【ガルパン】エリカ「元服隊長にメールでプレッシャーかけようかしら」 (48)

エリカ「決勝前日だし、元副隊長にメールでプレッシャーでもかけてみようかしら……?」

エリカ「えーっと」

『あなたが西住流なんて思わないことね!
ここまで勝てたのは運が良かっただけなのに調子乗っちゃって、バカじゃないの?
あなたのお仲間もムチャな作戦に付き合わされて辟易してるはずよ

せいぜい決勝戦では頑張ることね』

エリカ「こんな所かしら?」


※キャラの口調が怪しいです
時系列は戦車道大会決勝の前日

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エリカ「えーっと、"にしずみみほ"は……」

エリカ「あったあった」

エリカ「……一種の戦略とはいえ、ここまで言うのはちょっと気がひけるわね」

エリカ「でもまあ、これも黒森峰のため!試合後に、あの子に謝ればいいでしょ」

エリカ「えーいっ、送信!」

エリカ「ん?送信先が一個上になっちゃったような……」

『西住まほ に送信しました』

エリカ「…………」

なんで本文ではちゃんと変換されてるのに、スレタイではミスってるんでしょうね
立て直したいレベル

エリカ「ヤバいヤバい」

エリカ「えーっと、えーっと」

『ごめんなさい、さっきのは間違いです!
みんな、あなたを慕っていますよ』

エリカ「これでいいかしら……?隊長がさっきの見る前に早く送信しないと!」ピッピッピ

『西住みほ に送信しました』

エリカ「ちっがーう!なにやってんの!?」

エリカ「えーっと、えーっと?」

エリカ「元副隊長にメールを打たないと……?」

『あなたを慕ってる人なんて居ないわよ!
邪道は消えなさい!』

エリカ「これでいいや」アタフタアタフタ

エリカ「送信!」

『西住しほ に送信しました』

エリカ「…………」マッサオ

エリカ「…………」

エリカ「なんで家元のメールアドレスが登録されてるのよ……」

~回想~

まほ「携帯を忘れてしまった……」

まほ「エリカ、すまないがお母様に『帰りが遅くなります』とメールを打ってくれないだろうか」

エリカ「構いませんよ」

~終~

エリカ「あの時、なんとなく登録しちゃったんだっけ……」

エリカ「って、そんなことしてる場合じゃない!早くみんなに訂正しないと」

ブブブブブ

エリカ「あ……」マッサオ

From西住まほ『そうか。
明日の試合、私は隊長を辞退するよ。
今まですまなかった。』

From西住みほ『戦車道喫茶では驚いたけど、逸見さんがそう思ってくれてたなんて嬉しいな
明日はお互い頑張ろうね!』

From西住しほ『会って話がしたいので都合の良い日を教えてください。』

エリカ「……まだ、間に合う…はず」ガクブル

エリカ「はあっ、はあっ……」

エリカ「一旦、顔でも洗って落ち着こ……」

ジャーーーー
パシャ

エリカ「あっ!?なんで携帯握りしめて顔洗ってんの!?」

エリカ「これ防水機能付いてなかったような……」ポチポチ

携帯『…………』マックラー

エリカ「…………」

エリカ「終わった……」


エリカ「電話もできないし……」

エリカ「はあ」

エリカ「……今日はもう寝よ」

翌日(決勝戦当日)

