上条恭介「ブルマが廃止!?」 (291)

「全国区でのブルマ廃止」今でもあの日のことは鮮明に覚えている。

僕がまだ中学在学時だったので「せめて卒業までは待ってくれ」と思ったこともあった。



見目麗しい少女達のその姿に僕達はお世話になり続けた。
だけどあの日少年たちは夢を諦めて大人になった。


僕も一番の夢を諦め大人になった。
あの事故の後遺症・・・「左手」はまだ治ってない。


プロバイオリニストになる夢を諦めた僕「上条恭介」は作曲家として活動している。

あれから15年近く経ち今は家庭を持っている。


来月には二人目が生まれる予定だ。

もうすぐ「お姉ちゃん」になる娘が僕に尋ねてきた。



何故おうちでお仕事をしているはずなのに外出が多いのかと、そして私と遊んでくれないのと

「もう姉になるんだから寂しがってばかりいては駄目だよ」と諭すつもりだったがいい機会だと思った。


あの日の事を娘に話そう。





そして僕のもう一つの「顔」の事も

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まどか☆マギカの二次創作です。

某映画を昨日(公開初日)見に行ったので勢いで書きます。


まど☆マギ+その「某映画」のパロディが主な流れです。
作品名は出しません。ネタバレになるので。


上条恭介のキャラがぶっ壊れてるかもしれません。


「ひだまりスケッチ」からも物語に関わってくるゲストキャラがいますが
「キャラを壊して」登場させるか「キャラを保ちつつ」登場させるか実際に書いてみてから決めます。


「キャラを壊して」登場させる場合はちゃんと最後で
「何故性格が違うのか」説明しますので気長にお待ちください。


以上の事に納得していただいた方のみ読んで頂くことをお勧めします。

「あのキャラとあのキャラがくっつくのはおかしい、許せない!」という方にもお勧めしません。


第一話「僕の腕は二度と動かない」


ある日僕達の街「見滝原」を襲った巨大竜巻は存在そのものがまるで無かったかのように消え去った

通り過ぎたんじゃない。消え去った。



局地に被害を留めたそれは次第に人々から忘れられ、普段の暮らしに戻っていく。
学校も再開したらしいが、僕はまだ病院から抜け出せずにいた。


相変わらず動かない左腕

あの頃と違うのは僕がその現実を受け入れつつあるという所だけだ


~見滝原中学二年教室~


ほむら「・・・」


まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「まどか・・・私のほっぺたつねってみて」



まどか「ええええ!?また!?」


ぎゅううううう




ほむら「痛い!痛い!痛い!」

まどか「ご・・・ごめん」



ほむらから手を離すまどか


ほむら「夢じゃないのね・・・」





ほむら「まどかが未契約のままワルプルギスの夜を倒し・・・仲間の魔法少女の誰一人欠ける事無く・・・」

ほむら「今・・・まどかと一緒に学園生活を過ごせる「今」は・・・夢じゃないのね」



ほむら「うれしいわまどか・・・あぁ・・・まどか暖かい」ぎゅっ


まどか「ほむらちゃんってば・・・大袈裟なんだから。ほむらちゃんのおかげなのに、こうしてわたし達が平和に暮らせるのは」



男子生徒「暁美さん、学校再開してから毎日鹿目さんに抱きついてるよな」

男子生徒「そっちの趣味持ちだったかーあー残念だったなーひそかに狙ってたのに・・・」




ほむら「でも不安なの・・・この幸せな夢がいつか覚めてしまうんじゃないかって」

まどか「大丈夫だよほむらちゃん・・・わたしはちゃんとここにいるよ」




ほむら「だからね・・・まどか」










ほむら「私の事・・・踏んでくれないかしら」




まどか「え・・・ええええええええええええええええええええええええええ!?」


ほむら「頬をつねるなんて生ぬるいわ。踏んでくれないと納得できないの」


男子生徒「ざわ・・・ざわ・・・」

女子生徒「あ・・・暁美さんってかなりぶっ飛んだ子だったのね・・・」




ほむら「さぁ踏むのよまどか!今の状況が夢かどうか確かめさせて」

まどか「そんな・・・困るよほむらちゃん、こんな所で」



ほむら「いいわ、私からひざまずくから」

まどか「ほ・・・ほむらちゃん!?」



さやか「まどかから離れろ変態いいいいいいいいいいいい!!」


バットスィング



ほむら「!!」



バキッ

とっさに身を翻すほむら



まどか「さ・・・さやかちゃん!」


さやか「まどか怖がってるじゃんかよほむら!もっとTPOをわきまえろっての!」



ほむら「この時間軸でもう一つ信じられない事象があったわ」

ほむら「美樹さやか・・・いつもは勝手に契約して自滅するあなたが未契約のままワルプルギスを越せた」




ほむら「しかも、上条恭介との仲も良好そのもの・・・最近はどうせ毎日寄るのだからと
病室に学校の用意一式を放置する始末」


ほむら「学校内ではお泊りしてるんじゃないかと噂になっているわ」



さやか「そ・・・そんな事してないってーの!勉強道具とか着替えとか置きっぱなしにしてるのは認めるけど!!」


ざわざわ・・・



男子生徒「き・・・着替え・・・だと・・・」


仁美「・・・」(白目)


ほむら「あなたは今TPOをわきまえなさいと言ったわね・・・それはすなわち
あなたと上条恭介は人の迷惑のかからないところでもっと過激なプレイをしているという解釈でいいかしら?」


さやか「ななななな!?なんでそうなんのよ!!」


仁美「う・・・うふふふふふふふふ」ドサッ


まどか「仁美ちゃん!?」

さやか「それじゃああたし、恭介の所行くから」

ほむら「今の会話のやりとりの後恥ずかしげも無くそう言えるのは流石だわ」



さやか「だーかーらー!そんなんじゃないってーの!」



ほむら(この時間軸の美樹さやかは本来より少しだけ自分の願望に素直だった)

ほむら(そして上条恭介も、そんな美樹さやかの気持ちに応えるように次第に心を開いていった)

ほむら(彼は現実を受け止め、新しい道へと歩み始めたのだ)


まどか「さやかちゃんとほむらちゃん、本当に仲が良いね」

ほむらさやか「「ど・こ・が!!」」





杏子「あたしらは街中の見回りだ。行くぞほむら」

ほむら「ほむっ!?ま・・・まどかとの楽しい下校時間は・・・?」



杏子「マミとなぎさが昨日当番だったからな、あたしらだけサボるわけにはいかないだろ」

ほむら「そんな・・・いやっ!まどか!」



まどか「ほむらちゃん、行ってらっしゃい」



杏子「・・・ったく・・・ワルプルギスを倒しても魔女自体が消えるわけじゃねーんだからな・・・
しっかりしてくれよ。ワルプルギス前夜までのあの凛々しいほむらはどこに行っちまったんだよ」




~病室~


ガチャッ


恭介「さやか!」



中沢「残念、俺でした!」



恭介「・・・」



中沢「俺が現れるまですっげー嬉しそうな顔してだぞ」

恭介「してない」



中沢「俺の顔見てからすっげーがっかりした顔した」

恭介「それは認める」



中沢「・・・」

中沢「・・・」

あたりを見渡す中沢。


美樹さやかの教科書や着替えが入っている専用のタンスまで置いてある


中沢「やっぱりお前・・・美樹と同棲してるの?」


恭介「ぶはっ!ななな、何を言い出すんだいきなり!」

中沢「だって・・・あまりにも私物が多すぎるだろ」



恭介「さやかは毎日僕のお世話をしてくれているからね」

恭介「家、学校、病室と行き来してる間に少しずつ私物を置いてくうちに気がつけばこうなっていたんだ」



中沢「お・・・お世話だと・・・!?」ゴクリ

恭介「多分、君が考えてるそのお世話とは違うよ」



中沢「嘘だろ!?美樹のエロい体を好きに出来る立場でありながら」

恭介「君は・・・さやかをどんな目で見ているんだ」



中沢「俺だけじゃないぞ、クラスの男子の想像中で美樹は毎晩」

恭介「う・・・嘘だろ!?」



中沢「平均以上の胸、それでいてくびれた腰、元気な赤ちゃん産めそうなむっちり下半身」

中沢「自分が可愛いと自覚してないおバカワ思考、だからやらかしちゃう無意識のサービス」



中沢「ふとももやおパンツ、おへそ程度のチラチラは時々やらかしちゃってるし」

中沢「そんな美樹のお世話にならない中学生男子なんていない!みんなお前を羨ましがっていたぞ」



恭介「お、おパンツだって!?」

恭介「さやかは学校でどれだけ無防備なんだ!答えろ中沢!見たのか!?さやかのぱんつを見たのか!?」



中沢「その動揺は彼女の恥ずかしい姿を他の男には見せたくない彼氏の気持ちと捉えて良いのか」

恭介「・・・!!」




恭介「娘だ」

中沢「は?」




恭介「彼女じゃない、娘だ・・・
僕は長い間さやかと一緒にいたから家族の一員としてそういう感情を持っているといっても過言じゃない」



恭介「娘の恥ずかしい姿を赤の他人に見せるわけにはいかないからね。今日さやかに会ったらきっちり注意しなきゃ」


中沢「娘さんを僕に」

恭介「やらん」

中沢「クラス内ではお前が美樹にあんな事やこんな事を求めてるんじゃないかって噂がだな」

恭介「流したのはお前だろ」


中沢「美樹はそういう欲求を全部かなえちゃうんだろうなって」

恭介「本当に僕とさやかはそういうのじゃ無いんだよ」


中沢「そして羨ましがるだけの俺達一般男子生徒」



恭介「わかったわかった。さやかが実はモテる子だって事だけは肝に銘じておく」

恭介「そしてそんな子に看護してもらえる自分は幸せだと感謝しつつ、無防備な所を諌める必要がある事もね」



中沢「勝ち誇っているな上条!しかし!俺達登校組が看護組のお前に一つだけ勝っている所がある!」



中沢「それは・・・美樹のブルマ姿を拝めるという点でだ!!」じゃーん




恭介「な・・・なんだと!?」

中沢「美樹だけではない!!暁美さん、鹿目さん、佐倉さん、志筑さん、その他大勢の見目麗しいふともも達!」



中沢「現役女子中学生のブルマ姿を見られるのは学校に行っている俺達一般男子なのだ!!」


中沢「さあ悔しいか上条!ブルマの女子を正々堂々と眺められる俺達登校組が!」




恭介「く、悔しい!入院前は当然の権利だったからありがたみが無かったけど・・・
しょ・・・正直今の僕にとっては羨ましいかも」


恭介「ハッ!ぼ・・・僕は一体ナニを口走って・・・!?」


恭介「僕も所詮は健全な男子中学生だったと言う事なのか!?」



中沢「なら美樹に着てもらえばいいじゃん」

恭介「え!?」



中沢「そして認めるんだ上条!自分が美樹を異性として求めてることに」


恭介「ち・・・違う!僕はただ娘の発育を確認する意味で興味があると・・・」


恭介「ハッ!こ、これじゃあ父親としても変態じゃないか!」



中沢「まぁ今日はこの辺で許してやる。見舞いの品、持ってきてやったぞ」

恭介「話の流れ的にエロ本とか入ってそうなんだけど」


中沢「世界バイオリン図鑑」

恭介「僕にとっては十分すぎる」


中沢「マジかよ・・・」


恭介「結局君は何しに来たんだい」

中沢「男子代表として美樹に毎日看病されてる羨ましいお前にちょっかいかけにきた」


中沢「おっと、そろそろ美樹が来るな。邪魔者の俺は窓から退散するぜ」

恭介「ここ何階だと思ってるんだ・・・死ぬぞ」




~~~

ガチャ


恭介「さやか」

さやか「ただいまー・・・じゃなかったー!昨日ぶりー、恭介」


さやか「毎日来てるから家と間違っちゃったよーなんつって」


恭介「おかえりさやか」

さやか「あ・・・うん///」




さやか「中沢とすれ違ったんだけど」

恭介「見舞いに来てくれたんだよ」



さやか「あたしHR終わってすぐ来たのに中沢の方が早いなんて・・・
ん?あいつHR出席してたっけ?」



恭介(サボリか・・・)

恭介(後日早乙女先生にたっぷり搾られるだろうな・・・まぁあいつは先生と仲良くしてればいいから)



恭介(・・・!?)

恭介(な・・・なんだこの思考は!?
まるで今から僕がさやかと仲良くイチャイチャするみたいな言い方じゃないか!)




恭介(中沢の奴・・・とんでもない考え方を僕に植え付けてくれたな・・・変にさやかの事を意識しちゃうじゃないか・・・)



恭介(確かにさやかは可愛いし、スタイルいいし、面倒見がいいし・・・って完璧美人!?)

恭介(あ・・・抜けてるところがあるけど・・・これはもう可愛い要素に含まれちゃうよね)




さやか「りんごを剥いてあげよう!あたし上手くなったんだよ」



カラン


さやか「あれ?ベッドの下にナイフ落としちゃった」

さやか「ちょっとごめんね恭介、ベッドの下、手入れるね」



恭介「な・・・!?」

恭介(床に落ちたものを拾うため奥に手を伸ばそうとするさやかの姿勢・・・こ、これエロすぎ無いか!?)

恭介(ひざはついたままお尻を突き出して・・・猫のようにベッドの下に手を伸ばすさやか)

恭介(引き締まったくびれがさやかのむちむちお尻を強調させて)


恭介(ああ・・・出きることなら小人になってさやかのお尻をすべり台に)


恭介(って変態じゃないか!そうじゃなくて)



さやか「あった!」

さやか「ちょっと待っててね恭介。今洗ってくるから」


恭介「さやか」



さやか「・・・?どうしたの?怖い顔して」



恭介「さやかは・・・学校でもそんなに無防備なのかい?」

さやか「へ?」



恭介「まずスカートが短すぎるんだよね太ももチラチラさせて」

さやか「規定の長さだよ!これで短いなら校則がおかしいんだよ!」



恭介「さやかはむちむちしてるからもっと長めに面積をとるべきじゃないか」


さやか「ひ、ひっどーい!あたしが太ってるって言いたいの!?」


恭介(無自覚すぎる・・・)



恭介「今のナイフを拾う姿勢にしたってそうだよ!
僕が怪我人だったから良いけど、周りの男子がちょっと屈むだけで見えちゃう状況だよ!」


恭介「後、胸元も!ピッタリサイズの制服じゃなくて大きめのを着るべきだよ!」

恭介「強調したいのかい?見せびらかしたいのかい?僕はさやかをそんな子に育てた覚えは無いよ!」



さやか「そ・・・育て!?なんで急に怒るのよ!恭介の言ってる事全然分からないよ!」






恭介「さやかは性的だから男の目をもっと気にしてよって言ってるんだよ!」




さやか「え!?」


さやか「えええええええええええええええええええええ!?」



さやか「なななな・・・ナニ言い出してんのよ恭介!あたしが・・・その・・・えええええ!?」



恭介「ふぅ・・・やっぱり自覚してなかったんだね」

恭介「はしたない格好や無防備な姿勢はやめてくれ。男子が注目する」

さやか「あ、あたしが!?なわけ無いじゃん!男子がいつもチラチラ見てるのは仁美やほむらだよ!」




恭介「「僕」が目のやり場に困るんだよ」


さやか「え・・・ええええええええええええ!?」



恭介「僕だってその・・・一般男子中学生なんだから」

恭介「頼むからねさやか。幼馴染である前に男と女なんだから」




恭介「無自覚な誘惑はやめてくれないかな・・・」

さやか「あ・・・う、うん、ごめん・・・・」



恭介「・・・」
さやか「・・・」




さやか(黙っちゃったよ・・・ああああどうしようあたし!)

さやか(別に恭介になら見られても良いって言っちゃえば・・・ってそれほとんど告白と一緒だし)



さやか(ううう・・・恭介があたしの身体に興味を持ってくれるのは恥ずかしいけどなんか嬉しくて・・・
顔や身体が熱くなって・・・あ、あたしえっちな子だよお)


さやか(話題を変えないと・・・)


さやか「恭介、その本は?」


恭介「こっこれは、ち・・・違うんだ!!」


さやか(え、何このエロ本を親に見つかったときのリアクション)



さやか「怒らないから見せて」

さやか「なんだ・・・バイオリン図鑑か」




恭介(・・・良かった・・・この本の使い方はバレてない)


さやか「ってこれ・・・中沢が持ってきたの?」


さやか「あいつ・・・今度注意しないと」



さやか(バイオリンが弾けなくなった恭介に・・・こんなモノ見せるなんて)


恭介「さやか・・・?」



恭介「さやかは優しいね・・・でももう・・・気を使わなくていいから」


さやか「え?」

恭介「二度とバイオリンを弾けないと宣告されたあの日、さやかに迷惑かけたね」

恭介「僕の腕は二度と動かない」


恭介「でももう大丈夫だから・・・僕は少しずつ現実と向き合っていくからね」

恭介「僕からバイオリンを遠ざけたりしなくていい。気を使わなくても大丈夫なんだよ」



さやか「恭介?無理してない?」


恭介「だからこっちに来てよさやか、また二人で音楽を聴こうよ」



さやか「え///」


さやか「じゃ、じゃあ隣に座らないとね・・・」


恭介(本当に無防備だなあ・・・)




~~~
さやか「じゃあね恭介。また明日来てあげるから」


恭介「明日の時間割またここで準備するのかい?」



さやか「うん。明日の授業で使わないから、今日使った体操服置いていくね」



恭介(・・・!!)


恭介(さやかの・・・使用済み体操服だと・・・!?)



さやか「あ、でもどうしよっか・・・一度洗ったほうが良いかな」


恭介「いいや大丈夫だ!置いておこう!ま、まだ綺麗じゃないか!洗濯するのはもう一日使ってからでも!」



さやか「恭介?」

恭介(・・・!?ぼ、僕は何故こんなに必死になっているんだ!?)



さやか「面倒くさいし良っか、ここ置かせてもらうね。恭介」



恭介(・・・!?)


(僕のベッドの横・・・僕がすぐに手を伸ばせば届く位置・・・だと!?)




恭介(次に体育があるのは・・・あさって・・・つまり丸一日はさやかの体操着を・・・)

恭介(な、なんだこの思考は!?落ち着け恭介!それじゃあただの・・・)


翌日

中沢「おはよ、美樹」


さやか「ひっ!?お、おはよう!」ビクッ

男子生徒(金持ちナルシスト)「美樹さん、おはようございます」


さやか「は、はいっ」


まどか「なんだかさやかちゃんが愉快な動きをしているよ」

ほむら「発情期かしら、いつもの事ね」


さやか「まどか、ちょっと聞きたいんだけど」



さやか「あたしみたいな子は仁美やまどかと違うから気のせいだと思うんだけど・・・」

さやか「・・・結構男子に見られてたり・・・する?」



まどか「・・・」

ほむら「・・・」




さやか「あれ?なに言ってるのこの子みたいなリアクション?やっぱり気のせいかー」

まどか「さやかちゃんはよく見られてるよ」


さやか「え」

ほむら「だってあなたエロいもの」



さやか「えええええええ!?」ガタッ


まどか「さやかちゃん!そういう動作もパンツ見えそうになってる原因だよ!」


杏子「こっちが恥ずかしくなるくらいいつもふとももとパンティスレスレでチラチラしてるぞ、お前」



仁美「その度に注目を集めてしまう私達の身にもなって欲しいですわ」



さやか「嘘!?あ、あたしてっきり仁美やまどかが見られてるものだと」


杏子「エロいもん」

仁美「破廉恥ですわ」

ほむら「エロエロよ」



さやか「可愛いって言葉は無いんかい!ま、まどかなら」


まどか「うーん・・・」


まどか「さやかちゃんはどっちかって言えば・・・やっぱりエロいかな」



さやか「まどかああああああああああ!?」

さやか「マ、マミさんの方がエロいし!」

ほむら「胸の大きさだけがエロさじゃないわ」


まどか「それでもクラスで一番大きいんじゃないの?将来はマミさんみたいになるかもよ」

仁美(あれを毎日見ている上条君を私は落とせるのでしょうか)



ほむら「魔法少女服もエロいわ。色々な所を強調、露出していて上条恭介に見て欲しいって感情がモロに出てたわ」

さやか「契約してねーし!」



ほむら「私は見たことあるのよ」




さやか「うう・・・複雑な気分だよぉ・・・注目集めてたなんて知らなかったよ・・・もう一歩も動けないかも」


まどか(胸を隠してその場にしゃがむさやかちゃんって新鮮)


仁美「でもさやかさん、どうして今になってそんな話を」




さやか「いやー恭介がさー」

仁美「・・・」ピクッ





ほむら(修羅場ね・・・)

さやか「あたしみたいな可愛くてスタイル良くて性格の良い子が傍に居ると僕も男だから我慢できなくなっちゃうかもよ
みたいな事言ってきちゃってさー」


まどか「さやかちゃん・・・」


杏子(盛ったな)

ほむら(盛ったわね)



仁美「うふふさやかさんったら」ゴゴゴ


さやか「あたしの胸とかふとももとかを僕だけのものにしたいから他の男に見せるなってー!まいっちゃうよねー!」


まどか「もういい・・・もういいんだよさやかちゃん」



杏子「なんだ、ただのノロケ話か」

ほむら「杏子、今日の見回りの打ち合わせをしましょう」



さやか「ちょっとー!!」

まどか「さやかちゃんは構ってあげるとすぐ調子にのりだすからね。しょうがないね」




ほむら「まぁ一つだけ褒めてあげるとすれば・・・あなたはよくやったと思うわ」

さやか「え?」



ほむら「バイオリンが弾けなくなって自暴自棄になり、自殺まで考えていた彼をよく立ち直らせたという意味ではね」


さやか「どうしてそれを・・・やっぱり・・・あの時恭介を助けてくれたのは」

杏子「あたしも手伝ったけどな。
上条恭介を助けるためにさやかが契約してさやかを助けるためにまどかが契約してって悪循環を断ち切りたいって」



ほむら「たったの一回よ。本当に自殺を決行したあの時助けただけ」

ほむら「あなたも上条恭介の事を茶化されてもごまかさなくなった」


ほむら「他人の前で彼が好きという気持ちを堂々と出せるのは成長だと思う。だから
今彼の気持ちがあなたに傾いているならそれはあなたが日々積み重ねた成果よ」



ほむら「堂々と幸せを掴めばいいわ。あなたは頑張ったのだから」



さやか「お、おぅ・・・」

まどか「やっぱりほむらちゃん・・・さやかちゃんの事好きすぎるよね」




ほむら「ほむっ!?」

さやか「えー!?まいったなー!モテ期きちゃったかー?ほむらの本命はまどかじゃなくってあ・た・し?」


ほむら「ち、違うのよまどか」

さやか「ごめんなさい好きな人が居ます」


杏子「知ってる」
まどか「クラス中が知ってる」

ほむら(確かに良い結末を迎えられた訳だけど・・・疎外感を感じている子もいるわね)

仁美「・・・」


ほむら(彼女にもケアが必要ね。また魔女に魅入られたりしたら大変だもの)


ほむら「そして忠告が一つよ。上条恭介が女性に興味を持ち始めたのは構わないけどエサを与えすぎないことね」



さやか「エ、エサ!?」

ほむら「ただしい手順でちゃんとした性教育をあなたが手取り足取り教えるのよ。
じゃないと歪んだ趣味が目覚めちゃうかもしれないから」



さやか「恭介に遅れた勉強を教えてあげろって話?あたし恭介に勝てるの保健体育くらいだよ」


まどか(手取り足取りをスルーしちゃったよ)

杏子(変なところは純情なんだな)


ほむら「特にあなたの匂いが染み付いた衣服を放置している現状は危険だわ」





ほむら「ちょっとした好奇心で歪んだ趣味に目覚めてしまうかも」



さやか「いやー一般男子並みにえっちな子になる事はあってもそれは無いでしょ、恭介に限って」


さやか「体操服とか置きっぱなしにしてるけど、そんな間違いは今まで無かったし」



ほむら「体操服!?」ほむっ



まどか「さやかちゃん・・・」




ほむら「手遅れね。彼」

杏子「すごい説得力だな」



ほむら「説得力など帯びてないわ」

まどか「最近下着が良く無くなるんだよね」



ほむら「ほむ!?私じゃないわ!」





病室


恭介「昨日はバイオリンとバイオリン図鑑とさやかの体操服を単独で楽しみました」



恭介「今日はトリプルに挑戦してみたいと思う」


恭介「どういう事かと説明すれば」



恭介「バイオリンを抱えながらさやかのブルマを頭に被り、バイオリン図鑑を眺める」

恭介「まさに一人の時間の究極系だ。素晴らしい」




恭介「今日さやかが訪れる夕刻までに実行しなければ」


恭介「明日はさやかが授業で体操服を持ち出してしまうからね」





すちゃっ(ブルマ)

ぎゅっ(バイオリン)


くぱぁ(バイオリン図鑑)




恭介「すばらしい」



恭介「今回はバイオリンの比率が高いから、日によっては開くのは
幼い頃のさやかの写真とかでもいいかもね」



ピクッ


恭介「な・・・なんだ!?動かなくなったはずの左手が・・・!?」



恭介「感覚が戻っている・・・!?一体どうして!?」



恭介「だ・・・駄目だ・・・頭に被ってるだけじゃ物足りない・・・
ほ、本能がさやかのブルマを顔に被るように誘ってくる・・・」





恭介「さやかのブルマを鼻に直に触れられる・・・この位置・・・!!」



恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」





しゅうう・・・

恭介「な・・・なんだこの充実感は・・・!?」

恭介「左手が・・・事故で動かなくなった左手が・・・う、動くぞ!!」

恭介「バイオリン・・・今なら弾けるかも!?」

♪~♪~♪

恭介「弾ける・・・弾けるぞ!」


恭介「不思議だ・・・さやかのブルマを被ってるだけなのに・・・」


さやか「あれ・・・?病室からバイオリンの音が」


コンコン
さやか「恭介ー?いるの?」



恭介「さ、さやか!?」ササッ



さやか「恭介・・・?今のバイオリンの音は?CD?」



恭介「弾ける・・・弾けるんだよさやか」


さやか「え」




恭介「バイオリンが弾けるようになったんだよ!」

さやか「恭介、お、落ち着いて」



恭介「今聞かせてあげるよ、ちょっと待ってて」


ガタンッ



恭介「あれ・・・?落としちゃった・・・おかしいな・・・」



さやか「恭介・・・」


恭介「もう少し待ってて・・・確かに今弾けたんだ」



さやか(恭介・・・やっぱりバイオリンに未練が・・・)





恭介(なんで・・・なんで弾けなくなってるんだ)

恭介(ブルマを被ってる間しか・・・左手は動かないのか・・・!?)




恭介(でも限定的とは言え弾けるんだ!これからは存分に練習できる!)



