【ガルパン】まほ「みほが返信してくれない」 (189)



エリカ「喧嘩でもしたんですか?」

まほ「私はそんなつもりは無いんだが……」

エリカ「理由もなしにそんなことするような奴じゃないでしょう」

まほ「だから、ちょっと最後に送ったメールを見て原因を探って欲しい」

エリカ「わかりました。見せてください」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464534101




みそへ

明日は線とぐろLee穴と練習試合だ装填だな
みろはダージリンと相性がワルキューレから太平洋戦争だと思う
とは(≧∇≦)/今後のタンクジャケットのクリーニングには増えるワカメを克服すべき
逸見は遭難してくれ
みひを応援してるぞ






エリカ「……!?!?」

まほ「どうした?」

エリカ「いやこっちのセリフですよ。どうしちゃったんですかこれ」

まほ「別におかしな所は無いと思うが」

エリカ「もう一回見なおしてみてください」

まほ「うむ」

まほ「……」

まほ「なんだこれは!?」

エリカ「なんなんですか!?」


まほ「ちゃんと打ったはずなのになんで文章が変になってるんだ。だからメールは苦手なんだ」

エリカ「確かに私との連絡はほどんど電話ですからね。しかしこんなにひどかったとは」

まほ「いや、聞いてくれ。ちゃんと打ったんだ」

エリカ「苦手な人はみんなそう言うんですよ。最近、ケータイ変えたでしょう?」

まほ「スマートフォンにした。フリック入力というものも頑張って練習している」

エリカ「とりあえず突っ込みどころだらけですけど、順に見ていきましょうか」

まほ「頼む」


エリカ「まず最初。みそへって何ですかみそへって!いきなり妹の名前間違えてるじゃないですか」

まほ「おかしい。ちゃんとみほって打ったはずなのに」

エリカ「何もおかしくありません。『さ行』は『は行』の真上ですから。単純な入力ミスですよ」

まほ「『ほ』と打つところを『そ』と打ってしまったのか。妹を味噌呼ばわりした私は一体どうすれば」

エリカ「とりあえずちゃんと自分の文章を見なおせば済みますから。で、次」


エリカ「『明日は線とぐろLee穴と練習試合』って。明日試合があることしかわかりません」

エリカ「たぶん、聖グロリアーナって書きたかったんでしょうけど」

まほ「なんでわかるんだエリカ。すごいな」

エリカ「ぐろ、でなんとなく推測はできますよ」

まほ「しかしなぜこんなことに」

エリカ「登録にもよりますが、『せんと』で『聖』には変換できないことが多いです」

まほ「そうなのか」


エリカ「で、グロリアーナはカタカナにするだけですけど……隊長。
グロリアーナじゃなくてグロリーアナって打ってますね」

まほ「むむ」

エリカ「それでそのまま変換して見直さないからなんか変な穴みたいな感じになっちゃうんですよ」

まほ「ふむ」

エリカ「返事が適当になってませんか?真面目に聞いてます?」

まほ「もちろんだ。続けてくれ。ふあー」

エリカ「今あくびしませんでした!?しましたよね!?」

まほ「いいから」

エリカ「くっ……で、『練習試合だ装填だな』って部分ですけど」

まほ「そこが不思議なんだ。私は『練習試合だそうだな』と間違いなく打った筈なのに」


エリカ「予測変換って知ってます?知らないですよね?」

まほ「決めつけないでくれ。知ってるぞ。あれだろ、相手の弾道を予測して」

エリカ「戦車道は関係ありません!なんでちょっと見栄張ったんですか。
要するに、最初の何文字かを入力するだけでよく使う単語が出てくる機能です」

エリカ「そう、と打ったら装填が出るのは戦車道選手らしいですね」

まほ「そう」

エリカ「はい」

まほ「おかしい。装填にならないぞ」

エリカ「口で言っても意味ないですからぁあ!?」

続きはまた今度



まほ「予測変換とやらも大したことないな」

エリカ「そんな技術あるわけ無いでしょ!もういいです、次」


みろはダージリンと相性がワルキューレから太平洋戦争だと思う


エリカ「妙に物騒ですね!?また妹の名前を間違えてるし!みろとダージリンで飲み物みたいになってますよ!」

まほ「おかしい……」

エリカ「何もおかしくありませんよこれに関しては。入力ミスは気をつけてください」

まほ「細かいミスに気をつける。戦車道の世界と同じだな」

エリカ「ミスに気をつけるのはどの世界でも同じだと思いますけど」



まほ「この後の文章は何だ?また予測変換か?」

エリカ「さすが隊長、覚えが早いですね」

エリカ「『相性がワルキューレ』は文脈から察するに『相性が悪い』ってとこでしょうか」

まほ「エリカは賢いな。将来は探偵さんだな」ナデナデ

エリカ「あうぅ// って馬鹿にしてるんですか?」

まほ「すまない。つい」


エリカ「『太平洋戦争だと思う』が意味分からないんですけど。なんで戦争が始まろうとしてるんですか」

まほ「確か、『大変だと思う』と打ったはずだ」

エリカ「ああ、なるほど。『たいへ』からの予測変換で太平洋戦争ですね。
それが一番先に出る女子高生ってどうなんだって感じですが、まあ原因はわかりました」

まほ「また予測変換か!いい加減にしてくれ」

エリカ「それはこっちのセリフです、問題の次の行」


とは(≧∇≦)/今後のタンクジャケットのクリーニングには増えるワカメを克服すべき


エリカ「これはもはや原型すらわからないですね」

まほ「また予測変換か?」

エリカ「その言葉気に入ったんですか?」

まほ「少し」



エリカ「まず可愛い顔文字で度肝を抜かれます。原文はなんですか?」

まほ「私は顔文字なんて使った覚えはないぞ」

エリカ「普通の言葉でも顔文字に変換できるんですよ。
例えば『おやすみ』と打てば『(つ∀-)オヤスミー』になったり」

まほ「おおおぉ、すごいな」パァァ

エリカ(可愛いな)

