も
  セフィロス 7の世界 死んでる
  ルーファウス この世界 ミッドガルで社長 部下も

8 スコール
  リノア 

9 ビビ 9の世界 成長中 同行中
  ジタン 9の世界 能力未定
  ガーネット 9の世界 ED途中

10 ユウナ この世界 普通 ティナとともに幻獣界へ
  アーロン この世界 強キャラ ティナとともに
  ワッカ この世界 バロン国民?
  ルールー この世界 バロン国民?
  チャップ この世界 バロン国の反乱組織の一員で、地下水路で死亡?

12 アーシェ 12の世界 反乱軍(FF2
  バルフレア 12の世界 アーシェにちょっかい



ウルの村



チュンチュン

ルーネス「平和だな……」

チュンチュン

ルーネス「……今日はだれも来ないみたいだし、
     帰るかな」

ルーネス(ん?)



ルーネス(なんだ、あの人影。
     後をつけてみよう)サッ


ンゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ルーネス「わっ!? 地震か?」

ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオ……

ボゴォッ!

ルーネス「うわぁっ!」



ヒュー………………






ドスン

ルーネス「っててて……なんなんだよ。
     ……ここは?」



???「っ……」サッ




???は誰?


1 スコール(スコールメイン
2 ティファ(スコール不在
3 ドーガ(3繋がり
4 マディン(
5 ゴルベーザ(
6 フリオニール(パラメキア勢との絡み
7 セシル(セシル勢との絡み
8 ユウナ(ユウナ勢との絡み
9 ライトニング(
10 その他



エーコ「な、あんた誰よ?」

ルーネス「それはこっちのセリフだよ」

エーコ「……そう? お互い様だと思うけど」

ルーネス「ん、そうかもな」ムクッ

エーコ「……まぁいいわ。エーコよ」

ルーネス「ルーネスだ。
     で、あんたはなんでここに居るんだ?
     この辺の奴じゃないようだけど」

エーコ「まぁね。
    いろいろとあってここに用事があるのよ。
    ……まぁ、それとあんたが関係あるかどうかは、
    これからの話ね」

ルーネス「ああ?」

エーコ「モグ、行くわよ」

モグ「クポっ!」

スタスタ



ルーネス「あ、おいっ

     ……行っちまった」


スタスタスタ

エーコ「……ちょっと、何してるのよ!
    こんな暗い洞窟でレディを一人で歩かせるつもり!?」

ルーネス「……素直について来いって言えよ」

エーコ「うるさいわね! こんなに薄気味悪いところだと思わなかったんだもの!」




………………


道中



エーコ「エーコはマダイン=サリってところでモーグリ達と暮らしてたのよ」

ルーネス「はぁ」

エーコ「そしたらいきなりドーガって名乗るお爺さんがやってきて、クリスタルを探してるって言うのよ」

ルーネス「クリスタル?」

エーコ「そう。エーコもよく知らないけど、おじいさんもそこまで詳しいわけじゃないみたい。
    ただ、それを何とかしないとこの世界がどうのこうのとかで……」

ルーネス「……もしかして、それって結構大規模な話なんじゃないのか?」

エーコ「そうみたい。
    放っておくとクリスタルを悪い奴らが利用してしまうし、
    この世界のあり方が何とかかんとかでウンヌンカンヌン」

ルーネス「……お前もよく分かってないってことでいいんだな?」

エーコ「まぁね。エーコはお手伝いしてるだけ」

ルーネス「でも、なんでお前みたいな小さい子供が」

エーコ「そりゃ、これはエーコにしかできないことだったからね」

ルーネス「?」





………………


エーコ「お爺さんの話だと、ここにクリスタルがあるって話だけど」

ルーネス「……っ お、おい。
     やべぇぞ」

エーコ「何? エーコはお使い早く終わらせないといけないんだけど」

ルーネス「んなこと言ってられる場合か!
     クソっ」グイッ

エーコ「え? ひゃわぁっ!」ヒョイッ



ランドタートル「グァォゥゥ!」ドズゥウン



エーコ「っ、あ、ありがと」

ルーネス「なんだよ、この化け物……!」

エーコ「一応、お爺さんから聞いてたけど……
    まさかこんなにでっかい亀だとは」

ルーネス「た、戦うしかないのか?」

エーコ「……そうみたい」

ルーネス「っ お前、戦えるのか?」

エーコ「なめないで、エーコこれでも召喚師なんだから」



ルーネス「じゃあ、下がってろ。
     何かあったら頼むぞ!」

エーコ「うん、わかった」



ランドタートル「グゥゥ……」ズズ……

ルーネス(デカイだけあって動きは遅い、
     当たらなければ、大丈夫……!)