エリカ「たっ、隊長!昨日のメールは……」

まほ「……もう、隊長じゃない」

エリカ「違うんです!昨日のは間違いで!」

まほ「西住と名指しで間違いなんてあるのか……?」

エリカ「あれは……その」

エリカ「(流石に妹をバカにしようとしたとは言えないし……)」

みほ「あっ、お姉ちゃん!逸見さん!」

まほ「みほか……」

みほ「今日は良い試合にしようね……って、あれ?どうしたの?」

まほ「ちょっとな……。私は出ないからエリカと良い試合をしてくれ」

みほ「えっ!?」

エリカ「ちょっと面倒な理由があっただけで、昨日のメールは間違いなんです!信じてください!」

まほ「そうなのか……?」

エリカ「はい!あれはデタラメもデタラメです!あんなことちっとも思ってませんから!」

みほ「メールが間違い……?もしかして、私…勘違いして……」シューン

明日早いので今日は落ちます
スレタイミスは悲しいなあ……

みほ「あ、あはは。ごめんね逸見さん。私……その……なれなれしく……」マッサオ

エリカ「(こっちはこっちで妙に察しが良いし……!)」

エリカ「別に気にしないわよ!そもそも間違いメール送ったこっちが悪いんだし」

みほ「うん……」

まほ「みほにも間違いメール……?」

エリカ「(あっ、ヤバい)」

まほ「もしかして、あのメールみほに?」

エリカ「ち、違うんです。本音では無くて、戦略で、間違いで、その」

しほ「ここに居たのね、逸見さん」

エリカ「ひえっ……」

しほ「あなたが私をどう思っているかは知らないけど、西住流を貶されたことは許せないわ」

エリカ「メールを送る人を間違えてしまったんです。申し訳ありませんでした!」

しほ「私にじゃないと?」

エリカ「はい!」

しほ「ということは……」チラッ

みほ「…………」シューン

しほ「……そう」

しほ「『あなたを慕ってる人なんかいない。邪道は消えろ』」

みほ「えっ」ビクッ

しほ「逸見さんがあなたに送ろうとしたメールよ」

エリカ「ちょっ……」

まほ「エリカ、お前……」

みほ「…………」グスッ

エリカ「本心じゃないんです!」

しほ「というと?」

エリカ「その……戦略というか……」

しほ「なるほど。その作戦はみほにかなり効いてるみたいだけど?このままの方がいいんじゃないかしら?」

まほ「(お母様?……なるほど、そういうことか)」

まほ「エリカ、勘違いしてすまなかった。『仲間にムチャさせてばかり』というのはみほへのメッセージだったんだな」

みほ「そんな……」

エリカ「いや、違くはないけど違うんです!私もそこまで思ってないというか……」

しほ「じゃあ、どう思っているのかしら?」

まほ「ああ。詳しく説明してくれないか?」

エリカ「その、みほ……さんは強敵だから……」

しほ「警戒しているということね」

まほ「ライバル視という奴だな。それで?」

エリカ「えっと、勝つためには万全を尽くそうと思って……」

しほ「ずいぶん評価してるのね」

まほ「万全というのはメールのことか?」

エリカ「いえ、今までの大洗の試合映像を見たり、みほさんの研究をしたり……」

しほ「へえ。それでどんな印象を?」

エリカ「仲間から信頼されてて……、変わった作戦を立てるので、そこを突いたらショックを受けるかなと……」

まほ「なるほど」

しほ「見事にその狙いは成功したわね」

エリカ「でも、こういうのは望んでないというか……」

まほ「?」

エリカ「軽口を叩きあえるぐらいがいいというか……」

エリカ「戦車道喫茶でも何も言い返してこないし……」

しほ「つまり、みほと仲違いはしたくないと?」

まほ「もっと仲良くしたいということか?」

エリカ「えっ!?いや、その……まあ」

まほ「だそうだ、みほ」

しほ「…………」

みほ「そうなの……?」

エリカ「え、ええ」

みほ「そんな風に思ってくれてたなんて……。ちょっと、嬉しいかな」

エリカ「そ、そう」

みほ「それじゃあ、改めて。今日は良い試合にしようね!」

エリカ「ええ!私たちが勝つけどね」

みほ「私たちも負けるわけにはいかないから……!」

まほ「上手くいきましたね?」

しほ「そうね」

まほ「しかし、なぜ?あのままなら黒森峰は勝って……」

しほ「あの子には全力で戦ってもらわないと意味がないわ」

しほ「その上で叩きのめすのよ!」

まほ「はい!」

しほ「相手に全力を出させる。これもまた戦車道よ」

しほ「(……いえ、これは親心かしらね)」


・・・
・・


審判「勝者、大洗女子学園」

沙織「やったあ!」

優花里「感涙です~」

エリカ「やられたわ」

みほ「エリカさん……」

エリカ「なにしけた面してんのよ!勝ったんだから素直に喜びなさい!」

みほ「うんっ!」

エリカ「『あなたが西住流なんて思わないことね!』」

みほ「えっ?」

エリカ「あなたに送ろうとしたメールの冒頭よ」

エリカ「今日の試合で改めて感じたわ。あなたは西住流とは違うってね」

みほ「…………」

エリカ「でも、それも良いんじゃないかしら?」

エリカ「それがあなたの戦車道なんだから!」

エリカ「……なーんてね///」

みほ「うんっ!」




みほ「お姉ちゃん、やっとみつけたよ。私の戦車道!」

おまけ

エリカ「携帯も買いなおしたし、たまには隊長を遊びに誘おうかしら?」

『明日はお暇でしょうか?
よければ、明日は二人でランチと映画に行きませんか?
美味しいハンバーグ屋を見つけたんですよ!』

エリカ「っと、こんなところね。送信!」

『西住しほ に送信しました』

エリカ「ああああ!?また、やっちゃった!」



しほ「メール?」

しほ「えっ、デートのお誘い!?///」

『楽しみにしてるわ』



エリカ「…………」

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