エリカ「ごほん、それで原文は?」

まほ「確か……『とはいえ今後の為には不得手を克服すべきだ』のはず」

エリカ「思った以上に酷いことになってますね……」



まほ「何が顔文字になったんだ?」

エリカ「おそらく……『とはいえ』を誤入力で『とはいえい』と打って、
そこから『いえい』が顔文字『(≧∇≦)/』に変換されたのかしら」

まほ「なんだか回りくどいな。予測変換か?」

エリカ「というよりはミスと誤変換です」

まほ「予測変換じゃないのか」シュン

エリカ「なんで落ち込んでるんですか!大丈夫ですよ、次はお待ちかねの予測変換ですからたぶん!」

まほ「おお!」


エリカ「隊長、最近タンクジャケットをクリーニングを誰かに頼んだりしました?」

まほ「な、なんで知ってるんだ……まさか私を盗撮……」ブルブル

エリカ「してないわよ!予測変換だっつってんでしょ!」

まほ「エリカ、口調が乱れているぞ」

エリカ「だ、誰のせいだと……」

まほ「確かに、実家の使用人にメールでお願いした」

エリカ「使用人ねぇ、さすが家元ですね。とにかくそれが記録されてて、『た』と打つだけでタンクジャケットになり、
さらに連続でクリーニングまで出たんでしょうね」

まほ「そんな高度なコンボみたいな予測変換が存在しているのか……」



エリカ「隊長はもっと手元を見ながら文字を打ってください」

まほ「となると、この増えるワカメも予測変換の高度な奴というわけだな」

エリカ「でしょうね。『ふえ』からでしょう。増えるワカメを最近打った理由はわかりませんが……」

まほ「は、恥ずかしい……//」カァ

エリカ「増えるワカメで何があったんですか!?」

まほ「い、いいから次に行ってくれ」




逸見は遭難してくれ


エリカ「……これ一番気になってたんですけど。なんで唐突に私が誹謗中傷されてるんですか!?」

まほ「大丈夫だエリカ。みほへのメールにお前の悪口を書いたりはしないよ」

エリカ「そうであってほしいですね……」

まほ「よし、当ててみてくれ。原文は何でしょう」

エリカ「ちょっと目的が変わってきてません?クイズになってるじゃないですか」


まほ「ほら、はやく」ワクワク

エリカ「いつ、いつ……そう、してくれ……」

エリカ「……『いつでも相談してくれ?』」

まほ「正解だ!ご褒美にハグしてあげよう」

エリカ「何でテンション上がってるんですか!」

まほ「ご褒美いらないの?」

エリカ「いりますよ!」

まほ「よしよし」ギュー

エリカ「///(ちょっとラッキー)」


まほ「『いつ』からの予測変換だな。予測変換が好きだなエリカは」

エリカ「私は別に予測変換好きじゃないです。あと遭難は単純に誤字と誤変換でしょう」

エリカ「まあ予測変換で私の名前が出てくるのは嬉しかったですけど」ボソッ

まほ「?」


みひを応援してるぞ


エリカ「で、最後の一行。また名前を間違えてますね……。
3回中3回全部間違えるってどういうことですか。ハットトリックじゃないですか」

まほ「ダメ?」

エリカ「ダメですよそりゃ。つまり原文は……」



みほへ

明日は聖グロリアーナと練習試合だそうだな
みほはダージリンと相性が悪いから大変だと思う
とはいえ今後の為には不得手を克服すべきだ
いつでも相談してくれ
みほを応援してるぞ




エリカ「ってことですね。疲れた……」

まほ「ところでなんでみほは返信してくれないんだ」

エリカ「いやわからないんですか!?こんなメール来て何て返信すればいいんですか!
しかも名前を間違えられまくっていい気分じゃないでしょう」

まほ「た、大変だ。みほに嫌われてしまった」

エリカ「落ち着いてください。もう一回ちゃんと送り直しましょう」

エリカ「って、隊長のスマホよく見たら充電が残り1%じゃないですか!?
なんでこんなになるまで放っておいたんですか!」

まほ「ん?0%にならなくても充電して大丈夫なのか?」

エリカ「……」

とりあえずここまで


エリカ「もう帰るまでスマホはいじらないでください。万が一にも緊急連絡の時に電源が切れたりしたらまずいので」

まほ「しかしそれではみほにメールが……」

エリカ「私の貸しますから。ちゃんと名前入れてくださいよ。あと送る前にチェックさせてください」

まほ「わかった。助かるよ」

まほ「」スッスッス

エリカ(結構時間かけるわね……)

まほ「よし、送信完了だ」

エリカ「ちょっとおおおお!?チェックするって言ったでしょうがぁ!!」

まほ「大丈夫さ。ほら、見てみろ」



みほへ

聖グロリアーナとの試合がんばって(≧∇≦)/
明日はエリカ応援しに行くから(≧∇≦)/



エリカ「ぬぁおおおい!!!」

まほ「顔文字の使い方がわかったからな。使ってみたんだが」

エリカ「問題はそこじゃなくて!なんで隊長の名前を付けないんですか!
これじゃあ私が送ったことになっちゃうでしょう!!」

まほ「そうかな?エリカはこんなメール送るキャラじゃないだろ」

エリカ「だから問題なんですよ!だいたい『エリカ応援しに行くから』ってなんですか!?
一人称が自分の名前で顔文字連発ってもうイタイ女ですよ!」

まほ「あ、それは脱字だな。『エリカと応援しに行くから』って打ったつもりだった」

エリカ「ちゃんと見なおせっていったでしょおぉおおおお!その1文字ロスが致命的なのよぉおお!!」


まほ「送り直せばいいだろう」

エリカ「そ、そうですね。スマホ返してください」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その頃の大洗

みほ「最近、お姉ちゃんから意味不明なメールが来て……」

沙織「大変だねえ」

ブーブー

みほ「」ビクッ

みほ「え、え、エリカさんからだ」ガクガク



優花里「あの逸見殿からでありますか?」

沙織「何の用だろう?」

みほ「わかんない……転校してからメールなんて一回も来てないし」ブルブル

華「一緒に見ましょうか?」

みほ「ううん。大丈夫」ピッ

みほ「」

沙織「どうだった?嫌なこと言われてない?」スッ

沙織「うわ……」

優花里「これは……」

華「きついですね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


エリカ「今のメールは隊長が勝手に送ったやつだから気にしないでっ、と」

エリカ「よし。送信!」

ブーブー

エリカ「あれ?もう返信がきたわ」




From:MAILER-DAEMON
ユーザが見つかりません……



エリカ「受信拒否されとるーーーーー!!!!」


まほ「さっきから何を一人で騒いでるんだ」

エリカ「どうしてくれるんですか!?関係を絶たれちゃいましたよ!?」

まほ「どうせ明日試合を見に行くんだ。その時会って話せばいいだろう」

エリカ「ていうかそもそも明日、試合観に行くことになってるのもおかしいんですけどね?
聞いてないですよそんな予定」

まほ「さっき決めたからな。決めたからには前に進む。それが西住流よ」

エリカ「はぁ……わかりましたよ。明日ちゃんと隊長から説明してくださいね」


まほ「そうだな。あとみほに伝えなきゃいけないこともあるし」

エリカ「伝えなきゃいけないこと?」

まほ「……」

エリカ(あ。もしかして家庭の話?失礼なことを聞いてしまったわ)

エリカ「すいません隊長。出しゃばり過ぎました」

まほ「いや、この前なんだかよくわからないが、ゲーム会社の人が来たんだ」

エリカ「へ?」

まほ「それで、戦車道を題材にしたゲームに出るキャラクターのモデルになってほしいと言われて」

エリカ「は?」

まほ「私とみほとエリカは自由に出していいですよと言っておいた」

エリカ「待って!!」


まほ「みほは黒森峰の生徒じゃないのに許可してしまったからな。一言伝えておいたほうがいいだろう」

エリカ「いやいや隊長!隊長!私!!私の許可は!?聞いてないんですけどそんな話」

まほ「エリカは黒森峰の生徒だし」

エリカ「所属とかじゃなくて個人の問題ですよ!私の権利はどうなるんですか!」

まほ「個人情報が流出するわけでもない。あくまでモデルだ。何か問題あるか?」

エリカ「う、うぐぅ~、絶対こっちが正しいはずなのに反論できない……!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

みほ「エリカさん、明日の試合観に来るって……」ブルブル

沙織「大丈夫だよみぽりん!」

優花里「西住殿は私が守ります!」

みほ「みんな、ありがとう……!」

華「みほさん、そろそろ時間では?」

みほ「うん。今日は解散にして、明日に備えてみなさん休んで下さい」

ハーイ

ザワザワザワザワ

優花里「すいません、私はちょっと用事があるので、みなさん先に帰ってて下さい」

みほ「じゃあ。また明日ね」



優花里「ふふふ」ササッ


ピコピコピコピコ

優花里「おや、西住殿の様子が……」

ググググググ ポーン!

おめでとう!ちびみほは黒森峰みほに進化した!

優花里「やったぁ!ついに進化しましたよ!」

沙織「ゆかりん、一人で騒いで何やってるの?」

優花里「ひゃぁあああ!?武部殿なぜここに!?」

沙織「忘れ物したから私だけ戻ってきたんだけど……変な声が聞こえたから」


優花里「バレてしまっては仕方ありません。
これは最近大ヒットしてる携帯ゲーム、『パンツァーモンスター』略して『パンモン』ですよ!」

沙織「何それ……」

優花里「戦車道で活躍する乙女たちを模したモンスターたちを捕まえて育てていくゲームです!」

沙織「超やばそうなんだけどそれ!?犯罪じゃないの?」

優花里「とんでもありません!ほら、武部殿もやってみてください!」

沙織「いや、でもそれ今ゆかりんが途中までやってたでしょ」

優花里「ご安心を!こんな時がいつか来ると思って布教用にも買ってありますから!ささ、どうぞどうぞ」

沙織「ええー。まあせっかくだからやってみようかな」


ピカー

しほ『パンツァーモンスター、略してパンモンの世界にようこそ』

沙織「これ、みぽりんのお母さんじゃない?」

優花里「彼女はしほ博士。このゲームのアドバイザー役ですね!」

沙織「ああ、オーキド博士的なポジションね」

ピッピッ

沙織「主人公の性別と名前を登録して……」

優花里「色々あって……」

優花里「さて、いよいよパートナーになるパンモンを選ぶ時が来ましたよぉ!」


優花里「この子たち3匹の中から選んでください!」


ちびみほ『ぱんつぁー・ふぉー』
ちびまほ『ふぉー』
ちびエリカ『ふぉ、ふぉー』


沙織「あ、可愛い……でもなんか、偏ってない?」

優花里「ああ、これは『黒森峰版』ですから。でも旅を進めれば他の学校の生徒も捕まえられますよ!」

沙織「うーん、他の二人はあまり知らないし、みぽりんにしよう」

優花里「ま!待ってください!わ、私がすでに西住殿を選んでるので、その、コンプリート的に考えると、あの」

沙織「あーはいはい。わかったわよ、じゃあみぽりんのお姉さんにするから」


優花里「ありがとうございます!」

ちびまほ『よろしくたのもう』

沙織「うわ、ちびの癖に大人びてる」

優花里「まほ殿は強キャラですよぉ。ちびまほ→黒森峰まほ→国際強化まほ、と進化していきます」

優花里「黒森峰まほの時点でその辺の最終進化形よりも強いんです!」

沙織「なにそれバランス大丈夫なの?」

優花里「キャラ差のあるゲームなんてそんなもんですよ!
ちなみに西住殿は、ちびみほ→黒森峰みほ→大洗みほ として進化していきます」

優花里「私のは先ほど黒森峰みほに進化したばかりですね」

沙織「へえー。でも私そろそろ帰らなきゃいけないし。また今度ね」

優花里「待ってください!ゲーム機もちゃんと用意してありますから!どうぞご自宅でもプレイして下さい!」

沙織「……ほ、ほどほどにね」


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沙織自宅

あっ!やせいのちびペパロニがあらわれた!

ちびまほのほうげき!

ちびペパロニはたおれた!


ポーンポポポポポポーン

ちびまほはレベル14になった!


沙織「……」ピコピコ

沙織「うーん、レベルがあまり上がらなくなってきたなあ」

沙織「……はっ!」

沙織「やだ!私ったらハマって来ちゃってる!?」

沙織「明日は練習試合なんだから、ちゃんと寝ないとお肌にも悪いわ!」

沙織「寝よ寝よ!」

とりあえずここまで

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翌日

横浜港


まほ「さて、試合会場の横浜についたぞ」

エリカ「今回は大洗じゃないんですね」

まほ「グロリアーナだってたまにはホームで試合したいだろう」

エリカ「そうでしょうけど。よく許可が取れましたね。こんな人も建物も多い場所で……」

まほ「そのあたりはダージリンや大洗の会長が得意の交渉術でどうにかしたんじゃないかな。
戦車道連盟も関わっているし、練習試合とは名ばかりで実質は宣伝も兼ねた親善試合のようなものだ」

エリカ「あくまで練習試合としてるのは他校への配慮ってことですか」


まほ「そうね……まだ大洗の学園艦は到着していないみたいだな。先にグロリアーナに挨拶に行くか」

エリカ「そっちにも行かれるんですね」

まほ「我々は視察という名目で外出しているんだ。それに私とエリカは黒森峰の隊長副隊長。
周囲から常に注目されていると心得ろ。公の場で片方に肩入れをするべきじゃない。行くぞ」

エリカ「はい!」

エリカ(今日はちゃんと真面目でかっこいい隊長ね……いや、昨日も真面目だったのかしら?うーん……)


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聖グロリアーナ 学園艦

オレンジペコ「西住まほさん。逸見エリカさん。ようこそ聖グロリアーナへ。
本日、お二人の案内をさせていただくオレンジペコです」ペコ

まほ「いや、これから試合が控えているのに案内など大げさなことは必要ない。
ダージリンに軽く挨拶をしにきただけだ」

オレンジペコ「うっ、だ、ダージリン様にはお会いできません」

エリカ「戦車の搬出作業とかで忙しいんでしょう?隊長、試合前に会うのは諦めては?」

まほ「それなら仕方ないが……おかしいな。昨日ダージリンに連絡してこの時間に会う約束をした」

エリカ「メールですか?隊長のメールは相手に意味が伝わってない可能性が大いにありますけど」


まほ「いや、電話でちゃんと話した」

オレンジペコ「えっ、あの、その」

エリカ「メールなら怪しいけど電話なら間違いないわね。何か理由があるの?」

オレンジペコ「ダージリン様は、他の人にお会いできる状態ではないのです」

まほ「体調でも崩したのか?」

エリカ「風邪とか?」

オレンジペコ「いえ、健康そのものなんですが、うーん、何と言いますか……」



エリカ「はっきりしないわね。どうしたのよ一体?」

オレンジペコ「この話は内密でお願いしますよ?」

まほ「勿論だ。他言はしない」

オレンジペコ「ダージリン様は最近、言動がおかしくなってしまったのです……」

エリカ「はぁ?」

まほ「具体的に教えてくれ」


オレンジペコ「私達、聖グロリアーナの戦車道隊員は紅茶の名前を持っているんですが……」

オレンジペコ「ダージリン様は、これからはみんなお酒の名前に改名すると言い出したんです!」

エリカ「えぇ……?」

まほ「それは、確かに謎だな。伝統を大事にするダージリンらしくない」

エリカ「お酒の名前って……コナンの黒の組織じゃあるまいし」

オレンジペコ「そうなんです!ダージリン様はコナンに大変ハマってしまわれたようで……
今やってる映画を何回も観に行ってるんです!」

エリカ(まさか……)