恭介「弾けるんださやか・・・君のおかげで」



さやか「恭介・・・もういいよ」


ぎゅっ

恭介「ささ・・・さやか!?」

さやか「ごめんね恭介・・・あたしにはどうにも出来なくて・・・」

さやか「あたしに聞かせようとしてくれたんだよね・・・ありがとう」

さやか「でもね・・・例えバイオリンが弾けなくても恭介は恭介だから」


さやか「あたしは恭介を嫌いになんてならないから・・・ゆっくりでいいんだよ」




恭介(な・・・なんか勘違いされてる!?あ、でもおっぱい当たって気持ちいい)

恭介(ああああもう!甘い匂いもするし献身的だし・・・なんだかもうわけわからなくて)






恭介「結婚してください」








さやか「え」


恭介「なななななな!?なんだこれ!?い、今僕は何って口走ったんだ!?」




さやか「きょきょきょ恭介!?え、えええええええええええ!?」



恭介「困惑してる、当然だよね。ぼぼぼぼぼ僕自身も自分がわからないよ」



恭介「ま、まずはその・・・えっとこ、交際から始めなきゃだよね」


恭介「上手くいえないけど・・・はっきりした事が一つだけ」






恭介「僕は・・・さやかが好きだ・・・今やっと気づけた」






恭介「好きになるしか無いじゃないか・・・
毎日毎日、可愛くて尽くしてくれて、いい匂いさせて・・・無防備で・・・エロくて(小声)」



恭介「さやかが・・・僕をこうさせたんだ」



恭介「・・・自分がもう・・・わからないよ」



恭介「・・・」

さやか「・・・」



ぎゅうううううううう

恭介「さ・・・さや・・・」

さやか「えへへ・・・あたしの勝ちー!きゃああああ言わせちゃったー!やったー!」

恭介「え?え?」

さやか「好きでも無い人にここまで尽くさないもん・・・無防備にならないもん」


恭介「じゃ、じゃあ」

さやか「えへへ・・・これが返事だよー」



さやか「いつかあたしが言わなきゃ駄目かなって思ってたから・・・恭介から言われるのって凄い嬉しい」

さやか「えへへ・・・さやかちゃん粘り勝ちー!きょうすけきょうすけえ、うーん、あたしも好きー!」スリスリ



恭介「これからその・・・早目に退院して・・・」

恭介「さやかとまた・・・学生生活を送りたいな」




恭介「デートにも連れて行きたい」

さやか「あたし、水族館がいいなー・・・子供の頃一緒に行ったあそこー!」



恭介「僕はやっぱり・・・オーケストラコンサートかな」


さやか「コンサート・・・」ピクッ





恭介「さやか」



恭介「本当に・・・僕は大丈夫だから・・・気を使わなくてもいい」

恭介「バイオリンの話も・・・音楽の話も・・・大丈夫だから」




恭介「チケット予約するよ。だから一緒に」




さやか「あ、明日の時間割しなきゃ!」


恭介(・・・顔が真っ赤じゃないか・・・OKって答えが隠しきれてないよさやか)



さやか「・・・」


恭介「・・・」






さやか「帰りたくないよぉ」

恭介「え!?あ、えええっと・・・」



さやか(泊まっていく?って言ってくれればそうするのに・・・まぁそこも恭介の良い所でもあるんだけど・・・)


恭介(バイオリンが弾けるって考えたらまた余計な欲が出てきたかも・・・早くさやかを帰して練習したい・・・)

翌日


さやか「・・・」

まどか「さやかちゃん?」




さやか「まどか・・・あたしを思いっきりつねってみて」

まどか「えええええ!?ほむらちゃんに続いてさやかちゃんも!?」



ほむら「目覚めてしまったのね」



ぎゅうううううう
さやか「えへへ・・・痛くない・・・幸せになれば痛みなんて完全に消せちゃうんだぁ」


さやか「痛くないけど夢じゃないのーきょうすけーえへへー」



まどか「さやかちゃんいつもにも増して可愛い(ウザい)ね」

ほむら「ウザいわね」




仁美「さやかさん・・・もしかして」

さやか「恭介からーOKもらっちゃったーえへへ」




仁美「・・・」ズキッ

ほむら(無意識に抉っている・・・志筑仁美の気持ちは気づいてないのかしら)




仁美「おめでとうございます」

さやか「ありがとー」




ほむら「志筑さん、ちょっと来てもらえるかしら」






杏子「浮かれて足元救われるんじゃねーぞ、一現目の体育は期待してるからな」


さやか「そっか、バスケのクラス対抗試合だっけ」




さやか「・・・!?」


まどか「どうしたの、さやかちゃん?」




さやか「ブルマが・・・ブルマが無い!!」


杏子「な、なんだって!?」

病室


恭介「さやかのブルマ握りっぱなしだった・・・今日体育あるって言ってなかったっけ」




教室

さやか「体操服用バッグに入れてたはずなのに・・・」

まどか「もしかして盗まれたんじゃ・・・」



杏子「最後に見たのいつだよ」



さやか「授業終わってからまとめて恭介の病室に置いたと思ったのに・・・
もしかして家に置いたのかな・・・あたしの勘違いかな」



まどか「盗まれてるね」
杏子「盗まれてるな」




さやか「一体誰が!?」

中沢「いや・・・状況的に上条しかいないだろ」





さやか「恭介は変態じゃないいいい!」



生徒会「クラス対抗試合運営委員会です、バスケット選択者は至急体育館に集合するように」



さやか「あたし・・・欠場!?い、いや!誰かに借りれば」


杏子「さやかはけつもデカいからな。サイズが同じヤツいたっけ?」




生徒会「出来ません」

さやか「え!?な、なにがよ!?」




生徒会「対抗試合では第三者のブルマを借りることは許可されてません。
ブルマがその参加生徒の身分証明書を兼ねているのです」


生徒会「残念ですが美樹さやかさんは出場権無しと判断され欠場となります」

さやか「そ・・・そんな」



生徒会「ただし、試合途中で美樹さんのブルマが戻ってきた場合はこの限りではありません」



さやか「と、途中からでも・・・ブ・・・ブルマを取り戻さなきゃ」



生徒会「と、言うかこれぜんぶ規約に書いてますよ。もう一枚差し上げますのでちゃんと目を通してくださいよ」

さやか「ご・・・ごめんなさい」

種目別クラス対抗球技大会概要(女子の部)


①本大会は何日にも渡って開催される。
故に保健体育の授業枠を使い試合は消化されるものとする


②女子の部においては参加登録生徒の身分をブルマにおいて証明するものとする

③ここでいうブルマとは参加登録時に所持していた物と同一である必要性がある。
不意の紛失、破損した場合、試合日の2日前までに新しいブルマを購入、再登録しなければならない物とする
(故にさやかが今すぐブルマを新しく購入しても参加権は無い※このテキストは本紙には書かれていない)


④試合当日に登録時のブルマを所持していない場合、欠場となる。
ただし試合時間がまだ残っている場合かつ登録時のブルマを用意できる場合はこの限りではない


⑤総合成績一位のクラスには年間行事の他にもう一度二泊三日の修学旅行の権利が与えられる



選択種目 男子:サッカーまたはバスケットボール 女子:バレーまたはバスケットボール



さやか「⑤が魅力的過ぎるってそれ一番言われてるから」


さやか「あ、あたしが唯一クラスに貢献できる機会なのにいいい修学旅行行きたいよおおおおお」

さやか(こ、恋人同士になった恭介と・・・はじめてのりょ・こ・うえ、えへへへへ・・・)



杏子「下心隠しきれてないぞ」

まどか「さやかちゃんのえっち」




杏子「総合成績だから一試合くらい落としてもって油断が負けに繋がるからな」

まどか「優勝のご褒美がご褒美だから他のクラスも全力を出してくるんだよね」




まどか「そういえばほむらちゃんと仁美ちゃんは?」


杏子「・・・!?」




杏子「さやかだけでなく・・・あいつらまで欠場なのか!?」


杏子「バスケには自信があるけど・・・さすがにあたし一人じゃどうにもなんねーぞ!」



さやか「あ、あたし家に戻る!ブルマを見つけて絶対試合に間に合わせる!」ダッ




病室



恭介「さやか・・・困ってるだろうな・・・」


恭介「やっぱりバイオリンは諦めよう・・・一時の夢だったんだ・・・」


恭介「僕にはさやかがいつも傍にいてくれる。それで十分じゃないか」

恭介「今からでもさやかにブルマを返しに行こう」




恭介「・・・」チラッチラッ



恭介「最後に・・・一回だけ・・・」










恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」





恭介「待っててよさやか!今僕がブルマを届けてあげるからね!!」

恭介「でもブルマを被っているのが僕だとバレたくない・・・この服装じゃすぐ判っちゃうだろうな・・・」

恭介「そうだ!脱いでしまえばいいんだ!」




恭介「ふぅ・・・これでなんの問題も無いね」






学校

廊下を駆けるさやか

さやか「あれだけ頑張って練習したのに・・・まどかもすごい早さで上達したのに・・・」


さやか「これであたしが出場できなくて負けたら・・・きっと一生後悔する」



さやか「どこにあるの!?あたしのブルマは!?」




勢いあまって転ぶさやか

さやか「きゃあっ!」ドサッ




さやか「痛て・・・」


さやか「ごめんね・・・皆・・・あたしが注意深くないばっかりに・・・」ポロポロ



♪~♪~♪~♪



さやか「・・・!?」

さやか「バイオリンの音色・・・?こ・・・この曲は」




さやか「アニメ版スラムダンクのOP!?」


恭介「今・・・この曲名と同じ気持ちを君に対して抱いている」


さやか「恭介・・・?恭介なの!?」



恭介「試合に出たいんだねさやか」




さやか「バスケが・・・バスケがしたいです!」振り向き



さやか「!?」

さやか(きょ・・・恭介じゃない!?ああああ、あたしのブルマを顔に被った・・・パンツ一丁の男!?)


恭介「バスケットボールではない」

恭介「それは・・・私のゴールデンボールだ」


     続く

あとがき

初めましての方は初めまして。知っていると言う方は「またこの設定か」と思われるかもしれません
前の話が「魔女退治」に仮面を被った恭介君が絡んでくる話に対して
今回は「学校行事」や「日常イベント」に重点を置いた話になるので差別化は出来ると思います



変態仮面の新作映画を公開初日に見に行ったのでその勢いで思いついた話です



筆者はバスケ経験者ですが試合描写に活かせるかどうかはわかりません。



気まぐれに更新するので「今日はここまで」宣言は出来ないと思います

第二話「まるで時が止まったかのように」



ほむら「志筑さん・・・ごめんなさいね。大切な試合中に呼び出して」

仁美「ご用件は?」



ほむら「美樹さやかと上条恭介との新しい関係・・・あなたは受け入れられるの?」




仁美「気づいてらしたんですね・・・私が上条君の事をお慕いしてる事・・・」

仁美「本当に不思議なお方ですわ暁美さんは・・・」





仁美「上条君本人がさやかさんを選んだというのならもう何も言いません」

仁美「一番駄目なのは・・・
私が告白して「ただなんとなく」で上条君がOKしてしまう展開だと思いますから・・・」




ほむら「強いわね貴方」




ほむら(今まで何度もその展開を私は見てきたのよ)


ほむら(そして・・・美樹さやかも上条恭介も貴方も・・・全員が傷つく所を見てきた)




ほむら「首筋を見せてもらえるかしら」


仁美「あ・・・暁美さん!?///」

ほむら(魔女の口付けはないわね・・・)


仁美(あ・・・暁美さんの顔がこんな近くに・・・長くて綺麗な髪が・・・///)



ほむら(こういう時・・・十中八九この子は魔女か何かを引き寄せるのだけれど・・・)

ほむら(4人も魔法少女がいるこの街の治安体制のおかげで魔女は人間に大きな被害を出していない)




ほむら(新たな敵が現れるとしたら・・・魔女でも魔法少女でも無いナニかかしら・・・)




ほむら(考えすぎよほむら・・・今の平和を疑うのではなく・・・満喫しなさい)




ほむら「行きましょう志筑さん。まどか達が待っているわ」

仁美「は・・はい///心配してくださり・・・その・・・ありがとうございます」



「ギャアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああ!!!」


二人「「い・・・今の声は!?」」

さやか「そ、それあたしのブルマ!あ、アンタそんなもん被ってナニしてんのよ!!」



恭介「ブルマを届けに来たのだ」

さやか「ってことは・・・アンタがブルマを盗んだ犯人!?ど・・・どこの誰なのよ!変態!変態!!変態!!!」




恭介「はうっ・・・」ビクンッ

さやか「は?」





恭介「あ・・・ありがとう!!」



さやか「誰かああああああああああああああああああ!!助けてえええええええええええええええええええ!!!!」










恭介(バイオリン仮面とでも・・・名乗っておくか)

バイオリン仮面「私の名前はバイオリン仮面!青春を一生懸命駆け抜けるうら若き乙女達の味方!」



バイオリン仮面「主な任務は乙女達を元気付けるためバイオリンの音色を届けること!」

バイオリン仮面「元気が出たかい?さやか」



さやか「殺意しか沸いてこないわよ!!か・・・顔にぴったりブルマ貼り付けて・・・!!
も・・・もう履けないじゃない!!」


バイオリン仮面「しかし君は履くしかない。試合に出るために」



バイオリン仮面「さあ!私の顔からブルマを剥ぎ取るのだ!
そして私の顔に先ほどまで張り付いていたブルマを恥らいながら履くのだ!!」



さやか「だ・・・誰がするか!!」



さやか「・・・って言えないよお・・・し、試合にどうしても出なきゃいけないのに・・・」



バイオリン仮面「さあ!さあ!」


恭介(さ・・・さやかに変態だとバレるのも悪くないな・・・)


恭介(いっそ全部バラして罵詈雑言の嵐を浴びせられるのも・・・良い!)




仁美「さやかさん?」

ほむら「美樹さやか・・・」


バイオリン仮面「!?」

さやか「あっ!男子トイレに逃げた!!」


ほむら「美樹さやか・・・今の半裸の男は誰なの?」

さやか「あたしのブルマを盗んだ犯人だよ!!」



仁美「バイオリンを抱えてましたけど・・・か、上条君では?」


さやか「ありえないよ!!恭介があたしのブルマ被りながら服を脱ぐ必要性が無いよ!」

さやか「それに・・・恭介の腕はもう・・・あ、あいつはバイオリンを弾けてたし・・・」



男子トイレ個室前

さやか「出て来い!バイオリン仮面!!」ドンドン

さやか「なんで急に逃げ出したのよ」



バイオリン仮面「4Pは私の主義じゃない」


さやか「は!?」



仁美「バスケを観戦している生徒から連絡が来てますわ」

仁美「私達のクラス・・・0得点・・・敵チーム38点」


さやか「・・・」




さやか「あたしのブルマ・・・返してよ」



さやか「もうなりふり構ってられないわよ!アンタが顔に被ったそのブルマを返してって言ってるのよ!」



バイオリン仮面「・・・!」

バイオリン仮面「は・・・履いてくれるのかい?」ドキドキ



バイオリン仮面「君が履いた後・・・つまり試合終了後また私に返してくれるかい?」

さやか「な・・・なんでそんな事しなくちゃいけないのよ!!」



バイオリン仮面「ブルマは私の原動力なんだ」


バイオリン仮面「君が運動してより匂いを帯びたそれを私が被る」

バイオリン仮面「そうする事でより長く・・・またバイオリンを弾ける身体になれる」


ほむら「・・・!」



さやか「だ・・・誰が渡すもんか!!い、一回返してもらったらもう二度と渡さないわよ!」


バイオリン仮面「君は・・・約束を破るような子じゃないよね」

さやか「な・・・!?」

バイオリン仮面「約束してくれるかい?私にまたブルマを渡してくれると」

さやか「・・・」

PG…まどか
SG…控え選手
SF…杏子
PF…控え
C…控え

敵チーム
PG…上手い人
SG…強い人
SF…出来る人
PF…向上心がある人
C…基礎から積み上げてきた人


ポジション簡易解説
PG…ポイントガード
ボール運び、パス回しなどチームの司令塔

ドリブルが上手い人が選ばれる
背が低い人がこの素質を持ってる場合が多いが必ずしもこの限りでは無い

SG…シューティングガード
外からのシュートを任される


SF…スモールフォワード
万能選手

PF…パワーフォワード
リバウンド(外したシュートボールを拾う事)して
パス、または自分でインサイドプレイ

C…センター
チームの大黒柱、ゴール下での競り合いに勝てる選手


杏子(初戦相手が優勝候補のクラスだからとはいえ・・・
こ、こんなに点差が開くとはな・・・)


杏子(現役女子バスケ部員5人に・・・女子バスケ部顧問が担任って・・・もう球技大会のためだけのクラスだろ)


女子バス顧問(やはり素人集団・・・初戦は軽く勝たせてもらうわよ)



まどか「はぁはぁ・・・」ドリブル中



顧問(あのPGは背の低さだけで選ばれた生徒ね・・・)

顧問(少ない日数でドリブルだけを
きっちり仕込んでボール回しの役割だけに特化させた事は認めるけど・・・本当にそれだけ)



杏子(やはり・・・読まれてる)



敵PG「・・・」




杏子(敵がまどかとの距離をつめてこない・・・
まどかが遠い位置からのシュートが入らない事を)


まどか「杏子ちゃん!」


顧問「-だけを抑えれば問題ない」



杏子(ま・・・まただ!アタシに4人マーク!こっちのまともな得点源がアタシだけだってバレてる!)

顧問「仕方なくおチビちゃんがシュートを放つ」

まどか「ウェッ」シュート

顧問「もちろんリバウンドは取らせてもらう」

ガンッ!

杏子「外した!」



パシッ(敵チームリバウンド)


敵チーム、一直線に自陣プレイヤーにパス



杏子「ちっ!」


杏子、敵プレイヤーに全速力



敵チームレイアップシュート同時に飛び上がる杏子



ピィッ!(審判の笛)

杏子「なに!?」



マミ(審判)「ディフェンスチャージング!」


スパアッ



杏子(し、しかもシュートを決めやがった!)


マミ「バスケットカウント!ワンスロー!」



マミ「5ファウルよ佐倉さん・・・残念だけど退場ね」



杏子「い、今のがどこがファウルだよマミ!アンタは誰の味方なんだよ!?」

マミ「どちらの味方でも無いわ」



マミ「今の私は厳正なジャッジ。たとえ仲間や可愛い後輩でもファウルは見逃さないわ」ドヤ



3年生徒「見て、巴さんが輝いてる」

三年生徒「こんな適正があったのね」



マミ(う・・・うふふふ)キラキラ


杏子(マミが審判じゃあ魔法を使ってズルもできねー・・・さやかに怒られるから元々やるつもり無かったけど・・・)


マミ「さあ、控えの選手を出して」

杏子「・・・今の5人が全員だ」



マミ「えっ」


なぎさ(副審)「控えの選手が居なければフリースロー打つまでも無くまどか達の負けなのです」

まどか「そ・・・そんな」


外野「おい、女子小学生が紛れ込んでるぞ」

杏子「ここまでなのか・・・」


マミ「参加可能選手不足により佐倉さんチームの負―」


さやか「マミさん!待って!!」




敵チーム「・・・!?」


ほむら「控えならここにいるわ」

仁美「皆さんお待たせして申し訳ありませんでした」




まどか「さやかちゃん、そのブルマ・・・」


さやか「正真正銘あたし本人のブルマよ!これで文句無いでしょ!」



さやか「杏子お疲れ、無理させてごめんね。後はあたし達に任せて!」


杏子「ちっ・・・遅えよ・・・バカ」


杏子「奴ら強いぞ」



顧問(流れが一瞬揺らいだ!?いや・・・この点差は覆らない、流れは変わらない!)



PG:鹿目まどか
SG:暁美ほむら
SF:佐倉杏子(退場)→美樹さやか
PF:モブ
C:志筑仁美

得点差


0-40


相手フリースローからスタート



さやか「まどか、リバウンド取ったらすぐパス出すから立ち直りしっかりね」


まどか「む・・・無理だよさやかちゃん・・・相手は今までフリースローを確実に決めてるんだよ」




ガコンッ


まどか「うぇ!?外した!?」



さやか「リバンッ!」



ほむら「任せて」パシッ



敵生徒「オッケー!切り替えていこう!一本止めるわよ!」

ほむら「あなた・・・集中力が切れてるわね」

敵生徒「え?」



ほむら「点数にしてみれば・・・たったの一点だと思って油断したわね」

ほむら「今のは決めなくてはいけなかった一点よ・・・本当に流れがあなた達に残っているのなら
決まって然るべき一投だったわ」



ほむら「もうこの点差が覆らないと思っているのなら・・・あなた達」




ほむら「すでに負けてるわ」




ほむら、まどかにパス、

まどか、自陣までボールを運ぶ



ほむら、右3pラインへ走行



ほむら「まどか!」


まどか「ほむらちゃん!」


ほむらへパスが通る



サッ



敵生徒「・・・!!シュートモーションが速い!」



シュッ(3Pシュート)




スパッ





顧問「・・・!な、なんだと!?」





ワアアアッ

マミ「3P!」



マミ(パスからシュートまで・・・恐ろしく早い切り替えだったけど・・・魔法は使ってないみたいね)


敵生徒「ま、まぐれよ!今更3点返したからってなんなのよ!」

顧問(いや、あの子は上手い・・・それにうちの子が気づいてないのなら・・・マズいわね・・・)


まどか「ほむらちゃん、やったあ!」

ほむら「まどかのパスが良かったのよ」

敵生徒「控え選手は今の子だけが得点源よ!さっきみたいに複数で付けば問題ない!」


さやか「それはどうかな?」



さやか「まどか!次はあたしに!」

パシッ



さやか「コート上の人魚姫さやかちゃん参上!」


さやか、自分でインサイドに入ってシュートを決める




顧問「・・・!!」


顧問(あの子も上手い・・・!)




まどか「さやかちゃん!」

さやか「やっとあたしらしさが出てきた感じ?ほむらにパスが通しづらい場合はあたしに任せてね!」



ほむら「ちなみに美樹さやか」



ほむら「人魚姫は水中競技で活躍できる選手の比喩よ。地上競技のそれじゃない」


さやか「いやいや、美しさの比喩だよ」

ほむら「ならなおさら無縁ね」



さやか「な、なんだとー!!」




顧問(・・・)


顧問(ハマってしまったわね・・・沼に)




敵生徒、今度は二人ずつさやかとほむらに付く



顧問(すると・・・センターががら空きになる)



まどか「仁美ちゃん!」


仁美「はい!」パシッ



敵チーム、ゴール下へと戻る



顧問(うちのチームの戻りが一手遅れる)


顧問(素人相手ならそれでもセンター同士の競り合いに勝てるが・・・おそらくあの子も・・・)

仁美「それっ」


パスッ

仁美、相手センターの体制が整う前にゴール下シュートを確実に決める


敵生徒「な・・・!?」




仁美「部活に所属していないだけで私、有名所の球技は一通り基礎を叩き込まれてますのよ」



顧問(やはり・・・普通以上に上手い生徒だったか・・・)




もちろん敵チームにもオフェンスは回ってくる。しかし集中力が途切れているのか
大差をつけることは叶わなかった。



ディフェンスが偏れば3人の得点源のさやか、ほむら、仁美のいずれかがフリーになる。



敵チームに得点を許しながらもその点差は次第に縮まっていった



第3クォーター終了。

27-敵チーム46



さやか「こ・・・このペースなら勝てる!逆転も夢じゃないよ!」

ほむら「やはりあの1点差が効いたわね・・・20点差と19点差じゃぜんぜん違うわ。精神的に」



顧問「皆、お疲れ。集中力が途切れた事には咎めないわ。あの点差じゃ気が緩むのも当然だもの」

顧問「これが最終クォーターでなくて良かった。流れを持っていかれて一気に逆転していたかもしれないから」



顧問「だから最終クォーターでは集中力のリセットを計ると同時に徹底的なマンツーマンディフェンスに切り替える」


顧問「彼女達を初心者と思わないほうが良い。全国大会決勝のつもりで挑みなさい」


敵チーム「「はい!!」」



顧問「点差がまだあるという事はこちらから攻め無くても守れば勝てるという事」

顧問「残りは全て防御だけに」




顧問「オフェンスは時間いっぱい使ってボールを持つのよ。確実に勝ちたいなら」



ブザー音が鳴り響き、第4クォーター開始


ジャンプボールは仁美が制し、まどかのボールに

さやか「な・・・!?」

ほむら「こ・・・これは!?」

オールコートマンツーマンディフェンス!?


杏子「まずいな・・・」


なぎさ(審判に飽きて普通に応援席へ)「なにがマズいのです、杏子?」



杏子「あいつら・・・こっちの攻め手が数人居る事を理解してディフェンスを偏らせる事を放棄した」

杏子「あれだけ一人一人に密着しているとフリーになる選手がでにくい」



杏子「なにより・・・ボール運び役のまどかが・・・」



まどか「ひ、一人一人に敵チームがぴったり張り付いてる・・・これじゃあ誰にパスを出せばいいかわからないよお」



ほむら「私に任せて」

さやか「まどか!こっちよ!」

仁美「私が、ゴール下で勝負いたしますわ!」




杏子「本来ポイントガードはこういう時の判断力が試されるポジションなんだ」

杏子「さっきまではフリーになったメンバーにパスを回せばいいだけだった。でも今は違う」



杏子「本当なら運動神経もあって度胸もあるさやかかあたしがやるべきポジションだけど・・・
まどかがやる気になってたからあたし達は得点源としてフォワードを選んだ。控えが薄かったからってのもあるけど」


杏子「まどかにはドリブルの基礎をきっちり仕込みはしたけど・・・こういう時の判断力を鍛える練習は出来なかった。
まぁこれが初めての実践だから無理もないんだけどな」



さやか(まどかが・・・誰にパスを回せばいいかわからなくて震えてる・・・)

さやか(ま・・・まずい!このままじゃまどかにプレッシャーがかかって・・・!)



パシッ

相手にドリブル中のボールをスティールされるまどか


まどか「きゃっ!」


さやか「まどか!!」




すぐさまシュートに向かう敵生徒、追いかけるさやか



さやか「この!」パシン!

さやか、敵の手の平をはじく勢いの激しいスティールでボールを奪い返す



外野「ファ・・・ファウルだ!!」


マミ「・・・」



外野「笛は鳴らない!?ノーファウルだ!!」

さやか「ふぅ・・・」


まどか「さ、さやかちゃんありがとう」

さやか「オッケーまどか、落ち着いていこう!」



さやか(だけど・・・どうすればいいの?こ・・・これじゃあシュートにいけない・・・)


さやか「あ・・・あんっ!」ピクッ

杏子「え」



さやか(な・・・なに!?今・・・ブルマが震えた!?)



バイオリン仮面「困っているようだね・・・さやか」


さやか(こ・・・この声・・・バイオリン仮面!?い、一体どこから話しかけてんのよ!!)



バイオリン仮面「君のブルマからさ」

さやか(は、はああああああああああああ!?)



バイオリン仮面「そのブルマはもう私の一部・・・一心同体も同然」

バイオリン仮面「したがってそれを履いている君とも一心同体という事になり、私と通話できるという事になるのだ!」



さやか(い・・・意味わかんないんですけど!!なんでもいいけど話しかけないで!大事なところなのよ!!)

さやか(そ・・・それにそんな所から話しかけられると・・・プライベートな所に音が響いて・・・)




バイオリン仮面「アドバイスさせてくれ。今鹿目さんは判断力を求められて平静さを失いつつある」

バイオリン仮面「判断力を身につけることは一朝一夕で出来ることじゃない・・・だから君が
鹿目さんの思考の役割を補佐するんだ」



バイオリン仮面「私の言う通り・・・攻めパターンを変えてみてはくれないか?」


さやか「・・・」

さやか「まどか!」

まどか「さやかちゃん!」パスッ


バイオリン仮面「鹿目さんから最初にパスをもらうのはさやか、君だ」

バイオリン仮面「パスをもらったら君はゴールを狙って中に入っていく」


バイオリン仮面「君が上手いことを相手は知っている。当然中をふさいでくる」


バイオリン仮面「相手が甘く見てふさぎに来ないのなら自分で勝負すればいい」


バイオリン仮面「君を塞ごうと相手が中に寄ってくる時、暁美さんか志筑さんがフリーになる」



さやか「仁美!」

パスッ



仁美「任せてください」


シュパッ



さやか「やったああああ!仁美、ナイス!」



バイオリン仮面「鹿目さんからパスをもらった相手が即シュートで無く、もう一度パスを回すパターンもあると相手に思い込ませる」


バイオリン仮面「そうすれば前者のパターンも付け入る隙が生まれる」



ほむら「・・・」ほむっ


シュパァッ


ワアアアアアアッ
外野「また決めたーっ!!3Pだ!!」




バイオリン仮面「君が判断するんだ。誰で得点を狙いに行くかを」



まどか「もしかして・・・わたしいらない子じゃ・・・」

さやか「違うよまどか!まどかには役割があるんだ」



敵生徒「あ、あの子が実質的な司令塔よ!美樹さやかを抑えて!!」

バイオリン仮面「君に警戒が集まると今度は鹿目さんがフリーになる」


さやか「まどか!今度は自分で行って!」

パスッ


まどか「うぇ!?」



まどか、慣れない手つきでレイアップを狙う

敵生徒「入らない!その子は初心者だ!基本的なレイアップシュートさえ入るものか!!」

ほむら「まどかが入れる必要は無いわ」

ガコッ

ほむら「まどかのプレイを無駄にさせない。そのために私がいるもの」


ほむら、まどかが外したボールをタップしてリングに押し戻す



シュパッ


ワアアアアアアッ!!


まどか「ほ・・・ほむらちゃん」

ほむら「まどか、あなたもゴールを狙ってかまわないわ」



ほむら「外したボールは全て私が修整する・・・あなたは放り投げるだけでいいのよ」



バイオリン仮面「ボール運び、パスだけでなく自分もシュートを打っていい。
そう信頼される事で鹿目さんは平静さを取り戻させる」

バイオリン仮面「今度は緊張せずにプレイできる。そして本来のポイントガードとしての役割を全うできる」



バイオリン仮面「自分のポジションに集中できるようになった君が外からも積極的に狙う」

ガコンッ


さやか「外した!」


仁美「任せて!!」


パシッ(仁美リバウンド)




仁美「さやかさん!もう一度!!」

さやか「うん!」



シュパッ


さやか「やった!入った!!」


バイオリン仮面「リバウンドは志筑さんに任せて構わない。身長もあるし、おそらく彼女はバスケ部より上手い」



敵生徒「なんでよ・・・」

敵生徒「相手がいくら上手いっていっても・・・あの3人だけじゃない!
こっちは全員がバスケ部・・・実質5対3に近い状況でなんで追い詰められてるのよ!」



顧問(それはおそらくチームワーク・・・)

顧問(もちろんうちのチームにもそれはある。だけど彼女達はナニかを共有している!?)

顧問(それが・・・うちよりも強いチームワークの根源となっているとしたら)



ほむら(それがあるとすれば・・・ワルプルギスの夜を共に越えた仲だから・・・とでも言えるのかしら・・・)

ほむら(このメンバーで一つの目標に向かって努力するのは・・・悪く無いとさえ思っている)

試合残り時間:4秒

点差 55-敵57


仁美「暁美さん!お願いします!!」


ほむら「・・・」パスッ



ほむら(私がシューターを立候補したのは・・・まどか以外の人間に触れられる可能性があるインサイドプレイを避けたかったから)

ほむら(不正があるとすれば・・・私だけ時間を止めて人一倍練習したという所かしらね)



ほむら(3Pシュート・・・ほぼノータイムで打てるようになったわ)




シュッ



顧問(・・・)



その瞬間、すでに相手チームの監督は負けを確信していたと後に語る




顧問(まるで時が止まったかのようにその一瞬静かになった気がした)


顧問「なんて綺麗なフォームなの・・・」






シュパッ



外野「・・・」

ほむら「・・・」


さやか「・・・」


仁美「・・・」


まどか「・・・」




マミ「・・・」

マミ、3本の指を下に下ろす



ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!