ブォン

ルーネス「っ」サッ

エーコ「……ゴニョゴニョ……」


ルーネス(尻尾を振った時の風圧だけでもよろけそうだ……!
     早く仕留めないと……)

チャキッ

ルーネス(とはいえ、この護身用の剣だけで行けるか?
     あのガキは役に立ちそうもないし)



ランドタートル「グァォゥ!」

ルーネス「っ!」ガキィン

ルーネス(前足のひっかきくらいなら、受け流せる!)ギィン

ランドタートル「っ」

ルーネス「であぁっ!」ヒュ

ギィン!

ルーネス(やっぱし、こんな剣じゃ通らないか。
     とはいえ最悪これ一本でどうにかするしか……)

ランドタートル「グゥウゥ……」


ルーネス「……とぅっ!」シュタッ


ランドタートル「?」

ルーネス(爪がかたくても、ガタイがでかくても、
     とりあえずはカメだ)

グッ

ルーネス(首のまわりこまない甲羅の上に乗って、
     首の付け根のやわらかい部分を狙えば……!)



ッドッッ!!

ランドタートル「っ! ギィィァァォォオオオオオオ!!」ジタバタジタバタ

ゴゴゴゴゴ……



ルーネス「うわっ!」フラッ

エーコ「そのまま! こっち転がってきて!」

ルーネス(あぁ!?)

スタッ ゴロンゴロンゴロン

ルーネス「いいのかよ、かなりヘイト稼いだ気がするけど」シュタッ


エーコ「何言ってんのかよくわかんないけど、
    もう終りだから」


ルーネス「はぁ?」

エーコ「行くよ! モグ!」

モグ「クポッ!」

カッ



ルーネス(!? なんだ!?
     モーグリが、大きな獣の姿に……!)

モグ「ッガァァアア!!」




キィィィィィィン……!



………………


ルーネス「……はぁぁ、何だったんだ?」

エーコ「さぁね。
    クリスタルを利用してるアしきソンザイ、って奴?」

ルーネス(イントネーション……)



エーコ「……おでましね」

ルーネス「?」



おまえは選ばれた



ルーネス「え?」

今 世界は闇につつまれようとしている
このままではクリスタルが悪用され、
地上の人間が死滅してしまう。

ルーネス「な、なんだよ、これ」

エーコ「聞いて。ちゃんと」


おまえには運命をともにする仲間がいる
まずはその者たちと出会うのだ

そのとき 私はおまえたちに
希望の啓示を与えよう

さあ 旅立つのだ…!


ルーネス「……は、はぁ?」

エーコ「……」


………………





エーコ「クリスタルはそう言っていたのね?
    ……予想はしてたけど、やっぱりエーコが選ばれるわけじゃなかったんだ」

ルーネス「選ばれる、ってなんだよ。
     これ、どうなってるんだ?」

エーコ「……簡単に説明するとね。
    あなたはクリスタルに選ばれたの。

    どうやら世界中のクリスタルが危機に迫っているらしくて、あのクリスタルが適当にあんたを勇者として選んだのよ」

ルーネス「適当に!?」

エーコ「……適当に、って言うのはまぁ、語弊があったわ。
    強き心があるものしか選ばれないから、
    そういう意味では確かに、結構なメンタルよね」

ルーネス「どういう意味だよ」

エーコ「平凡な村人風情が、あんなでっかいカメと権一本で戦おうとするなんて、普通はあり得ないってこと」

ルーネス「そうかよ?
     お前みたいな小さい子残して逃げられるわけないだろ」

エーコ(そういうところかなー)



ルーネス「……で、選ばれたつっても俺はどうすればいいんだ?」

エーコ「……そうね」





1 エーコ「この辺にはクリスタルはこれだけだから、
      さっさと地上に戻るわよ」
  ルーネス「地上?」

2 エーコ「この辺でもう少しクリスタルのことを
      探さないといけないの」
  ルーネス「ふーん、わかったよ」

3 その他


おやすみ





エーコ「この辺にはクリスタルはこれだけだから、
    さっさと地上に戻るわよ」

ルーネス「地上?」



エーコ「……」

ルーネス「……?」



エーコ「そう言えばそうよね。
    あなたは浮遊大陸の人だもの。

    外の世界のことは知らないわよね」

ルーネス「外? おい、お前何言って……」

エーコ「ついてきて」



………………


ルーネス「なんやかんやでしばらく遠出する話になってしまった」

エーコ「……」

ルーネス「なんだよ?」

エーコ「あのさ。振り回してる側のエーコが言うのもなんだけど」

ルーネス「ん?」

エーコ「あなた、なし崩し的に協力させられることになりつつあるけど、
    それでも大丈夫?
    
