千早「美味しいものが食べたいわね」 (39)


春香「美味しいものか~うん、食べたいね」

千早「ええ、いまから美味しいものを食べに行きましょう」

春香「今からか~」

千早「さあ早く行きましょう」

春香「うん、この す○家の牛丼(大盛り)を食べ終わるまで少し待っててね」モグモグ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464516028


春香「けぷっ」

千早「往来の真ん中で?気とは感心しないわね」

春香「あ、あいき?なにそれ?」

千早「おくびのことよ」

春香「おく…び?」

千早「げ、ゲップのことよ…言わせないでよ、恥ずかしい…」

春香「ご、ごめん」

千早「ふふ、私達はアイドルなんだから、今後気をつけ……げぷぅ」

>>2修正

春香「けぷっ」

千早「往来の真ん中で、あいきとは感心しないわね」

春香「あ、あいき?なにそれ?」

千早「おくびのことよ」

春香「おく…び?」

千早「げ、ゲップのことよ…言わせないでよ、恥ずかしい…」

春香「ご、ごめん」

千早「ふふ、私達はアイドルなんだから、今後気をつけ……げぷぅ」


千早「さて着いたわ、美味しいものを出すところに」

春香「千早ちゃん自分のあいきは華麗にスルーしたね」

千早「さて!着いたわ!美味しいものを出すところにぃ!」

春香「は、はい」

千早「その名も!」

春香「うん」

千早「餃子○王将!!」

春香「わ~~」パチパチパチ

千早「………」

春香「わ~~」パチパチパチ


千早「いや、なにか違わない?」


春香「餃子○王将は美味しいよ?」

千早「それはそうだけど、トップアイドルの私達が美味しいものを食べに来たわけでしょ?」

春香「そうだね」

千早「それで餃子○王将って……いえ、決して貶めているわけではなくてね?…わかるでしょ?」

春香「さっきす○家で牛丼並盛りを2杯食べてた千早ちゃんが、それを言うんだ?」

千早「それを言われると辛いわね、確かにトップアイドルらしくない頼み方だったわ」

春香「私みたいに大盛り1杯にしたらよかったのにね」

千早「トップアイドルなんだから、最初から牛丼メガ盛りを2杯頼むべきだったわ」

春香「トップアイドルって大食い選手のことじゃないよね?」


<ありがとうございました~


千早「ふぅ~」

春香「ふぃ~」

千早「餃子○王将……美味しかったわね」

春香「美味しかったね」

千早「まさか餃子の両面焼きができるなんて…」

春香「皮の部分がパリパリで美味しかったね~」

千早「天津飯の塩ダレが出来るなんて初めて知ったわ」

春香「私は醤油ダレが好みだったかな」

千早「春香、教えてくれてありがとう」

春香「どういたしまして」

千早「ふふ…」

春香「えへへ」

千早「それじゃあ、美味しいものを食べに行きましょうか」


春香「美味しいものって餃子○王将は?」

千早「確かに餃子○王将は美味しかったわ、ええとても美味しかった」

千早「でも、なにか……違うでしょ?」

千早「もっとなにか……あるでしょ?」

春香「もっとなにか?ん~……」



春香「……サイ○リヤとか?」

千早「うん、多分次かその次くらいに言ってくるだろうな~と思ってたわ」


春香「ミラノ風ドリアがね」

千早「うん、ミラノ風ドリアは美味しいけど違うから」

春香「………」

春香「半熟卵のミラノ風ドリア?」

千早「違うのよ……春香、ドリアはもういいの」

春香「ほうれん草のソテーもリーズナブルで好きだな~」

千早「私も好きよ、でも違うのよ!」


千早「私の求めているのは、ロイヤル○ストでもジョ○フルでもびっくり○ンキーでも
   ビッグ○ーイでも、ましてや和食○とでもないのよ!!」

春香「う、うん」

千早「そういうのとはまた違った!高級感のある美味しいものを食べたいのよ!」

春香「高級感……」

千早「そう、高級感……」

春香「………」

千早「………」



春香「モス○ーガー?」

千早「ワンコインレベルの高級感はいらないのよ!!」


千早「はあはあはあ」

春香「う~ん……む、難しいね」

千早「…春香には荷が重かったわね」

春香「ご、ごめんね」アハハハ

千早「考えてみれば、極めて平均的な家庭で育った春香には…荷が重たかったわね」

春香「う、うん」アハハハ

千早「私が求める高級感……それを叶えてくれるには」

春香「………」アハハハ

