デク「学園戦隊ユーエイジャー!!」(54)

デク「頑張れって感じのデクだ! ユーエイグリーン、参上!」

お茶子「キラキラしたものを出すよ! ユーエイブラウン、参上!」

上鳴「強力な電気か……生まれたときから浴びてたぜ、家庭の事情でね」

上鳴「……あっ、ユーエイイエロー、参上!」

峰田(なげー上にパクリじゃねーか! こういうのはビシッと決めるんだよ)

峰田「女の裸など三歳で見飽きた。ユーエイパープル、参上!」

上鳴(お前もパクリじゃねーか!)

轟「………………ユーエイブルー、参上」

エンデヴァー「レッドと言え焦凍ォ!」

……………………

シーン

子ども「……」ハナホジン

モブ「あいつらマジで雄英生なの?」

モブ「いや、ギャグだろ……それよりあっち行こうぜ、オールマイト来てるし」

五人「…………」

デク(うん、僕らボロ衣装の中の人だし……)

上鳴(こうなることは分かっちゃいたんだけどなー)

お茶子(この衣装ちょいちょい破けとるわ……恥ずかしいかも)

峰田(ヒーローショー最高)グッ

ヴィラン役(ヒーローショー最高)グッ

轟「ヴィランの中身見えてねえか?」

エンデヴァー「声が小さいぞ焦凍ォ!」

上鳴(なんかすげえガチ勢のオッサンいんだけど……)

デク(あれ、変装してるけどたぶん……)

轟(帰りてえ……)

デク(そもそも、どうしてこうなったかというと……)



デク「ヒーローショーのアルバイト!?」

オールマイト「いかにも! 来週の日曜日……一緒に行かない?」ポッ

お茶子「リアル乙女や!!」

飯田「毎年欠かさず拝見しておりますあのヒーローショーに参加できるということですか!?」

オールマイト「うむ! 子どもたちに、そしてヴィランに、ヒーローの存在を強くアピールするのだ!」

オールマイト「そして何より……祭りだ! 楽しいぞ!」

相澤「給料をもらうということはそれだけの責任を負うということだ。理解できた奴だけ参加しろ」

オールマイト「う、うん」

デク「オ、オールマイトと同じステージに立てるなんて感激だ……!」

切島「行くっきゃねーだろそんなの!」

芦戸「私絶対行くー!」

オレモー ワタシモー

勝己「けっ」

オールマイト「さて、ヒーローと言えばゴレンジャーだ!」

相澤「俺はライダー派です」

オールマイト「……と、当日は五人一組でパフォーマンスを行ってもらうぞ!」

オールマイト「仲良しメンバーも良し! プロヒーローとの急造チームアップも良し! 存分に楽しんでくれたまえ!」HAHAHA

デク「五人組……プロヒーローと組めるなんて夢のようだぞあっでも僕なんかと組んでくれる人なんているのかな? 

駄目だ弱気になるな!……やっぱりバランスが重要だよなあ僕はいかんせん地味だからとにかく派手で目立つ人と組んでメリハリを」

お茶子「デクくん! 一緒に組もうよ!」

デク「うん!!!」

お茶子「やっぱり仲良い人とがいいよねー」

デク「そ、そうだね……」カァァ

デク(あまりに眩しすぎる……!!)

お茶子「あとは……」キョロキョロ

飯田「すまない緑谷くん麗日くん、俺は兄の事務所で学んで来ようと思う。受け入れてもらえるかは分からないが……」

デク「ううん、飯田君ならきっと大丈夫だよ!」

お茶子「みんなプロヒーローと一緒にやりたいみたい……あっごめん! デクくんもその方が良いよね?」

デク「いや全然全く本当にまっぴらごめんだよ!!」

お茶子「そ、そこまで!?」ガーン

オールマイト「そ、そこまで!?」ガーン

相澤(マイクに捕まらねーようにしよう……)

芦戸「人気ヒーローだとそれだけ倍率も凄そうだよねー」

瀬呂「おっお前倍率って言葉知ってんのか!?」

芦戸「あ! 今悪口言ったでしょ! 分かるんだよー!」

砂藤「その点羨ましいよなー人気者は」

勝己「興味ねえよ」

梅雨「爆豪ちゃんは怪人役の方が似合うものね」

勝己「誰がショッカー戦闘員だ殺すぞ!」イーッ!!