    その、あんまり嫌だったら、他の方法もお爺さんと考えてみるけど」

ルーネス「おいおい、ここまで巻き込んでおいてそれはないだろ。

     それに、俺選ばれたんだろ?
     外の世界って言葉も気になるし、

     ここまで意味深なことしといてじゃさよならってのはナシだぜ」

エーコ「……なら良かった。
    せめて、旅立ちは自分の意志で決めてほしいから」

ルーネス「それなら気にするな。
     少し暑苦しいこと言えば、
     これから先の冒険にちょっとわくわくしてるしな」

エーコ「あなた、時々口は悪いけど、結構単純なのね」

ルーネス「そうか?」


エーコ「でも、よかった。
    もしかしたらその方が色々と受け止めやすいかも。
    
    じゃ、早速だけど行くわよ」

ルーネス「行くって……なんだよこの穴?」



エーコ「これが、外の世界へ行くための穴よ」



ルーネス「……なんか、不気味だな」

エーコ「大丈夫! 落ちても死なないし、
    ……ただ、それまでの貴方の常識は死ぬかもね」

ルーネス「はぁ? どういう意味……」


ドンッ

ルーネス「お」フワッ

エーコ「さ、行きましょ。
    一緒に」フワッ


ルーネス「おまえ……」ヒュ↓



ルーネス「覚悟くらい、させろよぉぉあああああああああああああ」ゥゥゥウウウウ……↓↓↓





………………


一方その頃 

セッツァー率いる劇場艇インビンシブル(3




セッツァー「オペラだ」

ルビィ「ミュージカル」


セッツァー「クラシックの殿堂舐めんな。
      古典にふんだんに盛り込んだ派手な演出というエッセンス。
      客層も豪奢になる」


ルビィ「派手と言う点に関してはミュージカルは引けを取らん。
    ネタも盛り込みやすいし曲に合わせて演出も派手にしやすいやろ。
    何よりこの団のガラにあわへんねん、オペラは」



ブランク「……で、今度は何で喧嘩してるんだ?」

マーカス「次の演目のジャンル決めだそうッス」

シナ「オペラとミュージカルて何が違うんずら?」


ルビィ「ほら、あないなこと言うてる奴らにクラシックが合うと思います?」

セッツァー「歌手を付けりゃそれなりになるだろ。
      ブランクと俺とでメイン張ってだな」




ゼネロ「ボス。ダクトから異音でよ」

セッツァー「蓋を開けろ」

ベネロ「親方! 空から女の子が!……でよ」

セッツァー「……アニメのミュージカル化ってのもありかもな」

ルビィ「いろいろと無理や」




………………


ルーネス「な、何だよ。これ……」

エーコ「飛空挺インビンシブル。
    元はあなたの世界のモノらしいけど」

ルーネス「……よくわかんねぇよ。
     ……でも、お前もよく分かってないんだったよな」

エーコ「そういうことっ!
    エーコはただのおつかいだから」



ゲネロ「この劇場艇インビンシブルのアンカーを改造して、あの浮遊大陸の薄いところに風穴を空けたでよ」



ルーネス「浮遊、大陸……?」

ゲネロ「見れば一番早いでよ」スッ

ルーネス「………………」↑






ルーネス「……え?」




エーコ「あれがあなたの知る世界。
    あなたが今まで生きてきた世界の真実よ」

ルーネス(下から見ると、巨大な土の塊が宙に浮いてるように見えるけど……
     あれが、俺の住んできた場所で、

     この無限に続く海。あの土の塊より何倍もでかい大陸……


     この巨大な世界が『外の世界』ってやつなのか……)




エーコ「……浮遊大陸って呼ばれてるんだけどね。
    あれはエーコたちが封印、管理してきたの」

ルーネス「……はぁ?」

エーコ「あ、これは専門の話だから、質問しても大丈夫だよ」



ルーネス「どうやって?
     封印って?
     俺たちはなんで封印されてたんだ?
     お前みたいなやつでもその封印ってできるの?
     どうしてあれ浮いてるんだ?」




エーコ「封印石で
    外部から接触できないように
    クリスタルを悪い奴の手から守るために
    封印はエーコのご先祖様がしてた。
    浮いてるのはクリスタルの力とエーコたちのご先祖様の力」




ルーネス「うわぁ博識」




ルーネス「……ん?