エリカ「そ、それはいいでしょう。最近じゃ珍しく無いですよ。コナン以外で、ダージリンは何かアニメとか観てた?」

オレンジペコ「私は詳しくないので、ダージリン様のお話を聞いているだけなのですが」

オレンジペコ「コナンにハマる前は六つ子がどうの松がどうのとよくおっしゃっていました」

エリカ(あっこれもう……)

まほ「ふむ、私もアニメのことはよくわからない。エリカ、何かわかるか?」

エリカ「え、あー……」

エリカ「……どうなんでしょうねえ?」

まほ「目が泳いでるぞ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大洗女子 学園艦

杏「さーて、もうすぐ横浜につくからねえ。みんな頼んだよー」

桃「浮かれるんじゃないぞ」

ハーイ

ザワザワ


あや「久々の陸!しかも都会だあ!」

あゆみ「ね、試合終わったらショッピング行こうよ」

桂利奈「いきたーい!」

優季「やっぱり中華街ー?」

梓「赤レンガ倉庫とか!」

沙織「さすが梓ちゃん、ロマンチックね!横浜はデートスポットがたくさんあって迷っちゃうわー」

華「デートする相手いないでしょう?」

みほ「あはは……」


桃「こらー!お前たち!はしゃぐなと言ってるだろう!試合の準備に集中しろ!」


優花里「武部殿!武部殿!」

沙織「なに?」

優花里「パンモンの進捗状況はいかがでありますか?」

沙織「あー、レベル14まで育てたよ」

優花里「おお!結構育ってますね!すごいです!」

沙織「おかげで寝不足気味……」フアー

続く


みほ「沙織さん、優花里さん、ふたりで何の話?」


優花里「あっいえこれは別に」アワワ


沙織「なんでもない!なんでもないよー!」アタフタ


みほ「?」


ブーブー


みほ「!!」


みほ「お姉ちゃんからメール……」


華「そういえば、お姉さまから意味不明なメールが来たと昨日言っていましたね」


みほ「うん。それでよくわからなくて返信してなかったんだけど……」


みほ「今度はどんなメールが……」オソルオソル





みそへ


気をつけろ

ダージリンは

富士吉田市






みほ「……」


華「不思議な文章ですね」


みほ「意味がわからない上に名前もまた間違えられてる……」


華「ダージリンさんは山梨県にいるんでしょうか?」


みほ「私達と今日試合があるから違うと思うけど……」


華「では一体」


みほ「うーん、お姉ちゃんのことだから何かの打ち間違えかな」


華「ダージリンさんなら何かご存知かもしれませんね。後で会った時に聞いてみましょう?」


みほ「うん。そうするね」



優花里「私のみほもそろそろ最終進化ですよー。パーティが揃ったら対戦しましょうね!」


沙織「いいけどさ、やるならみんなでやろうよ?

麻子と華とみぽりんも誘ってさ……そっちのが楽しいって!」


優花里「た、確かにそうなんですけど、西住殿がこれを知ったら恥ずかしがりそうで……」


沙織「でもこのままコソコソってわけにもいかないじゃん?」


優花里「タイミングを見てちゃんと公開しますから!