外野「き・・・決まったあああああああああああああああああああああ!!!」

外野「3P!!ぎゃ・・・逆転だああああああああああああああああ」



58-敵57

(試合終了ブザー音)
「ありがとうございました!!」

さやか「やった・・・やったああああああああああ!!」


仁美「勝ったんですわよね・・・私達・・・優勝候補のあのクラスに・・・」



トイレの個室、歓声を遠くから聞き、微笑む恭介(パンツ一丁)


恭介「おめでとう、さやか」





~~~

再び男子トイレ前に集まるさやか、ほむら、仁美


さやか「その・・・試合勝てたよ・・・複雑だけど・・・あんたのおかげかも・・・」



さやか「ありがとう」




恭介「君たちが頑張った結果だよ」

恭介「さぁ・・・そろそろブルマを返して欲しいんだけど・・・」



さやか「う・・・確かに約束したもんね・・・」


さやか「あのさ・・・」

さやか「このブルマがあるから・・・アンタとあたしは通話できたんだよね・・・?」



恭介「さやか?」



さやか「ブルマ渡しちゃうと・・・お話出来なくなるんだよね・・・」

仁美「え」

ほむら「美樹さやか・・・まさかあなた」



さやか「良かったら、ブルマじゃなくて・・・ちゃんと連絡先交換しない?」


恭介「な!?」




さやか「駄目かな?アンタは変態だけどその・・・友達になれそうな気がするんだけど・・・」

さやか「改めてお礼とかしたいし・・・」



恭介「いやその・・・あの・・・」


恭介(まずいよ!!僕の電話番号はもちろんさやかは知ってる!)

恭介(ぼ・・・僕がバイオリン仮面と同一人物だってバレちゃうじゃないか!)



恭介「ならばこうしよう。今私が履いているパンツと、今日君が履いたそのブルマを交換するのだ」



さやか「は?」

恭介「ブルマを通じて電話できたということは私のぱんつでも問題ないはずなんだ」

恭介「君が私のぱんつに話かければブルマの時と同じように、通話が可能なはずなんだ」



さやか「いやいやいやいや!意味わかんない!!男の下着に話しかけるとか!!あ、あたしまるっきり変態じゃん!!」


恭介「申し訳ないが私にはこれしか連絡手段が無いのだ」




さやか「ううう・・・」


ほむら「気にすることないわ美樹さやか・・・何もこんな男にお礼する必要ないもの」


さやか「わ・・・わかったよ」

ほむら「ほむっ!?」


仁美「さやかさん!?」




さやか「あんたのぱんつ・・・受け取るわよ」

さやか「お礼しないって訳にはいかないよ・・・だって助けてもらったのも事実だし」


さやか「こいつのアドバイスが無かったら・・・5人が万全な状態でも負けてたかもしれない。それほど強い相手だったんだから」



恭介(本当に良い子だなぁさやかは・・・)



さやか「その代わり、ちゃんと電話でてよね。本当にあたし感謝してるからさ」

さやか「恩返ししないと・・・気がすまないから」



~交換終了~
(トイレの隙間からお互いの顔は見せずに現物交換)



さやか「ふぅ・・・ものすごい奇妙な光景だけど付き合わせてごめんね仁美、ほむら。
さ、教室に戻ろ」



仁美「まさか最初にぱんつを脱がす相手が上条君じゃない男性でしたとはね」

さやか「そうそう、あたしがぱんつを脱がせる相手は恭介だけ・・・
っておーい!仁美のえっちー!!」


さやか「まぁ気にしないよ!このぱんつは恭介のぱんつのつもりで大切に保管しとくよ」



ほむら「・・・」

さやか「どうしたの?ほむら」



ほむら「先に帰ってなさい。私もこの男に興味を持ったわ」

ほむら「もう少しお話をさせてもらいたいの」


恭介「え」


さやか「へー、そうなんだ。じゃ行こうか、仁美」

ほむら「・・・」

恭介「・・・」




ほむら「下半身丸出しのまま・・・病室に戻るつもりかしら?上条恭介君」


恭介「え?えええええええええええええええええええええええええええ!?」





恭介「な・・・何故バレたんだ!?ぼ、僕の変装は完璧だったはずだ!!」


ほむら「バイオリン仮面「そうする事でより長く・・・またバイオリンを弾ける身体になれる」 このセリフよ」



ほむら「「また」バイオリンを弾けるようになる・・・つまり弾けない身体である誰かの事」


ほむら「美樹さやかの周辺でそんな人物・・・あなただけだもの」




恭介「うう・・・完全に見破られた・・・」

ほむら(本当はバイオリンの時点で確定なんだけど・・・
イケメンの上条恭介のイメージしか持っていないあの二人は否定するでしょうね)



ほむら「大丈夫よ上条君。好きな子の衣服を被りたいと思うことは正常な欲求だから」


恭介「す・・・すごい説得力だ!!」

ほむら「説得力など帯びてない」




恭介「さやかのブルマを被ったとき奇跡が起きたんだ」

恭介「動かないはずの僕の左手が動いた・・・またバイオリンが弾けるようになったんだ」



ほむら(誰かが契約で願いをかなえたわけでは無いのね・・・)


ほむら「本題に戻るわ。あなた・・・その格好で病室まで戻るつもりなの?」


恭介「ここにくるまでパンツ一丁だったし・・・あまり変わらないかと」

ほむら「全裸とパンツ一丁じゃ全然違うわ」



ほむら「こちらの事情でね・・・あなたと美樹さやかがいつまでもラブラブで無いと何かと不都合なのよ」

ほむら(じゃないとあの子・・・あなたがらみの問題で契約しかねないし)



ほむら「変態だとあの子にバレるのは嫌でしょう?正体隠しに協力してあげるわ」

恭介「ほ・・・本当ですか!?」



ほむら「ついでに・・・そこから出られるように服も用意してあげる」


恭介「あ・・・ありがとうございます!!」

恭介「ってこれ、女子の制服じゃないか!!ご丁寧にウィッグまで用意して!!」

ほむら「なぜ完全武装するまで気づかなかったのかしら」

パシャッ パシャッ パシャッ



恭介「なぜ写真をとるんだい?」

ほむら「何かあったときにあなたの協力を得たいからよ」

ほむら「この写真をネタに私のために働いてもらうわ」




恭介「脅すつもりか!?」



ほむら「上条恭介、暁美ほむらの制服を奪って女装」

ほむら「あの子が知ったらどうなるでしょうね」



恭介「えええ!?これ、暁美さんの制服なの!?」


ほむら「(う、嬉しそう?)・・・だからといって・・・匂いはかがないで頂戴ね」

ほむら「予備の制服があるからそれは貴方にあげる」



ほむら「その代わり・・・いつか私のために働いてもらう時が来るかも」



恭介「しゅ・・・主従関係・・・」ゴクリ



ほむら「・・・」目線下

ほむら「何故テントが張ってるのかしら」



恭介「こ・・・これは!?ち・・・ちがっ」



ほむら「こうしてみると・・・あの二人が何故あなたに興味を持ったかわかる気がしてきたわ」

恭介「え」



ほむら「可愛い・・・」


恭介「ええええええええええええええええええええええええええ!?」

ほむら「女子でないのが残念なくらい似合ってるわよ・・・」



恭介「ちょ・・・暁美さん!?」


恭介「そ・・・それじゃあ僕はこれで!!服のお礼は改めて!!」



バタン!


ほむら「ほむ・・・冗談だったのに」


ちょっと待っててくださいね。
R板移転がちょっとショックで続けようかどうか迷ってたんです。

別にさやかと恭介の濃厚なセックスシーンで締めるとかそういう話じゃないし、
本家変態仮面が全年齢なのに、なんでかなって思ってるんで

年齢制限食らうかどうか瀬戸際ギリギリを攻めていくから面白いと思ったんですけど
R指定されたらされたで「R指定にしては生ぬるい」といわれる文章でしかないし
(R18である事を活かせるストーリー展開では無いという意味で)


待ってる人が1人でもいるなら再開するべきかなって思い始めてるので
もうちょっとお待ちください。

移転は移転で受け入れて書くしかないのならもうそれで良いでしょう。

下校中

仁美「さやかさん、病室に行ったら上条君を隅々までチェックすることです」

さやか「え」(エッチな意味で?)



仁美「さっきのブルマを被った彼・・・どう考えても上条君な気がしてならないのです」


さやか「は?ちょっと仁美!?何言ってるの!?」




仁美「私はまどかさんにも声をかけて後で伺います。どうぞごゆっくり」



さやか「もう、変なこと言っちゃって」



病室


恭介(さやかが戻ってくる・・・!!早く着替えないと)



さやか「恭介ー来たよー」


恭介「や、やあ。いらっしゃい」



さやか「恭介聞いて!球技大会、優勝候補のクラスに勝てたよ!」


さやか「男子も勝ったし、この調子で行けば総合優勝はウチのクラスで間違いなしだよ」



さやか「だから恭介・・・それまでに復学しようね・・・恭介と修学旅行・・・楽しみたいから」



恭介(可愛い)



さやか「それとね恭介・・・」

さやか「ちょっと下脱いでくれるかな?」




恭介「な・・・!?」



さやか(もしも恭介がバイオリン仮面なら・・・あたしにトランクスを渡した今はノーパンのはず)


恭介(さやかは僕を疑っている!?だけど)



恭介「いいよさやか。思う存分見ればいい」



さやか(あれ?その場合はえっと・・・今恭介の下半身は・・・)



さやか「ちょ・・・ちょっとまった恭介!!今のなし!今のなし!こ、心の準備がああ」


ポロン


さやか「あ・・・普通に履いてた」


さやか(がっかりしたかも・・・いや、でもこれはこれで・・・)ジロジロ




恭介(女装から着替えるとき念のため新しいパンツを履いておいてよかった・・・)



仁美・まどか「上条君、お邪魔しまーす」



さやか・恭介「あ」



仁美・まどか「あ」



まどか「ウェ!?ウェエエエエエエエエエエエエエエエ!?」


まどか(かかっか上条君がパンツ一丁で・・・さやかちゃんがそれをしゃがんで凝視している!?)


仁美(こ・・・この体勢は・・・!!)

まどか「おおおお、お邪魔しましたあああああああああ」

仁美「お、お二人がそこまで親密なご関係になっていたなんて・・・」



仁美「もう私が入り込む余地なんて無いのですわね~」



さやか「ま、待ってよ二人とも!!こ、これは違うの!!」






さやか「誤解したまま行っちゃった・・・」

恭介「・・・明日にでも説明しよう」



恭介「明日から・・・僕も学校に行くよ」



さやか「きょ、恭介?」



恭介「僕の時間は・・・再び動き始めるんだよ」

恭介「コンサートや水族館・・・さやかとデートだってしたいからね」




さやか「はぁぅ・・・///」



~~~


仁美「わかってはいましたわ・・・さやかさんって・・・性的にすごく魅力的な方ですから」

仁美「上条君と付き合うと聞いたときから・・・早い段階であの二人ならこうなるでしょうと・・・」



仁美「ですけど・・・目の前で見せ付けられると流石にショックです・・・」


仁美「志筑仁美、14歳の初恋と失恋・・・ほろ苦いですわね・・・」



???「あなたも「ひとみ」って名前なの?奇遇だね」


仁美「え!?ど、どなた!?」



仁美「・・・!?」



ぼよよ~ん

仁美(三年の巴さんよりも・・・圧倒的なバストサイズ!?
Gカップ以上あるのでは!?こ、この大人の淑女は一体!?)



???「嫌なことは全部、脱いで忘れちゃいましょう!」

仁美「え・・・!?」



仁美「い、いやああああああああああああああああああああ!!」

ほむら「・・・!!」

杏子「・・・!!」


マミ「・・・!!」

なぎさ「・・・!!」




ほむら「こ・・・この反応・・・魔女!?」

杏子「い、いや・・・魔力を伴ってるが魔女とはまた感じが違う!」



マミ「あそこよ!男性ばかりのひとだかりが!!」


なぎさ「みんな・・・魔女の口付けを受けているのですか!?
中心に女の人が踊っています!!あれが・・・魔女!?」




ほむら「あ・・・あれは!!」


杏子「志筑仁美!?」



マミ「周りの男性は魔女の口付けをうけていない!?
あの娘が自分で引き寄せたの!?」


なぎさ「志筑仁美が・・・ブルマ姿で・・・ポールダンスしているのです!!」










仁美「さあ見にいらっしゃい。志筑仁美プレゼンツ、失恋ストリップショーですわ」



男ども「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」




仁美「そろそろ上着を脱いでしまおうかしら」

男ども「ま、待ってました!!」



ほむら「!!」



ほむら「巴さん!全員をリボンで繋いで!!」


マミ「え、ええ!!」



キュルキュル!!



ほむら「時間停止!!」カチッ



ほむら「みんな!周りの男達を別の場所に捨てなさい!スマホも壊して写真を消去するのよ!!」

マミと杏子の拘束魔法で簀巻きにされる男ども、
それをなぎさのシャボン玉が囲い、別の場所へと移動させる



杏子「ひ、仁美の首筋に魔女の口付けが!?」

マミ「いいえ違うわ・・・これは・・・」


ほむら「本物の・・・女性の口付け跡!?」




ほむら「魔法の効力が切れる!みんな!志筑さんから離れて!」



カチッ





仁美「あら、みなさん・・・可愛らしい服を着ておでましですわね」


仁美「でも・・・少し露出が少ない気がしますわ。許せませんわ」




杏子「な、何を言ってるんだ仁美!?」



仁美「まぁそれもいいですわ・・・私が一枚一枚ゆっくり・・・」




仁美「剥いで差し上げますから・・・」ピカッ



仁美から発せられた魔力が4人の魔法少女を覆い、
「結界」に閉じ込める



なぎさ「魔女結界!?」


マミ「そ・・・そんな・・・志筑さんが魔女になってしまったって言うの!?」




杏子「い、いや違う!?仁美の形はとどめている・・・な、なんだあれは!?」



Seetang(魔女文字) デェン!



ほむら「緑色の紐レオタード・・・そ、そして後ろ髪が異常に伸びたこの姿・・・
し、志筑仁美に一体何が起きたというの!?」



ほむら「しかも・・・バストサイズが更に大きくなって・・・
ソウルジェムに酷似した宝石を谷間に挟んでいる!?エ・・・エロすぎるわ!!」




Seetang(仁美変身形態)「拘束プレイはいかがですか♪」


シュルシュルシュル!

仁美から伸びた髪が4人に絡みつく!

ほむら「くっ・・・!!」



杏子「ど、どうすりゃいいんだ!?捕まっちまったぞ!」

マミ「志筑さんが魔女に・・・た、倒すしか無いの!?」



なぎさ「仁美はたまにお菓子くれるいい人なのです!そんなの嫌なのです!!」




Seetang「一枚ずつ・・・剥がして・・・」


Seetang「私と同じ・・・淑女にしてさしあげますわ」





その時、結界の一部が裂けて

1人の魔法少女のが乱入する




魔法少女「こいつら「痴女」の弱点は、胸のソウルジェムだよ!!」



魔法少女「谷間に挟まってるソウルジェムと本体を離せば、痴女化した女の子は元に戻せる!」



杏子「だ・・・誰だ!?」




ほむら「あ・・・あの魔法少女服と剣は・・・まさか!」



魔法少女「峰打ち、スパーク・エッジ!!」




ドシャアッ!!


突然現れた魔法少女の一撃は仁美の乳に挟まっていた宝石を衝撃で本体と突き離す





仁美「きゃあああああああああああ!?」



「痴女化」が解けた瞳は元のブルマ姿になってその場に倒れる。


ほむら「ま、間違いない・・・!!美樹さやか・・・あ、あなた契約してしまったの!?」




杏子「さ、さやかなのか!?アレは!?」



マミ「青い髪・・・ま、間違いなく美樹さんの特徴・・・!」

なぎさ「違います!よく見るのです!似てるけど違う女の子なのです!」



ほむら「な、なんですって!?」

その魔法少女が仁美から切り離された宝石を拾う。



魔法少女「こいつは魔女じゃなくて「痴女」の仕業だよ」

魔法少女「元々やまぶき高校周辺で多発していた現象だけどね・・・
ここ見滝原に被害が移動したから・・・あたしもそれを追ってきたんだ」




魔法少女「あっ、ごめんねタメ口で。でも君達中学生だよね?
あたし高校生だからこういう感じで話をさせてもらうね」




ほむら(この露出度が高いアシンメトリーな衣装・・・
そしてその剣・・・青い髪・・・)



ほむら(私が平行世界で幾度も見てきた美樹さやかの魔法少女姿そのもの・・・
でも美樹さやかでは無い!?)



ほむら(年齢の分だけわずかに美樹さやかよりバストが大きい!!
それでいて尻肉は美樹さやかにしてはスリム・・・)


ほむら「あ、あなたは一体何者なの!?」





乃莉「やまぶき高校二年、美術科の乃莉」



乃莉「あたしの町から逃げ出した「痴女」を倒すために
あなた達見滝原の魔法少女の皆に協力して欲しいの」












続く





第二羽あとがき

と、いうわけで再開しました。
今回の敵は「痴女」です。


バイオリン仮面(上条恭介)が戦闘に関わってくるのは先ですが
今回のキーアイテムである「ブルマ」と「痴女と呼ばれるひとみという名のGカップ淑女」「ひだまりスケッチの乃莉」
ここいらを伏線にして話を進めていきます。


もうちょっと日常イベントこなしてからの痴女登場にしようと思いましたが
タイミング的に前倒して詰め込めそうだったので消化しました。

第3話「コンサートに行こう!」


ほむら「痴女ですって・・・!?そ、そんな敵聞いたこと無いわ」

ほむら(正確には・・・どんな時間軸にもそんな敵は存在しなかった)


ほむら(この乃莉と名乗る魔法少女(先輩)が美樹さやかと同一の衣装を着ているのも気になる)

ほむら(美樹さやかが契約しなかった世界故に・・・その欠けた部分を修整しようとして彼女が存在しているの?)



杏子「お、おい「ちじょ」って何だよ?魔女とは違うのか!?」



キュゥべえ「いい年をして魔法少女を続ける淑女・・・それらを統括して「痴女」と呼ぶのさ」



マミ「キュゥべえ?」

なぎさ「すっごい久しぶりに感じるのです」




ほむら「インキュベーター・・・どういう事か説明しなさい」


キュゥべえ「君達に聞かれなかったから言わなかったけどね・・・
実は魔法少女って20歳を超えるといつ引退していいって仕組みなんだ」



ほむら「え」


杏子「なん・・・だと・・・」




キュゥべえ「引退を望む魔法少女は身体を元に戻してあげてもいいし」


ほむら「し・・・知らなかった・・・」

ほむら(そんな簡単に解決できることで・・・私達・・・特に美樹さやかは振り回されてきたと言うの!?)




キュゥべえ「それはあくまで前提条件だ。ここからが本題になる」

キュゥべえ「「痴女」とは引退適齢期を過ぎても魔力を使って好き勝手する元魔法少女の大人の女性を指す」



キュゥべえ「もちろんとっくに「魔女」として孵化するだけの穢れは溜め込んでいるけど・・・
その「穢れ」を思春期の少女特有の「こんなの私じゃない」と反発することで生まれるのが「魔女」だとすれば
「痴女」はその「穢れ」を「これが私なのよ。文句ある!?」と開き直ることで生まれる新たな形態だ」



キュゥべえ「とはいっても・・・ボク自身もこの異なる進化を発見できたのはつい最近になってからなんだけどね」

キュゥべえ「僕が作り出したシステムにこんな不備があるなんて・・・予測もできなかった」




キュゥべえ「「痴女」と化した魔法少女は「魔女」と似た能力を得る事が出来る。
口付けをした人間を操り、同じく「痴女」へと変えることが出来る」



杏子「よくわかんねーけど・・・要するにいい年こいた大人の魔法少女が悪さをしていて・・・
そいつが仁美をこんな目に合わせたって事でいいんだな!?」


ほむら「どこのどいつなの?その「痴女」とやらは」





乃莉「原田。あたしはヤツをそう呼んでいる」

なぎさ「原田・・・どこでも聞くような苗字なのです」





乃莉「裸の痴女・・・その性質は「脱衣」」


乃莉「女性の癖に女性の胸やお尻や太ももを触るのが好きな最悪の「痴女」です。
あたしと同じひだまり荘の住人も被害を受けちゃって・・・」



乃莉「一通りあたしの町の女の子を物色した後ここ見滝原に潜伏して・・・
最初の獲物に仁美ちゃんが手にかけられちゃったみたい・・・あたしが来るのがもう少し遅れてたらって思うと怖いよね」

乃莉「痴女「原田」を倒すまであたしもこの町にいるから。よろしくね。後輩ちゃんたち」


お互い軽い自己紹介を交わして乃莉は見滝原のどこかに宿泊先があるのか、徒歩で帰路につく。



ほむら(新たな敵「痴女」と新しい仲間・・・乃莉・・・)

ほむら(これから一体どうなるのか解らない・・・ここから先は繰り返していない時間・・・)



ほむら(ワルプルギスのときの緊張感が戻ってきたわ・・・)




そして翌日。恭介が復学する




中沢「上条、もう腕はいいのかよ」

恭介「バイオリンを弾けるほどは動かないよ。だけど、日常生活には問題ないって言われたから」




中沢「ところでお前・・・その・・・美樹と一緒に登校していたみたいだけど・・・」


恭介「言わないでくれ・・・注目を集めると恥ずかしいから」

中沢「やっぱり・・・付き合い始めたのか!?こ、この野郎!」



女子生徒「さやか、やっぱり上条君と付き合ってたんだね」

さやか「OKもらえたのは最近だよ。それまでは本当に友達だったんだから」



女子生徒「えー、嘘だー、もっと前から付き合ってるみたいに見えたよ」




仁美「・・・」



仁美「何故でしょう。むしょうに服を脱ぎたい気分になってくるのは」


ほむら「・・・!?治ってない!?」




杏子「ただたんに服を脱がせるだけの能力なら、
って思ったけど・・・もしかしたらずっと深刻な問題かもしれねーな・・・」


ほむら「痴女「原田」・・・一体何が目的なのかしら・・・」



さやか「そうだ、次の球技大会に備えて新しいブルマを買って、登録申請しとかないと」



~購買部~

おばちゃん「この時期にブルマを買うのかい?また買い直すハメになるかもしれないよ」


さやか「どういう事?」


おばちゃん「まだ世間には公表されてないけどね・・・あと3ヶ月以内にブルマは・・・」

恭介「さやか、次の休みにコンサートに行こう」

さやか「そ・・・それってつまり・・・」



恭介「もちろん、デートの誘いだよ。変なことじゃないだろ」


さやか「はぁう・・・」

さやか「改めて実感すると・・・嬉しいような恥ずかしいような・・・///」





仁美「脱ぎます」

まどか「仁美ちゃん!?」



杏子「おいまずいぞ!ほむら!仁美を抑えろ!」




~~~

裸の痴女「原田」のアジト



原田「仁美ちゃん・・・可愛かったなー・・・」

原田「他にもこの町の魔法少女は可愛い子ばかり・・・えへへへ・・・」



原田「あんなに可愛い子達のブルマ姿がもうすぐ見られなくなるなんて・・・
はやく「行動」にでないといけないよね・・・」




原田「やまぶき高校がブルマじゃなかったからちょっと物足りなかったんだよね・・・
今でもブルマを履いてくれる見滝原みたいな学校をもっと大事にして欲しいよね」





~~~



デート前日


さやか「うわあああ///すっごい緊張する!」

さやか「何を着て行こうかな・・・デートの内容も大胆に行くべきか、恭介にリードしてもらうのが良いのか迷っちゃう~」



さやか「まどかか仁美に相談しようかな~・・・いや、ここは」



~上条家~

プルルルル・・・


恭介「電話・・・?タンスから聞こえてくる」



恭介「・・・!?さやかのブルマが・・・鳴っている!?」

恭介「という事はさやかが僕のトランクスからコールしている!?
冗談半分だったのに本当に受信できるなんて・・・」

恭介「これは・・・さやかが上条恭介じゃなくバイオリン仮面と通話したがってるって事だよね」


恭介(声色)「も、もしもし」


さやか「あ、本当に繋がった・・・バイオリン仮面で良いんだよね?」



さやか「下着を通じて電話してるってなんだか変な感じ」



恭介「美樹さん?なんの用だい?」


さやか「えっとね・・・あたし明日彼氏と初めてのデートに行くんだけど・・・」

恭介「それはおめでとう(本人だよ・・・)」




さやか「もう何もかも初めてだからさ~どういう服着ていくべきかとかどう接したらいいかとか緊張しちゃって・・・」


さやか「男子目線で彼女がデートでどんな事してくれたら喜ぶかとか教えて欲しいんだけど」




恭介(本人に聞いちゃったよ・・・健気だなぁ)



恭介「いつもの美樹さんらしくしてればいいと思うよ」

恭介「恋人以前に幼馴染なんだから、長い付き合いだろう?その彼もいつもの美樹さんが好きだと思うよ」



恭介(うん、これは本当の気持ちだから)



さやか「そ、そうかな・・・」




恭介「美樹さんはもっと自信を持つべきだよ。可愛いって自覚が無いというか」

恭介(そこがさやかの可愛いところでもあるんだけどね)



さやか「かッ!?かわいい!?」



恭介「少なくとも僕は初対面でそう思いました(と、いう事にしておこう)」



さやか「へ・・・へぇ~///」

恭介「あまり気負わずに友達だった頃みたいに接していれば問題ないと思うよ」


さやか「あ、ありがとう・・・デートがうまくいったら・・・あらためてお礼するね」


ガチャ



恭介「さやかは頑張りすぎて空回りすることがあるからな・・・」

恭介「明日は変に意識してくれないほうが僕としても良いんだけど・・・」


さやか「明日はがんばるぞおおおおお!!あたしらしさ爆発するぞー!!」

さやか「ん・・・!?あたしらしさってなんだっけー!?」

~待ち合わせ場所~


恭介「僕の予想では今日のさやかの私服はスカート系かな」

恭介「さやかは自分をボーイッシュキャラたと思ってるけど
意外と私服はスカート系が多いからね」



さやか「恭介お待たせー、さやかちゃんですよー」



恭介「やあ、おはようさやか」


恭介(パンツルック?そうきたか)

さやか(あたしらしさっていったら、これじゃない!?下手に女の子らしく振舞うよりって思うし)



恭介(さやかは自分のふとももの魅力に気づいていないのか!?
ジーンズじゃ肝心のふとももチラチラが見えないじゃないか)


ぴちぴち

恭介(・・・と思ったけど・・・ピッタリのジーンズにさやかの尻肉が強調されて・・・
これはこれで・・・良い!!)



さやか(良かった・・・なんか喜んでるみたい)


コンサート会場



さやか(あたしらしさって何だっけ?)

さやか(もしこれが仮にあたしとまどかのデートだったら・・・)



さやか「さやかちゃんに任せなさい!」



まどか「わぁ!さやかちゃん素敵!」




さやか(みたいな流れになるけどなー・・・)




さやか(それとも恭介相手だとあたふたしちゃうのがあたしらしさ!?)




恭介「夕食はどうする?さやかが特にいきたい場所が無ければ僕が決めた店に」


さやか「さやかちゃんに任せなさい!」ドヤッ




恭介「え、さやかの手作りって事?それもいいなぁ」

さやか「あ」

さやか「ちょ、ま、待って恭介!い、今のはちが・・!」

さやか(れ、練習もしてないのにいいいいい、いきなり手料理とか無理だよぉ!!)


恭介(力入りまくってるなぁ・・・さやか・・・)

コンサート会場


恭介「開演前に昔お世話になった奏者に挨拶したいんだけど、いいかな?」

さやか「あ、あたしもいっしょに?いいのかな・・・」



恭介「お久しぶりです」

先輩「お、上条。来てくれたんだな」



先輩「そっちの女の子は・・・ひょっとして」

さやか「あっはい!き、恭介の彼女させてもらってる、美樹さやかです!」



先輩「ちっきしょおおおおおおお!!上条!中学生の癖に!このやろおおお!!」



ガタン!!




「!!」




奏者「うわああああああ!!ぼ、僕の腕があああああああ」


スタッフ「事故だ!!大道具が奏者さんの腕に!!」






先輩「お、おい!大丈夫か!?」


先輩「・・・二度と動かないって怪我じゃない・・・だけど今日はもう弾けないな・・・・」



奏者「そんな!」


恭介「先輩、彼のパートは?」



先輩「バイオリン・・・そうか!その手があった!」


先輩「上条!お前が代わりに出てくれ!」




恭介「えっ」


さやか「ちょ、ちょっと待って!恭介の腕はもう・・・」




恭介「代わりの奏者に心当たりがあります・・・開演までに間に合わせますから・・・
僕を信じて待っててくれますか?」

さやか「きょ・・・恭介!?」



さやか「い、行っちゃった・・・代わりのバイオリン奏者って一体・・・」

恭介「さやかのブルマ・・・!家まで取りに帰らないと!」



恭介「そのまま会場に戻ったら服装でバレる!またパン一にならないと!!」


~~~
さやか「恭介どこまで行ったんだろう・・・戻ってこない」


奏者「もう待てません!無理にでも弾きます!」

先輩「落ち着け!その手で無理に弾いたら怪我が悪化するぞ!」



奏者「君、僕のバイオリンを」

むにゅっ




奏者「な、なんだこのバイオリン・・・妙にやわらかいぞ」



バイオリン仮面「じきに硬くなる♂」



奏者「うわあああああああああああ!?」




バイオリン仮面「それは・・・私のバイオリンだ」



さやか「バ、バイオリン仮面!?」

奏者「ぼ、僕にナニを握らせたああああああああああ!?」


バイオリン仮面「待たせたな。さやかちゃん・・・君と恭介とのデートは必ず成功させる」




先輩「だ・・・誰だお前は!?ほぼ全裸じゃねーか!?」




バイオリン仮面「私もバイオリンには自信がある。私を代わりに出してはくれないか?」



先輩「服を着てくれえええ!」

先輩「もう開場だって!?き、着替えてる時間が無い!し、仕方ない、来い!!」




そして幕が上がる



ざわざわざわ・・・


「な、なんだあの半裸の男は!?」



「どこの誰だ!?顔にブルマを被ってるじゃねーか!!」


先輩(失敗したらこいつのせいだ!!下手な演奏したらどうしてくれよう・・・)

さやか(開演はできたけど・・・恭介どこ行っちゃったのよ・・・)

♪~♪~♪


先輩(な・・・なんだと!?こいつ上手いぞ!)

バイオリン仮面(これでコンサートは無事成功する)


バイオリン仮面(恭介とさやかも、素晴らしい演奏に包まれて二人の距離が更に縮まる)



バイオリン仮面(・・・?何か忘れている?)


バイオリン仮面(しまった!上条恭介は僕じゃないか!)





バイオリン仮面(せっかく演奏が成功したのに・・・さやかの隣に僕がいない!)



さやか(恭介のバカ・・・)





観客「格好は変態だけど・・・なんて素晴らしい演奏なんだ」

観客「あのブルマの良い匂いがこっちにまで伝わってくるような演奏だ」



大物音楽プロデューサー「・・・」


大物音楽プロデューサー「彼、いいんじゃない?」





コンサート終了


恭介「さやか!落ち着いてよ!」



さやか「コンサート終了まであたしを放っぽりだしてどこ行ってたのよ!!」


恭介「代わりの演奏者を・・・」

さやか「それはわかってる!バイオリン仮面と恭介が知り合いだったってのは驚いたけど・・・」




さやか「なんでバイオリン仮面は開場に間に合ったのに恭介は来れなかったのって聞いてるの!」



恭介「それは・・・」

さやか「言えないんだね・・・じゃあもういい!」





さやか「今日誘ってくれたこと・・・すごく嬉しかったんだよ・・・」

さやか「演奏一緒に聞いて・・・あそこが凄かったねとか・・・いっぱいおしゃべりしたかったんだよ・・・」

ポロポロ

恭介(な・・・涙!?)


さやか「恭介のバカ・・・」

恭介「・・・」



恭介「これが僕の罪滅ぼしだ」

さやか「恭介!?」


ギギギギ・・・



恭介はバイオリンを動かない左手を固定させて弾こうとする


恭介(やっぱり・・・ブルマを被っていないと動かない・・・か)




さやか「ナニやってるの恭介!?」

恭介「決まっているだろ?」



恭介「ここから先は僕の演奏会だ。観客はさやかだけの・・・」


ギギギギィッ



恭介「待っててねさやか・・・もう一度・・・あのオーケストラコンサートを再現してあげるから・・・」




ガタンッ

さやか「恭介・・・もうやめて・・・」


さやか「恭介自身が一番辛いはずだよ・・・弾けないってわかってて・・・こんな事して・・・」




恭介「さやか・・・僕が戻って来れなかった理由・・・今は聞かないで欲しい」


恭介「だけど・・・僕にとってのさやかは・・・さやかが傍にいるだけで・・・僕は」



恭介「バイオリンが弾けなくなった事なんて・・・ちっとも怖くないって思えるほど大事な存在だから」



恭介「さやかがいてくれれば・・・夢を失うことなんて怖くない」





恭介「だからさやかだけは・・・僕の味方でいて欲しいんだ」



恭介「今は事情は話せない・・・これからもバイオリン仮面を呼び出すとき・・・
僕がさやかの傍にいてあげられない事もある」



恭介「それでも・・・さやかには僕の味方でいて欲しいんだ・・・
勝手なこと言ってるっていうのはわかってるけど・・・」



さやか「・・・」

さやか「あたしも・・・恭介に言えてない事・・・あるかもしれない」

さやか(魔法少女関係の話題・・・恭介には話してないし・・・)

さやか(一番考えられるのは恭介とバイオリン仮面が同一人物って事だけど・・・
恭介がバイオリンを弾けない以上それはありえない)


さやか(あれだけバイオリンを弾きたがってたんだもん・・・
弾けるようになってるとして、弾けない演技をする必要が無いもん)


さやか(よっぽど複雑な事情があるんだよね恭介・・・信じるよ)



さやか「しょうがないなぁ・・・もう」

恭介「許してくれるのかい?」



さやか「許すも何も・・・今回のチケット代は恭介持ちだもん・・・あたしがそこまでわがまま言えないよ」



さやか「約束一つしてもらっていいかな」

恭介「約束?」



さやか「いつ使うかわからないけど・・・恭介があたしの言う事なんでも聞く権利」


恭介「構わないよ!それで許されるならなんだってするよ!」



さやか「なんでもするって言ったよね?それじゃあ約束成立だね」




恭介「それじゃあこの後は」

さやか「帰る」




恭介「え」

さやか「もう怒ってないけど・・・ちょっとは恭介に反省してもらいたいからね」




さやか「ちなみに順調にデートを進めてたら恭介の頑張り次第で
さやかちゃんの家で手作り夕食とお泊りイベントがあったかもねー。残念でした!」




恭介「お・・・お泊り!?」ガタッ


さやか「どう悔しい?だったら今度のデートはちゃんと傍に居てよね」


恭介「いい感じに砕けてきたねさやか」

さやか「え」


恭介「僕はさやかを悲しませる駄目な男だから、扱いなんて雑でいいんだよ」

恭介「今後はそれくらい肩の力を抜いて欲しいかな」



さやか「あ、そうだ・・・恭介がバイオリン仮面と知り合いって事は・・・本名知ってるよね」

さやか「彼の名前・・・なんて言うの?」


恭介「・・・「氷室」」

~上条家~


プルルル・・・

恭介「電話だ」



恭介「・・・!?ブルマが鳴っている!?またさやかがバイオリン仮面・・・「氷室」と話をしたがっている!?」



恭介(声色)「もしもし」


さやか「えっと・・・バイオリン仮面?・・・氷室君で良いんだよね?」



恭介(もしかして、氷室と話たいから今日のデートを切り上げたのか?)



さやか「とりあえず・・・今日はありがとう」

恭介「え?なんの事?」



さやか「コンサートの事。おかげで欠員出さずに最後まで演奏できたから」

さやか「氷室君はかなり目立ってたけどね・・・観ていた人が終わった後ずっと話題に出していたし」


さやか「それとなんだけど・・・うちの彼氏・・・恭介と知り合いなんだよね?」



恭介「あ、うん。上条の事はよく知ってる」



さやか「恭介が代わりに演奏してくれって頼みに来たと思うんだけど」

さやか「氷室君は開場に間に合ったのに恭介が遅れた訳を知ってたら教えて欲しいかな」



恭介「・・・」




恭介「君のブルマを被るとすさまじい力があふれてくるんだ(本音)」


恭介「走る速度も電車のそれをはるかにしのぐようになる(本当)」


恭介「僕の住んでいるところは上条とは遠くてね。電車を何本もまたぐ(大嘘)」


恭介「僕は美樹さんのブルマの力で会場まで走って追いつけたけど・・・(本音)
上条はそのまま電車で帰るしかなかったからその差なんじゃないかな?(大嘘)」



さやか「それにしても遅すぎると思うんだけどー!」

恭介(や、やっぱりまだ怒ってるじゃないか)


さやか「なんで恭介は電話で氷室君に伝えなかったの!?恭介がわざわざ氷室君を訪ねなくてもそれでいいじゃん!」

恭介「僕が携帯を持たない主義だから(大嘘)」



恭介「「氷室」としての僕とやりとりしてるのは美樹さんだけだよ(これは本当)」


さやか「あ・・・あたしだけ!?な、なによそれ///」

さやか「そもそも恭介とはどういう経緯で友達になったの?」

恭介「バイオリン仲間ってだけだよ(大嘘)」


さやか「ふーん、まいっか」



さやか「それとなんだけど、今通話でも使ってるあたしのブルマだけど」


さやか「返してもらうつもりだったけど・・・もういいや」



恭介「え、どうして?」

さやか「ちょうど今日になるかな。あたしは事前に購買のおばちゃんから噂を聞いたけど」



さやか「TVつけてみれば判るよ。会見やってると思うから」



ピッ




レポーター「ブルマが性的興奮を刺激し、性犯罪を助長させる恐れがあると長年の指摘を受け
政府は全国区の小・中・高でのブルマの廃止を発表しました」



恭介「な・・・!?」





レポーター「ハーフパンツ、またはジャージの着用が義務化されます」

レポーター「エロゲにありがちな高校卒業してから通うのに中・高の雰囲気そのままの
○○学園(18歳以上にするための苦肉の策)のような謎の学校法人なら勝手にブルマを取り入れても合法です」



レポーター「でもまぁ、基本的にそんな奇妙な学園な実在しないので「無し」と断言してもいいでしょうね」




恭介「せめてレギンスにしてくれよおおおおおおおお!!!!」(血の涙)






さやか「氷室君!?」


さやか「と、いうわけでブルマが必要な球技大会以降は学校指定のハーフパンツ買うから・・・それはもういらないかな」




恭介「そ、それはちゃんと太ももが露出するタイプかい!?」



さやか「しないよー。ハーフパンツってのはヒザまで覆うやつだよ」



恭介「お尻の肉は」

さやか「輪郭は全然浮き上がらないよ」



恭介「嘘・・・だろ!?」

恭介(せっかく復学したのに・・・もうすぐブルマ姿のさやかが見れなくなる・・・!?)


恭介(いや・・・問題はそれだけじゃない)




恭介(僕の動かない腕に「力」を与えてくれたさやかのブルマも・・・僕が装着し続けるうちに
僕自身の匂いが移って「恭介のブルマ」になる)



恭介(そうなってしまった時に・・・僕は再びバイオリン仮面に変身できるのだろうか!?
さやかが身に着けた物なら他の衣服でも代用できるのだろうか・・・)



恭介(もしもその他のボトムスで代用できなかったとき・・・僕は再びバイオリンを弾けない身体に・・・)




恭介(そもそも新しいブルマをさやかから貰うのも困難な話だけど・・・
ブルマが廃止されてしまったら・・・さやかを説得するしないの問題にすらたどり着けない!)


アナウンサー「猶予は3ヵ月。それまでにこの国から完全にブルマが消滅するみたいです」



そして、日本全土に「ブルマの廃止」が発表されたその夜・・・
国会がある東京では無くなぜか見滝原の市役所でクーデターが起こった





クーデターの内容は



「ブルマを廃止にするなら脱いじゃうぞ!」と叫びながら
女性達が衣服を脱いでいくという物。


警備員に取り押さえられた女性達は取り調べに対して
自分達が起こした行動に「記憶が無い」と応えるばかりだった。



「ブルマ廃止反対派組織の中でも過激派が
催眠術かなにかで集団幻覚を見せた」と警察は結論を出す。


しかし、その騒動が何者によって扇動されたかを理解している者もいた。




ほむら「これは・・・痴女の手口・・・!?」


杏子「テレビに映ってた女共に口付けがあったぜ」





ほむら「やられた・・・これが痴女「原田」の目的というわけね・・・」



ほむら「私だってまどかのブルマ姿が見られなくなるのは嫌だわ・・・
幸い、個人的に着て欲しいって頼む手段があるけど」


ほむら「乃莉から聞いた原田の性格・・・女の子は分け隔てなく好きという性質なら・・・」

ほむら「この国からブルマを履く学校がなくなるとなったら・・・
クーデターを起こしてでも可決を覆そうとする・・・!!」


×クーデター ○デモ


~球技大会全日程終了~


恭介(結局僕はなんの役にも立てなかったな)



恭介(医者に激しい運動はしばらく様子見って言われているからね・・・
まぁブルマを被れば身体を動かせるけど)


恭介(その場合上条恭介じゃなくなるから、どっちにしろ球技大会には参加できないけどね)




さやか「やったよ恭介!あたし達のクラスが総合優勝だよ!」

恭介「おめでとう。さやか」




和子先生「さて、早速ですが優勝賞品の旅行権ですけど、どこに行きたいか意見を出してくださいね」



さやか「温泉地がいいなー」


女子生徒「えー、絶対男子覗きにくるじゃん、やだよー」



中沢「むしろ美樹は上条に見せることを目的としてないか」

恭介「ぶはっ」



和子「・・・」イライラ



仁美「ありですわね・・・私が脱げば・・・上条君の気を向けることができるかもしれないですし」

ほむら「すっかり脱ぎ癖がついてしまったわね」




和子「それと、昨日もニュースでやってましたが、三ヵ月後に訪れるブルマの廃止。皆さんは確認していますね?」



女子生徒「これでやっと見滝原もブルマ卒業かってカンジよね」

女子生徒「今思えばなんであんなエロい格好してたんだろうって。恥ずかしいよね」




中沢「ちきしょおお!!」


女子生徒「!?だ、男子達が血の涙を!?」




和子「今まで女性を支えてくれたブルマに敬意を込めて、これから三ヶ月間ブルマを身分証明書代わりに提示すれば
何割引きかで買い物できるようになるみたいです」



和子「すでにお誘いを頂いた各所旅館も対応店です。ブルマを持っていけば安くおみやげを買えるかもしれません」


和子「もちろん私も学生時代のブルマを持参するつもりです。皆さんも当日はブルマを忘れずに持ってきてください」


恭介「え、和子先生も!?」

~なんだかんだで温泉地に決まりました~
海もあるから泳げるよ!


女子「男子ー覗くんじゃないぞー」

男子「まるで覗いて欲しいような言い方だな」



女子「このー^」


和子「・・・」イライラ




ほむら(先生があたしだって彼氏とそんな会話したいのにー!って顔してるわ)



さやか「みんな、修学旅行の準備の買い物いこう」



~ショッピングモール~


さやか「恭介、この水着どうかな?」



恭介「露出が高すぎないか?見てみたいけど中沢達に見せちゃうのはちょっと・・・」

さやか「じゃあこっちは恭介の前だけで着る用にするー♪」



杏子「なんだこれ・・・めっちゃウゼえ」

ほむら「見せ付けるためだけに私達を誘ったようなものね」


まどか「さやかちゃんだもん」



乃莉「あれ?もしかしてほむらちゃんと杏子ちゃん?」




ほむら「乃莉さん」



まどか「え?ほむらちゃん?こちらは?」



杏子「魔法少女の先輩だ」


杏子「やまぶき市からこの町に助っ人に来てもらってるんだ」
※ひだまりスケッチ本編のやまぶき高校は東京都内だがここでは改変する



乃莉「見慣れない子が3人いるね」

まどか「鹿目まどかです」


さやか「美樹さやかです。んでこっちは彼氏の恭介!」


乃莉「な・・・!?」

乃莉「ちゅ、中学生ですでに・・・彼氏持ち!?」 ガクッ↓




さやか「乃莉さん!?」


乃莉「上条君!さ、さやかちゃんの身体を・・・毎日触っているの!?
あんなにまぶしい太ももを毎日毎日撫で回しているというの!?」
ぐいぐい

恭介「え?えっと・・・」

さやか「落ち着いて乃莉さん!あたしたち健全な仲だよ!」



乃莉「あ・・・」




乃莉「ごめん・・・取り乱しちゃった」


ほむら(なにかしら・・・他人が乗り移ったかのようなキャラ崩壊だわ)


ほむら(そして今気づいたけど・・・魔法少女の服装じゃなければ美樹さやかと見紛うことはないわね・・・
乃莉さんは乃莉さんで特徴的な髪型だし・・・ちゃんと区別できるわ)




乃莉「皆は何を買い物していたの?」




まどか「修学旅行の準備です」


乃莉「え?この時期に?珍しいねー」


さやか「球技大会総合優勝のクラスだけもう一度旅行に行けるんです」

さやか「温泉街に行こうかなって」



乃莉「温泉街か・・・いいねー」


乃莉「女の子同士の裸のお付き合い・・・楽しいだろうなー・・・」


さやか「乃莉さん?」



乃莉「あっ、いやなんでもない。こっちの話」




乃莉「じゃあね、見滝原中の皆さん。温泉楽しんできてねー」



ほむら「・・・」


杏子「どうした?ほむら?」



ほむら「私達は普通に学校に通っているのに・・・乃莉さんは自分の高校に戻らなくていいのかしら?」

ほむら「それにどこで寝泊りしているかも謎だわ・・・」


杏子「あたしに言わせりゃ魔法少女が寝所を確保する手段なんていくらでもあると思うけどな」


ほむら「・・・乃莉さんは不良少女じゃないのよ」


そしてあっと言う間に旅行当日になり、温泉街到着後バスに乗る恭介達



「バスガイドを勤めさせていただきます巴です」



男子生徒「うっひょー!巨乳の大人のお姉さん!!」

男子生徒「待ってましたー!!」



さやか「マミさん!?あんた何やってんすか!?」



マミ「早乙女先生が・・・突発的な旅行だから1人だけじゃ引率は不安だって言ってきて・・・」



マミ「公欠になるし、タダで温泉に行けるからって言われて」

マミ「最近肩こりを覚えるようになってきたから・・・無料という事もあってちょうどいいかなって」



さやか「お姉さんもお母さんも通り越しておばちゃんの発想だよ!!」



ほむら「貴方が肩こりの原因は・・・」


ほむら「いいわ・・・自分で言ってて空しくなるから教えてあげない」





中沢「しつもーん!今彼氏いますかー?」



男子生徒「初体験はいつですかー?」

男子生徒「もしかしてもう結婚して子供がいたりするんですか?」




さやか「無茶振りはやめてあげてええええええええええ!!その人一歳しか違わないのよォ!」



マミ「初体験はその・・・二年生の夏休みに・・・」

さやか「背伸びしなくていいから!!」




なぎさ「みんな失礼なのです!マミは正真正銘女子中学生なのです!なぎさが保証しますよ!」ひょこっ



男子生徒「や、やっぱり子持ちじゃないか!!」


和子「なぎさちゃんは先生の子供よ。隠していたけど実は結婚してたの」

さやか「和子先生も見栄はらないで!!」




和子「今回私達が泊まる旅館は一般客の方もたくさんいます。くれぐれも迷惑をかけないように」




生徒たち「「はーい」」


乃莉「あ」



さやか「の・・・乃莉さん!?」


杏子「なんでアンタがここに!?」



乃莉「奇遇だね」




ほむら「一般客も利用すると聞いたでしょう。私達以外の利用者もいても不思議じゃないわ」


ほむら(問題は・・・明らかに私達がどこに行くのか聞いた上で宿泊先で待ち伏せしていたことだけど・・・)




さやか「乃莉さん、世間は今平日ですよ!?高校行かなくて大丈夫なんですか!?」




乃莉「あ・・・高校ね・・・美術科は今夏休みでー・・・」


まどか「乃莉さんは一人旅ですか?」



乃莉「え、えっとね・・・」




乃莉「かっ・・・彼氏と来ちゃいました!!」



さやか「乃莉さん・・・良いんだよ強がらなくて」





乃莉「あちゃぁ・・・バレた?」




乃莉「みんな、温泉行こうよ」



カポーン




乃莉「マ、マミちゃんのおっぱいすごい・・・宮子さんを思い出すよ」

マミ「宮子さん?」


乃莉「あたしの先輩。声もなんかマミちゃんと似てるんだよね」


乃莉「触っていい?」

マミ「え・・・ちょ・・・」



乃莉「すっごい・・・ぽよんぽよん」


さやか「先輩権限って怖いなー・・・」

そして、おみやげ屋に訪れるさやか達


さやか「ブルマを見せれば割引になるって本当なの?」

乃莉「本当だよ。ただし使い込んだ年期によるけどね」



さやか「年期・・・」




売店のおばちゃん「あー、このブルマは比較的新しい物だね。
割り引きは効かないよ」



さやか「そ、そんな・・・」



さやか「違うクラスの子からもおみやげ頼まれてたのに・・・」


恭介「さやか・・・」




恭介(僕と違って社交的なさやか。他のクラスにもいっぱい友達が居る)



恭介(僕がさやかのブルマを奪ってしまったせいで
さやかは安価でおみやげを手に入れることが出来なくなっている)



まどか「さやかちゃん後でお金渡してくれれば大丈夫だから、
わたしか仁美ちゃんのブルマで買っておこうよ」



さやか「ありがとうまどか、でもそれはルール違反な気がするからやらないよ」





恭介「さやか・・・買う予定のおみやげリストは作っているかい?」

さやか「恭介・・・?」



恭介「これだね」
パサッ


恭介「自分の部屋でまっててくれないかさやか。すぐにでも全部揃えてあげるよ」



さやか「きょ・・・恭介!?無茶だよ!!」

さやか「原価で買ったらどれくらいの値段になるかわからないのに・・・恭介!?」





恭介「暁美さんからもらった変装用の女子制服・・・もしものために持ってきておいて良かった」


ササッ


恭子「できた!上条恭子スタイル!」


恭子「そして今手に持っているのは年期が入っているほうのさやかのブルマ!
これで僕は女子生徒として堂々と割引を使っておみやげが買える!!」

旅館内。廊下


横一列にならんで談話している男子生徒


恭子(げ・・・)

恭子(バ・・・バレないよな・・・)




恭子「し、失礼。通してくださるかしら」


中沢「あ・・・うん」



男子生徒「うちのクラスにあんな子いたっけ?」

男子生徒「修学旅行で制服は珍しい」


中沢「・・・」


男子生徒「中沢?」



中沢「か・・・可愛い」





再びおみやげコーナーへと赴く恭介(恭子)


ドサッ



おばちゃん「こんなに買うのかい?ブルマ割引使わないと厳しいよ」


恭子「こ・・・これでお願いします」


スッ(さやかのブルマ)


おばちゃん「・・・」


おばちゃん「これは・・・かなり長い間使い込まれたブルマだね」



おばちゃん「よっしゃ、全部半額だよ。ブルマ割引使う場合はここにサインしておくれ」



恭子「えっと・・・」



恭子(確かこのブルマ・・・さやかの名前が書いてあったよな・・・)

恭子(だったらサインもさやかの名前で書かないと・・・なのか!?)



おばちゃん「美樹さやかちゃんね。毎度。こんなに買ってくれて嬉しいよ」



乃莉「・・・?あの子は?」

乃莉「おばちゃん!名簿みせて!・・・え!?美樹さやか!?」


乃莉「た、大変!さやかちゃんの偽者だ!」

恭子「後は変装を解いてこのおみやげをさやかの部屋に持っていくだけだな」


乃莉「まちなさい!」

恭子「え・・・(乃莉さん!?)」



乃莉「君・・・美樹さやかちゃんじゃないよね?」

乃莉「でも、今・・・さやかちゃんのブルマで買い物したよね?」




恭子「な・・・」



乃莉「どこでさやかちゃんのブルマを手に入れたの!?そして何者なの!?」



乃莉「正体を現しなさい!!」


恭子に飛び掛る乃莉



恭子「ちょ・・・落ち着いて乃莉さん!」

乃莉「なんでアタシの名前まで知ってるの!?ますます正体を暴きたくなったわ!」




恭子(そ、そうか・・・この格好だと僕だってわからないんだ!)



中沢「・・・!?」



中沢「謎の美人女子生徒が・・・襲われている!?」


中沢「助けなきゃ!お、俺の初恋を!」



がばっ


後ろから乃莉を押さえ込む中沢



中沢「名も知らない少女!逃げてくれ!!」


恭子「な・・・中沢!?」




乃莉「ちょ・・・どこ触ってるのよ!このスケベ!!」




恭子「中沢・・・ありがとう!!」

ダッ


乃莉「コラ待てえー!!」



中沢「む、むこうは俺の名前を知っていたのか!?嬉しいな・・・」

乃莉「君・・・あの子の何なの!?」


中沢「俺にとってのあの子は運命の人だ」

乃莉「へー・・・君の彼女なんだ・・・」



中沢「そ、そういうわけでは・・・」




乃莉「とりあえず君を縛らせてもらうね。あの子をおびき出すために」


中沢「え」




ボカッ

気絶させられる中沢。そして




~まどか、さやか、仁美、杏子、ほむらがいる部屋~


ガラッ



さやか「乃莉さん!?いったいどうしたの!?そっちの男子は・・・な、中沢!?」




乃莉「不審者を見つけたの。さやかちゃんのブルマを持っていてさやかちゃんの名を騙る偽者が」

さやか「え」



仁美「乃莉さんとさやかさんだけでなく三人目のソックリさんという意味ですか?」



乃莉「その子はどうやらコイツの彼女みたい」




全員「えええええええええええええええ!?」



さやか「な・・・中沢の彼女!?」



ほむら「和子先生以外に候補が居たのね・・・」


乃莉「その子をおびきよせるためにちょっとここにコイツを置いておくから」



さやか「ちょ・・・乃莉さん!?ここ女子部屋ですよ!?」



恭子(マ・・・マズイ事になった・・・)



恭子「僕を逃がすために・・・中沢が人質に取られてしまうなんて・・・」


恭子「助けにいく・・・?この格好でか?」

恭子「そうか!この手があった!!」ガバッ

バイオリン仮面「フォオオオオオオオオオ!!」



バイオリン仮面「クロスアウツ!!」


バッ




バイオリン仮面「ふしゅうう・・・・また服を脱いでしまった・・・」

バイオリン仮面「でも仕方ないじゃないか・・・自分の部屋まで戻るにはさやか達がいる部屋を通り過ぎなきゃいけないし・・・」




バイオリン仮面「中沢を救い出すには・・・この姿に変身するしかないのだ!」





~さやか達の部屋~


さやか「落ち着いてよ乃莉さん。あたし別に自分のなりすましが居ても気にしないから」


さやか「ほら、これ一つ食べなよ。温泉まんじゅう。おいしいよ」



乃莉「あ、ありがとう。ちょっと冷静になったかな・・・」


ふにゅ♪




乃莉「・・・!?何このおまんじゅう・・・妙にナマ暖かい・・・」




バイオリン仮面「それは・・・私の黄金まんじゅうだ」



乃莉「ぎゃ、ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!?」



さやか「バ、バイオリン仮面!?」





バイオリン仮面「初めまして乃莉さん。私はバイオリン仮面」



乃莉「さ・・・さやかちゃんのブルマ!?な、なにを被っているのよ!!」



バイオリン仮面「君と一対一で話がしたい。中沢を離してやってくれないか?」



乃莉「駄目よ、この旅館に不審者がいるの。ソイツをおびきよせる大事な人質なの」


さやか「乃莉さんズレてる!目の前のそいつが一番の不審者だよ!!」



バイオリン仮面「仕方ないな・・・」スッ


乃莉「股間からバイオリンが!?」

♪~♪~♪



乃莉「・・・か、身体が動かない!?」


乃莉「なにをするつもりなの!?ま、まさかエロ同人みたいに・・・」



バイオリン仮面「さぁ中沢君、逃げるのだ」



中沢「あ、ありがとうございます」



乃莉「この力・・・魔法なの!?」




シュイン!(乃莉変身)


さやか「乃莉さん!?」





乃莉「わかったわバイオリン仮面。一対一でお話しましょう」

乃莉「スパークエッジ!!」




~井上ワープで周りに誰も居ない場所へ~


※井上ワープ
戦闘が開始されるといつのまにか戦いやすい場所にワープしている現象


特撮作品にて井上敏樹氏の脚本で多用されることが多いためこう呼ばれる


乃莉「正体を見せなさい!」


バイオリン仮面「ま、待ってくれ乃莉さん!僕はあなたと戦う気は・・・」




ドスッ


乃莉の攻撃の衝撃でブルマがはがれる




恭介「あ・・・」


乃莉「か・・・上条君!?」



乃莉「ええええ!?は、半裸の上条君が・・・さやかちゃんのブルマを被って・・・」


乃莉「って事は・・・さっきの女子生徒も上条君なの!?じょ・・・女装趣味まで兼ね備えてるなんて・・・」


恭介「ち・・・違うんだ!こ、コレに訳が・・・」

乃莉「素敵・・・///」


恭介「え・・・?」

乃莉「あたし、脱ぎ癖があるちょっと変態っぽい男子が彼氏の理想像なんだよね」

恭介「そ・・・それは変わったご趣味で」



恭介(何かおかしい・・・?乃莉さんってこういうキャラなのか?)



乃莉「上条君はまさに理想の人なんだけどなー・・・おしいなー・・・
さやかちゃんの彼氏じゃしょうがないよね」



乃莉「さやかちゃんも上条君のそんな所に惚れたの?」


恭介「ち、違います!さやかにはこの姿の僕は上条とは認識されて無くて-」

恭介はブルマを被るようになってからバイオリンが弾けるようになった経緯を乃莉に話す




乃莉「へー、ふーんすごい興味深い話だね」

乃莉「魔法少女以外にも奇跡を起こせる存在がいたんだね・・・」



恭介「魔法少女?」


乃莉「簡単にいっちゃえば
あたしのこんな感じの格好して悪いやつと戦う正義のヒーローの事だよ」



乃莉「戦いに運命を投じる代わりに願い事を一つだけかなえられるんだ」

乃莉「君のクラスにもすでに魔法少女である子が何人かいるけど」




恭介「ま・・・まさかさやかも!?」

恭介「僕の腕が動くようになったのは・・・さやかが魔法少女になったからじゃ・・・」




乃莉「ああ、それは違うよ。資質はあるけど、未契約だよ彼女」

乃莉「自分の腕のためとはいえさやかちゃんが犠牲になるのは嫌なんだ?」



恭介「あたりまえじゃないか!」




乃莉「根はマジメでいい子なんだ・・・いえ、マジメに変態と言い換えたほうがいいかな」


乃莉「ますます先輩好みなんだけどなー・・・
この事バラされたくなかったら付き合ってって言っちゃおうかなー」



恭介「そ、それだけはご勘弁を・・・」


さやか「乃莉さん?氷室くん?ここにいるの?」



乃莉「さやかちゃんが来るよ、はやくブルマ被りなよ」

恭介「あっ、はい」


さやか「あっいたいた」


さやか「二人とも、何を話してたの?」


バイオリン仮面「え・・・えっとね」

乃莉「へー・・・バイオリン仮面の本名は氷室君って言うんだ(すっとぼけ)」




乃莉「さやかちゃん、えっとねあたし・・・」


乃莉「氷室君と付き合うことになりましたー♪」




バイオリン仮面「な・・・!?」

さやか「えええええええ!?」




バイオリン仮面「ちょっと乃莉さん!どういう事ですか!!」(小声)

乃莉「もちろん、上条君には手を出してないよ」(小声)



乃莉「あたしが好きになったのは氷室君の方なんだから・・・
その格好してる時だけあたしの限定的な彼氏になってよ、
それがさやかちゃんにバラさない条件」(小声)




バイオリン仮面「そ・・・そんな無茶苦茶な・・・」



さやか「へー・・・」ゴゴゴ・・・



バイオリン仮面(さ・・・さやか!?なんで怒ってるんだ!?)


さやか「あたしの事可愛いって言った男がもう新しい女の子に目をつけるんだー・・・」




バイオリン仮面「さやか!?」



乃莉「あれ?さやかちゃんももしかして氷室君に気があったの?
でも彼氏いるよねー?」


さやか「あたしが言いたいのは!あたしのブルマまで被ってハァハァしてる変態のくせして
あっさり他の子を好きになる氷室君の軽薄さがどうかなーって思うの」



乃莉「それ好きって事じゃない?」

さやか「違うよ・・・友達だもん。最近電話で色々相談に乗ってもらってたもん」



さやか「なんか急すぎる気もするなー・・・乃莉さんの事好きになったのなら
あたしに一言相談してくれても良かったのになーとか・・・」


さやか「しょうがないかな・・・あたしは氷室君の彼女にはなれないし・・・
おめでとうって言うべきなのかな・・・」


バイオリン仮面(本当にどうしちゃったんださやか・・・?まさか君まで氷室に・・・!?)

旅館に戻る一同



さやか「まさか、氷室君がこの旅館を訪れたのって」