     なあ、もしかして俺があそこから出てきたのって、
     かなり重要なことなんじゃないのか?」

エーコ「そりゃそうよ。
    あの浮遊大陸から人が出てきただけでも歴史的大事件なのよ」

ルーネス「っ、無自覚に大事件引き起こしてたのかよ……」




セッツァー「ようやく戻ったか」

エーコ「ただいまっ」

セッツァー「で、クリスタルに選ばれた奴ってのはそいつか?」

エーコ「そういうこと」



ルーネス「はぁ、そろそろちゃんとした説明が欲しいところなんだが」

セッツァー「安心しろ。
      大体物事を把握してるらしい爺ならここに居る」




スタスタ

ドーガ「ほう、こやつがこの世界でのクリスタルに選ばれし者か」





ルーネス「……そういうことらしいぜ」

ドーガ「……わしの知る少年たちとは、似ても似つかぬのう。
    どうやら、やはりわしの世界とは違う大陸なのやもしれぬな」

エーコ「でも、確かにカメ出てきたよ」

ドーガ「でかいカメなんてどこにでもおるわい」



ルーネス「……」

エーコ「ほら、勇者様が呆けてるわよ」

ドーガ「おお、そうじゃった」



ドーガ「わしはドーガ。
    それなりの事情通じゃ。気軽に賢者とでも呼んでくれたまえ」

ルーネス「気軽じゃねぇよ。
     まぁ、自称するくらいだから、いろいろ聞いても大丈夫だよな?」

ドーガ「うむ」



ルーネス「……とりあえず、
     浮遊大陸と、その他の世界ってのはなんとなくわかったよ。

     で、どうして俺を連れてこなくちゃならなかった?」

ドーガ「それはじゃのう……
    お前さんがクリスタルに選ばれたからじゃ」

ルーネス「それだよ、どうして俺が選ばれた?」

ドーガ「うむ、それはクリスタル自身が、自らの波長によく合う、強き心の持ち主を選んだからじゃ。

    世界危うし、クリスタルの危機を感じ取ったクリスタル自身が、波長の合う勇者を選び出しておる。

    その一つに、お主も選ばれたのじゃよ」

ルーネス「クリスタルってのは他にもたくさんあるのか?」

ドーガ「そうじゃ。
    現にわしの知ってる範囲でも勇者が選ばれておる。

    緑のクリスタルに選ばれた勇者『ティファ』

    青のクリスタルに選ばれた勇者『バッツ』

    そして、白のクリスタルに選ばれし勇者『ルーネス』

    最も、この世界のクリスタルには大小さまざまあるようじゃが……まぁ、その辺の説明はおいおいして行くとするかの」

ルーネス「……っはぁー、俺みたいなのは他にも居るんだな」

ドーガ「うむ」

ルーネス「……まぁ、選ばれたのはしょうがないさ。
     でも選ばれたからって、俺は何をすればいいんだ?」

ドーガ「いろいろある。
    そのクリスタルの力をもって世界を救うのが大体の使命じゃが……」

ルーネス「救う、と来たか」



ドーガ「……それが、この世界では一筋縄ではいかんようになってきた」



ルーネス「……」


ドーガ「本来なら、クリスタルに選ばれた勇者の力をもってすれば解決できるような異変も、
    クリスタルの力を利用しようとしておる輩のせいで話の規模が格段に上がっておる」

ルーネス「……あのカメも誰かの手が加わってるのか?」

ドーガ「あの浮遊大陸は誰の手も加わっておらんの」

エーコ「マダイン=サリの封印は伊達じゃないわよ!」

ドーガ(その封印をだいぶ前に一回ひね曲げて入ったことがあるのは黙っておくかの……)

ルーネス「マジかよ……」



ドーガ「そこで、わしらがクリスタルに選ばれた勇者をサポートすることにしたのじゃ」



ルーネス「サポート?」

ドーガ「左様」

セッツァー「大体、クリスタルに選ばれた奴ってのは厄介事に巻き込まれる傾向にある。
      それに、今の時世ではクリスタルに選ばれたってだけで危険な目に遭ったっていうケースもある」