瀬呂「意外とノリいいよなこいつ」

尾白「なぜ下っ端をチョイスしたんだ……」

飯田「爆豪くんもライダー派だったのか」

常闇「おのれ爆殺卿」



??「まったく、どいつもこいつも分かってねーな……」

尾白「今の会話で何が分かったって言うんだ……」

上鳴「よう緑谷! 俺と組もうぜ! あと麗日お茶しよ!」

お茶子「お茶しよじゃなくてお茶子ですよろしく」

上鳴「めげてたまるか!」

デク「上鳴くん!? どうして」

上鳴「分かってるぜ、みんなプロヒーローと組みたがってる……だがな!」

上鳴「名だたるヒーローと組んだら確実に俺たちは霞む!」

上鳴「だからあえて地味めのお前に目を付けたのさ!」

デク「あ、ありがとう上鳴くん! すごく嬉しいよ!!」

お茶子「え、喜んでいいやつなんかなコレ……」

上鳴「お前の個性結構派手だからステージ映えしそうだし!」

上鳴「それに俺黄色でお前緑ってなんか戦隊っぽいし!」

上鳴「あとお前見かけによらず頭いいからなんか面白い話考えてくれそうだしな!」

デク「そ、そこまで言ってくれるなんて……頑張らなきゃ!!」

お茶子「要するに丸投げってことやね……」

上鳴「バンバン目立ってジャンジャン稼ごうぜ!」

デク「え? そんなシステムだったっけ」

お茶子「頑張ろうねデクくん上鳴くん!!」

??「話は聞かせてもらったぜ! オイラも参加させてもらおう」

上鳴「その一人称は……峰田!? エロの権化たるお前がなぜ!!」

峰田「……聞きたいか?」

峰田「ヒーローとして童貞※1を捨てたのは4歳か5歳だったか……

※1 生まれて初めて悩める女性を心身ともに救けること。

  (消しゴム拾ったついでにちゃんとパンツ穿いてるか確認するとか)

~~中略~~

峰田「……そこで気づいてしまったのだよ……ちっちゃくて可愛いキャラならなんかエロいことしても許されるってことに……」

上鳴「あー、ワンピースのモモの助みてーな感じか」

デク「ブリーチのコンとかそうでもないと思うけど……」

お茶子(うーん低俗な会話やな~)ウララカー

峰田「決めた!! オイラはマスコット枠で愛されキャラを目指すッ!!!」

上鳴「な、なんてこった……高一にしてすでにそこまでの境地に……!!」

上鳴「……あれ? だったら尚更エロい人と組んだ方がいいんじゃ」

峰田「憧れるのはもう……やめる」

峰田「押すは一瞬のエロ、引く……いや、惹くは一生のエロだ!」ズギャアアアン

お茶子「なんかうまいこと言ってる……!!」

峰田「こっちから行くんじゃない、向こうから勝手にやってくるんだぜ」

デク「ど、どうやって……?」

峰田「見せつけてやるんだよ……今度のステージでな……」

峰田「地味だがアツイ奴!!」

デク「えっ!?」

峰田「天然おっぱいヒロイン!!」

お茶子「えっ!?」

峰田「ポンコツイケメン野郎!!」

上鳴「おう!」

峰田「そして可愛いマスコット!!」YES!!