乃莉「あたしを追ってきたんですって!きゃああ、愛されてますね、あたし!」



ほむら(カオスだわ・・・)



ほむら(この旅館には3組のカップルが存在する)

ほむら(美樹さやかと上条恭介・・・中沢君と恭子ちゃん・・・乃莉さんと氷室君)



ほむら(しかし・・・この3組のお相手3人はいずれも同一人物・・・)



ほむら(二組目のカップルにいたっては性別まで同一)


ほむら(男女ともに二人ずつだから乃莉さんと中沢君がくっつけば丸く収まるんだけど・・・)




ほむら(それをここまでややこしくこじらせるなんて・・・天性のジゴロね)




乃莉「はい♪氷室君、あーん♪」


さやか「・・・」イライライラ




さやか(恭介のバカッ!!またいなくなっちゃって・・・どうしたのよもう)


バイオリン仮面「ブ・・・ブルマを顔に被ってるんだから・・・そんな無茶な・・・」



さやか「彼女の前くらい顔隠すのやめなさいよ、氷室君」


バイオリン仮面「え」




さやか「前から氷室君の素顔に興味あったんだよね・・・外して見せてよ」


乃莉「さ、さやかちゃん!あ、あたしはこのままで良いって思ってるから!落ちついて!」




さやか「何言ってるの?そんなの駄目だよ乃莉さん」


さやか「付き合う相手の顔も見ないって絶対おかしいでしょ、ほら、脱いで氷室君」



バイオリン仮面「さ、さやか待って・・・」



「きゃああああああああああああああああああああああ!!!!」


さやか「え?何?今の声・・・」

~男子の部屋その①~


さやか「これは・・・」



男子生徒たちが鼻血を噴出して倒れている


女子生徒「あたし仲がいい男子がいるから・・・この部屋に遊びに来たら・・・こんな事になってて・・・」




男子生徒「う・・・う・・・」



ほむら「まだ意識がある生徒がいるわ」


さやか「どうしたの?何があったの?」




男子生徒「和子先生・・・まだまだ若いって思ったよ」

さやか「は?」



男子生徒「まさか和子先生の裸で鼻血が出るとは思わなかった」



さやか「え?え?」



男子生徒「この部屋にやってきて・・・いきなり素っ裸を僕達に見せ付けて・・・」がくっ



まどかさやか「「ええええええええええ!?」」





杏子「乃莉、ほむら・・・これって・・・」


ほむら「明らかに「痴女」の症状だわ」




乃莉「和子先生って・・・担任の先生?」





ほむら「どうやら・・・浴衣の下に何も履かずに徘徊しているみたいね・・・」



ほむら「あなた、なにか変わったことは起こらなかった?」

女子生徒「変わったこと?」




ほむら「身の回りの変化よ」

女子生徒「えっと・・・修学旅行の浮かれ気分で・・・なんか男子との距離が縮まった気がして・・・」


女子生徒「すでにクラス内で何組かカップルが」


ほむら杏子「「それだあああああああああ!!」」

ほむら「自分を差し置いてカップル成立する教え子達・・・痴女として覚醒するストレスにはうってつけね・・・」



杏子「でもおかしい・・・原田って痴女は見滝原にいるはずだろ?
わざわざあたし達を尾けてこの温泉街にやってきたのか!?」


乃莉「原田は・・・間違いなく近くにいるよ」



乃莉「あたしは感じるよ。原田の魔力を」






ほむら「はやく和子先生の徘徊を止めないと大変なことになるわ!
社会的に存在が脅かされてしまう!」


さやか「その痴女ってのがよくわかんないんだけど・・・もう男子の前で全裸になった時点で駄目なんじゃ・・・」



ほむら「そんなのは男子がいきすぎた妄想で和子先生の裸を思い浮かべて自滅したという事にすればいい」


ほむら「問題は女子部屋で同じ行動をとった場合・・・その事実はごまかせない」





ほむら「基本的に女性を好きな女性はいないから・・・「実は妄想でした」という言い訳は通用しないわ」


さやか「説得力に欠けるんですがそれは」





「ぎゃああああああああああ!!」



バイオリン仮面「もう一つの男子の部屋からだ!」






バーン!

同じく広がる地獄絵図。
鼻血まみれの男子がそのまま気絶している



バイオリン仮面「・・・!中沢!?中沢は無事だぞ!」




バイオリン仮面「中沢!聞こえるか!?先生はどっちに行った!?」



中沢「うあああああ!見てません見てません!先生の裸なんて見てません!」


中沢「俺には初恋の銀髪美少女がいるんだ!先生の気持ちには応えられないんだ!」



バイオリン仮面「銀髪美少女・・・!?誰の事だ!?いや、それより先生は!?」



中沢「自分の部屋だよ・・・と、巴さんとなぎさちゃんもいる・・・引率係の宿泊部屋へ・・・」

和子「・・・」



ガラッ

マミ「あ、和子先生、見回りお疲れ様です」


和子「・・・」



マミ「先生?」


はらっ

マミ「な・・・!?ちょっと和子先生!?何してるんですか!?」



なぎさ「おっぱいにソウルジェムが挟まってるのです!」




乃莉「和子先生!目を覚まして!」



乃莉「う・・・」


ゴゴゴ・・・



マミ「え・・・え・・!?なんなのこれは・・・」






カッ!!



ほむら「これは・・・」


杏子「い・・・いつの間にか魔女結界・・・いや、痴女結界に閉じ込められている!?」




ドサッ

気絶した乃莉、マミ、なぎさが振ってくる



さやか「乃莉さん!マミさん!なぎさ!」




まどか「和子先生の後ろに・・・誰か居るよ!」




原田「初めまして・・・見滝原の魔法少女達・・・やっと顔見せできたね」


ほむら「「裸の痴女」・・・原田!!」



さやか「マミさんよりも二周り以上も大きい胸!?ま、間違いない!!」

原田「乃莉ちゃんから聞いてるかな?痴女と呼ばれる者の正体を」


ほむら「魔法少女だったモノ」

杏子「あんたも昔は魔法少女だったんだろ?」




原田「世界中の女の子に可愛い衣装を着せたい。それがあたしの最初の願い」



原田「魔法少女時代からの固有の能力に「対象者に好きな服を着せる」という物があるの」





杏子「よくそんな魔法で魔女と戦えたな・・・」


原田「意外と小回りが利くよ?魔法少女同士の縄張り争いでは
裸エプロンとか着せてあげると恥ずかしがって何も出来ずに降伏するし」



原田「20歳をすぎて魔法少女引退を考えていたある日気づいてしまったの」



原田「あたしは可愛い衣装を着た女の子だけじゃ飽き足らない!
脱衣とか服が破れるところもちゃんとカメラに収めなきゃって」



原田「気づいたときには最初の願いとは
正反対の「脱衣」の性質を持つ痴女になっていた」





原田「そして今・・・!!尻肉と太もも両方を魅せる素敵衣装ブルマが・・・
世界から消え去ろうとしている・・・許せるだろうか?」



杏子「こいつさっきから何言ってるんだ?」






原田「教師という立場の人間が裸のデモ行進を行えば
政府はブルマ廃止を見送るかもしれない・・・だから和子先生を追ってここまで来た」



ほむら「そんな事しても廃案は可決されるし、和子先生が社会的に死んでしまうからやめてもらえるかしら」




原田「でもあなた達が勘付いてしまったから予定変更。あなた達を含めたこの旅館の
女子全員を「脱衣」させて政府に訴える」



さやか「ごめん、日本語でお願いします」



原田「和子先生を止めないとこの旅館全員の女性が痴女になるって事!
さあ、やっておしまい!」



和子先生「ふぉおおおお!」ピカッ


痴女名:レーディヒ:ledig
 

さやか「和子先生が痴女に!?」


和子の痴女姿:
ピッチピチのミニスカ女教師衣装。

谷間もパンツも丸見え


杏子「痴女補正があるとはいえ・・・でかい!」


ほむら「和子先生をフってきた男の数だけ揉まれたからね」

さやか「生生しい話はやめて!!」





杏子「でも仁美の時で退治方法は予習済みだぜ!
乳で挟まれているソウルジェムを本体と切り離せば!!」



ズズズ・・・


さやか「え・・・!?」



ほむら「ソウルジェムが・・・胸の谷間に埋まっていく!?」




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杏子「お、おい!完全に胸に埋もれてソウルジェムが見えなくなったぞ!」





原田「大人のおっぱいにはこんな活用方法もあるの」


原田「完全に埋もれちゃうとエロさが足りないけどね・・・
さきっぽだけソウルジェムが見えてるとアレが挟まれてるみたいで興奮するよね?」




さやか「な・・・ナニいってるのあんた!?女の子でしょ!?」




さやか「氷室君、男の子ならこういうエロシズムとか同感できるの!?」




バイオリン仮面「くやしいほど同感できるし・・・今話しかけないでくれ」



バイオリン仮面「私は・・・起ち上がってるせいで立ち上がれない!!」



さやか「おなかを抱えて・・・あっ」


ほむら「和子先生の半裸で・・・バイオリン仮面は再起不能というわけね・・・本当は絶好調だけど・・・」


杏子「な、なんだ!?何が起こってるんだ!?おいお前、おなかさすって欲しいのか!?」


バイオリン仮面「お願いだから構わないでえええ!!」

ほむら「とにかく、谷間のソウルジェムを取り出さなくては」


杏子「どうすりゃいいんだよ!?和子先生のおっぱいを切り落とすのか!?」


和子「毒針(ポイズンニードル)!」

ズバババ!!



プスッ


杏子「!?な、なんだこれ!?」

フラッ

杏子「ど・・・毒だ!くそったれ!」



ほむら「時間停止・・・」



和子「読心(マインドリーディング)」




ガスッ




ほむら「行動が・・・先読みされている!?
歯車に毒針を噛ませて時間停止自体を不能にした!?」



ほむら「杏子に注入された毒が・・・
こ、こんな時に回復役の魔法少女がいれば・・・!!」



ほむら(この時間軸で美樹さやかの役割を担う乃莉さんはどうなの?
美樹さやか同様に回復魔法が使えるのかしら!?)




ほむら(どっちみち気絶しているからあてには出来ないけど・・・
申し訳程度の回復魔法を使える巴マミもダウンしてる・・・)



さやか「・・・」




バイオリン仮面「さやか・・・変なことは考えないでよ」

さやか「氷室君!?」



バイオリン仮面「君が契約すればこの状況を打破できるかもしれない・・・
だけど・・・彼氏の事も考えるんだ」



バイオリン仮面「きっと上条は・・・君のいつまでも元気な姿を望んでいる。戦う姿よりも」

さやか「だけどこのままじゃ、ほむらと杏子が!!」

バイオリン仮面(和子先生の胸に埋もれた宝石・・・あれが先生を操ってるとしたら・・・)


バイオリン仮面(先生のおっぱいが邪魔で宝石を取り出せない・・・他に手は無いのか!?)


バイオリン仮面(手・・・!?そうか!灯台下暗しとはこの事だ!その手があったか!!)

バイオリン仮面「さやか・・・どうか僕の戦う姿を・・・見ないで欲しい」


さやか「・・・!!」

もっこり




さやか「て・・・天狗様!?」

バイオリン仮面「それは・・・私のフルートだ」



ほむら「!?」


ほむら(上条恭介が仁王立ち!?しかも二重の意味で)



杏子「腹痛は治ったのか!?でもその膨らみは一体!?」




バイオリン仮面「演奏!G線上のアリア!」


♪~♪~♪



和子「・・・」ピクッ





まどか「スクールデイズの曲!?」

さやか「いや、それは差し替えられた一回きりだから」



さやか「悲しいときや癒されたいとき聞く曲の定番だよ」




ほむら「和子先生の動きが・・・鈍くなった!?」





バイオリン仮面(恭介・・・君はさやかのおっぱいを恋しいと思うか?)

恭介(な・・・なんだ急に!?)



バイオリン仮面(男として当然あるはずだ。触りたい欲求)

バイオリン仮面(しかしそういうムードになった時に限って緊張してヘタれてしまう事もありうる)



バイオリン仮面(未来(さやぱい)を掴みたくは今、和子先生に失礼をするのだ!!
この状況でおっぱいにビビってしまうヤツはさやかのおっぱいを触る資格は無いと思え!!)



バイオリン仮面「和子先生・・・失礼します!!」


ズポッ

一同「「!!」」



ほむら「胸の谷間に直に手を突っ込んだ・・・そんな単純な方法に気付きもしなかったなんて・・・」

さやか(ひ・・・左手!何度も確認するけど・・・彼は恭介じゃない)


和子「あ・・・んっ」





バイオリン仮面「フォォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」



バイオリン仮面「教師と生徒の禁断の・・・」


バイオリン仮面「エクスタシィィィイイイイイイイイイイイッ!!」





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さやか「ソウルジェムが!本体と離れた!」

しゅうう・・・



ほむら「和子先生の服が元戻っていく・・・回りの空間も・・・杏子の毒も消えていくわ」



しおしおしお

ほむら(そして・・・露出度が減った事により上条恭介の「フルート」も落ち着いたようね)




杏子「な、なんだこの現象!?股間のふくらみがしぼんでいくぞ!?
そこに使い魔でも飼ってるのか!?」






原田「あーあ・・・また邪魔されちゃったか・・・」




バイオリン仮面「彼氏と別れたばかりの
傷心の和子先生が他人におっぱいを触られざるを得ない状況に追い込むとは、許さん!」



さやか「その割になんか嬉しそうなんですけど」





原田「あたしを悪いやつみたいに捕らえてるけど・・・君の格好・・・変態そのものだよね」
※さやかのブルマにパンツ一丁


バイオリン仮面「一緒にするな!」


原田「一緒だよ。君はあたしの同志だよ」


原田「その力だってブルマから得ているモノでしょ?だったらブルマ廃案を止めなきゃ」



原田「バイオリン仮面・・・覚えておくよ。いずれあたしと君は同じ目的の下力を合わせることになるはずだから・・・」

原田が退散する。


同時に乃莉が目を覚ます




杏子「・・・」
その様子を不振そうに杏子が見つめる



乃莉「原田は!?」


ほむら「撤退したわ。和子先生も助けられた・・・バイオリン仮面の機転でね」





男子生徒「俺たち相当思春期だったらしいな」


男子生徒「まさか欲求不満すぎて全員が同じ幻覚・・・
それも和子先生の裸を思い浮かべて卒倒するなんて・・・」



男子生徒「妄想の中の和子先生、エロかったな・・・」




男子生徒「あの身体で彼氏が逃げるのはおかしいよな」




男子生徒「明日から献立が一品増えるな」



女子生徒「ほんと男子ってバカばっかり!!」





部屋で恭介の帰りを待つさやか




恭介「さやか?」


さやか「もう知らない、どこ行ってたのよバカ!」




恭介「おみやげ、フルコンプ出来たよ」


さやか「え」




さやか「きょ恭介!?なにやってるの、こんなに買い込んで」

恭介「心配しなくていいよ。うまく立回って割引を使えたから」




さやか「あああもう!あたしが頼まれたおみやげなんてもうどうでも良かったのに!」


さやか「恭介のバカ・・・おみやげよりあたしが欲しいのは恭介だけだもん」ぎゅっ

ほむら「付き合ってられないわ。ほっときましょうまどか」

数日後



ほむら「やまぶき市に行くですって?」

杏子「ああ、乃莉の事を探りにな」




杏子「どうも話が出来すぎてるんだよな・・・
美術高校だからって普通科より休みが多いなんて聞いた事ないし」



杏子「あいつが傍に居るときに限って痴女は現れる。
あいつ自身が原田と通じている気がしてな」




杏子「乃莉に会ったらてきとうにごまかしといてくれ。じゃあな」










~~夜の公園~~




恭介「原田の言う通り・・・僕の演奏はさやかのブルマを被っているとき限定のモノ」

恭介「さやかのブルマに僕の匂いが染み付いてしまった時ヴァイオリニスト生命は終わる」




恭介「ならば今の僕に出来ることは・・・」





恭介「また弾けなくなる前にひたすら弾き続ける事だ!」



恭介「装着!」



ピカッ




恭介「フォォォオオオオッ!!」



バイオリン仮面「クロスアウト!!」バッ





バイオリン仮面「さぁ前回の復習だ。G線上のアリア」
♪~♪~♪



パチパチパチパチ

バイオリン仮面「拍手!?だ、誰だ!?」


大物音楽プロデューサー「やっと見つけたよ!実にいい演奏をしてるよ君ィ!」

ジャニー北側「私の名はジャニー北側」




ジャニー北側「YOU、やっちゃいなYO!」

バイオリン仮面「は?」



ジャニー北側「YOUの演奏、YOUのキャラ、今の世に必要だYO!」






ジャニー北側「実は君がたった一度代理で出たあのコンサートすごく評判良くてね」

ジャニー北側「口コミやツイッターで君の正体が噂されてるYO、
もう一度演奏を聴きたいって言ってる人たちもいるYO!」




ジャニー北側「本音を言うとビジネスの話なんだけどね・・・
僕に君をプロデュースさせてくれれば、すぐにでもソロデビューさせてあげる」



バイオリン仮面「ぼ・・・僕単独の・・・ソロコンサート!?」




バイオリン仮面(ど・・・どうする恭介!?これはまたとないチャンスだぞ)




ジャニー北側「ただし・・・演奏中はその格好でステージにあがってもらう」




バイオリン仮面「な・・・!?」



バイオリン仮面「そ、それじゃあ僕の演奏じゃなくてキャラクターで売り出してるような物じゃないか!」




ジャニー北側「それでもコンサートであることには変わりないよ」



ジャニー北側「君が本当の実力者ならきっかけはどうであれ本物の演奏者になれるはずさ」



ジャニー北側「そうでなければ一瞬だけ流行ってすぐに廃れる。どちらにせよ
こっちは費用を回収できるがね」



バイオリン仮面「な・・・なんてリスクの低い賭けなんだ・・・大人ってずるい!」



ジャニー北側「どうする?利用されるか利用するか・・・チャンスを物にできるのは自分自身だぞ」






バイオリン仮面「僕は・・・」



続く

第4話

離れる心

数日後、顔にブルマを被ったバイオリニスト
「バイオリン仮面」は大人気アーティストとして世間の注目を集める



「音楽を仕事にする」

上条恭介にとってそれは「夢」だったはずだった
しかし若干14にしてその夢を叶えた彼の心は多少の曇りがあった



世間から認められるほどに
美樹さやかとの心が離れていったのだ




バイオリン仮面デビュー前


さやか「マネージャー?」



恭介「人付き合いが苦手な
氷室の代わりに僕がスケジュールを組んであげたいんだ」



恭介(上条恭介をバイオリン仮面氷室のマネージャーとして指名する。
その条件をジャニー北側は了承した)

恭介(これで氷室が演奏しているときに僕が居ないことの不自然さが紛れる)




さやか「なんでそこまで氷室君に尽くすのよ・・・」

恭介「一心同体も同然だからね」




さやか「!?」







恭介「彼のバイオリンは僕のバイオリンも同然なんだ」

さやか(なななな!?なによソレ!?ナニかの隠語!?)





恭介「僕の代わりに僕の夢を叶えてくれた氷室をサポートしたいんだ」



さやか「そ、そうなんだ・・・」




そして現在~



さやか「・・・」


仁美「上条君、今日も学校に来てませんね・・・お仕事ですか?」



上条恭介の一人二役の音楽活動は特例として学校側も認めてしまったのだ


さやか「恭介も氷室君も・・・なんであたしを置いていくのよ・・・バカ・・・」

世間の評価


「俺は邪道だと思うね。あんな格好して演奏してれば嫌でも一時的に注目を集めるし」(作業員)

「いや、彼は純粋に演奏の腕もすごい。なぜあんなコミックバンド的な売り方をしているのかは知らないが」(音楽関係者)



「バイオリン仮面様の素顔!絶対イケメンです!あたしもブルマを送ってあげたい!」(女子高生)





~音楽番組控え室~


「バイオリン仮面さん、そろそろ出番です」



恭介「・・・」




恭介「僕が思い描いたクラシック奏者はもっと厳かなイメージがあったけど・・・」


恭介「これでいいのか本当に・・・?若い子に人気の華やかな歌手達と同じイメージで・・・」



「今週の第一位は期待の新星、性別以外は全て謎!バイオリン仮面デビュー曲
「Bulma」!!」




バイオリン仮面「フォォオオオオオオオオオッ!!皆、待たせたな!!」



女性ファン「きゃあああああああああああああああああああっ!」





恭介「バイオリン仮面を演じている自分にもすっかり慣れちゃった・・・」




ジャニー北側「イメージアップのために一番重要な戦略は何か分かるかね?」


バイオリン仮面「世界平和のために演奏するっていう大義名分ですかね」



恭介(世界のため・・・?違う、僕はただ・・・)




ジャニー北側「近いが惜しい。今この国日本で一番の社会問題は例の「ブルマ廃止法案」だ」


ジャニー北側「その可決を巡って「穏健派」と「過激派」の対立が激化している」



ジャニー北側「反対意見の過激派は催眠術を使って町の女性を脱衣させるデモを行っている」

バイオリン仮面(原田の事か・・・)



ジャニー北側「私達はブルマ廃止を静かに見送る「穏健派」の代表としてこの国に呼びかけるのだ」

ジャニー北側「その時君はブルマを脱ぎ捨てて素顔でデビューすればいい。
本物の演奏者ならキャラクターで売り出さなくても生き残れるはずだ」

カスタム系エロゲが一段楽したので近いうちに再開します
(恭介のようにさやかちゃんと仁美ちゃん両方に手を出したりしました)

いつも通りタクシーでTV局に向かう恭介
大勢の女の子が局の前で出待ちしている



その女の子の中には


恭介「さ・・・さやか!?」


さやか「・・・」



恭介「なんか顔合わせ辛いな・・・変身して外に出よう」

ガバッ




バイオリン仮面「フォオオオオオオオオオッ!!」




ガチャ(タクシーのドア)


女子ファン達「きゃあああああああああああああ!バイオリン仮面様あああああ」



警備員「離れてください!」



バイオリン仮面「悪いね君たち。コンサートで会えるからそれまで待っててね」



乃莉「氷室君!」




バイオリン仮面「の・・・乃莉さん!?」

乃莉(「氷室」でいるときはあたしの彼氏っていう約束だよね)


そう言いたげな乃莉の視線が恭介に刺さる



乃莉「はい、手編みのマフラー。お仕事頑張ってね」

フワッ




バイオリン仮面「え」


女性ファンA「ちょ、ちょっとナニよあの女!?」


女性ファンB「バイオリン仮面様も悪いわ!私達のプレゼントは受け取らないのになんでその子だけ!?」



バイオリン仮面「いやその・・・これは・・・」


乃莉「もう公表しちゃおうよーあたし達が付き合ってるって事ー」


女性ファン達「「な・・・!?」」



さやか「ちょっとその発言待ったー!!」

バイオリン仮面「さ・・・さやか!?」


さやか「女性ファンの人たち安心して。乃莉さんはバイオリン仮面の彼女じゃないわ」




乃莉「ちょ、ちょっとさやかちゃん何言ってるの!?修学旅行の時付き合うって宣言したでしょ」

さやか「正確にはバイオリン仮面側がまだ揺らいでいるって状況ね」



女性ファンC「あんたが本当の彼女だって言うつもりじゃないでしょうね」




さやか「ちょっと近いかな・・・バイオリン仮面が被っているブルマ・・・誰のだと思う?」



女性ファンD「まさか」


さやか「乃莉さんに告白されたにも関わらずにあたしのブルマを被り続けてるって事・・・
それはつまり、あたしの事がまだ好きっていう感情!」




バイオリン仮面「な!?」

さやか「バイオリン仮面は乃莉さんとあたしとの間で揺れ動いてる・・・
だから乃莉さんが彼女とはいえない状況にあるのよ!!」




女性ファンA「それ、彼女候補が二人になっただけじゃ」

さやか「ああ・・・うん」



さやか「だから・・・えっと・・・なんというか・・・」



さやか「バイオリン仮面がたまたまあたしからはブルマを、
乃莉さんからはマフラーをプレゼントとして気まぐれに受け取ったってだけの状況だから」




さやか「い、一般の女性ファンにもまだチャンスはあるって事だよ!」

女性ファンB「・・・少し腑に落ちないけど・・・
ようするにあんた達青いの二人はどっちも彼女じゃないって事で安心していいのね?」



乃莉「さやかちゃんいい加減にしてよ!あたしはバイオリン仮面様の彼女なの!!」



さやか「だったら氷室君・・・あたしのじゃなくて乃莉さんのブルマを被って見せてよ」


バイオリン仮面「う・・・」



乃莉「氷室君!?」

恭介(僕はさやかのブルマを偶然被った事によりバイオリンを再び演奏出来るようになった・・・)


恭介(それは奇跡としか疑いように無い力だった・・・)

恭介(乃莉さんのブルマで同じことが起きるとは限らない・・・というか精神的にさやかのモノよりグッと来れないだろう・・・)

恭介(何故ならさやかの言うとおり・・・僕はまださやかの事が好きだから・・・)

さやか「まぁ、好きって言っても漠然とバイオリン仮面は「青い髪の子が好み」ってだけの話だから」


さやか「乃莉さんやあたしに心揺らぐことがあっても彼女になることは無いから」



女性ファン達「なーんだ。安心した」

女性ファン達「私達も髪を青く染めればバイオリン仮面様にプレゼントを受け取ってもらえるのね!」




安心した女性ファンはもう乃莉の事など気にしていない様子だった


乃莉「うう・・・さやかちゃんのバカ!!」



その場を立ち去る乃莉




さやか「うまくごまかせたみたいね、氷室君大丈夫?」(小声)


バイオリン仮面「あ、ありがとうさやか助かったよ」




バイオリン仮面「ジャニーさんからウチのタレントとしてやっていくなら彼女はNGって言われてたからね」




バイオリン仮面「収録後もう一度会えないかな?なんなら僕がさやかを観覧者としてスタジオに招くから」

さやか「ええっ!?」





番組収録中



バイオリン仮面「早くもセカンドシングルを皆の届けるよ!「simapan」!」

♪~♪~♪




他の女子観覧者「きゃあああああああああああああ!!!」




さやか(・・・)




さやか(悔しいけど・・・バイオリン弾いてる姿はパン一ブルマでもカッコいいんだよね・・・)



さやか(恭介よりも・・・なのかな・・・よくわからないや・・・)





収録後ツイッターを確認するさやか

さやか「安心して氷室君、さっきの件は炎上してないみたい。青い髪の子が好みって噂だけ流れてるよ」


バイオリン仮面「ほっ・・・」

※現状は控え室で二人きりです



さやか「・・・」

バイオリン仮面「・・・」



さやか「恭介は・・・どこかな?」

バイオリン仮面「今日は・・・いない」




さやか「そっか・・・」ドキドキ

バイオリン仮面(な・・・なんだこの背徳感!?)ドキドキ

バイオリン仮面(僕が上条恭介本人なのに・・・彼氏に内緒で密会している様な・・・)



バイオリン仮面(い、いやそれとも恭介視点から「自分の彼女が寝取られるかもしれない」という
事態に興奮しているのか・・・!?)



さやか「あーもおおおおおおおおおおおお!!」


突然さやかが叫び声をあげる




バイオリン仮面「さ・・・さやか!?」



さやか「恭介のバカアアアアアアアア!!
マネージャーの仕事休むならたまにはあたしと会ってくれてもいいのにいいい!!」


さやか「氷室君!この後予定は!?」



バイオリン仮面「きょ、今日はこれ一本だけで後はオフだけど」




さやか「憂さ晴らしに付き合ってもらうわよ!恭介をあたしから奪った罰として!」


バイオリン仮面「ええええええええ!?」





~遊園地的な所~

申し訳程度に服を着る氷室。しかし顔はブルマのまま



さやか「お待たせ氷室君」

バイオリン仮面「あ・・・うん」



バイオリン仮面(こ、今回はスカートなのか・・・前はパンツだったから新鮮だ・・・)


他の客「なあ、アレバイオリン仮面本人じゃね?」

他の客「まさか、コスプレだろ。真似するヤツが増えたよな」


バイオリン仮面(これ・・・完全にデートだよね・・・)ドキドキ

さやか「あれ乗ろう氷室君!」

バイオリン仮面「ジェットコースター!?」



さやか「なによ、ビビってるの?」

バイオリン仮面「そうじゃなくて・・・」



バイオリン仮面(ブルマが吹っ飛ばないか心配だな)




さやか「きゃあああああああああああああああああ!!」

バイオリン仮面「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」






さやか「あーおもしろかった」

バイオリン仮面「はぁはぁ・・・」



さやか「氷室君!?ほんと大丈夫!?」




バイオリン仮面「う、うん」

バイオリン仮面(ブルマに気を使いながらだから・・・酔っちゃったかな)




さやか「ちょっとベンチで休もうか」




ふにっ

バイオリン仮面「フォッ!?」



さやか「えへへ」



バイオリン仮面(ひ・・・膝枕!?)


バイオリン仮面(こんなの・・・僕本人、上条恭介でさえしてもらった事無いのに!)




さやか「次はあそこのシューティングやろうよ」



持ち前の運動神経で敵をほとんど打ち落としていくさやか
一方氷室は・・・



バイオリン仮面「あれ?視界のせいかな?うまく当たらないや」

さやか「下手くそなだけだよ~」




さやか「ああー面白かった!」

バイオリン仮面「楽しんでもらえたみたいだね」



恭介(上条恭介としてはふがいない彼氏でごめんよって謝りたいんだけどね・・・)




夕暮れ時

人が少ない公園でゆっくり歩く二人




さやか「氷室君といると楽しいんだよね・・・最近気付いた」

バイオリン仮面「え」




さやか「恭介と居るときとはまた違った楽しさかな」

バイオリン仮面(本人なんですけど)



さやか「恭介とは長い付き合いだけどさ・・・気持ちが憧れとか恋心に変わっていくにつれて
ちょっと踏み出せなくなっていったんだよね」


さやか「もっと昔だったら今日氷室君にしたみたいに、散々振り回したりとかしてたんだけどね・・・」



バイオリン仮面(確かに僕も今日は互いに意識してなかった頃のさやかと遊んでたみたいな感覚で楽しかった)

バイオリン仮面(上条恭介としてさやかとデートしたときよりも・・・かもしれない)




さやか「最初は氷室君の事なんだこの変態!?って思ってたけどさ・・・」


さやか「恭介の事とか相談していくうちに氷室君と話してると落ち着く自分に気付いた」




バイオリン仮面「さやか・・・?」




さやか「幼馴染の男の子に惚れるのも王道だけど・・・
最初は悪印象だったヤツに少しずつ惹かれていくのも王道だよね・・・」



コン、と音を立てて頭を氷室に寄せるさやか



バイオリン仮面「!?」



さやか「あたし・・・駄目な子なのかな・・・?」


さやか「恭介の事・・・今も好きだけど・・・氷室君の事も好き」

さやか「どっちがより好きかとか・・・考えられない。もう自分がわかんなくなっちゃった・・・」


さやか「氷室君が有名になる前から・・・多分、修学旅行で乃莉さんが交際宣言した時すでに嫉妬してたんだと思う」


バイオリン仮面(君は悪くないよさやか・・・どっちも上条恭介なんだから・・・)

氷室に抱きついて目を瞑るさやか


バイオリン仮面(な・・・!?)



バイオリン仮面(こ、これは・・・キスを求めてる!?)


バイオリン仮面「フゴッ」



バイオリン仮面(ブルマが邪魔だ!)

バイオリン仮面(しかし・・・これを脱ぐという事は上条恭介であるとバラす事・・・)



バイオリン仮面(いや・・・さやかが目を瞑っているから関係無いか・・・?)



バイオリン仮面(そ・・・それも駄目だ!バレなかったらバレなかったで上条恭介としてじゃなく
バイオリン仮面氷室として口付けを交わしたことになってしまう!)



さやかの肩を掴んで自分から離す氷室



バイオリン仮面「もうずいぶん暗くなったね。早く帰ろう」



さやか「・・・」





恭介(僕は臆病者だ・・・)



恭介(さやかにキスできないことがじゃない、全部素直に話してさやかに謝ることが出来ないでいる事が、だ)




恭介(形はどうであれバイオリンが弾けて世間に認められている今を手放したくない・・・)




恭介(さやかのブルマを脱ぐことが・・・ただ怖いんだ)




バイオリン仮面「ブルマが完全廃止されるその日、今までお世話になったブルマに感謝を込めて
僕が主演の大規模なチャリティーコンサートが開かれる」



バイオリン仮面「もちろん、さやか達にもチケットを送る。その日にまた会おう」



~その頃、やまぶき市に偵察に行った杏子は~




杏子「どういう事だおい・・・この街全体が・・・痴女空間と同じ力で覆われてるぞ」



杏子(そのせいでこの街に突入するまで数日間異空間をさまよい続けた・・・)