ですがその時、西住殿の名に恥じないように私のみほを最強のパンモンに育てます!」


沙織「それなら私のちびまほだって負けないんだからね!……やっぱり負けるかも」


優花里「基礎ステータスではみほよりまほが上ですからね。ですがみほは技の多彩さが随一ですから!」



桃「おい秋山、間もなく接岸だ。西住を呼んで来い!戦車を移動させるんだ」


優花里「はい!了解であります!」



華「逸見さんだけじゃなく、お姉様もこちらに来ているのでしょうか」


みほ「そうかも。あの二人はいつも一緒だし……」


優花里「みほ!そろそろ戦車を移動するそうですよ!河嶋殿がお呼びです!」


みほ「!?」ドキッ


みほ「あ、は、はい!すぐ行きます!」


タタッ


みほ「???///」ドキドキ


沙織「どーしたの?ゆかりん、大胆じゃん」


華「少し驚きました」


優花里「はい?何のことでしょうか?」


沙織「みぽりんをいつもの西住殿じゃなくて、名前で呼んだでしょ」

華「みほ、と」

優花里「……あ、あ、あ」

優花里「あぁあああぁあっ///」

優花里「やってしまいました!パンモンでみほ、みほと連呼したせいでついっ!」

優花里「西住殿に無礼なことをぉお!」ワシャワシャ

沙織「いや、別に無礼じゃないでしょ……友達同士なんだから 」

優花里「そうでしょうか……」


華「あの、ところでパンモンとは何でしょうか?」

優花里「ああ、せっかくなので五十鈴殿もやってみますか?」ササッ

沙織「まだ布教用の持ってたんだ……」

優花里「五十鈴殿がちびエリカを選んでくれれば3匹揃いますね!」

沙織「なんか余り物みたいで華に悪い気がするけど。って誰が余り物よ!!私のことじゃないからね!」

華「何も言ってませんよ?それで、そのパンモンとは結局何なのでしょうか?」

優花里「上陸が終わったらお話しますね!」

華「それは楽しみです」ワクワク


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


まほ「はぁ、はぁ、はぁ……どうだ、エリカ」

エリカ「ぜぇ、ぜぇ、はい……なんとか撒いたみたいです」

オレンジペコ「申し訳ありません」

アッサム「これも聖グロ、更には高校戦車道のため。お許し下さい」

まほ「話していたらいきなり黒服の連中が襲ってきて、お前たちに連れられてこんなところまで逃げてきたんだ。
納得できるように説明してもらおうか」


アッサム「私達を追いかけてきた黒服の生徒たちは、ダージリン様を信奉する勢力の者達です」

オレンジペコ「先程話していた、お酒の名前に改名することに従った人たちです。黒いタンクジャケットが特徴です」

エリカ「格好まで黒くしちゃったのね」

アッサム「私とオレンジペコはダージリン様の側近であるからこそ、異を唱えたのですが……」

オレンジペコ「反対者たちはダージリン様の怒りに触れ、反乱分子として追われる身になったのです」

まほ「そこまではわかった。しかし私とエリカに接触した理由を聞いてないぞ」

エリカ「私はここまでの時点でだいぶわけわかりませんけど」

アッサム「あなた方には、聖グロリアーナを本来の姿に戻し、ダージリン様の目を覚まさせるために協力してほしいのです」


まほ「それは構わないが、何をすればいいんだ」

アッサム「黒森峰に亡命させて下さい!」

エリカ「なんですって!?」

アッサム「そして、黒森峰に聖グロリアーナ亡命政府を樹立します!」

まほ「面白いな」

エリカ「面白く無いですよ!?なんでそんなことに巻き込まれなきゃいけないのよ!」

オレンジペコ「お願いします!このままでは私達の学校が闇に包まれてしまいます!」

エリカ「そんなこと言ったってねぇ……」

まほ「エリカ」

エリカ「はい?」

まほ「これも戦車道よ」キリッ

エリカ「隊長……」キュン


エリカ「ってときめいてる場合じゃないですよ!」バンッ

エリカ「そこそもこれからあなた達、大洗と試合するんでしょ?それはどうすんのよ」

オレンジペコ「私達の狙いはそこです」

アッサム「ダージリンは当然、私達抜きで試合に出ようとする筈です。
ですが、私達は密かに隊長車であるチャーチル、他数輌を奪取し、隠すことに成功しました」

オレンジペコ「チャーチル紛失が発覚し、困惑するダージリン様の隙を突いて私達が試合に出場。
世間に私達の正当性を主張するという作戦です。
ですが戦車を動かす人員が足りないので、おふたりに協力していただきたいんです」

まほ「そういうことか。味方は何人だ?」

オレンジペコ「ダージリン様に反旗を翻したのは、私達を含めて20人」

まほ「なら動かせるのはせいぜい4輌、私とエリカが参加しても5輌が精一杯といったところか。
仮に試合に出られたとしても大洗は8輌だ。勝算はあるのか?」


アッサム「勿論ですわ。
それに、車輌数に2倍以上の差があっても戦い方次第で勝てるということを、あなたの妹は証明したじゃないですか」

まほ「ふふ、そうだな。最初から負けるつもりだというのなら協力しなかったが、気に入った。やるぞ、エリカ」

エリカ「はい……」

エリカ(隊長が久々に輝いてる……こんな顔見ちゃったら断れないわ)


まほ(みほにメールで報告しておこう。みほへ。ダージリンは腐女子だ気をつけろ、と)

まほ(それにしてもエリカが言ってた腐女子ってなんだろう)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