一同「……」

峰田「なんだかバランスが絶妙すぎる※2とは思わねーか……?」

※2 作者の主観。

上鳴「確かに小説版の表紙とか飾ってそうだよな」

峰田「この組み合わせがオイラの可愛さを一番引き立たせるんだよ、

ゆくゆくはオイラの魅力に気づいたJKから人妻から……ヒーローからヴィランからなんやかんやラッキースケベ……

そして幸せに暮らしました、とさ」

一同「……」

上鳴「すげえな……壮大すぎてなんだかよくわかんねぇや……」

お茶子「なんだかよく分かんないけど、峰田くんすごい真面目に考えてたんだ……」

デク「……でも、一つだけ欠点があるよ」

一同「えっ!?」

デク「僕たちは……四人しかいないんだ!!」

!?

一同「な、なんだって――――!!!??」

上鳴「何が足りないってアレだよな、レッド不足」

一同「確かに!!」

上鳴「俺はイケメンだけどレッドって感じじゃねーもんなー、誰か赤っぽい奴っているか?」

デク「赤と言えば……」

デク「切島くんだ!」

勝己「そいつは俺と組むんだとよ。俺は行かねえけどな」

デク「そっか……ほかにレッドが似合う人は……」

お茶子「皆を引っ張るリーダーみたいな人かな?」

デク「リーダーと言えば……」

デク「飯田くんだ!」

勝己「さっき断ってただろーが、人の話聞いてねえのかてめぇは」

デク「そうだよね……ほかにレッドっぽい人は……」

峰田「芦戸はピンクだしな……八百万もまぁピンクだしな……」

上鳴「お前の脳内が既にピンクだもんな」

デク「あ!!!!!!」

峰田「どうした緑谷! 発情期か!?」

デク「お、思いついてしまった……でも彼を誘っていいんだろうか……?」

上鳴「彼って……え、あいつチームプレイとかできんのか?」

お茶子「デクくんと色々あったっぽい……彼だね!」

峰田「まさか……イケメン枠を二人に増やそうってのか……!?」

デク「そう、イケメン枠と言えば……」

デク「轟くんだ!」

勝己「そっちかよ!!!!!!!」カッチャン!?

デク「かっちゃ……擬音のクセがすごい!」

上鳴「その擬音は……クソ下水煮込み※3!?」

※3 クソを下水で煮込んでいるさま。また、その人。

お茶子「爆殺戦士カッチャマン!?」

峰田「クソの煮込み爆豪。!?」

デク「え、かっちゃんヒーローショーとか興味

勝己「かっちゃかっちゃうるせえ黙れクソデク」

お茶子「そこに反応するんだ……」

上鳴「何言ってんだよ、お前なんか轟以上にチームプレイ向いてねーじゃねえか! 

だってクソ煮込みうどん※4だぜ?」

※4 小麦粉を練ってつくる太麺。おいしい。

勝己「誰がうどんだ殺すぞアホ面が!」

デク「とうとうクソを認めてしまった……!!」

勝己「ガキの遊びなんざ興味ねえよ。忙しいんだ俺は」

お茶子「爆豪くん何か予定があるの?」

勝己「………………蔦屋」

一同「つ、蔦屋!!」

勝己「あと何回か行ったら丁ポイントのランク上がるんだよ! 悪いか!」

デク(流石かっちゃん!! ポイントは端数引きにしか使わないタイプだ!!)

上鳴「そうか……悪いがお前に頼みがあるんだ」

勝己「断る」

上鳴「俺のDVD代わりに返してきてくんね?」ドサドサッ

勝己「」カッチャン

峰田「オイラのもついでに頼む! え? 18禁コーナーの突破法?