杏子「街の住民は普通に生活している・・・おそらくこの街を外部から遮断するためだけの力か・・・」

杏子「たしか乃莉はやまぶき高校の美術科とか言ってたな」


杏子「あれがやまぶき高校・・・そしてひだまり荘か」




???「友達を探してまーす、お願いします」

突然金髪の少女にビラを渡される杏子



杏子「な・・・!?」


そこに書かれていたのは


「乃莉ちゃんを探してます。見かけた人はやまぶき高校までご一報お願いします」




杏子「どういう事だおい!乃莉のやつ、行方不明なのか!?」



???「あ、あなた乃莉ちゃんに会ったの!?」


金髪の少女の隣から背の低い少女が顔を出す




ゆの「あ、ごめんなさいわたしゆのって言います。こっちは宮子ちゃん」


宮子「学校にも来てないし・・・ひだまり荘にも実家にも帰ってないんだよね」






杏子「あいつは見滝原にいる・・・美術科は休みが長いとか嘘ついてたぞ」


杏子「あたしの知ってる乃莉と同じヤツかどうか確かめたい。あいつの事教えてくれないか?」




杏子は二人から乃莉の性格や過去の言動を聞く



杏子「び、微妙にキャラがズレているな・・・同じなのは名前と外見だけか・・・」




杏子(あたしは乃莉があたしの幻覚魔法と同じ要領で作り出された原田の仮の姿だと思ってた)

杏子(だけどそれは違った・・・乃莉という人間は実在する)



杏子(だとすれば・・・原田が乃莉の意識を乗っ取って操っている・・・?こちら側を油断させるために・・・?)



杏子「あんた達は乃莉が魔法少女になった事を知ってるのか?」



ゆの「魔法少女?」

宮子「なにそれ?」



杏子「キュゥべえ!ちょっと来い!」

キュゥべえ「呼んだかい?」


杏子「今あたしの肩に乗っかってるこいつが見えてるか?」


ゆの「なんにも見えないよ」

宮子「そこに質量はあるんだろうね。でも私達には見えない」



宮子は立体科目選択特有の観察眼でそこに「何かしらの重さがある」とだけ見抜く




杏子「おいキュゥべえ・・・まさか・・・」



キュゥべえ「この子達はもちろん、乃莉にも魔法少女の資質は無いよ」

キュゥべえ「聞かれなかったから答えなかっただけさ、僕自身乃莉という少女と契約した覚えは無い」



キュゥべえ「原田とは15年くらい前に契約した記憶はあるけどね」






杏子「原田が自分で話した自分の固有能力・・・「女子の衣装を自在に変える」・・・」


杏子「まさか「魔法少女乃莉」という人物は・・・」




???「ネズミが嗅ぎまわってるみたいだね」


???「杏子ちゃんはどっちかっていうと犬っぽいかな?」




杏子「!?」



ゆの「の・・・乃莉ちゃん!?」


宮子「杏子ちゃん!後ろ!!」




ドスッ





杏子「し・・・しま・・・っ」



乃莉「ゆのさんと宮子さんも」


乃莉がすばやくゆのと宮子の背後に回り、剣で峰打ちを入れる


ゆの「の・・・乃莉ちゃん・・・」

宮子「どうして・・・」


ドサッ(倒れる3人)

乃莉「これで役者はそろったかな?」

乃莉「後は決戦当日を待つばかりだね・・・」



乃莉「待っててね私の王子様、バイオリン仮面♪この国からブルマを消させやしないから」






そして時は流れバイオリン仮面のコンサート当日


この日をもってブルマは完全廃止される




見滝原で一番大きいホールで開演の時を待つ出演者、観客達




アナウンサー「音楽界が今、一番注目している男「バイオリン仮面」の最大規模コンサートがまもなく開演します」

アナウンサー「彼はこの日を最後にブルマを脱いで引退するのでは!?という噂も騒がれています」



アナウンサー「このコンサートの目的はブルマ廃止を反対する一部の過激派への呼びかけも含まれています」

アナウンサー「彼の今までの活動の成果からか今日この日まで過激派の活動は休止。穏やかな日々が続いておりました」




アナウンサー「果たしてこのコンサートは無事成功してこの国はブルマから卒業できるのでしょうか?」

アナウンサー「政界も見守る緊張の一瞬が今から始まろうとしています」




招待客用の控え室、ここには見滝原中学の関係者が集まっている




まどか「結局杏子ちゃんはやまぶき市から戻ってこなかったね」


ほむら「本当に乃莉さんが敵で・・・捕まえられた可能性もあるわね」





さやか「・・・」

仁美「さやかさん、久しぶりに上条君に会える日だというのに浮かない顔ですわね」



さやか「えっ!?そ、そんな事ないよ!」





恭介「やあ皆、久しぶり」ガチャ



恭介「今日は氷室のために集まってくれてありがとう」



さやか「恭介・・・」


さやか「・・・」そわそわ


恭介「僕よりも氷室の方が心配みたいだねさやか」



さやか「えっ!?」

恭介「僕の事はいいから氷室に会いにいってあげなよ」



恭介「そっちの方があいつも喜ぶからさ」


恭介「こんなに大規模なコンサートは氷室も初めてだし、緊張してるだろうから」




さやか「ごめんね恭介・・・ちょっと行ってくる」



仁美「さやか・・・さん?」






仁美「上条君・・・どういう事か説明していただけますか?」


恭介「さやかは氷室に惹かれつつあるんだ」




恭介「4歳の頃初めてのバイオリンの発表会で僕とさやかは知り合ったんだ」

恭介「それから音楽を通じて仲良くなって・・・その過程と似た経緯を氷室とさやかは歩んでいる」




恭介「同じ条件ならバイオリンが弾けなくなった僕よりも氷室に惹かれるには当然だからね」



仁美「上条君・・・本当にそれでいいんですか?」




恭介(良い訳無いけど・・・どうしようもない)

恭介(僕自身・・・バイオリン仮面の姿でいるほうがさやかと楽しく話せるし)




恭介(つくづく駄目な男だな・・・僕は・・・)




恭介「準備があるからここで失礼するよ。皆、今日は楽しんでいってね」



仁美「・・・」



ほむら(志筑仁美が怒っているわ・・・)

ほむら(無理も無いわね・・・自分が身を引いた恋を本人達が向き合わないから)


ほむら(上条恭介・・・あなたはどうするつもりなのかしら)

~バイオリン仮面控え室~

当然変身して先回りしている恭介




さやか「氷室君こんにちは」ガチャ


バイオリン仮面「やあさやか、来てくれたんだね」




控え室のモニターには観客で埋まったホールがざわついてる様子が映し出されている


さやか「すごい量の人達だね・・・あたしの存在なんで霞んじゃいそうだよ」



バイオリン仮面「大勢の観客よりもさやか1人の応援の方が嬉しいよ」


さやか「も、もう!何言ってるのよ!」



恭介(今の言葉に嘘偽りは無い)

恭介(何故かバイオリン仮面でいる時は素直になれるんだ)



「バイオリン仮面さん、そろそろお願いします」



バイオリン仮面「それじゃあさやか達も来賓席で待っていてくれ。最高のコンサートを届けるから」

さやか「うん!」





さやか「あ・・・」



さやか「・・・」




恭介(上条恭介の僕と話しているときより嬉しそうだ)

恭介(そしてさやか自身もそんな自分に戸惑っている)





いよいよステージの幕が上がる


女性ファン「きゃあああああああああ!!バイオリン仮面様ああああああ!!」



さやか「騒がしいなあもう!クラシックコンサートっつーのは静かに見るものだってーの!」



ざわざわ・・・



女性ファン「ステージに立っているのは・・・バイオリン仮面様じゃ無い!?」

男性客「ま、前説か何かだろ?誰だあの巨乳淑女は」


ほむら「あ・・・あれは・・・原田!?」




原田「日本国民の皆様・・・今日がブルマ廃止法案成立前の猶予最終日です」




原田「本当にこれで良いのですか?女子校生がブルマを履かなくなればえっちなお店でしかお目にかかれなくなりますよ?」



原田「えっちなお店に勤めてる人はもちろん18歳以上です」

原田「中には30歳近い人や超えてる人も居ます」




さやか「やたら詳しいなおい!」


原田「年齢的にブルマはキツいという理由もありますが・・・一番「違う」と感じるのは」




原田「えっちなお店の女性はブルマが「えっちな物」と自覚した上で履いているという事です」



原田「いまいちそそられない理由がソレです。尻肉やふとももが強調されたブルマを
純真な女子校生達が無自覚のまま身に着ける。それが良いんじゃないですか!!」





スタッフ「お、おい誰だ君は!!警備員!つまみだせ!!」



原田「だからこちらも戦力を最終日に全力投入すると決めました」



パチン!


原田が指を鳴らすと


スポットライトが背後に待機していた人物達を映し出す





その中には



杏子「・・・」


さやか「杏子!?」




ゆの「・・・」

宮子「・・・」


沙英「・・・」

ヒロ「・・・」


なずな「・・・」

ひだまり荘の5人+杏子がおもむろに服を脱ぎだす

女性客「きゃああああ!?」

男性客「うおおおおおおおおおおおお!?」




男性客「ス・・・ストリップショーが始まったぞ!!し、しかも皆若いじゃないか!!」



男性客「ってアレ?なんだ・・・普通の体操服姿か」



さやか「見・・・見滝原の旧体操服・・・!?シャツとブルマと組み合わせ!?」



原田「露出度が高い衣装もいいけど・・・今日という日はやっぱりブルマだよね」




ブルマには原田のソウルジェムが組み込まれている




ほむら「・・・!!だ、壇上の6人はすでに・・・「痴女」にされている!!」



原田「この会場の人間全てを人質にする」

原田「この国に再び呼びかける・・・ブルマを廃止にさせないために!!」




原田「そして私がバイオリン仮面様と結ばれて・・・」





ステージ上の6人の痴女が観客達に襲いかかろうとする



マミ「暁美さん!なぎさちゃん!行くわよ!!」



マミとなぎさとほむらが変身して壇上の6人に応戦する




ほむら「まどか、さやか!皆を非難させて!!」




客「うわあああああああ!!」


さやか「み、みんな落ち着いて!!出口はこっちだよ!!」




客「・・・!?で、出口が開かない!?」



原田「無駄だよ・・・私がこのホールそのものを痴女空間で覆ったから」





バイオリン仮面「・・・」

バイオリン仮面「何が起きたんだ・・・これは・・・」

原田「あ、バイオリン仮面様♪」



バイオリン仮面「今すぐ暴動を止めさせるんだ!」

原田「あなたのためを思ってやったことでもあるんだけどな・・・」



バイオリン仮面「なに・・・?」




原田「私知ってるよ。君がどこの誰かっていうのを」


原田「君がバイオリンを弾けるのはさやかちゃんのブルマありきだよね」




原田「こんなに大きなホールで演奏できるのも・・・今までさやかちゃんのブルマがあったからこそ」






原田「結論から言うと・・・一度「さやかちゃんのブルマ」を被ったあなたは
「さやかちゃんのブルマ」でしか変身できなくなってしまったのよ」



原田「もしも最初に被ったモノが「さやかちゃんのパンティー」だったらそれでも変身できたけどね」




バイオリン仮面「原田・・・君は僕の何を知っているというのだ!?
僕が今この能力を手に入れた「訳」を知っているのか?」



原田「私達「痴女」が魔女とは異なる進化形態だとすれば
それに対抗する勢力として「魔力を持った男子」が自然発生するの・・・これも最近発見された法則だけどね」




原田「それを「魔法使い」とか「魔法少年」と定義するらしいけど・・・」




原田「私に言わせれば「痴漢」っていう呼び方がしっくり来るかな?」



バイオリン仮面「もっと言い様があるだろ!」



原田「「痴女」に対抗する勢力だからこの呼び方で良いんだよ」




原田「キュゥべえを介さず「資質」を持った者が「使い古された女性の衣服を被る」ことでそれは発現する」



バイオリン仮面「し・・・資質?」



原田「ハッキリ言ってしまえば私たち「痴女」と同じ「変態的欲求」だよね」



原田「ねっこの所で「痴女」と「痴漢」は同じ存在から生まれたと言っていいのよ」


バイオリン仮面「い、いっしょにされた!?」

原田「話を戻すよ・・・あなたが「さやかちゃんのブルマ」でしか変身できない現状でそれを自ら手放そうとしている」

原田「この国からブルマが消えてしまったらあなたは一体どうやってバイオリンを弾き続けるというの?」



バイオリン仮面「それは・・・」




原田「バイオリン仮面、あなたは「こっち側」の人間なのよ」

原田「私とあなたが組めばブルマによって培われて来たこの国の基盤の崩壊を防げる」



バイオリン仮面「ブルマはこの国独自の文化じゃないけどね・・・」




バイオリン仮面「アニメやゲームの世界に限定するならブルマはいてるだけで「あっ日本の学生だ」って一目でわかるけど」



原田「ラーメンやハンバーグやカレーみたいなモノよ」

原田「出自は日本じゃなくてもこの国に取り込まれた時点で独自の進化をたどる」



原田「そういう意味で魔女の別形態である「痴女」と「ブルマ」、「アニメ」なんかも同じものであるといえるね」



原田「さあバイオリン仮面様、私の手を取って」




原田「この国の文化を守るために力を合わせましょう」





バイオリン仮面「僕は・・・」




さやか「だまされないで氷室君!」



バイオリン仮面「さ・・・さやか!?」


さやか「原田がブルマを廃止を反対してるのは私利私欲のためだけだし、
氷室君を仲間にしたがってるのは単純に若い男の子を囲いたいだけなのよ!!」



原田「否定はしないかな~・・・お姉さんバイオリン仮面の事好きになっちゃったみたい」



原田「私とオネショタな関係になればこのG級おっぱいを好きに出来るのよ?」



バイオリン仮面「ぼ・・・僕を揺さぶるつもりか!?胸だけに!!」




原田がその胸の谷間を強調させてバイオリン仮面に詰め寄る

バイオリン仮面「し・・・しまった!理性とは裏腹にぼ、僕のバイオリンが!!」



その場に腹を抑えながら倒れこむ氷室


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さやか「お・・・大人の色気に氷室君が陥落されちゃう!」



さやか「大人・・・そっか!」





さやか「原田!あんた、氷室君をつまみ食いしようとしてるけど・・・」










さやか「一体どれだけ年の差があると思ってるのよー!!」ズバーン



原田「な・・・!?」



ピクッ


ほむら「原田に操られてる杏子達の動きも・・・止まった!?」




さやか「氷室君は恭介と同年代、ってことはあたしと同じ14歳」


さやか「原田・・・あんたの歳は?キュゥべえ、言ってあげな」

キュゥべえ「僕が原田と契約したのは14歳の頃」




キュゥべえ「それからどれだけの年月が流れたかって言うと・・・」



原田「わああああああああ!!わああああああああああああ!!!」




原田「さやかちゃん・・・あなたどこまでもあたしとバイオリン仮面様との間を邪魔したいみたいね・・・」






原田「許さない!さやかちゃんには後でものすっごい恥ずかしくてセクシーな服を着せちゃうから・・・!!」



ピカッ




原田に操られている6人の少女の目が光る


マミ「来るわ!鹿目さん、美樹さん、さがってて!!」



なぎさ「この人たちは操られてるだけの一般人なのです!一体どうすれば・・・」

ほむら「原田が生み出したソウルジェムと少女達を離せば・・・」


マミ「ブルマにがっちり張り付いているから・・・ブルマを脱がせるって事!?」



マミは逃げ遅れた観客達に目をやる。もちろん、いい年した男性も多数居る


マミ「で、出来ないわ!大勢の目線が集中している!ブルマだけ剥がせて佐倉さんたちを辱めることなんてできない!」


ほむら「これが原田の狙いだったのね・・・男性の目を注目させて・・・ソウルジェムを壊させないようにする」



ほむら「時間停止させてから男共を外に捨ててくるには数が多すぎるし・・・」




原田「さらに絶望的な事実を聞かせてあげようかな?」

原田「この子達・・・実はブルマの下は・・・」






原田「何も履いてないのよ」





ほむら「な」

マミ「え」



なぎさ「お」



バイオリン仮面「な・・・なんだって!?」ガタッ





さやか「なんでちょっと嬉しそうなのよ」


バイオリン仮面「だ、だって直にブルマを履くって事はその・・・」


バイオリン仮面「温もりが違うし、香りもざっと考えて数十倍の」




さやか「もおおおお!ホントに氷室君の変態!変態!変態!!」




ほむら(正体隠してもイチャついてられるこのバカップルは放っておいて・・・)



ほむら「ハッタリ・・・なのかしらそれは」

原田「そう思うのなら試しに脱がしてみれば?」



原田「最悪おぱんつなら「大勢に見られてたとしても洗脳解除が第一」だと割り切れるけど・・・」

原田「彼女達がノーパンならどうなるでしょうね・・・ソウルジェムと一緒にブルマを破壊してしまえばこの観客の目線が「そこ」に・・・」


マミ「暁美さん、早まらないで!原田の今までの言動から考えると本当にノーパンである可能性が高いわ!!」

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            .{     \,_   _》、    .{                    .}
            {      ¨^^¨′¨'ー-v-r《                    〔

杏子「オラッ!!」

杏子が槍を振りかざす


マミがその攻撃をかわして反撃に転じようとする、が





ぽよん♪




不意にマミの腕が宮子の胸に触れる



マミ「あっ・・・ご、ごめんなさい!!」

宮子「え?いいよ、気にしないでー」



宮子「なんならもっと触ってく?後輩にも心地いいって評判なんだよね」

マミ「えっ」




マミ(確かにすっごい大きいし・・・さわり心地も良さそう・・・)ジロジロ

マミ(今までは私がジロジロ見られたり触られたり(主に美樹さんに)してたから・・・
他人のおっぱいは新鮮に見えるわ)

マミ「それじゃあ、ちょっとだけ・・・」




むにゅ


マミ「すっごい、ぽよんぽよん・・・」

宮子「そういうマミちゃんだって」


むにゅっ



マミ「きゃっ!」



マミ「ちょ・・・ゃぁん、止めてください」



宮子「マミちゃんも私の胸離してくれてないよー?」



マミ「宮子さんのおっぱい、気持ちよすぎて・・・手が離せない!!」



ほむら「・・・!!と、巴マミが陥落した・・・」




ほむら「何かおかしい・・・この少女達には純粋な力以外の何かが・・・」



マミが宮子に陥落されてる時、なぎさはゆのと対峙する


なぎさ(可愛い感じのお姉さんなのです)

ゆの「ばってんブーメラン!!」シュッ




なぎさ「ヘアアクセがブーメランに!?」


くるくるくるくるくる



ぱしっ




一瞬気が緩んでいたなぎさはゆののブーメランを身体に受けてしまう


そのばってんがなぎさの身体に溶け込んでいき、そして消滅する




なぎさ「・・・?痛くもかゆくも無いのです」

ゆの「なぎさちゃんがそう思うのならそうなんでしょ」




ゆの「なぎさちゃんの中ではね」



なぎさ「・・・?なんかひっかかる言い方なのです、可愛い声して腹黒いセリフなのです!」




なぎさ「なぎさの魔法ならお姉さん達を傷つけずにシャボン玉に封じ込めることができるのです!」



なぎさ「ボッラ・ガッビアータ!!」(シャボン玉の檻)



なぎさの固有武器、シャボン砲に息を吹き込みシャボン玉を生成しようとするなぎさ


しかし




なぎさ「・・・シャボン玉が・・・出ないのです!!」



ゆの「そうそう、わたしのバッテンには秘密があってね」




ゆの「わたしのブーメランを受けるたびに相手の能力を一つ消しちゃんだよね」




なぎさ「え!?」

ゆの「さぁてなぎさちゃん、次は何の能力が消えちゃう佳奈?」シュッ



なぎさ「・・・!!はずしたはずのアクセが復活している!漫画みたいな無限生成能力を持っているのです!」



ほむら(なぎさも苦戦している・・・戦況は厳しいわね・・・)

さやか「ほむら!」


仁美「暁美さん!」

まどか「ほむらちゃん!」



避難したはずの非魔法少女の3人が壇上に上がる


ほむら「まどか!?何しにきたの!?」




まどか「わたし達も戦う!」

さやか「敵の数が多いからね」


仁美「あそこの普通っぽい方なら私でも戦えそうです」


沙英「普通って言うなー!」



仁美「なのでまどかさんとさやかさんはあちらのおとなしそうな人を」



なずな「わ、わたしがこの子達と戦うんですか?」




ほむら「仕方がないわね・・・私の相手は」


ほむら「残った者同士・・・あなたとぶつかるってことになるわね」



ヒロ「の、のこった!?ぶ、ぶつかり稽古!?」




ほむら「・・・?」

ヒロ「じ・・・自分がスレンダーな体系だからって自慢して・・・も、もう許さないから!!」




ほむら「なんなのこの人!?勝手に恨みを買われてるのだけれど!?」




それぞれの戦闘相手の図式


マミVS杏子&宮子

なぎさVSゆの

仁美VS沙英

まどか&さやかVSなずな

ほむらVSヒロ


原田「はからずともまた二人きりになれたわね、バイオリン仮面様♪」


バイオリン仮面「い、一体お前の目的はなんなんだ原田!」

原田「目的?何度も話してるじゃない」

バイオリン仮面「ジェンダー的な意味で、だ!」

バイオリン仮面「健康的かつエロい格好をした女の子が好き、だからお前はブルマ廃止に立ち向かうと言った」


バイオリン仮面「それでいながら、お前は僕を大人の色気で陥落しようとしている・・・
女性が好きな女性は僕の周りで前例があるからそんなに驚きは無いけど」


ほむら「ほむ・・・誰のことかしら」



バイオリン仮面「一体お前は、ノンケなのか、百合なのか」



原田「上条君は・・・最近島風コスの同人誌を書かれたりするけど、ノンケだよね」

バイオリン仮面「当たり前だ!」



原田「ノンケの男の子がBLゲームアニメの男の子に惚れるって事は稀だけど、
その逆は珍しくないんだよね」



原田「ノンケだけど可愛い女の子のエッチシーンに興奮するって淑女は」




原田「竹達彩奈ちゃんとかもそうだし」


バイオリン仮面「それじゃあお前は・・・本気で僕を」




原田「好きになっちゃった♪」




原田「脱ぎ癖があるちょっぴり変態な彼氏をゲットした上で
この国の文化「HENTAI」にふさわしいエロ可愛い衣装を身にまとった女子達をはべらせる」



原田「それが魔法少女を引退して2○歳になった私の夢・・・人生の終着点と決めたの」



原田「初めて君に出会ったときビビっと来たの・・・もうこの人しかいない!って思ったの」




原田「君ならきっと私の理想を解ってくれる・・・
ブルマが滅びようとしているこの国を一緒に救ってくれるってそう思ったの」



原田「だって貴方は・・・愛する女性のブルマを顔に被って興奮しちゃうまさしくジャパニーズ・HENTAIにふさわしい男だから」



原田「さあ私の手をとってバイオリン仮面・・・私達が交わすのは拳じゃなく、心と言葉と身体」



バイオリン仮面「3つとは欲張りな」


原田「あなたが奏でるのは役目を終えたブルマへのレクイエムじゃない・・・本当の意味で始まる「新しい日本」の生誕歌よ」


原田「この国の文化を・・・この国特有のエロ衣装たちを守りたいのなら・・・さあ」



さやか「ひ、氷室君!ソイツのいう事に耳を貸しちゃ駄目!」

バイオリン仮面「・・・」



バイオリン仮面「お前が言ってる事も・・・なんとなくわかる・・・男だからね・・・」

バイオリン仮面「今日のブルマ廃止がきっかけになってどんどん規制が厳しくなって
女の子がエッチな衣装を着てくれなくなる・・・それはとても恐ろしいことかもしれない」




バイオリン仮面「さやかのブルマ姿が二度と見れなくなる・・・それも嫌だ」


原田「なら♪」




バイオリン仮面「でもね原田・・・」

バイオリン仮面「さやかを女子中学生の姿のまま留めておくのもいいかもしれないけど・・・
それ以上に僕は大人になったさやかを見てみたいんだ」



バイオリン仮面「体操服を着るには少し痛いけど・・・今以上に大人の女性の身体に成長したさやかを見たいんだ」



バイオリン仮面「きっと・・・胸が零れ落ちそうなバニーガールとかすごい似合うと思うんだ」




バイオリン仮面「それ以上に見て見たいのはさやかのウェディングドレスだ」


バイオリン仮面「その相手が仮に僕じゃ無かったとしても、その姿を見届けられるだけで僕は幸せを感じることが出来るんだ」


バイオリン仮面「さやかと一緒に・・・大人になりたいんだ」(直球)


バイオリン仮面「何より誰より・・・」





バイオリン仮面「僕が一番好きなのは・・・さやかだ」




原田「む」



さやか「ひ・・・氷室君!?///」

ほむら(・・・)



ほむら(上条恭介・・・今バイオリン仮面であることをすっかり忘れているわね・・・)




バイオリン仮面「あなたの理想がどうのこうのの問題じゃない。
僕はさやかが好きだ。だからあなたの手は握らない」



バイオリン仮面「原田さん、気持ちは嬉しいけどごめんなさい」


原田「・・・!」パリーン



ほむら(フられた・・・完璧に・・・)

男なら原田を選べよ・・・(困惑{錯乱}) あと島風コスってなんだ

>>201
ここ最近薄い本やツイッターで恭介が島風の格好をする展開が増えています
誰かがやりだしたのに便乗してる形ですが

第五話
「体力を消耗させてから・・・」


バイオリン仮面「あなたとは付き合えません、ごめんなさい」


原田「ぎゃあああ!!」パリーン


ピクッ



ほむら(まただわ・・・!本体の原田の精神が傷ついたとき、一瞬だけ操られてる6人の動きが止まる!)


ほむら(原田の正体は・・・)




ヒロ「ほむらさんちゃんとご飯食べてる?細すぎると思うんだけど」

ヒロ「うらやましいくらいに・・・」




ほむら「ほむっ!?」


ほむら(なんなのかしらこの人!?世話焼き通り越してなれなれしいわ)



ヒロ「分けてあげるわ」

ほむら「何を!?」




ヒロ「体格交換魔法、度寸去移(ドスコイ)!」


ヒロが手をかざすとほむらの肉付きがだんだん良くなってくる





ほむら「こ、これは・・・!?」



逆にヒロはどんどん細くなっていく


ヒロはスレンダー長身な体系に、ほむらはムチムチお母さん体系に変化する





ほむら「ま・・・まさか・・・お互いの身体を入れ替えたというの!?」


ヒロ「正確にはお肉をね」





ヒロ「きゃああああ!やったあああああ!細い細い!!一度体験してみたかったのよこういう体系を!」



ほむら「こ、この魔法に何の意味があるというの!?ただ体系を入れ替えただけじゃない」


ヒロ「ほむらさん・・・わかってないわね・・・」


ヒロ「私は普段からその身体で慣らしているのよ」

ヒロ「それがあなたのこの軽い身体を手に入れた・・・ちょっと胸の辺りが寂しいけど、それは一長一短よね」




ヒロ「すばやく動こうと思えばここまでになるのよッ!」



ヒュッ


ほむら「は、速い!?」



ドスッ






ほむらのおなかにヒロの掌が突き刺さる



ほむら「ぐはっ」




ほむら「は・・・張り手!?」

ヒロ「掌底って言ってよもう~」


パパパパパパン!!

掌底の連打を繰り返すヒロ、肉付きの良くなったほむらの胸がいきおい良く揺れる




ほむら「胸が重い!こ、こんなにも重さを感じる物なの!?」




ほむら「無理だわ胸が重くて避けきれないわ、ほんとうに胸って邪魔なだけだわー」



まどか「ほむらちゃん、なんだか嬉しそう」





ほむら(ハッ!いけない!)




ほむら(不本意ながら念願の普通以上の豊乳を手に入れて私・・・浮かれている)



ほむら(もうこのまま身体を交換した状態でも構わないと思い始めている・・・だけど
それが原田に操られた6人の能力!)


ほむら(精神的に篭絡して戦意を奪う・・・そして私達にもソウルジェムを植え付けて「痴女」に引き込む)



ほむら(それでは駄目だわ!原田の能力が解りつつあるのに私がしっかりしないと・・・)


掌底の連打を全て受けてしまうほむら、その場に腹を押さえながらうつぶせになる

ヒロ「そのまま眠っていてくれるかしら?」

一週間以上空いたのか・・・最近疲労と日課作業でどうしようも無くなってますがちゃんと完結させますので
↓再開します

ほむら「ふぅ」


ヒロ「え・・・!?効いてないの!?」

ほむら「4つ・・・あなたの誤算を指摘させてもらうわ」




ほむら「まずあなたは自分の能力の選択を間違ってる」

ヒロ「ま、間違い!?現にあなたに対して有利に立っているのに!?」



ほむら「普段の戦闘スタイルがふくよかな肉から繰り出される張り手」

ヒロ「掌底よ!」



ほむら「―というのなら私と体格を入れ替えたのは悪手でしかない」



ほむら「私の細い身体ではその威力は何分の一にも下がってしまうわ。誤算その①ね」


ヒロ「それでも細くなったって事は速くなったって事だから・・・数多く打ち込めば」




ほむら「誤算その2、ふくよかな身体を手に入れた私は防御力が上がる」



ヒロ「ハッ!」




ほむら「先ほどの張り手はほとんどお肉が衝撃をやわらげてくれた」

ほむら「ダメージを受けたのは確かだけど動けないほどじゃない」




ほむら「そして誤算その3、あなたが細い体に憧れてるのと同じように私も肉付きのいい身体に憧れている」



ほむら「将来的に巨乳の身体が手に入った時の攻撃方法くらい毎日考えてるのよ」





まどか「ほむらちゃん・・・」

さやか「まどか・・・そっとしてあげて」






ヒロ「攻撃方法?あなたの盾はここにあるのに何を攻撃できるというのかしら?」



ヒロは先ほどの攻撃のスキに盗んだほむらの盾を見せる


ほむら「いつの間に!?」




ほむら「―と言ってあげたいけど想定内だわ」


ほむら「貴方が張り手のラッシュを打ち込んでいたその時にもう準備は整ったのよ」

ヒロ「ハッタリね」

ほむら「そうあなたが決め付けることが誤算その4だとしたら?」




ヒロ「・・・」




ほむら「一発一発の威力は低くても攻撃を受けすぎたことは確かだわ」フラフラ


ほむら「あともう一度張り手の弾幕を受けてしまったら私は倒れる」




ヒロ「・・・」

ほむら「じっくり考えなさい、盾には私の武器が全て収納されている・・・そして盾が無ければ時間停止も使えない」




ほむら「他に武器の隠しようが無いこの状況であなたはとどめを刺すことに何の迷いがあるのかしら?」




ヒロ「考える時間なんていらないわ・・・次の連打であなたは倒れるのよ!」



バッ

ほむらに突進していくヒロ





ヒロ(盾はこちらで抑えた・・・絶対にもう武器は無いはず)


ヒロ(トランプするとき宮ちゃんのブラフに何度も何度も騙されてたし)



ヒロ「相手の手の内を全て潰した上で勝負しなかったら・・・またゲームに負けちゃうじゃない!」



ほむら「それが猛進の理由なら・・・やはりあなたはまたトランプで負けるわ」




ほむら「この距離・・・攻撃のチャンスは・・・今!」


むにゅぅ




ほむらが豊かになったその谷間に手を突っ込む

ヒロ「・・・!?」


ヒロ「そ、そんな所に武器を隠していたというの!?でもこの距離なら銃より掌底の方が・・・!」



にゅぽん♪
ほむらが谷間から取り出したのは

ヒロ「サングラスと・・・手榴弾!?」



ほむら「閃光弾よ」

ピカッ


ヒロ「きゃあああああ!」


ほむら「人体に影響が出ない程度に光の量は抑えてあるわ」




ほむら「ただししばらくは沈黙してもらうけど」


強烈な光を浴びたことでその場に丸まるヒロ




しゅうう・・・



ほむら「胸がしぼんでいく・・・どうやら敵の能力を解除できたようね」


ほむら「・・・」





まどか「ほむらちゃん悲しそう」


さやか「そっとしてあげようよ」





ほむら「私の理想ではこれで段上の敵全てと男性客の視界を奪うことだけど・・・」



至近距離で閃光を食らったヒロ以外の敵は影響は無い


そして客席の男性達(表向きは逃げ遅れたと言い訳している)も最前列近くの者たちは
閃光弾で狼狽しているが影響の少なかった者達はポロリを期待していまだに段上に目線を集中している




ほむら「やはり閃光弾一発だけでは無理だったようね・・・」



ドサッ



まどか「ほむらちゃん!」





張り手のダメージの蓄積でほむらもまた戦闘不能に陥る



マミ「あ、暁美さん!」


マミ(後輩が頑張ってるのに・・・私がしっかりしないと)

お互いに乳をもみ合っていたマミと宮子、しかしマミの手が止まる



宮子「あれ?もう止めちゃうの?」