千早「平々凡々な春香には荷が重たかったというわけね」

春香「そろそろ怒っていいかな?」


春香「そもそも最初のす○家に入ろうって言ったのは千早ちゃんじゃない!それなのに高級感とか言う!?」

千早「し、仕方ないでしょ!外食なんて普段、吉○家かな○卯か松○しか行かないんだから!」

春香「店のチョイスが男らしすぎるよ千早ちゃん!!」

千早「一人で行ってサッと食べてサッと帰るには最適なのよ!!」

春香「一人で行ってるの!?寂しすぎるよ千早ちゃん!!」

千早「トップアイドルは常に孤高なのよ!!」

春香「それ孤高じゃなくて ぼっち飯だよ千早ちゃん!!」



響「あれ?騒がしいと思ったら千早に春香だったのか、なに騒いでるんだ?」


春香「ひ、響ちゃん?」

千早「我那覇さん…いえ、別に…なんでもないわ」

響「ふ~ん、なんでもなさそうには聞こえなかったけどな」

春香「響ちゃんはなんでこんなところに?仕事?」

響「仕事が終わったから、今からご飯を食べに行くんだ」

千早「我那覇さんもぼっち……いえ、一人でご飯かしら?」

響「いや、雪歩と一緒だけど?」

千早「………」

響「一緒の仕事だったんで、そのまま食事しようって話でさ」

千早「………………」

響「そんで現地で落ち合う……え?千早……な、なんでそんな顔をするんだ?」


春香「千早ちゃんのことは気にしないで」

響「う、うん」

千早「……ちなみに」

響「?」

千早「なにを食べるのかしら?」

響「肉だぞ牛肉、雪歩のオススメの店だって」

千早「肉、肉ね……萩原さんといえば焼肉…高校生の財力で…肉をたらふく……食べ放題……」

春香「千早ちゃん?」

千早「サイドメニューも充実……デザートも………ふふ」

春香「ち、千早ちゃん??」


千早「読めたわ!すたみ○太郎ね!!」


響「高級しゃぶしゃぶ店だって」

千早「なんですって!!?」

春香「千早ちゃん!!?」


響「なんか三大和牛が出る店、とか言ってたかな」

千早「さ、三大和牛?」

響「神戸○ーフ、松○牛、あと近○牛だな…あれ米○牛だったか?」

千早「春香…食べたことある?」

春香「多分、いやきっと無いよ…千早ちゃんは?」

千早「断言できる、無いわ」



響「自分、少しでもお腹を減らす為に店まで走って行くんだ」

千早「………」

響「それじゃあ自分そろそろ行くぞ!」

春香「………」

響「千早、春香また明日な~!」タッタッタッ



千早「………」

春香「………」


響「……なんで二人とも付いてきたんだ?」

千早「ゼーハーゼーハー」

春香「ハヒーハヒー」

雪歩「響ちゃん、ごめん待たせちゃったかな?」

響「おー雪歩、いま来たところだぞ」

雪歩「あれ?春香ちゃんに千早ちゃん?どうしてここに?」

千早「は、萩原さんハーハーこんヒーヒーにちはゼーゼー」

春香「ハヒーハヒー」

雪歩「こ、こんにちは……」


千早「萩原さん……不躾な…お願い…だけど……私たち…も…一緒にお肉を……」ゼーゼー

雪歩「え?そ、それは大丈夫だと思うけど……」

響「いや、肉食うどころじゃないだろ?走りすぎて息も絶え絶えじゃないか」

千早「だ、大丈夫…牛丼2杯…餃子2人前……天津飯…2杯…を…食べて走ったから…
   横っ腹が……とてつもなく…痛いだけ……治ったら…食べれるわ……」ハーハー

春香「ハヒッハヒッ」コクコク

響「いや、大丈夫じゃないだろ!?そんだけ食べてたらもう食べれないだろ!!」

千早「食べる…から……この…胃が…破裂しよう……とも……そうよね…春香…」ハーハー

春香「ハヒッ!ハヒッ!」ブルブル

千早「ほら…食べるって……」フーフー

響「おもいっきり首を横に振ってるけど?さすがに破裂するまでは無理そうだぞ?」

雪歩「と、とにかく店先で長く居座るのもダメだから、店の中に……」


店員「お待たせしました~三大和牛の肩ロースです」

響「おお、きたきた~」

雪歩「ありがとうございますぅ」

千早「凄いわ!なんて綺麗なお肉なの!まるで宝石みたい!」

春香「みんなタレどうする~?やっぱりあっさりポン酢かな」



響「二人とも普通に治ってるし……」

千早「まあ日々鍛えてますから」

春香「えへへ」


響「むう、でもこの店は値段が本当に高いらしいけど、お金大丈夫なのか?」

千早「ふふ、トップアイドルの財力を甘くみないでほしいわね」

響「さっきお品書きに値段が書いてなくて、これは誤植だと店員に突っかかってたよな?」