ルーネス「はぁ……」





………………


1 赤のクリスタルに選ばれた勇者 ティナの話

2 黒のクリスタルに選ばれた勇者 セシルの話

3 金のクリスタルに選ばれた勇者 マティウスの話

4 時のクリスタルに選ばれた勇者 スコールの話

5 命のクリスタルに選ばれた勇者 ビビの話

6 青のクリスタルに選ばれた勇者 バッツの話

7 緑のクリスタルに選ばれた勇者 ティファの話

命のクリスタルに選ばれた勇者 ビビの話

アデルとリノアの爆発後


ビビ「……う、うぅん……」ムクッ

???『目覚めたか、ビビよ』

ビビ「うん、おはよう。ドーガさん」

???『違う……』

ビビ「え?」


命のクリスタル『私は命のクリスタル』


ビビ「……」

命『……』

ビビ「え?」

命『突然話が大きく飛んで混乱しているのだろうが、
  事は急を要する』

ビビ「ちょ、ちょっと待って……ください。
   クリスタルが、話しかけてるの?」

命『そうだ。
  今この世界は、とてつもなく不安定な状態にある。
  それはわかっているな?』

ビビ「は、はい。
   多分、そんな感じだと……」

命『このまま放っておくと、他の世界、お前の居た世界にも影響を及ぼしかねん。
  我々クリスタルも、それだけは何としても避けたいのだ』

ビビ「……はぁ、そう、なんですか」

命『ひいては、お前に命のクリスタルの力を継ぐ勇者となってもらい、
  当面のこの世界の平和を守ってもらいたい』

ビビ「……」

命『引き受けてくれるな?』

ビビ「え?」

命『……時間がない。
  いずれ己のするべきことがわかる時がくるだろう。

  その時、間違った行動だけはしないでほしい。
  強き心を持つお前なら、何とかなると信じている』

ビビ「いや、でも……どういうこと? ええぇ?」

命『頼んだぞ』

ビビ「ちょ、っと、待っ……!」


………………

ムクッ

ビビ「!?」



ビビが目覚めた場所



1 ミッドガル 神羅カンパニー 
2 クリスタルワールド
3 魔列車
4 星の体内
5 カオス神殿
6 フィッシャーマンズホライズン
7 フィガロ城
8 その他

ビビ(この配色、
   遠くに感じる大きな力……この感じは)キョロキョロ

ルーファウス「ミッドガルの神羅カンパニー本社ビル、だ。
       ようこそ。ビビ君」

ビビ「!?」ガバッ

ルーファウス「私はルーファウス。この神羅カンパニーの社長だ」

ビビ「しゃ、社長さん?」

ルーファウス「ああ。君によく分かるように言えば、
       このミッドガルという大都市を国と見立てたとして、
       その王様と言っても過言ではない」

ビビ「ミッドガルの、王さま……
   えと、それで、僕はどうしてここに……

   もしかして、助けてくれたんですか?」

ルーファウス「半分は当たりだ」

ビビ「あ、ありがとうございます!
   いきなり爆発が起こって……もう駄目かと思ってました……よかったぁ」

ルーファウス「……そこまで純真に感謝されると、私のちっぽけな良心でも痛むものだな」

ビビ「え?」

ルーファウス「打算で君を助けたのだ。
       それだけは一応言っておこう」

ビビ「……あ、はい」

ルーファウス「恩を感じているのであれば、協力してくれると助かるんだがね」

ビビ「僕に、できることなら」

ルーファウス「話が早くて助かる。
       できれば早く移動したいんだが……

       ……流石にこのまま君を連れまわすのは難しいだろう。
       今日は検査を受けて療養してくれたまえ。
       移動は明日でも良い」

ビビ「……」

ルーファウス「どうかしたかね?」

ビビ「い、いえ。なんでもないです」

ルーファウス「そうか」




………………

ビビ 自由時間 ATE
三つまで

1 検査を受けに行った時の話(博士
2 社長の気まぐれ
3 タークスって?
4 迷子った(神羅上層部
5 珍客(FF9関係
6 脱出(アバランチ
7 その他


ルーファウス「……時に、
       君たちの旅の行方はどうなってるんだ?」

ビビ「旅の行方、ですか?
   えっと、話すと長くなるんだけど」

ルーファウス「聞かせてもらえるか」


…………


ビビ「といったところで、コーネリアで爆発が……」

ルーファウス「……ほう。興味深い話だ」

ビビ「僕は、どちらかと言うとあまり理解できてないんだけど」

ルーファウス「いや、この話を私の耳に入れてくれただけでも君の功績は大きい。
       素直に感謝しよう」

ビビ「え、えへへ、そんな」

ルーファウス「……ティファ、と言ったな。
       彼女からも情報を寄せてもらいたいものだ」

ビビ「ティファさん、大丈夫かな」

ルーファウス「神羅の手の者の中に、彼女の情報を持つ者はいなかった。
       ……だが、高々城の爆発程度で死ぬような人間には見えなかったが」

ビビ(確かに……)



ビビ「あれ、そう言えば、ルーファウスさんって社長……?」

ルーファウス「何か?」

ビビ「副社長、さん、じゃなかったですか?」

ルーファウス「ああ。親父は死んだ。
       君たちの旅の間に、こちらも色々とあったのだよ」

ビビ「し、死んじゃったの?
   あ、ごめんなさい。ぼく……」

ルーファウス「気にすることはない。
       あいつは恨みを買いすぎた。いずれ自ら身を滅ぼしていただろう。
       死因は、解せぬが……」

ビビ「?」

ルーファウス「……君たちの誰かに聞いてみたいものだ。
       もしかしたら、答えがわかるかもしれない。

       父、プレジデント神羅は、正確には死んだわけではない……かもしれない」



ビビ「ど、どういうこと?」

ルーファウス「我々の手の者が開発していた生命体の暴走に巻き込まれ、研究室もろとも消えてしまったのだ」

ビビ「消えた?」

ルーファウス「……ああ。
       研究室のポッドの中で観察していたのだが、
       そのポッドに異常が見られたとの報告を受けて、興味本位でのぞきに行ったプレジデント神羅は、その直後姿を消した。

       見ていた者の話だと、本当に一瞬だったそうだ。
       不自然にポッドと親父が消滅してしまったらしい」


ビビ「……」

ルーファウス「……この件に関しては他言無用だ。
       が、もし心当たりがあるのであれば教えてほしい。
       親父の命に興味はないが、
       研究対象の行方は気になる」

ビビ「そう、なんだ……」


ルーファウス「気になるようだな?」

ビビ「え?」

ルーファウス「俺と親父の関係だ」

ビビ「え、と……聞いたらいけないなぁ、っては思うけど……」

ルーファウス「世の中にはそういう関係もある。
       君にはまだ早いはなしかもしれんが、そういうものだと思って割り切るといい。

       わたしのような人間にとっては、邪魔な肉親の命なんて軽いものだ、ということもな」

ビビ「……!!」

ルーファウス「怖くなったか?」

ビビ「うん……」

ルーファウス「そうか。
       その様子だと、友だちにはなれないようだな」


………………


ビビ「……」トコトコ



ビビ「……」テクテク




ビビ(検査室ってどこだろ)



迷った時の道案内人


1 ガハハ
2 キャハハ
3 リーブ
4 ツォン
5 レノ
6 ルード
7 イリーナ
8 その他(神羅カンパニー関係者として
9 その他(神羅カンパニー関係ないその他のキャラ



スノウ「なぁ、お前もしかして、迷ってんのか?」

ビビ「えっ? あ、はい、すみません」

スノウ「ははは、何謝ってんだよ。
    この会社広いからな。
    
    行きたいところがあるなら案内するぜ」

ビビ「え、いいんですか?」

スノウ「ああ。気にすんな。
    俺もここにはちょっと縁がある」

ビビ「あの、実は検査室に行く必要があって……」

スノウ「……するってぇと、
    お前もしかして、ビビ、ってやつか?」

ビビ「……、な、なんで僕の名前を?」

スノウ「上層部じゃちょっとした噂になってる。
    なんでも、魔女との戦いでの生存者だとか、
    クリスタルがどうとか何とか……」

ビビ「……」ドキッ

スノウ「……なーんてな。
    実は俺もよく分かってないんだ」

ビビ「そ、そうなんだ」

スノウ「あんたがビビなら、なおさら協力しねぇとな。

    っと、俺はスノウ。
    よろしくな」

ビビ「どうも……」

スノウ「検査室、だったな。
    一緒に行こうぜ」

ビビ「ありがとうございます」



………………



検査終了後

スノウ「終わったか」

ビビ「はい。なにも、異常なかったみたいです」

スノウ「あの爆発ニュースで見たけど、
    半端じゃなかっただろ? どうして無事だったんだ?」

ビビ「どうしてって、僕もよくは分からないけど……
   でも、多分ドーガさんがシェルとかで守ってくれたのかな?」

スノウ「……それ以上に、お前自身の魔法への耐性が強いのかもな。
    もしくは、この神羅カンパニーの治療技術がよっぽどやべぇか」

ビビ「……ま、まさか、僕、もう何かされてたの、かな」

???「その心配はないと思うけどなぁ」



ビビ「!?」

スノウ「はは、あんたか。
    心臓に悪いから急に現れるなよ」

???「そうでもないさ。
    そっちのお人形君の気配を感じて、実は近くに居たんだよ。

    まぁ、その気配を感じた時には既に近くに居たんだけどね」

スノウ「ざっと聞くとストーカーの言い訳みたいだぜ?」

???「運命めいてるだけさ。
    もっとも、関係が無いとは言い切れない仲だからねぇ」

ビビ「?」

スノウ「こいつの言ってることはよくわからねぇから、
    あんまり気にしなくていいぞ」

???「君の所の独特な固有名詞も、余所から聞くと大分意味不明だけどね」

スノウ「あと、口で勝とうとするなよ。
    こいつはすっげぇ口が達者だから」

ビビ(なんとなくわかる……)



???「ところで、社長はどこだい?」

スノウ「俺に聞くなよ。
    といいたいところだが、あいにく会ってきたばかりだ。
    今は研究室に居ると思う」

???「ありがとう。
    このお礼は返した方がいいかな?」

スノウ「いらねぇよ。
    お前と余計な損得関係は築きたくない」

???「縁は大事にした方がいいよ?
    切っても切れない関係は、煩わしくもあるけど時に互いを強く結びつける。

    良くも悪くも、ね」

スノウ「はいはい。とにかくお前の格好は子供に悪影響だから、さっさと行った行った」

???「ああ、そうさせてもらうよ。

    じゃあ、またね」




ビビ「……なんか、すごい人だね」

スノウ「ああ。
    だが、あんな変質者みたいな恰好してても、ここの社長と対等な関係で商業取引ができるくらいの武器商人だ。
    とんでもない傑物だぞ、ありゃ」