マミ「宮子さん・・・私とあなたの決定的な違いってなんだと思う?」

宮子「違い?」

マミ「私も後輩とお風呂に入ったとき決まって胸を触られるわ」



マミ「しかも、宮子さんみたいに許可を聞かれたりしないで唐突に(主に美樹さんに)」

宮子「マミっちがそれだけ無防備って事かな?」



マミ「じゃなくて・・・美樹さんがそれだけ遠慮が無いだけで」



マミ「答えを言うと「恥じらい」よ」




宮子「え」



マミ「あなたは後輩に堂々と胸を触らせるけど私は一応拒否してるわ」


マミ「それでも美樹さんは強引に感じさせようとするから抵抗できなくなるんだけど」




さやか「あたしがテクニシャンみたいな言い方はやめて!」




マミ「確かに私とあなたは似ているわ。髪の色とか胸とか声とか」


マミ「でも私には恥じらいがある・・・こんな男性の目が多い場所で乳繰り合っている事自体恥ずかしいのよ」




マミ「恥じらいがあるから、痴女にはならないわ」




マミ「あなたの仲間にはならない」





宮子「そっかー、残念だなー・・・マミちゃんとは友達になれそうだったのにー」


マミ「と・・・友達・・・」フラッ





さやか「ちょ、何揺らめいているんですか!?」



原田「新しい友達じゃあマミちゃんは陥落できないようね・・・」




原田「それじゃあ次の手段は・・・師弟愛かな?杏子ちゃん、任せたよ」




杏子「仕方ねーな・・・恥ずかしいけど今のあたしは「痴女」だからな・・・やるしかないか・・・」


杏子「マミ・・・じゃなくて・・・えっとその・・・」

テスト

杏子「マミ・・・さん」


マミ「んっ」キューン




マミ「その呼び方は・・・師弟時代の・・・」




さやか「マミさああああん!?」

さやか「誰かなんとかしてええええ!ウチらの先輩チョロすぎるんですけどおおお!!」





杏子「はいコレ、マミさんの分のブルマだよ」


杏子「それを履いてあたし達の仲間になってね!」




マミ「佐倉さん・・・」スッ

さやか「受け取るんかい!」





杏子「これからはずっと一緒だよマミさん」



さやか「そ、そうか!マミさんがチョロいだけじゃなくてこれは幻惑の魔法効果でもあるんだ!」

さやか「は、はやくなんとかしないとマミさんが痴女側に引き込まれちゃう!」



ほむら「か・・・かみじょ、いえ氷室君」フラッ

バイオリン仮面「暁美さん!?」




ほむら「私の盾の中に・・・巴マミを収める秘蔵のアイテムがあるわ」




バイオリン仮面「なんだって!?」ササッ



バイオリン仮面「こ・・・これは!?」





バイオリン仮面「騙されちゃいけないよ巴さん!」



マミ「えっ」

杏子「な、なんだ!?」



バイオリン仮面「佐倉さん、結構いろんな女の子に同じ事言ってるよね?」

パサッ


マミ「写真?」

杏子「こ、これは!?」


写真には佐倉杏子が他の女の子(メインキャラはもちろんモブキャラとも)
たちと二人きりで楽しそうにしている瞬間が撮られている




マミ「さ、佐倉さん!?これはどういう事!?」

杏子「し、知るか!!半分くらいは覚えがねー写真だぞ!」




マミ「半分・・・?半分は本当なの?」

杏子「あ」





ほむら(保管しておいて良かったわ・・・他の平行世界の物も含めた佐倉杏子天然ジゴロ写真)


ほむら(私もちょっと押されかけた事もあるから・・・これは罰よ)



さやか「圧倒的にあたしとの絡みが多いねー。あたしも覚えが無い写真があるけど、この数枚の写真は本当の出来事だよね」



杏子「さやかあああああああああああ!?」






バイオリン仮面(これで巴さんが佐倉さんに篭絡される心配はなくなったけど・・・)




バイオリン仮面「なぎさちゃん!」




なぎさ「手出し無用なのです!これくらいのピンチは1人で乗り越えてみせるのです!」



ゆののばってんブーメランを何回か被弾してほとんどの能力を封印されてしまったなぎさ




ゆの「ばってんブーメラン!!」シュッ




なぎさ「またあの攻撃なのです!でも今度こそ!」



なぎさを追尾するブーメラン、なぎさはゆのにブーメランを誘導しようとする




ゆの「また?私のブーメランの操作精度はギリギリで避けても問題なく追いかけるよ!」



ゆのの目の前までブーメランを誘導して上空に高くジャンプするなぎさ。しかし


キュン!
なぎさ「軌道が・・・直角に曲がった!?」

シュパッ



またもやなぎさに被弾するばってんブーメラン



ゆの「今のブーメランでその跳躍力を奪ったよ」



ゆの「もう二度と今みたいな小細工は出来ないねぇ」



なぎさ「・・・」




ゆの「さあ!どんどんなぎさちゃんの能力を奪っちゃうよ!今度は歩けなくしちゃおっか?」サッ



また両手にブーメランを構えるゆの、その様子を疑問に思いながら見つめるなぎさ



なぎさ(何かがおかしいのです・・・)



なぎさ(確かにまだ身体は動かせるけど・・・魔法を封じられた今のなぎさの能力をこれ以上封じる必要があるのですか?)




なぎさ(この人は一貫してブーメランしか使ってこないのです・・・)





なぎさ(もしかしたら・・・)





なぎさ(このお姉さん自身に・・・なぎさにとどめをさせる力は無い・・・!?)





そう判断したなぎさ、ゆのに一直線に突進する



原田「・・・!気付かれた!」




原田「だ、誰か!ゆのさんのフォローに回って!!」





なぎさ「もう襲いのです!」

ゆの「ばってんブーメラン!!」



なぎさはとっさにブーメランを足で受ける

なぎさ「跳べない足でも使い道はあるのです!」


なぎさ「そっちがばってんブーメランなら・・・なぎさはクロスチョップなのです!」

足にばってんブーメランを受けているなぎさは腕をばってんの形に据え
最低限の跳躍力でゆのの首に倒れこむ


ゆの「ぐえっ」




ドサッ



原田「Wノックアウト!?」



なぎさがゆのと共倒れになった時
すでに原田が洗脳したほかの少女達も倒されていた
(バトル内容が思いつかなったので割愛させていただく)




原田「全・・・敗」

ほむら「残る痴女は貴方だけのようね」




原田「それでもあなた達はこの子達を止められないよ」



フラフラ



体力が無い状態のまま操られた6人が立ちあがる




「え?」



原田「言ったはずだよ。ブルマを脱がさない限り彼女達の痴女化は解けないって」



原田「でもブルマはがせばノーパン姿を公衆の面前にさらけ出してしまう、さぁどうする?」




逃げ遅れた観客(男)たちの期待の視線が段上へと集中している

男性客「ついにポロリがくるのか!?」




さやか「こいつら・・・女子中学生のあたし達が戦ってるんだから逃げるか手伝うかしろよ!」

さやか「おなか抱えてうずくまって・・・一体なんなのよ!!」




バイオリン仮面「たっちゃってるから立ち上がれないって状態だよそれ」



バイオリン仮面「まてよこの状況・・・どこかで・・・」


バイオリン仮面「小学校の頃・・・!お、思いついた!!」



バイオリン仮面「あの方法なら・・・彼女達に辱めを受けさせずにブルマを脱がすことが出来るかも!」

~小学5年生頃~



男子生徒「いよいよ水泳の授業か~去年の夏から楽しみだったんだよな~」

男子生徒「よ~し、さっさと着替えちゃうぞ~」ポポイ



女子生徒「ちょっと男子~、女子が全員退室してから着替えてよね~」





さやか「せーのっ」ガバッ



まどか「さ・・・さやかちゃん!?」


男子生徒「な・・・!?」




恭介「さやか!?」




まどか「な、なに脱ぎだしてるのさやかちゃん!?お、男の子も教室にいるのに!」




恭介「さやかの事だ、どうせ下に着てきてるんでしょ?」



さやか「んー?着てないよー」


恭介「え」

男子生徒「美樹!?」



さやか「移動教室めんどくさいし、さやかちゃん流奥義見せない着替え方を使ってるのさ」




まどか「スカートならできるって聞いたことあるけど、さやかちゃん今日ホットパンツじゃ」


さやか「えーできるよーこうやってー」



スルスル

さやか「下からまず水着をはいて・・・こうして隙間からパンティを脱いで」



恭介「さやか!確かに見えてないけどやめてくれ!!ハラハラする!!」



さやか「上にひっぱると同時に上着も全部脱ぐ!はい!出来た!」



まどか「さやかちゃん!」

男子生徒「・・・お、おなか痛い・・・」


男子生徒「見えてないのに・・・いや、だからこそか・・・美樹の着替え姿が目に焼きついて・・・」

男子生徒「もう俺今日水泳休む・・・収まりそうに無い」

バイオリン仮面「あの時の男子生徒たちも皆・・・【たっちゃって立ち上がれない】状態だった・・・」


バイオリン仮面「もちろん後でさやかには説教したけどね・・・その歳まで僕とお風呂に入ろうとする件も含めて」




バイオリン仮面「あの頃の状況を再現すれば・・・彼女達を「見せず」にブルマを着替えさせることも・・・」




バイオリン仮面「暁美さん、スクール水着とか盾の中に入ってない!?」

ほむら「なによ唐突に・・・確かにコレクションしてるけど・・・全部まどか用のサイズよ」




バイオリン仮面「一部の人は装甲が持たないかもしれないが・・・無いよりマシだ」


まどか「それどういう事かな氷室君?それとほむらちゃん、なんでわたしのサイズの水着だけ大量に抱えてるのかな?」




バイオリン仮面「後は教師役だ・・・一応早乙女先生にも招待状を送ったけど・・・会場に残ってるかな?」


バイオリン仮面「お客様の中に教師の人はいませんかー?協力して欲しいんです!」




吉野屋「は、はい!私教師です!」





吉野屋「仕事からやっと解放されたと思ってライブ会場に来たら・・・ウチの生徒が巻き込まれてるじゃないですか」



吉野屋「私に協力できることならなんでもします!脱ぎましょうか?それとも脱がせますか?」

バイオリン仮面「い、いえ・・・いつも通り教師の仕事をしてもらいます」



バイオリン仮面(なんだこの人・・・この人も痴女化してるのか?)




バイオリン仮面「さやか・・・この作戦の成功のカギは君だ」

さやか「えっ?」





バイオリン仮面「君たちとの戦闘で弱らせてからなら・・・僕の演奏でイメージを彼女達の脳内に流し込む事が可能だ」


バイオリン仮面「君が小学生の頃あみだした見せないスクール水着着衣方法を今ここで使うんだ」




さやか「ど、どうして氷室君がその事を!?」



バイオリン仮面「シチュエーションは水泳前の休み時間、さぁ演奏(はじ)めるよ!」



キーンコーンカーンコーン(バイオリン音)


吉野屋「はい、授業はここまで、次は水泳ですね」

宮子「やったー!水泳だー!早速着替えるぞー」



マミ「宮子さん、教室移動しないと・・・男子もいますし」



吉野屋「その事なんですけど・・・着替えのための教室が使えなくなりまして・・・」


「え」




吉野屋「女子も男子もこの場で着替えてもらいます」


「えええええ~!?」




男子生徒たち「や、やったあ!!」



※男子生徒達は氷室の演奏で学校内の登場人物になったと思い込まされている会場内の男性客です




ヒロ「き、着替えれるわけ無いじゃない!」


ゆの「そうですよ吉野屋先生!こんな幼い子までいるのに!」

なぎさ「ん?」



さやか(年齢がバラバラなのに一つの教室にまとめられてる事にたいする疑問は無いのか・・・
これが氷室君の演奏の力・・・)


吉野屋「素肌を見せられる異性がいるだけでありがたいと思いなさい!!」ガタッ





女子達「ええ・・・」(困惑)



吉野屋「先生には・・・先生にはそういう機会が無かったんですよ!」


吉野屋「気になる異性の前で素肌をさらけ出すドキドキシチュエーションなんて・・・私には・・・
ふぅええええええええん!!」



バイオリン仮面(本当になんなんだこの人・・・シラフで痴女なのか!?)




バイオリン仮面「さやか、ここで君の出番だ」


さやか「え」

バイオリン仮面「彼女達は互いを自分を水泳の授業前のクラスメイトだと思い込んでいる。そして会場の男性客も」



バイオリン仮面「君があの脱ぎ方を実践して彼女達に教えるのだ。そうすれば自然な話の流れで
原田のソウルジェムごと彼女たちのブルマを脱がすことができる」


さやか「そ、そっか!そのためだけにここまで手の込んだイメージ映像を演奏していたのね!」

さやか「みんな、安心して!あたしが男子に見せない脱ぎ方を教えるから!」


さやか「まずタオルを巻いて・・・下から履いて・・・こうするするっと下着を脱いで・・・」




男子生徒「な・・・なんだと!?」

男子生徒「ま・・・まったくみえん!!し、しかしおっぱいは見逃さないぞ!!」




さやか「はい残念でした!もう上着脱ぐと同時に水着を胸元までたくしあげたもんね」


男子生徒「ちっきしょおおおおおおお!!」



男子生徒「スロー再生したら見えるのか!?くそっ!なんで俺の目は高性能スローカメラじゃないんだ!?」




ピチピチ・・・

さやか(うわ・・・まどかの水着・・・色々きっつい!)





さやか「さあみんなでやってみよう!いまいちわからない人はさやかちゃんが手伝うよ!」



操られている6人を含めて全員が着替える
と同時に原田から与えられたブルマを脱ぐ



ゆの「あれ?」

宮子「わたし達・・・一体こんな所でなにしてるんだろ?ってか水着キツッ!」



男子生徒「け、結局見えなかった・・・」

男子生徒「い、いや・・・女子中学生、高校生+幼女の生着替えが見れただけでも喜ぶべきなのか・・・?」





男子生徒「みんな、希望を捨てるな!アレを見ろ!」



ピチピチ・・・


一部の発育がいい女子が着ているまどかの水着が裂け始める


サイズがあってる、または余ってる人達
まどか ほむら ゆの なぎさ 沙英 なずな

ちょっとキツイ人 杏子

だいぶキツイ人達
宮子 マミ さやか ヒロ 仁美 



男子生徒「総員待機!衝撃(おっぱいポロリ)に備えろ!」


男子生徒「く、くそっ!なぎさちゃんのポロリは無いのか!」


ほむら「こ・・・この変態共・・・!!」サッ(閃光弾)

ピカッ


男子生徒「ぎゃああああああああああ!!」




ビリビリビリーッ

閃光が目をくらませると同時に裂けるスクール水着




ほむら「みんな、自分の服に着替えて!自分の服を持ってきてないひだまり荘の人たちと杏子はひとまず氷室の控え室に!」




閃光の中避難作業が進められる




次に男性達が目を開けたとき、そこには「ちゃんと服を着た」状態で女子達が段上にいた



男性客「ち、ちきしょおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」





さやか「これで今度こそ・・・残る痴女はあんただけよ、原田!」



原田「そんなフラフラな状態で私に勝てると思ってるの?」



戦闘の疲労、生着替えによる精神力の消耗、ひだまり勢を控え室まで運んだ筋肉痛、
見滝原の少女達はすでに限界を通り越していた





ほむら「今動けるのは・・・バイオリン仮面だけ・・・」



ほむら「氷室君、あなたが原田にとどめをさすのよ!」




バイオリン仮面「えっ・・・!?僕の能力に殺傷能力は無いのに?」



ほむら「いい氷室君・・・これから私が解析した原田の秘密を教えるわ」



ほむら「私の仮説が正しければ・・・原田本人に攻撃能力は無い・・・そして・・・」



ほむら「言う通りにするのよ・・・おそらく原田にダメージを与えられるのは・・・あなたしかいない!」



ほむらから耳打ちで原田の弱点を聞くバイオリン仮面


バイオリン仮面「・・・!そ、それは本当かい!?」



バイオリン仮面「確かに・・・僕にしか彼女を倒せないかもしれない!」

原田「・・・!!」ビクッ

バイオリン仮面が原田ににじり寄る


原田「そっちから来られるとわ、私・・・」



ほむら「原田の能力は本来一つであるはずのソウルジェムを自己生成、それを身に着けた女性を操る
文字通り「他者に魂を分け与える能力」」


ほむら「同時に6人洗脳できるほどの精度・・・攻撃面に能力を割ける余裕なんて無いはず」




ほむら「そしてここからが原田最大の弱点」




ほむら「「男性であるあなたにしか」できない事なの」





さやか「氷室君?何を?」





バイオリン仮面がいやらしく手をにぎにぎさせる



バイオリン仮面「原田・・・僕にそのG級おっぱいを好きにしていいと言ったよね?」




むにゅうっ



さやか「!!」




原田「きゃああああああああああああああああああああああああ!!!」





もみもみ・・・



ほむら「原田はいままで数え切れないくらい女子にセクハラしてきた・・・それはなんとなく判るの」

ほむら「だけど・・・彼女はあくまで「攻め」の痴女でしかない」




ほむら「自分が攻められることに関して言えば・・・彼女はただの乙女!」


ほむら「強引に乳を揉まれるだけであっさりその羞恥心は限界を突破する」



原田「自分が攻められるのは恥ずかしすぎるよおおお!!」

原田「頭がフットーして!爆発しちゃうよおおおおお!」


ピカッ


ほむら「ま、魔力の光!?ほ、本当に感情エネルギーを爆発させる気!?」

ほむら「氷室君、逃げて!」


ドガァァァァン




羞恥心のエネルギーが限界を超えた原田はその場で魔力爆発を起こす


ホールは形をとどめているが段上が粉々のなる




さやか「ゲホッケホッ!み、みんな!!」


さやか「け、煙で何も見えない・・・!!」




乃莉「さやかちゃん!」

さやか「の、乃莉さん!?」



乃莉「ごめんね、駆けつけるのが遅くなって・・・でももう大丈夫」



乃莉「「恥」を知った原田は自爆して完全消滅したよ」


乃莉「後の処理はあたしに任せてさやかちゃんたちはゆっくり休むといいよ」



さやか「そ、そうだ・・・恭介!」


さやか「恭介を探さなきゃ!さっき氷室君の控え室にひだまり荘の人たちを運んだ時はいなかったの!」





乃莉「・・・わかった、あたしも手伝うよ。肩につかまって」




乃莉に肩を借りながら煙に消えていくさやか


その時




ほむら「ゲホッゲホッ」


杏子「ほむら!」


スクール水着のまま杏子がまた段上の魔法少女達に駆けつける




ほむら「杏子?」

杏子「さやかはどこだ!」



煙が退いたそこに美樹さやかの姿は無かった

杏子「あたしも伝えなきゃいけない事があるんだ・・・あ、あいつの・・・原田と乃莉の関係は・・・」

乃莉「「中の人」(キャラクターボイス)・・・それが痴女原田の全力の能力名・・・!」



「!!」



さやか「ん・・・離して!」

さやかが乃莉に捕らえられている。そして口にソウルジェムを押し込まれそうになっている




ほむら「の・・・乃莉さん!?」

杏子「やっぱり・・・お前の正体は原田だったのか!」




乃莉「分割ソウルジェムを使って他人を操る場合は「洗脳」でしか無いけど・・・
魔法少女契約時に受け取った本体ソウルジェムを植えつけた女子は「中に潜んで」自由に操る事ができる」


乃莉「本来魔法少女の素質が無い乃莉ちゃんが「痴女化」してその上から原田の能力である
「衣装を作る」能力で架空の魔法少女を作り上げた・・・これが真相」


乃莉「あたし原田は今、乃莉ちゃんの「中の人」になっている状態なの」



乃莉「もちろん、あなた達と最初に会った時から・・・乃莉ちゃん本人の意識は中の人の「原田」のモノだったけどね」



乃莉「この子には「痴女」の素質がある・・・今から乃莉ちゃんからさやかちゃんに「中の人」を移動させる」



乃莉「同じ「痴女化」させるなら一般人である乃莉ちゃんより魔法少女の素質があるさやかちゃんの方が
強い「痴女」になるのよ」



杏子「なぜさやかにこだわる!乗っ取るならアタシにしやがれ!!」




乃莉「杏子ちゃんの中の人か・・・それも良かったかもね・・・」




乃莉「オーディション・・・落ちちゃったんだよね」


ほむら「は?」




乃莉「乃莉ちゃんの中の人やってるから、キャラデザつながりでまどマギもオーディション受けたんだけどね・・・」



乃莉「ちょい役でもいいからまどマギ出たかったなぁ・・・それはTVシリーズでは落とされた阿澄さんも悔しさは同じかもしれないけど」



マミ「話が見えない・・・何の事を話をしているの!?」

乃莉「少し世界線がズレてれば・・・美樹さやかcv:原田ひとみもありえたと思います!」


さやか「原田ちゃん、ちょっと表に出ようか」



杏子「さやか!そのソウルジェム噛み砕け!それで原田を倒せる!」

乃莉「させなーい♪」チュッ(口移しでソウルジェムを口に押し込む乃莉)

さやか「んっ・・・ちょ・・・」

コロン




さやか「飲んじゃった・・・」

ドサッ


瞬間、乃莉の意識から原田が離れる





さやか「きゃあああああああああ!」

ピカッ




さやかが光に包まれてその服が破れる

ほむら「こ・・・これは」



マミ「昔の魔法少女アニメの変身時の服の破れ方!?」




杏子「さやかが・・・「痴女」に変化する!」







しゅううう・・・


変化した美樹さやかの姿は・・・




まどか「人魚・・・?」

仁美「髪も胸にかかるくらい伸びていますわ」



なぎさ「思ったよりエロくないのです」




バイオリン仮面「バカ!さやかの胸元を良く見てみろ!」



ほむら「・・・!!ノ、ノーブラ!?」



マミ「長い髪で辛うじて先端が隠れているだけだわ!」




バイオリン仮面「下半身も魚化しているだけで今さやかは・・・全裸だ!」




杏子「な・・・」

バイオリン仮面「人魚って恋する乙女的なイメージで思われがちでだからこそ
人間の文化への理解と恥じらいを持っていて「ちゃんとブラしてる」かもしれないけど・・・」


バイオリン仮面「さやかの今の姿・・・これがある意味伝承通りの「人魚」・・・
「本当は怖い」方の人魚だ」


バイオリン仮面「歌声で船を沈めたり漁師を誘惑して海に引きずり込むほうの人魚・・・
人間に危害を加える側の人魚だから人間の文化に歩み寄らない・・・ゆえにノーブラ!」



バイオリン仮面「大人の男性を誘惑するのに足りうるエロさを持っている・・・
誰だってあの髪の毛をはらいのけてさやかのおっぱいを見ようとするもん!」



バイオリン仮面「だけど・・・さやかを全裸の人魚にすることは諸刃の剣でもある」


ほむら「え、あなたの1人語りはまだ続くわけ?」





バイオリン仮面「それは・・・下半身が見えない事!」




バイオリン仮面「さやかの魅力はおっぱいだけじゃない!いや、むしろ下半身に集約されているといっても過言では無い!」



バイオリン仮面「お尻、太もも、生足!これらが魚化してしまえばさやかの魅力が半分以上も隠れてしまうじゃないか!」




バイオリン仮面「「おっぱい丸出しの人魚」は男のロマンだけど・・・さやかにソレは当てはまらない!」


ほむら「公式で人魚の魔女なのだけど・・・全否定ということかしら・・・」


バイオリン仮面「隠してどうするんだ!お尻と太ももと生足を!故に「最強の痴女」としては中途半端!!」


バイオリン仮面「原田は最後の最後で衣装の選択を誤った!この程度のエロはありふれた物だ!」



バイオリン仮面「原田はさやかの魅力を50パーセントも引き出せていない!!」




さやか「もちろん・・・そんな事わかっているわよ氷室君・・・」



まどか「さ・・・さやかちゃん!?」

杏子「そ・・・その声・・・!」



なぎさ「さやかの声が・・・ダチャンになってるのです!」



さやか「さやかちゃんの「中の人」が完全に原田になりつつある経過よ」

さやか「私だってさやかちゃんの下半身のむちむちな魅力は理解している・・・だったらこんな腐らせ方をさせるわけないじゃない」



さやか「童話「人魚姫」で人魚姫は「声」とひきかえに人間の足を手に入れる薬を飲む・・・だったよね」

人魚と化したさやかが胸の谷間から瓶をとりだす


バイオリン仮面「ま・・・まさか!?」

クイッ

原田に乗っ取られたさやかが瓶の液体を飲み干す



さやか「はい、飲み干しちゃいました♪」



さやか「見て、あたしの足を」


しゅううう・・・




バイオリン仮面「・・・!?す、すこしずつ人間の足に戻りつつある!?」


パサッ


まどか「見て!髪の毛も少しずつ短くなってる!」



さやか「さやかちゃんを人魚姫に喩えると薬を飲んでしまって「本当の声」(cv:キタエリ)を失いつつある状態だね」

さやか「そして完全に下半身が出来上がったとき・・・髪型も元に戻って
ノーブラノーパンの完全裸の最強の「痴女」が誕生する」




バイオリン仮面「さやかの・・・本物のさやかの意識はどうなる!?」


さやか「あの物語の結末を知っているなら・・・わかるんじゃないかな?」






さやか「原田の意識という大海に・・・溺れて溶け込んでしまうのよ」






バイオリン仮面「原田アアアアアアアアアアアアア!!」



初めて本気で怒ったバイオリン仮面、攻撃能力を持たないのでバイオリンで全力で殴ろうとする・・・が


ピタッ



バイオリン仮面「・・・」


さやか「殴れるわけ無いよね?見た目はさやかちゃんなんだから」



さやか「君のせいでもあるんだよ・・・さやかちゃんが「痴女」に囚われたのは」

バイオリン仮面「え・・・?」



さやか「君がさやかちゃんの目の前に現れたから・・・
上条君の事だけを一途に好きだったさやかちゃんに「迷い」が生じた」



さやか「その心の隙間は・・・私が「中の人」としてもぐりこむのには十分すぎる隙間だった」

さやか「そしてなによりも・・・」

さやか「君が私のモノにならないから・・・私がさやかちゃんの中の人になるしかないじゃないの」

さやか「さやかちゃんとして君が私を愛するようになるまで・・・」



バイオリン仮面「だとすればその行動は無駄だ」

バイオリン仮面「僕がさやかの声を忘れるわけ無いからね」




しゅううう・・・




徐々に下半身が人間に戻りつつあるさやか(cv原田ひとみ)


その様子を見てさっきまでしおれていた男性客も立ち上がる(文字通り)



男性客「や、やったああああ!!」

男性客「さやかちゃんの生足とおっぱいがもうすぐ見えるぞ!」






バイオリン仮面「そもそもコイツらどこから沸いて出たんだ!?」

バイオリン仮面「TVタレントとしてのバイオリン仮面の客層は主に女性!」




バイオリン仮面「女性の付き添いで来ていたのならその女性がこの状況を許すはずが無いし・・・
実に不可解!エロがあるところに男は自然発生するものなのか!?」



ほむら「無駄口を叩いてる暇はないわよ氷室。さやかが人間に完全変態するって事は・・・全裸をあの男性客たちにさらけ出すことと同意義」





ほむら「その前になんとしてでも・・・さやかの中から原田を引きずり出さないと・・・」





いつのまにか天井の一部が破損していつの間にか降り出した大雨が屋内へ侵入する




さやか「そうれっ」

大雨から大量の氷の剣を生成し、魔法少女達を襲う




シュパッ



マミ「え!?」

杏子「な、なんだコイツ・・・!?強いぞ!?」



さやか「さやかちゃんが潜在的に秘めている魔法少女としての資質・・・および「魔女」としての資質を引き出しているからね・・・」


さやか「ただし・・・さやかちゃんの属性は「水」であるのに対して痴女化したさやかちゃんは「氷」・・・この違いが判るかな?」

さやか「上条君との関係が冷えてしまったこと・・・そして氷室君に惹かれてしまったことへの申し訳なさ」

さやか「伝承通りの「寒い海に人を引きずりこむ」怖い人魚・・・それが今のあたし」




さやか「この心を溶かすのはまず無理と思っていいわね」



バイオリン仮面(原田を追い出すには・・・さやかの心をまず救わなくちゃいけないって事か・・・)





男性客「さ・・・寒い・・・」

男性客「凍え死にそうだ」



女性客は女の子同士で肌を寄せ合って寒さをしのいでいる





男性客「俺たちもやるしかないぞ」


男性客「男の子♂の一番暖かいところは・・・」




バイオリン仮面「ナニをするつもりだやめろおおおおお!そんなもの見たくないいいいいい!」





さやか「人魚の痴女:Meerjungfrau・・・その性質は「氷海への招待」」


さやか「ゆのちゃんに与えた能力である「敵の能力の封印」を応用してこういう事もできるのよ」




ヒュオォオオオ・・・(吹雪)



ほむら「・・・!!盾の歯車が・・・」



ほむらの盾に霜が張り、歯車が回せなくなる=時間停止不可




なぎさ「この環境下じゃなぎさのシャボン玉も凍るだけなのです」

マミ「リボンがあっというまに乾燥して・・・束が練れない・・・!!」




杏子「あたしの幻覚も使えなくなってる」



男性客「ヒマつぶしに持ってきたまどポがフリーズした!!」




バイオリン仮面(上条恭介のふがいなさが・・・さやかを人魚の痴女にさせたのか・・・・)

恭介(だとすれば・・・僕はどうすれば・・・)

続く

少し早いあとがき、および補足説明と言い訳


また体調管理が甘くなって休みが多くなってしまいました。すみません
まだ完結したわけではありませんが少しだけネタ晴らしというか言い訳


このSSの元ネタは実写版「変態仮面」1と2と原作版、「魔法少女まどか☆マギカ」「ひだまりスケッチ」
自作二次創作である「バイオリン仮面」および

「変態仮面公式ツイッターから「パンティを下さい」と言われて乙女の恥じらいをみせつつ
「変態仮面様になら・・・」とまんざらでもない返信をした原田ひとみ氏」で構成されています



「現実の原田ひとみはガチ百合だから上条恭介には惚れない」と考える人もいるとは思いますが
本人が「女の子は大好きだけどノンケである」と断言した事と上記のエピソードから「変態仮面みたいな男性となら付き合うかもしれない」
という考えに至り

「美樹さやかのブルマを被ってハッスルする上条恭介になら惚れるかもしれない」という「やや」苦しいキャラ改変で構成されております



現実の原田ひとみ氏とこの物語における痴女「原田」との乖離問題が発生している事実を真摯に受け止め
今後より良い作品作り及び更新ペースを早める努力を一層させていただきます



今回の話でそれが明らかになったのは「美樹さやかの身体を乗っ取った」辺りです

それまではまだ「笑える」範囲の悪行を重ねていた「原田」でしたが
「自分より力や立場の弱い人間を利用して自分の欲望を満たそうとする」
「非情の悪役」の側面が目立ってしまい
(他に意識を乗っ取られた人間とちがって「原田」は完全に美樹さやかとの同化を図っている)


私が当初思い描いていた完全ギャグストーリー的な大団円
(悪役も含めて全員がハッピーエンド)とはズレが生じている事を認めざるを得なくなりました


今回こういう展開に陥ったのは「原田ひとみ」氏本人ではなくあくまで痴女「原田」が「悪役」として我を貫いた結果だと真摯に受け止めております


展開的に不自然と感じた場合、当初の予定とは違った
シリアスエンド等になる可能性もあるという事です


修正可能ならばギャグ方向エンドに戻るかもしれません





本来ならば最終回を執筆してから書くべきだとは思いますがこの場を借りて

「原田ひとみ氏と「原田」は別人である」事
「現実の原田ひとみ氏は美樹さやかの身体を乗っ取ったり、喜多村英梨氏の担当役を強奪するような人間では無い」事を明記させて頂きます
(しかしながら目の前にさやかちゃんやキタエリがいた場合、パイタッチやふとももスリスリ等は行う人間ではあるかもしれません)

これだけははっきりと真実を伝えたかった



声優原田ひとみ様への微粒子レベルの風評被害の可能性も考えた上でここにお詫び申し上げます


(※長いよという方「原田ひとみ氏は女子にセクハラする人物ではあるが危害を加える人物ではない」とだけ受け止めてください)

第6話


ほむら「原田の氷系の能力で私達は魔力を封じられた状態・・・」



ほむら「火器を用いてこの氷を溶かそうにも盾の収納口まで凍らされた」



ほむら「まともに戦えるのは・・・氷室だけ・・・お願い、弾いて!」


バイオリン仮面「僕の演奏でさやかの心を取り戻す・・・!」



♪~♪~♪


さやか「させないよ」


むにゅ

バイオリン仮面「谷間から・・・マイクが!?」




さやか「歌います」


♪~♪~♪





バイオリン仮面「う・・・上手い!」



ぐにゃああ・・・



バイオリン仮面「僕がバイオリンで作り出したイメージ空間が・・・原田の歌に上書きされている!?」




さやか「人魚の歌声っていうのは本来船を沈めるとても怖いモノなのよ」


さやか「あなた達はこれからイメージの氷海に飲み込まれる」



さやか「あたしが歌うのは・・・ブルマが規制されなかった日常・・・
美樹さやかのCVが原田ひとみとしてバイオリン仮面の傍にいる理想の風景」





バイオリン仮面「イメージに・・・飲み込まれ・・・」