   6歳で極めた、修行の初歩だね(7歳だったかな、まあいいや)」ドサドサッ

お茶子「タダ券で借りたけど見る時間なくて……ごめん爆豪くん、代わりに見ててもらえる?」ドサドサッ

デク「ごめんかっちゃん、僕DVD持ってないんだ……」

上鳴「つーわけで、よろピクピクゥ――!」

勝己「こめかみピクピクゥ――!!!」

上鳴「って事で頼むぜ轟! 一緒に小説版の表紙飾った仲だろ!?」

轟「いいぞ」

デク「うんやっぱり駄目だよね……って、え!?」

お茶子「古典的なやつ!!」

デク「あっごめん、アルバイトとかやるタイプじゃないと思って……」

轟「……母の日※5に何か買ってやろうと思ってる」

※5 みんながお母さんを想う日が母の日なのです。実際の季節感は関係ないのです。

(遊ぶ金欲しさ)上鳴「うおっまぶしっ」

(生活を苦にした)お茶子「母ちゃん……元気かな……」

(ムシャクシャしてやった)峰田「なんだよ……イケメンかよ畜生……!!」

(ただの趣味)デク「ありがとう……! すごく頼もしいよ!!」

轟「ところで爆豪は誘わなくていいのか」

お茶子「え? なんで?」

デク「一応メールしておこうかな」

蔦屋のかっちゃん「全部延長で」

カッチャンチャン

蔦屋のかっちゃん「んだよ糞メールかうるせぇな」


かっちゃんだよね?


蔦屋のかっちゃん「知らねえアドレスからだ。削除」BOOM

デク「そして待ちに待ったヒーローショー当日! みんな無事集まった……のはいいんだけど……」

轟「迷ったな」バーン

峰田「なにクールに決めてんだお前ー!! このまんまじゃやっべえぞ!!」

お茶子「この公園広すぎるわ……もう間に合わないかも……」

上鳴「おいおい、こういう時の為に俺がいるんだろが! 頼りにしまくれ!」バリバリ

上鳴「アパァ―――――ッ!!!!!!!!!」

デク「上鳴く――――ん!!!!」

上鳴「だ、誰だ……滅茶苦茶うるせー妨害電波送ってくるのは……うぇ……い……」ガクッ

デク(あ、心当たりあるかも……)

マイク「AHーAHーAHー、マイクチェーック! マイクがチェーック!!」

耳郎「うるさい上に寒っ!!」

オールマイト(緑谷少年たち……ホントに来るのかな……)ソワソワ

ワイワイ ガヤガヤ

スタッフ「そろそろ本番ですよー!!」

上鳴「うぇーいうぇーい(泣)」

お茶子「どうしようコレ……」

峰田「予定通り、上鳴はここに置いていく」

上鳴「うぇっ!?」

スッタフ「あっ! 君たちバイトの子だね!? こっちこっち!」

デク「えっ!?」

轟「スッタフ……?」

上鳴「ビリっときたあああああ!!!!」フルチャージ!

上鳴「おいお前ら! 俺が復活したからにはもう安心だぜ! ……あれ?」キョロキョロ

上鳴「なんだこのボロい更衣室は……あとこのボロ衣装はなんだよ」

峰田「……騙されたぁ――!!! もてあそばれたぁぁ――!!」

轟「まあ、向こうにも悪気はなかったみたいだけどな」

デク「バイトの人たちが急に来られなくなって……スッタフさんは僕たちのこと勘違いしたみたいなんだ」

上鳴「まあスッタフならしょうがねえよな」

峰田「こうなったらやるっきゃねえぜ!」

デク「峰田くん急にやる気に……あれ? そこの壁に穴なんて空いてたっけ?」

峰田「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」

お茶子「無限浮遊の術、解除!」

峰田「な、なかなかマニアックなプレイだったぜ……」ドサァ

デク「よし、頑張るぞー!!」

轟「…………」

デク「あれ? 轟くんどうかしたの?」

轟「いや、何でもねえ」

怪人「アフアフ」

タクシー運転手「アフアフってアンタ……うわぁぁ! バケモンだぁ――!!!」

一同(シュールすぎるだろ……)

??「そこまでだ!! 僕たちは――」

デク(と、登場したはいいものの……)

上鳴(こんなボロっちい設備でぶっぱしたら漏電しちまうぞ!)

お茶子(う……さっきので張り切りすぎた……なんや無限浮遊の術って)

峰田(麗日、お前のぶっぱなら受けて勃つぜ!)

エンデヴァー「あそこにいるのは俺の息子だ。今からかっこよく炎を使って勝つから見ていろ」

子ども「……」ハナホジン

轟「…………」

デク(と、轟くんの目……養豚場のブタでも見るかのように冷たい目だ……)

デク(まずいぞ……! 僕がしっかりしなくちゃ……!!)

デク「う、うおー! くらえー! デトロイトすまっしゅー!」

デク「……うん、なんかごめん皆」

上鳴「まあ、お前は悪くねえよ……」

峰田「もう色々とアウトだったしな」

エンデヴァー「そもそも戦隊ものにレッドがいない時点で問題だろうが」

デク「ナチュラルに会話に入ってきた……!!」

エンデヴァー「おい焦凍、聞いてるのか! お前のことだぞ」クルッ

お茶子「……うん!」

エンデヴァー「誰だお前は! 焦凍はどこだ!」

お茶子「トイレに行ったよ!」

エンデヴァー「ぐぬぬ」

上鳴「まーまー、反抗期って誰にでもあると思うんすよね」

デク(あ、みんな何も知らないんだ……)

デク「そうですよ! そもそもAB型の親からO型の子ども

上鳴「おっおう緑谷! そこはあんま触れない方がいいんじゃねえのか!?」

峰田「まあ、確かにオイラも青じゃあバランス悪いって思ってたんスよ」

エンデヴァー「黙れ小童」

峰田「」

スタッフ「あっ! ここにいたんですかエンデヴァーさん! 早く戻ってきてくださいよー!」

スタッフ「オールマイトさんが待ちくたびれすぎて枝毛いじってますよ!」

デク「えええめっちゃ見たい!!!」

お茶子「え、枝毛が!?」

エンデヴァー「断る! ヤツと同じ舞台など立ってたまるか」

子ども「あっ! No.2ヒーローのエンデヴァーだ!」

子ども「ナンバーツー! ナンバーツー!」

エンデヴァー「やかましい! 離せ! 離せと言っとるだろうが……」

ワーッショイ ワーッショイ

一同「……」

上鳴「あっ!! あの人らについていけば俺らも合流できるんじゃね!?」

デク「ホントだ!! 轟くんが戻ってきたら早く行こう!」

轟「呼んだか?」

お茶子「計ったように!!」

???「皆さん! 探しましたよ!」

峰田「そのおっぱいは……八百万!?」

八百万「本当に驚きましたわ、まさか皆さんがこんなところで……」

上鳴「おお! 早くみんなのとこ連れてってくれ……」

八百万「過酷な修行に耐えているだなんて!!」

一同「!?」

八百万「ボロボロの設備にみすぼらしい衣装、乏しい声援……己を鍛えるためにあえてこのような劣悪な環境に身を置いているのですね!」

峰田「お、おう……」

お茶子「悪気はないんやろなあ……」

八百万「皆さんのおかげで、今まで自身がどれほど恵まれた環境にいたのかを思い知りましたわ……」

一同(戻りづらいやつ……!!)

八百万「ささやかですが、差し入れを持ってまいりましたの。よかったら召し上がってください」

上鳴「マジで!? ウェーイ!!」

八百万「特製わかめパンケーキですわ」

デク「こ……これは!!」

上鳴「パンケーキのなんか穴いっぱい空いてる食感と!!」

お茶子「その上を転がる例のバターと!!」

峰田「わかめの何ともいえないギリギリな感じが絡み合って―――!!」

轟「まず

上鳴「てめー何言ってんだコノヤローめ!! 空気読めっつってんだろがバカヤローコノヤローめ!!」

峰田「そーだぞコノヤローめ! スピンオフや小説版でイケメンモテ男扱いされてるからって調子こいてんじゃねーぞバカヤローコノヤローめ!!」

上鳴&峰田「どけどけーい! 邪魔だ! どけ、どけーい!!」

轟「いや、ちゃんと言ってやんねえと本人のためにな

お茶子「ご飯がススム!!」モグモグ

轟「それ家から持ってきたのか……」

デク(うぷ、もう限界だ……)

八百万「ごめんなさい、お口に合いませんでした……?」

デク「う、ううん!! そんなことないよ!!」

??「緑谷くん! 麗日くん! 上鳴く―――

一同「!?」

??「ん! 峰田くん! 轟く―――ん……」ダダダッ…

上鳴「なんだ今の残像は!?」

デク「たぶん飯田くんだ!」

お茶子「全員に声掛けする前に走り去っていった……! よっぽど忙しいんやな……」

峰田「お、おいこれを見ろ!!」

デク「オ、悪露名民Cだ!! 変換したら凄いことになったぞ!」

お茶子「元気ハツラツやね!」ゴクゴク

お茶子「ぅ……」

轟「やめとけ」

八百万「みなさん! 午後の部も頑張ってくださいね!」

峰田「おう……お前のおっぱいでリトルミネタも元気ハツラツだぜ……」

轟「無理すんなよ」

スッタフ「あ! 君たち、午後の部もうすぐ始まるよー!」

デク「スッタフさん!」

スッタフ「いやー嬉しいなあ、君たちを見てると若いころを思い出すよ……昔は僕も

~中略~

スッタフ「子供たちの夢のために! これからも頑張ってね、中の人たち!!」

一同(ますます戻りづらいやつ……!!)

ザワサワ

上鳴「ん? さっきよか人増えてねーか? 舞台袖から覗いてみようぜ」チラッ

拳藤「小さなお友だちのみんなー! ヒーローショーが始まるよー!」

モブ「ウォォォォ!!!」

お茶子「大きなお友達が集まってきたよ!」

デク「B組の拳藤さんだ! ヘルプに来てくれたのかな? 彼女の大きな手は目立つからなぁー」

峰田「はさまれたい」

バチーン

物間「ごきげんよう」

上鳴「根腐れ赤点コピー野郎!?」

物間「向こうはA組ばっかり目立ってるから嫌がらせをしに来たのさ」

峰田「り、理不尽!!」

一方その頃


マイク「出たなド腐れヴィラン共! どうしてやろうか!? どうしてやろうっかっしゃあ~~!?」

相澤「……」

口田「……」

障子「……」

耳郎「……」

相澤「好きにし「きゃあ~! マイクさんカッコいい~! いよっ、日本一!」

相澤「勝手に吹き替えするんじゃねえ」

マイク「いやいや、世界一!? もしかしなくても宇宙一ぃぃ~!? 

    ……え? どうしたよその目は? わかったわかった、コレが欲しいんだろ欲しがりさんめ!? 

    ヘイプリーズ、セイ」YEAH!

相澤「……」

口田「……」

障子「……」

耳郎「極端か!!!」

マイク「SAY天才!」

ヴィラン役「天才!」

マイク「まさに天災!」

ヴィラン役「天災!」

口田「……」キョロキョロ

耳郎「ゴメン、そんな目で見られてもどうすることもできないから……」

障子「天災!」

耳郎「腕のほうはノリノリか!!」

相澤「……まさかこの空気のまま帰るんじゃねえだろうな?」

マイク「帰ってやろうか!? アンコールまで一旦帰っててやろうかっしゃあ~~!?」

相澤「早く帰ってクソして寝ろ」

ヴィラン役「ヒャッハー! 家主がいない間に冷房の温度を一度上げてやるぜぇー!!」

デク「そこまでだ! エアコンつけっぱなしなんて許さないぞヴィランめ!」

物間「そいつはどうかな? こまめに電源をオンオフする方が資源の無駄に

峰田「お前どういうポジションなんだよ!?」

拳藤「バカ! 何しに来たんだよ」ドスッ

物間「ごぷっ」

轟「おい、仲間割れしてる場合じゃねえだろ(あいつもういねえよな)」キョロキョロ

轟「……ん?」

キャー! ヒッタクリヨー!

一同「!?」

ひったくり「ぐへへ! ガキのお守りなんざしてるからだバカヤローめ!」

デク「待て!!」ダッ

お茶子「私も行く!」

上鳴「おっおいステージ降りて大丈夫なのか!?」

峰田「俺はね……あのヴィランよりもっと大変なものを盗んでやりますよ……」

ひったくられた女性「は……はい?」

拳藤「とりあえず通報な」

デク「どこに行ったんだ……!?」キョロキョロ

轟「人ごみに紛れやがったか」

ひったくり(ぐへへ! ここだよバカヤローめ!)

ひったくり(次の獲物はどいつにすっかな~、おっ!)

??「死ね糞メール共が!」ポチポチ

ひったくり(間抜けにスマホいじってやがるあいつにするぜぇー!)スッ

勝己「あ?」クルッ

ひったくり「あ?」

デク「あ」

勝己「てめー俺のサイフを盗めると思ったのかッ! このビチグソがァァ――――――っ!!!!!」BOOM

ひったくり「ぐぼあっ!!」

勝己「ヘドぶち吐きなッ!!」ドゴォ

上鳴「ひ、ひでえ」

デク「あ……あれは!!」

デク「その口の悪さと協調性のなさと爆発的みみっちさと口の汚さでスーパーヒーロータイム出禁の憂き目にあった、

   元・ユーエイレッドかつ現・ブラックリストの爆豪勝己だああああ!!!!」

一同「な、なんだって――――――!!!!?」

轟(そんな設定あったのか)

勝己「…………」

勝己「まだ下らねえヒーローごっこなんざやってんのか、クソデク」

一同「ノ、ノってきた――――――!!!!!」

デク「かっちゃん……僕たちは今でも君のこと、ずっと仲間だと思ってるよ!」

勝己「うるせぇな、今さら何言ってやがる」

一同「……」ゴクリ

デク「ごめん、君がみみっちいって言われるたびに傷ついてること知らなくて……」

勝己「黙れ! 二度とそのムカつく面見せるんじゃねえ!!」

勝己「あと傷ついてもねえからなクソが!! 絶対だぞ!!」ダッ

デク「あっ! 待ってよかっちゃん! もう二度とみみっちいなんて言ったりしないよ! 思っても言わないから!!」ダッ

一同「……」ポカーン

峰田「なあ、これガチのやつなわけ?」

轟「とりあえず二人を追うか」

お茶子「収拾つくんかなーコレ……」

上鳴「まあ何とかなるんじゃね?」

ガヤガヤ

モブ「なんだなんだ」

モブ「向こうのボロいステージのやつ?」

モブ「スゲー壮大な話になってんなー、おいひったくりの兄ちゃん! いい演技してたぜ」

ひったくり「」チーン

拳藤「警察に引き渡すか。おーい物間ー」

物間「」チーン

拳藤「えっ? あんたずっと気絶してたの? なんかごめん……」

デク「かっちゃん! 待って! 話だけでも」ダダダッ

勝己「黙れっつってんだろ!」ダダダッ

上鳴「ひーひー、もう疲れた、休みてーよー、轟ぃー氷出してくれよおー」ハァハァ

轟「駄目だ。今まで黙ってたんだが、俺は氷を使うと少し老ける」

上鳴「嘘つけえい! どんだけ嫌なんだよ!」

お茶子「はい! 服を浮かせたら少し軽くなるよ!」FLOAT

上鳴「おっ! サンキュー麗日お茶しよ!」

お茶子「うっぷ」

キラキラ…

峰田「あ、あれはまさか!?」

お茶子「私じゃないよ!!」

??「そう、キラキラと言えば……」

青山「僕さ☆」

一同「……」

一同「何か全然関係ない奴出てきた――――!!!!」

上鳴「お前、こうして出てきたからにはなんか策があるってことか!?」

青山「一流の男はきらめきに身を任せるすべを心得ているものなのさ☆」

お茶子「要するにノープランってことやね……」

青山「イロモノと言えばブルー!」

峰田「自分でイロモノって言ったぞこいつ」

青山「そう、この僕を忘れてもらっちゃ困るね☆」

轟「ブルーは俺だ。最初はレッドの予定だったんだが」

上鳴「家庭の事情でね」バン

青山「……」

青山「アディオス☆」ダッ

一同「……」

上鳴「何しに来たんだあいつ……」

デク「作者にだってわからないよ……あ! ここは」

オールマイト「爆豪少年! それに緑谷少年たちまで!!」

ザワザワ

モブ「すげー! こっちとあっちの話繋がってたんだな!」

相澤「えぇ~っ……」

デク「ここで決着をつけるっていうのか!?」

勝己「てめーらのヌルい正義じゃもう通用しねえんだよ!!」BOOM

ヴィラン役「おごわっ!!!」

デク「やりすぎだよかっちゃん!」

勝己「やりすぎなけりゃ正義じゃねえ」

切島「久しぶりのクレイジー爆豪だぜ!」

飯田「人にはそれぞれの正義がある……難しい問題だな」

相澤「何おまえらあっちの実況してんの」

上鳴(おい! これ何とかなるんだよな!?)

お茶子(大丈夫! デクくんならきっと)

轟(何とかするしかねえだろ)

峰田(やべ、ちょっとちびった)

デク(みんな……僕に作戦があるんだ)

上鳴「ヘイヘイヘーイ!」

勝己「は?」

上鳴「来いよミスター才能マン! お望み通り遊んでやるぜ!」バチバチ

勝己「てめえに用はねえ」

勝己「あるのは……その後ろの奴だ!」

轟「だろうな」パキキキ

勝己「ちっ」BOOM

デク「かっちゃんが飛んだ! 今だ!」

勝己「!?」

轟「悪いが、俺も囮だ」

勝己「何だ、こいつ……!」ジタバタ

??「ふっふっふ、離さないよー爆豪くん!」

上鳴「どうやら知らなかったようだな、爆豪!」

上鳴「あの小説版の表紙には、葉隠(全裸)もいたということをな!!」

一同「な、なんだって――――!?」

お茶子「すごい! 上鳴くんが知的キャラに見える!」

デク(実際には電波通信で呼んだだけだけど……)

勝己「離せこら、透明野郎!」ジタバタ

葉隠「そーれ、こちょこちょこちょー!」

勝己「うごごごごごご」

峰田「無駄だ……すでにオイラのリトルミネタと葉隠(全裸)は一心同体なのだよ……」ギリッ

お茶子「う……もう浮かすの無理かも……」

葉隠「がんばってー! 私もがんばるー!」

轟「爆豪、降りてこい」パキキキ

勝己「はぁ?」

デク「そうだよかっちゃん! いくら強くても、一人でやれることには限界がある……」

デク「でも皆で力を合わせれば……こう、だいたい何とかなるんだ! うん!」

瀬呂「まとめ下手か!」

梅雨「締まらないわね、緑谷ちゃん」

勝己「…………」

そのとき、爆豪少年の心に希望の光が射した―――

勝己「おい! クソみてえなナレーションやめろ! その声はオールマイトだな!?」

こうしてなんだかんだで皆と仲直りした爆豪少年の旅は、まだまだ続く!

上鳴「冒険ものだったのかよ!」

飯田「ブラボー! ブラボー!!」パチパチ

スタッフ&スッタフ「やっててよかった、この仕事!」

オールマイト「いやー素晴らしい! 感動した! 名演技だったぞ皆!」

ワーッショイ ワーッショイ

相澤「…………」

相澤「やっぱライダー派だな」

おしまい
ワールドトリガーのキャラの中では諏訪さんが一番好きです

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