試合会場 横浜特設演習場


桃「あと1時間で試合開始だ!各チーム最終チェックを怠るな!
今度こそなんとしても聖グロに勝つぞ!」

オオーー

優花里「河嶋殿、張り切ってますね!」

沙織「なーんだ。市街地で戦うわけじゃないのね」

優花里「大洗ほど戦車に暴れられることに寛容な町はあまり無いですから。
特に都市だと交通規制やらなにやらが大変ですし……」

華「あの、そろそろよろしいですか?」

優花里「はい!パンモンの説明でしたね!」


~~説明中~~

華「とても楽しそうですね。早速プレイしてみます」

優花里「あ、それで最初のパンモンはこのちびエリカを選んで欲しいんです」

沙織「私はちびまほにしたんだよ」

華「逸見さんですか……私、この人は苦手です」

沙織「ま、まあ第一印象はね」

優花里「でも、大学選抜との戦いにも来てくれましたし!」

華「ですがあれから直接話してないので。嫌な印象は変わりません」

沙織「……」

優花里「……」

華「あら?大丈夫ですよ。それはそれこれはこれ。ちびエリカさんを選ぶので安心してくださいね」

ちびエリカ『ちゃんとそだてるのよ』

華「あらあら、ふふふ、威勢がよろしいですね……」



みほ「優花里さんたち、また3人で集まって何かしてる……」

麻子「整備も終わってるし、別にいいんじゃないか」

みほ「そうだけど……」シュン

麻子「気になるなら聞けば?遠慮するような仲じゃないだろ」


みほ「でもなんか、楽しそうなところに水を差すみたいで悪いし」

麻子「気にし過ぎだと思うがな」


「きゃーーーーー!!」

みほ「悲鳴!?」

麻子「なんだ一体」

ザワザワザワザワ


ダージリン「うふふふ」

ザッザッザッザ


みほ「大丈夫ですか?」タタッ

あや「すいません。ちょっとびっくりして声が出ちゃっただけです!」

梓「西住隊長。あれ……」

みほ「ダージリンさんと聖グロリアーナの人達……様子がおかしい」

杏「あれー、みんなイメチェン?タンクジャケットが真っ黒じゃん」

桃「会長!お下がりください!危険な臭いがします!」


ダージリン「ごきげんよう、大洗の皆さん。これが新たな聖グロリアーナのシンボル。純黒の衣装ですわ」

みほ「ダージリンさん……」

ダージリン「ダージリンではありません。
私達はこれから、紅茶の名前ではなくお酒の名前を名乗ることにしましたの」

みほ「えぇ!?」

ダージリン「私のことはこれから『レゲエパンチ』と呼んでいただける?」

みほ「は、はい??」

麻子「聖グロで一体何があったんだ」

ダージリン「素晴らしい変化ですわ」


桃「それにいつも一緒にいる連中もいないじゃないか」

ダージリン「ああ、アッサムとペコですか。
彼女達にもお酒の名前を与えたというのに、反抗して逃げてしまったんですの」

桃「それだけ嫌だったのか……」

ダージリン「オレンジペコには『スクリュードライバー』の名を」

桃「甘い酒が好きなのか?」

ダージリン「そしてアッサムには『パロスペシャル』の名を」

桃「それは酒じゃないっ!!」

麻子「嫌がるだろうな」


ダージリン「まあ、私達の内輪の話はいいですね。今日は良い試合をしましょう?」

みほ「え、大丈夫なんですか?」

ダージリン「勿論。我々はいついかなる時にも優雅にお相手いたします。では失礼」

スタスタ

杏「面白いことになってるみたいだねえ~」モグモグ

みほ「もうなにがなんだか……」


華「ちびエリカさんがレベル8まで成長しました」

優花里「やりますねえ!」


亜美『それではこれより、聖グロリアーナ女子学院と大洗女子学園の練習試合を行います。礼!』

みほ「よろしくお願いします」ペコ

ダージリン「よろしくお願い致しま

「待ったぁーーー!!」

みほ「!?」


ゴゴゴゴゴ

優花里「あぁぁ!あれは!チャーチルにマチルダ2輌にクルセイダー2輌です!」


まほ「とうっ」

スタッ

まほ「聖グロリアーナ女学院、戦車道チーム隊長。西住まほ!」

エリカ「逸見エリカ!」


みほ「お姉ちゃん!?なんで聖グロリアーナの制服を着てるの?(あとエリカさん)」

沙織「ていうか今、隊長って言ってなかった?」


ザワザワザワザワ


ダージリン「なるほど。貴女の考えね。パロスペシャル」

スッ

アッサム「私はアッサムです!その名前で呼ぶな!」

ダージリン「これはどういうつもりかしら?」

オレンジペコ「私達はあなた方を聖グロリアーナの隊員とは認めません。
私達こそが、正当な聖グロリアーナの戦車道隊です。隊長もちゃんといますし」

まほ「私だ」

ダージリン「これは立派な反乱行為よスクリュードライバー。しかも他校の生徒を隊長にするなんて!」

オレンジペコ「その名前で呼ばないでください!校則には、他校の生徒を隊長にしてはいけないというルールはありません!」

ダージリン「く、おやりになるわね……!」


みほ「あ、あの……」

エリカ「ほら、隊長、あれですよあれ。私の無実を早く証明してください」

まほ「なんだっけ?」

エリカ「おい!!!」

みほ「ひっ」ビクッ

まほ「やめるんだエリカ。みほが怯えているぞ。そんなことだから受信拒否されるんだ」

エリカ「た、隊長が隊長じゃなかったら今すぐにでもこの手でその首を……!」


みほ「ご、ごめんなさい。あまりにも怖くて受信拒否しちゃって……」

エリカ「違うのよ、あれは違うの、隊長が勝手に」

まほ「そうだみほ。なんで私にメールを返信してくれないんだ」

エリカ「私の話が途中です!」

みほ「だってお姉ちゃんのメールは意味がわからないし……」

まほ「そうだったのか。私のメールは意味がわからなかったのか」

エリカ「何回も言ったでしょ」


アッサム「隊長!何をやってるんですか!早く試合を始めますよ!」

まほ「そうだったな。すぐ行く」

みほ「え、お姉ちゃんたちと戦うの?私達」

まほ「そうだ」

ダージリン「いいえそうじゃないわ。みほさんは私達と戦うのよ」

みほ「えぇ……」オロオロ


アッサム「見苦しいですよダージリン。隊長車のチャーチル無しで参加などしていいんですか?」

ダージリン「あら、言ってなかったかしら。新しい戦車の話。こちらダージリン。例の車輌をこちらに」

『了解』

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

アッサム「なっ!!!」

オレンジペコ「まさか!」

ダージリン「これが新たなる隊長車です」


優花里「ああっ!!!これはぁ!!!ブラックプリンス歩兵戦車だぁっ!!」

優花里「チャーチルの強化版とも言えるこの戦車がなぜ聖グロにいぃい!!」

ダージリン「ふふふ、私の支持者は他校にもたくさんいるの。これは無償で貸してもらったわ」

ダージリン「聖グロリアーナ念願の17ポンド砲よ。まさに私の搭乗車に相応しい」

アッサム「ぐぬぬぬぬぬ」


みほ「私達は誰と戦えば……」

ココマデ


ダージリン「私達が!」

アッサム「いいえ私達が!」

ギャーギャーギャー

ダージリン「こうなったら、大洗と戦う前にあなた達を潰すしかないようね」

アッサム「望むところよ。隊長、やっちゃってください!」

まほ「そういえばみほ、お前はゲームのキャラクターになるぞ」

みほ「え?どういうことお姉ちゃん?」

エリカ「どんだけ説明下手なんですか!あと呼ばれてますよ隊長」


まほ「何だ」

アッサム「やっちゃってください隊長!」

まほ「大洗と戦うんじゃないのか?」

アッサム「その前にダージリン一派を倒すんです」

まほ「ダージリンは酒の名前に改名したのでは?」

アッサム「そうですけど我々はそれを認めてないので元の名前で呼んでるんです!」

まほ「それで私がなんでダージリンと戦うんだ?」

アッサム「どっちかが真の聖グロリアーナか決めるためにです!」

まほ「私達が大洗と戦って証明するんじゃないのか?」

アッサム「だから、相手の車輌が……あーもう!状況理解力ゼロなの!?」


エリカ「隊長、要するにダージリンをぶちのめせばいいんですよ」

まほ「なるほど。わかった」

アッサム「さ、さすが副隊長。扱いに慣れてらっしゃる」

エリカ「まあね」

アッサム「ていうかダージリンあなた先ほど、『こちらダージリン』って言ってませんでした?」

ダージリン「!!!」

アッサム「何がレゲエパンチですか。なりきれてないですよ」

ダージリン「~~~~////」


オレンジペコ「勝負ありですか」

ダージリン「ま、まだよ!全車、攻撃開始しなさい!」

ガッコンッ プシュー

ダージリン「何事!?」

ルクリリ「レゲエパンチ様!大変です!突然、全車輌がエンストしました!」

ダージリン「なんですって!ええと、ルクリリじゃなくて、あなたは、青りんごサワーだったかしら?」

ルクリリ「違いますよ!?巨峰サワーです!」

エリカ「居酒屋の会話みたいになってるわね」


ダージリン「それでどういうことなの巨峰サワー!?」

ルクリリ「それが原因不明で……!
私はてっきりサングリアが勝手にリミッターを解除したのかと思ったけど違うみたいだし!」

ダージリン「シャングリ・ラ?」

ルクリリ「サングリア!!ローズヒップにそう名付けたでしょう!」

ダージリン「ああそうだったわねカルピスサワー」

ルクリリ「巨峰サワーだっつってんだろ!ていうか何だこの名前!?馬鹿にしてるのか!?」

アッサム「今更気付いたのかしら」

オレンジペコ「ぐだぐだですね」


ダージリン「もういいわ!こうなったら直接攻撃で肉弾戦ですわ。皆、やっておしまい!」

ルクリリ「こうなったらやけだ!うおおおお!」

ローズヒップ「やっちゃいますわよーーー!!」

ウオオオオオオオオ

アッサム「そんな!私達喧嘩なんてしたことないお嬢様同士で殴りあいなんて出来なませんわ!」

まほ「私達の出番だな。こっちには日々ボクササイズで鍛え上げた戦士がいる」

エリカ「はい!?」

まほ「『黒森峰のサンドバッグ』こと、逸見エリカ!前へ!」

エリカ「それ殴られる側の名前ですから!?」

ウオオオオ

エリカ「しょうがないわね!相手してあげるわ!!」

ドカバキッ ボカッ ゲシッ



みほ「……あの、会長」

杏「いやー、こりゃしばらく無理そうだねえ。放っておいて横浜観光でもいこうか?」

ハーイ!!