~~~

恭介「ハッ!?」



恭介「ここは・・・僕の部屋・・・?なんだかすごい長い夢を見ていたような・・・」


さやか(CV:原田ひとみ)「恭介、おっはよー!」

恭介「さやか・・・?」


さやか「どうしたの恭介?早くしないと学校遅れちゃうよ」


通学路




恭介「何かが・・・変な感じがする」

さやか「何が?」




仁美「あら、上条君にさやかさん」

まどか「さやかちゃんたちも今登校なんだ」



杏子「最近あたし達と付き合いが悪くなったと思ったら・・・そういう事か」





さやか「ち、違うよ!あたしは今でも皆をお嫁さんにしたいと思ってるし!」



まどか「え何ソレ」

がばっ



杏子「ちょ・・・さやか!?」

仁美「そ、そんな・・・3人同時に!?」





さやか「みんなあたしの嫁になるのだー!!」

もみもみもみ





恭介「今日はいつにも増して元気だね」

さやか「そう?あたし昔から女子にはこんな感じだよ」




和子先生「今日は転校生を紹介します」




ほむら(メガネ)「暁美ほむらです・・・よろしくお願いします」



さやか「メガネっ娘キタァアアアアアア!!」


ぎゅっ

ほむら「きゃっ!?ちょっとやめて・・・何いきなり抱きついてるんですか!?」



さやか「あたしの嫁コレに加わってよ~マンション来ない?ウチの」


杏子「誘い方がオッサンの上司のソレだな」

和子「それともう一つ、今日から全国の女子中、高で
いつでも私服の着用が許可されました」


和子「どんな恥ずかしい衣装をどんな時と場合に着ようが女子ならセーフという法律です」


さやか「キタアアアアア!!」



バサッ

あっというまに脱衣してバニーに着替えるさやか




さやか「ほむらはコレで・・・まどかはコレ、杏子と仁美はコレで」


恭介「何をしているんだい」



さやか「みんなの衣装もあたしが作ってきたからね」



杏子「な・・・!?これを着ろっていうのか!?」

仁美「ろ・・・露出度が高すぎますわ!」




さやか「あとこの裸リボンはマミさん向けだな~・・・
そういえばマミさんのクラスは今日一時間目体育だったような・・・」



教室の窓から校庭に向けてカメラをセットするさやか



恭介「なにをしているんだいさやか」




さやか「あ、マミさん出てきた、うはwすごい乳揺れwちゃんとバッチリ収めますからね!」



恭介「普通に犯罪だと思う」

さやか「いけない、興奮したらパイポジが・・・」



ごそごそ



恭介「本当になにをしているんだ君は」





~下校中~


なぎさ「あ、いつもの変なお姉さん今日はいつにも増して変な格好」


さやか「はあ~いなぎさちゃん、下校時間?今日も可愛いねぇ」

パシャパシャパシャッ


恭介「実刑判決下ると思う」

恭介「さやかは本当に女の子が好きなんだね」

さやか「でも、あたしノンケだよ」



さやか「その証拠に・・・はいこれ!」

サッ



恭介「これは・・・ブルマ?」

さやか「恭介に・・・受け取って欲しいなって思って・・・」



さやか「あたし美樹さやかは・・・上条恭介君が好きなのです///」




恭介「・・・」





恭介「僕は・・・さやかが好きだ」



さやか「やったー!両想いだね!」



恭介「違うよ・・・「さやか」が好きなんだ」




恭介「君は一体誰だ?」




さやか「え!?なに言ってるの恭介?」



さやか「さやかだよぅ、上条恭介が愛すべき美樹さやかだよぅ」




さやか(流石に・・・はしゃぎすぎた?いや・・・あたしの洗脳は完璧なはず!)


恭介「君の行動がどうのこうのの話じゃないんだ」




恭介「僕の記憶を一から改ざんしようが「違和感」が頭から離れなかったんだ」



恭介「だけどそのおかげで気づいたこともある・・・」



恭介「僕はさやかの・・・「声」からまず好きになっていったんだ ってね」



恭介「バイオリンの他にも・・・僕の心にもう一つ心を安らげる音色があったんだ」



恭介「初めてさやか1人だけに弾いてあげた曲・・・それはこれだ」

♪~♪~♪
さやか「や・・・やめて!」

さやかの痴女名は「ローレライ」の方が良かったかな
と今更人魚の伝記をググって考えました


本編↓


上条恭介4歳 美樹さやか4歳



さやか「このきょくはなに?」


恭介「アレクサンダー・ツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」のバイオリンパートだよ」



恭介「もう一度最初から弾いてみるね」



♪~♪~♪




さやか「♪~♪~♪」



恭介「え」


さやか「あっごめん・・・恭介くんのえんそうを聞いてたらつい歌が出ちゃった」




さやか「じゃましちゃったね。ごめんね」

恭介「い、いや・・・構わないよ」





恭介「それからもさやかは歌い続けた」



恭介「人魚姫の物語の結末も知らず健気に歌うさやか」




恭介「あの声を聞いたとき僕は誰よりも穏やかな気持ちになれたんだ」




恭介「君の声やキャラクターを否定するわけじゃない」



恭介「だけど僕が好きになったのは・・・あのさやかなんだ」



恭介「頼むから・・・さやかにCVを返してやってくれ」



パリィーン


瞬間、原田の歌で作り出した仮想空間が消える



バイオリン仮面「さやか・・・君の声を思い出せたおかげで戻ってこれたよ」

バイオリン仮面「今度は僕が・・・君を取り戻す番だ」

さやか「それだけは無理よ・・・さやかちゃんの心は奥深くに沈めてしまったから」

さやか「氷室君・・・あなたにあたしのブルマを着せる事は叶わなかったけど・・・
さやかちゃんとの同化だけは成し遂げる」




バイオリン仮面「さやか・・・君が氷室を好きになった事で上条恭介を裏切ってしまったと思っているのなら」

バイオリン仮面「そんな事で君が心を痛める必要は無い・・・なぜなら僕も」





バイオリンを手離して自分の仮面(ブルマ)に手をかける氷室



ほむら「・・・!?」


ほむら「ま、まさかあなた・・・」





パサッ

恭介「君に嘘をついていたからね」





なぎさ「え!?」

杏子「な!?」

マミ「あええ!?」



まどか「バ・・・バイオリン仮面の正体が・・・上条君!?」





恭介「やっぱり・・・動かなくなっちゃったな・・・左手」



恭介「聞こえているかいさやか・・・氷室は僕だ」

恭介「だから君が傷つくことは何一つ無いんだよ」



恭介「これからはバイオリン仮面としてじゃなくて・・・上条恭介としてあらゆる現実と向き合う」



さやか「本気で言ってるの・・・!?このホールでの大演奏だって・・・
君の演奏が無ければできなかったことだよ」


さやか「自分の夢を諦めるっていうの・・・!?さやかちゃんのブルマを手放しちゃったら・・・君は」




恭介「言ったはずだよ原田・・・君のおかげで気付けたって」

恭介「さやかの声を聞くと落ち着くんだ・・・バイオリンだけじゃない・・・僕はあの音色が好きなんだって」


恭介「さやかの声が二度と聞けなくなるくらいなら僕は」


恭介「二度とバイオリンが弾けなくなっても・・・構わない!」

さやかの足はもうほとんどが人間に戻っている(鱗がビキニ状に辛うじて隠している)

そして乳首を隠していた髪の毛も



パサッ



男性客「やったああああああ!!!」

男性客「さやかちゃんのおっぱいだああああああああああ!!」




男性客「寒い中がんばったかいがあったぜ!!」




しかし


ガバッ



恭介がさやかを壁はしに追いやる
いわゆる「壁ドン」の体制でさやかの裸を覆って観客から隠す





男性客「な・・・!?」

男性客「どいてくれええええ!!これだけ耐えたのにおっぱいすらも見れないのかよおおおお!!(血の涙)」



ほむら「恭介の位置からはさやかのおっぱいが丸まる見えているのに・・・鼻血を出さないというの!?」




まどか「完全に集中しているんだよ、さやかちゃんを取り戻すことだけに!」





恭介「さやか・・・」




恭介「一度バイオリン仮面として君とデートした時・・・勇気が足らずに出来なかった事を今!」



さやか「むぐっ」




強引にさやかの唇を奪う恭介、そして




しゅううう・・・


杏子「さやかの身体から・・・原田の魔力が消えていく!?」

マミ「見て!上条君の口元を!」



なぎさ「原田のソウルジェム!原田のソウルジェムを咥えているのです!」

仁美「さやかさんの心が満たされたことで原田を追い出せたのですわ!」

キュポン!


原田のソウルジェムを咥えてさやかの口元から取り出す恭介





杏子「よっしゃ恭介!そのまま噛み砕け!!」

ほむら「いえ!すぐに捨てなさい!!」



ゴワゴワ・・・



ソウルジェムが突如形を変え始める



「ペッ!!」




ドシャッ


床に転がるソウルジェム



ソウルジェムから収容されていた原田の本来の肉体が出現する





原田「どうして・・・どうしてなのおおお!?」



原田「日本からブルマが無くなっちゃうんだよ!もう二度と君は・・・
バイオリン仮面に変身できなくなるんだよ!」




原田「どうしてさやかちゃんなのよぉ!あたしと上条君は同じ志をもった仲間のはずだよ!」




恭介「ブルマが無ければパンツを被れば良い」

原田「え」


恭介「バイオリン仮面にはもう未練は無い・・・僕が仮面を被るとしたらそれは純粋な下心」




恭介「本物の原田ならそういう代替案を考え付いただろうね・・・僕たちの勝利の決め手は・・・」



恭介「あなたがバイオリン仮面を好きになってしまった事・・・仲間に引き込もうと固執したこと」



恭介「あなたは女子好きキャラを貫くべきだったんだ・・・もしそうなら僕達は負けていた」




原田「・・・」ガクッ
ヒザから崩れ落ちる原田


恭介「あなたの魔力はもう尽きている・・・残っていたとしてもあなたの固有能力自身に攻撃力は無い」

ほむら「つまり貴方が仕留めそこなった魔法少女4人に勝てる術は無いという事よ」


ほむら、杏子、なぎさ、マミが原田を取り囲む




杏子「これ以上抵抗するなら・・・マジでソウルジェムぶっ壊さなきゃいけなくなるぞ」





原田「いいえ・・・」




原田「わたしの負けよ・・・大人しく投降するわ」









自衛隊、警察が現場に到着する



原田は警察に連行され逃げ遅れた客の避難が始まる





まどか「さやかちゃんが目を覚ましたよ!」


さやか「う・・・ん・・・」




恭介「さやか!!」




さやか「恭介・・・?」



さやかが立ち上がって恭介に近づこうとする




しかし





恭介「ぶはぁっ」(鼻血)






さやか「恭介!?一体どうしたの!?」


まどか「さやかちゃん・・・今全裸だよぅ・・」




さやか「え」

さやか「きゃああああああああああああああ!!!」

さやか「どうしてなのおおおお!?なんでええ!?」


さやか「お、思い出した!あ、あたし原田に身体を乗っ取られて・・・」




さやか「きょ・・・恭介が助けてくれたんだよね・・・」



恭介「さやか!あっち向いてるからは、早く何か羽織ってくれ!」




さやか「大丈夫だよ恭介!あ、あたし恭介に裸を見られない最善の方法を思いついたから!!」




がばっ



恭介「さや・・・」




マミ「きゃああああああああ///」


仁美「さ・・・さやかさん!?それは大胆すぎるのでは!?」



さやか「こ、こうやって恭介と密着してれば・・・恭介からはあたしのおっぱいは見えない!ど、どう?凄い考えでしょ!」




恭介「裸より大事になってるよさやかぁ・・・」



さやか「だって・・・」




さやか「すごい嬉しいんだもん・・・」



さやか「今あたしが裸だからとか関係無いもん・・・恭介とこうしていたいの・・・」



恭介「さやか・・・」



ほむら「家でやりなさい。このバカップル」


ぐいっ

さやかと恭介を引き剥がすほむら




さやか「あぁん!ほむらのいじわるぅ!」

まどか「さやかちゃんも調子が戻ってきたみたいだね」



ほむら「氷が解けて盾も使える様になったわ。まどかのサイズしか服が無いけどこれで代用しなさい」

ほむら「あなたには少しキツいかもしれないけど・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・後でちょっとお話しようか」

ジャニー北側「恭介・・・YOUは・・・」



恭介「ジャニーさんごめんなさい・・・バイオリン仮面は今日で廃業です」




恭介「まだ音楽よりさやかの方が大事だって言い切れないし・・・音楽に未練が全く無いっていったら嘘になりますけど」


恭介「それでも・・・少なくとも音楽と同じくらい大切な事が何かはわかったから・・・」



恭介「だから今度はバイオリン仮面みたいなキャラクター商法じゃなくて・・・本当の実力でここに戻ってきます」





恭介「バイオリンが弾けないってだけで・・・僕は音楽を諦めたりはしないから」





ジャニー北側「OK、YOUはクビだ」



ジャニー北側「女性関係のスキャンダルはNGだって言ったのに・・・さやかちゃんとの仲をここまで見せ付けるんだもんな」




ジャニー北側「バイオリンが弾けなくても楽曲提供くらいは出来るだろう?何か書けたら使ってやるかもYO」


ジャニー北側「ミーはまた、新しいアイドルを発掘するまでだ。そいつのファーストシングルにでもな」





さやか「クビじゃないじゃん・・・恭介やったね!」


さやか「バイオリン仮面としてじゃなくて、恭介としての音楽の仕事だよ!」





恭介「うん・・・ありがとうさやか・・・」




仁美「完全敗北ですわ・・・さやかさん」



まどか「仁美ちゃん・・・?」



仁美「いえ・・・なんでもありません」





翌日の新聞、ニュースの見出しに載ったのはバイオリン仮面の引退とブルマ廃止法案の可決だった



そして上条恭介達も男子中学生としての日常へと戻る



体育の授業、男子、女子ともにバスケットをしていた

中沢「バイオリン仮面かー・・・好きだったのに引退しちゃったのかー」

恭介「君はラストライブに来なかったじゃないか」



中沢「足止めを食っていたんだよ・・・早乙女先生に」


中沢「好きにな子がいるって恋愛相談したら・・・つきっきりで指導を受けて」



恭介(だからあの時先生はいなかったのか・・・)


恭介(そして中沢が自分の下から離れる危機感を覚えて囲おうとして・・・)




恭介「中沢もやっぱりブルマ廃止には反対だったのかい?」


恭介「お尻のラインが見えなくなっちゃうからね」



中沢「いや、美樹にはまだ胸がある」


恭介「え」





中沢「ほらみろ上条!シュートを打つときすごい揺れるぞ!!」



さやか「そうれっ」



シュパッ



ぷるぷる



中沢「ほら見ただろ!あれがある限りブルマが廃止されても俺達は戦える!」




恭介「・・・」




中沢「上条?どうした?」




恭介「Tシャツも廃止すべきだ!あ・・・あんなにくっきり胸のラインを出すなんて!」



恭介「さやかがいやらしい目で見られている!!」



そして意外にも連絡が途絶えてしまったのはひだまり荘の人たちだった
さやかの性格なら友達になれそうだったのに
あのコンサートの後意識を取り戻した乃莉さんは


さやか「乃莉さん!よ、よかった・・・目を覚ましてくれて・・・」


乃莉「えっと・・・あなた達・・・誰ですか?」

ゆの「乃莉ちゃん」

宮子「乃莉っぺ!」

ヒロ「乃莉ちゃん!」

沙英「乃莉!」

なずな「乃莉ちゃん」




ゆの「心配したんだよ・・・何日も行方不明で・・・」

ヒロ「どこ行ってたのよもう・・・」


乃莉「ごめんなさい・・・全く覚えてないみたいなんです」



沙英「そういや私達もなんでこんな所にいるんだろうね」

宮子「ここやまぶきじゃないよね」


なずな「見滝原市みたいですよ」



吉野屋「皆さん、やまぶき市に帰りましょう」





恭介「どうやら操られてた時の記憶が無いみたいだね」


さやか「そっか・・・ちょっと残念だな・・・」




恭介「彼女達は違う世界の住人なんだよ多分」

恭介「こちらが奇跡や魔法の世界に巻き込んじゃいけない・・・そんな気がする」




恭介「例えキャラクターやボイスが被っていたとしてもね」




以来僕達は彼女達に会うことは無かった



原田に操られていた時に得た乃莉さんの電話番号等も消した




恭介「さやか・・・改めてごめん」

さやか「何が?」



恭介「氷室という偽名で音楽活動をしていた事、君を傷つけてしまったことだよ」



さやか「あ・・・うん」

さやか「あたしは・・・声が同じなのに恭介が氷室君だと見抜けなかったから・・・」


さやか「でも恭介は見つけてくれたよね・・・原田に書き換えられた世界の中でもあたしの「声」を」

さやか「だから許す」

ウインドウズ10に変更したのでテスト

僕(恭介)はジャニーさんがプロデュースしたアイドルの曲を書きつつ
勉強を続けて音大も出させてもらった


作曲家として名が売れていたのでそのままの流れで
僕は音楽の世界にプロ入りする




結婚して娘も授かり、二人目ももうじき生まれる

気づけばあれから15年もの歳月が流れていたのだ




医学が発達して現役のバイオリニスト程ではないが
僕の左手もある程度動かせるようにはなった


だからこれはコンサートの名を借りたトークショーの様な物だ



15年前バイオリン仮面がラストライブを行ったホール
に僕は再び立っている




完全に動くわけではないので曲の簡単な一部分だけを演奏して
その後その曲が生まれた背景やその曲を使ってくれた
アニメ、ゲーム、ドラマ、映画、歌手等のコンテンツの裏話などをトークする




簡単な曲とはいえ15年ぶりに大勢の前で演奏する

左手が完治していない事を言い訳にしたくない



自分ができる限りの全力を出したいと思ったのだ



~控室~

恭介「恭歌(きょうか)、パパにとって大事な日だからね・・・
練習でしばらく家に帰れなくてごめんよ」




恭歌「むー・・・久しぶりにパパに会えたのにーまた遠くから眺めてなくちゃいけないの!?」


「はいはーい、恭歌はお母さんと一緒に席でおとなしく見てようね」



恭歌「ママのふともも!きょうかの指定席!」


「おなかの赤ちゃんがいるでしょ、膝の上は無理」

「お姉ちゃんなんだから、一人で座れるようになりなさい」



恭歌「それはわかってるけどー・・・パパもママもきょうかよりも赤ちゃんの方が大事になっちゃったの!?」



恭介「それは違うよ恭歌」



恭介「君が生まれてきたとき・・・その「声」を聞いたときすごく嬉しかったんだ」

恭介「間違いなく僕たち2人の子だってね」

恭介「恭歌の声は若いころのママそっくりだからね」

恭介「僕が安らぎを覚えたあの声、僕たちの娘なんだなって」




恭歌「じゃあきょうかがママの太ももが大好きなのも?」

恭介「・・・間違いなく僕の子供だ」




恭介「昔、「ブルマ」っていうほぼ下着そのものなボトムスがあったんだ」

恭介「学校の体操服に指定されていた時代があった・・・
僕はそこからむき出しになったママの太ももに心奪われたんだよ」



「なに子供に変なこと教えてるのよ!ホラ!さっさと準備して!」




妻に叱られ気を引き締めなおす


杏子「さやか!」

まどか「さやかちゃん」

ほむら「さやか」

なぎさ「さーやーかー!」

仁美「さやかさん」


マミ「美樹さん、じゃなかったわね・・・」



マミ「上条さやかさんでいいかしら、久しぶりね」




妻の中学時代の友人たちが控室を訪れる



さやか「本当に久しぶりだね!来てくれてありがとー!!」



友人に駆け寄る妻はあの時の笑顔と変わらないままで



杏子「だいぶ大きくなったな、お腹」

さやか「恭歌の時もみたでしょアンタ」


仁美「本当にお幸せそうでうらやましいですわ」


仁美「きっとさやかさん達の事ですから、三人目もお作りになるのでしょうね」


さやか「ちょ、ちょっと仁美!?何いってんのよバカバカ!」


さやか「恭介ー、和子先生には招待状送ったの?」


恭介「一応ね、来てくれるといいんだけど」

恭介「先生はちゃんと結婚できたのかな・・・」


パチパチパチ

プログラムに書かれていた曲を全て終了する



恭介「ここで皆さんに発表があります」



恭介「15年ほど前・・・
バイオリン仮面という奏者がいたことを覚えているでしょうか」



ざわざわ・・・


報道関係者「ま、まさか・・・」

報道関係者「同一人物説はささやかれていたけど本当に!?」





恭介「僕は過去に交通事故で左手に後遺症を負いバイオリンを弾けない体になりました」



恭介「医学が発達した現在でも完治とまではいきません」



恭介「あの時僕は導かれるままに彼女のブルマを顔に被りました」

恭介「するとどうでしょう、麻痺した左手が動き始めたのです」



観客「いきなり何を言い出してるんだこいつは!?」

観客「か、上条恭介のまじめなイメージが・・・」





恭介「その時の彼女が今の妻です」



恭介「二人目がもうすぐ生まれて・・・」



観客「イライラするな・・・いい歳してノロケかよ!」



恭介「あの日日本から消えたブルマを個人ルートで手に入れ、妻に数日着用してもらいました」



恭介「今夜、一曲限りバイオリン仮面が復活します」ガバッ(ブルマ)



恭介「フォオオオオオオオオオオオッ!!」


しゅうう・・・


バイオリン仮面「15年間・・・待たせたなみんな!」



恭歌「パパ・・・」


恭歌「かっこいい!」
さやか「え」

~完~

あとがき

ご愛読ありがとうございました


一度長文を書いたのですが間違って消してしまったので
(もう二度と同じ文章は打ちたくない)
簡潔にあとがきをいたします


「変態仮面二作目を見た勢いで」このSSを書いたのですが
三か月で書き上げる予定を半年かかってしまい誠にお詫び申し上げます

付き合ってくださった読者様には感謝しかありません
途中で脱落してしまった方、更新が遅くて申し訳ございませんでした


「外部サイトでも小説を書いてる」「現実でやらなければいけない宿題が増えた」
など言い訳すればきりがありません


その外部サイトでも「他で書いている小説を完結させました」旨は書きますので
特定してみるのも暇つぶしになって良いかもしれません

ジャンルはまどマギとも変態仮面とも関係ないモノとなっております


またきっかけがあれば何か書くかもしれませんので
その時はお目に留まることがあればお付き合いいただけるとありがたいです



最終話は話を広げられなかったので短めですが
突き詰めれば5話で完結できたかなと思っております



声優原田ひとみ様、ネタにしてしまい大変申し訳ございませんでした
あなた様の今後の活躍にますます期待しております



それでは二度目になりますが
ご愛読ありがとうございました


また会える日を楽しみにしております

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