ビビ「武器商人……」

スノウ「ソルジャーとは比べ物にならないが、
    便利な兵士や武器を用意してくれるらしい。

    胡散臭さをのぞけばいい商売相手だろうよ」

ビビ「……」


スノウ「クジャ。って名前だったな。確か。


    ともかく、あいつとはあんまり関わりたくねぇな。
    お前も気をつけろよ。なんだかキナくせぇ」

ビビ「うん」



………………


翌日



ルーファウス「君の希望は、
       仲間との合流、だね?」

ビビ「はい」

ルーファウス「では、先に私の要望をかなえてもらおう。
       何かを得るためには、その代償がいる。
       そういうものだろう?」

ビビ「は、はい」

ルーファウス「……とりあえず、君には我々の作戦に同行してもらう」

ビビ「さ、作戦って、もしかして軍隊の……?」

ルーファウス「ああ」

ビビ「せ、戦争、ですか?」

ルーファウス「そんな血なまぐさいことはしばらくしないよ。
       最も、君さえ首を縦に振ってくれたらそういう仕事も斡旋するが」

ビビ「いいいいいいです、いらないです」


ルーファウス「そうか。

       さて、その作戦についてなんだが、
       君には我がソルジャー舞台の精鋭とともにクリスタルワールドへ向かってもらう」

ビビ「クリスタルワールドって、あの時の……?」

ルーファウス「そうだ。
       この際、あの時のことはお互い水に流そうじゃないか」

ビビ「は、はい……ごめんなさい」




ルーファウス「君は、そこのクリスタルに接触してもらう」

ビビ「え、で、でも、あの時は……」

ルーファウス「今は状況が違うのだよ。
       クリスタルに選ばれた勇者君」

ビビ「……あれは、夢じゃなかったんだ」

ルーファウス「その様子だと、自覚もあるようだな」

ビビ「はい、眠ってる間に、声がしたような……」

ルーファウス「その時のクリスタルは、あのクリスタルによく似ていなかったか?」

ビビ「そう言われてみると……そうだった、かな?」

ルーファウス「そういうことだ」

ビビ「つまり、クリスタルに選ばれた僕が接触することでどうなるのか知りたいんですね」

ルーファウス「呑み込みが早くて助かるよ。
       とりあえず、この作戦を承諾してくれれば、君の仲間探しにも協力してあげよう」

ビビ「それなら、やります。
   ……僕自身、クリスタルに接触するとどうなるのか分からないけど……」

ルーファウス「そこは我々でサポートするさ。
       君の命を守る部隊を編成する。

       ……ちょうど協力者もいることだしね」

ビビ「はい。じゃあ、よろしくお願いします」

ルーファウス「ああ。こちらこそ」



………………

ビビ クリスタル接触作戦

固定メンバー ビビ スノウ

パーティー追加メンバー 一人まで

1 クラウド
2 ルーファウス
3 クジャ
4 その他


スノウ「ようっ」

ビビ「あれ? スノウさん?」

スノウ「まぁ、お世話になってる身だからな、たまにこうして手伝いもしてるってわけだ」

ルーファウス「これでも遠慮してるつもりなんだがな」

スノウ「あ?

    あ? ていうか、なんで社長まで」

ルーファウス「重要なことはこの目で見ておかないと気がすまない性質なのでね」

スノウ「っはー……世の為政者全てに聞かせてやりたいぜ」

ソルジャー「準備、整いました」

ルーファウス「さぁ、行くぞ」



………………

フィッシャーマンズホライズン



ルーファウス「……ここで休憩だな」

ビビ「ふう」

スノウ「廃線の上を車で移動してるんだ。
    揺れで結構疲れるもんだな」

ルーファウス「各々食事でも取ってくるといい。
       解散」



ATE 二つまで


1 スノウ ビビ
2 スノウ ルーファウス
3 ビビ ルーファウス
4 その他

スノウ「社長……あんた」

ルーファウス「戦えるのか、と聞きたそうな顔をしているが」

スノウ「うぉっ、おう」

ルーファウス「重要なことはこの目で見る。
       と言っただろう?

       荒事にも首を突っ込んで大丈夫なように諸々の準備もしている」ジャキ

スノウ「……って、その銃は……っ!?」

ルーファウス「お前の地方ではこういったものが流行ってるんだろう?」

スノウ「ちょ、待てよ。神羅って何でもありか!?
    その銃は、間違いねぇ。この感じ、ファルシだ……


    あんた、ファルシを作り出したのか!?」



ルーファウス「クリスタルの研究と、わが社の兵器開発。
       帝国の魔導工学に。
       行き着く先はこれさ。

       名前は、ファルシ=ダークネイション。

       古代のクリスタルを作った神々と言うのも、大したことなかったな」フフン

スノウ「……っ もはや怖ぇよ」

ルーファウス「とはいっても、今はこの程度のファルシしか作れない。
       いずれタイタンとやらのサイズに引けを取らないファルシを作り出して見せよう。

       わが神羅の技術力さえあれば……」

スノウ「能書きは良いぜ。ったくよ。
    こいつのさばらしていいのか……?」

ルーファウス「裏切るなら裏切ってもいいが、良いのか?
       私はルシにして神羅カンパニーで考えられる最高級の装備を整えている。

       ……敵に回したいか?」

スノウ「いんや。やめとくぜ。
    チーム・ノラはもうあんたの飼いネコだ」

ルーファウス「そうだな。
       聖府から見放されたお前たち難民を受け入れたのはミッドガル。仕事を斡旋したのは神羅。
       条件として、神羅軍への全面協力。

       この取引を飲んだのは」

スノウ「ああ。俺だ。
    裏切る気はねぇよ。感謝してる。

    あんたが恐ろしいのも本心だが、感謝してるし恩に報いたいとも思ってるのも本心だ」

ルーファウス「良い返事だ。
       まぁ、上に立つ者は恐ろしい位がちょうどいいだろう。
       生易しい支配よりはずっとマシだ」

スノウ「……」


………………



ビビ「……」

ルーファウス「大分緊張しているようだな」

ビビ「あ、は、はい。
   なんか、兵隊さんが一緒だとおもうと……」

ルーファウス「それに加えて社長も一緒だからな。
       きっと緊張しているのは他の兵も一緒だろう。
       緊張していないのはあの大男くらいか」

ビビ「ああ。スノウさんは、元気ですよね」


ルーファウス「……」



1 セフィロスの話
2 クジャの話
3 スノウの話
4 その他

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