ザワザワザワザワ

そど子「学園艦は明日まで停泊してるけど、夜遊びは禁止だからね!
夜の門限までにはちゃんと帰ってくるのよ!」

ハーイ


沙織「やったぁ!行こう行こう!」

みほ「あ、でもお姉ちゃん達が……」

沙織「いいからいいから♪」

優花里「ううー。試合が出来なくなるのは残念です」

麻子「帰って寝ていいか」

華「せっかくですし、みんなでお昼でも行きませんか?
中華街には安くて美味しい食べ放題のお店がたくさんあるみたいです」

沙織「地元じゃもう華が入れる食べ放題のお店無いもんねー。チャンス!」

みほ「あはは……」


優花里「でしたら、食後はあれの続きでも……」

みほ「……」

みほ「ねえ、優花里」

優花里「!?」

優花里「西住殿?お、お呼びでしょうか?」

みほ「私と麻子さんに隠してること無い?」

優花里「い、いえそんな隠し事なんてそんな!それよりも今、私のことを」

みほ「本当のことを教えて。優花里」

優花里「はいぃいいいい!!///」


~~説明中~~


優花里「というわけでありまして……」

みほ「私が出てるゲーム……お姉ちゃんが言ってたよくわからないことってこれだったんだ」

沙織「ゆかりんも悪気があって隠してたわけじゃないのよ?」

みほ「面白そうだね!みんなでやってみよう?」

優花里「はい!」

華「その前にお昼を食べましょう?」

沙織「そうそう!パンモンは夜みんなでやればいいじゃん?昼間は外で楽しまなきゃ!」

優花里「友達と徹夜でゲーム!私、そういうのに憧れてました!」

麻子「夜は得意だ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日の朝 みほの部屋

麻子「すー、すー」クカークカー

優花里「……」ピコピコピコピコ

沙織「……」ピコピコピコピコ

華「……」ピコピコピコピコ 

みほ「……」ピコピコピコピコ


優花里「やったあ!ついに私の大洗みほが西住ターンを覚えました!」

みほ「おめでとう優花里さん!」

沙織「って、今何時?」

華「朝6時ですね」

沙織「本当に徹夜しちゃった!?お肌が!!」

みほ「一旦寝ようか?今日もお休みだし」

優花里「その前に対戦!対戦しましょう!もうみなさん結構育ってますよね?」

沙織「でも、ゆかりんが一番先に始めたんだからレベル差が結構あるでしょ?」

優花里「大丈夫です!対戦ではみんなレベル50フラットになる設定ですから!」

みほ「じゃあやってみようかな?」


優花里「みなさんのパーティ、見せて下さい!まずは私から!」


大洗みほ 
統帥アンチョビ

紅茶の園の王・ダージリン 
風の民・ミカ 
ネバーギブアップ・ケイ 
地吹雪のカチューシャ 


沙織「なにこれ!隊長ばっかりじゃん!ずるい!」

優花里「えへへー、バランスは少々悪いですがやはり戦車道ファンとしてはドリームチームを作りたくなりますよね!
それに全員最終進化形ですよ!」

 
沙織「じゃあ次は私ね!」


国際強化まほ 
次期隊長・梓 
ちび桂利奈

ちびオレンジペコ
ちび福田
ちび沙織


優花里「まほと梓以外、全然育ってないじゃないですか!」

沙織「だってみんな可愛いんだもーん!」クネクネ

華「その中にさらっと自分を入れてるあたりが沙織さんらしいですね」

沙織「いいじゃんもー。華はどうなのよ?」


華「どうぞ、御覧ください」


黒森峰エリカ
アメリカンスナイパー・ナオミ
ブリザードのノンナ
パーフェクトデータ・アッサム
五十鈴流家元・華
生徒会長・杏


優花里「おお、これはすごい!砲手のステータスが高いキャラを集めたんですね!」

華「はい。私、当てるのが大好きなんです」

沙織「華も自分を入れてるじゃん!」ブーブー


華「それよりも気になることがありまして、エリカなんですけど」

優花里「そういえばまだ2段階目ですか。あと1回進化できるはずなんですけど」

華「結構レベルをあげても、中々進化しないんです」

優花里「まだ進化条件がわかってないパンモンもありますからねえ」

華「大丈夫です。期待してませんから」

沙織「相変わらず厳しいね……」

優花里「では西住殿のパーティもお願いします!」

みほ「え、私はあまり育ってないから……」

優花里「そうおっしゃらずに!」


みほ「うん。じゃあはい」


ちびみほ
ちび沙織
ちび華
ちび優花里
ちび麻子


沙織「みぽりん……」

優花里「西住殿……」

華「みほさん……」

麻子「ぐーぐー」スヤア

みほ「ご、ごめんね?レベル低くて……でも私は皆が大好きだから」

沙織・優花里・華「」ウルウル

みほ「皆?きゃっ!いきなり抱きついてきてどうしたの??」

優花里「西住殿に一生付いていきます~!」


みほ「もう、優花里さんったら……」

ブーブー

みほ「お姉ちゃんからメール!?」ビクッ

沙織「こんな時間に?」




みそへ

エリカが帰らぬ人になった



「「「ええぇーーーー!?」」」


ピッピ プルルルルル

まほ『もしもし』

みほ「お姉ちゃん!!何があったの!?」

まほ『ああメールを見たか』

みほ「エリカさんが死んだって本当!?」

まほ『いや、死んでないと思うが』

みほ「だって、帰らぬ人になったって!!」

まほ『ん?ああ、また変換を間違えたみたいだ。エリカが帰ってこない、と打ったつもりだった』


みほ「なんだ……よかったぁ。でも帰ってこないって?」

まほ『昨日の聖グロの内輪もめなんだが、
結局ダージリンが紅茶の味を忘れることが出来ずに双方和解で終了した』

まほ『しかし、聖グロの生徒多数を一人で相手にしてボコボコにされていたエリカは』

みほ「えっボコボコにされたの?どのくらい?骨折はした?」キラキラ

まほ『みほ。落ち着け。エリカは戦いが終わるとそのままどこかに去ってしまったんだ。
結構ボコボコにされていたから心配なの』

みほ「それで、どのくらいボコボコにされたの?痣はいくつあった?」キラキラ

トリアエズココマデ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

横浜市街

みほ「お姉ちゃん!」

まほ「みほ。来てくれてありがとう。それに仲間の皆も」

沙織「良いんですよ!みんなで探しましょう!」

優花里「逸見殿捜索隊結成であります!」

麻子「仕方あるまい」

華「……みほさんが探すというなら、手伝います」

沙織「ちょっと華」

まほ「聖グロの連中も捜索に参加してくれている。
私達もバラバラなってに手分けして探そう。見つけたら連絡してくれ」

みほ「うん。わかって。それで、どのくらいボコボコに……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

中華街の路地裏


華「はあ……」スタスタ

華「私だって、本当は嫌いたくなんてないんですけど」

~~『あまりにも失礼では!』
~~『嫌な感じです!!』

華「あんな出会い方をしてしまっては……」


ガツンッ

エリカ「痛っ!?」

華「あら?人が転がってますね」

エリカ「あ、あなたは」

華「……」

エリカ「ちっ。何よ」ギロッ

華「見苦しいですよ。逸見さん」

エリカ「は?」


華「こんなところで寝てたんですか?危ないし汚いですよ。それに怪我もしてるじゃないですか」

エリカ「あなたには関係ないでしょ」

華「ええ、関係ありません。あなたが何処で寝てようがどうでもいいですし」

エリカ「……ふん。ならほっといてよ」

華「みほさんが心配してるんです。私はみほさんのためにあなたを連れ戻します」

エリカ「あの子は、もう私の事なんか嫌いになってるわ」

華「そうは見えません。みほさんは奥ゆかしい性格ですからあまり表には出しませんが、
逸見さんと仲直りしたいといつも考えてますよ。それにあなたも、みほさんのことを嫌ってないはず」

エリカ「そりゃ……嫌ってはいないわよ」


華「私は、逸見さんのことが嫌いです。嫌な人だと思ってます」

エリカ「……あっそ」

華「ですが……」スッ

エリカ「ゲーム機?何よそれ」

華「戦車道女子を育てるゲーム、パンツァーモンスター。略してパンモン。ご存知ありませんか?」

エリカ「そういえば、隊長が戦車道を題材にしたゲームがどうのとか言ってたような」

華「渋々、あなたを模したキャラクターである黒森峰エリカを育てているんですが……
最後の進化を中々してくれないんです」

エリカ「何の話よ?」

華「だけど私、当てるのが得意なんです。私が予想した進化の条件、たぶん当たってます」


スッ

華「秋山さんが持っているパンモンを借りておきました。ここから、あるキャラクターを私のソフトに転送します」

ピコピコ

通信交換で大洗みほがやってきた!

おや、黒森峰エリカの様子が……

グググ ポーン

おめでとう!黒森峰エリカ は 自分を認めたエリカに進化した!

自分を認めたエリカ『これからもたのむわよ』

エリカ「!!!」

華「はい、私のエリカは素直になりましたよ」


華「逸見さんも素直になったらどうですか?」

エリカ「ただのゲームよ……そんなもので」

華「『エリカ』というお花があるのは知ってますか?」

エリカ「そのくらい知ってるわよ」

華「エリカの花言葉は『孤独』『寂しさ』『裏切り』。まさにあなたの境遇を象徴しているかのよう」

エリカ「……余計なお世話」

華「そしてもう一つは、『私らしくありたい』。孤独も寂しさも裏切りも乗り越えて、自分を認めて私らしくある。
どうですか?逸見さんに似合ってると思いませんか?パンモンのエリカに先を越されたままでいいんですか?」


エリカ「……私に。私にどうしろっていうのよ。今更、あの子になんて言って話しかければいいのよ?」

華「まずは今までの非礼を謝ればいいんじゃないですか?あなたは口が悪いですから、そこから直してください」

エリカ「それで許してくれる……?」

華「さあ?それはみほさん次第です。でも私は許しますよ」

エリカ「ふん。あなたには別に嫌われててもいいわ」ニヤリ

華「ええ、嫌いです」ニッコリ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数日後 

聖グロリアーナ


オレンジペコ「紅茶が入りましたよ。レゲエパンチ様?」

ダージリン「ペコやめなさい。それは思い出したくないわ///」

アッサム「スコーンもどうぞ、レゲエパンチ様」

ダージリン「やめて!」

オレンジペコ「こうしてまたみんなで紅茶が飲めるようになって良かったです」

アッサム「それにしても、あの時なんで全車輌がエンストしたんでしょうね?
ダージリン様は心当たりないですか?」

ダージリン「わからないわ。燃料にカルーアミルクを使ったことは関係ないわよね?」

アッサム「精神が異常なの?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


大洗

みほ「沙織さん、無線機の点検と掃除をお願いします」

沙織「はーい」

みほ「麻子さんは操縦席の清掃を。お菓子がけっこう床にぽろぽろ落ちてます」

麻子「ほーい」

みほ「華さんは照準器のチェックをしてください」

華「わかりました」

みほ「優花里は私と一緒に履帯のメンテナンスね」

優花里「わかりました西住殿!」

みほ「ん?」

優花里「み、みほ」


沙織「なんかあの二人の関係性変わってない?」

麻子「そうか?呼び方がちょっと変わっただけだろ」

優花里「そうだみなさん!パンモンの新バージョンが出るのはご存じですか!?」

沙織「もう出るの!?」

優花里「新バージョンでは島田殿をはじめとする大学強化チームに、
マジノ女学院やベルウォール学園、楯無高校などのキャラも登場する、まさにオールスターなんです!」

みほ「出たら皆でやろうね。またお休みの日に!」

華「あの、休みの日といえば、来週の日曜は空いてますか?皆さんをお誘いしたいことがあるんですが」

沙織「え、なになにー?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

黒森峰

エリカ「これで怪我は完治しました。今日から戦車道に復帰します」

まほ「心配したんだぞエリカ。なんでいなくなったりしたんだ」

エリカ「それは、せっかく隊長にお願いされたのにボコボコにされたのが恥ずかしくて……」

まほ「むしろあの大人数相手によく戦ったよ。それよりも勝手に消えるんじゃない。私の副隊長」

エリカ「大丈夫です。私は貴女だけの副隊長ですから」

まほ「ありがとう。まあ、良い事があったようだし、今回は多めに見る」

エリカ「はい?」


まほ「あの日から機嫌がいいじゃないか。みほと仲直りできたんだろう?」

エリカ「え、ええ、まあ//」

まほ「まったく。妬いてしまうな」

エリカ「それはどっちにですか?」

まほ「ふふ、どっちだと思う?」

エリカ「……意地悪ですね」

まほ「そうだ。大洗の子から手紙が届いてたぞ」ポイッ

エリカ「私にですか?何だろう……」


まほ「それを見る前に、相談がある。またみほからメールが返ってこないんだ」

エリカ「まーた変なメール送ったんですか?」

まほ「エリカの真似をして、一人称を自分にしたのかまずかったのかもしれない」

エリカ「いやあれはあなたが送ったやつですからね!?私は自分のことエリカとか言いませんからね!?」

まほ「そうだったか?とりあえず見てくれ」




みそへ
先日は大変であったな
そちの様子はどうだ?
まろは元気だぞ



エリカ「平安貴族か!?」

まほ「?」

エリカ「そっちがそちになってるし、妹の名前も自分の名前も打ち間違えてるし!」

まほ「もしかして、私はメールが苦手なのだろうか」

エリカ「今更!?とにかく、訂正して送り直してくださいね!」


まほ「わかったよ」

エリカ「やれやれ……さて、手紙を見ますか」パラパラ


逸見様

来週の日曜日、私の生けたお花の展示会がございます。
みほさん達も来るので、いらっしゃいませんか?
嫌なら結構ですけど、招待状をお送りします。

五十鈴華


エリカ「ふーん、そういえば花がどうのって言ってたわねあいつ。専門家だったのね……。
ま、断っても可哀想だし?行ってあげますか」

エリカ「ってあいつの連絡先知らないわ……しょうがないわね。あの子にメールして伝えてもらうか」


あなたのところの五十鈴から展示会の誘いが来たわ
せっかくだから行ってやるって伝えておきなさい


エリカ「これで送信っと」


ブーブー

エリカ「あれ、もう返信が来たわ」


From:MAILER-DAEMON
ユーザが見つかりません……


エリカ「まだ受信拒否されとるーーーーー!!!!」



おしまい☆

考えたけどSSを1本書くほど広がらなかったネタが5個くらいあったのでまとめてぶち込みました
読んでくれてありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年03月15日 (木) 17:16:45   ID: hhLKfEek

オカンメールみたいな話好き。

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