千早「酸素が微妙に欠乏しているから忘れたわ」

響「意味がわからないぞ」

春香「あはは、き、今日は多めに持ってきてるから大丈夫だと思うよ」

雪歩「春香ちゃんも店員さんにしつこく詰め寄ってたよね」

春香「さ、酸素が欠乏がね」アハハ


千早「さあ!そんなことよりいただきましょう!美味しいものをお腹いっぱいに!」

響「お、おう」

千早「いただきます!!」

3人「「「いただきま~す」」」




千早「………げっぷー」

春香「もう突っ込まないよ……」グデー

響「もう食えない…肉はしばらくいいぞ……」

雪歩「美味しかったですぅ……」


千早「萩原さん……」

雪歩「はい?」

千早「本当に美味しいお肉だったわ…
   他にもオススメのお店があったら、今度もご招待してくれるかしら」

雪歩「は、はい」

響「今度もって、今回は勝手に付いてきただけだよな?」


千早「春香……」

春香「え?」

千早「今日は1日付き合ってくれてありがとう」

春香「う、うん」

千早「春香といる時が……」

千早「やっぱり、一番楽しいわ」

春香「千早ちゃん……」

響「散々、春香には荷が重いとか言ってたような……」


千早「………」

響「………」

千早「………」

響「………」

千早「……以上よ」

響「あ、うん……はい」


雪歩「すみませ~ん、お会計お願いしますぅ」

店員「お会計ですね、少々お待ちください」

春香「私たちって、いくらくらい食べたんだろね?」

千早「まあ割り勘だしそんなにかからないでしょ?」

響「いやいや、あんだけ食べたんだし、かなりいくと思うぞ?」

春香「かなりって……1万円くらい?」

響「え?」

雪歩「え?」

春香「…え?」


千早「何言ってるの春香?そんなもので足りるわけがないじゃない」

春香「あ、あれ?」

千早「1万5千円くらいは必要よね?」

響「え?」

雪歩「えぇ?」

千早「……え?」


千早「所持金は……1万8千円ね」

春香「え~っと……1万4千円…です」

響「二人とも全然足りないぞ!?」

千早「そ、そんな……すたみ○太郎なら10回近く行ける金額よ!?」

響「すたみ○太郎から少し離れろ!!」

春香「うぅ…どうしよう……」

雪歩「だ、大丈夫、こんなこともあろうかと、わたし多めに持ってるから立て替えとくね」

千早「ごめんなさい萩原さん…」

春香「明日には返すから、ごめんね雪歩」

雪歩「あ、あははは……き、気にしないでね」


響「まったく…だから自分が最初に値段が高いぞって言ったのに」

千早「くっ……」

響「二人とも雪歩に感謝するんだぞ?」

春香「面目ないです……」

雪歩「べ、別にいいよぉ響ちゃん」

響「いいや、良くないぞ雪歩!いいか二人とも、今度からこの手の店に来るときは」

響「自分みたいに3万円は持ってくるようにするんだぞ」


雪歩「え?」


響「ん?」


店員「お待たせしました、本日のお食事代です」



『188,000』




響「………」

千早「………」

春香「………」

雪歩「………」



雪歩「……まとめて払っておくね」

響「………あれ?」



後日


<ガチャ

春香「おはようございま~~す」

千早「おはよう春香」モグモグ

春香「おはよう千早ちゃん、って朝からす○家の牛丼?好きだねえ」

千早「味とか関係なく、体が牛丼を求めるのよ」モグモグ

春香「はい?」

千早「牛丼屋に通い過ぎて、最近1日1杯は牛丼を食べないと調子が悪くなるの」モグモグゴックン

春香「嫌な中毒だね、本当に嫌だね!」


千早「さて、今日のノルマもこなしたところで」

春香「牛丼を食べるのがノルマとか絶対に嫌だなあ」

千早「春香、口直しに美味しいものを食べに行くわよ!」

春香「口直しって言っちゃったよ!!口直しだから美味しいもの食べるんだ!?」

千早「もちろん高級感のある所ね!」

春香「いや、だから私はそういう店は知らない」


<ガチャ

伊織「おはよう」


春香「高級感の塊の人がきたーーー!!」

伊織「え?な、なによ?」

千早「ふふふ、ベストタイミングよ!水瀬さん!」

伊織「はい?」

千早「さあ、美味しいものを食べに行きましょう!」






おわり

終わりです
ありがとうございました


ちなみにす○家も餃子○王将もすたみ○太郎も大好きです

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom